JP2016095066A - 空気調和機の制御装置および空気調和機の制御方法 - Google Patents

空気調和機の制御装置および空気調和機の制御方法 Download PDF

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武志 城戸
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Abstract

【課題】不特定多数の利用者が利用する空調環境の快適性を向上させることが可能な空気調和機の制御装置を提供する。
【解決手段】この空気調和機2の制御装置100は、利用者から取得され、少なくとも利用者の温冷感と取得時刻とを含む複数の温冷感情報に基づいて取得された補正量に基づいて、PMV値を補正するとともに、補正されたPMV値に基づいて、空気調和機2の運転制御を行う制御部20、を備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、空気調和機の制御装置および空気調和機の制御方法に関し、特に、所定の快適指標に基づいて空気調和機の運転制御を行う空気調和機の制御装置および空気調和機の制御方法に関する。
従来、PMV値(Predicted Mean Vote値)などの所定の快適指標に基づいて運転制御を行う空気調和機が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、PMV値(所定の快適指標)を逐次算出するPMV値算出手段と、「暑い」「寒い」などの利用者の温冷感を入力する温感入力手段と、入力された利用者の温冷感に基づいてPMV値を補正するPMV値補正手段と、補正されたPMV値に基づいて冷暖房の制御を行う冷暖房制御手段とを備える空気調和機が開示されている。この空気調和機では、利用者は、リモコンに設けられたキーからなる温感入力手段により、「暑い」「寒い」などの温冷感を入力可能に構成されている。また、この空気調和機は、これらのキーが利用者により押されるたびに、PMV値補正手段によりPMV値が補正されるように構成されている。
特開平6−207734号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の空気調和機では、不特定多数の利用者が利用する空調環境で、各々異なる温冷感を有する複数の利用者により温冷感の入力が行われた場合には、各利用者の入力のたびに補正が行われてしまうため、PMV値(所定の快適指標)を適切に補正することができないという不都合が生じると考えられる。このため、不特定多数の利用者が利用する空調環境の快適性が低下するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、不特定多数の利用者が利用する空調環境の快適性を向上させることが可能な空気調和機の制御装置および空気調和機の制御方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による空気調和機の制御装置は、利用者から取得され、少なくとも利用者の温冷感と取得時刻とを含む複数の温冷感情報に基づいて取得された補正量に基づいて、所定の快適指標を補正するとともに、補正された所定の快適指標に基づいて、空気調和機の運転制御を行う制御部、を備える。
この発明の第1の局面による空気調和機の制御装置では、上記のような制御部を設けることにより、不特定多数の利用者(複数の利用者)による複数の温冷感情報に基づいて、不特定多数の利用者の温冷感を適切に反映して、所定の快適指標を補正することができる。その結果、不特定多数の利用者が利用する空調環境で複数の利用者による温冷感が取得される場合にも、所定の快適指標を適切に補正することができる。したがって、不特定多数の利用者が利用する空調環境の快適性を向上させることができる。
上記第1の局面による空気調和機の制御装置において、好ましくは、制御部は、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数に対する各々の温冷感の取得数の割合に基づいて、補正量を取得するとともに、取得された補正量を所定の快適指標に付加することによって、所定の快適指標を補正するように構成されている。このように構成すれば、所定の期間内で利用者から取得された温冷感情報が直接的に反映される場合と異なり、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数に対する各々の温冷感の取得数の割合を考慮して、適切に補正量を取得することができる。その結果、適切に取得された補正量を付加することができるので、所定の快適指標をより適切に補正することができる。
上記第1の局面による空気調和機の制御装置において、好ましくは、制御部は、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数が第1しきい値以上になった場合には、所定の期間が経過する前においても、補正量を付加することによって所定の快適指標を補正するとともに、補正された所定の快適指標に基づいて、空気調和機の運転制御を行うように構成されている。このように構成すれば、第1しきい値以上の多くの利用者による温冷感を空気調和機の運転制御に迅速に反映することができる。その結果、空調環境内の利用者に対して快適な空調環境を迅速に提供することができる。
上記第1の局面による空気調和機の制御装置において、好ましくは、制御部は、取得された補正量を付加することによって所定の快適指標を補正するとともに、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数が第2しきい値未満の場合には、所定の快適指標に付加された補正量を維持して、空気調和機の運転制御を行うように構成されている。このように構成すれば、取得された温冷感情報の総数が第2しきい値未満で相対的に少ない場合に、相対的に少ない数の利用者の温冷感により所定の快適指標が補正されるのを防止することができる。その結果、取得された温冷感情報の総数が少ないことに起因して、所定の快適指標が極端な値に補正されるのを抑制することができる。また、所定の快適指標に付加された補正量を維持することにより、取得された温冷感情報の総数が相対的に多い場合に取得された補正量を用いることができるので、より多くの利用者の温冷感が反映された補正量により所定の快適指標を補正した状態を維持することができる。これらの結果、取得された温冷感情報の総数が相対的に少ない場合にも、所定の快適指標を適切に補正した状態を維持することができる。
この場合、好ましくは、制御部は、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数が第2しきい値よりも小さい第3しきい値未満の場合には、所定の快適指標に付加された補正量を略ゼロとして、空気調和機の運転制御を行うように構成されている。このように構成すれば、取得された複数の温冷感情報の総数が極めて少ない場合(空調環境内の利用者の数が極めて少ない場合)には、空気調和機の運転を初期運転の状態に復帰させることができる。その結果、利用者の温冷感を反映して、冷房または暖房を過度に行う負荷の大きい運転状態で空気調和機の運転を継続させる場合と異なり、負荷の少ない初期運転の状態に空気調和機を復帰させることができるので、エネルギーの省力化を図ることができる。
この発明の第2の局面による空気調和機の制御方法は、利用者から取得され、少なくとも利用者の温冷感と取得時刻とを含む複数の温冷感情報に基づいて取得された補正量に基づいて、所定の快適指標を制御部により補正するステップと、補正された所定の快適指標に基づいて、空気調和機の運転制御を制御部により行うステップと、を備える。
この発明の第2の局面による空気調和機の制御方法では、上記のように、利用者から取得され、少なくとも利用者の温冷感と取得時刻とを含む複数の温冷感情報に基づいて取得された補正量に基づいて、所定の快適指標を制御部により補正するステップと、補正された所定の快適指標に基づいて、空気調和機の運転制御を制御部により行うステップとを行う。これにより、第2の局面による空気調和機の制御方法においても、所定の快適指標を適切に補正して、不特定多数の利用者が利用する空調環境の快適性を向上させることができる。
本発明によれば、上記のように、不特定多数の利用者が利用する空調環境の快適性を向上させることが可能な空気調和機の制御装置および空気調和機の制御方法を提供することができる。
本発明の一実施形態による空気調和機の制御装置の全体構成を示したブロック図である。 本発明の一実施形態による空気調和機の制御装置により取得されるPMV値を説明するための図である。 本発明の一実施形態による温冷感情報を入力するための情報端末を示す図である。 本発明の一実施形態による情報端末の温冷感情報の入力画面を示す図である。 本発明の一実施形態による空気調和機の制御装置の補正量の算出方法を説明するための図である。 本発明の一実施形態による空気調和機の制御装置による補正量算出の一例を説明するための図である。 本発明の一実施形態による空気調和機の制御装置による空気調和機の運転制御の一例を説明するための図である。 本発明の一実施形態による空気調和機の制御装置の運転制御処理を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図7を参照して、本発明の一実施形態による空気調和機の制御装置(以下、空調機制御装置という)100の構成について説明する。
本発明の一実施形態による空調機制御装置100は、図1に示すように、不特定多数の利用者が利用する店舗内の空調環境1(2点鎖線により示す)に設置される空気調和機2の運転制御を行うように構成されている。このような店舗としては、コンビニエンスストアなどの比較的小規模な店舗、スーパーのように比較的大規模な店舗などが挙げられる。また、空調機制御装置100は、専用の通信回線2aを介して空気調和機2に接続されている。また、空調機制御装置100は、専用の通信回線2aを介して空気調和機2に運転制御信号を出力することにより、空気調和機2の運転制御を行うように構成されている。
空気調和機2は、いわゆる蒸気圧縮式の冷凍サイクル装置からなる。すなわち、空気調和機2は、図示しない圧縮機、四方弁、凝縮器(室外側熱交換器)、膨張弁および蒸発器(室内側熱交換器)が冷媒配管を介して一巡するように接続された冷凍サイクル装置として構成されている。そして、空気調和機2は、四方弁が冷房サイクル側または暖房サイクル側に切り替えられることにより、冷房運転または暖房運転で運転されるように構成されている。また、空気調和機2は、ユーザの操作に基づいて設定される設定温度と、空調環境の温度とに基づいて、圧縮機の出力(回転駆動)を制御して、冷房運転または暖房運転などを行うように構成されている。また、このような冷凍サイクル装置においては、二酸化炭素冷媒などの自然冷媒や、オゾン層破壊係数がゼロの代替フロン冷媒が使用可能に構成されている。
また、空調環境1には、空調環境1の状態(後述する環境側の要素)を測定するためのセンサ類3が設けられている。センサ類3は、室内温度センサ3aと、室内湿度センサ3bと、室内輻射温度センサ3cと、気流センサ3dとを含んでいる。室内温度センサ3a、室内湿度センサ3b、室内輻射温度センサ3c、気流センサ3dは、それぞれ、取得された情報(温度情報、湿度情報、輻射温度情報および気流情報)を、制御装置100の後述するPMV値算出手段21(制御部20)に出力するように構成されている。
ここで、PMV値(予測平均温冷感申告値)とは、温熱環境(空調環境)の快適性を評価する1つの指標であり、国際標準化機構が定めた国際規格ISO−7730に記載されている演算式により算出される指標値である。このPMV値は、環境側の要素として、空気温度、空気湿度、熱放射(輻射)および気流の4つの要素を考慮するとともに、人間側の要素として、着衣量および代謝量の2つの要素を考慮して、求めることが可能である。
図2に示すように、評価対象となる温熱環境が有するPMV値は、「−3」(寒い)〜「+3」(暑い)までの数値として定量化され、中央の「0」(中立)は、暑くもなく寒くもない快適状態を示す。また、ISOの標準では、PMV値=0(ゼロ)は、その温熱環境に対して約95%の利用者(在室者)が快適さを感じる状態に対応している。したがって、理論上、PMV値=0が維持される室内空間においては、その場に居合わせた大多数(約95%)の利用者がその空調環境に不快さを感じず満足した状態にあるとISOでは解釈されている。空調機制御装置100は、後述するPMV値算出手段21(制御部20)によりこのPMV値を算出するように構成されている。なお、PMV値は、本発明の「所定の快適指標」の一例である。
また、空調環境1には、利用者の温冷感(利用者の感覚)を入力するための情報端末4が設けられている。情報端末4は、空調環境1の規模(大きさ、広さ)に応じて、1または複数設けることが可能である。また、情報端末4としては、店舗内の空調環境1に予め設けられている端末を用いることが可能である。つまり、情報端末4は、利用者の温冷感を入力するために新たに設けなくともよい。
図3に示すように、情報端末4は、箱状の筐体4aと、筐体4aの上部に設けられる表示部4bとを含んでいる。表示部4bは、各種画面を表示可能に構成されている。また、情報端末4では、表示部4bは、タッチパネルなどにより構成されており、表示された各種画面に対する利用者の操作を受付可能に構成されている。利用者の温冷感が入力される場合には、図4に示すように、表示部4bに、アンケート入力画面としての入力画面41が表示される。
入力画面41には、現在の空調環境1に対する利用者の温冷感(利用者の感覚)を入力するために、「寒い」「やや寒い」「快適」「やや暑い」「暑い」の5つの温冷感が利用者により選択可能に表示されている。また、入力画面41には、利用者の温冷感(利用者の感覚)を入力するための項目に加えて、「商品の陳列は如何でしたか」や「店員の接客は如何でしたか」などの店舗に関する項目と、送信ボタン41aと、キャンセルボタン41bとが表示されている。情報端末4は、入力画面41を介して利用者によりアンケート結果が入力され、送信ボタン41aが操作された場合には、少なくとも利用者の温冷感とアンケートの入力時刻(言い換えると、情報端末4による情報の取得時刻)とを含む温冷感情報を入力結果記憶装置5に出力するように構成されている。
この際、利用者に温冷感の入力を促すために、店舗におけるポイント付与サービスなどを実施してもよい。たとえば、図3に示すように、情報端末4にICカードRW(リーダライタ)4cを設け、アンケート結果の送信後に、アンケートに回答した利用者のICカードに、ICカードRW4cを介して所定のポイントを付与するサービスを実施することにより、利用者に温冷感の入力を促すことが可能である。
図1に示すように、入力結果記憶装置5は、情報端末4から出力され、少なくとも利用者の温冷感(上記した5つの温冷感のうちいずれかの温冷感)と取得時刻とを含む温冷感情報を記憶するように構成される。つまり、入力結果記憶装置5には、アンケートに回答した利用者毎の複数の温冷感情報が記憶される。また、入力結果記憶装置5としては、情報端末4のアンケート結果(店舗に関する項目のアンケート結果)を記憶するために設けられる記憶装置を用いることが可能である。つまり、入力結果記憶装置5は、温冷感情報を記憶させるために新たに設けなくともよい。
空調機制御装置100は、目標設定記憶部10と、制御部20とを備えている。目標設定記憶部10は、ユーザ(店舗関係者など)の操作に基づいて設定される空気調和機2の運転制御に関する設定情報を記憶するように構成されている。この設定情報は、目標設定温度、暖房運転または冷房運転などの運転モード、風量などの設定を含んでいる。
ここで、本実施形態では、制御部20は、CPUを含み、空調環境1のPMV値を算出(取得)するとともに、入力結果記憶装置5に記憶された複数の利用者の入力に対応する複数の温冷感情報に基づいて補正量Qを算出し、算出された補正量QをPMV値に付加することによって、PMV値を補正するように構成されている。また、制御部20は、補正量Qが付加されたPMV値に基づいて、新たな設定情報を取得するとともに、新たな設定情報に基づいて、空気調和機2の運転制御を行うように構成されている。以下、制御部20の構成について詳細に説明する。
制御部20は、PMV値算出手段21、補正量算出手段22および空気調和機設定算出手段23として機能するように構成されている。なお、制御部20において、PMV値算出手段21と、補正量算出手段22と、空気調和機設定算出手段23との機能は、プログラムなどのソフトウェアにより実現することが可能である。
PMV値算出手段21(制御部20)は、センサ類3から取得される環境側の要素と、人間側の要素とに基づいて、「−3」(寒い)〜「+3」(暑い)までの数値としてPMV値(図2参照)を逐次算出するように構成されている。なお、人間側の要素としての着衣量および代謝量の2つの要素は、空調環境1の規模(大きさ、広さ)や利用者の年齢層などの情報に基づいて、予め設定しておくことが可能である。また、PMV値算出手段21(制御部20)は、算出されたPMV値を補正量算出手段22に出力するように構成されている。
補正量算出手段22(制御部20)は、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数に対する各々の温冷感の取得数の割合(入力割合)に基づいて、補正量Qを算出(取得)するように構成されている。図5および図6を参照して、補正量算出手段22(制御部20)によるこの補正量Qの算出について詳細に説明する。
図5に示すように、補正量算出手段22(制御部20)は、まず、入力結果記憶装置5に記憶された複数の温冷感情報のうち、所定の期間(たとえば、1時間)内で利用者から取得された温冷感情報を取得する。そして、補正量算出手段22(制御部20)は、所定の期間(たとえば、約1時間)内で取得された温冷感情報の総数に対する「寒い」「やや寒い」「快適」「やや暑い」「暑い」の5つの温冷感の各々の入力割合を算出する。つまり、5つの温冷感の各々の入力割合を、入力割合=温冷感の取得数÷温冷感情報の総数×100(%)として算出する。
また、「寒い」「やや寒い」「快適」「やや暑い」「暑い」の5つの温冷感には所定の補正量として、それぞれ、「−2」「−1」「0」「1」「2」が設定されている。そして、補正量算出手段22(制御部20)は、「寒い」および「暑い」の温冷感では、算出された入力割合が20%以上の場合に補正(補正量)を有効とし、算出された入力割合が20%未満の場合に補正を無効(補正量をゼロ)とする。また、補正量算出手段22(制御部20)は、「やや寒い」および「やや暑い」の温冷感では、算出された入力割合が40%以上の場合に補正(補正量)を有効とし、算出された入力割合が40%未満の場合に補正を無効(補正量をゼロ)とする。また、補正量算出手段22(制御部20)は、「快適」の温冷感では、常に、補正を無効(補正量をゼロ)とする。そして、補正量算出手段22(制御部20)は、有効とされた補正量を合算することにより、PMV値を補正するための補正量Qを取得する。つまり、補正量算出手段22(制御部20)は、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数に対する各々の温冷感の取得数の割合(入力割合)に基づいて、各温冷感の補正量を有効とするか無効とするかを判断するとともに、有効と判断された補正量を合算することによりPMV値に付加する補正量Qを取得するように構成されている。これらの結果、補正量算出手段22(制御部20)は、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数に対する各々の温冷感の取得数の割合(入力割合)に基づいて、PMV値を補正するための補正量Qを算出(取得)することができる。
図6を参照して、補正量Qの算出の具体例について説明する。図6では、所定期間内で取得された複数の温冷感情報の総数を80とし、「寒い」の温冷感の取得数を1(入力割合が約1%)とし、「やや寒い」の温冷感の取得数を5(入力割合が約6%)とし、「快適」の温冷感の取得数を24(入力割合が約30%)とし、「やや暑い」の温冷感の取得数を32(入力割合が約40%)とし、「暑い」の温冷感の取得数を18(入力割合が約23%)とした場合を示している。この場合、「寒い」および「やや寒い」の温冷感では、それぞれ、入力割合が20%未満および40%未満であるので、補正を無効とする。また、「暑い」および「やや暑い」の温冷感では、それぞれ、入力割合が20%以上および40%以上であるので、補正を有効とする。また、「快適」の温冷感では、常に、補正は無効である。したがって、PMV値を補正するための補正量Qは、「暑い」の温冷感の補正量「2」と、「やや暑い」の温冷感の補正量「1」とを合算して、補正量Q=1+2=3で求められる。
また、補正量算出手段22(制御部20)は、算出された補正量QをPMV値に付加することによって、PMV値を補正するように構成されている。そして、補正量が付加された状態で、PMV値を空気調和機設定算出手段23に出力するように構成されている。
空気調和機設定算出手段23(制御部20)は、目標設定記憶部10に記憶された設定情報を取得するように構成されている。また、空気調和機設定算出手段23(制御部20)は、取得された設定情報と、補正量Qが付加されたPMV値とに基づいて、PMV値と利用者の温冷感とを考慮した新たな設定情報を取得するように構成されている。たとえば、PMV値と利用者の温冷感とを考慮した目標設定温度を取得する場合には、設定情報が含む目標設定温度に対して補正量Qが付加されたPMV値を付加することによって、新たな目標設定温度を取得する。つまり、(目標設定温度−(PMV値+補正量Q))により新たな目標設定温度を求めて、取得する。なお、目標設定温度以外に、冷房運転または暖房運転などの運転モードや、風量などの条件が更新された新たな設定情報を取得してもよい。そして、空気調和機設定算出手段23(制御部20)は、新たな設定情報に基づいて、空気調和機2の運転制御を行うように構成されている。このようにして、制御部20は、複数の温冷感情報に基づいてPMV値を補正して、空気調和機2の運転制御を行うように構成されている。
また、本実施形態では、制御部20は、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数が上側しきい値以上になった場合には、所定の期間が経過する前においても、補正量Qを付加することによってPMV値を補正量算出手段22により補正するとともに、補正されたPMV値に基づいて、空気調和機設定算出手段23により空気調和機2の運転制御を行うように構成されている。つまり、制御部20は、信頼できる数の温冷感情報が得られた場合には、所定の期間が経過する前においても、所定の期間の開始時点から取得された複数の温冷感情報の総数が上側しきい値以上になる時点までの間の時間に得られた複数の温冷感情報に基づいて算出された補正量Qを付加することによってPMV値を補正し、補正されたPMV値に基づいて、空気調和機2の運転制御を行うように構成されている。なお、上側しきい値は、本発明の「第1しきい値」および「第2しきい値」の一例である。
また、制御部20は、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数が上側しきい値未満の場合には、補正量算出手段22によりPMV値に対する補正を行わないように構成されている。具体的には、制御部20は、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数が上側しきい値未満で、かつ、上側しきい値よりも小さい下側しきい値以上の場合には、現在PMV値に付加されている補正量Qを維持して、空気調和機設定算出手段23により空気調和機2の運転制御を行うように構成されている。さらに、制御部20は、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数が下側しきい値未満の場合には、現在PMV値に付加されている補正量をゼロとして、空気調和機設定算出手段23により空気調和機2の運転制御を行うように構成されている。なお、下側しきい値は、本発明の「第3しきい値」の一例である。
つまり、制御部20は、所定の期間内で信頼できる数の温冷感情報が得られない場合には、現在の補正量Qを維持するとともに、所定の期間内で得られた温冷感情報の数が極めて少ない場合には、現在の補正量Qを初期値(ゼロ)に戻して、空気調和機2の運転制御を行うように構成されている。以下、図7を参照して、空調機制御装置100による空気調和機2の運転制御の具体例について説明する。
図7では、所定の期間を1時間とし、上側しきい値を10とし、下側しきい値を3とした場合について示している。まず、9時00分には、空気調和機2が運転されている。この際、補正量Qは初期値(ゼロ)であり、この状態の空気調和機2の運転のことを便宜的に初期運転と呼ぶ。そして、1時間経過後の9時59分において、9時00分から9時59分の間の1時間内で取得された温冷感情報の総数が制御部20により判断される。図7に示すように、9時00分から9時59分の間の1時間内の温冷感情報の総数は5であるので、温冷感情報の総数が上側しきい値未満で下側しきい値以上であると制御部20により判断されて、現在の補正量Q(=0)が維持される。この場合、空気調和機2は、初期運転の状態で継続して運転制御される。
その後、10時00分から10時59分の間の1時間内の10時9分において、温冷感情報の総数が14となる。この場合、温冷感情報の総数が上側しきい値以上になったと制御部20により判断されて、第1回目の補正量Q1が算出される。この場合、1時間が経過する前においても、補正量Q1を付加してPMV値が補正される。その結果、10時09分の直後の10時10分から、空気調和機2は、第1回目の補正後の運転(第1補正運転)状態で運転制御される。
そして、1時間経過後の11時09分において、10時10分から11時09分の間の1時間内で取得された温冷感情報の総数が制御部20により判断される。10時10分から11時09分の間の1時間内の温冷感情報の総数は6であるので、温冷感情報の総数が上側しきい値未満で下側しきい値以上であると制御部20により判断されて、現在の補正量Q1が維持される。この場合、空気調和機2は、第1補正運転の状態で継続して運転制御される。
その後、11時10分から12時09分の間の1時間内の11時57分において、温冷感情報の総数が11となる。この場合、温冷感情報の総数が上側しきい値以上になったと制御部20により判断されて、第2回目の補正量Q2が算出される。この場合、1時間が経過する前においても、補正量Q2を付加してPMV値が補正される。その結果、11時57分の直後の11時58分から、空気調和機2は、第2回目の補正後の運転(第2補正運転)状態で運転制御される。
そして、1時間経過後の12時57分において、11時58分から12時57分の間の1時間内で取得された温冷感情報の総数が制御部20により判断される。11時58分から12時57分の間の1時間内の温冷感情報の総数は3であるので、温冷感情報の総数が上側しきい値未満で下側しきい値以上であると制御部20により判断されて、現在の補正量Q2が維持される。この場合、空気調和機2は、第2補正運転の状態で継続して運転制御される。
その後、1時間経過後の13時57分において、12時58分から13時57分の間の1時間内で取得された温冷感情報の総数が制御部20により判断される。12時58分から13時57分の間の1時間内の温冷感情報の総数は2であるので、温冷感情報の総数が下側しきい値未満であると制御部20により判断されて、現在PMV値に付加されている補正量Q2がゼロとされる。その結果、13時58分から、空気調和機2は、初期運転の状態で運転制御される。
その後、13時58分から14時57分の間の1時間内の14時07分において、温冷感情報の総数が14となる。この場合、温冷感情報の総数が上側しきい値以上になったと制御部20により判断されて、第3回目の補正量Q3が算出される。この場合、1時間が経過する前においても、補正量Q3を付加してPMV値が補正される。その結果、14時07分の直後の14時08分から、空気調和機2は、第3回目の補正後の運転(第3補正運転)状態で運転制御される。以降、店舗の閉店時間まで上記の制御が繰り返されることにより、空調環境1における空調機制御装置100による空気調和機2の運転制御が行われる。
次に、図8を参照して、空調機制御装置100の運転制御処理についてフローチャートに基づいて説明する。この運転制御処理は、制御部20により行われる。
まず、ステップS1において、店舗の開店時間などに合わせて、初期運転が開始される。つまり、初期運転の状態で、空気調和機2(図1参照)の運転制御が行われる。
そして、ステップS2において、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数が上側しきい値以上であるか否かが判断される。つまり、ステップS2では、所定の期間内で信頼できる数の温冷感情報が取得されたか否かが判断される。所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数が上側しきい値以上であると判断された場合には、ステップS3に進む。また、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数が上側しきい値未満であると判断された場合には、ステップS7に進む。
そして、ステップS3において、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報に基づいて、補正量Qが取得される。具体的には、図5および図6に示すように、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数に対する各々の温冷感の取得数の割合(入力割合)に基づいて、各々の温冷感に対応する補正量のうち有効とされた補正量を合算することにより、補正量Qが算出(取得)される。
そして、ステップS4において、算出された補正量QがPMV値に対して付加される。つまり、ステップS4では、利用者の温冷感を考慮して、PMV値が補正される。
そして、ステップS5において、補正量Qを付加したPMV値に基づく新たな設定情報が取得される。具体的には、目標設定記憶部10に記憶された設定情報と、補正量Qが付加されたPMV値とに基づいて、PMV値と利用者の温冷感とを考慮した新たな設定情報が取得される。
そして、ステップS6において、取得された新たな設定情報に基づく空気調和機2の運転制御が行われる。つまり、運転制御処理において、ステップS3の処理を経由してステップS6の処理を行う場合には、所定の期間が経過する前においても、補正量Qを付加することによってPMV値が補正され、補正されたPMV値に基づいて、空気調和機2の運転制御が行われる。その後、ステップS2の処理に戻る。
また、ステップS2において、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数が上側しきい値未満であると判断された場合には、ステップS7において、所定の期間が経過したか否かが判断される。所定の期間が経過していないと判断された場合には、ステップS2に進む。また、所定の期間が経過していると判断された場合には、ステップS8に進む。
そして、ステップS8において、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数が下側しきい値以上であるか否かが判断される。つまり、ステップS8では、所定の期間内で得られた温冷感情報の数が極めて少ないか否かが判断される。所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数が下側しきい値以上であると判断された場合には、ステップS9に進む。また、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数が下側しきい値未満であると判断された場合には、ステップS10に進む。
そして、ステップS9において、現在の補正量Qが維持される。つまり、制御部20の補正量算出手段22による新たな補正量Qの算出が行われない。そして、ステップS5に進み、ステップS5において、維持された補正量Qを付加したPMV値に基づく設定情報が取得され、ステップS6において、取得された設定情報に基づく空気調和機2の運転制御が行われる。つまり、運転制御処理において、ステップS9の処理を経由してステップS6の処理を行う場合には、所定の期間経過後においても現在PMV値に付加されている補正量Qを維持して、空気調和機2の運転制御が行われる。その後、ステップS2の処理に戻る。
また、ステップS8において、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数が下側しきい値未満であると判断された場合には、ステップS10において、補正量Qをゼロとする処理が行われる。そして、ステップS5に進み、ステップS5において、補正量Q(=0)を付加したPMV値に基づく設定情報が取得され、ステップS6において、取得された設定情報に基づく空気調和機2の運転制御が行われる。つまり、運転制御処理において、ステップS10の処理を経由してステップS6の処理を行う場合には、現在の補正量Qを初期値(ゼロ)に戻して、空気調和機2の運転制御が行われる。その後、ステップS2の処理に戻る。以上のように運転制御処理を行うことにより、図7に示すような運転制御が行われる。
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、少なくとも利用者の温冷感と取得時刻とを含む複数の温冷感情報に基づいて取得された補正量Qに基づいて、PMV値を補正するとともに、補正されたPMV値に基づいて、空気調和機2の運転制御を行う制御部20を設ける。これにより、不特定多数の利用者(複数の利用者)による複数の温冷感情報に基づいて、不特定多数の利用者の温冷感を反映して、PMV値を補正することができる。その結果、不特定多数の利用者が利用する空調環境1で複数の利用者による温冷感が取得される場合にも、PMV値を適切に補正することができる。したがって、不特定多数の利用者が利用する空調環境1の快適性を向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数に対する各々の温冷感の取得数の割合に基づいて、補正量Qを取得するとともに、取得された補正量QをPMV値に付加することによって、PMV値を補正するように制御部20を構成する。これにより、所定の期間内で利用者から取得された温冷感情報が直接的に反映される場合と異なり、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数に対する各々の温冷感の取得数の割合を考慮して、補正量Qを適切に取得することができる。その結果、適切に取得された補正量Qを付加することができるので、PMV値をより適切に補正することができる。
また、本実施形態では、上記のように、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数が上側しきい値以上になった場合には、所定の期間が経過する前においても、補正量Qを付加することによってPMV値を補正するとともに、補正されたPMV値に基づいて、空気調和機2の運転制御を行うように制御部20を構成する。これにより、上側しきい値以上の多くの利用者による温冷感を空気調和機2の運転制御に迅速に反映することができる。その結果、空調環境1内の利用者に対して快適な空調環境1を迅速に提供することができる。
また、本実施形態では、上記のように、取得された補正量Qを付加することによってPMV値を補正するとともに、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数が上側しきい値未満の場合には、PMV値に付加された補正量Qを維持して、空気調和機2の運転制御を行うように制御部20を構成する。これにより、取得された温冷感情報の総数が上側しきい値未満で相対的に少ない場合に、相対的に少ない数の利用者の温冷感によりPMV値が補正されるのを防止することができる。その結果、取得された温冷感情報の総数が少ないことに起因して、PMV値が極端な値に補正されるのを抑制することができる。また、PMV値に付加された補正量Qを維持することにより、取得された温冷感情報の総数が相対的に多い場合に取得された補正量Qを用いることができるので、より多くの利用者の温冷感が反映された補正量QによりPMV値を補正した状態を維持することができる。これらの結果、取得された温冷感情報の総数が相対的に少ない場合にも、PMV値を適切に補正した状態を維持することができる。
また、本実施形態では、上記のように、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数が上側しきい値よりも小さい下側しきい値未満の場合には、PMV値に付加された補正量Qを略ゼロとして、空気調和機2の運転制御を行うように制御部20を構成する。これにより、取得された複数の温冷感情報の総数が極めて少ない場合(空調環境1内の利用者の数が極めて少ない場合)には、空気調和機2の運転を初期運転の状態に復帰させることができる。その結果、利用者の温冷感を反映して、冷房または暖房を過度に行う負荷の大きい運転状態で空気調和機2の運転を継続させる場合と異なり、負荷の少ない初期運転の状態に空気調和機2を復帰させることができるので、エネルギーの省力化を図ることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、「寒い」「やや寒い」「快適」「やや暑い」「暑い」の5つの温冷感が利用者により選択可能に構成された例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、温冷感は、5つ以外の複数設定されてもよい。たとえば、「寒い」「快適」「暑い」の3つ設定されてもよいし、PMV値と同様に7つ設定されてもよい。また、各温冷感の補正量は、上記第1実施形態で示した値(「−2」「−1」「0」「1」「2」)以外の値が用いられてもよい。
また、上記実施形態では、所定の期間を1時間とし、上側しきい値を10とし、下側しきい値を3とした例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、所定の期間、上側しきい値、下側しきい値は、それぞれ、上記の値以外の値でもよい。
また、上記実施形態では、本発明の第1しきい値および第2しきい値の2つのしきい値を、上側しきい値の1つのしきい値とした例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1しきい値および第2しきい値を、別個のしきい値としてもよい。
また、上記実施形態では、情報端末4のアンケート結果を記憶するために設けられる入力結果記憶装置5を、温冷感情報の記憶装置として利用した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、空調機制御装置が温冷感情報の記憶装置を備えていてもよい。
また、上記実施形態では、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数が上側しきい値以上になった場合には、所定の期間が経過する前においても、補正量Qを付加することによってPMV値を補正した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、所定の期間が経過した時点で、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報に基づいて、補正量Qを取得して、PMV値を補正してもよい。
また、上記実施形態では、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数が上側しきい値よりも小さい下側しきい値未満の場合には、現在PMV値に付加されている補正量をゼロとした例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数が上側しきい値未満の場合には、常に、現在PMV値に付加されている補正量Qを維持するように構成してもよい。また、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数が上側しきい値未満の場合には、常に、現在PMV値に付加されている補正量Qをゼロとするように構成してもよい。
また、上記実施形態では、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数に対する各々の温冷感の取得数の割合(入力割合)に基づいて、各温冷感の補正量を有効とするか無効とするかを判断するとともに、有効と判断された補正量を合算することによりPMV値に付加する補正量Qを取得した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、所定の期間内で取得された複数の温冷感情報の総数に対する各々の温冷感の取得数の割合(入力割合)に基づいて、各温冷感の入力割合に応じた重み付けを各温冷感の補正量に対して行い、重み付け後の各温冷感の補正量を合算することにより、補正量Qを取得してもよい。
また、上記実施形態では、蒸気圧縮式の冷凍サイクル装置を使用して空気調和機2を構成した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、空気調和機は、吸収式冷凍機であってもよい。
また、上記実施形態では、説明の便宜上、制御部20の処理を処理フローに沿って順番に処理を行うフロー駆動型のフローチャートを用いて説明したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部20の処理を、イベント単位で処理を実行するイベント駆動型(イベントドリブン型)の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。
2 空気調和機
20 制御部
100 空気調和機の制御装置
Q 補正量

Claims (6)

  1. 利用者から取得され、少なくとも利用者の温冷感と取得時刻とを含む複数の温冷感情報に基づいて取得された補正量に基づいて、所定の快適指標を補正するとともに、補正された前記所定の快適指標に基づいて、空気調和機の運転制御を行う制御部、を備える、空気調和機の制御装置。
  2. 前記制御部は、所定の期間内で取得された前記複数の温冷感情報の総数に対する各々の温冷感の取得数の割合に基づいて、前記補正量を取得するとともに、取得された前記補正量を前記所定の快適指標に付加することによって、前記所定の快適指標を補正するように構成されている、請求項1に記載の空気調和機の制御装置。
  3. 前記制御部は、所定の期間内で取得された前記複数の温冷感情報の総数が第1しきい値以上になった場合には、前記所定の期間が経過する前においても、前記補正量を付加することによって前記所定の快適指標を補正するとともに、補正された前記所定の快適指標に基づいて、前記空気調和機の運転制御を行うように構成されている、請求項1または2に記載の空気調和機の制御装置。
  4. 前記制御部は、取得された前記補正量を付加することによって前記所定の快適指標を補正するとともに、所定の期間内で取得された前記複数の温冷感情報の総数が第2しきい値未満の場合には、前記所定の快適指標に付加された前記補正量を維持して、前記空気調和機の運転制御を行うように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気調和機の制御装置。
  5. 前記制御部は、前記所定の期間内で取得された前記複数の温冷感情報の総数が前記第2しきい値よりも小さい第3しきい値未満の場合には、前記所定の快適指標に付加された前記補正量を略ゼロとして、前記空気調和機の運転制御を行うように構成されている、請求項4に記載の空気調和機の制御装置。
  6. 利用者から取得され、少なくとも利用者の温冷感と取得時刻とを含む複数の温冷感情報に基づいて取得された補正量に基づいて、所定の快適指標を制御部により補正するステップと、
    補正された前記所定の快適指標に基づいて、空気調和機の運転制御を前記制御部により行うステップと、を備える、空気調和機の制御方法。
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