JP2016091159A - 共同ペインティングシステム、共同ペインティング端末装置、共同ペインティング管理装置、共同ペインティング端末プログラムおよび共同ペインティング管理プログラム - Google Patents

共同ペインティングシステム、共同ペインティング端末装置、共同ペインティング管理装置、共同ペインティング端末プログラムおよび共同ペインティング管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】共同ペインティングサービスにおいて、各ユーザが絵を描く際の作業工程やレイヤ構造等のテクニックを確認できるようにする。【解決手段】ネットワーク2を介して複数の端末装置1A、1B〜と管理装置3とが接続される。端末装置は、共同ペインティングサービスへの参加時に、管理装置から参加するペインティング領域であるキャンバスについて各参加者の画像操作内容を示す画像操作データに基づいて生成された、画像操作を行ったユーザ毎にレイヤ構造を保持する。レイヤ情報とレイヤの画像とを含むキャンバスデータが存在する場合、キャンバスデータを受信し表示し、管理装置から他の参加者の画像操作に基づく画像操作データを受信し、キャンバスデータを更新し、画面表示する。また、ユーザによる画像操作を受け付けて画像操作データを生成し、画像操作データを管理装置に送信するとともに、キャンバスデータを更新し、画面表示を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワークを介して共同で絵を描く技術に関する。
会議に参加する全ての人が、共有している画面に対し自由に文字等を記入することができるシステムが提案されている(例えば、特許文献1等を参照。)。
また、教育サービスにおける「お絵かき」の課題を、ネットワークを介して共同作業するシステムが提案されている(例えば、特許文献2等を参照。)。
特開平11−73174号公報 特開2005−292484号公報
上述したような、従来における、画像に対して並行して編集を行う技術では、一般にビットマップやピクセルマップ等の形式の画像データそのもの、または、その画像データの変化分をネットワークを介して送受信して共有することで、共同した編集を可能にしていた。
ところで、「クリエイター予備軍」と呼ばれる、絵を描くことに興味を持っているユーザを対象とした共同ペインティングサービスを提供することが考えられている。この場合、できあがりの絵だけではなく、どのような作業工程で絵を描いたのかということや、どのようなレイヤ構造で絵を描いたのかといったテクニックを互いに分かり合えるようにすることが望ましい。
しかし、上述したビットマップやピクセルマップ等の形式の画像データを共有するシステムでは、静的な状態における文字や図形は共有できるものの、作業工程やレイヤ構造等のテクニックを確認することはできない。
本発明は上記の従来の問題点に鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、共同ペインティングサービスを提供するにあたり、各ユーザが絵を描く際の作業工程やレイヤ構造等のテクニックを確認できるようにすることにある。
上記の課題を解決するため、本発明にあっては、ネットワークを介して複数の端末装置と接続される管理装置を備えるシステムであって、前記端末装置は、共同ペインティングサービスへの参加時に、前記管理装置から、参加するペインティング領域であるキャンバスについて各参加者の画像操作内容を示す画像操作データに基づいて生成された、画像操作を行ったユーザ毎にレイヤ構造を保持し、レイヤの情報とレイヤの画像とを含むキャンバスデータが存在する場合に、当該キャンバスデータを受信し、画面表示を行う手段と、前記管理装置から、他の参加者の画像操作に基づく画像操作データを受信し、キャンバスデータを更新し、画面表示を行う手段と、ユーザによる画像操作を受け付けて画像操作データを生成し、当該画像操作データを前記管理装置に送信するとともに、キャンバスデータを更新し、画面表示を行う手段とを備え、前記管理装置は、前記端末装置から画像操作データを受信して蓄積するとともに、受信した画像操作データを他の端末装置に送信する手段と、前記端末装置から受信した画像操作データに基づいてキャンバス毎に前記キャンバスデータを生成する手段と、共同ペインティングサービスに参加する前記端末装置に対して、前記キャンバスデータを送信する手段とを備えるようにしている。
本発明にあっては、共同ペインティングサービスを提供するにあたり、各ユーザが絵を描く際の作業工程やレイヤ構造等のテクニックを確認することができる。
本発明の一実施形態にかかるシステムの構成例を示す図である。 ユーザデータのデータ構造例を示す図である。 参加者データのデータ構造例を示す図である。 画像操作データのデータ構造例を示す図である。 画像操作データ実体の一例としてのドローデータのデータ構造例を示す図である。 頂点の例を示す図である。 筆圧による描画への影響の例を示す図である。 画像操作データ実体の一例としてのレイヤ追加データのデータ構造例を示す図である。 親レイヤおよび子レイヤの例を示す図である。 マテリアルレイヤの例を示す図である。 キャンバスデータのデータ構造例を示す図である。 レイヤの画像における解像度の違いの例を示す図である。 キャンバスデータの生成の例を示す図である。 端末装置のハードウェア構成例を示す図である。 管理装置のハードウェア構成例を示す図である。 実施形態の処理例を示すシーケンス図である。
以下、本発明の好適な実施形態につき説明する。
<構成>
図1は本発明の一実施形態にかかるシステムの構成例を示す図である。
図1において、システムは、ユーザが操作するスマートフォン、タブレット、PC(Personal Computer)等の端末装置1(1A、1B、・・)と、共同ペインティングサービスの管理を行う管理装置(サーバ)3とが、インターネット等のネットワーク2を介して接続されて構成されている。
端末装置1には、ペイントアプリ100がインストールされており、その実行により、画面表示部101、操作受付部102、共同ペインティングサービス参加要求部103、キャンバスデータ受信部104、画像操作データ受信部105、画像操作データ生成部106、画像操作データ保持部107、画像操作データ送信部108、キャンバスデータ生成部109、キャンバスデータ保持部110、描画部111が実現されるようになっている。
画面表示部101は、端末装置1の画面に操作のためのユーザインタフェースの表示やペインティングの結果を表示する機能を有している。
操作受付部102は、端末装置1の画面へのタッチ等によるユーザの操作を受け付ける機能を有している。ユーザの操作、特に描画操作は、筆圧を検出可能なスタイラスペン等によって行ってもよい。
共同ペインティングサービス参加要求部103は、端末装置1のユーザの操作に基づき、管理装置3の提供する共同ペインティングサービスに対して参加要求を行う機能を有している。参加要求に際し、ユーザは参加するペインティング領域であるキャンバスを指定する。新規にキャンバスを作成する場合はその旨を指定し、既存のキャンバスに参加する場合は既存のキャンバスの中から指定を行う。
キャンバスデータ受信部104は、共同ペインティングサービスへの参加時に、管理装置3から、参加するキャンバスについて各参加者の過去の画像操作内容が反映されたキャンバスデータを受信する機能を有している。受信したキャンバスデータは内部形式に変換されてキャンバスデータ保持部110により保持される。キャンバスデータの詳細については後述する。
画像操作データ受信部105は、参加しているキャンバスにおける他の参加者からの新たな画像操作データを受信する機能を有している。受信した画像操作データは内部形式に変換されて画像操作データ保持部107により保持される。画像操作データには、描画操作のドローデータだけではなく、レイヤの追加や削除等のあらゆる画像操作の内容が含まれる。画像操作データの詳細については後述する。
画像操作データ生成部106は、端末装置1のユーザの画像操作から画像操作データを生成する機能を有している。生成された画像操作データは内部形式の状態で画像操作データ保持部107により保持される。
画像操作データ保持部107は、画像操作データ受信部105により受信された画像操作データまたは画像操作データ生成部106により生成された画像操作データを保持する機能を有している。
画像操作データ送信部108は、画像操作データ生成部106により生成された画像操作データを管理装置3に送信する機能を有している。
キャンバスデータ生成部109は、画像操作データ受信部105により受信された画像操作データおよび画像操作データ送信部108で生成された画像操作データに基づき、端末装置1内で既にキャンバスデータを保持している場合にはそのキャンバスデータも使用し、キャンバスデータを生成(新規生成または更新)する機能を有している。生成されたキャンバスデータは内部形式の状態でキャンバスデータ保持部110により保持される。
キャンバスデータ保持部110は、キャンバスデータ受信部104により受信されたキャンバスデータまたはキャンバスデータ生成部109により生成(更新)されたキャンバスデータを保持する機能を有している。
描画部111は、キャンバスデータ生成部109により生成(更新)されたキャンバスデータに基づいて画面上に描画(画像操作の反映)を行う機能を有している。なお、画面表示は画面表示部101により行われる。
一方、管理装置3は、機能部として、ユーザ管理部301と共同ペインティングサービス参加管理部302と画像操作データ受信・蓄積部303と画像操作データ送信部304とキャンバスデータ生成部305とキャンバスデータ送信部306とを備えている。これらの機能部は、管理装置3を構成するコンピュータのCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のハードウェア資源上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されるものである。なお、これらの機能部は、単一のコンピュータ上に配置される必要はなく、必要に応じて分散される形態であってもよい。
また、管理装置3は、処理に必要なデータ保持部として、ユーザデータ保持部311と参加者データ保持部312と画像操作データ保持部313とキャンバスデータ保持部314とを備えている。これらのデータ保持部は、管理装置3内のHDD(Hard Disk Drive)等の記憶媒体上の記憶領域に所定のデータを体系的に保持するものである。なお、これらのデータ保持部は、単一のコンピュータ上に配置される必要はなく、必要に応じて分散される形態であってもよい。
図2はユーザデータ保持部311に保持されるユーザデータのデータ構造例を示す図である。
図2において、ユーザデータは、「ユーザID」「属性情報」「履歴情報」等の項目を有している。「ユーザID」は、ユーザを識別する情報である。「属性情報」は、住所、氏名、年齢層、メールアドレス等の情報である。「履歴情報」は、当該ユーザによる共同ペインティングサービスの利用の履歴である。「ユーザID」「属性情報」はユーザ登録時やその後の更新時に内容が設定される。「履歴情報」は共同ペインティングサービスの利用時に内容が設定(追加)される。
図3は参加者データ保持部312に保持される参加者データのデータ構造例を示す図である。
図3において、参加者データは、「キャンバスID」「ユーザID」「レイヤ番号」等の項目を有している。「キャンバスID」は、共同ペインティングサービスにおける共有描画空間であるキャンバスを識別する情報である。「ユーザID」は、当該キャンバスに参加しているユーザを識別する情報である。「レイヤ番号」は、ユーザ間の描画内容の重なりの順序を決定する情報である。例えば、後から参加したユーザのレイヤ番号は1つずつ大きな値となり、以前から参加しているユーザの描画内容の下に描画される。これは、先に参加したユーザの描画内容を表示上において優先するという考えに基づいている。ただし、表示順序の規則を別のものとしてもよいし、レイヤを複数のユーザで共有させて表示順序を考慮しないようにすることもできる。
図4は端末装置1と管理装置3との間で送受信される画像操作データのデータ構造例を示す図であり、「データサイズ」「アクションID」「ユーザID」「画像操作データ実体」「画像操作データ番号(インデックス)」等の項目を有している。
「データサイズ」は、画像操作データ全体のサイズを示す情報である。「アクションID」は、当該画像操作データがどのような操作によって生成されたかを示す情報である。「ユーザID」は、当該画像操作データがどのユーザの操作に基づくものかを示す情報である。ユーザIDはキャンバス内で一意の値である。「画像操作データ実体」は、ユーザの画像操作によって生成された、操作によって異なる内容・サイズのバイナリデータである。その詳細については後述する。「画像操作データ番号」は、当該画像操作データがユーザIDの示すユーザについて何番目に生成したデータであるかを示す情報である。
図5は画像操作データ実体の一例としてのドローデータのデータ構造例を示す図である。ドローデータは、「ペン形状」「ブラシサイズ」「透明度」「硬さ」「色」「乱数基底値」「ブラシID」「描画対象レイヤID」「入り抜き情報」「頂点配列(頂点数不定)」等の項目を有している。
「ペン形状」は、描画に用いたペンの形状(画像のスタンプを含む)を特定する情報である。「ブラシサイズ」は、描画に用いたブラシの大きさを特定する情報である。「透明度」は、描画に用いた色の透明度を示す情報である。「硬さ」は、描画に用いた線の硬さを示す情報である。「色」は、描画に用いたペンの色を特定する情報である。消しゴムもペンの一種であり、この場合の色は透明色になる。「乱数基底値」は、ペンの動きに沿ってランダムに描画が行われる場合に乱数発生の基準となる値である。「ブラシID」は、描画に用いたブラシを特定する情報である。「描画対象レイヤID」は、描画の対象となるレイヤを特定する情報である。これは、ユーザ毎に割り当てられる「レイヤ番号」とは異なる。「入り抜き情報」は、描き出しの「入り」と描き終わりの「抜き」の位置を示す情報である。
「頂点配列」は、ユーザによる描画の軌跡を示す頂点データを列挙したものである。頂点データの数は変動する。原則として、ドローデータはペンダウンからペンアップまでを対象とし、軌跡座標列はペンダウン時の座標から始まってペンアップ時の座標に終わるものであるが、ペンダウンから所定時間が経過した場合は、その時点までをドローデータとする。区切られた座標から次のドローデータとなる。これは、非常にゆっくりと描画した場合、複数のユーザのストロークの表示される時間的順序が逆転するのを抑制するためである。
個々の頂点データは、「X座標」「Y座標」「筆圧」「時刻(基準時刻からの時間)」を含んでいる。「X座標」と「Y座標」は、描画領域上の2次元座標値である。図6は頂点の例を示す図であり、丸印が実際に入力されて記録された各頂点を示している。描画にあたっては、図6(a)に示すように各頂点をつないで描画するのではなく、図6(b)に示すようにベジェ曲線により滑らかにつないで描画を行う。中間点は実際に入力された頂点を通らないことになるが、滑らかになることにより人の目にはより自然に見えるようになる。早い操作では、ユーザがその軌跡を意識できないので、頂点と離れても認識することはなく、問題はない。また、ゆっくりな操作では、頂点が"密"になるので、ほぼ頂点の上を線は通過することになる。
図5に戻り、「筆圧」は、描画にスタイラスペン等の筆圧が検出できるデバイスが用いられた場合の筆圧値である。筆圧は線の太さや透明度に影響する。筆圧が何に・どの程度影響するかは「ブラシID」に対応付けられたブラシ情報によって決定される。図7は筆圧による描画への影響の例を示す図であり、図7(a)は筆圧が透明度に影響を与える場合の例を示しており、図7(b)は筆圧が透明度とサイズに影響を与える場合の例を示している。
図5に戻り、「時刻」は、各頂点が通過した時点の基準時刻からの時間を示している。再生する側において、時刻情報に同期させて描画を行うことにより、一つのストロークの中で、ゆっくり描く部分と速く描く部分とを再現することができる。なお、ストロークの速度が速い区間については、短い時間間隔で座標を検出して記録することができる。これにより、微細な描画を再現することができる。
図8は画像操作データ実体の一例としてのレイヤ追加データのデータ構造例を示す図である。各ユーザはキャンバス内に複数のレイヤを持つことが可能である。レイヤは他の一般的なペイントツールと同様に、他のレイヤに影響しない独立したイメージとして機能する。
レイヤ追加データは、「タイプ番号」「キャンバスに対するレイヤの大きさと位置」「レイヤ階層に対する追加する位置」「親レイヤID(当該レイヤが子レイヤの場合)」「当該レイヤのレイヤID」「マテリアルID(当該レイヤがマテリアルの場合)」等の項目を有している。
「タイプ番号」は、レイヤのタイプ(ビットマップレイヤ、マテリアルレイヤ、コマレイヤ等)を示す情報である。レイヤタイプが複数あることで、制作表現の幅が広がる。「キャンバスに対するレイヤの大きさと位置」は、キャンバス内における当該レイヤのサイズと位置を示す情報である。「レイヤ階層に対する追加する位置」は、レイヤが追加される既存のレイヤに対する位置を示す情報である。
「親レイヤID」は、あるレイヤを親とし、そのレイヤに従属する形で追加される子レイヤについて、親レイヤを特定する情報である。親レイヤと子レイヤとしては、例えば、漫画に用いられるコマレイヤとそのコマレイヤの中に作られるレイヤがある。図9は、コマレイヤL1を親とする子レイヤL2〜L4の例を示している。子レイヤL2〜L4において描画された内容のうち、親レイヤであるコマレイヤL1の領域をはみ出す部分は表示されない。
図8に戻り、「当該レイヤのレイヤID」は、当該レイヤを特定する情報である。「マテリアルID」は、レイヤがマテリアルレイヤである場合に、プリセットで用意された画像を特定する情報である。この場合、画像の位置や大きさは任意に変更することができる。これにより、制作者の描画に対する手間を軽減することが可能になる。図10はマテリアルレイヤの例を示す図であり、パレットからマテリアルM1を選択することで子レイヤL4にマテリアルM1を貼り付け、位置と大きさを変更した例を示している。
図11はキャンバスデータ保持部314に保持されるキャンバスデータのデータ構造例を示す図である。
図11(a)において、キャンバスデータは、過去に参加して現在は参加していないユーザの合成画像と、参加中のユーザ#1〜#Nの情報とを含んでいる。過去に参加して現在は参加していないユーザの合成画像は、ユーザ毎に設けてもよい。合成画像はビットマップやピクセルマップによる画像である。参加中のユーザ#1〜#Nの情報には、各ユーザの各レイヤの情報と各レイヤの画像が含まれている。各レイヤの画像はビットマップやピクセルマップによる画像である。
なお、キャンバスデータに含まれる合成画像や画像は画像操作データ(図4)に基づいて生成される。画像操作データに含まれるドローデータ(図5)は軌跡の頂点座標を示したものであり、これらからビットマップやピクセルマップの画像を生成する場合には解像度を考慮する必要がある。図12(a)は元のドローデータを示し、図12(b)は解像度が低い場合の画像を示し、図12(c)は解像度が高い場合の画像を示している。実際には、端末装置1として想定されるスマートフォン、タブレット、PCの解像度に応じて画像を生成することになる。
図11に戻り、図11(b)はレイヤの情報の例を示しており、「レイヤID」、「レイヤタイプ」、「レイヤ矩形」、「レイヤ透明度」、「レイヤ表示・非表示」、「親レイヤID」等の項目を有している。「レイヤID」は、レイヤを特定する情報である。順位を表すものではなく、自分だけのレイヤを含めてレイヤを一意に識別する情報である。「レイヤタイプ」は、レイヤの種別(ビットマップ、マテリアル、コマ、フキダシ)を特定する情報である。「レイヤ矩形」は、レイヤの位置・大きさを示す情報である。「レイヤ透明度」は、レイヤの透明度を示す情報である。「レイヤ表示・非表示」は、レイヤを表示するか表示しないかを示す情報である。「親レイヤID」は、子レイヤの場合に親レイヤを特定する情報である。
キャンバスデータに基づいて画面に描画を行う場合、図11(a)の下側に位置するデータから順に描画を行い、後から描画された内容が前面に表示されることになる。
図13はキャンバスデータの生成の例を示す図であり、管理装置3においてキャンバスデータが生成される場合について示している。すなわち、所定時間が経過した時点で所定数以上の画像操作データが蓄積されている場合に、それらの画像操作データと直前のキャンバスデータ(存在する場合)とからその時点のキャンバスデータが生成される。なお、管理装置3においては各キャンバスについて、開始時からの全ての画像操作データが蓄積されているため、任意の時点でのキャンバスデータを生成することができる。
図1に戻り、管理装置3のユーザ管理部301は、ユーザ登録等の受け付けを行ない、ユーザデータをユーザデータ保持部311に保持して管理する機能を有している。
共同ペインティングサービス参加管理部302は、端末装置1からの所定のキャンバスへの参加要求を受け付け、参加者データ保持部312に参加者データを保持して管理する機能を有している。
画像操作データ受信・蓄積部303は、各端末装置1から画像操作データを受信して画像操作データ保持部313に蓄積して管理する機能を有している。
画像操作データ送信部304は、画像操作データ受信・蓄積部303が端末装置1から画像操作データを受信した場合に、他の端末装置1に対して画像操作データを送信する機能を有している。
キャンバスデータ生成部305は、画像操作データ保持部313に蓄積された画像操作データから所定のタイミングでキャンバスデータを生成し、キャンバスデータ保持部314に保存する機能を有している。
キャンバスデータ送信部306は、端末装置1による共同ペインティングサービスへの参加時に、キャンバスデータ保持部314に保持されたキャンバスデータをその端末装置1に送信する機能を有している。
図14は端末装置1(1A、1B、・・)のハードウェア構成例を示す図である。
図14において、端末装置1は、電源システム1001と、プロセッサ1003、メモリコントローラ1004、周辺インタフェース1005を含むメインシステム1002と、記憶部1006とを備えている。また、端末装置1は、外部ポート1007と、高周波回路1008と、アンテナ1009と、オーディオ回路1010と、スピーカ1011と、マイク1012と、近接センサ1013と、GPS(Global Positioning System)回路1014とを備えている。また、端末装置1は、ディスプレイコントローラ1016、光学センサコントローラ1017、入力コントローラ1018を含むI/O(Input/Output)サブシステム1015と、タッチ反応型ディスプレイシステム1019と、光学センサ1020と、入力部1021とを備えている。
図15は管理装置3のハードウェア構成例を示す図である。
図15において、管理装置3は、システムバス3001に接続されたCPU(Central Processing Unit)3002、ROM(Read Only Memory)3003、RAM(Random Access Memory)3004、NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)3005を備えている。また、管理装置3は、I/F(Interface)3006と、I/F3006に接続された、I/O(Input/Output Device)3007、HDD(Hard Disk Drive)3008、NIC(Network Interface Card)3009と、I/O3007に接続されたモニタ3010、キーボード3011、マウス3012等を備えている。I/O3007にはCD/DVD(Compact Disk/Digital Versatile Disk)ドライブ等を接続することもできる。
<動作>
図16は上記の実施形態の処理例を示すシーケンス図である。なお、端末装置1のユーザは既にユーザ登録を済ませているものとする。また、ログイン等の形式的な処理については省略している。
図16において、例えば、端末装置1Aは、そのユーザによる共同ペインティングサービスへの参加操作(キャンバスの特定を伴う)を操作受付部102により受け付けると(ステップS11)、共同ペインティングサービス参加要求部103により、管理装置3に対してキャンバスの特定を伴う参加要求を行う(ステップS12)。
この参加要求は管理装置3の共同ペインティングサービス参加管理部302により受け付けられ、共同ペインティングサービス参加管理部302は参加者データ保持部312に参加登録を行う(ステップS13)。
なお、この時点ではそのキャンバスに画像操作データの蓄積はなく、キャンバスデータも生成されていないものとすると、管理装置3から端末装置1へのキャンバスデータの送信は行われない。
その後、端末装置1Aは、そのユーザによる画像操作を操作受付部102により受け付けると、画像操作データ生成部106により画像操作に対応した画像操作データを生成し、この画像操作データに基づいてキャンバスデータ生成部109によりキャンバスデータを生成し、このキャンバスデータに基づいて描画部111により画面描画を行い、画面表示部101により画面表示を行う(ステップS14)。そして、画像操作データ生成部106により生成された画像操作データを画像操作データ送信部108により管理装置3に送信する(ステップS15)。
この画像操作データは管理装置3の画像操作データ受信・蓄積部303により受信され、画像操作データ受信・蓄積部303は受信した画像操作データを画像操作データ保持部313に蓄積する(ステップS16)。
なお、この時点では該当するキャンバスに端末装置1Aのユーザ以外が参加していないものとすると、管理装置3から他の端末装置への画像操作データの送信は行われない。
その後、管理装置3では、キャンバスデータ生成部305により、所定のタイミングでキャンバスデータを生成し、生成したキャンバスデータをキャンバスデータ保持部314に保存する(ステップS16)。
その後、例えば、端末装置1Bは、そのユーザによる共同ペインティングサービスへの参加操作(キャンバスの特定を伴う)を操作受付部102により受け付けると(ステップS18)、共同ペインティングサービス参加要求部103により、管理装置3に対してキャンバスの特定を伴う参加要求を行う(ステップS19)。
この参加要求は管理装置3の共同ペインティングサービス参加管理部302により受け付けられ、共同ペインティングサービス参加管理部302は参加者データ保持部312に参加登録を行う(ステップS20)。
この場合、既にキャンバスデータ保持部314に同じキャンバスに対する端末装置1Aのユーザの画像操作に基づくキャンバスデータが蓄積されているものとすると、それらのキャンバスデータを画像操作データ送信部304により端末装置1Bに送信する(ステップS21)。
キャンバスデータを受信した端末装置1Bは、受信したキャンバスデータに基づいて描画部111により描画を行ない、画面表示部101により画面表示を行う(ステップS22)。
その後、端末装置1Bは、そのユーザによる画像操作を操作受付部102により受け付けると、画像操作データ生成部106により画像操作に対応した画像操作データを生成し、この画像操作データに基づいてキャンバスデータ生成部109によりキャンバスデータを生成し、このキャンバスデータに基づいて描画部111により画面描画を行い、画面表示部101により画面表示を行う(ステップS23)。そして、画像操作データ生成部106により生成された画像操作データを画像操作データ送信部108により管理装置3に送信する(ステップS24)。
この画像操作データは管理装置3の画像操作データ受信・蓄積部303により受信され、画像操作データ受信・蓄積部303は受信した画像操作データを画像操作データ保持部313に蓄積する(ステップS25)。
この場合、画像操作データ送信部304は、端末装置1Bのユーザ以外に同じキャンバスに対する端末装置1Aのユーザがいるため、端末装置1Aに対し、端末装置1Bから取得した画像操作データを画像操作データ送信部304により送信する(ステップS26)。
画像操作データを受信した端末装置1Aは、受信した画像操作データと既に保持しているキャンバスデータに基づいてキャンバスデータ生成部109によりキャンバスデータを生成し、このキャンバスデータに基づいて描画部111により描画を行ない、画面表示部101により画面表示を行う(ステップS27)。
<総括>
以上説明したように、本実施形態によれば、共同ペインティングサービスを提供するにあたり、各ユーザが絵を描く際の作業工程やレイヤ構造等のテクニックを確認することができる。
また、管理装置3には各ユーザの画像操作データが蓄積されており、端末装置1にも参加中に取得した画像操作データが保持されているため、後から任意のスピードで再生して他のユーザの筆使いや他の画像操作を詳細に確認することもできる。
また、ネットワーク上を流れる画像操作データは、従来のビットマップやピクセルマップの形式のデータに比して小さいため、ネットワークに与える負荷を軽減し、高速に通信を行うことができる。
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
1、1A、1B 端末装置
100 ペイントアプリ
101 画面表示部
102 操作受付部
103 共同ペインティングサービス参加要求部
104 キャンバスデータ受信部
105 画像操作データ受信部
106 画像操作データ生成部
107 画像操作データ保持部
108 画像操作データ送信部
109 キャンバスデータ生成部
110 キャンバスデータ保持部
111 描画部
2 ネットワーク
3 管理装置
301 ユーザ管理部
302 共同ペインティングサービス参加管理部
303 画像操作データ受信・蓄積部
304 画像操作データ送信部
305 キャンバスデータ生成部
306 キャンバスデータ送信部
311 ユーザデータ保持部
312 参加者データ保持部
313 画像操作データ保持部
314 キャンバスデータ保持部

Claims (9)

  1. ネットワークを介して複数の端末装置と接続される管理装置を備えるシステムであって、
    前記端末装置は、
    共同ペインティングサービスへの参加時に、前記管理装置から、参加するペインティング領域であるキャンバスについて各参加者の画像操作内容を示す画像操作データに基づいて生成された、画像操作を行ったユーザ毎にレイヤ構造を保持し、レイヤの情報とレイヤの画像とを含むキャンバスデータが存在する場合に、当該キャンバスデータを受信し、画面表示を行う手段と、
    前記管理装置から、他の参加者の画像操作に基づく画像操作データを受信し、キャンバスデータを更新し、画面表示を行う手段と、
    ユーザによる画像操作を受け付けて画像操作データを生成し、当該画像操作データを前記管理装置に送信するとともに、キャンバスデータを更新し、画面表示を行う手段と
    を備え、
    前記管理装置は、
    前記端末装置から画像操作データを受信して蓄積するとともに、受信した画像操作データを他の端末装置に送信する手段と、
    前記端末装置から受信した画像操作データに基づいてキャンバス毎に前記キャンバスデータを生成する手段と、
    共同ペインティングサービスに参加する前記端末装置に対して、前記キャンバスデータを送信する手段と
    を備えたことを特徴とする共同ペインティングシステム。
  2. 請求項1に記載の共同ペインティングシステムにおいて、
    前記画像操作データは、ペンダウンからペンアップまでに移動した軌跡の座標列を含む
    ことを特徴とする共同ペインティングシステム。
  3. 請求項1に記載の共同ペインティングシステムにおいて、
    前記画像操作データは、ペンダウンからペンアップまでに移動した軌跡のうち、所定時間を超えない範囲の軌跡の座標列を含む
    ことを特徴とする共同ペインティングシステム。
  4. 請求項2または3のいずれか一項に記載の共同ペインティングシステムにおいて、
    前記座標列は、座標毎に時刻情報を伴う
    ことを特徴とする共同ペインティングシステム。
  5. 請求項2乃至4のいずれか一項に記載の共同ペインティングシステムにおいて、
    前記座標列は、ストロークの速度が速い区間について短い時間間隔で記録される
    ことを特徴とする共同ペインティングシステム。
  6. 共同ペインティングサービスへの参加時に、管理装置から、参加するペインティング領域であるキャンバスについて各参加者の画像操作内容を示す画像操作データに基づいて生成された、画像操作を行ったユーザ毎にレイヤ構造を保持し、レイヤの情報とレイヤの画像とを含むキャンバスデータが存在する場合に、当該キャンバスデータを受信し、画面表示を行う手段と、
    前記管理装置から、他の参加者の画像操作に基づく画像操作データを受信し、キャンバスデータを更新し、画面表示を行う手段と、
    ユーザによる画像操作を受け付けて画像操作データを生成し、当該画像操作データを前記管理装置に送信するとともに、キャンバスデータを更新し、画面表示を行う手段と
    を備えたことを特徴とする共同ペインティング端末装置。
  7. 端末装置から画像操作データを受信して蓄積するとともに、受信した画像操作データを他の端末装置に送信する手段と、
    前記端末装置から受信した画像操作データに基づいてキャンバス毎に前記キャンバスデータを生成する手段と、
    共同ペインティングサービスに参加する前記端末装置に対して、参加するペインティング領域であるキャンバスについて各参加者の画像操作内容を示す画像操作データに基づいて生成された、画像操作を行ったユーザ毎にレイヤ構造を保持し、レイヤの情報とレイヤの画像とを含むキャンバスデータが存在する場合に、当該キャンバスデータを送信する手段と
    を備えたことを特徴とする共同ペインティング管理装置。
  8. 端末装置を構成するコンピュータを、
    > 共同ペインティングサービスへの参加時に、管理装置から、参加するペインティング領域であるキャンバスについて各参加者の画像操作内容を示す画像操作データに基づいて生成された、画像操作を行ったユーザ毎にレイヤ構造を保持し、レイヤの情報とレイヤの画像とを含むキャンバスデータが存在する場合に、当該キャンバスデータを受信し、画面表示を行う手段、
    前記管理装置から、他の参加者の画像操作に基づく画像操作データを受信し、キャンバスデータを更新し、画面表示を行う手段、
    ユーザによる画像操作を受け付けて画像操作データを生成し、当該画像操作データを前記管理装置に送信するとともに、キャンバスデータを更新し、画面表示を行う手段
    として機能させる共同ペインティング端末プログラム。
  9. 管理装置を構成するコンピュータを、
    端末装置から画像操作データを受信して蓄積するとともに、受信した画像操作データを他の端末装置に送信する手段、
    前記端末装置から受信した画像操作データに基づいてキャンバス毎に前記キャンバスデータを生成する手段、
    共同ペインティングサービスに参加する前記端末装置に対して、参加するペインティング領域であるキャンバスについて各参加者の画像操作内容を示す画像操作データに基づいて生成された、画像操作を行ったユーザ毎にレイヤ構造を保持し、レイヤの情報とレイヤの画像とを含むキャンバスデータが存在する場合に、当該キャンバスデータを送信する手段
    として機能させる共同ペインティング管理プログラム。
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