JP2016084176A - 制御装置、システム、およびライブラリプログラム - Google Patents

制御装置、システム、およびライブラリプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】包装機における異物の噛み込みの検出をより高い精度で実現できる構成が要望されている。【解決手段】制御装置は、第1の方向に搬送される包装体をローターによりシールおよび切断の少なくとも一方を順次行なう包装機を制御する。ローターは、包装体に接する位置での外周の接線方向が第1の方向と一致するように配置されるとともに、ドライバにより回転駆動される。制御装置は、ローターの回転位置とドライバの状態値とを、所定周期毎に収集する収集手段と、収集手段によって収集される情報のうち、ローターの回転位置が特定の区間内または位置にあるときのドライバの状態値に基づいて、包装体のシールされた部分における異状の有無を判断する判断手段とを含む。【選択図】図4

Description

本発明は、包装材をローターによりシールおよび切断の少なくとも一方を順次行なう包装機を制御する制御装置およびシステム、ならびにそれらに用いられるライブラリプログラムに関する。
各種製品を包装する包装機が様々な生産現場で使用されている。このような包装機では、各種製品(以下、「被包装物」とも称す。)の品質を維持するなどのために、適切なシール処理を行なうことが重要である。このような要求から、包装機におけるシールの良否を判定したり、異物の噛み込みを検出したりする技術が提案されている。
特開2007−302261号公報(特許文献1)は、サーボモータで駆動されるシール機構を備えた自動包装機において、当初記録した基準動作データと比較してシール機構の動作で得られたシールの良否を判定する閾値を、包装動作停止後の再開に合わせて変更する構成を開示する。
特開2008−037450号公報(特許文献2)は、筒状に繰出し成形されるフィルムに物品を挿入供給し、該フィルムにセンターシールおよびエンドシールを施して包装体を製造する包装機において、エンドシール機構におけるシール体での物品噛込みを検出し得る物品噛込み検出装置を開示する。
特開2010−006474号公報(特許文献3)は、包装装置におけるエンドシーラ軸に定常外乱が存在する場合においても、包装フィルム噛み込み検出のための専用となるセンサ類を配設せずに、包装フィルム噛み込みによる、定常外乱よりも小振幅の外乱または振動周期が遅い変化を伴う外乱を確実に検出でき、装置の低価格化および小型化並びに信頼性の向上を図ることができる包装装置およびモータ制御装置を開示する。
特開2007−302261号公報 特開2008−037450号公報 特開2010−006474号公報
上述の特許文献1〜3に開示される技術では、十分な判定精度や検出精度を得ることができないという課題があった。
上述の特許文献1に開示される装置は、検出手段で検出された駆動電流とサーボモータの基準駆動電流との偏差を閾値と対比することに基づいて異物噛み込みに起因したシール不良を判定するものであり、包装機がどのような動作を行なっているときに異物噛み込みが発生したのかを判定することができない。
上述の特許文献2に開示される装置は、予め決定した基準電力値と検出電力値とを比較し、検出電力値が基準電力値を超えたときに、シール体に物品が噛込んだと判定するものであり、特許文献1の装置と同様に、包装機がどのような動作を行なっているときに異物噛み込みが発生したのかを判定することができない。
上述の特許文献3に開示される装置は、トルク指令とモータ速度とに基づいてモータに対する外乱推定値を演算する外乱オブザーバ部と、外乱推定値に基づいてエンドシーラ軸における噛み込み状態を検出する噛み込み検出部とを含む。特許文献3では、外乱オブザーバ部は、公知のものを採用できる旨が記載されているが、対象の包装機に応じた外乱オブザーバ部を適切に設計しなければ、十分な検出精度を実現することができない。
このように、異物の噛み込みの検出をより高い精度で実現できる構成が要望されている。
本発明のある局面に従う制御装置は、第1の方向に搬送される包装体をローターによりシールおよび切断の少なくとも一方を順次行なう包装機を制御する。ローターは、包装体に接する位置での外周の接線方向が第1の方向と一致するように配置されるとともに、ドライバにより回転駆動される。制御装置は、ローターの回転位置とドライバの状態値とを、所定周期毎に収集する収集手段と、収集手段によって収集される情報のうち、ローターの回転位置が特定の区間内または位置にあるときのドライバの状態値に基づいて、包装体の処理された部分における異状の有無を判断する判断手段とを含む。
好ましくは、ローターは、その外周面上に配置された、包装体をシールするための少なくとも1つのヒーターを含み、判断手段は、ヒーターが包装体に接触している区間内にあるときのドライバの状態値に基づいて、異状の有無を判断する。
好ましくは、ローターは、その外周面上に配置された、包装体を切断するためのカッターをさらに含み、判断手段は、カッターが包装体に接触している区間内にあるときのドライバの状態値に基づいて、異状の有無を判断する。
好ましくは、ローターは、その外周面上に配置された、包装体をシールするための少なくとも1つのヒーターと、包装体を切断するためのカッターとを含み、判断手段は、ヒーターが包装体に接触している区間内にあるときのドライバの状態値に基づく特性値が第1の判断基準を満たしているか否かと、カッターが包装体に接触している区間内にあるときのドライバの状態値に基づく特性値が第2の判断基準を満たしているか否かとの組み合わせに基づいて、異状の有無を判断する。
さらに好ましくは、判断手段は、第1の判断基準が満たされているか否か、および、第2の判断基準が満たされているか否かの判断に基づいて、包装体が順次処理されて生成される個別包装体のうち、いずれの個別包装体に異状が発生しているかを特定する。
好ましくは、判断手段は、ヒーターが包装体に接触している区間内にあるときのドライバの状態値に基づく特性値として、ドライバに対する速度指令とローターの速度実績値との差分についての相関係数を算出する。
好ましくは、判断手段は、カッターが包装体に接触している区間内にあるときのドライバの状態値に基づく特性値として、カッターによる切断処理後のドライバに対する速度指令とローターの速度実績値との差分の最大値、カッターによる切断処理後のローターに発生するトルク実績値の最小値、ローターの速度実績値が最大となるローターの回転位置、および、ローターに発生するトルク実績値が最大となるカッターの回転位置、のうち少なくとも1つを算出する。
本発明の別の局面に従うシステムは、第1の方向に搬送される包装体をローターによりシールおよび切断の少なくとも一方を順次行なう包装機と、包装体に接する位置での外周の接線方向が第1の方向と一致するように配置されるローターを回転駆動するドライバと、ローターの回転位置とドライバの状態値とを、所定周期毎に収集する収集手段と、収集手段によって収集される情報のうち、ローターの回転位置が特定の区間内または位置にあるときのドライバの状態値に基づいて、包装体の処理された部分における異状の有無を判断する判断手段とを含む。
本発明のさらに別の局面に従えば、ローターを回転駆動するドライバを制御するための制御装置でのプログラム実行に用いられるライブラリプログラムが提供される。ライブラリプログラムは、ローターの回転位置が特定の区間内または位置にあることを示す第1の入力情報と、複数の特性値候補のうち算出対象となる1または複数の特性値を指定する第2の入力情報とを受け付ける機能と、所定周期毎に収集されるドライバの状態値に基づいて、第1の入力情報により示されるローターの回転位置が特定の区間内または位置にあるときの、第2の入力情報により指定される1または複数の特性値を算出する機能とを含む。複数の特性値候補は、ドライバに対する速度指令とローターの速度実績値との差分の最大値、ローターに発生するトルク実績値の最小値、ドライバに対する速度指令とローターの速度実績値との差分が最大となるローターの回転位置、ローターに発生するトルク実績値が最大となるローターの回転位置、および、ドライバに対する速度指令とローターの速度実績値との差分についての相関係数、のうち少なくとも2つを含む。
本発明のさらに別の局面に従えば、ライブラリプログラムを用いてプログラムを実行することで、ローターを回転駆動するドライバを制御する制御装置が提供される。プログラムには、ローターの回転位置が特定の区間内または位置にあることを示す第1の入力情報と、複数の特性値候補のうち算出対象となる1または複数の特性値を指定する第2の入力情報とが定義されている。制御装置は、所定周期毎にドライバの状態値を収集し、第1の入力情報により示されるローターの回転位置が特定の区間内または位置にあるときの、第2の入力情報により指定される1または複数の特性値を算出する。複数の特性値候補は、ドライバに対する速度指令とローターの速度実績値との差分の最大値、ローターに発生するトルク実績値の最小値、ドライバに対する速度指令とローターの速度実績値との差分が最大となるローターの回転位置、ローターに発生するトルク実績値が最大となるローターの回転位置、および、ドライバに対する速度指令とローターの速度実績値との差分についての相関係数、のうち少なくとも2つを含む。
本発明のある実施の形態の制御装置およびシステムによれば、異物の噛み込みの検出をより高い精度で実現できる。
本実施の形態の包装機の構成例を示す模式図である。 包装機を含むシステムの構成例を示す模式図である。 図1に示す制御装置のハードウェア構成の一例を示す模式図である。 図1に示す制御装置の機能構成の一例を示す模式図である。 図4に示すデータ収集モジュールのバッファに格納されるデータ構造の一例を示す図である。 本実施の形態の包装機におけるシール処理および切断処理を説明するための模式図である。 本実施の形態における異状検出の方法を説明するための図である。 テスト用の包装機を用いて測定した回転位置に沿ったローターの速度変化を示す図である。 図8に示す測定結果を用いて算出したゾーン1についての相関係数を示す図である。 図8に示す測定結果を用いて算出したゾーン2についての切断処理後の速度偏差の最大値の差異を示す図である。 図8に示す測定結果を用いて算出したゾーン2についての切断処理後のトルク実績値の最小値の差異を示す図である。 図8に示す測定結果を用いて算出したゾーン2についての速度実績値が最大となる回転位置(位相/回転角度)の差異を示す図である。 図8に示す測定結果を用いて算出したゾーン2についてのトルク実績値が最大となるカッターの回転位置(位相/回転角度)の差異を示す図である。 図8に示す測定結果を用いて算出したゾーン3についての相関係数を示す図である。 本実施の形態の制御装置において実行される処理手順を示すフローチャートである。 本実施の形態の制御装置で実行されるユーザプログラムの一例を示す図である。 図16に示されるユーザプログラムの実行時のタイムチャートを示す図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
<A.包装機およびシステムの構成>
まず、本実施の形態の包装機および包装機を含むシステムの構成について説明する。図1は、本実施の形態の包装機2の構成例を示す模式図である。図2は、包装機2を含むシステム1の構成例を示す模式図である。
図1を参照して、包装機2は、所定の搬送方向に搬送される包装体4をローターによりシールおよび切断の少なくとも一方を順次行なう。典型的には、本実施の形態の包装機2は、筒状に事前成型された包装体4を搬送方向に沿って搬送するとともに、所定間隔毎にシールするとともに、所定間隔毎に切断することで個別包装体6を生成する。包装体4に対する事前成型は、搬送方向に沿って両サイドをシールする処理を含む。包装体4の内部には、所定間隔で被包装物5が配置されている。説明の便宜上、シール処理および切断処理を行なう包装機2について例示する。但し、以下の説明中において適宜言及するように、シール処理のみ、または切断処理のみを行なうようにしてもよい。
包装機2は、一対のローター10および20を有しており、これらのローター10および20は、同期して回転する。各ローターは、包装体4に接する位置での外周の接線方向が搬送方向と一致するように配置されている。なお、一対のローター、つまり、2個のローターに限定されることなく、1個のローターのみで実現してもよいし、3個以上のローターを採用してもよい。後述するように、各ローターには、予め定められた位置にヒーターおよびカッターが配置されており、これらのヒーターおよびカッターが包装体4に接触することで、包装体4に対するシールおよび切断する処理が実現される。生成された個別包装体6は、ベルトコンベヤー8にて下流工程で搬送される。
図2を参照して、システム1は、包装機2と、包装機2を制御する制御装置100とを含む。包装機2のローター10および20は、サーボモータ18および28によって、それぞれ回転軸12および22を中心に同期して回転駆動される。ローター10および20の表面には、それぞれ処理機構14および24が設けられており、処理機構14は、円周方向(回転方向)に前後して配置されたヒーター15および16と、ヒーター15とヒーター16との間に配置されたカッター17とを含む。同様に、処理機構24は、円周方向に前後して配置されたヒーター25および26と、ヒーター25とヒーター26との間に配置されたカッター27とを含む。ローター10および20は、その外周面上に配置された、包装体4を切断するためのカッター17および27を含む。但し、カッター17および27は、必ずしも必要ではなく、ヒーター単体がシール処理に加えて切断処理もできるのであれば、ヒーターのみを設けるようにしてもよい。あるいは、切断処理のみを行なう構成においては、ヒーターを設けることなく、カッターのみを設けてもよい。
包装体4をシールできるのであれば、ヒーターの数についての制限はない。つまり、ローター10および20の各々に、1つのヒーターのみが装着されている構成であってもよいし、3つ以上のヒーターが設けられていてもよい。このように、ローター10および20は、その外周面上に配置された、包装体4をシールするための少なくとも1つのヒーターを含む。
ローター10および20が包装体4の搬送速度と同期して回転することで、ヒーター15とヒーター25とによって、包装体4の紙面右側の位置において対向する面同士(上面と下面)がシール(接着)されるとともに、ヒーター16とヒーター26とによって、包装体4の紙面左側の位置において対向する面同士(上面と下面)がシール(接着)される。これらのシール処理と並行して、カッター17とカッター27とによって包装体4が切断される。このような一連の処理が繰返されることで、被包装物5(図1参照)を含む包装体4に対して、シールおよび切断が繰返し実行されて、個別包装体6が順次生成される。
ローター10および20を回転駆動するサーボモータ18および28は、ドライバ(駆動装置)の一例である、サーボドライバ19および29によって回転速度やトルクなどが制御される。すなわち、ローター10および20は、それぞれサーボドライバ19および29により回転駆動される。本実施の形態の包装機2においては、サーボモータ18および28を用いて、ローター10および20をそれぞれ回転駆動するので、ドライバの一例としてサーボモータ18および28を採用する。但し、ドライバとしては、ローター10および20を駆動するアクチュエータに応じたものを採用することになる。例えば、ステッピングモータを採用する場合には、ステッピングモータ用のドライバを採用すればよい。
サーボドライバ19および29は、包装機2を制御する制御装置100とフィールドバス130を介して通信可能に接続されている。制御装置100は、サーボドライバ19および29から、サーボモータ18および28の状態値、すなわちローター10および20の実績値を収集することができる。本実施の形態において、フィールドバス130を介した通信は十分に高速であるため、制御装置100からの指令値と制御対象からの実績値とを実質的に同一周期で収集することができる。
制御装置100は、包装機2を制御する制御主体であって、後述するシールの良否を判定したり、異物の噛み込みを検出したりする処理も実行する。但し、包装機2を制御する主体と、判定や検出の処理を実行する主体とを別体として設けてもよい。
本実施の形態の制御装置100は、一例として、PLC(Programmable Logic Controller)を用いて実装される。制御装置100は、予め格納されたプログラム(後述するような、システムプログラムおよびユーザプログラム)を実行することで算出される指令値をサーボドライバ19および29などの制御対象に与えるとともに、I/O(Input/Output)ユニット128を介して包装機2から状態値を取得する。すなわち、制御装置100は、サーボドライバ19および29の状態値、ならびに、包装機2の状態値を、フィードバック値として用いることで、適切な指令値を動的に生成し、それによって包装機2を状況に応じて適切に制御できる。サーボドライバ19および29(または、ローター10および20)の状態値としては、(1)回転位置(位相/回転角度)、(2)速度、(3)加速度、(4)トルク値、(5)電流値、(6)電圧値、などを含む。
さらに、制御装置100は、サーボドライバ19および29(または、ローター10および20)の状態値を用いて、異物の噛み込みを検出する。制御装置100は、包装機2におけるシールの良否を判定することもできる。
制御装置100にはサポート装置200を接続することが可能になっており、制御装置100に対するプログラムのアップロード(更新)、制御装置100からのプログラムのダウンロード、制御装置100の状態値の確認といった操作が可能になっている。典型的には、サポート装置200では、制御装置100で実行されるプログラム(通常は、ユーザプログラム)を作成するための開発環境が提供されており、制御対象(図2に示す例では、包装機2)に応じた処理を実現するためのユーザプログラムを作成することが可能になっている。作成されたユーザプログラムは、サポート装置200から制御装置100へ転送される。ユーザプログラムの一例については、後述する。
サポート装置200は、典型的には、汎用のパーソナルコンピュータでアプリケーションプログラムを実行することで実現することができる。汎用のパーソナルコンピュータのハードウェア構成については、公知であるので、詳細な説明は行なわない。
<B.制御装置100のハードウェア構成>
次に、制御装置100のハードウェア構成の構成について説明する。図3は、図1に示す制御装置100のハードウェア構成の一例を示す模式図である。図3を参照して、制御装置100は、予めインストールされたプログラムをプロセッサが実行することで、制御対象に対する制御を実現する。より具体的には、制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Unit)などのプロセッサ102と、チップセット104と、メインメモリ106と、フラッシュメモリ108と、外部ネットワークコントローラ116と、メモリカードインターフェイス118と、内部バスコントローラ122と、フィールドバスコントローラ124とを含む。
プロセッサ102は、フラッシュメモリ108に格納されたシステムプログラム110およびユーザプログラム112を読み出して、メインメモリ106に展開して実行することで、制御対象に対する制御を実現する。システムプログラム110は、データの入出力処理や実行タイミング制御などの、制御装置100の基本的な機能を提供するための命令コードを含む。本実施の形態においては、システムプログラム110は、ライブラリプログラム110Aを含む。ライブラリプログラム110Aは、汎用的な処理を再利用可能な形で格納されており、ユーザプログラム112の実行時に、必要に応じて呼び出される(call/invoke)。すなわち、ライブラリプログラム110Aは、制御装置100でのプログラム実行に用いられる。
ユーザプログラム112は、制御対象に応じて任意に設計され、シーケンス制御を実行するためのシーケンスプログラム112Aおよびモーション制御を実行するためのモーションプログラム112Bとを含む。これらのシーケンスプログラム112Aおよびモーションプログラム112Bは、ライブラリプログラム110Aを適宜呼び出すことで実行される。
チップセット104は、各コンポーネントを制御することで、制御装置100全体としての処理を実現する。
内部バスコントローラ122は、制御装置100と内部バスを通じて連結されるI/Oユニット126とデータを遣り取りするインターフェイスである。フィールドバスコントローラ124は、制御装置100とフィールドバス130(図2)を通じて連結されるI/Oユニット128とデータを遣り取りするインターフェイスである。内部バスコントローラ122およびフィールドバスコントローラ124は、対応のI/Oユニット126および128にそれぞれ入力される状態値を取得するとともに、プロセッサ102での演算結果を対応のI/Oユニット126および128から指令値としてそれぞれ出力する。
外部ネットワークコントローラ116は、各種の有線/無線ネットワークを通じたデータの遣り取りを制御する。メモリカードインターフェイス118は、メモリカード120を着脱可能に構成されており、メモリカード120に対してデータを書込み、メモリカード120からデータを読出すことが可能になっている。
制御装置100がプログラムを実行することで提供される機能の一部または全部を専用のハードウェア回路として実装してもよい。
<C.制御装置100の機能構成>
次に、本実施の形態の制御装置100が提供する、異物の噛み込みを検出するための機能構成について説明する。なお、包装機2におけるシールの良否を判定する機能についても併せて説明する。
図4は、図1に示す制御装置100の機能構成の一例を示す模式図である。図4を参照して、制御装置100は、その機能構成として、データ収集モジュール150と、判断モジュール154と、出力モジュール156とを含む。各モジュールは、典型的には、プロセッサ102がプログラムを実行することで実現される。
データ収集モジュール150は、包装機2の動作を示す状態値を収集する。判断モジュール154は、収集した状態値を格納するバッファ152を含む。より具体的には、データ収集モジュール150は、ローター10および20の回転位置とサーボドライバ19および29の状態値とを、所定周期毎に収集する。
判断モジュール154は、データ収集モジュール150によって収集される情報のうち、ローター10および20の回転位置が特定の区間内または位置にあるときのサーボドライバ19および29の状態値に基づいて、包装体4のシールされた部分における異状(典型的には、異物の噛み込みやシール不良)の有無を判断する。
出力モジュール156は、判断モジュール154での判断結果(典型的には、異物の噛み込みの発生やシール不良の発生)を出力する。出力モジュール156による判断結果の出力先は、包装機2のオペレータへ異状の発生を光または音声で通知するような装置であってもよいし、システム1を管理する上位計算機であってもよい。
図5は、図4に示すデータ収集モジュール150のバッファ152に格納されるデータ構造の一例を示す図である。図5を参照して、バッファ152には、サーボモータ18および28の状態値(すなわち、ローター10および20の状態値)が所定周期毎に格納される。本実施の形態の制御装置100は、各時刻で複数の状態値を取得できるので、ローター10および20の外周面上に設けられた処理機構14および24と包装体4との相対的な位置関係を考慮して、異状の有無を判断できる。
<D.包装機での異状発生>
次に、本実施の形態の制御装置100が検出対象とする異状およびその検出方法の概要について説明する。
図6は、本実施の形態の包装機2におけるシール処理および切断処理を説明するための模式図である。図6(a)は、シール処理および切断処理が適切に実行されている状態を示し、図6(b)は、シール処理および切断処理が不適切に実行されている状態を示す。
図6(a)に示すように、包装体4の内部に被包装物5が適切な間隔または位置で配置された状態で適切なシール処理および切断処理がされることで、個別包装体6が生成される。
これに対して、図6(b)に示すように、被包装物5が配置されている間隔または位置が不適切であれば、包装体4のシールされる部分に被包装物5が重なってしまい、シールが不十分になり得る。このような状態を、包装体4のシール部への被包装物5の「噛み込み」と称す。なお、本実施の形態の制御装置100が検出する「噛み込み」は、図6(b)に示すような状況だけとは限らず、被包装物5同士が接着すべき部分に、被包装物5以外の物体(空気も含み得る)が存在している状態を包含する。
図7は、本実施の形態における異状検出の方法を説明するための図である。図7(a)は、ローター10および20の表面にそれぞれ設けられた処理機構14および24と包装体4とが接触し始める状態を示し、図7(c)は、ローター10および20の表面にそれぞれ設けられた処理機構14および24と包装体4との接触が終了する状態を示し、図7(b)は、図7(a)に示す状態と図7(c)に示す状態との中間地点の状態を示す。
以下の説明においては、図7(b)に示す処理機構14が最下点にあり、処理機構24が最上点にある状態を基準点(便宜上、回転位置=0°)とする。図7(a)に示すように、ローター10および20の表面にそれぞれ設けられた処理機構14および24と包装体4とが接触し始める状態での回転位置=−αとし、図7(c)に示すように、処理機構14および24と包装体4との接触が終了する状態での回転位置=+αとする。すなわち、処理機構14および24が包装体4に接触している区間は、回転位置が−α〜+αの範囲となる。実施の形態においては、ローター10および20の回転位置が−α〜+αの範囲内にあるときに得られる状態値(但し、全区間の状態値は必ずしも必要ではない)に基づいて、異状の有無を判断する。すなわち、本実施の制御装置100は、収集される状態値の情報のうち、ローター10および20の回転位置が特定の区間内または位置にあるときのドライバの状態値に基づいて、包装体4のシールされた部分における異状の有無を判断する。
より具体的には、ローター10および20の回転位置が−αである状態(図7(a))から、少なくとも包装体4に対するシール処理が開始される。そして、ローター10および20の回転位置が+αである状態(図7(c))以降では、包装体4に対する処理機構14および24の影響は無視できる。このような物理的現象を考慮すると、処理機構14および24が包装体4に対して影響を与えている期間に収集される状態値を用いて、異状の有無を判断することが好ましい。
<E.具体的な異状の有無の判断ロジック>
次に、具体的な異状の有無を判断するロジックについて説明する。本願発明者は、テスト用の包装機を用いて、噛み込み状態で各種状態値を測定した。その結果を図8に示す。図8は、テスト用の包装機を用いて測定した回転位置に沿ったローターの速度変化を示す図である。図8には、以下のテスト条件で繰返し測定した結果の統計値を示す。図8では、正常時の測定結果および噛み込み時の測定結果が示されるとともに、異物が噛み込んでいる位置が破線で示される。
・包装速度:60[cpm]
・包装体の材質:紙
・包装体の厚み:0.1[mm],0.3[mm],0.5[mm]
・測定方法:包装体の厚みをそれぞれ異ならせて、各厚みについて100回ずつ測定
・噛み込み異物:紙(厚み:0.1[mm])
図8に示すように、ローター10および20の表面にそれぞれ設けられたヒーター15および25が包装体に接触している区間を「ゾーン1」と定義し、ローター10および20の表面にそれぞれ設けられたカッター17および27が包装体に接触している区間を「ゾーン2」と定義し、ローター10および20の表面にそれぞれ設けられたヒーター16および26が包装体に接触している区間を「ゾーン3」と定義する。各ゾーンについて、以下に説明するような値に基づいて、異状の有無を判断することができる。
なお、図8には、ゾーン1とゾーン2との間、および、ゾーン2とゾーン3との間に、いずれのゾーンにも属さない区間を設けているが、この区間設定は任意である。すなわち、ゾーン1、ゾーン2、およびゾーン3を連続して(すなわち、互いを隣接させて)設けてもよい。
(1)ゾーン1
ゾーン1は、ヒーター15および25が包装体4に接触している区間内にあるときに相当し、制御装置100は、この区間内におけるサーボドライバ19および29の状態値に基づいて、異状の有無を判断する。より具体的には、制御装置100は、ゾーン1での異状発生を検出するための特性値として、「速度偏差の相関係数」を用いる。速度偏差とは、制御装置100からサーボモータ18および28に対して与えられた指令値と、サーボドライバ19および29の速度実績値との差分を意味する。上述したように、制御装置100は、制御周期で指令値およびフィードバック値(実績値)を収集できるので、各制御周期における速度偏差についても算出が可能である。すなわち、制御装置100は、ヒーター15および25が包装体4に接触している区間内にあるときのサーボドライバ19および29の状態値に基づく特性値として、サーボドライバ19および29に対する速度指令とローター10および20の速度実績値との差分についての相関係数を算出する。
速度偏差の相関係数を算出するための相関関数F(τ)は、以下に示す(1)式に従って定義できる。
Figure 2016084176
但し、V(t)は速度偏差を示し、0〜Tはゾーン1に対応する時間を示す。
上述の(1)式に従って、正常時と噛み込み時とについてそれぞれ算出した速度偏差の相関係数を図9に示す。図9は、図8に示す測定結果を用いて算出したゾーン1についての相関係数を示す図である。図9には、標本全体としての誤差範囲をバー形式で示す。誤差バーは、6σ(標準偏差の6倍)の範囲を示す。
図9に示すように、特に、ばらつきが相対的に小さくなった後半部分(実線で丸印された範囲)においては、正常時と異物の噛み込み時との間には、十分に有意な相違が生じていることが判る。つまり、速度偏差の相関係数を順次算出することで、特に前段のシール処理における異状の有無の発生を判断することができる。
速度偏差の相関係数は、指令値(速度指令)とフィードバック値(実績値)とのかい離度合いを示すものである。異物の噛み込みがない場合には、ローター10および20の回転を阻害するものはないので、フィードバック値は指令値により追従するため、相関係数は相対的に高い値を示す。これに対して、異物の噛み込みがある場合には、ローター10および20の回転を阻害するものが存在し、フィードバック値の指令値に対する追従度合いは低下するため、相関係数は相対的に低い値を示す。このような理由から、速度偏差の相関係数は、図9に示すように、異物の噛み込みの有無に対してセンシティブであるといえる。
上述のように、本実施の形態の制御装置100は、ゾーン1での異状の発生を、当該ゾーンでの速度偏差の相関係数に基づいて判断する。なお、図9に示す速度偏差の相関係数に対する判断基準(典型的には、しきい値)については、いくつかの正常時の測定結果を予め取得しておき、それらの結果から決定することができる。すなわち、ゾーン1における異状の有無を発生するための判断基準は、正常時に測定された速度偏差の相関係数(図9)から算出される統計値(例えば、平均値または標準値)を用いることができる。
なお、ゾーン1での異状の有無については、上述の速度偏差の相関係数に加えて、またはそれに代えて、(a)速度偏差の(ゾーン内での)最小値、(b)トルク実績値の(ゾーン内での)最大値、(c)トルク実績値の(ゾーン内での)積分値を用いてもよい。(a)速度偏差の最小値は、異物の噛み込みの有無によって、指令値(速度指令)とフィードバック値(実績値)とのかい離の大小が決まるため、これを検出するための指標となり得る。(b)トルク実績値の最大値は、異物の噛み込みの有無によって、必要なトルクの大小が決まるため、これを検出するための指標となり得る。(c)トルク実績値の積分値は、(b)トルク実績値の最大値と同様に、異物の噛み込みの有無によって、必要なトルクの大小が決まるため、これを検出するための指標となり得る。但し、(c)トルク実績値の積分値を用いることで、局所的なトルクの増大ではなく、ゾーン全体で評価することができる。すなわち、ゾーン1における異状の有無を発生するための判断基準としては、正常時に測定された、上述したような(a)〜(c)のいずれかのパラメータの値から算出される統計値(例えば、平均値または標準値)を用いることができる。
(2)ゾーン2
ゾーン2は、カッター17および27が包装体4に接触している区間内にあるときに相当し、制御装置100は、この区間内におけるサーボドライバ19および29の状態値に基づいて、異状の有無を判断する。より具体的には、制御装置100は、ゾーン2での異状発生を検出するための特性値として、「切断処理後の速度偏差の最大値」、「切断処理後のトルク実績値の最小値」、「速度実績値が最大となる回転位置(位相/回転角度)」、および、「トルク実績値が最大となる回転位置(位相/回転角度)」の少なくとも1つを用いる。すなわち、ゾーン2における異状の有無を発生するための判断基準としては、正常時に測定された、上述したような各種パラメータの値から算出される統計値(例えば、平均値や標準値)を用いることができる。
(2−1)切断処理後の特性値
カッター17および27により適切に切断処理がなされると、その後のローター10および20の回転を妨げる負荷は低減することになる。一方で、切断処理がなされる部分に異物が存在している場合には、切断処理後もその異物に応じた付加がローター10および20に生じることになる。そのため、切断処理後のローター10および20の回転状態を示す指標を用いて、異状発生の有無を判断することができる。一例として、(i)切断処理後の速度偏差の最大値、および、(ii)切断処理後のトルク実績値の最小値を用いることができる。
速度偏差は、指令値(速度指令)とフィードバック値(実績値)とのかい離を示す指標であり、異物の噛み込みの有無に依存してその値が決まる。また、トルク実績値についても、異物の噛み込みの有無に依存してその値が決まる。
図10は、図8に示す測定結果を用いて算出したゾーン2についての切断処理後の速度偏差の最大値の差異を示す図である。図11は、図8に示す測定結果を用いて算出したゾーン2についての切断処理後のトルク実績値の最小値の差異を示す図である。図10および図11には、標本全体としての誤差範囲をバー形式で示し、各誤差バーは6σ(標準偏差の6倍)の範囲を示す。
図10に示すように、ゾーン2における切断処理後の速度偏差の最大値について、正常時と異物の噛み込み時との間には、十分に有意な相違が生じていることが判る。つまり、切断処理後の速度偏差の最大値を都度算出することで、特に切断処理における異状の有無の発生を判断することができる。
さらに、ゾーン2における切断処理後の速度偏差が最大となる回転位置(位相/回転角度)についても、正常時と異物の噛み込み時との間には、十分に有意な相違が生じる。そのため、切断処理後の速度偏差が最大となる回転位置(位相/回転角度)((v)速度偏差が最大となる回転位置(位相/回転角度))を都度算出することで、特に切断処理における異状の有無の発生を判断することができる。
図11に示すように、ゾーン2における切断処理後のトルク実績値の最小値について、正常時と異物の噛み込み時との間には、十分に有意な相違が生じていることが判る。つまり、切断処理後のトルク実績値の最小値を都度算出することで、特に切断処理における異状の有無の発生を判断することができる。
なお、図10に示す切断処理後の速度偏差、および、図11に示す切断処理後のトルク実績値に対するそれぞれの判断基準(典型的には、しきい値)については、いくつかの正常時の測定結果を予め取得しておき、それらの結果から決定することができる。
(2−2)速度実績値/トルク実績値が最大となる回転位置(位相/回転角度)
カッター17および27による切断処理が正常であれば、その切断処理の前後において、ローター10および20にかかる負荷は基本的に一定である。これに対して、切断される部分のいずれかに異物が存在していれば、その異物が存在している部分について、ローター10および20にかかる負荷が増加することになる。つまり、異物が存在している部分に応じて、(iii)速度実績値が最大となる回転位置(位相/回転角度)、および、(iv)トルク実績値が最大となる回転位置(位相/回転角度)は変化することになる。これらの速度実績値/トルク実績値が最大となる回転位置を算出することで、特に切断処理における異状の有無の発生を判断することができる。
図12は、図8に示す測定結果を用いて算出したゾーン2についての速度実績値が最大となる回転位置(位相/回転角度)の差異を示す図である。図13は、図8に示す測定結果を用いて算出したゾーン2についてのトルク実績値が最大となるカッターの回転位置(位相/回転角度)の差異を示す図である。
図12に示すように、ゾーン2についての速度実績値が最大となる回転位置について、正常時と異物の噛み込み時との間には、十分に有意な相違が生じていることが判る。つまり、速度実績値が最大となる回転位置を都度算出することで、特に切断処理における異状の有無の発生を判断することができる。
図13に示すように、ゾーン2についてのトルク実績値が最大となるカッターの回転位置について、正常時と異物の噛み込み時との間には、十分に有意な相違が生じていることが判る。つまり、トルク実績値が最大となる回転位置を都度算出することで、特に切断処理における異状の有無の発生を判断することができる。
図12に示す速度実績値が最大となる回転位置、および、図13に示すトルク実績値が最大となるカッターの回転位置に対するそれぞれの判断基準(典型的には、しきい値)については、いくつかの正常時の測定結果を予め取得しておき、それらの結果から決定することができる。
上述したように、制御装置100は、カッター17および27が包装体4に接触している区間内にあるときのサーボドライバ19および29の状態値に基づく特性値として、カッター17および27による切断処理後のサーボドライバ19および29に対する速度指令とローター10および20の速度実績値との差分の最大値((i)切断処理後の速度偏差の最大値)、カッター17および27による切断処理後のローター10および20に発生するトルク実績値の最小値((ii)切断処理後のトルク実績値の最小値)、ローター10および20の速度実績値が最大となるローター10および20の回転位置((iii)速度実績値が最大となる回転位置(位相/回転角度))、および、ローター10および20に発生するトルク実績値が最大となるローター10および20の回転位置((iv)トルク実績値が最大となるカッターの回転位置(位相/回転角度))、カッター17および27による切断処理後のサーボドライバ19および29に対する速度指令とローター10および20の速度実績値との差分が最大となるカッターの回転位置(位相/回転角度)((v)速度偏差が最大となる回転位置(位相/回転角度))、のうち少なくとも1つを算出する。
なお、ゾーン2での異状の有無については、上述の特性値に加えて、またはそれに代えて、速度実績値の最大値と最小値との差を用いてもよい。
(3)ゾーン3
ゾーン3は、ヒーター16および26が包装体4に接触している区間内にあるときに相当し、制御装置100は、この区間内におけるサーボドライバ19および29の状態値に基づいて、異状の有無を判断する。より具体的には、制御装置100は、ゾーン3での異状発生を検出するための特性値として、上述のゾーン1と同様に、「速度偏差の相関係数」を用いる。速度偏差の相関係数は、上述の(1)式に従って算出できる。但し、上述の(1)式において、0〜Tはゾーン3に対応する時間を示すことになる。
すなわち、制御装置100は、ヒーター16および26が包装体4に接触している区間内にあるときのサーボドライバ19および29の状態値に基づく特性値として、サーボドライバ19および29に対する速度指令とローター10および20の速度実績値との差分についての相関係数を算出する。
ゾーン3について、正常時と噛み込み時とについてそれぞれ算出した速度偏差の相関係数を図14に示す。図14は、図8に示す測定結果を用いて算出したゾーン3についての相関係数を示す図である。図14には、標本全体としての誤差範囲をバー形式で示す。誤差バーは、6σ(標準偏差の6倍)の範囲を示す。
図14に示すように、特に、ばらつきが相対的に小さくなった後半部分(実線で丸印された範囲)においては、正常時と異物の噛み込み時との間には、十分に有意な相違が生じていることが判る。つまり、速度偏差の相関係数を順次算出することで、特に後段のシール処理における異状の有無の発生を判断することができる。
上述したように、速度偏差の相関係数は、指令値(速度指令)とフィードバック値(実績値)とのかい離度合いを示すものである。異物の噛み込みがない場合には、ローター10および20の回転を阻害するものはないので、フィードバック値は指令値により追従するため、相関係数は相対的に高い値を示す。これに対して、異物の噛み込みがある場合には、ローター10および20の回転を阻害するものが存在し、フィードバック値の指令値に対する追従度合いは低下するため、相関係数は相対的に低い値を示す。
このように、本実施の形態の制御装置100は、ゾーン3での異状の発生を、当該ゾーンでの速度偏差の相関係数に基づいて判断する。なお、図9に示す速度偏差の相関係数に対する判断基準(典型的には、しきい値)については、いくつかの正常時の測定結果を予め取得しておき、それらの結果から決定することができる。
なお、ゾーン3での異状の有無については、上述の速度偏差の相関係数に加えて、またはそれに代えて、(a)速度偏差の(ゾーン内での)最小値、(b)トルク実績値の(ゾーン内での)最大値、(c)トルク実績値の(ゾーン内での)積分値を用いてもよい。これらの特性値の詳細については、ゾーン1に関する記載においてその詳細を説明したので、ここでは繰返さない。
(4)異状発生のゾーン特定
上述したように、本実施の形態の制御装置100は、ゾーン特有の特性値を用いて、ゾーン毎に異状の有無を判断できる。そのため、ゾーン毎の判断結果を用いて、いずれのゾーンで異状が発生しているかを特定するようにしてもよい。すなわち、制御装置100は、ヒーター15および25(あるいは、ヒーター16および26)が包装体4に接触している区間内にあるときのサーボドライバ19および29の状態値に基づく特性値が第1の判断基準を満たしているか否かと、カッター17および27が包装体4に接触している区間内にあるときのサーボドライバ19および29の状態値に基づく特性値が第2の判断基準を満たしているか否かとの組み合わせに基づいて、異状の有無を判断してもよい。
例えば、ゾーン1において異状が発生していると判断されたが、ゾーン2および3においては、異状が発生していないと判断された場合には、先行の個別包装体6のシール部にのみ異物が噛み込んでいるが、それに引き続く後続の個別包装体6のシール部は適切に処理されていると判断できる。そのため、先行の個別包装体6のみを不良品として除外するような後処理を適用できる。
あるいは、ゾーン3において異状が発生していると判断されたが、ゾーン1および2においては、異状が発生していないと判断された場合には、先行の個別包装体6のシール部は適切に処理されているが、それに引き続く後続の個別包装体6のシール部には異物が噛み込んでいると判断できる。そのため、後続の個別包装体6のみを不良品として除外するような後処理を適用できる。
<F.処理手順>
次に、本実施の形態の制御装置100において実行される処理手順について説明する。図15は、本実施の形態の制御装置100において実行される処理手順を示すフローチャートである。図15に示す各ステップは、典型的には、制御装置100のプロセッサ102がシステムプログラム110およびユーザプログラム112(図3)を実行することで、実現される。但し、全ステップまたは一部のステップを別のデバイスを用いて実現してもよい。例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハード回路を用いて実現してもよい。
図15を参照して、包装機2の運転が指示されると、制御装置100は、サーボモータ18および28をそれぞれ回転駆動するためのサーボドライバ19および29に対して与えられる指令値を、所定周期毎に算出する(ステップS10)。この指令値は、ユーザプログラム112に含まれるモーションプログラム112Bによって生成されてもよい。一般的に、包装体4の搬送速度は一定に維持され、個別包装体6の長さは、ローター10および20の回転速度パターンによって調整される。すなわち、ローター10および20の回転速度は、回転位置(位相/回転角度)についての多次元関数として表現される。
また、制御装置100は、生成した指令値とともに、包装機2からの実績値を所定周期毎に収集して格納する(ステップS12)。包装機2からの実績値は、ローター10および20の回転位置ならびにサーボドライバ19および29の状態値を含む。
ステップS10およびS12の処理と並行して、制御装置100は、ローター10および20の回転位置に基づいて、ローター10および20がゾーン1に到達したか否かを判断する(ステップS20)。ローター10および20がゾーン1に到達していなければ(ステップS20においてNO)、ステップS20の処理が繰返される。ローター10および20がゾーン1に到達すると(ステップS20においてYES)、制御装置100は、収集されている指令値と速度実績値との差分(速度偏差)を算出するとともに、速度偏差の相関係数を算出する(ステップS22)。
そして、制御装置100は、ローター10および20がゾーン1外に到達したか否かを判断する(ステップS24)。ローター10および20がゾーン1外に到達していなければ(ステップS24においてNO)、ステップS22の処理が繰返される。
ローター10および20がゾーン1外に到達していれば(ステップS24においてYES)、制御装置100は、ステップS22において算出した速度偏差の相関係数に基づいて、ゾーン1における異状発生の有無を判断する(ステップS26)。
続いて、制御装置100は、ローター10および20の回転位置に基づいて、ローター10および20がゾーン2に到達したか否かを判断する(ステップS30)。ローター10および20がゾーン2に到達していなければ(ステップS30においてNO)、ステップS30の処理が繰返される。ローター10および20がゾーン2に到達すると(ステップS30においてYES)、制御装置100は、ゾーン2での異状発生を検出するための特性値の算出を開始する(ステップS32)。ゾーン2での異状発生を検出するための特性値としては、上述したように、切断処理後の速度偏差の最大値、切断処理後のトルク実績値の最小値、速度実績値が最大となる回転位置、および、トルク実績値が最大となる回転位置の少なくとも1つを含む。
そして、制御装置100は、ローター10および20がゾーン2外に到達したか否かを判断する(ステップS34)。ローター10および20がゾーン2外に到達していなければ(ステップS34においてNO)、ステップS32の処理が繰返される。
ローター10および20がゾーン2外に到達していれば(ステップS34においてYES)、制御装置100は、ステップS32において算出した特性値に基づいて、ゾーン2における異状発生の有無を判断する(ステップS36)。
続いて、制御装置100は、ローター10および20の回転位置に基づいて、ローター10および20がゾーン3に到達したか否かを判断する(ステップS40)。ローター10および20がゾーン3に到達していなければ(ステップS40においてNO)、ステップS40の処理が繰返される。ローター10および20がゾーン3に到達すると(ステップS40においてYES)、制御装置100は、収集されている指令値と速度実績値との差分(速度偏差)を算出するとともに、速度偏差の相関係数を算出する(ステップS42)。
そして、制御装置100は、ローター10および20がゾーン3外に到達したか否かを判断する(ステップS44)。ローター10および20がゾーン3外に到達していなければ(ステップS44においてNO)、ステップS42の処理が繰返される。
ローター10および20がゾーン3外に到達していれば(ステップS44においてYES)、制御装置100は、ステップS42において算出した速度偏差の相関係数に基づいて、ゾーン3における異状発生の有無を判断する(ステップS46)。
そして、制御装置100は、各ゾーンにおける異状発生の有無を用いて、最終的な判断結果を出力する(ステップS48)。
包装機2の停止が指示されるまで、ステップS10およびS12、ならびに、S20〜S48の処理が繰返し実行される。
<G.ライブラリプログラムおよびユーザプログラム>
次に、本実施の形態の制御装置100が上述したような異物の噛み込みを検出する処理の一実装例について説明する。一実装例として、制御装置100には、異物の噛み込みを検出する処理に適したライブラリプログラム110Aが予め用意される。包装機2のメーカやベンダーの開発者は、サポート装置200などを用いて、包装機2を制御するためのユーザプログラム112として、ライブラリプログラム110Aを適宜呼び出すようなコード(ラダープログラム)を作成する。制御装置100のメーカやサードパーティなどが、後述するような機能を有するライブラリプログラム110Aを予め提供しておくことで、より短い時間で、異物の噛み込みを検出する処理を含むユーザプログラム112を作成することができる。すなわち、ライブラリプログラム110Aは、ローター10,20を回転駆動するサーボドライバ19,29を制御するための制御装置100でのプログラム実行に用いられる。
図16は、本実施の形態の制御装置100で実行されるユーザプログラム112の一例を示す図である。図16には、異物の噛み込みを検出する処理に関連する部分を示す。図16を参照して、ユーザプログラム112は、ラダープログラムの形式で定義されており、主として、ゾーン検出ファンクションブロック160と、特性値算出ファンクションブロック170と、しきい値判断ファンクションブロック180,190とを含む。これらのファンクションブロックの一部または全部は、その実行順序が到来すると、対応するライブラリプログラム110A(または、ライブラリプログラム110Aの対応するコード)を呼び出して実行することを指定するための命令である。言い換えれば、各ファンクションブロックに対応するプログラム実体であるライブラリプログラム110Aが予め用意されており、プロセッサ102(図3)は、プログラムに従って、ライブラリプログラム110Aを適宜呼び出して実行することになる。以下、各ファンクションブロックの機能について説明する。
(g1:ゾーン検出ファンクションブロック)
ゾーン検出ファンクションブロック160は、ローター10の回転位置から、包装体4のシールされた部分における異状の有無を判断するゾーンを検出する。ローター10の回転位置が予め指定された範囲内にある間、ゾーン中信号(ZS_InZone)1607は「TRUE」に設定される。すなわち、ゾーン検出ファンクションブロック160の入力としては、ローター10の回転位置(MC_Axis000)1601と、ゾーン開始位置(ZS_FirstPos)1603と、ゾーン終了位置(ZS_LastPos)1604とが規定されている。ローター10の回転位置(MC_Axis000)1601として、サーボドライバ19(または、ローター10の回転軸に取付けられたエンコーダ)からの情報が所定のサンプル周期で取込まれて反映される。ゾーン開始位置(ZS_FirstPos)1603およびゾーン終了位置(ZS_LastPos)1604には、予め設定された固定値または変数値が用いられる。これらの値は、異状の有無を判断する対象となるゾーンの範囲を定義する。ローター10の回転位置(MC_Axis000)1601がゾーン開始位置(ZS_FirstPos)1603からゾーン終了位置(ZS_LastPos)1604の範囲内にあれば、ゾーン中信号(ZS_InZone)1607が「TRUE」に遷移され、そうでなければ「FALSE」に維持される。すなわち、ローター10の回転位置が特定の区間内または位置にある間のみ、ゾーン中信号(ZS_InZone)1607が「TRUE」に設定される。
ゾーン検出ファンクションブロック160の入力としては、さらに、有効化信号1602および位置種別選択信号(ZS_ReferenceType)1605が規定されている。有効化信号1602には、ゾーン監視有効信号(ZS_En)1620が入力されており、ゾーン監視有効信号(ZS_En)1620が「TRUE」の間だけ、ゾーン検出ファンクションブロック160のゾーン検出の判断が繰返し実行されることになる。位置種別選択信号(ZS_ReferenceType)1605は、ローター10の回転位置(MC_Axis000)1601の種別を指定する。
ゾーン検出ファンクションブロック160の出力としては、有効化信号1606と、実行中信号(ZS_Busy)1608と、異常信号(ZS_Error)1609と、異常コード(ZS_ErrorID)1610が規定されている。有効化信号1606からは、有効化信号1602の値がそのまま出力される。有効化信号1606には、ゾーン監視有効中信号(ZS_Enable)1630が接続されている。そのため、ゾーン監視有効中信号(ZS_Enable)1630の値は、ゾーン監視有効信号(ZS_En)1620の値と一致することになる。実行中信号(ZS_Busy)1608は、ゾーン検出ファンクションブロック160での処理中の間、「TRUE」に設定される。異常信号(ZS_Error)1609および異常コード(ZS_ErrorID)1610は、何らかの演算上の異常が発生した場合に、その発生の有無および内容を示す値のそれぞれを出力する。
(g2:特性値算出ファンクションブロック)
特性値算出ファンクションブロック170は、主として、データサンプリング機能および指標演算機能を提供する。すなわち、データサンプリング機能は、サーボドライバ19の状態値を所定周期毎に収集し、指標演算機能は、サーボドライバ19の状態値に基づく1または複数の特性値を算出する。これらの特性値は、各ゾーンでの異状発生を検出するために用いられる。特に、特性値算出ファンクションブロック170は、予め用意された複数の特性値のうち、必要な特性値を任意に選択して算出することができるようになっている。このような選択機能を導入することで、検出対象とする異状および/またはゾーンに応じて、必要な特性値を算出し、必要な判定を行なうというユーザプログラムを容易に作成することができる。
より具体的には、特性値算出ファンクションブロック170の入力としては、ローター10の回転位置(MC_Axis000.Act.Pos)1703と、サーボドライバ19に対する速度指令(指令値)(MC_Axis000.Cmd.Vel)1704と、サーボドライバ19の速度実績値(フィードバック値)(MC_Axis000.Act.Vel)1705と、ローター10に発生するトルク実績値(MC_Axis000.Act.Trq)1706とが規定される。これらの値としては、サーボドライバ19(または、ローター10の回転軸に取付けられたエンコーダ)からの情報が所定のサンプル周期で取込まれて反映される。指定された特性値毎に、必要な値が取得される。また、特性値算出ファンクションブロック170の入力としては、相関係数オフセット(CBIV_CorrelationPos)1708が規定される。相関係数オフセット(CBIV_CorrelationPos)1708としては、上述の(1)式で示す、速度偏差の相関係数の初期値が入力される。
特性値算出ファンクションブロック170の入力としては、さらに、ゾーン中信号(ZS_InZone)1702が規定されており、このゾーン中信号(ZS_InZone)1702には、ゾーン検出ファンクションブロック160から出力されるゾーン中信号(ZS_InZone)1607と同じ値が反映される。特性値算出ファンクションブロック170は、ゾーン中信号(ZS_InZone)1702の立ち上がりをトリガーとして、サーボドライバ19の状態値の収集および特性値の算出を開始し、その立ち下がりをトリガーとして、それらを終了する。すなわち、ゾーン中信号(ZS_InZone)1702(あるいは、1607)は、ローター10の回転位置が特定の区間内または位置にあることを示す入力情報に相当する。
特性値算出ファンクションブロック170の入力としては、さらに、指標演算有効信号(CBIV_EnableModes)1703が定義されている。指標演算有効信号(CBIV_EnableModes)1703は、典型的には、ブール型の配列として与えられ、予め用意された複数の特性値のうち、算出対象となる1または複数の特性値を任意に指定する。例えば、10個の特性値の算出が予め用意されている場合には、配列数が10個の指標演算有効信号(CBIV_EnableModes)1703が定義される。そして、10個からなる特性値のセットのうち、1番目および2番目の特性値について算出を有効化する場合には、1番目および2番目の要素の値を「TRUE」に設定し、残りを「FALSE」に設定することになる。すなわち、指標演算有効信号(CBIV_EnableModes)1703は、複数の特性値候補のうち算出対象となる1または複数の特性値を指定する入力情報に相当する。
特性値算出ファンクションブロック170の入力としては、さらに、有効化信号1701が規定されている。有効化信号1701には、ゾーン監視有効中信号(ZS_Enable)1630Aが入力されており、ゾーン監視有効中信号(ZS_Enable)1630Aが「TRUE」の間だけ、特性値算出ファンクションブロック170での特性値の算出が可能になる。
特性値算出ファンクションブロック170の出力としては、指標演算結果(CBIV_BitingIndexValue)1715と、サンプルデータ数(CBIV_DataSize)1716とが規定されている。
指標演算結果1715は、指標演算有効信号(CBIV_EnableModes)1703により指定された、1または複数の特性値を出力するものであり、典型的には、格納した構造体の変数である。指標演算結果1715として出力される特性値の各々は、ゾーン中信号(ZS_InZone)1702の立ち上がりが生じたタイミングから立ち下がりが生じたタイミングまでの間に収集されたサーボドライバ19の状態値(およびローター10の回転位置)に基づいて算出される。すなわち、特性値算出ファンクションブロック170は、所定周期毎に収集されるサーボドライバ19の状態値に基づいて、指標演算有効信号(CBIV_EnableModes)1703(第1の入力情報)により示されるローター10の回転位置が特定の区間内または位置にあるときの、指標演算有効信号(CBIV_EnableModes)1703(第2の入力情報)により指定される1または複数の特性値を算出する機能を提供する。
サンプルデータ数1716は、指標演算結果1715の算出に用いられたデータ数を示す変数である。サンプルデータ数1716の値は、指標(特性値)の算出中、都度更新されることになる。
特性値算出ファンクションブロック170の出力としては、さらに、有効化信号1709と、指標演算完了信号(CBIV_Done)1710と、実行中信号(CBIV_Busy)1711と、異常信号(CBIV_Error)1712と、異常コード(CBIV_ErrorID)1713と、拡張異常コード(CBIV_ErrorIDEx)1714とが規定されている。
有効化信号1709からは、有効化信号1701の値がそのまま出力される。有効化信号1709には、指標演算有効中信号(CBIV_Enable)1730が接続されている。そのため、指標演算有効中信号(CBIV_Enable)1730の値は、有効化信号1709の値と一致することになる。
指標演算完了信号(CBIV_Done)1710は、ある期間の特性値の算出が完了すると「TRUE」に設定され、実行中信号(CBIV_Busy)1711は、ある期間の特性値の算出中に「TRUE」に設定される。異常信号(CBIV_Error)1712、異常コード(CBIV_ErrorID)1713、および拡張異常コード(CBIV_ErrorIDEx)1714は、異状の発生の有無およびその内容を示す値のそれぞれを出力する。
(g3:しきい値判断ファンクションブロック)
しきい値判断ファンクションブロック180および190は、算出される特性値が予め設定された判断基準が満たされているか否かを判断する機能を提供する。より具体的には、しきい値判断ファンクションブロック180および190は、算出される特性値と予め設定されたしきい値とを比較し、しきい値を超えている、または、しきい値を下回っている場合には、噛み込み検知フラグ(BitingFlag)198を「TRUE」に変化させる。
しきい値判断ファンクションブロック180は、第1番目の入力値が第2番目の入力値を下回ると、「TRUE」を出力する。しきい値判断ファンクションブロック180において、「IndexNo」で指定された指標演算結果(CBIV_BitingIndexValue[IndexNo])1801が第1番目の入力に与えられ、予め設定されたしきい値最小値(MinimumVlaue)1802が第2番目の入力に与えられる。すなわち、「IndexNo」で指定された指標演算結果(CBIV_BitingIndexValue[IndexNo])1801がしきい値最小値(MinimumVlaue)1802を下回ると、噛み込み検知フラグ(BitingFlag)198を「TRUE」に変化させる。
一方、しきい値判断ファンクションブロック190は、第1番目の入力値が第2番目の入力値を上回ると、「TRUE」を出力する。しきい値判断ファンクションブロック190において、「IndexNo」で指定された指標演算結果(CBIV_BitingIndexValue[IndexNo])1901が第1番目の入力に与えられ、予め設定されたしきい値最大値(MaximumVlaue)1902が第2番目の入力に与えられる。すなわち、「IndexNo」で指定された指標演算結果(CBIV_BitingIndexValue[IndexNo])1901がしきい値最大値(MaximumVlaue)1902を上回ると、噛み込み検知フラグ(BitingFlag)198を「TRUE」に変化させる。
しきい値判断ファンクションブロック180および190は、指標演算完了信号(CBIV_Done)1710Aが「TRUE」である期間にわたって、有効化され、上述したような判断を行なうことになる。
なお、図16には、しきい値判断ファンクションブロック180および190によって、1つの特性値が所定のしきい値範囲にあるか否かを判断する構成を示すが、複数の特性値がそれぞれ判断基準を満たしているか否かを判断する場合には、しきい値判断ファンクションブロックをそれぞれ定義することになる。
(g4:タイムチャート)
図17は、図16に示されるユーザプログラム112の実行時のタイムチャートを示す図である。図17を参照して、(a)ゾーン中信号(ZS_InZone)が時刻T1で立ち上がる(「FALSE」から「TRUE」に変化する)と、(b)実行中信号(ZS_Busy)が「TRUE」に変化し、サーボドライバ19の状態値が所定周期毎に収集され始めるとともに、指定された1または複数の指標(特性値)の算出が開始される。このとき、(e)サンプルデータ数(CBIV_DataSize)の値もデータ収集に応じて都度インクリメントされる。
その後、(a)ゾーン中信号(ZS_InZone)が時刻T2で立ち下がる(「TRUE」から「FALSE」に変化する)と、(b)実行中信号(ZS_Busy)が「FALSE」に変化し、サーボドライバ19の状態値の収集および指標(特性値)の算出が終了する。その後、(d)指標演算結果(CBIV_BitingIndexValue)が出力(更新)される。併せて、(c)指標演算完了信号(CBIV_Done)が「TRUE」に変化し、指標演算結果の更新が通知される。
(g5:指標演算結果の候補)
上述したように、特性値算出ファンクションブロック170には、予め複数の指標(特性値)を算出するための機能が用意されており、これらの複数の指標(特性値候補)のうち、指標演算有効信号(CBIV_EnableModes)によって指定される1または複数の指標(特性値)について算出処理が有効化される。
これらの複数の指標(特性値候補)と、指標演算有効信号(CBIV_EnableModes)のCBIV_EnableModes[0]〜CBIV_EnableModes[8]との関係は、例えば、以下の表のようになっている。
Figure 2016084176
例えば、CBIV_EnableModes=(0,1,0,1,0,0,1,1,1)と設定すれば、配列番号が[1],[3],[6],[7],[8]の要素の算出が有効化される。
上述した指標(特性値)のすべてを算出対象の候補として、予め用意しておくことが好ましいが、上述したように、いずれかのゾーンにおける異状の有無を判断するためには、上表中の太枠で囲った指標(特性値)の少なくとも一部のみを用意しておけばよい。すなわち、特性値算出ファンクションブロック170に予め用意される複数の特性値候補としては、以下の指標(特性値)のうちの少なくとも一部(複数)を含めばよい。
[1]サーボドライバ19に対する速度指令とローター10の速度実績値との差分(速度偏差)の最大値
[3]ローター10に発生するトルク実績値の最小値
[6]サーボドライバ19に対する速度指令とローター10の速度実績値との差分(速度偏差)が最大となるローター10の回転位置(位相/回転角度)
[7]ローター10に発生するトルク実績値が最大となるローター10の回転位置(位相/回転角度)
[8]サーボドライバ19に対する速度指令とローター10の速度実績値との差分についての相関係数
(g6:その他の実装形態)
図3に示す構成例においては、ユーザプログラム112が動的にリンクして利用する、いわゆるダイナミックリンクライブラリの形でライブラリプログラム110Aが存在しているが、これに代えて、ユーザプログラム112と静的にリンクする、いわゆるシンボリックリンクライブラリの形として実装してもよい。シンボリックリンクライブラリの場合には、一般的には、ソースコードの形で実現されるので、ユーザプログラム112にソースコードのまま、あるいは、オブジェクトコードに変換した上で、組み込むことになる。そのため、ライブラリプログラムの実体は、制御装置100に存在する場合もあるし、サポート装置200に存在する場合もある。あるいは、両方の装置に存在する場合もあり得る。
なお、「ライブラリプログラム」との名称にとらわれることなく、本件の特許請求の範囲に記載の文言からその技術的意義が解釈されるべきである。例えば、「ライブラリプログラム」は、「サブルーチンプログラム」や単に「ライブラリ」と称されることもあるが、いずれも本件にかかる「ライブラリプログラム」が包含する範囲である。
(g7:利点)
上述したような特性値算出ファンクションブロック170およびそれを実現するためのライブラリプログラム110Aが提供されることで、作成工数をかけることなく、ユーザプログラムをより簡単に作成できる。特に、異状の有無を判断するために用いられる指標(特性値)のうち、必要なものを自在に選択して算出できるので、用途に応じて、柔軟にユーザプログラムを作成できる。
また、算出される指標(特性値)は、上述したように、本願発明者の鋭意努力により得られた知見に基づくものであるが、本願発明者と同様の知見や知識を有していないユーザであっても、より精度の高い異状検知できる機能を容易に実装できる。
<H.結論>
本実施の形態の制御装置100は、ローター10および20の回転位置が特定の区間内または位置にあるときサーボドライバ19および29の状態値(典型的には、上述したゾーン毎に算出される特性値)に基づいて、包装体4のシールされた部分における異状(典型的には、異物の噛み込みやシール不良)の有無を判断する。すなわち、異状の発生に対してセンシティブなゾーン毎の特性値を用いることで、包装機における異物の噛み込みやシールの良否の判定をより高い精度で検出できる。
本実施の形態のサポート装置200は、知識の乏しい設計者であっても、包装機における異物の噛み込みやシールの良否の判定をより高い精度で検出するためのユーザプログラムを容易に実装することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 システム、2 包装機、4 包装体、5 被包装物、6 個別包装体、8 ベルトコンベヤー、10 ローター、12 回転軸、14,24 処理機構、15,16,25,26 ヒーター、17,27 カッター、18,28 サーボモータ、19,29 サーボドライバ、100 制御装置、102 プロセッサ、104 チップセット、106 メインメモリ、108 フラッシュメモリ、110 システムプログラム、112 ユーザプログラム、112A シーケンスプログラム、112B モーションプログラム、116 外部ネットワークコントローラ、118 メモリカードインターフェイス、120 メモリカード、122 内部バスコントローラ、124 フィールドバスコントローラ、126,128 I/Oユニット、130 フィールドバス、150 データ収集モジュール、152 バッファ、154 判断モジュール、156 出力モジュール、160 ゾーン検出ファンクションブロック、170 特性値算出ファンクションブロック、180,190 しきい値判断ファンクションブロック、200 サポート装置。

Claims (10)

  1. 第1の方向に搬送される包装体をローターによりシールおよび切断の少なくとも一方を順次行なう包装機を制御するための制御装置であって、前記ローターは、前記包装体に接する位置での外周の接線方向が前記第1の方向と一致するように配置されるとともに、ドライバにより回転駆動され、前記制御装置は、
    前記ローターの回転位置と前記ドライバの状態値とを、所定周期毎に収集する収集手段と、
    前記収集手段によって収集される情報のうち、前記ローターの回転位置が特定の区間内または位置にあるときの前記ドライバの状態値に基づいて、前記包装体のシールされた部分における異状の有無を判断する判断手段とを備える、制御装置。
  2. 前記ローターは、その外周面上に配置された、前記包装体をシールするための少なくとも1つのヒーターを含み、
    前記判断手段は、前記ヒーターが前記包装体に接触している区間内にあるときの前記ドライバの状態値に基づいて、異状の有無を判断する、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記ローターは、その外周面上に配置された、前記包装体を切断するためのカッターをさらに含み、
    前記判断手段は、前記カッターが前記包装体に接触している区間内にあるときの前記ドライバの状態値に基づいて、異状の有無を判断する、請求項1または2に記載の制御装置。
  4. 前記ローターは、その外周面上に配置された、前記包装体をシールするための少なくとも1つのヒーターと、前記包装体を切断するためのカッターとを含み、
    前記判断手段は、前記ヒーターが前記包装体に接触している区間内にあるときの前記ドライバの状態値に基づく特性値が第1の判断基準を満たしているか否かと、前記カッターが前記包装体に接触している区間内にあるときの前記ドライバの状態値に基づく特性値が第2の判断基準を満たしているか否かとの組み合わせに基づいて、異状の有無を判断する、請求項1に記載の制御装置。
  5. 前記判断手段は、前記第1の判断基準が満たされているか否か、および、前記第2の判断基準が満たされているか否かの判断に基づいて、前記包装体が順次処理されて生成される個別包装体のうち、いずれの個別包装体に異状が発生しているかを特定する、請求項4に記載の制御装置。
  6. 前記判断手段は、前記ヒーターが前記包装体に接触している区間内にあるときの前記ドライバの状態値に基づく特性値として、前記ドライバに対する速度指令と前記ローターの速度実績値との差分についての相関係数を算出する、請求項2、4、5のいずれか1項に記載の制御装置。
  7. 前記判断手段は、前記カッターが前記包装体に接触している区間内にあるときの前記ドライバの状態値に基づく特性値として、
    前記カッターによる切断処理後の前記ドライバに対する速度指令と前記ローターの速度実績値との差分の最大値、
    前記カッターによる切断処理後の前記ローターに発生するトルク実績値の最小値、
    前記ローターの速度実績値が最大となる前記ローターの回転位置、および
    前記ローターに発生するトルク実績値が最大となる前記カッターの回転位置、
    のうち少なくとも1つを算出する、請求項3〜5のいずれか1項に記載の制御装置。
  8. 第1の方向に搬送される包装体をローターによりシールおよび切断の少なくとも一方を順次行なう包装機と、
    前記包装体に接する位置での外周の接線方向が前記第1の方向と一致するように配置される前記ローターを回転駆動するドライバと、
    前記ローターの回転位置と前記ドライバの状態値とを、所定周期毎に収集する収集手段と、
    前記収集手段によって収集される情報のうち、前記ローターの回転位置が特定の区間内または位置にあるときの前記ドライバの状態値に基づいて、前記包装体の処理された部分における異状の有無を判断する判断手段とを備える、システム。
  9. ローターを回転駆動するドライバを制御するための制御装置でのプログラム実行に用いられるライブラリプログラムであって、
    前記ローターの回転位置が特定の区間内または位置にあることを示す第1の入力情報と、複数の特性値候補のうち算出対象となる1または複数の特性値を指定する第2の入力情報とを受け付ける機能と、
    所定周期毎に収集される前記ドライバの状態値に基づいて、前記第1の入力情報により示される前記ローターの回転位置が特定の区間内または位置にあるときの、前記第2の入力情報により指定される1または複数の特性値を算出する機能とを備え、
    前記複数の特性値候補は、
    前記ドライバに対する速度指令と前記ローターの速度実績値との差分の最大値、
    前記ローターに発生するトルク実績値の最小値、
    前記ドライバに対する速度指令と前記ローターの速度実績値との差分が最大となる前記ローターの回転位置、
    前記ローターに発生するトルク実績値が最大となる前記ローターの回転位置、および
    前記ドライバに対する速度指令と前記ローターの速度実績値との差分についての相関係数、
    のうち少なくとも2つを含む、ライブラリプログラム。
  10. ライブラリプログラムを用いてプログラムを実行することで、ローターを回転駆動するドライバを制御する制御装置であって、
    前記プログラムには、前記ローターの回転位置が特定の区間内または位置にあることを示す第1の入力情報と、複数の特性値候補のうち算出対象となる1または複数の特性値を指定する第2の入力情報とが定義されており、
    前記制御装置は、所定周期毎に前記ドライバの状態値を収集し、前記第1の入力情報により示される前記ローターの回転位置が特定の区間内または位置にあるときの、前記第2の入力情報により指定される1または複数の特性値を算出し、
    前記複数の特性値候補は、
    前記ドライバに対する速度指令と前記ローターの速度実績値との差分の最大値、
    前記ローターに発生するトルク実績値の最小値、
    前記ドライバに対する速度指令と前記ローターの速度実績値との差分が最大となる前記ローターの回転位置、
    前記ローターに発生するトルク実績値が最大となる前記ローターの回転位置、および
    前記ドライバに対する速度指令と前記ローターの速度実績値との差分についての相関係数、
    のうち少なくとも2つを含む、制御装置。
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