JP2016086635A - 蓄電装置、及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】電荷の移動効率に優れた蓄電装置、スイッチの小型化が図られた蓄電装置及び温度上昇時の特性の変動が小さいスイッチを有する蓄電装置を提供する。【解決手段】複数の電池セル109を、放電電池セル群と、充電電池セル群と分け、チャネル形成領域に酸化物半導体を有するトランジスタ110、113を介して、放電電池セル群から充電電池セル群への電荷の移動を行う。充電電池セル群に印加する電圧は、放電電池セル群及び充電電池セル群の電池セルの個数に基づいて、昇圧又は降圧する構成とする。【選択図】図3

Description

本発明の一態様は、蓄電装置、及び電子機器に関する。
なお本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の技術分野は、物、方法、または、製造方法に関するものである。または、本発明の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、発光装置、蓄電装置、撮像装置、記憶装置、それらの駆動方法、または、それらの製造方法、を一例として挙げることができる。
蓄電装置(バッテリ、二次電池ともいう)は、小型の電子機器から自動車に至るまで幅広い分野で利用されるようになっている。電池の応用範囲が広がるにつれて、複数の電池セルを直列に接続したマルチセル構成のバッテリスタックを使ったアプリケーションが増えている。
蓄電装置は、充電状態(State Of Charge:SOC)を把握するため、電池制御回路(Battely Management Unit:BMU)を有する。BMUは、マルチセル構成のバッテリスタックの場合、各電池セルのSOCを揃えるために容量の均等化(セル・バランシング)を行う必要がある。
特許文献1は、セル・バランシングを行うためのセルバランス回路として、キャパシタ方式のセルバランス回路の一例が開示されている。
特開平11−355966号公報
キャパシタ方式のセルバランス回路では、放電側の電池セルから移動させる電荷をキャパシタに一時的に蓄積する必要がある。そのため、電荷の移動効率が悪い。また電池セル毎の電荷の充放電を制御するためのスイッチをリレースイッチや、内部にダイオードが形成されるFETスイッチでは、スイッチの小型化が難しいといった問題や、温度上昇時の特性の変動が顕著になるといった問題がある。
本発明の一態様は、新規な蓄電装置、及び電子機器等を提供することを課題の一とする。
または、本発明の一態様は、電荷の移動効率に優れた、新規な構成の蓄電装置、及び電子機器等を提供することを課題の一とする。または、本発明の一態様は、スイッチの小型化が図られた、新規な構成の蓄電装置、及び電子機器等を提供することを課題の一とする。または、本発明の一態様は、温度上昇時の特性の変動が小さいスイッチを有する、新規な構成の蓄電装置、及び電子機器等を提供することを課題の一とする。
なお本発明の一態様の課題は、上記列挙した課題に限定されない。上記列挙した課題は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお他の課題は、以下の記載で述べる、本項目で言及していない課題である。本項目で言及していない課題は、当業者であれば明細書又は図面等の記載から導き出せるものであり、これらの記載から適宜抽出することができる。なお、本発明の一態様は、上記列挙した記載、及び/又は他の課題のうち、少なくとも一つの課題を解決するものである。
本発明の一態様は、複数の電池セルと、第1の端子対と、第2の端子対と、第1の切り替え回路と、第2の切り替え回路と、切り替え制御回路と、変圧制御回路と、変圧回路と、を有する蓄電装置であって、複数の電池セルは、放電電池セル群と、充電電池セル群と、を有し、第1の端子対は、第1の配線と、第2の配線と、を有し、第1の配線は、第1の切り替え回路を介して、放電電池セル群の正極端子に電気的に接続され、第2の配線は、第1の切り替え回路を介して、放電電池セル群の負極端子に電気的に接続され、第2の端子対は、第3の配線と、第4の配線と、を有し、第3の配線は、第2の切り替え回路を介して、充電電池セル群の正極端子に電気的に接続され、第4の配線は、第2の切り替え回路を介して、充電電池セル群の負極端子に電気的に接続され、切り替え制御回路は、電池セル毎の電圧に基づいて、放電電池セル群及び充電電池セル群を決定し、第1の端子対と放電電池セル群とを第1の切り替え回路によって導通状態とする第1の制御信号と、第2の端子対と充電電池セル群とを第2の切り替え回路によって導通状態とする第2の制御信号と、を出力する機能を有し、変圧制御回路は、放電電池セル群に含まれる電池セルの個数と充電電池セル群に含まれる電池セルの個数とに基づく変圧信号を出力する機能を有し、変圧回路は、変圧信号に基づいて、第1端子対に印加される第1電圧を第2電圧に変換し、該変換された第2電圧を第2端子対に印加する機能を有し、第1の切り替え回路及び第2の切り替え回路は、トランジスタを有し、トランジスタは、チャネル形成領域に酸化物半導体を有する、蓄電装置である。
本発明の一態様において、第1のスイッチと、第2のスイッチと、を有し、第1のスイッチは、直列に設けられた電池セルの間に設けられ、第2のスイッチは、電池セルの負極端子と基準電位との間に設けられ、切り替え制御回路は、電池セル毎の電圧に基づいて、第1のスイッチ及び第2のスイッチをオン状態又はオフ状態とする第3の制御信号を出力する機能を有する、蓄電装置が好ましい。
本発明の一態様において、変圧制御回路は、放電電池セルに含まれる電池セルの個数が、充電電池セルに含まれる電池セルの個数を超える場合は、変圧信号として、第1電圧を個数に基づき降圧させて第2電圧に変換する信号を生成し、放電電池セルに含まれる電池セルの個数が、充電電池セルに含まれる電池セルの個数以下である場合は、変圧信号として、第1電圧を個数に基づき昇圧させて第2電圧に変換する信号を生成する、蓄電装置が好ましい。
本発明の一態様において、変圧回路は、絶縁型DC−DCコンバータである、蓄電装置が好ましい。
本発明の一態様において、絶縁型DC−DCコンバータは、スイッチ部を有し、変圧制御回路は、絶縁型DC−DCコンバータのオン/オフを制御する信号を変圧信号として生成する、蓄電装置が好ましい。
本発明の一態様は、上記本発明の一態様の蓄電装置と、表示部と、を有する電子機器である。
なおその他の本発明の一態様については、以下で述べる実施の形態における説明、及び図面に記載されている。
本発明の一態様は、新規な半導体装置、新規な電子機器等を提供することができる。
または、本発明の一態様は、電荷の移動効率に優れた、新規な構成の蓄電装置、及び電子機器等を提供することができる。または、本発明の一態様は、スイッチの小型化が図られた、新規な構成の蓄電装置、及び電子機器等を提供することができる。または、本発明の一態様は、温度上昇時の特性の変動が小さいスイッチを有する、新規な構成の蓄電装置、及び電子機器等を提供することができる。
なお本発明の一態様の効果は、上記列挙した効果に限定されない。上記列挙した効果は、他の効果の存在を妨げるものではない。なお他の効果は、以下の記載で述べる、本項目で言及していない効果である。本項目で言及していない効果は、当業者であれば明細書又は図面等の記載から導き出せるものであり、これらの記載から適宜抽出することができる。なお、本発明の一態様は、上記列挙した効果、及び/又は他の効果のうち、少なくとも一つの効果を有するものである。従って本発明の一態様は、場合によっては、上記列挙した効果を有さない場合もある。
本発明の一態様を説明するブロック図。 本発明の一態様を説明する概念図。 本発明の一態様を説明する回路図。 本発明の一態様を説明する回路図。 本発明の一態様を説明する概念図。 本発明の一態様を説明するブロック図。 本発明の一態様を説明するフローチャート。 本発明の一態様の電気機器を説明する図。 本発明の一態様の電気機器を説明する図。 本発明の一態様の電気機器を説明する図。 電子部品の作製工程を示すフローチャート図及び斜視模式図。 本発明の一態様を説明するブロック図。 本発明の一態様を説明する概念図。 本発明の一態様を説明する概念図。 本発明の一態様を説明する概念図。 本発明の一態様を説明するブロック図。
以下、実施の形態について図面を参照しながら説明する。但し、実施の形態は多くの異なる態様で実施することが可能であり、趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は、以下の実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
なお本明細書等において、「第1」、「第2」、「第3」という序数詞は、構成要素の混同を避けるために付したものである。従って、構成要素の数を限定するものではない。また、構成要素の順序を限定するものではない。また例えば、本明細書等の実施の形態の一において「第1」に言及された構成要素が、他の実施の形態、あるいは特許請求の範囲において「第2」に言及された構成要素とすることもありうる。また例えば、本明細書等の実施の形態の一において「第1」に言及された構成要素を、他の実施の形態、あるいは特許請求の範囲において省略して言及することもありうる。
なお図面において、同一の要素または同様な機能を有する要素、同一の材質の要素、あるいは同時に形成される要素等には同一の符号を付す場合があり、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
(実施の形態1)
蓄電装置の構成について、図1乃至図7を参照して説明する。
図1には、蓄電装置のブロック図の一例を示す。図1に示す蓄電装置100は、端子対101と、端子対102と、切り替え制御回路103と、切り替え回路104と、切り替え回路105と、変圧制御回路106と、変圧回路107と、直列に接続された複数の電池セル109を含む電池部108と、を有する。
また、図1の蓄電装置100において、端子対101と、端子対102と、切り替え制御回路103と、切り替え回路104と、切り替え回路105と、変圧制御回路106と、変圧回路107とにより構成される部分を、電池制御回路(BMU)と呼ぶことができる。
切り替え制御回路103は、切り替え回路104及び切り替え回路105の動作を制御する。具体的には、切り替え制御回路103は、電池セル109毎に測定された電圧に基づいて、放電する電池セル(放電電池セル群)、及び充電する電池セル(充電電池セル群)を決定する。
さらに、切り替え制御回路103は、当該決定された放電電池セル群及び充電電池セル群に基づいて、制御信号S1及び制御信号S2を出力する。制御信号S1は、切り替え回路104へ出力される。この制御信号S1は、端子対101と放電電池セル群とを接続させるように切り替え回路104を制御する信号である。また、制御信号S2は、切り替え回路105へ出力される。この制御信号S2は、端子対102と充電電池セル群とを接続させるように切り替え回路105を制御する信号である。
また、切り替え制御回路103は、切り替え回路104、切り替え回路105、及び変圧回路107の構成を踏まえ、端子対102と充電電池セル群との間で、同じ極性の端子同士が接続されるように、制御信号S1及び制御信号S2を生成する。
切り替え制御回路103の動作の詳細について述べる。
まず、切り替え制御回路103は、複数の電池セル109毎の電圧を測定する。そして、切り替え制御回路103は、例えば、所定の閾値以上の電圧の電池セル109を高電圧の電池セル(高電圧セル)、所定の閾値未満の電圧の電池セル109を低電圧の電池セル(低電圧セル)と判断する。
なお、高電圧セル及び低電圧セルを判断する方法については、様々な方法を用いることができる。例えば、切り替え制御回路103は、複数の電池セル109の中で、最も電圧の高い、又は最も電圧の低い電池セル109の電圧を基準として、各電池セル109が高電圧セルか低電圧セルかを判断してもよい。この場合、切り替え制御回路103は、各電池セル109の電圧が基準となる電圧に対して所定の割合以上か否かを判定する等して、各電池セル109が高電圧セルか低電圧セルかを判断することができる。そして、切り替え制御回路103は、この判断結果に基づいて、放電電池セル群と充電電池セル群とを決定する。
なお、複数の電池セル109の中には、高電圧セルと低電圧セルが様々な状態で混在し得る。例えば、切り替え制御回路103は、高電圧セルと低電圧セルが混在する中で、高電圧セルが最も多く連続して直列に接続された部分を放電電池セル群とする。また、切り替え制御回路103は、低電圧セルが最も多く連続して直列に接続された部分を充電電池セル群とする。また、切り替え制御回路103は、過充電又は過放電に近い電池セル109を、放電電池セル群又は充電電池セル群として優先的に選択するようにしてもよい。
ここで、本実施形態における切り替え制御回路103の動作例を、図2を用いて説明する。図2は、切り替え制御回路103の動作例を説明するための図である。なお、説明の便宜上、図2では4個の電池セル109が直列に接続されている場合を例に説明する。
まず、図2(A)の例では、電池セルa乃至dの電圧を電圧Va乃至電圧Vdとすると、Va=Vb=Vc>Vdの関係にある場合を示している。つまり、連続する3つの高電圧セルa乃至cと、1つの低電圧セルdとが直列に接続されている。この場合、切り替え制御回路103は、連続する3つの高電圧セルa乃至cを放電電池セル群として決定する。また、切り替え制御回路103は、低電圧セルDを充電電池セル群として決定する。
次に、図2(B)の例では、Vc>Va=Vb>>Vdの関係にある場合を示している。つまり、連続する2つの低電圧セルa、bと、1つの高電圧セルcと、1つの過放電間近の低電圧セルdとが直列に接続されている。この場合、切り替え制御回路103は、高電圧セルcを放電電池セル群として決定する。また、切り替え制御回路103は、低電圧セルdが過放電間近であるため、連続する2つの低電圧セルa及びbではなく、低電圧セルdを充電電池セル群として優先的に決定する。
最後に、図2(C)の例では、Va>Vb=Vc=Vdの関係にある場合を示している。つまり、1つの高電圧セルaと、連続する3つの低電圧セルb乃至dとが直列に接続されている。この場合、切り替え制御回路103は、高電圧セルaを放電電池セル群と決定する。また、切り替え制御回路103は、連続する3つの低電圧セルb乃至dを充電電池セル群として決定する。
切り替え制御回路103は、上記図2(A)乃至(C)の例のように決定された結果に基づいて、切り替え回路104の接続先である放電電池セル群を示す情報が設定された制御信号S1と、切り替え回路105の接続先である充電電池セル群を示す情報が設定された制御信号S2を、切り替え回路104及び切り替え回路105に対してそれぞれ出力する。
以上が、切り替え制御回路103の動作の詳細に関する説明である。
切り替え回路104は、切り替え制御回路103から出力される制御信号S1に応じて、端子対101の接続先を、切り替え制御回路103により決定された放電電池セル群に設定する。
端子対101は、対を成す端子A1及びA2により構成される。切り替え回路104は、この端子A1及びA2のうち、いずれか一方を放電電池セル群の中で最も上流(高電位側)に位置する電池セル109の正極端子と接続し、他方を放電電池セル群の中で最も下流(低電位側)に位置する電池セル109の負極端子と接続することにより、端子対101の接続先を設定する。なお、切り替え回路104は、制御信号S1に設定された情報を用いて放電電池セル群の位置を認識することができる。
切り替え回路105は、切り替え制御回路103から出力される制御信号S2に応じて、端子対102の接続先を、切り替え制御回路103により決定された充電電池セル群に設定する。
端子対102は、対を成す端子B1及びB2により構成される。切り替え回路105は、この端子B1及びB2のうち、いずれか一方を充電電池セル群の中で最も上流(高電位側)に位置する電池セル109の正極端子と接続し、他方を充電電池セル群の中で最も下流(低電位側)に位置する電池セル109の負極端子と接続することにより、端子対102の接続先を設定する。なお、切り替え回路105は、制御信号S2に設定された情報を用いて充電電池セル群の位置を認識することができる。
切り替え回路104及び切り替え回路105の構成例を示す回路図を図3及び図4に示す。
図3では、切り替え回路104は、複数のトランジスタ110と、バス111及び112とを有する。バス111は、端子A1と接続されている。また、バス112は、端子A2と接続されている。複数のトランジスタ110のソース又はドレインの一方は、それぞれ1つおきに交互に、バス111及び112と接続されている。また、複数のトランジスタ110のソース又はドレインの他方は、それぞれ隣接する2つの電池セル109の間に接続されている。
なお、複数のトランジスタ110のうち、最上流に位置するトランジスタ110のソース又はドレインの他方は、電池部108の最上流に位置する電池セル109の正極端子と接続されている。また、複数のトランジスタ110のうち、最下流に位置するトランジスタ110のソース又はドレインの他方は、電池部108の最下流に位置する電池セル109の負極端子と接続されている。
切り替え回路104は、複数のトランジスタ110のゲートに与える制御信号S1乃至S1(kは自然数)に応じて、バス111に接続される複数のトランジスタ110のうちの1つと、バス112に接続される複数のトランジスタ110のうちの1つとをそれぞれ導通状態にすることにより、放電電池セル群と端子対101とを接続する。制御信号S1乃至S1は、制御信号S1として与えられる信号のうち、トランジスタ110のゲートに与える信号である。これにより、放電電池セル群の中で最も上流に位置する電池セル109の正極端子は、端子対の端子A1又はA2のいずれか一方と接続される。また、放電電池セル群の中で最も下流に位置する電池セル109の負極端子は、端子対の端子A1又はA2のいずれか他方、すなわち正極端子と接続されていない方の端子に接続される。
トランジスタ110には、チャネル形成領域に酸化物半導体を有するトランジスタ(OSトランジスタ)を用いることが好ましい。OSトランジスタはオフ電流が小さいため、放電電池セル群に属しない電池セルから漏洩する電荷量を減らし、時間の経過による容量の低下を抑制することができる。
またOSトランジスタは、チャネル形成領域にシリコンを有するトランジスタ(Siトランジスタ)に比べてバンドギャップが大きいため、高電圧を印加した際の絶縁破壊が生じにくい。そのため、直列に電池セルを接続することによって放電電池セル群の出力電圧が大きくても、非導通状態とするトランジスタ110が接続された電池セル109と端子対101とを絶縁状態とすることができる。
なおOSトランジスタ、及びチャネル形成領域に有する酸化物半導体については、後の実施の形態で詳述する。
また、図3では、切り替え回路105は、複数のトランジスタ113と、電流制御スイッチ114と、バス115と、バス116とを有する。バス115及び116は、複数のトランジスタ113と、電流制御スイッチ114との間に配置される。複数のトランジスタ113のソース又はドレインの一方は、それぞれ1つおきに交互に、バス115及び116と接続されている。また、複数のトランジスタ113のソース又はドレインの他方は、それぞれ隣接する2つの電池セル109の間に接続されている。
なお、複数のトランジスタ113のうち、最上流に位置するトランジスタ113のソース又はドレインの他方は、電池部108の最上流に位置する電池セル109の正極端子と接続されている。また、複数のトランジスタ113のうち、最下流に位置するトランジスタ113のソース又はドレインの他方は、電池部108の最下流に位置する電池セル109の負極端子と接続されている。
トランジスタ113には、トランジスタ110と同様に、OSトランジスタを用いることが好ましい。OSトランジスタはオフ電流が小さいため、充電電池セル群に属しない電池セルから漏洩する電荷量を減らし、時間の経過による容量の低下を抑制することができる。またOSトランジスタは高電圧を印加した際の絶縁破壊が生じにくい。そのため、充電電池セル群を充電するための電圧が大きくても、非導通状態とするトランジスタ113が接続された電池セル109と端子対102とを絶縁状態とすることができる。
電流制御スイッチ114は、スイッチ対117とスイッチ対118とを有する。スイッチ対117の一端は、端子B1に接続されている。また、スイッチ対117の他端は2つのスイッチで分岐しており、一方のスイッチはバス115に接続され、他方のスイッチはバス116に接続されている。スイッチ対118の一端は、端子B2に接続されている。また、スイッチ対118の他端は2つのスイッチで分岐しており、一方のスイッチはバス115に接続され、他方のスイッチはバス116に接続されている。
スイッチ対117及びスイッチ対118が有するスイッチは、トランジスタ110及びトランジスタ113と同様に、OSトランジスタを用いることが好ましい。
切り替え回路105は、制御信号S2に応じて、トランジスタ113、及び電流制御スイッチ114のオン/オフ状態の組み合わせを制御することにより、充電電池セル群と端子対102とを接続する。
切り替え回路105は、一例として、以下のようにして充電電池セル群と端子対102とを接続する。
切り替え回路105は、複数のトランジスタ113のゲートに与える制御信号S2乃至S2に応じて、充電電池セル群の中で最も上流に位置する電池セル109の正極端子と接続されているトランジスタ113を導通状態にする。制御信号S2乃至S2は、制御信号S2として与えられる信号のうち、トランジスタ110のゲートに与える信号である。また、切り替え回路105は、複数のトランジスタ110のゲートに与える制御信号S2に応じて、充電電池セル群の中で最も下流に位置する電池セル109の負極端子に接続されているトランジスタ113を導通状態にする。
端子対102に印加される電圧の極性は、端子対101と接続される放電電池セル群、及び変圧回路107の構成によって変わり得る。また、充電電池セル群を充電する方向に電流を流すためには、端子対102と充電電池セル群との間で、同じ極性の端子同士を接続する必要がある。そこで、電流制御スイッチ114は、制御信号S2により、端子対102に印加される電圧の極性に応じてスイッチ対117及びスイッチ対118の接続先をそれぞれ切り替えるように制御される。
一例として、端子B1が正極、端子B2が負極となるような電圧が端子対102に印加されている状態を挙げて説明する。この時、電池部108の最下流の電池セル109が充電電池セル群である場合、スイッチ対117は、制御信号S2により、当該電池セル109の正極端子と接続されるように制御される。すなわち、スイッチ対117のバス116に接続されるスイッチがオン状態となり、スイッチ対117のバス115に接続されるスイッチがオフ状態となる。一方、スイッチ対118は、制御信号S2により、当該電池セル109の負極端子と接続されるように制御される。すなわち、スイッチ対118のバス115に接続されるスイッチがオン状態となり、スイッチ対118のバス116に接続されるスイッチがオフ状態となる。このようにして、端子対102と充電電池セル群との間で、同じ極性をもつ端子同士が接続される。そして、端子対102から流れる電流の方向が、充電電池セル群を充電する方向となるように制御される。
また、電流制御スイッチ114は、切り替え回路105ではなく、切り替え回路104に含まれていてもよい。この場合、電流制御スイッチ114、制御信号S1に応じて、端子対101に印加される電圧の極性を制御することにより、端子対102に印加される電圧の極性を制御する。そして、電流制御スイッチ114は、端子対102から充電電池セル群に流れる電流の向きを制御する。
図4は、図3とは異なる、切り替え回路104及び切り替え回路105の構成例を示す回路図である。
図4では、切り替え回路104は、複数のトランジスタ対121と、バス124及びバス125とを有する。バス124は、端子A1と接続されている。また、バス125は、端子A2と接続されている。複数のトランジスタ対121の一端は、それぞれトランジスタ122とトランジスタ123とにより分岐している。トランジスタ122のソース又はドレインの一方は、バス124と接続されている。また、トランジスタ123のソース又はドレインの一方は、バス125と接続されている。また、複数のトランジスタ対の他端は、それぞれ隣接する2つの電池セル109の間に接続されている。なお、複数のトランジスタ対121のうち、最上流に位置するトランジスタ対121の他端は、電池部108の最上流に位置する電池セル109の正極端子と接続されている。また、複数のトランジスタ対121のうち、最下流に位置するトランジスタ対121の他端は、電池部108の最下流に位置する電池セル109の負極端子と接続されている。
切り替え回路104は、制御信号S1乃至S1、制御信号S1B至S1Bに応じてトランジスタ122及びトランジスタ123の導通/非導通状態を切り換えることにより、当該トランジスタ対121の接続先を、端子A1又は端子A2のいずれか一方に切り替える。詳細には、トランジスタ122が導通状態であれば、トランジスタ123は非導通状態となり、その接続先は端子A1になる。一方、トランジスタ123が導通状態であれば、トランジスタ122は非導通状態となり、その接続先は端子A2になる。トランジスタ122及びトランジスタ123のどちらが導通状態になるかは、制御信号S1によって決定される。制御信号S1乃至S1は、制御信号S1として与えられる信号のうち、トランジスタ122のゲートに与える信号である。制御信号S1B乃至S1Bは、制御信号S1として与えられる信号のうち、トランジスタ123のゲートに与える信号である。
端子対101と放電電池セル群とを接続するには、2つのトランジスタ対121が用いられる。詳細には、制御信号S1に基づいて、2つのトランジスタ対121の接続先がそれぞれ決定されることにより、放電電池セル群と端子対101とが接続される。2つのトランジスタ対121のそれぞれの接続先は、一方が端子A1となり、他方が端子A2となるように、制御信号S1によって制御される。
切り替え回路105は、複数のトランジスタ対131と、バス134及びバス135とを有する。バス134は、端子B1と接続されている。また、バス135は、端子B2と接続されている。複数のトランジスタ対131の一端は、それぞれトランジスタ132とトランジスタ133とにより分岐している。トランジスタ132により分岐する一端は、バス134と接続されている。また、トランジスタ133により分岐する一端は、バス135と接続されている。また、複数のトランジスタ対131の他端は、それぞれ隣接する2つの電池セル109の間に接続されている。なお、トランジスタ対131のうち、最上流に位置するトランジスタ対131の他端は、電池部108の最上流に位置する電池セル109の正極端子と接続されている。また、複数のトランジスタ対131のうち、最下流に位置するトランジスタ対131の他端は、電池部108の最下流に位置する電池セル109の負極端子と接続されている。
切り替え回路105は、制御信号S2に応じてトランジスタ132及びトランジスタ133の導通/非導通状態を切り換えることにより、当該トランジスタ対131の接続先を、端子B1又は端子B2のいずれか一方に切り替える。詳細には、トランジスタ132が導通状態であれば、トランジスタ133は非導通状態となり、その接続先は端子B1になる。逆に、トランジスタ133が導通状態であれば、トランジスタ132は非導通状態となり、その接続先は端子B2になる。トランジスタ132及びトランジスタ133のどちらが導通状態となるかは、制御信号S2によって決定される。
端子対102と充電電池セル群とを接続するには、2つのトランジスタ対131が用いられる。詳細には、制御信号S2に基づいて、2つのトランジスタ対131の接続先がそれぞれ決定されることにより、充電電池セル群と端子対102とが接続される。2つのトランジスタ対131のそれぞれの接続先は、一方が端子B1となり、他方が端子B2となるように、制御信号S2によって制御される。
また、2つのトランジスタ対131のそれぞれの接続先は、端子対102に印加される電圧の極性によって決定される。具体的には、端子B1が正極、端子B2が負極となるような電圧が端子対102に印加されている場合、上流側のトランジスタ対131は、トランジスタ132が導通状態となり、トランジスタ133が非導通状態となるように、制御信号S2によって制御される。一方、下流側のトランジスタ対131は、トランジスタ133が導通状態、トランジスタ132が非導通状態となるように、制御信号S2によって制御される。また、端子B1が負極、端子B2が正極となるような電圧が端子対102に印加されている場合は、上流側のトランジスタ対131は、トランジスタ133が導通状態となり、トランジスタ132が非導通状態となるように、制御信号S2によって制御される。一方、下流側のトランジスタ対131は、トランジスタ132が導通状態、トランジスタ133が非導通状態となるように、制御信号S2によって制御される。このようにして、端子対102と充電電池セル群との間で、同じ極性をもつ端子同士が接続される。そして、端子対102から流れる電流の方向が、充電電池セル群を充電する方向となるように制御される。
変圧制御回路106は、変圧回路107の動作を制御する。変圧制御回路106は、放電電池セル群に含まれる電池セル109の個数と、充電電池セル群に含まれる電池セル109の個数とに基づいて、変圧回路107の動作を制御する変圧信号S3を生成し、変圧回路107へ出力する。
なお、放電電池セル群に含まれる電池セル109の個数が充電電池セル群に含まれる電池セル109の個数よりも多い場合は、充電電池セル群に対して過剰に大きな充電電圧が印加されることを防止する必要がある。そのため、変圧制御回路106は、充電電池セル群を充電できる範囲で放電電圧(Vdis)を降圧させるように変圧回路107を制御する変圧信号S3を出力する。
また、放電電池セル群に含まれる電池セル109の個数が、充電電池セル群に含まれる電池セル109の個数以下である場合は、充電電池セル群を充電するために必要な充電電圧を確保する必要がある。そのため、変圧制御回路106は、充電電池セル群に過剰な充電電圧が印加されない範囲で放電電圧(Vdis)を昇圧させるように変圧回路107を制御する変圧信号S3を出力する。
なお、過剰な充電電圧とする電圧値は、電池部108で使用される電池セル109の製品仕様等に鑑みて決定することができる。また、変圧回路107により昇圧及び降圧された電圧は、充電電圧(Vcha)として端子対102に印加される。
ここで、本実施形態における変圧制御回路106の動作例を、図5(A)乃至(C)を用いて説明する。図5(A)乃至(C)は、図2(A)乃至(C)で説明した放電電池セル群及び充電電池セル群に対応させた、変圧制御回路106の動作例を説明するための概念図である。なお図5(A)乃至(C)は、電池制御回路141を図示している。電池制御回路141は、上述したように、端子対101と、端子対102と、切り替え制御回路103と、切り替え回路104と、切り替え回路105と、変圧制御回路106と、変圧回路107とにより構成される。
図5(A)に示される例では、図2(A)で説明したように、連続する3つの高電圧セルa乃至cと、1つの低電圧セルdとが直列に接続されている。この場合、図2(A)を用いて説明したように、切り替え制御回路103は、高電圧セルa乃至cを放電電池セル群として決定し、低電圧セルdを充電電池セル群として決定する。そして、変圧制御回路106は、放電電池セル群に含まれる電池セル109の個数を基準とした時の、充電電池セル群に含まれる電池セル109の個数の比に基づいて、放電電圧(Vdis)から充電電圧(Vcha)への変換比Nをを算出する。
なお放電電池セル群に含まれる電池セル109の個数が、充電電池セル群に含まれる電池セル109の個数よりも多い場合に、放電電圧を変圧せずに端子対102にそのまま印加すると、充電電池セル群に含まれる電池セル109に、端子対102を介して過剰な電圧が印加される可能性がある。そのため、図5(A)に示されるような場合では、端子対102に印加される充電電圧(Vcha)を、放電電圧よりも降圧させる必要がある。さらに、充電電池セル群を充電するためには、充電電圧は、充電電池セル群に含まれる電池セル109の合計電圧より大きい必要がある。そのため、変圧制御回路106は、放電電池セル群に含まれる電池セル109の個数を基準とした時の、充電電池セル群に含まれる電池セル109の個数の比よりも、変換比Nを大きく設定する。
変圧制御回路106は、放電電池セル群に含まれる電池セル109の個数を基準とした時の、充電電池セル群に含まれる電池セル109の個数の比に対して、変換比Nを1乃至10%程度大きくするのが好ましい。この時、充電電圧は充電電池セル群の電圧よりも大きくなるが、実際には充電電圧は充電電池セル群の電圧と等しくなる。ただし、変圧制御回路106は変換比Nに従い充電電池セル群の電圧を充電電圧と等しくするために、充電電池セル群を充電する電流を流すこととなる。この電流は変圧制御回路106に設定された値となる。
図5(A)に示される例では、放電電池セル群に含まれる電池セル109の個数が3個で、充電電池セル群に含まれる電池セル109の数が1個であるため、変圧制御回路106は、1/3より少し大きい値を変換比Nとして算出する。そして、変圧制御回路106は、放電電圧を当該変換比Nに応じて降圧し、充電電圧に変換する変圧信号S3を変圧回路107に出力する。そして、変圧回路107は、変圧信号S3に応じて変圧された充電電圧を、端子対102に印加する。そして、端子対102に印加される充電電圧によって、充電電池セル群に含まれる電池セル109が充電される。
また、図5(B)や図5(C)に示される例でも、図5(A)と同様に、変換比Nが算出される。図5(B)や図5(C)に示される例では、放電電池セル群に含まれる電池セル109の個数が、充電電池セル群に含まれる電池セル109の個数以下であるため、変換比Nは1以上となる。よって、この場合は、変圧制御回路106は、放電電圧を昇圧して受電電圧に変換する変圧信号S3を出力する。
変圧回路107は、変圧信号S3に基づいて、端子対101に印加される放電電圧を充電電圧に変換する。そして、変圧回路107は、変換された充電電圧を端子対102に印加する。ここで、変圧回路107は、端子対101と端子対102との間を電気的に絶縁している。これにより、変圧回路107は、放電電池セル群の中で最も下流に位置する電池セル109の負極端子の絶対電圧と、充電電池セル群の中で最も下流に位置する電池セル109の負極端子の絶対電圧との差異による短絡を防止する。さらに、変圧回路107は、上述したように、変圧信号S3に基づいて放電電池セル群の合計電圧である放電電圧を充電電圧に変換する。
また、変圧回路107は、例えば絶縁型DC(Direct Current)−DCコンバータ等を用いることができる。この場合、変圧制御回路106は、絶縁型DC−DCコンバータのオン/オフ比(デューティー比)を制御する信号を変圧信号S3として出力することにより、変圧回路107で変換される充電電圧を制御する。
なお、絶縁型DC−DCコンバータには、フライバック方式、フォワード方式、RCC(Ringing Choke Converter)方式、プッシュプル方式、ハーフブリッジ方式、及びフルブリッジ方式等が存在するが、目的とする出力電圧の大きさに応じて適切な方式が選択される。
絶縁型DC−DCコンバータを用いた変圧回路107の構成を図6に示す。絶縁型DC−DCコンバータ151は、スイッチ部152とトランス部153とを有する。スイッチ部152は、絶縁型DC−DCコンバータの動作のオン/オフを切り替えるスイッチであり、例えば、MOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor)やバイポーラ型トランジスタ等を用いて実現される。また、スイッチ部152は、変圧制御回路106から出力される、オン/オフ比を制御する変圧信号S3に基づいて、絶縁型DC−DCコンバータ151のオン状態とオフ状態を周期的に切り替える。なお、スイッチ部152は、使用される絶縁型DC−DCコンバータの方式によって様々な構成を取り得る。トランス部153は、端子対101から印加される放電電圧を充電電圧に変換する。詳細には、トランス部153は、スイッチ部152のオン/オフ状態と連動して動作し、そのオン/オフ比に応じて放電電圧を充電電圧に変換する。この充電電圧は、スイッチ部152のスイッチング周期において、オン状態となる時間が長いほど大きくなる。一方、充電電圧は、スイッチ部152のスイッチング周期において、オン状態となる時間が短いほど小さくなる。なお、絶縁型DC−DCコンバータを用いる場合、トランス部153の内部で、端子対101と端子対102は互いに絶縁することができる。
本実施形態における蓄電装置100の処理の流れを、図7を用いて説明する。図7は、蓄電装置100の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、蓄電装置100は、複数の電池セル109毎に測定された電圧を取得する(ステップS001)。そして、蓄電装置100は、複数の電池セル109の電圧を揃える動作の開始条件を満たすか否かを判定する(ステップS002)。この開始条件は、例えば、複数の電池セル109毎に測定された電圧の最大値と最小値との差分が、所定の閾値以上か否か等とすることができる。この開始条件を満たさない場合は(ステップS002:NO)、各電池セル109の電圧のバランスが取れている状態であるため、蓄電装置100は、以降の処理を実行しない。一方、開始条件を満たす場合は(ステップS002:YES)、蓄電装置100は、各電池セル109の電圧を揃える処理を実行する。この処理において、蓄電装置100は、測定されたセル毎の電圧に基づいて、各電池セル109が高電圧セルか低電圧セルかを判定する(ステップS003)。そして、蓄電装置100は、判定結果に基づいて、放電電池セル群及び充電電池セル群を決定する(ステップS004)。さらに、蓄電装置100は、決定された放電電池セル群を端子対101の接続先に設定する制御信号S1、及び決定された充電電池セル群を端子対102の接続先に設定する制御信号S2を生成する(ステップS005)。蓄電装置100は、生成された制御信号S1及び制御信号S2を、切り替え回路104及び切り替え回路105へそれぞれ出力する。そして、切り替え回路104により、端子対101と放電電池セル群とが接続され、切り替え回路105により、端子対102と放電電池セル群とが接続される(ステップS006)。また、蓄電装置100は、放電電池セル群に含まれる電池セル109の個数と、充電電池セル群に含まれる電池セル109の個数とに基づいて、変圧信号S3を生成する(ステップS007)。そして、蓄電装置100は、変圧信号S3に基づいて、端子対101に印加される放電電圧を充電電圧に変換し、端子対102に印加する(ステップS008)。これにより、放電電池セル群の電荷が充電電池セル群へ移動される。
また、図7のフローチャートでは、複数のステップが順番に記載されているが、各ステップの実行順序は、その記載の順番に制限されない。
以上、本実施形態によれば、放電電池セル群から充電電池セル群へ電荷を移動させる際、キャパシタ方式のように、放電電池セル群からの電荷を一旦蓄積し、その後充電電池セル群へ放出させるような構成を必要としない。これにより、単位時間あたりの電荷移動効率を向上させることができる。また、切り替え回路104及び切り替え回路105により、放電電池セル群及び充電電池セル群のうち、変圧回路と接続する電池セルを、個別に切り替えられる。
さらに、変圧回路107により、放電電池セル群に含まれる電池セル109の個数と充電電池セル群に含まれる電池セル109群の個数とに基づいて、端子対101に印加される放電電圧が充電電圧に変換され、端子対102に印加される。これにより、放電側及び充電側の電池セル109がどのように選択されても、問題なく電荷の移動を実現できる。
さらに、トランジスタ110及びトランジスタ113にOSトランジスタを用いることにより、充電電池セル群及び放電電池セル群に属しない電池セル109から漏洩する電荷量を減らすことができる。これにより、充電及び放電に寄与しない電池セル109の容量の低下を抑制することができる。また、OSトランジスタは、Siトランジスタに比べて熱に対する特性の変動が小さい。これにより、電池セル109の温度が上昇しても、制御信号S1、S2に応じた導通状態と非導通状態の切り替えといった、正常な動作をさせることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1とは異なる構成について、図12乃至図16を参照して説明する。なお上記実施の形態と繰り返しになる説明については、詳細について省略する。
図12には、蓄電装置のブロック図の一例を示す。図12に示す蓄電装置200は、図1と同じ構成を有する。具体的に蓄電装置200は、端子対101と、端子対102と、切り替え制御回路103と、切り替え回路104と、切り替え回路105と、変圧制御回路106と、変圧回路107と、直列に接続された複数の電池セル109を含む電池部108と、を有する。
図12に示す蓄電装置200が図1の蓄電装置100と異なる点は、電池部108において、電池セル109の間にスイッチ201、及びスイッチ202を有する点にある。そこで以下では、電池部108におけるスイッチ201、及びスイッチ202の切り替えの動作について詳述する。
スイッチ201は、電池セル109間の接続状態を切り替えるために設けられるスイッチである。また、スイッチ202は、電池セル109の負極端子側を基準電位となるグラウンド電位に切り替えるために設けられるスイッチである。スイッチ201及びスイッチ202は、切り替え制御回路103から出力される制御信号S4によってオン状態又はオフ状態を制御される。
本実施の形態において、スイッチ201及びスイッチ202を設けることで、電池セル109間の直接接続の状態を切り離し、基準電位となるグラウンド電位に接続することができる。例えばスイッチ201をオン状態とし、スイッチ202をオフ状態とすることで、隣接する電池セル109を直接に接続することができる。また、スイッチ201をオフ状態とし、スイッチ202をオン状態とすることで、電池セル109の負極端子を基準電位となるグラウンド電位に接続することができる。
図12の電池部108におけるスイッチ201、及びスイッチ202の切り替えについて、図13の概念図を用いて説明を行う。なお、説明の便宜上、図13では4個の電池セル109と、スイッチ201とが交互に直列に接続され、電池セル109の負極端子側にスイッチ202を介してグラウンド電位が接続される場合を例に説明する。
図13(A−1)では、電池セルa乃至dの電圧を電圧Va乃至電圧Vdとすると、Va=Vb=Vc>Vdの関係にある場合を示している。つまり、連続する3つの高電圧セルa乃至cと、1つの低電圧セルdとが直列に接続されている。この場合、切り替え制御回路103は、連続する3つの高電圧セルa乃至cを放電電池セル群として決定する。また、切り替え制御回路103は、低電圧セルDを充電電池セル群として決定する。
切り替え制御回路103は、放電電池セル群及び充電電池セル群と決定するとともに、制御信号S4によってスイッチ201及びスイッチ202のオン/オフ状態を切り替える。図13(A−1)の場合、図中「ON」、「OFF」で示すようにスイッチ201及びスイッチ202の状態を切り替える。
図13(A−2)では、図13(A−1)で説明した放電電池セル群及び充電電池セル群に対応させた、電池制御回路141の動作例を説明するための概念図である。
図13(A−2)に示される例では、高電圧セルa乃至cを放電電池セル群として決定し、低電圧セルdを充電電池セル群として決定する。電池制御回路141は、図5(A)と同様に、放電電池セル群に含まれる電池セル109の個数を基準とした時の、充電電池セル群に含まれる電池セル109の個数の比に基づいて、充電電池セル群を充電するための放電電圧(Vdis)の昇降圧することができる。そして、放電電池セル群の電池セルから充電電池セル群の電池セルを充電し、容量の均等化を図ることができる。
図13(B−1)では、電池セルa乃至dの電圧を電圧Va乃至電圧Vdとすると、Va=Vb=Vd>Vcの関係にある場合を示している。つまり、連続しない3つの高電圧セルa、b、dと、1つの低電圧セルcとが直列に接続されている。この場合、切り替え制御回路103は、連続しない3つの高電圧セルa、b、dを放電電池セル群として決定する。また、切り替え制御回路103は、低電圧セルDを充電電池セル群として決定する。
切り替え制御回路103は、放電電池セル群及び充電電池セル群と決定するとともに、制御信号S4によってスイッチ201及びスイッチ202のオン/オフ状態を切り替える。図13(A−2)の場合、図中「ON」、「OFF」で示すようにスイッチ201及びスイッチ202の状態を切り替える。
図13(B−2)では、図13(B−1)で説明した放電電池セル群及び充電電池セル群に対応させた、電池制御回路141の動作例を説明するための概念図である。
図13(B−2)に示される例では、高電圧セルa、b、dを放電電池セル群として決定し、低電圧セルcを充電電池セル群として決定する。電池制御回路141は、並列に設けられる高電圧セルa、b、dの放電電圧(Vdis)に基づいて、充電電池セル群を充電するための電圧の昇降圧することができる。そして、充電電池セル群の電池セル109を充電し、容量の均等化を図ることができる。
実施の形態1の構成では、同じ容量を有する複数の電池セルが直接に接続されていない場合、同じタイミングで双方を放電電池セル群、又は充電電池セル群に選ぶことが難しい。一方で本実施の形態のようにスイッチ201及びスイッチ202を設け、充電電池セル群及び放電電池セル群の決定に応じてスイッチのオン/オフ状態を切り替えることで、図13(B−1)、(B−2)のように放電電池セル群に属する電池セルの個数を増やして容量の均等化を行うことができる。
また、電池部108の電池セル109を外部電源によって充電する際のスイッチ201、及びスイッチ202の切り替えについて、図14の概念図を用いて説明を行う。なお、説明の便宜上、図14では、図12及び図13と同様に、4個の電池セル109と、スイッチ201とが交互に直列に接続され、電池セル109の負極端子側にスイッチ202を介してグラウンド電位が接続される場合を例に説明する。
図14(A−1)では、連続する4つの電池セルa乃至dが直列に接続されるようにスイッチ201及びスイッチ202のオン/オフ状態を切り替える。この場合、図14(A−2)に示すように、直列に接続された電池セルに対して外部電圧Vseriを印加して電流Ichaを流し、充電を行うことができる。
また図14(B−1)では、連続する4つの電池セルa乃至dが並列に接続されるようにスイッチ201及びスイッチ202のオン/オフ状態を切り替える。この場合、図14(B−2)に示すように、並列に接続された電池セルに対して外部電圧Vparaを印加して電流Ichaを流し、充電を行うことができる。
本実施の形態のようにスイッチ201及びスイッチ202を設け、スイッチのオン/オフ状態を切り替えることで、充電する電池セルを直列又は並列とする接続を切り替えることができ、外部電圧に応じた充電方法を選択することができる。例えば、外部電源の電圧が、直列に接続された電池セルを充電する電圧より小さい場合には、電池セルを並列に接続し、外部電源の電圧が、直列に接続された電池セルを充電する電圧より大きい場合には、電池セルを並列に接続することができる。
また、電池部108の電池セル109の電圧を外部に印加する際のスイッチ201、及びスイッチ202の切り替えについて、図15の概念図を用いて説明を行う。なお、説明の便宜上、図15では、図12乃至図14と同様に、4個の電池セル109と、スイッチ201とが交互に直列に接続され、電池セル109の負極端子側にスイッチ202を介してグラウンド電位が接続される場合を例に説明する。
図15(A−1)では、連続する4つの電池セルa乃至dが直列に接続されるようにスイッチ201及びスイッチ202のオン/オフ状態を切り替える。この場合、図15(A−2)に示すように、直列に接続された電池セルの電圧Vout_sを端子outに印加することができる。
また図15(B−1)では、連続する4つの電池セルa乃至dが並列に接続されるようにスイッチ201及びスイッチ202のオン/オフ状態を切り替える。この場合、図15(B−2)に示すように、並列に接続された電池セルの電圧Vout_pを端子outに印加することができる。
本実施の形態のようにスイッチ201及びスイッチ202を設け、スイッチのオン/オフ状態を切り替えることで、放電する電池セルを直列又は並列とする接続を切り替えることができ、放電する電圧を選択することができる。例えば、外部に印加する電圧として、高い電圧を必要とする場合には、直列に接続された電池セルから電圧を印加し、低い電圧を必要とする場合には、並列に接続された電池セルから電圧を印加することができる。
なお図13で図示したスイッチ201及びスイッチ202は、トランジスタであってもよい。この場合のブロック図を図16に示す。図16では、スイッチ201及びスイッチ202の代わりに、トランジスタ203及びトランジスタ204を示している。
トランジスタ203及びトランジスタ204には、OSトランジスタを用いることが好ましい。OSトランジスタはオフ電流が小さいため、電池セルから漏洩する電荷量を減らし、時間の経過による容量の低下を抑制することができる。またOSトランジスタは高電圧を印加した際の絶縁破壊が生じにくい。直列に接続される電池セル109間の絶縁状態を保つことができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、上記実施の形態で説明したOSトランジスタについて説明する。
<OSトランジスタの特性>
OSトランジスタは、酸化物半導体中の不純物濃度を低減し、酸化物半導体を真性または実質的に真性にすることでオフ電流を低くすることができる。ここで、実質的に真性とは、酸化物半導体中のキャリア密度が、1×1017/cm未満であること、好ましくは1×1015/cm未満であること、さらに好ましくは1×1013/cm未満であることを指す。酸化物半導体において、水素、窒素、炭素、シリコン、および主成分以外の金属元素は不純物となる。例えば、水素および窒素はドナー準位の形成に寄与し、キャリア密度を増大させてしまう。
真性または実質的に真性にした酸化物半導体を用いたトランジスタは、キャリア密度が低いため、閾値電圧がマイナスとなる電気特性になることが少ない。また、当該酸化物半導体を用いたトランジスタは、酸化物半導体のキャリアトラップが少ないため、電気特性の変動が小さく、信頼性の高いトランジスタとなる。また、当該酸化物半導体を用いたトランジスタは、オフ電流を非常に低くすることが可能となる。
なおオフ電流を低くしたOSトランジスタでは、室温(25℃程度)にてチャネル幅1μmあたりの規格化されたオフ電流が1×10−18A以下、好ましくは1×10−21A以下、更に好ましくは1×10−24A以下、又は85℃にて1×10−15A以下、好ましくは1×10−18A以下、更に好ましくは1×10−21A以下とすることができる。
<オフ電流>
本明細書において、特に断りがない場合、オフ電流とは、トランジスタがオフ状態(非導通状態、遮断状態、ともいう)にあるときのドレイン電流をいう。オフ状態とは、特に断りがない場合、nチャネル型トランジスタでは、ゲートとソースの間の電圧Vgsがしきい値電圧Vthよりも低い状態、pチャネル型トランジスタでは、ゲートとソースの間の電圧Vgsがしきい値電圧Vthよりも高い状態をいう。例えば、nチャネル型のトランジスタのオフ電流とは、ゲートとソースの間の電圧Vgsがしきい値電圧Vthよりも低いときのドレイン電流を言う場合がある。
トランジスタのオフ電流は、Vgsに依存する場合がある。従ってトランジスタのオフ電流がI以下となるVgsが存在するときに、トランジスタのオフ電流がI以下である、と言う場合がある。トランジスタのオフ電流は、Vgsが所定の値であるときのオフ電流、Vgsが所定の範囲内の値であるときのオフ電流、または、Vgsが十分に低減されたオフ電流が得られる値であるときのオフ電流を指す場合がある。
一例として、しきい値電圧Vthが0.5Vであり、Vgsが0.5Vであるときのドレイン電流が1×10−9Aであり、Vgsが0.1Vにおけるドレイン電流が1×10−13Aであり、Vgsがー0.5Vにおけるドレイン電流が1×10−19Aであり、Vgsがー0.8Vにおけるドレイン電流が1×10−22Aであるようなnチャネル型トランジスタを想定する。当該トランジスタのドレイン電流は、Vgsが−0.5Vにおいて、または、Vgsが−0.5V乃至−0.8Vの範囲において、1×10−19A以下であるから、当該トランジスタのオフ電流は1×10−19A以下である、と言う場合がある。当該トランジスタのドレイン電流が1×10−22A以下となるVgsが存在するため、当該トランジスタのオフ電流は1×10−22A以下である、と言う場合がある。
本明細書では、チャネル幅Wを有するトランジスタのオフ電流を、チャネル幅Wあたりの値で表す場合がある。また、所定のチャネル幅(例えば1μm)あたりの電流値で表す場合がある。後者の場合、オフ電流の単位は、電流/長さ(例えば、A/μm)で表される場合がある。
トランジスタのオフ電流は、温度に依存する場合がある。本明細書において、オフ電流は、特に記載がない場合、室温、60℃、85℃、95℃、または125℃におけるオフ電流を表す場合がある。または、当該トランジスタが含まれる半導体装置等の信頼性が保証される温度、または、当該トランジスタが含まれる半導体装置等が使用される温度(例えば、5℃乃至35℃のいずれか一の温度)におけるオフ電流、を表す場合がある。室温、60℃、85℃、95℃、125℃、当該トランジスタが含まれる半導体装置等の信頼性が保証される温度、または、当該トランジスタが含まれる半導体装置等が使用される温度(例えば、5℃乃至35℃のいずれか一の温度)、におけるトランジスタのオフ電流がI以下となるVgsが存在するときに、トランジスタのオフ電流がI以下である、と言う場合がある。
トランジスタのオフ電流は、ドレインとソースの間の電圧Vdsに依存する場合がある。本明細書において、オフ電流は、特に記載がない場合、Vdsの絶対値が0.1V、0.8V、1V、1.2V、1.8V,2.5V,3V、3.3V、10V、12V、16V、または20Vにおけるオフ電流を表す場合がある。または、当該トランジスタが含まれる半導体装置等の信頼性が保証されるVds、または、当該トランジスタが含まれる半導体装置等において使用されるVdsにおけるオフ電流、を表す場合がある。Vdsが所定の値であるときに、トランジスタのオフ電流がI以下となるVgsが存在する場合、トランジスタのオフ電流がI以下である、と言うことがある。ここで、所定の値とは、例えば、0.1V、0.8V、1V、1.2V、1.8V,2.5V,3V、3.3V、10V、12V、16V、20V、当該トランジスタが含まれる半導体装置等の信頼性が保証されるVdsの値、または、当該トランジスタが含まれる半導体装置等において使用されるVdsの値である。
上記オフ電流の説明において、ドレインをソースと読み替えてもよい。つまり、オフ電流は、トランジスタがオフ状態にあるときのソースを流れる電流を言う場合もある。
本明細書では、オフ電流と同じ意味で、リーク電流と記載する場合がある。
本明細書において、オフ電流とは、例えば、トランジスタがオフ状態にあるときに、ソースとドレインとの間に流れる電流を指す場合がある。
<酸化物半導体の組成>
なおOSトランジスタの半導体層に用いる酸化物半導体としては、少なくともインジウム(In)又は亜鉛(Zn)を含むことが好ましい。特にIn及びZnを含むことが好ましい。また、それらに加えて、酸素を強く結びつけるスタビライザーを有することが好ましい。スタビライザーとしては、ガリウム(Ga)、スズ(Sn)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)及びアルミニウム(Al)の少なくともいずれかを有すればよい。
また、他のスタビライザーとして、ランタノイドである、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)のいずれか一種又は複数種を有してもよい。
トランジスタの半導体層に用いる酸化物半導体としては、例えば、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、In−Zn系酸化物、Sn−Zn系酸化物、Al−Zn系酸化物、Zn−Mg系酸化物、Sn−Mg系酸化物、In−Mg系酸化物、In−Ga系酸化物、In−Ga−Zn系酸化物(IGZOとも表記する)、In−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Zn系酸化物、Sn−Ga−Zn系酸化物、Al−Ga−Zn系酸化物、Sn−Al−Zn系酸化物、In−Hf−Zn系酸化物、In−Zr−Zn系酸化物、In−Ti−Zn系酸化物、In−Sc−Zn系酸化物、In−Y−Zn系酸化物、In−La−Zn系酸化物、In−Ce−Zn系酸化物、In−Pr−Zn系酸化物、In−Nd−Zn系酸化物、In−Sm−Zn系酸化物、In−Eu−Zn系酸化物、In−Gd−Zn系酸化物、In−Tb−Zn系酸化物、In−Dy−Zn系酸化物、In−Ho−Zn系酸化物、In−Er−Zn系酸化物、In−Tm−Zn系酸化物、In−Yb−Zn系酸化物、In−Lu−Zn系酸化物、In−Sn−Ga−Zn系酸化物、In−Hf−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Ga−Zn系酸化物、In−Sn−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Hf−Zn系酸化物、In−Hf−Al−Zn系酸化物等がある。
例えば、In:Ga:Zn=1:1:1、In:Ga:Zn=3:1:2、In:Ga:Zn=4:2:3、あるいはIn:Ga:Zn=2:1:3の原子数比のIn−Ga−Zn系酸化物やその組成の近傍の酸化物を用いるとよい。
<酸化物半導体中の不純物>
半導体層を構成する酸化物半導体膜に水素が多量に含まれると、酸化物半導体と結合することによって、水素の一部がドナーとなり、キャリアである電子を生じてしまう。これにより、トランジスタの閾値電圧がマイナス方向にシフトしてしまう。そのため、酸化物半導体膜の形成後において、脱水化処理(脱水素化処理)を行い酸化物半導体膜から、水素、又は水分を除去して不純物が極力含まれないように高純度化することが好ましい。
なお、酸化物半導体膜への脱水化処理(脱水素化処理)によって、酸化物半導体膜から酸素が減少してしまうことがある。よって、酸化物半導体膜への脱水化処理(脱水素化処理)によって増加した酸素欠損を補填するため酸素を酸化物半導体膜に加える処理を行うことが好ましい。
このように、酸化物半導体膜は、脱水化処理(脱水素化処理)により、水素又は水分が除去され、加酸素化処理により酸素欠損を補填することによって、i型(真性)化又はi型に限りなく近く実質的にi型(真性)である酸化物半導体膜とすることができる。なお、実質的に真性とは、酸化物半導体膜中にドナーに由来するキャリアが極めて少なく(ゼロに近く)、キャリア密度が1×1017/cm以下、1×1016/cm以下、1×1015/cm以下、1×1014/cm以下、1×1013/cm以下であることをいう。
<酸化物半導体の構造>
酸化物半導体の構造について説明する。
なお本明細書において、「平行」とは、二つの直線が−10°以上10°以下の角度で配置されている状態をいう。したがって、−5°以上5°以下の場合も含まれる。また、「略平行」とは、二つの直線が−30°以上30°以下の角度で配置されている状態をいう。また、「垂直」とは、二つの直線が80°以上100°以下の角度で配置されている状態をいう。したがって、85°以上95°以下の場合も含まれる。また、「略垂直」とは、二つの直線が60°以上120°以下の角度で配置されている状態をいう。
また、本明細書において、結晶が三方晶または菱面体晶である場合、六方晶系として表す。
酸化物半導体膜は、非単結晶酸化物半導体膜と単結晶酸化物半導体膜とに分けられる。または、酸化物半導体は、例えば、結晶性酸化物半導体と非晶質酸化物半導体とに分けられる。
なお、非単結晶酸化物半導体としては、CAAC−OS(C Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)、多結晶酸化物半導体、微結晶酸化物半導体、非晶質酸化物半導体などがある。また、結晶性酸化物半導体としては、単結晶酸化物半導体、CAAC−OS、多結晶酸化物半導体、微結晶酸化物半導体などがある。
まずは、CAAC−OS膜について説明する。
CAAC−OS膜は、c軸配向した複数の結晶部を有する酸化物半導体膜の一つである。
透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)によって、CAAC−OS膜の明視野像および回折パターンの複合解析像(高分解能TEM像ともいう。)を観察することで複数の結晶部を確認することができる。一方、高分解能TEM像によっても明確な結晶部同士の境界、即ち結晶粒界(グレインバウンダリーともいう。)を確認することができない。そのため、CAAC−OS膜は、結晶粒界に起因する電子移動度の低下が起こりにくいといえる。
試料面と略平行な方向から、CAAC−OS膜の断面の高分解能TEM像を観察すると、結晶部において、金属原子が層状に配列していることを確認できる。金属原子の各層は、CAAC−OS膜の膜を形成する面(被形成面ともいう。)または上面の凹凸を反映した形状であり、CAAC−OS膜の被形成面または上面と平行に配列する。
一方、試料面と略垂直な方向から、CAAC−OS膜の平面の高分解能TEM像を観察すると、結晶部において、金属原子が三角形状または六角形状に配列していることを確認できる。しかしながら、異なる結晶部間で、金属原子の配列に規則性は見られない。
CAAC−OS膜に対し、X線回折(XRD:X−Ray Diffraction)装置を用いて構造解析を行うと、例えばInGaZnOの結晶を有するCAAC−OS膜のout−of−plane法による解析では、回折角(2θ)が31°近傍にピークが現れる場合がある。このピークは、InGaZnOの結晶の(009)面に帰属されることから、CAAC−OS膜の結晶がc軸配向性を有し、c軸が被形成面または上面に略垂直な方向を向いていることが確認できる。
なお、InGaZnOの結晶を有するCAAC−OS膜のout−of−plane法による解析では、2θが31°近傍のピークの他に、2θが36°近傍にもピークが現れる場合がある。2θが36°近傍のピークは、CAAC−OS膜中の一部に、c軸配向性を有さない結晶が含まれることを示している。CAAC−OS膜は、2θが31°近傍にピークを示し、2θが36°近傍にピークを示さないことが好ましい。
CAAC−OS膜は、不純物濃度の低い酸化物半導体膜である。不純物は、水素、炭素、シリコン、遷移金属元素などの酸化物半導体膜の主成分以外の元素である。特に、シリコンなどの、酸化物半導体膜を構成する金属元素よりも酸素との結合力の強い元素は、酸化物半導体膜から酸素を奪うことで酸化物半導体膜の原子配列を乱し、結晶性を低下させる要因となる。また、鉄やニッケルなどの重金属、アルゴン、二酸化炭素などは、原子半径(または分子半径)が大きいため、酸化物半導体膜内部に含まれると、酸化物半導体膜の原子配列を乱し、結晶性を低下させる要因となる。なお、酸化物半導体膜に含まれる不純物は、キャリアトラップやキャリア発生源となる場合がある。
また、CAAC−OS膜は、欠陥準位密度の低い酸化物半導体膜である。例えば、酸化物半導体膜中の酸素欠損は、キャリアトラップとなることや、水素を捕獲することによってキャリア発生源となることがある。
不純物濃度が低く、欠陥準位密度が低い(酸素欠損の少ない)ことを、高純度真性または実質的に高純度真性と呼ぶ。高純度真性または実質的に高純度真性である酸化物半導体膜は、キャリア発生源が少ないため、キャリア密度を低くすることができる。したがって、当該酸化物半導体膜を用いたトランジスタは、しきい値電圧がマイナスとなる電気特性(ノーマリーオンともいう。)になることが少ない。また、高純度真性または実質的に高純度真性である酸化物半導体膜は、キャリアトラップが少ない。そのため、当該酸化物半導体膜を用いたトランジスタは、電気特性の変動が小さく、信頼性の高いトランジスタとなる。なお、酸化物半導体膜のキャリアトラップに捕獲された電荷は、放出するまでに要する時間が長く、あたかも固定電荷のように振る舞うことがある。そのため、不純物濃度が高く、欠陥準位密度が高い酸化物半導体膜を用いたトランジスタは、電気特性が不安定となる場合がある。
また、CAAC−OS膜を用いたトランジスタは、可視光や紫外光の照射による電気特性の変動が小さい。
次に、微結晶酸化物半導体膜について説明する。
微結晶酸化物半導体膜は、高分解能TEM像において、結晶部を確認することのできる領域と、明確な結晶部を確認することのできない領域と、を有する。微結晶酸化物半導体膜に含まれる結晶部は、1nm以上100nm以下、または1nm以上10nm以下の大きさであることが多い。特に、1nm以上10nm以下、または1nm以上3nm以下の微結晶であるナノ結晶(nc:nanocrystal)を有する酸化物半導体膜を、nc−OS(nanocrystalline Oxide Semiconductor)膜と呼ぶ。また、nc−OS膜は、例えば、高分解能TEM像では、結晶粒界を明確に確認できない場合がある。
nc−OS膜は、微小な領域(例えば、1nm以上10nm以下の領域、特に1nm以上3nm以下の領域)において原子配列に周期性を有する。また、nc−OS膜は、異なる結晶部間で結晶方位に規則性が見られない。そのため、膜全体で配向性が見られない。したがって、nc−OS膜は、分析方法によっては、非晶質酸化物半導体膜と区別が付かない場合がある。例えば、nc−OS膜に対し、結晶部よりも大きい径のX線を用いるXRD装置を用いて構造解析を行うと、out−of−plane法による解析では、結晶面を示すピークが検出されない。また、nc−OS膜に対し、結晶部よりも大きいプローブ径(例えば50nm以上)の電子線を用いる電子回折(制限視野電子回折ともいう。)を行うと、ハローパターンのような回折パターンが観測される。一方、nc−OS膜に対し、結晶部の大きさと近いか結晶部より小さいプローブ径の電子線を用いるナノビーム電子回折を行うと、スポットが観測される。また、nc−OS膜に対しナノビーム電子回折を行うと、円を描くように(リング状に)輝度の高い領域が観測される場合がある。また、nc−OS膜に対しナノビーム電子回折を行うと、リング状の領域内に複数のスポットが観測される場合がある。
nc−OS膜は、非晶質酸化物半導体膜よりも規則性の高い酸化物半導体膜である。そのため、nc−OS膜は、非晶質酸化物半導体膜よりも欠陥準位密度が低くなる。ただし、nc−OS膜は、異なる結晶部間で結晶方位に規則性が見られない。そのため、nc−OS膜は、CAAC−OS膜と比べて欠陥準位密度が高くなる。
次に、非晶質酸化物半導体膜について説明する。
非晶質酸化物半導体膜は、膜中における原子配列が不規則であり、結晶部を有さない酸化物半導体膜である。石英のような無定形状態を有する酸化物半導体膜が一例である。
非晶質酸化物半導体膜は、高分解能TEM像において結晶部を確認することができない。
非晶質酸化物半導体膜に対し、XRD装置を用いた構造解析を行うと、out−of−plane法による解析では、結晶面を示すピークが検出されない。また、非晶質酸化物半導体膜に対し、電子回折を行うと、ハローパターンが観測される。また、非晶質酸化物半導体膜に対し、ナノビーム電子回折を行うと、スポットが観測されず、ハローパターンが観測される。
なお、酸化物半導体膜は、nc−OS膜と非晶質酸化物半導体膜との間の物性を示す構造を有する場合がある。そのような構造を有する酸化物半導体膜を、特に非晶質ライク酸化物半導体(a−like OS:amorphous−like Oxide Semiconductor)膜と呼ぶ。
a−like OS膜は、高分解能TEM像において鬆(ボイドともいう。)が観察される場合がある。また、高分解能TEM像において、明確に結晶部を確認することのできる領域と、結晶部を確認することのできない領域と、を有する。a−like OS膜は、TEMによる観察程度の微量な電子照射によって、結晶化が起こり、結晶部の成長が見られる場合がある。一方、良質なnc−OS膜であれば、TEMによる観察程度の微量な電子照射による結晶化はほとんど見られない。
なお、a−like OS膜およびnc−OS膜の結晶部の大きさの計測は、高分解能TEM像を用いて行うことができる。例えば、InGaZnOの結晶は層状構造を有し、In−O層の間に、Ga−Zn−O層を2層有する。InGaZnOの結晶の単位格子は、In−O層を3層有し、またGa−Zn−O層を6層有する、計9層がc軸方向に層状に重なった構造を有する。よって、これらの近接する層同士の間隔は、(009)面の格子面間隔(d値ともいう。)と同程度であり、結晶構造解析からその値は0.29nmと求められている。そのため、高分解能TEM像における格子縞に着目し、格子縞の間隔が0.28nm以上0.30nm以下である箇所においては、それぞれの格子縞がInGaZnOの結晶のa−b面に対応する。
また、酸化物半導体膜は、構造ごとに密度が異なる場合がある。例えば、ある酸化物半導体膜の組成がわかれば、該組成と同じ組成における単結晶の密度と比較することにより、その酸化物半導体膜の構造を推定することができる。例えば、単結晶の密度に対し、a−like OS膜の密度は78.6%以上92.3%未満となる。また、例えば、単結晶の密度に対し、nc−OS膜の密度およびCAAC−OS膜の密度は92.3%以上100%未満となる。なお、単結晶の密度に対し密度が78%未満となる酸化物半導体膜は、成膜すること自体が困難である。
上記について、具体例を用いて説明する。例えば、In:Ga:Zn=1:1:1[原子数比]を満たす酸化物半導体膜において、菱面体晶構造を有する単結晶InGaZnOの密度は6.357g/cmとなる。よって、例えば、In:Ga:Zn=1:1:1[原子数比]を満たす酸化物半導体膜において、a−like OS膜の密度は5.0g/cm以上5.9g/cm未満となる。また、例えば、In:Ga:Zn=1:1:1[原子数比]を満たす酸化物半導体膜において、nc−OS膜の密度およびCAAC−OS膜の密度は5.9g/cm以上6.3g/cm未満となる。
なお、同じ組成の単結晶が存在しない場合がある。その場合、任意の割合で組成の異なる単結晶を組み合わせることにより、所望の組成の単結晶に相当する密度を算出することができる。所望の組成の単結晶の密度は、組成の異なる単結晶を組み合わせる割合に対して、加重平均を用いて算出すればよい。ただし、密度は、可能な限り少ない種類の単結晶を組み合わせて算出することが好ましい。
なお、酸化物半導体膜は、例えば、非晶質酸化物半導体膜、a−like OS膜、微結晶酸化物半導体膜、CAAC−OS膜のうち、二種以上を有する積層膜であってもよい。
以上説明したようにOSトランジスタは、極めて優れたオフ電流特性を実現できる。
本実施の形態は、他の実施の形態に記載した構成と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態4)
本実施の形態では、上述の実施の形態で説明し電池制御回路を電子部品に適用する例について、図11を用いて説明する。
図11(A)では上述の実施の形態で説明し電池制御回路を電子部品に適用する例について説明する。なお電子部品は、半導体パッケージ、又はIC用パッケージともいう。この電子部品は、端子取り出し方向や、端子の形状に応じて、複数の規格や名称が存在する。そこで、本実施の形態では、その一例について説明することにする。
OSトランジスタやSiトランジスタで構成される回路部は、組み立て工程(後工程)を経て、プリント基板に脱着可能な部品が複数合わさることで完成する。
後工程については、図11(A)に示す各工程を経ることで完成させることができる。具体的には、前工程で得られる素子基板が完成(ステップS1)した後、基板の裏面を研削する(ステップS2)。この段階で基板を薄膜化することで、前工程での基板の反り等を低減し、部品としての小型化を図るためである。
基板の裏面を研削して、基板を複数のチップに分離するダイシング工程を行う。そして、分離したチップを個々にピックアップしてリードフレーム上に搭載し接合する、ダイボンディング工程を行う(ステップS3)。このダイボンディング工程におけるチップとリードフレームとの接着は、樹脂による接着や、テープによる接着等、適宜製品に応じて適した方法を選択する。なお、ダイボンディング工程は、インターポーザ上に搭載し接合してもよい。
次いでリードフレームのリードとチップ上の電極とを、金属の細線(ワイヤー)で電気的に接続する、ワイヤーボンディングを行う(ステップS4)。金属の細線には、銀線や金線を用いることができる。また、ワイヤーボンディングは、ボールボンディングや、ウェッジボンディングを用いることができる。
ワイヤーボンディングされたチップは、エポキシ樹脂等で封止される、モールド工程が施される(ステップS5)。モールド工程を行うことで電子部品の内部が樹脂で充填され、機械的な外力による内蔵される回路部やワイヤーに対するダメージを低減することができ、また水分や埃による特性の劣化を低減することができる。
次いでリードフレームのリードをメッキ処理する。そしてリードを切断及び成形加工する(ステップS6)。このめっき処理によりリードの錆を防止し、後にプリント基板に実装する際のはんだ付けをより確実に行うことができる。
次いでパッケージの表面に印字処理(マーキング)を施す(ステップS7)。そして最終的な検査工程(ステップS8)を経てPLDを含む回路部を有する電子部品が完成する(ステップS9)。
また、完成した電子部品の斜視模式図を図11(B)に示す。図11(B)では、電子部品の一例として、QFP(Quad Flat Package)の斜視模式図を示している。図11(B)に示す電子部品700は、リード701及び回路部703を示している。図11(B)に示す電子部品700は、例えばプリント基板702に実装される。このような電子部品700が複数組み合わされて、それぞれがプリント基板702上で電気的に接続されることで電子機器の内部に搭載することができる。完成した回路基板704は、電子機器等の内部に設けられる。
(実施の形態5)
本発明の一態様である蓄電装置は、電力により駆動する様々な電気機器の電源として用いることができる。
本発明の一態様である蓄電装置を用いた電気機器の具体例として、表示装置、照明装置、デスクトップ型或いはノート型のパーソナルコンピュータ、ブルーレイディスク(Blu−ray Disc)などの記録媒体に記憶された静止画または動画を再生する画像再生装置、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末、携帯型ゲーム機、電子書籍端末、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、電子レンジ等の高周波加熱装置、電気炊飯器、電気洗濯機、エアコンディショナーなどの空調設備、電気冷蔵庫、電気冷凍庫、電気冷凍冷蔵庫、DNA保存用冷凍庫、透析装置などが挙げられる。また、蓄電装置からの電力を用いて電動機により推進する移動体なども、電気機器の範疇に含まれるものとする。上記移動体として、例えば、電気自動車、内燃機関と電動機を併せ持った複合型自動車(ハイブリッドカー)、電動アシスト自転車を含む原動機付自転車などが挙げられる。
なお、上記電気機器は、消費電力の殆ど全てを賄うための蓄電装置(主電源と呼ぶ)として、本発明の一態様である蓄電装置を用いることができる。また、上記電気機器は、上記主電源や商用電源からの電力の供給が停止した場合に、電気機器への電力の供給を行うことができる蓄電装置(無停電電源と呼ぶ)として、本発明の一態様である蓄電装置を用いることができる。また、上記電気機器は、上記主電源や商用電源からの電気機器への電力の供給と並行して、電気機器への電力の供給を行うための蓄電装置(補助電源と呼ぶ)として、本発明の一態様である蓄電装置を用いることができる。
図8に上記電気機器の具体的な構成を示す。図8において、表示装置5000は、蓄電装置5004を用いた電気機器の一例である。具体的に、表示装置5000は、TV放送受信用の表示装置に相当し、筐体5001、表示部5002、スピーカー部5003、蓄電装置5004等を有する。蓄電装置5004は、筐体5001の内部に設けられている。表示装置5000は、商用電源から電力の供給を受けることもできるし、蓄電装置5004に蓄積された電力を用いることもできる。よって、停電などにより商用電源から電力の供給が受けられない時でも、蓄電装置5004を無停電電源として用いることで、表示装置5000の利用が可能となる。
表示部5002には、液晶表示装置、有機EL素子などの発光素子を各画素に備えた発光装置、電気泳動表示装置、DMD(Digital Micromirror Device)、PDP(Plasma Display Panel)、FED(Field Emission Display)などの、半導体表示装置を用いることができる。
なお、表示装置には、TV放送受信用の他、パーソナルコンピュータ用、広告表示用など、全ての情報表示用表示装置が含まれる。
図8において、据え付け型の照明装置5100は、蓄電装置5103を用いた電気機器の一例である。具体的に、照明装置5100は、筐体5101、光源5102、蓄電装置5103等を有する。図8では、蓄電装置5103が、筐体5101および光源5102が据え付けられた天井5104の内部に設けられている場合を例示しているが、蓄電装置5103は、筐体5101の内部に設けられていても良い。照明装置5100は、商用電源から電力の供給を受けることもできるし、蓄電装置5103に蓄積された電力を用いることもできる。よって、停電などにより商用電源から電力の供給が受けられない時でも、蓄電装置5103を無停電電源として用いることで、照明装置5100の利用が可能となる。
なお、図8では天井5104に設けられた据え付け型の照明装置5100を例示しているが、本発明の一態様である蓄電装置は、天井5104以外、例えば側壁5105、床5106、窓5107等に設けられた据え付け型の照明装置に用いることもできるし、卓上型の照明装置などに用いることもできる。
また、光源5102には、電力を利用して人工的に光を得る人工光源を用いることができる。具体的には、白熱電球、蛍光灯などの放電ランプ、LEDや有機EL素子などの発光素子が、上記人工光源の一例として挙げられる。
図8において、室内機5200および室外機5204を有するエアコンディショナーは、蓄電装置5203を用いた電気機器の一例である。具体的に、室内機5200は、筐体5201、送風口5202、蓄電装置5203等を有する。図8では、蓄電装置5203が、室内機5200に設けられている場合を例示しているが、蓄電装置5203は室外機5204に設けられていてもよい。或いは、室内機5200と室外機5204の両方に、蓄電装置5203が設けられていてもよい。エアコンディショナーは、商用電源から電力の供給を受けることもできるし、蓄電装置5203に蓄積された電力を用いることもできる。特に、室内機5200と室外機5204の両方に蓄電装置5203が設けられている場合、停電などにより商用電源から電力の供給が受けられない時でも、本発明の一態様である蓄電装置5203を無停電電源として用いることでエアコンディショナーの利用が可能となる。
なお、図8では、室内機と室外機で構成されるセパレート型のエアコンディショナーを例示しているが、室内機の機能と室外機の機能とを1つの筐体に有する一体型のエアコンディショナーに、本発明の一態様である蓄電装置を用いることもできる。
図8において、電気冷凍冷蔵庫5300は、蓄電装置5304を用いた電気機器の一例である。具体的に、電気冷凍冷蔵庫5300は、筐体5301、冷蔵室用扉5302、冷凍室用扉5303、蓄電装置5304等を有する。図8では、蓄電装置5304が、筐体5301の内部に設けられている。電気冷凍冷蔵庫5300は、商用電源から電力の供給を受けることもできるし、蓄電装置5304に蓄積された電力を用いることもできる。よって、停電などにより商用電源から電力の供給が受けられない時でも、蓄電装置5304を無停電電源として用いることで電気冷凍冷蔵庫5300の利用が可能となる。
なお、上述した電気機器のうち、電子レンジ等の高周波加熱装置、電気炊飯器などの電気機器は、短時間で高い電力を必要とする。よって、商用電源では賄いきれない電力を補助するための補助電源として、本発明の一態様である蓄電装置を用いることで電気機器の使用時に商用電源の規定電力量を超えることを抑制することができる。
また、電気機器が使用されない時間帯、特に商用電源の供給元が供給可能な総電力量のうち、実際に使用される電力量の割合(電力使用率と呼ぶ)が低い時間帯において、蓄電装置に電力を蓄えておくことで、上記時間帯以外において電力使用率が高まるのを抑えることができる。例えば、電気冷凍冷蔵庫5300の場合、気温が低く、冷蔵室用扉5302、冷凍室用扉5303の開閉が行われない夜間において、蓄電装置5304に電力を蓄える。そして、気温が高くなり、冷蔵室用扉5302、冷凍室用扉5303の開閉が行われる昼間において、蓄電装置5304を補助電源として用いることで昼間の電力使用率を低く抑えることができる。
(実施の形態6)
次に、本発明の一態様である蓄電装置を備えた電気機器の一例として、携帯情報端末について説明する。
図9(A)に携帯情報端末650の表側の模式図を示す。図9(B)に携帯情報端末650の裏側の模式図を示す。携帯情報端末650は、筐体651、表示部652(表示部652aおよび表示部652bを含む。)、電源スイッチ653、光センサ654、カメラ用レンズ655、スピーカー656、マイクロフォン657および電源658を有する。
表示部652aおよび表示部652bはタッチパネルであり、文字入力を行うためのキーボードボタンは必要に応じて表示させることでき、当該キーボードボタンに指やスタイラスなどでふれることにより文字入力を行うことができる。また、当該キーボードボタンを表示させず、指やスタイラスなどを用いて表示部652aに直接文字や図をかくことで表示部652aにその文字や図を表示させることができる。
また、表示部652bには携帯情報端末650で行うことができる機能が表示されており、所望の機能を示すマーカーを指やスタイラスでふれることにより、携帯情報端末650は当該機能を実行する。例えば、マーカー659にふれることで電話としての機能を行うことができるようになり、スピーカー656およびマイクロフォン657用いて通話することができる。
携帯情報端末650はジャイロ、加速度センサなど傾きを検出する検出装置(図示せず)を内蔵している。そのため、筐体651を縦または横にすることで、表示部652aおよび表示部652bにおいて縦表示または横表示などの表示方向を切り替えることができる。
また、携帯情報端末650には光センサ654が設けられており、携帯情報端末650は、光センサ654で検出される外光の光量に応じて表示部652aおよび表示部652bの輝度を最適に制御することができる。
携帯情報端末650には電源658が設けられており、電源658は太陽電池660、および充放電制御回路670を有する。なお、図9(C)では充放電制御回路670の一例としてバッテリー671、DCDCコンバータ672、コンバータ673を有する構成について示しており、バッテリー671は、上記実施の形態で説明した蓄電装置を有している。
また、携帯情報端末650はこの他に、様々な情報(静止画、動画、テキスト画像など)を表示する機能、カレンダー、日付または時刻などを表示部に表示する機能、表示部に表示した情報をタッチ入力操作または編集するタッチ入力機能、様々なソフトウェア(プログラム)によって処理を制御する機能、等を有することができる。
携帯情報端末650に装着された太陽電池660によって、電力を表示部または映像信号処理部等に供給することができる。なお、太陽電池660は、筐体651の片面又は両面に設けることができ、バッテリー671の充電を効率的に行う構成とすることができる。なおバッテリー671としては、本発明の一態様に係る蓄電装置を用いると、小型化を図ることができるなどの利点がある。
また、図9(B)に示す充放電制御回路670の構成、および動作について図9(C)に示したブロック図を用いて説明する。図9(C)には、太陽電池660、バッテリー671、DCDCコンバータ672、コンバータ673、スイッチSW1乃至SW3、表示部652について示しており、バッテリー671、DCDCコンバータ672、コンバータ673、スイッチSW1乃至SW3が、図9(B)に示す充放電制御回路670に対応する箇所となる。
まず、外光により太陽電池660により発電がされる場合の動作の例について説明する。太陽電池660で発電した電力は、バッテリー671を充電するための電圧となるようDCDCコンバータ672で昇圧または降圧がなされる。そして、表示部652の動作に太陽電池660からの電力が用いられる際にはスイッチSW1をオンにし、コンバータ673で表示部652に必要な電圧に昇圧または降圧をすることとなる。また、表示部652での表示を行わない際には、SW1をオフにし、SW2をオンにしてバッテリー671の充電を行う構成とすればよい。
なお、太陽電池660については、発電手段の一例として示したが、特に限定されず、圧電素子(ピエゾ素子)や熱電変換素子(ペルティエ素子)などの他の発電手段によるバッテリー671の充電を行う構成であってもよい。例えば、無線(非接触)で電力を送受信して充電する無接点電力伝送モジュールや、また他の充電手段を組み合わせて行う構成としてもよい。
また、本発明の一態様は、上記実施の形態で説明した蓄電装置を具備していれば、図9に示した携帯情報端末に限定されないことは言うまでもない。
(実施の形態7)
さらに、電気機器の一例である移動体の例について、図10を用いて説明する。
先の実施の形態で説明した蓄電装置を制御用のバッテリーに用いることができる。制御用のバッテリーは、プラグイン技術や非接触給電による外部からの電力供給により充電をすることができる。なお、移動体が鉄道用電気車両の場合、架線や導電軌条からの電力供給により充電をすることができる。
図10は、電気自動車の一例を示している。電気自動車680には、バッテリー681が搭載されている。バッテリー681の電力は、制御回路682により出力が調整されて、駆動装置683に供給される。制御回路682は、図示しないROM、RAM、CPU等を有する処理装置684によって制御される。
駆動装置683は、直流電動機若しくは交流電動機単体、または電動機と内燃機関と、を組み合わせて構成される。処理装置684は、電気自動車680の運転者の操作情報(加速、減速、停止など)や走行時の情報(上り坂や下り坂等の情報、駆動輪にかかる負荷情報など)の入力情報に基づき、制御回路682に制御信号を出力する。制御回路682は、処理装置684の制御信号により、バッテリー681から供給される電気エネルギーを調整して駆動装置683の出力を制御する。交流電動機を搭載している場合は、図示していないが、直流を交流に変換するインバータも内蔵される。
バッテリー681は、プラグイン技術による外部からの電力供給により充電することができる。例えば、商用電源から電源プラグを通じてバッテリー681に充電する。充電は、AC/DCコンバータ等の変換装置を介して、一定の電圧値を有する直流定電圧に変換して行うことができる。バッテリー681として、本発明の一態様に係る蓄電装置を搭載することで、電池の高容量化などに寄与することができ、利便性を向上させることができる。また、バッテリー681の特性の向上により、バッテリー681自体を小型軽量化することができれば、車両の軽量化に寄与するため、燃費を向上させることができる。
なお、本発明の一態様は、上記実施の形態で説明した蓄電装置を具備していれば、図10で示した電気自動車に限定されないことは言うまでもない。なお、本実施の形態は、他の実施の形態に記載した構成と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(本明細書等の記載に関する付記)
以上の実施の形態、及び実施の形態における各構成の説明について、以下に付記する。
<実施の形態で述べた本発明の一態様に関する付記>
各実施の形態に示す構成は、他の実施の形態に示す構成と適宜組み合わせて、本発明の一態様とすることができる。また、1つの実施の形態の中に、複数の構成例が示される場合は、互い構成例を適宜組み合わせることが可能である。
なお、ある一つの実施の形態の中で述べる内容(一部の内容でもよい)は、その実施の形態で述べる別の内容(一部の内容でもよい)、及び/又は、一つ若しくは複数の別の実施の形態で述べる内容(一部の内容でもよい)に対して、適用、組み合わせ、又は置き換えなどを行うことが出来る。
なお、実施の形態の中で述べる内容とは、各々の実施の形態において、様々な図を用いて述べる内容、又は明細書に記載される文章を用いて述べる内容のことである。
なお、ある一つの実施の形態において述べる図(一部でもよい)は、その図の別の部分、その実施の形態において述べる別の図(一部でもよい)、及び/又は、一つ若しくは複数の別の実施の形態において述べる図(一部でもよい)に対して、組み合わせることにより、さらに多くの図を構成させることが出来る。
なお、本実施の形態において、本発明の一態様について述べた。または、他の実施の形態において、本発明の一態様について述べる。ただし、本発明の一態様は、これらに限定されない。つまり、本実施の形態および他の実施の形態では、様々な発明の態様が記載されているため、本発明の一態様は、特定の態様に限定されない。例えば、本発明の一態様として、トランジスタのチャネル形成領域が、酸化物半導体を有する場合の例を示したが、本発明の一態様は、これに限定されない。場合によっては、または、状況に応じて、本発明の一態様における様々なトランジスタは、様々な半導体を有していてもよい。場合によっては、または、状況に応じて、本発明の一態様における様々なトランジスタは、例えば、シリコン、ゲルマニウム、シリコンゲルマニウム、炭化シリコン、ガリウムヒ素、アルミニウムガリウムヒ素、インジウムリン、窒化ガリウム、または、有機半導体などの少なくとも一つを有していてもよい。または例えば、場合によっては、または、状況に応じて、本発明の一態様における様々なトランジスタは、酸化物半導体を有していなくてもよい。
<図面を説明する記載に関する付記>
本明細書等において、「上に」、「下に」などの配置を示す語句は、構成同士の位置関係を、図面を参照して説明するために、便宜上用いている。構成同士の位置関係は、各構成を描写する方向に応じて適宜変化する。そのため、配置を示す語句は、明細書で説明した記載に限定されず、状況に応じて適切に言い換えることができる。
また、「上」や「下」の用語は、構成要素の位置関係が直上または直下で、かつ、直接接していることを限定するものではない。例えば、「絶縁層A上の電極B」の表現であれば、絶縁層Aの上に電極Bが直接接して形成されている必要はなく、絶縁層Aと電極Bとの間に他の構成要素を含むものを除外しない。
また本明細書等において、ブロック図では、構成要素を機能毎に分類し、互いに独立したブロックとして示している。しかしながら実際の回路等においては、構成要素を機能毎に切り分けることが難しく、一つの回路に複数の機能が係わる場合や、複数の回路にわたって一つの機能が関わる場合があり得る。そのため、ブロック図のブロックは、明細書で説明した構成要素に限定されず、状況に応じて適切に言い換えることができる。
また、図面において、大きさ、層の厚さ、又は領域は、説明の便宜上任意の大きさに示したものである。よって、必ずしもそのスケールに限定されない。なお図面は明確性を期すために模式的に示したものであり、図面に示す形状又は値などに限定されない。例えば、ノイズによる信号、電圧、若しくは電流のばらつき、又は、タイミングのずれによる信号、電圧、若しくは電流のばらつきなどを含むことが可能である。
また、図面において、上面図(平面図、レイアウト図ともいう)や斜視図などにおいて、図面の明確性を期すために、一部の構成要素の記載を省略している場合がある。
<言い換え可能な記載に関する付記>
本明細書等において、トランジスタの接続関係を説明する際、ソースとドレインとの一方を、「ソース又はドレインの一方」(又は第1電極、又は第1端子)と表記し、ソースとドレインとの他方を「ソース又はドレインの他方」(又は第2電極、又は第2端子)と表記している。これは、トランジスタのソースとドレインは、トランジスタの構造又は動作条件等によって変わるためである。なおトランジスタのソースとドレインの呼称については、ソース(ドレイン)端子や、ソース(ドレイン)電極等、状況に応じて適切に言い換えることができる。
また、本明細書等において「電極」や「配線」の用語は、これらの構成要素を機能的に限定するものではない。例えば、「電極」は「配線」の一部として用いられることがあり、その逆もまた同様である。さらに、「電極」や「配線」の用語は、複数の「電極」や「配線」が一体となって形成されている場合なども含む。
また、本明細書等において、電圧と電位は、適宜言い換えることができる。電圧は、基準となる電位からの電位差のことであり、例えば基準となる電位をグラウンド電位(接地電位)とすると、電圧を電位に言い換えることができる。グラウンド電位は必ずしも0Vを意味するとは限らない。なお電位は相対的なものであり、基準となる電位によっては、配線等に与える電位を変化させる場合がある。
なお本明細書等において、「膜」、「層」などの語句は、場合によっては、または、状況に応じて、互いに入れ替えることが可能である。例えば、「導電層」という用語を、「導電膜」という用語に変更することが可能な場合がある。または、例えば、「絶縁膜」という用語を、「絶縁層」という用語に変更することが可能な場合がある。
<語句の定義に関する付記>
以下では、上記実施の形態中で言及したかった語句の定義について説明する。
<<スイッチについて>>
本明細書等において、スイッチとは、導通状態(オン状態)、または、非導通状態(オフ状態)になり、電流を流すか流さないかを制御する機能を有するものをいう。または、スイッチとは、電流を流す経路を選択して切り替える機能を有するものをいう。
一例としては、電気的スイッチ又は機械的なスイッチなどを用いることができる。つまり、スイッチは、電流を制御できるものであればよく、特定のものに限定されない。
電気的なスイッチの一例としては、トランジスタ(例えば、バイポーラトランジスタ、MOSトランジスタなど)、ダイオード(例えば、PNダイオード、PINダイオード、ショットキーダイオード、MIM(Metal Insulator Metal)ダイオード、MIS(Metal Insulator Semiconductor)ダイオード、ダイオード接続のトランジスタなど)、又はこれらを組み合わせた論理回路などがある。
なお、スイッチとしてトランジスタを用いる場合、トランジスタの「導通状態」とは、トランジスタのソースとドレインが電気的に短絡されているとみなせる状態をいう。また、トランジスタの「非導通状態」とは、トランジスタのソースとドレインが電気的に遮断されているとみなせる状態をいう。なおトランジスタを単なるスイッチとして動作させる場合には、トランジスタの極性(導電型)は特に限定されない。
機械的なスイッチの一例としては、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)のように、MEMS(マイクロ・エレクトロ・メカニカル・システム)技術を用いたスイッチがある。そのスイッチは、機械的に動かすことが可能な電極を有し、その電極が動くことによって、導通と非導通とを制御して動作する。
<<チャネル長について>>
本明細書等において、チャネル長とは、例えば、トランジスタの上面図において、半導体(またはトランジスタがオン状態のときに半導体の中で電流の流れる部分)とゲートとが重なる領域、またはチャネルが形成される領域における、ソースとドレインとの間の距離をいう。
なお、一つのトランジスタにおいて、チャネル長が全ての領域で同じ値をとるとは限らない。即ち、一つのトランジスタのチャネル長は、一つの値に定まらない場合がある。そのため、本明細書では、チャネル長は、チャネルの形成される領域における、いずれか一の値、最大値、最小値または平均値とする。
<<チャネル幅について>>
本明細書等において、チャネル幅とは、例えば、半導体(またはトランジスタがオン状態のときに半導体の中で電流の流れる部分)とゲート電極とが重なる領域、またはチャネルが形成される領域における、ソースとドレインとが向かい合っている部分の長さをいう。
なお、一つのトランジスタにおいて、チャネル幅がすべての領域で同じ値をとるとは限らない。即ち、一つのトランジスタのチャネル幅は、一つの値に定まらない場合がある。そのため、本明細書では、チャネル幅は、チャネルの形成される領域における、いずれか一の値、最大値、最小値または平均値とする。
なお、トランジスタの構造によっては、実際にチャネルの形成される領域におけるチャネル幅(以下、実効的なチャネル幅と呼ぶ。)と、トランジスタの上面図において示されるチャネル幅(以下、見かけ上のチャネル幅と呼ぶ。)と、が異なる場合がある。例えば、立体的な構造を有するトランジスタでは、実効的なチャネル幅が、トランジスタの上面図において示される見かけ上のチャネル幅よりも大きくなり、その影響が無視できなくなる場合がある。例えば、微細かつ立体的な構造を有するトランジスタでは、半導体の側面に形成されるチャネル領域の割合が大きくなる場合がある。その場合は、上面図において示される見かけ上のチャネル幅よりも、実際にチャネルの形成される実効的なチャネル幅の方が大きくなる。
ところで、立体的な構造を有するトランジスタにおいては、実効的なチャネル幅の、実測による見積もりが困難となる場合がある。例えば、設計値から実効的なチャネル幅を見積もるためには、半導体の形状が既知という仮定が必要である。したがって、半導体の形状が正確にわからない場合には、実効的なチャネル幅を正確に測定することは困難である。
そこで、本明細書では、トランジスタの上面図において、半導体とゲート電極とが重なる領域における、ソースとドレインとが向かい合っている部分の長さである見かけ上のチャネル幅を、「囲い込みチャネル幅(SCW:Surrounded Channel Width)」と呼ぶ場合がある。また、本明細書では、単にチャネル幅と記載した場合には、囲い込みチャネル幅または見かけ上のチャネル幅を指す場合がある。または、本明細書では、単にチャネル幅と記載した場合には、実効的なチャネル幅を指す場合がある。なお、チャネル長、チャネル幅、実効的なチャネル幅、見かけ上のチャネル幅、囲い込みチャネル幅などは、断面TEM像などを取得して、その画像を解析することなどによって、値を決定することができる。
なお、トランジスタの電界効果移動度や、チャネル幅当たりの電流値などを計算して求める場合、囲い込みチャネル幅を用いて計算する場合がある。その場合には、実効的なチャネル幅を用いて計算する場合とは異なる値をとる場合がある。
<<接続について>>
本明細書等において、AとBとが接続されている、とは、AとBとが直接接続されているものの他、電気的に接続されているものを含むものとする。ここで、AとBとが電気的に接続されているとは、AとBとの間で、何らかの電気的作用を有する対象物が存在するとき、AとBとの電気信号の授受を可能とするものをいう。
なお、例えば、トランジスタのソース(又は第1の端子など)が、Z1を介して(又は介さず)、Xと電気的に接続され、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)が、Z2を介して(又は介さず)、Yと電気的に接続されている場合や、トランジスタのソース(又は第1の端子など)が、Z1の一部と直接的に接続され、Z1の別の一部がXと直接的に接続され、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)が、Z2の一部と直接的に接続され、Z2の別の一部がYと直接的に接続されている場合では、以下のように表現することが出来る。
例えば、「XとYとトランジスタのソース(又は第1の端子など)とドレイン(又は第2の端子など)とは、互いに電気的に接続されており、X、トランジスタのソース(又は第1の端子など)、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)、Yの順序で電気的に接続されている。」と表現することができる。または、「トランジスタのソース(又は第1の端子など)は、Xと電気的に接続され、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)はYと電気的に接続され、X、トランジスタのソース(又は第1の端子など)、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)、Yは、この順序で電気的に接続されている」と表現することができる。または、「Xは、トランジスタのソース(又は第1の端子など)とドレイン(又は第2の端子など)とを介して、Yと電気的に接続され、X、トランジスタのソース(又は第1の端子など)、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)、Yは、この接続順序で設けられている」と表現することができる。これらの例と同様な表現方法を用いて、回路構成における接続の順序について規定することにより、トランジスタのソース(又は第1の端子など)と、ドレイン(又は第2の端子など)とを、区別して、技術的範囲を決定することができる。
または、別の表現方法として、例えば、「トランジスタのソース(又は第1の端子など)は、少なくとも第1の接続経路を介して、Xと電気的に接続され、前記第1の接続経路は、第2の接続経路を有しておらず、前記第2の接続経路は、トランジスタを介した、トランジスタのソース(又は第1の端子など)とトランジスタのドレイン(又は第2の端子など)との間の経路であり、前記第1の接続経路は、Z1を介した経路であり、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)は、少なくとも第3の接続経路を介して、Yと電気的に接続され、前記第3の接続経路は、前記第2の接続経路を有しておらず、前記第3の接続経路は、Z2を介した経路である。」と表現することができる。または、「トランジスタのソース(又は第1の端子など)は、少なくとも第1の接続経路によって、Z1を介して、Xと電気的に接続され、前記第1の接続経路は、第2の接続経路を有しておらず、前記第2の接続経路は、トランジスタを介した接続経路を有し、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)は、少なくとも第3の接続経路によって、Z2を介して、Yと電気的に接続され、前記第3の接続経路は、前記第2の接続経路を有していない。」と表現することができる。または、「トランジスタのソース(又は第1の端子など)は、少なくとも第1の電気的パスによって、Z1を介して、Xと電気的に接続され、前記第1の電気的パスは、第2の電気的パスを有しておらず、前記第2の電気的パスは、トランジスタのソース(又は第1の端子など)からトランジスタのドレイン(又は第2の端子など)への電気的パスであり、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)は、少なくとも第3の電気的パスによって、Z2を介して、Yと電気的に接続され、前記第3の電気的パスは、第4の電気的パスを有しておらず、前記第4の電気的パスは、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)からトランジスタのソース(又は第1の端子など)への電気的パスである。」と表現することができる。これらの例と同様な表現方法を用いて、回路構成における接続経路について規定することにより、トランジスタのソース(又は第1の端子など)と、ドレイン(又は第2の端子など)とを、区別して、技術的範囲を決定することができる。
なお、これらの表現方法は、一例であり、これらの表現方法に限定されない。ここで、X、Y、Z1、Z2は、対象物(例えば、装置、素子、回路、配線、電極、端子、導電膜、層、など)であるとする。
S1 制御信号
S2 制御信号
S3 変圧信号
100 蓄電装置
101 端子対
102 端子対
103 切り替え制御回路
104 切り替え回路
105 切り替え回路
106 変圧制御回路
107 変圧回路
108 電池部
109 電池セル
110 トランジスタ
111 バス
112 バス
113 トランジスタ
114 電流制御スイッチ
115 バス
116 バス
117 スイッチ対
118 スイッチ対
121 トランジスタ対
122 トランジスタ
123 トランジスタ
124 バス
125 バス
131 トランジスタ対
132 トランジスタ
133 トランジスタ
134 バス
135 バス
141 電池制御回路
151 絶縁型DC−DCコンバータ
152 スイッチ部
153 トランス部
S001 ステップ
S002 ステップ
S003 ステップ
S004 ステップ
S005 ステップ
S006 ステップ
S007 ステップ
S008 ステップ
650 携帯情報端末
651 筐体
652 表示部
652a 表示部
652b 表示部
653 電源スイッチ
654 光センサ
655 カメラ用レンズ
656 スピーカー
657 マイクロフォン
658 電源
659 マーカー
660 太陽電池
670 充放電制御回路
671 バッテリー
672 DCDCコンバータ
673 コンバータ
680 電気自動車
681 バッテリー
682 制御回路
683 駆動装置
684 処理装置
5000 表示装置
5001 筐体
5002 表示部
5003 スピーカー部
5004 蓄電装置
5100 照明装置
5101 筐体
5102 光源
5103 蓄電装置
5104 天井
5105 側壁
5106 床
5107 窓
5200 室内機
5201 筐体
5202 送風口
5203 蓄電装置
5204 室外機
5300 電気冷凍冷蔵庫
5301 筐体
5302 冷蔵室用扉
5303 冷凍室用扉
5304 蓄電装置

Claims (6)

  1. 複数の電池セルと、第1の端子対と、第2の端子対と、第1の切り替え回路と、第2の切り替え回路と、切り替え制御回路と、変圧制御回路と、変圧回路と、を有する蓄電装置であって、
    前記複数の電池セルは、放電電池セル群と、充電電池セル群と、を有し、
    前記第1の端子対は、第1の配線と、第2の配線と、を有し、
    前記第1の配線は、前記第1の切り替え回路を介して、前記放電電池セル群の正極端子に電気的に接続され、
    前記第2の配線は、前記第1の切り替え回路を介して、前記放電電池セル群の負極端子に電気的に接続され、
    前記第2の端子対は、第3の配線と、第4の配線と、を有し、
    前記第3の配線は、前記第2の切り替え回路を介して、前記充電電池セル群の正極端子に電気的に接続され、
    前記第4の配線は、前記第2の切り替え回路を介して、前記充電電池セル群の負極端子に電気的に接続され、
    前記切り替え制御回路は、前記電池セル毎の電圧に基づいて、前記放電電池セル群及び前記充電電池セル群を決定し、前記第1の端子対と前記放電電池セル群とを前記第1の切り替え回路によって導通状態とする第1の制御信号と、前記第2の端子対と前記充電電池セル群とを前記第2の切り替え回路によって導通状態とする第2の制御信号と、を出力する機能を有し、
    前記変圧制御回路は、前記放電電池セル群に含まれる前記電池セルの個数と前記充電電池セル群に含まれる前記電池セルの個数とに基づく変圧信号を出力する機能を有し、
    前記変圧回路は、前記変圧信号に基づいて、前記第1端子対に印加される第1電圧を第2電圧に変換し、該変換された第2電圧を前記第2端子対に印加する機能を有し、
    前記第1の切り替え回路及び前記第2の切り替え回路は、トランジスタを有し、
    前記トランジスタは、チャネル形成領域に酸化物半導体を有する、蓄電装置。
  2. 請求項1において、
    第1のスイッチと、第2のスイッチと、を有し、
    前記第1のスイッチは、直列に設けられた前記電池セルの間に設けられ、
    前記第2のスイッチは、前記電池セルの負極端子と基準電位との間に設けられ、
    前記切り替え制御回路は、前記電池セル毎の電圧に基づいて、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチをオン状態又はオフ状態とする第3の制御信号を出力する機能を有する、蓄電装置。
  3. 請求項1において、
    前記変圧制御回路は、前記放電電池セルに含まれる前記電池セルの個数が、前記充電電池セルに含まれる前記電池セルの個数を超える場合は、前記変圧信号として、前記第1電圧を前記個数に基づき降圧させて前記第2電圧に変換する信号を生成し、
    前記放電電池セルに含まれる前記電池セルの個数が、前記充電電池セルに含まれる前記電池セルの個数以下である場合は、前記変圧信号として、前記第1電圧を前記個数に基づき昇圧させて前記第2電圧に変換する信号を生成する、
    蓄電装置。
  4. 請求項1又は3において、
    前記変圧回路は、絶縁型DC−DCコンバータである、蓄電装置。
  5. 請求項4において、
    前記絶縁型DC−DCコンバータは、スイッチ部を有し、
    前記変圧制御回路は、前記絶縁型DC−DCコンバータのオン/オフを制御する信号を前記変圧信号として生成する、蓄電装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一に記載の蓄電装置と、
    表示部と、を有する電子機器。
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