JP2016083818A - 成形機の金型の測定方法および成形機の金型の測定装置 - Google Patents

成形機の金型の測定方法および成形機の金型の測定装置 Download PDF

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一也 阿南
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Abstract

【課題】 比較的簡単な方法または比較的低コストな装置により固定盤に取付けられた固定金型と可動盤に取付けられた可動金型の間の平行度を測定することの可能な成形機の金型の測定方法または成形機の金型の測定装置を提供する。
【解決手段】 固定盤15に取付けられた固定金型19と可動盤21に取付けられた可動金型22の間の平行度を測定する成形機11の金型25の測定方法において、少なくとも一対の測定子56を一方の金型22または盤21の別の位置に取付け、前記測定子56により他方の金型19または盤15の対応する位置46aとの距離をそれぞれ測定して測定値d1,d2,d3,d4を得、前記測定値の関係から相対値d5,d6を得、前記相対値d5,d6を表示または制御に用いる。
【選択図】図6

Description

本発明は、成形機の金型の測定方法および成形機の金型の測定装置に関するものである。
射出成形機やプレス成形機等の固定金型と可動金型とを有する成形機の場合、成形時には固定金型と可動金型との平行度が問題となる。そして特に面積に対して厚みの薄い成形品を成形する場合や複数のキャビティで厚みの薄い成形品や極めて精度が要求される成形品を成形する場合には前記固定金型と可動金型との平行度の問題が大きな問題となる。前記問題を解決するためには、成形機の固定盤に対する可動盤の平行度の保持や補正に依存する部分も大きいが、それ以外に金型自体の加工精度に依存する部分も大きい。従って特許文献1に記載されるように連続成形開始前に成形した成形品の各部の肉厚を測定して、成形品の肉厚が均一になるように固定盤に対する可動盤の角度を補正し、原点を補正する成形も行われている。特許文献1では、連続成形の際には、前記の補正した原点を用いて型閉して成形を行うことにより、金型自体の加工精度に問題があっても均等な肉厚の成形品を成形できる。
しかし特許文献1のように盤面間の距離を測定して平行度を求めることは、金型間の距離を測定する場合に比較して、型締時の盤の撓み等の問題から誤差が大きくなる場合がある。また盤面間の距離を測定するために一般的な接触式や近接式のスケールを盤の間に取付けると金型交換や成形作業の邪魔になる場合もある。そこで特許文献2のように金型に測定機器を取付けて金型の平行度を測定することも行われている。
特開平11−245272号公報(請求項3、0005、図1、図2) 特開平7−100893号公報(請求項1、0027、図1)
しかしながら特許文献1に記載の方式は、金型から取り出した成形品の偏肉を修正するため、前記所定位置における前記型締シリンダのそれぞれの原点を成形品の偏肉に応じて補正する方式であり、連続成形の際は、各センサの補正した原点からの値(絶対値)が指令値と等しくなるように各型締シリンダをフィードバック制御する必要がある。そのため各センサおよび型締シリンダが少なくとも3個以上必要となり、制御も複雑なものとなっていた。また特許文献2のように金型間の距離を測定することによっても特許文献1の方式は実現できると思われるが、いずれにしても平行度を検出する複数のセンサと複数の型締シリンダ等の駆動機構がそれぞれ1対1で対応して用いられることが要件となる。
このように前記の特許文献1および特許文献2に記載されるような従来の方法は大掛かりな装置と制御システムが必要となり、成形装置のコストアップに繋がるものであった。また特許文献1等のように常時平行度を保つための複数のセンサが取付けられているものでは、熱によりセンサが劣化したり、自動成形以外の成形の際にセンサが邪魔になったりする場合もあった。
本発明では上記の問題を鑑みて、比較的簡単な方法または比較的低コストな装置により固定盤に取付けられた固定金型と可動盤に取付けられた可動金型の間の平行度を測定することの可能な成形機の金型の測定方法または成形機の金型の測定装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の成形機の金型の測定方法は、固定盤に取付けられた固定金型と可動盤に取付けられた可動金型の間の平行度を測定する成形機の金型の測定方法において、少なくとも一対の測定子を一方の金型または盤の別の位置に取付け、前記測定子により他方の金型または盤の対応する位置との距離をそれぞれ測定して測定値を得、前記測定値の関係から相対値を得、前記相対値を表示または制御に用いることを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の成形機の金型の測定方法は、請求項1において、前記一対の測定子は、一方の金型または盤に着脱自在に取付けられることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の成形機の金型の測定方法は、請求項1または請求項2において、前記一対の測定子は、成形機の盤の角度調整機構によって調整される角度調整方向と一致する方向に取付けられることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の成形機の金型の測定装置は、固定盤に取付けられた固定金型と可動盤に取付けられた可動金型の平行度を測定する成形機の金型の測定装置において、金型または盤に取付けて他方の金型または盤の対応する位置との間の距離可能な少なくとも一対の測定子と、前記一対の測定子の測定した測定値から差分を演算する演算部と、前記演算部により演算された演算結果を表示する表示部または前記演算結果を出力する出力部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の成形機の金型の測定装置は、請求項4において、前記一対の測定子は、一方の金型または盤に着脱自在に取付け可能であることを特徴とする。
本発明の成形機の金型の測定方法は、固定盤に取付けられた固定金型と可動盤に取付けられた可動金型の間の平行度を測定する成形機の金型の測定方法において、少なくとも一対の測定子を一方の金型または盤の別の位置に取付け、前記測定子により他方の金型または盤の対応する位置との距離をそれぞれ測定して測定値を得、前記測定値の関係から相対値を得、前記相対値を表示または制御に用いるので、比較的簡単な方法または比較的コストを掛けずに固定金型と可動金型との平行度を測定することができる。
本発明の実施形態の射出圧縮成形機の側面図である。 本発明の実施形態の射出圧縮成形機の固定盤の角度調整機構の拡大図である。 本発明の実施形態の射出圧縮成形機に取付けられる金型と測定装置の一部断面図である。 本発明の実施形態の射出圧縮成形機に取付けられる金型と測定装置の正面図である。 本発明の実施形態の金型の測定方法のフローチャート図である。 本発明の実施形態の金型の測定方法を模式的に示した説明図である。
本発明の実施形態の射出圧縮成形機11について、図1を参照して説明する。射出圧縮成形機11は、射出成形機の一種であって、大きな概念としては成形機に含まれるものである。射出圧縮成形機11は、ベース12上の一側に設けられた型締装置13とその他側に設けられた射出装置14から基本的な部分が構成される。射出装置14は前後進および回転可能なスクリュを内蔵した加熱筒16の前方にノズル17が固定され、図示しない射出機構とスクリュ回転機構を備える。
型締装置13は、固定金型19が取付けられ盤を構成する固定盤15がベース12上に立設されている。また固定盤15に対して一側寄り(反射出装置側)のベース12上には受圧盤18がベース12上に立設されている。固定盤15と受圧盤18はそれぞれの四隅近傍がタイバ20により連結され、ナットにより固定されている。また固定盤15と受圧盤18との間には、可動金型22が取付けられ盤を構成する可動盤21が型開閉方向に移動可能に設けられている。そして固定盤15に対する可動盤21の位置(または受圧盤18に対する可動盤21の位置)は図示しないセンサにより検出可能となっている。
受圧盤18には型締機構と型開閉機構を兼ねた一つの型締シリンダ23が取付けられ、型締シリンダ23のラム24が可動盤21の背面に固定されている。型締シリンダ23は、図示しないサーボバルブにより制御され、射出開始位置等の任意の位置での正確な停止や、圧縮成形に必要な高速昇圧が可能となっている。なお型締装置13の型締機構と型開閉機構はトグル機構によるものでもよく、トグル機構の駆動機構は電動モータでも油圧シリンダでもよい。また型締機構と型開閉機構は別個の機構からなるものでもよく、その場合、型締機構の駆動機構は油圧を用い、型開閉機構の駆動機構に電動モータまたは油圧のいずれかを用いたものでもよい。
本実施形態では可動盤21はリニアガイド40によりベース上に取付けられタイバ20にはガイドされていない。そのため可動盤21は、型開時も型締時も常にベース12に対して直立した状態を保持し得る。また固定盤15と受圧盤18はベース12に対して僅かに角度変更可能に設けられている。固定盤15と受圧盤18はタイバ20により連結されているから受圧盤18(受圧盤18に取付けられる型締シリンダ23を含む)の角度を僅かに変更することにより、固定盤15の角度も僅かに変更できるようになっている。
次に本実施形態の受圧盤18および固定盤15の角度調整機構27について図1、図2により説明する。型締シリンダ23のシリンダ部26は反固定盤側に向けて一定の長さがあり、その後端には受圧盤18および固定盤15の角度調整機構27が取付けられている。そして受圧盤18は、前記角度調整機構27により、上下方向の角度(図1において型開閉方向の軸A(仮想軸)に直交する面Bを側面視した際の軸Aとの間の角度)、および左右方向の角度(型開閉方向の軸Aに直交する面Bを平面視した際の軸Aとの間の角度)がそれぞれ変更可能となっている。
シリンダ部26の後端には、反固定盤側に向けて一定長さの円筒形の挿入部材28が形成されている。そして前記挿入部材28の周囲にはブッシュを介して長方体の外周側の4側面を備えた調整ブロック29が設けられている。そして前記調整ブロック29の外周側の側面29aと下面29bの2平面にはそれぞれボルト穴(ネジ穴)30,31が2個づつ、前記側面29aや下面29bに対して直角方向に形成されている。一方、ベース12上の調整ブロック29に対応する位置には支持台32が設けられ、支持台32の上には外枠部材33が固定されている。そして外枠部材33の内側に調整ブロック29が挿入されているが、外枠部材33の内側側面に対して調整ブロック29の外周側面の間が、僅かな間隔eを隔てて対向するように設けられている。外枠部材33は、両側2枚の側板33aと、2枚の側板33aの下側を連結する下板33bと、2枚の側板33aの上側を連結する上板33cとからなっている。外枠部材33の側板33aには、調整ブロック29のボルト穴30に対して、型開閉方向および上下方向が対応する位置に、ボルト穴34(ネジ無し孔)が2個形成されている。また側板33aには前記ボルト孔34と異なる位置にボルト孔35(ネジ孔)が2個形成されている。また下板33bにも調整ブロック29のボルト穴31に対応する位置に、ボルト孔36(ネジ無し孔)が2個形成されるとともに、前記ボルト孔36とは異なる位置にもボルト孔37(ネジ孔)が2個形成されている。
そして調整ボルト38を外枠部材33の一方の側板33aのボルト孔34を挿通した上で、更に調整ブロック29の側面29aのボルト穴30に挿通する。また調整ボルト39を外枠部材33の一方の側板33aのボルト孔35に挿通した上で、更に調整ブロック29の側面29aに調整ボルト39の先端を当接させる。この際の調整ボルト38、39の挿通の程度をそれぞれ調整することにより型締シリンダ23および受圧盤18の左右方向の角度の調整を行うことが可能であり、同時に固定盤15の左右方向の角度の調整も可能となる。そして必要に応じてナットで緩み止め固定する。また調整ボルト38を外枠部材33の下板33bのボルト孔36に挿通した上で、更に調整ブロック29の下側のボルト穴31に挿通する。また調整ボルト38を下板33bのボルト孔36に挿通した上で更に調整ブロック29の側面29bに調整ボルト39の先端を当接させる。この際の調整ボルト38、39の挿通の程度をそれぞれ調整することにより型締シリンダ23および受圧盤18の上下方向の角度の調整を行うことが可能であり、同時に固定盤15の上下方向の角度の調整も可能となる。そして必要に応じてナットで緩み止め固定する。なお角度調整機構の調整ブロック29、外枠部材33、調整ボルト38,39等の構造は同じ目的を達成できるものであれば、上記に限定されない。
次に射出圧縮成形機11に取付けられる圧縮成形金型25(以下単に金型25と称す)について図3および図4により説明する。本実施形態において、金型25は導光板2枚が同時に成形可能な金型である。なお本発明において金型で成形される成形品は導光板に限定されず、成形品の取り数(キャビティの数)も2個に限定されず1個または複数でもよい。金型25のうちの固定金型19には、固定盤15に取付けられる金型本体(母型であって取付板を含む)41の中央にスプルブッシュ42が設けられ、金型本体41の中央であってスプルブッシュ42の周囲にはランナ形成面と可動金型のセンターブロック49と当接する当接面を有するセンターブロック43が設けられている。また金型本体41の前面には、センターブロック43に接続される形でキャビティ主面44aを形成するキャビティ形成ブロック44が2個形成され、その周囲に可動金型22の外枠ブロック51と当接する当接面を有する外枠ブロック45が設けられている。本実施形態では、外枠ブロック45の外側の側面に、後述する測定装置54の測定子56が当接されるための当接面46aを有するブラケット46が少なくとも4箇所に固定されている(図3においては上下の2個のみ記載)。そしてブラケット46の当接面46aは、型開閉方向の軸Aに対して直角方向に向けて設けられる。なお固定金型19側のセンターブロック43や外枠ブロック45等はそれぞれの相対的な位置が変更されないので一体に設けてもよい。また固定金型19のキャビティ形成ブロック44やスプルブッシュ42の周囲などには冷却媒体が送られる流路が必要に応じて形成されている。
金型25のうちの可動金型22には、可動盤21に取付けられる金型本体(母型であって取付板を含む)47が設けられている。そして金型本体47の前面にはキャビティ主面48aを構成するコアブロック48が2個固定されている。また金型本体47の前面には、2個のコアブロック48の間にランナ形成面の凹部と固定金型19との当接面を有するセンターブロック49がバネ50を介して取付けられている。また金型本体47の前面には、2個のコアブロック48の他の周囲の辺に接して外枠ブロック51がバネ52を介して取付けられている。前記構造により、金型25は、キャビティ主面48aを構成するコアブロック48に対して外枠ブロック51とセンターブロック49が型開閉方向に相対的に移動可能となっている。また可動金型22のコアブロック48やセンターブロック49などには冷却媒体が送られる流路が必要に応じて形成されている。
なお上記の金型25を用いる場合、外枠ブロック51やセンターブロック49といった可動ブロックの金型本体47への取付けにバネ50,52に替えて油圧シリンダを採用することも可能である。その場合は型締機構等の外部の力に頼ることなく、初期のキャビティの厚みを設定することができる。また圧縮成形金型の場合、キャビ型の中へコア型が挿入される深さを調整することによりキャビティの容積が変更できる所謂インロー金型を用いてもよい。本発明において固定金型19と可動金型22との間の平行度を測定することの意味が大きいのは射出圧縮成形(射出時に一定だけ型開しておいて射出後に圧縮を行う射出プレス成形を含む)に用いる金型25を取付ける場合であるが、圧縮成形を行わない一般的な金型を用いる場合にも本発明は適用可能である。またキャビティCaの数が1個の場合よりも2個以上の場合のほうがそれぞれのキャビティCaへの射出充填時の溶融樹脂の充填量にバラつきが生じやすいので本発明を用いる意味がより一層大きくなる。
次に本実施形態の金型の測定装置54について図3および図4により説明する。本実施形態の射出圧縮成形機11では型締機構の制御用に可動盤21の位置を検出する位置センサ(図示せず)を備えるが、それ以外に成形機に対して着脱自在な測定装置54を用いて固定金型19に対する可動金型22の相対的な平行度を測定する。測定装置54を着脱可能とすることにより各射出圧縮成形機11ごとや各金型25ごとに平行度を測定する測定装置を設けなくもよい。また測定装置が手動成形の際に邪魔になることはなく、熱の影響等による測定装置の劣化もかなりの程度防げる。
本発明の測定装置54は1個の本体ユニット55と少なくも一対(2本)の接触式の測定子56を備えている。なお本実施形態では、図3に示されるように固定金型19と可動金型22の金型間の上下方向Cと左右方向Dの相対的な平行度をそれぞれ別個に測定するために二対(4本)の接触式の測定子56を備えている。本体ユニット55(アンプ)は、測定子56からの信号が入出力される入出力回路部57、各測定子のデータを処理するデータ処理部58、一対の測定子のデータの差異を演算する演算回路部59、表示パネル61にデータを表示するための表示回路部60、および表示部である表示パネル61等を備えている。または測定結果を制御に利用する場合は、演算結果を出力する出力部も備える。
本実施形態の測定装置54は、コイル電流を流すことにより磁界を発生させることにより変位量を測定するラップトランス方式の変位センサが使用される。測定子56については、一端(先端)に接触部63aを有する測定杆63が本体64に対してバネにより出没可能となっている。本体64内の測定杆63の他端側の周囲には検出用コイルと補正用コイルが設けられている。そして測定杆63が伸びているときと縮んでいるときでコアの挿入量(位置検出量)に比例してコイルのインピーダンスが変化し、それに応じて信号レベルが変化するようになっている。また測定子56の本体64と本体ユニット55の間は信号線65により接続されている。なお測定子54のデータは無線の信号により本体ユニット55に転送されるものでもよい。また本体64は金型固定部66に取付けられ、金型固定部66には磁石が取付けられている。なお測定子56の金型への取付方法は、磁石以外に、ボルトにより金型25に測定子56を取付けるものでもよく、その他の方式により測定子56を取付けるものでもよい。
測定装置54である変位センサの方式については、他の公知の方式でもよい。接触式の変位センサの一例としては差動トランスを用いたもの等で可動鉄心とコイルの位置関係を直流電圧の大きさとして取り出すもの等でもよい。またはパルス数を検出するエンコーダや、マイクロゲージ等でもよい。更に変位センサは、超音波式、レーザー式、透過光方式等、公知の非接触式の変位センサを用いたものでもよい。更にまた測定装置54の測定値や演算値は、成形機である射出圧縮成形機11に送信され、成形機の表示部に表示されるものでもよい。成形機等の表示部に表示される例も本発明の金型の測定装置に含まれる。
次に本実施形態の射出圧縮成形機11の金型25の測定方法について図5のフローチャートおよび図6の説明図を用いて説明する。なお図5のフローチャートについては、作業手順を示すものであり、コントローラの電子的な制御方法のみを示したものではない。まず最初に次の成形品の成形を行うために射出圧縮成形機11の金型25が交換される(s1)。次に交換され型閉された状態の一方の金型25の上側側面と下側側面にそれぞれ測定装置54の測定子56を取付ける(s2)。具体的には一方の金型である可動金型22の上側の外枠ブロック51と下側の外枠ブロック51等の側面に測定子56の金型固定部66の磁石を当接させ、磁力により測定子56を取付ける。この際に一対の測定子56は、測定子56の測定杆63の先端の接触部63aが他方の金型である固定金型19のブラケット46の当接面46aに測定可能な状態で当接されるようバネをある程度圧縮した状態で取付けられる。この際測定子56の測定杆63が測定可能な位置範囲にあるかどうかは、本体ユニット55または測定子56にランプが点灯するので判別可能である。また同様に別の一対の測定子56を可動金型22の左側側面と右側側面に取付ける。
この際の測定装置54の一対の測定子56は、射出圧縮成形機11の盤の角度調整機構27によって調整される角度調整方向と一致する方向に取付けられる。そして一対の測定子56の金型25への取付位置は、金型25に設けた目印を基準にして毎回同じ位置に取付けることが望ましい。しかしながら前記取付位置が、型開閉方向に対して僅かに前後していても、後述するように測定装置54の原点をリセットするので問題ない。また一対の測定子56の金型25への型開閉方向に直交する方向の取付位置についても、毎回同じ位置に取付けられることが望ましいが、所定範囲内の誤差で略同じ位置に取付けられている場合は、殆どの場合許容される。従って金型25に目印を設けることは必須ではなく、固定金型19のブラケット46を目安にして測定子56を取付けてもよい。なお本実施形態では二対の測定子56を用いて金型25の平行度を1回で測定するが、発明としては一対の測定子56を用いて2回に分けて上下方向Cと左右方向Dの金型25の平行度を測定してもよい。また大型の金型や特殊な金型の場合は、三対以上の測定子を用いてもよい。更には盤の角度調整機構による角度の調整が盤の対角方向の調整を行うものである場合は、一対の測定子56も金型25の対角方向に取付けられる。また通常測定子56は型閉状態で取付けるが、測定子56の型開閉方向の取付位置が正確な位置であれば、金型25を型開した状態で測定子56を取付けてもよい。
次に測定装置の電源を投入した状態で型締機構である型締シリンダ23のラム24を前進作動させて(s3)可動金型22を更に固定金型19に向けて前進させ型締を行う。そのことにより可動金型22の外枠ブロック51のバネ52およびセンターブロック49のバネ50は収縮され、キャビティCaの容積が減少され型締シリンダ23の圧力計の値が設定値に到達することにより増圧完了位置Lcが検出される(s4)。そして増圧完了位置Lcが検出されると可動盤21の移動は停止され(s5)、同時に射出圧縮成形機11の表示画面にその状態が表示される。作業者は表示画面を見て増圧完了位置Lcが検出されたことを確認すると、測定装置54である変位センサの原点のリセットを行う(s6)。次に再び型締シリンダ23のラム24を後退作動させて固定金型19から可動金型22を僅かに後退させる(s7)。そして固定金型19から可動金型22が離型し、バネ50,52の影響を受けずに僅かに型開された測定位置Lsに到達すると(s8)、可動盤21と可動金型22を停止する(s9)。可動金型22が停止されると図6の示されるように、各々一対の測定子56により固定金型19(当接面46a)に対する可動金型22の距離(増圧完了位置Lcから測定位置Lsまでの距離を測定して測定値d1、d2(またはd3、d4)を得る(s10)。そして測定子56から信号線65を介して測定装置54の本体ユニット55に送られた測定データ信号は、入出力回路部57を介して各測定子56の信号レベルをデータを処理するデータ処理部58へ送られて処理され、一対の測定子56のデータの差分を演算する演算回路部59により差分の演算がなされる(s11)。そして前記差分は、表示回路部60を介して表示パネル61に表示される(s12)。本実施形態では上下一対の測定子56の測定値d1,d2から演算された差分の値d5と、左右一対の測定子56の測定値d3,d4から演算された差分の値d6がそれぞれ別個に表示パネル61に表示される(s12)。
このように本発明では、それぞれの位置ごとにセンサにより測定値(絶対値)d1,d2,d3,d4を得てそのまま使用して平行度を制御するのではなく、前記測定値(絶対値)d1,d2(またはd3,d4)の関係から相対値d5(またはd6)を得て、相対値d5,d6を表示または制御に用いるものである。そのため測定装置により測定される測定地点の数に対応してそれぞれの調整機構の調整を行う必要がない。(なおタイバの距離を調整する場合は、一対の測定子から得た相対値d5またはd6に応じて2個のタイバナットの調整を行う場合はある。)
そして作業者は、表示パネル61に表示された測定結果(相対値)d5,d6に基づいて盤の角度調整機構27を用いて固定盤15の上下方向Cおよび左右方向Dの角度を調整する(s13)。即ち固定金型19と可動金型22の上下方向Cにおいて上部の測定値d1のほうが下部の測定値d2よりも測定値が大きくて修正したい場合は、角度調整機構27の下側の調整ボルト39を押し込み方向に調整するとともに調整ボルト38を引き抜き方向に調整して調整ブロック29を下方から上方に押上げることにより金型間の距離の差異(平行度)を修正することができる。また固定金型19と可動金型22の左右方向Dにおいて一方の測定値d3またはd4のほうが大きくて修正したい場合についても、調整ボルト38,39を押し引きして調整ブロック29を金型間の距離が短い側から長い側へ移動させることにより金型間の距離の差異(平行度)を修正することができる。
ただし金型25にはそれぞれ僅かな誤差があるので、増圧完了位置Lcにおいて測定装置54である変位センサの原点をリセットして一対の測定子56の差分を0にした後に可動金型22を測定位置Lsに移動させて一対の測定子56によりそれぞれ測定した際にその測定値の差分d5,d6が0であるか、または差分d5,d6が0になるように角度調整機構27により修正したとしても、最も良好な成形ができるという訳ではない。そのため金型25ごとに前回の成形時に良好な成形が行えた際の増圧完了位置Lcから測定位置Lsまでの上下2点の距離および左右2点の距離をそれぞれ変位センサで測定して上下2点の距離の測定値(絶対値)d1,d2の差分(相対値)d5、および左右2点の距離の測定値(絶対値)d3,d4の差分(相対値)d6を紙や記録媒体などに記録しておく。そして他の金型25での成形を挟んで再び同じ金型25を取付けた際も金型25における同じ位置か略同じ位置の上下2点と左右2点を測定する。そして測定結果を表示パネル61に表示しながら、前回に記録された差分(相対値)d5,d6と表示パネル61の表示が一致するように盤の角度調整機構27を調整する(s13)(s14)。このように調整することにより、特に2個以上のキャビティCaで成形を行う金型の場合に、盤の傾きや金型25の誤差とは関係なく、それぞれのキャビティCaに均等に射出した溶融樹脂を充填することが可能となる。そして盤の角度調整が完了すると変位センサを金型25から取外し(s15)、前後して他の成形条件等の段取りが完了したら成形を開始する。なお変位センサの測定値の差分は、本体ユニット55等に保存して読出し可能としてもよい。
次に本実施形態の射出圧縮成形機11による導光板等の薄板の成形について簡単に説明する。型締シリンダ23のラム24の前進作動により可動盤21および可動金型22を前進させ、射出開始位置で可動金型22を停止させる。または一度、可動金型22を増圧完了位置Lcまで前進させてから後退させて射出開始位置で停止させる。この際、外枠ブロック51およびセンターブロック49のバネ52,50は一定量伸張した状態にある。計量の完了した射出装置14が固定金型19にノズルタッチされており、次に射出充填工程では、射出装置14の射出機構によりスクリュを前進させてスプルおよびランナを介してそれぞれのキャビティCa内に溶融樹脂を射出充填(保圧を行う場合は保圧を含む)する。この際に本発明では固定金型19に対する可動金型22の平行度(角度)は成形に最適な状態に保たれているので、それぞれのキャビティCaにバランス良く溶融樹脂を供給でき、平行度の高い成形品(導光板)が成形できる。そして成形品の冷却が完了すると型締シリンダ23のラム24が後退作動されて型開がなされて成形品の取出しが行われる。
また金型25の平行度の測定は、他方の金型である可動金型22にブラケットおよび当接面を設け、測定子56を一方の金型である固定金型19に取付けても同様に測定を行うことができ、測定子56が取付けられる側の金型は限定されない。または当接面を有するブラケットは、金型25に固定的に設けずに、当接面を有するブロックを磁石により取付けるようにしてもよい。更に測定装置54による測定は、固定盤15と可動盤21の間、固定盤15と可動金型22の間、可動盤21と固定金型19の間の対応する位置間を測定してもよく、センサの種類についても上記したように限定されない。
変位センサによる金型25の平行度の測定位置Lsは、型開状態において金型25に取付けた変位センサの測定子56により測定可能な位置であればどの範囲でもよく、作業者が手押しでボタン操作して可動盤21等を移動させた位置でもよい。またバネ50,52の影響を受けない金型であれば、測定位置Lsは型開状態の位置の他、型当接位置から射出開始位置の間であってもよい。また測定装置54の原点リセット位置も圧力センサにより検出した増圧完了位置Lcでなく、力センサや位置センサ等により検出した原点リセット位置を用いてもよい。そして金型25の平行度測定のタイミングは、金型取付直後に限定されない。成形の際に金型25は熱膨張するので、金型取付直後と成形開始後に上記の方法により平行度の測定を行って金型25や盤の角度の調整するようにしてもよく、手動成形が終了して連続成形に移行する前など、成形開始後のみに上記の方法により平行度の測定を行って金型25や盤の角度を調整するようにしてもよい。
また型締装置13と盤の角度調整機構27についても、図1および図2やそれに類似するものに限定されない。本発明の金型の測定装置は一方向の相対的な平行度を検出するものであるので、角度調整機構についても測定方向と同じ一方向の角度を調整できるものであるほうが調整が容易である。しかし本発明に対して各タイバの部分を調整することにより盤の角度を調整する角度調整機構を用いてもよい。一般的には4本のタイバの固定盤側または受圧盤側のナットの締め込み具合を調整することによりそれぞれのタイバの長さが調整され、可動盤に対する固定盤の角度を調整することができる。更に各々のタイバをヒータ等により加熱し、熱膨張の程度により、固定盤等の角度を調整したものでもよい。更にまた、更には、固定盤または可動盤の四隅近傍に型締シリンダを設け、型締シリンダのロッドの位置をそれぞれ調整することによっても可動盤の角度を調整するようにしたものなどでもよい。
それ以外の盤の角度調整機構としては、スライドベース上の可動盤やベース上の固定盤の両側面側を前後方向に移動可能として盤の左右方向の角度(平面視した際の角度)を調整可能としたものなどでもよい。更にまた、固定盤や可動盤の側面の中央部をベース上に立脚されたそれぞれのサポートブロックにより軸保持し、上下方向の角度を調整可能としたものなどでもよい。更にまた、盤の下面中央部とベースの間に球面軸受けを設けて盤の角度を調整可能としたものなどでもよい。更には、盤に対する金型の取付け方を調整することにより金型間の平行度を調整するようにしたものなどでもよい。具体的には、盤と金型の間の一部分にシムやクサビを挿入することによっても金型の角度を調整するものでもよい。更にまた、金型に設けた外枠ブロック等を移動させる複数の油圧シリンダをそれぞれ別個に制御して可動ブロック等の前面の角度を変更するようにしたものなどでもよい。
本発明については、これ以上一々列挙はしないが、上記した本実施形態のものに限定されず、当業者が本発明の趣旨を踏まえて変更を加えたものについても、適用されることは言うまでもないことである。本実施形態については、射出圧縮成形機11の例について記載したが、金型間の平行度が求められる別の成形機についても本発明を適用することが可能である。一例としては一般的な射出成形機、ダイカスト成形機、各種のプレス成形機、ブロー成形機、および真空成形機などの成形機にも本発明を用いることができる。
11 射出圧縮成形機
13 型締装置
14 射出装置
15 固定盤
19 固定金型
21 可動盤
22 可動金型
25 射出圧縮成形金型
26 型締シリンダ
27 角度調整機構
54 測定装置
55 本体ユニット
56 測定子
Lc 増圧完了位置
Ls 測定位置
d1,d2,d3,d4 測定値(絶対値)
d5、d6 差分(相対値)

Claims (5)

  1. 固定盤に取付けられた固定金型と可動盤に取付けられた可動金型の間の平行度を測定する成形機の金型の測定方法において、
    少なくとも一対の測定子を一方の金型または盤の別の位置に取付け、
    前記測定子により他方の金型または盤の対応する位置との距離をそれぞれ測定して測定値を得、
    前記測定値の関係から相対値を得、
    前記相対値を表示または制御に用いることを特徴とする成形機の金型の測定方法。
  2. 前記一対の測定子は、一方の金型または盤に着脱自在に取付けられることを特徴とする請求項1に記載の成形機の金型の測定方法。
  3. 前記一対の測定子は、成形機の盤の角度調整機構によって調整される角度調整方向と一致する方向に取付けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の成形機の金型の測定方法。
  4. 固定盤に取付けられた固定金型と可動盤に取付けられた可動金型の平行度を測定する成形機の金型の測定装置において、
    金型または盤に取付けて他方の金型または盤の対応する位置との間の距離可能な少なくとも一対の測定子と、
    前記一対の測定子の測定した測定値から差分を演算する演算部と、
    前記演算部により演算された演算結果を表示する表示部または前記演算結果を出力する出力部と、を備えたことを特徴とする成形機の金型の測定装置。
  5. 前記一対の測定子は、一方の金型または盤に着脱自在に取付け可能であることを特徴とする請求項4に記載の成形機の金型の測定装置。
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