JP2016094210A - 成形容器の引渡機構およびブロー成形・充填システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ボトルの引き渡しを行う一方の水平循環路を循環するグリッパが停止しても、他方の水平循環路に沿ってグリッパを継続して循環させてボトルを搬送可能なボトルの引渡機構を提供すること。【解決手段】ボトルの引渡機構5において、第1のグリッパ48と第2のグリッパ67の間のボトル4の引渡動作において、第1のグリッパ48が停止した場合に、グリッパ昇降部72によって第2のグリッパ67を第2の高さ位置67Bに降下させる。引渡位置33において、第1のグリッパ48に把持されているボトル4に邪魔されることなく、第2のグリッパ67によるボトル4の搬送を継続できる。【選択図】図3

Description

本発明は、熱可塑性樹脂からなる底の付いた筒状の一次成形容器をブロー成形してボトル等の二次成形容器を製造するブロー成形機と当該二次成形容器に飲料等の内容物を充填する充填機とが連結されたインライン型のブロー成形・充填システムに用いるのに適した成形容器の引渡機構に関する。
インライン型のボトルのブロー成形・充填システムは、特許文献1、2に記載されているように、ブロー成形機に充填機が連結された構成となっている。ブロー成形機としては例えば、特許文献3に記載のものを用いることができる。システム内のブロー成形機に投入された一次成形容器である底の付いた筒状のプリフォームは、ブロー成形機側搬送路に沿って搬送されながら、殺菌用のガス等を用いて殺菌された後に、ブロー成形に適した温度に加熱され、しかる後に、ブロー成形型に投入されてブロー成形あるいは延伸ブロー成形(以下、これらを纏めて、ブロー成形という。)される。
ブロー成形によって製造された二次成形容器である飲料容器等のボトルは、ブロー成形型から取り出されて、ブロー成形機側搬送路の下流端まで搬送され、ここから、システム内の充填機側搬送路に引き渡される。充填機側搬送路に引き渡されたボトルは、充填機側搬送路に沿って充填機内を搬送されながら、形状検査等の検査、殺菌等が行われた後に、飲料等の内容物が充填され、しかる後に、ボトル口部にキャップが被せられて充填機からシステム外に送り出される。
ブロー成形機側搬送路に沿ってプリフォームあるいはボトル(これらの一次成形容器および二次成形容器を纏めて、成形容器という。)を搬送するブロー成形機側搬送機構の駆動源と、充填機側搬送路に沿ってボトルを搬送する充填機側搬送機構の駆動源は同期駆動され、ブロー成形機側搬送路の下流端から充填機側搬送路の上流端に、ボトルが順次に一定のタイミングで引き渡される。ここで、ボトルの引き渡しのために、ブロー成形機と充填機の間に、所定の搬送路長を備えた移送用コンベアを配置すると、その分、システム寸法が増加してしまう。
そこで、ボトルの引渡部分に一対の円形の水平循環路を外接状態に配置し、これらの水平循環路の間でボトルを直接に引き渡すようにしている。この場合には、ブロー成形機側搬送路の下流端に配置した一方の水平循環路に沿って移動するブロー成形機側グリッパを配置し、これらのグリッパによって、ブロー成形によって製造されたボトルを、その口部を把持して搬送する。また、充填機側搬送路の上流端に配置した他方の水平循環路に沿って移動する充填機側グリッパを配置し、これらのグリッパによって、水平循環路間の外接位置において、ブロー成形機側グリッパからボトルを受け取り、充填機内に送り込むようにしている。
特開2009−274740号公報 特開2011−56943号公報 特開2008−302707号公報
ここで、ボトルのブロー成形・充填システムにおいては、故障等によって、ブロー成形機および充填機の一方のみが停止することがある。例えば、ブロー成形機が停止することがある。この場合、充填機の側において、残っているボトルへの充填が終わるまで、ボトルの搬送動作および充填動作を継続したい場合がある。
しかしながら、ブロー成形機の側が停止すると、そのブロー成形機側搬送路の下流端に配置した水平循環路に沿って移動するグリッパがボトルを把持したまま停止する。充填機側の水平循環路へのボトル引渡位置に、ボトルを把持したグリッパが停止していると、充填機側の水平循環路を循環するグリッパがボトル引渡位置において、ブロー成形機側においてグリッパに把持されたまま停止しているボトルに衝突してしまう。また、充填機の側が停止した場合においても、ブロー成形機の側の動作を継続すると、ボトル引渡位置において同様な弊害が生じるおそれがある。
このような弊害は、インライン型のボトルのブロー成形・充填システムだけでなく、例えば、ブロー成形機内において、加熱部からブロー成形型の側にプリフォームを引き渡す場合、充填機内において、充填部からキャッピング部の側にボトルを引き渡す場合において、一対の水平循環路の間でプリフォームまたはボトルの引き渡しを行う場合に生じるおそれがある。
本発明の課題は、この点に鑑みて、射出成形あるいはブロー成形された成形容器の引き渡しを行う一対の水平循環路を循環するグリッパの一方が停止した場合において、他方の水平循環路に沿ってグリッパを継続して循環させて成形容器を搬送することのできる成形容器の引渡機構を提供することにある。
また、本発明の課題は、ブロー成形機あるいは充填機の一方のみが停止した場合においても他方の側において継続して成形容器の搬送を行うことのできる引渡機構を備えたブロー成形・充填システムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の成形容器の引渡機構は、
底の付いた成形容器(プリフォーム等の一次成形容器あるいは当該プリフォームをブロー成形して得られるボトル等の二次成形容器)が正立姿勢で搬送される円形の第1の水平循環路と、
前記成形容器が正立姿勢で搬送される円形の第2の水平循環路と、
前記第1の水平循環路と前記第2の水平循環路の外接位置に形成した前記成形容器の引渡位置と、
前記成形容器を、その口部を把持した状態で、前記第1の水平循環路に沿って搬送する第1のグリッパと、
前記引渡位置において前記第1のグリッパから受け取った前記成形容器を、その口部の下側に形成されているサポートリングの下側の部位を把持した状態で、前記第2の水平循環路に沿って搬送する第2のグリッパと、
前記第2の水平循環路上における前記引渡位置を含む所定の移動範囲を移動する前記第2のグリッパを、前記第1のグリッパから前記成形容器を受け取り可能な第1の高さ位置から、前記第1のグリッパに把持された前記成形容器に干渉しない位置まで降下した第2の高さ位置に降下させることの可能なグリッパ昇降部と、
を有していることを特徴としている。
本発明の引渡機構では、第1のグリッパおよび第2のグリッパによる成形容器の搬送および引渡動作において、一方のグリッパが停止した場合には、グリッパ昇降部によって第2のグリッパを第2の高さ位置に降下させる。これにより、一方のグリッパの搬送動作が
停止しても、引渡位置において、第1あるいは第2のグリッパに把持された成形容器に邪魔されることなく、他方のグリッパの移動を継続させることができる。
ここで、第1、第2のグリッパは次のように構成される。まず、前記第1のグリッパは、前記第1の水平循環路の半径方向の外方に開口する一対の第1の把持指を備え、当該第1の把持指の間に、半径方向の外方から前記成形容器の前記口部を受け入れて把持可能である。また、前記第2のグリッパは、前記第2の水平循環路の半径方向の外方に開口する一対の第2の把持指を備え、当該第2の把持指の間に、半径方向の外方から前記成形容器の前記サポートリングの下側の部位を受け入れて把持可能である。この場合には、前記グリッパ昇降機構は、前記受取位置においては前記第2のグリッパの前記第2の把持指を水平に保持し、前記退避位置では、前記第2の把持指の半径方向の外側の部位が半径方向の内側の部位よりも下側となるように、当該第2の把持指を傾斜させるようにすればよい。
また、グリッパ昇降部はカム機構を用いて構成することができる。例えば、前記グリッパ昇降部は、前記第2の循環路に沿って形成された下向きの円環状のカム面を備えたカム部材と、退避位置に保持されている前記カム部材を、当該退避位置よりも低い動作位置に降下させる昇降部材と、前記カム部材を前記動作位置に降下させると、前記カム面を摺動しながら前記第2のグリッパと共に前記第2の水平循環路を循環するカムフォロワとを備えている。この場合に、前記カム面を摺動する前記カムフォロワによって、前記第2のグリッパは、前記引渡位置を含む移動範囲においては前記第2の高さ位置に降下し、それ以外の移動範囲においては前記第1の高さ位置に戻るようにすればよい。
次に、本発明のブロー成形・充填システムは、底の付いた筒状の一次成形容器(プリフォーム)を加熱部およびブロー成形部を経由するブロー成形機側搬送路に沿って搬送して前記一次成形容器から二次成形容器をブロー成形するブロー成形機と、前記二次成形容器に内容物を充填する充填部を経由する充填機側搬送路に沿って前記二次成形容器を搬送する充填機と、前記ブロー成形機で製造された前記二次成形容器を前記ブロー成形機側搬送路の下流端から、前記充填機側搬送路の上流端に引き渡す引渡機構とを有しており、前記引渡機構が上記構成の成形容器の引渡機構であることを特徴としている。
この場合には、前記引渡機構の前記第1の水平循環路を循環する前記第1のグリッパは、前記ブロー成形機側搬送路の前記下流端から前記二次成形容器を受け取る。また、前記引渡機構の前記第2の水平循環路を循環する前記第2のグリッパは、前記第1のグリッパから受け取った前記二次成形容器を前記充填機側搬送路の上流端に引き渡す。
引渡機構を備えているので、ブロー成形機および充填機の一方のみが停止して一次成形容器あるいは二次成形容器の搬送が停止した場合に、他方も同時に停止させる必要がない。すなわち、一方の機械が停止した場合には、引渡機構において、グリッパ昇降部によって第2のグリッパを第2の高さ位置に降下させる。これにより、引渡位置に滞留している二次成形容器に邪魔されることなく、プロー成形機内あるいは充填機内の二次成形容器の搬送動作を継続させることができる。例えば、ブロー成形機の側が停止した場合には、充填機の側における二次成形容器の搬送動作を継続し、残っている二次成形容器の充填作業を完了させることができる。
ここで、前記第1のグリッパは、前記ブロー成形機側搬送路に沿って前記二次成形容器を搬送するブロー成形機側搬送機構の第1の駆動源によって駆動され、前記第2のグリッパは、前記充填機側搬送路に沿って前記二次成形容器を搬送する充填機側搬送機構の第2の駆動源によって駆動されるようにすればよい。
本発明を適用したボトルのブロー成形・充填システムにおけるボトルの引渡位置を含む搬送経路を示す概略部分平面構成図、および、充填機側の動力伝達機構を示す説明図である。 図1のシステムの充填機側搬送路の上流端部分を示す概略構成図である。 図1のシステムのボトルの引渡機構を示す概略縦断面図である。 図3の引渡機構の充填機側の部分を示す概略平面図および概略縦断面図である。 図3の引渡機構の第1のグリッパを示す平面図、並びに、グリッパアセンブリ(第2のグリッパ)を示す平面図および正面図である。 カム部材のカム面を示す説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したブロー成形・充填システムの実施の形態を説明する。
図1(a)は本実施の形態に係るボトルのブロー成形・充填システムにおけるボトルの引渡位置を含む搬送経路を中心に示す概略部分平面構成図である。図2はブロー成形・充填システムにおける充填機側搬送路の上流端部分に配置した搬送機構を示す概略構成図である。
これらの図を参照して説明すると、ブロー成形・充填システム1(以下、単に「システム1」と呼ぶ。)は、ブロー成形機2、充填機3、および、ブロー成形機2で製造された二次成形容器であるボトル4を充填機3に引き渡すための引渡機構5を備えている。ブロー成形機2の装置架台6と充填機3の装置架台7は相互に連結固定されており、これらの連結部分8に引渡機構5が配置されている。
ブロー成形機2には、略同一の水平面に沿って、熱可塑性樹脂からなる一次成形容器(射出成形品)である底の付いた円筒状のプリフォーム9および、当該プリフォーム9をブロー成形して製造されたボトル4を搬送するためのブロー成形機側搬送路11が構成されている。同様に、充填機3にも略同一の水平面に沿って、ブロー成形機2の側から受け取ったボトル4を搬送するための充填機側搬送路12が構成されている。図1においては一点鎖線で、これらの搬送路11、12を示してある。また、本例のシステム1は、全体として、図2において想像線で示すようにカバー13によって覆われた無菌充填システムとなっている。ブロー成形機2および充填機3は一般的に知られている構成であるので、以下に、その全体構成を簡単に説明する。
ブロー成形機2において、そのブロー成形機側搬送路11の上流端を構成している直線状の傾斜搬送路14には、システム1の外部からプリフォーム9が正立姿勢で送り込まれる。プリフォーム9は、図2に拡大して示すように、有底円筒状の胴部9aと、この胴部9aの上端に形成された円筒状の口部9bとを備えている。口部9bの外周面は雄ねじ9cが形成され、口部9bと胴部9aの間には、一回り大きな円環状のサポートリング9dが一体形成されている。
この形状のプリフォーム9は、図1(a)に示すように、傾斜搬送路14から円形の水平循環路15に送り込まれる。水平循環路15を介して、プリフォーム9は除塵ステーション16を循環する円形の水平な除塵用循環路17に引き渡される。除塵用循環路17を循環して除塵された後のプリフォーム9は、移送用の円形の水平循環路18を経由して加熱ステーション19に送り込まれる。加熱ステーション19において、プリフォーム9は正立姿勢のまま長円形の水平循環路20に沿って搬送される間に、当該水平循環路20に沿って配置されている赤外線ヒーター等の加熱機構(図示せず)によって加熱される。プリフォーム9は、その口部9bからサポートリング9dまでの部分が覆い隠された状態で
搬送され、有底円筒状の胴部9aのみが加熱され、ブロー成形(延伸ブロー成形)に適した温度状態とされる。
加熱後のプリフォーム9は、移送用の円形の水平循環路21を経由してブロー成形ステーション22に送り込まれる。ブロー成形ステーション22には、円形の水平循環路23を一定のピッチで循環する複数台のブロー成形型24が配置されており、移送用の水平循環路21から、水平循環路23を循環するブロー成形型24のそれぞれに、順次にプリフォーム9が送り込まれる。水平循環路23を循環する各ブロー成形型24は、プリフォーム9が送り込まると、型締めを行い、プリフォーム9のブロー成形、例えば二軸延伸ブロー成形を行い、しかる後に型開きを行う。
二軸延伸ブロー成形によって製造されたボトル4は、図2に拡大して示すように、底の付いた円筒状の胴部4a、その上端の口部4b、口部4bの外周面に形成された雄ねじ4c、胴部4aと口部4bの間に形成されたサポートリング4dを備えている。胴部4aには、その上端側の部位が口部側に向けて窄まっているショルダー部分と、外径が僅かに絞られた括れ部分とが形成されている。雄ねじ4cが形成されている口部4bからサポートリング9dまでの部分は、延伸ブロー成形されずに、プリフォーム9の対応する部位がそのままの状態で残った部分である。
ボトル4は、図1(a)に示すように、型開き後の各ブロー成形型24から、引渡機構5に引き渡される。引渡機構5は円形の第1の水平循環路26と、円形の第2の水平循環路27とを備えている。第1の水平循環路26は、ブロー成形機2のブロー成形機側搬送路11の下流端部分を形成しており、第2の水平循環路27は、充填機3の充填機側搬送路12の上流端部分を形成している。本例では、引渡機構5の第2の水平循環路27が、ブロー成形機2の側に配置されている。引渡機構5の構造については後述する(図3〜図6参照)。
引渡機構5を介して充填機側搬送路12に送り込まれたボトル4は、円形の水平循環路28を経由して検査ステーション29に引き渡される。検査ステーション29において、ボトル4は円形の水平循環路30を搬送される間に、その形状検査等が行われる。検査に合格したボトル4は、検査ステーション29の水平循環路30から移送用の円形の水平循環路31等を経由して、不図示の殺菌ステーションに送り込まれて殺菌され、しかる後に、飲料などの内容物の充填ステーション(図示せず)に送り込まれて内容物が充填される。この後、キャッピングステーション(図示せず)に送り込まれて、口部4bにキャップ(図示せず)を被せて封止された後に、充填機3からシステム外に送り出される。
(引渡機構)
図3は引渡機構5の主要部分を示す概略縦断面図であり、図4(a)は引渡機構5の第2の水平循環路27の側の部分を示す概略平面図および概略縦断面図である。また、図5(a)は引渡機構5の第1のグリッパを示す平面図であり、図5(b)および(c)は引渡機構5のグリッパアセンブリを示す平面図およびc−cの方向から見た場合の正面図である。
引渡機構5は、円形の第1の水平循環路26(図1参照)に沿ってボトル4を正立姿勢で搬送する第1の移送部40と、円形の第2の水平循環路27(図1、図4(a)参照)に沿ってボトル4を正立姿勢で搬送する第2の移送部60とを備えている。円形の第1の水平循環路26と円形の第2の水平循環路27の外接位置が、ボトル4の引渡位置33である。
第1の移送部40は、図3に半断面を示すように、装置架台6に垂直に固定した円筒ハ
ウジング41の内部に同軸に回転自在の状態で支持されている回転軸42を備えている。回転軸42が、ブロー成形機側搬送路11に沿ってプリフォーム9またはボトル4を搬送するブロー成形機側搬送機構の駆動源であるモーター(図示せず)によって回転駆動される。
円筒ハウジング41の上端には円盤状の固定テーブル43が同軸に取り付けられ、この上側には、回転軸42の上端に同軸に取り付けた円盤状のターンテーブル44が配置されている。固定テーブル43の表面には回転軸42を中心とする円環状ガイド溝45が形成され、この円環状ガイド溝45には、当該円環状ガイド溝45をスライド可能な複数個のスライダ46が配置されている。各スライダ46は回転位置に応じて回転軸42の側を中心として円周方向に揺動可能な揺動アーム47の外端に連結されており、各スライダ46の外端には半径方向の外方に水平に延びる第1のグリッパ48が取り付けられている。
第1のグリッパ48は、図5(a)に示すように、第1の水平循環路26の半径方向の外方に開口する左右一対の第1の把持指49(49L、49R)を備え、これらの間には、引張コイルばね50が架け渡されている。一対の第1の把持指49L、49Rの先端部分には、半径方向の外方からボトル4の口部4bを受け入れてばね力で把持可能な凹状の円弧溝51が形成されている。
この構成の第1の移送部40は、ブロー成形ステーション22から成形後のボトル4を受け取る回転位置においては、各第1のグリッパ48の円周方向のピッチが、各ブロー成形型24と同一のピッチとなるように広がり、第2の水平循環路27への引渡位置33においては各第1のグリッパ48の円周方向のピッチが狭まるピッチ変換機能を備えている。ピッチ変換機構は、例えば、固定テーブル43に形成したカム溝43aと、このカム溝43aを摺動する揺動アーム47側のカムフォロワ47aから構成される。
かかる機能を備えた第1の移送部40の具体的構造は、先に引用した特許文献3に開示の移送機構と同様であるので、その詳細については説明を省略する。なお、加熱ステーション19からブロー成形ステーション22に加熱後のプリフォーム9を移送する水平循環路21にも、同様なピッチ変換機能を備えた移送部(図示せず)が配置される。
次に、第2の移送部60は、装置架台6に垂直に固定した円筒ハウジング61の内部に、回転自在の状態で同軸に支持された回転軸62を備えている。回転軸62は、図1(b)に示すように、ベルト・プーリー式の動力伝達機構63を介して、充填機3の側の水平循環路28に沿ってボトル4を搬送する搬送機構側の回転軸28aと同期回転するように構成されている。すなわち、回転軸62は、充填機側搬送路12に沿ってボトル4を搬送する充填機側搬送機構の駆動源であるモーター(図示せず)によって駆動される。なお、充填機側のモータと、ブロー成形機側のモータとは同期をとって駆動が制御される。
再び、図3、図4を参照して説明すると、第2の移送部60の回転軸62の上端部には、円環状のターンテーブル64が水平な状態で同軸に固定されている。ターンテーブル64には、円周方向に一定のピッチで複数台のグリッパアセンブリ65が取り付けられている。各グリッパアセンブリ65は、ターンテーブル64の裏面に取り付けた取付け板66に連結した第2のグリッパ67を備えている。第2のグリッパ67は、回転軸62の中心から半径方向の外方に延びており、その半径方向の内端部は水平連結ピン68によって上下方向に回動可能な状態で取付け板66に取り付けられている。
第2のグリッパ67は、当該水平連結ピン68を中心として、図3、4において、回転軸62の中心線62aの左側に示すように、半径方向の外方に水平に延びる第1の高さ位置67Aから、右側に示すように、傾斜して先端側が第1の高さ位置67Aよりも下方の
第2の高さ位置67Bに旋回可能である。図3に示すように、第1の高さ位置67Aは、第2の水平循環路27上における引渡位置33を含む一定の移動範囲を移動する第2のグリッパ67が、第1のグリッパ48からボトル4を受け取り可能な高さ位置である。第2の高さ位置67Bは、第2のグリッパ67が、第1のグリッパ48に把持されたボトル4に干渉せずに移動可能な高さ位置である。
第2のグリッパ67の半径方向の外端側の部位は、図5(b)に示すように、左右一対の把持指69(69L、69R)によって構成されている。左右一対の把持指69L、69Rの間には引張コイルばね70が架け渡されている。また、把持指69L、69Rの先端部には、半径方向の外方から、ボトル4のサポートリング4dの下側の部位を受け入れて、左右からばね力で把持可能な円弧溝71が形成されている。
次に、第2の移送部60には、第2のグリッパ67を第1の高さ位置67Aから第2の高さ位置67Bまで旋回(降下)させるためのグリッパ昇降部72が付設されている。グリッパ昇降部72は、本例ではカム機構から構成されている。カム機構以外の昇降機構を用いることも可能である。
グリッパ昇降部72は、第2の水平循環路27に沿って形成された下向きの円環状のカム面73aを備えたカム部材73を備えている。カム部材73は昇降シリンダ74によって昇降可能であり、昇降シリンダ74は、ターンテーブル64を貫通して上方に突出している回転軸62の上端に、同軸状態に配置されている。カム部材73は、図3、図4(b)において、中心線62aの左側に示す上方に退避した退避位置73Aから、中心線62aの右側に示す降下した動作位置73Bまでの間を昇降可能である。
カム部材73の昇降は、直動ガイド75によってガイドされ、直動ガイド75のスライド側のガイド筒75aは昇降シリンダ74の側に取り付けられ、そのガイド軸75bは、昇降シリンダ74を取り囲む円環状の水平支持板76と、その下側の水平支持板77との間に垂直に取り付けられている。水平支持板76は、水平支持腕78に取り付けられ、水平支持腕78は、側方において装置架台6に垂直に取り付けた垂直支柱79によって支持されている。下側の水平支持板77は、軸受けを介して、回転軸62の上端部に取り付けられている。なお、カム部材73の降下位置(動作位置)は、水平支持板77に取り付けたストッパ80によって規定されるようになっている。
一方、グリッパアセンブリ65の側には、動作位置73Bまで降下したカム部材73のカム面73aを摺動可能なカムフォロワ81が配置されている。図5(c)に示すように、カムフォロワ81は、カム面73aに下側から当接して当該カム面73aを転動するローラー82を備え、ローラー82は、ターンテーブル64に垂直に取り付けた左右一対の直動ガイド83(83L、83R)のガイド軸84(84L、84R)の上端に取り付けられている。ガイド軸84L、84Rにおけるターンテーブル64の下方に突出している下端部には、水平連結ピン85を介して、下方に垂直に延びる連結板86が取り付けられている。連結板86の下端部は水平連結ピン87を介して第2のグリッパ67に連結されている。水平連結ピン87は、第2のグリッパ67における水平連結ピン68よりも半径方向の外側の部位に位置しており、当該水平連結ピン87を中心として、第2のグリッパ67は上下方向に旋回可能である。なお、ローラー82は、ターンテーブル64との間に配置したスプリング機構88によって、常に上方に付勢されている。
ここで、図6に示すように、カム面73aは、第2の水平循環路27における引渡位置33を含む所定の移動範囲においては、下方に迫り出した形状をしている。グリッパ昇降部72のカム部材73を上方の退避位置73Aに保持している状態では、スプリング力で上方に付勢されているカムフォロワ81はカム面73aに当接しない。よって、第2のグ
リッパ67は水平姿勢の第1の高さ位置67Aに保持され、第1のグリッパ48との間でボトル4の引渡動作が行われる。
これに対して、カム部材73を下方の動作位置73Bに降下させると、カムフォロワ81がカム面73aを摺動し、第2のグリッパ67が引渡位置33を含む移動範囲を通過する間は、当該第2のグリッパ67を下方に押し込む。これにより、第2のグリッパ67は、引渡位置を含む移動範囲においては、先端側が下方に傾斜した第2の高さ位置67Bに保持される。よって、図3に示すように、ボトル4を把持した第1のグリッパ48が引渡位置33において停止した状態にあっても、これに干渉することなく第2のグリッパ67の移動を継続させることができる。
1 システム、2 ブロー成形機、3 充填機、4 ボトル、4a 胴部、4b 口部、4c 雄ねじ、4d サポートリング、5 引渡機構、6 装置架台、7 装置架台、8
連結部分、9 プリフォーム、9a 胴部、9b 口部、9c 雄ねじ、9d サポートリング、11 ブロー成形機側搬送路、12 充填機側搬送路、13 カバー、14 傾斜搬送路、15 水平循環路、16 除塵ステーション、17 除塵用循環路、18 水平循環路、19 加熱ステーション、20 水平循環路、21 水平循環路、22 ブロー成形ステーション、23 水平循環路、24 ブロー成形型、26 第1の水平循環路、27 第2の水平循環路、28 水平循環路、29 検査ステーション、30 水平循環路、31 水平循環路、33 引渡位置、40 第1の移送部、41 円筒ハウジング、42 回転軸、43 固定テーブル、44 ターンテーブル、45 円環状ガイド溝、46 スライダ、47 揺動アーム、48 第1のグリッパ、49L,49R 把持指、50 引張コイルばね、51 円弧溝、60 第2の移送部、61 円筒ハウジング、62 回転軸、63 動力伝達機構、64 ターンテーブル、65 グリッパアセンブリ、66 取付け板、67 第2のグリッパ、68 水平連結ピン、69L,69R 把持指、71 円弧溝、72 グリッパ昇降部、73 カム部材、73a カム面、74 昇降シリンダ、75 直動ガイド、76 水平支持板、77 水平支持板、78 水平支持腕、79 垂直支柱、80 ストッパ、81 カムフォロワ、82 ローラー、83L,83R 直動ガイド、84L,84R ガイド軸、85 水平連結ピン、86 連結板、87 水平連結ピン、88 スプリング部材

Claims (5)

  1. 底の付いた筒状の成形容器が正立姿勢で搬送される円形の第1の水平循環路と、
    前記成形容器が正立姿勢で搬送される円形の第2の水平循環路と、
    前記第1の水平循環路と前記第2の水平循環路の外接位置に形成した前記成形容器の引渡位置と、
    前記成形容器を、その口部を把持した状態で、前記第1の水平循環路に沿って搬送する第1のグリッパと、
    前記引渡位置において前記第1のグリッパから受け取った前記成形容器を、その口部の下側に形成されているサポートリングの下側の部位を把持した状態で、前記第2の水平循環路に沿って搬送する第2のグリッパと、
    前記第2の水平循環路上における前記引渡位置を含む所定の移動範囲を移動する前記第2のグリッパを、前記第1のグリッパから前記成形容器を受け取り可能な第1の高さ位置から、前記第1のグリッパに把持された前記ワークに干渉しない位置まで降下した第2の高さ位置に降下させることの可能なグリッパ昇降部と、
    を有していることを特徴とする成形容器の引渡機構。
  2. 前記第1のグリッパは、前記第1の水平循環路の半径方向の外方に開口する一対の第1の把持指を備え、当該第1の把持指の間に、半径方向の外方から前記成形容器の前記口部を受け入れて把持可能であり、
    前記第2のグリッパは、前記第2の水平循環路の半径方向の外方に開口する一対の第2の把持指を備え、当該第2の把持指の間に、半径方向の外方から前記成形の前記サポートリングの下側の部位を受け入れて把持可能であり、
    前記グリッパ昇降機構は、前記受取位置においては前記第2のグリッパの前記第2の把持指を水平に保持し、前記退避位置では、前記第2の把持指の半径方向の外側の部位が半径方向の内側の部位よりも下側となるように、当該第2の把持指を傾斜させる、
    請求項1に記載の成形容器の引渡機構。
  3. 前記グリッパ昇降部は、
    前記第2の水平循環路に沿って形成された下向きの円環状のカム面を備えたカム部材と、
    退避位置に保持されている前記カム部材を、当該退避位置よりも低い動作位置に降下させる昇降部材と、
    前記カム部材を前記動作位置に降下させると、前記カム面を摺動しながら前記第2のグリッパと共に前記第2の水平循環路を循環するカムフォロワとを備え、
    前記カム面を摺動する前記カムフォロワによって、前記第2のグリッパは、前記引渡位置を含む移動範囲においては前記第2の高さ位置に降下し、それ以外の移動範囲においては前記第1の高さ位置に戻る、
    請求項1または2に記載の成形容器の引渡機構。
  4. 底の付いた一次成形容器を加熱部およびブロー成形部を経由するブロー成形機側搬送路に沿って搬送して前記一次成形容器から二次成形容器をブロー成形するブロー成形機と、
    前記二次成形容器に内容物を充填する充填部を経由する充填機側搬送路に沿って前記二次成形容器を搬送する充填機と、
    前記ブロー成形機で製造された前記二次成形容器を前記ブロー成形機側搬送路の下流端から、前記充填機側搬送路の上流端に引き渡す引渡機構と、
    を有しており、
    前記引渡機構は、請求項1、2または3に記載の成形容器の引渡機構であり、
    前記引渡機構の前記第1の水平循環路を循環する前記第1のグリッパは、前記ブロー成形機側搬送路の前記下流端から前記二次成形容器を受け取り、
    前記引渡機構の前記第2の水平循環路を循環する前記第2のグリッパは、前記第1のグリッパから受け取った前記二次成形容器を前記充填機側搬送路の上流端に引き渡すことを特徴とするブロー成形・充填システム。
  5. 前記第1のグリッパは、前記ブロー成形機側搬送路に沿って前記一次成形容器および前記二次成形容器を搬送するブロー成形機側搬送機構の第1の駆動源によって駆動され、
    前記第2のグリッパは、前記充填機側搬送路に沿って前記二次成形容器を搬送する充填機側搬送機構の第2の駆動源によって駆動される、
    請求項4に記載のブロー成形・充填システム。
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