JP2016093827A - 鋼板切断位置設定装置及びその方法 - Google Patents

鋼板切断位置設定装置及びその方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016093827A
JP2016093827A JP2014231583A JP2014231583A JP2016093827A JP 2016093827 A JP2016093827 A JP 2016093827A JP 2014231583 A JP2014231583 A JP 2014231583A JP 2014231583 A JP2014231583 A JP 2014231583A JP 2016093827 A JP2016093827 A JP 2016093827A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting position
steel plate
steel sheet
rear end
transport direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014231583A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6149845B2 (ja
Inventor
哲志 長野
Tetsushi Nagano
哲志 長野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2014231583A priority Critical patent/JP6149845B2/ja
Publication of JP2016093827A publication Critical patent/JP2016093827A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6149845B2 publication Critical patent/JP6149845B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
  • Metal Rolling (AREA)

Abstract

【課題】鋼板の搬送方向先端部又は後端部の反り量を正確に検出し、反り量に応じた鋼板の搬送方向先端部又は後端部の切断位置を適正に設定する鋼板切断位置設定装置及びその方法の提供。
【解決手段】搬送される鋼板Sの搬送方向先端部又は後端部に当接して鋼板Sの反り量に応じて回転する検出棒9の振れ角θを反り検出器で検出し、検出された検出棒の振れ角θから鋼板Sの搬送方向先端部又は後端部のカット長さZをPLCで設定。PLCでは、反り検出器で検出された検出棒の振れ角θから鋼板Sの搬送方向先端部又は後端部の反り量Δを算出し、算出された鋼板Sの搬送方向先端部又は後端部の反り量Δから鋼板Sの搬送方向先端部又は後端部の反り状態を近似曲線で近似し、鋼板Sの合格反り量D及び近似曲線で近似される鋼板Sの搬送方向先端部又は後端部の反り状態から鋼板Sの搬送方向先端部又は搬送方向後端部のカット長さZを算出する鋼板切断位置設定方法。
【選択図】図4

Description

本発明は、鋼板の切断位置を設定する鋼板切断位置設定装置及びその方法に関し、特に圧延工程などで搬送される鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り量に応じて鋼板の切断位置を設定するのに好適なものである。
特に熱間圧延では、鋼板の搬送方向先端部や後端部に反り(上下方向への曲げ変形)が生じ易い。このような鋼板の反りは、例えば搬送トラブルの原因となったり、例えば高圧水を吹き付けて鋼板表面のスケールを除去するデスケーリング装置との干渉の原因となったりする。そのため、例えば下記特許文献1では、鋼板の幅方向側方からカメラで鋼板を撮像し、画像処理を用いて鋼板の反り量を検出している。また、下記特許文献2では、光学式高さセンサを用いて鋼板の反り量を検出している。
特開2009−250723号公報 特開2005−973号公報
しかしながら、熱間圧延では、粗圧延機の近傍に前述のようなデスケーリング装置が配置されていることもある。高圧水を高温の鋼板に吹き付けるデスケーリング装置では水蒸気が発生しやすく、その水蒸気がデスケーリング装置から鋼板の反り量検出部位に流れることがある。そして、そのようになると、カメラなどの撮像装置や光学式高さセンサを用いる鋼板反り量検出装置では、水蒸気に阻害されて被検出体である鋼板を検出することができず、その結果、鋼板の反り量を正確に検出することができないという問題が生じる。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り量を正確に検出することで、反り量に応じた鋼板の搬送方向先端部又は後端部の切断位置を適正に設定することが可能な鋼板切断位置設定装置及びその方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の一態様によれば、搬送される鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部に当接して鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り量に応じて回転する回転体の回転角を検出する反り検出器と、演算処理機能を有し、反り検出器で検出された回転体の回転角から鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の切断位置を設定する演算処理装置とを備え、演算処理装置は、反り検出器で検出された回転体の回転角から鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り量を算出する反り量算出部と、反り量算出部で算出された鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り量から鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り状態を近似曲線で近似し、鋼板の反り量許容値及び近似曲線で近似される鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り状態から鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の切断位置を算出する切断位置算出部とを備えた鋼板切断位置設定装置が提供される。
また、本発明の別の態様によれば、搬送される鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部に当接して鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り量に応じて回転する回転体の回転角を反り検出器で検出し、演算処理機能を有する演算処理装置によって、反り検出器で検出された回転体の回転角から鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の切断位置を設定する場合に、反り検出器で検出された回転体の回転角から前記鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り量を算出する反り量算出ステップと、反り量算出ステップで算出された鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り量から鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り状態を近似曲線で近似し、鋼板の反り量許容値及び前記近似曲線で近似される鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り状態から鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の切断位置を算出する切断位置算出ステップとを備えた鋼板切断位置設定方法が提供される。
本発明によれば、鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部に当接して回転する回転体の回転角から鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り量を正確に検出するができ、その結果、反り量に応じた鋼板の搬送方向先端部又は後端部の切断位置を適正に設定することができる。また、これにより、鋼板が設備と干渉することがなくなり、鋼板の反りに起因する搬送トラブルや設備の故障を回避し、安定した操業が可能となる。
本発明の鋼板切断位置設定装置及びその方法が適用された熱間圧延設備の一実施形態を示す概略構成図である。 図1の熱間圧延設備に設けられた反り検出器の説明図である。 図2の反り検出器の棒状体検出先端部の断面図である。 図2の反り検出器で検出された回転体の回転角から鋼板の搬送方向先端部又は後端部の反り量を算出する原理説明図である。 図3の棒状体先端部構造を考慮して図2の反り検出器で検出された回転体の回転角から鋼板の搬送方向先端部又は後端部の反り量を算出する原理説明図である。 図2演算処理装置で行われる演算処理のフローチャートである。 クロップ形状計及びクロップ形状に応じたカット長さの説明図である。
以下に示す実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
以下、本発明の実施形態に係る鋼板切断位置設定装置及びその方法について図面を参照しながら説明する。この実施形態の鋼板切断位置設定装置及びその方法は、例えば図1に示す熱間圧延設備に用いられる。図1の熱間圧延設備では、鋼板Sは、圧延機で往復圧延される場合除き、原則的に、図の左から右に搬送(通板)される。図中、最も左側に配置された粗圧延機1は、往復圧延が可能で、予め設定された圧延スケジュールに従って鋼板Sを所定の板厚まで圧延する。粗圧延機1の出側には、鋼板Sの搬送方向先端部又は搬送方向後端部のクロップの形状を計測するクロップ形状計2、及び鋼板Sの搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り量を検出する反り検出器3が鋼板Sの搬送方向に沿って併設されている。
これらクロップ形状計2及び反り検出器3の出側には、鋼板Sの搬送方向先端部又は搬送方向後端部のクロップを切断するクロップシャー(クロップ切断機)4が配置されている。クロップシャー4の出側には、鋼板表面のスケールを除去するデスケーリング装置5が配置されている。この実施形態におけるデスケーリング装置5は、装置の内部に配置されたノズルから鋼板Sの表面に高圧水を吹き付けて鋼板表面のスケールを除去する形態のものが用いられている。デスケーリング装置5の出側には、鋼板Sの仕上げ圧延を行う仕上圧延機6が配置されている。そして、これらの熱間圧延設備は、高度な演算処理機能を有するプロセスコンピュータや、その下位にネットワーク接続され、各機器の制御を行うプログラマブルロジックコントローラ(PLC:Programmable Logic Controller)7などの演算機器によって操業・制御されている。プロセスコンピュータは、鋼板Sの搬送状態もトラッキングデータとして管理している。なお、搬送される鋼板Sの搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り量が大きいと、例えばデスケーリング装置5のノズルと干渉してしまうという問題がある。
図2は、反り検出器3の概略構成図である。周知の熱間圧延設備と同様に、鋼板Sは回転するテーブルロール14で搬送される。テーブルロール14は、軸線を鋼板搬送方向と直交且つ水平に向けて、鋼板搬送方向に等間隔で多数併設されており、各テーブルロール14間には、エプロンと呼ばれる支持台15が配置されている。反り検出器3は、このテーブルロール14の上方に門型のフレーム13を形成し、そのフレーム13から吊り下げるようにして2つ配置されている。各反り検出器3は、鋼板Sの搬送路、所謂パスラインの上方に配置され且つ鋼板搬送方向と直交し且つ水平な軸線を有する回転軸8と、この回転軸8から垂下され且つ回転軸8と同期回転して回転体を構成する棒状体の検出棒9と、棒状体である検出棒9と同期回転する回転軸8の回転角を検出する回転角センサ10とを備え、回転軸8はフレーム13に固定された軸受11で回転自在に支持されている。
鋼板Sの搬送方向先端部又は搬送方向後端部に反りが生じている場合、鋼板Sの搬送方向先端部又は搬送方向後端部が検出棒9に当接すると、検出棒9が振れて(回転して)回転軸8が同期回転する。この検出棒9と同期回転する回転軸8の回転角、つまり検出棒9の振れ角を回転角センサ10で検出すれば、鋼板Sの搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り量を検出することとが可能となる。なお、2つの反り検出器3は、回転軸8を鋼板搬送方向にテーブルロール14のピッチの半分だけずらして配置されており、仮にテーブルロール14上で鋼板Sが上下方向に跳ねるように動いても、何れか一方の反り検出器3で鋼板Sの搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り量を検出できるようにしている。
図3は、反り検出器3の検出棒9の下端部に設けられた衝撃吸収構造の断面図である。この衝撃吸収構造は、検出棒9の下端部に円筒体12を被せるようにして構成されている。より具体的には、円筒体12の軸線方向中央部に仕切り板16を設け、この仕切り板16に検出棒9の下端部を挿通し、検出棒9の下端部より予め設定されたストローク分だけ上方に止め輪17を配置する。検出棒9の下端部先端には抜け止め19を形成する。これにより、鋼板Sが検出棒9に下方から衝突しても、円筒体12が上方にずれて衝撃が吸収される。衝撃が解消すれば、重力で仕切り板16が抜け止め19に当接し、円筒体12は検出棒9の下端部に位置する。前述のように、熱間圧延工程では、搬送される鋼板Sがテーブルロール14上で上下方向に跳ねるように動く。図3のような衝撃吸収構造が検出棒9の下端部に形成されていれば、鋼板Sが検出棒9に下方から衝突した場合でも反り検出器3を保護することができる。
次に、反り検出器3で検出された検出棒9の振り角から鋼板Sの搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り量の検出原理について説明する。まず、理解を容易にするために、図4に示すように、検出棒9の下端部に円筒体がなく、単なる棒状体(線状体)であるとして、検出棒9の下端部の高さをパスラインPL+B、回転軸8の回転中心の高さをパスラインPL+Aとする。即ち、検出棒9の長さはA−Bである。また、鋼板Sの圧延板厚をh、反り部を含めた鋼板Sの合格反り量(反り量許容値)をD、反り部を含めた鋼板Sの実際の反り量をΔとすると、鋼板Sの上面高さはパスラインPL+h、鋼板Sの合格高さはパスラインPL+D、鋼板Sの反り高さはパスラインPL+Δとなる。検出棒9の自然状態、即ち鉛直垂下状態からの最大振れ角(最大回転角)をθとすると、検出棒9が最大振れ角θにあるとき、検出棒9の下端部が鋼板Sの反り部の最大高さ位置に接触していると考えられるから、鋼板Sの反り量Δは、下記1式で表れる。
Δ=B+(A−B)(1−cosθ) ……… (1)
また、鋼板Sの搬送方向をx軸、高さ方向をy軸とし、鋼板Sの反り部の長さをLとすると、鋼板Sの反り部における鋼板上面は二次曲線を近似曲線として下記2式で表れる。
y=(Δ―h)x2/L2+h ………(2)
従って、合格反り量までのカット長さ(切断位置)をZとすると、カット長さZは下記3式で表れる。
Z=L−(L2(D−h)/(Δ−h))1/2 ……… (3)
しかしながら、前述のように、検出棒9の下端部には円筒体12が取付けられている。この円筒体12の直径をCとすると、図5に示すように、検出棒9の最大振れ角θから算出した鋼板Sの反り量に対し、実際の鋼板Sの反り量Δは、円筒体12の半径分の高さCsinθ/2を引いた値となる。また、現実的には、検出誤差を補正するための調整パラメータαを必要とするので、この実施形態における鋼板Sの反り量Δは下記1.1式で表れる。
Δ=B+(A−B)(1−cosθ)−Csinθ/2+α ……… (1.1)
以上の反り量検出原理に基づいて、PLC7で行われる鋼板Sの搬送方向先端部又は搬送方向後端部のカット長さZ設定及びクロップシャー4へのカット長さZ出力のための演算処理について図6のフローチャート用いて説明する。この演算処理は、熱間圧延設備の稼働と同時に開始され、まずステップS1で、トラッキングデータから鋼板Sが反り検出器3に到達したか否かを判定し、鋼板Sが反り検出器3に到達した場合にはステップS2に移行し、そうでない場合には待機する。
ステップS2では、2つの反り検出器3の出力のうち、検出棒振れ角(回転角)θの最大値を読込む。
次にステップS3に移行して、ステップS2で読込んだ検出棒振れ角θから、例えば前述した1.1式に従って鋼板Sの反り量Δを算出する。
次にステップS4に移行して、ステップS3で反り量Δを算出した鋼板Sの合格反り量Dを読込む。
次にステップS5に移行して、ステップS3で算出した鋼板Sの反り量Δ及びステップS4で読込んだ鋼板Sの合格反り量Dに応じた第1カット長さZ1を、例えば前述した3式に従って算出する。
次にステップS6に移行して、クロップ形状計2によるクロップ形状を読込む。
次にステップS7に移行して、ステップS6で読込んだクロップ形状から、図示しない個別の演算処理に従ってクロップ形状に応じた第2カット長さZ2を算出する。クロップ形状計2は、例えば図7に示すように、鋼板Sの板幅方向に長手な下部光源20と、鋼板Sによって遮光される下部光源20の遮光状態を撮像する上部カメラ21を備えて構成され、上部カメラ21で撮像された下部光源20の遮光状態はPLC7に読込まれる。このステップS7では、読込まれた下部光源20の遮光長さL(t)が、板幅設定値Wに予め設定された許容係数β(通常0.95程度に設定されるが、材料特性(サイズ、鋼種など)に応じて歩留まりなどを考慮して変更する)を乗じた値になる箇所を第2カット長さZ2として設定する。
次にステップS8に移行して、ステップS5で算出した第1カット長さZ1とステップS7で算出した第2カット長さZ2のうち、何れか大きい方をカット長さZとして設定する。
次にステップS9に移行して、ステップS8で設定したカット長さZをクロップシャー4に出力してから復帰する。
この演算処理によれば、反り検出器3で検出された検出棒9の振れ角(回転角)から鋼板Sの反り量Δを算出し、その鋼板Sの反り量Δ及び鋼板Sの合格反り量Dから鋼板Sの反り状態に応じた第1カット長さZ1を算出する。また、クロップ形状計2によるクロップ形状から、クロップ形状に応じた第2カット長さZ2を算出する。そして、第1カット長さZ1及び第2カット長さZ2のうち、何れか大きい方をカット長さZとして算出してクロップシャー4に出力する。従って、鋼板Sの反り量Δが小さく、その結果、第1カット長さZ1が小さい場合にはクロップ形状に応じた第2カット長さZ2がカット長さZとしてクロップシャー4に出力される。一方、クロップ形状に応じた第2カット長さZ2に対し、鋼板Sの反り量Δが大きく、その結果、第1カット長さZ1が大きい場合には第1カット長さZ1がカット長さZとしてクロップシャー4に出力される。即ち、従来、クロップカットの長さは、クロップ形状に応じた第2カット長さZ2のみによって定められていたが、この実施形態では、鋼板Sの反り量Δを考慮し、実際のカット長さを第1カット長さZ1との対比において、何れを優先してカット長さZを設定するかを定めることとしている。クロップシャー4では、出力されたカット長さZに応じて鋼板Sの搬送方向先端部又は搬送方向後端部のクロップを切断する。
粗圧延後の高温の鋼板Sに高圧水を吹き付けてスケールを除去するデスケーリング装置5では水蒸気が発生し易い。この水蒸気が、例えば反り検出器3まで流れてくることもあり得る。カメラや光学センサなどの光学系の反り検出器では、水蒸気や油煙などによって光学経路に障害が生じると、鋼板Sそのものを捉えることができなくなるので、鋼板Sに生じた反り量を正確に検出することができない。この実施形態の反り検出器3では、鋼板Sの反り部に接触している検出棒9の振れ角(回転角)θから鋼板Sの反り量を検出するものであるため、例えば水蒸気による光学経路の障害、つまり環境に関わらず、鋼板Sの反り量を正確に検出することができる。
このように、この実施形態の鋼板切断位置設定装置及びその方法では、搬送される鋼板Sの搬送方向先端部又は搬送方向後端部に当接して鋼板Sの搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り量に応じて回転する検出棒9の振れ角θを反り検出器3で検出し、反り検出器3で検出された検出棒9の振れ角θから鋼板Sの搬送方向先端部又は搬送方向後端部のカット長さZをPLC7で設定する。PLC7では、反り検出器3で検出された検出棒9の振れ角θから鋼板Sの搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り量Δを算出し、算出された鋼板Sの搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り量Δから鋼板Sの搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り状態を近似曲線で近似し、鋼板Sの合格反り量D及び近似曲線で近似される鋼板Sの搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り状態から鋼板Sの搬送方向先端部又は搬送方向後端部の第1カット長さZ1を算出する。そのため、鋼板Sの搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り量Δを正確に検出するができ、その結果、反り量Δに応じた鋼板Sの搬送方向先端部又は後端部の切断位置を適正に設定することができる。
また、反り検出器3は、鋼板Sの搬送方向と直交し且つ水平な軸線を有する回転軸8を鋼板Sの搬送路の上方に配置し、この回転軸8と同期回転する検出棒9を回転軸8から垂下し、この検出棒9と同期回転する回転軸8の回転角を検出棒9の振れ角θとして回転角センサ10で検出する。そのため、環境に関わらず、鋼板Sの搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り量Δを正確に検出することが可能となる。
また、PLC7では、クロップ形状計2で検出された鋼板Sの搬送方向先端部又は搬送方向後端部の形状に応じて鋼板Sの搬送方向先端部又は搬送方向後端部の第2カット長さZ2を算出し、算出された第1カット長さZ1及び第2カット長さZ2のうち、何れか大きい方、即ち鋼板Sの設定すべき搬送方向先端部又は搬送方向後端部のうちの鋼板Sの搬送方向先端部又は搬送方向後端部からより遠い方の切断位置をカット長さZとして設定する。そのため、歩留まりを保ちながら、反り量が許容値より大きい場合には、反り量に応じたカット長さを用いることで、歩留まりと安定操業を両立することが可能となる。
本発明がここに記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に記載された発明特定事項によってのみ定められるものである。
1 粗圧延機
2 クロップ形状計
3 反り検出器
4 クロップシャー
5 デスケーリング装置
6 仕上圧延機
7 PLC(演算処理装置)
8 回転軸
9 検出棒(回転体、棒状体)
10 回転角センサ
11 軸受
12 円筒体
13 フレーム
14 テーブルロール
15 支持台
16 仕切り板
17 止め輪
19 抜け止め
20 下部光源
21 上部カメラ
S 鋼板

Claims (5)

  1. 搬送される鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部に当接して前記鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り量に応じて回転する回転体の回転角を検出する反り検出器と、
    演算処理機能を有し、前記反り検出器で検出された前記回転体の回転角から前記鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の切断位置を設定する演算処理装置とを備え、
    前記演算処理装置は、
    前記反り検出器で検出された前記回転体の回転角から前記鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り量を算出する反り量算出部と、
    前記反り量算出部で算出された前記鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り量から前記鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り状態を近似曲線で近似し、前記鋼板の反り量許容値及び前記近似曲線で近似される鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り状態から前記鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の切断位置を算出する切断位置算出部と
    を備えたことを特徴とする鋼板切断位置設定装置。
  2. 前記反り検出器は、
    前記鋼板の搬送路の上方に配置され、前記鋼板の搬送方向と直交し且つ水平な軸線を有する回転軸と、
    前記回転軸から垂下され、前記回転軸と同期回転して前記回転体を構成する棒状体と、
    前記棒状体と同期回転する前記回転軸の回転角を検出する回転角センサと
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の鋼板切断位置設定装置。
  3. 前記鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の形状を検出するクロップ形状計を備え、
    前記演算処理装置は、
    前記クロップ形状計で検出された前記鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の形状に応じて前記鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の切断位置を算出する第2切断位置算出部と、
    前記切断位置算出部で算出された切断位置及び前記第2切断位置算出部で算出された切断位置のうち、前記鋼板の設定すべき搬送方向先端部又は搬送方向後端部のうちの前記鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部からより遠い方の切断位置を切断位置として設定する切断位置設定部と
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の鋼板切断位置設定装置。
  4. 搬送される鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部に当接して前記鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り量に応じて回転する回転体の回転角を反り検出器で検出し、
    演算処理機能を有する演算処理装置によって、前記反り検出器で検出された前記回転体の回転角から前記鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の切断位置を設定する鋼板切断位置設定方法であって、
    前記反り検出器で検出された前記回転体の回転角から前記鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り量を算出する反り量算出ステップと、
    前記反り量算出ステップで算出された前記鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り量から前記鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り状態を近似曲線で近似し、前記鋼板の反り量許容値及び前記近似曲線で近似される鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の反り状態から前記鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の切断位置を算出する切断位置算出ステップと
    を備えたことを特徴とする鋼板切断位置設定方法。
  5. クロップ形状計で検出された前記鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の形状に応じて前記鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部の切断位置を算出する第2切断位置算出ステップと、
    前記切断位置算出部で算出された切断位置及び前記第2切断位置算出部で算出された切断位置のうち、前記鋼板の設定すべき搬送方向先端部又は搬送方向後端部のうちの前記鋼板の搬送方向先端部又は搬送方向後端部からより遠い方の切断位置を切断位置として設定する切断位置設定ステップと
    を備えたことを特徴とする請求項4に記載の鋼板切断位置設定方法。
JP2014231583A 2014-11-14 2014-11-14 鋼板切断位置設定装置及びその方法 Active JP6149845B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014231583A JP6149845B2 (ja) 2014-11-14 2014-11-14 鋼板切断位置設定装置及びその方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014231583A JP6149845B2 (ja) 2014-11-14 2014-11-14 鋼板切断位置設定装置及びその方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016093827A true JP2016093827A (ja) 2016-05-26
JP6149845B2 JP6149845B2 (ja) 2017-06-21

Family

ID=56069956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014231583A Active JP6149845B2 (ja) 2014-11-14 2014-11-14 鋼板切断位置設定装置及びその方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6149845B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021063780A (ja) * 2019-10-17 2021-04-22 コーデンシ株式会社 物体検知システム及び物体検知システム用プログラム
CN113375531A (zh) * 2021-05-14 2021-09-10 南京钢铁股份有限公司 一种淬火机喷嘴打击角度测量工具及其制造方法、使用方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5577113U (ja) * 1978-11-20 1980-05-28
JPS5836306U (ja) * 1981-09-02 1983-03-09 住友金属工業株式会社 鋼板のル−プ量検出装置
JPH0196202U (ja) * 1987-08-27 1989-06-26
JP2001321802A (ja) * 2000-05-12 2001-11-20 Sumitomo Metal Ind Ltd 熱間圧延鋼帯の製造方法
JP2005000973A (ja) * 2003-06-13 2005-01-06 Kawasaki Heavy Ind Ltd クロップ剪断方法およびクロップ剪断装置
US20060070417A1 (en) * 2004-07-16 2006-04-06 John Nieminen Flatness monitor
JP2010224008A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Kyocera Mita Corp 蛇行量検出装置及び画像形成装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5577113U (ja) * 1978-11-20 1980-05-28
JPS5836306U (ja) * 1981-09-02 1983-03-09 住友金属工業株式会社 鋼板のル−プ量検出装置
JPH0196202U (ja) * 1987-08-27 1989-06-26
JP2001321802A (ja) * 2000-05-12 2001-11-20 Sumitomo Metal Ind Ltd 熱間圧延鋼帯の製造方法
JP2005000973A (ja) * 2003-06-13 2005-01-06 Kawasaki Heavy Ind Ltd クロップ剪断方法およびクロップ剪断装置
US20060070417A1 (en) * 2004-07-16 2006-04-06 John Nieminen Flatness monitor
JP2010224008A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Kyocera Mita Corp 蛇行量検出装置及び画像形成装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021063780A (ja) * 2019-10-17 2021-04-22 コーデンシ株式会社 物体検知システム及び物体検知システム用プログラム
JP7266300B2 (ja) 2019-10-17 2023-04-28 コーデンシ株式会社 物体検知システム及び物体検知システム用プログラム
CN113375531A (zh) * 2021-05-14 2021-09-10 南京钢铁股份有限公司 一种淬火机喷嘴打击角度测量工具及其制造方法、使用方法
CN113375531B (zh) * 2021-05-14 2023-11-03 南京钢铁股份有限公司 一种淬火机喷嘴打击角度测量工具及其制造方法、使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6149845B2 (ja) 2017-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI473965B (zh) Thickness measurement system and thickness measurement method
JP6149845B2 (ja) 鋼板切断位置設定装置及びその方法
JP5828817B2 (ja) 条鋼材の形状検査方法
US20160107214A1 (en) Adjustable descaler
JP2011237210A (ja) 位置測定システム
JP2011173162A (ja) 熱間長尺材の長さ測定方法および装置
JP2015175761A (ja) 表面疵検出方法、及び表面疵検出装置
JP2017191013A (ja) 肉厚測定装置、肉厚評価装置、肉厚測定方法及び肉厚評価方法
JP4994950B2 (ja) 圧延材の表面疵検査方法及び表面疵検査装置
JP4968001B2 (ja) 連続圧延機の負荷配分制御装置
JP2016137586A (ja) 液体吐出装置及び検出方法
JP4907467B2 (ja) スラブの研削方法、熱間圧延用スラブ及びそれらを用いた鋼板の製造方法
JP6172124B2 (ja) 鋼板形状検出装置及びその方法、鋼板圧延方法、鋼板製造方法
US10538403B2 (en) Belt-form body conveyor
JP2014223972A (ja) 蛇行抑制制御方法
JP5598583B2 (ja) 差厚鋼板の自動矯正制御装置
JP2015139798A (ja) シートバー尾部下反り検出装置
JP5014921B2 (ja) スラブの研削方法及び研削装置
JP2010236999A (ja) 棒鋼の真円度測定装置
JP2019052877A (ja) ウェブ弛み測定機構及びそれを備えたウェブ搬送装置
JP5954354B2 (ja) テーブルロール設備における搬送ロールレベルの測定装置および測定方法
CN102151813B (zh) 连铸机弯曲段辊道曲率半径的校正装置及方法
JP2006234540A (ja) H形鋼の形状測定方法
JP4512612B2 (ja) 段ボールシートの姿勢検出装置
JP2013136064A (ja) ピアサー出側通り芯ずれとバー曲がりの測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170508

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6149845

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250