JP2016090220A - 乾燥輸送装置 - Google Patents

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康雄 熊倉
Yasuo Kumakura
康雄 熊倉
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Abstract

【課題】空気輸送を行うためのブロワと、乾燥処理を行うためのブロワとを共通化した乾燥輸送装置を提供する。
【解決手段】ブロワ装置30は、ブロワ本体31と、ブロワ本体31の吸入側31aと第1吸引口30aとを接続する吸引路32と、ブロワ本体31の吐出側31bと吐出口30cとを接続する吐出路38とを備える。吸引路32には、外気取込口36に接続された吸引側分岐路35が設けられるとともに、第1吸引口30aと外気取込口36との間で吸引先を切り替える吸引側切替弁が設けられている。吐出路38には、排気口41に接続された吐出側分岐路40が設けられるとともに、吐出口30cと排気口41との間で吐出先を切り替える吐出側切替弁が設けられている。ブロワ装置30の第1吸引口30aと集塵機13とが接続されるとともに、吐出口30cと乾燥タンク14とが接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、汚泥等の水分を含む被輸送物を、乾燥させた状態として所定の輸送先へ空気輸送するための乾燥輸送装置に関する。
従来、粕類、殻類、汚泥、砂、粉体、金属屑等の被輸送物を貯蔵タンク等の所定の輸送先まで輸送する際に、輸送通路内に圧送される空気等の気体に被輸送物を混合して輸送する空気輸送システムが広く利用されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1の空気輸送システムは、輸送通路と、被輸送物を輸送通路内に供給する供給装置と、輸送通路内に気体流を提供するブロワとを備えるものであり、輸送途中において被輸送物を輸送通路の外部に飛散させることなく輸送することができる。
また、被輸送物が汚泥のように水分を含むものである場合、被輸送物の廃棄や再利用を容易とするために、輸送前後又は輸送途中において、被輸送物に含まれる水分を分離する乾燥処理が行われている。例えば、特許文献1の空気輸送システムでは、供給装置の上流側に、分離装置を配置して、輸送前の段階で被輸送物から水分を分離する乾燥処理が行なわれている。
特開2000−85968号公報
ところで、被輸送物から水分を分離する乾燥処理として、被輸送物に対して気体流(圧縮空気)を吹き付けることにより水分を除去する方法が考えられる。この場合、空気輸送を行うためのブロワに加えて、乾燥処理を行うためのブロワを別途設ける必要があり、装置の大型化を招くという問題がある。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、空気輸送を行うためのブロワと、乾燥処理を行うためのブロワとを共通化した乾燥輸送装置を提供することにある。
上記の目的を達成するための乾燥輸送装置は、被輸送物の輸送通路に輸送気体の気体流を発生させるブロワ装置と、前記輸送通路を通じて供給された被輸送物の乾燥を行う乾燥タンクと、前記乾燥タンクに接続される集塵部とを備える乾燥輸送装置であって、前記ブロワ装置は、空気を吸引して吐出するブロワ本体と、前記ブロワ本体の吸入側と吸引口とを接続する吸引路と、前記ブロワ本体の吐出側と吐出口とを接続する吐出路とを備え、前記吸引路には、外気取込口に接続された吸引側分岐路が設けられるとともに、前記吸引口と前記外気取込口との間で吸引先を切り替える吸引側切替弁が設けられ、前記吐出路には、排気口に接続された吐出側分岐路が設けられるとともに、前記吐出口と前記排気口との間で吐出先を切り替える吐出側切替弁が設けられ、前記ブロワ装置の前記吸引口と前記集塵部とが接続されるとともに、前記吐出口と前記乾燥タンクとが接続されている。
上記構成によれば、空気輸送を行うためのブロワと、乾燥処理を行うためのブロワとを共通化することができる。そして、ブロワの共通化によって、装置の小型化を図ることができる。
すなわち、被輸送物を輸送元から乾燥タンクまで輸送する際には、ブロワ装置について、集塵部に接続される吸引口を吸引先とするとともに、排気口を排出先とするように吸引側切替弁及び吐出側切替弁を切り替える。この場合、輸送通路には、輸送元から集塵部へと流れる気体流(輸送気体)が発生する。その結果、輸送元から乾燥タンクまでの空気輸送を行うことが可能になる。
一方、乾燥タンク内の被輸送物を乾燥させる際には、ブロワ装置について、外気取込口を吸引先とするとともに、乾燥タンクに接続される吐出口を排出先とするように吸引側切替弁及び吐出側切替弁を切り替える。この場合、ブロワ装置は圧送ブロワとして機能して、乾燥タンク内には、ブロワ装置から吐出された気体流が供給される。その結果、乾燥タンク内の被輸送物の乾燥処理を行うことが可能になる。
上記乾燥輸送装置において、前記ブロワ装置は、前記吸引口として、前記集塵部に接続される第1吸引口と、第2吸引口とを備え、前記吸引路は、前記第1吸引口に接続される第1吸引路と、前記第2吸引口に接続される第2吸引路とに分岐して設けられ、前記吸引路には、前記第1吸引口と前記第2吸引口との間で吸引先を切り替える切替弁が設けられていることが好ましい。
この場合には、乾燥タンクから所定の輸送先に空気輸送を行う場合に、ブロワを増設する必要がない。そのため、装置の大型化を抑制しつつ、乾燥タンクから所定の輸送先へ空気輸送する機能を付加することができる。
すなわち、乾燥タンクと所定の輸送先との間に第2の輸送通路を設け、その輸送通路の下流端と第2吸引口とを接続する。そして、乾燥タンクから所定の輸送先への空気輸送を行う際には、第2吸引口を吸引先とするようにブロワ装置の切替弁を操作する。この場合、ブロワ装置は吸引ブロワとして機能して、第2の輸送通路には、乾燥タンクから輸送先へと流れる気体流(輸送気体)が発生する。その結果、乾燥タンクから所定の輸送先までの空気輸送を行うことが可能になる。
上記乾燥輸送装置において、前記ブロワ装置は、前記ブロワ装置を流れる気体流の通過抵抗を調整する調整機構を備えていることが好ましい。
この場合には、乾燥タンク内の被輸送物を乾燥させる際に、ブロワ装置を流れる気体流の通過抵抗を大きくして、ブロワ装置から吐出される気体流の温度を上昇させることができる。その結果、被輸送物を効率よく乾燥させることができる。
上記乾燥輸送装置において、前記乾燥タンクは、被輸送物が供給されるタンク本体と、前記タンク本体内に供給された被輸送物を撹拌する撹拌機構とを備え、前記タンク本体は、前記ブロワ装置から吐出される気体流を内部へ吹き出す吹出口を備え、前記タンク本体の壁部には、前記ブロワ装置から吐出される気体流が流れる流路が設けられていることが好ましい。
この場合には、吹出口からの気体流の吹き付けと、撹拌機構による撹拌によって、タンク本体内に貯留された被輸送物を効率よく乾燥させることができる。また、ブロワ装置から吐出される気体流によって、タンク本体が温められる。そして、タンク本体を通じて、タンク本体内に貯留された被輸送物が温められる。その結果、被輸送物の乾燥効率が高められる。
上記乾燥輸送装置において、前記乾燥タンクは、第1タンクと第2タンクとを備え、前記第1タンクと前記第2タンクとの間には、前記第1タンク内の被輸送物を前記第2タンクへ移動させるための通路であって、前記ブロワ装置の前記吐出口から吐出される気体流が供給される第1循環路と、前記第2タンク内の被輸送物を前記第1タンクへ移動させるための第2循環路とが設けられ、前記第1循環路には、被輸送物の通過抵抗を高めるための高抵抗部が設けられていることが好ましい。
この場合には、第1循環路の高抵抗部を通過する際の抵抗に基づく摩擦熱によって、被輸送物を乾燥させることができる。また、第1タンクと第2タンクとの間で被輸送物を循環させて、第1循環路を繰り返し通過させることによって、被輸送物をより確実に乾燥させることができる。
上記乾燥輸送装置において、前記乾燥タンクは、被輸送物が供給される内筒体と、被輸送物及びブロワ装置から吐出される気体流を前記内筒体内に供給する圧送管と、前記内筒体を囲う外筒体とを備え、前記内筒体の少なくとも一部の壁部は、被輸送物に含まれる液体を通過可能とし、かつ被輸送物に含まれる固形物を通過不能とするフィルターにより構成され、前記内筒体には、当該内筒体内に供給された被輸送物を前記集塵部へ排出するための排出部が設けられ、前記外筒体には、当該内筒体内の気体を前記集塵部へ排出するための排気部が設けられていることが好ましい。
この場合には、内筒体内に貯留された被輸送物に対して、圧送管から気体流が吹き付けられることにより、被輸送物の乾燥が進行する。加えて、圧送管からの気体流の吹き付け及び被輸送物の自重によって、被輸送物が内筒体の壁部におけるフィルターにより構成される部分に押し付けられることにより、被輸送物に含まれる水等の液体が内筒体の外側へ染み出して被輸送物から分離される。
また、この場合には、前記内筒体は、水平方向に延びる筒状をなし、周方向に回転可能に構成されていることが更に好ましい。
この場合には、被輸送物を乾燥させる際に、内筒体を回転させることで、内筒体内に貯留された被輸送物を撹拌することができる。これにより、内筒体内に貯留された被輸送物を効率よく乾燥させることができる。また、内筒体の回転により生じる遠心力によって、内筒体の外側へ移行した液体の内筒体からの除去が促進される。
上記乾燥輸送装置において、前記乾燥タンクは、被輸送物が供給されるタンク本体と、被輸送物及びブロワ装置から吐出される気体流を前記タンク本体内に供給する圧送管とを備え、前記タンク本体の内部には、前記集塵部として、前記ブロワ装置の前記吸引口に接続される排気管と、前記排気管に接続される濾材とが設けられ、前記タンク本体の底壁は、前記タンク本体の下端を閉鎖する閉位置と、下端を開放する開位置との間で動作する底部材により構成され、前記タンク本体の壁部には、被輸送物に含まれる液体を通過可能とし、かつ被輸送物に含まれる固形物を通過不能とするフィルターが設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、タンク本体内に貯留された被輸送物に対して、圧送管から気体流が吹き付けられることにより、被輸送物の乾燥が進行する。加えて、圧送管からの気体流の吹き付け及び被輸送物の自重によって、被輸送物が底部材に押し付けられることにより、被輸送物に含まれる水等の液体がタンク本体の外側へ染み出して被輸送物から分離される。また、乾燥タンクが集塵機としての機能を有しているため、別途、集塵機を設ける必要がなく、乾燥輸送装置の小型化を図ることができる。
本発明の乾燥輸送装置によれば、空気輸送を行うためのブロワと、乾燥処理を行うためのブロワとを共通化して装置の小型化を図ることができる。
第1実施形態の乾燥輸送装置の説明図。 第2実施形態の乾燥輸送装置における乾燥タンクの説明図。 第3実施形態の乾燥輸送装置における乾燥タンクの説明図。 第4実施形態の乾燥輸送装置の説明図。 図4の5−5線断面図。 図4の6−6線断面図。 第5実施形態の乾燥輸送装置における乾燥タンクの説明図。 図7の部分拡大図。 第5実施形態の乾燥輸送装置における乾燥タンクの説明図。 第5実施形態の乾燥輸送装置における乾燥タンクの変更例の説明図。 第5実施形態の乾燥輸送装置における乾燥タンクの変更例の説明図。
<第1実施形態>
以下、乾燥輸送装置の第1実施形態について説明する。
図1に示すように、乾燥輸送装置は、被輸送物を輸送するための第1輸送通路11aを備えている。第1輸送通路11aの上流側の端部には、被輸送物を第1輸送通路11aに供給するための供給部12が設けられている。供給部としては、例えば、二軸フィーダ等の公知の供給装置を用いることができる。
第1輸送通路11aの下流側の端部には、被輸送物を捕集して清浄空気を排出する集塵機13が設けられている。集塵機13としては、例えば、特開2000−108037号公報に開示される集塵機等の公知の集塵機を用いることができる。集塵機13の下部には、乾燥タンク14が一体に形成されている。集塵機13の内部と乾燥タンク14の内部とは互いに連通されており、集塵機13にて捕集された被輸送物は、乾燥タンク14内に落下して貯留されることになる。
乾燥タンク14には、タンク内にて乾燥された被輸送物(乾燥物)を排出するための排出口が設けられるとともに、その排出口には開閉弁14aが設けられている。また、乾燥タンク14には、開閉弁15を有する吸排口16が設けられている。なお、吸排口16には、被輸送物の通過を防止するフィルターが設けられている。
乾燥輸送装置は、被輸送物を輸送するための第2輸送通路11bを備えている。第2輸送通路11bの上流側の端部は、乾燥タンク14の排出口に設けられた開閉弁14aに接続されている。第2輸送通路11bの下流側の端部には、被輸送物を捕集して清浄空気を排出する集塵機17が設けられている。集塵機17の下部には、集塵機17に捕集された被輸送物を排出するための排出弁17aが設けられ、排出弁17aの下方位置には、貯留タンク18が配置されている。
乾燥輸送装置は、第1輸送通路11a及び第2輸送通路11b内に気体流を提供するためのブロワ装置30を備えている。ブロワ装置30は、第1吸引口30a及び第2吸引口30bの二つの吸引口を有するとともに、一つの吐出口30cを有している。第1吸引口30aは、配管19を介して集塵機13の排気側に接続されている。第2吸引口30bは配管20を介して集塵機17の排気側に接続されている。吐出口30cは配管21を介して乾燥タンク14に接続されている。
次に、ブロワ装置30の具体的構成について説明する。
ブロワ装置30は、空気を吸引して吐出するブロワ本体31を備えている。ブロワ本体31は、例えば、ブロワとモータ等の駆動源とから構成されるものであり、上記ブロワとしては、例えば、特許文献1に開示されるルーツブロア等の公知のブロワを用いることができる。ブロワ本体31の吸入側31aには、吸引路32が接続されている。吸引路32は分岐部分32aにおいて二又に分岐し、分岐先の一方である第1吸引路32bが第1吸引口30aに接続されるとともに、他方である第2吸引路32cが第2吸引口30bに接続されている。
第1吸引路32bには、第1切替弁33が設けられるとともに、第2吸引路32cには、第2切替弁34が設けられている。また、第1吸引路32bにおける分岐部分32aと第1切替弁33との間の部位には、吸引側分岐路35が設けられている。そして、吸引側分岐路35の先端は、外気を取り込むための外気取込口36に接続されている。また、吸引側分岐路35には、開度を調整可能な第3切替弁37が設けられている。本実施形態においては、第1〜3切替弁33,34,37によって、吸引口(第1吸引口30a及び第2吸引口30b)と外気取込口36との間で吸引先を切り替える吸引側切替弁が構成されている。
また、ブロワ本体31の吐出側31bには、吐出路38が接続されている。吐出路38の先端部は吐出口30cに接続されている。吐出路38には、第4切替弁39が設けられるとともに、吐出路38におけるブロワ本体31の吐出側31bと第4切替弁39との間の部位には、吐出側分岐路40が設けられている。吐出側分岐路40の先端は、外部(大気中)へ排気するための排気口41に接続されている。また、吐出側分岐路40には、第5切替弁42が設けられている。本実施形態においては、第4〜5切替弁39,42によって、吐出口30cと排気口41との間で吐出先を切り替える吐出側切替弁が構成されている。
次に、本実施形態の乾燥輸送装置の作用について説明する。
[第1輸送工程]
まず、供給部12から供給された被輸送物を乾燥タンク14へ輸送する第1輸送工程が行われる。このとき、ブロワ装置30の吸引側切替弁は、第1切替弁33が開状態、第2切替弁34及び第3切替弁37が閉状態とされて、第1吸引口30aからの吸引のみが許容される状態とされる。一方、吐出側切替弁は、第4切替弁39が閉状態、第5切替弁42が開状態とされて、排気口41から外部への吐出(排気)のみが許容される状態とされる。また、乾燥タンク14の開閉弁14a及び開閉弁15は共に閉状態とされる。
この状態において、ブロワ本体31の運転が開始されると、ブロワ装置30には、第1吸引口30aから吸引された空気がブロワ本体31へと入り、ブロワ本体31から排気口41へと向かう空気の流れが形成される。その結果、ブロワ装置30は、吸引ブロワとして機能して、配管19及び集塵機13を介して第1輸送通路11aに、供給部12から集塵機13へと流れる気体流(輸送気体)が発生する。
これにより、供給部12から第1輸送通路11aに供給された被輸送物は、第1輸送通路11aを流れる輸送気体によって集塵機13へと輸送される。集塵機13へ輸送された被輸送物は、集塵機13内にて輸送気体と分離されて、集塵機13内に捕集される。そして、集塵機13から乾燥タンク14へと落下して乾燥タンク14内に貯留される。
[乾燥工程]
次に、乾燥タンク14内に貯留された被輸送物を乾燥させる乾燥工程が行われる。このとき、ブロワ装置30の吸引側切替弁は、第1切替弁33及び第2切替弁34が閉状態、第3切替弁37が開状態とされて、外気取込口36からの吸引のみが許容される状態とされる。一方、吐出側切替弁は、第4切替弁39が開状態、第5切替弁42が閉状態とされて、吐出口30cからの吐出のみが許容される状態とされる。
この状態において、ブロワ本体31の運転が開始されると、ブロワ装置30には、外気取込口36から吸引された空気がブロワ本体31へと入り、ブロワ本体31から吐出口30cへと向かう空気の流れが形成される。その結果、ブロワ装置30は、圧送ブロワとして機能して、配管21を介して乾燥タンク14内に気体流が供給される。これにより、乾燥タンク14内に貯留された被輸送物は、ブロワ装置30から供給された高圧の気体流が吹き付けられることにより乾燥していく。また、乾燥タンク14へ供給された気体流は、開状態とされた開閉弁15を介して吸排口16から外部へと排出される。
また、乾燥工程においては、必要に応じて、吸引側分岐路35に設けられた第3切替弁37の開度を小さくする操作が行われる。第3切替弁37の開度を小さくすると、ブロワ装置30を流れる気体流の通過抵抗が上昇する。そして、気体流の通過抵抗の上昇により気体流の温度が高められて、被輸送物を効率よく乾燥させることができる。なお、本実施形態においては、第3切替弁37が、ブロワ装置30を流れる気体流の通過抵抗を調整する調整機構として機能する。
[第2輸送工程]
次に、乾燥タンク14内にて乾燥された被輸送物(乾燥物)を貯留タンク18へ輸送する第2輸送工程が行われる。このとき、ブロワ装置30の吸引側切替弁は、第1切替弁33が閉状態、第2切替弁34が開状態、第3切替弁37が閉状態とされて、第2吸引口30bからの吸引のみが許容される状態とされる。一方、吐出側切替弁は、第4切替弁39が閉状態、第5切替弁42が開状態とされて、排気口41から外部への吐出(排気)のみが許容される状態とされる。また、乾燥タンク14については、開閉弁14aが開状態、開閉弁15が閉状態とされる。
この状態において、ブロワ本体31の運転が開始されると、ブロワ装置30には、第2吸引口30bから吸引された空気がブロワ本体31へと入り、ブロワ本体31から排気口41へ向かう空気の流れが形成される。その結果、ブロワ装置30は、吸引ブロワとして機能して、配管20及び集塵機17を介して第2輸送通路11bに、乾燥タンク14側から集塵機17側へと流れる気体流(輸送気体)が発生する。
これにより、乾燥タンク14内の乾燥物は、開閉弁14aを通じて第2輸送通路11bへと吸い込まれ、第2輸送通路11bを流れる輸送気体によって集塵機17へと輸送される。集塵機17へ輸送された乾燥物は、集塵機17内にて輸送気体と分離されて、集塵機17内に捕集される。そして、集塵機17内に乾燥物が一定程度溜まったタイミングで、ブロワ本体31の運転が停止されるとともに、集塵機17の排出弁17aが開放される。これにより、集塵機17内の乾燥物が落下して、集塵機17の下方に設けられた貯留タンク18内に乾燥物が貯留される。
次に、本実施形態の効果について記載する。
(1)乾燥輸送装置は、第1輸送通路11aに輸送気体の気体流を発生させるブロワ装置30と、第1輸送通路11aの下流側に接続されて、被輸送物と輸送気体とを分離する集塵機13と、集塵機13にて分離された被輸送物が供給される乾燥タンク14とを備える。ブロワ装置30は、空気を吸引して吐出するブロワ本体31と、ブロワ本体31の吸入側31aと第1吸引口30aとを接続する吸引路32と、ブロワ本体31の吐出側31bと吐出口30cとを接続する吐出路38とを備える。吸引路32には、外気取込口36に接続された吸引側分岐路35が設けられるとともに、第1吸引口30aと外気取込口36との間で吸引先を切り替える吸引側切替弁(第1切替弁33、第3切替弁37)が設けられている。吐出路38には、排気口41に接続された吐出側分岐路40が設けられるとともに、吐出口30cと排気口41との間で吐出先を切り替える吐出側切替弁(第4切替弁39、第5切替弁42)が設けられている。ブロワ装置30の第1吸引口30aと集塵機13とが接続されるとともに、吐出口30cと乾燥タンク14とが接続されている。
上記構成によれば、第1輸送通路11a内に気体流を発生させるための吸引ブロワ(空気輸送を行うためのブロワ)と、乾燥タンク14内に気体流を供給するための圧送ブロワ(乾燥処理を行うためのブロワ)とを共通化することができる。これにより、装置の小型化を図ることができる。
また、本実施形態の乾燥輸送装置によれば、被輸送物を無害化すること又は再資源化することが容易である。例えば、被輸送物が水分を含む汚泥(ヘドロ)である場合には、通常廃棄が可能な程度にまで含水率を低下させることが容易である。また、被輸送物が切削油等の油分を含む金属屑である場合には、分離して回収した液体は、切削油等として再度の利用が可能であり、分離して回収した乾燥物は、金属資源としての再利用が可能である。また、被輸送物が、食品由来の汚泥である場合には、分離して回収した乾燥物は、飼料や肥料としての再利用が可能である。こうした効果は、後述する他の実施形態においても同様に得ることができる。
(2)ブロワ装置30は、集塵機に接続される第1吸引口30aと、第2吸引口30bとを備え、吸引路32の上流側は、第1吸引口30aに接続される第1吸引路32bと、第2吸引口30bに接続される第2吸引路32cとに分岐して設けられ、吸引路32には、第1吸引口30aと第2吸引口30bとの間で吸引先を切り替える切替弁(第1切替弁33、第2切替弁34)が設けられている。
上記構成によれば、乾燥タンク14にて乾燥された被輸送物を、乾燥タンク14から貯留タンク18(輸送先)へ空気輸送を行う場合にブロワを増設する必要がない。そのため、装置の大型化を抑制しつつ、乾燥タンク14から所定の輸送先へ空気輸送する機能を付加することができる。
(3)ブロワ装置30は、ブロワ装置30を流れる気体流の通過抵抗を調整する調整機構として、その開度を調整可能な第3切替弁37を備えている。
上記構成によれば、乾燥工程においては、ブロワ装置30を流れる気体流の通過抵抗を大きくして、ブロワ装置30から吐出される気体流の温度を上昇させることにより、被輸送物を効率よく乾燥させることができる。
<第2実施形態>
以下、乾燥輸送装置の第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。第2実施形態は、集塵機13及び乾燥タンク14の構成が第1実施形態と相違している。
図2に示すように、第2実施形態の乾燥タンク14は、水平方向に延びる円筒型のタンク本体50を備えている。タンク本体50は、円筒状の周壁51と、周壁51の両端部を塞ぐ円板状の端壁52,53とから構成されている。タンク本体50の周壁51の中央上部には、集塵機13がその内部を連通させた状態として一体に接続されている。周壁51の中央下部には、開口部54が設けられるとともに、開口部54には排出シュート55が設けられている。
排出シュート55は、供給装置56を介して第2輸送通路11bに接続されている。供給装置56は、排出シュート55内の被輸送物を一定量ずつ第2輸送通路11b内に供給するための装置であり、公知の供給装置(例えば、二軸フィーダ)を使用することができる。また、排出シュート55内には、アクチュエータ57により動作する開閉蓋58(第1実施形態の開閉弁14aに相当)が設けられている。
タンク本体50の対向する端壁52,53には、タンク本体50の軸方向に延びるシャフト59が回転可能に軸支されている。シャフト59は駆動部としてモータMに接続されて、モータMの駆動によって回転する。シャフト59の外周面には、複数の撹拌羽根60が取り付けられている。撹拌羽根60は、シャフト59の周方向において等間隔(例えば、90度間隔に4個)に配置されるとともに、シャフト59の軸方向において等間隔に配置されている。本実施形態においては、シャフト59及び撹拌羽根60が撹拌部を構成する。そして、シャフト59、撹拌羽根60、及びモータMが撹拌機構を構成する。
シャフト59及び撹拌羽根60は共に中空状に形成されて、その内部にはシャフト59の一端側から他端側へ延びる流路Rが設けられている。流路Rの一端は、配管21に接続されている。したがって、ブロワ装置30の吐出口30cから吐出された気体流は、配管21を介してシャフト59及び撹拌羽根60内の流路Rに供給される。
また、流路Rの他端は、タンク本体50の外側に配置される外管61に接続されている。外管61の先端部分は、複数に分岐して、それぞれタンク本体50の周壁51に設けられる吹出口51aに接続されている。したがって、流路Rを流れる気体流は、外管61及び吹出口51aを介してタンク本体50内に供給される。
タンク本体50の外側には、タンク本体50の外周を囲う外壁62が設けられて、タンク本体50と外壁62との間には、タンク本体50を囲む閉空間Sが形成されている。したがって、乾燥タンク14は、タンク本体50と外壁62とからなる二重筒構造をなしている。なお、外管61の先端部は、外壁62を貫通してタンク本体50に接続されている。
外壁62には、集塵機13とブロワ装置30とを接続する配管19と、内部の閉空間Sとを接続する戻し通路63が設けられている。そして、戻し通路63には、戻し通路63を開閉する第6切替弁64が設けられている。また、外壁62には、閉空間Sの空気を排出するための排気口65が設けられている。
次に、本実施形態の乾燥輸送装置の作用について説明する。
[第1輸送工程]
第1輸送工程については、第1実施形態と同様であり、ブロワ装置30を吸引ブロワとして機能させることにより、供給部12から乾燥タンク14へと被輸送物を供給する。
[乾燥工程]
乾燥工程におけるブロワ装置30の動作は第1実施形態と同様であり、ブロワ装置30を圧送ブロワとして機能させる。これにより、ブロワ本体31から吐出された気体流が、配管21を通じてシャフト59及び撹拌羽根60内の流路Rに供給される。そして、流路Rに供給された気体流は、流路R及び外管61を通過して、吹出口51aからタンク本体50内に吹き出される。
また、乾燥工程においては、モータMを駆動してシャフト59を回転させる。そして、シャフト59に設けられた撹拌羽根60によって、タンク本体50内に貯留された被輸送物を撹拌する。したがって、本実施形態においては、吹出口51aからの気体流の吹き付けと、撹拌羽根60による撹拌によって、タンク本体50内に貯留された被輸送物の乾燥処理が行われる。
また、タンク本体50内に吹き出された気体流は、タンク本体50に一体に形成された集塵機13を通過し、被輸送物が除去された清浄な気体流となって配管19へと排出される。ここで、乾燥工程においては、戻し通路63に設けられた第6切替弁64が開状態とされる。これにより、配管19へと排出された気体流は、戻し通路63を通じてタンク本体50と外壁62との間の閉空間Sへ供給されるとともに、閉空間Sを通過して排気口65から外部へと排出される。
ここで、ブロワ本体31から吐出された気体流が、シャフト59及び撹拌羽根60内の流路Rを通過することにより、シャフト59及び撹拌羽根60が温められるとともに、撹拌羽根60を通じてタンク本体70内に貯留された被輸送物が温められる。また、ブロワ本体31から吐出された気体流が、タンク本体50と外壁62との間の閉空間Sを通過することにより、タンク本体50が温められるとともに、タンク本体50を通じてタンク本体50内に貯留された被輸送物が温められる。その結果、被輸送物の乾燥効率が高められる。なお、第1実施形態において記載したように、ブロワ装置30から吐出された気体流の温度は、ブロワ装置30の吸引側分岐路35に設けられた第3切替弁37によって調整することができる。
[第2輸送工程]
第2輸送工程においては、タンク本体50の周壁51の中央下部に設けられた開閉蓋58が開放されて、タンク本体50内の被輸送物は、排出シュート55を通過して供給装置56へと供給される。そして、供給装置56によって、被輸送物は一定量ずつ第2輸送通路11b内へ供給される。また、第2輸送工程におけるブロワ装置30の動作は、第1実施形態と同様であり、ブロワ装置30を吸引ブロワとして機能させることにより、第2輸送通路11b内へ供給された被輸送物は貯留タンク18へと輸送される。
次に、本実施形態の効果について記載する。
(4)乾燥タンク14は、被輸送物が供給されるタンク本体50と、タンク本体50内に供給された被輸送物を撹拌する撹拌機構とを備えている。タンク本体50は、ブロワ装置30から吐出される気体流を内部へ吹き出す吹出口51aを備えている。
上記構成によれば、吹出口51aからの気体流の吹き付けと、撹拌機構による撹拌によって、タンク本体50内に貯留された被輸送物を効率よく乾燥させることができる。
(5)タンク本体50の周壁51には、ブロワ装置30から吐出される気体流が流れる流路としての閉空間Sが設けられている。
上記構成によれば、ブロワ装置30から吐出される気体流によって、タンク本体50が温められる。そして、タンク本体50を通じて、タンク本体50内に貯留された被輸送物が温められる。その結果、被輸送物の乾燥効率が高められる。
(6)撹拌機構は、タンク本体50内に供給された被輸送物を撹拌するシャフト59及び撹拌羽根60と、シャフト59を回転させるモータMとを備えている。シャフト59及び撹拌羽根60には、ブロワ装置30から吐出される気体流が流れる流路Rが設けられている。
上記構成によれば、ブロワ装置30から吐出される気体流によって、シャフト59及び撹拌羽根60が温められる。そして、撹拌羽根60を通じて、タンク本体50内に貯留された被輸送物が温められる。その結果、被輸送物の乾燥効率が高められる。
<第3実施形態>
以下、乾燥輸送装置の第3実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。第3実施形態は、集塵機13及び乾燥タンク14の構成が第1実施形態と相違している。
図3に示すように、第3実施形態の乾燥タンク14は、集塵機13とは別体として設けられている。乾燥タンク14は、上下方向に延びる円筒型のタンク本体70を備えている。タンク本体70は、円筒状の周壁71と、周壁71の上端を塞ぐ上壁72と、周壁71の下部に連続して設けられ、下端側に向かって縮径する漏斗状の集束部73とから構成されている。
タンク本体70の周壁71には、配管74を介して集塵機13の吸入側に接続される排気口75が設けられている。また、タンク本体70の集束部73の下端には、二又ダンパー76が設けられるとともに、二又ダンパー76には、第2循環路77及び排出管78がそれぞれ接続されている。
タンク本体70の下方には、配管79を介して集塵機13に接続されるとともに、第2循環路77を介してタンク本体70に接続される循環用タンク80が設けられている。循環用タンク80は、集塵機13又はタンク本体70から送られた被輸送物を一時的に貯留する部位である。なお、本実施形態においては、循環用タンク80が第1タンクを構成するとともに、タンク本体70が第2タンクを構成する。
集塵機13と循環用タンク80とを接続する配管79の上流側(集塵機13側)には、開閉弁81が設けられるとともに、下流側(循環用タンク80側)には、開閉弁82aを有する投入口82が設けられている。投入口82は、集塵機13を介することなく、直接、循環用タンク80に被輸送物を投入するため部位である。
循環用タンク80の下部には、内部に流路を有する供給装置83が一体に設けられている。供給装置83は、循環用タンク80内の被輸送物を流路内に一定量ずつ供給するための装置である。供給装置83としては、公知の供給装置(例えば、ロータリーフィーダ)を使用することができる。
供給装置83の流路の上流側には、配管21が接続されている。したがって、供給装置83の上流側は、配管21を介して、ブロワ装置30の吐出口30cに接続されている。また、供給装置83の流路の下流側には、第1循環路84が接続されている。第1循環路84は、タンク本体70の集束部73の外側を回る螺旋状をなす高抵抗部84aを有する。そして、第1循環路84の下流側端部は、タンク本体70内に挿入されて、タンク本体70の中央下部において上方に向かって開口している。
第1循環路84の下流側端部には、下流側端部の外周を囲む噴射部85が設けられている。噴射部85は、上流側(上側)が開放されるとともに、下流側(下側)が閉塞された筒状をなしている。また、乾燥タンク14は、噴射部85内に熱風を供給する熱風機85aを備えている。熱風機85aは特に限定されるものではなく、例えば、電熱体により加熱された熱風を送る装置であってもよいし、熱媒油により加熱された熱風を送る装置であってもよい。また、必要に応じて複数台の熱風機85aを設けてもよい。
タンク本体70の外側には、周壁71及び上壁72を囲う外壁86が設けられて、タンク本体70と外壁86との間には、タンク本体50を囲む閉空間Sが形成されている。また、外壁86には、配管87を介して集塵機13の排出側に接続される吸気口88が設けられている。集塵機13と吸気口88とを接続する配管87には、集塵機13内の気体を閉空間Sへ供給するための吸引ファン89が設けられている。また、外壁86には、閉空間Sの空気を排出するための排気口90が設けられている。
また、タンク本体70の下端に設けられた二又ダンパー76に接続される排出管78の先端は、乾燥した被輸送物を外部へ排出するための排出口となっている。
次に、本実施形態の乾燥輸送装置の作用について説明する。
[第1輸送工程]
第1輸送工程におけるブロワ装置30の動作は、第1実施形態と同様であり、ブロワ装置30を吸引ブロワとして機能させることにより、第1輸送通路11a内へ供給された被輸送物が集塵機13へ輸送される。このとき、集塵機13に接続される配管79に設けられる開閉弁81が閉状態とされて、被輸送物は集塵機13内に留まる。
[乾燥工程]
乾燥工程におけるブロワ装置30の動作は第1実施形態と同様であり、ブロワ装置30を圧送ブロワとして機能させる。これにより、ブロワ本体31から吐出された気体流が、配管21及び供給装置83内の流路を通じて第1循環路84に供給されて、供給装置83からタンク本体70へと流れる気体流が発生する。
また、乾燥工程においては、配管79に設けられる開閉弁81を一時的に開状態とすること、又は開閉弁82aを開状態として投入口82に被輸送物を直接、投入することにより、被輸送物を循環用タンク80内へ移動させる。循環用タンク80内に移動した被輸送物は、供給装置83によって所定量ずつ第1循環路84へと供給されて、第1循環路84を流れる気体流によってタンク本体70内へと輸送される。そして、第1循環路84の下流側端部に達した被輸送物は、熱風機85aから噴射部85内に供給される熱風とともに、上方へと吹き上げられる。熱風とともに吹き上げられることで、被輸送物は細かく砕けて、タンク本体70内を漂いながらタンク本体70の下部に貯留される。また、タンク本体70内に吹き出された気体流は、排気口75から配管74を介して集塵機13へと排気される。
なお、被輸送物は、螺旋状をなす高抵抗部84aを通過する際の抵抗に基づく摩擦熱によって乾燥する。また、噴射部85内に供給される熱風によって、第1循環路84の下流側端部が温められていることから、下流側端部を通過する際にも被輸送物の乾燥が進行する。
タンク本体70内に所定量の被輸送物が輸送されたタイミングにおいて、集塵機13及び投入口82からの循環用タンク80への被輸送物の供給を停止する。そして、二又ダンパー76を操作し、第2循環路77を通じて、タンク本体70に貯留された被輸送物を自重により循環用タンク80へ移動させる。そして、再び第1循環路84を通過させて被輸送物をタンク本体70へと移動させる。このように、循環用タンク80とタンク本体70との間を循環させて、第1循環路84を繰り返し通過させることにより、被輸送物の乾燥が進む。
また、乾燥工程においては、集塵機13と吸気口88とを接続する配管87に設けられた吸引ファン89が駆動される。これにより、タンク本体70から集塵機13へ排出された気体流が配管87へ吸い込まれて、吸気口88から、タンク本体70と外壁86との間の閉空間Sへ供給される。そして、気体流は閉空間Sを通過して、排気口90から外部へと排出される。
ここで、ブロワ本体31から吐出された気体流が、タンク本体70と外壁86との間の閉空間Sを通過することにより、タンク本体70が温められるとともに、タンク本体70を通じてタンク本体70内に貯留された被輸送物が温められる。その結果、被輸送物の乾燥効率が高められる。なお、第1実施形態において記載したように、ブロワ装置30から吐出された気体流の温度は、ブロワ装置30の吸引側分岐路35に設けられた第3切替弁37によって調整することができる。
そして、被輸送物が十分に乾燥したところで、二又ダンパー76を操作し、第2循環路77を閉じた状態とする。これにより、すべての被輸送物がタンク本体70へ移動する。その後、ブロワ装置30を停止した状態にて、二又ダンパー76を操作して、タンク本体70内の被輸送物を、排出管78から外部へと排出する。なお、排出管78から排出された被輸送物は、例えば、排出管78排出口にセットされた搬送袋等によって回収される。
次に、本実施形態の効果について記載する。
(7)乾燥タンク14は、循環用タンク80(第1タンク)と、タンク本体70(第2タンク)とを備えている。循環用タンク80とタンク本体70との間には、循環用タンク80内の被輸送物をタンク本体70へ移動させるための通路であって、ブロワ装置30の吐出口30cから吐出される気体流が供給される第1循環路84と、タンク本体70内の被輸送物を循環用タンク80へ移動させるための第2循環路77とが設けられている。第1循環路84には、螺旋状の高抵抗部84aが設けられている。
上記構成によれば、第1循環路84の高抵抗部84aを通過する際の抵抗に基づく摩擦熱によって、被輸送物を乾燥させることができる。また、循環用タンク80とタンク本体70との間で被輸送物を循環させて、第1循環路84を繰り返し通過させることによって、被輸送物をより確実に乾燥させることができる。
(8)タンク本体70には、ブロワ装置30から吐出される気体流が流れる流路としての閉空間Sが設けられている。
上記構成によれば、ブロワ装置30から吐出される気体流によって、タンク本体70が温められる。そして、タンク本体70を通じて、タンク本体70内に貯留された被輸送物が温められる。その結果、被輸送物の乾燥効率が高められる。
<第4実施形態>
以下、乾燥輸送装置の第4実施形態について、図4〜6に基づいて第1実施形態との相違点を中心に説明する。第4実施形態は、ブロワ装置30の一部、乾燥タンク14、及び集塵機17の構成が第1実施形態と相違している。
図4に示すように、第4実施形態のブロワ装置30は、第2吸引口30b及び第2吸引路32cが省略されている。ブロワ装置30における他の構成については、第1実施形態と同様である。
第4実施形態の乾燥タンク14は、その基端側が配管21を介してブロワ装置30の吐出口30cに接続されるとともに、先端側が閉塞された水平方向に延びる圧送管91を備えている。圧送管91の周壁の下側部分には、複数の貫通孔91aが設けられている。圧送管91の先端側には、スペーサー92aを間に挟んで、その内径が圧送管91の外径よりも大きい排出管92が装着されている。排出管92の先端は、集塵機17の吸入側と乾燥タンク14とを接続する第2輸送通路11bに接続されている。
図6に示すように、スペーサー92aは、圧送管91が挿通される環状部分92a1と、環状部分92a1から放射状に延びるとともに、その先端が排出管92の内周面に当接する支持部分92a2とを備えている。そして、圧送管91と排出管92との間であって、スペーサー92aにおける隣接する支持部分92a2間には、所定の隙間が設けられている。
図4に示すように、乾燥タンク14は、圧送管91の径方向外側に配置されて、水平方向に延びる円筒型の内筒体93を備えている。内筒体93は、円筒状の周壁94と、周壁94の両端部を塞ぐ円板状の端壁95,96とから構成されている。
内筒体93の一方の端壁95の中央部には、外面側に突出する円筒状の第1軸部95aが設けられている。そして、第1軸部95aの内周面には、軸受97を介して、圧送管91の基端側の部位が取り付けられている。内筒体93の他方の端壁96の中央部には、外面側に突出する円筒状の第2軸部96aが設けられている。そして、第2軸部96aの内周面には、軸受97を介して、排出管92が取り付けられている。なお、図示は省略しているが、第1軸部95aと圧送管91との間、及び第2軸部96aと排出管92との間は、気密に封止されている。また、内筒体93には、第1軸部95aにおいて、駆動部としてのモータMに接続されており、モータMの駆動によって、内筒体93は、圧送管91及び排出管92に対して回転するように構成されている。
図5に示すように、内筒体93の周壁94は、被輸送物に含まれる液体を通過可能とし、かつ被輸送物に含まれる固形物を通過不能とするフィルターとして構成されている。すなわち、内筒体93の周壁94は、円筒部材からなる内層94a及び外層94cと、内層94a及び外層94cの間に配置されるフィルター層94bとを有する多層構造(3層構造)をなしている。内層94a及び外層94cを構成する円筒部材としては、例えば、パンチングメタル等の複数の貫通孔が形成された鋼材が用いられる。内層94a及び外層94cに形成する貫通孔の内径は、例えば、1〜10mmの範囲に設定することが好ましく、同貫通孔の占有率(開口率)は、例えば、20〜70%の範囲に設定することが好ましく、40〜60%の範囲に設定することがより好ましい。また、フィルター層94bとしては、例えば、不織布が用いられる。
図4及び図5に示すように、乾燥タンク14は、内筒体93を囲うように配置されて、水平方向に延びる円筒型の外筒体98を備えている。外筒体98は、円筒状の周壁99と、周壁99の両端部を塞ぐ円板状の端壁100,101とから構成されている。外筒体98の端壁100には、内筒体93の第1軸部95aが回転可能に挿通されている。また、端壁101には、排出管92が挿通された状態として固定されている。内筒体93と外筒体98との間に形成される空間は、気密な閉空間とされている。
外筒体98における周壁99の内周面の上側部分には、内筒体93に向かって圧縮空気を噴射する複数の噴射口99aが設けられている。各噴射口99aは、図示しない圧縮空気供給装置にそれぞれ接続されている。周壁99の下側部分には、排液口102が設けられ、排液口102は、排液弁103を介して貯水タンク104に接続されている。
図4に示すように、外筒体98の端壁101には、排気口105が設けられ、排気口105には、排気用配管106の一端が接続されている。排気用配管106の他端は、集塵機17の吸入側と排出管92とを接続する第2輸送通路11bの途中位置に設けられた第7切替弁107に接続されている。第7切替弁107を切り替えることにより、排出管92と集塵機17とを連通させ、かつ排気口105と集塵機17とを連通させない状態と、排気口105と集塵機17とを連通させ、かつ排出管92と集塵機17とを連通させない状態とを切り替えることができる。
また、ブロワ装置30の吐出口30cと、乾燥タンク14の圧送管91とを接続する配管21には、第1輸送通路11aの一端が接続されている。第1輸送通路11aの他端は、被輸送物を第1輸送通路11aに供給するための供給部12が設けられている。また、第1輸送通路11aには、第8切替弁108が設けられている。
第4実施形態の集塵機17は、集塵機17において清浄化された空気を放出する、又は外気を吸入する吸排口17bを備えている。吸排口17bには、その開度を調整可能な開閉弁17b1が設けられている。集塵機17の下部には、集塵機17内の被輸送物を排出する排出弁17aが設けられるとともに、排出弁17aの下流側には、一時貯留タンク17cが取り付けられている。また、一時貯留タンク17cにも排出弁17dが設けられるとともに、排出弁17dの下方位置には、貯留タンク18が配置されている。
次に、本実施形態の乾燥輸送装置の作用について説明する。
[第1輸送工程]
まず、供給部12から供給された被輸送物を乾燥タンク14へ輸送する第1輸送工程が行われる。このとき、ブロワ装置30の吸引側切替弁は、第1切替弁33が開状態、第3切替弁37が閉状態とされて、第1吸引口30aからの吸引のみが許容される状態とされる。一方、吐出側切替弁は、第4切替弁39が閉状態、第5切替弁42が開状態とされて、排気口41から外部への吐出のみが許容される状態とされる。
また、第1輸送通路11aに設けられる第8切替弁108は開状態とされる。第2輸送通路11bと排気用配管106との接続部分に設けられる第7切替弁107は、排気口105と集塵機17とを連通させ、かつ排出管92と集塵機17とを連通させない状態とされる。集塵機17の吸排口17bに設けられる開閉弁17b1は閉状態とされる。
この状態において、ブロワ本体31の運転が開始されると、ブロワ装置30には、第1吸引口30aから吸引された空気がブロワ本体31へと入り、ブロワ本体31から排気口41へと向かう空気の流れが形成される。その結果、ブロワ装置30は、吸引ブロワとして機能して、配管20、集塵機17、乾燥タンク14を介して、第1輸送通路11aに、供給部12から乾燥タンク14へと流れる気体流が発生する。そして、供給部12から第1輸送通路11aに供給された被輸送物は、第1輸送通路11aを流れる気体流によって、乾燥タンク14へと輸送される。
乾燥タンク14へ輸送された被輸送物は、圧送管91の内部を通過しつつ、圧送管91に設けられた貫通孔91aを通じて圧送管91外へ排出されて、内筒体93内に貯留される。また、被輸送物とともに内筒体93内に供給された気体流は、内筒体93の周壁94を通過して、内筒体93の外側へ排出される。そして、排気口105から排気用配管106を通じて集塵機17へと流れ、集塵機17において清浄な気体とされて、配管20を通じてブロワ装置30に吸引される。
第1輸送工程において、必要に応じて、集塵機17の吸排口17bに設けられる開閉弁17b1を、その開度を調整しつつ開放して、吸排口17bから集塵機17内に外気を取り込み可能な状態とする、又は第3切替弁37を、その開度を調整しつつ開放して、外気取込口36から外気を取り込み可能な状態とする。これにより、ブロワ本体31に作用する吸引負荷が低減されて、ブロワ本体31の性能を好適に維持させることができる。
[乾燥工程]
次に、乾燥タンク14内に貯留された被輸送物を乾燥させる乾燥工程が行われる。このとき、ブロワ装置30の吸引側切替弁は、第1切替弁33が閉状態、第3切替弁37が開状態とされて、外気取込口36からの吸引のみが許容される状態とされる。一方、吐出側切替弁は、第4切替弁39が開状態、第5切替弁42が閉状態とされて、吐出口30cからの吐出のみが許容される状態とされる。
また、第1輸送通路11aに設けられる第8切替弁108は閉状態とされる。第2輸送通路11bと排気用配管106との接続部分に設けられる第7切替弁107は、排気口105と集塵機17とを連通させ、かつ排出管92と集塵機17とを連通させない状態とされる。集塵機17の吸排口17bに設けられる開閉弁17b1は開状態とされる。
この状態において、ブロワ本体31の運転が開始されると、ブロワ装置30には、外気取込口36から吸引された空気がブロワ本体31へと入り、ブロワ本体31から吐出口30cへと向かう空気の流れが形成される。その結果、ブロワ装置30は、圧送ブロワとして機能して、配管21を介して乾燥タンク14内に気体流が供給される。乾燥タンク14に供給された気体流は、圧送管91の内部を通過しつつ、圧送管91に設けられた貫通孔91aから内筒体93内に吹き出される。内筒体93内に吹き出された気体流は、内筒体93の周壁94を通過して、内筒体93の外側へ排出される。そして、排気口105から排気用配管106を通じて集塵機17へと流れ、集塵機17において清浄な気体とされて、吸排口17bから排出される。
また、乾燥工程においては、内筒体93に接続されたモータMが駆動される。これにより、内筒体93が回転して、内筒体93に貯留された被輸送物が撹拌される。本実施形態においては、圧送管91の貫通孔91aからの気体流の吹き付けと、内筒体93の回転による撹拌作用によって、内筒体93内に貯留された被輸送物の乾燥が進行する。
更に、内筒体93内の被輸送物には、圧送管91の貫通孔91aから気体流が吹き付けられることによって、及び被輸送物の自重によって、内筒体93の壁面に押し付けられる力が作用する。これにより、被輸送物に含まれる水等の液体が、周壁94を通じて内筒体93の外側へ染み出して被輸送物から分離される。こうした内筒体93の周壁94による濾過作用によっても、内筒体93内に貯留された被輸送物の乾燥が進行する。
内筒体93の外部へ染み出した液体は、内筒体93と外筒体98との間に貯留される。そして、所定量の液体が貯留されたタイミング又は所定時間ごとに、排液弁103か開放されて貯水タンク104へと移される。貯水タンク104内の液体は、貯水タンク104に設けられた排液口104aから回収される。なお、被輸送物が汚泥である場合には、濾過された清浄な水(清水)を回収することができる。
また、乾燥工程においては、内筒体93の周壁94の外面に対して、外筒体98の周壁99に設けられた噴射口99aから圧縮空気が噴射される。この圧縮空気の吹き付けによって、内筒体93の周壁94の目詰まりが抑制される。また、噴射口99aからの圧縮空気の吹き付けによって、内筒体93の外側へ移行して内筒体93に付着した状態にある液体が吹き飛ばされて、内筒体93からの液体の除去が促進される。
[第2輸送工程]
次に、乾燥タンク14内にて乾燥された被輸送物(乾燥物)を集塵機17へ輸送する第2輸送工程が行われる。このとき、第2輸送通路11bと排気用配管106との接続部分に設けられる第7切替弁107は、排出管92と集塵機17とを連通させ、かつ排気口105と集塵機17とを連通させない状態とされる。その他の各弁の状態は乾燥工程と同様である。
第7切替弁107が、排気口105と集塵機17とを連通させる状態から、排出管92と集塵機17とを連通させる状態に切り替えられることにより、第2輸送通路11b及び排出管92内に集塵機17側へと流れる気体流(輸送気体)が発生する。この気体流によって、乾燥タンク14の内筒体93内の乾燥物は、圧送管91と排出管92との間の隙間を通じて、排出管92及び第2輸送通路11bへと流れて集塵機17に輸送される。
集塵機17へ輸送された乾燥物は、集塵機17内にて輸送気体と分離されて、集塵機17内に捕集される。そして、集塵機17内に所定量の乾燥物が貯留されたタイミング又は所定時間ごとに、集塵機17の排出弁17aが開放される。これにより、集塵機17内の乾燥物が落下して、集塵機17の下方に設けられた一時貯留タンク17c内に乾燥物が貯留される。そして、集塵機17の排出弁17aが閉鎖した後に、排出弁17dが開放されることにより、一時貯留タンク17c内の乾燥物が落下して、下方に配置された貯留タンク18内に乾燥物が貯留される。排出弁17a及び排出弁17dの少なくとも一方を常に閉じた状態とすることによって、集塵機17内の気密性が確保されて、ブロワ本体31の運転を継続した状態のまま、集塵機17から貯留タンク18への乾燥物の排出を行うことができる。
次に、本実施形態の効果について記載する。
(9)乾燥タンク14は、被輸送物が供給される内筒体93と、被輸送物及びブロワ装置30から吐出される気体流を内筒体93内に供給する圧送管91と、内筒体93内の被輸送物を集塵機17へ排出するための排出管92(排出部)と、内筒体93を囲う外筒体98とを備えている。内筒体93の周壁94は、被輸送物に含まれる液体を通過可能とし、かつ被輸送物に含まれる固形物を通過不能とするフィルターとして構成されている。
上記構成によれば、内筒体93内に貯留された被輸送物に対して、圧送管91から気体流が吹き付けられることにより、被輸送物の乾燥が進行する。加えて、圧送管91からの気体流の吹き付け及び被輸送物の自重によって、被輸送物が内筒体93の周壁94に押し付けられることにより、被輸送物に含まれる水等の液体が、周壁94を通じて内筒体93の外側へ染み出して被輸送物から分離される。したがって、内筒体93内に貯留された被輸送物を乾燥させる際に、被輸送物に含まれる液体を回収することができる。
(10)内筒体93は、周方向に回転可能に構成されている。
上記構成によれば、乾燥工程において、内筒体93を回転させることで、内筒体93内に貯留された被輸送物を撹拌することができる。これにより、内筒体93内に貯留された被輸送物を効率よく乾燥させることができる。また、内筒体93の回転により生じる遠心力によって、内筒体93の外側へ移行した液体の内筒体93からの除去が促進される。また、内筒体93自体が回転することにより、内筒体93に圧縮空気が噴射するための噴射口99aを周方向に複数設けなくとも、内筒体93の周壁94の全周に圧縮空気を吹き付けることができる。
<第5実施形態>
以下、乾燥輸送装置の第5実施形態について、第4実施形態との相違点を中心に説明する。第5実施形態は、乾燥タンク14及び集塵機17の構成、特に乾燥タンク14及び集塵機17が一体に構成されている点において第4実施形態と相違している。
図7に示すように、第5実施形態の乾燥タンク14は、上下方向に延びる円筒状のタンク本体110を備えている。タンク本体110は、その上端が閉塞されるとともに下端が開放されている。タンク本体110の上部には、タンク本体110を貫通する排気管111が取り付けられている。排気管111の一端は、配管20を介してブロワ装置30の第1吸引口30aに接続されている。また、排気管111の他端には、吸気口112に接続されている。吸気口112には、その開度を調整可能な開閉弁112aが設けられている。
排気管111におけるタンク本体110内に位置する部位には、複数の濾材113(例えば、濾布)が取り付けられて、濾材113を通過した清浄な空気のみが排気管111へと流れるように構成されている。濾材113は、乾燥タンク14内に供給された被輸送物の通過を遮断し、かつ空気の通過を許容する部材であればよく、その具体的構成は特に限定されるものではない。また、各濾材113における排気管111との接続部分には、第9開閉弁113aがそれぞれ設けられている。そして、第9開閉弁113aによって、排気管111と濾材113との間の空気の流通が制御されている。なお、本実施形態においては、タンク本体110、排気管111、及び濾材113によって集塵部が構成されている。
タンク本体110の上下方向の中央部には、タンク本体110を貫通する圧送管114が取り付けられている。圧送管114の一端は、配管21を介してブロワ装置30の吐出口30cに接続されている。また、圧送管114の他端は、第1輸送通路11aを介して供給部12に接続されている。第1輸送通路11aには、第8切替弁108が設けられている。
圧送管114におけるタンク本体110内に位置する部位には、圧送管114の周壁下部及び周壁側部から下方側へ延びる複数の排出管115が接続されている。排出管115は、その基端部分において圧送管114の内部に連通されている。また、排出管115の先端部分は、下側に向かって開口する開放端とされている。
タンク本体110の下端部の周縁には、半径方向外方へ延びる円環状のフランジ116が設けられている。フランジ116の下面側には、タンク本体110の下端部を塞ぐ底部材120が取り付けられている。底部材120は、フランジ116とほぼ同形の円環状をなす枠体121と、枠体121の上面に固定されてタンク本体110の下端部を塞ぐ底板122と、枠体121の下面側に設けられる液体貯留部123とを備えている。
枠体121は、上下方向においてフランジ116に重なるように配置されている。そして、枠体121の上面周縁部における一箇所に設けられる回動機構124を介してフランジ116の下面に固定されている。回動機構124には図示しない駆動装置が備えられている。駆動装置の駆動力に基づいて回動機構124は、枠体121を含めた底部材120全体を、タンク本体110の下端部を塞ぐ閉位置(図7参照)と、タンク本体110の下端部を開放した開位置(図9参照)との間で開閉動作を可能に構成されている。
図8に示すように、フランジ116との枠体121との間には、底部材120を閉位置で固定するためのロック機構125が設けられている。ロック機構125は、枠体121の周縁部に回動可能に設けられ、その先端に係止突部126aを有する棒状の係止部材126と、フランジ116の周縁部に設けられ、径方向外方側に開口する係止溝116aとから構成されている。ロック機構125は、係止部材126を係止溝116a内に位置させて、係止部材126の係止突部126aをフランジ116の上面に係止させた状態とすることによって、フランジ116との枠体121とを固定する。ロック機構125は、フランジ116及び枠体121の周縁部における回動機構124が設けられていない部分に対して、周方向に等間隔に複数、設けられている。
図7に示すように、底板122は、枠体121の内径よりも大きい外径を有する円板状をなし、枠体121の孔を上面側から塞ぐようにして枠体121に固定されている。また、図8に示すように、底板122は、円形の板材からなる上層122a及び下層122cと、上層122a及び下層122cの間に配置されるフィルター層122bとを有する多層構造(3層構造)をなしている。底板122の具体的構成は、第4実施形態における内筒体93の周壁94の構成と同様であり、フィルターとして機能する。
図8に示すように、枠体121の上面の外周部分におけるタンク本体110のフランジ116と対向する部位には、周方向に延びる環状の突部127が設けられている。そして、フランジ116の下面における突部127に上下方向に対向する部位には、弾性体からなる環状のシール部材116bが固定されている。枠体121の突部127をフランジ116のシール部材116bに押し付けた状態とすることによって、タンク本体110内の気密性が確保されている。
枠体121の下面側に設けられる液体貯留部123は、底板122を通過した液体を貯留するための部位である。図7に示すように、液体貯留部123には、内部に貯留された液体を排出するための排液口123aが設けられている。
図7に示すように、底部材120には、タンク本体110内に貯留された被輸送物を撹拌するための撹拌機構が設けられている。撹拌機構は、底部材120の下側に配置されるモータMと、モータMに連結されて、底部材120の底板122及び液体貯留部123を貫通して上下方向に延びる回転軸130と、タンク本体110内において回転軸130の上端部に固定される撹拌羽根131とから構成されている。撹拌機構は、底部材120と一体に開閉動作する。
また、タンク本体110の下部には、排出部140が取り付けられている。排出部140の上部は、タンク本体110の下部、底部材120、及びモータMを囲む円筒状をなし、その上端部分においてタンク本体110の外周面に固定されている。排出部140の下部は、下端側に向かって縮径する漏斗状をなし、その先端部(下端部)には、排出口141が設けられている。
排出部140の上部において、ロック機構125の径方向外側に位置する部位には、ロック機構125を操作するための操作窓142が設けられている。また、排出口141の下方位置には、排出口141から排出された被輸送物を所定位置に運搬するためのコンベア143が配置されている。なお、液体貯留部123の排液口123aの先端は、排出部140の外側へ引き出されている。
次に、本実施形態の乾燥輸送装置の作用について説明する。
[輸送工程]
まず、供給部12から供給された被輸送物を乾燥タンク14へ輸送する輸送工程が行われる。このとき、各濾材113における排気管111との接続部分に設けられた第9開閉弁113aは、開状態とされる。また、第1輸送通路11aに設けられる第8切替弁108は、開状態とされる。そして、ブロワ装置30の各開閉弁は、ブロワ装置30が吸引ブロワとして機能する状態、すなわち第4実施形態の第1輸送工程と同様の状態とされる。
この状態において、ブロワ本体31の運転が開始されると、ブロワ装置30が吸引ブロワとして機能して、配管20及び乾燥タンク14を介して、第1輸送通路11aに、供給部12から乾燥タンク14へと流れる気体流が発生する。そして、供給部12から第1輸送通路11aに供給された被輸送物は、第1輸送通路11aを流れる気体流によって、乾燥タンク14へと輸送される。
乾燥タンク14へ輸送された被輸送物は、圧送管114の内部を通過しつつ、排出管115の先端から排出されて、タンク本体110内に貯留される。また、被輸送物とともにタンク本体110内に供給された気体流は、濾材113を通過して清浄な気体とされて、排気管111及び配管20を通じてブロワ装置30に吸引される。
輸送工程において、必要に応じて、排気管111の吸気口112に設けられた開閉弁112aを、その開度を調整しつつ開放して、吸気口112から排気管111内に外気を取り込み可能な状態とする、又はブロワ装置30の第3切替弁37を、その開度を調整しつつ開放して、外気取込口36から外気を取り込み可能な状態とする。これにより、ブロワ本体31に作用する吸引負荷が低減されて、ブロワ本体31の性能を好適に維持させることができる。
[乾燥工程]
次に、乾燥タンク14内に貯留された被輸送物を乾燥させる乾燥工程が行われる。このとき、各濾材113における排気管111との接続部分に設けられた第9開閉弁113aは、開状態とされる。また、第1輸送通路11aに設けられる第8切替弁108は、閉状態とされる。また、排気管111の吸気口112に設けられた開閉弁112aは閉状態とされる。そして、ブロワ装置30の各開閉弁は、ブロワ装置30が圧送ブロワとして機能する状態、すなわち第4実施形態の乾燥工程と同様の状態とされる。
この状態において、ブロワ本体31の運転が開始されると、ブロワ装置30が圧送ブロワとして機能して、配管21を介して乾燥タンク14内に気体流が供給される。乾燥タンク14内に供給された気体流は、圧送管114内を通り、排出管115の先端からタンク本体110内に吹き出される。そして、排出管115から吹き出された気体流は、濾材113を通過して、排出管115及び配管20を通じてブロワ装置30へと流れて排出される。
また、乾燥工程においては、モータMが駆動される。これにより、回転軸130の上端に取り付けられた撹拌羽根131が回転して、タンク本体110内に貯留された被輸送物が撹拌される。本実施形態においては、排出管115からの気体流の吹き付けと、撹拌羽根131の回転による撹拌作用によって、タンク本体110内に貯留された被輸送物の乾燥が進行する。
更に、タンク本体110内の被輸送物には、排出管115から気体流が吹き付けられることによって、及び被輸送物の自重によって、底部材120の底板122に押し付けられる力が作用する。これにより、被輸送物に含まれる水等の液体が、底板122を通じて液体貯留部123側へと染み出して被輸送物から分離される。こうした底板122による濾過作用によっても、タンク本体110内に貯留された被輸送物の乾燥が進行する。
底板122から染み出した液体は、液体貯留部123に貯留される。そして、液体貯留部123内の液体は、液体貯留部123の排液口123aから回収される。なお、被輸送物が汚泥である場合には、濾過された清浄な水(清水)を回収することができる。
タンク本体110内に貯留された被輸送物が十分に乾燥されたタイミングで、乾燥タンク14から被輸送物(乾燥物)を排出する操作が行われる。乾燥物を排出する際には、まず、ブロワ装置30を停止させる。そして、乾燥タンク14において、フランジ116との枠体121との間に設けられたロック機構125のロック状態を解除する。ロック機構125のロック状態の解除は、作業者の手によって、係止部材126を係止溝116a内から外すことにより行われる。
その後、回動機構124を駆動装置(図示略)により動作させて、底部材120を開位置へ回動させる。これにより、図9に示すように、タンク本体110の下端部が片開きに開放された状態となる。そして、タンク本体110内に貯留された被輸送物が排出部140へ落下するとともに、排出部140内を流れて排出口141からコンベア143へと排出され、コンベア143により所定位置へ輸送される。
なお、被輸送物を排出させた後は、回動機構124を駆動装置(図示略)により動作させて、底部材120を閉位置へ回動させる。そして、ロック機構125の係止部材126を係止溝116a内に位置させて、ロック機構125をロック状態に戻す。
次に、本実施形態の効果について記載する。
(11)乾燥タンク14は、被輸送物が供給されるタンク本体110と、被輸送物及びブロワ装置30から吐出される気体流をタンク本体110内に供給する圧送管114とを備えている。タンク本体110の内部には、集塵部として、ブロワ装置30の吸引口に接続される排気管111と、排気管111に接続される濾材113とが設けられている。タンク本体110の底壁は、タンク本体110の下端を閉鎖する閉位置と、下端を開放する開位置との間で動作する底部材120により構成されている。底部材120は、被輸送物に含まれる液体を通過可能とし、かつ被輸送物に含まれる固形物を通過不能とするフィルターとして機能する底板122を備えている。
上記構成によれば、タンク本体110内に貯留された被輸送物に対して、圧送管114から気体流が吹き付けられることにより、被輸送物の乾燥が進行する。加えて、圧送管114からの気体流の吹き付け及び被輸送物の自重によって、被輸送物が底部材120に押し付けられることにより、被輸送物に含まれる水等の液体が、底部材120の底板122を通じてタンク本体110の外側へ染み出して被輸送物から分離される。また、上記構成においては、乾燥タンク14が集塵機としての機能を有しているため、別途、集塵機を設ける必要がなく、乾燥輸送装置の小型化を図ることができる。
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ ブロワ装置30の吸引側切替弁として、第1、3切替弁33,37に代えて、吸引路32と吸引側分岐路35との接続部分に三方弁を設けてもよい。同様に、吐出側切替弁として、第4〜5切替弁39,42に代えて、吐出路38と吐出側分岐路40との接続部分に三方弁を設けてもよい。この場合には、吸引側切替弁及び吐出側切替弁を構成する弁の数を減らすことができる。また、吸引側切替弁及び吐出側切替弁の開閉制御も簡略化することができる。
・ ブロワ装置30について、第2吸引口30bを省略して吸引口を一つとしてもよい。また、三以上の吸引口を設けてもよい。この場合には、吸引路32の分岐数を適宜変更して、各吸引口と分岐部分との間に切替弁をそれぞれ設ければよい。吐出口についても、その数は限定されるものではなく、吸引口と同様に変更することができる。
・ ブロワ装置30において、気体流の通過抵抗を調整する調整機構を第3切替弁37とは別に設けてもよい。この場合には、第3切替弁37を単に開閉機能のみを有する開閉弁としてもよい。
・ ブロワ装置30において、気体流の通過抵抗を調整する調整機構を設ける位置は、外気取込口36と吐出口30cとを接続する流路上であればよい。また、気体流の通過抵抗を調整する調整機構を省略してもよい。この場合には、吸引側分岐路35について、乾燥工程に適した高温の気体流が吐出される通過抵抗が得られるように、その形状等を予め設計しておくことが好ましい。
・ 第2実施形態における乾燥タンク14について、撹拌機構の構成は、特に限定されるものではなく、タンク本体50内に貯留された被輸送物を撹拌することのできる構成であればよい。例えば、スクリューによる撹拌を行う撹拌機構であってもよいし、タンク本体50自体を回転させることによって、内部の被輸送物の撹拌を行う撹拌機構であってもよい。
・ 第2実施形態における乾燥タンク14について、撹拌機構を構成するシャフト59及び撹拌羽根60を温める方法は特に限定されるものではなく、例えば、電熱線等の発熱体を利用した加熱方法を用いてもよい。また、撹拌機構を構成する部位を温めない構成であってもよい。
・ 第2実施形態における乾燥タンク14について、ブロワ装置30から吐出される気体流が流れる流路(閉空間S)の形状は特に限定されるものではない。例えば、タンク本体50の周壁51の外周面に沿って螺旋状に延びる流路であってもよい。
・ 第2実施形態における乾燥タンク14について、ブロワ装置30から吐出される気体流を、タンク本体50側の閉空間Sに先に流し、閉空間Sから排出された気体流を撹拌機構側の流路Rに流す構成としてもよい。また、配管21を分岐させる等して、ブロワ装置30から吐出される気体流を、タンク本体50側の閉空間Sと、撹拌機構側の流路Rとに並列に供給してもよい。また、ブロワ装置30から吐出される気体流が流れる流路Rを省略してもよい。
・ 第3実施形態における乾燥タンク14について、第1循環路84の高抵抗部84aの構成を変更してもよい。例えば、蛇行した形状の高抵抗部84aであってもよいし、流路径を小さくした高抵抗部84aであってもよい。
・ 第3実施形態における乾燥タンク14について、ブロワ装置30から吐出される気体流が流れる流路(閉空間S)の形状は特に限定されるものではない。例えば、タンク本体70の周壁71の外周面に沿って螺旋状に延びる流路であってもよい。また、ブロワ装置30から吐出される気体流が流れる流路を省略してもよい。
・ 第5実施形態における乾燥タンク14について、図10に示すように、底部材120を変更してもよい。すなわち、底部材120を構成する液体貯留部123の底に開口部分を設けるとともに、その開口部分に対して第1開閉蓋123bを取り付ける。また、底部材120を構成する底板122において、第1開閉蓋123bの上方に位置する部分に、第1開閉蓋123bよりも一回り小さい大きさの開口部分を設けるとともに、その開口部分に対して第2開閉蓋122dを取り付ける。
上記構成によれば、図10において破線で示すように、第1開閉蓋123b及び第2開閉蓋122dを下側へ開いた状態として、底板122の開口部分及び液体貯留部123の底の開口部分を共に開放することにより、その開口部分を通じて、タンク本体110内に貯留された被輸送物を排出することができる。このとき、モータMを駆動させて撹拌羽根131を回転させることによって、上記開口部分からの被輸送物を効率的に行うことができる。
なお、このように第1開閉蓋123b及び第2開閉蓋122dを設ける構成とした場合には、タンク本体110に対して底部材120を固定した構成としてもよい。また、第1開閉蓋123b及び第2開閉蓋122dの下方位置にコンベア143を配置することによって、排出部140を省略することも可能である。
・ 第5実施形態における乾燥タンク14について、図11に示すように変更してもよい。図11に示す乾燥タンク14のタンク本体110は、円筒状の周壁110aと、周壁110aの下部に連続して設けられ、下端側に向かって縮径する漏斗状の集束部110bとを備えている。集束部110bの下端開口には、開閉蓋144が取り付けられるとともに、開閉蓋144には、開閉蓋144を開閉駆動するための駆動部145が設けられている。
周壁110aの下部及び集束部110bには、複数の貫通窓146が周方向に並設されている。各貫通窓146には、第4実施形態における内筒体93の周壁94と同様の3層構造をなすフィルタ147が収容されている。フィルタ147は、周壁110aの下部及び集束部110bにおける各貫通窓146の内側及び外側にそれぞれ固定された多孔金属板148に挟まれた状態で貫通窓146に取り付けられている。
また、周壁110aの下部及び集束部110bには、各貫通窓146の外側を囲む液体貯留部149が設けられている。液体貯留部149は、フィルタ147を通過した液体を貯留するための部位であり、各液体貯留部149には、貯留された液体を排出するための排出路150が接続されている。
タンク本体110内には、その先端部が集束部110bの下部に達する第2圧送管151が配置されている。第2圧送管151の基端は、分岐管21b及び切替弁21aを介して配管21に接続されている。
上記構成によれば、以下に記載する2段階の乾燥工程が行われる。まず、切替弁21aを圧送管114のみに気体流を供給する状態とする。これにより、第5実施形態と同様に、圧送管114内を通り、排出管115の先端からタンク本体110内に気体流が吹き付けられる。その結果、被輸送物に含まれる水等の液体がフィルタ147を通じて液体貯留部149側へと染み出して被輸送物から分離される。
所定時間経過後、切替弁21aを分岐管21b及び第2圧送管151のみに気体流を供給する状態とする。このとき、第2圧送管151の先端は、ある程度、乾燥された被輸送物の中に埋まった状態にあり、第2圧送管151に供給された気体流は、第2圧送管151の先端から被輸送物の内部に吹き出される。これにより、被輸送物は、細かく砕けながらタンク本体110内に吹き上げられる。その結果、被輸送物の乾燥がさらに進行する。
なお、図11に示す構成において、分岐管21b及び第2圧送管151を省略し、排出管115のうちの一つについて、その先端部が集束部110bの下部に達する位置まで延ばした構成としてもよい。
また、図11に示す構成において、タンク本体110の内部に、集束部110bの下端開口からの乾燥した被輸送物の排出を誘導する排出部材を設けてもよい。排出部材としては、例えば、第2圧送管151等に取り付けられ、所定の傾斜角度を有する回転羽根が挙げられる。
・ 各実施形態の乾燥タンク14について、タンク本体における被輸送物が貯留される領域を構成する壁部や、当該領域内に位置する各種の管に対して、磁石(電磁石を含む)を取り付けた構成としてもよい。上記構成によれば、気体流の吹き付けによる被輸送物の乾燥効率を向上させることができる。すなわち、気体流の吹き付けにより被輸送物から分離された水が磁石により生じる磁場に曝される。これにより、分離された水がより細かく分散した状態となって効率的に除去される。
なお、上記構成は、磁石に吸着される物質(例えば、鉄等の金属)が被輸送物に含まれていない場合に推奨される構成である。
次に、上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)前記撹拌機構は、前記タンク本体内に供給された被輸送物を撹拌する撹拌部と、前記撹拌部を駆動する駆動部とを備え、前記撹拌部には、前記ブロワ装置から吐出される気体流が流れる流路が設けられている前記乾燥輸送装置。
(ロ)前記第2タンクの壁部には、前記ブロワ装置から吐出される気体流が流れる流路が設けられている前記乾燥輸送装置。
M…モータ、S…閉空間、R…流路、11a…第1輸送通路、11b…第2輸送通路、13…集塵機、14…乾燥タンク、30…ブロワ装置、30a…第1吸引口、30b…第2吸引口、30c…吐出口、31…ブロワ本体、32…吸引路、32a…分岐部分、32b…第1吸引路、32c…第2吸引路、33…第1切替弁、34…第2切替弁、35…吸引側分岐路、36…外気取込口、37…第3切替弁、38…吐出路、39…第4切替弁、40…吐出側分岐路、41…排気口、42…第5切替弁、50…タンク本体、51a…吹出口、59…シャフト、60…撹拌羽根、70…タンク本体、80…循環用タンク、77…第2循環路、84…第1循環路、84a…高抵抗部、91…圧送管、92…排出管、93…内筒体、94…周壁、98…外筒体、110…タンク本体、111…排気管、113…濾材、114…圧送管、120…底部材、122…底板。

Claims (8)

  1. 被輸送物の輸送通路に輸送気体の気体流を発生させるブロワ装置と、前記輸送通路を通じて供給された被輸送物の乾燥を行う乾燥タンクと、前記乾燥タンクに接続される集塵部とを備える乾燥輸送装置であって、
    前記ブロワ装置は、
    空気を吸引して吐出するブロワ本体と、
    前記ブロワ本体の吸入側と吸引口とを接続する吸引路と、
    前記ブロワ本体の吐出側と吐出口とを接続する吐出路とを備え、
    前記吸引路には、外気取込口に接続された吸引側分岐路が設けられるとともに、前記吸引口と前記外気取込口との間で吸引先を切り替える吸引側切替弁が設けられ、
    前記吐出路には、排気口に接続された吐出側分岐路が設けられるとともに、前記吐出口と前記排気口との間で吐出先を切り替える吐出側切替弁が設けられ、
    前記ブロワ装置の前記吸引口と前記集塵部とが接続されるとともに、前記吐出口と前記乾燥タンクとが接続されていることを特徴とする乾燥輸送装置。
  2. 前記ブロワ装置は、前記吸引口として、前記集塵部に接続される第1吸引口と、第2吸引口とを備え、
    前記吸引路は、前記第1吸引口に接続される第1吸引路と、前記第2吸引口に接続される第2吸引路とに分岐して設けられ、
    前記吸引路には、前記第1吸引口と前記第2吸引口との間で吸引先を切り替える切替弁が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の乾燥輸送装置。
  3. 前記ブロワ装置は、前記ブロワ装置を流れる気体流の通過抵抗を調整する調整機構を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乾燥輸送装置。
  4. 前記乾燥タンクは、被輸送物が供給されるタンク本体と、前記タンク本体内に供給された被輸送物を撹拌する撹拌機構とを備え、
    前記タンク本体は、前記ブロワ装置から吐出される気体流を内部へ吹き出す吹出口を備え、
    前記タンク本体の壁部には、前記ブロワ装置から吐出される気体流が流れる流路が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の乾燥輸送装置。
  5. 前記乾燥タンクは、第1タンクと第2タンクとを備え、
    前記第1タンクと前記第2タンクとの間には、前記第1タンク内の被輸送物を前記第2タンクへ移動させるための通路であって、前記ブロワ装置の前記吐出口から吐出される気体流が供給される第1循環路と、前記第2タンク内の被輸送物を前記第1タンクへ移動させるための第2循環路とが設けられ、
    前記第1循環路には、被輸送物の通過抵抗を高めるための高抵抗部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の乾燥輸送装置。
  6. 前記乾燥タンクは、
    被輸送物が供給される内筒体と、
    被輸送物及びブロワ装置から吐出される気体流を前記内筒体内に供給する圧送管と、
    前記内筒体を囲う外筒体とを備え、
    前記内筒体の少なくとも一部の壁部は、被輸送物に含まれる液体を通過可能とし、かつ被輸送物に含まれる固形物を通過不能とするフィルターにより構成され、
    前記内筒体には、当該内筒体内に供給された被輸送物を前記集塵部へ排出するための排出部が設けられ、
    前記外筒体には、当該内筒体内の気体を前記集塵部へ排出するための排気部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の乾燥輸送装置。
  7. 前記内筒体は、水平方向に延びる筒状をなし、周方向に回転可能に構成されていることを特徴とする請求項6に記載の乾燥輸送装置。
  8. 前記乾燥タンクは、
    被輸送物が供給されるタンク本体と、
    被輸送物及びブロワ装置から吐出される気体流を前記タンク本体内に供給する圧送管とを備え、
    前記タンク本体の内部には、前記集塵部として、前記ブロワ装置の前記吸引口に接続される排気管と、前記排気管に接続される濾材とが設けられ、
    前記タンク本体の底壁は、前記タンク本体の下端を閉鎖する閉位置と、下端を開放する開位置との間で動作する底部材により構成され、
    前記タンク本体の壁部には、被輸送物に含まれる液体を通過可能とし、かつ被輸送物に含まれる固形物を通過不能とするフィルターが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の乾燥輸送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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