JP2016083247A - 敷き寝具 - Google Patents

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Abstract

【課題】人体の背丈方向に沿った部位によって硬さの調整を可能にして、高い体圧分散性を発揮させることで、寝心地が高められ、しかも洗濯が容易な敷き寝具の提供である。【解決手段】熱可塑性樹脂から成る多数本の樹脂糸群が任意に絡み付くことで、全体が長尺棒状に形成された立体樹脂網状体R1が、筒状をした布製の網状体挿入筒部1の内部に挿入されて単位クッションセルS1が形成され、多数の前記単位クッションセルS1が、人体Eの背丈方向と直交する方向に配置されることで、前記背丈方向に沿って多数箇所で仕切られて、全体が一体に連結された構成とする。【選択図】 図5

Description

本発明は、人体の部位に対応した高い体圧分散性を有する敷き寝具に関するものである。
現在多用されている敷き寝具としては、畳部屋で使用される綿布団、ベッドで使用されるスプリングマット、或いは網状マット、ベッド及び畳部屋の双方で使用される低反発マットが挙げられる。
綿布団は、長期間の使用により、全体がへたって体圧分散性が低下して、寝心地が悪くなる。そのために、ウレタンマット等の併用を余儀なくされる煩わしさがあり、更に洗濯が困難である。スプリングマットは、構造的に体圧分散性に劣るために、敷きパッド等との併用を余儀なくされ、しかも洗濯が困難である。網状マットは、単体使用では、使用中に底付きして寝心地が悪いために、ウレタンマットやスプリングマットとの併用を余儀なくされる煩わしさがあった。更に、低反発マットは、体が沈み込むために、寝返りがうちにくく、しかも洗濯が困難である。
敷き寝具の先行技術文献は、多数存在し、特許文献1,2に開示のものは、いずれも全体を複数層で構成することで、特許文献1では、クッション性を高め、特許文献2では、湿気の吸収性を高めている。
敷き寝具の機能として最も必要とされるものは、体圧を適正に分散させることで、寝心地が良好であって、長期間使用しても、へたらないで、底付き感が発生しないことであり、望ましくは、洗濯が可能であることである。
体圧分散性を適正するための敷き寝具として、特許文献3に記載のものが知られている。この敷き寝具は、複数の部位にブロックを入れ替え可能に配置することで、個々の使用者の特性に応じて、弾力性(反発性)を調整するものであって、体圧分散性は高められるが、複数の入れ替えブロックを準備しておく等の点において、構造が複雑となる。
特開2002−65407号公報 特開平8−182595号公報 特開2006−140号公報
本発明は、人体の背丈方向に沿った部位によって硬さの調整を可能にして、高い体圧分散性を発揮させることで、寝心地が高められ、しかも洗濯が容易な敷き寝具の提供を課題としている。
上記の課題を解決するための請求項1の発明は、熱可塑性樹脂から成る多数本の樹脂糸群が任意に絡み付くことで、全体が長尺棒状に形成された立体樹脂網状体が、筒状をした布製の網状体挿入筒部の内部に挿入されて単位クッションセルが形成され、多数の前記単位クッションセルが、人体の背丈方向と直交する方向に配置されることで、前記背丈方向に沿って多数箇所で仕切られて、全体が一体に連結されていることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、筒状をした布製の網状体挿入筒部に長尺棒状の立体樹脂網状体が挿入された多数の単位クッションセルが、人体の背丈方向と直交する方向に配置されることで、前記背丈方向に沿って多数箇所で仕切られて、全体が一体に連結されて、「敷き寝具」が構成されているので、立体樹脂網状体を構成する多数本の樹脂糸の太さ、或いは配置密度を調整することで、単位クッションセルの硬さである反発弾性(クッション性)の程度を容易に調整できて、多数のクッションセルの硬さを、人体の部位に応じて調整すること、例えば、多数のクッションセルにおける大きな体圧が加わる人体の肩部、臀部に対応する部分は柔らかくすると共に、腰部及び臀部より下方に対応する部分は硬くすることが可能となって、人体の体圧分散を最適に行うことができて、寝心地が高められる。また、単位クッションセルを構成する立体樹脂網状体は、その製法からして、多数本の樹脂糸が断面視及び長手方向視の双方において融着して任意に絡んでいて、寝姿勢において人体の体重を快く保持する弾性を有しているため(スプリングマットのような弾発的な弾性でないため)、体圧分散性に優れ、寝心地、及び寝返り性の双方に優れる。
請求項1の発明に係る敷き寝具は、多数の単位クッションセルが、人体の背丈方向と直交する方向に配置されることで、前記背丈方向に沿って多数箇所で仕切られて、全体が一体に連結された構成であるため、任意の箇所で折り畳んで、重ね合せることができて、保管が容易になると共に、単位クッションセルを構成する網状体挿入筒部から立体樹脂網状体を抜き出すことで、多数の網状体挿入筒部の連続体から成るシーツ地のみにさせられるため、その洗濯も容易となる。また、単位クッションセルを構成する立体樹脂網状体が中実体ではなくて、連続空気孔を有しているため、敷き寝具として使用した場合の通気性に優れ、衛生的である。多数の単位クッションセルが人体の背丈方向に沿って連続配置されて一体化されていて、相隣接するセル間は、曲げ癖又は折り癖が付いているため、容易に折り畳んだり、丸めたりすることができて、収納及び持ち運びが容易である。また、立体樹脂網状体は、多数本の樹脂糸群が任意に絡み付くことで一体化されている棒状となっているため、網状体挿入筒部に対する立体樹脂網状体の出し入れが容易である。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記各単位クッションセルを構成する筒状の網状体挿入筒部は、その両端が開口されていて、各網状体挿入筒部に長尺棒状の立体樹脂網状体が挿入状態で収容され、各網状体挿入筒部の両端は、開口されたままで、敷き寝具全体は、シーツカバーで覆われた構成であることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、単位クッションセルを構成する網状体挿入筒部は、その両端が開口されているため、長尺棒状の立体樹脂網状体を前記網状体挿入筒部に挿入する際に、一方の開口から挿入した立体樹脂網状体を他方の開口の側に引っ張ることで、長尺棒状の立体樹脂網状体を網状体挿入筒部に容易に挿入できる。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記単位クッションセルを構成する網状体挿入筒部は、その両端が開口され、当該開口は、前記網状体挿入筒部の両端部の上下一対の余り布地が面ファスナー等で連結されることで閉止されている構成であることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、前記網状体挿入筒部の両端部の上下一対の余り布地が面ファスナー等で連結された構成であるので、網状体挿入筒部の両端開口を閉塞する作業、及び当該閉塞を解除して開口させることで、内部の立体樹脂網状体を抜き出す作業を容易に行える。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明において、前記網状体挿入筒部の横断面は、かまぼこ形であることを特徴としている。
請求項4の発明によれば、非使用状態においても、多数の網状体挿入筒部が一体化されたシーツ地の底面が平面状となるため、シーツ地の底面の全面が、畳面又は床面に敷き寝具が安定して密着した状態で、上面のみが、人体の体圧に応じて変形されるため、寝心地が良好となる。
本発明によれば、立体樹脂網状体を構成する多数本の樹脂糸の太さ、或いは配置密度を調整することで、単位クッションセルの硬さである反発弾性の程度を容易に調整できて、多数のクッションセルの硬さを、人体の部位に応じて調整することで、人体の体圧分散を最適に行うことができて、寝心地が高められる。また、各網状体挿入筒部から立体樹脂網状体を取り出すことで、多数の網状体挿入筒部が連続したシーツ地の洗濯が容易となる。
本発明の実施例1の敷き寝具B1 の平面図である。 (a)は、シーツ地D1 の部分平面図であり、(b)は、(a)のX−X線断面図である。 (a)は、図1のY−Y線拡大断面図であり、(b)は、別の開口閉塞構造を示す図1のY−Y線拡大断面図に相当する図である。 図1のZ−Z線断面図である。 (a)は、本発明に係る敷き寝具B1 を用いて人が仰向きで寝ている状態において、体圧により単位クッションセルS1 が人体の部位に応じて変形することを示す側面断面図であり、(b),(c)は、硬さの異なる単位クッションセルS1 の使用により、体圧分散性が高まることを示す側面断面図である。 本発明の実施例2の敷き寝具B2 の横断面図である。 本発明の実施例3の敷き寝具B3 の横断面図である。 長尺棒状をした立体樹脂網状体R1 の成形方法を示す図である。 成形された立体樹脂網状体R1 の斜視図である。
以下、複数の実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明する。
図1〜図5において、シーツ地D1 は、同一の大きさの長方形状の2枚の布地2を重ね合せて、一定ピッチをおいて中央部を幅方向に沿って縫着すると共に、両端部を幅方向に縫着することで、幅方向に配置された多数の長尺筒状をした網状体挿入筒部1が長手方向に沿って連続されることで形成される。人体の背丈方向に沿った縫着のピッチ(間隔)P1 は、95mmであり、形成された網状体挿入筒部1の数は、33であった。網状体挿入筒部1の両端は開口されていて、後述のように、網状体挿入筒部1の両端部は、上下の余り布地2a(図3参照)を内側に折り畳んで、上下方向に沿って重ね合せて、面ファスナー61を介して互いに連結することで、両端開口を閉塞している。図2に示されるように、上下の各布地2の幅方向の両端部の下面には、設定長の多数の面ファスナー61が長手方向に連続して取付けられている。このため、図2に示されるように、長方形状をした2枚の布地2の幅方向の両端部は、未縫着の状態となっていて、当該未縫着部分の上下の余り布地2aの各下面には、面ファスナー61が縫着されている。なお、図2及び図4において、3は、2枚の布地の縫着部を示す。
敷き寝具B1 は、前記シーツ地D1 の各網状体挿入筒部1に、後述の製法により成形される断面円形の長尺棒状をした立体樹脂網状体R1 が挿入されて、各網状体挿入筒部1の両端部の上下2枚の余り布地2aが面ファスナー61を介して連結されることで、各網状体挿入筒部1の両端開口は閉塞されている。「特許請求の範囲」では、1つの網状体挿入筒部1に立体樹脂網状体R1 が挿入されたものを単位クッションセルS1 と称することで、敷き寝具B1 は、多数の「単位クッションセルS1 」を人体の背丈方向と直交する幅方向に配置することで、前記背丈方向に沿った多数箇所で仕切られて、全体が一体に連結された構造と定義されており、表現方法は異なるが、段落「0021」及び同「0022」の前半部で説明されている敷き寝具B1 と同等の内容である。
次に、図8及び図9を参照して、長尺棒状をした立体樹脂網状体R1 の成形方法について説明する。冷却水槽Jの水面Waの直上には、溶融樹脂原料R0 の吐出ヘッドHが配置され、当該吐出ヘッドHの直下であって、冷却水槽Jの水面Waの部分には、樹脂糸群受け成形具Kが配置されている。吐出ヘッドHには、溶融状態の多数本の糸状溶融樹脂R1'' を吐出させるための細孔状の多数本の樹脂吐出孔71が垂直方向に形成されている。多数本の樹脂吐出孔71は、中間成形品である立体樹脂網状体R1'の横断面形状である円内に、周囲の別の樹脂吐出孔71に対して等間隔をおいて配置されている。樹脂糸群受け成形具Kは、ラッパ状(逆中空円錐状)をした受入れ部72の下方に中空円筒状の成形部73が上下方向に形成された構成であって、上面が水面Waに近接した状態で、全体が水没されている。
このため、吐出ヘッドHに熱可塑性樹脂の溶融樹脂原料R0 が供給されて、多数の樹脂吐出孔71から糸状溶融樹脂R1'' が吐出されると、当該多数の糸状溶融樹脂R1'' は、ラッパ状の受入れ部72を通って、そのまま直下の成形部73に充満されている冷却水Wの水面に達する。これにより、多数の糸状溶融樹脂R1'' は、水の抵抗によりそのまま水中に進めなくなると共に、急激に水冷されることにより、水面上で任意の方向に広がって互いに絡み合い、この状態で引っ張られて、樹脂糸群受け成形具Kの中空円筒状の成形部73内を下方に向けて水中に引き込まれて冷却されることにより、断面形状が定められる。また、受入れ部72の傾斜逆円錐面72aには、常時、冷却水Wが供給されて水膜が形成されているために、水面Waに達した糸状溶融樹脂R1'' の一部が他の糸状溶融樹脂R1'' と絡み合う際に、前記傾斜逆円錐面72aに乗り上げても、当該傾斜逆円錐面72aに付着されることはないと共に、成形部73には、温度の低い冷却水Wが常時供給されているために、絡み合った後の多数の糸状溶融樹脂R1'' の冷却効果も高められる。
これにより、図9に示されるように、中間成形品である断面円形の連続した立体樹脂網状体R1 の中間成形品R1'が成形され、当該中間成形品R1'を、敷き寝具B1 の幅である長さL(≒1m)に切断すると、立体樹脂網状体R1 が得られる。立体樹脂網状体R1 は、樹脂糸の太さ、及び単位面積に配置される本数、即ち、樹脂糸の密度の調整によって、硬さ、即ち、反発弾性(クッション性)の調整が可能となる特質を備える。
実施例1では、立体樹脂網状体R1 の使用樹脂は、A硬度85のエーテル系熱可塑性ポリウレタン樹脂であって、単位クッションセルの径は、60mmであって、断面円形の立体樹脂網状体R1 の糸径は、1mmであり、本数は、88本であった。シーツ地D1 を構成する各網状体挿入筒部1の一方の開口から長尺棒状の立体樹脂網状体R1 を挿入して、他方の開口側で、当該立体樹脂網状体R1 を引き出すことで、各網状体挿入筒部1内に立体樹脂網状体R1 をそれぞれ挿入状態で収容して、各網状体挿入筒部1の両端の開口を、上下一対の余り布地2aを面ファスナー61で連結することで閉塞すると、敷き寝具B1 となる。
人体Eから受ける敷き寝具B1 の体圧は、図5(a)に示されるように、臀部、背中(肩甲骨)部、頭部、脚部、足(踵)部、腰部の順に小さくなるので、図5(b),(c)に示されるように、敷き寝具B1 を構成する各単位クッションセルS1 を人体Eの背丈方向に沿ってa〜e又はa〜cの複数に分割して、各部分の単位クッションセルS1 の網状体挿入筒部1に挿入する立体樹脂網状体R1 の硬さを異ならしめることで、人体Eが大きく沈み込んで底付き感を生じさせたりすることなく、人体Eの各部位に応じて、単位クッションセルS1 を適正に加圧して圧縮させることで、体圧分散性を最適な状態に近付けることが可能となって、良好な寝心地が得られる。なお、図5(b)において、a〜eは、それぞれ、頭から肩甲骨に至る部分、腰部、臀部、脚部、及び踵部を示し、図5(c)において、a’〜c’は、それぞれ頭から腰に至る部分、臀部、及び脚から踵に至る部分を示す。また、一旦、使用した後において、人体Eの特定の部位が硬く又は柔らかく感じられた場合には、図5(a)に示されるように、必要な部分の複数の単位クッションセルS1 の立体樹脂網状体R1 の硬さを変更すればよい。この変更は、単位クッションセルS1 を構成する網状体挿入筒部1の両端の一方又は双方を開口させて、内部の立体樹脂網状体R1 を引き出して、硬度の異なる別の立体樹脂網状体R1 を挿入すればよいので、上記変更は比較的簡単に行える。
実施例2の敷き寝具B2 は、図6に示されるように、単位クッションセルS2 の横断面が、かまぼこ形となった形状である点が実施例1の敷き寝具B1 と異なる。即ち、シーツ地D2 は、幅は同一であるが、長さの異なる下地12と上地13とを一定間隔で縫着して形成される。シーツ地D2 を構成する上地13は、下地12よりも長いために、形成される網状体挿入筒部11に断面円形の立体樹脂網状体R2 を挿入して収容することで、当該立体樹脂網状体R2 は、楕円形に変形されて、単位クッションセルS2 の横断面は、かまぼこ形となり、その高さは、40mmであった。シーツ地D2 の逢着部14のピッチ(間隔)P2 は、65mmであり、長手方向(人体Eの背丈方向)に沿った仕切り数は、30であった。単位クッションセルS2 の横断面をかまぼこ形としたのは、人体Eに接触する面を、楕円の長軸方向に沿った曲面に近い形状とすることで、単位クッションセルS2 に対する接触感覚を柔らかな感覚にして、寝心地を高めるためである。
断面楕円状をした立体樹脂網状体R2 の材質としては、A硬度85及び90の各エーテル系熱可塑性ポリウレタン樹脂を使用し、挿入前の立体樹脂網状体R2 の外径は、40mmであった。立体樹脂網状体R2 を形成する樹脂の糸径は、1.2mmであり、その本数は、45本であった。シーツ地D2 の腰部に対応する部分の計3本の連続した網状体挿入筒部11には、A硬度90の立体樹脂網状体R2 を挿入し、残りの全ての網状体挿入筒部11には、A硬度85の立体樹脂網状体R2 を挿入して、各網状体挿入筒部11の両端部の上下一対の余り布地を面ファスナー61で連結することで、両端開口を閉塞して、敷き寝具B2 が得られた。
実施例2の敷き寝具B2 は、単位クッションセルS2 の横断面形状からして、人体に対する接触感覚が柔らかくて、立体樹脂網状体R2 の全体の適正な弾性と人体の腰部に対応する部分の立体樹脂網状体R2 の弾性力が他の部分よりも大きいために、長時間の睡眠によっても人体の底付き感がないのみならず、寝返りも自然に行えた。
図7に示される実施例3の敷き寝具B3 は、実施例1の敷き寝具B1 を変形したものであって、単位クッションセルS1 を構成する網状体挿入筒部1の両端開口を閉塞せずに、開口したままにしておいて、多数の単位クッションセルS1 が人体の背丈方向に連続して一体化されたものに対して袋状のシーツカバー31を覆い被せたものである。各単位クッションセルS1 の両端の開口32は、シーツカバー31により閉塞されるため、当該開口32を閉塞しなくても、使用中において、網状体挿入筒部1から立体樹脂網状体R1 が抜け出るのを防止できる。
実施例1〜3のいずれの敷き寝具B1 〜B3 においても、布製のシーツ地D1 ,D2 を構成する網状体挿入筒部1,11から立体樹脂網状体R1 ,R2 を抜き出して、シーツ地D1 ,D2 のみとすることで、当該シーツ地D1 ,D2 の洗濯を行えるので、敷き寝具B1 〜B3 は、長期間に亙って衛生的に使用できる利点がある。洗濯後においては、上記したようにして、各網状体挿入筒部1,11に長尺棒状の立体樹脂網状体R1 ,R2 を順次挿入すればよい。
実施例1〜3のいずれの敷き寝具B1 〜B3 においても、この敷き寝具B1 〜B3 を通常のスプリングマットの上に敷いて使用したところ、スプリングマットの弾性と協働することで、寝心地は、一層に快適であった。また、背中部位を起こせるタイプの介護用ベッドの上に敷き寝具B1 〜B3 を敷いて使用したところ、あらゆる角度、形状に動かしても、敷き寝具B1 〜B3 は、自由に変形して、介護用ベッドの動きに追随でき、介護用ベッドの敷きマットとしても、快適な使い心地が得られた。
実施例1,2の敷き寝具B1 ,B2 において、網状体挿入筒部1,11の両端を閉塞する上下一対の余り布地の連結に面ファスナー61を使用しているが、図3(b)に示されるように、布地2の幅方向の両端部の余り布地2aを水平方向に沿って重ね合せて、ホック62を介して互いに連結することで、網状体挿入筒部1の両端の開口を閉塞することも可能である。
実施例1,2のシーツ地D1 ,D2 に関しては、いずれも重ね合せた2枚の布地の縫着により形成しているため、形成された網状体挿入筒部1,11の両端は、いずれも開口しており、両端開口構造によって、網状体挿入筒部1,11に挿入した立体樹脂網状体R1 ,R2 の他端側を引っ張ることで、当該挿入が容易になる利点がある。しかし、必要幅の2倍の幅を有する1枚の布地を幅方向に折り返して、2枚重ねにして、長手方向(使用状態で、人体の背丈方向)に一定間隔をおいて幅方向に沿って縫着することで、網状体挿入筒部の一方のみが開口された形状にすることも可能であって、これにより、網状体挿入筒部の他方側は、閉塞構造となっているので、一方側のみを閉塞すればよい利点がある。
なお、本発明に係る敷き寝具の基本的な用途は、文字通り「寝具」であるが、多数の単位クッションセルの連結により、ほぼ自在に変形した状態でクッション性を発揮するので、椅子、車椅子、乗り物の座席のクッション材としても使用可能である。
1 〜B3 :敷き寝具
1 ,D2 :シーツ地
E:人体
1 ,R2 :立体樹脂網状体
1 ,S2 :単位クッションセル
1,11:網状体挿入筒部
31:シーツカバー
61:面ファスナー
62:ホック

Claims (4)

  1. 熱可塑性樹脂から成る多数本の樹脂糸群が任意に絡み付くことで、全体が長尺棒状に形成された立体樹脂網状体が、筒状をした布製の網状体挿入筒部の内部に挿入されて単位クッションセルが形成され、
    多数の前記単位クッションセルが、人体の背丈方向と直交する方向に配置されることで、前記背丈方向に沿って多数箇所で仕切られて、全体が一体に連結されていることを特徴とする敷き寝具。
  2. 前記単位クッションセルを構成する筒状の網状体挿入筒部は、その両端が開口されていて、各網状体挿入筒部に長尺棒状の立体樹脂網状体が挿入状態で収容され、
    各網状体挿入筒部の両端は、開口されたままで、敷き寝具全体は、シーツカバーで覆われた構成であることを特徴とする請求項1に記載の敷き寝具。
  3. 前記単位クッションセルを構成する網状体挿入筒部は、その両端が開口され、当該開口は、前記網状体挿入筒部の両端部の上下一対の余り布地が面ファスナー等で連結されることで閉止されている構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載の敷き寝具。
  4. 前記網状体挿入筒部の横断面は、かまぼこ形であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の敷き寝具。
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