JP6081341B2 - ボイラ - Google Patents

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本発明は、バイオマスと石炭と空気を燃焼させることで蒸気を生成するボイラに関するものである。
従来の石炭焚きボイラは、中空形状をなして鉛直方向に設置される火炉を有し、この火炉壁に複数の燃焼バーナが周方向に沿って配置されると共に、上下方向に複数段にわたって配置されている。この燃焼バーナは、石炭が粉砕された微粉炭(燃料)と1次空気(搬送用空気)との混合気が供給されると共に、高温の2次空気が供給され、この混合気と2次空気を火炉内に吹き込むことで火炎を形成し、この火炉内で燃焼可能となっている。そして、この火炉は、上部に煙道が連結され、この煙道に排ガスの熱を回収するための過熱器、再熱器、節炭器などが設けられており、火炉での燃焼により発生した排ガスと水との間で熱交換が行われ、蒸気を生成することができる。
近年、地球温暖化の観点からCO排出の削減が推進されている。特に、発電用ボイラにおいては、燃料として石炭や重油などの化石燃料が用いられることが多いが、この化石燃料は、CO排出の問題から地球温暖化の原因となり、地球環境保全の見地からその使用が規制されつつある。そこで、化石燃料の代替として、バイオマスを用いた燃料の利用促進が図られている。バイオマスとは、光合成に起因する有機物であって、木質類、草木類、農作物類、厨芥類等のバイオマスがある。このバイオマスを燃料化処理することにより、バイオマスをエネルギ源または工業原料として有効に利用することができる。
再生可能エネルギであるバイオマスの高効率利用の観点から、バイオマスを燃料として用いることが行われている。燃料として用いる方法の一つに、バイオマス固形物を粉砕して微粉化し、石炭焚きボイラに供給して燃料として用いるものがある。化石燃料としてバイオマスを用いるとき、石炭とバイオマスをそれぞれ単独で粉砕する単独粉砕方式がある。この場合、石炭用の燃焼バーナとバイオマス用の燃焼バーナとを設け、各バーナが微紛化した石炭とバイオマスを空気と共に別々に火炉内に吹き込むことで火炎を形成する。
このような微紛化した石炭とバイオマスを火炉内に供給して燃焼させる従来のボイラとしては、例えば、下記特許文献1、2に記載されたものがある。
特開2013−133944号公報 特許第3891958号公報
ところで、バイオマスは、石炭に比べて弾性が高いため、ローラミルなどの粉砕機により微粉炭と同様の粒径まで粉砕することが困難となる。そのため、燃焼バーナにより、粒径の大きいバイオマスを微粉炭と同様に火炉に供給した場合、燃焼する前に落下して未燃分となりやすく、燃料の未燃焼率が増加してボイラ効率が低下してしまうという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、燃料の未燃分を低減してボイラ効率の向上を図るボイラを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明のボイラは、中空形状をなして鉛直方向に沿って設置される火炉と、微粉炭と燃焼用空気を混合した第1燃料ガスを前記火炉内に向けて吹き込むことで第1火炎旋回流を形成可能な第1燃焼バーナと、微粉化バイオマスと燃焼用空気を混合した第2燃料ガスを前記火炉内に向けて吹き込むことで前記第1火炎旋回流より小径の第2火炎旋回流を形成可能な第2燃焼バーナと、を有することを特徴とするものである。
従って、第1燃焼バーナは、第1燃料ガスを火炉内に向けて吹き込むことで第1火炎旋回流を形成し、第2燃焼バーナは、第2燃料ガスを火炉内に向けて吹き込むことで第2火炎旋回流を形成する。このとき、火炉は、内部で第1火炎旋回流と第2火炎旋回流が形成されることから、その火炎旋回流の中央部に上昇流が形成される。そのため、微粉化バイオマスは、石炭に比べて比重が小さいものの、第2火炎旋回流が第1火炎旋回流より小径であることから火炉の中央部へ供給され、この上昇流により火炉内を上昇することとなり、落下せずに適正に燃焼する。その結果、火炉内の燃料の未燃分を低減してボイラ効率を向上することができる。
本発明のボイラでは、前記第1燃焼バーナは、前記火炉の鉛直方向に複数段にわたって配置され、前記第2燃焼バーナは、複数段の前記第1燃焼バーナの間に配置されることを特徴としている。
従って、微粉炭と燃焼用空気を混合した第1燃料ガスが燃焼する第1火炎旋回流の間に微粉化バイオマスと燃焼用空気を混合した第2燃料ガスが供給されて燃焼することで、微粉化バイオマスを効果的に燃焼させることで、未燃分を低減することができる。
本発明のボイラでは、前記第2燃焼バーナによる前記第2燃料ガスの噴射方向を水平方向に調整可能な燃料ガス噴射方向調整装置が設けられることを特徴としている。
従って、燃料ガス噴射方向調整装置により微粉化バイオマスと燃焼用空気を混合した第2燃料ガスの噴射方向を水平方向に調整可能とすることで、微粉化バイオマスを適正に上昇させて適正に燃焼することができる。
本発明のボイラでは、前記火炉の底部に落下した前記微粉化バイオマスの未燃分量を計測する第1微粉化バイオマス未燃分量計測装置と、前記第1微粉化バイオマス未燃分量計測装置の計測結果に応じて前記燃料ガス噴射方向調整装置を作動する制御装置とが設けられることを特徴としている。
従って、火炉の底部に落下した微粉化バイオマスの未燃分量に応じて第2燃料ガスの噴射方向を調整するため、微粉化バイオマスを適正に上昇させて効率良く燃焼させることができる。
本発明のボイラでは、前記制御装置は、前記微粉化バイオマスの未燃分量が増加したら、前記燃料ガス噴射方向調整装置により前記第2火炎旋回流が小径になるように調整することを特徴としている。
従って、微粉化バイオマスの未燃分量が増加したら、第2火炎旋回流が小径になるように調整するため、微粉化バイオマスを適正に上昇させて適正に燃焼することができる。
本発明のボイラでは、前記火炉の出口部における前記微粉化バイオマスの未燃分量を計測する第2微粉化バイオマス未燃分量計測装置が設けられ、前記制御装置は、前記火炉の底部に落下した前記微粉化バイオマスの未燃分量と前記火炉の出口部における前記微粉化バイオマスの未燃分量の総量が減少するように前記燃料ガス噴射方向調整装置を作動することを特徴としている。
従って、火炉の底部に落下した前記微粉化バイオマスの未燃分量と火炉の出口部における微粉化バイオマスの未燃分量の総量が減少するように、第2燃料ガスの噴射方向を調整するため、未燃分量の総量を適正に減少させることができる。
本発明のボイラでは、前記火炉の底部に落下した前記微粉化バイオマスの未燃分量を計測する微粉化バイオマス未燃分量計測装置と、前記微粉化バイオマスの未燃分量が増加したときに第2燃焼バーナから噴射する前記微粉化バイオマスの噴射量を減少する制御装置とが設けられることを特徴としている。
従って、微粉化バイオマスの未燃分量が増加したときに微粉化バイオマスの噴射量を減少することで、未燃分量を適正に減少させることができる。
本発明のボイラでは、前記火炉の底部に落下した前記微粉化バイオマスの未燃分量を計測する微粉化バイオマス未燃分量計測装置と、前記微粉化バイオマスの未燃分量が増加したときに第2燃焼バーナから噴射する前記微粉化バイオマスの粒径を減少する制御装置が設けられることを特徴としている。
従って、微粉化バイオマスの未燃分量が増加したときに微粉化バイオマスの粒径を減少することで、未燃分量を適正に減少させることができる。
本発明のボイラによれば、微粉炭と燃焼用空気を混合した第1燃料ガスを火炉内に向けて吹き込むことで第1火炎旋回流を形成可能な第1燃焼バーナと、微粉化バイオマスと燃焼用空気を混合した第2燃料ガスを火炉内に向けて吹き込むことで第1火炎旋回流より小径の第2火炎旋回流を形成可能な第2燃焼バーナとを設けるので、火炉の中央部に供給された微粉化バイオマスを上昇流により火炉内を上昇させることで落下して適正に燃焼させることができ、火炉内の燃料の未燃分を低減してボイラ効率を向上することができる。
図1は、第1実施形態のボイラを表す概略構成図である。 図2は、微粉炭用の第1燃焼バーナの平面図である。 図3は、微粉化バイオマス用の第2燃焼バーナの平面図である。 図4は、第2実施形態のボイラを表す概略構成図である。 図5は、微粉化バイオマス用の第2燃焼バーナの平面図である。 図6は、第3実施形態のボイラを表す概略構成図である。 図7は、第4実施形態のボイラを表す概略構成図である。 図8は、第5実施形態のボイラを表す概略構成図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るボイラの好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態のボイラを表す概略構成図、図2は、微粉炭用の第1燃焼バーナの平面図、図3は、微粉化バイオマス用の第2燃焼バーナの平面図である。
第1実施形態のボイラは、石炭を粉砕した微粉炭とバイオマスを粉砕した微粉化バイオマスを燃料として用い、この微粉炭と微粉化バイオマスをそれぞれ燃焼バーナにより燃焼させ、この燃焼により発生した熱を回収することが可能なボイラである。
この第1実施形態において、図1に示すように、ボイラ10は、コンベンショナルボイラであって、火炉11と燃焼装置12とを有している。火炉11は、四角筒の中空形状をなして鉛直方向に沿って設置され、この火炉11を構成する火炉壁が伝熱管により構成されている。
燃焼装置12は、この火炉11を構成する火炉壁の下部に設けられている。この燃焼装置12は、火炉壁に装着された複数の燃焼バーナ21,22,23,24,25を有している。本実施形態にて、この燃焼バーナ21,22,23,24,25は、周方向に沿って4個均等間隔で配設されたものが1セットとして、鉛直方向に沿って5セット、つまり、5段配置されている。なお、火炉の形状や一つの段における燃焼バーナの数、段数はこの実施形態に限定されるものではない。
第1燃焼バーナ21,22,24,25は、微粉炭供給管26,27,29,30を介して微粉炭機(ミル)31,32,34,35に連結されている。この微粉炭機31,32,34,35は、図示しないが、ハウジング内に鉛直方向に沿った回転軸心をもって粉砕テーブルが駆動回転可能に支持され、この粉砕テーブルの上方に対向して複数の粉砕ローラが粉砕テーブルの回転に連動して回転可能に支持されて構成されている。従って、石炭が複数の粉砕ローラと粉砕テーブルとの間に投入されると、ここで所定の大きさまで粉砕され、搬送用空気(1次空気)により分級された微粉炭を微粉炭供給管26,27,29,30から第1燃焼バーナ21,22,24,25に供給することができる。
また、第2燃焼バーナ23は、微粉化バイオマス供給管28を介して微粉化バイオマス機(ミル)33に連結されている。この微粉化バイオマス機33は、図示しないが、ハウジング内に鉛直方向に沿った回転軸心をもって粉砕テーブルが駆動回転可能に支持され、この粉砕テーブルの上方に対向して複数の粉砕ローラが粉砕テーブルの回転に連動して回転可能に支持されて構成されている。従って、バイオマスが複数の粉砕ローラと粉砕テーブルとの間に投入されると、ここで所定の大きさまで粉砕され、搬送用空気(1次空気)により分級された微粉化バイオマスを微粉化バイオマス供給管28から第2燃焼バーナ23に供給することができる。
そして、火炉11は、各燃焼バーナ21,22,23,24,25の装着位置に風箱36が設けられており、この風箱36に空気ダクト37の一端部が連結されており、この空気ダクト37は、他端部に送風機38が装着されている。従って、送風機38により送られた燃焼用空気(2次空気)を空気ダクト37から風箱36に供給し、この風箱36から各燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給することができる。
ここで、燃焼装置12について詳細に説明するが、この燃焼装置12を構成する第1燃焼バーナ21,22,24,25は、ほぼ同様の構成をなしていることから、最上段に位置する第1燃焼バーナ21についてのみ説明する。
第1燃焼バーナ21は、図2に示すように、火炉11における4つの壁部に設けられる燃焼バーナ21a,21b,21c,21dから構成されている。各燃焼バーナ21a,21b,21c,21dは、微粉炭供給管26から分岐した各分岐管26a,26b,26c,26dが連結されると共に、空気ダクト37から分岐した各分岐管37a,37b,37c,37dが連結されている。この場合、燃焼バーナ21a,21b,21c,21dは、火炉11の各壁部に対して90度の角度をもって第1微粉燃料混合気を噴射することができる。
従って、火炉11の各壁部にある各燃焼バーナ21a,21b,21c,21dは、火炉11に対して、微粉炭と搬送用空気が混合した微粉燃料混合気(第1燃料)を吹き込むと共に、その第1微粉燃料混合気の外側に燃焼用空気を吹き込む。そして、各燃焼バーナ21a,21b,21c,21dからの第1微粉燃料混合気に着火することで、4つの火炎F1,F2,F3,F4を形成することができ、この火炎F1,F2,F3,F4は、火炉11の上方から見て(図2にて)反時計周り方向に旋回する第1火炎旋回流となる。この第1火炎旋回流は、所定の第1仮想円C1に沿ったものである。
第2燃焼バーナ23は、図3に示すように、火炉11における4つの壁部に設けられる燃焼バーナ23a,23b,23c,23dから構成されている。各燃焼バーナ23a,23b,23c,23dは、微粉化バイオマス供給管28から分岐した各分岐管28a,28b,28c,28dが連結されると共に、空気ダクト37から分岐した各分岐管37a,37b,37c,37dが連結されている。この場合、燃焼バーナ23a,23b,23c,23dは、火炉11の各壁部に対して70度の角度をもって第2微粉燃料混合気を噴射することができる。つまり、第1燃焼バーナ21の噴射角度と第2燃焼バーナ23の噴射角度とが20度相違している。
従って、火炉11の各角部にある各燃焼バーナ23a,23b,23c,23dは、火炉11に対して、微粉化バイオマスと搬送用空気が混合した第2微粉燃料混合気(第2燃料)を吹き込むと共に、その第2微粉燃料混合気の外側に燃焼用空気を吹き込む。そして、各燃焼バーナ23a,23b,23c,23dからの第2微粉燃料混合気に着火することで、4つの火炎F11,F12,F13,F14を形成することができ、この火炎F11,F12,F13,F14は、火炉11の上方から見て(図3にて)反時計周り方向に旋回する第2火炎旋回流となる。この第2火炎旋回流は、第1仮想円C1より小径の第2仮想円C2に沿ったものである。
なお、本実施形態の燃焼装置12を構成する各燃焼バーナ21,22,23,24,25は、中心部に油燃料を噴射可能な油ノズルと、微粉燃料混合気を噴射可能な燃料ノズルと、この燃料ノズルの外側に2次空気を噴射可能な2次空気ノズルとを有している。従って、ボイラ起動時に、各燃焼バーナ21,22,23,24,25は、油燃料を火炉11内に噴射して火炎を形成し、その後、微粉燃料混合気と2次空気を火炉11内に噴射して火炎を形成している。
また、火炉11は、各燃焼バーナ21,22,23,24,25の装着位置より上方に追加空気噴射装置41が設けられており、この追加空気噴射装置41に空気ダクト37から分岐した分岐空気ダクト42の端部が連結されている。従って、送風機38により送られた燃焼用空気(2次空気)を分岐空気ダクト42から追加空気噴射装置41に供給することができる。
図1に示すように、火炉11は、上部に煙道50が連結されており、この煙道50に排ガスの熱を回収するための過熱器(スーパーヒータ)51,52,53、再熱器54,55、節炭器(エコノマイザ)56,57が設けられており、火炉11での燃焼で発生した排ガスと水との間で熱交換が行われる。
煙道50は、その下流側に熱交換を行った排ガスが排出される排ガスダクト58が連結されている。この排ガスダクト58は、空気ダクト37との間にエアヒータ59が設けられ、空気ダクト37を流れる空気と、排ガスダクト58を流れる排ガスとの間で熱交換を行い、燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給する燃焼用空気を昇温することができる。
なお、排ガスダクト58は、図示しないが、脱硝装置、電気集塵機、誘引送風機、脱硫装置が設けられ、下流端部に煙突が設けられている。
このように構成された石炭焚きボイラ10にて、微粉炭機31,32,34,35が駆動すると、供給された石炭が粉砕され、生成された微粉炭が搬送用空気により微粉炭供給管26,27,29,30を通して第1燃焼バーナ21,22,24,25に供給される。また、微粉化バイオマス機33が駆動すると、バイオマスが粉砕され、生成された微粉化バイオマスが搬送用空気により微粉化バイオマス供給管28を通して第2燃焼バーナ23に供給される。更に、加熱された燃焼用空気が空気ダクト37から風箱36を介して各燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給される。
すると、第1燃焼バーナ21,22,24,25は、微粉炭と搬送用空気とが混合した第1微粉燃料混合気を火炉11の燃焼領域Aに吹き込むと共に燃焼用空気を火炉11の燃焼領域Aに吹き込み、このときに着火することでこの燃焼領域Aに第1火炎旋回流を形成する。一方、第2燃焼バーナ23は、微粉化バイオマスと搬送用空気とが混合した第2微粉燃料混合気を火炉11に吹き込むと共に燃焼用空気を火炉11の燃焼領域Aに吹き込み、このときに着火することでこの燃焼領域Aに第2火炎旋回流を形成する。また、追加空気噴射装置41は、追加空気を火炉11における第1火炎旋回流及び還元領域Bの上方に吹き込み、燃焼制御を行う。この火炉11では、第1、第2微粉燃料混合気と燃焼用空気とが燃焼して第1、第2火炎旋回流が生じ、燃焼領域Aで火炎旋回流が生じると、火炉11内を燃焼ガス(排ガス)が旋回しながら上昇して還元領域Bに至る。
このとき、第2燃焼バーナ23から第2微粉燃料混合気が噴射されて形成された第2火炎旋回流は、第1燃焼バーナ21,22,24,25から第1微粉燃料混合気が噴射されて形成された第1火炎旋回流により上下で挟まれ、且つ、火炉11の内側(中央部側)に位置する。また、火炉11は、この第1火炎旋回流と第2火炎旋回流が形成されることから、その火炎旋回流の中央部に上昇流が形成される。そのため、微粉化バイオマスは、火炉11の中央部に形成された上昇流により火炉11内を上昇することとなり、落下することなく適正に燃焼される。
また、火炉11にて、燃焼バーナ21,22,23,24,25は、空気の供給量が微粉炭及び微粉化バイオマスの供給量に対して理論空気量未満となるように設定されることで、燃焼領域Aの上方の還元領域Bが還元雰囲気に保持される。そのため、微粉燃料混合気の燃焼により発生したNOxがこの還元領域Bで還元される。そして、追加空気噴射装置41は、火炉11内における還元領域Bの上方に追加空気を吹き込む。すると、還元領域Bの上方にて、排ガスと追加空気が反応することで微粉燃料の燃焼が完結され、未燃分を燃焼する。
そして、図示しない給水ポンプから供給された水は、節炭器56,57によって予熱された後、図示しない蒸気ドラムに供給され火炉壁の各水管(図示せず)に供給される間に加熱されて飽和蒸気となり、図示しない蒸気ドラムに送り込まれる。更に、図示しない蒸気ドラムの飽和蒸気は過熱器51,52,53に導入され、燃焼ガスによって過熱される。過熱器51,52,53で生成された過熱蒸気は、図示しない発電プラント(例えば、タービン等)に供給される。また、タービンでの膨張過程の中途で取り出した蒸気は、再熱器54,55に導入され、再度過熱されてタービンに戻される。なお、火炉11をドラム型(蒸気ドラム)として説明したが、この構造に限定されるものではない。
その後、煙道50の節炭器56,57を通過した排ガスは、排ガスダクト58にて、図示しない脱硝装置にて、触媒によりNOxなどの有害物質が除去され、電気集塵機で粒子状物質が除去され、脱硫装置により硫黄分が除去された後、煙突から大気中に排出される。
このように第1実施形態のボイラにあっては、中空形状をなして鉛直方向に沿って設置される火炉11と、微粉炭と燃焼用空気を混合した第1微粉燃料混合気を火炉11内に向けて吹き込むことで第1火炎旋回流を形成可能な第1燃焼バーナ21,22,24,25と、微粉化バイオマスと燃焼用空気を混合した第2微粉燃料混合気を火炉11内に向けて吹き込むことで第1火炎旋回流より小径の第2火炎旋回流を形成可能な第2燃焼バーナ23とを設けている。
従って、第1燃焼バーナ21,22,24,25は、第1微粉燃料混合気を火炉11内に向けて吹き込むことで第1火炎旋回流を形成し、第2燃焼バーナ23は、第2微粉燃料混合気を火炉11内に向けて吹き込むことで第2火炎旋回流を形成する。このとき、火炉11は、内部で第1火炎旋回流と第2火炎旋回流が形成されることから、その火炎旋回流の中央部に上昇流が形成される。そのため、微粉化バイオマスは、石炭に比べて比重が小さいものの、第2火炎旋回流が第1火炎旋回流より小径であることから火炉11の中央部へ供給され、この上昇流により火炉内を上昇することとなり、落下せずに適正に燃焼する。その結果、火炉11内のバイオマスの未燃分を低減してボイラ効率を向上することができる。
第1実施形態のボイラでは、第1燃焼バーナ21,22,24,25を火炉11の鉛直方向に複数段にわたって配置し、第2燃焼バーナ23を複数段の第1燃焼バーナ21,22,24,25の間に配置している。従って、微粉炭と燃焼用空気を混合した第1燃料ガスが燃焼する第1火炎旋回流の間に微粉化バイオマスと燃焼用空気を混合した第2燃料ガスが供給されて燃焼することで、微粉化バイオマスを効果的に燃焼させることで、未燃分を低減することができる。
[第2実施形態]
図4は、第2実施形態のボイラを表す概略構成図、図5は、微粉化バイオマス用の第2燃焼バーナの平面図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態において、図4に示すように、ボイラ10は、火炉11と燃焼装置12とを有している。燃焼装置12は、火炉壁に装着された複数の燃焼バーナ21,22,23,24,25を有している。第1燃焼バーナ21,22,24,25は、微粉炭供給管26,27,29,30を介して微粉炭機31,32,34,35に連結されている。また、第2燃焼バーナ23は、微粉化バイオマス供給管28を介して微粉化バイオマス機33に連結されている。そして、火炉11は、各燃焼バーナ21,22,23,24,25の装着位置に風箱36が設けられており、この風箱36に空気ダクト37の一端部が連結されており、この空気ダクト37は、他端部に送風機38が装着されている。
ここで、燃焼装置12について詳細に説明するが、この燃焼装置12を構成する第1燃焼バーナ21,22,24,25は、前述した第1実施形態と同様であることから説明は省略する。
第2燃焼バーナ23は、図4及び図5に示すように、火炉11における4つの壁部に設けられる燃焼バーナ23a,23b,23c,23dから構成されている。各燃焼バーナ23a,23b,23c,23dは、微粉化バイオマス供給管28から分岐した各分岐管28a,28b,28c,28dが連結されると共に、空気ダクト37から分岐した各分岐管37a,37b,37c,37dが連結されている。また、各燃焼バーナ23a,23b,23c,23dは、第2微粉燃料混合気の噴射方向を水平方向に調整可能な噴射方向調整装置(燃料ガス噴射方向調整装置)61(61a,61b,61c,61d)が設けられている。この噴射方向調整装置61(61a,61b,61c,61d)は、例えば、調整用モータ(図示略)により燃焼バーナ23a,23b,23c,23dのノズル部を左右に旋回して第2微粉燃料混合気の噴射角度を調整することができる。実際には、燃焼バーナ23a,23b,23c,23dの噴射角度は、第1燃焼バーナ21a,21b,21c,21dの噴射角度より小さい角度に調整することが望ましい。即ち、第2燃焼バーナ23の各燃焼バーナ23a,23b,23c,23dからの第2微粉燃料混合気に着火することで、第2仮想円C2に沿った4つの火炎F11,F12,F13,F14を形成する。
また、図4に示すように、火炉11は、下端部にホッパ62が設けられており、微粉炭や微粉化バイオマスの灰や未燃分を貯留可能となっている。火炉11は、このホッパ62の底部に落下した微粉化バイオマスの未燃分量を計測する第1微粉化バイオマス未燃分量計測装置63が設けられている。この第1微粉化バイオマス未燃分量計測装置63は、マイクロウェーブ装置、燃焼−CO検出器、レーザ誘起装置などを用いればよいものである。第1微粉化バイオマス未燃分量計測装置63は、第1未燃分分析装置64が接続され、第1未燃分分析装置64は、第1微粉化バイオマス未燃分量計測装置63の検出結果に基づいて微粉化バイオマスの未燃分量の増減傾向を分析する。
制御装置65は、噴射方向調整装置61と第1未燃分分析装置64に接続されている。この制御装置65は、第1未燃分分析装置64の分析結果に応じて噴射方向調整装置61の作動を制御(フィードバック制御)することができる。具体的に、制御装置65は、微粉化バイオマスの未燃分量が増加したら、噴射方向調整装置61により第2火炎旋回流が小径になるように調整する。
従って、第1燃焼バーナ21,22,24,25は、微粉炭と搬送用空気とが混合した第1微粉燃料混合気及び燃焼用空気を火炉11の燃焼領域Aに吹き込み、このときに着火することでこの燃焼領域Aに第1火炎旋回流を形成する。一方、第2燃焼バーナ23は、微粉化バイオマスと搬送用空気とが混合した第2微粉燃料混合気及び燃焼用空気を火炉11の燃焼領域Aに吹き込み、このときに着火することでこの燃焼領域Aに第2火炎旋回流を形成する。また、追加空気噴射装置41は、追加空気を火炉11における第1火炎旋回流及び還元領域Bの上方に吹き込み、燃焼制御を行う。この火炉11では、第1、第2微粉燃料混合気と燃焼用空気とが燃焼して第1、第2火炎旋回流が生じ、燃焼領域Aで火炎旋回流が生じると、火炉11内を燃焼ガス(排ガス)が旋回しながら上昇して還元領域Bに至る。
このとき、第2燃焼バーナ23から第2微粉燃料混合気が噴射されて形成された第2火炎旋回流は、第1燃焼バーナ21,22,24,25から第1微粉燃料混合気が噴射されて形成された第1火炎旋回流により上下で挟まれ、且つ、火炉11の内側(中央部側)に位置する。また、火炉11は、この第1火炎旋回流と第2火炎旋回流が形成されることから、その火炎旋回流の中央部に上昇流が形成される。そのため、微粉化バイオマスは、火炉11の中央部に形成された上昇流により火炉11内を上昇することとなり、落下することなく適正に燃焼される。
また、第1微粉化バイオマス未燃分量計測装置63は、火炉11のホッパ62に落下した微粉化バイオマスの未燃分量を計測し、第1未燃分分析装置64に出力する。第1未燃分分析装置64は、第1微粉化バイオマス未燃分量計測装置63の検出結果に基づいて微粉化バイオマスの未燃分量の増減傾向を分析して制御装置65に出力する。すると、制御装置65は、第1未燃分分析装置64の分析結果に応じて噴射方向調整装置61の作動を制御する。即ち、制御装置65は、微粉化バイオマスの未燃分量が増加したら、第2燃焼バーナ23の角度を小さくして第2火炎旋回流が小径になるように調整する。
このように第2実施形態のボイラにあっては、第2燃焼バーナ23による第2微粉燃料混合気の噴射方向を水平方向に調整可能な噴射方向調整装置61を設けている。
従って、噴射方向調整装置61により微粉化バイオマスと燃焼用空気を混合した第2微粉燃料混合気の噴射方向を水平方向に調整可能とすることで、微粉化バイオマスを適正に上昇させて効率良く燃焼させることができる。
第2実施形態のボイラでは、火炉11の底部に落下した微粉化バイオマスの未燃分量を計測する第1微粉化バイオマス未燃分量計測装置63と、第1微粉化バイオマス未燃分量計測装置63の計測結果に応じて燃料ガス噴射方向調整装置61を作動する制御装置65とを設けている。従って、微粉化バイオマスの未燃分量が最少となるように第2燃焼バーナの噴射角度を調整することで、微粉化バイオマスを適正に上昇させて燃焼することができる。
第2実施形態のボイラでは、制御装置65は、微粉化バイオマスの未燃分量が増加したら、噴射方向調整装置61により第2火炎旋回流が小径になるように調整している。従って、微粉化バイオマスの未燃分量が増加したら、第2燃焼バーナの噴射角度が小さくなるように調整することで、微粉化バイオマスを適正に上昇させて燃焼することができる。
[第3実施形態]
図6は、第3実施形態のボイラを表す概略構成図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第3実施形態において、図6に示すように、ボイラ10は、火炉11と燃焼装置12とを有している。燃焼装置12は、火炉壁に装着された複数の燃焼バーナ21,22,23,24,25を有している。第1燃焼バーナ21,22,24,25は、微粉炭を火炉11内に噴射可能であり、第2燃焼バーナ23は、微粉化バイオマスを火炉11内に噴射可能である。そして、第2燃焼バーナ23は、第2微粉燃料混合気の噴射方向を水平方向に調整可能な噴射方向調整装置61が設けられている。
火炉11は、ホッパ62に落下した微粉化バイオマスの未燃分量を計測する第1微粉化バイオマス未燃分量計測装置63が設けられている。第1微粉化バイオマス未燃分量計測装置63は、第1未燃分分析装置64が接続され、第1未燃分分析装置64は、第1微粉化バイオマス未燃分量計測装置63の検出結果に基づいて微粉化バイオマスの未燃分量の増減傾向を分析する。また、火炉11は、煙道50から排出された排ガス中の微粉化バイオマスの未燃分量を計測する第2微粉化バイオマス未燃分量計測装置71が設けられている。第2微粉化バイオマス未燃分量計測装置71は、第2未燃分分析装置72が接続され、第2未燃分分析装置72は、第2微粉化バイオマス未燃分量計測装置71の検出結果に基づいて微粉化バイオマスの未燃分量の増減傾向を分析する。なお、この第1、第2微粉化バイオマス未燃分量計測装置63,71は、マイクロウェーブ装置、燃焼−CO検出器、レーザ誘起装置などを用いればよいものである。
制御装置65は、噴射方向調整装置61と第1未燃分分析装置64と第2未燃分分析装置72に接続されている。この制御装置65は、第1未燃分分析装置64と第2未燃分分析装置72の分析結果に応じて噴射方向調整装置61の作動を制御することができる。制御装置65は、火炉11の底部に落下した微粉化バイオマスの未燃分量と火炉11における煙道50の出口部における微粉化バイオマスの未燃分量の総量が減少するように噴射方向調整装置61を作動制御(フィードバック制御)する。
従って、第1燃焼バーナ21,22,24,25は、微粉炭と搬送用空気とが混合した第1微粉燃料混合気及び燃焼用空気を火炉11の燃焼領域Aに吹き込み、このときに着火することでこの燃焼領域Aに第1火炎旋回流を形成する。一方、第2燃焼バーナ23は、微粉化バイオマスと搬送用空気とが混合した第2微粉燃料混合気及び燃焼用空気を火炉11の燃焼領域Aに吹き込み、このときに着火することでこの燃焼領域Aに第2火炎旋回流を形成する。また、追加空気噴射装置41は、追加空気を火炉11における第1火炎旋回流及び還元領域Bの上方に吹き込み、燃焼制御を行う。この火炉11では、第1、第2微粉燃料混合気と燃焼用空気とが燃焼して第1、第2火炎旋回流が生じ、燃焼領域Aで火炎旋回流が生じると、火炉11内を燃焼ガス(排ガス)が旋回しながら上昇して還元領域Bに至る。
このとき、第2燃焼バーナ23から第2微粉燃料混合気が噴射されて形成された第2火炎旋回流は、第1燃焼バーナ21,22,24,25から第1微粉燃料混合気が噴射されて形成された第1火炎旋回流により上下で挟まれ、且つ、火炉11の内側(中央部側)に位置する。また、火炉11は、この第1火炎旋回流と第2火炎旋回流が形成されることから、その火炎旋回流の中央部に上昇流が形成される。そのため、微粉化バイオマスは、火炉11の中央部に形成された上昇流により火炉11内を上昇することとなり、落下することなく適正に燃焼される。
また、第1微粉化バイオマス未燃分量計測装置63は、火炉11のホッパ62に落下した微粉化バイオマスの未燃分量を計測し、第1未燃分分析装置64に出力する。第2微粉化バイオマス未燃分量計測装置71は、火炉11の出口部から排出される排ガス中の微粉化バイオマスの未燃分量を計測し、第2未燃分検出装置72に出力する。第1、第2未燃分分析装置64,72は、第1、第2バイオマス未燃分量計測装置63,71の検出結果に基づいて微粉化バイオマスの未燃分量の増減傾向を分析して制御装置65に出力する。すると、制御装置65は、火炉11の底部に落下した微粉化バイオマスの未燃分量と火炉11における煙道50から排出される排ガス中の微粉化バイオマスの未燃分量の総量が減少するように噴射方向調整装置61を作動する。
なお、火炉11として、火炉11の底部に落下した微粉化バイオマスの未燃分量と、火炉11における煙道50から排出される排ガス中の微粉化バイオマスの未燃分量とを比較し、いずれか一方の微粉化バイオマスの未燃分量が減少するように制御装置65が噴射方向調整装置61を作動制御してもよい。即ち、火炉11の底部に落下した微粉化バイオマスの未燃分量と、火炉11における煙道50から排出される排ガス中の微粉化バイオマスの未燃分量と連動して増減するものであり、制御装置65は、両者の量を適正となるように噴射方向調整装置61を作動制御すればよい。
このように第3実施形態のボイラにあっては、火炉11の出口部における微粉化バイオマスの未燃分量を計測する第2微粉化バイオマス未燃分量計測装置71を設け、制御装置65は、火炉11の底部に落下した微粉化バイオマスの未燃分量と火炉の出口部における微粉化バイオマスの未燃分量の総量が減少するように噴射方向調整装置61を作動している。
従って、火炉11で発生する微粉化バイオマスの未燃分量を減少することができる。
[第4実施形態]
図7は、第4実施形態のボイラを表す概略構成図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第4実施形態において、図7に示すように、火炉11は、ホッパ62の底部に落下した微粉化バイオマスの未燃分量を計測する第1微粉化バイオマス未燃分量計測装置63が設けられている。第1微粉化バイオマス未燃分量計測装置63は、第1未燃分分析装置64が接続され、第1未燃分分析装置64は、第1微粉化バイオマス未燃分量計測装置63の検出結果に基づいて微粉化バイオマスの未燃分量の増減傾向を分析する。
微粉化バイオマス機33は、バイオマスを供給するバイオマス供給機81が設けられている。制御装置65は、このバイオマス供給機81と第1未燃分分析装置64に接続されている。この制御装置65は、第1未燃分分析装置64の分析結果に応じてバイオマス供給機81の作動を制御することができる。具体的に、制御装置65は、微粉化バイオマスの未燃分量が増加したら、バイオマス供給機81により微粉化バイオマス機33へのバイオマスの供給量を減少し、第2燃焼バーナ23から噴射する微粉化バイオマスの噴射量を減少する。
このように第4実施形態のボイラにあっては、火炉11の底部に落下した微粉化バイオマスの未燃分量を計測する第1微粉化バイオマス未燃分量計測装置63と、微粉化バイオマスの未燃分量が増加したときに第2燃焼バーナ23から噴射する微粉化バイオマスの噴射量を減少する制御装置65とを設けている。
従って、微粉化バイオマスの未燃分量を減少することができる。
[第5実施形態]
図8は、第5実施形態のボイラを表す概略構成図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第5実施形態において、図8に示すように、火炉11は、ホッパ62の底部に落下した微粉化バイオマスの未燃分量を計測する第1微粉化バイオマス未燃分量計測装置63が設けられている。第1微粉化バイオマス未燃分量計測装置63は、第1未燃分分析装置64が接続され、第1未燃分分析装置64は、第1微粉化バイオマス未燃分量計測装置63の検出結果に基づいて微粉化バイオマスの未燃分量の増減傾向を分析する。
微粉化バイオマス機33は、微粉化バイオマスを分級する微粉化バイオマス分級機(セパレータ)82が設けられている。制御装置65は、この微粉化バイオマス分級機と第1未燃分分析装置64に接続されている。この制御装置65は、第1未燃分分析装置64の分析結果に応じて微粉化バイオマス分級機82の作動を制御することができる。具体的に、制御装置65は、微粉化バイオマスの未燃分量が増加したら、微粉化バイオマス分級機82により分級される微粉化バイオマスの粒径を小さくし、第2燃焼バーナ23から噴射する微粉化バイオマスの粒径を減少する。
このように第5実施形態のボイラにあっては、火炉11の底部に落下した微粉化バイオマスの未燃分量を計測する第1微粉化バイオマス未燃分量計測装置63と、微粉化バイオマスの未燃分量が増加したときに第2燃焼バーナ23から噴射する微粉化バイオマスの粒径を減少する制御装置65とを設けている。
従って、微粉化バイオマスの未燃分量を減少することができる。
なお、上述した実施形態では、燃焼バーナ21,22,23,24,25をCUF(Circular Ultra Firing)燃焼方式としたが、この方式に限定されるものではなく、CCF(Circular Corner Firing)燃焼方式としてもよい。
10 ボイラ
11 火炉
12 燃焼装置
21,22,24,25 第1燃焼バーナ
23 第2燃焼バーナ
26,27,29,30 微粉炭供給管
28 微粉化バイオマス供給管
31,32,34,35 微粉炭機
33 微粉化バイオマス機
36 風箱
37 空気ダクト
41 追加空気噴射装置
61 噴射方向調整装置
63 第1微粉化バイオマス未燃分量計測装置
64 第1未燃分分析装置
65 制御装置
71 第2微粉化バイオマス未燃分量計測装置
72 第2未燃分分析装置
81 バイオマス供給機
82 微粉化バイオマス分級機

Claims (7)

  1. 中空形状をなして鉛直方向に沿って設置される火炉と、
    微粉炭と燃焼用空気を混合した第1燃料ガスを前記火炉内に向けて吹き込むことで第1火炎旋回流を形成可能な第1燃焼バーナと、
    微粉化バイオマスと燃焼用空気を混合した第2燃料ガスを前記火炉内に向けて吹き込むことで前記第1火炎旋回流より小径の第2火炎旋回流を形成可能な第2燃焼バーナと、
    を有し
    前記第1燃焼バーナは、前記火炉の鉛直方向に複数段にわたって配置され、前記第2燃焼バーナは、複数段の前記第1燃焼バーナの間に配置される、
    ことを特徴とするボイラ。
  2. 中空形状をなして鉛直方向に沿って設置される火炉と、
    微粉炭と燃焼用空気を混合した第1燃料ガスを前記火炉内に向けて吹き込むことで第1火炎旋回流を形成可能な第1燃焼バーナと、
    微粉化バイオマスと燃焼用空気を混合した第2燃料ガスを前記火炉内に向けて吹き込むことで前記第1火炎旋回流より小径の第2火炎旋回流を形成可能な第2燃焼バーナと、
    を有し、
    前記第2燃焼バーナによる前記第2燃料ガスの噴射方向を水平方向に調整可能な燃料ガス噴射方向調整装置が設けられる、
    ことを特徴とするボイラ。
  3. 前記火炉の底部に落下した前記微粉化バイオマスの未燃分量を計測する第1微粉化バイオマス未燃分量計測装置と、前記第1微粉化バイオマス未燃分量計測装置の計測結果に応じて前記燃料ガス噴射方向調整装置を作動する制御装置とが設けられることを特徴とする請求項2に記載のボイラ。
  4. 前記制御装置は、前記微粉化バイオマスの未燃分量が増加したら、前記燃料ガス噴射方向調整装置により前記第2火炎旋回流が小径になるように調整することを特徴とする請求項3に記載のボイラ。
  5. 前記火炉の出口部における前記微粉化バイオマスの未燃分量を計測する第2微粉化バイオマス未燃分量計測装置が設けられ、前記制御装置は、前記火炉の底部に落下した前記微粉化バイオマスの未燃分量と前記火炉の出口部における前記微粉化バイオマスの未燃分量の総量が減少するように前記燃料ガス噴射方向調整装置を作動することを特徴とする請求項3または請求項4に記載のボイラ。
  6. 中空形状をなして鉛直方向に沿って設置される火炉と、
    微粉炭と燃焼用空気を混合した第1燃料ガスを前記火炉内に向けて吹き込むことで第1火炎旋回流を形成可能な第1燃焼バーナと、
    微粉化バイオマスと燃焼用空気を混合した第2燃料ガスを前記火炉内に向けて吹き込むことで前記第1火炎旋回流より小径の第2火炎旋回流を形成可能な第2燃焼バーナと、
    を有し、
    前記火炉の底部に落下した前記微粉化バイオマスの未燃分量を計測する微粉化バイオマス未燃分量計測装置と、前記微粉化バイオマスの未燃分量が増加したときに第2燃焼バーナから噴射する前記微粉化バイオマスの噴射量を減少する制御装置とが設けられる、
    ことを特徴とするボイラ。
  7. 中空形状をなして鉛直方向に沿って設置される火炉と、
    微粉炭と燃焼用空気を混合した第1燃料ガスを前記火炉内に向けて吹き込むことで第1火炎旋回流を形成可能な第1燃焼バーナと、
    微粉化バイオマスと燃焼用空気を混合した第2燃料ガスを前記火炉内に向けて吹き込むことで前記第1火炎旋回流より小径の第2火炎旋回流を形成可能な第2燃焼バーナと、
    を有し、
    前記火炉の底部に落下した前記微粉化バイオマスの未燃分量を計測する微粉化バイオマス未燃分量計測装置と、前記微粉化バイオマスの未燃分量が増加したときに第2燃焼バーナから噴射する前記微粉化バイオマスの粒径を減少する制御装置が設けられる、
    ことを特徴とするボイラ。
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