JP2016088889A - 染毛剤 - Google Patents

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正樹 川合
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昌治 町田
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Abstract

【課題】優れた染毛効果及び白髪かくし効果を有し、染毛後の毛髪に特に青みの色調が抑制された良好な色調を与える、非酸化型の染毛剤を提供する。
【解決手段】第1剤と第2剤とを少なくとも備える染毛剤であって、該第1剤は、尿素、及び、3個以上のヒドロキシル基を有する少なくとも1種のベンゾフェノン化合物を含有し、該第2剤は、少なくとも1種の鉄塩を含有する、染毛剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、優れた染毛効果及び白髪かくし効果を有し、染毛後の毛髪に良好な色調を与える、非酸化型の染毛剤に関する。
永久染毛剤は、毛髪に永続的な染色結果を与える染毛剤である。永久染毛剤としては、従来、パラフェニレンジアミンなどの酸化染料及びアルカリ剤を含有する第1剤と、過酸化水素水などの酸化剤を含有する第2剤とを混合して使用する、酸化型の染毛剤が一般に広く利用されている。しかしながら、酸化型の染毛剤はアルカリ剤及び過酸化水素水の作用により、毛髪にダメージを与えることがある。また一部の酸化染料により強いアレルギー反応が引き起こされることもある。
一方、毛髪へのダメージが少なく、アレルギー反応が引き起こされにくい染毛剤として、非酸化型の染毛剤が知られている。非酸化型の染毛剤として、例えば、多価フェノール類と金属塩との反応を利用して染毛する染毛剤が知られている(特許文献1〜7参照)。
さらに、鉄と反応して発色する物質と、紫外線吸収剤とを含有する第1剤、及び鉄塩を含有する第2剤を組み合わせて含む、光退色防止効果を有する非酸化型の染毛剤が提案されている(特許文献8)。
しかし、従来の非酸化型の染毛剤は、十分な染毛効果及び白髪かくし効果を有するものではなかった。
特公昭48−31902号公報 特開昭53−52633号公報 特開昭55−154912号公報 特開昭62−33113号公報 特開昭64−90117号公報 特開平4−164017号公報 特開平5−170629号公報 特開2011−126845号公報
従来の鉄塩と反応して発色する植物抽出物あるいは有機化合物を利用した染毛剤は、長い染毛時間が必要であった。また、染毛後の毛髪の染毛性や色調は、満足できるものではなかった。さらに、染毛剤にタンニン酸、没食子酸及び/又はその誘導体と鉄とを配合するのみでは、白髪を十分に染色するために色味を濃くすると、染色後の毛髪における青みの色調が強くなり、毛髪に良好な色調を与える染毛結果は得らなかった。
本発明は、上記の従来技術の問題を解決するものであり、優れた染毛効果及び白髪かくし効果を有し、染毛後の毛髪に良好な色調を与える、非酸化型の染毛剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために非酸化型の染毛剤について詳細に検討を重ね、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、以下の好適な態様を包含する。
〔1〕第1剤と第2剤とを少なくとも備える染毛剤であって、該第1剤は、尿素、及び、3個以上のヒドロキシル基を有する少なくとも1種のベンゾフェノン化合物を含有し、該第2剤は、少なくとも1種の鉄塩を含有する、染毛剤。
〔2〕第1剤は、さらに、鉄と反応して発色する少なくとも1種の有機化合物及び/又は該有機化合物を含む少なくとも1種の植物抽出物を含有する、前記〔1〕に記載の染毛剤。
本発明の染毛剤は、優れた染毛効果及び白髪かくし効果を有し、染毛後の毛髪に良好な色調を与える。
本発明の染毛剤は、第1剤と第2剤とを少なくとも備える。本発明の染毛剤における第1剤は、染毛効果及び白髪かくし効果を高めるために、尿素を含有する。
第1剤中の尿素の含有量は、染毛効果及び白髪かくし効果の観点から、第1剤の総量に基づいて好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上である。また、製剤の安定性の観点から、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下である。
本発明の染毛剤における第1剤は、染毛効果及び白髪かくし効果を高めるために、3個以上のヒドロキシル基を有する少なくとも1種のベンゾフェノン化合物を含有する。
3個以上のヒドロキシル基を有するベンゾフェノン化合物としては、例えば、2,3,4-トリヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,3,3’,4,4’,5-ヘキサヒドロキシベンゾフェノン等が挙げられる。染毛効果及び白髪かくし効果を高めやすい観点から、4個以上のヒドロキシル基を有するベンゾフェノン化合物が好ましく、2,2’,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,4'-テトラヒドロキシベンゾフェノン及び2,3,3’,4,4’,5-ヘキサヒドロキシベンゾフェノンからなる群から選択されるベンゾフェノン化合物がより好ましい。
本発明の染毛剤における第1剤は、3個以上のヒドロキシル基を有するベンゾフェノン化合物として1種類の化合物を含有してもよいし、2種以上の化合物を組み合わせて含有してもよい。
第1剤中の3個以上のヒドロキシル基を有するベンゾフェノン化合物の含有量は、染毛効果及び白髪かくし効果の観点から、第1剤の総量に基づいて、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上である。また、製剤の安定性の観点から、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下である。
本発明の染毛剤における第1剤は、3個以上のヒドロキシル基を有するベンゾフェノン化合物を第1剤中に安定に配合し、染毛効果及び白髪かくし効果を高める観点から、油剤を含有することが好ましい。油剤としては、例えばエステル油、炭化水素油、シリコーン油、動植物油、常温で液状の高級アルコール及び常温で液状の高級脂肪酸等が挙げられる。第1剤の安定性の観点から、第一剤は、油剤として炭化水素油、エステル油、常温で液状の高級アルコール及びシリコーン油からなる群から選択される少なくとも1種の油剤を含有することがより好ましく、炭化水素油及びエステル油からなる群から選択される少なくとも1種の油剤を含有することがより好ましい。本発明の染毛剤における第1剤は、3個以上のヒドロキシル基を有するベンゾフェノン化合物を第1剤中に安定に配合する観点から、炭化水素油を含有することがより好ましい。炭化水素油としては、例えば流動パラフィン、ジオクチルシクロヘキサン、α-オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、ポリブテン、流動イソパラフィン等が挙げられる。
油剤の含有量は、製剤の安定性の観点から、第1剤の総量に基づいて、好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上である。また、使用性の観点から、好ましくは30質量%以下、より好ましくは15質量%以下である。
本発明の染毛剤における第1剤は、さらに、鉄と反応して発色する少なくとも1種の有機化合物及び/又は該有機化合物を含む少なくとも1種の植物抽出物を含有してよい。鉄と反応して発色する有機化合物又は該有機化合物を含む植物抽出物の例としては、例えばタンニン酸、没食子酸及びその誘導体、五倍子、ピロガロール、ログウッド、ヘマテイン、カテコール、サリチル酸又はその誘導体、フタル酸、オイゲノール、イソオイゲノール、ニコチン酸アミド、デヒドロ酢酸、ピリドキシン、エラグ酸、コウジ酸、マルトール、フェルラ酸、ヒノキチオール、ウコンエキス、クルクミン、オウゴンエキス、タマネギエキス、クエルセチン、ルチン、ヘスペレチン、ヘスペリジン、生コーヒー豆抽出物、カフェー酸、クロロゲン酸、チャエキス、カテキン、エピカテキン、シコンエキス、シソエキス、シソニン、ブドウ葉エキス、ブトウエキス、エノシアニン、ラッカイン酸、ラック、コチニール、カルミン酸、エルダーベリー、アカキャベツ、ムラサキイモ、タマリンド、コウリャン、アピゲニニジン、ルテオリニジンなどを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。本発明の染毛剤における第1剤は、染毛効果の観点から、タンニン酸、没食子酸及びその誘導体、サリチル酸及びその誘導体を含有することが好ましい。
タンニン酸としては、例えば、加水分解型タンニン、縮合型タンニン等が挙げられる。加水分解型タンニンとしては、例えば五倍子、没食子、スマック、タラ、チェスナット、ミロバラン、オーク、ディビディビ、アルガロビア及びゲンノショウコ等から得られるタンニンが挙げられる。縮合型タンニンとしては、ガンビア、ゲブラチョ、ミモザ、マングローブ、ヘムロック、スプルース、ビルマカッチ、カシワ樹皮、及び柿渋等から得られるタンニンが挙げられる。
没食子酸の誘導体としては、例えば、没食子酸のアルキルエステルが挙げられる。没食子酸のアルキルエステルとしては、例えば、没食子酸と、炭素数1〜10、好ましくは2〜5の直鎖状又は分岐状のアルキルとのエステルが挙げられる。このようなアルキルエステルとしては、例えば、没食子酸エチル、没食子酸プロピル、没食子酸イソアミルなどが挙げられる。没食子酸又はその誘導体は、公知の方法により化学合成したものでもよく、植物から単離したものでもよい。植物から単離したものに更に化学合成を加えたものでもよい。また、没食子酸又はその誘導体を含有する植物から得られるエキスをそのまま用いてもよい。例えば、マメ科植物タラ由来の没食子酸やウルシ科ヌルデに発生する五倍子由来の没食子酸又はそれらを含有するエキスなどを用いることができる。また、それらの没食子酸を化学的にエステル化して得られた誘導体を用いることもできる。
サリチル酸の誘導体としては、サリチル酸のエステルや塩が含まれる。サリチル酸の塩としては、サリチル酸のアルカリ金属塩が挙げられる。具体的にはサリチル酸ナトリウムが挙げられる。またサリチル酸のエステルとしては、炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状のアルキルエステルやフェニルエステルが挙げられ、具体的にはサリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸メチルなどが挙げられる。
本発明の染毛剤における第1剤は、鉄と反応して発色する有機化合物又は該有機化合物を含む植物抽出物として、1種類の化合物又は抽出物を含有してもよいし、2種以上の化合物又は抽出物を組み合わせて含有してもよい。鉄と反応して発色する有機化合物と、該有機化合物を含む植物抽出物とを組み合わせて含有してもよい。
第1剤中の、鉄と反応して発色する該有機化合物の含有量は、本発明の効果が得られる限り特に限定されないが、染毛効果及び白髪かくし効果を高める観点から、第1剤の総量に基づいて好ましくは0〜10質量%であり、より好ましくは0.5〜6質量%である。
本発明の染毛剤における第1剤のpHは、染毛効果及び剤の安定性の観点から、好ましくは6〜10、より好ましくは7〜9である。
本発明の染毛剤における第2剤は、染毛効果及び白髪かくし効果を高めるために、少なくとも1種の鉄塩を含有する。鉄塩は、3個以上のヒドロキシル基を有するベンゾフェノン化合物及び場合により含まれる鉄と反応して発色する有機化合物との反応により発色し、毛髪に色素を固定することができる。
鉄塩としては、例えば硫酸第一鉄、塩化第一鉄、酢酸第一鉄、リン酸第一鉄、シュウ酸第一鉄、硫酸第二鉄、塩化第二鉄、酢酸第二鉄等が挙げられる。染毛効果の観点から、硫酸第一鉄、塩化第一鉄、酢酸第一鉄、硫酸第二鉄及び塩化第二鉄からなる群から選択される少なくとも1種の鉄塩を用いることが好ましく、硫酸第一鉄、塩化第一鉄及び酢酸第一鉄からなる群から選択される少なくとも1種の鉄塩を用いることがより好ましい。
本発明の染毛剤における第2剤は、1種類の鉄塩を単独で含有してもよいし、2種以上の鉄塩を組み合わせて含有してもよい。
第2剤中の鉄塩の含有量は、本発明の効果を奏する範囲内で適宜設定してよいが、製剤の安定性及び染毛効果の観点から、第2剤の総量に基づいて好ましくは0.5〜10質量%、より好ましくは1〜6質量%である。
本発明の染毛剤における第2剤のpHは、製剤の安定性及び染毛効果の観点から、好ましくは2〜6、より好ましくは3〜5である。
本発明の染毛剤における第1剤及び/又は第2剤は、上記に述べた成分に加えて、染毛剤において通常使用されるその他の成分を含有してよい。このような成分としては、基剤、界面活性剤、油脂類、溶剤、増粘剤、有機酸、防腐剤、酸化防止剤、pH調整剤、湿潤剤、香料、金属臭のマスキング剤、着色剤、紫外線吸収剤、育毛養毛剤、フケ防止剤、抗菌剤、柔軟剤、保湿剤、活性酸素除去剤、抗酸化剤、抗微生物剤、シリコーン、ミネラル、加水分解タンパク、ペプチド、アミノ酸類等を含有してよい。これらの成分の含有量は、本発明の効果を奏する範囲内で適宜設定することができる。
基剤としては、高級アルコール類、炭化水素、脂肪酸エステル、植物油、脂肪酸などを挙げることができる。
特に、本発明の染毛剤における第1剤は、製剤の安定性の観点から、高級アルコールを含有することが好ましく、セトステアリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールからなる群から選択される少なくとも1種の高級アルコールを含有することがより好ましい。高級アルコールの含有量は、製剤の安定性の観点から、第1剤の総量に基づいて、好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上である。また、使用性の観点から、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下である。
界面活性剤としては、例えばアニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤が挙げられる。非イオン性界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等が挙げられる。アニオン性界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸及びその塩、N−アシルアミノ酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、スルホン酸塩等が挙げられる。カチオン性界面活性剤としては、例えばアルキルアンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、例えばアルキルアミドプロピルベタイン等が挙げられる。
特に、本発明の染毛剤における第1剤は、製剤の安定性の観点から、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤を含むことが好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーテルを含有することがより好ましい。同様の観点から、非イオン性界面活性剤の含有量は、第1剤の総量に基づいて、好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは1〜7質量%である。
酸化防止剤としては、例えばアスコルビン酸及びその誘導体、亜硫酸ナトリウム等を挙げることができる。
pH調整剤としては、例えばクエン酸、リン酸、アンモニア、炭酸水素アンモニウム、炭酸アンモニウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、リン酸アンモニウム、リン酸一水素二アンモニウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸アンモニウム、リン酸カリウム、リン酸ナトリウム等を用いることができる。
湿潤剤としては、例えば1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、アミノ酸、植物油等を挙げることができる。
増粘剤としては、例えばキサンタンガム、ポリエチレングリコール、ヒドロキシエチルセルロース等を挙げることができる。
溶剤としては、例えば水、エタノール、イソプロピルアルコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ベンジルアルコール等を挙げることができる。
本発明の染毛剤は、第1剤と第2剤とを少なくとも備える染毛剤であり、上記第1剤及び第2剤からなる二剤式染毛剤であってもよいし、上記第1剤及び第2剤に加えてさらに第3剤を備える三剤式染毛剤であってもよいし、それ以上の剤をさらに備える多剤式染毛剤であってもよい。
本発明の染毛剤は、少なくとも第1剤と第2剤とを混合することにより、染毛を行うことができる。ここで、後述するように、上記混合は毛髪上に第1剤を塗布した後に第2剤を塗布することにより行ってもよいし、あらかじめ第1剤と第2剤とを混合することにより行ってもよい。第1剤と第2剤との混合割合は、使用性の観点から、質量比で好ましくは第1剤:第2剤=1:0.5〜1:2であり、より好ましくは第1剤:第2剤=1:0.8〜1:1.2であり、さらに好ましくは1:1である。
本発明の染毛剤に含まれる第1剤及び第2剤の剤型としては、例えばクリーム、液体、ゲル、エマルション、フォーム、スプレー剤、エアゾール型などの剤型にすることができる。第1剤と第2剤とが同じ剤型であってもよいし、互いに異なる剤型であってもよい。使用性及び安定性の観点から、第1剤はクリーム又はゲルであることが好ましい。使用性の観点から、第2剤はクリーム又はゲルであることが好ましい。
本発明の染毛剤に含まれる第1剤及び第2剤の調製方法は、特に限定されず、通常の方法により製造することができる。ここで、第1剤は3個以上のヒドロキシル基を有するベンゾフェノン化合物を含有するが、3個以上のヒドロキシル基を有するベンゾフェノン化合物は概して水への溶解性が低い。そのため、3個以上のヒドロキシル基を有するベンゾフェノン化合物及び油剤等の油相成分を加熱溶解させ、該油相成分に水相成分を添加して乳化させて、クリームを得ることが好ましい。このようにして第1剤を製造することにより、第1剤の保存安定性を高めることができる。
本発明の染毛剤に含まれる第1剤及び第2剤を毛髪に塗布することによって染毛を行うことができる。染毛方法としては、例えば(i)まず初めに第1剤を毛髪に塗布し、一定時間放置した後、第1剤を洗い流すことなく第2剤を塗布し、さらに一定時間放置した後に、毛髪を洗い流して染毛を行う方法、(ii)第1剤及び第2剤を同時に毛髪に塗布し、一定時間放置した後、毛髪を洗い流して染毛を行う方法、及び、(iii)第1剤及び第2剤を混合して得た組成物を毛髪に塗布し、一定時間放置した後、毛髪を洗い流して染毛を行う方法などが挙げられる。染毛効果の観点から、上記(i)の方法で染毛を行うことが好ましい。
毛髪に塗布後の染毛時間は、ベンゾフェノン化合物の種類や量、毛髪への塗布量、所望の染着度合によって、適宜調整される。毛髪に塗布後の染毛時間は、前記(i)又は(ii)の方法で染毛を行う場合、第1剤を塗布した状態で通常1〜60分、好ましくは5〜40分であり、さらに第2剤を塗布した状態で、通常1〜60分、好ましくは5〜40分である。
本発明の染毛剤に含まれる第1剤及び第2剤の塗布量は、使用性の観点から、長さ20センチ程度の頭髪に対して、第1剤が30〜70g程度、第2剤が30〜70g程度であることが好ましく、第1剤が40〜60g程度、第2剤が40〜60g程度であることがより好ましい。本発明の一態様において、長さ20センチ程度の頭髪に対して、第1剤を50g及び第2剤を50g塗布してよい。毛髪に塗布する際の温度は、15〜45℃であることが毛髪や人体への負担の観点から好ましい。
以下の実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は実施例によって限定されるものではない。
(第1剤の調製)
次のようにして第1剤を調製した。
界面活性剤、高級アルコール、炭化水素油、ベンゾフェノン化合物等の油相成分と、没食子酸、タンニン酸或いはサリチル酸ナトリウム、精製水等の水相成分とを、別々に量り取り、それぞれ十分に加熱溶解させた後、油相成分によくかきまぜながら水相成分を添加して乳化する。その後冷却し、第1剤のpHを8とする量のpH調整剤及び水に溶かした尿素を添加して第1剤を得た。
(第2剤の調製)
実施例1〜7及び比較例1〜7の第2剤については次のようにして調製した。
常温の精製水に、硫酸第一鉄又は塩化第一鉄を加え、更に、アスコルビン酸を加えた。得られた溶液を、攪拌溶解して第2剤を得た。得られた溶液のpHは3程度であった。
実施例8〜13の第2剤については次のようにして調整した。
セトステアリルアルコール、ポリオキシエチレンセトステアリルエーテルの油相成分と、硫酸第一鉄、L-アスコルビン酸、精製水の水相成分とを別々に量り取り、それぞれ十分に加熱溶解させた後、油相成分によくかき混ぜながら水相成分を添加して乳化する。その後、攪拌しながら冷却し仕上げた。
(染毛効果及び毛髪の色調)
シャンプー及びリンス処理した後、十分に乾燥させた毛束1g(白髪率100%)に、表1に示す各組成を有する第1剤を2g塗布し、30℃、相対湿度65%下で15分間放置した。次いで、表1に示す各組成を有する第2剤を2g塗布し、再度30℃、相対湿度65%下で15分間放置した。その後、毛束をシャンプー及びリンス処理し、ドライヤーで乾燥させた。
乾燥させた毛束を用いて、染毛効果及び毛髪の色調を次のようにして評価した。
専門のパネラー5名で、次に示す基準に従い、肉眼にて染毛効果を評価した。なお、5名のパネラーの評価が2つに分かれた場合は多い方の評価を採用し、3つ以上に分かれた場合は5名の評価が一致するか2つに分かれるまで再度試験、評価を行った。
染毛効果の評価基準
◎:深く、濃く染毛した。
○:はっきりと染毛した。
△:わずかに染毛した。
×:染毛しなかった。
専門のパネラー5名で、次に示す基準に従い、肉眼にて毛髪の色調(特に青みの強さ)を評価した。なお、5名のパネラーの評価が2つ又は3つ以上に分かれた場合には、上記と同様にして評価した。
毛髪の色調の評価基準
◎:青みが非常に弱い
〇:青みが弱い
△:青みがやや強い
×:青みが非常に強い
(白髪かくし効果)
シャンプー及びリンス処理した後、十分に乾燥させた毛束2g(白髪率20%)に、表1に示す各組成を有する第1剤を4g塗布し、30℃、相対湿度65%下で15分間放置した。次いで、表1に示す各組成を有する第2剤を4g塗布し、再度30℃、相対湿度65%下で15分間放置した。その後、毛束をシャンプー及びリンス処理し、ドライヤーで乾燥させた。
乾燥させた毛束を用いて、白髪かくし効果を次のようにして評価した。
専門のパネラー5名で、次に示す基準に従い、肉眼にて白髪かくし効果を評価した。なお、5名のパネラーの評価が2つ又は3つ以上に分かれた場合には、上記と同様にして評価した。
白髪かくし効果の評価基準
◎:白髪が目立たない
○:白髪がわずかに目立つ
△:白髪が目立つ
×:白髪が染まっていない
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Figure 2016088889
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第1剤中に尿素、及び、3個以上のヒドロキシル基を有する少なくとも1種のベンゾフェノン化合物を含有し、第2剤中に鉄塩を含有する本発明の染毛剤は、染毛効果、白髪かくし効果及び色調において良好な結果を示した。これに対し、3個以上のヒドロキシル基を有する少なくとも1種のベンゾフェノン化合物を含有しない比較例1〜4及び7、3個以上のヒドロキシル基を有する少なくとも1種のベンゾフェノン化合物を含有せず、尿素を含有しない比較例5及び6に記載の染毛剤は、染毛効果、白髪かくし効果及び/又は色調において十分な効果を示さなかった。

Claims (2)

  1. 第1剤と第2剤とを少なくとも備える染毛剤であって、該第1剤は、尿素、及び、3個以上のヒドロキシル基を有する少なくとも1種のベンゾフェノン化合物を含有し、該第2剤は、少なくとも1種の鉄塩を含有する、染毛剤。
  2. 第1剤は、さらに、鉄と反応して発色する少なくとも1種の有機化合物及び/又は該有機化合物を含む少なくとも1種の植物抽出物を含有する、請求項1に記載の染毛剤。
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