JP2016095113A - ボイラ - Google Patents

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Abstract

【課題】燃焼バーナにおいて、エネルギ効率の向上を図る。【解決手段】火炉11と、バイオマス(湿潤燃料)を粉砕すると共に加熱空気により乾燥させる粉砕乾燥機31と、粉砕乾燥機31から排出された微粉バイオマスと加熱空気とを分離するサイクロン33と、サイクロン33により分離された微粉バイオマスと燃焼用空気とを混合した第1微粉燃料混合気を火炉11内に向けて吹き込む第1燃焼バーナ21と、サイクロン33により分離された加熱空気を追加空気として火炉11内に向けて吹き込む追加空気ノズル26と、火炉11から排出された排ガスと熱交換した加熱空気を粉砕乾燥機31に供給する加熱ガス供給装置60とを設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、固体燃料と空気を燃焼させることで蒸気を生成するボイラに関するものである。
従来のボイラは、中空形状をなして鉛直方向に設置される火炉を有し、この火炉壁に複数の燃焼バーナが周方向に沿って配設されると共に、上下方向に複数段にわたって配置されている。この燃焼バーナは、石炭が粉砕された微粉炭(燃料)と1次空気との混合気が供給されると共に、高温の2次空気が供給され、この混合気と2次空気を火炉内に吹き込むことで火炎を形成し、この火炉内で燃焼可能となっている。そして、この火炉は、上部に煙道が連結され、この煙道に排ガスの熱を回収するための過熱器、再熱器、節炭器などが設けられており、火炉での燃焼により発生した排ガスと水との間で熱交換が行われ、蒸気を生成することができる。
このようなボイラにて、近年、燃料として、褐炭、亜瀝青炭、バイオマスなどの高水分燃料を使用することが考えられている。ところが、高水分燃料は、多量に水分を含んでいることから、事前に乾燥処理を行う必要があり、多大なエネルギを要するため、ボイラ効率が低いという問題がある。このような問題を解決するものとして、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載された粉砕システムは、第1の竪型粉砕機と第2の竪型粉砕機を設け、第1の竪型粉砕機で粉砕した石炭を燃焼装置に供給する第1のラインと、第2の竪型粉砕機で粉砕したバイオマスを燃焼装置に供給する第2のラインとを合流させた後、分配して燃焼装置のバーナへ送るものである。
特開2011−144943号公報
上述した粉砕システムにて、第2の竪型粉砕機は、バイオマスを原料投入口から機内に投入し、上部取出口からエキゾーストファンにより吸引することでガス供給口からガスを機内に導入し、バイオマスを粉砕しながら乾燥している。この場合、バイオマスなどの高水分燃料は、多量に水分を含んでいることから、ガス供給口から導入するガス量が多くなる。第2の竪型粉砕機で粉砕されたバイオマスは、バグフィルタで捕集され、乾燥に使用されたガスは外部に排気されるため、ここで損失が発生してしまう。
本発明は上述した課題を解決するものであり、エネルギ効率の向上を図るボイラを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明のボイラは、中空形状をなして鉛直方向に沿って設置される火炉と、湿潤燃料を粉砕すると共に加熱空気により乾燥させる粉砕乾燥機と、前記粉砕乾燥機から排出された微粉燃料と加熱空気とを分離する分離装置と、前記分離装置により分離された微粉燃料と燃焼用空気とを混合した燃料ガスを前記火炉内に向けて吹き込む燃焼バーナと、前記分離装置により分離された加熱空気を前記火炉内に向けて吹き込む追加空気ノズルと、前記火炉から排出された排ガスと熱交換した加熱空気を前記粉砕乾燥機に供給する加熱ガス供給装置と、を有することを特徴とするものである。
従って、粉砕乾燥機が湿潤燃料を粉砕すると共に加熱空気により乾燥し、分離装置が微粉燃料と加熱空気とを分離し、燃焼バーナが微粉燃料と燃焼用空気とを混合した燃料ガスを火炉内に向けて吹き込むと共に、追加空気ノズルが加熱空気を火炉内に向けて吹き込む。このとき、加熱ガス供給装置が火炉から排出された排ガスと熱交換した加熱空気を粉砕乾燥機に供給しており、粉砕乾燥機は、粉砕した微粉燃料を加熱空気により適正に乾燥することができる。そのため、追加空気として火炉に投入する加熱空気を用いて微粉燃料を乾燥することで、排気する加熱空気を不要とし、エネルギ効率を向上することができる。
本発明のボイラでは、前記火炉から排出された排ガスと熱交換した加熱空気を搬送用空気と燃焼用空気と追加空気とに配分する配分装置が設けられ、前記加熱ガス供給装置は、搬送用空気と追加空気の少なくとも一部を前記粉砕乾燥装置に供給し、燃焼用空気を前記燃焼バーナに供給することを特徴としている。
従って、配分装置が加熱空気を搬送用空気と燃焼用空気と追加空気とに配分し、加熱ガス供給装置が搬送用空気と追加空気を粉砕乾燥装置に供給することで、粉砕乾燥機は、微粉燃料を乾燥するための加熱空気の風量を十分に確保することができ、微粉燃料を適正に乾燥することができる。
本発明のボイラでは、前記分離装置は、サイクロンであり、分離された微粉燃料と搬送用空気が前記燃焼バーナに送られ、分離された追加空気が前記追加空気ノズルに送られることを特徴としている。
従って、分離装置をサイクロンとすることで、排出部の通路径を所定寸法に設定することで、微粉燃料及び搬送用空気と追加空気とを適正に分離することができる。
本発明のボイラでは、前記分離装置は、バグフィルタであり、分離された微粉燃料と搬送用空気が前記燃焼バーナに送られ、分離された追加空気が前記追加空気ノズルに送られることを特徴としている。
従って、分離装置をバグフィルタとすることで、微粉燃料と加熱空気を適正に分離し、その後、微粉燃料及び搬送用空気と追加空気とに分離することができる。
本発明のボイラでは、加熱ガス供給装置により前記粉砕乾燥機に供給する加熱空気の温度を調整する温度調整装置が設けられることを特徴としている。
従って、粉砕乾燥機で処理する湿潤燃料の水分量に応じて温度調整装置により加熱空気の温度を最適温度に調整することができ、湿潤燃料を適正に乾燥することができる。
本発明のボイラでは、乾燥燃料を粉砕する粉砕機と、前記粉砕機により粉砕された微粉燃料と前記分離装置により分離された微粉燃料とを混合する混合装置が設けられることを特徴としている。
従って、粉砕機で粉砕された微粉燃料と粉砕乾燥機で粉砕乾燥された微粉燃料とを混合装置により混合して燃焼バーナに供給することで、湿潤燃料を適正に燃焼させることができる。
本発明のボイラによれば、湿潤燃料を粉砕すると共に加熱空気により乾燥させる粉砕乾燥機と、火炉から排出された排ガスと熱交換した加熱空気を粉砕乾燥機に供給する加熱ガス供給装置と、乾燥後の微粉燃料から分離した加熱空気を火炉内に向けて吹き込む追加空気ノズルを設けるので、追加空気として火炉に投入する加熱空気を用いて微粉燃料を乾燥することで、排気する加熱空気を不要とし、エネルギ効率を向上することができる。
図1は、第1実施形態のボイラを表す概略構成図である。 図2は、第2実施形態のボイラを表す概略構成図である。 図3は、第3実施形態のボイラを表す概略構成図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るボイラの好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態のボイラを表す概略構成図である。
第1実施形態のボイラは、石炭を粉砕した微粉炭を微粉燃料(固体燃料)と、バイオマスを粉砕した微粉バイオマスを微粉燃料(固体燃料)とを併用し、この微粉燃料を燃焼バーナにより燃焼させ、この燃焼により発生した熱を回収するものである。
第1実施形態において、図1に示すように、ボイラ10は、コンベンショナルボイラであって、火炉11と燃焼装置12とを有している。火炉11は、四角筒の中空形状をなして鉛直方向に沿って設置され、この火炉11を構成する火炉壁が伝熱管により構成されている。
燃焼装置12は、この火炉11を構成する火炉壁(伝熱管)の下部に設けられている。この燃焼装置12は、火炉壁に装着された複数の燃焼バーナ21,22,23,24,25を有している。本実施形態にて、この燃焼バーナ21,22,23,24,25は、周方向に沿って4個均等間隔で配設されたものが1セットとして、鉛直方向に沿って5セット、つまり、5段配置されている。但し、火炉の形状や一つの段における燃焼バーナの数、段数はこの実施形態に限定されるものではない。
最上段に配置された第1燃焼バーナ21は、湿潤燃料としてのバイオマスを粉砕した微粉バイオマスを燃料とするものである。第1燃焼バーナ21より下段に配置された第2燃焼バーナ22,23,24,25は、乾燥燃料としての瀝青炭を粉砕した微粉炭を燃料とするものである。また、火炉11は、燃焼バーナ21,22,23,24,25の装着位置より上方に位置して追加空気ノズル26が設けられている。
ここで、湿潤燃料とは、水分が多く含まれる燃料であり、例えば、バイオマス、亜瀝青炭、褐炭などがある。また、乾燥燃料とは、多く含まれる水分が少ない燃料であり、例えば、無煙炭、瀝青炭などがある。また、バイオマスとは、再生可能な生物由来の有機性資源であって、化石資源を除いたものと定義する。例えば、間伐材、廃材木、流木、草類、廃棄物、汚泥、タイヤ及びこれらを原料とするリサイクル燃料(ペレットやチップ)などであり、ここに提示したものに限定されることはない。
粉砕乾燥機31は、バイオマスを粉砕すると共に加熱空気によりこのバイオマス乾燥させるものである。粉砕乾燥機31は、バイオマスを貯留するバンカ32からバイオマスが供給可能であると共に、加熱空気(搬送用空気と追加空気)が供給可能である。この粉砕乾燥機31は、図示しないが、ハウジング内に鉛直方向に沿った回転軸心をもって粉砕テーブルが駆動回転可能に支持され、この粉砕テーブルの上方に対向して複数の粉砕ローラが粉砕テーブルの回転に連動して回転可能に支持されて構成されている。そのため、バイオマスが複数の粉砕ローラと粉砕テーブルとの間に投入されると、ここで所定の大きさまで粉砕され、搬送用空気により分級されると共に追加空気により加熱乾燥される。
粉砕乾燥機31は、排出ラインL1を介して分離装置及び配分装置としてのサイクロン33が連結されている。サイクロン33は、粉砕乾燥機31から排出された微粉バイオマスと加熱空気とを分離するものである。具体的に、サイクロン33は、微粉バイオマス及び加熱空気を微粉バイオマス及び搬送用空気と追加空気とに分離する。
サイクロン33は、下部に微粉バイオマス供給ラインL2が連結されると共に、上部に第1追加空気供給ラインL3が連結されている。サイクロン33は、粉砕乾燥機31から排出された微粉バイオマス及び加熱空気を分離し、微粉バイオマス及び搬送用空気を微粉バイオマス供給ラインL2に排出し、追加空気を第1追加空気供給ラインL3に排出する。微粉バイオマス供給ラインL2は、第1燃焼バーナ21に連結され、第1追加空気供給ラインL3は、追加空気ノズル26に連結されている。
粉砕機34は、瀝青炭を粉砕するものである。粉砕機34は、瀝青炭を貯留するバンカ35から瀝青炭が供給可能であると共に、加熱空気(搬送用空気)が供給可能である。この粉砕機34は、図示しないが、ハウジング内に鉛直方向に沿った回転軸心をもって粉砕テーブルが駆動回転可能に支持され、この粉砕テーブルの上方に対向して複数の粉砕ローラが粉砕テーブルの回転に連動して回転可能に支持されて構成されている。そのため、瀝青炭が複数の粉砕ローラと粉砕テーブルとの間に投入されると、ここで所定の大きさまで粉砕され、搬送用空気により分級される。
粉砕機34は、微粉炭供給ラインL4を介して第2燃焼バーナ22に連結されている。なお、第2燃焼バーナ23,24,25も、第2燃焼バーナ22と同様に、図示しない第2粉砕乾燥機、バンカ、微粉炭供給ラインが設けられている。
火炉11は、各燃焼バーナ21,22,23,24,25の装着位置に風箱36が設けられており、加熱空気(燃焼用空気)が供給される。そのため、第1燃焼バーナ21は、微粉バイオマスと搬送用空気とが混合した第1微粉燃料を噴射すると共に、燃焼用空気を噴射する。また、第2燃焼バーナ22,23,24,25は、微粉炭と搬送用空気とが混合した第2微粉燃料を噴射すると共に、燃焼用空気を噴射する。
火炉11は、上部に煙道41が連結されており、この煙道41は、排ガスの熱を回収するための過熱器(スーパーヒータ)42,43,44、再熱器(リヒータ)45,46、節炭器(エコノマイザ)47,48が設けられており、火炉11での燃焼で発生した排ガスと水との間で熱交換が行われる。
煙道41は、その下流側に熱交換を行った排ガスが排出されるガスダクト49が連結されている。このガスダクト49は、選択還元型触媒50が設けられると共に、電気集塵機51、誘引送風機52、脱硫装置53が設けられ、下流端部に煙突54が設けられている。
また、ボイラ10は、火炉11から排出された排ガスと熱交換した加熱空気を粉砕乾燥機31に供給する加熱ガス供給装置60が設けられている。即ち、ガスダクト49は、選択還元型触媒50と電気集塵機51との間にエアヒータ61が設けられており、エアヒータ61に加熱空気供給ラインL10が設けられている。加熱空気供給ラインL10は、エアヒータ61を貫通し、基端部に送風機62が装着されている。加熱空気供給ラインL10は、先端部が分岐し、搬送用空気供給ラインL11を介して粉砕乾燥器31に連結されると共に、搬送用空気供給ラインL12を介して粉砕機34に連結されている。そして、搬送用空気供給ラインL11,L12に流量調整弁63,64が設けられている。
また、加熱空気供給ラインL10は、燃焼用空気供給ラインL13を介して風箱36に連結されており、燃焼用空気供給ラインL13に流量調整弁65が設けられている。加熱空気供給ラインL10は、第2追加空気供給ラインL14を介して第1追加空気供給ラインL3に連結されると共に、第3追加空気供給ラインL15を介して搬送用空気供給ラインL11に連結されている。そして、追加空気供給ラインL14,L15に流量調整弁66,67が設けられている。
また、送風機62は、加熱空気供給ラインL10とは別に、エアヒータ61を通らない空気供給ラインL16が設けられている。空気供給ラインL16は、先端部が分岐し、搬送用空気温度調節ラインL17を介して搬送用空気供給ラインL11に連結されると共に、搬送用空気温度調節ラインL18を介して搬送用空気供給ラインL12に連結されている。そして、搬送用空気温度調節ラインL17,L18に流量調整弁68,69が設けられており、本発明の温度調整装置が構成される。
ここで、本実施形態のボイラ10の動作について説明する。
粉砕乾燥器31が駆動すると、供給されたバイオマスが所定の粒径に粉砕されると共に、加熱空気により乾燥処理される。粉砕され、且つ、乾燥された微粉バイオマスは、加熱空気と共に排出ラインL1によりサイクロン33に送られる。サイクロン33は、微粉バイオマスと加熱空気を微粉バイオマス及び搬送用空気と追加空気とに分離する。この場合、搬送用空気と追加空気との割合は、バイオマスの性状(水分量など)に応じて設定されるものであり、微粉バイオマス供給ラインL2と第1追加空気供給ラインL3の各配管径により設定される。
そして、サイクロン33で分離された微粉バイオマスと搬送用空気は、微粉バイオマス供給ラインL2により第1燃焼バーナ21に供給され、追加空気は、第1追加空気供給ラインL3により追加空気ノズル26に供給される。
また、粉砕機34が駆動すると、供給された瀝青炭が所定の粒径に粉砕される。粉砕された微粉炭は、搬送用空気と共に微粉炭供給ラインL4により第2燃焼バーナ22に供給される。なお、他の第2燃焼バーナ23,24,25も、同様に、図示しない粉砕機が粉砕した微粉炭と搬送用空気が供給される。
すると、第1燃焼バーナ21は、微粉バイオマスと搬送用空気とが混合した第1微粉燃料混合気を火炉11に吹き込むと共に、その外側から燃焼用空気(2次空気)を火炉11に吹き込み、このときに着火することで燃焼領域Aに火炎旋回流を形成する。また、第2燃焼バーナ22,23,24,25は、微粉炭と搬送用空気とが混合した第2微粉燃料混合気を火炉11に吹き込むと共に、その外側から燃焼用空気(2次空気)を火炉11に吹き込み、このときに着火することで燃焼領域Aに火炎旋回流を形成する。
火炉11は、微粉燃料混合気と燃焼用空気が燃焼して火炎旋回流が生じ、燃焼領域Aで火炎旋回流が生じると、火炉11内を燃焼ガス(排ガス)が旋回しながら上昇して還元領域Bに至る。そして、追加空気ノズル26は、追加空気を火炉11の還元領域Bの上方に吹き込む。すると、排ガスと追加空気が反応することで微粉燃料の酸化燃焼が完結され、微粉燃料の燃焼によるNOxの発生量が低減される。
このとき、火炉11にて、燃焼バーナ21,22,23,24,25は、空気の供給量が微粉炭の供給量に対して理論空気量未満となるように設定されることで、燃焼領域Aの上方の還元領域Bが還元雰囲気に保持される。そのため、微粉炭の燃焼により発生したNOxがこの還元領域Bで還元される。
そして、図示しない給水ポンプから供給された水は、節炭器47,48によって予熱された後、図示しない蒸気ドラムに供給され火炉壁の各水管(図示せず)に供給される間に加熱されて飽和蒸気となり、図示しない蒸気ドラムに送り込まれる。更に、図示しない蒸気ドラムの飽和蒸気は過熱器42,43,44に導入され、燃焼ガスによって過熱される。過熱器42,43,44で生成された過熱蒸気は、図示しない発電プラント(例えば、タービン等)に供給される。また、タービンでの膨張過程の中途で取り出した蒸気は、再熱器45,46に導入され、再度過熱されてタービンに戻される。なお、火炉11をドラム型(蒸気ドラム)として説明したが、この構造に限定されるものではない。
その後、煙道41の節炭器47,48を通過した排ガスは、ガスダクト49にて、選択還元型触媒50によりNOxなどの有害物質が除去され、電気集塵機51で粒子状物質が除去され、脱硫装置53により硫黄分が除去された後、煙突54から大気中に排出される。
ところで、ボイラ10が起動すると、ガスダクト49に高温の排ガスが流れることで、エアヒータ61が作動する。即ち、送風機62が駆動し、外部からの空気が加熱空気供給ラインL10に取り込まれ、この空気の一部がエアヒータ61により排ガスと熱交換することで加熱される。そして、加熱空気は、一部が搬送用空気供給ラインL11により粉砕乾燥器31に供給され、一部が搬送用空気供給ラインL12により粉砕機34に供給される。また、加熱空気は、一部が燃焼用空気供給ラインL13により風箱36に供給される。また、加熱空気は、一部が第2追加空気供給ラインL14により第1追加空気供給ラインL3に供給されると共に、第3追加空気供給ラインL15により搬送用空気供給ラインL11に供給される。
また、エアヒータ61を通らない空気供給ラインL16の調整空気が搬送用空気温度調節ラインL17により搬送用空気供給ラインL11に供給されると共に、搬送用空気温度調節ラインL18により搬送用空気供給ラインL12に供給される。搬送用空気温度調節ラインL17及び搬送用空気温度調節ラインL18の調整空気の量は、流量調整弁68,69により調整される。粉砕乾燥器31と粉砕機34に供給される加熱空気の温度は、投入される燃料の種類(水分量など)や投入量などに応じて設定されている。粉砕乾燥器31と粉砕機34における出口部(微粉バイオマス供給ライン、微粉炭供給ライン)に温度センサが設けられており、この温度センサの温度に応じて流量調整弁68,69の開度を調整することで、粉砕乾燥器31と粉砕機34に供給される加熱空気の温度を最適温度とする。
また、粉砕乾燥器31及び粉砕機34に送られる加熱空気及び調整空気は、搬送用空気と追加空気に対応した空気量を加算した量であり、風箱36に送られる加熱空気は、燃焼用空気に対応した空気量である。搬送用空気量と燃焼用空気量と追加空気量の比率は、ボイラ10に応じて設定されるものであり、例えば、2:5:3である。この比率になるように、流量調整弁63,64,65,66,67,68,69の開度を調整する。また、粉砕乾燥器31に送られる追加空気量は、流量調整弁63,66の開度により調整する。
そのため、粉砕乾燥器31は、所定の粒径に粉砕した微粉バイオマスを、搬送用空気と追加空気に見合った量及び温度(例えば、300℃)の加熱空気により適正に乾燥される。そして、サイクロン33は、微粉バイオマス及び搬送用空気に見合った量の加熱空気と、追加空気に見合った量の加熱空気に分離し、微粉バイオマスと搬送用空気が微粉バイオマス供給ラインL2により第1燃焼バーナ21に供給され、追加空気が第1追加空気供給ラインL3により追加空気ノズル26に供給される。一方、粉砕機34は、所定の粒径に粉砕した微粉炭と搬送用空気が微粉炭供給ラインL4により第2燃焼バーナ22に供給される。
そして、第1燃焼バーナ21は、微粉バイオマスと搬送用空気とが混合した第1微粉燃料混合気と、風箱36からの燃焼用空気を火炉11に吹き込み、第2燃焼バーナ22,23,24,25は、微粉炭と搬送用空気とが混合した第2微粉燃料混合気と、風箱36からの燃焼用空気を火炉11に吹き込む。また、追加空気ノズル26は、各追加空気供給ラインL3,L14から送られた追加空気を火炉11の還元領域Bの上方に吹き込む。このとき、第1追加空気供給ラインL3から送られた追加空気は、サイクロン33では分離できなかった微細な微粉バイオマスを含んでいることから、火炉11内での燃焼性が向上する。
このように第1実施形態のボイラにあっては、中空形状をなして鉛直方向に沿って設置される火炉11と、バイオマス(湿潤燃料)を粉砕すると共に加熱空気により乾燥させる粉砕乾燥機31と、粉砕乾燥機31から排出された微粉バイオマスと加熱空気とを分離するサイクロン33と、サイクロン33により分離された微粉バイオマスと燃焼用空気とを混合した第1微粉燃料混合気を火炉11内に向けて吹き込む第1燃焼バーナ21と、サイクロン33により分離された加熱空気を追加空気として火炉11内に向けて吹き込む追加空気ノズル26と、火炉11から排出された排ガスと熱交換した加熱空気を粉砕乾燥機31に供給する加熱ガス供給装置60とを設けている。
従って、粉砕乾燥機31がバイオマスを粉砕すると共に加熱空気により乾燥し、サイクロン33が微粉バイオマスと加熱空気とを分離し、第1燃焼バーナ21が微粉バイオマスと燃焼用空気とを混合した第1微粉燃料混合気を火炉11内に向けて吹き込むと共に、追加空気ノズル26が追加空気を火炉11内に向けて吹き込む。このとき、加熱ガス供給装置60が火炉11から排出された排ガスと熱交換した加熱空気を粉砕乾燥機31に供給しており、粉砕乾燥機31は、粉砕した微粉燃料を加熱空気により適正に乾燥することができる。そのため、追加空気として火炉11に投入する加熱空気を用いて微粉バイオマスを乾燥することで、排気する加熱空気を不要とし、エネルギ効率を向上することができる。
また、微粉バイオマスを乾燥した加熱空気を追加空気ノズル26により火炉11内に噴射することで、排ガスと追加空気が反応して微粉燃料の酸化燃焼が完結され、燃焼領域Aにおける空気比の最適化により低NOx化を図ることができると共に、燃焼バーナ21,22,23,24,25をコンパクト化することができる。そして、微粉バイオマスを乾燥した加熱空気は、十分な酸素量が確保されていることから、プラント根率を向上することができる。更に、微粉バイオマス燃焼用の第1燃焼バーナ21と、微粉炭燃焼用の第2燃焼バーナ22,23,24,25を設けることで、高水分のバイオマスに不具合が生じた場合、第1燃焼バーナ21を停止し、第2燃焼バーナ22,23,24,25のみでの運転が可能となり、バイオマスの供給系のメンテナンスを容易に行うことができる。
第1実施形態のボイラでは、火炉11から排出された排ガスと熱交換した加熱空気を搬送用空気と燃焼用空気と追加空気とに配分するサイクロン33が設けられ、加熱ガス供給装置60は、搬送用空気と追加空気の少なくとも一部を粉砕乾燥装置31に供給し、燃焼用空気を風箱36に供給している。従って、粉砕乾燥機31は、搬送用空気と追加空気に見合った量の加熱空気により微粉バイオマスを乾燥することとなり、微粉バイオマスを乾燥するための加熱空気の風量を十分に確保することができ、微粉バイオマスを適正に乾燥することができる。
第1実施形態のボイラでは、サイクロン33により加熱空気を搬送用空気と追加空気とに配分し、微粉バイオマスと搬送用空気を第1燃焼バーナ21に送り、追加空気を追加空気ノズル26に送っている。従って、サイクロン33における排出部の通路径を所定寸法に設定することで、微粉バイオマス及び搬送用空気と追加空気とを適正に分離することができる。
第1実施形態のボイラでは、加熱ガス供給装置60により粉砕乾燥機31に供給する加熱空気の温度を調整する温度調整装置としての搬送用空気温度調節ラインL17,L18を設けている。従って、粉砕乾燥機31で処理する湿潤バイオマスの水分量に応じて加熱空気の温度を最適温度に調整することができ、湿潤バイオマスを適正に乾燥することができる。
[第2実施形態]
図2は、第2実施形態のボイラを表す概略構成図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態において、図2に示すように、ボイラ70は、火炉11と燃焼装置12とを有している。燃焼装置12は、複数の燃焼バーナ21,22,23,24,25を有し、最上段に配置された第1燃焼バーナ21は、バイオマスを粉砕した微粉バイオマスを燃料とし、第1燃焼バーナ21より下段に配置された第2燃焼バーナ22,23,24,25は、瀝青炭を粉砕した微粉炭を燃料とするものである。また、火炉11は、燃焼バーナ21,22,23,24,25より上方に追加空気ノズル26が設けられている。
粉砕乾燥機31は、バイオマスを粉砕すると共に加熱空気によりこのバイオマス乾燥させるものである。粉砕乾燥機31は、排出ラインL1を介して分離装置としてのバグフィルタ71が連結されている。バグフィルタ71は、粉砕乾燥機31から排出された微粉バイオマスと加熱空気とに分離するものである。バグフィルタ71は、下部に微粉バイオマス添加ラインL21が連結されると共に、上部に加熱空気搬送ラインL22が連結されている。バグフィルタ71は、粉砕乾燥機31から排出された微粉バイオマスと加熱空気を分離し、微粉バイオマスを微粉バイオマス添加ラインL21に排出し、加熱空気を加熱空気搬送ラインL22に排出する。
加熱空気搬送ラインL22は、微粉バイオマス供給ラインL23と第1追加空気供給ラインL24とに分岐し、各ラインL23,L24に配分装置としての流量調整弁72,73が設けられている。また、微粉バイオマス供給ラインL23と微粉バイオマス添加ラインL21との連結部にエジェクタ74が設けられている。そして、微粉バイオマス供給ラインL23は、第1燃焼バーナ21に連結され、第1追加空気供給ラインL24は、追加空気ノズル26に連結されている。
なお、その他の構成、粉砕機34、風箱36、煙道41、加熱ガス供給装置60などは、第1実施形態と同様であることから、説明は省略する。
そのため、粉砕乾燥器31が駆動すると、供給されたバイオマスが所定の粒径に粉砕されると共に、加熱空気により乾燥処理される。粉砕され、且つ、乾燥された微粉バイオマスは、加熱空気と共に排出ラインL1によりバグフィルタ71に送られる。バグフィルタ71は、微粉バイオマスと加熱空気とに分離し、微粉バイオマスが微粉バイオマス添加ラインL21に排出され、加熱空気が加熱空気搬送ラインL22に排出される。
そして、加熱空気搬送ラインL22の加熱空気は、微粉バイオマス供給ラインL23と第1追加空気供給ラインL24に分離される。流量調整弁72,73の開度を調整することで、搬送用空気の量に見合った加熱空気量を微粉バイオマス供給ラインL23に配分し、追加空気の量に見合った加熱空気量を第1追加空気供給ラインL24に配分する。エジェクタ74は、微粉バイオマス添加ラインL21の微粉バイオマスが微粉バイオマス供給ラインL23を流れる搬送用空気により吸引されることで、微粉バイオマスと搬送用空気を混合する。そして、微粉バイオマスと搬送用空気は、微粉バイオマス供給ラインL23により第1燃焼バーナ21に供給され、追加空気は、第1追加空気供給ラインL24により追加空気ノズル26に供給される。
このように第2実施形態のボイラにあっては、中空形状をなして鉛直方向に沿って設置される火炉11と、バイオマス(湿潤燃料)を粉砕すると共に加熱空気により乾燥させる粉砕乾燥機31と、粉砕乾燥機31から排出された微粉バイオマスと加熱空気とを分離するバグフィルタ71と、バグフィルタ71により分離された微粉バイオマスと燃焼用空気とを混合した第1微粉燃料混合気を火炉11内に向けて吹き込む第1燃焼バーナ21と、バグフィルタ71により分離された加熱空気を追加空気として火炉11内に向けて吹き込む追加空気ノズル26と、火炉11から排出された排ガスと熱交換した加熱空気を粉砕乾燥機31に供給する加熱ガス供給装置60とを設けている。
従って、粉砕乾燥機31がバイオマスを粉砕すると共に加熱空気により乾燥し、バグフィルタ71が微粉バイオマスと加熱空気とを分離し、第1燃焼バーナ21が微粉バイオマスと燃焼用空気とを混合した第1微粉燃料混合気を火炉11内に向けて吹き込むと共に、追加空気ノズル26が追加空気を火炉11内に向けて吹き込む。このとき、加熱ガス供給装置60が火炉11から排出された排ガスと熱交換した加熱空気を粉砕乾燥機31に供給しており、粉砕乾燥機31は、粉砕した微粉燃料を加熱空気により適正に乾燥することができる。そのため、追加空気として火炉11に投入する加熱空気を用いて微粉バイオマスを乾燥することで、排気する加熱空気を不要とし、エネルギ効率を向上することができる。
第2実施形態のボイラでは、バグフィルタ71により微粉バイオマスと加熱空気とに分離し、流量調整弁72,73の開度により搬送用空気と追加空気に配分し、微粉バイオマスと搬送用空気を第1燃焼バーナ21に送り、追加空気を追加空気ノズル26に送っている。従って、微粉バイオマスと加熱空気を適正に分離し、その後、微粉バイオマス及び搬送用空気と追加空気とに分離することができる。
[第3実施形態]
図3は、第3実施形態のボイラを表す概略構成図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第3実施形態において、図3に示すように、ボイラ80は、火炉11と燃焼装置12とを有している。燃焼装置12は、複数の燃焼バーナ21,22,23,24,25を有し、最上段に配置された第1燃焼バーナ21は、バイオマスを粉砕した微粉バイオマスと瀝青炭を粉砕した微粉炭とを混合したものを燃料とし、第1燃焼バーナ21より下段に配置された第2燃焼バーナ22,23,24,25は、瀝青炭を粉砕した微粉炭を燃料とするものである。また、火炉11は、燃焼バーナ21,22,23,24,25より上方に追加空気ノズル26が設けられている。
粉砕乾燥機31は、バイオマスを粉砕すると共に加熱空気によりこのバイオマス乾燥させるものである。粉砕乾燥機31は、排出ラインL1を介して分離装置としてのバグフィルタ71が連結されている。バグフィルタ71は、粉砕乾燥機31から排出された微粉バイオマスと加熱空気とに分離するものである。バグフィルタ71は、下部に微粉バイオマス添加ラインL21が連結されると共に、上部に第1追加空気供給ラインL25が連結されている。バグフィルタ71は、粉砕乾燥機31から排出された微粉バイオマスと加熱空気を分離し、微粉バイオマスを微粉バイオマス添加ラインL21に排出し、加熱空気を第1追加空気供給ラインL25に排出する。
粉砕機34は、瀝青炭を粉砕するものである。粉砕機34は、微粉炭供給ラインL4を介して第1燃焼バーナ21に連結されている。微粉炭供給ラインL4と微粉バイオマス添加ラインL21との連結部に混合装置としてのエジェクタ74が設けられている。
なお、その他の構成、風箱36、煙道41、加熱ガス供給装置60などは、第1実施形態と同様であることから、説明は省略する。
そのため、粉砕乾燥器31が駆動すると、供給されたバイオマスが所定の粒径に粉砕されると共に、加熱空気により乾燥処理される。粉砕され、且つ、乾燥された微粉バイオマスは、加熱空気と共に排出ラインL1によりバグフィルタ71に送られる。バグフィルタ71は、微粉バイオマスと加熱空気とに分離し、微粉バイオマスが微粉バイオマス添加ラインL21に排出され、加熱空気が第1追加空気供給ラインL25に排出される。そして、エジェクタ74は、微粉バイオマス添加ラインL21の微粉バイオマスが微粉炭供給ラインL4を流れる微粉炭を含んだ搬送用空気により吸引されることで、微粉バイオマスと微粉炭と搬送用空気を混合する。そして、微粉バイオマスと微粉炭と搬送用空気は、微粉炭供給ラインL4により第1燃焼バーナ21に供給され、追加空気は、第1追加空気供給ラインL25により追加空気ノズル26に供給される。
このように第3実施形態のボイラにあっては、中空形状をなして鉛直方向に沿って設置される火炉11と、バイオマス(湿潤燃料)を粉砕すると共に加熱空気により乾燥させる粉砕乾燥機31と、瀝青炭(乾燥燃料)を粉砕する粉砕機34と、微粉バイオマスと加熱空気とを分離するバグフィルタ71と、バグフィルタ71により分離された微粉バイオマスと微粉炭と燃焼用空気とを混合した第3微粉燃料混合気を火炉11内に向けて吹き込む第1燃焼バーナ21と、バグフィルタ71により分離された加熱空気を追加空気として火炉11内に向けて吹き込む追加空気ノズル26と、火炉11から排出された排ガスと熱交換した加熱空気を粉砕乾燥機31に供給する加熱ガス供給装置60とを設けている。
従って、粉砕乾燥機31がバイオマスを粉砕すると共に加熱空気により乾燥し、バグフィルタ71が微粉バイオマスと加熱空気とを分離し、第1燃焼バーナ21が微粉バイオマスと微粉炭と燃焼用空気とを混合した第3微粉燃料混合気を火炉11内に向けて吹き込むと共に、追加空気ノズル26が追加空気を火炉11内に向けて吹き込む。このとき、加熱ガス供給装置60が火炉11から排出された排ガスと熱交換した加熱空気を粉砕乾燥機31に供給しており、粉砕乾燥機31は、粉砕した微粉燃料を加熱空気により適正に乾燥することができる。そのため、追加空気として火炉11に投入する加熱空気を用いて微粉バイオマスを乾燥することで、排気する加熱空気を不要とし、エネルギ効率を向上することができる。
第3実施形態のボイラでは、粉砕機34により粉砕された微粉炭とバグフィルタ71により分離された微粉バイオマスとを混合する混合装置としてのエジェクタ74を設けている。従って、微粉炭と微粉バイオマスとを混合して第1燃焼バーナ21に供給することで、水分量の多い微粉バイオマスを適正に燃焼させることができる。
なお、上述した第3実施形態では、混合装置をエジェクタ74としたが、この構成に限定されるものではない。例えば、混合装置として、混合タンクを設けてもよい。また、このとき、微粉バイオマス添加ラインL21にバルブを設けることで、微粉バイオマスの添加量を調整するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、エアヒータ1で加熱した加熱空気にて、追加空気ノズル26から噴射する追加空気の量に見合った量の加熱空気の一部を粉砕乾燥装置31に供給し、残りを直接追加空気ノズル26に供給したが、粉砕乾燥装置31に供給する加熱空気の量は、粉砕乾燥装置31で処理するバイオマス(湿潤燃料)の性状(水分量)や処理量に応じて設定すればよく、追加空気に見合う全量を粉砕乾燥装置31に供給してもよい。
また、上述した実施形態では、バイオマス(湿潤燃料)を粉砕した微粉燃料を火炉11の最上段の燃焼バーナ21に供給したが、微粉燃料を火炉11の中段や最下段の燃焼バーナに供給してもよく、複数の燃焼バーナに供給してもよい。
10,70,80 石炭焚きボイラ
11 火炉
12 燃焼装置
21 第1燃焼バーナ
22,23,24,25 第2燃焼バーナ
26 追加空気ノズル
31 粉砕乾燥機
32 バンカ
33 サイクロン(分離装置、配分装置)
34 粉砕機
35 バンカ
36 風箱
41 煙道
42,43,44 過熱器
45,46 再熱器
47,48 節炭器
49 ガスダクト
60 加熱ガス供給装置
61 エアヒータ
62 送風機
63,64,65,66,67,68,69,72,73 流量調整弁
71 バグフィルタ(分離装置)
74 エジェクタ(混合装置)
L1 排出ライン
L2,L23 微粉バイオマス供給ライン
L3,L24,L25 第1追加空気供給ライン
L4 微粉炭供給ライン
L10 加熱空気供給ライン
L11 搬送用空気供給ライン
L12 搬送用空気供給ライン
L13 燃焼用空気供給ライン
L14 第2追加空気供給ライン
L15 第3追加空気供給ライン
L16 空気供給ライン
L17,L18 搬送用空気温度調節ライン(温度調整装置)
L21 微粉バイオマス添加ライン
L22 加熱空気搬送ライン

Claims (6)

  1. 中空形状をなして鉛直方向に沿って設置される火炉と、
    湿潤燃料を粉砕すると共に加熱空気により乾燥させる粉砕乾燥機と、
    前記粉砕乾燥機から排出された微粉燃料と加熱空気とを分離する分離装置と、
    前記分離装置により分離された微粉燃料と燃焼用空気とを混合した燃料ガスを前記火炉内に向けて吹き込む燃焼バーナと、
    前記分離装置により分離された加熱空気を前記火炉内に向けて吹き込む追加空気ノズルと、
    前記火炉から排出された排ガスと熱交換した加熱空気を前記粉砕乾燥機に供給する加熱ガス供給装置と、
    を有することを特徴とするボイラ。
  2. 前記火炉から排出された排ガスと熱交換した加熱空気を搬送用空気と燃焼用空気と追加空気とに配分する配分装置が設けられ、前記加熱ガス供給装置は、搬送用空気と追加空気の少なくとも一部を前記粉砕乾燥装置に供給し、燃焼用空気を前記燃焼バーナに供給することを特徴とする請求項1に記載のボイラ。
  3. 前記分離装置は、サイクロンであり、分離された微粉燃料と搬送用空気が前記燃焼バーナに送られ、分離された追加空気が前記追加空気ノズルに送られることを特徴とする請求項2に記載のボイラ。
  4. 前記分離装置は、バグフィルタであり、分離された微粉燃料と搬送用空気が前記燃焼バーナに送られ、分離された追加空気が前記追加空気ノズルに送られることを特徴とする請求項2に記載のボイラ。
  5. 加熱ガス供給装置により前記粉砕乾燥機に供給する加熱空気の温度を調整する温度調整装置が設けられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のボイラ。
  6. 乾燥燃料を粉砕する粉砕機と、前記粉砕機により粉砕された微粉燃料と前記分離装置により分離された微粉燃料とを混合する混合装置が設けられることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のボイラ。
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