JP2016084671A - 太陽電池パネル支持金具及びこれを用いた太陽電池パネルの架台構造 - Google Patents

太陽電池パネル支持金具及びこれを用いた太陽電池パネルの架台構造 Download PDF

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Abstract

【課題】陸屋根等に対する太陽電池パネルの設置を低コストで極めて容易に行えるようにする。
【解決手段】土台となる建築用の空洞コンクリートブロック31に固定される定着部42と、定着部42に形成されて太陽電池パネル11を支持するパネル支持部43を備える。定着部42は、パネル支持部43を支え空洞コンクリートブロック31の上面32に接する上側荷重受け部44と、上側荷重受け部44より下方で空洞コンクリートブロック31の少なくとも一部を介して上側荷重受け部44と対向し空洞コンクリートブロック31に面接触する下側荷重受け部45と、下側荷重受け部45を上側荷重受け部44の下方に隙間を隔てて上側荷重受け部44に一体化する連結一体化部46を有し、空洞コンクリートブロック31に対して横から差し込むだけで固定できるようにした太陽電池パネル支持金具41。
【選択図】図1

Description

この発明は、太陽電池パルを水平方向に対して傾斜した状態で固定するための太陽電池パネル支持金具に関する。より詳しくは、たとえば屋上や陸屋根、地面などの場所に太陽電池パネルを設置するための太陽電池パネル支持金具に関する。
陸屋根に太陽電池パネルを固定する支持金具として、下記特許文献1に開示されたものが知られている。
特許文献1の支持金具は、陸屋根の上に置く土台としてのコンクリート縁石の上部に挟み付けて固定する左右一対の挟持板と、これらの上端同士を斜めに連結する支持板と、この支持板の上に固定された押え金具を有する。一対の挟持板の上部には締め付けのためのボルトが挿通保持されている。押え金具は、支持板の上面に固定される底板部と、この底板部から直角に上に向けて延びる直立部と、この直立部の上端から直角に曲がるパネル押え部を有しており、側面視略Z字状である。
このような支持金具を太陽電池パネルの傾斜方向上方に備え、傾斜方向下方には、太陽電池パネルの傾斜方向の下端を保持する別の支持金具を備える。
コンクリート縁石に支持金具を固定して太陽電池パネルを保持するので、陸屋根を傷つけず、不測の雨漏りの発生はない。
しかし、一対の挟持板を近接方向に変位してコンクリート縁石を挟み付けるためのボルトが必要であるため、製造コストがかかるという難点がある。また、支持金具の固定に際しては一つひとつボルト締めを行わなければならないので、作業は簡単ではない。
特許文献1の支持金具のように締め付けにより土台に固定するのではなく、ボルトを縦にして使い、ボルトの下端部を土台に固定する方法も提案されている。すなわち、特許文献2の架台構造は、上げ底状に形成された土台としての断熱ブロックに、ボルトの下端部を予め保持し、このボルトの上部に太陽電池パネルを保持する架台を固定する構成である。
しかしボルトが断熱ブロックに予め固定された状態では、断熱ブロックが嵩張る形状となり、取扱い性、作業性が悪い。このため、現場において土台とするブロックにボルト挿通のための縦孔をあけて、ボルトを固定することが考えられるが、このような穴あけ作業は非常に手間がかかり、却って作業性が良くない。
登録実用新案公報第3173601号公報 特許第4078399号公報
そこで、この発明は、太陽電池パネル支持金具の構成の簡素化を図り製造コストを低減できるうえに、太陽電池パネルの設置作業が極めて容易に行えるようにすること主な目的とする。
そのための手段は、土台となる方塊体に固定される定着部と、該定着部に形成されて太陽電池パネルを支持するパネル支持部を備えた太陽電池パネル支持金具であって、前記定着部が、前記パネル支持部を支え前記方塊体の上面に接する上側荷重受け部と、該上側荷重受け部より下方で前記方塊体の少なくとも一部を介して前記上側荷重受け部と対向し前記方塊体に面接触する下側荷重受け部と、該下側荷重受け部を前記上側荷重受け部の下方に隙間を隔てて前記上側荷重受け部に一体化する連結一体化部を有した太陽電池パネル支持具である。
この太陽電池パネル支持具を用いた太陽電池パネル架台構造は、土台となる複数の方塊体と、これら方塊体に固定されて太陽電池パネルを水平方向に対して傾斜して支持する複数の太陽電池パネル支持金具を備える太陽電池パネルの架台構造であって、前記太陽電池パネル支持金具が、前記方塊体に固定される定着部と、該定着部に形成されて前記太陽電池パネルを支持するパネル支持部を備え、前記定着部が、前記パネル支持部を支え前記方塊体の上面に面接触する上側荷重受け部と、該上側荷重受け部より下方で前記方塊体の少なくとも一部を介して前記上側荷重受け部と対向し前記方塊体に面接触する下側荷重受け部と、該下側荷重受け部を前記上側荷重受け部の下方に隙間を隔てて前記上側荷重受け部に一体化する連結一体化部を有した太陽電池パネルの架台構造である。
前記「方塊体」とは、立方体または直方体の塊で、中実構造のもののほか、中空構造のものも含む意味である。中空構造の方塊体には、内部の空洞が側面に開口している構造のものも含まれる。例えば、建築用の空洞コンクリートブロックが良好に使用できる。
太陽電池パネル支持具は、定着部を方塊体に固定し、この定着部に形成されたパネル支持部で太陽電池パネルを支持する。方塊体に対する固定と太陽電池パネルの支持のいずれを先に行ってもよい。方塊体に対する定着部の固定は、上側荷重受け部と下側荷重受け部が方塊体の全部又は一部を挟むように差し込んで行う。差し込みにより、上側荷重受け部は方塊体の上面に面接触し、下側荷重受け部は上側荷重受け部の下方で方塊体に面接触する。下側荷重受け部は、上側荷重受け部と協働して方塊体の全部又は一部を挟持するとともに、特に方塊体の底面に面接触させる場合には方塊体の重量により圧縮させる。
連結一体化部は、下側荷重受け部を上側荷重受け部に対して一体化しており、下側荷重受け部と上側荷重受け部との間の隙間を規制するとともに、上側荷重受け部と下側荷重受け部の間で、下側荷重受け部にかかる荷重を上側荷重受け部に、上側荷重受け部にかかる荷重を下側荷重受け部に伝達し分散する。
定着部の固定に際しては、必要に応じて補助的に、定着部と方塊体の間に接着剤層を形成できる。
この発明によれば、太陽電池パネル支持具の定着部は、対になる上側荷重受け部および下側荷重受け部と、これらを連結する連結一体化部を有し、これらで方塊体に対して固定する構成であり、方塊体に対して横から差し込むだけで固定できる。つまり構成が簡素であり、固定作業も容易である。このため、太陽電池パネル支持金具の製造コストを低減でき、太陽電池パネルの設置作業の簡単化を図ることができる。
太陽電池パネルとこれを設置した架台の斜視図。 太陽電池パネル支持金具の斜視図。 太陽電池パネル支持金具の斜視図。 太陽電池パネルとこれを設置した架台の断面図。 太陽電池パネルと太陽電池パネル支持金具の固定部分の断面図。 太陽電池パネルに太陽電池パネル支持金具を固定する状態を示す斜視図。 太陽電池パネルを設置する過程を示す斜視図。 太陽電池パネル支持金具をブロックに固定する状態を示す斜視図。 太陽電池パネル支持金具とブロックの固定状態を示す断面図。 太陽電池パネルとこれを設置した架台の側面図。 太陽電池パネルとこれを設置した架台の断面図。 他の例に係る架台の断面図。 他の例に係る太陽電池パネルと太陽電池パネル支持金具の固定部分の断面図。 他の例に係る太陽電池パネルと太陽電池パネル支持金具の固定部分の断面図。 他の例に係る架台の断面図。 図15の太陽電池パネル支持金具と連結部材の結合部分の分解斜視図。 他の例に係る太陽電池パネル支持金具とブロックの固定状態を示す断面図。 他の例に係る太陽電池パネル支持金具とブロックの固定状態を示す断面図。 他の例に係る架台の断面図。 図19に示した太陽電池パネル支持金具の部分斜視図。 図19に示した太陽電池パネルの傾斜下端を支持する太陽電池パネル支持金具の断面図。
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は太陽電池パネル11と、これを設置する架台21を示す斜視図である。太陽電池パネル11は架台21によって、屋上や陸屋根、地面などの水平または略水平な適宜の設置面18に設置される。
太陽電池パネル11は公知の構造で、表面から強化ガラス(図示せず)、太陽電池セル(図示せず)、バックシート(図示せず)などを備えた方形板状の太陽電池モジュール12を方形枠状のアルミフレーム13で保持して構成されている。アルミフレーム13の裏面は断面L字状に形成され、太陽電池モジュール12を浮かせる脚片14と、脚片14の下端から内周側に張り出す張り出し片15を有している(図5参照)。脚片14はアルミフレーム13の全周にわたって同一幅に形成されている。同様に張り出し片15も、アルミフレーム13の全周にわたって同一幅に形成されている。
架台21は、土台となる方塊体としての建築用の空洞コンクリートブロック31(以下「ブロック」という)と、このブロック31に固定されて太陽電池パネル11を水平方向に対して傾斜して支持する複数の太陽電池パネル支持金具41(以下「支持金具」という)を、それぞれ複数備える。
ブロック31は、上面32と下面33(底面)が所定大の長方形をなす方塊状で、所定厚さの厚み方向の中間部に、上面32と下面33の短手方向に沿って複数本の貫通した空洞34を有する形状である。つまり上面32と下面33の長手片側の平らな側面に空洞34が開口している。
このブロック31には、厚さ(側面の高さ)や、上面32又は下面33と空洞34を形成する面との間の厚さなど、寸法上複数種類のものが存在するが、いずれのものでも使用可能である。
ブロック31のほか、例えばコンクリート縁石のような空洞がない構造のものを方塊体として使用してもよい。
支持金具41は、図2、図3に示すように構成されている。つまり、一定幅の帯状をなす1枚の金属板をプレスにより折曲形成している。
支持金具41は、ブロック31に固定される定着部42と、この定着部42に一体形成されて太陽電池パネル11を支持するパネル支持部43を備えている。
定着部42は、パネル支持部43を支えてブロック31の上面32に接する上側荷重受け部44と、この上側荷重受け部44より下方でブロック31の少なくとも一部を介して上側荷重受け部44と対向し、ブロック31に面接触する下側荷重受け部45と、この下側荷重受け部45を上側荷重受け部44の下方に隙間を隔てて上側荷重受け部44に一体化する連結一体化部46を有している。連結一体化部46は上側荷重受け部44と下側荷重受け部45の長手方向の一端に形成されている。このため他端は開口42aを有する。
上側荷重受け部44と下側荷重受け部45の長さは、固定状態の良好性の観点からは長い方が望ましい。たとえば、ブロック31の上面32と下面33の短手方向の長さの半分、換言すればブロック31の空洞34の長さの半分に対応する程度の長さであるとよい。また下側荷重受け部45の先端部、つまり開口42a側の端部は、角を落とした形状や平面視半円形などにしてもよい。
連結一体化部46は、下側荷重受け部45がブロック31の下面33または空洞34の天井面34aに面接触するように、ブロック31の側面の厚さ、またはブロック31の上面32から空洞34を形成する面までの厚さに対応する長さに、使用するブロック31のサイズや、所望の固定態様に応じて形成される。また、連結一体化部46は平板状で、内側面がブロック31の平らな側面に当接する当接面部46aである。
定着部42の幅は、固定状態の良好性の観点からは広い方が望ましいが、下側荷重受け部45がブロック31の空洞の天井面34aに面接触できるようにするためには、空洞34を形成する面のうち、上面32と平行な天井面34aの幅と同じか、それよりも狭くする必要がある。
パネル支持部43は、上側荷重受け部44における連結一体化部46と反対側の端から立設された立設部47と、この立設部47の上端に形成されて太陽電池パネル11に固定される固定部48を有する。この固定部48は、設置する太陽電池パネル11の傾斜に合わせて水平方向に対して傾斜している。
立設部47と固定部48は平板状である。立設部47は、太陽電池パネル11の傾斜方向の上側に使用する支持金具41であるか、下側に使用する支持金具41であるかによって、長さに違いをもたせている。すなわち、傾斜方向の上側に使用する支持金具41の方が、下側に使用する支持金具41よりも立設部47は長く形成される。太陽電池パネル11の傾斜方向上側の支持金具41と下側の支持金具41の立設部の長さは、支持する太陽電池パネル11の傾斜角度と傾斜方向の長さに応じて適宜設定される。
固定部48は、図4、図5に示したように、太陽電池パネル11のアルミフレーム13の張り出し片15に固定される部分で、立設部47における定着部42を有する側に折り返すように所定角度に折り曲げて形成されている。固定部48には、固定のためのボルト51を通す貫通穴48aが形成されている。この貫通穴48aに対応する貫通穴15aは、アルミフレーム13の張り出し片15に形成される。図5中、52はボルト51が螺合するナットである。
定着部42とパネル支持部43には、打ち出しや折り曲げによって適宜リブを形成して、強度の向上を図ってもよい。
以上のようなブロック31と支持金具41からなる架台21構造では、例えばつぎのようにして太陽電池パネル11を設置する。
まず、図6に示したように、太陽電池パネル11のアルミフレーム13裏面の張り出し片15の所定位置に支持金具41の固定部48をボルト51で固定する。固定に際して、太陽電池パネル11の傾斜方向の上側と下側で、立設部47の長さが異なる2種類の支持金具41を使い分けるとともに、所定の向き、つまり定着部42の開口42a側が太陽電池パネル11の傾斜方向下側に向くように揃える。
つぎに、図7に示したように設置面18にならべたブロック31に対して、太陽電池パネル11裏面の支持金具41の定着部42を固定する。ブロック31に対する定着部42の固定に際しては、図8に示したように、定着部42をブロック31に対して横から相対的に差し込む。図2、図3、図8に示した支持金具41の定着部42は、下側荷重受け部45がブロック31の空洞34の天井面34aに面接触するように構成したものであるので、上側荷重受け部44をブロック31の上面32に、下側荷重受け部45をブロック31の空洞34の天井面34aに面接触するように差し込む。差し込むと、上側荷重受け部44と下側荷重受け部45でブロック31の上面32と空洞34の天井面34a、つまりブロック31の一部を挟む状態となり、その上、連結一体化部46の当接面部46aがブロック31の側面の一部に当接して、これらの協働により、固定状態が得られる。
誤差等により固定状態から緩い場合には、図示しない薄いゴムシートなどを定着部42とブロック31との間に挟み込むなどして、固定状態を調節することができる。
また、ブロック31または定着部42に接着剤を塗布して差し込みを行って、図9に示したように、定着部42とのブロック31との間に接着剤層55を形成してもよい。接着剤層55の接着力も作用して、より強固な固定状態が得られる。接着剤層55の形成は、定着部42とのブロック31との間の全部でも一部でもよい。
支持金具41の定着部42の下側荷重受け部45が、ブロック31の下面33に面接触するように構成したものである場合には、図10に示したように、上側荷重受け部44をブロック31の上面32に、下側荷重受け部45をブロック31の下面33に面接触するように、つまりブロック31の全体を挟むように差し込む。差し込むと、上側荷重受け部44と下側荷重受け部45でブロック31の上面32と下面33を挟む状態となり、そのうえ連結一体化部46の当接面部46aがブロック31の側面の一部に当接して、これらの協働により、固定状態が得られる。しかも、下側受け部45はブロック31の重量により圧縮方向の力をうけ、この押圧力によってもブロック31との一体性が得られる。
支持金具41の定着部42の下側荷重受け部45がブロック31の空洞34の天井面34aに面接触するように構成する場合でも、例えば図11に示したように、太陽電池パネル11の傾斜方向上側の支持金具41について、連結一体化部46の長さを、1個のブロック31の厚さにブロック31の上面32と空洞34の天井面34aの間の厚さを足した長さにすることもできる。連結一体化部46の長さが長くなるぶん、立設部47の長さは短くなる。
以上のように、このような架台21構造では、ブロック31に対する支持金具41の固定と、太陽電池パネル11に対する支持金具41の固定をそれぞれ行って太陽電池パネル11の設置を行う。ブロック31には市販のブロックが使用でき、定着部42とパネル支持部43を有する支持金具41は1枚の金属板を折り曲げて形成されており、構成が簡素である。しかも、ブロック31に対する支持金具41の固定は、差し込むだけでよく、作業も容易である。このため、太陽電池パネル11の設置が、低コストで容易に行える。
また、ブロック31に対する支持金具41の固定状態は、定着部42の上側荷重受け部44と下側荷重受け部45と連結一体化部46による接触抵抗と挟み付けにより保持される。連結一体化部46には当接面部46aも有するので、ブロック31との高い一体性が得られる。下側荷重受け部45をブロック31の下面33に挟み込んだ場合には、ブロック31の重さも手伝って、より強力に位置決めされる。このため、太陽電池パネル11の安定した設置状態を得られる。下側荷重受け部45をブロック31の空洞34の天井面34aに面接触するようにした場合には、下側荷重受け部45が設置面18に接触しないので、下側荷重受け部45に対する腐食の発生を抑制できる。
さらに、ブロック31に対する支持金具41の固定時においては、連結一体化部46が、上側荷重受け部44にかかった荷重を下側荷重受け部45に、下側荷重受け部45にかかった荷重を上側荷重受け部44に分散して負荷を低減するので、耐久性がよく、太陽電池パネル11の設置状態を良好に維持できる。
支持金具41のパネル支持部43については、立設部47の上端の固定部48が一定の角度に予め曲げられたものであるので、この点でも構成が簡素で、作業性がよく、強度が高い。このため、支持金具41の低コスト化、作業の簡単化のほか、太陽電池パネル11の強固な設置にも貢献する。
以下、その他の例を説明する。この説明において、前述の構成と同一又は同等の部位には同一の符号を付してその説明を省略する。
図12は架台21の断面図である。この図12に示した支持金具は、太陽電池パネル11の傾斜方向上側の支持金具41と下側の支持金具41で、立設部47に対する定着部42または固定部48の向きが異なるように形成したものである。
支持金具41をこのように構成すると、図12に示したように、ブロック31に固定するときに太陽電池パネル11の傾斜方向上側と下側から離間配置されたブロック31を挟み込む状態となるように、定着部42をブロック31の外側部分に固定することができる。これとは反対に、ブロック31の内側部分に相対向するように固定することもできる。
このような架台21構造では、例えばブロック31の一部が埋設されたり別の適宜の固定手段で固定されたりして、離間配置されたブロック31の位置が積極的に固定されてブロック31間の距離が保たれる場合には、これによって定着部42はブロック31からの抜け止めがなされることになり、設置状態を保持が強力に行える。
図13は支持金具41と太陽電池パネル11の固定状態を示す断面図である。太陽電池パネル11のアルミフレーム13は前述と同一構造であるが、支持金具41の固定部48は、アルミフレーム13の張り出し片15の内側に入る挿入片48bを有した断面コ字状に一体形成されている。そして、挿入片48bに対向する受け片48cには、雌ねじを有するねじ穴48dが形成されている。ねじ穴48dには、ボルト51が保持され、挿入片48bを張り出し片15の内側に差し込んだ状態でボルト51を締めると、ボルト51の先端がアルミフレーム13の張り出し片15に圧接して、挿入片48bの差し込み状態が固定される。
このような構成では、太陽電池パネル11のアルミフレーム13に穴を開けずに済むので、作業性がさらに向上する。
図14は支持金具41と太陽電池パネル11の固定状態を示す断面図である。太陽電池パネル11のアルミフレーム13は前述と同一構造であるが、支持金具41の固定部48は、アルミフレーム13の張り出し片15の内側に入る挿入片48eを有した断面コ字状に一体形成されている。そして挿入片48eは、折り返しにより厚くして、先端側ほど厚みが薄い楔状に形成している。挿入片48eを張り出し片15の内側に強く差し込むと、挿入片48eに対向する受け片48cとの間で張り出し片15が挟圧され、アルミフレーム13に対する位置決めがなされる。
このような構成では、太陽電池パネル11のアルミフレーム13にボルト締め作業を不要にできるので、より一層作業性が向上する。
図15は架台21の断面図である。この図15に示した支持金具41は、図12に示した支持金具41と同じように立設部47に対する定着部42または固定部48の向きが異なるように設定した支持金具41である。また、支持金具41のパネル支持具43の固定部48は、図14に示した固定部48と同様に楔状の挿入片48eを有している。
また、このような支持金具41に加えて、支持金具41同士を太陽電池パネル11の傾斜方向に対応する方向で連結する連結部材49を備えている。連結部材49は、帯状の金属板の両端部を下方に向けて直角に曲げた形状で、水平に延びる本体部49aと、この本体部49aの両端で下方に延びる重合部49bを有する。本体部49aの長さは、太陽電池パネル11の傾斜方向上側と下側にそれぞれ支持金具41を固定したときに、これら支持金具41の立設部47間を掛け渡す長さである。重合部49bの幅は、図16に示したように、支持金具41の立設部47の幅と同一で、幅方向の両側縁には、立ち上がり部49cが折曲形成されている。これら立ち上がり部49cは、支持金具41の立設部47を挟み込むものである。
重合部49bの中央には角穴49dが形成され、立設部47における重合部49bの角穴49dに対応する位置には貫通穴47aが形成されている。これら角穴49dと貫通穴47aは、固定用の根角ボルト57が挿通保持される部分である。図中58は、根角ボルト57に螺合するナットである。
支持金具41をこのように構成して連結部材49を備える場合には、図15に示したように、支持金具41をブロック31に固定してから、これら支持金具41間に連結部材49を突っ張るように固定する。
このような架台21構造では、例えばブロック31の一部が埋設されたり別の適宜の固定手段で固定されたりして、離間配置されたブロック31の位置が積極的に固定されてブロック31間の距離が保たれる場合には、これによって定着部42はブロック31からの抜け止めがなされることになり、設置状態を保持が強力に行える。そのうえ、連結部材49が支持金具41同士の一体性を保つとともに、太陽電池パネル11に対する固定部48の固定状態を強固に保持する。
図17はブロック31に対する支持金具41の固定状態を示す断面図である。この図に示すように、支持金具41の定着部42の下側荷重受け部45には、側面視U字形状のばね部45aが形成されている。ばね部45aは、常態では仮想線で示したように空洞34の高さにより幅広となるように形成されている。ばね部45aは下側荷重受け部45と同一材料で形成されるものであるも、別部材で形成するものであってもよい。
このような支持金具41を有する架台21構造では、上側荷重受け部44と下側荷重受け部45とばね部45aをブロック31に差し込むと、上側荷重受け部44と下側荷重受け部45でブロック31を挟んだ状態になって固定がなされるとともに、ばね部45aが空洞34内で上下方向に突っ張るので、下側荷重受け部45が空洞34の天井面34aに強く当たるとともに、ばね部45aの下側部分は空洞34の底面34bに強く当たるので、差し込むだけでより強固な固定状態が得られる。
図18はブロック31に対する支持金具41の固定状態を示す断面図である。この図に示す支持金具41は、太陽電池パネル11の傾斜方向上側の支持金具と下側の支持金具の両方の機能を合わせ持つ支持金具41である。つまり、立設部47の長い傾斜方向上側の支持金具と、それよりも立設部47が短い傾斜方向下側の支持金具の連結一体化部46同士をスポット溶接などの適宜手段で一体化した構造で、定着部42とパネル支持部43を2個ずつ備える。
このような支持金具41を用いると、多数枚の太陽電池パネル11の設置作業が迅速に行えるうえに、設置状態での太陽電池パネル11の一体性が得られ、安定した設置状態を維持できる効果がある。
図19は架台21の断面図である。この架台21では固定状態の安定性を高める一方、支持金具41の構造の簡素化を図っている。
この図に示す支持金具41は、下側荷重受け部45の先端に、ブロック31から突きでる延出部45bが形成されている。つまり、下側荷重受け部45はブロック31の長さよりも長く形成され、ブロック31の当接面部46aが当接する面と反対側の面よりも先に、延出部45bが適宜長さ突出している。図20、図21に示したように、この延出部45bの基部近傍、具体的には、ブロック31の当接面部46aが当接する面と反対側の面と一致する位置より先とそれよりも当接面部46a側の位置に、上下に貫通する貫通穴45cが形成されている。貫通穴45cの幅は、下側荷重受け部45の幅に合わせて適宜設定される。
この貫通穴45cには、付属の楔部材45dが上から挿入される。楔部材45dは、一方側(上側)の方が肉厚の適宜の板材で構成される。
このような下側荷重受け部45と楔部材45dを有するため、楔部材45dが抜け止め機能を果たす。このため、支持金具41は、たとえブロック31がずれ動いたとしても外れることはなく、安定した固定状態を維持できる。しかも、支持金具41をブロック31に取り付ける作業は、支持金具41をブロック31に差し込んでから楔部材45dを挿入するだけであるのでごく簡単で、簡易迅速に行える。
また、太陽電池パネル11の傾斜下端側を支持する支持金具41のパネル支持部43は、太陽電池パネル11の傾斜下端11aをブロック31の上面に接触させた状態で支持するものである。換言すれば、パネル支持部43は、前述の立設部47と固定部48を一体化した構造である。
図21に示したように、支持金具41の上側荷重受け部44の先端は略平板状で、太陽電池パネル11の傾斜下端11aに達する位置までに満たない長さで、傾斜下端11aをブロック31の上面に密着させることができる長さに設定されている。ブロック31と太陽電池パネル11の傾斜下端11aとの間には、たとえばゴムなどからなる適宜の介装部材を備えるようにしてもよい。この場合には、その介装部材を考慮して上側荷重受け部44の長さが設定される。
上側荷重受け部44の先端部には、図20、図21に示したように、太陽電池パネル11の傾斜に合わせて、幅方向の一部を側面視略三角形に膨出形成して、パネル支持部43が形成されている。パネル支持部43は幅方向の全部を膨出形成してもよい。パネル支持部43の傾斜した面には角穴43aを有し、下から根角ボルト53挿入して保持し、この根角ボルト53に螺合するナット52で太陽電池パネル11を固定する。
このようなパネル支持部43を備えると、太陽電池パネル11の傾斜下端11aがブロック31の上面に密着して支持金具41のみではなくブロック31で荷重を支えるようにしているので、高い安定性が得られる。
そのうえ、支持金具41のパネル支持部43は、プレスにより膨出形成すれば得られるので、片を伸ばす構造の立設部47を備える場合に比して薄いものであっても強度を得られる。加工も容易である。このため、コストを低減しつつも、良好な固定状態を得ることができる。
この発明の構成と、前述の一形態の構成との対応において、
この発明の方塊体は、前述の建築用の空洞コンクリートブロックに対応し、
同様に、
方塊体の底面は、下面33に対応するも、
この発明は前述の一形態の構成に限定されるものではなく、その他の構成を採用することもできる。
たとえば方塊体には、前述のようなブロック以外の適宜の重量物を使用してもよい。
太陽電池パネル支持金具は、ブロックの下面に面接触する下側荷重受け部と、ブロックの空洞の天井面に面接触する下側荷重受け部の両方を備えるものであってもよい。
また、この架台構造は、前述の陸屋根のようなほとんど傾斜のない部分のほか、傾斜や段差のある部分でも使用できる。
11…太陽電池パネル
11a…傾斜下端
21…架台
31…建築用の空洞コンクリートブロック
32…上面
33…下面
34…空洞
34a…天井面
41…太陽電池パネル支持金具
42…定着部
43…パネル支持部
44…上側荷重受け部
45…下側荷重受け部
45b…延出部
45c…貫通穴
45d…楔部材
46…連結一体化部
46a…当接面部
47…立設部
48…固定部
この発明は、太陽電池パルを水平方向に対して傾斜した状態で固定するための太陽電池パネル支持金具に関する。より詳しくは、たとえば屋上や陸屋根、地面などの場所に太陽電池パネルを設置するための太陽電池パネル支持金具に関する。
陸屋根に太陽電池パネルを固定する支持金具として、下記特許文献1に開示されたものが知られている。
特許文献1の支持金具は、陸屋根の上に置く土台としてのコンクリート縁石の上部に挟み付けて固定する左右一対の挟持板と、これらの上端同士を斜めに連結する支持板と、この支持板の上に固定された押え金具を有する。一対の挟持板の上部には締め付けのためのボルトが挿通保持されている。押え金具は、支持板の上面に固定される底板部と、この底板部から直角に上に向けて延びる直立部と、この直立部の上端から直角に曲がるパネル押え部を有しており、側面視略Z字状である。
このような支持金具を太陽電池パネルの傾斜方向上方に備え、傾斜方向下方には、太陽電池パネルの傾斜方向の下端を保持する別の支持金具を備える。
コンクリート縁石に支持金具を固定して太陽電池パネルを保持するので、陸屋根を傷つけず、不測の雨漏りの発生はない。
しかし、一対の挟持板を近接方向に変位してコンクリート縁石を挟み付けるためのボルトが必要であるため、製造コストがかかるという難点がある。また、支持金具の固定に際しては一つひとつボルト締めを行わなければならないので、作業は簡単ではない。
特許文献1の支持金具のように締め付けにより土台に固定するのではなく、ボルトを縦にして使い、ボルトの下端部を土台に固定する方法も提案されている。すなわち、特許文献2の架台構造は、上げ底状に形成された土台としての断熱ブロックに、ボルトの下端部を予め保持し、このボルトの上部に太陽電池パネルを保持する架台を固定する構成である。
しかしボルトが断熱ブロックに予め固定された状態では、断熱ブロックが嵩張る形状となり、取扱い性、作業性が悪い。このため、現場において土台とするブロックにボルト挿通のための縦孔をあけて、ボルトを固定することが考えられるが、このような穴あけ作業は非常に手間がかかり、却って作業性が良くない。
登録実用新案公報第3173601号公報 特許第4078399号公報
そこで、この発明は、太陽電池パネル支持金具の構成の簡素化を図り製造コストを低減できるうえに、太陽電池パネルの設置作業が極めて容易に行えるようにすること主な目的とする。
そのための手段は、土台となる方塊体に固定される定着部と、該定着部に形成されて太陽電池パネルを支持するパネル支持部を備えた太陽電池パネル支持金具であって、前記方塊体が、側面に開口する空洞を備えたコンクリートブロックであり、前記定着部が、前記パネル支持部を支え前記方塊体の上面に接する上側荷重受け部と、該上側荷重受け部より下方で前記方塊体の少なくとも一部を介して前記空洞内で前記上側荷重受け部と対向し前記方塊体に面接触する下側荷重受け部と、該下側荷重受け部を前記上側荷重受け部の下方に隙間を隔てて前記上側荷重受け部に一体化する連結一体化部を有した太陽電池パネル支持具である。
この太陽電池パネル支持具を用いた太陽電池パネル架台構造は、土台となる複数の方塊体と、これら方塊体に固定されて太陽電池パネルを水平方向に対して傾斜して支持する複数の太陽電池パネル支持金具を備える太陽電池パネルの架台構造であって、前記方塊体が、側面に開口する空洞を備えたコンクリートブロックであり、前記太陽電池パネル支持金具が、前記方塊体に固定される定着部と、該定着部に形成されて前記太陽電池パネルを支持するパネル支持部を備え、前記定着部が、前記パネル支持部を支え前記方塊体の上面に面接触する上側荷重受け部と、該上側荷重受け部より下方で前記方塊体の少なくとも一部を介して前記空洞内で前記上側荷重受け部と対向し前記方塊体に面接触する下側荷重受け部と、該下側荷重受け部を前記上側荷重受け部の下方に隙間を隔てて前記上側荷重受け部に一体化する連結一体化部を有した太陽電池パネルの架台構造である。
太陽電池パネル支持具は、定着部を方塊体に固定し、この定着部に形成されたパネル支持部で太陽電池パネルを支持する。方塊体に対する固定と太陽電池パネルの支持のいずれを先に行ってもよい。方塊体に対する定着部の固定は、上側荷重受け部と下側荷重受け部が方塊体の全部又は一部を挟むように差し込んで行う。差し込みにより、上側荷重受け部は方塊体の上面に面接触し、下側荷重受け部は上側荷重受け部の下方で方塊体に面接触する。下側荷重受け部は、上側荷重受け部と協働して方塊体の全部又は一部を挟持する
連結一体化部は、下側荷重受け部を上側荷重受け部に対して一体化しており、下側荷重受け部と上側荷重受け部との間の隙間を規制するとともに、上側荷重受け部と下側荷重受け部の間で、下側荷重受け部にかかる荷重を上側荷重受け部に、上側荷重受け部にかかる荷重を下側荷重受け部に伝達し分散する。
定着部の固定に際しては、必要に応じて補助的に、定着部と方塊体の間に接着剤層を形成できる。
この発明によれば、太陽電池パネル支持具の定着部は、対になる上側荷重受け部および下側荷重受け部と、これらを連結する連結一体化部を有し、これらで方塊体に対して固定する構成であり、方塊体に対して横から差し込むだけで固定できる。つまり構成が簡素であり、固定作業も容易である。このため、太陽電池パネル支持金具の製造コストを低減でき、太陽電池パネルの設置作業の簡単化を図ることができる。
太陽電池パネルとこれを設置した架台の斜視図。 太陽電池パネル支持金具の斜視図。 太陽電池パネル支持金具の斜視図。 太陽電池パネルとこれを設置した架台の断面図。 太陽電池パネルと太陽電池パネル支持金具の固定部分の断面図。 太陽電池パネルに太陽電池パネル支持金具を固定する状態を示す斜視図。 太陽電池パネルを設置する過程を示す斜視図。 太陽電池パネル支持金具をブロックに固定する状態を示す斜視図。 太陽電池パネル支持金具とブロックの固定状態を示す断面図。 太陽電池パネルとこれを設置した架台の側面図。 太陽電池パネルとこれを設置した架台の断面図。 他の例に係る架台の断面図。 他の例に係る太陽電池パネルと太陽電池パネル支持金具の固定部分の断面図。 他の例に係る太陽電池パネルと太陽電池パネル支持金具の固定部分の断面図。 他の例に係る架台の断面図。 図15の太陽電池パネル支持金具と連結部材の結合部分の分解斜視図。 他の例に係る太陽電池パネル支持金具とブロックの固定状態を示す断面図。 他の例に係る太陽電池パネル支持金具とブロックの固定状態を示す断面図。 他の例に係る架台の断面図。 図19に示した太陽電池パネル支持金具の部分斜視図。 図19に示した太陽電池パネルの傾斜下端を支持する太陽電池パネル支持金具の断面図。
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は太陽電池パネル11と、これを設置する架台21を示す斜視図である。太陽電池パネル11は架台21によって、屋上や陸屋根、地面などの水平または略水平な適宜の設置面18に設置される。
太陽電池パネル11は公知の構造で、表面から強化ガラス(図示せず)、太陽電池セル(図示せず)、バックシート(図示せず)などを備えた方形板状の太陽電池モジュール12を方形枠状のアルミフレーム13で保持して構成されている。アルミフレーム13の裏面は断面L字状に形成され、太陽電池モジュール12を浮かせる脚片14と、脚片14の下端から内周側に張り出す張り出し片15を有している(図5参照)。脚片14はアルミフレーム13の全周にわたって同一幅に形成されている。同様に張り出し片15も、アルミフレーム13の全周にわたって同一幅に形成されている。
架台21は、土台となる方塊体としての建築用の空洞コンクリートブロック31(以下「ブロック」という)と、このブロック31に固定されて太陽電池パネル11を水平方向に対して傾斜して支持する複数の太陽電池パネル支持金具41(以下「支持金具」という)を、それぞれ複数備える。
ブロック31は、上面32と下面33(底面)が所定大の長方形をなす方塊状で、所定厚さの厚み方向の中間部に、上面32と下面33の短手方向に沿って複数本の貫通した空洞34を有する形状である。つまり上面32と下面33の長手片側の平らな側面に空洞34が開口している。
このブロック31には、厚さ(側面の高さ)や、上面32又は下面33と空洞34を形成する面との間の厚さなど、寸法上複数種類のものが存在するが、いずれのものでも使用可能である。
ブロック31のほか、例えばコンクリート縁石のような空洞がない構造のものを方塊体として使用してもよい。
支持金具41は、図2、図3に示すように構成されている。つまり、一定幅の帯状をなす1枚の金属板をプレスにより折曲形成している。
支持金具41は、ブロック31に固定される定着部42と、この定着部42に一体形成されて太陽電池パネル11を支持するパネル支持部43を備えている。
定着部42は、パネル支持部43を支えてブロック31の上面32に接する上側荷重受け部44と、この上側荷重受け部44より下方でブロック31の少なくとも一部を介して上側荷重受け部44と対向し、ブロック31に面接触する下側荷重受け部45と、この下側荷重受け部45を上側荷重受け部44の下方に隙間を隔てて上側荷重受け部44に一体化する連結一体化部46を有している。連結一体化部46は上側荷重受け部44と下側荷重受け部45の長手方向の一端に形成されている。このため他端は開口42aを有する。
上側荷重受け部44と下側荷重受け部45の長さは、固定状態の良好性の観点からは長い方が望ましい。たとえば、ブロック31の上面32と下面33の短手方向の長さの半分、換言すればブロック31の空洞34の長さの半分に対応する程度の長さであるとよい。また下側荷重受け部45の先端部、つまり開口42a側の端部は、角を落とした形状や平面視半円形などにしてもよい。
連結一体化部46は、下側荷重受け部45がブロック31の下面33または空洞34の天井面34aに面接触するように、ブロック31の側面の厚さ、またはブロック31の上面32から空洞34を形成する面までの厚さに対応する長さに、使用するブロック31のサイズや、所望の固定態様に応じて形成される。また、連結一体化部46は平板状で、内側面がブロック31の平らな側面に当接する当接面部46aである。
定着部42の幅は、固定状態の良好性の観点からは広い方が望ましいが、下側荷重受け部45がブロック31の空洞の天井面34aに面接触できるようにするためには、空洞34を形成する面のうち、上面32と平行な天井面34aの幅と同じか、それよりも狭くする必要がある。
パネル支持部43は、上側荷重受け部44における連結一体化部46と反対側の端から立設された立設部47と、この立設部47の上端に形成されて太陽電池パネル11に固定される固定部48を有する。この固定部48は、設置する太陽電池パネル11の傾斜に合わせて水平方向に対して傾斜している。
立設部47と固定部48は平板状である。立設部47は、太陽電池パネル11の傾斜方向の上側に使用する支持金具41であるか、下側に使用する支持金具41であるかによって、長さに違いをもたせている。すなわち、傾斜方向の上側に使用する支持金具41の方が、下側に使用する支持金具41よりも立設部47は長く形成される。太陽電池パネル11の傾斜方向上側の支持金具41と下側の支持金具41の立設部の長さは、支持する太陽電池パネル11の傾斜角度と傾斜方向の長さに応じて適宜設定される。
固定部48は、図4、図5に示したように、太陽電池パネル11のアルミフレーム13の張り出し片15に固定される部分で、立設部47における定着部42を有する側に折り返すように所定角度に折り曲げて形成されている。固定部48には、固定のためのボルト51を通す貫通穴48aが形成されている。この貫通穴48aに対応する貫通穴15aは、アルミフレーム13の張り出し片15に形成される。図5中、52はボルト51が螺合するナットである。
定着部42とパネル支持部43には、打ち出しや折り曲げによって適宜リブを形成して、強度の向上を図ってもよい。
以上のようなブロック31と支持金具41からなる架台21構造では、例えばつぎのようにして太陽電池パネル11を設置する。
まず、図6に示したように、太陽電池パネル11のアルミフレーム13裏面の張り出し片15の所定位置に支持金具41の固定部48をボルト51で固定する。固定に際して、太陽電池パネル11の傾斜方向の上側と下側で、立設部47の長さが異なる2種類の支持金具41を使い分けるとともに、所定の向き、つまり定着部42の開口42a側が太陽電池パネル11の傾斜方向下側に向くように揃える。
つぎに、図7に示したように設置面18にならべたブロック31に対して、太陽電池パネル11裏面の支持金具41の定着部42を固定する。ブロック31に対する定着部42の固定に際しては、図8に示したように、定着部42をブロック31に対して横から相対的に差し込む。図2、図3、図8に示した支持金具41の定着部42は、下側荷重受け部45がブロック31の空洞34の天井面34aに面接触するように構成したものであるので、上側荷重受け部44をブロック31の上面32に、下側荷重受け部45をブロック31の空洞34の天井面34aに面接触するように差し込む。差し込むと、上側荷重受け部44と下側荷重受け部45でブロック31の上面32と空洞34の天井面34a、つまりブロック31の一部を挟む状態となり、その上、連結一体化部46の当接面部46aがブロック31の側面の一部に当接して、これらの協働により、固定状態が得られる。
誤差等により固定状態から緩い場合には、図示しない薄いゴムシートなどを定着部42とブロック31との間に挟み込むなどして、固定状態を調節することができる。
また、ブロック31または定着部42に接着剤を塗布して差し込みを行って、図9に示したように、定着部42とのブロック31との間に接着剤層55を形成してもよい。接着剤層55の接着力も作用して、より強固な固定状態が得られる。接着剤層55の形成は、定着部42とのブロック31との間の全部でも一部でもよい。
支持金具41の定着部42の下側荷重受け部45が、ブロック31の下面33に面接触するように構成したものである場合には、図10に示したように、上側荷重受け部44をブロック31の上面32に、下側荷重受け部45をブロック31の下面33に面接触するように、つまりブロック31の全体を挟むように差し込む。差し込むと、上側荷重受け部44と下側荷重受け部45でブロック31の上面32と下面33を挟む状態となり、そのうえ連結一体化部46の当接面部46aがブロック31の側面の一部に当接して、これらの協働により、固定状態が得られる。しかも、下側受け部45はブロック31の重量により圧縮方向の力をうけ、この押圧力によってもブロック31との一体性が得られる。
支持金具41の定着部42の下側荷重受け部45がブロック31の空洞34の天井面34aに面接触するように構成する場合でも、例えば図11に示したように、太陽電池パネル11の傾斜方向上側の支持金具41について、連結一体化部46の長さを、1個のブロック31の厚さにブロック31の上面32と空洞34の天井面34aの間の厚さを足した長さにすることもできる。連結一体化部46の長さが長くなるぶん、立設部47の長さは短くなる。
以上のように、このような架台21構造では、ブロック31に対する支持金具41の固定と、太陽電池パネル11に対する支持金具41の固定をそれぞれ行って太陽電池パネル11の設置を行う。ブロック31には市販のブロックが使用でき、定着部42とパネル支持部43を有する支持金具41は1枚の金属板を折り曲げて形成されており、構成が簡素である。しかも、ブロック31に対する支持金具41の固定は、差し込むだけでよく、作業も容易である。このため、太陽電池パネル11の設置が、低コストで容易に行える。
また、ブロック31に対する支持金具41の固定状態は、定着部42の上側荷重受け部44と下側荷重受け部45と連結一体化部46による接触抵抗と挟み付けにより保持される。連結一体化部46には当接面部46aも有するので、ブロック31との高い一体性が得られる。下側荷重受け部45をブロック31の下面33に挟み込んだ場合には、ブロック31の重さも手伝って、より強力に位置決めされる。このため、太陽電池パネル11の安定した設置状態を得られる。下側荷重受け部45をブロック31の空洞34の天井面34aに面接触するようにした場合には、下側荷重受け部45が設置面18に接触しないので、下側荷重受け部45に対する腐食の発生を抑制できる。
さらに、ブロック31に対する支持金具41の固定時においては、連結一体化部46が、上側荷重受け部44にかかった荷重を下側荷重受け部45に、下側荷重受け部45にかかった荷重を上側荷重受け部44に分散して負荷を低減するので、耐久性がよく、太陽電池パネル11の設置状態を良好に維持できる。
支持金具41のパネル支持部43については、立設部47の上端の固定部48が一定の角度に予め曲げられたものであるので、この点でも構成が簡素で、作業性がよく、強度が高い。このため、支持金具41の低コスト化、作業の簡単化のほか、太陽電池パネル11の強固な設置にも貢献する。
以下、その他の例を説明する。この説明において、前述の構成と同一又は同等の部位には同一の符号を付してその説明を省略する。
図12は架台21の断面図である。この図12に示した支持金具は、太陽電池パネル11の傾斜方向上側の支持金具41と下側の支持金具41で、立設部47に対する定着部42または固定部48の向きが異なるように形成したものである。
支持金具41をこのように構成すると、図12に示したように、ブロック31に固定するときに太陽電池パネル11の傾斜方向上側と下側から離間配置されたブロック31を挟み込む状態となるように、定着部42をブロック31の外側部分に固定することができる。これとは反対に、ブロック31の内側部分に相対向するように固定することもできる。
このような架台21構造では、例えばブロック31の一部が埋設されたり別の適宜の固定手段で固定されたりして、離間配置されたブロック31の位置が積極的に固定されてブロック31間の距離が保たれる場合には、これによって定着部42はブロック31からの抜け止めがなされることになり、設置状態を保持が強力に行える。
図13は支持金具41と太陽電池パネル11の固定状態を示す断面図である。太陽電池パネル11のアルミフレーム13は前述と同一構造であるが、支持金具41の固定部48は、アルミフレーム13の張り出し片15の内側に入る挿入片48bを有した断面コ字状に一体形成されている。そして、挿入片48bに対向する受け片48cには、雌ねじを有するねじ穴48dが形成されている。ねじ穴48dには、ボルト51が保持され、挿入片48bを張り出し片15の内側に差し込んだ状態でボルト51を締めると、ボルト51の先端がアルミフレーム13の張り出し片15に圧接して、挿入片48bの差し込み状態が固定される。
このような構成では、太陽電池パネル11のアルミフレーム13に穴を開けずに済むので、作業性がさらに向上する。
図14は支持金具41と太陽電池パネル11の固定状態を示す断面図である。太陽電池パネル11のアルミフレーム13は前述と同一構造であるが、支持金具41の固定部48は、アルミフレーム13の張り出し片15の内側に入る挿入片48eを有した断面コ字状に一体形成されている。そして挿入片48eは、折り返しにより厚くして、先端側ほど厚みが薄い楔状に形成している。挿入片48eを張り出し片15の内側に強く差し込むと、挿入片48eに対向する受け片48cとの間で張り出し片15が挟圧され、アルミフレーム13に対する位置決めがなされる。
このような構成では、太陽電池パネル11のアルミフレーム13にボルト締め作業を不要にできるので、より一層作業性が向上する。
図15は架台21の断面図である。この図15に示した支持金具41は、図12に示した支持金具41と同じように立設部47に対する定着部42または固定部48の向きが異なるように設定した支持金具41である。また、支持金具41のパネル支持具43の固定部48は、図14に示した固定部48と同様に楔状の挿入片48eを有している。
また、このような支持金具41に加えて、支持金具41同士を太陽電池パネル11の傾斜方向に対応する方向で連結する連結部材49を備えている。連結部材49は、帯状の金属板の両端部を下方に向けて直角に曲げた形状で、水平に延びる本体部49aと、この本体部49aの両端で下方に延びる重合部49bを有する。本体部49aの長さは、太陽電池パネル11の傾斜方向上側と下側にそれぞれ支持金具41を固定したときに、これら支持金具41の立設部47間を掛け渡す長さである。重合部49bの幅は、図16に示したように、支持金具41の立設部47の幅と同一で、幅方向の両側縁には、立ち上がり部49cが折曲形成されている。これら立ち上がり部49cは、支持金具41の立設部47を挟み込むものである。
重合部49bの中央には角穴49dが形成され、立設部47における重合部49bの角穴49dに対応する位置には貫通穴47aが形成されている。これら角穴49dと貫通穴47aは、固定用の根角ボルト57が挿通保持される部分である。図中58は、根角ボルト57に螺合するナットである。
支持金具41をこのように構成して連結部材49を備える場合には、図15に示したように、支持金具41をブロック31に固定してから、これら支持金具41間に連結部材49を突っ張るように固定する。
このような架台21構造では、例えばブロック31の一部が埋設されたり別の適宜の固定手段で固定されたりして、離間配置されたブロック31の位置が積極的に固定されてブロック31間の距離が保たれる場合には、これによって定着部42はブロック31からの抜け止めがなされることになり、設置状態を保持が強力に行える。そのうえ、連結部材49が支持金具41同士の一体性を保つとともに、太陽電池パネル11に対する固定部48の固定状態を強固に保持する。
図17はブロック31に対する支持金具41の固定状態を示す断面図である。この図に示すように、支持金具41の定着部42の下側荷重受け部45には、側面視U字形状のばね部45aが形成されている。ばね部45aは、常態では仮想線で示したように空洞34の高さにより幅広となるように形成されている。ばね部45aは下側荷重受け部45と同一材料で形成されるものであるも、別部材で形成するものであってもよい。
このような支持金具41を有する架台21構造では、上側荷重受け部44と下側荷重受け部45とばね部45aをブロック31に差し込むと、上側荷重受け部44と下側荷重受け部45でブロック31を挟んだ状態になって固定がなされるとともに、ばね部45aが空洞34内で上下方向に突っ張るので、下側荷重受け部45が空洞34の天井面34aに強く当たるとともに、ばね部45aの下側部分は空洞34の底面34bに強く当たるので、差し込むだけでより強固な固定状態が得られる。
図18はブロック31に対する支持金具41の固定状態を示す断面図である。この図に示す支持金具41は、太陽電池パネル11の傾斜方向上側の支持金具と下側の支持金具の両方の機能を合わせ持つ支持金具41である。つまり、立設部47の長い傾斜方向上側の支持金具と、それよりも立設部47が短い傾斜方向下側の支持金具の連結一体化部46同士をスポット溶接などの適宜手段で一体化した構造で、定着部42とパネル支持部43を2個ずつ備える。
このような支持金具41を用いると、多数枚の太陽電池パネル11の設置作業が迅速に行えるうえに、設置状態での太陽電池パネル11の一体性が得られ、安定した設置状態を維持できる効果がある。
図19は架台21の断面図である。この架台21では固定状態の安定性を高める一方、支持金具41の構造の簡素化を図っている。
この図に示す支持金具41は、下側荷重受け部45の先端に、ブロック31から突きでる延出部45bが形成されている。つまり、下側荷重受け部45はブロック31の長さよりも長く形成され、ブロック31の当接面部46aが当接する面と反対側の面よりも先に、延出部45bが適宜長さ突出している。図20、図21に示したように、この延出部45bの基部近傍、具体的には、ブロック31の当接面部46aが当接する面と反対側の面と一致する位置より先とそれよりも当接面部46a側の位置に、上下に貫通する貫通穴45cが形成されている。貫通穴45cの幅は、下側荷重受け部45の幅に合わせて適宜設定される。
この貫通穴45cには、付属の楔部材45dが上から挿入される。楔部材45dは、一方側(上側)の方が肉厚の適宜の板材で構成される。
このような下側荷重受け部45と楔部材45dを有するため、楔部材45dが抜け止め機能を果たす。このため、支持金具41は、たとえブロック31がずれ動いたとしても外れることはなく、安定した固定状態を維持できる。しかも、支持金具41をブロック31に取り付ける作業は、支持金具41をブロック31に差し込んでから楔部材45dを挿入するだけであるのでごく簡単で、簡易迅速に行える。
また、太陽電池パネル11の傾斜下端側を支持する支持金具41のパネル支持部43は、太陽電池パネル11の傾斜下端11aをブロック31の上面に接触させた状態で支持するものである。換言すれば、パネル支持部43は、前述の立設部47と固定部48を一体化した構造である。
図21に示したように、支持金具41の上側荷重受け部44の先端は略平板状で、太陽電池パネル11の傾斜下端11aに達する位置までに満たない長さで、傾斜下端11aをブロック31の上面に密着させることができる長さに設定されている。ブロック31と太陽電池パネル11の傾斜下端11aとの間には、たとえばゴムなどからなる適宜の介装部材を備えるようにしてもよい。この場合には、その介装部材を考慮して上側荷重受け部44の長さが設定される。
上側荷重受け部44の先端部には、図20、図21に示したように、太陽電池パネル11の傾斜に合わせて、幅方向の一部を側面視略三角形に膨出形成して、パネル支持部43が形成されている。パネル支持部43は幅方向の全部を膨出形成してもよい。パネル支持部43の傾斜した面には角穴43aを有し、下から根角ボルト53挿入して保持し、この根角ボルト53に螺合するナット52で太陽電池パネル11を固定する。
このようなパネル支持部43を備えると、太陽電池パネル11の傾斜下端11aがブロック31の上面に密着して支持金具41のみではなくブロック31で荷重を支えるようにしているので、高い安定性が得られる。
そのうえ、支持金具41のパネル支持部43は、プレスにより膨出形成すれば得られるので、片を伸ばす構造の立設部47を備える場合に比して薄いものであっても強度を得られる。加工も容易である。このため、コストを低減しつつも、良好な固定状態を得ることができる。
この発明の構成と、前述の一形態の構成との対応において、
この発明の方塊体は、前述の建築用の空洞コンクリートブロックに対応し、
同様に、
方塊体の底面は、下面33に対応するも、
この発明は前述の一形態の構成に限定されるものではなく、その他の構成を採用することもできる。
太陽電池パネル支持金具は、ブロックの下面に面接触する下側荷重受け部と、ブロックの空洞の天井面に面接触する下側荷重受け部の両方を備えるものであってもよい。
また、この架台構造は、前述の陸屋根のようなほとんど傾斜のない部分のほか、傾斜や段差のある部分でも使用できる。
11…太陽電池パネル
11a…傾斜下端
21…架台
31…建築用の空洞コンクリートブロック
32…上面
33…下面
34…空洞
34a…天井面
41…太陽電池パネル支持金具
42…定着部
43…パネル支持部
44…上側荷重受け部
45…下側荷重受け部
45b…延出部
45c…貫通穴
45d…楔部材
46…連結一体化部
46a…当接面部
47…立設部
48…固定部

Claims (11)

  1. 土台となる方塊体に固定される定着部と、該定着部に形成されて太陽電池パネルを支持するパネル支持部を備えた太陽電池パネル支持金具であって、
    前記定着部が、前記パネル支持部を支え前記方塊体の上面に接する上側荷重受け部と、
    該上側荷重受け部より下方で前記方塊体の少なくとも一部を介して前記上側荷重受け部と対向し前記方塊体に面接触する下側荷重受け部と、
    該下側荷重受け部を前記上側荷重受け部の下方に隙間を隔てて前記上側荷重受け部に一体化する連結一体化部を有した
    太陽電池パネル支持金具。
  2. 前記連結一体化部に、前記方塊体の側面に当接する当接面部を有する
    請求項1に記載の太陽電池パネル支持金具。
  3. 前記パネル支持部が、前記上側荷重受け部から立設された立設部と、該立設部の上端に形成されて前記太陽電池パネルに固定される固定部を有し、
    該固定部が水平方向に対して傾斜している
    請求項1または請求項2に記載の太陽電池パネル支持金具。
  4. 前記太陽電池パネルの傾斜下端側を支持する当該太陽電池パネル支持金具の前記パネル支持部が、前記太陽電池パネルの傾斜下端を前記方塊体の上面に接触させた状態で支持するものである
    請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の太陽電池パネル支持金具。
  5. 前記下側荷重受け部が、前記方塊体の底面または前記方塊体に形成された空洞の天井面に面接触するものである
    請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の太陽電池パネル支持金具。
  6. 前記下側荷重受け部の先端に、前記方塊体から突きでる延出部が形成され、
    該延出部の基部近傍に貫通穴が形成され、
    該貫通穴に挿入される楔部材を備えた
    請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の太陽電池パネル支持金具。
  7. 前記定着部と前記パネル支持部が金属板で形成された
    請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の太陽電池パネル支持金具。
  8. 前記定着部と前記パネル支持部が1枚の金属板で形成された
    請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の太陽電池パネル支持金具。
  9. 土台となる複数の方塊体と、これら方塊体に固定されて太陽電池パネルを水平方向に対して傾斜して支持する複数の太陽電池パネル支持金具を備える太陽電池パネルの架台構造であって、
    前記太陽電池パネル支持金具が、前記方塊体に固定される定着部と、該定着部に形成されて前記太陽電池パネルを支持するパネル支持部を備え、
    前記定着部が、前記パネル支持部を支え前記方塊体の上面に面接触する上側荷重受け部と、
    該上側荷重受け部より下方で前記方塊体の少なくとも一部を介して前記上側荷重受け部と対向し前記方塊体に面接触する下側荷重受け部と、
    該下側荷重受け部を前記上側荷重受け部の下方に隙間を隔てて前記上側荷重受け部に一体化する連結一体化部を有した
    太陽電池パネルの架台構造。
  10. 前記方塊体が、側面に開口する空洞を備えたコンクリートブロックである
    請求項9に記載の太陽電池パネルの架台構造。
  11. 前記定着部と前記方塊体との間に接着剤層が形成された
    請求項9または請求項10に記載の太陽電池パネルの架台構造。
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