JP7263185B2 - 学習済みモデルの製造方法、生産システム、異常判定装置、及び異常判定方法 - Google Patents

学習済みモデルの製造方法、生産システム、異常判定装置、及び異常判定方法 Download PDF

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Description

本開示は、学習済みモデルの製造方法、生産システム、異常判定装置、及び異常判定方法に関する。
近年、工作機械、溶接機械及び作業機械などの生産機械では、高度な自動化が進んでおり、生産機械の不良による損害を回避するには、生産作業における異常を予め検知することが重要である。
特許文献1では、監視対象(例えば、生産機械)の状態を示す複数の変数に関連する学習用データを用いた学習により製造された学習済みモデルを用いて、監視対象の状態を示す複数の変数に関連する診断用データの異常を判定する手法が開示されている。
特許文献1に記載の学習済みモデルは、入力層及び出力層よりも次元の小さい中間層を有する3層以上のニューラルネットワークにおいて、入力特徴ベクトルと出力ベクトルとが同じ値になるように重み付けを決定するオートエンコーダを含む。
特開2019-61565号公報
しかしながら、特許文献1に記載の学習済みモデルでは、複数の変数のうち物理的に関連の低い変数同士を関連づけてしまう場合がある。そのような場合には、異常の判定精度が低くなる。
本開示の目的は、生産機械による生産作業の異常を精度良く判定することにある。
第1の態様に係る学習済みモデルの製造方法は、生産機械による生産作業の異常を判定するための学習済みモデルの製造方法であって、学習用分割データを生成する工程と、特徴量を抽出する工程と、特性量を抽出する工程と、学習用分割復元データを復元する工程と、学習用分割データと学習用分割復元データとの差を小さくする工程とを備える。学習用分割データを生成する工程では、生産機械による正常な生産作業における生産機械の状態を示す複数のパラメータに関する学習用データを時間方向において分割することによって、所定時間長の学習用分割データを生成する。特徴量を抽出する工程では、学習用分割データを時間方向のみに圧縮することによって、複数のパラメータそれぞれに関する特徴量を抽出する。特性量を抽出する工程では、複数のパラメータそれぞれに関して抽出された特徴量を互いに結合することによって、学習用分割データ全体の特性量を抽出する。学習用分割復元データを復元する工程では、特性量を時間方向のみに展開することによって、学習用分割復元データを復元する。
第2の態様に係る生産システムは、生産機械と、生産機械による生産作業の異常を判定するコントローラと、学習済みモデルを記憶する記憶部とを備える。コントローラは、生産機械による生産作業における生産機械の状態を示す複数のパラメータに関する判定用データを時間方向に分割することによって、所定時間長の判定用分割データを生成する分割部と、学習済みモデルを用いて、判定用分割データから生産作業の異常を判定する判定部とを有する。
第3の態様に係る異常判定装置は、生産機械による生産作業の異常を判定するための装置である。異常判定装置は、記憶部と、分割部と、判定部とを備える。記憶部は、学習モデルを記憶する。分割部は、生産機械による生産作業における生産機械の状態を示す複数のパラメータに関する判定用データを時間方向に分割することによって、所定時間長の判定用分割データを生成する。判定部は、学習済みモデルを用いて、判定用分割データから生産作業の異常を判定する。
第4の態様に係る異常判定方法は、コンピュータによって実行される。異常判定方法は、生成する工程と、判定する工程とを備える。生成する工程は、生産機械による生産作業における生産機械の状態を示す複数のパラメータに関する判定用データを時間方向に分割する。それにより、工程は、所定時間長の判定用分割データを生成する。判定する工程は、学習済みモデルを用いて、判定用分割データから生産作業の異常を判定する。学習済みモデルは、第1の態様に係る製造方法により製造される。
本開示によれば、生産機械による生産作業の異常を精度良く判定することのできる学習済みモデルの製造方法、生産システム、異常判定装置、及び異常判定方法を提供できる。
学習モジュールの構成を示す図である。 学習用データの一例を示す図である。 学習用分割データの作成例を示す図である。 モデル学習部の構造の一例を示す図である。 モデル学習部の構造の一例を示す図である。 学習済みモデルの製造方法を説明するためのフロー図である。 生産システムの構成を示す図である。 判定用データの一例を示す図である。 異常判定方法を説明するためのフロー図である。
以下、図面を参照しながら、学習済みモデル1の製造方法、生産機械15を含む生産システム20、及び異常判定方法について順次説明する。
生産機械15は、生産作業を実行する。生産機械15としては、工作機械、溶接機械及び作業機械などが挙げられるが、これに限られない。本実施形態では、生産機械15としてNC(Numerical Control)旋盤を用いる場合が想定されている。
(学習済みモデル1の製造)
図1は、学習済みモデル1を製造するための学習モジュール10の構成を示す図である。図2は、学習用データD1の一例を示す図である。図3は、学習用分割データD3の作成例を示す図である。図4及び図5は、モデル学習部13の構造の一例を示す図である。
学習モジュール10は、図1に示すように、学習用データ取得部11、前処理部12、モデル学習部13、モデル記憶部14を備える。
1.学習用データ取得部11
学習用データ取得部11は、学習用データD1を取得する。学習用データD1は、生産機械15による正常な生産作業における生産機械15の状態を示す複数のパラメータに関するデータである。正常な生産作業とは、設計情報通りに実行される生産作業を意味する。
図2に示すように、学習用データD1は、時間方向に順次並べられた複数のパラメータそれぞれの値を含む。具体的には、学習用データD1は、測定時刻t1~t10において測定された各パラメータの値を時間方向に並べることによって構成されている。
本実施形態では、生産機械15としてNC旋盤を用いる場合が想定されているため、学習用データD1に含まれるパラメータとして、モータのトルク、送り速度、モーダルF、主軸回転数、モーダルS、機械座標X、機械座標Y、機械座標Z、ロードメータX、ロードメータY、及びロードメータZが例示されている。ただし、学習用データD1に含まれるパラメータの種類及び数は、生産機械15の種類、生産機械15に取り付けられた各種センサの種類などに応じて適宜変更可能である。また、図2に示される学習用データD1では、各パラメータの値が測定時刻t1~t10において測定されているが、測定間隔(すなわち、測定時刻t1~t10の時間間隔)及び測定回数(すなわち、測定時刻の数)は、生産作業の作業時間などに応じて適宜変更可能である。
2.前処理部12
前処理部12は、学習用データ取得部11とモデル学習部13との間に配置される。前処理部12は、正規化部12a、分割部12b、及び分割データ記憶部12cを有する。
正規化部12aは、学習用データD1に含まれる各パラメータの値を正規化することによって、学習用正規化データD2を生成する。正規化部12aは、学習用データD1に含まれる各パラメータの値をパラメータごとに、例えば-1(最小値)から1(最大値)の間の値に線形変換する。
分割部12bは、図3に示すように、学習用正規化データD2を時間方向において分割することによって、所定時間長の学習用分割データD3を生成する。分割部12bは、生成した学習用分割データD3を分割データ記憶部12cに格納する。
図3に示す例において、分割部12bは、1つの学習用正規化データD2から3つの学習用分割データD3を生成しているが、学習用分割データD3の数は1以上であればよい。図3に示す例において、分割部12bは、7回分の測定間隔に相当する時間長を有する学習用分割データD3を生成しているが、学習用分割データD3の時間長は適宜変更可能である。図3に示す例において、分割部12bは、時間方向における各学習用分割データD3の始点を1回分の測定間隔ずつずらしているが、時間方向における各学習用分割データD3の始点のずれ幅は適宜変更可能である。ただし、時間方向に隣接する2つの学習用分割データD3のうち時間的に後の学習用分割データD3の始点は、時間的に先の学習用分割データD3の始点後かつ終点前であることが好ましい。これによって、時間方向に隣接する2つの学習用分割データD3の一部を重複させることができるため、各パラメータの経時的な変化を学習済みモデル1に反映させることができる。分割部12bは、学習用正規化データD2を、始点が一定時間ずつずれる複数の学習用分割データD3に分割する。始点が一定時間ずれる2つの学習用分割データD3は、一部が重複する。学習用分割データD3の時間方向の長さは、始点のずれである一定時間より長い。
分割データ記憶部12cは、分割部12bにおいて生成された学習用分割データD3を記憶する。
3.モデル学習部13
モデル学習部13は、前処理部12とモデル記憶部14との間に配置される。モデル学習部13は、特徴抽出部13a、特性抽出部13b、復元部13c、及び調整部13dを有する。
特徴抽出部13aは、分割データ記憶部12cに格納された学習用分割データD3を取得する。特徴抽出部13aは、学習用分割データD3を時間方向のみに圧縮することによって、複数のパラメータそれぞれに関する時間方向の特徴量を抽出する。特徴抽出部13aは、学習用分割データD3に含まれる各パラメータの値をパラメータ方向(いわゆる、チャンネル方向)には圧縮せずに特徴量を抽出する。本開示において「特徴量」とは、学習用分割データD3に含まれる各パラメータの時間方向における特徴を示す指標であって、パラメータ同士の関係性を示す指標ではない。
特徴抽出部13aは、図4に示すように、1以上の畳み込みニューラルネットワーク(CNN:Convolutional Neural Network)によって構成される。畳み込みニューラルネットワークは、周知の画像圧縮技術に用いられるフィルタリング処理を実行する。特徴抽出部13aにおいて実行されるフィルタリング処理には、例えばプーリング処理などが含まれてもよい。特徴抽出部13aにおいて実行されるフィルタリング処理の詳細(例えば、フィルタの枚数、各フィルタのパラメータ、プーリングの種類など)は、後述する調整部13dによって調整される。
特性抽出部13bは、特徴抽出部13aによって抽出された各パラメータの特徴量を互いに結合することによって、学習用分割データD3全体の特性量を抽出する。本開示において「特性量」とは、学習用分割データD3全体の特性を示す指標である。
特性抽出部13bは、図4及び図5に示すように、1以上のニューロンを有する。特性抽出部13bが有するニューロンの数は、特徴抽出部13aが有するニューロンの数より少ない。特性抽出部13bが有するニューロンは、特徴抽出部13aが有するニューロンと結合されており、各結合には重み(結合荷重)が設定されている。各ニューロンには閾値が設定されており、各ニューロンへの入力値と重みとの積の和が閾値を超えているか否かによって各ニューロンからの出力値が決定される。特徴抽出部13aにおけるニューロンの個数、ニューロン同士の結合関係、各ニューロン間の結合の重み、及び各ニューロンの閾値などは、調整部13dによって調整される。
復元部13cは、特性抽出部13bによって抽出された特性量を時間方向のみに展開することによって、学習用分割データD3を復元した学習用分割復元データD4を取得する。復元部13cは、特性量をパラメータ方向(いわゆる、チャンネル方向)には展開せずに学習用分割復元データD4を復元する。
復元部13cは、図5に示すように、1以上のCNNによって構成される。畳み込みニューラルネットワークは、周知の画像復元技術に用いられるフィルタリング処理を実行する。復元部13cにおいて実行されるフィルタリング処理には、例えばアップサンプリング処理などが含まれてもよい。復元部13cにおいて実行されるフィルタリング処理の詳細(例えば、フィルタの枚数、各フィルタのパラメータ、アップサンプリングの種類など)は、調整部13dによって調整される。
調整部13dは、学習用分割データD3と学習用分割復元データD4との差ΔDを検知する。差ΔDは、例えば学習用分割データD3と学習用分割復元データD4との平均二乗誤差によって得られる値である。平均二乗誤差は、いわゆるコスト関数である。調整部13dは、差ΔDと所定の閾値TH1とを比較することによって、差ΔDが十分に小さいか否かを判定する。
調整部13dは、差ΔDが十分に小さい場合、特徴抽出部13a、特性抽出部13b及び復元部13cの全構成(フィルタ構成及びニューロン構成など)を学習済みモデル1としてモデル記憶部14に格納する。
調整部13dは、差ΔDが十分に小さくない場合、特徴抽出部13aにおける学習用分割データD3の圧縮方法、特性抽出部13bにおける特徴量の結合方法、及び復元部13cにおける特性量の展開方法の少なくとも1つを調整することによって、差ΔDを小さくする。調整部13dは、上記の圧縮方法、結合方法及び展開方法の調整を繰り返してもよい。その結果、差ΔDが十分に小さくなった場合、調整部13dは、特徴抽出部13a、特性抽出部13b及び復元部13cの全構成を学習済みモデル1としてモデル記憶部14に格納する。
4.モデル記憶部14
モデル記憶部14は、特徴抽出部13a、特性抽出部13b及び復元部13cの全構成を示す学習済みモデル1を記憶する。
以上のとおり、学習モジュール10によって学習済みモデル1が製造される。学習済みモデル1は、学習に用いられたのと同様の正常なデータが入力されれば、入力されたデータと同じデータを復元して出力しようとするモデルである。そのため、学習済みモデル1は、正常な生産作業に基づいた学習用分割データD3が入力されれば学習用分割復元データD4を精度良く復元できるが、異常な生産作業に基づいた学習用分割データD3から学習用分割復元データD4を精度良く復元することはできない。従って、学習済みモデル1は、後述するように、生産作業の異常判定に好適である。
5.学習済みモデル1の製造方法
次に、図6を参照しながら、学習済みモデル1の製造方法のフローを説明する。
まず、ステップS1において、学習用データ取得部11は、生産機械15による正常な生産作業における生産機械15の状態を示す複数のパラメータに関する学習用データD1(図2参照)を取得する。
次に、ステップS2において、正規化部12aは、学習用データD1に含まれる各パラメータの値を正規化することによって、学習用正規化データD2を生成する。
次に、ステップS3において、分割部12bは、学習用正規化データD2を時間方向において分割することによって、所定時間長の学習用分割データD3(図3参照)を生成する。
次に、ステップS4において、特徴抽出部13aは、学習用分割データD3を時間方向のみに圧縮することによって、各パラメータの時間方向における特徴量を抽出する。
次に、ステップS5において、特性抽出部13bは、各パラメータの特徴量を互いに結合することによって、学習用分割データD3全体の特性量を抽出する。
次に、ステップS6において、復元部13cは、特性量を時間方向のみに展開することによって、学習用分割復元データD4を取得する。
次に、ステップS7において、調整部13dは、学習用分割データD3と学習用分割復元データD4との差ΔDが十分に小さいか否かを判定する。
ステップS7において差ΔDが十分に小さい場合、処理はステップS8に進んで、モデル記憶部14は、特徴抽出部13a、特性抽出部13b及び復元部13cの全構成を学習済みモデル1として記憶する。
ステップS7において差ΔDが十分に小さくなかった場合、処理はステップS9に進んで、調整部13dは、特徴抽出部13aにおける学習用分割データD3の圧縮方法、特性抽出部13bにおける特徴量の結合方法、及び復元部13cにおける特性量の展開方法の少なくとも1つを調整する。その後、処理はステップS4に戻る。
(生産システム20)
図7は、生産機械15を含む生産システム20の構成を示す図である。図8は、判定用データE1の一例を示す図である。
生産システム20は、上述したモデル記憶部14、生産機械15、及びコントローラ16を備える。
モデル記憶部14は、上述した学習済みモデル1を記憶する。生産機械15は、生産作業を実行する。生産機械15は、生産システム20における監視対象である。本実施形態において、生産機械15は、NC旋盤である。
コントローラ16は、本開示に係る「異常判定装置」である。コントローラ16は、モデル記憶部14に記憶されている学習済みモデル1を用いて、生産機械15による生産作業の異常を判定する。コントローラ16は、判定用データ取得部17、前処理部18、判定部19、及び通知部30を備える。
1.判定用データ取得部17
判定用データ取得部17は、判定用データE1を取得する。判定用データE1は、生産機械15による生産作業における生産機械15の状態を示す複数のパラメータに関するデータである。この段階において、生産作業が正常であるか異常であるかを判定用データE1から判断することはできない。
図8に示すように、判定用データE1は、時間方向に順次並べられた複数のパラメータそれぞれの値を含む。具体的には、判定用データE1は、測定時刻s1~s10において測定された各パラメータの値を時間方向に並べることによって構成されている。
判定用データE1には、学習用データD1(図2参照)と同じパラメータが含まれる。判定用データE1における測定時刻s1~s10の間隔は、学習用データD1における測定時刻t1~t10の間隔と同じである。
2.前処理部18
前処理部18は、正規化部18a、分割部18b、及び分割データ記憶部18cを有する。
正規化部18aは、判定用データE1に含まれる各パラメータの値を正規化することによって、判定用正規化データE2を生成する。正規化部18aは、判定用データE1に含まれる各パラメータの値をパラメータごとに、例えば-1(最小値)から1(最大値)の間の値に線形変換する。
分割部18bは、判定用正規化データE2を時間方向において分割することによって、所定時間長の判定用分割データE3を生成する。判定用正規化データE2を分割して判定用分割データE3を生成する手法は、学習用正規化データD2を分割して学習用分割データD3(図3参照)を生成する手法と同じである。分割部18bは、生成した判定用分割データE3を分割データ記憶部18cに格納する。
3.判定部19
判定部19は、モデル記憶部14から学習済みモデル1を読み出す。判定部19は、分割データ記憶部18cから判定用分割データE3を読み出す。
判定部19は、学習済みモデル1を用いて、判定用分割データE3から生産機械15による生産作業の異常を判定する。
具体的には、判定部19は、判定用分割データE3を学習済みモデル1に入力することで、判定用分割データE3を復元した判定用分割復元データE4を取得する。続いて、判定部19は、判定用分割データE3と判定用分割復元データE4との差ΔEを検知する。差ΔEは、例えば判定用分割データE3と判定用分割復元データE4との平均二乗誤差によって得られる値である。平均二乗誤差は、いわゆるコスト関数である。判定部19は、差ΔEに基づいて生産機械15による生産作業の異常を判定する。具体的には、判定部19は、差ΔEと所定の閾値TH2とを比較することによって、差ΔEが十分に小さいか否かを判定する。
差ΔEが十分に小さい場合、すなわち、学習済みモデル1を用いて判定用分割データE3から判定用分割復元データE4を精度良く復元できた場合、判定部19は、生産機械15による生産作業が正常であると判定する。
差ΔEが十分に小さくない場合、すなわち、学習済みモデル1を用いて判定用分割データE3から判定用分割復元データE4を精度良く復元できない場合、判定部19は、生産機械15による生産作業が異常であると判定する。
判定部19は、生産機械15による生産作業が異常であると判定した場合、通知部30を起動させる。
4.通知部30
通知部30は、生産機械15による生産作業が異常であると判定部19が判定した場合、判定部19によって起動される。
通知部30は、生産機械15による生産作業が異常である旨をオペレータに通知する。通知部30による通知手段としては、例えば、警報音の発報、警告文の表示、警告灯の点灯などが挙げられる。
5.異常判定方法
次に、図9を参照しながら、異常判定方法のフローを説明する。
まず、ステップS11において、判定用データ取得部17は、生産機械15による生産作業における生産機械15の状態を示す複数のパラメータに関する判定用データE1(図8参照)を取得する。
次に、ステップS12において、正規化部18aは、判定用データE1に含まれる各パラメータの値を正規化することによって、判定用正規化データE2を生成する。
次に、ステップS13において、分割部18bは、判定用正規化データE2を時間方向において分割することによって、所定時間長の判定用分割データE3を生成する。
次に、ステップS14において、判定部19は、モデル記憶部14から学習済みモデル1を読み出すとともに、分割データ記憶部18cから判定用分割データE3を読み出す。
次に、ステップS15において、判定部19は、判定用分割データE3を学習済みモデル1に入力することによって、判定用分割復元データE4を取得する。
次に、ステップS16において、判定部19は、判定用分割データE3と判定用分割復元データE4との差ΔEが十分に小さいか否かを判定する。
ステップS16において差ΔEが十分に小さい場合、判定部19は、ステップS17において、生産機械15による生産作業は正常であると判定して処理を終了する。
ステップS16において差ΔEが十分に小さくない場合、判定部19は、ステップS18において、生産機械15による生産作業は異常であると判定した後、ステップS19において、通知部30を起動させて処理を終了する。
(特徴)
(1)学習済みモデル1の製造方法は、学習用分割データD3を生成する工程と、特徴量を抽出する工程と、特性量を抽出する工程と、学習用分割復元データD4を復元する工程と、学習用分割データD3と学習用分割復元データD4との差を小さくする工程とを備える。特徴量を抽出する工程では、学習用分割データD3を時間方向のみに圧縮することによって、複数のパラメータそれぞれに関する特徴量を抽出する。特性量を抽出する工程では、複数のパラメータそれぞれに関して抽出された特徴量を互いに結合することによって、学習用分割データD3全体の特性量を抽出する。学習用分割復元データD4を復元する工程では、特性量を時間方向のみに展開することによって、学習用分割復元データD4を復元する。
このような製造方法によれば、学習用分割データD3に含まれる各パラメータの時間方向における特徴量が抽出された後に、全体の特徴量から特性量が抽出される。そのため、物理的に直接関連しないパラメータ同士が関連づけられることなく特徴量を抽出できるため、精度良く特性量を抽出することができる。よって、正常な生産作業に基づくデータを精度良く復元し、かつ、異常な生産作業に基づくデータを精度良く復元しない学習済みモデル1を製造できる。
(2)生産システム20は、生産機械15と、コントローラ16とを備える。コントローラ16は、学習済みモデル1を用いて、生産機械15による生産作業の異常を判定する。コントローラ16は、判定用データE1を時間方向に分割することによって、所定時間長の判定用分割データE3を生成する分割部18bと、学習済みモデル1を用いて、判定用分割データE3から生産作業の異常を判定する判定部19とを有する。
このような生産システム20によれば、学習済みモデル1を用いることによって、判定用データE1を時間方向に分割した判定用分割データE3から生産作業の異常を精度良く判定することができる。
(変形例)
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
[変形例1]
コントローラ16は、生産機械15の外部に配置されることとしたが、生産機械15の制御を行うコントローラと一体化されていてもよい。
[変形例2]
コントローラ16は、複数のプロセッサを含んでもよい。上述した処理の少なくとも一部は、CPUに限らず、GPU(Graphics Processing Unit)などの他のプロセッサによって実行されてもよい。上述した処理は、複数のプロセッサに分散して実行されてもよい。
[変形例3]
上述した処理の一部は、省略又は変更してもよい。例えば、学習用分割データD3及び判定用分割データE3を記憶する処理は省略してもよい。
[変形例4]
上記実施形態に係る学習モジュール10は、学習用データD1を正規化した後に学習用分割データD3を生成することとしたが、学習用分割データD3を生成した後に学習用分割データD3を正規化してもよい。
[変形例5]
上記実施形態に係る生産システム20は、判定用データE1を正規化した後に判定用分割データE3を生成することとしたが、判定用分割データE3を生成した後に判定用分割データE3を正規化してもよい。
1 学習済みモデル
10 学習モジュール
11 学習用データ取得部
12 前処理部
12a 正規化部
12b 分割部
12c 分割データ記憶部
13 モデル学習部
13a 特徴抽出部
13b 特性抽出部
13c 復元部
13d 調整部
14 モデル記憶部
15 生産機械
16 コントローラ
17 判定用データ取得部
18 前処理部
18a 正規化部
18b 分割部
18c 分割データ記憶部
19 判定部
20 生産システム
30 通知部

Claims (7)

  1. 生産機械による生産作業の異常を判定するための学習済みモデルの製造方法であって、
    前記生産機械による正常な生産作業における前記生産機械の状態を示す複数のパラメータに関する学習用データを時間方向において分割することによって、所定時間長の学習用分割データを生成する工程と、
    前記学習用分割データを時間方向のみに圧縮することによって、前記複数のパラメータそれぞれに関する特徴量を抽出する工程と、
    前記複数のパラメータそれぞれに関して抽出された前記特徴量を互いに結合することによって、前記学習用分割データ全体の特性量を抽出する工程と、
    前記特性量を時間方向のみに展開することによって、学習用分割復元データを復元する工程と、
    前記学習用分割データと前記学習用分割復元データとの差を小さくする工程と、
    を備える学習済みモデルの製造方法。
  2. 生産機械と、
    前記生産機械による生産作業の異常を判定するコントローラと、
    学習済みモデルを記憶する記憶部と、
    を備え、
    前記コントローラは、
    前記生産機械による生産作業における前記生産機械の状態を示す複数のパラメータに関する判定用データを時間方向に分割することによって、所定時間長の判定用分割データを生成する分割部と、
    前記学習済みモデルを用いて、前記判定用分割データから前記生産作業の異常を判定する判定部と、
    を有する、
    生産システム。
  3. 前記判定部は、前記判定用分割データを前記学習済みモデルに入力することで、前記判定用分割データを復元した判定用分割復元データを取得し、前記判定用分割データと前記判定用分割復元データとの差に基づいて前記生産作業の異常を判定する、
    請求項2に記載の生産システム。
  4. 前記コントローラは、前記判定用データ及び前記判定用分割データのいずれかを正規化する正規化部を有する、
    請求項2又は3に記載の生産システム。
  5. 前記生産機械は、工作機械、溶接機械及び作業機械のいずれかである、
    請求項2乃至4のいずれかに記載の生産システム。
  6. 生産機械による生産作業の異常を判定するための異常判定装置であって、
    学習済みモデルを記憶する記憶部と、
    前記生産機械による生産作業における前記生産機械の状態を示す複数のパラメータに関する判定用データを時間方向に分割することによって、所定時間長の判定用分割データを生成する分割部と、
    前記学習済みモデルを用いて、前記判定用分割データから前記生産作業の異常を判定する判定部と、
    を備える異常判定装置。
  7. コンピュータによって実行される異常判定方法であって、
    生産機械による生産作業における前記生産機械の状態を示す複数のパラメータに関する判定用データを時間方向に分割することによって、所定時間長の判定用分割データを生成する工程と、
    請求項1に記載の製造方法によって製造された学習済みモデルを用いて、前記判定用分割データから前記生産作業の異常を判定する工程と、
    を備える異常判定方法。
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