JP7316074B2 - 微粉燃料焚きボイラ - Google Patents
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Description
炉壁の下部に設けられた少なくとも1つの燃焼バーナと、前記燃焼バーナより上方の前記炉壁に設けられた少なくとも1つの二段燃焼空気ノズルとを有する多段燃焼方式の火炉と、
燃料を粉砕して微粉燃料とし、当該微粉燃料を供給された搬送空気に乗せて排出する粉砕機と、
前記粉砕機から前記搬送空気を伴って排出された前記微粉燃料を固体と気体とに分離するサイクロンと、
前記サイクロンの上部気体排出口と接続され、当該サイクロンで分離された前記搬送空気が流出するサイクロン排出空気ラインと、
前記二段燃焼空気ノズルと接続され、当該二段燃焼空気ノズルへ二段燃焼空気を送る二段燃焼空気ラインと、
前記サイクロン排出空気ラインと前記二段燃焼空気ラインとを接続し、前記サイクロンから出た前記搬送空気の一部を二段燃焼空気として前記二段燃焼空気ラインへ送る二段燃焼空気追加ラインと、
前記サイクロン排出空気ラインと前記燃焼バーナとを接続し、前記サイクロンから出た前記搬送空気の残部をバーナ燃焼一次空気として前記燃焼バーナへ送るバーナ燃焼一次空気ラインと、
前記サイクロンの下部固体排出口と前記バーナ燃焼一次空気ライン上の混合部とを接続し、当該サイクロンで分離された前記微粉燃料を前記バーナ燃焼一次空気ラインへ送る微粉燃料供給管と、
前記バーナ燃焼一次空気ラインを通過する空気の流量及び圧力の少なくとも一方を調整する調整装置であって、前記二段燃焼空気追加ラインに配置された第2調整装置を含む前記調整装置と、
前記二段燃焼空気追加ラインの前記第2調整装置より上流側の圧力を検出する第1圧力計と、
前記二段燃焼空気ラインの前記二段燃焼空気追加ラインとの合流部より下流側の圧力を検出する第2圧力計とを備え、
前記第2調整装置は、前記バーナ燃焼一次空気ラインを通過する空気の流量及び圧力の少なくとも一方を調整することに加えて、前記第1圧力計で検出された圧力が前記第2圧力計で検出された圧力よりも高くなるように、前記二段燃焼空気追加ラインを通過する空気の流量及び圧力の少なくとも一方を調整するものである。
ボイラ本体10は、微粉燃料を含む燃料を燃焼バーナ21により燃焼させ、この燃焼により発生した熱を回収するものである。微粉燃料は、湿潤燃料を乾燥及び粉砕してなる。湿潤燃料とは、水分を含む燃料であり、例えば、バイオマス、亜瀝青炭及び褐炭などの低品位炭、及び、オイルコークス等の石油精製時に発生する固体残渣などがある。また、バイオマスとは、再生可能な生物由来の有機性資源であって、化石資源を除いたものと定義する。バイオマスには、例えば、間伐材、廃材木、流木、草類、廃棄物、汚泥、タイヤ、及び、これらを原料とするリサイクル燃料(ペレットやチップ)などが含まれる。
燃料供給系統30は、粉砕機31と、粉砕機31からの排気を固気分離するサイクロン33とを有する。本実施形態では、燃料として湿潤燃料を用いているため、粉砕機31として、湿潤燃料を粉砕するとともに乾燥する粉砕乾燥機が採用されている。但し、粉砕機31は、粉砕乾燥機に限定されず、粉砕物である微粉燃料が搬送空気で気流搬送される粉砕機であればよい。また、燃料も湿潤燃料に限定されず、最終的に微粉燃料の状態で燃焼バーナ21へ供給される燃料であればよい。
煙道41の下流側には、熱交換器15で熱交換を行った排ガスが排出される排ガスライン49が接続されている。排ガスライン49には、選択還元型触媒50、ガスエアヒータ61、集塵機51、誘引送風機52、及び脱硫装置53が設けられ、下流端部に煙突54が設けられている。ガスエアヒータ61は、空気加熱ライン34を流れる空気を、排ガスと熱交換することにより加熱するものである。
上記構成の微粉燃料焚きボイラ1の運転は、コントローラ9によって制御される。コントローラは、いわゆるコンピュータであって、揮発性及び不揮発性メモリ92と、プロセッサ91とを備える。メモリ92は、空燃比調整プログラム93、微粉燃料供給量、及び空燃比等を記憶する。プロセッサ91は、空燃比調整プログラム93を読み出して実行する。空燃比調整プログラム93は、コントローラ9に、流量計65,66,69や圧力計67,68の検出値を取得させ、取得した検出値に基づいて燃焼バーナ21へ送られる搬送空気及び微粉燃料の混合体が所定の空燃比となるように、バーナ燃焼一次空気ライン71へ流入する搬送空気(即ち、バーナ燃焼一次空気)の流量及び/又は圧力を調整するように、調整装置74,75,76,37,40,48を制御させるように構成されている。
ここで、上記構成のボイラ1の動作について説明する。粉砕機31では、供給された湿潤燃料が所定の粒径に粉砕されると共に、搬送空気により乾燥される。湿潤燃料が粉砕及び乾燥されてなる微粉燃料は、搬送空気に同伴してサイクロン33へ気流搬送される。サイクロン33では、微粉燃料と搬送空気とが固気分離される。
炉壁の下部に設けられた少なくとも1つの燃焼バーナ21と、燃焼バーナ21より上方の炉壁に設けられた少なくとも1つの二段燃焼空気ノズル26とを有する多段燃焼方式の火炉11と、
燃料を粉砕して微粉燃料とし、当該微粉燃料を供給された搬送空気に乗せて排出する粉砕機31と、
粉砕機31から搬送空気を伴って排出された微粉燃料を固体と気体とに分離するサイクロン33と、
サイクロン33の上部気体排出口と接続され、当該サイクロン33で分離された搬送空気が流出するサイクロン排出空気ライン80と、
二段燃焼空気ノズル26と接続され、当該二段燃焼空気ノズル26へ二段燃焼空気を送る二段燃焼空気ライン36aと、
サイクロン排出空気ライン80と二段燃焼空気ライン36aとを接続し、サイクロン33から出た搬送空気の一部を二段燃焼空気として二段燃焼空気ライン36aへ送る二段燃焼空気追加ライン72と、
サイクロン排出空気ライン80と燃焼バーナ21とを接続し、サイクロン33から出た搬送空気の残部をバーナ燃焼一次空気として燃焼バーナ21へ送るバーナ燃焼一次空気ライン71と、
サイクロン33の下部固体排出口33bとバーナ燃焼一次空気ライン71上の混合部78とを接続し、当該サイクロン33で分離された微粉燃料をバーナ燃焼一次空気ライン71へ送る微粉燃料供給管38と、
バーナ燃焼一次空気ライン71を通過する空気の流量及び圧力の少なくとも一方を調整する調整装置74,75と、を備えるものである。
空気を加熱する空気加熱ライン34と、
空気加熱ライン34と接続されて、空気加熱ライン34で加熱された空気の一部を搬送空気として粉砕機31へ送る粉砕機空気供給ライン35と、
空気加熱ライン34と接続されて、空気加熱ライン34で加熱された空気の余の一部を燃焼バーナ21へ送るバーナ燃焼二次空気ライン36bと、
空気加熱ライン34と接続されて、空気加熱ライン34で加熱された空気の残部を二段燃焼空気ノズル26へ送る二段燃焼空気ライン36aと、
二段燃焼空気ライン36aに設けられ、二段燃焼空気ノズル26へ送られる二段燃焼空気の流量及び圧力の少なくとも一方を調整する第3調整装置76と、
空気加熱ライン34へ空気を圧送する押込送風機62と、
押込送風機62の送風量を検出する風量計46と、
二段燃焼空気ノズル26へ送られる二段燃焼空気の流量を検出する流量計69と、
二段燃焼空気ノズル26から火炉11の炉内へ吹き込まれる二段燃焼空気の流量が押込送風機62の送風量に対し所定割合となるように、風量計46及び流量計69の検出値に基づいて第3調整装置76を制御するコントローラ9とを、備えていてよい。
9 :コントローラ
10 :ボイラ本体
11 :火炉
12 :燃焼装置
15 :熱交換器
15a :伝熱管
21 :燃焼バーナ
26 :二段燃焼空気ノズル
30 :燃料供給系統
31 :粉砕機
32 :燃料供給装置
33 :サイクロン
33a :上部気体排出口
33b :下部固体排出口
34 :空気加熱ライン
35 :粉砕機空気供給ライン
36 :バーナ燃焼空気ライン
36a :二段燃焼空気ライン
36b :バーナ燃焼二次空気ライン
38 :微粉燃料供給管
39 :バイパス路
41 :煙道
43,79 :温度計
44 :分岐部
46 :風量計
49 :排ガスライン
50 :選択還元型触媒
51 :集塵機
52 :誘引送風機
53 :脱硫装置
54 :煙突
60 :排ガス処理系統
61 :ガスエアヒータ
62 :押込送風機
64 :合流部
65,66,69 :流量計
67,68 :圧力計
70 :粉砕燃料排出ライン
71 :バーナ燃焼一次空気ライン
72 :二段燃焼空気追加ライン
73 :分岐部
37,40,48,74,75,76 :調整装置
47,77 :昇圧ファン
78 :混合部
80 :サイクロン排出空気ライン
81,83 :ロータリバルブ
82 :中間チャンバ
91 :プロセッサ
92 :不揮発性メモリ
93 :空燃比調整プログラム
A :一段目燃焼領域
B :二段目燃焼領域
Claims (5)
- 炉壁の下部に設けられた少なくとも1つの燃焼バーナと、前記燃焼バーナより上方の前記炉壁に設けられた少なくとも1つの二段燃焼空気ノズルとを有する多段燃焼方式の火炉と、
燃料を粉砕して微粉燃料とし、当該微粉燃料を供給された搬送空気に乗せて排出する粉砕機と、
前記粉砕機から前記搬送空気を伴って排出された前記微粉燃料を固体と気体とに分離するサイクロンと、
前記サイクロンの上部気体排出口と接続され、当該サイクロンで分離された前記搬送空気が流出するサイクロン排出空気ラインと、
前記二段燃焼空気ノズルと接続され、当該二段燃焼空気ノズルへ二段燃焼空気を送る二段燃焼空気ラインと、
前記サイクロン排出空気ラインと前記二段燃焼空気ラインとを接続し、前記サイクロンから出た前記搬送空気の一部を二段燃焼空気として前記二段燃焼空気ラインへ送る二段燃焼空気追加ラインと、
前記サイクロン排出空気ラインと前記燃焼バーナとを接続し、前記サイクロンから出た前記搬送空気の残部をバーナ燃焼一次空気として前記燃焼バーナへ送るバーナ燃焼一次空気ラインと、
前記サイクロンの下部固体排出口と前記バーナ燃焼一次空気ライン上の混合部とを接続し、当該サイクロンで分離された前記微粉燃料を前記バーナ燃焼一次空気ラインへ送る微粉燃料供給管と、
前記バーナ燃焼一次空気ラインを通過する空気の流量及び圧力の少なくとも一方を調整する調整装置であって、前記二段燃焼空気追加ラインに配置された第2調整装置を含む前記調整装置と、
前記二段燃焼空気追加ラインの前記第2調整装置より上流側の圧力を検出する第1圧力計と、
前記二段燃焼空気ラインの前記二段燃焼空気追加ラインとの合流部より下流側の圧力を検出する第2圧力計とを備え、
前記第2調整装置は、前記バーナ燃焼一次空気ラインを通過する空気の流量及び圧力の少なくとも一方を調整することに加えて、前記第1圧力計で検出された圧力が前記第2圧力計で検出された圧力よりも高くなるように、前記二段燃焼空気追加ラインを通過する空気の流量及び圧力の少なくとも一方を調整する、
微粉燃料焚きボイラ。 - 前記バーナ燃焼一次空気ライン及び前記二段燃焼空気追加ラインの少なくとも一方に設けられた流量計と、
前記調整装置を制御するコントローラとを備え、
前記コントローラは、前記流量計の検出値と所定の微粉燃料供給量とに基づいて、前記燃焼バーナから前記火炉内へ吹き出すバーナ燃焼一次空気及び前記微粉燃料の混合体が所定の空燃比となるように前記調整装置を動作させる、
請求項1に記載の微粉燃料焚きボイラ。 - 前記調整装置は、前記バーナ燃焼一次空気ラインの前記混合部よりも上流側の部分に設けられた第1調整装置を含む、
請求項1又は2に記載の微粉燃料焚きボイラ。 - 空気を加熱する空気加熱ラインと、
前記空気加熱ラインと接続されて、前記空気加熱ラインで加熱された前記空気の一部を前記搬送空気として前記粉砕機へ送る粉砕機空気供給ラインと、
前記空気加熱ラインと接続されて、前記空気加熱ラインで加熱された前記空気の余の一部を前記燃焼バーナへ送るバーナ燃焼二次空気ラインと、
前記空気加熱ラインと接続されて、前記空気加熱ラインで加熱された前記空気の残部を前記二段燃焼空気ノズルへ送る前記二段燃焼空気ラインと、
前記二段燃焼空気ラインに設けられ、前記二段燃焼空気ノズルへ送られる前記二段燃焼空気の流量及び圧力の少なくとも一方を調整する第3調整装置と、
前記空気加熱ラインへ空気を圧送する押込送風機と、
前記押込送風機の送風量を検出する風量計と、
前記二段燃焼空気ノズルへ送られる前記二段燃焼空気の流量を検出する流量計と、
前記二段燃焼空気ノズルから前記火炉の炉内へ吹き込まれる前記二段燃焼空気の流量が前記押込送風機の送風量に対し所定割合となるように、前記風量計及び前記流量計の検出値に基づいて前記第3調整装置を制御するコントローラとを、備える、
請求項1に記載の微粉燃料焚きボイラ。 - 前記バーナ燃焼一次空気ラインの前記混合部よりも上流側の部分に設けられ、前記バーナ燃焼一次空気ラインを通過する空気の流速及び圧力の少なくとも一方を調整する昇圧ファンを、更に備える、
請求項1~4のいずれか一項に記載の微粉燃料焚きボイラ。
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