JP2016086997A - スロットマシン - Google Patents

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JP2016086997A JP2014223172A JP2014223172A JP2016086997A JP 2016086997 A JP2016086997 A JP 2016086997A JP 2014223172 A JP2014223172 A JP 2014223172A JP 2014223172 A JP2014223172 A JP 2014223172A JP 2016086997 A JP2016086997 A JP 2016086997A
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小倉 敏男
Toshio Ogura
敏男 小倉
涼 梶原
Ryo Kajiwara
涼 梶原
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Abstract

【課題】推奨されない賭数を設定して遊技を行ってしまうことにより遊技者が不利になってしまうことを防止するスロットマシンを提供する。【解決手段】非内部中において2枚賭けで遊技を行ってCB1の当選フラグを持ち越したCB1内部中においては、AT時に3枚賭けで遊技を行うことによって払出率が100%を超える。CB1内部中においては、MAXBET操作による2枚賭けが制限されるとともに、2枚賭け時のスタート操作が制限される。【選択図】図13

Description

本発明は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、可変表示部を変動表示した後、可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンに関する。
スロットマシンは、一般に、外周部に識別情報としての複数種類の図柄が描かれた複数(通常は3つ)のリールを有しており、まず遊技者のBET操作により賭数を設定し、規定の賭数が設定された状態でスタート操作することによりリールの回転が開始し、各リールに対応して設けられたストップスイッチを操作することにより回転を停止する。そして、全てのリールの回転を停止したときに入賞ライン上に予め定められた入賞図柄の組合せ(たとえば、7−7−7、以下図柄の組合せを役とも称する)が揃ったことによって入賞が発生する。すなわち遊技者の操作によってゲームが進行するようになっている。
これら入賞役には、遊技者にとって有利な特別遊技状態への移行を伴う特別役(たとえばボーナス)、メダルなどの遊技用価値の付与を伴う小役、遊技用価値を用いずにゲームを行うことが可能な再遊技の付与を伴う再遊技役などがある。これら入賞役は、スタート操作と同時に行われる役抽選に当選したことを条件に当選役の入賞が可能となるものが一般的である。
このようなスロットマシンの中には、遊技を開始させるための賭数を遊技者に選択させることが可能であって、賭数を2に設定して遊技を行ったときには特別役に当選不可能である一方で賭数を3に設定して遊技を行ったときには特別役に当選可能であり、賭数を2に設定して遊技を行ったときには当選した特別役に入賞不可能である一方で賭数を3に設定して遊技を行ったときには当選した特別役に入賞可能であるスロットマシンが存在する(たとえば、特許文献1参照)。さらに、このスロットマシンでは、特別役に当選している状態において賭数を2に設定して遊技を行うことが推奨されており、少なくとも賭数を2に設定して遊技を行うことを条件としてメダルの払出率が100%を超えるものであった。
特開2009−22458号公報
上記のようなスロットマシンでは、特別役に当選している状態において、推奨されていないにも関わらず、遊技者の選択によって賭数を3に設定して遊技を行うことができてしまう。この場合、賭数を2に設定して遊技を行っていればメダルの払出率が100%を超えるところ、賭数を3に設定して遊技を行ったことによりメダルの払出率が100%を超えず、遊技者が不利になってしまうことがあった。
この発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、推奨されない賭数を設定して遊技を行ってしまうことにより遊技者が不利になってしまうことを防止するスロットマシンを提供することである。
(1) 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシン(たとえばスロットマシン1)において、
前記可変表示部を変動表示させるために第1賭数(たとえば、メダル2枚分の賭数)および第2賭数(たとえば、メダル3枚分の賭数)を含む複数の賭数のうちのいずれかの賭数を設定可能な賭数設定手段(たとえば、メイン制御部41による図13の賭数設定処理)と、
表示結果が導出される前に、遊技状態の移行を伴う特別入賞(たとえば、CB1)についての発生を許容するか否かを決定する事前決定手段(たとえば、メイン制御部41による内部抽選を実行する処理)と、
前記第1賭数が設定され(たとえば、2枚賭け)、かつ前記特別入賞の発生を許容する旨が決定されているにも関わらず、当該特別入賞が発生しなかったときに、当該特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越された持越状態(たとえば、CB1内部中)に制御する持越状態制御手段(たとえば、メイン制御部41によるCB1内部中に制御する処理)とを備え、
前記持越状態においては、前記第1賭数が設定されたとき(たとえば、2枚賭け)よりも前記第2賭数が設定されたとき(たとえば、3枚賭け)の方が有利度が高くなるように設定されており(たとえば、図12に示すように、CB1内部中においては、2枚賭け時の払出率が100%未満であるのに対して、AT中の3枚賭け時の払出率が100%を超える)、
前記持越状態において、前記第2賭数で遊技を実行するよりも前記第1賭数で遊技を実行する方を制限する制限手段(たとえば、図13に示すように、3枚賭け時はS14で賭数設定を行うのに対して、2枚賭け時はS19でNに判定すると賭数設定を禁止する処理)(たとえば、図14に示すように、3枚賭け時はS35でリールを回転開始するのに対して、2枚賭け時はS33でNに判定するとリールの回転開始を禁止する処理)をさらに備える。
このような構成によれば、特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越された持越状態においては、第2賭数で遊技を実行するよりも第1賭数で遊技を実行する方が制限されるため、第1賭数よりも第2賭数で遊技を行うように遊技者を促して、有利度が高く設定された状態で遊技を行わせることができる。これにより、推奨されない賭数を設定して遊技を行ってしまうことにより遊技者が不利になってしまうことを防止することができる。
「第1賭数」および「第2賭数」の大小関係は、「第1賭数」よりも「第2賭数」の方が賭数が大きい場合と、「第2賭数」よりも「第1賭数」の方が賭数が大きい場合との両方を含む。
「持越状態」は、特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越された遊技の次の遊技から遊技状態が別の遊技状態(たとえば、CB1内部中など)に移行し、かつ特別入賞の発生を許容する旨の決定を持ち越している状態を含む。「持越状態」は、特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越された遊技の次の遊技から遊技状態が変化せず、かつ特別入賞の発生を許容する旨の決定を持ち越している状態を含む。なお、「入賞」とは、所定の価値を付与することをいう。所定の価値には、たとえば、賭数の設定に用いる遊技用価値や、遊技状態の移行、遊技者により遊技用価値が用いられることなく次のゲームを行うことが可能な賭数の設定が含まれる。一方、「非入賞」とは、少なくとも遊技用価値を付与しないことをいい、いわゆるはずれ表示結果が導出されると「非入賞」となる。
「有利度が高くなるように設定」は、賭数を設定可能な遊技用価値(たとえば、クレジット)や遊技用媒体(たとえば、メダル)の付与率(たとえば、払出率)が高くなるように設定されていることを含む。「有利度が高くなるように設定」とは、遊技用価値や遊技用媒体に関する以外の特典(たとえば、特別な演出の実行や景品と交換可能なポイントなど)の付与率が高くなるように設定されていることを含む。
「制限」は、100%の確率で遊技の実行を禁止するものを含む。つまり、制限手段は、持越状態において、第2賭数で遊技を実行させるのに対して、第1賭数で遊技を実行させない手段であってもよい。「制限」は、100%とは異なる特定確率で遊技の実行を禁止するものを含む。つまり、制限手段は、持越状態において、所定確率(100%を含む確率)に基づき第2賭数で遊技を実行させるのに対して、所定確率よりも低い特定確率に基づき第1賭数で遊技を実行させる手段(つまり、第1賭数での遊技よりも第2賭数での遊技を行いづらくする手段)であってもよい。「制限」は、特定の条件が成立しないと遊技を実行させない手段であってもよい。つまり、制限手段は、持越状態において、条件を課すことなしに第1賭数で遊技を実行させるのに対して、条件を成立させることにより第2賭数で遊技を実行させる手段であってもよい。
(2) 上記(1)のスロットマシンにおいて、
前記賭数設定手段が賭数を設定する際に用いる遊技用価値を記憶する遊技用価値記憶手段(たとえば、クレジットを記憶するRAM41c)と、
前記賭数設定手段に賭数を設定させるための賭数設定操作(たとえば、MAXBET操作)を受け付ける賭数設定操作受付手段(たとえば、MAXBETスイッチ6)とをさらに備え、
前記第2賭数(たとえば、メダル3枚分の賭数)は、前記第1賭数(たとえば、メダル2枚分の賭数)よりも大きい賭数であり、
前記制限手段は、前記持越状態(たとえば、CB1内部中)において、前記第1賭数を設定可能な遊技用価値(たとえば、メダル2枚分に相当するクレジット)が前記遊技用価値記憶手段に記憶されているとき(たとえば、図13のS15でYに判定したとき)には前記賭数設定操作の受け付けを無効にする無効制御を行う一方で(たとえば、図13のS19でNに判定して賭数設定しない)、前記第2賭数を設定可能な遊技用価値(たとえば、メダル3枚分に相当するクレジット)が前記遊技用価値記憶手段に記憶されているとき(たとえば、図13のS11でYに判定したとき)には前記無効制御を行わない(たとえば、図13のS14で賭数設定する)。
このような構成によれば、持越状態においては、第1賭数よりも大きい第2賭数を設定可能な遊技用価値が記憶されていなければ、賭数設定操作の受け付けが無効になるため、第1賭数よりも第2賭数で遊技を行うように遊技者を促して、有利度が高く設定された状態で遊技を行わせることができる。
「賭数設定操作の受け付けを無効にする無効制御」は、賭数設定操作自体を不可能にさせる制御を含む。「賭数設定操作の受け付けを無効にする無効制御」は、賭数設定操作自体は可能であるが、賭数設定操作による信号を出力させない制御を含む。「賭数設定操作の受け付けを無効にする無効制御」は、賭数設定操作による信号は出力させるが、検出手段によって信号を検出させない制御を含む。「賭数設定操作の受け付けを無効にする無効制御」は、検出手段によって信号を検出させるが、当該検出に基づく処理をさせない制御を含む。
(3) 上記(1)または(2)のスロットマシンにおいて、
前記可変表示部の変動表示を開始するための開始操作(たとえば、スタート操作)を受け付ける開始操作受付手段(たとえば、スタートスイッチ7)をさらに備え、
前記制限手段は、前記持越状態(たとえば、CB1内部中)において、前記第1賭数が設定されているとき(たとえば、図14のS32でYに判定したとき)には前記開始操作の受け付けを無効にする無効制御を行う一方で(たとえば、図14のS33でNに判定してリールを回転開始しない)、前記第2賭数が設定されているとき(たとえば、図14のS32でNに判定したとき)には前記無効制御を行わない(たとえば、図14のS35でリールを回転開始する)。
「開始操作の受け付けを無効にする無効制御」は、開始操作自体を不可能にさせる制御を含む。「開始操作の受け付けを無効にする無効制御」は、開始操作自体は可能であるが、開始操作による信号を出力させない制御を含む。「開始操作の受け付けを無効にする無効制御」は、開始操作による信号は出力させるが、検出手段によって信号を検出させない制御を含む。「開始操作の受け付けを無効にする無効制御」は、検出手段によって信号を検出させるが、当該検出に基づく処理をさせない制御を含む。
このような構成によれば、持越状態においては、第2賭数が設定されていなければ、開始操作の受け付けが無効になるため、第1賭数よりも第2賭数で遊技を行うように遊技者を促して、有利度が高く設定された状態で遊技を行わせることができる。
(4) 上記(1)〜(3)のスロットマシンにおいて、
前記賭数設定手段が賭数を設定する際に用いる遊技用価値を記憶する遊技用価値記憶手段(たとえば、クレジットを記憶するRAM41c)と、
前記賭数設定手段に賭数を設定させるための賭数設定操作(たとえば、MAXBET操作)を受け付ける賭数設定操作受付手段(たとえば、MAXBETスイッチ6)とをさらに備え、
前記特別入賞が発生しておらず、かつ前記特別入賞の発生を許容する旨が決定されていない非持越状態(たとえば、非内部中)においては、前記第2賭数(たとえば、メダル3枚分の賭数)が設定されたときよりも前記第1賭数(たとえば、メダル2枚分の賭数)が設定されたときの方が有利度が高くなるように設定されており(たとえば、図12に示すように、非内部中において3枚賭けしたときはCB2に当選してCB2内部中に移行し、CB2内部中においては、2枚賭けおよび3枚賭けのいずれにおいてもナビストック抽選が行われず、またATに制御されず、さらに払出率が100%未満であるのに対して、非内部中において2枚賭けしたときはCB1に当選してCB1内部中に移行し、CB1内部中においては、3枚賭けしたときにナビストック抽選が行われ、またATに制御され、さらに払出率が100%を超える可能性がある)、
前記制限手段は、前記第1賭数(たとえば、メダル2枚分の賭数)および前記第2賭数(たとえば、メダル3枚分の賭数)のいずれも設定可能な遊技用価値(たとえば、メダル3枚分以上に相当するクレジット)が前記遊技用価値記憶手段に記憶されている場合において(たとえば、図13のS11でYに判定したとき)、前記非持越状態(たとえば、非内部中)で前記賭数設定操作が受け付けられたときには(たとえば、S12でYに判定したとき)、前記賭数設定手段により前記第1賭数を設定させ(たとえば、S13で2枚賭けで賭数設定する)、前記持越状態で前記賭数設定操作が受け付けられたときには(たとえば、S12でNに判定したとき)、前記賭数設定手段により前記第2賭数を設定させる(たとえば、S13で3枚賭けで賭数設定する)。
このような構成によれば、非持越状態においては、賭数設定操作が受け付けられたときに第1賭数の設定がされるのに対して、持越状態においては、賭数設定操作が受け付けられたときに第2賭数の設定がされるため、非持越状態においては、第2賭数よりも第1賭数で遊技を行うように促して、有利度が高く設定された状態で遊技を行わせるとともに、持越状態においては、第1賭数よりも第2賭数で遊技を行うように遊技者を促して、有利度が高く設定された状態で遊技を行わせることができる。
「有利度が高くなるように設定」は、賭数を設定可能な遊技用価値(たとえば、クレジット)や遊技用媒体(たとえば、メダル)の付与率(たとえば、払出率)が高くなるように設定されていることを含む。「有利度が高くなるように設定」とは、遊技用価値や遊技用媒体に関する以外の特典(たとえば、特別な演出の実行や景品と交換可能なポイントなど)の付与率が高くなるように設定されていることを含む。
(5) 上記(1)〜(4)のスロットマシンにおいて、
前記特別入賞には、前記第1賭数(たとえば、メダル2枚分の賭数)が設定されているときに発生を許容する旨が決定される第1特別入賞(たとえば、CB1)と、前記第2賭数(たとえば、メダル3枚分の賭数)が設定されているときに発生を許容する旨が決定される第2特別入賞(たとえば、CB2)とが含まれ、
前記第1特別入賞の発生を許容する旨が決定されたときの前記持越状態(たとえば、CB1内部中)においては、前記第2賭数が設定されても前記第2特別入賞の発生を許容する旨が決定されない(たとえば、図11に示すように、CB1内部中ではCB2に当選しない)。
このような構成によれば、第1特別入賞の発生を許容する旨が決定されたときの持越状態においては、第2賭数が設定されても第2特別入賞の発生を許容する旨が決定されないため、特別入賞が重複して発生してしまうことを防止することができる。
(6) 上記(2)または(3)のスロットマシンにおいて、
前記制限手段は、前記無効制御を所定時間に限り行う(たとえば、図13に示すように、S19でYに判定するとS17で2枚賭けで賭数設定する)(たとえば、図14に示すように、S33でYに判定するとS35で2枚賭けでリールを回転開始する)。
このような構成によれば、無効制御が所定期間内に限り行われるため、持越状態においても第1賭数を設定することを遊技者にある程度は許容して、遊技者の賭数選択の自由を完全に奪ってしまうことを防止することができる。
(7) 上記(2)のスロットマシンにおいて、
前記賭数設定操作の受け付けが無効であるか否かを報知する報知手段(たとえば、BETスイッチ有効LED21)と、
前記報知手段を制御する報知制御手段(たとえば、メイン制御部41、サブ制御部91)とをさらに備え、
前記報知制御手段は、前記賭数設定操作の受け付けが無効であるか否かに応じて前記報知手段に対する制御を異ならせる(たとえば、MAXBET操作が有効のときはBETスイッチ有効LED21が点灯するのに対して、MAXBET操作が無効のときはBETスイッチ有効LED21が消灯する)。
このような構成によれば、第1賭数を設定可能な遊技用価値が遊技用価値記憶手段に記憶されているときには、賭数設定操作の受け付けが無効になっていることが報知手段によって報知されるため、第1賭数よりも第2賭数で遊技を行うように遊技者を促して、有利度が高く設定された状態で遊技を行わせることができる。
(8) 上記(2)または(3)のスロットマシンにおいて、
前記賭数設定手段が賭数を設定する際に用いる遊技媒体(たとえば、メダル)を遊技者の投入によって受け付ける遊技媒体受付手段(たとえば、メダル投入部4、投入メダルセンサ31)をさらに備え、
前記制限手段は、遊技媒体受付手段によって受け付けられた遊技媒体を用いたとき(たとえば、メダル投入部4からメダルが投入されたとき)には、前記無効制御を行わない(たとえば、2枚賭けを可能にするとともにリールを回転開始する)。
このような構成によれば、遊技媒体が遊技者によって投入されたときには無効制御が行われないため、持越状態においても第1賭数を設定することを遊技者にある程度は許容して、遊技者の賭数選択の自由を完全に奪ってしまうことを防止することができる。
スロットマシンの正面図である。 スロットマシンの内部構造図である。 リールの図柄配列を示す図である。 スロットマシンの構成を示すブロック図である。 特別役の種類、特別役の図柄組合せ、および特別役に関連する技術事項について説明するための図である。 小役および再遊技役の種類、小役および再遊技役の図柄組合せ、小役および再遊技役に関連する技術事項について説明するための図である。 抽選対象役により入賞が許容される役の組合せについて説明するための図である。 押し順ベル当選時のリール制御を説明するための図である。 押し順ベル当選時のリール制御を説明するための図である。 遊技状態の遷移を説明するための図である。 遊技状態ごとの抽選対象役の判定値について説明するための図である。 遊技状態の概要を示す図である。 メイン制御部が実行する賭数設定処理を説明するためのフローチャートである。 メイン制御部が実行するスタート処理を説明するためのフローチャートである。
本発明に係るスロットマシンを実施するための形態の一例を実施の形態に基づいて以下に説明する。
[スロットマシンの構成]
本実施の形態のスロットマシン1は、前面が開口する筐体1aと、この筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bとから構成されている。
本実施の形態のスロットマシン1の筐体1aの内部には、図2に示すように、外周に複数種の図柄が配列されたリール2L,2C,2R(以下、左リール,中リール,右リール)が水平方向に並設されており、図1に示すように、これらリール2L,2C,2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が前面扉1bに設けられた透視窓3から見えるように配置されている。
リール2L,2C,2Rの外周部には、図3に示すように、それぞれ「赤7」、「青7」、「白7」、「BAR」、「スイカ」、「チェリーa」、「チェリーb」、「ベル」、「リプレイ」、「プラム」といった互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ21個ずつ描かれている。リール2L,2C,2Rの外周部に描かれた図柄は、前面扉1bのリールパネル略中央に設けられた透視窓3において各々上中下三段に表示される。なお、以下では、「赤7」、「青7」、「白7」をまとめて単に「7」、「チェリーa」、「チェリーb」をまとめて単に「チェリー」とも称する。
各リール2L,2C,2Rは、各々対応して設けられリールモータ32L,32C,32R(図4参照)によって回転させることで、各リール2L,2C,2Rの図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ表示されるとともに、各リール2L,2C,2Rの回転が停止されることで、透視窓3に3つの連続する図柄が表示結果として導出表示される。
リール2L,2C,2Rの内側には、リール2L,2C,2Rそれぞれに対して、基準位置を検出するリールセンサ33L,33C,33Rと、リール2L,2C,2Rを背面から照射するリールLED55とが設けられている。リールLED55は、リール2L,2C,2Rの連続する3つの図柄に対応する12のLEDからなり、各図柄をそれぞれ独立して照射可能とされている。
前面扉1bにおける各リール2L,2C,2Rに対応する位置には、リール2L,2C,2Rを前面側から透視可能とする横長長方形状の透視窓3が設けられており、該透視窓3を介して遊技者側から各リール2L,2C,2Rが視認できる。
前面扉1bには、図1に示すように、メダルを投入可能なメダル投入部4、メダルが払い出されるメダル払出口9、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記憶されているメダル数)を用いて1ゲームを開始させるための賭数を設定する際に操作されるMAXBETスイッチ6、クレジットとして記憶されているメダルおよび賭数の設定に用いたメダルを精算する(クレジットおよび賭数の設定に用いた分のメダルを返却させる)際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L,2C,2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L,8C,8R、演出に用いるための演出用スイッチ56が遊技者により操作可能にそれぞれ設けられている。
以下においては、メダル1枚またはメダル1枚分に相当するクレジットを用いて賭数を設定することを1枚賭けとも称し、メダル2枚またはメダル2枚分に相当するクレジットを用いて賭数を設定することを2枚賭けとも称し、メダル3枚またはメダル3枚分に相当するクレジットを用いて賭数を設定することを3枚賭けとも称する。さらに、MAXBETスイッチ6を用いて賭数を設定することをMAXBET操作とも称する。
詳しくは後述するが、本実施の形態においては、遊技状態として、非内部中と、CB1内部中と、CB2内部中と、CB1と、CB2とが設けられている。CB1およびCB2は、全ての小役の入賞が許容される状態である。非内部中はCB1およびCB2のいずれも当選していない状態である。CB1内部中は、CB1に当選した状態(CB1の当選フラグを持ち越した状態)である。CB2内部中は、CB2に当選した状態(CB2の当選フラグを持ち越した状態)である。これら全ての遊技状態で2枚賭けまたは3枚賭けで遊技を行うことが可能であるが、遊技状態に応じて推奨される賭数が設定されている。たとえば、非内部中であれば2枚賭けが推奨され、CB1内部中であれば3枚賭けが推奨されている。
なお、本実施の形態では、回転を開始した3つのリール2L,2C,2Rのうち、最初に停止するリールを第1停止リールと称し、その停止を第1停止と称する。同様に、2番目に停止するリールを第2停止リールと称し、その停止を第2停止と称し、3番目に停止するリールを第3停止リールと称し、その停止を第3停止もしくは最終停止と称する。左リール2Lを第1停止することを左第1停止、左リール2Lを第2停止することを左第2停止、左リール2Lを第3停止することを左第3停止と称する。中リール2Cを第1停止することを中第1停止、中リール2Cを第2停止することを中第2停止、中リール2Cを第3停止することを中第3停止と称する。右リール2Rを第1停止することを右第1停止、右リール2Rを第2停止することを右第2停止、右リール2Rを第3停止することを右第3停止と称する。
本実施の形態では、遊技者がストップスイッチ8L,8C,8Rを操作する手順(押し順、停止操作手順とも称する)には、順押し、順挟み押し、中左押し、中右押し、逆挟み押し、および逆押しが含まれる。順押しとは、左リール2Lを第1停止させた後に中リール2Cを第2停止させる押し順をいう。順挟み押しとは、左リール2Lを第1停止させた後に右リール2Rを第2停止させる押し順をいう。中左押しとは、中リール2Cを第1停止させた後に左リール2Lを第2停止させる押し順をいう。中右押しとは、中リール2Cを第1停止させた後に右リール2Rを第2停止させる押し順をいう。逆挟み押しとは、右リール2Rを第1停止させた後に左リール2Lを第2停止させる押し順をいう。逆押しとは、右リール2Rを第1停止させた後に中リール2Cを第2停止させる押し順をいう。
前面扉1bには、遊技用表示部13が設けられている。遊技用表示部13には、図1に示すように、クレジットとして記憶されているメダル枚数が表示されるクレジット表示器11、入賞の発生により払い出されたメダル枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコードなどが表示される遊技補助表示器12、賭数が1設定されている旨を点灯により報知する1BETLED14、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETLED15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18、ウェイト(前回のゲーム開始から一定期間経過していないためにリールの回転開始を待機している状態)中である旨を点灯により報知するウェイト中LED19、およびリプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20が設けられている。リプレイゲームとは、賭数が自動設定された上で開始されたゲームをいう。
さらに、前面扉1bには、投入要求LED17が設けられている。投入要求LED17は、メダルの投入が可能であるか否かを点灯および消灯によって報知するとともに、推奨される賭数が設定されていないときにはMAXBET操作が有効に受け付けられるか否かを点灯色によって報知する。たとえば、投入要求LED17は、3枚賭けが推奨されているCB1内部中において、以下のような態様で点灯および消灯する。投入要求LED17は、3枚賭けされ、かつ記憶されたクレジットが最大数の50枚に到達していないときには青色に点灯してメダルの投入が可能であることを報知するのに対して、3枚賭けされ、かつ記憶されたクレジットが最大数の50枚に到達しているときには消灯してメダルの投入が不可能であることを報知する。また、投入要求LED17は、未だ2枚賭け以下のときであり、かつ3枚賭け可能なクレジットが記憶されているときには点灯色を青色にしてMAXBET操作が有効であることを報知してMAXBET操作を促すのに対して、すでに3枚賭けされているとき、または未だ2枚賭け以下のときであり、かつ3枚賭け可能なクレジットが記憶されていないときには点灯色を赤色にしてMAXBET操作が無効であることを報知する。なお、投入要求LED17は、CB1内部中において、未だ2枚賭けされておらず、かつ2枚賭け可能なクレジットが記憶されている場合、第1所定時間(たとえば、前回ゲームの第3停止時から15秒間)内では点灯色を赤色にしてMAXBET操作が無効であることを報知して、第1所定時間が経過した後では点灯色を青色にしてMAXBET操作が有効であることを報知する。
MAXBETスイッチ6の内部には、BETスイッチ有効LED21(図4参照)が設けられている。BETスイッチ有効LED21は、推奨される賭数が設定されていないときにはMAXBET操作が有効に受け付けられるか否かを点灯および消灯によって報知する。たとえば、投入要求LED17は、3枚賭けが推奨されているCB1内部中において、未だ2枚賭け以下のときでありかつ3枚賭け可能なクレジットが記憶されているときには点灯してMAXBET操作が有効であることを報知してMAXBET操作を促すのに対して、すでに3枚賭けされているとき、または未だ2枚賭け以下のときでありかつ3枚賭け可能なクレジットが記憶されていないときには消灯してMAXBET操作が無効であることを報知する。なお、BETスイッチ有効LED21は、CB1内部中において、未だ2枚賭けされておらず、かつ2枚賭け可能なクレジットが記憶されている場合、第1所定時間(たとえば、前回ゲームの第3停止時から15秒間)内では消灯してMAXBET操作が無効であることを報知して、第1所定時間が経過した後では点灯してMAXBET操作が有効であることを報知する。
ストップスイッチ8L,8C,8Rの内部には、該当するストップスイッチ8L,8C,8Rによるリールの停止操作が有効である旨を点灯により報知する左、中、右停止有効LED22L、22C、22R(図4参照)がそれぞれ設けられている。
前面扉1bの内側には、キー操作によりエラー状態および打止状態(リセット操作がなされるまでゲームの進行が規制される状態)を解除するためのリセット操作を検出するリセットスイッチ23、設定値の変更中や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値表示器24、打止状態(リセット操作がなされるまでゲームの進行が規制される状態)に制御する打止機能の有効/無効を選択するための打止スイッチ36a、クレジットとして記憶されているメダルを遊技者の操作によらず自動的に精算(返却)する自動精算機能の有効/無効を選択するための自動精算スイッチ36b、メダル投入部4から投入されたメダルの流路を、筐体1a内部に設けられたホッパータンク34a(図2参照)側またはメダル払出口9側のいずれか一方に選択的に切り替えるための流路切替ソレノイド30、メダル投入部4から投入され、ホッパータンク34a側に流下したメダルを検出する投入メダルセンサ31を有するメダルセレクタ29、前面扉1bの開放状態を検出するドア開放検出スイッチ25(図4参照)が設けられている。
投入メダルセンサ31は、メダルを検出可能なセンサを複数(たとえば3つ)備えており、これら複数のセンサが投入されたメダルを所定の順(上流側のセンサから順)に検出可能となるように構成されている。メイン制御部41は、これら複数のセンサによる検出結果が、メダル投入部4から投入されたメダルを所定の順で検出されたときの検出結果(適正な検出結果とも称する)となったことにより、投入メダルセンサ31により投入メダルが検出あるいは投入メダルの通過が検出されたと判定する。
さらに、前面扉1bの内側には、AT(Assist Time)の終了時に打止状態に制御する打止機能の有効/無効を選択するための打止スイッチ36aが設けられている。ATとは、所定の入賞を発生させるためにストップスイッチ8L,8C,8Rの操作手順が遊技者に報知されるナビ演出が実行される期間である。ATには、AT制御の権利となるナビストックを保有していることを条件に制御される。ATは、保有するナビストックの数に基づき所定ゲーム数(本実施の形態では1セット50ゲーム)に亘り制御される。このため、ナビストック数は、ATに制御される権利の数を示すことになり、このナビストック数を多く保有すればするほど、長い期間に亘りATに制御される。ナビストックは、サブ制御部91によって行われるナビストック抽選で当選したときに付与される。
筐体1a内部には、図2に示すように、リールユニット2、スロットマシン1の外部に設けられたデータ表示器などの外部装置に対して所定の信号を出力するための外部出力基板1000(図4参照)、メダル投入部4から投入されたメダルを貯留するホッパータンク34a、ホッパータンク34aに貯留されたメダルをメダル払出口9より払い出すためのホッパーモータ34b(図4参照)、ホッパーモータ34bの駆動により払い出されたメダルを検出する払出センサ34c(図4参照)からなるホッパーユニット34、電源ボックス100が設けられている。リールユニット2には、リール2L,2C,2R、リールモータ32L,32C,32R(図4参照)、各リール2L,2C,2Rのリール基準位置を各々検出可能なリールセンサ33L,33C,33R(図4参照)が設けられている。
ホッパーユニット34の側部には、ホッパータンク34aから溢れたメダルが貯留されるオーバーフロータンク35が設けられている。オーバーフロータンク35の内部には、貯留された所定量のメダルを検出可能な高さに設けられた左右に離間する一対の導電部材からなる満タンセンサ35a(図4参照)が設けられている。導電部材がオーバーフロータンク35内に貯留されたメダルを介して接触することにより導電したときに、内部に貯留されたメダル貯留量が所定量以上となったこと、すなわちオーバーフロータンクが満タン状態となったことが検出される。
電源ボックス100の前面には、図4に示すように、設定変更状態または設定確認状態に切り替えるための設定キースイッチ37、通常時においてはエラー状態や打止状態を解除するためのリセットスイッチとして機能し、設定変更状態においては内部抽選の当選確率(払出率)の設定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/設定スイッチ38、電源をon/offする際に操作される電源スイッチ39が設けられている。
筐体1aの内部にある打止スイッチ36a、自動精算スイッチ36b、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38、および電源スイッチ39は、キー操作により前面扉1bを開放しなければ操作できない。このため、筺体1aの内部にあるそれらのスイッチは、遊技場の店員のみが操作可能とされ、遊技者が操作することはできない。
本実施の形態のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入部4から投入するか、あるいはクレジットを使用して賭数を設定する。クレジットを使用するにはMAXBETスイッチ6を操作すればよい。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、入賞ラインLN(図1参照)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。本実施の形態では、遊技状態に応じた規定数の賭数が設定されると入賞ラインLNが有効となる。なお、最大数の賭数(3枚賭け)を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。
入賞ラインとは、各リール2L,2C,2Rの透視窓3に表示された図柄の組合せが小役や再遊技役などの図柄組合せであるかを判定するために設定されるラインである。なお、本実施の形態においては、これらの役を「入賞役」や「入賞」ともいい、いずれかの役を構成する図柄の組合せが入賞ライン上に停止することを、入賞する、入賞が発生するなどとも称する。たとえば、再遊技役を構成する図柄組合せが入賞ライン上に導出されたときには、遊技者がメダルを用いて賭数を設定することなく次のゲームを行うことが可能なリプレイゲームが作動する。再遊技役を構成する図柄組合せが入賞ライン上に導出されることを再遊技入賞(リプレイ入賞)が発生するとも称する。
本実施の形態では、図1に示すように、リール2Lの中段、リール2Cの中段、リール2Rの中段、すなわち中段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインLNのみが入賞ラインとして定められている。なお、本実施の形態では、1本の入賞ラインのみを適用しているが、複数の入賞ラインを適用してもよい。
本実施の形態では、入賞ラインLNに入賞を構成する図柄の組合せが揃ったことを認識しやすくするために、入賞ラインLNとは別に、無効ラインLM1〜4を設定している。無効ラインLM1〜4は、これら無効ラインLM1〜4に揃った図柄の組合せによって入賞が判定されるものではない。入賞ラインLNに特定の入賞を構成する図柄の組合せが揃った際に、無効ラインLM1〜4のいずれかに入賞ラインLNに揃った場合に入賞となる図柄の組合せ(たとえば、ベルa−ベルa−ベルa)が揃う構成とすることで、入賞ラインLNに特定の入賞を構成する図柄の組合せが揃ったことを認識しやすくするものである。
本実施の形態では、図1に示すように、リール2Lの上段、リール2Cの上段、リール2Rの上段、すなわち上段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM1、リール2Lの下段、リール2Cの下段、リール2Rの下段、すなわち下段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM2、リール2Lの上段、リール2Cの中段、リール2Rの下段、すなわち右下がりに並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM3、リール2Lの下段、リール2Cの中段、リール2Rの上段、すなわち右上がりに並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM4の4種類が無効ラインLMとして定められている。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L,2C,2Rが回転し、各リール2L,2C,2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ8L,8C,8Rを操作すると、対応するリール2L,2C,2Rの回転が停止し、透視窓3に表示結果が導出表示される。
全てのリール2L,2C,2Rが停止されることで1ゲームが終了し、入賞ラインLN上に予め定められた図柄の組合せ(以下、役とも称する)が各リール2L,2C,2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生する。入賞が発生すると、その入賞に応じて定められた数のクレジットが加算される。クレジットが上限数(本実施の形態では50)に達した場合には、メダルがメダル払出口9(図2参照)から払い出される。入賞ラインLN上に、遊技状態の移行を伴う図柄の組合せが停止した場合には図柄の組合せに応じた遊技状態に移行する。
なお、本実施の形態では、3つのリールを用いた構成を例示しているが、リールを1つのみ用いた構成、2つのリールを用いた構成、4つ以上のリールを用いた構成としてもよく、2つ以上のリールを用いた構成においては、2つ以上の全てのリールに導出された表示結果の組合せに基づいて入賞を判定する構成とすればよい。本実施の形態では、物理的なリールにて可変表示装置を構成しているが、液晶表示器などの画像表示装置にて可変表示装置を構成してもよい。
本実施の形態におけるスロットマシン1にあっては、ゲームが開始されて各リール2L,2C,2Rが回転して図柄の変動が開始した後、いずれかのストップスイッチ8L,8C,8Rが操作されたときに、当該ストップスイッチ8L,8C,8Rに対応するリールの回転が停止して図柄が停止表示される。ストップスイッチ8L,8C,8Rの操作から対応するリール2L,2C,2Rの回転を停止するまでの最大停止遅延時間は190ms(ミリ秒)である。
リール2L,2C,2Rは、1分間に80回転し、80×21(1リール当たりの図柄コマ数)=1680コマ分の図柄を変動させるので、190msの間では最大で4コマの図柄を引き込むことができる。つまり、停止図柄として選択可能なのは、ストップスイッチ8L,8C,8Rが操作されたときに表示されている図柄と、そこから4コマ先までにある図柄、合計5コマ分の図柄である。
このため、たとえば、ストップスイッチ8L,8C,8Rのいずれかが操作されたときに当該ストップスイッチに対応するリールの下段に表示されている図柄を基準とした場合、当該図柄から4コマ先までの図柄を下段に表示させることができるため、リール2L,2C,2R各々において、ストップスイッチ8L,8C,8Rのうちいずれかが操作されたときに当該ストップスイッチに対応するリールの中段に表示されている図柄を含めて5コマ以内に配置されている図柄を入賞ライン上に表示させることができる。
図4は、スロットマシン1の構成を示すブロック図である。スロットマシン1には、図4に示すように、遊技制御基板40、演出制御基板90、電源基板101が設けられており、遊技制御基板40によって遊技状態が制御され、演出制御基板90によって遊技状態に応じた演出が制御され、電源基板101によってスロットマシン1を構成する電気部品の駆動電源が生成され、各部に供給される。
電源基板101には、外部からAC100Vの電源が供給されるとともに、このAC100Vの電源からスロットマシン1を構成する電気部品の駆動に必要な直流電圧が生成され、遊技制御基板40および遊技制御基板40を介して接続された演出制御基板90に供給される。
電源基板101には、ホッパーモータ34b、払出センサ34c、満タンセンサ35a、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38、電源スイッチ39が接続されている。
遊技制御基板40には、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L,8C,8R、精算スイッチ10、リセットスイッチ23、打止スイッチ36a、自動精算スイッチ36b、投入メダルセンサ31、ドア開放検出スイッチ25、リールセンサ33L,33C,33Rが接続されているとともに、電源基板101を介して払出センサ34c、満タンセンサ35a、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38が接続されており、これら接続されたスイッチ類の検出信号が入力される。
遊技制御基板40には、クレジット表示器11、遊技補助表示器12、1〜3BETLED14〜16、投入要求LED17、スタート有効LED18、ウェイト中LED19、リプレイ中LED20、BETスイッチ有効LED21、左,中,右停止有効LED22L,22C,22R、設定値表示器24、流路切替ソレノイド30、リールモータ32L,32C,32Rが接続されているとともに、電源基板101を介してホッパーモータ34bが接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載されたメイン制御部41の制御に基づいて駆動される。
遊技制御基板40には、遊技の制御を行うメイン制御部41が搭載されている。メイン制御部41は、メインCPU41a、ROM41b、RAM41c、およびI/Oポート41dを備えたマイクロコンピュータからなる。遊技制御基板40には、所定範囲(本実施の形態では0〜65535)の乱数を発生させる乱数回路42と、一定周波数のクロック信号を乱数回路42に供給するパルス発振器43と、遊技制御基板40に直接または電源基板101を介して接続されたスイッチ類から入力された検出信号を検出するスイッチ検出回路44と、リールモータ32L,32C,32Rの駆動制御を行うモータ駆動回路45と、流路切替ソレノイド30の駆動制御を行うソレノイド駆動回路46と、遊技制御基板40に接続された各種表示器やLEDの駆動制御を行うLED駆動回路47と、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をメイン制御部41に対して出力する電断検出回路48と、電源投入時またはメインCPU41aからの初期化命令が入力されないときにメインCPU41aにリセット信号を与えるリセット回路49と、その他各種デバイスおよび回路とが搭載されている。
メインCPU41aは、計時機能、タイマ割込などの割込機能(割込禁止機能を含む)を備え、ROM41bに記憶されたプログラムを実行して、遊技の進行に関する処理を行うとともに、遊技制御基板40に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。ROM41bは、メインCPU41aが実行するプログラムや各種テーブルなどの固定的なデータを記憶する。RAM41cは、メインCPU41aがプログラムを実行する際のワーク領域などとして使用される。I/Oポート41dは、メイン制御部41が備える信号入出力端子を介して接続された各回路との間で制御信号を入出力する。
メイン制御部41には、停電時においてもバックアップ電源が供給されており、バックアップ電源が供給されている間は、RAM41cに記憶されているデータが保持される。
メインCPU41aは、基本処理として遊技制御基板40に接続された各種スイッチ類の検出状態が変化するまでは制御状態に応じた処理を繰り返しループし、各種スイッチ類の検出状態の変化に応じて段階的に移行する処理を実行する。メインCPU41aは、割込機能を備えており、割込の発生により基本処理に割り込んで割込処理を実行できるようになっており、電断検出回路48から出力された電圧低下信号の入力に応じて電断処理(メイン)を実行し、一定時間間隔ごとにタイマ割込処理(メイン)を実行する。なお、タイマ割込処理(メイン)の実行間隔は、基本処理において制御状態に応じて繰り返す処理が一巡する時間とタイマ割込処理(メイン)の実行時間とを合わせた時間よりも長い時間に設定されており、今回と次回のタイマ割込処理(メイン)との間で必ず制御状態に応じて繰り返す処理が最低でも一巡する。
電断処理においては、当該処理の開始にともなってその他の割込処理の実行を禁止する。そして、使用している可能性がある全てのレジスタをRAM41cに退避させる処理が行われる。これにより、電断復旧時に、元の処理に復帰できるようにする。次に、全出力ポートを初期化した後、RAM41cに記憶されている全てのデータに基づいてRAMパリティを計算して所定のパリティ格納領域にセットし、RAMアクセスを禁止する。そして何らの処理も行わないループ処理に入る。すなわち、そのまま電圧が低下すると内部的に動作停止状態になる。よって、電断時に確実にメイン制御部41は動作停止する。このように電断処理においては、その時点のRAMパリティを計算してパリティ格納領域に格納され、次回起動時において計算したRAMパリティと比較することで、RAM41cに格納されているデータが正常か否かを確認できる。
リセット回路49は、電源投入時においてメイン制御部41が起動可能なレベルまで電圧が上昇したときにメイン制御部41に対してリセット信号を出力し、メイン制御部41を起動させる。リセット回路49は、メイン制御部41から定期的に出力される信号に基づいてリセットカウンタの値がクリアされずにカウントアップした場合、すなわちメイン制御部41が一定時間動作を行わなかった場合にメイン制御部41に対してリセット信号を出力し、メイン制御部41を再起動させる回路である。
メインCPU41aは、I/Oポート41dを介して演出制御基板90に各種のコマンドを送信する。ここで、遊技制御基板40から演出制御基板90へは、たとえば、ダイオードやトランジスタなどの単方向性回路などを用いて、一方向(遊技制御基板40から演出制御基板90への方向)のみにしか信号が通過できないように構成されている。そのため、遊技制御基板40から演出制御基板90へ送信されるコマンドは一方向のみで送信され、演出制御基板90から遊技制御基板40へ向けてコマンドが送信されることはない。遊技制御基板40から演出制御基板90へのコマンド送信は、シリアル通信にて行われる。
演出制御基板90には、演出用スイッチ56が接続されており、この演出用スイッチ56の検出信号が入力される。
演出制御基板90には、スロットマシン1の前面扉1bに配置された液晶表示器51(図2参照)、演出効果LED52、スピーカ53,54、リールLED55などの演出装置が接続されており、これら演出装置は、演出制御基板90に搭載されたサブ制御部91による制御に基づいて駆動される。
本実施の形態では、演出制御基板90に搭載されたサブ制御部91により、液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53,54、リールLED55などの演出装置の出力制御が行われる構成であるが、サブ制御部91とは別に演出装置の出力制御を直接的に行う出力制御部を演出制御基板90または他の基板に搭載し、サブ制御部91がメイン制御部41からのコマンドに基づいて演出装置の出力パターンを決定し、サブ制御部91が決定した出力パターンに基づいて出力制御部が演出装置の出力制御を行う構成としてもよく、このような構成では、サブ制御部91および出力制御部の双方によって演出装置の出力制御が行われる。
本実施の形態では、演出装置として液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53,54、リールLED55を例示しているが、演出装置は、これに限らず、機械的に駆動する表示装置や機械的に駆動する役モノなどを演出装置として適用してもよい。
演出制御基板90には、演出の制御を行うサブ制御部91、演出制御基板90に接続された液晶表示器51の表示制御を行う表示制御回路92、演出効果LED52、リールLED55の駆動制御を行うLED駆動回路93、スピーカ53,54からの音声出力制御を行う音声出力回路94、電源投入時またはサブCPU91aからの初期化命令が一定時間入力されないときにサブCPU91aにリセット信号を与えるリセット回路95、演出制御基板90に接続された演出用スイッチ56から入力された検出信号を検出するスイッチ検出回路96、日付情報および時刻情報を含む時間情報を出力する時計装置97、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をサブCPU91aに対して出力する電断検出回路98などが搭載されている。サブ制御部91は、サブCPU91a、ROM91b、RAM91c、I/Oポート91dを備えたマイクロコンピュータにて構成されている。サブCPU91aは、遊技制御基板40から送信されるコマンドを受けて、演出を行うための各種の制御を行うとともに、演出制御基板90に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
サブ制御部91は、メイン制御部41と同様に、割込機能を備えており、メイン制御部41からのコマンド受信時に割込を発生させて、メイン制御部41から送信されたコマンドを取得し、バッファに格納するコマンド受信割込処理を実行する。サブ制御部91は、システムクロックの入力数が一定数に到達するごと、すなわち一定間隔ごとに割込を発生させてタイマ割込処理(サブ)を実行する。
サブ制御部91は、メイン制御部41とは異なり、コマンドの受信に基づいて割込が発生した場合には、タイマ割込処理(サブ)の実行中であっても、当該処理に割り込んでコマンド受信割込処理を実行し、タイマ割込処理(サブ)の契機となる割込が同時に発生してもコマンド受信割込処理を最優先で実行する。
サブ制御部91にも、停電時においてバックアップ電源が供給されており、バックアップ電源が供給されている間は、RAM91cに記憶されているデータが保持される。
[設定値]
本実施の形態のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率(賭数設定に用いたメダルの総数と、入賞によって払い出されたメダルの総数との比率)が変わる。詳しくは、内部抽選などにおいて設定値に応じた当選確率を用いることにより、メダルの払出率が変わる。設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5,4,3,2,1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。すなわち払出率の点からでは、設定値として6が設定されているときが遊技者にとって最も有利度が高く、5,4,3,2,1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。
設定値を変更するためには、設定キースイッチ37をon状態としてからスロットマシン1の電源をonする必要がある。設定キースイッチ37をon状態として電源をonすると、設定値表示器24にRAM41cから読み出された設定値が表示値として表示され、リセット/設定スイッチ38の操作による設定値の変更操作が可能な設定変更状態に移行する。設定変更状態において、リセット/設定スイッチ38が操作されると、設定値表示器24に表示された表示値が1ずつ更新されていく(設定6からさらに操作されたときは、設定1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると表示値を設定値として確定する。設定キースイッチ37がoffされると、確定した表示値(設定値)がメイン制御部41のRAM41cに格納され、遊技の進行が可能な状態に移行する。
なお、「電源ON」+「設定キーON」+「前面扉開放検出」を条件として、設定変更状態に移行させるようにしてもよい。これにより、前面扉1bが開放されていない状態での不正な設定変更を防ぐことができる。さらに、一旦設定変更状態に移行された後は、設定変更状態を終了させる終了条件(設定値確定後に設定キーがOFF操作)が成立するまで前面扉1bの開閉状態にかかわらず設定変更状態を維持するようにしてもよい。これにより、設定変更状態中に前面扉1bが閉まっても設定変更状態を終了させないため、再度設定変更状態へ移行させる手間を生じさせてしまうことを防ぐことができる。
設定値を確認するためには、ゲーム終了後、賭数が設定されていない状態で設定キースイッチ37をon状態とすればよい。このような状況で設定キースイッチ37をon状態とすると、設定値表示器24にRAM41cから読み出された設定値が表示されることで設定値を確認可能な設定確認状態に移行する。設定確認状態においては、ゲームの進行が不能であり、設定キースイッチ37をoff状態とすることで、設定確認状態が終了し、ゲームの進行が可能な状態に復帰する。
なお、「設定キーON」+「前面扉開放検出」を条件として、設定確認状態に移行させるようにしてもよい。これにより、前面扉1bが開放されていない状態での不正な設定確認を防ぐことができる。さらに、一旦設定確認状態に移行された後は、設定確認状態を終了させる終了条件(設定キーがOFF操作)が成立するまで前面扉1bの開閉状態にかかわらず設定確認状態を維持するようにしてもよい。これにより、設定確認状態中に前面扉1bが閉まっても設定確認状態を終了させないため、再度設定確認状態へ移行させる手間を生じさせてしまうことを防ぐことができる。
[電断処理]
本実施の形態のスロットマシン1においては、メイン制御部41は、タイマ割込処理(メイン)を実行するごとに、電断検出回路48からの電圧低下信号が検出されているか否かを判定する停電判定処理を行い、停電判定処理において電圧低下信号が検出されていると判定した場合に、次回復帰時にRAM41cのデータが正常か否かを判定するためのデータを設定する電断処理(メイン)を実行する。
メイン制御部41は、その起動時においてRAM41cのデータが正常であることを条件に、RAM41cに記憶されているデータに基づいてメイン制御部41の処理状態を電断前の状態に復帰させるが、RAMデータが正常でない場合には、RAM異常と判定し、RAM異常エラーコードをレジスタにセットしてRAM異常エラー状態に制御し、遊技の進行を不能化させる。
サブ制御部91もタイマ割込処理(サブ)において電断検出回路98からの電圧低下信号が検出されているか否かを判定し、電圧低下信号が検出されていると判定した場合に、次回復帰時にRAM91cのデータが正常か否かを判定するためのデータを設定する電断処理(サブ)を実行する。
サブ制御部91は、その起動時においてRAM91cのデータが正常であることを条件に、RAM91cに記憶されているデータに基づいてサブ制御部91の処理状態を電断前の状態に復帰させるが、RAM91cのデータが正常でない場合には、RAM異常と判定し、RAM91cを初期化する。この場合、メイン制御部41と異なり、RAM91cが初期化されるのみで演出の実行が不能化されることはない。
サブ制御部91は、その起動時においてRAM91cのデータが正常であると判断された場合でも、メイン制御部41から設定変更状態に移行した旨を示す設定コマンドを受信した場合、起動後一定時間が経過してもメイン制御部41の制御状態が復帰した旨を示す復帰コマンドも設定コマンドも受信しない場合にも、RAM91cを初期化する。この場合も、RAM91cが初期化されるのみで演出の実行が不能化されることはない。
[初期化]
次に、メイン制御部41のRAM41cの初期化について説明する。RAM41cの格納領域は、重要ワーク、特別ワーク、非保存ワーク、一般ワーク、未使用領域、スタック領域に区分されている。
本実施の形態においてメイン制御部41は、RAM異常エラー発生時、設定キースイッチ37およびリセット/設定スイッチ38の双方がonの状態での起動時、設定キースイッチ37がon、リセット/設定スイッチ38がoffの状態での起動時、設定キースイッチ37がoffの状態での起動時でRAM41cのデータが破壊されていないとき、1ゲーム終了時の5つからなる初期化条件が成立した際に、各初期化条件に応じて初期化される領域の異なる5種類の初期化を行う。
初期化0は、RAM異常エラー時、設定キースイッチ37およびリセット/設定スイッチ38の双方がonの状態での起動時に行う初期化であり、初期化0では、RAM41cの全ての領域が初期化される。初期化1は、起動時において設定キースイッチ37がon、リセット/設定スイッチ38がoffの状態であり、設定変更状態へ移行する場合においてその前に行う初期化であり、初期化1では、RAM41cの格納領域のうち重要ワークおよび特別ワーク以外の領域が初期化される。初期化2では、RAM41cの格納領域のうち一般ワーク、未使用領域および未使用スタック領域が初期化される。初期化3は、起動時において設定キースイッチ37がoffの状態であり、かつRAM41cのデータが破壊されていない場合において行う初期化であり、初期化3では、非保存ワーク、未使用領域および未使用スタック領域が初期化される。初期化4は、1ゲーム終了時に行う初期化であり、初期化4では、RAM41cの格納領域のうち、未使用領域および未使用スタック領域が初期化される。
なお、本実施の形態では、初期化1を設定変更状態の移行前に行っているが、設定変更状態の終了時に行ったり、設定変更状態移行前、設定変更状態終了時の双方で行ったりしてもよい。
[内部抽選]
本実施の形態のスロットマシン1は、全てのリール2L,2C,2Rが停止した際に、有効化された入賞ライン(本実施の形態の場合、常に全ての入賞ラインが有効化されるため、以下では、有効化された入賞ラインを単に入賞ラインという)上に役と呼ばれる図柄の組合せが揃うと入賞となる。役は、同一図柄の組合せであってもよいし、異なる図柄を含む組合せであってもよい。入賞となる役の種類は、大きく分けて、遊技者にとって有利な特別遊技状態への移行を伴う特別役(本実施の形態においては、CB1およびCB2に対応)と、メダルの払い出しを伴う小役と、遊技者によりメダルが用いられることなく次のゲームを行うことが可能な賭数が設定される再遊技役とがある。小役および再遊技役をまとめて一般役とも称する。
遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、内部抽選に当選して、当該役の当選フラグがRAM41cに設定されている必要がある。
小役および再遊技役の当選フラグは、当該フラグが設定されたゲームにおいてのみ有効とされ、次のゲームでは無効となる。特別役の当選フラグは、当該フラグにより許容された役の組合せが揃うまで有効とされ、許容された役の組合せが揃ったゲームにおいて無効となる。すなわち特別役の当選フラグが一度当選すると、当該フラグにより許容された役の組合せを揃えることができなかった場合にも、その当選フラグは無効とされずに、次のゲームへ持ち越される。
内部抽選は、各役への入賞を許容するか否かを、全てのリール2L,2C,2Rの表示結果が導出表示される以前(実際には、スタートスイッチ7の検出時)に決定するものである。内部抽選では、まず、スタートスイッチ7の検出時に内部抽選用の乱数値(0〜65535の整数)を取得する。遊技状態に応じて定められた各役について、抽選用ワークに格納された数値データと、現在の遊技状態、賭数および設定値に応じて定められた各役の判定値数とに応じて内部抽選が行われる。
内部抽選では、内部抽選の対象となる役、現在の遊技状態(現在のRTの種類)および設定値に対応して定められた判定値数を、内部抽選用の乱数値(抽選用ワークに格納された数値データ)に順次加算し、加算の結果がオーバーフローしたときに、当該役に当選したものと判定される。このため、判定値数の大小に応じた確率(判定値数/65536)で役が当選する。
いずれかの役の当選が判定された場合には、当選が判定された役に対応する当選フラグをRAM41cに割り当てられた内部当選フラグ格納ワークに設定する。
[リールの停止制御]
リール2L,2C,2Rの停止制御について説明する。
メイン制御部41は、リールの回転が開始したとき、およびリールが停止し、かつ未だ回転中のリールが残っているときに、ROM41bに格納されているテーブルインデックスおよびテーブル作成用データを参照して、回転中のリール別に停止制御テーブルを作成する。そして、ストップスイッチ8L,8C,8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作が有効に検出されたときに、該当するリールの停止制御テーブルを参照し、参照した停止制御テーブルの滑りコマ数に基づいて、操作されたストップスイッチ8L,8C,8Rに対応するリール2L,2C,2Rの回転を停止させる制御を行う。
停止制御テーブルは、停止操作が行われたタイミング別の滑りコマ数を特定可能なデータである。本実施の形態では、リールモータ32L,32C,32Rに、336ステップ(0〜335)の周期で1周するステッピングモータを用いている。すなわちリールモータ32L,32C,32Rを336ステップ駆動させることでリール2L,2C,2Rが1周する。リール1周に対して16ステップ(1図柄が移動するステップ数)ごとに分割した21の領域(コマ)が定められており、これらの領域には、リール基準位置から0〜20の領域番号が割り当てられている。一方、1リールに配列された図柄数も21であり、各リールの図柄に対して、リール基準位置から0〜20の図柄番号が割り当てられているので、0番図柄から20番図柄に対して、それぞれ0〜20の領域番号が順に割り当てられている。停止制御テーブルには、領域番号別の滑りコマ数が所定のルールで圧縮して格納されており、停止制御テーブルを展開することによって領域番号別の滑りコマ数を取得できる。
次に、メイン制御部41がストップスイッチ8L,8C,8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作を有効に検出したときに、該当するリールに表示結果を導出させる際の制御について説明すると、ストップスイッチ8L,8C,8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作を有効に検出すると、停止操作を検出した時点のリール基準位置からのステップ数に基づいて停止操作位置の領域番号を特定し、停止操作が検出されたリールの停止制御テーブルを参照し、特定した停止操作位置の領域番号に対応する滑りコマ数を取得する。そして、停止操作を検出した時点のリール基準位置からのステップ数から、取得した滑りコマ数引き込んで停止させるまでのステップ数を算出し、算出したステップ数分リールを回転させて停止させる制御を行う。これにより、停止操作が検出された停止操作位置の領域番号に対応する領域から滑りコマ数分先の停止位置となる領域番号に対応する領域が停止基準位置(本実施の形態では、透視窓3の下段図柄の領域)に停止する。
本実施の形態のテーブルインデックスには、一の遊技状態における一の内部当選状態に対応するインデックスデータとして1つのアドレスのみが格納されており、さらに、一のテーブル作成用データには、一のリールの停止状況(および停止済みのリールの停止位置)に対応する停止制御テーブルの格納領域のアドレスとして1つのアドレスのみが格納されている。すなわち一の遊技状態(RTの種類)における一の内部当選状態に対応するテーブル作成用データ、およびリールの停止状況(および停止済みのリールの停止位置)に対応する停止制御テーブルが一意的に定められており、これらを参照して作成される停止制御テーブルも、一の遊技状態における一の内部当選状態、およびリールの停止状況(および停止済みのリールの停止位置)に対して一意となる。このため、遊技状態(RTの種類)、内部当選状態、リールの停止状況(および停止済みのリールの停止位置)の全てが同一条件となった際に、同一の停止制御テーブル、すなわち同一の制御パターンに基づいてリールの停止制御が行われる。
本実施の形態では、滑りコマ数として0〜4の値が定められており、停止操作を検出してから最大4コマ図柄を引き込んでリールを停止させることが可能である。すなわち停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大5コマの範囲から図柄の停止位置を指定できる。1図柄分リールを移動させるのに1コマの移動が必要であるので、停止操作を検出してから最大4図柄を引き込んでリールを停止させることが可能であり、停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大5図柄の範囲から図柄の停止位置を指定できる。
本実施の形態では、いずれかの役に当選している場合には、当選役を入賞ライン上に4コマの範囲で最大限引き込み、当選していない役が入賞ライン上に揃わないように引き込む滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う一方、いずれの役にも当選していない場合には、いずれの役も揃わない滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う。これにより、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、当選していない役は、最大4コマの引込範囲で揃えずに停止させる制御が行われる。
特別役が前ゲーム以前から持ち越されている状態で小役が当選した場合など、特別役と小役が同時に当選している場合には、特別役よりも小役を入賞ライン上に揃える制御を優先し、小役を引き込めない場合にのみ、特別役を入賞させることが可能となる。なお、特別役と小役を同時に引き込める場合には、小役のみを引き込み、特別役と同時に小役が入賞ライン上に揃わない。
なお、特別役と小役が同時に当選している場合に、小役よりも特別役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、特別役を引き込めない場合にのみ、小役を入賞ライン上に揃える制御を行ってもよい。
特別役が前ゲーム以前から持ち越されている状態で再遊技役が当選した場合など、特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、停止操作が行われた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で再遊技役の図柄を揃えて停止させる制御を行う。この場合、再遊技役を構成する図柄または同時当選する再遊技役を構成する図柄は、リール2L,2C,2Rのいずれについても5図柄以内、すなわち4コマ以内の間隔で配置されており、4コマの引込範囲で必ず任意の位置に停止させることができるので、特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、遊技者によるストップスイッチ8L,8C,8Rの操作タイミングにかかわらずに、必ず再遊技役が揃って入賞する。すなわちこのような場合には、特別役よりも再遊技役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、必ず再遊技役が入賞する。なお、特別役と再遊技役を同時に引き込める場合には、再遊技役のみを引き込み、再遊技役と同時に特別役が入賞ライン上に揃わない。
メイン制御部41は、リール2L,2C,2Rの回転が開始した後、ストップスイッチ8L,8C,8Rの操作が検出されるまで、停止操作が未だ検出されていないリールの回転を継続し、ストップスイッチ8L,8C,8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行う。なお、リール回転エラーの発生により、一時的にリールの回転が停止した場合でも、その後リール回転が再開した後、ストップスイッチ8L,8C,8Rの操作が検出されるまで、停止操作が未だ検出されていないリールの回転を継続し、ストップスイッチ8L,8C,8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行う。
本実施の形態では、ストップスイッチ8L,8C,8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行うが、リールの回転が開始してから、予め定められた自動停止時間が経過した場合に、リールの停止操作がなされない場合でも、停止操作がなされたものとみなして自動的に各リールを停止させる自動停止制御を行うようにしてもよい。この場合には、遊技者の操作を介さずにリールが停止するため、いずれかの役が当選している場合でもいずれの役も構成しない表示結果を導出させることが好ましい。
メイン制御部41は、ゲームの開始後、リールの回転を開始させるごとにその時点、すなわちリールの回転を開始させた時点から経過した時間であるゲーム時間を計時し、1ゲームの終了後、メダルの投入などにより規定数の賭数が設定され、ゲームの開始操作が有効となった状態でゲームの開始操作がされたときに、前のゲームのリール回転開始時点から計時を開始したゲーム時間が所定の規制時間(本実施の形態では4.1秒)以上であれば、すなわち前のゲームのリール回転開始時点から所定の規制時間が経過していれば、その時点で当該ゲームにおけるリールの回転を開始させる。
一方、1ゲームの終了後、メダルの投入などにより規定数の賭数が設定され、ゲームの開始操作が有効となった状態でゲームの開始操作がされたときに、前のゲームのリール回転開始時点から計時を開始したゲーム時間が所定の規制時間未満であれば、すなわち前のゲームのリール回転開始時点から所定の規制時間が経過していなければ、その時点ではリールの回転を開始させず、前のゲームのリール回転開始時点から計時を開始したゲーム時間が所定の規制時間に到達するまで待機し、所定の規制時間に到達した時点で当該ゲームにおけるリールの回転を開始させる。
すなわちメイン制御部41は、前のゲームにおけるリールの回転開始から所定の規制時間が経過していない場合には、この所定の規制時間が経過するまでゲームの進行を規制して、1ゲームの最短時間が所定の規制時間以上となるようにゲームの進行を規制する。
本実施の形態において、メイン制御部41は、停止操作に伴い、全てのリール2L,2C,2Rが停止した際に、有効化された入賞ライン上に入賞に対応する役が揃ったか否かを判定し、いずれかの入賞に対応する役が揃っていると判定した場合には、入賞時の制御を行う。たとえば、小役が揃っている場合には、揃った小役に応じたメダルを付与する制御を行い、再遊技役が揃っている場合には、リプレイゲームを付与する制御などを行う。
[コマンド]
メイン制御部41がサブ制御部91に対して送信するコマンドについて説明する。
本実施の形態では、メイン制御部41がサブ制御部91に対して、BETコマンド、クレジットコマンド、内部当選コマンド、リール回転開始コマンド、リール停止コマンド、入賞判定コマンド、払出開始コマンド、払出終了コマンド、遊技状態コマンド、待機コマンド、打止コマンド、エラーコマンド、復帰コマンド、設定コマンド、設定確認コマンド、ドアコマンド、および操作検出コマンドを含む複数種類のコマンドを送信する。
これらコマンドは、コマンドの種類を示す1バイトの種類データとコマンドの内容を示す1バイトの拡張データとからなる。サブ制御部91は、種類データに基づいてコマンドの種類を判別する。
BETコマンドは、メダルの投入枚数、すなわち賭数の設定に使用されたメダル枚数を特定可能なコマンドである。BETコマンドは、ゲーム終了後(設定変更後)からゲーム開始までの状態であり、規定数の賭数が設定されていない状態において、メダルが投入されるか、MAXBETスイッチ6が操作されて賭数が設定されたときに送信される。BETコマンドは、賭数の設定操作がなされたときに送信されるため、サブ制御部91は、BETコマンドを受信することで賭数が設定されたことを特定可能である。
クレジットコマンドは、クレジットとして記憶されているメダル枚数を特定可能なコマンドである。クレジットコマンドは、ゲーム終了後(設定変更後)からゲーム開始までの状態であり、規定数の賭数が設定されている状態において、メダルが投入されてクレジットが加算されたときに送信される。
内部当選コマンドは、内部抽選結果を特定可能なコマンドである。内部当選コマンドは、スタートスイッチ7が操作されてゲームが開始したときに送信される。サブ制御部91は、内部当選コマンドを受信することでスタートスイッチ7が操作されたことを特定可能である。
リール回転開始コマンドは、リールの回転の開始を通知するコマンドである。リール回転開始コマンドは、リール2L,2C,2Rの回転が開始されたときに送信される。
リール停止コマンドは、停止するリールが左リール、中リール、右リールのいずれかであるか、該当するリールの停止操作位置の領域番号、該当するリールの停止位置の領域番号、を特定可能なコマンドである。リール停止コマンドは、各リールの停止操作に伴う停止制御が行われるごとに送信される。サブ制御部91は、リール停止コマンドを受信することでストップスイッチ8L,8C,8Rが操作されたことを特定可能である。
入賞判定コマンドは、入賞ラインLNに揃った図柄の組合せ、入賞の有無、並びに入賞の種類、入賞時のメダルの払出枚数を特定可能なコマンドである。入賞判定コマンドは、全リールが停止して入賞判定が行われた後に送信される。
払出開始コマンドは、メダルの払出開始を通知するコマンドである。払出開始コマンドは、入賞やクレジット(賭数の設定に用いられたメダルを含む)の精算によるメダルの払い出しが開始されたときに送信される。払出終了コマンドは、メダルの払出終了を通知するコマンドである。払出終了コマンドは、入賞およびクレジットの精算によるメダルの払い出しが終了したときに送信される。
遊技状態コマンドは、次ゲームの遊技状態を特定可能なコマンドである。遊技状態コマンドは、ゲームの終了時に送信される。
待機コマンドは、待機状態へ移行する旨を示すコマンドである。待機コマンドは、1ゲーム終了後、賭数が設定されずに一定時間経過して待機状態に移行するとき、クレジット(賭数の設定に用いられたメダルを含む)の精算によるメダルの払い出しが終了し、払出終了コマンドが送信された後に送信される。
打止コマンドは、打止状態の発生または解除を示すコマンドである。打止状態に制御される場合に打止状態の発生を示す打止コマンドが送信され、リセット操作がなされて打止状態が解除された時点で、打止状態の解除を示す打止コマンドが送信される。
エラーコマンドは、エラー状態の発生または解除、エラー状態の種類を示すコマンドである。エラーが判定され、エラー状態に制御された時点でエラー状態の発生およびその種類を示すエラーコマンドが送信され、リセット操作がなされてエラー状態が解除された時点で、エラー状態の解除を示すエラーコマンドが送信される。
復帰コマンドは、メイン制御部41が電断前の制御状態に復帰した旨を示すコマンドである。復帰コマンドは、メイン制御部41の起動時において電断前の制御状態に復帰した際に送信される。
設定コマンドは、設定変更状態の開始または終了、設定変更後設定値を示すコマンドである。設定変更状態に移行する時点で設定変更状態の開始を示す設定コマンドが送信され、設定変更状態の終了時に設定変更状態の終了および設定変更後の設定値を示す設定コマンドが送信される。サブ制御部91は、設定変更状態への移行に伴ってメイン制御部41の制御状態が初期化されるため、設定開始を示す設定コマンドによりメイン制御部41の制御状態が初期化されたことを特定可能である。
設定確認コマンドは、設定確認状態の開始または終了を示すコマンドである。設定確認状態に移行する際に設定確認開始を示す設定確認コマンドが送信され、設定確認状態の終了時に設定確認終了を示す設定確認コマンドが送信される。
ドアコマンドは、ドア開放検出スイッチ25の検出状態、すなわちon(開放状態)/off(閉状態)を示すコマンドである。ドアコマンドは、電源投入時、1ゲーム終了時(ゲーム終了後、次のゲームの賭数の設定が開始可能となる前までの時点)、ドア開放検出スイッチ25の検出状態が変化(onからoff、offからon)した時に送信される。
操作検出コマンドは、操作スイッチ類(MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L,8C,8R)のうち検出状態(on/off)が変化したスイッチ、検出状態がoffからonに変化したのかonからoffに変化したのか、および他のスイッチの検出状態(on/off)を示すコマンドである。操作検出コマンドは、これら操作スイッチ類のいずれかの検出状態が変化したときに送信される。
これらコマンドのうちドアコマンドおよび操作検出コマンド以外のコマンドは、基本処理において生成され、RAM41cに設けられたコマンドキューに一時格納され、タイマ割込処理(メイン)のコマンド送信処理において送信される。
一方、ドアコマンドは、タイマ割込処理(メイン)のドア監視処理においてに生成され、RAM41cに設けられたコマンドキューに一時格納され、その後のタイマ割込処理(メイン)のコマンド送信処理において送信される。
操作検出コマンドは、タイマ割込処理(メイン)のスイッチ入力判定処理において、いずれかのスイッチの検出状態の変化が検出された場合(いずれかのスイッチのエッジデータが設定された場合)に生成され、操作検出コマンド格納領域に格納される。操作検出コマンド送信要求が設定されることにより操作検出コマンド格納領域に格納されている操作検出コマンドの送信が命令され、その後実行されるタイマ割込処理(メイン)のコマンド送信処理において、コマンドバッファに格納され、シリアル通信回路に転送することで、サブ制御部91に送信される。
[コマンド受信時のサブ制御部91による制御]
コマンドに基づいてサブ制御部91が実行する演出の制御について説明する。
サブ制御部91は、メイン制御部41からのコマンドを受信した際に、コマンド受信割込処理を実行する。コマンド受信割込処理では、RAM91cに設けられた受信用バッファに、コマンド伝送ラインから取得したコマンドを格納する。
受信用バッファには、最大で16個のコマンドを格納可能な領域が設けられており、複数のコマンドを蓄積できる。
サブ制御部91は、タイマ割込処理(サブ)において、受信用バッファに未処理のコマンドが格納されているか否かを判定し、未処理のコマンドが格納されている場合には、そのうち最も早い段階で受信したコマンドに基づいてROM91bに格納された制御パターンテーブルを参照し、制御パターンテーブルに登録された制御内容に基づいて液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53,54、リールLED55などの各種演出装置の出力制御を行う。
制御パターンテーブルには、複数種類の演出パターンごとに、コマンドの種類に対応する液晶表示器51の表示パターン、演出効果LED52の点灯態様、スピーカ53,54の出力態様、リールLEDの点灯態様など、これら演出装置の制御パターンが登録されており、サブ制御部91は、コマンドを受信した際に、制御パターンテーブルの当該ゲームにおいてRAM91cに設定されている演出パターンに対応して登録された制御パターンのうち、受信したコマンドの種類に対応する制御パターンを参照し、当該制御パターンに基づいて演出装置の出力制御を行う。これにより演出パターンおよび遊技の進行状況に応じた演出が実行される。
サブ制御部91は、あるコマンドの受信を契機とする演出の実行中に、新たにコマンドを受信した場合には、実行中の制御パターンに基づく演出を中止し、新たに受信したコマンドに対応する制御パターンに基づく演出を実行する。すなわち演出が最後まで終了していない状態でも、新たにコマンドを受信すると、実行していた演出はキャンセルされて新たなコマンドに基づく演出が実行される。
演出パターンは、内部当選コマンドを受信した際に、内部当選コマンドが示す内部抽選の結果に応じた選択率にて選択され、RAM91cに設定される。演出パターンの選択率は、ROM91bに格納された演出テーブルに登録されており、サブ制御部91は、内部当選コマンドを受信した際に、内部当選コマンドが示す内部抽選の結果に応じて演出テーブルに登録されている選択率を参照し、その選択率に応じて複数種類の演出パターンからいずれかの演出パターンを選択し、選択した演出パターンを当該ゲームの演出パターンとしてRAM91cに設定する。同じコマンドを受信しても内部当選コマンドの受信時に選択された演出パターンによって異なる制御パターンが選択されるため、結果として演出パターンによって異なる演出が行われることがある。
[入賞役]
図5を参照して、入賞役のうち特別役について説明する。入賞役のうち特別役にはCB1およびCB2が含まれる。
CB1は、非内部中に2枚賭けで開始されたゲームでは当選可能であり、3枚賭けで開始されたゲームでは当選不可能である。このため、本実施の形態においては、CB1を2枚賭けボーナスとも称する。一方、CB2は、非内部中に3枚賭けで開始されたゲームでは当選可能であり、2枚賭けで開始されたゲームでは当選不可能である。このため、本実施の形態においては、CB2を3枚賭けボーナスとも称する。
CB1は、非内部中またはCB1内部中に入賞ラインLNに「白7−ベル−リプレイ」、「白7−リプレイ−白7」、および「白7−リプレイ−チェリーa」のいずれかの組合せが揃ったときに入賞となり、遊技状態がCB1に移行する。
CB2は、非内部中またはCB2内部中に入賞ラインLNに「ベル−ベル−リプレイ」、「リプレイ−リプレイ−BAR」、および「リプレイ−リプレイ−プラム」のいずれかの組合せが揃ったときに入賞となり、遊技状態がCB2に移行する。
CB1,2は、全ての小役の入賞が許容される状態であり、CB1,2中は、停止操作のタイミングにかかわらず、必ずいずれかの小役が入賞することとなる。CB1,2は、当該CB中に払い出されたメダルの総数が11枚を超えることで終了する。
次に、図6を参照して、入賞役のうち小役について説明する。入賞役のうち小役には、1枚ベル1A、1枚ベル1B、1枚ベル2、1枚ベル3、1枚ベル4A、1枚ベル4B、1枚ベル5、1枚ベル6、1枚ベル7A、1枚ベル7B、1枚ベル8、1枚ベル9、1枚1、1枚2、中段ベル、右下がりベル、下段ベル、中段チェリー、および下段チェリーが含まれる。
なお、以下においては、1枚ベル1A、1枚ベル1B、1枚ベル2、1枚ベル3、1枚ベル4A、1枚ベル4B、1枚ベル5、1枚ベル6、1枚ベル7A、1枚ベル7B、1枚ベル8、および1枚ベル9を単に1枚ベルとも称し、1枚1および1枚2を単に1枚役とも称する。
これら各々の小役については、対応する図柄組合せが揃ったときに入賞する。たとえば、1枚ベル1Aは、入賞ラインLNに「リプレイ−チェリーa−白7」の組合せが揃ったときに入賞する。その他の小役についても、図6に示す図柄組合せが揃ったときに入賞する。
3枚賭けでゲームが開始された場合、1枚ベルまたは1枚役に入賞したときにはメダルが1枚払い出され、中段ベルに入賞したときにはメダルが8枚払い出され、右下がりベルまたは下段ベルに入賞したときにはメダルが3枚払い出され、中段チェリーまたは下段チェリーに入賞したときにはメダルが1枚払い出される。一方、2枚賭けでゲームが開始された場合、1枚ベルまたは1枚役に入賞したときにはメダルが2枚払い出され、中段ベルに入賞したときにはメダルが2枚払い出され、右下がりベルまたは下段ベルに入賞したときにはメダルが2枚払い出され、中段チェリーまたは下段チェリーに入賞したときにはメダルが2枚払い出される。
このように、本実施の形態においては、設定された賭数に応じて、入賞したときに払い出されるメダルの枚数が異なる。
たとえば、CB1内部中においては、3枚賭けされた場合、中段ベルに入賞するとメダルが8枚払い出され、右下がりベルまたは下段ベルに入賞するとメダルが3枚払い出されるのに対して、2枚賭けされた場合、中段ベル、右下がりベル、および下段ベルのいずれに入賞してもメダルが2枚しか払い出されない。このため、CB1内部中においては、2枚賭けするよりも3枚賭けする方が有利度が高くなる。
次に、図6を参照して、入賞役のうち再遊技役について説明する。入賞役のうち再遊技役には、中段リプレイおよび右上がりリプレイが含まれる。
中段リプレイは、入賞ラインLNに「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが揃ったときに入賞となり、リプレイゲーム(再遊技)が付与される。
右上がりリプレイは、入賞ラインLNに「ベル−リプレイ−赤7」または「ベル−リプレイ−ベル」の組合せが揃ったときに入賞となり、リプレイゲーム(再遊技)が付与される。
[抽選対象役]
図7を参照して、遊技状態ごとに抽選対象役として読み出される抽選対象役の組合せについて説明する。抽選対象役については、複数の入賞役が同時に読出されて、重複して当選し得る。
抽選対象役には、中左ベル1、中左ベル2、中左ベル3、中左ベル4、中左ベル5、中左ベル6、中左ベル7、中左ベル8、中左ベル9、中右ベル1、中右ベル2、中右ベル3、中右ベル4、中右ベル5、中右ベル6、中右ベル7、中右ベル8、中右ベル9、右左ベル1、右左ベル2、右左ベル3、右左ベル4、右左ベル5、右左ベル6、右左ベル7、右左ベル8、右左ベル9、右中ベル1、右中ベル2、右中ベル3、右中ベル4、右中ベル5、右中ベル6、右中ベル7、右中ベル8、右中ベル9、弱チェリー、強チェリー、および通常リプレイが含まれる。
これら各々の抽選対象役については、複数の役が同時に抽選対象役として読み出される。図7においては、抽選対象役ごとに読み出される役の組合せを示しており、入賞役の間に“+”を表記することにより、内部抽選において同時に抽選対象役として読み出されることを示す。たとえば、中左ベル1とは、1枚ベル1A+1枚ベル1B+1枚ベル4A+1枚ベル4B+1枚1+中段ベルの組合せである。
なお、中左ベル1、中左ベル2、中左ベル3、中左ベル4、中左ベル5、中左ベル6、中左ベル7、中左ベル8、中左ベル9、中右ベル1、中右ベル2、中右ベル3、中右ベル4、中右ベル5、中右ベル6、中右ベル7、中右ベル8、中右ベル9、右左ベル1、右左ベル2、右左ベル3、右左ベル4、右左ベル5、右左ベル6、右左ベル7、右左ベル8、右左ベル9、右中ベル1、右中ベル2、右中ベル3、右中ベル4、右中ベル5、右中ベル6、右中ベル7、右中ベル8、および右中ベル9のいずれかに当選したときには、リールの停止順(つまり、ストップスイッチの押し順)に応じて入賞する役が異なるため、これらの抽選対象役は、押し順ベルとも称する。
[押し順ベル当選時のリール制御]
図8および図9に示すように、押し順ベルが当選しているときには、当選した押し順ベルの種類および停止順に応じて定められた小役を入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で揃えて停止させる制御が行われる。なお、図8および図9に示すリール制御は、CB1内部中に3枚賭けされたゲームにのみ適用され、その他のゲームにおいては適用されない。
中左ベル1〜3が当選している場合には、中左右の停止順で停止操作を行うことで、中段ベルが入賞し、中左右以外の停止順で停止操作を行うことで、1枚ベルまたは1枚役が入賞するか、いずれの役も揃わない。中左ベル4〜6が当選している場合には、中左右の停止順で停止操作を行うことで、右下がりベルが入賞し、中左右以外の停止順で停止操作を行うことで、1枚ベルまたは1枚役が入賞するか、いずれの役も揃わない。中左ベル7〜9が当選している場合には、中左右の停止順で停止操作を行うことで、下段ベルが入賞し、中左右以外の停止順で停止操作を行うことで、1枚ベルまたは1枚役が入賞するか、いずれの役も揃わない。
中右ベル1〜3が当選している場合には、中右左の停止順で停止操作を行うことで、中段ベルが入賞し、中右左以外の停止順で停止操作を行うことで、1枚ベルまたは1枚役が入賞するか、いずれの役も揃わない。中右ベル4〜6が当選している場合には、中右左の停止順で停止操作を行うことで、右下がりベルが入賞し、中右左以外の停止順で停止操作を行うことで、1枚ベルまたは1枚役が入賞するか、いずれの役も揃わない。中右ベル7〜9が当選している場合には、中右左の停止順で停止操作を行うことで、下段ベルが入賞し、中右左以外の停止順で停止操作を行うことで、1枚ベルまたは1枚役が入賞するか、いずれの役も揃わない。
右左ベル1〜3が当選している場合には、右左中の停止順で停止操作を行うことで、中段ベルが入賞し、右左中以外の停止順で停止操作を行うことで、1枚ベルまたは1枚役が入賞するか、いずれの役も揃わない。右左ベル4〜6が当選している場合には、右左中の停止順で停止操作を行うことで、右下がりベルが入賞し、右左中以外の停止順で停止操作を行うことで、1枚ベルまたは1枚役が入賞するか、いずれの役も揃わない。右左ベル7〜9が当選している場合には、右左中の停止順で停止操作を行うことで、下段ベルが入賞し、右左中以外の停止順で停止操作を行うことで、1枚ベルまたは1枚役が入賞するか、いずれの役も揃わない。
右中ベル1〜3が当選している場合には、右中左の停止順で停止操作を行うことで、中段ベルが入賞し、右中左以外の停止順で停止操作を行うことで、1枚ベルまたは1枚役が入賞するか、いずれの役も揃わない。右中ベル4〜6が当選している場合には、右中左の停止順で停止操作を行うことで、右下がりベルが入賞し、右中左以外の停止順で停止操作を行うことで、1枚ベルまたは1枚役が入賞するか、いずれの役も揃わない。右中ベル7〜9が当選している場合には、右中左の停止順で停止操作を行うことで、下段ベルが入賞し、右中左以外の停止順で停止操作を行うことで、1枚ベルまたは1枚役が入賞するか、いずれの役も揃わない。
このように、CB1内部中に3枚賭けされたゲームにおいては、いずれかの押し順ベルに当選したときに、当選した押し順ベルに対応して予め定められた停止順でストップスイッチが操作されると中段ベル、右下がりベル、および下段ベルのいずれかに入賞し、それ以外の停止順でストップスイッチが操作されると1枚ベルまたは1枚役に入賞するか、いずれの役も揃わない。なお、当選した押し順ベルに対応して予め定められた停止順でストップスイッチが操作されたときに入賞する中段ベル、右下がりベル、および下段ベルといった役を主役とも称し、それ以外の停止順でストップスイッチが操作されたときに入賞する1枚ベルおよび1枚役を副役とも称する。主役のうちの中段ベルに入賞するとメダルが8枚払い出され、主役のうちの右下がりベルまたは下段ベルに入賞するとメダルが3枚払い出される。また、副役のうちの1枚ベルまたは1枚役に入賞するとメダルが1枚払い出される。
なお、図8および図9に示すリール制御は、CB1内部中に3枚賭けされたゲームにのみ適用されるが、その他のゲームにおいては異なる制御が行われる。たとえば、CB1内部中に2枚賭けされたゲームにおいては、いずれの押し順ベルに当選したときでも、必ず主役が入賞し、常にメダルが2枚しか払い出されない。
なお、非内部中、CB1内部中、およびCB2内部中のいずれかで3枚賭けされたときに15枚払い出しの主役(中段ベル)が入賞可能な押し順ベル(中左ベル1〜3、中右ベル1〜3、右左ベル1〜3、右中ベル1〜3)を15枚ベルとも称し、非内部中、CB1内部中、およびCB2内部中のいずれかで3枚賭けされたときに3枚払い出し主役(右下がりベル、下段ベル)が入賞可能な押し順ベル(中左ベル4〜9、中右ベル4〜9、右左ベル4〜9、右中ベル4〜9)を3枚ベルとも称する。また、非内部中、CB1内部中、およびCB2内部中のいずれかで2枚賭けされたときに2枚払い出しの役(中段ベル、右下がりベル、下段ベル)が入賞可能な押し順ベル(中左ベル1〜9、中右ベル1〜9、右左ベル1〜9、右中ベル1〜9)を2枚ベルとも称する。
[AT]
本実施の形態においてサブ制御部91は、遊技状態に応じた抽選条件が成立することでATに制御する権利であるナビストックを付与するか否かを決定するナビストック抽選を行う。ナビストック抽選では、0を含むナビストック数を決定することにより、ナビストック数を付与するか否かおよび付与する場合にはその個数が決定される。
ナビストック数とは、所定ゲーム数(本実施の形態では50ゲーム)にわたりATに制御される権利の数を示す。ナビストック数を1消費(減算)することにより、所定ゲーム数の間ATに制御され、その間ナビ演出が実行される。このため、決定されたナビストック数が多い程、遊技者にとって有利度合いが高いといえる。本実施の形態では、CB1内部中で3枚賭けされたゲームにおいてのみナビストック抽選が行われる。ナビストック抽選においては、弱チェリーまたは強チェリーが当選したときに抽選条件が成立する。さらに、本実施の形態では、CB1内部中で3枚賭けされたゲームにおいてのみATに制御される。
なお、ナビストック数が残っているときに、ナビストック抽選で当選した場合には、残っているナビストック数に今回当選したナビストック数が上乗せ加算される。
サブ制御部91は、AT中以外でナビストック抽選において1以上のナビストック数が決定されたときに、ナビストック数をRAM91cのナビストック数格納領域に格納する。サブ制御部91は、CB1内部中で3枚賭けされたゲームにおいて、RAM91cのナビストック数の有無に基づき、ATに制御するか否かを特定する。そして、1以上のナビストック数が残っている場合には、所定の導入演出を経てATの当選を示すAT確定報知が行われた後に、ナビストックを1減算してATの制御を開始する。
サブ制御部91は、ナビストックを1消費したとき、すなわちATの開始時に、当該ナビストックにより実行されるATの残りゲーム数(本実施の形態においては50ゲーム)をRAM91cに格納する。サブ制御部91は、1ゲーム消化するごとにRAM91cの残りゲーム数を1ずつ減算し、残りゲーム数が0となるまでの期間においてATに制御する。ゲーム数が残っているときに、ナビの対象役が当選した場合には、ナビ演出を実行する。その後、AT残りゲーム数が0となり、ナビストックが残っていない場合にはATを終了する。
ナビストックが残っている場合には、ナビストック数を1消費(減算)して、新たに所定ゲーム数を設定し、その後ATの残りゲーム数が0となるまでの期間においてATに制御する。これにより、ナビストック数が0となるまで、ATに継続して制御されることとなる。
サブ制御部91は、AT中における弱チェリー、強チェリーの当選時にATのゲーム数を上乗せするか否かを決定する上乗せ抽選を行う。上乗せ抽選では、0を含む複数のゲーム数からいずれかのゲーム数を決定することにより、ATのゲーム数を上乗せするか否かおよび上乗せする場合にはそのゲーム数が決定される。上乗せ抽選でATのゲーム数の上乗せを決定した場合には、決定したゲーム数がRAM91cの残りゲーム数に加算される。
サブ制御部91は、ATに制御している場合には、ナビ対象役に当選することにより、ナビ演出を実行する。本実施の形態におけるナビ対象役は押し順ベルである。
押し順ベルのいずれかに当選したときのナビ演出は、主役を入賞させるための停止順(図8、図9参照)が報知される。たとえば、中左ベル1に当選したときには、中左右の停止順で停止操作を行うことにより中段ベルを入賞させることができるため、「213」といった各リールに対応する停止順が液晶表示器51に表示される。また、中右ベル4に当選したときには、中右左の停止順で停止操作を行うことにより右下がりベルを入賞させることができるため、「231」といった各リールに対応する停止順が液晶表示器51に表示される。右左ベル7に当選したときには、右左中の停止順で停止操作を行うことにより下段ベルを入賞させることができるため、「312」といった各リールに対応する停止順が液晶表示器51に表示される。また、右中ベル1に当選したときには、右中左の停止順で停止操作を行うことにより中段ベルを入賞させることができるため、「321」といった各リールに対応する停止順が液晶表示器51に表示される。
なお、ナビ演出の態様は、このような態様に限らず、遊技者が当選状況に応じて区別可能な態様であればどのようなものであってもよい。また、ナビ演出は、液晶表示器51に表示するものに限らず、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55などを用いて実行するものであってもよい。
CB1内部中で3枚賭けされたゲームにおいて押し順ベルに当選したときには、ナビ演出が実行されることにより、意図的に賭数に相当する3枚以上の払い出しを伴う主役を入賞させることができる。このため、CB1内部中で3枚賭けされたゲームにおいては、ATに制御されることで、払出率が100%を超える。
一方、CB1内部中で2枚賭けされたゲームにおいて押し順ベルに当選したときには、ナビ演出が実行されずに、必ず主役が入賞する。しかし、いずれの主役が入賞しても、賭数と同じ2枚しか払い出されないため、払出率が100%を超えることがない。
このように、CB1内部中において3枚賭けされたときには、ATに制御されることを条件として払出率が100%を超えるのに対して、CB1内部中において2枚賭けされたときには、ATに制御されずに必ず主役が入賞するが、払出率が100%を超えることがない。このため、CB1内部中においては、2枚賭けするよりも、推奨される3枚賭けする方が有利度が高くなる。
[遊技状態の遷移]
本実施の形態では、図10に示すように、非内部中、CB1内部中、CB2内部中、CB1、およびCB2のいずれかに制御される。
非内部中は、CB1またはCB2の当選フラグが成立していない状態である。非内部中は、CB1またはCB2の終了後に制御され、CB1またはCB2に当選したゲームで入賞してCB1またはCB2に制御されるか、あるいはCB1またはCB2に当選したゲームで入賞せずにCB1内部中またはCB2内部中に制御されたときに終了する。非内部中に2枚賭けされたときには、CB1に当選可能でCB2に当選不可能である。一方、非内部中に3枚賭けされたときには、CB1に当選不可能でCB2に当選可能である。但し、本実施の形態においては、非内部中で2枚賭けが推奨されているため、CB2に当選することがなく、CB1に当選してCB1内部中に制御される。
CB1内部中は、CB1の当選フラグを持ち越した状態である。CB1内部中は、非内部中に2枚賭けされてCB1の当選フラグを持ち越したときに制御され、CB1に入賞してCB1に制御されたときに終了する。CB1内部中に2枚賭けされたときには、CB1に入賞可能である一方で、CB1内部中に3枚賭けされたときには、CB1に入賞不可能である。具体的には、CB1内部中において内部抽選でハズレになったときには、CB1の単独当選になる。このため、CB1の図柄組合せを導出させることができればCB1に入賞可能である。しかし、CB1の当選は、非内部中で2枚賭けしたときに成立した状況であるため、CB1内部中で3枚賭けしたときにCB1の単独当選となったときには、CB1の図柄組合せを導出させないようにリール制御される。このため、本実施の形態においては、CB1内部中で3枚賭けで遊技される限り、CB1に入賞することがなく、遊技者は常にCB1内部中で遊技することになる。なお、CB1内部中で3枚賭けしたときにCB1の単独当選となったときに、CB1の図柄組合せを導出させることはできるが、CB1の図柄組合せが導出してもCB1の入賞が発生しないものであってもよい。
CB1内部中においては、ATに制御された状態で3枚賭けすることによって、メダルの払出率が100%を超えるのに対して、ATに制御されていない状態や2枚賭けされたときにはメダルの払出率が100%未満になる。このため、本実施の形態においては、常に遊技が行われるCB1内部中において、ATに制御されること、および推奨される3枚賭けを行うことが有利となるための条件である。
CB2内部中は、CB2の当選フラグを持ち越した状態である。CB2内部中は、非内部中に3枚賭けされてCB2の当選フラグを持ち越したときに制御され、CB2に入賞してCB2に制御されたときに終了する。CB2内部中に2枚賭けされたときには、CB2に入賞不可能である一方で、CB2内部中に3枚賭けされたときには、CB2に入賞可能である。具体的には、CB2内部中において内部抽選でハズレになったときには、CB2の単独当選になる。このため、CB2の図柄組合せを導出させることができればCB2に入賞可能である。しかし、CB2の当選は、非内部中で3枚賭けしたときに成立した状況であるため、CB2内部中で2枚賭けしたときにCB2の単独当選となったときには、CB2の図柄組合せを導出させないようにリール制御される。このため、本実施の形態においては、CB2内部中で2枚賭けで遊技される限り、CB2に入賞することがない。但し、本実施の形態においては、非内部中で2枚賭けが推奨されているため、CB2に当選することがなく、CB2内部中では遊技されない。なお、CB2内部中で2枚賭けしたときにCB2の単独当選となったときに、CB2の図柄組合せを導出させることはできるが、CB2の図柄組合せが導出してもCB2の入賞が発生しないものであってもよい。
CB1は、CB1に入賞したときに制御され、CB1中に払い出されたメダルの総数が11枚を超えて非内部中に制御されたときに終了する。CB2は、CB2に入賞したときに制御され、CB2中に払い出されたメダルの総数が11枚を超えて非内部中に制御されたときに終了する。但し、本実施の形態においては、CB1内部中で3枚賭けが推奨されており、常にCB1内部中で遊技されるため、CB1で遊技されることがない。また、本実施の形態においては、非内部中で2枚賭けが推奨されており、CB2に当選することがないため、CB2で遊技されることもない。
[抽選対象役の判定値]
次に、図11を参照して、遊技状態ごとの抽選対象役の判定値について説明する。なお、判定値の合計は65536である。
まず、図11(a)を参照して、2枚賭け時の判定値について説明する。
非内部中においては、2枚ベルの当選に割り当てられた判定値が32768で50%の当選確率に設定され、弱チェリーの当選に割り当てられた判定値が1967で3%の当選確率に設定され、強チェリーの当選に割り当てられた判定値が1310で2%の当選確率に設定され、通常リプレイの当選に割り当てられた判定値が9830で15%の当選確率に設定され、CB1の当選に割り当てられた判定値が16384で25%の当選確率に設定され、CB2の当選に割り当てられた判定値が0で0%の当選確率に設定され、ハズレに割り当てられた判定値が3277で5%の当選確率に設定されている。
CB1内部中においては、2枚ベルの当選に割り当てられた判定値が32768で50%の当選確率に設定され、弱チェリーの当選に割り当てられた判定値が1967で3%の当選確率に設定され、強チェリーの当選に割り当てられた判定値が1310で2%の当選確率に設定され、通常リプレイの当選に割り当てられた判定値が9830で15%の当選確率に設定され、CB1の当選に割り当てられた判定値が0で0%の当選確率に設定され、CB2の当選に割り当てられた判定値が0で0%の当選確率に設定され、ハズレに割り当てられた判定値が19661で30%の当選確率に設定されている。
CB2内部中においては、2枚ベルの当選に割り当てられた判定値が32768で50%の当選確率に設定され、弱チェリーの当選に割り当てられた判定値が1967で3%の当選確率に設定され、強チェリーの当選に割り当てられた判定値が1310で2%の当選確率に設定され、通常リプレイの当選に割り当てられた判定値が9830で15%の当選確率に設定され、CB1の当選に割り当てられた判定値が0で0%の当選確率に設定され、CB2の当選に割り当てられた判定値が0で0%の当選確率に設定され、ハズレに割り当てられた判定値が19661で30%の当選確率に設定されている。
次に、図11(b)を参照して、3枚賭け時の判定値について説明する。
非内部中においては、15枚ベルの当選に割り当てられた判定値が16384で25%の当選確率に設定され、3枚ベルの当選に割り当てられた判定値が16384で25%の当選確率に設定され、弱チェリーの当選に割り当てられた判定値が1967で3%の当選確率に設定され、強チェリーの当選に割り当てられた判定値が1310で2%の当選確率に設定され、通常リプレイの当選に割り当てられた判定値が9830で15%の当選確率に設定され、CB1の当選に割り当てられた判定値が0で0%の当選確率に設定され、CB2の当選に割り当てられた判定値が16384で25%の当選確率に設定され、ハズレに割り当てられた判定値が3277で5%の当選確率に設定されている。
CB1内部中においては、15枚ベルの当選に割り当てられた判定値が16384で25%の当選確率に設定され、3枚ベルの当選に割り当てられた判定値が16384で25%の当選確率に設定され、弱チェリーの当選に割り当てられた判定値が1967で3%の当選確率に設定され、強チェリーの当選に割り当てられた判定値が1310で2%の当選確率に設定され、通常リプレイの当選に割り当てられた判定値が22938で35%の当選確率に設定され、CB1の当選に割り当てられた判定値が0で0%の当選確率に設定され、CB2の当選に割り当てられた判定値が0で0%の当選確率に設定され、ハズレに割り当てられた判定値が6553で10%の当選確率に設定されている。
CB2内部中においては、15枚ベルの当選に割り当てられた判定値が16384で25%の当選確率に設定され、3枚ベルの当選に割り当てられた判定値が16384で25%の当選確率に設定され、弱チェリーの当選に割り当てられた判定値が1967で3%の当選確率に設定され、強チェリーの当選に割り当てられた判定値が1310で2%の当選確率に設定され、通常リプレイの当選に割り当てられた判定値が9830で15%の当選確率に設定され、CB1の当選に割り当てられた判定値が0で0%の当選確率に設定され、CB2の当選に割り当てられた判定値が0で0%の当選確率に設定され、ハズレに割り当てられた判定値が19661で30%の当選確率に設定されている。
このように、非内部中において2枚賭けしたときには、CB1に当選可能であるのに対して、CB2は抽選の対象外で当選不可能である。一方、非内部中において3枚賭けしたときには、CB1は抽選の対象外で当選不可能であるのに対して、CB2に当選可能である。本実施の形態においては、非内部中で2枚賭けが推奨されているため、CB2に当選することがなく、CB1に当選してCB1内部中に制御されることになる。
CB1内部中において2枚賭けしたときには、CB1およびCB2ともに当選確率が0%に設定されており、抽選の対象外になっている。このため、特別役が重複して当選してしまうことを防止することができる。
CB1内部中において2枚賭けしたときには、非内部中において2枚賭けしたときにCB1の当選に割り当てられていた判定値(16384)や非内部中において3枚賭けしたときにCB2の当選に割り当てられていた判定値(16384)がハズレに割り当てられる。このため、CB1内部中において2枚賭けしたときには、非内部中よりも内部抽選でハズレになる確率が高まる。なお、内部抽選でハズレになったときには、2枚賭けされ、かつCB1に単独当選した状態であるため、CB1に入賞可能である。但し、本実施の形態においては、CB1内部中で3枚賭けが推奨されているため、CB1に単独当選した状態であっても、CB1に入賞することがない。
CB1内部中において3枚賭けしたときには、CB1およびCB2ともに当選確率が0%に設定されており、抽選の対象外になっている。このため、非内部中に2枚賭けでCB1に当選した後に制御されたCB1内部中において、3枚賭けで遊技を行ったとしても、CB1およびCB2ともに当選することがないため、特別役が重複して当選してしまうことを防止することができる。
CB1内部中において3枚賭けしたときには、非内部中において2枚賭けしたときにCB1の当選に割り当てられていた判定値(16384)や非内部中において3枚賭けしたときにCB2の当選に割り当てられていた判定値(16384)が通常リプレイおよびハズレに割り当てられる。このため、CB1内部中において3枚賭けしたときには、非内部中よりも内部抽選でハズレになる確率が高まるとともに、通常リプレイに当選する確率が高まる。なお、内部抽選でハズレになったときには、CB1に単独当選した状態であるが、3枚賭けされているためCB1に入賞不可能である。このため、CB1内部中で3枚賭けする限り、CB1内部中を維持することになる。
CB2内部中において2枚賭けしたときには、CB1およびCB2ともに当選確率が0%に設定されており、抽選の対象外になっている。このため、特別役が重複して当選してしまうことを防止することができる。
CB2内部中において2枚賭けしたときには、非内部中において2枚賭けしたときにCB1の当選に割り当てられていた判定値(16384)や非内部中において3枚賭けしたときにCB2の当選に割り当てられていた判定値(16384)がハズレに割り当てられる。このため、CB2内部中において2枚賭けしたときには、非内部中よりも内部抽選でハズレになる確率が高まる。なお、内部抽選でハズレになったときには、CB2に単独当選した状態であるが、2枚賭けされているためCB2に入賞不可能である。また、非内部中では2枚賭けが推奨されているため、CB2に当選することがなく、CB2内部中では遊技されない。
CB2内部中において3枚賭けしたときには、CB1およびCB2ともに当選確率が0%に設定されており、抽選の対象外になっている。このため、特別役が重複して当選してしまうことを防止することができる。
CB2内部中において3枚賭けしたときには、非内部中において2枚賭けしたときにCB1の当選に割り当てられていた判定値(16384)や非内部中において3枚賭けしたときにCB2の当選に割り当てられていた判定値(16384)は、ハズレに割り当てられる。このため、CB2内部中において3枚賭けしたときには、非内部中よりも内部抽選でハズレになる確率が高まる。なお、内部抽選でハズレになったときには、3枚賭けされ、かつCB2に単独当選した状態であるため、CB2に入賞可能である。但し、非内部中では2枚賭けが推奨されているため、CB2に当選することがなく、CB2内部中では遊技されることがない。
[遊技状態の概要]
上述した各遊技状態についてまとめると、本実施の形態における遊技状態の概要は、図12に示すようになる。
各遊技状態においては、2枚賭けまたは3枚賭けで遊技を行うことが可能であるが、非内部中では2枚賭けが推奨され、CB1内部中では3枚賭けが推奨されている。その他の遊技状態および賭数の組合せは推奨されていない。このため、本実施の形態においては、非内部中において2枚賭けされることによりCB1内部中に移行され、CB1内部中において3枚賭けされることによりCB1内部中の状態が維持される。
また、CB1内部中において3枚賭けで遊技を行ったときのみ、ナビストック抽選が実行されるとともに、ATに制御可能である。ATに制御されたときにはメダルの払出率が100%を超える。一方、CB1内部中において2枚賭けで遊技を行ったとき、あるいは、その他の遊技状態で遊技を行ったときには、メダルの払出率が100%を超えることがない。つまり、CB1内部中において3枚賭けで遊技を行ったときには、CB1内部中において2枚賭けで遊技を行ったとき、あるいは、その他の遊技状態で遊技を行ったときよりも、遊技者の有利度が高くなるように設定されている。
また、非内部中においては、3枚賭けしたときにはCB2に当選してCB2内部中に移行し、2枚賭けしたときにはCB1に当選してCB1内部中に移行するが、CB2内部中においては、2枚賭けおよび3枚賭けのいずれにおいてもナビストック抽選が行われず、またATに制御されず、さらに払出率が100%未満であるのに対して、CB1内部中においては、3枚賭けしたときにナビストック抽選が行われ、またATに制御され、さらに払出率が100%を超える可能性がある。このため、非内部中においては、CB1内部中に移行できるという点で、3枚賭けよりも2枚賭けの方が遊技者の有利度が高くなるように設定されている。
[遊技の進行]
本実施の形態における遊技の進行について説明する。まず、スロットマシン1が設置された店舗の開店前に、店員が非内部中で遊技する。このとき、店員は、非内部中において、推奨される2枚賭けで遊技を行う。非内部中において2枚賭けされたときには、25%の確率でCB1に当選し、店員は、当選したCB1の入賞を故意に取りこぼす。なお、CB1に当選したときにCB1の入賞を回避するナビ演出が実行されてもよい。たとえば、CB1の入賞を回避させるため、CB1の図柄組合せである「白7−ベル−リプレイ」、「白7−リプレイ−白7」、「白7−リプレイ−チェリーa」を表示してもよい。
店員がCB1の当選を取りこぼしたときには、CB1内部中に制御される。この状態になると、店員は、遊技者にスロットマシン1で遊技させる。
遊技者は、CB1内部中において、推奨される3枚賭けで遊技を行う。CB1内部中において3枚賭けされた遊技では、ハズレになったときにCB1の単独当選になる。しかし、3枚賭けされているため、2枚賭け時に当選したCB1には入賞しないため、CB1内部中が維持される。
CB1内部中において3枚賭けされたときには、10%の確率で内部抽選でハズレになる。また、ATに制御されていないときには、25%で当選する15枚ベルや3枚ベルといった押し順ベルに当選しても、主役を入賞させることができず、賭数未満の1枚しかメダルが払い出されないか、あるいは入賞を取りこぼす。このため、CB1内部中で3枚賭けされた遊技において、ATに制御されていないときには、払出率が100%未満になる。
CB1内部中において3枚賭けされたときには、ナビストック抽選が行われる。ナビストック抽選で当選してナビストックが付与されたときには、ATに制御される。CB1内部中で3枚賭けされた遊技において、ATに制御されたときには、25%で当選する15枚ベルや3枚ベルといった押し順ベルに当選したときに、ナビ演出によって主役を入賞させることができ、賭数以上のメダルが払い出される。また、CB1内部中において3枚賭けされたときには、35%の高確率で通常リプレイに当選する。このため、CB1内部中で3枚賭けされた遊技において、ATに制御されたときには、払出率が100%を超える。
このように、本実施の形態におけるスロットマシン1は、CB1内部中に3枚賭けで遊技することを推奨し、ナビストック抽選で当選してATに制御することによって遊技者の有利度を向上させるといった遊技性を有する。しかし、仮に、遊技者がCB1内部中で2枚賭けで遊技してしまった場合、以下のような不都合が生じる。
たとえば、CB1内部中において2枚賭けで遊技してしまった場合、内部抽選でハズレになるとCB1に入賞することが可能になる。CB1に入賞してしまうと、CB1を経由して、非内部中に制御される。この場合、再度、非内部中において、店員によってCB1を当選させてCB1の入賞を取りこぼすといった作業が行われなければならず、その間、遊技者は待機しなければならない。
また、CB1内部中において2枚賭けで遊技してしまった場合、ナビストック抽選が行われないため、いつまでたってもATに制御されない。ATに制御されない限りは払出率が100%を超えないため、遊技者が不利になる。
また、CB1内部中において3枚賭けで遊技した場合には、35%の高確率で通常リプレイに当選するのに対して、CB1内部中において2枚賭けで遊技してしまった場合には、15%の低確率でしか通常リプレイに当選しない。さらに、CB1内部中において3枚賭けで遊技した場合には、10%の低確率でしか内部抽選でハズレにならないのに対して、CB1内部中において2枚賭けで遊技してしまった場合には、30%の高確率で内部抽選でハズレになる。このため、CB1内部中において2枚賭けで遊技してしまった場合には、AT中であるか否かに関わらず3枚賭けで遊技する場合よりも払出率が低くなり、遊技者が不利になる。
そこで、本実施の形態においては、CB1内部中において、3枚賭けで遊技するよりも2枚賭けで遊技する方を制限する制限処理が行われる。本実施の形態においては、制限処理として、図13に示す賭数設定処理、および図14に示すスタート処理が行われる。
[賭数設定処理]
図13を参照して、メイン制御部41が実行する賭数設定処理について説明する。なお、賭数設定処理は、最大の賭数設定である3枚賭けされていない場合において、所定時間毎に行われる割込処理により、進行する遊技に割り込んで行われる。
まず、メイン制御部41は、MAXBETスイッチ6が操作されたか否かを判定する(S10)。メイン制御部41は、MAXBETスイッチ6が操作されない場合(S10でN)、賭数設定処理を終了する。
一方、メイン制御部41は、MAXBETスイッチ6が操作された場合(S10でY)、3枚賭け可能なクレジットがRAM41cに記憶されているか否かを判定する(S11)。たとえば、メイン制御部41は、現在、賭数が設定されていないときにはクレジットが3以上記憶されているか否かを判定し、1枚賭けされているときにはクレジットが2以上記憶されているか否かを判定し、2枚賭けされているときにはクレジットが1以上記憶されているか否かを判定する。
メイン制御部41は、3枚賭け可能なクレジットがRAM41cに記憶されている場合(S11でY)、現在の遊技状態が非内部中であるか否かを判定する(S12)。メイン制御部41は、現在の遊技状態が非内部中である場合(S12でY)、2枚賭けで賭数設定を行い(S13)、賭数設定処理を終了する。つまり、メイン制御部41は、3枚賭け可能な状況であっても、非内部中であれば、推奨する2枚賭けで賭数設定を行う。
一方、メイン制御部41は、現在の遊技状態が非内部中でない場合(S12でY)、3枚賭けで賭数設定を行い(S14)、賭数設定処理を終了する。たとえば、メイン制御部41は、CB1内部中で3枚賭け可能な状況であるときには、推奨する3枚賭けで賭数設定を行う。
メイン制御部41は、3枚賭け可能なクレジットがRAM41cに記憶されていない場合(S11でN)、2枚賭け可能なクレジットがRAM41cに記憶されているか否かを判定する(S15)。メイン制御部41は、2枚賭け可能なクレジットがRAM41cに記憶されていない場合(S15でN)、賭数設定できないため、賭数設定処理を終了する。
一方、メイン制御部41は、2枚賭け可能なクレジットがRAM41cに記憶されている場合(S15でY)、現在の遊技状態がCB1内部中であるか否かを判定する(S16)。メイン制御部41は、現在の遊技状態がCB1内部中でない場合(S16でN)、2枚賭けで賭数設定を行い(S17)、賭数設定処理を終了する。
一方、メイン制御部41は、現在の遊技状態がCB1内部中である場合(S16でY)、第1無効フラグがRAM41cの所定領域にセットされているか否かを判定する(S18)。第1無効フラグとは、前回ゲームの第3停止時にセットされ、前回ゲームの第3停止時から第1所定時間(たとえば、15秒間)が経過したときにリセットされるフラグである。このため、メイン制御部41は、第1無効フラグがセットされているか否かを判定することによって、前回ゲームの第3停止時から第1所定時間が経過したか否かを判定できる。
メイン制御部41は、第1無効フラグがRAM41cの所定領域にセットされていない場合(S18でN)、2枚賭けで賭数設定を行い(S17)、賭数設定処理を終了する。つまり、メイン制御部41は、CB1内部中において2枚賭けを設定するためのMAXBET操作がされたときでも、前回ゲームの第3停止時から第1所定時間が経過したときには、推奨されない2枚賭けで賭数設定を行う。
一方、メイン制御部41は、第1無効フラグがRAM41cの所定領域にセットされている場合(S18でN)、第1無効フラグのセット時から第1所定時間が経過したか否かを判定する(S19)。メイン制御部41は、第1無効フラグのセット時から第1所定時間が経過していない場合(S19でN)、賭数設定することなく賭数設定処理を終了する。つまり、メイン制御部41は、CB1内部中において2枚賭けを設定するためのMAXBET操作がされたときには、第1所定時間内に限り賭数設定を禁止する。
一方、メイン制御部41は、第1無効フラグのセット時から第1所定時間が経過している場合(S19でY)、第1無効フラグをリセットするとともに(S20)、2枚賭けで賭数設定を行い(S17)、賭数設定処理を終了する。つまり、メイン制御部41は、CB1内部中において2枚賭けを設定するためのMAXBET操作がされたときでも、前回ゲームの第3停止時から第1所定時間が経過したときには、推奨されない2枚賭けで賭数設定を行う。
このように、本実施の形態においては、CB1内部中においては、3枚賭け可能なクレジットが記憶されているときのMAXBET操作は有効に受け付けられるのに対して、2枚賭け可能なクレジットが記憶されているときのMAXBET操作は前回ゲームの第3停止時から第1所定時間が経過するまで有効に受け付けられない。すなわち、CB1内部中においては、前回ゲームの第3停止時から第1所定時間が経過するまでは遊技の進行を遅延させるフリーズ制御が行われてMAXBET操作による2枚賭けが禁止される。このため、CB1内部中においては、2枚賭けよりも推奨される3枚賭けで遊技を行うように遊技者を促して、有利度が高く設定された状態で遊技を行わせることができる。これにより、推奨されない2枚賭けで遊技を行ってしまうことにより遊技者が不利になってしまうことを防止することができる。
また、2枚賭けおよび3枚賭けのいずれも可能なクレジットが記憶されている場合(つまり、クレジットが3以上のとき)、非内部中でMAXBET操作されると推奨される2枚賭けで賭数設定が行われるのに対して、CB1内部中でMAXBET操作されると推奨される3枚賭けで賭数設定が行われる。つまり、非内部中では店員がMAXBET操作すると自動的に2枚賭けで賭数設定され、CB1内部中では遊技者がMAXBET操作すると自動的に3枚賭けで賭数設定される。このため、非内部中においては、3枚賭けよりも2枚賭けで遊技を行うように店員を促して、CB2の当選を回避するとともに、CB2内部中よりも遊技者にとっての有利度が高いCB1内部中に移行させるように促すことができる。さらに、CB1内部中においては、3枚賭けで遊技を行うように遊技者を促して、有利度が高く設定された状態で遊技を行わせることができる。
また、メイン制御部41が前回ゲームの第3停止時から第1所定時間が経過したか否かを判定するための第1無効フラグは、前回ゲームの第3停止時から第1所定時間経過したときにリセットされる。このため、CB1内部中においては、前回ゲームの第3停止時から第1所定時間が経過するまでMAXBET操作による2枚賭けが禁止されるが、当該第1所定時間が経過した後にはMAXBET操作による2枚賭けの禁止が解除される。このため、CB1内部中においても2枚賭けすることを遊技者にある程度は許容して、遊技者の賭数選択の自由を完全に奪ってしまうことを防止することができる。
また、本実施の形態においては、CB1内部中において、第1無効フラグがセットされている間、つまり、MAXBET操作による2枚賭けが禁止されている間は、BETスイッチ有効LED21が消灯するとともに、投入要求LED17が赤色に点灯する。一方、CB1内部中において、第1無効フラグがセットされていない間、つまり、MAXBET操作による2枚賭けが禁止されていない間は、BETスイッチ有効LED21が点灯するとともに、投入要求LED17が青色に点灯する。このように、MAXBET操作による2枚賭けが禁止されているか否かをBETスイッチ有効LED21およびBETスイッチ有効LED21の点灯態様によって遊技者に報知されるため、3枚賭けで遊技を行うように遊技者を促して、有利度が高く設定された状態で遊技を行わせることができる。
また、本実施の形態においては、MAXBETスイッチ6によるMAXBET操作を行った場合には、図13に示す賭数設定処理が行われて、CB1内部中での2枚賭けを禁止しているが、メダル投入部4から直接メダルが投入されて、投入メダルセンサ31によってメダルが検出されたときには、2枚賭けで遊技を行うことは可能である。このため、CB1内部中においても2枚賭けすることを遊技者にある程度は許容して、遊技者の賭数選択の自由を完全に奪ってしまうことを防止することができる。なお、CB1内部中に限らず、非内部中といったその他の遊技状態であっても、メダル投入部4から直接メダルが投入されたときにはMAXBET操作をすることなく、所定数の賭数を設定することができる。このため、たとえば、非内部中においては、メダル投入部4から店員が直接メダルが投入して2枚賭けをすることも可能である。
[スタート処理]
図14を参照して、メイン制御部41が実行するスタート処理について説明する。なお、スタート処理は、所定時間毎に行われる割込処理により、進行する遊技に割り込んで行われる。
まず、メイン制御部41は、スタートスイッチ7が操作されたか否かを判定する(S30)。メイン制御部41は、スタートスイッチ7が操作されない場合(S30でN)、スタート処理を終了する。
一方、メイン制御部41は、スタートスイッチ7が操作された場合(S30でY)、すでに2枚賭けまたは3枚賭けで賭数が設定されているか否かを判定する(S31)。メイン制御部41は、賭数が設定済みでない場合(S31でN)、スタート処理を終了する。
一方、メイン制御部41は、賭数が設定済みである場合(S31でY)、CB1内部中において、2枚賭けで賭数が設定されているか否かを判定する(S32)。つまり、メイン制御部41は、CB1内部中において、前回ゲームの第3停止時から所定時間経過した後にMAXBET操作で2枚賭けしたか、あるいは、メダル投入部4から直接メダルを投入することによって2枚賭けしたかを判定する。
メイン制御部41は、2枚賭けで賭数が設定されていない、つまり、3枚賭けで賭数が設定されている場合(S31でY)、リールを回転開始して(S35)、スタート処理を終了する。
一方、メイン制御部41は、2枚賭けで賭数が設定されている場合(S32でY)、第2無効フラグがRAM41cの所定領域にセットされているか否かを判定する(S33)。第2無効フラグとは、前回ゲームの第3停止時から第1所定時間が経過したとき(つまり、MAXBET操作による2枚賭けの禁止が解除されたとき)にセットされ、第1所定時間が経過してから第2所定時間(たとえば、15秒間)が経過したときにリセットされるフラグである。このため、メイン制御部41は、第2無効フラグがセットされているか否かを判定することによって、MAXBET操作による2枚賭けの禁止が解除されてから第2所定時間が経過したか否かを判定できる。
メイン制御部41は、第2無効フラグのセット時から第2所定時間が経過していない場合(S33でN)、リールを回転開始することなくスタート処理を終了する。つまり、メイン制御部41は、CB1内部中において2枚賭けで賭数設定されたときには、第2所定時間内に限りリールの回転開始を禁止する。
一方、メイン制御部41は、第1無効フラグのセット時から第2所定時間が経過している場合(S33でY)、第2無効フラグをリセットするとともに(S34)、リールを回転開始して(S35)、スタート処理を終了する。つまり、メイン制御部41は、CB1内部中において2枚賭けで賭数設定されたときでも、MAXBET操作による2枚賭けの禁止が解除されてから第2所定時間が経過したときには、推奨されない2枚賭けでもリールを回転開始する。
このように、本実施の形態においては、CB1内部中においては、3枚賭けされているときのスタート操作は有効に受け付けられるのに対して、2枚賭けされているときのスタート操作はMAXBET操作による2枚賭けの禁止が解除されてから第2所定時間が経過するまで有効に受け付けられない。すなわち、CB1内部中においては、MAXBET操作による2枚賭けの禁止が解除されてから第2所定時間が経過するまでは遊技の進行を遅延させるフリーズ制御が行われてスタート操作によるリールの回転開始が禁止される。このため、CB1内部中においては、2枚賭けよりも推奨される3枚賭けで遊技を行うように遊技者を促して、有利度が高く設定された状態で遊技を行わせることができる。これにより、推奨されない2枚賭けで遊技を行ってしまうことにより遊技者が不利になってしまうことを防止することができる。
また、メイン制御部41がMAXBET操作による2枚賭けの禁止が解除されてから第2所定時間が経過したか否かを判定するための第2無効フラグは、MAXBET操作による2枚賭けの禁止が解除されてから第2所定時間が経過したときにリセットされる。このため、CB1内部中においては、MAXBET操作による2枚賭けの禁止が解除されてから第2所定時間が経過するまでスタート操作によるリールの回転開始が禁止されるが、当該第2所定時間が経過した後にはスタート操作によるリールの回転開始の禁止が解除される。このため、CB1内部中においても2枚賭けでリールを回転開始することを遊技者にある程度は許容して、遊技者の賭数選択の自由を完全に奪ってしまうことを防止することができる。
以上のように、本実施の形態においては、特別役の当選が持ち越された持越状態において、第2賭数で遊技を実行するよりも第1賭数で遊技を実行する方を制限する制限処理が行われる。このような制限処理は、以下のようなスロットマシンにも適用できる。
たとえば、非内部中では押し順ベルに当選すると、順押しでは主役が入賞することがなく、順押し以外で主役が入賞するのに対して、3枚賭けボーナスが持ち越された内部中では、押し順ベルに当選すると3枚賭けボーナスと同時当選することになり、順押しすれば必ず主役が入賞するものであってもよい。この場合、3枚賭けボーナス内部中は順押しさえすれば主役が入賞するため、非内部中よりも有利であり、遊技者は、非内部中で3枚賭けで遊技を行って3枚賭けボーナスに当選することを目指すことになる。このようなスロットマシンにおいては、非内部中において、3枚賭けで遊技を実行するよりも2枚賭けで遊技を実行する方を制限する際に本実施の形態の制限処理を適用すればよい。
また、たとえば、従来においては、以下のように遊技を進行させるスロットマシンがある。まず、非内部中で3枚賭けで遊技を行って3枚賭けボーナスを当選させ、3枚賭けボーナス内部中に移行する。3枚賭けボーナス内部中では、3枚賭けで遊技させて3枚賭けボーナスを入賞させ、その後、3枚賭けから2枚賭けに切り替えて3枚賭けボーナスを消化する。その後、非内部中で2枚賭けで遊技を行って2枚賭けボーナスを当選させ、2枚賭けボーナス内部中に移行する。2枚賭けボーナス内部中では、2枚賭けで遊技を行うがATに制御されたときに2枚賭けから3枚賭けに切り替えて遊技を行う。2枚賭けボーナス内部中でATに制御されたときには、3枚賭けすることにより払出率が100%を超える。
このようなスロットマシンにおいては、2枚賭けボーナスおよび3枚賭けボーナスの両方を用いて遊技を行っており、しかも3枚賭けから2枚賭けに切り替えたり、2枚賭けから3枚賭けに切り替えたりと、遊技性が複雑である。この点、本実施の形態においては、非内部中では2枚賭けで遊技を行って2枚賭けボーナス(CB1)を当選させ、2枚賭けボーナス内部中(CB1内部中)では、制限処理を用いて3枚賭けで遊技させることで2枚賭けボーナスを入賞させることなく、さらに、3枚賭けボーナスも当選させることなく、遊技状態を維持させることにした。これにより、遊技性を複雑にすることなく、遊技者が不利になってしまうことを防止することができる。
また、たとえば、ボーナス内部中において、非内部中よりも払出率を高めようとする際、ボーナス内部中においてリプレイと同じ役割を有する3枚払い出しの3枚役を設け、ボーナス内部中でATに制御されたときに、操作手順に応じて3枚役を入賞させるといった手法が考えられる。しかし、このような手法を用いた場合、制御が複雑になる。この点、本実施の形態においては、2枚賭けボーナス内部中(CB1内部中)では、3枚賭けボーナス(CB2)が抽選の対象外であり、その分ハズレの当選確率を高めている。このため、ボーナス内部中において、非内部中よりも払出率を高めようとする際には、15枚役のような多くのメダルが払い出される役を設けて、全体の払出率を高く維持することができる。これにより、ボーナス内部中においては遊技にメリハリをつけることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
[変形例について]
本発明は、上記の実施例に限られず、さらに種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な変形例について説明する。
[遊技状態について]
本実施の形態においては、2種類のCBを備えるものであったが、これに限らず、3種類以上のCBを備えるものであってもよく、各々の当選を持ち越したときには、各々の当選の持越状態である内部中に移行するものであってもよい。
さらに、CB1の当選を持ち越したときには、必ずしも遊技状態が別の遊技状態(CB1内部中)に移行するものに限らない。たとえば、CB1に当選したときには、遊技状態を非内部中のままで変化せず、CB1の当選のみを次のゲーム以降に持ち越すものであってもよい。つまり、非内部中でCB1に当選してCB1の当選を持ち越すときには、再遊技役の当選確率を変動させてもよいし、変動させなくてもよい。
[特別入賞について]
本実施の形態においては、特別入賞としていずれのゲームにおいても全ての小役の入賞が許容されるCB1,2を用いているが、内部抽選において小役の当選確率が高まる遊技状態へ移行するBB(ビッグボーナス)やRB(レギュラーボーナス)などの特別入賞を用いてもよい。
[ナビ演出について]
本実施の形態においては、遊技者にとって有利な操作態様が報知される状態として、押し順ベルの当選時に、8枚または3枚のメダルの払い出しを伴う主役を入賞させることができる操作手順を報知するナビ演出が実行されるATに制御される構成であるが、少なくとも遊技者にとって有利な停止操作態様が報知される状態に制御される構成であればよい。ここで遊技者にとって有利な停止操作態様とは、内部抽選の結果および停止操作態様に応じて複数種類の有利度の異なる停止態様(一方の停止態様が他方の停止態様よりも多くのメダルの払い出しを伴うもの、一方の停止態様が他方の停止態様よりも有利な遊技状態へ移行するもの、一方の停止態様が不利な遊技状態への移行を回避するのに対して他方の停止態様が不利な遊技状態へ移行するもの、一方の停止態様が有利な遊技状態へ移行するのに対して他方の停止態様が不利な遊技状態へ移行するものなど)が導出され得る構成において、遊技者にとって有利な停止態様を導出させるための停止操作態様が該当する。また内部抽選の結果および停止操作態様に応じて導出される停止態様の有利度は同一であるが、内部抽選の結果および停止操作態様に応じて複数種類の有利度の異なる制御がされ得る構成において、遊技者にとって有利な制御をさせるための停止操作態様が該当する。
また、停止操作態様とは、複数の異なる操作タイミング(本実施の形態では0〜20番の操作タイミング)のうちいずれかの操作タイミングで操作する操作態様、複数の操作手順のうちいずれかで操作する操作態様、これらの組合せによる操作態様などが該当する。
[払出率について]
本実施の形態においては、1ゲームあたりのメダルの払出率(1ゲームあたりで払い出しが期待できるメダル枚数/賭数を設定するために必要なメダル数)を適用しているが、少なくとも賭数を設定するために使用されたメダル枚数に対する1ゲームあたりで払い出されることが期待できるメダル枚数の割合であればよい。
[賭数について]
本実施の形態においては、非内部中においては2枚賭けが推奨され、CB1内部中においては3枚賭けが推奨されていたが、遊技状態に応じて推奨される賭数はこれに限らない。たとえば、非内部中においては1枚賭けが推奨され、CB1内部中においては2枚賭けが推奨されてもよい。また、非内部中において推奨される賭数と、CB1内部中において推奨される賭数との大小関係は、非内部中において推奨される賭数の方がCB1内部中において推奨される賭数よりも大きくてもよいし、CB1内部中において推奨される賭数の方が非内部中において推奨される賭数よりも大きくてもよい。
[有利度について]
本実施の形態においては、CB1内部中において、3枚賭けで遊技を行ったときは、2枚賭けで遊技を行ったときよりもメダルの払出率が高い点で有利であったが、これに限らない。
たとえば、CB1内部中において、3枚賭けで遊技を行ったときは、2枚賭けで遊技を行ったときよりも、再遊技役の当選確率が向上する点で有利度が高いものであってもよい。また、CB1内部中において、3枚賭けで遊技を行ったときは、2枚賭けで遊技を行ったときよりも、内部抽選でハズレになる確率が低い点で有利度が高いものであってもよい。また、CB1内部中において、3枚賭けで遊技を行ったときは押し順ベルに当選したときに賭数以上のメダルが払い出される主役に入賞するのに対して、2枚賭けで遊技を行ったときは押し順ベルに当選したときに賭数よりも少ないメダルが払い出される主役に入賞する点で有利度が高いものであってもよい。また、CB1内部中において、3枚賭けで遊技を行ったときは、2枚賭けで遊技を行ったときよりも、ナビストック抽選の実行確率やナビストック抽選における当選確率、さらには、ナビストック抽選で当選したときのナビストックの付与数などが高い点で有利度が高いものであってもよい。また、CB1内部中において、3枚賭けで遊技を行ったときは、2枚賭けで遊技を行ったときよりも、ATへの制御確率が高い点で有利度が高いものであってもよい。
また、CB1内部中において、3枚賭けで遊技を行ったときは、2枚賭けで遊技を行ったときよりも、メダルの払い出しに関する以外の特典の付与に関しても、有利度が高いものであってもよい。特典としては、たとえば、特別な演出の実行や景品と交換可能なポイントなどがある。
なお、前述した有利度については、CB1内部中において、2枚賭けで遊技を行ったときよりも3枚賭けで遊技を行ったときの方が有利である点についての変形例であるが、これに限らず、非内部中において、3枚賭けで遊技を行ったときよりも2枚賭けで遊技を行ったときの方が有利である点についての変形例としても適用可能である。
[制限処理について]
本実施の形態においては、CB1内部中においては、前回ゲームの第3停止時から第1所定時間が経過するまでは遊技の進行を遅延させるフリーズ制御が行われてMAXBET操作による2枚賭けを禁止するものであった。つまり、第1所定時間内に限っては、MAXBET操作による2枚賭けを100%の確率で禁止するものであった。しかし、MAXBET操作による2枚賭けを100%の確率で禁止するものに限らず、MAXBET操作による3枚賭けよりも低い確率で禁止するものであってもよい。つまり、MAXBET操作による3枚賭けよりもMAXBET操作による2枚賭けを行いづらくするものであってもよい。また、本実施の形態のように、第1所定時間が経過するなどの特定の条件が成立したときに限り、MAXBET操作による2枚賭けを許可するものであってもよい。
本実施の形態においては、第1所定時間内に限りMAXBET操作による2枚賭けを禁止するものであったが、時間の経過に関わらず、CB1内部中においては、MAXBET操作による2枚賭けを禁止するものであってもよい。
第1所定時間は、前回ゲームの第3停止時から計時される時間であるが、これに限らず、前回ゲームの入賞判定処理がされたときや払い出し処理がされたときなどから第1所定時間を計時してもよい。
MAXBET操作による2枚賭けは、フリーズによって制限するものに限らず、許可制御と制限制御とで切り替えてもよい。たとえば、第1所定時間内は制限制御を行って、MAXBETスイッチ6の操作自体を不可能にしてもよいし、MAXBETスイッチ6の操作自体は可能であるが、MAXBETスイッチ6の操作による信号を出力させなくしてもよいし、MAXBETスイッチ6の操作による信号は出力させるが、メイン制御部41によって信号を検出させなくしてもよいし、メイン制御部41によって信号を検出させるが、当該検出に基づく賭数設定処理をさせなくしてもよい。そして、第1所定時間が経過すると、許可制御を行って、上記制限を解除するものであってもよい。
本実施の形態においては、CB1内部中においては、MAXBET操作による2枚賭けの禁止が解除されてから第2所定時間が経過するまではスタート操作によるリールの回転開始を禁止するものであった。つまり、第2所定時間内に限っては、2枚賭けでのスタート操作を100%の確率で禁止するものであった。しかし、2枚賭けでのスタート操作を100%の確率で禁止するものに限らず、3枚賭けでのスタート操作よりも低い確率で禁止するものであってもよい。つまり、3枚賭けでのスタート操作よりも2枚賭けでのスタート操作を行いづらくするものであってもよい。また、本実施の形態のように、第2所定時間が経過するなどの特定の条件が成立したときに限り、2枚賭けでのスタート操作を許可するものであってもよい。
本実施の形態においては、第2所定時間内に限り2枚賭けでのスタート操作を禁止するものであったが、時間の経過に関わらず、CB1内部中においては、2枚賭けでのスタート操作を禁止するものであってもよい。
第2所定時間は、MAXBET操作による2枚賭けの禁止が解除されてから計時される時間であるが、これに限らず、2枚賭けの賭数設定が完了したときなどから第2所定時間を計時してもよい。
2枚賭けでのスタート操作は、フリーズによって制限するものに限らず、許可制御と制限制御とで切り替えてもよい。たとえば、第2所定時間内は制限制御を行って、スタートスイッチ7の操作自体を不可能にしてもよいし、スタートスイッチ7の操作自体は可能であるが、スタートスイッチ7の操作による信号を出力させなくしてもよいし、スタートスイッチ7の操作による信号は出力させるが、メイン制御部41によって信号を検出させなくしてもよいし、メイン制御部41によって信号を検出させるが、当該検出に基づく賭数設定処理をさせなくしてもよい。そして、第2所定時間が経過すると、許可制御を行って、上記制限を解除するものであってもよい。
賭数設定処理やスタート処理における制限処理は、CB1内部中においてのみ行われてもよいし、非内部中およびCB1内部中の両方で行われてもよい。仮に、非内部中で制限処理が行われた場合、非内部中において、店員はメダル投入部4から直接メダルを投入することで2枚賭けで遊技を行ってもよい。
賭数設定処理やスタート処理における制限処理は、前回のゲームで再遊技役に入賞したときに自動で2枚賭けが設定される際には行われないものであってもよい。つまり、CB1内部中においてメダル投入部4から直接メダルが投入されて2枚賭けがされたゲームで再遊技役に入賞したときには、次のゲームにおいて自動で行われる2枚賭けが制限されないものであってもよい。
[その他の変形例]
上述した実施形態では、3つのリール2L,2C,2Rを有する可変表示装置を備え、すべてのリールが停止した時点で1ゲームが終了し、3つのリールに導出された表示結果の組合せに応じて入賞が発生するスロットマシンについて説明した。すなわち、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な複数の可変表示領域のそれぞれに表示結果を導出させることが可能な可変表示装置を備え、遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、前記複数の可変表示領域のすべてに前記表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、1ゲームの結果として前記複数の可変表示領域のそれぞれに導出された前記表示結果の組合せに応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンについて説明した。しかし、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置に導出された表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであれば、3つのリールを有する可変表示装置を備えるものに限らず、1のリールしか有しないものや、3以外の複数のリールを有する可変表示装置を備えるスロットマシンであってもよい。
上記の実施の形態では、メダル並びにクレジットを用いて賭数を設定するスロットマシンを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技用価値として遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、遊技用価値としてクレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンであってもよい。遊技球を遊技用価値として用いる場合には、たとえば、メダル1枚分を遊技球5個分に対応させることができ、上記実施の形態で賭数として3を設定する場合は15個の遊技球を用いて賭数を設定するものに相当する。さらに、メダルおよび遊技球などの複数種類の遊技用価値のうち何れか1種類のみを用いるものに限定されるものではなく、たとえば、メダルおよび遊技球などの複数種類の遊技用価値を併用できるものであってもよい。すなわち、メダルおよび遊技球などの複数種類の遊技用価値の何れを用いても賭数を設定してゲームを行うことが可能であり、かつ入賞によってメダルおよび遊技球などの複数種類の遊技用価値の何れをも払い出し得るスロットマシンであってもよい。
本実施の形態として、入賞の発生に応じて遊技媒体を遊技者の手元に払い出すスロットマシンを説明したが、遊技媒体が封入され、入賞の発生に応じて遊技媒体を遊技者の手元に払い出すことなく遊技点(得点)を加算する封入式のスロットマシンを採用してもよい。基盤とドラムとが流通可能で、筺体が共通なもので基盤のみあるいは基盤とドラムとを遊技機と称する。
本実施の形態では、「割合(比率、確率)」を例示したが、「割合(比率、確率)」は、これに限るものではなく、たとえば0%〜100%の範囲内の値のうち、0%を含む値や、100%を含む値、0%および100%を含まない値であってもよい。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 スロットマシン、2L,2C,2R リール、6 MAXBETスイッチ、7 スタートスイッチ、8L,8C,8R ストップスイッチ、41 メイン制御部、51 液晶表示器、56 演出用スイッチ、90 演出制御基板、91 サブ制御部。

Claims (1)

  1. 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
    前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
    前記可変表示部を変動表示させるために第1賭数および第2賭数を含む複数の賭数のうちのいずれかの賭数を設定可能な賭数設定手段と、
    表示結果が導出される前に、遊技状態の移行を伴う特別入賞についての発生を許容するか否かを決定する事前決定手段と、
    前記第1賭数が設定され、かつ前記特別入賞の発生を許容する旨が決定されているにも関わらず、当該特別入賞が発生しなかったときに、当該特別入賞の発生を許容する旨の決定が持ち越された持越状態に制御する持越状態制御手段とを備え、
    前記持越状態においては、前記第1賭数が設定されたときよりも前記第2賭数が設定されたときの方が有利度が高くなるように設定されており、
    前記持越状態において、前記第2賭数で遊技を実行するよりも前記第1賭数で遊技を実行する方を制限する制限手段をさらに備える、スロットマシン。
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