JP2016090947A - 画像形成装置 - Google Patents

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杉山 浩之
Hiroyuki Sugiyama
浩之 杉山
高橋 朋子
Tomoko Takahashi
朋子 高橋
隆介 間瀬
Ryusuke Mase
隆介 間瀬
達巳 山田
Tatsumi Yamada
達巳 山田
秀彰 金谷
Hideaki Kanaya
秀彰 金谷
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Abstract

【課題】加熱消色記録剤が使用されているか否かを判定することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】給紙カセット51から搬送されてきたシート上の加熱前画像を、加熱前読取部5で読み取る。次に、定着装置80で加熱消色インクが消色する温度以上にシートを加熱した後、加熱後読取部6でシート上の加熱後画像を読み取る。次に、読み取った加熱前画像と加熱後画像とに基づいて、加熱消色記録剤が使用されているか否かを判定し、判定結果を操作表示部50に表示するなどして、ユーザーに報知する。【選択図】図1

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタなどの画像形成装置に関するものである。
用紙にトナー画像を形成し、用紙に形成したトナー画像を定着装置により加熱、加圧することで用紙に画像を定着する画像形成装置が知られている。
特許文献1には、室温(25℃)では、発色しており、60℃以上で無色となる加熱消色インクを用いたボールペンが記載されている。このボールペンのキャップ部には、摩擦体が設けられており、紙に筆記した文字を摩擦体で数回擦過することで、摩擦熱により文字を加熱して60℃以上にすることで文字を消すことができるようになっている。
ボールペンやサインペンなどを用いて記載されたインク文字は、鉛筆とは異なり、消せないことが一般常識である。そのため、請求書や公文書などは、承認後に文字を消して書き直すなどの改ざんなどが行われないようにボールペンやサインペンで記載するように義務づけている場合が多い。しかし、加熱消色インクを用いたボールペンで記載されたインク文字は、消せるため、このボールペンを悪用した文書の偽造や改ざんなどの不正が問題となっている。例えば、請求書に、上記ボールペンを用いて金額を記載し、その請求書について承認を受けた後、請求書に記載した金額を加熱による消色で消し、水増した金額を記載しなおして、不正に請求するというような問題である。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、搬送されてきたシートにトナー像を形成するトナー像形成手段を備えた画像形成装置において、シートの少なくとも一部を加熱する加熱手段と、前記加熱手段による加熱前後のシート上の画像を読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段で読み取った加熱前後の画像情報に基づいて、加熱消色記録剤が使用されているか否かを判定する判定手段とを備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、加熱消色記録剤が使用されているか否かを判定することができる。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタにおけるY用の作像ユニットを拡大して示す拡大構成図。 同プリンタにおける加熱消色インク使用判定の制御ブロック図。 加熱消色インク使用判定の制御フロー図。 操作表示部の表示の一例を示す図。 加熱消色インクが使用された部分を拡大表示した操作表示部を示す図。 操作表示部の表示の他の例を示す図。 画像範囲を指定できるようにした加熱消色インク使用判定の制御フロー図。 操作表示部に表示される範囲設定画面の一例を示す図。 シート排出先が3つ以上存在する画像形成装置の一例を示す図。 変形例1のプリンタを示す概略構成図。 変形例2のプリンタを示す概略構成図。 変形例3のプリンタを示す概略構成図。 変形例4のプリンタを示す概略構成図。 変形例4のプリンタにおける加熱消色インク使用判定の制御ブロック図。 変形例5のプリンタを示す概略構成図。 変形例5のプリンタにおける加熱消色インク使用判定の制御ブロック図。 変形例6のプリンタを示す概略構成図。 変形例6のプリンタにおける加熱消色インク使用判定の制御ブロック図。 変形例7のプリンタを示す概略構成図。 変形例7のプリンタにおける加熱消色インク使用判定の制御ブロック図。 定着装置の第1変形例を示す概略構成図。 定着装置の第2変形例を示す概略構成図。 定着装置の第3変形例を示す概略構成図 定着装置の第4変形例を示す概略構成図。 定着装置の第5変形例のを示す概略構成図。 定着装置の第6変形例のを示す概略構成図。 定着装置の第7変形例のを示す概略構成図。 定着装置の第8変形例のを示す概略構成図。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)の一実施形態について説明する。
まず、実施形態に係るプリンタの基本的な構成について説明する。図1は、実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。このプリンタは、作像ユニットとして、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック(以下、Y、C、M、Kと記す)用の4つの作像ユニット1Y,C,M,Kを備えている。これらは、画像を形成する画像形成物質として、互いに異なる色のY,C,M,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっている。Yトナー像を生成するための作像ユニット1Yを例にすると、これは図2に示されるように、感光体ユニット2Yと現像ユニット25Yとを有している。これらユニットは、作像ユニット1Yとしてプリンタ本体に対して一体的に着脱される。プリンタ本体から取り外した状態では、現像ユニット25Yを感光体ユニット2Yに対して着脱することができる。
感光体ユニット2Yは、潜像担持体たるドラム状の感光体3Y、ドラムクリーニング装置4Y、除電装置、帯電装置20Yなどを有している。帯電装置20Yは、駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動せしめられる感光体3Yの表面を一様帯電せしめる。同図においては、帯電装置20Yとして、電源によって帯電バイアスが印加されながら、図中反時計回りに回転駆動される帯電ローラ21Yを感光体3Yに接触又は接近させることで、感光体3Yを一様帯電せしめる方式のものが用いられている。帯電ローラ21Yの代わりに、帯電ブラシを接触又は接近させるものを用いてもよい。また、スコロトロンチャージャーやコロトロンチャージャーのように、チャージャー方式によって感光体3Yを一様帯電せしめるものを用いてもよい。
帯電ローラ21Yの表面がトナーによって汚れると、その汚れの箇所における帯電能力が低下して、感光体3Yを狙いの電位に帯電させることが困難になる。そこで、帯電ローラ21Yには、その表面に付着したトナーを除去するためのクリーニングローラ22Yを当接させている。帯電装置20Yによって一様帯電せしめられた感光体3Yの表面は、後述する光書込ユニットから発せられるレーザー光によって露光走査されてY用の静電潜像を担持する。
現像手段たる現像ユニット25Yは、第1搬送スクリュウ28Yが配設された第1剤収容部26Yを有している。また、透磁率センサーからなるトナー濃度センサー29Y、第2搬送スクリュウ30Y、現像ロール31Y、ドクターブレード34Yなどが配設された第2剤収容部27Yも有している。これら2つの剤収容部内には、磁性キャリアとマイナス帯電性のYトナーとからなるY現像剤が内包されている。第1搬送スクリュウ28Yは、駆動手段によって回転駆動せしめられることで、第1剤収容部26Y内のY現像剤を図紙面に直交する方向における手前側から奥側へと搬送する。そして、第1剤収容部26Yと第2剤収容部27Yとの間の仕切壁に設けられた連通口を経て、第2剤収容部27Y内に進入する。
第2剤収容部27Y内の第2搬送スクリュウ30Yは、駆動手段によって回転駆動せしめられることで、Y現像剤を図中奥側から手前側へと搬送する。搬送途中のY現像剤は、第1剤収容部27Yの底部に固定されたトナー濃度センサー29Yによってそのトナー濃度が検知される。このようにしてY現像剤を搬送する第2搬送スクリュウ30Yの図中上方には、現像ロール31Yが第2搬送スクリュウ30Yと平行な姿勢で配設されている。
現像ロール31Yは、図中反時計回り方向に回転駆動せしめられる非磁性パイプからなる現像スリーブ32Yにマグネットローラ33Yを内包している。第2搬送スクリュウ30Yによって搬送されるY現像剤の一部は、マグネットローラ33Yの発する磁力によって現像スリーブ32Y表面に汲み上げられる。そして、現像部材たる現像スリーブ32Yと所定の間隙を保持するように配設されたドクターブレード34Yによってその層厚が規制された後、感光体3Yと対向する現像領域まで搬送され、感光体3Y上のY用の静電潜像にYトナーを付着させる。この付着により、感光体3Y上にYトナー像が形成される。
現像によってYトナーを消費したY現像剤は、現像ロール31Yの現像スリーブ32Yの回転に伴って第2搬送スクリュウ30Y上に戻される。そして、図中手前端まで搬送されると、連通口を経て第1剤収容部28Y内に戻る。
トナー濃度センサー29YによるY現像剤の透磁率の検知結果は、電圧信号として制御部に送られる。Y現像剤の透磁率は、Y現像剤のYトナー濃度と相関を示すため、トナー濃度センサー29はYトナー濃度に応じた値の電圧を出力することになる。上記制御部はフラッシュメモリーを備えている。この中にトナー濃度センサー29Yからの出力電圧の目標値であるY用Vtrefや、他の現像ユニットに搭載されたC,M,K用のトナー濃度センサーからの出力電圧の目標値であるC用Vtref、M用Vtref、K用Vtrefのデータを格納している。
Y用の現像ユニット25Yについては、トナー濃度センサー29Yからの出力電圧の値とY用Vtrefを比較し、Y用のトナー補給装置を比較結果に応じた時間だけ駆動させる。この駆動により、現像に伴うYトナーの消費によってYトナー濃度を低下させたY現像剤に対し、第1剤収容部26Yで適量のYトナーが供給される。このため、第2剤収容部27Y内のY現像剤のYトナー濃度が所定の範囲内に維持される。他色用の感光体ユニット(1C,M,K)内における現像剤についても、同様のトナー補給制御が実施される。
感光体3Y上に形成されたYトナー像は、後述する中間転写ベルトに中間転写される。感光体ユニット2Yのドラムクリーニング装置4Yは、中間転写工程を経た後の感光体3Y表面に残留したトナーを除去する。これによってクリーニング処理が施された感光体3Y表面は、除電装置によって除電される。この除電により、感光体3Yの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。
図1において、他色用の作像ユニット1C,M,Kにおいても、Y用の作像ユニット1Yと同様にして感光体3C,M,K上にC,M,Kトナー像が形成されて、中間転写ベルト61上に重ね合わせて転写される。
作像ユニット1Y,C,M,Kの図中下方には、光書込ユニット40が配設されている。潜像形成手段たる光書込ユニット40は、画像情報に基づいて発したレーザー光Lを、作像ユニット1Y,C,M,Kの感光体3Y,C,M,Kに照射する。これにより、感光体3Y,C,M,K上にY,C,M,K用の静電潜像が形成される。なお、光書込ユニット40は、光源から発したレーザー光Lを、モーターによって回転駆動されるポリゴンミラー41によって偏向せしめながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体3Y,C,M,Kに照射するものである。かかる構成のものに代えて、LDEアレイによる光走査を行うものを採用することもできる。
光書込ユニット40の下方には、第1給紙カセット51、第2給紙カセット52が鉛直方向に重なるように配設されている。これら給紙カセット内には、それぞれ、記録シートPが複数枚重ねられたシート束の状態で収容されており、一番上の記録シートPには、第1給紙ローラ51a、第2給紙ローラ52aがそれぞれ当接している。第1給紙ローラ51aが駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられると、第1給紙カセット51内の一番上の記録シートPが、カセットの図中右側方において鉛直方向に延在するように配設された給紙路53に向けて排出される。また、第2給紙ローラ52aが駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられると、第2給紙カセット52内の一番上の記録シートPが、給紙路53に向けて排出される。
給紙路53内には、複数の搬送ローラ対54が配設されており、給紙路53に送り込まれた記録シートPは、これら搬送ローラ対54のローラ間に挟み込まれながら、給紙路53内を図中下側から上側に向けて搬送される。給紙路53の末端には、レジストローラ対55が配設されている。レジストローラ対55は、記録シートPを搬送ローラ対54から送られてくる記録シートPをローラ間に挟み込むとすぐに、両ローラの回転を一旦停止させる。そして、記録シートPを適切なタイミングで後述の2次転写ニップに向けて送り出す。
作像ユニット1Y,C,M,Kの図中上方には、中間転写ベルト61を張架しながら図中反時計回りに無端移動せしめる転写ユニット60が配設されている。転写手段たる転写ユニット60は、中間転写ベルト61の他、ベルトクリーニングユニット62、第1ブラケット63、第2ブラケット64などを備えている。また、4つの1次転写ローラ65Y,C,M,K、駆動ローラ66、クリーニング裏打ちローラ67、補助ローラ68、従動ローラ69なども備えている。中間転写ベルト61は、これら8つのローラに張架されながら、クリーニング裏打ちローラ67の回転駆動によって図中反時計回りに無端移動せしめられる。
4つの1次転写ローラ65Y,C,M,Kは、無端移動せしめられる中間転写ベルト61を感光体3Y,C,M,Kとの間に挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト61の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する。中間転写ベルト61は、その無端移動に伴ってY,C,M,K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、そのおもて面に感光体3Y,C,M,K上のY,C,M,Kトナー像が重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト61上に4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
駆動ローラ66は、中間転写ベルト61のループ外側に配設された2次転写ローラ70との間に中間転写ベルト61を挟み込んで2次転写ニップを形成している。先に説明したレジストローラ対55は、ローラ間に挟み込んだ記録シートPを、中間転写ベルト61上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで、2次転写ニップに向けて送り出す。中間転写ベルト61上の4色トナー像は、2次転写バイアスが印加される2次転写ローラ70と駆動ローラ66との間に形成される2次転写電界や、ニップ圧の影響により、2次転写ニップ内で記録シートPに一括2次転写される。そして、記録シートPの白色と相まって、フルカラートナー像となる。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト61には、記録シートPに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、ベルトクリーニングユニット62によってクリーニングされる。なお、ベルトクリーニングユニット62は、クリーニングブレード62aを中間転写ベルト61のおもて面に当接させており、これによってベルト上の転写残トナーを掻き取って除去するものである。
2次転写ニップの図中上方には、定着手段たる定着装置80が配設されている。この定着装置80は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する加圧加熱ローラ81と、定着ベルトユニット82とを備えている。定着ベルトユニット82は、定着部材たる定着ベルト84、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する加熱ローラ83、テンションローラ85、駆動ローラ86、温度センサー等を有している。そして、無端状の定着ベルト84を加熱ローラ83、テンションローラ85及び駆動ローラ86によって張架しながら、図中反時計回り方向に無端移動せしめる。この無端移動の過程で、定着ベルト84は加熱ローラ83によって裏面側から加熱される。このようにして加熱される定着ベルト84の加熱ローラ83掛け回し箇所には、図中時計回り方向に回転駆動される加圧加熱ローラ81がおもて面側から当接している。これにより、加圧加熱ローラ81と定着ベルト84とが当接する定着ニップが形成されている。
定着ベルト84のループ外側には、温度センサーが定着ベルト84のおもて面と所定の間隙を介して対向するように配設されており、定着ニップに進入する直前の定着ベルト84の表面温度を検知する。この検知結果は、定着電源回路に送られる。定着電源回路は、温度センサーによる検知結果に基づいて、加熱ローラ83に内包される発熱源や、加圧加熱ローラ81に内包される発熱源に対する電源の供給をオンオフ制御する。これにより、定着ベルト84の表面温度が所定範囲内に維持される。
2次転写ニップを通過した記録シートPは、中間転写ベルト61から分離した後、定着装置80内に送られる。そして、定着装置80内の定着ニップに挟まれながら図中下側から上側に向けて搬送される過程で、定着ベルト84によって加熱されたり、押圧されたりして、フルカラートナー像が定着せしめられる。
このようにして定着処理が施された記録シートPは、排紙ローラ対87のローラ間を経た後、機外へと排出される。プリンタ本体の筺体の上面には、スタック部88が形成されており、排紙ローラ対87によって機外に排出された記録シートPは、このスタック部88に順次スタックされる。
転写ユニット60の上方には、Y,C,M,Kトナーを収容する4つのトナーカートリッジ100Y,C,M,Kが配設されている。トナーカートリッジ100Y,C,M,K内のY,C,M,Kトナーは、作像ユニット1Y,C,M,Kの現像ユニット25Y,C,M,Kに適宜供給される。これらトナーカートリッジ100Y,C,M,Kは、作像ユニット1Y,C,M,Kとは独立してプリンタ本体に脱着可能である。
また、図1に示すように、プリンタの上面には、タッチパネルやキーパッドなどで構成された操作表示部50が配置されている。また、本プリンタは、加熱消色インクが使用されているか否かを判定する機能を有している。具体的には、定着装置80よりもシート搬送方向上流側に定着装置80により加熱される前のシート上の画像を読み取る加熱前読取部5を備えている。また、定着装置80よりもシート搬送方向下流側に、定着装置80により加熱された後のシート上の画像を読み取る加熱前読取部5を備えている。また、プリンタの上部には、加熱消色インクが使用されていると判定したときに点灯するランプ13や、警告音を発するスピーカ14が設けられている。
図3は、加熱消色インク使用判定の制御ブロック図である。
図3に示すように、プリンタは、不揮発性記憶手段たるメモリ10が設けられている。このメモリ10には、加熱前読取部5が読み取った加熱前画像データが保存される加熱前画像情報保存部11と、加熱後読取部6が読み取った加熱後画像が保存される加熱後画像情報保存部12とを有している。加熱消色インクが使用されていないと判定されたときは、加熱前画像情報保存部11に保存された加熱前画像データと、加熱後画像情報保存部12に保存された加熱後画像データは、消去される。加熱消色インクが使用されていると判定されたときは、加熱前画像データと加熱後画像データは、そのまま保存される。このように、加熱消色インクが使用されていると判定されたとき、加熱前画像データと、加熱後画像データは、消去されずにメモリ10に保存されるので、このメモリ10に保存されたこれら画像データを、不正を働こうとした証拠として用いることができる。
また、加熱消色インクで記載された文字は、加熱することで消えてしまうが、加熱前画像データを判定後に消去せずにメモリ10に保存しておくことにより、加熱で消えた画像を確認することができる。また、加熱して消えた文字などを、加熱消色インク以外のインクを用いた筆記具で再度、記載しなおす必要が生じることもある。特に、加熱消色インクを用いて、長文を記載した場合は、加熱消色インク以外のインクを用いた筆記具で再度、記載しなおすのは、大変な手間となる。しかし、加熱消色インクが使用されていると判定した場合、加熱前画像データは消去せずにメモリ10に保存しておくことにより、この加熱前画像データを用いて、消えてしまった画像をプリントすることができる。これにより、加熱消色インク以外のインクを用いた筆記具で再度、記載しなおすなどの手間が生じることがない。また、この画像は、トナーにより形成された画像であり、加熱しても消色することがない。
また、プリンタは、定着装置80の加熱制御や、シートの搬送制御などの装置全体の制御を行う制御部90を有している。この制御部90は、CPUや各装置を制御するための制御プログラムが記憶されたROMなどを備えている。CPUは、ROM内に記憶している制御プログラムに基づいて、プリンタの各機器を制御する。このROMには、加熱消色インク判定制御プログラムが記憶されており、制御部90は、加熱消色インク判定制御プログラムにより各機器を制御して加熱消色インクの使用判定を行う。
制御部90は、加熱消色インクが使用されているか否かを判定する判定部91を備えている。判定部91は、加熱前読取部5で読み込んだ加熱前画像と、加熱後読取部6で読み込んだ加熱後画像とを比較して、加熱消色インクが使用されたか否かの判定を行う。制御部90は、判定部91で判定した結果に基づいて、判定結果報知部としての操作表示部50制御して、後述するような結果表示を行う。また、ランプ13を点灯させた、スピーカ14で警告音を発生させる。
図4は、加熱消色インク使用判定の制御フロー図である。
ユーザーが、加熱消色インク使用判定を行うシートを第1給紙カセット51または第2給紙カセット52にセットし、操作表示部50を操作して、画像形成モードから加熱消色インク使用判定モードに切り替える。そして、スターキーを押すと、制御部90は、セットしたシートを搬送する。シートが給紙路53に配置された加熱前読取部5を通過する際に、シート上の画像が、加熱前読取部5に読み取られ、加熱前画像データがメモリ10の加熱前画像情報保存部11に保存される(S1)。
加熱前読取部5を通過したシートは、定着装置80へ搬送される。このとき、2次転写ローラ70を、中間転写ベルト61に当接させ、2次転写ローラ70と中間転写ベルト61とでシートを定着装置80へ向けて搬送するようにしてもよい。2次転写ローラ70と中間転写ベルト61とでシートを定着装置80へ向けて搬送することで、シートの搬送が安定し、ジャムなどが発生するのを抑制することができる。また、この場合は、中間転写ベルト61は、各感光体3Y,M,C,Kから離間させておく。
定着装置80へ搬送されたシートは、定着装置80により加熱される。このとき、定着ベルト84の表面温度が、加熱消色インクが消色する温度(例えば、60℃)に制御されている。これにより、シートに加熱消色インクを用いて記載された画像は、定着装置80の加熱で消色する。加熱消色インクが消色する温度は、トナーがシートに定着する温度よりも十分に低い温度である。加熱消色インクは、加熱消色インクが消色する温度以上であれば、消色するため、定着ベルト84の表面温度を、トナーがシートに定着する温度でも、加熱消色インクは、消色する。しかし、定着ベルト84の表面温度を、トナーがシートに定着する温度とした場合、シートにトナーにより形成された画像がある場合、シート上のトナーが溶融して定着ベルト84に付着するおそれがあり、シート上の画像が損傷するおそれがある。従って、定着ベルト84の表面温度を、トナーがシートに定着する温度から、加熱消色インクが消色する温度に落とすことにより、シート上の画像が損傷を抑えることができる。また、定着ベルト84の表面温度を、トナーがシートに定着する温度から、加熱消色インクが消色する温度に落とすことにより、消費電力を抑えることがもでき、好ましい。
定着装置80により加熱されたシートは、スタック部88に向けて搬送される。そして、排紙ローラ対87によりスタック部88に排出される際に排紙ローラ対87の近傍に設けられた加熱後読取部6により加熱後画像が読み取られる。加熱後読取部6により読み取られた加熱後画像データは、メモリ10の加熱後画像情報保存部12に保存される(S2)。
制御部90は、加熱前読取部5が加熱前画像を読み取ったら、判定部91で読み取った加熱前画像データを、色分解する。分解するモードとしては、RGBモード、CMYKモードのどちらのモードでもよい。次に、色分解された各色の画像データについて、2値化して黒(画素値1)の画素数を算出する。また、加熱後読取部6が加熱後画像を読み取ったら、判定部91で読み取った加熱後画像データを、色分解し、各色の画像データについて、2値化して黒の画素数を算出する。そして、判定部91で各色毎に加熱前画像データの黒の画素数から加熱後画像データの黒の画素数を差し引いて各色について、差分Sを算出する(S3)。この差分Sは、黒(画素値1)から白(画素値0)に変化した画素数であり、加熱前後で変化した画素数である。
次に、判定部91は、各色について、差分Sと、加熱前の画像データの黒の画素数とを用いて、変化度R(%)を算出する(変化度R(%)=(差分S/加熱前の画像の黒の画素数)×100)。この変化度Rは、加熱前後で黒(画素値1)から白(画素値0)へと変化した画素の割合である。算出した各色の変化度Rが設定された判定閾値Tを越えているか否かをチェックする(S4)。本実施形態では、判定閾値Tを5%とした。
加熱消色インクで記載された画像は、定着装置80により加熱されたことで消えている。よって、加熱消色インクが使用されていた場合は、加熱後画像データの黒の画素数が、加熱前画像データの黒の画素数よりも少なくなっている。従って、変化度Rが大きくなり、変化度Rが判定閾値Tを超える。一方、加熱消色インクが使用されていない場合は、加熱前後で同じ画像である。従って、加熱後画像データの黒の画素数は、加熱前画像データの黒の画素数とほぼ同じである。よって、変化度Rは≒0であり、判定閾値T以下となる。よって、算出した各色の変化度Rのうち、ひとつでも、判定閾値Tを越えている場合(S4のYes)、判定部91は、加熱消色インクが使用されていると判定する。一方、算出した各色の変化度Rすべてが判定閾値T以下の場合(S4のNo)、判定部91は、加熱消色インクが使用されていないと判定する。
また、判定閾値Tを、ユーザーにより設定可能としてもよい。例えば、報告書など、加熱消色インクが用いられる可能性がある箇所が全体画像の半分以上あるような場合は、判定閾値Tを大きくしても、精度のよい判定を行うことができる。また、請求書や契約書など、全体の画像に対して、加熱消色インクが使用される可能性がある箇所が占める割合が少ない場合、判定閾値Tを小さく設定しないと、正しく判定できないおそれがある。判定閾値Tを、ユーザーにより設定可能とすることにより、判定する書類に応じた最適な判定閾値Tを設定することができ、より利便性の高い装置を提供することができる。
また、本実施形態では、加熱前後の画像データをそれぞれ色分解して各色毎に加熱消色インクの使用を判定しているが、色分解は行わずに、2値化して黒の画素数を算出してもよい。また、本実施形態では、変化度R(差分Sが加熱前の画像(黒)の画素数に示す割合)を用いて、加熱消色インクの使用を判定しているが、変化した画素数を示す差分Sに基づいて加熱消色インクの使用を判定してもよい。また、本実施形態では、2値化した画像データのうち黒(画素値1)の画素数に基づいて、変化した画素数を把握しているが、2値化した画像データのうち白(画素値0)の画素数に基づいて、変化した画素数を把握してもよい。この場合は、加熱後の白の画素数から加熱前の白の画素数を差し引くことで、差分S(加熱前後で変化した画素数)を算出することができる。
制御部90は、判定部91が、加熱消色インクが使用されていないと判定した場合は、メモリの各画像情報保存部に保存された判定したシートに対応する加熱前画像データと、加熱後画像データとを消去する。一方、判定部91が、加熱消色インクが使用されていると判定した場合は、操作表示部50を制御して、使用者に加熱消色インクが使用されていることを報知する。また、ランプ13を点灯制御したり、スピーカ14で警告音を発生させたりして、使用者に加熱消色インクが使用されていることを報知する。また、加熱前画像情報保存部11に保存された加熱前画像データと、加熱後画像情報保存部12に保存された加熱後画像データを、消去せずに、そのままメモリ10に保存しておく。
本プリンタは、シートに画像を形成する機能に加えて、シートに記載された文字などの画像が、加熱消色インクにより記載されたものか否かを判定することができる。よって、書類を承認する前に書類を本プリンタにセットして、加熱消色インクを使用されたか否かの判定を行う。そして、加熱消色インクが使用されていないと判定された書類のみ承認することで、承認後に加熱消色インクで記載した文字を消して書き直すなどの改ざんが行われることを未然防ぐことができる。
加熱消色インクが使用されたか否かは、シート上に形成された画像を擦って画像に摩擦熱を加えることで、加熱消色インクで形成された画像は消え、加熱消色インクが使用されたか否かを判定することができる。しかし、承認者が、書類一枚、一枚について、シート上に形成された文字などの画像を擦って、加熱消色インクが使用されたか否かを調べるのは、煩雑であり、手間がかかる作業である。特に、大量の書類を承認する場合には、大変煩雑な作業となる。しかし、本プリンタを用いることで、承認者は、承認する書類を本プリンタの給紙カセットにセットし、操作表示部50のスタートボタンを押すだけで、承認する書類に加熱消色インクが使用されたか否かを把握することができる。よって、手間をかけずに加熱消色インクが使用されたか否かを把握することができる。
このように、画像形成装置たるプリンタは、シートに画像を形成する機能に加えて、加熱消色インクの使用判定機能を備える。これにより、画像形成装置の利便性を高めることができる。また、加熱前読取部5と加熱後読取部6とを、オプションとして追加して、加熱消色インクの使用判定機能を追加できるようにしてもよい。このように、オプションとして加熱消色インクの使用判定機能を追加する場合は、加熱前読取部5と加熱後読取部6とをシート搬送経路の所定の箇所に取り付ける。また、制御部90のROMに加熱消色インク判定制御プログラムをインストールしたり、メインの制御基板に、加熱消色インクの使用判定を行う制御基板を接続することにより、加熱消色インクの使用判定が行えるようにする。
また、加熱消色インクが使用されていると判定されたとき、加熱前画像情報保存部11に保存された加熱前画像データと、加熱後画像情報保存部12に保存された加熱後画像データは、消去せずに保存される。このように、加熱消色インクが使用されていると判定されたとき、加熱前画像データと、加熱後画像データとはメモリ10に保存されることにより、このメモリ10に保存されたこれら画像データを、不正を働こうとした証拠として用いることができる。また、メモリ10に保存された加熱前画像データを用いて、加熱により消えた画像を、シートに再生することができる。
図5は、操作表示部50の表示の一例を示す図である。
図5(a)は、加熱消色インク判定モードに設定したときの表示の一例を示す図であり、図5(b)は、加熱消色インク判定後の表示の一例を示す図である。
例えば、ユーザーが判定するシートを給紙カセットにセットし、操作表示部50を操作して、加熱消色インク使用判定モードにすると、図5(a)に示すような画像が表示される。ユーザーが、操作表示部50に表示された読み取り開始ボタン50aに触れると、加熱消色インク判定動作が開始され、給紙カセットにセットされたシートが搬送される。そして、上述したように、加熱前画像と、加熱後画像とが読み込まれ、上述した判定部91で加熱消色インクが使用されたか否かが判定される。上述した判定部91で判定が行われると、図5(b)に示すように、操作表示部50に判定結果が表示される。加熱消色インクが使用されていた場合は、「消色あり」と表示するとともに、読み込んだ加熱前画像と、加熱後画像が表示される。このように、操作表示部50に加熱前画像と加熱後画像とを表示することにより、加熱前画像と加熱後画像との差異を確認でき、シートのどこの部分に加熱消色インクが使用されていたかを、把握することができる。この図5(b)に示す例では、金額の記載に加熱消色インクが使用されていたことが確認できる。
また、図5(b)に示す例では、消色部分拡大ボタンを表示し、ユーザーがそのボタンにタッチすると、図6に示すように、操作表示部50の加熱前画像と加熱後画像とを表示する箇所に、加熱消色インクが使用された部分が拡大表示される。例えば、加熱消色インクが使用された箇所が一部で、図5(b)に示す加熱前画像と、加熱後画像の全体表示からでは、加熱消色インクが使用された箇所を把握するのが困難な場合がある。このとき、ユーザーは、消色部分拡大ボタン50bにタッチして、図6に示すように、加熱消色インクが使用された部分を拡大表示させることで、加熱消色インクが使用された箇所を容易に把握することができる。
また、操作表示部50に図5(b)に示すような表示を行うとともに、図1に示したようにランプ13を点灯させたり、スピーカ14で警告音を鳴らすなどして、ユーザーに加熱消色インクが使用されたことを報知してもよい。ランプ13やスピーカ14で報知することにより、操作表示部50の表示を確認することなく、加熱消色インクが使用されたことを確認することができる。
また、加熱消色インクが使用されていた場合、読み取った加熱前画像データや加熱後画像データは、消去されずにメモリ10に保存される。そして、操作表示部50を操作することにより、メモリ10に記憶された加熱前画像データや加熱後画像データを表示して内容を確認することができる。しかし、加熱消色インクが使用されているか否かを判定する書類が機密文書などであり、第3者に見られると問題となる場合もある。よって、図7に示すように、加熱消色インク使用判定モードに設定したときの表示画面に、保存設定画像を表示し、ユーザーに読み取った画像を保存するか否かを設定できるようにしてもよい。
判定する書類が機密文書などで、第3者に見られると問題となる書類の場合は、ユーザーは、保存設定画像50cの「OFF」ボタンをタッチする。これにより、判定部91で加熱消色インクが使用されたと判定された場合でも、判定後にメモリ10の各画像情報保存部に保存された加熱前画像データや加熱後画像データが消去される。これにより、文書の機密を、保持して、加熱消色インクが使用されたか否かを判定することができる。
また、加熱消色インクの使用を判定する範囲を指定できるようにしてもよい。
図8は、画像範囲を指定できるようにした加熱消色インク使用判定の制御フロー図である。
まず、ユーザーが、操作表示部50を操作して画像範囲指定モードを実行する。画像範囲指定モードが実行されたら、制御部90は、操作表示部50に、範囲指定するシートを給紙カセットにセットして、読み込み開始ボタンを押す旨を表示する。ユーザーが給紙カセットに範囲指定するシートをセットして、読み込み開始ボタンを押すと、シートが搬送され、シート上の画像が加熱前読取部5で読み取られる。そして、読み込んだ画像が、操作表示部50やパソコンの画面に表示される。また、プリンタがスキャナを備えている場合は、スキャナで範囲指定するシート上の画像を読み込んでもよい。
図9は、操作表示部50に表示される範囲設定画面の一例である。
図9に示すように、読み込んだ範囲指定する画像が表示されるとともに、指定範囲設定画面50dが表示される。読み込んだ範囲指定する画像上には、指定枠50fも表示されている。ユーザーは、指定範囲設定画面50dの『□』に数値を入力して、範囲指定を行う。指定範囲設定画面の『上』は、指定枠50fの上端の位置に対応し、指定範囲設定画面の『下』は、指定枠50fの下端の位置に対応する。また、指定範囲設定画面の『右』は、指定枠50fの右端の位置に対応し、指定範囲設定画面の『左』は、指定枠50fの左端の位置に対応する。例えば、指定範囲設定画面の『上』の『□』に表示されている『98』よりも大きな数値を入力すると、指定枠50fの上端の位置が上方へと移動し、指定枠50fの上下方向範囲が広がる。このように、範囲指定する画像と指定枠50fとを確認しながら、指定範囲設定画面『□』に数値を入力し、判定する画像範囲を指定する(S1)。判定する画像範囲の指定が終わったら、ユーザーは、指定終了ボタン50eをタッチする。制御部90は、指定終了ボタン50eが押されたら、範囲指定する画像と、指定範囲(入力された上下左右の値)とを関連づけて、メモリ10に記憶する。これにより、次回、同じ書類について、加熱消色インクの使用判定を行う場合は、範囲設定の作業を省略できる。なお、図9では、画素数(ピクセル)で位置を指定しているが、用紙基準端部からの長さ(mm)で位置を指定するようにしてもよい。また、画素で設定するか、長さで設定するかを、ユーザーが選択できるようにしてもよい。
このように、判定する画像範囲を指定したら、上述と同様に、加熱前画像、加熱後画像を読み取る(S12、S13)。この際、読み取る範囲は、指定した画像範囲である。これにより、読み取る画像のデータを少なくすることができる。次に、判定部91で、各色の差分Sを算出する(S14)。この場合、加熱前後の画像データを色分解したり、2値化して黒色の画素数を算出したりする所定の画像処理を行うが、画像データが少ないため、演算負荷が少なくてすみ、すばやく差分Sを算出することができる。
次に、算出した差分Sに基づいて、変化度Rを算出して、変化度Rが判定閾値Tを超えるか否かをチェックする(S15)。この場合も判定する画像範囲を指定しているため、加熱使用インクの検出の感度を上げることができる。先の図9に示すように、指定した画像範囲は、全体の画像データの10%に満たない範囲である。しかも、図9に示した画像においては、加熱消色インクが使用されるおそれがあるのは、『¥』の横の金額を記入する欄であり、指定した画像範囲よりも全体の画像データに占める割合は小さい。その結果、書類の記載内容によっては、加熱消色インクが使用されていたとしても、その変化度Rが、数%となるおそあれもある。
一方、判定する画像範囲を指定することにより、加熱消色インクが使用されるおそれがある箇所が占める割合を大きくすることができる。その結果、加熱消色インクが使用されていた場合、その変化度Rが大きくなる。これにより、加熱使用インクの検出の感度を高めることができ、精度のよい判定を行うことができる。
また、加熱消色インクが使用されていないシートは、スタック部88に排出し、加熱消色インクが使用されているシートは、例えば、手差しトレイ56に排出して、排出先を分けてもよい。この場合、加熱後読取部6は、排紙ローラ対87よりもシート搬送方向上流側に配置する。これは、図1に示す位置では、加熱後読取部6がシートの後端まで画像を読み取るためには、シートの後端が排紙ローラ対87から抜ける必要がある。よって、加熱消色インクが使用されているか否かを判定する場合、シートをスイッチバックして手差しトレイ56へ搬送することができないからである。
制御部90は、判定部91が加熱消色インクが使用されていないと判定した場合は、そのままシートを搬送し、スタック部88へ排出する。一方、判定部91が加熱消色インクが使用されていると判定した場合は、シートを逆搬送する。シートは、定着装置80、レジストローラ対55を順次通過して、手差しトレイ56へ排出される。なお、シートの後端が、排紙ローラ対を抜けるまでの間に、加熱消色インク使用の判定が間に合わない場合は、シートの後端が、加熱後読取部6を通過した後、シートの搬送を一時停止しておき、判定結果が出たら、その判定結果に基づいて、シート搬送制御を行う。また、上記では、加熱消色インクが使用されていると判定されたシートを手差しトレイ56へ排出しているが、加熱消色インクの使用を判定するシートがセットされた給紙カセットとは、異なる給紙カセットに加熱消色インクが使用されていると判定されたシートを排出してもよい。
このように、加熱消色インクが使用されていないシートと、使用されているシートとで排出先を異ならせることにより、連続判定後に、ユーザー自ら加熱消色インクが使用されたシートと、使用されていないシートとに仕分け処理を行う必要がない。これにより、利便性の高い装置を提供することができる。
また、図10に示すように、シートの排出先が、スタック部88のほかに、第2スタック部89や、後処理装置95の後処理スタック部95aなど、シートの排出先が、3つ以上存在する場合は、ユーザーが排出先を設定できるようにしてもよい。具体的には、ユーザーが操作表示部を操作して、加熱消色インクが使用されていないシートの排出先を、スタック部88、第2スタック部、後処理スタック部95aのうちのいずれか一つを設定する。また、加熱消色インクが使用されているシートの排出先を、残りの2つのうちのいずれかに設定するのである。これにより、ユーザーの使用状況に応じた排出先の設定を行うことができ、装置の利便性を高めることができる。
また、加熱消色インクが使用されたシートと、そうでないシートとで、スタック部88への排出位置をシート幅方向に互いに異ならせることで、加熱消色インクが使用されたシートとそうでないシートとを区別してもよい。この場合は、排紙ローラ対87をシート幅方向移動可能な構成として、加熱消色インクが使用されたシート搬送時は、排紙ローラ対87をシート幅方向に移動させる。これにより、加熱消色インクが使用されたシートの排紙位置を、加熱消色インクが使用されていないシートの排出位置に対してシート幅方向に異なることができる。このように構成することでも、連続判定後に、ユーザー自ら仕分け処理を行う必要がない。
また、判定部91で加熱消色インクが使用されている判定した場合、シートの所定の位置に、加熱消色インクが使用されていることを示す画像を形成してから、スタック部88へ排出してもよい。この場合も加熱後読取部6は、排紙ローラ対87よりもシート搬送方向上流側に配置する。
制御部90は、判定部91が加熱消色インクが使用されていないと判定した場合は、そのままシートを搬送し、スタック部88へ排出する。一方、判定部91が加熱消色インクが使用されていると判定した場合は、シートを逆搬送する。シートは、逆搬送時の後端がレジストローラ対55を抜けるまで、逆搬送した後、正規搬送に切り換えて、シートの先端を、レジストローラ対55に突き当てて搬送を一時停止する。また、制御部90は、各作像ユニット1Y,C,M,Kを制御して、加熱消色インクが使用されていることを示す画像を形成する。加熱消色インクが使用されていることを示す画像としては、例えば、赤色などの目立つ色で「加熱消色インク使用有り」、「NG」、「×」などが挙げられる。また、加熱消色インクが使用されていることを示す画像を形成する位置としては、例えば、加熱消色インクが使用されていた箇所などが挙げられる。これらは、一例であり、加熱消色インクが使用されていることを示す画像や、形成する位置は、これらに限られない。
そして、通常の画像形成動作と同様にして、所定のタイミングでレジストローラ対を回転駆動して、二次転写ニップへ搬送し、二次転写ニップで、シートの所定の位置に加熱消色インクが使用されていることを示すトナー像が中間転写ベルト61から転写される。その後は、定着装置80に搬送され、定着装置80でシートの所定の位置に転写された加熱消色インクが使用されていることを示すトナー像が定着された後、スタック部88へ排出される。
これによれば、スタック部88に排出されたシートを見れば、容易に、加熱消色インクが使用されているか否かを目視で確認することができる。
また、加熱消色インクが使用されていると判定されたシートに形成する画像は、加熱消色インクで形成された画像でもよい。この場合は、メモリ10に保存された加熱前画像データと、加熱後画像データとに基づいて、加熱消色インクで形成された画像を把握し、把握した画像を、各作像ユニット1Y,C,M,Kを用いて、トナー像化する。そして、二次転写ニップで、このトナー像を、加熱消色インクが使用されていると判定されたシートの加熱消色インクで形成されていた画像の部分に転写し、定着装置80で定着した後、スタック部88に排出する。これにより、定着装置80の加熱により消えてしまった加熱消色インクで形成された画像を、トナー像で復活させて、排出することができる。また、トナー像により復活させた画像は、加熱により消えることがないので、承認後に消されて偽造や改ざんが行われることがない。
次に、プリンタの変形例について、説明する。
[変形例1]
図11は、変形例1のプリンタを示す概略構成図である。
この変形例1のプリンタは、第1給紙カセット51に加熱前読取部5を設けたものである。オプションとして、加熱消色インク使用判定機能を付加する場合、第1給紙カセット51を、加熱前読取部5が設けられた給紙カセットに取り替えることで、加熱前読取部5をプリンタ内に組み込むことができる。これにより、容易に加熱消色インク使用判定機能を付加することができる。
[変形例2]
図12は、変形例2のプリンタを示す概略構成図である。
この変形例2のプリンタは、手差しトレイ56に加熱前読取部5を設けたものである。このため、この変形例2では、加熱消色インク使用判定を行うシートは、手差しトレイ56にセットすることになる。
通常、給紙カセットには、シート束が収納されている。従って、変形例1のように給紙カセットに加熱消色インク使用判定を行うシートをセットする構成の場合は、給紙カセットに収納されたシート束を取り出して、加熱消色インク使用判定を行うシートをセットする手間が生じる。一方、手差しトレイ56は、一時的に使用する特別なシートに画像を形成する際に用いるのが一般的であり、通常は、手差しトレイ56に常時シートがセットされていることはない。従って、手差しトレイ56に加熱消色インク使用判定を行うシートをセットさせる構成とすることで、変形例1の第1給紙カセットに加熱消色インク使用判定を行うシートをセットさせる構成とは異なり、シート束を取り出す手間が生じることがない。これにより、変形例1の第1給紙カセットに加熱消色インク使用判定を行うシートをセットさせる構成よりも、ユーザーの手間を削減することができるというメリットがある。また、例えば、長尺なシートなど、給紙カセットにはセットできないようなシートについても、加熱消色インクの使用判定を行うことができる。
[変形例3]
図13は、変形例3のプリンタを示す概略構成図である。
この変形例3は、給紙カセットにセットされたシートが搬送される給紙路53と、手差しトレイ56にセットされたシートが搬送される手差し路56aとが合流する合流部よりもシート搬送方向下流側に加熱前読取部5を配置したものである。
この変形例3では、レジストローラ対55から二次転写ニップの間に加熱前読取部5を配置した。手差し路56aと給紙路53とが合流する合流部よりもシート搬送方向下流側に加熱前読取部5を配置することで、加熱消色インク使用判定を行うシートを、手差しトレイ56、給紙カセット51,52のいずれにセットしても、加熱前読取部5で加熱前画像を読み取ることができる。
この変形例3は、レジストローラ対55の手前で手差し路56aと給紙路53とが合流するので、レジストローラ対55の手前から定着装置80までの間に加熱前読取部5を配置すればよい。
[変形例4]
図14は、変形例4のプリンタを示す概略構成図であり、図15は、変形例4のプリンタの加熱消色インク使用判定の制御ブロック図である。
この変形例4は、一つの読取部7で加熱前後の画像を読み取るものである。
手差しトレイ56や給紙カセット51、52にセットされた加熱消色インク使用判定を行うシートを搬送し、読取部7で加熱前画像が読み取られ、読取部7で読み取られた加熱前画像は、メモリ10の加熱前画像情報保存部11に保存される。読取部7で読み取られたシートは、定着装置80へ搬送され、定着装置80により加熱消色インクが消色する温度以上に加熱される。シートの後端が、定着装置80を抜けたら、スイッチバックして、シートを逆搬送する。これにより、シートは、定着装置80、二次転写ニップを経て、再び、読取部7に搬送される。そして、読取部7で加熱後画像が読み取られ、読取部7で読み取られた加熱後画像は、メモリ10の加熱後画像情報保存部12に保存される。その後、シートは、反転路57へ搬送された後、排紙ローラ対87を経て、スタック部88へ排出される。
この変形例4では、読取部7を取り付けるだけで、加熱消色インク判定機能を付加することができる。
また、加熱前画像と加熱後画像とを別々の読取部で読み取る場合、加熱前画像と加熱後画像とを比較する際、各読取部の固体差による影響により比較精度が低下する。このため、比較精度を高めるには、固体差による補正値を割り出し、算出した差分Sを補正値で補正する必要がある。一方、この変形例4では、ひとつの読取部13で、加熱前後の画像を読み取るので、読取部の固体差による影響が出ない。よって、読取部の固体差による補正が不要となり、精度の良い判定が可能となる。
[変形例5]
図16は、変形例5のプリンタを示す概略構成図であり、図17は、変形例5のプリンタの加熱消色インク使用判定の制御ブロック図である。
この変形例5は、レジストローラ対55から二次転写ニップまでの間に、シートのおもて面の画像を読み取るおもて面読取部7aと、シートの裏面の画像を読み取る裏面読取部7bとを設け、シートの両面について加熱使用インク使用判定したものである。
まず、手差しトレイ56や給紙カセット51、52にセットされた加熱消色インク使用判定を行うシートを搬送し、おもて面読取部7aでおもて面加熱前画像を読み取り、裏面読取部7bでお裏面加熱前画像を読み取る。おもて面読取部7aで読み取ったおもて面加熱前画像は、メモリ10のおもて面加熱前画像情報保存部11aに保存される。裏面読取部7bで読み取られた裏面加熱前画像は、メモリ10の裏面加熱前画像情報保存部11bに保存される。
次に、シートは、定着装置80へ搬送され、定着装置80によりシート両面の加熱消色インクが消色する温度以上に加熱される。シートの後端が、定着装置80を抜けたら、スイッチバックして、シートを逆搬送し、おもて面読取部7aでおもて面加熱後画像が読み取られ、裏面読取部7bで裏面加熱後画像が読み取られる。おもて面読取部7aで読み取られたおもて面加熱後画像は、メモリ10のおもて面加熱後画像情報保存部12aに保存される。裏面読取部7bで読み取られた裏面加熱後画像は、メモリ10の裏面加熱後画像情報保存部12bに保存される。その後、シートは、反転路57へ搬送された後、排紙ローラ対87を経て、スタック部88へ排出される。
おもて面加熱後画像と裏面加熱後画像が読み取られたら、おもて面加熱前画像情報保存部11aに保存されたおもて面加熱前画像と、おもて面加熱後画像情報保存部12aに保存されたおもて面加熱後画像とを読み出す。そして、制御部90のおもて面判定部91aで、上述と同様な画像処理を行い、差分Sを算出し、変化度Rを求め、変化度Rが判定閾値Tを超えているか否かをチェックして、シートのおもて面に加熱消色インクが使用されているか否かを判定する。
また、裏面加熱前画像情報保存部11bに保存された裏面加熱前画像と、裏面加熱後画像情報保存部12bに保存された裏面加熱後画像とを読み出す。そして、制御部90の裏面判定部91bで、上述と同様な画像処理を行い、差分Sを算出し、変化度Rを求め、変化度Rが判定閾値Tを超えているか否かをチェックして、シートの裏面に加熱消色インクが使用されているか否かを判定する。
シートのおもて面、裏面のいずれかに、加熱消色インクが使用されていると判定した場合は、操作表示部50やランプ13などの判定結果報知部で、シートのおもて面、裏面のいずれかに加熱消色インクが使用されている旨を報知する。
これにより、シートのおもて面と裏面の両方について、加熱消色インクが使用されているか否かを判定することができる。
[変形例6]
図18は、変形例6のプリンタを示す概略構成図であり、図19は、変形例6のプリンタの加熱消色インク使用判定の制御ブロック図である。
この変形例6は、ひとつの読取部7で、シート両面について、加熱消色インク使用判定を行うものである。
この変形例6には、定着装置80を経由せずに、シートを排紙ローラ対87へ搬送可能な、回避路58が設けられている。
まず、手差しトレイ56や給紙カセット51、52にセットされた加熱消色インク使用判定を行うシートを搬送し、読取部7でおもて面加熱前画像を読み取り、おもて面加熱前画像を、メモリ10のおもて面加熱前画像情報保存部11aに保存する。次にシートは、分岐爪により回避路58へ搬送され、排紙ローラ対87まで搬送される。シートが排紙ローラ対87まで搬送されたら、スイッチバックし、反転路57を通って、再び、読取部7へ搬送し、読取部7で裏面加熱前画像を読み取る。読取部7で読み取った裏面加熱前画像は、裏面加熱前画像情報保存部11bに保存される。
再度、読取部7を通過したシートは、定着装置80へ搬送され、定着装置80によりシート両面の加熱消色インクが消色する温度以上に加熱される。定着装置80で加熱されたシートは、上述と同様に、排紙ローラ対まで搬送されたら、スイッチバックし、反転路57を通って、三度、読取部7へ搬送され、読取部7で加熱後おもて面画像が読み取られる。読取部7で読み取ったおもて面加熱後画像は、おもて面加熱後画像情報保存部12aに保存される。
読取部7で加熱後おもて面画像が読み取られたシートは、排紙ローラ対87まで搬送される。このとき、定着装置80の一度の加熱で、シート裏面まで加熱消色インクが消色する温度に加熱できていない場合があるときは、定着装置80に再度、シートを通過させ、裏面を加熱消色インクが消色する温度に加熱する。一度の加熱で、十分裏面まで加熱消色インクが消色する温度に加熱できる場合は、シートの熱的ダメージなどを避けるために、回避路58を通して、排紙ローラ対87まで搬送する。
排紙ローラ対87までシートが搬送されたら、三度、スイッチバックし、反転路57を通って、四度、シートを読取部7へ搬送し、読取部7で裏面加熱後画像が読み取られる。読取部7で読み取られた裏面加熱後画像は、裏面加熱後画像情報保存部12bに保存される。読取部7で裏面加熱後画像を読み取られたシートは、、回避路58を通って、排紙ローラ対87によりスタック部88へ排出される。
その後、上述と同様にして、おもて面加熱前画像とおもて面加熱後画像とを用いて、おもて面判定部91aでシートのおもて面に加熱消色インクが使用されているか否か判定する。また、裏面加熱前画像と裏面加熱後画像とを用いて、裏面判定部91bでシートの裏面に加熱消色インクが使用されているか否か判定する。そして、シートのおもて面、裏面のいずれかに、加熱消色インクが使用されていると判定した場合は、判定結果報知部で、シートのおもて面、裏面のいずれかに加熱消色インクが使用されている旨を報知する。
この変形例6では、ひとつの読取部で、シート両面の加熱消色インク使用判定を行うことができる。
[変形例7]
図20は、変形例7のプリンタを示す概略構成図であり、図21は、変形例7のプリンタの加熱消色インク使用判定の制御ブロック図である。
この変形例7は、シートの通過が1回で済むワンパス搬送で、おもて面の加熱前後の画像と裏面の加熱前後の画像とを読み取れるようにしたものである。
図20に示すように、変形例7のプリンタは、定着装置80よりもシート搬送方向上流側に、シートおもて面の加熱前画像を読み取るおもて面加熱前読取部5aと、シート裏面の加熱前画像を読み取る裏面加熱前読取部5bが配置されている。また、定着装置80よりもシート搬送方向下流側には、シートおもて面の加熱後画像を読み取るおもて面加熱後読取部6aと、シート裏面の加熱後画像を読み取る裏面加熱後読取部6bとが配置されている。
手差しトレイ56や給紙カセット51、52にセットされた加熱消色インク使用判定を行うシートを搬送すると、おもて面加熱前読取部5aによりおもて面加熱前画像が読み取られ、裏面加熱前読取部5bにより裏面加熱前画像が読み取られる。おもて面加熱前読取部5aにより読み込まれたおもて面加熱前画像は、メモリ10のおもて面加熱前画像情報保存部11aに保存され、裏面加熱前読取部5bにより読み込まれた裏面加熱前画像は、メモリ10の裏面加熱前画像情報保存部11bに保存される。
次に、シートは、定着装置80により、おもて面と裏面が加熱消色インクが消色する温度に加熱される。次に、シートは、おもて面加熱後読取部6aによりおもて面加熱後画像が読み込まれ、裏面加熱後読取部6bにより裏面加熱後画像が読み込まれる。おもて面加熱後読取部6aにより読み込まれたおもて面加熱後画像は、メモリ10のおもて面加熱後画像情報保存部12aに保存され、裏面加熱後読取部6bにより読み込まれた裏面加熱後画像は、メモリ10の裏面加熱後画像情報保存部12bに保存される。そして、シートは、排紙ローラ対87によりスタック部88へ排出される。
おもて面加熱後画像と、裏面加熱後画像とを読み取ったら、上述と同様にして、おもて面加熱前画像とおもて面加熱後画像とを用いて、おもて面判定部91aでシートのおもて面に加熱消色インクが使用されているか否か判定する。また、裏面加熱前画像と裏面加熱後画像とを用いて、裏面判定部91bでシートの裏面に加熱消色インクが使用されているか否か判定する。そして、シートのおもて面、裏面のいずれかに、加熱消色インクが使用されていると判定した場合は、判定結果報知部で、シートのおもて面、裏面のいずれかに加熱消色インクが使用されている旨を報知する。
この変形例7では、シートの通過が1回で済むワンパス搬送で、シートのおもて面と裏面の両方について、加熱消色インクが使用されたか否かを判定することができ、変形例5や6に比べて、すばやく判定を行うことができる。
上述した定着装置80は、ベルトを加熱して、ベルトの熱を定着ニップに搬送されたシートに伝達してシートを加熱する熱ベルト方式である。本熱ベルト方式の利点はニップを長く確保し、高速に動作させてもシートへ熱を与えられる。また加熱ベルト及びベルト加熱ローラに熱容量の小さな部材を選択することにより、設定温度までの待ち時間を短縮することも可能となる。しかし、定着装置80としては、熱ベルト方式に限らず、下記するように熱ローラ方式などの定着装置を用いてもよい。以下、定着装置80の変形例について説明する。
[定着装置の第1変形例]
図22は、定着装置の第1変形例を示す概略構成図である。
この第1変形例は、図22に示すように、一対のローラで構成し、シートを搬送しながら加熱する熱ローラ方式の定着装置である。
図22に示す定着装置80は、加熱ローラ101とこの加熱ローラとの間でニップを形成する加圧ローラ102と加熱手段としてのサーマルヒータ103とを有している。図22ではサーマルヒータの制御のための加熱制御手段を有しており、加熱ローラ101の表面温度を検知するサーミスタ104からの検知情報を元にサーマルヒータ103を制御している。本熱ローラ方式の利点としては用紙搬送の機能を有していることであり、装置の構成を簡易なものとすることが可能となる。
[定着装置の第2変形例]
図23は、定着装置の第2変形例を示す概略構成図である。
この第2変形例の定着装置は、誘導加熱によりローラを加熱するものである。
図23の定着装置80は、磁束発生手段としての誘導加熱部130、発熱部材としての加熱スリーブ122、加熱ローラ121、加圧ローラ123等で構成される。
ここで、発熱部材としての加熱スリーブ122は、厚さが30〜50μmの金属材料からなる基材122a上に弾性層122b、離型層122cを順次形成したものであって、外径が40mmになっている。加熱スリーブ122の基材122aを形成する材料としては、鉄、コバルト、ニッケル、又は、これらの合金、等の磁性金属材料を用いることができる。
加熱スリーブ122の弾性層122bは、シリコーンゴム等の弾性材料からなり、その厚さは150μmになっている。これにより、熱容量がそれ程大きくなく、定着ムラのない良好な定着画像を得ることができる。
加熱スリーブ122の離型層122cは、PFA等のフッ素化合物をチューブ状に被覆したものであって、その厚さは50μmになっている。加熱ローラ121は、ステンレス鋼等の金属材料からなる円筒状の芯金121a上に、シリコーン発泡体からなる耐熱弾性層121bが形成されたものであって、外径が約40mmになっている。加熱ローラ121の弾性層121bは、肉厚が9mmで、軸上におけるアスカー硬度が30〜50度となるように形成されている。加熱ローラ121は、加熱スリーブ122の内周面に当接して、薄肉の加熱スリーブ122をローラ状に保持している。
加圧ローラ123は、アルミニウム、銅等の高熱伝導性金属材料からなる芯金123a上に、シリコーンゴム等の耐熱性弾性層123b、離型層(不図示である)が順次形成されたものであって、外径が40mmになっている。弾性層123bは、肉厚が2mmとなるように形成されている。離型層は、PFAチューブを被覆したものであって、厚さが50μmになるように形成されている。加圧ローラ123は、加熱スリーブ122を介して加熱ローラ121に圧接していて、その圧接部にニップ部を形成している。そして、このニップ部に、シートPが搬送されることになる。
磁束発生手段としての誘導加熱部130は、励磁コイル131、コア部132、消磁コイル部133、等で構成される。励磁コイル131は、加熱スリーブ122の外周の一部を覆うように配設されたコイルガイド上に細線を束ねたリッツ線を巻回して幅方向(図23の紙面垂直方向である)に延設したものである。消磁コイル部133は、シート幅方向に相当する位置関係で対称に配置され、励磁コイル131上に重なって配置されている。コア部132は、フェライト等の強磁性体(比透磁率が2500程度である)からなり、加熱スリーブ122に向けて効率のよい磁束を形成するためにセンターコア132bやサイドコア132aが設けられている。コア部132は、幅方向に延設された励磁コイル131に対向するように設置されている。
このように構成された定着装置80は、次のように動作する。
駆動モータによって、加圧ローラ123が図23の反時計方向に回転駆動されると、加熱スリーブ122も時計方向に回転する。このとき、加熱スリーブ122を保持する加熱ローラ121は、積極的に回転駆動されないことになる。そして、発熱部材及び加熱部材としての加熱スリーブ122は、誘導加熱部130との対向位置で、誘導加熱部130から発生される磁束によって加熱される。
詳しくは、電源部から励磁コイル131に10kHz〜1MHz(好ましくは、20kHz〜800kHzである)の高周波交番電流を流すことで、励磁コイル131に対向する加熱スリーブ122の近傍に磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このように交番磁界が形成されることで、加熱スリーブ122の基材122a(発熱層)に渦電流が生じて、基材122aはその電気抵抗によってジュール熱が発生して誘導加熱される。
こうして、加熱スリーブ122は、自身の基材122aの誘導加熱によって加熱される。
誘導加熱部130によって加熱された加熱スリーブ122の表面は、加圧ローラ123とのニップ部に達する。そして、搬送されるシート上の、未定着トナー像T(トナー)を加熱して溶融する。詳しくは、シートPが、ガイド板124に案内されながら加熱スリーブ122と加圧ローラ123との間に送入される(矢印Y1の搬送方向の移動である)。そして、加熱スリーブ122から受ける熱と加圧ローラ123から受ける圧力とによってトナー像がシートに定着され、加熱分離板125、加圧分離板126によって加熱スリーブ122から分離されながら、シートはニップ部から送出される。ニップ部を通過した加熱スリーブ122表面は、その後に再び誘導加熱部130との対向位置に達する。
[定着装置の第3変形例]
図24は、定着装置の第3変形例を示す概略構成図である。
この第3変形例の定着装置は、誘導加熱方式の定着装置80の他の例である。
図24に示すように、第3変形例の定着装置においては、誘導加熱部305が、内周部分がベルト加熱ローラに対向するように設置されている。誘導加熱部305は制御基盤より任意の周波数特性を持った電流を通電させることにより磁束を発生し、ベルト加熱ローラ及び加熱ベルトに渦電流を発生させている。また、この図24では、誘導加熱部305による過加熱を防止するため、出口にサーミスタ306設けている。また、ベルト加熱ローラ304が回転していることを確認するためのエンコーダ308も設置している。
図23、図24に示した誘導加熱方式による加熱はエネルギー効率に優れており、設定温度までの待ち時間を短縮することが可能となる。また、加熱手段による主走査方向の温度ムラがなくなることも特徴である。また、連続通紙中のシート毎に定着温度を変える制御を行っても、加熱部材の応答性が高く、加熱部材表面の温度を短時間で可変することが可能である。これにより、トナーを溶融してシートに定着させる定着温度から、加熱消色インクが消色する温度、加熱消色インクが消色する温度から定着温度へ短時間で切り替えることができる。
[定着装置の第4変形例]
図25は、定着装置の第4変形例を示す概略構成図である。
図25に示す第4変形例の定着装置は、加圧ローラ611、ニップ形成部材612、加熱ベルト613、金属パイプ614などを備えている。ヒータ615、補強ステー616などを備えている。加圧ローラ611は、金属の芯金とシリコーンゴムからなっており、ニップ形成部材612は、フッ素ゴムなどをPTFEシートなどで巻いたものである。加熱ベルト613は、SUSやNiの基材の表面にシリコーンゴムとPFAとからなる表層が形成されたものである。金属パイプ614は、SUSやNiの基材の加熱ベルト613と接する外周面にフッ素系の摺動塗装が施されたものである。
ヒータ615が発熱する事により、金属パイプ614が加熱される。それにより、接触している加熱ベルト613の温度が上昇する。温度が所望の温度まで達した加熱ベルト613とニップ形成部材612、加圧ローラ611によって形成されたニップにシートPが搬送されることにより、シート上のトナー像が加熱・加圧され、シートに定着する。定着動作によって温度が下がった加熱ベルト613を再びヒータで加熱する。
[定着装置の第5変形例]
図26は、定着装置の第5変形例のを示す概略構成図である。
図26に示すように、この第5変形例の定着装置80は、回転する無端状ベルトからなる加熱スリーブ621と、加熱スリーブ621の外周面と当接する加圧ローラ631とを備えている。また、加熱スリーブ621の内周側に配置され、加熱スリーブ621を介して加圧ローラと当接してニップ部を形成する当接部材626を備えている。さらに、加熱スリーブ621の内周側に加熱スリーブ621と当接または近接して配置され、加熱スリーブ621を直接または間接的に加熱する面状発熱体622も備えている。また、加熱スリーブ621の内周側に加熱スリーブ621との間に面状発熱体622を挟むように配置され、面状発熱体622を所定位置で支持する発熱体支持部材623を備える。なお、図26では、面状発熱体622が加熱スリーブ621の内周面と当接し、直接加熱する構成を示している。
加熱スリーブ621が当接部材626により加圧ローラ631と当接しているニップに搬送されたシート上のトナー像が、面状発熱体622により加熱された加熱スリーブ621に加熱され、シート上に定着する。
上記第4、第5変形例の定着装置も、加熱部材の応答性が早く、連続通紙中の1枚毎に定着温度を可変する制御を行うことが可能である。よって、第4第5変形例の定着装置においても、トナーを溶融してシートに定着させる定着温度から、加熱消色インクが消色する温度、加熱消色インクが消色する温度から定着温度へ短時間で切り替えることができる。
[定着装置の第6変形例]
図27は、定着装置の第6変形例のを示す概略構成図である。
この第6の変形例は、複数のサーマルヒータ403を加熱ローラ401の回転軸方向に並べて、加熱領域を回転軸方向に分割して加熱できるようにしたものである。
この図27では、加熱ローラ401、加熱ローラ401とニップを形成する加圧ローラ402、サーマルヒータ403で構成しており、サーマルヒータ403を加熱ローラ401に対向して複数設置している。このサーマルヒータは独立に用紙加熱ローラを加熱可能である。この独立したサーマルヒータを使用することにより、加熱消色インクの使用を判定する画像範囲のみ加熱することができ、消費電力を落とし、また画像情報の欠損リスクの低減が可能となる。また図27は、熱ローラ方式であるが、熱ベルト方式であっても同様の構成は可能である。
[定着装置の第7変形例]
図28は、定着装置の第7変形例のを示す概略構成図である。
この第6変形例の定着装置は、シートに温風を当てて加熱するものであり、送風部501と熱源502とを有している。送風部501で熱源502により熱された空気をシートPに当てることで、シート上のトナーを加熱する。本方式は上部から紙表面に対して熱を与える方式のため、常に同じ熱量を紙表面に与えることが可能である。また、画像に対して非接触で熱を与えるため、画像の欠損が起こらない。
[定着装置の第8変形例]
図29は、定着装置の第8変形例のを示す概略構成図である。
この変形例では、図29に示すように熱源502の輻射熱によりにシート上のトナーを加熱して定着するものであり、熱源502と、熱源502を囲う反射板503とで構成されている。熱源502から発した熱が直接または、反射板に反射してシート上のトナーに当たることにより、トナーが溶融してシートに定着する。この方式の利点としては、短時間でトナーを昇温させることができる。また、トナー像に対して非接触で熱を与えるため、欠損が起こらない。
また、上記熱源502としては、ニクロム線などのほかに、キセノンフラッシュランプを用いることができる。キセノンフラッシュランプからの閃光放射エネルギーによりシートPを加熱消色インクが消色する温度まで加熱する。キセノンフラッシュランプを用いることにより、昇温する時間が0[s]であり、紙燃えの可能性がない。
下記表1は、各定着方式での、加熱消色インクを消色させるときの優劣を求めた表である。
Figure 2016090947
上記表1の「熱ローラ」は、先の図22に示した熱ローラ方式の定着装置であり、「熱ベルト」は、図1のプリンタに採用した熱ベルト方式の定着装置である。また、「IH」は、先の図23〜図24に示した誘導加熱方式の定着装置であり、「デジタル」は、先の図27に示した定着装置である。また、「温風」は、先の図28に示した定着装置であり、「ラジアント」は、先の図29に示した定着装置で、「フラッシュ」は、先の図29に示す定着装置の熱源を、キセノンフラッシュランプにしたものである。
「温度ムラ」は、温度ムラなくシートPを加熱できるものを「○」、温度ムラが少し生じるものを「△」、温度ムラが顕著に生じるものを「×」とした。また、「部分加熱」は、シートを部分的に加熱できるものを「○」、シートを大まかに部分加熱できるものを「△」、部分加熱できないものを「×」とした。また、用紙搬送機能は、シートを搬送可能なものを「○」、搬送不能なものを「×」とした。「立ち上がり時間」は、OFFの状態から加熱消色インクが消色可能になるまでに必要時間であり、非常に短い時間で立ち上がるものを「◎」、短い時間で立ち上がるものを「○」、立ち上がり時間が、標準的なものを「△」とした。
「両面同時での加熱可否」は、一度の通紙でシートの表面と裏面の両方を、加熱消色インクが消色する温度以上加熱できるか否かを示しており、容易に実現できるものを「○」、実現は可能であるものを「△」、実現が困難なものを「×」とした。また、「画像欠損のしづらさ」は、加熱消色インク使用判定するシートに形成された画像のうち、トナーにより形成された画像は、定着装置の熱により溶融するおそれがある。シートに接触する場合は、このような溶融したトナーが加熱部材に付着して、画像欠損が生じる可能性がある。従って、シートに接触しながら加熱する「熱ローラ」、「熱ベルト」、「IH」は、評価結果が「△」である。部分加熱が可能な「デジタル」は、加熱しないところでは、画像欠損が生じる可能性がないため、評価結果が「○」である。一方、シートに非接触で加熱する「温風」、「ラジアント」、「フラッシュ」は、画像欠損が生じることがないので、評価結果は、「◎」である。
「温度制御」は、シートに加える熱量(シートの温度)を制御可能であるか否かの評価であり、温度制御が可能なものを「○」、温度制御ができないものを「×」とした。温度制御が可能な加熱装置を用いることにより、シートの加熱しずぎによる着色物の変色などを抑制することができる。
また、加熱消色インクで記載された画像は、定着装置80により加熱されることで、消えてしまう。加熱消色インクは、所定の温度(−10℃)以下に冷やすと、消色したインクが再び発色する。このため、装置1にシートを冷却する冷却手段を設けて、加熱で消色したインクを再度、発色させるようにしてもよい。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、以下の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
搬送されてきたシートにトナー像を形成する作像ユニット1などのトナー像形成手段を備えた画像形成装置において、シートの少なくとも一部を加熱する定着装置80などの加熱手段と、加熱手段による加熱前後のシート上の画像を読み取る画像読取手段と、画像読取手段で読み取った加熱前後の画像情報に基づいて、加熱消色インクなどの加熱消色記録剤が使用されているか否かを判定する判定部91などの判定手段とを備えた。
態様1によれば、加熱消色インクなどの加熱消色記録剤を使用して形成された文字などの画像は、定着装置80などの加熱手段で加熱することにより消色する。よって、画像読取手段で定着手段により加熱される前の画像と、加熱された後の画像とを読み取って、加熱前後の画像を比較することにより、加熱消色記録剤が使用されたか否かを判定することができる。具体的に説明すると、加熱消色記録剤が使用されていない場合は、読み取った加熱前後の画像に違いはない。しかし、加熱消色記録剤が使用されている場合は、加熱消色記録剤により形成された画像は消えるため、読み取った加熱前後の画像に違いが生じる。よって、画像読取手段で加熱前の画像と、加熱後の画像とを読み取って、加熱前後の画像を比較して、加熱前後の画像が異なっているか否かを判定することにより、加熱消色記録剤が使用されているか否かを判定することができる。これにより、文書について承認を行う前に、本装置を用いて、加熱消色記録剤が使用されたか否かの判定を行うことで、加熱消色記録剤を用いた文書について、承認してしまうのを防止することができ、文書の改ざんなどの不正を未然に防止することができる。
また、シートに画像を形成する基本機能に、加熱記録剤の使用の有無の判定を行うという機能が付加され、利便性のよい画像形成装置を提供することができる。
(態様2)
(態様1)において、前記加熱手段は、シートに形成されたトナー像を加熱してシートに定着させる定着装置80などの定着手段である。
これによれば、既存の画像形成装置に画像読取手段を追加するだけで、シートに画像を形成する基本機能に、加熱記録剤の使用の有無の判定を行うという機能を追加することができ、安価に利便性のよい画像形成装置を提供することができる。
(態様3)
(態様1)または(態様2)において、画像読取手段は、定着装置80などの加熱手段よりもシート搬送方向上流側に配置され、加熱手段により加熱される前のシート上の画像を読み取る加熱前読取部5と、加熱手段よりもシート搬送方向下流側に配置され、加熱手段により加熱される前のシート上の画像を読み取る加熱後読取部6とを有する。
これによれば、シートの通過が1回で済むワンパス搬送で、シート一方の面の加熱前画像と、加熱後画像とを読み取ることができる。
(態様4)
(態様3)において、加熱前読取部5を、給紙カセットに設けた。
これによれば、変形例1で説明したように、給紙カセットを取り替えることにより、加熱前読取部5をプリンタ内に組み込むことができる。これにより、加熱消色インク使用判定機能を有していない装置に、容易に加熱消色インク使用判定機能を付加することができる。
(態様5)
(態様3)において、加熱前読取部5を、手差しトレイに設けた。
これによれば、変形例2で説明したように、加熱消色インクなどの加熱消色記録剤の使用を判定するシートを手差しトレイにセットすることになる。これにより、加熱前読取部5を給紙カセットに設けて加熱消色記録剤の使用を判定するシートを給紙カセットにセットさせる構成に比べて、予めセットされている用紙束を取り除くなどの手間が生じるのを低減することができる。
(態様6)
(態様1)乃至(態様3)いずれかにおいて、画像読取手段の少なくとも定着装置80などの加熱手段により加熱される前のシート上の画像を読取可能な読取部を、給紙カセットに積載されたシートが搬送される給紙路53と手差しトレイ56に積載されたシートが搬送される手差し路56aとが合流する合流部と加熱手段との間に配置した。
これによれば、変形例3で説明したように、手差しトレイ56、給紙カセット51,52のいずれにセットしても、読取部で加熱前画像を読み取ることができる。
(態様7)
(態様1)または(態様2)において、シートを画像読取手段の読取部7などの画像読取部、定着装置80などの加熱手段を順次搬送させた後、再度、前記画像読取部へ搬送する。
これによれば、変形例4で説明したように、一つの読取部7で加熱前後の画像を読み取ることができる。これにより、複数の読取部で加熱前の画像と、加熱後の画像とを読み取る場合に比べて、読取部の固体差による影響が出ない。よって、加熱前の画像と、加熱後の画像との差を精度よく検知することが可能となり、精度のよく加熱消色記録剤の使用判定を行うことが可能となる。
(態様8)
(態様1)乃至(態様7)いずれかにおいて、前記画像読取手段でシート両面の加熱前後の画像を読み取り、判定部91などの判定手段は、前記画像読取手段で読み取ったシート両面の加熱前後の画像情報に基づいて、シート両面について加熱消色記録剤が使用されているか否かを判定する。
これによれば、シートの両面について、加熱消色インクが使用されているか否かを判定することができる。
なお、前記画像読取手段で、シート両面の加熱前後の画像を読み取る方法としては、変形例5で説明したように、画像読取手段が、シートおもて面の画像を読み取るおもて面読取部7aと、シート裏面の画像を読み取る裏面読取部7bとを備え、シートを、各読取部、加熱手段に順次搬送した後、再度、各読取部に搬送することで、シート両面の加熱前後の画像を読み取ることができる。
また、変形例7で説明したように、画像読取手段が、加熱前のシートおもて面の画像を読み取るおもて面加熱前読取部5aと、加熱前のシート裏面の画像を読み取る裏面加熱前読取部5bと、加熱後のシートおもて面の画像を読み取るおもて面加熱後読取部6aと、加熱後のシート裏面の画像を読み取る裏面加熱後読取部6bとを備えることでも、シート両面の加熱前後の画像を読み取ることができる。
さらには、変形例6で説明したように、画像読取手段の画像読取部を通過したシートを反転させて、再度、画像読取部へ搬送させる反転経路を設け、画像読取手段がひとつの読取部を備えるだけで、シート両面の加熱前後の画像を読み取ることもできる。
(態様9)
(態様1)乃至(態様8)いずれかにおいて、判定部91などの判定手段が、加熱消色記録剤が使用されていると判定した場合、作像ユニット1などのトナー像形成手段により、加熱消色記録剤が使用されているシートであることがわかる目印を、加熱消色インクなどの加熱消色記録剤が使用されていると判定されたシートに形成する。
これによれば、実施形態で説明したように、シートに目印があるか否かを確認するだけで、加熱消色シートが使用されたシートであるか否かを確認することができる。
(態様10)
(態様1)乃至(態様8)いずれかにおいて、判定部91などの判定手段が、加熱消色記録剤が使用されていると判定した場合、作像ユニット1などのトナー像形成手段により、シートの加熱消色記録剤の画像が形成されていた箇所に加熱消色記録剤により形成された画像と同一のトナー画像を形成する。
これによれば、実施形態で説明したように、定着装置80などの加熱で消えてしまった画像を、トナー像にて復活させることができる。この復活したトナー画像は、容易に消えることがないので、承認後に改ざんなどの不正が行われることはない。
(態様11)
(態様1)乃至(態様10)いずれかにおいて、判定部91などの判定手段により加熱消色インクなどの加熱消色記録剤が使用されていると判定されたシートと、加熱消色記録剤が使用されていないと判定されたシートとを区別して排出する。
これによれば、実施形態で説明したように、複数枚のシートを、連続して加熱消色インクなどの加熱消色記録剤が使用されているか否かを判定した後、ユーザーが、排出先に排出された複数枚シートを、加熱消色記録剤が使用されたシートと、使用されていないシートとに仕分けする必要がない。これにより、利便性の高い装置を提供することができる。
(態様12)
(態様11)において、判定部91などの判定手段により加熱消色インクなどの加熱消色記録剤が使用されていると判定されたシートの排出先と、加熱消色記録剤が使用されていないと判定されたシートの排出先とを互いに異ならせる。
これによれば、加熱消色インクなどの加熱消色記録剤が使用されていると判定されたシートと、加熱消色記録剤が使用されていないと判定されたシートとを区別して排出することができる。
(態様13)
(態様1)乃至(態様12)において、判定部91などの判定手段が判定した判定結果をユーザーに報知するランプ13などの報知手段(本実施形態では、ランプ13、スピーカ14、操作表示部50)を備えた。
これによれば、実施形態で説明したように、加熱消色インクなどの加熱消色記録剤が使用されたことを、ユーザーに気づかせることができる。
(態様14)
(態様13)において、報知手段は、判定部91などの判定手段による判定結果、および/または、加熱消色記録剤使用箇所を表示する操作表示部50などの表示手段を有する。
これによれば、図5を用いて説明したように、判定結果および/または加熱消色記録剤使用箇所をユーザーに知らせることができる。
(態様15)
(態様13)または(態様14)において、報知手段は、判定部91などの判定手段が加熱消色記録剤が使用されていると判定したとき、音を発するスピーカ14などの発音手段を備える。
これによれば、ユーザーが装置を確認することなく、加熱消色インクなどの加熱消色記録剤が使用されたシートがあったことをユーザーに気づかせることができる。
(態様16)
(態様1)乃至(態様15)において、画像読取手段で読み取った加熱前後の画像情報を表示する操作表示部50などの表示手段を備えた。
これによれば、図5を用いて説明したように、操作表示部50などの表示手段に表示された加熱前の画像と、加熱後の画像とから、加熱前後の画像の差異を確認することができる。これにより、画像のどこの部分に加熱消色インクなどの加熱消色記録剤が使用されたかをユーザーが表示手段に表示された加熱前後の画像から把握することができる。
(態様17)
(態様1)乃至(態様16)いずれかにおいて、判定部91などの判定手段は、加熱前後の画像情報に基づいて、加熱前と加熱後とで画素値が変化した画素数を把握し、前記画素値が変化した画素数が閾値以上のとき、加熱消色記録剤が使用されていると判定する。
これによれば、実施形態で説明したように、加熱消色インクなどの加熱消色記録剤は消色するため、加熱消色記録剤に対応する画素の画素値は、加熱前後で変化する。よって、画素値が変化した画素数が閾値以上であれば、加熱消色記録剤が使用されていると判定することができる。
(態様18)
(態様17)において、閾値をユーザーが設定する操作表示部50などの設定手段を備える。
これによれば、判定する書類に応じてユーザーが最適な閾値を設定することができ、精度の高い判定を行うことが可能となる。
(態様19)
(態様1)乃至(態様18)いずれかににおいて、判定部91などの判定手段は、加熱前後の画像情報それぞれについて、色分解し、各色毎に加熱消色記録剤が使用されているか否かの判定を行う。
これによれば、いろんな色の加熱消色インクなどの加熱消色剤の使用について、精度よく判定することができる。
(態様20)
(態様1)乃至(態様19)いずれかにおいて、判定部91などの判定手段は、シートの所定の範囲ついて、加熱消色記録剤が使用されているか否かの判定を行う。
これによれば、実施形態で説明したように、シート全体の画像について、判定する場合に比べて、演算負荷が少なくてすみ、すばやく加熱消色記録剤が使用されているか否かの判定を行うことができる。
また、判定範囲を絞ることにより、加熱消色インクが使用されるおそれがある箇所が占める割合を大きくすることができる。その結果、加熱消色インクが使用されていた場合、加熱前後で変化する画素数の割合が大きくなり、加熱使用インクの検出の感度を高めることができる。これにより、精度のよい判定を行うことができる。
(態様21)
(態様20)において、判定部91などの判定手段が、加熱消色記録剤が使用されているか否かの判定を行う範囲を、ユーザーが指定する操作表示部50などの判定範囲指定手段を備える。
これによれば、シートにおける加熱消色インクなどの加熱消色記録剤が使用されるおそれがある範囲をユーザーが指定することができ、多種多様な書類について、精度の高い判定を行うことができる。
(態様22)
(態様1)乃至(態様21)いずれかにおいて、判定部91などの判定手段により加熱消色記録剤が使用されていると判定されたシートの加熱前の画像情報を保存する加熱前画像情報保存部11などの画像情報保存手段を備えた。
これによれば、実施形態で説明したように、加熱消色インクなどの加熱消色記録剤は、定着装置80の加熱で消えてしまう。しかし、加熱前画像情報保存部11などの画像情報保存手段に加熱前の画像情報を保存することにより、消えてしまった画像を確認することができる。また、画像情報保存手段に保存された加熱前の画像情報を用いて、加熱により消えた画像を、シートに再生することができる。
1:作像ユニット
5:加熱前読取部
5a:おもて面加熱前読取部
5b:裏面加熱前読取部
6:加熱後読取部
6a:おもて面加熱後読取部
6b:裏面加熱後読取部
7:読取部
7a:おもて面読取部
7b:裏面読取部
10:メモリ
11:加熱前画像情報保存部
11a:おもて面加熱前画像情報保存部
11b:裏面加熱前画像情報保存部
12:加熱後画像情報保存部
12a:おもて面加熱後画像情報保存部
12b 裏面加熱後画像情報保存部
13:ランプ
14:スピーカ
50:操作表示部
51:第1給紙カセット
52:第2給紙カセット
53:給紙路
55:レジストローラ対
56:手差しトレイ
56a:手差し路
57:反転路
58:回避路
80:定着装置
87:排紙ローラ対
88:スタック部
89:第2スタック部
90:制御部
91:判定部
91a:おもて面判定部
91b:裏面判定部
95a:後処理スタック部
特開2006−123324号公報

Claims (22)

  1. 搬送されてきたシートにトナー像を形成するトナー像形成手段を備えた画像形成装置において、
    シートの少なくとも一部を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段による加熱前後のシート上の画像を読み取る画像読取手段と、
    前記画像読取手段で読み取った加熱前後の画像情報に基づいて、加熱消色記録剤が使用されているか否かを判定する判定手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記加熱手段は、シートに形成されたトナー像を加熱してシートに定着させる定着手段であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
    前記画像読取手段は、前記加熱手段よりもシート搬送方向上流側に配置され、前記加熱手段により加熱される前のシート上の画像を読み取る加熱前読取部と、前記加熱手段よりもシート搬送方向下流側に配置され、前記加熱手段により加熱される前のシート上の画像を読み取る加熱後読取部とを有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記加熱前読取部を、給紙カセットに設けたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記加熱前読取部を、手差しトレイに設けたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至3いずれかに記載の画像形成装置において、
    前記画像読取手段の少なくとも前記加熱手段により加熱される前のシート上の画像を読取可能な読取部を、給紙カセットに積載されたシートが搬送される給紙路53と手差しトレイに積載されたシートが搬送される手差し路とが合流する合流部と前記加熱手段との間に配置したことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
    前記シートを画像読取手段の画像読取部、前記加熱手段を順次搬送させた後、再度、前記画像読取部へ搬送することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至7いずれかに記載の画像形成装置において、
    前記画像読取手段でシート両面の加熱前後の画像を読み取り、
    前記判定手段は、前記画像読取手段で読み取ったシート両面の加熱前後の画像情報に基づいて、シート両面について加熱消色記録剤が使用されているか否かを判定することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1乃至8いずれかに記載の画像形成装置において、
    前記判定手段が、加熱消色記録剤が使用されていると判定した場合、前記トナー像形成手段により、加熱消色記録剤が使用されているシートであることがわかる目印を、
    加熱消色記録剤が使用されていると判定されたシートに形成することを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1乃至8いずれかに記載の画像形成装置において、
    前記判定手段が、加熱消色記録剤が使用されていると判定した場合、前記トナー像形成手段により、シートの加熱消色記録剤の画像が形成されていた箇所に加熱消色記録剤により形成された画像と同一のトナー画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1乃至10いずれかに記載の画像形成装置において、
    前記判定手段により加熱消色記録剤が使用されていると判定されたシートと、加熱消色記録剤が使用されていないと判定されたシートとを区別して排出することを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項11に記載の画像形成装置において、
    前記判定手段により加熱消色記録剤が使用されていると判定されたシートの排出先と、加熱消色記録剤が使用されていないと判定されたシートの排出先とを互いに異ならせることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項1乃至12いずれかに記載の画像形成装置において、
    前記判定手段が判定した判定結果をユーザーに報知する報知手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項13に記載の画像形成装置において、
    前記報知手段は、前記判定手段による判定結果、および/または、加熱消色記録剤使用箇所を表示する表示手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項13または14に記載の画像形成装置において、
    前記報知手段は、前記判定手段が加熱消色記録剤が使用されていると判定したとき、音を発する発音手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項1乃至15いずれかに記載の画像形成装置において、
    前記画像読取手段で読み取った加熱前後の画像情報を表示する表示手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項1乃至16いずれかに記載の画像形成装置において、
    前記判定手段は、加熱前後の画像情報に基づいて、加熱前と加熱後とで画素値が変化した画素数を把握し、前記画素値が変化した画素数が閾値以上のとき、加熱消色記録剤が使用されていると判定することを特徴とする画像形成装置。
  18. 請求項17に記載の画像形成装置において、
    前記閾値をユーザーが設定する設定手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  19. 請求項1乃至18いずれかに記載の画像形成装置において、
    前記判定手段は、加熱前後の画像情報それぞれについて、色分解し、各色毎に加熱消色記録剤が使用されているか否かの判定を行うことを特徴とする画像形成装置。
  20. 請求項1乃至19いずれかに記載の画像形成装置において、
    前記判定手段は、前記シートの所定の範囲ついて、加熱消色記録剤が使用されているか否かの判定を行うことを特徴とする画像形成装置。
  21. 請求項20に記載の画像形成装置において、
    前記判定手段が、加熱消色記録剤が使用されているか否かの判定を行う範囲を、ユーザーが指定する判定範囲指定手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  22. 請求項1乃至21いずれかに記載の画像形成装置において、
    前記判定手段により加熱消色記録剤が使用されていると判定されたシートの加熱前の画像情報を保存する画像情報保存手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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