JP2016085516A - 文字入力システム、辞書データ、及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、下記特許文献1には、指に衝撃センサ、音センサ、加速度センサ、筋電センサ等の検出装置を装着し、これにより検出した衝撃、音、加速度、筋電位等の変化を基にして入力する文字を決定するシステムが開示されている。
複数の単語が登録された辞書データを記憶する記憶部と、
文字入力のための身体の動作を検出する検出部と、
前記検出部によって検出された動作に応じた単語を前記辞書データから検索する制御部と、を備えており、
複数種類の身体の動作のそれぞれに、入力対象となる文字が割り当てられた所定の符号が対応付けられ、
全ての符号又は一部の符号には、複数の前記文字が割り当てられており、
前記辞書データには、前記単語と、その単語を構成する個々の文字が割り当てられた1又は複数の符号とが関連づけて登録され、
前記制御部は、前記検出部によって検出された動作に対応する符号に関連づけられた単語を、前記辞書データから検索するものである。
複数の単語が登録された、コンピュータ読み取り可能な辞書データであって、
前記単語と、その単語を構成する個々の文字が割り当てられた1又は複数の符号とが関連づけて登録され、
複数種類の身体の動作のそれぞれに、入力対象となる文字が割り当てられた所定の前記符号が対応付けられ、
全ての符号又は一部の符号には、複数の前記文字が割り当てられている。
複数の単語が登録された辞書データから入力に応じた前記単語を検索する制御部としてコンピュータを機能させるコンピュータプログラムであって、
複数種類の身体の動作のそれぞれに、入力対象となる文字が割り当てられた所定の符号が対応付けられ、
全ての符号又は一部の符号には、複数の前記文字が割り当てられ、
前記辞書データには、前記単語と、その単語を構成する個々の文字が割り当てられた1又は複数の符号とが関連づけて登録されており、
前記制御部は、前記検出部によって検出された動作に対応する符号に関連づけられた単語を、前記辞書データから検索する。
最初に本発明の実施形態の要旨を列記して説明する。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
本発明の実施形態に係る文字入力システムは、
複数の単語が登録された辞書データを記憶する記憶部と、
文字入力のための身体の動作を検出する検出部と、
前記検出部によって検出された動作に応じた単語を前記辞書データから検索する制御部と、を備えており、
複数種類の身体の動作のそれぞれに、入力対象となる文字が割り当てられた所定の符号が対応付けられ、
全ての符号又は一部の符号には、複数の前記文字が割り当てられており、
前記辞書データには、前記単語と、その単語を構成する個々の文字が割り当てられた1又は複数の符号とが関連づけて登録され、
前記制御部は、前記検出部によって検出された動作に対応する符号に関連づけられた単語を、前記辞書データから検索するものである。
なお、単語を構成する個々の文字とは、例えば英語の入力を行う場合にはアルファベット(ラテン文字)であり、日本語の入力を行う場合には、「かな」や、かなをローマ字で表記したときのアルファベットである。
文字を直接指定して入力するキー(入力部)を備えているような文字入力機器、例えばQWERTYキーボードのように広く普及している文字入力機器の場合、その操作方法も広く知られている。このような文字入力機器の操作に合わせた身体の動作(例えばQWERTYキーボードにおける指の動作)に符号を対応付け、その符号に、前記操作によって入力される文字を割り当てれば、使用者は、新たな操作方法を習得しなくても既存の入力機器と略同様の操作によって文字を入力することが可能となる。
このような構成によって、一般的な入力機器と遜色ない操作性で使用することができる。
このような構成によって、身体の動作に応じた文字数の単語を検索することができる。
符号に複数の文字が割り当てられている場合、1つの符号又は複数の符号の組合せには、複数の単語が割り当てられるケースが多くなる。このような場合、複数の単語の候補を出力し、その中から選択を受け付けることで所望の単語を入力することができる。
このような構成によって、単語の全ての文字を入力する動作を行わなくても所望の単語を入力することができる。
このような構成によって、種々の単語を入力することができる。
このような構成によって、辞書データ毎に、符号に割り当てる文字を設定することができる。そのため、1つの符号に複数の文字が割り当てられる場合であっても、その割り当てる文字の数を減らすことができ、1つの符号又は複数の符号の組合せに割り当てられる単語の数を少なくし、検索のための処理負担を軽減することができる。
これにより複数種類の言語の入力が可能となる。
複数の単語が登録された、コンピュータ読み取り可能な辞書データであって、
前記単語と、その単語を構成する個々の文字を割り当てた1又は複数の符号とが関連づけて登録され、
複数種類の身体の動作のそれぞれに、入力対象となる文字が割り当てられた所定の前記符号が対応付けられ、
全ての符号又は一部の符号に、複数の前記文字が割り当てられたものとなっている。
複数の単語が登録された辞書データから入力に応じた前記単語を検索する制御部としてコンピュータを機能させるコンピュータプログラムであって、
複数種類の身体の動作のそれぞれに、入力対象となる文字が割り当てられた所定の符号が対応付けられ、
全ての符号又は一部の符号には、複数の前記文字が割り当てられ、
前記辞書データには、前記単語と、その単語を構成する個々の文字を割り当てた1又は複数の符号とが関連づけて登録されており、
前記制御部は、前記検出部によって検出された動作に対応する符号に関連づけられた単語を、前記辞書データから検索するものとなっている。
以下、文字入力システムについてのより詳細な実施形態を説明する。
<全体構成>
図1に示すように、文字入力システム10は、キーボードのように文字を直接指定して入力するのではなく、文字の入力に関わる身体の動作を検出し、1又は複数の動作に対応する単語を入力するものである。具体的に、文字入力システム10は、検出装置11と情報処理装置12とを備えている。
センサ本体21は、圧力が付与されると抵抗値が下がる特性を有している。したがって、指によって被押下面を叩くと、その指に装着されたセンサ本体21の抵抗値が下がり接地電位との間に電流が流れる。
記憶部32には、文字入力システム10で使用する辞書データ34が記憶されている。また、記憶部32には、検出装置11から出力された「符号」に関連づけられた単語を辞書データ34から検索し、表示部33に表示されるためのコンピュータプログラム35が記憶されている。制御部31は、このコンピュータプログラム35を記憶部32から読み出し、実行することによって各種の機能を発揮する。
指の動作に対応付けられる「符号」について説明する。
一般に、パーソナルコンピュータの入力機器には、図2に示すようなキーボード、特にQWERTYキーボードが多用されている。本実施形態では、QWERTYキーボードを操作する指の動作に「符号」が対応付けられている。
記憶部32に記憶された辞書データ34には、単語とともに、単語を構成する個々の文字を割り当てた符号が登録されている。本実施形態の辞書データ34は、英語用の辞書データ及び日本語用の辞書データを含んでいる。英語用の辞書データ34に登録された単語とその符号の一例を図5に示す。図5において、例えば「aah」という単語は、「a」「a」「h」のアルファベットの組み合わせであり、各アルファベットは、図2に示すように、左手小指、左手小指、右手人差し指による押下の動作で入力される。したがって、この単語を符号で表すと「116」となり、この符号「116」が「aah」に関連付けられた状態で辞書データ34に登録されている。
前述した検出装置11は、指の動作を検出し、その動作に対応付けられた符号を出力部15から出力する。情報処理装置12は、出力部15から出力された1又は複数の符号を受信し、その符号に対応付けられた単語を辞書データ34から検索し、その結果を表示部33に表示(出力)する。
次に辞書データ34を用いた単語の検索アルゴリズムについて説明する。
本実施形態の制御部31は、図6に示すように、各符号をノードとした木構造によって単語の検索を行うようになっている。木構造の1段目には、単語の1文字目に相当するノード1〜0が位置付けられている。そして、各ノード1〜0には、対応する符号に割り当てられた文字を先頭とする単語がすべて記録されている。例えば、図6の符号4のノードには、「R、F、V、T、G、B」から始まる単語がすべて記録されている。
これに対して、図6に示す本実施形態の場合、1又は複数のアルファベットが割り当てられた符号がノードとされているので、ノードの数を少なくすることができる。図7の場合、木構造の1段目に26個のノードが必要であるのに対して、本実施形態では、8個のノードで足りる。また、比較例の木構造の2段目以降には、上段のノードの下に26個のノードがぶら下がるのに対して、本実施形態の木構造の2段目以降には、上段のノードの下に8個のノードがぶら下がる。したがって、一文字ずつ順を追って検索を行う場合に、本実施形態では、より少ないノードの中から入力された文字を検索すればよいので、検索処理の負担を軽減することができる。
次に、複数の単語の候補を表示するための具体的方法について説明する。
本実施形態では、複数の単語の候補を表示する際に、所定の優先度を考慮することによって候補の表示順を定めている。具体的には、一般的な出現頻度、直近の単語との共起度、及び入力履歴における出現頻度を考慮して候補の表示順を決定する。
W=a×X+b×Y+c×Z ・・・ (1)
(但し、a、b、cは、それぞれX、Y、Zの係数である)
なお、評価値Wは、一般的な出現頻度X、直近の単語との共起度Y、及び入力履歴の出現頻度Zのいずれか1つ又は2つのみを用いて求めてもよい。また、評価値Wは、これら以外の指標を用いて求めてもよい。
次に、図9を参照して、制御部31による単語の検索及び表示(出力)の処理手順について詳細に説明する。
情報処理装置12の制御部31は、指による1文字の入力動作(被押下面の押下)が行われ、出力部15から指に対応付けられた符号を受信すると(ステップS1)、符号に関連づけられた単語を辞書データから検索する(ステップS2)。この検索は、図6を用いて説明した木構造の検索アルゴリズムを利用したものとすることができる。すなわち、符号を示すノードに記録された単語を候補として採用する。
ステップS5において、制御部31が、1文字又は親指の入力動作に対応する符号を出力部15から受信すると、ステップS6において、その符号が、親指の入力動作によるものか否かを判断する。具体的には、受信した符号が、単語の入力終了を示す親指の入力動作に対応付けられた符号であるか否かを判断する。
そして、ステップS9において、制御部31は、複数の候補のうちのいずれかの選択を受け付け、ステップS10において、例えば「Enter」の入力動作に対応する符号の受信により、選択された単語を最終的な入力結果として確定し、表示部33に表示する。
以上においては、図6に示す木構造の検索アルゴリズムによって単語を検索する例を説明したが、図10や図11に示す検索アルゴリズムによっても辞書データ34から単語を検索することができる。
図10に示すものは、辞書データ34中に登録された単語が、符号の桁数毎に分類されている。また、各分類中では、符号の値の小さいものから順に並べられている。したがって、制御部31は、例えば出力部15から受信した符号の桁数が2桁である場合には、2桁の分類の中だけで単語を検索することができる。また、2桁の分類中の最初又は最後から検索を開始することで、該当する単語が見つかった段階で残りの単語の検索を不要とすることができる。
以上においては、情報処理装置12の記憶部32に記憶された英語用の辞書データ34を使用する例について説明した。次に、同記憶部32に記憶された日本語用の辞書データ34を使用する例について説明する。図12は、日本語の入力に適した、指の動作の符号化を説明する図である。
検出装置11は、指の動作を検出し、その動作に対応付けられた符号を出力部15から出力する。情報処理装置12は、出力部15から出力された1又は複数の符号を受信し、その符号に関連付けられたひらがなの単語を辞書データ34から検索し、その結果を表示部33に表示する。また、ひらがなの単語が確定すると、情報処理装置12は、これに関連づけられた漢字を検索し、その結果を表示部33に表示する。
図13は、英語モードにおける状態遷移図を示している。英語モードAでは、「入力待機中」A1の状態にあるときに、文字を入力するための指の動作が行われると、「文字入力中」A2の状態に遷移する。また、[BackSpace]に相当する指の動作が行われると「一文字消す」A3の状態に遷移し、[Enter]に相当する指の動作が行われると、「改行」A4を入力する状態に遷移する。さらに、[Space]に相当する指の動作が行われると「半角スペース」A5を入力する状態に遷移する。
図16は、変形例に係る制御部31の処理手順を示している。この処理手順は、図9に示す処理手順と比較して、単語の候補がない場合(ステップS23のNo)の処理が異なっている。すなわち、図9におけるステップS1〜S10と、図16におけるステップS21〜S30は同じ処理であるが、図9におけるステップS11と、図16におけるステップS31とが異なる処理となっている。
さらなる変形例として、ステップS44において単語の候補が無い場合は、ステップS50の処理に代え、候補が無い旨の表示を表示部33に行い、その入力に係る処理を終了することも可能である。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で適宜変更することができる。
例えば、上記実施形態では、指に装着した圧力センサ14で指の押下を認識していたが、指の動きに伴う加速度の変化を検出する加速度センサや、指の位置や角度の変化を検出するジャイロセンサ、磁気センサ等を用いることもできる。また、指の動作を撮影し、その画像を処理することによって指の動作を検出する構成を採用することもできる。
上記実施形態では、図2及び図3に示すように、右手及び左手の人差し指に対応付けられた符号「4」「7」には、それぞれ6個の文字が割り当てられていたが、各人差し指に「5」「6」の符号をも対応付け、「4」「5」「7」「8」にそれぞれ3個ずつ文字を割り当ててもよい。この場合、「4」と「5」、「7」と「8」の動作を識別できる動作(例えば一方を長押しするなど)を別途設定すればよい。
指の動作によって圧力センサ14の押下が検出されたとき、音や光を発することによって使用者に報知するようにしてもよい。また、辞書データから単語を検索し、候補が1つとなった場合にも、音や光を発するなどして使用者に報知するようにしてもよい。
上記実施形態の入力システムは、情報処理装置12としてのパーソナルコンピュータに検出装置11が接続されている構成であったが、情報処理装置12の各機能(制御部31、記憶部32、表示部33)を検出装置11と同様に身体に装着する態様とすることもできる。このようにすることで、ウエアラブルな入力機器として、使用場所にとらわれずに文字の入力を行うことが可能となる。
11:検出装置(検出部)
12:情報処理装置
31:制御部
32:記憶部
34:辞書データ
Claims (11)
- 複数の単語が登録された辞書データを記憶する記憶部と、
文字入力のための身体の動作を検出する検出部と、
前記検出部によって検出された動作に応じた単語を前記辞書データから検索する制御部と、を備えており、
複数種類の身体の動作のそれぞれに、入力対象となる文字が割り当てられた所定の符号が対応付けられ、
全ての符号又は一部の符号には、複数の前記文字が割り当てられており、
前記辞書データには、前記単語と、その単語を構成する個々の文字が割り当てられた1又は複数の符号とが関連づけて登録され、
前記制御部は、前記検出部によって検出された動作に対応する符号に関連づけられた単語を、前記辞書データから検索する、文字入力システム。 - 前記符号は、文字入力機器の操作に合わせた身体の動作に対応付けられ、前記操作によって入力される文字が割り当てられる、請求項1に記載の文字入力システム。
- 前記検出部が指の動作を検出する、請求項1又は請求項2に記載の文字入力システム。
- 前記制御部は、前記検出部によって検出された所定の動作に基づいて単語の入力の終了を認識し、符号に関連づけられた単語の候補を出力する、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の文字入力システム。
- 前記制御部は、符号に関連づけられた複数の単語の候補を出力し、前記検出部により検出された所定の動作に基づいて複数の候補のいずれかの選択を受け付ける、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の文字入力システム。
- 前記制御部は、単語を入力するための身体の動作の途中で、符号に関連づけられた単語の候補が所定数以下なったとき、その候補を出力する、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の文字入力システム。
- 前記記憶部には、複数種類の辞書データが記憶されている、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の文字入力システム。
- 前記制御部は、前記検出部によって検出された所定の動作に基づいて、複数種類の辞書データを切り替えて使用する、請求項7に記載の文字入力システム。
- 複数種類の辞書データは、異なる言語の辞書データである、請求項7又は請求項8に記載の文字入力システム。
- 複数の単語が登録された、コンピュータ読み取り可能な辞書データであって、
前記単語と、その単語を構成する個々の文字が割り当てられた1又は複数の符号とが関連づけて登録され、
複数種類の身体の動作のそれぞれに、入力対象となる文字が割り当てられた所定の前記符号が対応付けられ、
全ての符号又は一部の符号には、複数の前記文字が割り当てられている、辞書データ。 - 複数の単語が登録された辞書データから入力に応じた前記単語を検索する制御部としてコンピュータを機能させるコンピュータプログラムであって、
複数種類の身体の動作のそれぞれに、入力対象となる文字が割り当てられた所定の符号が対応付けられ、
全ての符号又は一部の符号には、複数の前記文字が割り当てられ、
前記辞書データには、前記単語と、その単語を構成する個々の文字が割り当てられた1又は複数の符号とが関連づけて登録されており、
前記制御部は、前記検出部によって検出された動作に対応する符号に関連づけられた単語を、前記辞書データから検索する、コンピュータプログラム。
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