JP2016088061A - 繊維強化複合材の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】反りや変形等を生じさせずに、積層する方向に垂直な中心面に対して非対称な繊維配向方向の複数の繊維シートを積層した繊維強化複合材を製造する。
【解決手段】実施形態にかかる繊維強化複合材の製造方法は、第1繊維配向方向の第1繊維シート11と、積層方向に垂直な中心面に対して第1繊維配向方向と非対称な第2繊維配向方向の第2繊維シート12とを積層して第1積層体10を作製し、中心面に対して第1繊維配向方向から90°ずらした方向の第3繊維シート21と、中心面に対して第2繊維配向方向と同じ方向の第4繊維シート22とを積層して第2積層体20を作製し、第1繊維シート11と第3繊維シート21とが空孔を有する剥離シート30を挟んで対向するように、第1積層体10と第2積層体20とを積層して熱硬化し、熱硬化後に剥離シート30を剥離し、第1積層体と前記第2積層体とを分離する。
【選択図】図1

Description

本発明は、繊維強化複合材の製造方法に関する。
特許文献1には、複数枚の繊維シートを積層して成形した繊維強化型積層構造体が開示されている。複数の繊維シートにおける繊維の配向角度を15°、30°、45°又は90°ずつ変えて積層する技術が記載されている。
特許文献2には、中立面を挟んで繊維配向角度が+θの繊維束層である+θ層の数と、繊維配向角度が−θの繊維束層の−θ層の数が等しく、+θ層と−θ層とが中立面に対して逆対称となるように積層した繊維強化複合材料が開示されている。
特許文献3には、中心面に対して繊維配向方向が反対称になるように積層された複数の層と、当該複数の層とは異なる繊維配向方向の層を含む積層複合材料が開示されている。
特開平09−001713号公報 特開2013−028019号公報 特開2002−307590号公報
CFRP(carbon-fiber-reinforced plastic)等の繊維強化複合材は異方性材料であり、熱収縮によるひずみはベクトルである。複数の繊維シートを積層して繊維強化複合材を作製する際、各繊維シートにおける繊維配向方向を同じ方向(0°)、すなわち、複数の繊維シートの積層方向に垂直な中心面に対して対称、又は、当該中心面に対して反対称に積層しないと、そのひずみが繊維強化複合材の変形を生じさせる。
各繊維シートにおける繊維配向方向が、複数の繊維シートを積層する方向に垂直な中心面に対して非対称であると、硬化時の熱収縮又は硬化収縮によるひずみにより、反りや変形等が発生して、所望の繊維強化複合材を作製することが困難な場合がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、反りや変形等を生じさせずに、中心面に対して非対称な繊維配向方向の複数の繊維シートを積層した繊維強化複合材を製造することが可能な製造方法を提供することである。
本発明の第1の態様にかかる繊維強化複合材の製造方法は、第1繊維配向方向の第1繊維シートと、積層方向に垂直な中心面に対して前記第1繊維配向方向と非対称な第2繊維配向方向の第2繊維シートとを積層して第1積層体を作製し、前記中心面に対して前記第1繊維配向方向と対称又は反対称の第3繊維配向方向の第3繊維シートと、前記中心面に対して前記第2繊維配向方向と対称又は反対称の第4繊維配向方向の第4繊維シートとを積層して第2積層体を作製し、前記第1繊維シートと前記第3繊維シートとが空孔を有する剥離シートを挟んで対向するように、前記第1積層体と前記第2積層体とを積層する積層工程と、前記積層工程後に、熱硬化する熱硬化工程と、前記熱硬化工程後に、前記剥離シートを剥離し、前記第1積層体からなる第1繊維強化複合材と前記第2積層体からなる第2繊維強化複合材とを分離する分離工程とを有する。
本発明によれば、反りや変形等を生じさせずに、中心面に対して非対称な繊維配向方向の複数の繊維シートを積層した繊維強化複合材を製造することが可能となる。
実施形態に係る繊維強化複合材の製造方法を説明する図である。 実施形態に係る繊維強化複合材の製造方法を説明するフローチャートである。 繊維強化複合材の変形が生じない積層構成例を示す図である。 繊維強化複合材の変形が生じない積層構成例を示す図である。 繊維強化複合材の変形が生じない積層構成例を示す図である。 繊維強化複合材の変形が生じる積層構成例を示す図である。
本願発明の実施形態の説明に先立ち、繊維強化複合材の変形が生じない場合の積層構成例及び変形が生じる場合の積層構成例について、図3〜図6を参照して説明する。図3〜図6において、繊維強化複合材を構成する各繊維シートの横に示す角度は、各繊維シートの繊維配向方向を示している。図3〜図6では、2枚の繊維シートを積層して、繊維強化複合材を形成する例を示している。
図3〜図5に示す積層構成例は、繊維強化複合材の変形が生じない例である。図3に示すように、2枚の繊維シートの繊維配向方向がともに90°であり、同じ繊維配向方向で積層した場合(繊維配向方向のずれが0°の場合)には、繊維強化複合材の変形が生じない。すなわち、2枚の繊維シートの積層方向に垂直な中心面に対して、それぞれの繊維シートの繊維配向方向が対称である場合、繊維強化複合材にひずみは発生しない。
また、図4(2枚の繊維シートの繊維配向方向がそれぞれ45°、−45°)、図5(2枚の繊維シートの繊維配向方向がそれぞれ90°、0°)に示すように、2枚の繊維シートの繊維配向方向を90°ずらした場合においても、繊維強化複合材の変形が生じない。さらに、上述の中心面に対して、複数の繊維シートの繊維配向方向が反対称である場合にも、繊維強化複合材にひずみは発生しない。
すなわち、繊維シートを積層した積層体において、積層方向に垂直な中心面に対して、それぞれの繊維シートの繊維配向方向が対称又は反対称である場合には、当該積層体から形成される繊維強化複合材の反りや変形が生じない。
一方、図6に示すように、2枚の繊維シートの繊維配向方向がそれぞれ、90°、−45°場合、繊維強化複合材の変形が生じる。すなわち、繊維シートを積層した積層体において、積層方向に垂直な中心面に対して、それぞれの繊維シートの繊維配向方向が非対称である場合には、当該積層体から形成される繊維強化複合材は変形してしまう。
これは、繊維が異方性を持つため、周囲の樹脂材料の熱収縮及び硬化収縮によるひずみが方向をもち、異なる繊維配向方向の繊維シート間で生じたひずみにより繊維強化複合材が変形するためである。
本実施形態では、積層方向に垂直な中心面に対して、それぞれの繊維シートの繊維配向方向が非対称である複数の繊維シートからなる繊維強化複合材を、変形等を生じさせずに製造する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、実施形態に係る繊維強化複合材の製造方法を説明する図である。図2は、実施形態に係る繊維強化複合材の製造方法を説明するフローチャートである。
本実施形態では、炭素繊維を含む複数の繊維シートを積層したCFRP(carbon-fiber-reinforced plastic)積層体を作製する例について説明する。複数の繊維シートの繊維配向方向は、積層方向に垂直な中心面に対して非対称となっている。
作製したい非対称構造の繊維強化複合材を第1積層体10とする。図1に示すように、第1積層体10は、第1繊維シート11と第2繊維シート12とを含む。第2繊維シート12の繊維配向方向は、積層方向に垂直な中心面に対して第1繊維シート11の繊維配向方向と非対称である。図1に示す例では、第1繊維シート11の繊維配向方向は−45°、第2繊維シート12の繊維配向方向は90°である。図2に示すように、まず、非対称構造の第1積層体10を作製する(ステップS1)。
そして、中心面に対して第1繊維シート11の繊維配向方向と対称又は反対称の第3繊維シート21と、中心面に対して第2繊維シート12の繊維配向方向と対称又は反対称の第4繊維シート22とを積層して第2積層体20を作製する(ステップS2)。
図1に示す例では、第3繊維シート21の繊維配向方向は、第1繊維シート11の繊維配向方向を90°ずらした45°である。すなわち、第1繊維シート11の繊維配向方向と第3繊維シート21の繊維配向方向とは、中心面に対して反対称である。また、第4繊維シート22の繊維配向方向は、第2繊維シート12の繊維配向方向と同じ90°である。すなわち、第2繊維シート12の繊維配向方向と第4繊維シート22の繊維配向方向とは、中心面に対して対称である。
その後、第1繊維シート11と第3繊維シート21とが剥離シート30を挟んで対向するように、第1積層体10と第2積層体20とを積層する(ステップS3)。剥離シート30により、第1積層体10と第2積層体20とを完全に分離した状態では、第1積層体10のひずみを第2積層体20のひずみにより吸収することができず、ひずみの偏りが生じてしまう。
このため、第1積層体10のひずみが生じないように、剥離シート30には空孔が形成されている。剥離シート30における空孔を形成する面積は、第1積層体10、第2積層体20のひずみを考慮して適宜決定できる。
第1積層体10、剥離シート30、第2積層体20を積層したのち、この積層体を規定の熱硬化条件で硬化させる(ステップS4)。硬化完了後、剥離シート30に熱衝撃や物理的振動、衝撃を与えて、第1積層体10と第2積層体20とを分離する(ステップS5)。このようにして、ひずみのない非対称構造の第1積層体10からなる繊維強化複合材を取り出すことができる(ステップS6)。
このように本実施形態によれば、上記の第1積層体10と第2積層体20とを積層して硬化処理を行うことにより、ひずみの偏りを防止することが可能となる。第1積層体10と第2積層体20との間には、剥離シート30が配置されているため、硬化処理後に容易に分離することができる。これにより、変形のない非対称構造の繊維強化複合材を製造することが可能となる。
10 第1積層体
11 第1繊維シート
12 第2繊維シート
20 第2積層体
21 第3繊維シート
22 第4繊維シート
30 剥離シート

Claims (1)

  1. 第1繊維配向方向の第1繊維シートと、積層方向に垂直な中心面に対して前記第1繊維配向方向と非対称な第2繊維配向方向の第2繊維シートとを積層して第1積層体を作製し、
    前記中心面に対して前記第1繊維配向方向と対称又は反対称の第3繊維配向方向の第3繊維シートと、前記中心面に対して前記第2繊維配向方向と対称又は反対称の第4繊維配向方向の第4繊維シートとを積層して第2積層体を作製し、
    前記第1繊維シートと前記第3繊維シートとが空孔を有する剥離シートを挟んで対向するように、前記第1積層体と前記第2積層体とを積層する積層工程と、
    前記積層工程後に、熱硬化する熱硬化工程と、
    前記熱硬化工程後に、前記剥離シートを剥離し、前記第1積層体からなる第1繊維強化複合材と前記第2積層体からなる第2繊維強化複合材とを分離する分離工程と、
    を有する繊維強化複合材の製造方法。
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