JP2016085100A - 測量システム、設定装置、設定プログラム及び記録媒体 - Google Patents

測量システム、設定装置、設定プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】河川等の測量対象を飛行体による撮影画像に基づいて測量する場合に、作業担当者の作業負担を軽減しながらも、飛行体の飛行経路を適正に設定することが可能な測量システム、設定装置、設定プログラム及び記録媒体を提供する。【解決手段】設定装置70は、自装置の位置を取得し、取得した位置の周囲の地図及び周辺に設定されている候補経路を重畳して表示する。さらに、設定装置70は、測量範囲を取得し、候補経路のうちで、測量範囲内の候補経路を切り出し、切り出した候補経路を含む飛行経路を決定し、決定した飛行経路を地図に重畳して表示する。決定した飛行経路に沿って飛行体10は自律飛行し、測量対象の撮影して画像情報を生成する。処理装置80は、生成された画像情報に基づいて画像処理を行い、3Dモデル画像等の加工画像を生成する。【選択図】図1

Description

本発明は、設定された飛行経路に沿って自律飛行する飛行体と、飛行体の飛行経路を設定する設定装置とを備えた測量システム、そのような測量システムにて用いられる設定装置、そのような設定装置を実現するための設定プログラム、及びそのような設定プログラムを記録した記録媒体に関する。
飛行体に搭載したカメラにより、地形、構造物等の測量対象を撮影する測量システムが知られている。このような測量システムでは、測量対象を複数の位置及び角度から写真撮影し、撮影により得られた複数枚の写真と撮影時の条件(例えば、撮影位置、撮影姿勢等)とに基づいて、3次元座標の取得等の画像処理を用いた写真測量が行われる。
画像処理を用いた写真測量としては、例えば、2つ以上の異なる位置から撮影した写真に写っている共通の点を識別し、各写真の撮影時のカメラ位置から共通点への視線又は光線が交わる点に基づいて3次元座標を求めるステレオ解析による写真測量を挙げることができる。
また、写真測量における調整計算法としては、一般的に、誤差の二乗和を最小化する最小二乗法を用いて各写真の画像間の対応点を空間上で結ぶことにより写真相互間のつながりをつけて3次元座標を計算するバンドル調整法(いわゆるバンドル計算)が主流となっている。
このようなカメラを搭載した飛行体が飛行を行い、飛行中に撮影した測量対象に基づいて測量を行うシステムは、例えば、特許文献1に開示されている。
国際公開第2008/152740号
飛行体を飛行させて測量対象を撮影させる従来の測量方法では、測量の作業担当者が、飛行体の飛行経路を決定し、決定した飛行経路に沿って飛行体を自律飛行するように設定する作業が必要となる。しかしながら、飛行経路の決定及び設定を行う作業担当者には、ある程度の知識及び作業練度が求められる。また、このような資質を有する作業担当者であっても、飛行経路の設定ミス等の誤操作を行うことがあり、例えば、飛行経路の設定ミスは、飛行体の障害物への衝突、バッテリー切れによる墜落等の事故に繋がる恐れもある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、候補経路情報として予め記録されている候補経路から、取得した測量範囲に基づいて切り出した候補経路を飛行体の飛行経路として設定する。これにより、比較的知識が乏しく、作業練度の低い作業担当者であっても、飛行体による測量が可能となり、また設定ミス等のトラブルを防止することができる。即ち、本発明は、作業担当者の負担を軽減することが可能な測量システムの提供を主たる目的とする。
また、本発明は、本発明に係る測量システムにて用いられる設定装置、そのような設定装置を実現するための設定プログラム、及びそのような設定プログラムを記録した記録媒体の提供を他の目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る測量システムは、設定された飛行経路に沿って自律飛行する飛行体と、前記飛行体の飛行経路を設定する設定装置とを備え、前記飛行体は、測量対象を撮影するカメラ、及び自律飛行に要する飛行機構を有する測量システムであって、前記設定装置は、飛行経路の候補となる候補経路を示す候補経路情報を予め記録している候補経路記録部から候補経路情報を読み取る読取手段と、測量範囲を示す範囲情報を取得する範囲取得手段と、前記読取手段により読み取った候補経路情報にて示される候補経路のうちで、前記範囲取得手段が取得した範囲情報により示される測量範囲内の候補経路を切り出す経路切出手段と、前記経路切出手段により切り出した候補経路を含む飛行経路を決定する経路決定手段と、決定した飛行経路を示す経路情報を出力する出力手段とを備え、前記飛行体は、前記設定装置から出力された経路情報に基づく飛行経路に沿って、前記飛行機構により自律飛行する自律飛行手段と、飛行経路を自律飛行中に、前記カメラによる測量対象の撮影に基づいて画像情報を生成する撮影手段とを備えることを特徴とする。
これにより、作業担当者は、測量範囲内で適正な飛行経路を容易に設定することができる。
また、本発明に係る測量システムは、前記設定装置は、画像を表示する表示部と、位置を示す位置情報を取得する初期位置情報取得手段と、前記初期位置情報取得手段が取得した位置情報により示される位置の周囲の地図を、前記表示部に表示させる地図表示手段と、前記経路決定手段が決定した飛行経路を、前記地図表示手段により表示された地図に重畳して、前記表示部に表示させる飛行経路手段とを備えることを特徴とする。
これにより、設定された飛行経路を地図上に表示することができる。
また、本発明に係る測量システムは、前記範囲取得手段は、前記地図表示手段により表示された地図に対して指定された範囲に基づく範囲情報を取得することを特徴とする。
これにより、作業担当者は、地図上で視認しながら測量範囲を設定することがである。
また、本発明に係る測量システムは、前記設定装置は、位置を示す位置情報を取得する初期位置情報取得手段を更に備え、前記範囲取得手段は、前記初期位置情報取得手段が取得した位置情報により示される位置を起点とし、指定された飛行距離、又は飛行時間及び飛行速度に基づく範囲情報を取得することを特徴とする。
これにより、作業担当者は、測量範囲を容易に設定することができる。
また、本発明に係る測量システムは、前記飛行体の撮影に基づいて生成した画像情報を処理する処理装置を更に備え、前記処理装置は、画像情報に係る位置を示す画像位置情報を取得する画像位置情報取得手段と、前記画像位置情報取得手段が取得した画像位置情報及び前記画像情報に基づいて、画像情報にて示される画像を加工した加工画像を生成する画像処理手段とを備えることを特徴とする。
これにより、作業担当者の作業負荷を増加させることなく、加工画像を生成することができる。
また、本発明に係る測量システムは、前記飛行体は、GNSS衛星からの電波を受信する受信機と、飛行経路を自律飛行中に、前記受信機にて自機の位置を示す飛行体位置情報を取得する飛行位置取得手段とを備え、前記画像位置情報取得手段は、前記飛行位置取得手段が取得した飛行体位置情報を画像位置情報として取得することを特徴とする。
これにより、GNSS衛星から受信した電波に基づく位置の特定をすることができるので、高精度な加工画像の生成が可能となる。
また、本発明に係る測量システムは、前記画像位置情報取得手段は、画像情報にて示される画像に含まれる所定の撮影対象の位置を示す標識位置情報を画像位置情報として取得することを特徴とする。
これにより、電子基準点、対空標識等の撮影対象に基づく位置の特定をすることができるので、位置の特定精度を向上させることが可能となる。
また、本発明に係る測量システムは、前記設定装置は、飛行に対する危険物の位置を示す危険物位置情報を取得する手段と、取得した危険物位置情報に基づいて、経路情報にて示される飛行経路を修正する手段とを備えることを特徴とする。
これにより、危険物を避けた飛行経路を設定することが可能となる。
本発明に係る設定装置は、飛行経路に沿って自律飛行する飛行体の飛行経路を設定する設定装置であって、飛行経路の候補となる候補経路を示す候補経路情報を予め記録している候補経路記録部から候補経路情報を読み取る読取手段と、測量範囲を示す範囲情報を取得する範囲取得手段と、前記読取手段により読み取った候補経路情報にて示される候補経路のうちで、前記範囲取得手段が取得した範囲情報により示される測量範囲内の候補経路を切り出す経路切出手段と、前記経路切出手段により切り出した候補経路を含む飛行経路を決定する経路決定手段と、決定した飛行経路を示す経路情報を前記飛行体に設定すべく出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
これにより、作業担当者は、測量範囲内で適正な飛行経路を容易に設定することができる。
本発明に係る設定プログラムは、飛行経路に沿って自律飛行する飛行体の飛行経路を、コンピュータに設定させる設定プログラムであって、飛行経路の候補となる候補経路を示す候補経路情報を予め記録している候補経路記録部から候補経路情報を読み取る読取ステップと、測量範囲を示す範囲情報を取得する範囲取得ステップと、読み取った候補経路情報にて示される候補経路のうちで、取得した範囲情報により示される測量範囲内の候補経路を切り出す経路切出ステップと、切り出した候補経路を含む飛行経路を決定する経路決定ステップと、決定した飛行経路を示す経路情報を前記飛行体に設定すべく出力する出力ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
したがって、本発明に係る設定プログラムを、コンピュータにて実行することにより、コンピュータが本発明に係る設定装置として作動するため、作業担当者は、測量範囲内で適正な飛行経路を容易に設定することができる。
本発明に係る記録媒体は、前記設定プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体。
したがって、本発明に係る記録媒体に記録されている設定プログラムを、コンピュータにて実行することにより、コンピュータが本発明に係る設定装置として作動するため、作業担当者は、測量範囲内で適正な飛行経路を容易に設定することができる。
本発明によれば、飛行体に搭載されたカメラによる撮影に基づく測量において、作業担当者の作業負担を軽減しながらも、適正な飛行経路を設定することが可能である等、優れた効果を奏する。
本発明に係る測量システムの概要を模式的に示す概略図である。 本発明に係る測量システムにて用いられる飛行体の構成例を示すブロック図である。 本発明に係る測量システムにて用いられる飛行体が備える自律飛行機構を模式的に示す概略構成図である。 本発明に係る測量システムにて用いられる飛行体が備える自律飛行機構を模式的に示す概略構成図である。 本発明に係る測量システムにおいて、制御装置にて扱われる情報の形式の一例を概念的に示す説明図である。 本発明に係る測量システムにおいて、制御装置にて扱われる情報の形式の一例を概念的に示す説明図である。 本発明に係る測量システムにて用いられる設定装置の構成例を示すブロック図である。 本発明に係る測量システムにて用いられる候補経路データベースの記録内容の一例を概念的に示す説明図である。 本発明に係る測量システムにおいて設定される候補経路の一例を概念的に示す模式図である。 本発明に係る測量システムにて用いられる処理装置の構成例を示すブロック図である。 本発明に係る測量システムにて用いられる測量情報データベースの記録内容の一例を概念的に示す説明図である。 本発明に係る測量システムにて用いられる加工手順テーブルの記録内容の一例を概念的に示す説明図である。 本発明に係る測量システムにて用いられる加工画像データベースの記録内容の一例を概念的に示す説明図である。 本発明に係る測量システムにて用いられる設定装置の飛行経路設定処理の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る設定装置の表示部に表示される表示内容の一例を示す説明図である。 本発明に係る設定装置の表示部に表示される表示内容の一例を示す説明図である。 本発明に係る設定装置の表示部に表示される表示内容の一例を示す説明図である。 本発明に係る測量システムにて用いられる飛行体の測量処理の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る測量システムにて用いられる処理装置の画像加工処理の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る測量システムにて用いられる対空標識の準備作業の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る測量システムにて用いられる処理装置の画像加工処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具現化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
[測量システムの全体構成]
図1は、本発明に係る測量システムの概要を模式的に示す概略図である。図1に例示した測量システムでは、自律飛行可能な飛行体10を用いて写真撮影に基づく測量を行う。また、測量において、例えば、飛行体10の飛行経路の決定に際し、GNSS(Global Navigation Satellite System:全地球測位システム)による位置特定が実施される。GNSS(Global Navigation Satellite System:全地球測位システム)としては、GPS:Global Positioning System(米国)、GLONASS:GLObal'naya NAvigatsionnaya Sputnikovaya Sistema(ロシア)、ガリレオ:Galileo(欧州)、コンパス:Compass(中国)、QZSS:Quasi-Zenith Satellite System(日本)等のシステムを例示することができる。なお、以降の説明では、GNSSとして、GPSを用いた例について説明する。
飛行体10は、例えば、無人飛行体(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)の一種である小型無人ヘリコプターが用いられる。小型無人ヘリコプターとしては、ローターの数が1つのものであっても良く、複数のローターが機体11の周りに均等に配設されたマルチコプターであっても良い。マルチコプターとしては、4つのローターを有するクアッドコプター、6つのローターを有するヘキサコプター、8つのローターを有するオプトコプター等の飛行体10を例示することができる。図1では、8つのローターを有するオプトコプターが飛行体10として例示されている。
飛行体10は、設定装置70により設定された飛行経路に沿って自律飛行を行い、搭載されているカメラ30により、測量対象を撮影する。設定装置70は、ノート型コンピュータ、タブレット型コンピュータ等の持ち運びが可能なコンピュータを用いて構成される。
飛行体10は、GPS衛星100からの電波を受信するGPS受信機20を搭載しており、GPS衛星100からの電波に基づいて日付、時刻、緯度、経度、楕円体高といった情報を取得することができる。なお、設定装置70にも、GPS衛星100からの電波を受信するGPS受信部78(図6参照)が搭載されている。GPS衛星100から取得する楕円体高とは、地球の重力の等ポテンシャル面を示すジオイド面に近似される楕円体の表面に対する垂直な高さであり、楕円体高とジオイド面とから、標高を算出することができる。さらに、楕円体高又は楕円体高から算出した標高は、後述するように、地表面からの高さを示す対地高度に換算することができる。
また、測量システムでは、飛行体10の撮影に基づいて生成した画像情報を処理するサーバコンピュータ等のコンピュータにて構成される処理装置80が用いられる。
このような様々な装置を用いて構成される本発明に係る測量システムにおいて、測量作業を担当する作業担当者は、飛行体10及び設定装置70を所持して現地に赴き、設定装置70により飛行体10の飛行経路の設定等の作業を行う。そして、飛行体10の撮影により得られた画像は、処理装置80にて画像処理を実行することにより、測量結果としての加工画像に加工される。このような工程において、本発明に係る測量システムは、飛行体10の飛行経路の設定、対空標識(GCP:Grand Control Point)の設置、撮影により得られた画像に対する加工等の作業を省略又は簡略化することが可能である。従って、作業担当者の負担を軽減すると共に、飛行経路の設定ミス等の作業ミスの発生を防止することができる。
[各種装置の構成]
図2は、本発明に係る測量システムにて用いられる飛行体10の構成例を示すブロック図である。飛行体10は、GPS受信機20、カメラ30、電源40、自律飛行機構50等の各種機構を搭載しており、更に、これらの機構を制御する制御装置60を搭載している。
GPS受信機20は、GPSアンテナ21(図1、図3及び図4参照)を備え、GPS衛星100(図1参照)からの電波をGPSアンテナ21で受信し、GPS衛星100からの電波に基づいて日付、時刻、緯度、経度、楕円体高といった情報を取得することができるように構成されている。具体的には、GPS受信機20は、NMEA(National Marine Electronics Association)規格により、GGA(Global Positioning System Fix Data)から時刻(協定世界時、UTC:Coordinated Universal Time)、緯度、経度、楕円体高を、ZDA(Time & Date)から日付(西暦、年、月、日)(UTC)を取得するように構成されている。なお、GPS受信機20におけるGPSアンテナ21は、正確な位置を含む撮影情報の値を取得するという観点から、カメラ30における撮像部の近傍に設けられている。
カメラ30は、飛行体10に搭載されて飛行体10から地形、構造物等の測量対象を撮影する機構であり、また、カメラ30は、撮影及び画像データの生成に要するクロック機能等の各種機能を有している。そして、カメラ30は、撮影した写真の画像データとクロック機能により得られる写真を撮影した時の日時(日付及び時刻)である撮影日時とを対応付けてSD(Secure Digital)メモリーカード等の第1記録媒体M1に記録する。
詳しくは、カメラ30は、撮影した写真の画像データを、撮影日時、緯度、経度及び楕円体高を含む予め定めた所定の情報を埋め込み可能に規格化された画像ファイルデータフォーマット(例えば、Exif(登録商標):Exchangeable image file format)の形式で第1記録媒体M1に記録する構成とされている。なお、緯度、経度、楕円体高等の情報を画像データのファイル名として記録しても良く、また画像データと関連付けてこれらの情報を示したテキストファイルを記録するようにしても良い。
電源40は、自律飛行機構50及び制御装置60に電力を供給する二次電池等のバッテリーであり、電源40の残電力等の情報は、制御部61により管理されている。
自律飛行機構50は、飛行体10が自律飛行を行うための機構であり、姿勢安定化部51(所謂、スタビライザー)、回転翼52、GPS受信機53等の様々な装置を搭載している。
制御装置60により直接制御されるGPS受信機20は、主としてカメラ30による撮影に係る情報を取得するために用いられるのに対し、自律飛行機構50が備えるGPS受信機53は、主として飛行体10の自律飛行に用いられる。このため、制御装置60側のGPS受信機20は、精度が重要視されるが、自律飛行機構50側のGPS受信機53は、感度が重要視される。
図3及び図4は、本発明に係る測量システムにて用いられる飛行体10が備える自律飛行機構50を模式的に示す概略構成図である。図3及び図4では、自律飛行機構50の姿勢安定化部51を主として示しており、図3(a)は、正面図であり、図3(b)は、側面図である。また、図4(a)は、機体11が左右方向に傾いた状態での機体11と姿勢安定化部51との位置関係を示す正面図であり、図4(b)は、機体11が前後方向に傾いた状態での機体11と姿勢安定化部51との位置関係を示す側面図である。
姿勢安定化部51は、機体11の下部に設けられており、支持部材(具体的には支持フレーム)511と、保持部材512とを備えている。支持部材511は、機体11に対して、前後方向に沿った第1回転軸線A(具体的には回転軸511a)回りに回転自在に設けられている。保持部材512は、支持部材511に対して、左右方向に沿った第2回転軸線B(具体的には回転軸512a)回りに回転自在に設けられている。
そして、カメラ30は、保持部材512に対して着脱可能に保持されている。保持部材512は、カメラ30のレンズ32を任意の方向に向けることが可能となるように構成されている。ここで、図3及び図4中の符号Cで示す点は、カメラ30の撮像中心Cとなっており、支持部材511と保持部材512との構成だけを考えた場合において左右方向に沿った第2回転軸線B回りに機体11が傾いても撮像中心Cがズレないようにするために、第2回転軸線Bと撮像中心Cとを合致させている。
また、GPSアンテナ21は、機体11の姿勢に関わらず、平面的に見て機体11の撮像中心Cに、換言すれば、撮像中心Cを通る鉛直な仮想直線D(図4参照)上に(具体的にはカメラ30の上方に)配設されている。なお、例えば、後述するように姿勢を検出し、検出した姿勢に基づく演算処理にて補正することが可能であれば、GPSアンテナ21が、必ずしも仮想直線D上に配設されている必要は無い。
このような構成を備えた姿勢安定化部51では、正面から見た時(図4(a)参照)、機体11がたとえ左右方向であるローリング方向A1に傾いたとしても、支持部材511は、機体11に対して第1回転軸線Aを中心に相対的に回転することができると共に、側面から見た時(図4(b)参照)、機体11がたとえ前後方向であるピッチング方向B1に傾いたとしても、保持部材512は、支持部材511に対して第2回転軸線Bを中心に相対的に回転することができる。これにより、機体11がたとえローリング方向A1及び/又はピッチング方向B1に傾いたとしても、支持部材511及び保持部材512を介して機体11に支持されたカメラ30を常に水平状態を保つことが可能となる。
なお、ここでは、姿勢安定化部51が機械的な構造により姿勢を安定させる構成を例示しているが、ジャイロ機構を搭載して計算により姿勢を安定させる等の他の方法を用いることも可能である。即ち、姿勢安定化部51が、ジャイロ機構により検出したヨーイング方向、ローリング方向A1及びピッチング方向B1に基づく演算処理により、姿勢座標の検出及び補正を行うように構成することも可能である。
ところで、GPSアンテナ21は、機体11に設けられていると、機体11の姿勢が傾くことで、機体11が水平な状態に比べ、ローリング方向A1及び/又はピッチング方向B1のズレが発生するが、本実施形態では、前述のように、機体11の姿勢に関わらず、平面的に見て機体11の撮像中心Cに配設されている。詳しくは、GPSアンテナ21は、図3及び図4に示すように、支持アーム部材(具体的には取り付けフレーム)513を介して、カメラ30を保持して水平姿勢が維持される保持部材512に設けられている。そのため、GPSアンテナ21の中心と撮像中心Cとの間のズレは、鉛直方向の距離L(図4参照)だけとなる。なお、距離Lの鉛直方向のズレは、測定精度に対し許容範囲内とされている。
図2に戻り、制御装置60について更に説明する。制御装置60は、上述したGPS受信機20、カメラ30、電源40、自律飛行機構50等の各種機構に対する制御を司る装置である。制御装置60は、制御の主体となるCPU(Central Processing Unit)等の制御部61と、制御部61の制御に関する各種情報を記憶する記憶部62とを備えている。
記憶部62は、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発メモリ62aと、RAM(Random Access Memory)等の揮発メモリ62bと、第1記録媒体M1に対して情報の読み書きを行う補助記憶部62cとを備えている。第1記録媒体M1としては、例えば、SDメモリーカード等の記録媒体を用いることができる。
このように構成された制御装置60は、記憶部62が有する不揮発メモリ62aに予め記憶されている制御プログラム及びデータ等の各種情報を読み取り、揮発メモリ62bに一時的に記憶させて実行することにより、各機構の動作を制御する。
制御装置60の制御に基づいて、GPS受信機20は、GPS受信機20からの電波を受信して位置を示す情報を取得し、カメラ30は、撮影により画像情報を生成する。このようにして得られた情報は、記憶部62に記憶される。
記憶部62に記憶される情報の形式(フォーマット)について説明する。図5A及び図5Bは、本発明に係る測量システムにおいて、制御装置60にて扱われる情報の形式の一例を概念的に示す説明図である。
図5Aは、カメラ30の撮影に基づいて生成される画像情報の記録形式の一例を示している。撮影により得られた画像をデータ化した画像情報は、撮影時刻を示すデータが付加された形式で記憶部62に記憶される。
図5Bは、GPS受信機20により取得される情報の記録形式の一例を示している。GPS受信機20により取得される位置を示す情報は、撮影位置を、緯度、経度及び楕円体高により示す飛行体位置情報として記録される。また、飛行体位置情報には、撮影指示時刻を示す情報及びGPS情報取得時刻を示す情報が付加される。撮影指示時刻とは、制御装置60からカメラ30に対し、シャッターを切って撮影させる命令である撮影信号を送信した時刻を示すデータである。GPS情報取得時刻とは、GPS受信機20がGPS衛星100からの電波を受信した時刻を示すデータである。
GPS情報の取得は、例えば、GPS衛星100からの電波を受信する1秒等のGPS受信周期のm倍(mは1以上の整数)の周期で実施される。そして、GPS情報の取得と同期するように制御装置60は撮影信号を出力する。ただし、撮影信号の出力からカメラ30のシャッターが切られるまでの間に遅れ時間が生じる。そこで、予め撮影信号の出力からシャッターが切られて撮影が行われるまでの遅れ時間を測定しておき、測定した遅れ時間を加味して、撮影信号の出力時間を調整することにより、GPS情報を取得する時刻と実際に撮影された時刻とを同期させることが可能となる。
このように、GPS受信機20によりGPS情報を取得した時刻と、カメラ30にて撮影した時刻とを同期させることにより、遅れ時間に起因する測量誤差の発生を防止し、測量精度を向上させることができる。
また、ここでは、飛行体位置情報として、楕円体高を示す情報を記録する形態を示しているが、ジオイド面を示す情報を別途取得し、GPS受信機20により取得された楕円体高を示す情報及びジオイド面を示す情報から、標高を示す情報を算出し、算出した標高を示す情報を飛行体位置情報として記録するようにしても良い。このような楕円体高から標高への換算は、制御装置60にて実行されるものとするが、GPS受信機20、カメラ30等の制御装置60以外の機構に換算機能を実装する等、適宜設計することが可能である。
なお、画像情報、飛行体位置情報等の各種情報は、必ずしも制御装置60の記憶部62に記憶する必要は無く、必要に応じて、GPS受信機20、カメラ30等の他の機構で記憶するようにしても良い。
図6は、本発明に係る測量システムにて用いられる設定装置70の構成例を示すブロック図である。設定装置70は、制御部71、記録部72、記憶部73、補助記憶部74、表示部75、入力部76、通信部77、GPS受信部78等の各種機構を備えている。
制御部71は、装置全体を制御するCPU等の機構である。記録部72は、ハードディスク、半導体メモリ等の不揮発メモリを用いて構成される機構であり、各種プログラム及びデータ等の情報を記録する。記憶部73は、RAM等の揮発メモリを用いて構成される機構である。
補助記憶部74は、CD-ROM、DVD−ROM等の光ディスクにアクセス可能なディスクドライブ、SDメモリーカード等のカード型メモリにアクセス可能なカードスロット等の機構であり、光ディスク、カード型メモリ等の第2記録媒体M2にアクセスし、各種情報の読み取り及び書き込みを行う。
設定装置70は、補助記憶部74により、本発明に係る設定プログラムPG等の各種プログラム及びデータ等の各種情報を第2記録媒体M2から読み取り、記録部72に記録する。そして、記録部72に記録した本発明の設定プログラムPG等の各種情報を読み取り、記憶部73に記憶させて制御部71にて実行することにより、ノート型コンピュータ等のコンピュータは、本発明の設定装置70として機能し、各種処理を実行する。
また、記録部72の記録領域の一部は、飛行体10の飛行経路の候補となる候補経路を記録する候補経路データベース72a(候補経路記録部)として用いられており、候補経路データベース72aに記録されている候補経路情報は、制御部71から適宜アクセス可能となっている。なお、記録部72の記録領域の一部を候補経路データベース72aとするのではなく、設定装置70からアクセス可能な他の記録装置に候補経路データベース72aを設けるようにしても良い。
図7は、本発明に係る測量システムにて用いられる候補経路データベース72aの記録内容の一例を概念的に示す説明図である。候補経路は、飛行体10の飛行経路の候補となる経路であり、監視対象となる各地の河川、海岸、崖、その他注意を要する地形上に設定されている。候補経路データベース72aに記録されている候補経路は、本来曲線部分及び直線部分を含んで構成される候補経路を直線部分のみの連続する線分の集合に近似して定義したものである。図7に例示した候補経路データベース72aでは、連続する直線部分を構成する線分の各端点(通過点)毎に、座標等のデータを含むレコードとした形態にて示している。各端点は、通過点a、通過点b、通過点c、…とし、座標は、緯度、経度及び対地高度により示されている。対地高度は、地表面の高度を0とした場合の高度であり、本実施形態では、飛行体10を飛行させるべく地上に載置した状態の高度を0として近似する。また、各通過点について、停止時間、許容半径、水平速度、垂直速度、動作等の各種情報が記録されている。停止時間は、飛行体10が、その地点に到達した場合に、その地点で停止する時間を示す情報である。許容半径は、飛行体10がその地点に到達したと見なされる範囲の設定値を示す情報である。例えば、通過点bの許容半径が25mである場合、飛行体10が、通過点bの座標位置から25m以内の範囲に到達した場合に、通過点bに到達したものとして各種処理が実行される。水平速度及び垂直速度は、その地点までの移動速度の設定値を示す情報である。動作は、その地点に到達した場合に実行すべき命令を示す情報である。例えば、「レンズ32を所定の方向を向けよ」、「写真撮影せよ」等の命令を示す情報が格納される。なお、候補経路は、必ずしも通過点の座標で示す必要は無く、例えば、ベクトルデータとして示す等、適宜設計することが可能である。また、候補経路の高度を一定とする場合、高度を示す座標を省略することが可能である。
図8は、本発明に係る測量システムにおいて定義される候補経路の一例を概念的に示す模式図である。図8は、図7に示す候補経路データベース72aの記録内容に基づいて定義される候補経路の一例を示している。図8は、測量対象の候補となる地形である河川R及びその周辺を鳥瞰図として示し、河川R上に、河川Rに沿って定義される候補経路を実線で示し、候補経路を地上に投影した線を破線で示している。また、候補経路上の黒丸は、通過点a、通過点b、通過点c、…を示しており、候補経路データベース72aに記録されている座標に対応している。なお、図8では、比較的幅の狭い河川Rを測量対象とするため、候補経路は、河川Rに沿って、河川Rの両岸近傍に設定されているが、例えば、河口付近等の測量対象に一定の広がりがある区域の場合、候補経路は、測量漏れを防止すべく蛇行した経路として設定される。
本発明に係る測量システムを適用した測量が必要となる地域及び地形は数多く存在するが、候補経路データベース72aには、そのような地域及び地形の測量に適した候補経路が予め記録されている。なお、候補経路データベース72aに記録される候補経路は、適宜追加、修正等の編集作業が可能である。
さらに、記録部72の記録領域の一部には、地図データ72bが記録されている。記録部72に記録されている地図データ72bは、航空写真、衛星写真、地形図、市街図、道路図等の地図に関するデータであり、位置を示す緯度経度情報が含まれている。このような地図に関するデータは、NTT空間情報株式会社、グーグル(google)社(米国)等の事業体にて提供されており、例えば、インターネット等の通信網を介してダウンロードすることができる。また、これらの地図に関するデータに、国土交通省国土地理院から提供されている基盤地図情報の数値標高モデル(DEM)を組み合わせて使用するようにしても良い。各社から提供されている地図に関するデータは、全国分のデータを一括でダウンロードできるタイプ、地域毎にデータをダウンロードするタイプ等の様々な形式で提供されており、記録容量、通信環境等の仕様に応じて適したタイプを選択することができる。
図6に戻り、設定装置70について更に説明する。表示部75は、各種情報を表示する液晶モニタ等の機構である。入力部76は、作業担当者の操作入力を受け付けるキーボード、マウス等の機構である。なお、表示部75及び入力部76を一体化させた液晶タッチパネル等の機構を用いることも可能である。
通信部77は、無線通信、有線通信等の通信を行う際に用いられる通信回路である。通信インフラが確立されている場合、通信部77を介して他の装置、例えば飛行体10、処理装置80等の装置と通信を行うことができる。
GPS受信部78は、GPS衛星100からの電波を受信し、GPS衛星100からの電波に基づいて日付、時刻、緯度、経度、標高等の情報を取得するための機構である。
図9は、本発明に係る測量システムにて用いられる処理装置80の構成例を示すブロック図である。処理装置80は、制御部81、記録部82、記憶部83、通信部84等の各種機構を備えている。
制御部81は、装置全体を制御するCPU等の機構である。記録部82は、ハードディスク、半導体メモリ等の不揮発メモリを用いて構成される機構である。記憶部83は、RAM等の揮発メモリを用いて構成される機構である。
記録部82には、画像処理プログラム等の各種プログラム及びデータ等の情報が記録されている。また、記録部82の記録領域の一部は、測量情報データベース82a(測量情報DB)、加工手順テーブル82b(加工手順TB)、加工画像データベース82c(加工画像DB)等の各種データベースとして用いられている。
図10Aは、本発明に係る測量システムにて用いられる測量情報データベース32aの記録内容の一例を概念的に示す説明図である。測量情報データベース32aは、飛行体10を用いた測量により得られた測量情報を記録するデータベースである。測量情報データベース32aには、IDに対応付けて、原測量情報、補正測量情報等の各種情報が記録されている。
IDは、測量情報データベース32aの記録内容を識別するために付与された情報であり、例えば、個々の測量、測量を行う事業体、測量を行う作業担当者、飛行体10、設定装置70等の識別対象を特定するための情報である。なお、これら複数の識別対象を関連付けるために、例えば、測量情報を送信する飛行体10の識別情報、測量を示す識別情報等の複数の識別情報を関連付けるテーブルを別途設けても良い。
原測量情報は、飛行体10から受信した測量に関する情報であり、飛行体10において、カメラ30の撮影に基づいて生成される画像情報、撮影時刻等の情報、及びGPS受信機20により取得される撮影指示時刻、GPS取得時刻、飛行体位置情報等の情報である。
補正測量情報は、原測量情報を補正した情報であり、原測量情報を補正して得られた画像情報及び補正した画像情報に対応する補正位置情報、補正時刻情報等の情報である。
図10Bは、本発明に係る測量システムにて用いられる加工手順テーブル82bの記録内容の一例を概念的に示す説明図である。加工手順テーブル82bは、測量情報に対する画像処理等の対応の手順を記録するテーブルである。加工手順テーブル82bには、IDに対応付けて、補正方法、補正用情報、画像処理方法等の手順に関する情報が記録されている。
加工手順テーブル82bにおけるIDは、測量情報データベース82aに記録されているIDと同じ情報又は該IDに対応付けられた情報である。
補正方法は、飛行体10から受信した原測量情報の補正方法を規定した項目であり、補正用情報とは、補正方法として規定される処理に用いられる情報を規定した項目である。例えば、画像に含まれる基準点の正確な緯度、経度及び標高を示す情報が補正用情報として用いられる。
画像処理方法は、カメラ30の撮影により得られた画像を示す画像情報に対する加工方法を規定した項目である。
図10Cは、本発明に係る測量システムにて用いられる加工画像データベース82cの記録内容の一例を概念的に示す説明図である。加工画像データベース82cには、IDに対応付けて加工画像を示す情報が記録されている。
加工画像データベース82cにおけるIDは、測量情報データベース82aに記録されているIDと同じ情報又は記録されているIDに対応付けられた情報である。
加工画像とは、加工手順テーブル82bに示されている加工方法に基づく画像処理により加工された画像を示す情報であり、測量結果として用いられる。
[作業手順及び処理手順]
次に、このような各種装置を用いた本発明に係る測量システムにおける測量に関する作業担当者の作業手順及び各種装置の処理手順について説明する。なお、本発明に係る測量システムを適用した測量方法は、様々な形態に展開することが可能であるが、ここでは、そのうちの二例について説明する。
実施例1.
図11は、本発明に係る測量システムにて用いられる設定装置70の飛行経路設定処理の一例を示すフローチャートである。飛行体10を用いて測量作業を行う作業担当者は、設定装置70を操作し、経路設定操作を行う。具体的には、飛行体10を離陸位置に載置し、その近傍で設定装置70に対し、アプリケーションプログラムとして記録されている設定プログラムPGを起動し、測量を開始させる所定の操作、例えば、所定のアイコンのクリックによる測量開始命令の入力を行う。
設定装置70は、制御部71の制御により、設定プログラムPG等の各種プログラムを実行し、飛行経路設定処理を実行する。以下に、制御部71が実行する飛行経路設定処理の一例を説明する。
設定装置70の制御部71は、入力部76から測量を開始させるための経路設定操作を受け付ける(S101)。
経路設定操作を受け付け、制御部71は、GPS受信部78により、GPS衛星100からの電波を受信して、自装置の位置を示す位置情報を初期位置情報として取得する(S102)。なお、GPS受信部78を有していない設定装置70を用いる場合、アクセス可能な無線基地局の位置に基づいて位置情報を取得するようにしても良い。また、作業担当者が所持しているGPS装置にて位置情報を取得し、取得した位置情報を作業担当者が設定装置70に入力するようにして良く、更には、位置情報に代替可能な情報、例えば住所等の情報を入力するようにしても良い。
制御部71は、取得した初期位置情報が示す位置の周囲の地図を地図データ72bに基づいて表示部75に表示する(S103)。ステップS103では、記録部72に記録されている地図データ72bを読み取り、読み取った地図データ72bから、初期位置情報が示す緯度及び経度に基づいて表示すべき周辺区域を特定し、特定した周辺区域の地図を表示部75に表示する。
さらに、制御部71は、取得した初期位置情報が示す位置の周辺に設定されている候補経路を示す候補経路情報を候補経路データベース72aから読み取り(S104)、読み取った候補経路情報にて示される候補経路を、地図に重畳して表示部75に表示する(S105)。ステップS104では、記録部72に記録されている候補経路情報を候補経路データベース72aを読み取る。ステップS105では、読み取った候補経路情報から、初期位置情報が示す緯度及び経度に基づいて、表示部75に表示すべき周辺区域を特定し、特定した周辺区域に設定されている候補経路を、ステップS103にて表示した地図に重畳して表示する。
図12は、本発明に係る設定装置70の表示部75に表示される表示内容の一例を示す説明図である。図12は、ステップS104にて表示される表示内容を示している。図12に示すように、鳥瞰図として示した地図データ72bに基づく地図に、候補経路情報にて示される候補経路が重畳して表示されている。作業担当者は、図12として示した表示内容を視認することにより、周辺区域で飛行体10を飛行させるべき経路を把握することができる。
そして、作業担当者は、入力部76により、測量範囲を示す範囲情報を入力する。範囲情報の入力は、地図に対して、測量範囲とすべき範囲を指定することにより行われる。より具体的には、地図上で測量範囲とすべき範囲を矩形、円形等の図形で囲むことにより行われる。また、他の範囲情報の入力方法として、作業担当者は、飛行距離を指定する入力を行う。設定装置70では、初期位置情報により示される位置を起点とし、指定された飛行距離内で飛行可能な範囲を測量範囲として計算する。さらに、他の範囲情報の入力として、作業担当者は、飛行時間及び飛行速度を指定する入力を行う。設定装置70では、飛行時間及び飛行速度に基づいて飛行距離を算出することができるので、算出した飛行距離に基づき測量範囲を計算することができる。なお、飛行速度に関しては予め設定装置70に記録しておくことで入力を省略することができる。この場合、作業担当者は、飛行時間のみを入力することになる。
図13は、本発明に係る設定装置70の表示部75に表示される表示内容の一例を示す説明図である。図13は、ステップS105にて、候補経路が重畳表示された地図に対し、測量範囲が指定された状態を示している。図13では、鳥瞰図として示された地図上において、指定された矩形の測量範囲を一点鎖線で示している。なお、図13では、地図を鳥瞰図として示しているが、測量範囲の設定時には平面図として表示するようにしても良い。
図11に示すフローチャートに戻り、制御部71は、入力部76からの入力に基づいて測量範囲を示す範囲情報を取得し(S106)、候補経路情報にて示される候補経路のうちで、取得した範囲情報により示される測量範囲内の候補経路を切り出す(S107)。
そして、制御部71は、切り出した候補経路を含む飛行経路を決定し(S108)、決定した飛行経路を、地図に重畳して表示部75に表示する(S109)。ステップS108では、初期位置情報が示す位置を、飛行体10の離着陸点とし、離着陸点から離陸した飛行体10が、候補経路の高さまで上昇し、上昇後、候補経路まで水平飛行し、候補経路に沿って飛行後、離着陸点の上まで戻り、下降して離着陸点に着陸する経路を飛行経路として決定する。なお、図13等に示すように、切り出された候補経路が閉じた経路ではない場合、切り出された経路の端部を結ぶように飛行経路が決定される。
図14は、本発明に係る設定装置70の表示部75に表示される表示内容の一例を示す説明図である。図14は、ステップS108にて決定された飛行経路が、ステップS109にて地図上に重畳表示された状態を示している。図14では、飛行経路近傍の鳥瞰図に飛行経路を重畳表示している。なお、飛行経路と共に、総飛行距離、予想飛行時間等の飛行経路に関する様々な情報を表示部75に表示するようにしてもよい。
図14において、実線が決定された飛行経路を示しており、飛行経路は、指定された測量範囲に基づいて切り出された点線で示す候補経路を含んでいる。元の候補経路は、河川Rの両岸近傍に沿って設定されていたため、切り出された候補経路は、測量範囲で途切れることになるが、途切れた端部を結ぶように飛行経路が決定される。また、離着陸点は、初期位置情報により示される位置、ここでは、設定装置70の位置である。また、ステップS103において、制御部71は、飛行経路と共に、総飛行距離、予想飛行時間等の飛行経路に関する様々な情報を表示部75に表示する。
表示部75に表示された飛行経路を視認した作業担当者は、必要に応じて飛行経路の短縮、延長等の修正を行うことができる。
作業担当者が修正の入力を行った場合、制御部71は、入力部76から飛行経路の修正を受け付ける(S110)。
また、制御部71は、危険物の存在位置を示す危険物位置情報を取得する(S111)。危険物とは、飛行経路の周辺で飛行の障害となり得る高圧電線、高速道路、鉄道の架線(線路を含む)等の建造物、更には、落石、倒木等の自然物である。危険物位置情報の取得は、周囲を視認した作業担当者が入力部76から入力するようにしても良く、また、通信部77から通信網を介して取得するようにしても良い。通信網を介して取得する方法としては、例えば、公共工事等の工事を行う事業体(官公庁を含む)、自然災害を観測する事業体、その他、通信サービスを利用可能な一般ユーザが、危険物に関する情報を所定のサーバコンピュータにアップロード可能なシステムを構築し、当該システムからダウンロードすることにより取得する方法等の取得方法を例示することができる。
制御部71は、ステップS110にて受け付けた飛行経路の修正及びステップS111にて取得した危険物位置情報に基づいて飛行経路を修正する(S112)。飛行経路の修正が行われた場合、制御部71は、修正後の飛行経路を表示部75に表示する(S113)。なお、説明の便宜上、ステップS110の飛行経路修正の受け付け、ステップS111の危険物位置情報の取得及びステップS112の飛行経路の修正を、この順で行う形態を示したが、飛行経路の修正の受け付け及び危険物位置情報の取得は順序を逆にしても良く、また、繰り返し行っても良い。更に、ステップS113における飛行経路の修正及び修正後の飛行経路の表示は、飛行経路が修正される毎に行う様にしても良い。
そして、制御部71は、飛行経路を決定し、決定した飛行経路を示す飛行経路情報を出力する(S114)。出力される飛行経路は、ステップS108にて決定された飛行経路であり、修正が行われた場合は、ステップS112にて決定される修正後の飛行経路である。また、飛行経路の決定は、必要に応じて作業担当者の確認を要求するようにしても良い。ステップS114の飛行経路情報の出力は、飛行体10に対する出力である。具体的には、飛行経路情報の出力とは、飛行体10にて読み取り可能なSDメモリーカードへの補助記憶部74による飛行経路情報の書き込みを示す。
このようにして、本発明に係る測量システムにて用いられる設定装置70の飛行経路設定処理が実行される。
図15は、本発明に係る測量システムにて用いられる飛行体10の測量処理の一例を示すフローチャートである。飛行体10は、制御装置60の制御により、測量処理を実行する。以下に、制御装置60が実行する測量処理の一例を説明する。
飛行体10の制御装置60は、設定装置70から出力された飛行経路情報を取得する(S201)。ステップS201では、設定装置70からの出力形式に応じた方法で飛行経路の取得が行われる。即ち、設定装置70にて、飛行経路情報がSDメモリーカードに書き込まれた場合、作業担当者は、当該SDメモリーカードを記憶部62に挿入し、飛行体10は、記憶部62により、記録されている飛行経路情報の読み取りにより取得する。なお、設定装置70及び飛行体10間を通信可能に構成し、通信により飛行経路情報の出力及び取得を行うようにしても良い。この場合、飛行経路設定処理におけるステップS114の飛行経路情報の出力とは、飛行経路情報を無線又は有線の通信方法により送信する処理を示し、ステップS201の飛行経路情報の取得とは、送信された飛行経路情報を受信する処理を示す。
そして、飛行体10は、制御装置60の制御に基づき自律飛行機構50が動作して、離陸し(S202)、飛行経路情報にて示される飛行経路に沿って上昇及び水平飛行し、測量開始点に到達する(S203)。飛行体10は、候補経路に沿って測量を行うので、ここでは、離陸後の飛行経路のうちで元の候補経路に到達した点を測量開始点という。
飛行経路に到達後、飛行体10は、制御装置60の制御により、自律飛行機構50にて飛行経路に沿った自律飛行を行い(S204)、GPS受信機20にてGPS衛星100からの電波を受信して、自機の位置を示す位置情報を飛行体位置情報として取得し(S205)、カメラ30にて測量対象を撮影し、撮影に基づいて画像情報を生成する(S206)。ステップS204の自律飛行、ステップS205の飛行体位置情報の取得、並びにステップS206の測量対象の撮影及び画像情報の生成は並行して実行される。即ち、飛行体10は、自律飛行中に、飛行体位置情報の取得並びに撮影及び画像情報の生成を所定の周期で継続的に実行する。そして、制御装置60は、取得した飛行体位置情報及び生成した画像情報を、記憶部62に逐次記憶する。
そして、飛行体10は、制御装置60の制御に基づく自律飛行機構50の動作により、元の候補経路に対応する飛行経路を周回して測量を完了し(S207)、着陸点に向かって下降し、着陸する(S208)。自律飛行中、制御装置60は、電源40の電力残量を一定の周期で検出し、検出された電力残量及び電力消費速度により求まる飛行可能距離と、着陸点までの距離とを比較する。そして、制御装置60は、飛行可能距離と着陸点までの距離との差が所定値以下になった場合、設定された飛行経路から離脱し、着陸点に向かうように制御する。これにより、バッテリー切れによる墜落を防止することができる。
そして、飛行体10は、制御装置60の制御により、記憶部62に記憶した画像情報、飛行体位置情報等の各種情報を出力し(S208)、処理を終了する。ステップS208における各種情報の出力とは、記憶部62に挿入されたSDメモリーカード等の記録媒体への書き込みを示す。なお、飛行体10と、設定装置70とが通信可能である場合、飛行体10から設定装置70へ各種情報を送信することで出力としても良い。
このようにして、本発明に係る測量システムにて用いられる飛行体10の測量処理が実行される。
飛行体10の測量処理のステップS208により、SDメモリーカード等の記録媒体に出力された画像情報、飛行体位置情報等の各種情報は、処理装置80へ送信される。処理装置80への送信は、例えば、各種情報が記録された記録媒体を設定装置70にて読み取り、設定装置70からインターネット等の通信網を介して行われる。なお、記録媒体から各種情報を読み取る機能及び処理装置80と通信する機能を有していれば、設定装置70以外の装置を用いて各種情報の送信をするようにしても良い。また、処理の迅速化のためには、測量場所において、設定装置70が、無線通信網を介して処理装置80にアクセスすることが望ましいが、例えば災害現場等においては必ずしも無線通信網が機能しているとは限らない。そのような場合、作業担当者が、通信環境が整っている区域又は建造物まで記録媒体を持参し、整った通信環境下で各種情報を送信する作業を行うことになる。
図16は、本発明に係る測量システムにて用いられる処理装置80の画像加工処理の一例を示すフローチャートである。処理装置80は、制御部81の制御により、飛行体10の測量により得られた原測量情報に基づいて、画像情報を加工する画像加工処理を実行する。以下に、処理装置80が実行する画像加工処理の一例を説明する。
処理装置80の制御部81は、通信部84により、飛行体10から送信された画像情報、飛行体位置情報等の各種情報を受信し(S301)、受信した画像情報、飛行体位置情報等の各種情報を原測量情報として記録部82の測量情報データベース82aに記録する(S302)。
制御部81は、通信部84により、インターネット等の通信網を介して、設置位置が既知である基準点に係る基準点情報を取得する(S303)。ステップS303で取得する基準点情報とは、例えば、全国各地に設置されたGNSS連続観測点となる電子基準点の位置を示す緯度、経度、標高等の情報である。このような基準点情報は、例えば、国土交通省国土地理院によりインターネット等の通信網上で提供されている。
制御部81は、ステップS302にて記録した原測量情報及びステップS303にて取得した基準点情報に基づく解析を行って座標値を導出し(S304)、導出した座標値を原測量情報に含まれる画像情報に付加し、補正測量情報として測量情報データベース82aに記録する(S305)。
ステップS304について説明する。原測量情報は、画像情報、飛行体位置情報等の各種情報を含んでいる。飛行体位置情報は、画像の撮影位置を、緯度、経度及び対地高度により示した情報であり、更に撮影時刻を示す情報が含まれている。即ち、原則両情報は、画像情報に、その撮影位置の座標(緯度、経度、対地高度)及び撮影時刻を付加させた情報である。原測量情報は、GPS受信機20が導出した飛行体位置情報に基づくものであり、撮影した画像の一部が重なるように所定の周期で継続的に撮影した複数の画像について、それぞれの相対的な位置を導出することができる。基準点情報は、電子基準点の観測データ等の情報であり、基準点情報を用いたリアルタイムキネマティック(RTK;Real time Kinematic )、後処理キネマティック等の測量手法に基づいて、各画像の位置情報の座標(緯度、経度、対地高度)を補正することにより、正確な座標値を解析することができる。
このように、ステップS304では、基準点情報に基づいて座標値を解析することにより、GPS受信機20が取得したGPS情報による位置情報の誤差を補正する。また、位置だけで無く、時刻の補正も行われる。前述のように、時刻の補正は、撮影信号の出力からカメラ30のシャッターが切られるまでの遅れ時間を予め測定しておき、測定した遅れ時間を加味して時刻の補正を行う。このような補正方法は、加工手順テーブル82bに補正方法として設定しておくことで実行可能であり、その場合、遅れ時間等の情報は、例えば補正用情報として加工手順テーブル82bに予め設定しておくことができる。
これら位置情報及びその他の情報の補正については、例えば、本願発明者が提案する測量システム(特許第5561843号、第5590480号)を適用することが可能である。
制御部81は、加工手順テーブル82bにて指定されている画像処理用のアプリケーションプログラムにて、測量情報データベース82aに記録した画像情報を読み取る(S305)。ステップS305における画像処理用のアプリケーションプログラムとしては、例えば、Agisoft PhotoScanプロフェッショナル(Agisoft社(ロシア)製)等の航空写真に対する画像処理が可能な市販のソフトウェアを用いることができる。
さらに、制御部81は、バンドル計算により、補正測量情報に基づく撮影位置の推定及び画像合成を行い(S306)、推定した撮影位置及び合成画像に基づいて三次元のモデルデータを生成する(S307)。ステップS306〜S307の処理は、画像処理用のアプリケーションプログラムにて実行される。例えば、前述のAgisoft PhotoScanプロフェッショナルを用いる場合、「Align Photos」命令、「Build Mesh」命令等の命令の実行である。
そして、制御部81は、生成したモデルデータから、座標系に基づいたオルソ画像、3Dモデル画像、3D点群画像等の加工画像を生成し(S308)、生成した加工画像を加工画像データベース82cに記録する(S309)。
以上のように処理装置80は、原測量情報等の情報を取得し、加工手順テーブル82bとして予め設定されている手順に従って、ステップS304〜S309として例示した各種の画像処理を実行し、画像処理により生成された加工画像は、加工画像データベース82cに記録される。画像処理の方法は適宜指定することが可能であり、例えば、指定した地形の断面図の作成に用いるようにしても良い。その場合、予め断面図を作成する場所の座標値を加工手順テーブル82bに登録しておき、手順に沿って断面図を作成し、更に既存の断面図に重ねた加工画像を生成する等、適宜設定することが可能である。
また、加工画像データベース82cに記録された加工画像は、処理装置80から所定の送信先、例えば設定装置70又はその他の装置へ送信するようにしても良く、また、測量結果を管理する事業体が、処理装置80にアクセスし、加工画像を取得するようにしても良い。
さらに、処理装置80が実行するステップS304〜S309の画像処理等の様々な処理は、設定装置70等の他の装置で実行するようにしても良い。例えば、設定装置70にて画像処理等の各種処理を実行するように設計することで、測量が行われる現地で、設定装置70が生成した加工画像を確認することが加工である等の様々な効果を見込むことができる。
このようにして、本発明に係る測量システムにて用いられる処理装置80の画像加工処理が実行される。
実施例2.
前述した実施例1は、設置位置が既知である電子基準点等の基準点に係る基準点情報を用いて位置情報の正確性を担保し測量する形態である。これに対して、以下に説明する実施例2は、対空標識(GCP:Ground Control Point)を設置し、設置した対空標識の位置を測量することにより、位置情報の正確性を担保し測量する形態である。なお、以降の説明において、実施例1にて説明した処理と同様の処理については、実施例1を参照するものとし、説明の一部を省略する。
図17は、本発明に係る測量システムにて用いられる対空標識の準備作業の一例を示すフローチャートである。対空標識の設置は、例えば、作業担当者による担当者作業として行われる。即ち、作業担当者は、飛行経路に沿って自律飛行する飛行体10から撮影可能な位置に複数の対空標識を設置する(S401)。そして、作業担当者は、設置した各対空標識の位置を測量し(S402)、各対空標識の設置位置を示すそれぞれの標識位置情報を処理装置80に記録する(S403)。なお、各対空標識の位置の測量及び記録は、飛行体10による測量後に行う様にしても良い。
このようにして、作業担当者は、対空標識の準備作業を行う。
実施例2における設定装置70の飛行経路設定処理は、実施例1と同様であるので、実施例1を参照するものとし、その説明を省略する。また、実施例2における飛行体10の測量処理は、実施例1と同様であるので、実施例1を参照するものとし、その説明を省略する。ただし、実施例2においては、対空標識により位置を特定することができるので、GPS受信機20の処理に基づく飛行体位置情報の送信を省略し、カメラ30の撮影に基づく画像情報等の一部の情報のみを送信するようにしても良い。
図18は、本発明に係る測量システムにて用いられる処理装置80の画像加工処理の一例を示すフローチャートである。処理装置80は、制御部81の処理により、作業担当者の測量により得られた各対空標識のそれぞれの位置を示す標識位置情報を取得し(S501)、取得した各標識位置情報を記録部82に記録する(S502)。標識位置情報の取得は、例えば、作業担当者が設定装置70を用いて処理装置80にアクセスし、標識位置情報を処理装置80にアップロードすることにより行われる。標識位置情報は、例えば、加工手順テーブル82bに補正用情報として記録される。
そして、処理装置80は、制御部81の制御により、飛行体10の測量により得られた原測量情報に基づいて、画像情報を加工する画像加工処理を実行する。以下に、処理装置80が実行する画像加工処理の一例を説明する。
処理装置80の制御部81は、通信部84により、飛行体10から送信された画像情報、飛行体位置情報等の各種情報を受信し(S601)、受信した画像情報、飛行体位置情報等の各種情報を原測量情報として記録部82の測量情報データベース82aに記録する(S602)。なお、前述の様に、実施例2では、飛行体位置情報を省略しても良い。
制御部81は、加工手順テーブル82bにて指定されている画像処理用のアプリケーションプログラムにて、測量情報データベース82aに記録した画像情報を読み取り(S603)、バンドル計算により、撮影位置の推定及び画像合成を行い(S604)、推定した撮影位置及び合成画像に基づいて三次元のモデルデータを生成する(S605)。
さらに、制御部81は、記録部82に記録している標識位置情報を読み取り(S606)、画像情報にて示される画像に含まれる複数の対空標識の画像内のそれぞれの位置に、それぞれの標識位置情報を対応付け、補正処理として座標値の再計算を行う(S607)。対空標識を用いた位置の計算において、3以上の対空標識を用いた場合、平面上の位置(緯度、経度)を特定することができ、4以上の対空標識を用いた場合、立体的な位置(緯度、経度、標高)を特定することができる。
そして、制御部81は、再計算後のモデルデータから、座標系に基づいたオルソ画像、3Dモデル画像、3D点群画像等の加工画像を生成し(S608)、生成した加工画像を加工画像データベース82cに記録する(S609)。
実施例2として例示したように対空標識を用いた画像処理では、設置位置が既知である対空標識を用いることにより、測定精度を向上させることが可能である。また、対空標識の設置位置は既知であり、画像解析に十分な大きさ及び形状であることから、予め設定された飛行経路に沿って自律飛行する飛行体10が撮像した複数の画像のうち、いずれの画像に対空標識が写っているかを予測し易く、また画像内の対空標識を容易に特定することができる。従って、全ての画像に対して対空標識の位置を解析するのではなく、対空標識が写っている可能性が高い画像を主に解析することにより、処理負荷を軽減することが可能となる。即ち、対空標識を用いた画像処理では、測定精度の向上、処理負荷の軽減等の様々な効果を見込むことができる。
このようにして、本発明に係る測量システムにて用いられる処理装置80の画像加工処理が実行される。
以上のように、本発明に係る測量システムでは、作業担当者の処理負担を軽減しながらも、適正な飛行経路を設定することが可能である。
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、他のいろいろな形態で実施することが可能である。そのため、上述した実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
例えば、本実施形態では、GNSS(全地球測位システム)として、GPSを用いたが、GLONASS、ガリレオ、コンパス、QZSS等のGNSS(全地球測位システム)も用いることもできる。
また、GNSSによる測量手法として、リアルタイムキネマティック(RTK:Real Time Kinematic)測量手法を用いることができる。
さらに、本発明の画像処理の方法、処理手順の定義の方法等の処理は、ユーザの要求に応じて適宜設計することが可能であり、上述の形態に限られるものではない。
10 飛行体
20 GPS受信機
30 カメラ
40 電源
50 自律飛行機構
60 制御装置
70 設定装置
71 制御部
72 記録部
72a 候補経路データベース(候補経路記録部)
77 通信部
78 GPS受信部
80 処理装置
81 制御部
82 記録部
82a 測量情報データベース
82b 加工手順テーブル
82c 加工画像データベース
84 通信部
100 GPS衛星
M1 第1記録媒体
M2 第2記録媒体
PG 設定プログラム

Claims (11)

  1. 設定された飛行経路に沿って自律飛行する飛行体と、前記飛行体の飛行経路を設定する設定装置とを備え、前記飛行体は、測量対象を撮影するカメラ、及び自律飛行に要する飛行機構を有する測量システムであって、
    前記設定装置は、
    飛行経路の候補となる候補経路を示す候補経路情報を予め記録している候補経路記録部から候補経路情報を読み取る読取手段と、
    測量範囲を示す範囲情報を取得する範囲取得手段と、
    前記読取手段により読み取った候補経路情報にて示される候補経路のうちで、前記範囲取得手段が取得した範囲情報により示される測量範囲内の候補経路を切り出す経路切出手段と、
    前記経路切出手段により切り出した候補経路を含む飛行経路を決定する経路決定手段と、
    決定した飛行経路を示す経路情報を出力する出力手段と
    を備え、
    前記飛行体は、
    前記設定装置から出力された経路情報に基づく飛行経路に沿って、前記飛行機構により自律飛行する自律飛行手段と、
    飛行経路を自律飛行中に、前記カメラによる測量対象の撮影に基づいて画像情報を生成する撮影手段と
    を備える
    ことを特徴とする測量システム。
  2. 請求項1に記載の測量システムであって、
    前記設定装置は、
    画像を表示する表示部と、
    位置を示す位置情報を取得する初期位置情報取得手段と、
    前記初期位置情報取得手段が取得した位置情報により示される位置の周囲の地図を、前記表示部に表示させる地図表示手段と、
    前記経路決定手段が決定した飛行経路を、前記地図表示手段により表示された地図に重畳して、前記表示部に表示させる飛行経路手段と
    を備える
    ことを特徴とする測量システム。
  3. 請求項2に記載の測量システムであって、
    前記範囲取得手段は、
    前記地図表示手段により表示された地図に対して指定された範囲に基づく範囲情報を取得する
    ことを特徴とする測量システム。
  4. 請求項1に記載の測量システムであって、
    前記設定装置は、
    位置を示す位置情報を取得する初期位置情報取得手段を更に備え、
    前記範囲取得手段は、
    前記初期位置情報取得手段が取得した位置情報により示される位置を起点とし、指定された飛行距離、又は飛行時間及び飛行速度に基づく範囲情報を取得する
    ことを特徴とする測量システム。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の測量システムであって、
    前記飛行体の撮影に基づいて生成した画像情報を処理する処理装置を更に備え、
    前記処理装置は、
    画像情報に係る位置を示す画像位置情報を取得する画像位置情報取得手段と、
    前記画像位置情報取得手段が取得した画像位置情報及び前記画像情報に基づいて、画像情報にて示される画像を加工した加工画像を生成する画像処理手段と
    を備える
    ことを特徴とする測量システム。
  6. 請求項5に記載の測量システムであって、
    前記飛行体は、
    GNSS衛星からの電波を受信する受信機と、
    飛行経路を自律飛行中に、前記受信機にて自機の位置を示す飛行体位置情報を取得する飛行位置取得手段と
    を備え、
    前記画像位置情報取得手段は、
    前記飛行位置取得手段が取得した飛行体位置情報を画像位置情報として取得する
    ことを特徴とする測量システム。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の測量システムであって、
    前記画像位置情報取得手段は、
    画像情報にて示される画像に含まれる所定の撮影対象の位置を示す標識位置情報を画像位置情報として取得する
    ことを特徴とする測量システム。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の測量システムであって、
    前記設定装置は、
    飛行に対する危険物の位置を示す危険物位置情報を取得する手段と、
    取得した危険物位置情報に基づいて、経路情報にて示される飛行経路を修正する手段と
    を備える
    ことを特徴とする測量システム。
  9. 飛行経路に沿って自律飛行する飛行体の飛行経路を設定する設定装置であって、
    飛行経路の候補となる候補経路を示す候補経路情報を予め記録している候補経路記録部から候補経路情報を読み取る読取手段と、
    測量範囲を示す範囲情報を取得する範囲取得手段と、
    前記読取手段により読み取った候補経路情報にて示される候補経路のうちで、前記範囲取得手段が取得した範囲情報により示される測量範囲内の候補経路を切り出す経路切出手段と、
    前記経路切出手段により切り出した候補経路を含む飛行経路を決定する経路決定手段と、
    決定した飛行経路を示す経路情報を前記飛行体に設定すべく出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする設定装置。
  10. 飛行経路に沿って自律飛行する飛行体の飛行経路を、コンピュータに設定させる設定プログラムであって、
    飛行経路の候補となる候補経路を示す候補経路情報を予め記録している候補経路記録部から候補経路情報を読み取る読取ステップと、
    測量範囲を示す範囲情報を取得する範囲取得ステップと、
    読み取った候補経路情報にて示される候補経路のうちで、取得した範囲情報により示される測量範囲内の候補経路を切り出す経路切出ステップと、
    切り出した候補経路を含む飛行経路を決定する経路決定ステップと、
    決定した飛行経路を示す経路情報を前記飛行体に設定すべく出力する出力ステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とする設定プログラム。
  11. 請求項10に記載の設定プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータでの読み取りが可能な記録媒体。
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