JP2016086558A - スピンドルモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータのフランジ部の剛性が高く、小型で信頼性の高いスピンドルモータを提供する。
【解決手段】スピンドルモータ1は、ベースプレート35に固定され、コイル33が巻回されたステータコア31を有するステータ30と、ステータ30に対して相対的に回転可能なロータ20と、を備える。ロータ20は、ステータコア31を囲む外側円筒部21a、および外側円筒部21aから半径方向外側へ延在し、ディスクを載置するフランジ部21bを有するロータハブ21と、外側円筒部21aの半径方向内側に固定されたロータマグネット23と、ロータマグネット23の下方に配設され、少なくとも一部が外側円筒部21aの半径方向から見てフランジ部21bと重なり合う補強部材25と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スピンドルモータに関する。
近年、パーソナルコンピュータでは、外部記憶装置の大容量化が進んでいる。そのため、外部記憶装置の一つである磁気ディスク装置へ実装される磁気ディスクの枚数も増加する傾向にある。一方で、外部記憶装置の小型化、低コスト化、及び高信頼性化の要求も強まっている。
外部記憶装置には、磁気ディスクを回転させるスピンドルモータが組み込まれている。スピンドルモータは、ブラシレスモータの一種であり、例えば、回転軸と、回転軸を回転可能に保持する軸受と、軸受の外周に配置されたステータと、ステータを囲む円筒部を有するロータと、ロータの円筒部内周に設けられたリング状のロータマグネットと、で構成される。ロータの円筒部は回転軸と同軸であり、軸受はベースプレートに設けられる。このスピンドルモータは、クランプによって磁気ディスクがロータの円筒部上面に固定されることにより、外部記憶装置に組み込まれる。外部記憶装置の小型化、低コスト化に伴い、小型化、低コスト化されたスピンドルモータが開発されている。
例えば、特許文献1には、ロータマグネットが補強部材と一体成形されたスピンドルモータが開示されている。補強部材は、ロータマグネットのベースプレートと対向する面と反対側の面、又はロータマグネットの外周面に0.1〜0.3mm程度の厚さに形成されている。補強部材はスピンドルモータ組立時にワレ、欠けを防止してロータマグネットを保護する。これにより、スピンドルモータの低コスト化が図られている。また、補強部材は磁性体又は非磁性体で形成されている。補強部材が磁性体で形成された場合、補強部材は磁気シールド、バックヨークとして機能する。専用の部品を省略することができるので、スピンドルモータが小型化される。
特許文献2には、ロータマグネットのベースプレートと対向する面に磁性体リングが固着したスピンドルモータが開示されている。磁性体リングは、ロータマグネットの端面から漏洩する磁束がベースプレートに流れることを抑制する。ロータマグネットとベースプレートとの間の距離が小さい場合でも、ロータマグネットとベースプレートとの間に磁気吸引力が発生しない。このスピンドルモータでは、ロータマグネットとベースプレートとの間の距離を小さくすることによりスピンドルモータの小型化、薄型化を図っている。
特開2000−30934号公報 特開2004−328978号公報
しかしながら、特許文献1、2のスピンドルモータは、ロータの円筒部上面に磁気ディスクを固定する構造であるため、磁気ディスクの枚数を増加させることが困難である。磁気ディスクの枚数を増加させるためには、複数の磁気ディスクにロータの円筒部が挿通する中心孔を形成し、これらの磁気ディスクをロータの円筒部に取り付け、ロータの円筒部に形成したフランジ部で磁気ディスクを支持する改良が必要である。しかし、スピンドルモータに、そのような改良を施しても、フランジ部がロータマグネットよりもベースプレート側にある場合、ロータの剛性が不足してフランジ部が変形することがある。さらに、外部記憶装置の衝撃に対する強度を向上させるため、磁気ディスクをクランプで強く固定すると、フランジ部が変形することがある。フランジ部が変形すると、磁気ディスクが高速回転した場合に磁気ディスクが振動し、磁気ディスクと磁気ヘッドが接触して外部記憶装置が破損する虞がある。そのため、スピンドルモータの信頼性が損なわれる虞がある。一方、ロータの剛性を高めるため、ロータを大型化させると、スピンドルモータそれ自体が大型化する虞がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ロータのフランジ部の剛性が高く、小型で信頼性の高いスピンドルモータを提供することを目的とする。
本発明に係るスピンドルモータは、
ベースプレートに固定され、コイルが巻回されたステータコアを有するステータと、前記ステータに対して相対的に回転可能なロータと、を備え、
前記ロータは、
前記ステータコアを囲む円筒部と、前記円筒部から半径方向外側へ延在し、ディスクを載置するフランジ部と、を有するロータハブと、
前記円筒部の半径方向内側に固定されたロータマグネットと、
前記ロータマグネットの下方に配設され、少なくとも一部が前記円筒部の半径方向から見て前記フランジ部と重なり合う補強部材と、
を有することを特徴とする。
前記補強部材は環状部材であってもよい。この場合に、前記環状部材は切断部を有してもよい。
また、前記補強部材は環状に配置された複数の部材であってもよい。前記補強部材は非磁性金属で形成されてもよい。
前記補強部材は圧入および接着の少なくとも一方によって前記円筒部に固定されてもよい。
本発明によれば、ロータのフランジ部の剛性が高く、小型で信頼性の高いスピンドルモータを提供することができる。
本発明の実施形態に係るスピンドルモータを示す断面図である。 スピンドルモータが組み込まれたハードディスク駆動装置を示す断面図である。 補強部材を取り外したスピンドルモータを示す断面図である。 補強部材を取り外したスピンドルモータが組み込まれたハードディスク駆動装置を示す断面図である。 ロータハブに設けられたフランジ部のディスク搭載面の変形量を示すグラフである。 フランジ部のディスク搭載面の最大応力を示すグラフである。 ロータマグネット外周にヨークが配設されたロータの変形例を示す断面図である。 ロータマグネット及び補強部材の外周にヨークが配設されたロータの変形例を示す断面図である。 フランジ部の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一又は同等の部分には同一の符号を付す。本実施形態では、本発明に係るスピンドルモータ1を、ハードディスク駆動装置100に適用した場合を例に説明する。
図1及び図2に示すように、スピンドルモータ1は、コイル33を有するステータ30に対してロータマグネット23を有するロータ20を外側に配置したアウターロータ型と呼ばれるブラシレスモータである。ロータ20には磁気ディスク50が装着され、スピンドルモータ1は磁気ディスク50を回転させる。スピンドルモータ1は、シャフト10を回転可能に保持する円筒状のスリーブ13と、コイル33が巻回されたステータコア31を有するステータ30とがベースプレート35に固定され、ロータ20がステータ30に対して相対的に回転可能に設けられている。以下、これらの構成を順次説明する。
シャフト10は平面視略円環状のロータ20と同軸に配設されている。図1に示すように、シャフト10の上端側はロータ20に固定され、シャフト10の下端側はスリーブ13の円筒孔に緩挿されている。シャフト10の下端には、フランジ10aが設けられ、当該フランジ10aがスリーブ13の内周面に形成された凹部に収容されることにより、シャフト10の抜け止めがされている。
スリーブ13の下端側は、ベースプレート35の貫通孔に嵌入され、ベースプレート35に固定されている。一方、スリーブ13の上端側はロータ20の内側円筒部21cと隙間を介して対向している。スリーブ13の上端面には、図示しないスラスト動圧溝(例えば、スパイラル状の溝)が形成されている。スリーブ13の上端面とロータ20の下端面との間には、微少隙間が設けられ、この微小隙間に潤滑流体(例えば、エステルオイル)が充填されている。
スリーブ13の内周面には、図示しないラジアル動圧溝(例えば、ヘリングボーン状の溝)が上下に形成されている。スリーブ13の円筒孔はスリーブ13の下端面に設けられたカウンタープレート11によって閉塞されている。スリーブ13の内周面とシャフト10の外周面との間には、微少隙間が設けられ、上述の潤滑流体が充填されている。スリーブ13では、シャフト10が回転した場合に、スラスト動圧溝及びラジアル動圧溝が潤滑流体に動圧を発生させる。スリーブ13は、これにより、流体動圧軸受として作用する。詳細には、スリーブ13は、ロータ20及びシャフト10のスラスト負荷及びラジアル負荷を受けるスラスト軸受及びラジアル軸受として作用する。スリーブ13の外周側方にはステータ30が配設されている。
ステータ30は電磁鋼板の積層体からなるステータコア31を備えている。ステータコア31にはコイル33が巻回されている。ステータコア31は、ステータコア31を囲むように配設されたロータ20のロータマグネット23と対向している。
ロータ20は、ロータハブ21と、ロータマグネット23と、補強部材25とで構成されている。
ロータハブ21は、磁性体であるフェライト系ステンレス鋼で形成され、概ねカップ状である。詳細には、ロータハブ21は、円盤状の天板21fと、天板21fの中心と外周縁との中間部から垂下する内側円筒部21cと、円形の天板21fの外周縁から垂下する外側円筒部21aと、外側円筒部21aの下方先端から半径方向へ突出するフランジ部21bとを有している。
ロータハブ21の天板21f上部には、磁気ディスク50を固定するクランプ53(板バネ)を取り付けるためのネジ55が挿入可能な挿入孔21eと、クランプ53の中間部が嵌め込まれる凹部21dとが形成されている。ロータハブ21の天板21f上面には、図2に示すように、クランプ53が取り付けられ、クランプ53は、ロータハブ21の外側円筒部21aにまで延在し、シャフト10の上端部に設けられたネジ穴10bにネジ55が締め込まれることによって、クランプ53の先端部が磁気ディスク50を上方から押さえている。
図1に示すように、外側円筒部21aの下端には、半径方向外側へ延在するフランジ部21bが設けられている。フランジ部21bは、外側円筒部21aと一体的に形成され、その上面には磁気ディスク搭載面21gが設けられている。磁気ディスク搭載面21gには、スペーサ51を間に挟み込んだ2.5インチサイズの磁気ディスク50が3枚搭載されている。磁気ディスク50は、クランプ53とフランジ部21bとの間に挟み込まれ、磁気ディスク搭載面21gに支持されている。
外側円筒部21aの内周面には、複数の磁極が周方向に並ぶように着磁された円環状のロータマグネット23が取り付けられている。ロータマグネット23は、側面視で、ロータマグネット23の磁気中心(中心線c1)がステータコア31の磁気中心(中心線c2)よりも上側に位置するように取り付けられている。これにより、ロータマグネット23にはステータコア31の磁力によって下側へ向かうスラスト力が加えられる。ロータマグネット23の高さはロータハブ21の外側円筒部21aの高さよりも低く、ロータマグネット23の下面はフランジ部21bの磁気ディスク搭載面21gよりも上方に位置している。ロータマグネット23の下面には補強部材25が配設されている。
補強部材25は約1.0〜2.0mm厚の円環状の環状部材(リング)で構成されている。補強部材25は、外側円筒部21a内側へ嵌め込まれ、後述するようにフランジ部21bを補強する。
補強部材25は金属(アルミニウム合金)で形成されている。補強部材25が非磁性金属で形成されると、補強部材25はロータマグネット23の磁力に影響を与えず、上述のスラスト力が維持される。そこで、スラスト力を維持するため、補強部材25は、例えば、非磁性金属であるアルミニウム合金、オーステナイト系ステンレス鋼等の材質で形成されることが好ましい。
補強部材25は、外径がロータハブ21の外側円筒部21aに圧入又は接着可能な寸法であり、内径がロータマグネット23の内径以上であることが好ましい。また、図1では補強部材25の軸方向の厚みは磁気ディスク搭載面21gにおけるフランジ部21bの軸方向の厚みh以下であるが、これに限定されない。補強部材25の内径がロータマグネット23の内径以上であると、補強部材25がロータマグネット23内周面よりも出っ張らず、シャフト10及びロータ20が回転したときに、補強部材25が回転の障害となる虞が無い。また、補強部材25の厚みがフランジ部21bの厚みh以下であると、補強部材25が外側円筒部21aからはみ出さず、ロータハブ21の小型化が可能である。
補強部材25は、ロータマグネット23の下面に接するように外側円筒部21aの内周面に圧入又は接着され、外側円筒部21a内側に収容されている。ロータハブ21では、フランジ部21bの磁気ディスク搭載面21gと外側円筒部21aの外周面との結合部分(フランジ部21bの外側円筒部21a側の継ぎ目部分)に応力が集中し、フランジ部21bが変形しやすい。そこで、フランジ部21bの変形を防止するため、補強部材25は、外側円筒部21aの半径方向から見て、外周面25aが外側円筒部21aを介してフランジ部21bと重なるように配設されている。具体的には、補強部材25は、補強部材25の下面がフランジ部21bの磁気ディスク搭載面21gとその反対側の面との間(フランジ部21bの厚みhの範囲内)の軸方向位置になるように配置されることで、外周面25aが外側円筒部21aを介してフランジ部21bと半径方向に重なり合う。なお、補強部材25の上面はフランジ部21bの磁気ディスク搭載面21gよりも高い位置にあることが好ましい。このような配置にすると、応力が集中する磁気ディスク搭載面21gと外側円筒部21aの外周面との結合部分をより効果的に補強できるので有利である。
磁気吸引板37は、磁性体で形成された円環状の板であり、補強部材25を介してロータマグネット23の下面と対向している。磁気吸引板37は、ロータマグネット23との間に磁気吸引力を発生させてロータハブ21をベースプレート35側へ引き寄せることにより軸方向におけるロータ20の位置を安定させることができる。
次に、ハードディスク駆動装置100におけるスピンドルモータ1の動作を説明する。ステータ30のコイル33には図示しない配線が設けられ、この配線は駆動電流を供給する駆動回路に接続されている。駆動回路がスイッチングすると、ステータコア31とコイル33で構成される磁極とロータマグネット23の磁極との間に磁気的な相互作用が生じる。これにより、ロータハブ21及びシャフト10が回転する。このとき、ロータハブ21及びシャフト10とスリーブ13との間の潤滑流体に動圧が発生し、ロータハブ21がスリーブ13上面から浮上する。一方、ロータマグネット23とステータコア31との間には上述のスラスト力が加えられる。また、ロータマグネット23と磁気吸引板37との間には上述の磁気吸引力が加えられる。このスラスト力と磁気吸引力は、補強部材25が非磁性金属でロータマグネット23の磁力に影響しないため、補強部材25が設けられない場合と同様に作用する。スラスト力と磁気吸引力とによってロータマグネット23が下方に引きつけられる。これにより、ロータハブ21が下方側へ引きつけられ、動圧による浮上力とバランスが釣り合うことによってロータハブ21の浮上位置が安定する。そのため、ロータハブ21及びシャフト10が安定して回転する。ロータハブ21が回転すると、磁気ディスク50も回転する。このとき、ロータハブ21の外側円筒部21aとフランジ部21bとが補強部材25で補強されているため、磁気ディスク50は振動することなく回転する。
以上のように、本実施形態に係るスピンドルモータ1では、ロータハブ21の外側円筒部21aの外周面にフランジ部21bが設けられ、外側円筒部21aの内周面にロータマグネット23と補強部材25とが設けられている。補強部材25は、外側円筒部21aの半径方向から見て外側円筒部21aを介してフランジ部21bと重なり、フランジ部21bと外側円筒部21aとの結合部分を補強する。これにより、フランジ部21bの剛性が高められ、結合部分に磁気ディスク50からの負荷が集中したとしてもフランジ部21bが変形しにくくなる。これにより、スピンドルモータ1では磁気ディスク50が高速回転しても磁気ディスク50の振動が抑制され、磁気ディスク50やスピンドルモータ1の破損が防止される。また、フランジ部21bが変形しにくいので、より強く磁気ディスク50を固定することが可能となり、ハードディスク駆動装置100とスピンドルモータ1の耐衝撃性を向上させることができ、結果的にスピンドルモータ1の信頼性が高められる。
補強部材25はロータマグネット23の下方の外側円筒部21a内周に収容される。本実施形態によれば、スピンドルモータ1を小型化することができる。
補強部材25はロータマグネット23の下面に接触している。補強部材25の位置決めが容易であるので、スピンドルモータ1の組立が容易である。
補強部材25は非磁性金属のアルミニウム合金で形成されている。補強部材25は、ロータマグネット23とステータコア31との磁力と、ロータマグネット23と磁気吸引板37との間の磁力とに影響を与えない。このため、ロータハブ21に加えられるスラスト力及び磁気吸引力が維持される。流体動圧軸受による浮上力とのバランスが変化しないため、ロータハブ21及びシャフト10が安定的に回転する。
次に、スピンドルモータに補強部材25が有る場合と無い場合の剛性について説明する。補強部材25が有るスピンドルモータには、図1及び図2に示す、2.5インチ径ディスク用のスピンドルモータ1を用いた。このスピンドルモータ1には、補強部材25として、外径約19mm、内径約17mm、高さ約1mmの金属製リングを装着した。補強部材25が無いスピンドルモータには、図3及び図4に示す、金属製リングを取り外したスピンドルモータ2を用いた。ロータハブ21の材質はステンレス鋼(例えば、DHS1等)とした。また金属製リングの材質はアルミニウム合金とした。
このスピンドルモータ1及び2が組み込まれたハードディスク駆動装置100、200について、有限要素法を用いて、フランジ部21bの磁気ディスク搭載面21gに荷重が加えられたときのフランジ部21bの変形量と最大応力とをシミュレーションした。フランジ部21bには、クランプ53で磁気ディスク50に締め付けることにより300Nの荷重を加えた。シミュレーションでは、フランジ部21bの磁気ディスク搭載面21g先端の軸方向の変形量と、フランジ部21bの、外側円筒部21aとの結合部分(継ぎ目部分)の最大応力とを求めた。その結果を図5及び図6に示す。
図5を参照すると、補強部材25が有るスピンドルモータ1の磁気ディスク搭載面21gの変形量が、補強部材25が無いスピンドルモータ2のそれよりも減少していることがわかる。スピンドルモータ1の変形量はスピンドルモータ2の変形量よりも約20%減少している(変形量が13.78μmから10.90μmに減少している)。また、図6を参照すると、スピンドルモータ1の最大応力がスピンドルモータ2のそれよりも減少していることがわかる。スピンドルモータ1の最大応力はスピンドルモータ2の最大応力よりも約33%減少している(最大応力が255MPaから170MPaに減少している)。以上から、スピンドルモータ1に補強部材25を装着させることにより、フランジ部21bの変形量が減少し、スピンドルモータ1の剛性が高められていることがわかる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態等によって限定されるものではない。例えば、上記の実施形態ではロータハブ21がフェライト系ステンレス鋼で形成されていたが、これに限定されない。ロータハブ21は、フェライト系ステンレス鋼以外の磁性体で形成されてもよいし、非磁性体(例えば、アルミニウム合金)で形成されてもよい。
ロータハブ21が非磁性体で形成される場合、図7及び図8に示すように、ロータマグネット23の外周とロータハブ21の外側円筒部21aの内周との間に円環状のヨーク27が設けられればよい。その場合、ヨーク27は、図7に示すように、ロータマグネット23の外周とロータハブ21の外側円筒部21aの内周との間にのみ設けられる。あるいは、ヨーク27は、図8に示すように、ロータマグネット23の外周とロータハブ21の外側円筒部21aの内周との間のみならず、補強部材25の外周とロータハブ21の外側円筒部21aの内周との間にも設けられる。これにより、ロータハブ21が非磁性金属で形成されたとしても、ロータマグネット23の磁力が維持され、上記の実施形態と同様の効果を得ることができる。
上記の実施形態では、補強部材25が非磁性金属のアルミニウム合金で形成されていたが、本発明では、補強部材25はモータ内のスラスト力や磁気吸引力に悪影響を与えず、フランジ部21bを直接又は間接的に補強可能な材料で形成されていればよい。補強部材25は、例えば、上述の非磁性金属のほか、弱磁性金属(弱磁性を有するステンレス鋼等)で形成されてもよい。この場合、補強部材25が非磁性金属で形成される場合と比較して、上述のスラスト力や磁気吸引力は若干低下するが、それでもスラスト力や磁気吸引力は実用上問題ない程度に維持される。このため、ロータハブ21及びシャフト10の安定した回転が損なわれることはない。
また、上記の実施形態では、補強部材25がロータマグネット23の下面に密着するように配設されていたが、本発明はこれに限定されない。補強部材25はロータマグネット23の下面と離間して配設されてもよい。この場合、補強部材25の小型化が可能である。
上記の実施形態では、補強部材25が外側円筒部21aの内周に圧入又は接着されていたが、本発明はこれに限定されない。本発明では補強部材25の外側円筒部21aへの組み込み方法は問わない。補強部材25は外側円筒部21aに圧入と接着とが併用されて外側円筒部21aに組み込まれてもよい。補強部材25は、好ましくは接着により外側円筒部21aに組み込まれる。この場合、外側円筒部21aが変形しにくく、組み込みの精度が高められる。
上記の実施形態では、フランジ部21bが外側円筒部21aと一体的に形成されていたが、本発明はフランジ部21bと外側円筒部21aとが一体の部品で構成されるか、別々の部品で構成されるかを問わない。例えば、図9に示すように、外側円筒部21aの下端が環状のフランジ部21bに挿着されてもよい。この場合、補強部材25は、外側円筒部21aとフランジ部21bの結合部を補強するように取り付けられればよい。本発明では、補強部材25が結合部を補強してフランジ部21bと半径方向に重なり合えば、当該補強部材25は外側円筒部21aおよびフランジ部21bの双方の内周面を補強できる。
上記の実施形態では、外側円筒部21aの下端にフランジ部21bが設けられていたが、本発明はこれに限定されない。フランジ部21bは外側円筒部21aの半径方向から見て補強部材25の少なくとも一部と重なり合えばよく、その限りにおいてその位置を問わない。例えば、フランジ部21bが外側円筒部21aの中間部に設けられてもよい。
上記の実施形態では、フランジ部21bの外側円筒部21a側の基端部とその反対側の先端部とがほぼ同じ厚みであった(すなわち、フランジ部21bの厚みが厚みhで均一である例を示した)が、本発明はこれに限定されない。例えば、フランジ21bの基端部の厚み(外側円筒部21a側の厚み)が先端部の厚み(外側円筒部21aと反対側の厚み)よりも厚く形成されてもよい。フランジ21bの基端部と先端部の厚みが異なる場合、外側円筒部21aの半径方向から見て、フランジ部21bの基端部が補強部材25の少なくとも一部と重なり合えばよい。
また、本発明では、補強部材25はフランジ部21bよりも厚く形成されてもよいし薄く形成されてもよい。さらに、補強部材25は、外周面25a側が内周面側より厚く形成されてもよい。この場合、補強部材25の外周面25a側の一部が外側円筒部21aの半径方向から見てフランジ部21bと重なり合えばよい。これによれば、補強部材25を軽量化しつつロータのフランジ部21bの剛性を高めることができる。
また、上記の実施形態では、補強部材25が円環状に形成されていたが、補強部材25は平面視でC字状に形成されてもよい。すなわち、補強部材25は、その一部に切断部を有する環状部材であってもよい。
本発明では、補強部材25が一つの部材で構成されるか、複数の部材で構成されるかも問わない。補強部材25が環状に配置された複数の部材により構成されてもよい。例えば、補強部材25は環状に組み合わされた複数の平面視扇状の部材であってもよい。
上記の実施形態では、スリーブ13にスラスト動圧溝とラジアル動圧溝とが形成され、スリーブ13が流体動圧軸受として作用していたが、本発明はこれに限定されない。本発明では、ステータ30に対してロータ20(ロータハブ21)が相対的に回転可能であればよく、軸受の形態は問わない。なお、軸受の形態が流体動圧軸受である場合、玉軸受よりも振動が少ないので、本発明のスピンドルモータ1をより高密度な磁気ディスク50のハードディスク駆動装置100に適用できる。
上記の実施形態では、スピンドルモータ1に磁気ディスク50を装着させたハードディスク駆動装置100について説明したが、本発明はディスクを回転させるスピンドルモータ1に適用可能である。例えば、上記の実施形態において、磁気ディスク50は光磁気ディスクであってもよい。以上のように、本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。
1、2 スピンドルモータ
10 シャフト
10a フランジ
10b ネジ穴
11 カウンタープレート
13 スリーブ
20 ロータ
21 ロータハブ
21a 外側円筒部
21b フランジ部
21c 内側円筒部
21d 凹部
21e 挿入孔
21f 天板
21g 磁気ディスク搭載面
23 ロータマグネット
25 補強部材
25a 外周面
27 ヨーク
30 ステータ
31 ステータコア
33 コイル
35 ベースプレート
37 磁気吸引板
50 磁気ディスク
51 スペーサ
53 クランプ
55 ネジ
100、200 ハードディスク駆動装置
c1、c2 中心線
h フランジ部の厚み

Claims (6)

  1. ベースプレートに固定され、コイルが巻回されたステータコアを有するステータと、前記ステータに対して相対的に回転可能なロータと、を備え、
    前記ロータは、
    前記ステータコアを囲む円筒部と、前記円筒部から半径方向外側へ延在し、ディスクを載置するフランジ部と、を有するロータハブと、
    前記円筒部の半径方向内側に固定されたロータマグネットと、
    前記ロータマグネットの下方に配設され、少なくとも一部が前記円筒部の半径方向から見て前記フランジ部と重なり合う補強部材と、
    を有することを特徴とするスピンドルモータ。
  2. 前記補強部材は環状部材であることを特徴とする請求項1に記載のスピンドルモータ。
  3. 前記環状部材は切断部を有することを特徴とする請求項2に記載のスピンドルモータ。
  4. 前記補強部材は環状に配置された複数の部材であることを特徴とする請求項1に記載のスピンドルモータ。
  5. 前記補強部材は非磁性金属で形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のスピンドルモータ。
  6. 前記補強部材は圧入および接着の少なくとも一方によって前記円筒部に固定されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のスピンドルモータ。
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