JP2016092660A - 色域断面取得方法、色域断面取得プログラムおよび色域断面取得装置 - Google Patents

色域断面取得方法、色域断面取得プログラムおよび色域断面取得装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 画像形成装置の色域を平面で切断した実際の断面と、取得する断面との差異を抑えることができる色域断面取得方法、色域断面取得プログラムおよび色域断面取得装置を提供する。
【解決手段】 MFPの色域を平面で切断した断面を取得する色域断面取得方法は、色域の境界の基準となる線分としての色域境界線分を取得する色域境界線分取得処理(S101)と、断面の境界の基準となる線分としての断面境界線分を取得する断面境界線分取得処理(S103)と、断面境界線分の端点を取得する端点取得処理(S102)とを備え、端点取得処理は、色域境界線分取得処理によって取得された色域境界線分と、平面との交点を端点として取得する処理であり、断面境界線分取得処理は、端点取得処理によって取得された全ての端点を1回だけ通る巡回路が最短となるように巡回路を取得し、取得した巡回路を構成する線分を断面境界線分として取得する処理である。
【選択図】 図4

Description

本発明は、画像形成装置の色域を平面で切断した断面を取得する色域断面取得方法、色域断面取得プログラムおよび色域断面取得装置に関する。
従来、プリンターの色域を一定の明度の平面で切断した断面を取得する色域断面取得方法であって、プリンターの色域の境界の基準となる線分を取得した後、取得した線分と、一定の明度の平面との交点を取得する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載された色域断面取得方法においては、取得した全ての交点の平均値を示す点を中心点として、中心点と、交点とを結ぶ線分がなす角度を交点毎に求め、この角度の大きさ順に各交点を結ぶ線分を基準として断面を取得する。
特開2007−281614号公報
しかしながら、従来の色域断面取得方法においては、取得した断面が実際の断面とは異なる場合があるという問題がある。
例えば、実際の断面が図19(a)に示すように凹み91aが形成されている断面91である場合、特許文献1に記載された色域断面取得方法においては、図19(b)に示すように、中心点90aと、各交点90bとを結ぶ線分92aがなす角度92bの大きさ順に各交点90bを結ぶので、図19(a)に示す実際の断面91ではなく、図19(b)に示す断面92を誤って取得してしまう。
そこで、本発明は、画像形成装置の色域を平面で切断した実際の断面と、取得する断面との差異を抑えることができる色域断面取得方法、色域断面取得プログラムおよび色域断面取得装置を提供することを目的とする。
本発明の色域断面取得方法は、画像形成装置の色域を平面で切断した断面を取得する色域断面取得方法であって、前記色域の境界の基準となる線分としての色域境界線分を取得する色域境界線分取得ステップと、前記断面の境界の基準となる線分としての断面境界線分を取得する断面境界線分取得ステップと、前記断面境界線分の端点を取得する端点取得ステップとを備え、前記端点取得ステップは、前記色域境界線分取得ステップによって取得された前記色域境界線分と、前記平面との交点を前記端点として取得するステップであり、前記断面境界線分取得ステップは、前記端点取得ステップによって取得された全ての前記端点を1回だけ通る巡回路が最短となるように前記巡回路を取得し、取得した前記巡回路を構成する線分を前記断面境界線分として取得するステップであることを特徴とする。
この構成により、本発明の色域断面取得方法は、画像形成装置の色域の境界の基準となる線分と、平面との全ての交点を1回だけ通る最短の巡回路を構成する線分を、断面の境界の基準となる線分として取得するので、画像形成装置の色域を平面で切断した実際の断面に凹みが形成されていたとしても、実際の断面と、取得する断面との差異を抑えることができる。
また、本発明の色域断面取得方法において、前記断面境界線分取得ステップは、巡回セールスマン問題のソルバーによって前記巡回路を取得するステップであっても良い。
この構成により、本発明の色域断面取得方法は、巡回セールスマン問題のソルバーを使用して巡回路を取得するので、画像形成装置の色域を平面で切断した断面を取得するための処理負担を低減することができる。
本発明の色域断面取得プログラムは、画像形成装置の色域を平面で切断した断面を取得するための色域断面取得プログラムであって、前記色域の境界の基準となる線分としての色域境界線分を取得する色域境界線分取得手段、前記断面の境界の基準となる線分としての断面境界線分を取得する断面境界線分取得手段、および、前記断面境界線分の端点を取得する端点取得手段としてコンピューターを機能させ、前記端点取得手段は、前記色域境界線分取得手段によって取得された前記色域境界線分と、前記平面との交点を前記端点として取得し、前記断面境界線分取得手段は、前記端点取得手段によって取得された全ての前記端点を1回だけ通る巡回路が最短となるように前記巡回路を取得し、取得した前記巡回路を構成する線分を前記断面境界線分として取得することを特徴とする。
この構成により、本発明の色域断面取得プログラムは、画像形成装置の色域の境界の基準となる線分と、平面との全ての交点を1回だけ通る最短の巡回路を構成する線分を、断面の境界の基準となる線分として取得するので、画像形成装置の色域を平面で切断した実際の断面に凹みが形成されていたとしても、実際の断面と、取得する断面との差異を抑えることができる。
本発明の色域断面取得装置は、画像形成装置の色域を平面で切断した断面を取得する色域断面取得装置であって、前記色域の境界の基準となる線分としての色域境界線分を取得する色域境界線分取得手段と、前記断面の境界の基準となる線分としての断面境界線分を取得する断面境界線分取得手段と、前記断面境界線分の端点を取得する端点取得手段とを備え、前記端点取得手段は、前記色域境界線分取得手段によって取得された前記色域境界線分と、前記平面との交点を前記端点として取得し、前記断面境界線分取得手段は、前記端点取得手段によって取得された全ての前記端点を1回だけ通る巡回路が最短となるように前記巡回路を取得し、取得した前記巡回路を構成する線分を前記断面境界線分として取得することを特徴とする。
この構成により、本発明の色域断面取得装置は、画像形成装置の色域の境界の基準となる線分と、平面との全ての交点を1回だけ通る最短の巡回路を構成する線分を、断面の境界の基準となる線分として取得するので、画像形成装置の色域を平面で切断した実際の断面に凹みが形成されていたとしても、実際の断面と、取得する断面との差異を抑えることができる。
本発明の色域断面取得方法、色域断面取得プログラムおよび色域断面取得装置は、画像形成装置の色域を平面で切断した実際の断面と、取得する断面との差異を抑えることができる。
本発明の一実施の形態に係る色域内外判定システムのブロック図である。 図1に示すMFPのブロック図である。 図1に示す色域内外判定装置のブロック図である。 MFPの色域の断面を取得する場合の図3に示す色域内外判定装置の動作のフローチャートである。 図4に示す色域境界線分取得処理のフローチャートである。 図2に示すMFPの色域の最外殻上の点のうちR値が1であってG値およびB値がランダムな値である点の集まりの一例を示す図である。 図2に示すMFPの色域の最外殻上の点のうちR値が1であってG値およびB値が入力レンジを8等分にした境界の値である点の集まりの一例を示す図である。 図2に示すMFPの色域の最外殻上の点の一例を示す図である。 図8に示す点に対応するLab色空間上の点の一例を示す図である。 (a)図8に示す色値のうちR値が0である色値を示す図である。 (b)図10(a)に示す色値に対する線分の取得のパターンの一例を示す図である。 (a)図10(a)に示す色値に対する線分の取得のパターンの一例であって、図10(b)に示す例とは異なる例を示す図である。 (b)図10(a)に示す色値に対する線分の取得のパターンの一例であって、図10(b)および図11(a)に示す例とは異なる例を示す図である。 (c)図10(a)に示す色値に対する線分の取得のパターンの一例であって、図10(b)、図11(a)および図11(b)に示す例とは異なる例を示す図である。 図8に示す点に対して図11(a)に示すパターンを適用することによって取得した線分を示す図である。 図12に示す線分に対応するLab色空間上の線分の一例を示す図である。 (a)図5に示す色域境界線分取得処理においてRGB色空間で取得された線分の一例を示す図である。 (b)図14(a)に示す線分に対応するLab色空間上の線分の一例を示す図である。 図4に示す端点取得処理のフローチャートである。 (a)図15に示す端点取得処理において取得した平面がb=0の平面である場合の色域境界線分と、平面および色域境界線分の交点との一例を示す図である。 (b)図15に示す端点取得処理において取得した平面がb=0の平面である場合の平面および色域境界線分の交点の一例を示す図である。 図4に示す断面境界線分取得処理のフローチャートである。 図16(b)に示す端点に対して取得される断面境界線分の一例を示す図である。 (a)従来の色域断面取得方法の対象となる色域を平面で切断した実際の断面の一例を示す図である。 (b)図19(a)に示す色域に対して従来の色域断面取得方法によって取得した断面の一例を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
まず、本実施の形態に係る色域内外判定システムの構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係る色域内外判定システム10のブロック図である。
図1に示すように、色域内外判定システム10は、画像形成装置としてのMFP(Multifunction Peripheral)20と、指定された色度値がMFP20の色域の内外の何れであるかを判定する色域内外判定装置30とを備えている。MFP20と、色域内外判定装置30とは、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワーク11を介して通信可能に接続されている。
なお、色度値とは、XYZ色空間、Lab色空間などのデバイスに非依存な色空間で色を表現した値である。以下においては、Lab色空間について代表して説明するが、XYZ色空間など、デバイスに非依存な他の色空間であっても同様である。
図2は、MFP20のブロック図である。
図2に示すように、MFP20は、種々の操作が入力されるボタンなどの入力デバイスである操作部21と、種々の情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである表示部22と、画像を読み取る読取デバイスであるスキャナー23と、用紙などの記録媒体に印刷を実行する印刷デバイスであるプリンター24と、図示していない外部のファクシミリ装置と公衆電話回線などの通信回線経由でファックス通信を行うファックスデバイスであるファックス通信部25と、ネットワーク11(図1参照。)経由で色域内外判定装置30(図1参照。)など、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部26と、各種のデータを記憶しているEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶デバイスである記憶部27と、MFP20全体を制御する制御部28とを備えている。
制御部28は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROM(Read Only Memory)と、CPUの作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)とを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部27に記憶されているプログラムを実行する。
図3は、色域内外判定装置30のブロック図である。
図3に示すように、色域内外判定装置30は、種々の操作が入力されるマウスやキーボードなどの入力デバイスである操作部31と、種々の情報を表示するLCDなどの表示デバイスである表示部32と、ネットワーク11(図1参照。)経由でMFP20(図1参照。)など、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部33と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているHDDなどの記憶デバイスである記憶部34と、色域内外判定装置30全体を制御する制御部35とを備えている。色域内外判定装置30は、例えばPC(Personal Computer)などのコンピューターによって構成されている。
記憶部34は、指定された色度値がMFP20の色域の内外の何れであるかを判定するための色域内外判定プログラム34aを記憶している。色域内外判定プログラム34aは、色域内外判定装置30の製造段階で色域内外判定装置30にインストールされていても良いし、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリーなどの記憶媒体から色域内外判定装置30に追加でインストールされても良いし、ネットワーク11上から色域内外判定装置30に追加でインストールされても良い。
制御部35は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているROMと、CPUの作業領域として用いられるRAMとを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部34に記憶されているプログラムを実行するようになっている。
制御部35は、記憶部34に記憶されている色域内外判定プログラム34aを実行することによって、MFP20の色域の境界、すなわち、最外殻の基準となる線分としての色域境界線分を取得する色域境界線分取得手段35a、MFP20の色域を平面で切断した断面の境界(以下「断面境界」と言う。)の基準となる線分としての断面境界線分を取得する断面境界線分取得手段35b、および、断面境界線分の端点を取得する端点取得手段35cとして機能する。すなわち、色域内外判定プログラム34aは、MFP20の色域を平面で切断した断面を取得するための色域断面取得プログラムを構成している。また、色域内外判定装置30は、MFP20の色域を平面で切断した断面を取得する色域断面取得装置を構成している。
次に、色域内外判定システム10の動作について説明する。
図4は、MFP20の色域の断面を取得する場合の色域内外判定装置30の動作のフローチャートである。
図4に示すように、色域境界線分取得手段35aは、色域境界線分を取得する色域境界線分取得処理を実行する(S101)。
図5は、図4に示す色域境界線分取得処理のフローチャートである。
図5に示すように、色域境界線分取得手段35aは、MFP20によって印刷させるためのチャートのデータを用意する(S131)。チャートは、MFP20によって印刷される複数の色のパッチを含むものである。チャートのデータにおいては、MFP20に入力されるための色値によってパッチの色が表されている。色域境界線分取得手段35aは、MFP20の色域の最外殻上の色のパッチを少なくとも含むチャートのデータをS131において用意する。すなわち、色域境界線分取得手段35aは、MFP20の色域の最外殻上の色のパッチのみを含むチャートのデータをS131において用意しても良いし、MFP20の色域の最外殻上の色のパッチと、MFP20の色域の最外殻上の色以外の色のパッチとを含むチャートのデータをS131において用意しても良い。
なお、色値とは、RGB色空間、CMYK色空間などのデバイスに依存する色空間で色を表現した値である。ここで、画像形成装置に入力される色値の色空間としては、主として、RGB色空間と、CMYK色空間とが知られている。以下においては、RGB色空間について代表して説明するが、CMYK色空間など、他の色空間であっても同様である。
まず、MFP20の色域の最外殻上の色のパッチのみを含むチャートのデータを色域境界線分取得手段35aがS131において用意する場合について説明する。
MFP20に入力される色値の色空間がRGB色空間である場合、RGB値のRチャンネル、GチャンネルおよびBチャンネルのうちの何れかのチャンネルの値を入力レンジの最小値または最大値にすれば、Rチャンネル、GチャンネルおよびBチャンネルのうちの残りのチャンネルの値が如何なる値であっても、色域の最外殻上の点となる。
したがって、色域境界線分取得手段35aは、例えば入力レンジが0〜1である場合、Rチャンネル、GチャンネルおよびBチャンネルのうちの何れかのチャンネルの値を入力レンジの最小値としての0、または、最大値としての1にし、Rチャンネル、GチャンネルおよびBチャンネルのうちの残りのチャンネルの値としてランダムな値を抽出して、抽出した値を組み合わせることによって、色域の最外殻上の点の集まりを生成しても良い。図6は、色域の最外殻上の点のうちR値が1であってG値およびB値がランダムな値である点の集まり41の一例を示す図である。図6においては、色域の最外殻上の点のうちR値が1である点を示しているが、色域の最外殻上の点のうち、R値が0である点、G値が1である点、G値が0である点、B値が1である点、および、B値が0である点についても同様である。
また、色域境界線分取得手段35aは、例えば入力レンジが0〜1である場合、Rチャンネル、GチャンネルおよびBチャンネルのうちの何れかのチャンネルの値を入力レンジの最小値としての0、または、最大値としての1にし、Rチャンネル、GチャンネルおよびBチャンネルのうちの残りのチャンネルの値として等間隔に値を抽出して、抽出した値を組み合わせることによって、色域の最外殻上の点の集まりを生成しても良い。図7は、色域の最外殻上の点のうちR値が1であってG値およびB値が入力レンジを8等分にした境界の値である点の集まり42の一例を示す図である。すなわち、G値およびB値は、それぞれ、0、1/8、1/4、3/8、1/2、5/8、3/4、7/8および1の何れかである。図7においては、色域の最外殻上の点のうちR値が1である点を示しているが、色域の最外殻上の点のうち、R値が0である点、G値が1である点、G値が0である点、B値が1である点、および、B値が0である点についても同様である。8等分を例に説明したが、何等分であっても良い。
次に、MFP20の色域の最外殻上の色のパッチと、MFP20の色域の最外殻上の色以外の色のパッチとを含むチャートのデータを色域境界線分取得手段35aがS131において用意する場合について説明する。
色域境界線分取得手段35aは、MFP20の色域の最外殻上の色のパッチと、MFP20の色域の最外殻上の色以外の色のパッチとを含むチャートのデータとして、MFP20の色域の全体の把握のために既に存在しているチャートのデータを用意しても良い。
また、色域境界線分取得手段35aは、MFP20の色域の最外殻上の色のパッチと、MFP20の色域の最外殻上の色以外の色のパッチとを含むチャートのデータを生成しても良い。例えば、色域境界線分取得手段35aは、Rチャンネル、GチャンネルおよびBチャンネルのそれぞれの値としてランダムな値を抽出して、抽出した値を組み合わせることによって、MFP20の色域の最外殻上の色のパッチと、MFP20の色域の最外殻上の色以外の色のパッチとを含むチャートのデータを生成しても良い。また、色域境界線分取得手段35aは、Rチャンネル、GチャンネルおよびBチャンネルのそれぞれの値として等間隔に値を抽出して、抽出した値を組み合わせることによって、MFP20の色域の最外殻上の色のパッチと、MFP20の色域の最外殻上の色以外の色のパッチとを含むチャートのデータを生成しても良い。
色域境界線分取得手段35aは、S131の処理の後、S131において用意したデータに応じたチャートを、プリンター24によって印刷する(S132)。
次いで、色域境界線分取得手段35aは、S132において印刷されたチャートが測色されることによって、S132において印刷されたチャートのパッチのうち、MFP20の色域の最外殻上の色のパッチについて色度値としてのLab値を取得する(S133)。なお、色域境界線分取得手段35aは、パッチの色度値と、このパッチの色値との対応関係を、S131において用意したチャートのデータに基づいて判断することができる。したがって、色域境界線分取得手段35aは、何れのパッチの色がMFP20の色域の最外殻上の色に対応しているかということを、S131において用意したチャートのデータにおける色値に基づいて判断することができる。
色域境界線分取得手段35aは、S133の後、MFP20の色域の最外殻上の色について、S131において用意したチャートのデータにおける色値と、S133において取得した色度値とに基づいて、色値および色度値の対応関係を記憶する(S134)。
例えば、MFP20の色域の最外殻上の図8に示す色の色値に応じたパッチを含むチャートがS132においてプリンター24によって印刷された場合、S133において取得された色度値は、Lab色空間において図9に示すようになる。図8に示す色は、R値が0または1であって、G値およびB値がそれぞれ0、1/8、1/4、3/8、1/2、5/8、3/4、7/8および1の何れかである色と、G値が0または1であって、R値およびB値がそれぞれ0、1/8、1/4、3/8、1/2、5/8、3/4、7/8および1の何れかである色と、B値が0または1であって、R値およびG値がそれぞれ0、1/8、1/4、3/8、1/2、5/8、3/4、7/8および1の何れかである色とからなる。
色域境界線分取得手段35aは、S134の後、S134において記憶した色値について、近傍の色値を端点とする線分を取得する(S135)。
まず、S134において記憶した色値が等間隔に配置されている場合について説明する。
S134において記憶した色値が等間隔に配置されている場合には、例えば、S134において記憶した色値の配置に基づいて線分を取得する方法と、S134において記憶した色値の点に基づいてポリゴンを形成することによって線分を取得する方法とが採用可能である。
まず、S134において記憶した色値の配置に基づいて線分を取得する方法について説明する。
以下、S134において記憶した色値が図8に示す色値である場合を例に説明する。
例えば、R値が0である場合、G値およびB値は、それぞれ0、1/8、1/4、3/8、1/2、5/8、3/4、7/8および1の何れかである。
図10(a)は、図8に示す色値のうちR値が0である色値を示す図である。
図10(a)において、G値が0、1/8、1/4、3/8、1/2、5/8、3/4、7/8および1である場合をそれぞれ第1行、第2行、第3行、第4行、第5行、第6行、第7行、第8行および第9行というように行で表現する。同様に、B値が0、1/8、1/4、3/8、1/2、5/8、3/4、7/8および1である場合をそれぞれ第1列、第2列、第3列、第4列、第5列、第6列、第7列、第8列および第9列というように列で表現する。例えば、G値が1/8であって、B値が3/8である色は、「第2行第4列の色」というように表現することができる。
色域境界線分取得手段35aは、図10(b)に太線で示す線分をS135において取得しても良い。すなわち、色域境界線分取得手段35aは、「第i行第j列の色値と、第(i+1)行第j列の色値とを端点とする線分」と、「第i行第j列の色値と、第i行第(j+1)列の色値とを端点とする線分」とをS135において取得しても良い。ここで、i、jは、それぞれ、1、2、・・・、7、8である。
また、色域境界線分取得手段35aは、図11(a)に太線で示す線分をS135において取得しても良い。すなわち、色域境界線分取得手段35aは、「第i行第j列の色値と、第(i+1)行第j列の色値とを端点とする線分」と、「第i行第j列の色値と、第i行第(j+1)列の色値とを端点とする線分」と、「第i行第j列の色値と、第(i+1)行第(j+1)列の色値とを端点とする線分」とをS135において取得しても良い。ここで、i、jは、それぞれ、1、2、・・・、7、8である。
また、色域境界線分取得手段35aは、図11(b)に太線で示す線分をS135において取得しても良い。すなわち、色域境界線分取得手段35aは、「第i行第j列の色値と、第(i+1)行第j列の色値とを端点とする線分」と、「第i行第j列の色値と、第i行第(j+1)列の色値とを端点とする線分」と、「第(i+1)行第j列の色値と、第i行第(j+1)列の色値とを端点とする線分」とをS135において取得しても良い。ここで、i、jは、それぞれ、1、2、・・・、7、8である。
また、色域境界線分取得手段35aは、図11(c)に太線で示す線分をS135において取得しても良い。すなわち、色域境界線分取得手段35aは、「第i行第j列の色値と、第(i+1)行第j列の色値とを端点とする線分」と、「第i行第j列の色値と、第i行第(j+1)列の色値とを端点とする線分」と、「第i行第j列の色値と、第(i+1)行第(j+1)列の色値とを端点とする線分」と、「第(i+1)行第j列の色値と、第i行第(j+1)列の色値とを端点とする線分」とをS135において取得しても良い。ここで、i、jは、それぞれ、1、2、・・・、7、8である。
なお、色域境界線分取得手段35aは、「第i行第j列の色値と、第(i+1)行第j列の色値と、第i行第(j+1)列の色値と、第(i+1)行第(j+1)列の色値とからなる矩形領域」の全てについて、図10(b)に示すパターンにおいては斜めの線分が存在しておらず、図11(a)に示すパターンにおいては斜めの線分として右上がりの線分のみ存在しており、図11(b)に示すパターンにおいては斜めの線分として右下がりの線分のみが存在しており、図11(c)に示すパターンにおいては斜めの線分として右上がりの線分および右下がりの線分の両方が存在している。しかしながら、色域境界線分取得手段35aは、「第i行第j列の色値と、第(i+1)行第j列の色値と、第i行第(j+1)列の色値と、第(i+1)行第(j+1)列の色値とからなる矩形領域」のそれぞれについて、斜めの線分が存在していないパターンと、斜めの線分として右上がりの線分のみ存在しているパターンと、斜めの線分として右下がりの線分のみが存在しているパターンと、図11(c)に示すパターンにおいては斜めの線分として右上がりの線分および右下がりの線分の両方が存在しているパターンとの何れかを別々に採用しても良い。ここで、i、jは、それぞれ、1、2、・・・、7、8である。
以上においては、R値が0である場合について説明したが、R値が1である場合と、G値が0または1である場合と、B値が0または1である場合とについても同様である。
次に、S134において記憶した色値の点に基づいてポリゴンを形成することによって線分を取得する方法について説明する。
色域境界線分取得手段35aは、S134において記憶した色値の点のうち、例えば、R値が0である点に対して、ドロネー三角形分割を行って、近傍の3点によってポリゴンを形成する。そして、各ポリゴンを構成する線分を抽出することによって、線分を取得することができる。なお、各ポリゴンは、境界となる線分を隣接のポリゴンと共有する。したがって、色域境界線分取得手段35aは、各ポリゴンを構成する線分のうち、隣接のポリゴンと共有する線分については、重複分を除去して取得すると良い。
以上においては、R値が0である場合について説明したが、R値が1である場合と、G値が0または1である場合と、B値が0または1である場合とについても同様である。
次に、S134において記憶した色値がランダムに配置されている場合について説明する。
色域境界線分取得手段35aは、S134において記憶した色値の点のうち、例えば、R値が0である点に対して、G値、B値がそれぞれ0、0である点と、G値、B値がそれぞれ0、1である点と、G値、B値がそれぞれ1、0である点と、G値、B値がそれぞれ1、1である点との何れかが存在しない場合、存在しないそれらの点を追加する。また、色域境界線分取得手段35aは、G値が0である幾つかの点と、G値が1である幾つかの点と、B値が0である幾つかの点と、B値が1である幾つかの点とを追加しても良い。これらの増点処理によって、S135において取得される線分によって表現される色域の境界が凸型になる。これらの増点処理の後、色域境界線分取得手段35aは、R値が0である点に対して、ドロネー三角形分割を行って、近傍の3点によってポリゴンを形成する。そして、各ポリゴンを構成する線分を抽出することによって、線分を取得することができる。なお、各ポリゴンは、境界となる線分を隣接のポリゴンと共有する。したがって、色域境界線分取得手段35aは、各ポリゴンを構成する線分のうち、隣接のポリゴンと共有する線分については、重複分を除去して取得すると良い。
以上においては、R値が0である場合について説明したが、R値が1である場合と、G値が0または1である場合と、B値が0または1である場合とについても同様である。
例えば、MFP20の色域の最外殻上の図8に示す色の色値に応じたパッチを含むチャートがS132においてプリンター24によって印刷された場合、色域境界線分取得手段35aは、R値が0である色値と、R値が1である色値と、G値が0である色値と、G値が1である色値と、B値が0である色値と、B値が1である色値との全てに対して図11(a)に示すパターンを適用することによって、図12に示す線分をS135において取得することができる。
色域境界線分取得手段35aは、S135の後、S135において取得したRGB色空間上の線分に対応するLab色空間上の線分を取得する(S136)。具体的には、色域境界線分取得手段35aは、S135において取得したRGB色空間上の線分の端点を、S134において記憶した対応関係に基づいて、Lab色空間上の点に変換することによって、Lab色空間上の線分の端点を取得する。そして、色域境界線分取得手段35aは、取得したLab色空間上の端点に基づいて、数1に示す式によって、Lab色空間上の線分の方程式を取得する。ここで、数1に示す式において、{Li,ai,bi}は、線分上の点を表している。また、{Ls,as,bs}は、線分の2つの端点のうちの1つである始点を表している。また、{Le,ae,be}は、線分の2つの端点のうちの1つである終点を表している。また、tは、0以上1以下のパラメーターである。
Figure 2016092660
例えば、色域境界線分取得手段35aは、図12に示す線分をS135において取得した場合、Lab色空間上において、図13に示す線分をS136において取得することができる。
なお、色域境界線分取得手段35aは、図10(b)、図11(a)または図11(b)に示すように線分同士が端点以外の位置で交差しないパターンでS135において線分を取得する方法の方が、図11(c)に示すように線分同士が端点以外の位置で交差するパターンでS135において線分を取得する方法と比較して、好ましい。
例えば、図14(a)に示すようにRGB色空間において同一の平面上に存在する点51a、51b、51cおよび51dによって線分52a、52b、52c、52d、52e、52fがS135において取得されたとする。ここで、線分52eと、線分52fとは、端点以外の位置で互いに交差している。RGB色空間上の図14(a)に示す点51a、51b、51cおよび51dは、Lab色空間において、それぞれ、例えば図14(b)に示す点53a、53b、53cおよび53dに対応付けられる。ここで、点53a、53b、53cおよび53dは、四面体の頂点を構成する点である。そして、線分54a、54b、54c、54d、54e、54fは、それぞれ、線分52a、52b、52c、52d、52e、52fに対応付けられる線分である。
図14(b)において、線分54a、54b、54cおよび54dは、MFP20の色域の最外殻の基準となる線分である。しかしながら、点53a、53b、53cおよび53dによってMFP20の色域の最外殻が構成されるので、点53a、53bおよび53cによって構成される三角形と、点53a、53cおよび53dによって構成される三角形とによってMFP20の色域の最外殻が構成される場合には、線分54eおよび線分54fのうち線分54eのみがMFP20の色域の最外殻の基準となる線分になる。同様に、点53a、53bおよび53dによって構成される三角形と、点53b、53cおよび53dによって構成される三角形とによってMFP20の色域の最外殻が構成される場合には、線分54eおよび線分54fのうち線分54fのみがMFP20の色域の最外殻の基準となる線分になる。
このように、色域境界線分取得手段35aは、図11(c)に示すように線分同士が端点以外の位置で交差するパターンでS135において線分を取得する方法においては、MFP20の色域の最外殻の基準となる線分以外の線分を取得してしまう。
一方、色域境界線分取得手段35aは、図10(b)、図11(a)または図11(b)に示すように線分同士が端点以外の位置で交差しないパターンでS135において線分を取得する方法においては、MFP20の色域の最外殻の基準となる線分以外の線分を取得しない。
したがって、色域境界線分取得手段35aは、図10(b)、図11(a)または図11(b)に示すように線分同士が端点以外の位置で交差しないパターンでS135において線分を取得する方法の方が、図11(c)に示すように線分同士が端点以外の位置で交差するパターンでS135において線分を取得する方法と比較して、好ましい。
しかしながら、MFP20の色域の最外殻全体の大きさに対して、図14(b)に示す線分54eおよび線分54fの位置の差異は非常に小さいと考えることが可能である場合、線分54eおよび線分54fの両方をMFP20の色域の最外殻の基準となる線分として取得したとしても、最終的に取得する断面境界には殆ど影響しないと考えられる。したがって、色域境界線分取得手段35aは、図11(c)に示すように線分同士が端点以外の位置で交差するパターンでS135において線分を取得しても良い。
図5に示すように、色域境界線分取得手段35aは、S136の処理が終了すると、図5に示す色域境界線分取得処理を終了する。
図4に示すように、端点取得手段35cは、S101における色域境界線分取得処理が終了すると、断面境界線分の端点を取得する端点取得処理を実行する(S102)。
図15は、図4に示す端点取得処理のフローチャートである。
図15に示すように、端点取得手段35cは、平面の方程式を取得する(S161)。
例えば、規定点X{Lx,ax,bx}を含み明度が一定である平面が利用者によって指定されていたり、MFP20の色域を明度Lxである平面で切断した断面境界線分を取得することが決まっていたりする場合には、この平面は、数2に示す式で表される。したがって、端点取得手段35cは、S161において数2に示す式を取得する。
Figure 2016092660
また、規定点X{Lx,ax,bx}を含み色相が一定である平面が利用者によって指定されている場合には、この平面は、数3に示す式で表される。すなわち、この平面は、L軸を含むので、L軸上に存在する黒色の点であるK{0,0,0}と、L軸上に存在する白色の点であるW{100,0,0}と、規定点X{Lx,ax,bx}との3点に基づいて、数3に示す式のように一意に規定することができる。数3に示す式は、数4に示す式によって表される。したがって、端点取得手段35cは、S161において数4に示す式を取得する。
Figure 2016092660
Figure 2016092660
また、規定の色相角Hの平面が利用者によって指定されていたり、MFP20の色域を色相角Hの平面で切断した断面境界線分を取得することが決まっていたりする場合には、この平面は、数5に示す式で表される。したがって、端点取得手段35cは、S161において数5に示す式を取得する。
Figure 2016092660
また、規定点X{Lx,ax,bx}を含み法線ベクトルが{p,q,r}である平面が利用者によって指定されている場合には、この平面は、数6に示す式で表される。したがって、端点取得手段35cは、S161において数6に示す式を取得する。
Figure 2016092660
なお、以上における規定点が色値としてのRGB値によって指定されている場合には、端点取得手段35cは、RGB値からLab値への換算LUT(Lookup Table)を照会してLab値に換算しても良い。また、端点取得手段35cは、指定されている規定点の色値としてのRGB値でパッチを形成してプリンター24によって印刷した後、印刷されたパッチが測色されることによって取得したLab値を使用しても良い。
端点取得手段35cは、S161の処理の後、S136において取得した線分のうち、S161において取得した平面と平行な線分を抽出する(S162)。ここで、平面と平行な線分を抽出する理由は、後述するS163の処理において、0で割る計算を実行することになったり、永久に終了しない計算を実行することになったりして処理が停止するエラーの発生を抑えるためである。なお、S161において取得した平面と実際には平行である線分であっても、コンピューターによって計算する際に生じる計算誤差によって平行ではないと判断されてしまう可能性がある。したがって、端点取得手段35cは、S161において取得した平面と略平行である線分も、平面と平行な線分としてS162において抽出する。
端点取得手段35cは、S162の処理の後、S136において取得した線分と、S161において取得した平面との交点を、断面境界線分の端点として取得する(S163)。ここで、端点取得手段35cは、S162において抽出した線分については、S163の処理の対象外とする。
例えば、S161において取得した平面が数4に示す式によって表される場合について説明する。
S161において取得した平面を表す数4に示す式に基づいた数7に示す式と、S136において取得した線分を表す数1に示す式とを連立して解くことによって、{Li,ai,bi}の値と、パラメーターtの値とを求めることができる。ここで、パラメーターtの値が0より小さいか1より大きい場合の{Li,ai,bi}は、S136において取得した線分を含む直線と、S161において取得した平面との交点ではあるが、S136において取得した線分と、S161において取得した平面との交点ではない。したがって、端点取得手段35cは、パラメーターtの値が0以上1以下の場合の{Li,ai,bi}を、S136において取得した線分と、S161において取得した平面との交点の座標として取得する。
Figure 2016092660
以上においては、S161において取得した平面が数4に示す式によって表される場合について説明したが、S161において取得した平面が数4に示す式以外の式によって表される場合についても同様である。
図16(a)は、S161において取得した平面がb=0の平面である場合の色域境界線分61と、平面および色域境界線分61の交点62との一例を示す図である。図16(b)は、S161において取得した平面がb=0の平面である場合の平面および色域境界線分61の交点62の一例を示す図である。
端点取得手段35cは、S161において取得した平面がb=0の平面である場合、図16に示すような交点62を、断面境界線分の端点としてS163において取得することができる。
図15に示すように、端点取得手段35cは、S163の処理が終了すると、図15に示す端点取得処理を終了する。
図4に示すように、断面境界線分取得手段35bは、S102における端点取得処理が終了すると、断面境界線分を取得する断面境界線分取得処理を実行する(S103)。
図17は、図4に示す断面境界線分取得処理のフローチャートである。
図17に示すように、断面境界線分取得手段35bは、巡回セールスマン問題のソルバーのライブラリーを呼び出す(S191)。
次いで、断面境界線分取得手段35bは、S163において取得された全ての端点を1回だけ通る巡回路が最短となるように巡回路を、S191において呼び出したライブラリーによって取得する(S192)。
次いで、断面境界線分取得手段35bは、S192において取得した巡回路を構成する線分を断面境界線分として取得する(S193)。
例えば、図16(b)に示す断面境界線分の端点がS163において取得された場合、断面境界線分取得手段35bは、図18に示す断面境界線分71をS193において取得することができる。
図17に示すように、断面境界線分取得手段35bは、S193の処理が終了すると、図17に示す断面境界線分取得処理を終了する。
図4に示すように、制御部35は、S103における断面境界線分取得処理が終了すると、図4に示す動作を終了する。
なお、制御部35は、図4に示す動作によって取得された断面境界線分を使用して種々の動作を実行することができる。例えば、制御部35は、色域内外判定プログラム34aを実行することによって、断面境界を断面境界線分によって表示部32に表示したり、指定された色度値が断面境界の内外の何れであるかを判定したりすることができる。
以上に説明したように、色域内外判定装置30は、MFP20の色域の境界の基準となる線分、すなわち、色域境界線分と、平面との全ての交点を1回だけ通る最短の巡回路を構成する線分を、断面の境界の基準となる線分、すなわち、断面境界線分として取得するので、MFP20の色域を平面で切断した実際の断面に凹みが形成されていたとしても、実際の断面と、取得する断面との差異を抑えることができる。
また、色域内外判定装置30は、巡回セールスマン問題のソルバーを使用して巡回路を取得する(S192)ので、MFP20の色域を平面で切断した断面を取得するための処理負担を低減することができる。なお、色域内外判定装置30は、S163において取得された全ての端点を1回だけ通る最短の巡回路を、巡回セールスマン問題のソルバーを使用せずに取得しても良い。
色域内外判定装置30は、規定点X{Lx,ax,bx}を含み色相が一定である平面を数4に示す式によって取得し、この平面と、色域境界線分との交点を断面境界線分の端点として取得し、この端点に対して巡回セールスマン問題のソルバーのライブラリーを使用して断面境界線分を取得する。したがって、色域内外判定装置30は、Lab値をCHL(彩度、色相、明度)値に逐一変換することなく、規定点X{Lx,ax,bx}が所属する色相でのMFP20の色域の断面の断面境界線分を取得することができる。
本実施の形態において、S161の処理は、S101の処理の後に実行されるようになっているが、S101の処理の以前に実行されても良い。
本発明の「コンピューター」および「色域断面取得装置」は、本実施の形態においてMFP20とは異なる色域内外判定装置30であるが、MFP20自体であっても良い。
本発明の「画像形成装置」は、本実施の形態においてMFPであるが、プリンター専用機など、MFP以外の画像形成装置であっても良い。
20 MFP(画像形成装置)
30 色域内外判定装置(コンピューター、色域断面取得装置)
34a 色域内外判定プログラム(色域断面取得プログラム)
35a 色域境界線分取得手段
35b 断面境界線分取得手段
35c 端点取得手段
54a〜54f 線分(色域境界線分)
61 色域境界線分
62 交点(端点)
71 断面境界線分

Claims (4)

  1. 画像形成装置の色域を平面で切断した断面を取得する色域断面取得方法であって、
    前記色域の境界の基準となる線分としての色域境界線分を取得する色域境界線分取得ステップと、
    前記断面の境界の基準となる線分としての断面境界線分を取得する断面境界線分取得ステップと、
    前記断面境界線分の端点を取得する端点取得ステップとを備え、
    前記端点取得ステップは、前記色域境界線分取得ステップによって取得された前記色域境界線分と、前記平面との交点を前記端点として取得するステップであり、
    前記断面境界線分取得ステップは、前記端点取得ステップによって取得された全ての前記端点を1回だけ通る巡回路が最短となるように前記巡回路を取得し、取得した前記巡回路を構成する線分を前記断面境界線分として取得するステップであることを特徴とする色域断面取得方法。
  2. 前記断面境界線分取得ステップは、巡回セールスマン問題のソルバーによって前記巡回路を取得するステップであることを特徴とする請求項1に記載の色域断面取得方法。
  3. 画像形成装置の色域を平面で切断した断面を取得するための色域断面取得プログラムであって、
    前記色域の境界の基準となる線分としての色域境界線分を取得する色域境界線分取得手段、
    前記断面の境界の基準となる線分としての断面境界線分を取得する断面境界線分取得手段、および、
    前記断面境界線分の端点を取得する端点取得手段としてコンピューターを機能させ、
    前記端点取得手段は、前記色域境界線分取得手段によって取得された前記色域境界線分と、前記平面との交点を前記端点として取得し、
    前記断面境界線分取得手段は、前記端点取得手段によって取得された全ての前記端点を1回だけ通る巡回路が最短となるように前記巡回路を取得し、取得した前記巡回路を構成する線分を前記断面境界線分として取得することを特徴とする色域断面取得プログラム。
  4. 画像形成装置の色域を平面で切断した断面を取得する色域断面取得装置であって、
    前記色域の境界の基準となる線分としての色域境界線分を取得する色域境界線分取得手段と、
    前記断面の境界の基準となる線分としての断面境界線分を取得する断面境界線分取得手段と、
    前記断面境界線分の端点を取得する端点取得手段とを備え、
    前記端点取得手段は、前記色域境界線分取得手段によって取得された前記色域境界線分と、前記平面との交点を前記端点として取得し、
    前記断面境界線分取得手段は、前記端点取得手段によって取得された全ての前記端点を1回だけ通る巡回路が最短となるように前記巡回路を取得し、取得した前記巡回路を構成する線分を前記断面境界線分として取得することを特徴とする色域断面取得装置。
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