JP3152904U - 寝装用軽量積層品 - Google Patents

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藤井幹晴
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Abstract

【課題】長期間病人が寝る体から出る汗の吸収し易くするため、凹凸状の複合編織布を両面接合点を作り、袋状にして発泡ビーズ玉を充填した寝装用軽量積層品を提供する。【解決手段】多重編織組織の制作工程で袋状に制作し、シャガード模様織、またはドビー模様織を行いながら袋状又は両面二枚の布帛に任意の連結接点を作り、発泡ビーズ玉を充填した後、熱処理によって収縮性素材の高密度の凹凸の畝が大小波状になる様に制作する。また消費者が取り扱っても極微少の発泡ビーズ玉が脱出しないように製作する。さらに人体の接圧を分散し安らかに睡眠する目的のため、両面に弾力性のある凹凸状の畝には長繊維極細合成繊維束糸を用いる。【選択図】図1

Description

本考案は、従来一般的に従来から用いている寝具の状態は敷き布団、ベッドの上で寝る状態が多く、布団の重量は3kg以上で重く、簡単に老人や病人が移動できない、或いは洗濯機の中に投入できない。この生活条件を改善するためには、寝具として使用する人が接する感覚を快適に、清潔に、軽く、取り扱い易くするために多重編織高密度に製造した袋状製造の編織布の内部にポリスチレン系樹脂の発泡状球体を充填した製品である。
従来より、使用する寝具製品として、以下のようなものが知られている。
通常の寝具(1)布団は羊毛ワタ、木綿のワタ、合繊ワタなどが投入されていて、外装は木綿、合成繊維の織布で覆われている(2)起毛加工を施してなる毛布形式の布団の上敷き、(3)薄く上下階層に綿布で蔽いキルト縫い状の敷布団(4)羽毛と合繊混合の中綿に上下外装を織布で覆う敷き布団。
特許第4252088号公報 特開2008-212406号公報
従来一般的に用いられている欠点は後述する例からも明らかなように、これらは人体重が直接加えられると圧縮により扁平状になり、保温効果は良いが一般用の長期病人の寝装用品としては活用されない、それは洗濯が簡単に出来なくて、或いは四季を通じて使う事が出来ず、春夏に使うものと秋冬に使うものに分かれている。洗濯が容易に行うことを目的とした持ち運びが軽く、洗濯機への投入と、洗濯後脱水機の回転によって従来のものより脱水し易くする寝装用軽量積層品が求められていた。或いは脱水機に入れず含水の自然脱落を目的として干し竿へぶら下げるのみで脱水出来るように要求される課題があった。これらの欠点を改良する目的から、加熱性収縮糸、極細合成繊維束糸等を高密度に編織布を袋状に製造し、この中へ高発泡ビーズ玉を充填して制作する。
請求項1に述べる発泡ビーズ玉を投入した寝装用品を使用する場合、発泡ビーズ玉を製品の内部に安定して移動しない様にするために袋状に構成した外装の編織布帛は上下両面の布帛を繋ぐ接合部分が1cm〜10cmの間隔である。そして外装布両面は凹凸波状のうねりが形成される手段。
請求項2に述べる発泡ビーズ玉を投入した外装の繊維品の上下に接合する場合、繊維布を製造する場合二重編織、三重編織の製作中に部分的に外観の模様が出るようにジャガード装置、或いはそれと同等装置により上下布の絡み合う模様編織方式で直線状の接合を行う事が出来る。
請求項3に述べる熱処理によって収縮する熱収縮弾力性合成繊維糸、或いは天然繊維糸による高密度の編織り生地を用いて内部からビーズ玉充填中か、使用中にビーズ玉が脱出しないような設計を行い、その密度は布帛中に直径0.2mmホールが100mm平方中に15625ホールから直径0.15mmホールを63400ホール製造する。この構成する目的は発泡ビーズ玉の充填する時に使う圧力空気の脱出用のホールを設計する手段。
請求項4に述べる発泡ビーズ玉を投入したクッション品は使用中の人体重により、外圧のない処へ集積移動することを防止するため、外装繊維布の内部にビーズ玉と粘着する熱融着性のポリビニール系短繊維の粉末を混入し製品製作完了後、目的のため加熱処理或いは水蒸気処理を行う手段。
請求項5に述べる発泡ビーズ玉形状は心円形、或いは多角形、楕円形を単独或いは組み合わせて用いる場合とスプリット状に切断した合成樹脂薄膜フイルムの長さ3mm〜30mmの物との混合する手段により適度のクッション性を
制作する。
請求項6に述べる発泡ビーズ玉と他のクッショウン材を混合充填する場合もあり、最終製品の目的に応じて1000cm立方体に対しビーズ玉重量は5gから100gである、この発泡ビーズ玉の比重は0.2〜0.01である。この場合に上下外装布帛の伸縮度は100%体積を膨張することが出来るように製作する手段。
本考案は軽量積層品の中に投入するビーズに関し、 図1にはビーズ玉の通常使う形状を示すがこの性能については一例として該材料の供給会社積水化成品工業のPN40のビーズ玉測定数値を表1で示す。圧縮弾性を目的とする材料を内層に用いる複合形式の寝装用軽量積層品であり問題点を解決している。このビーズ玉の性能によって寝装用に用いた場合の課題を解決する。
従来の寝具類に使用されている上掛け、敷き布団、布団カバー、ベッドマットなどの欠点は、重量が重くて大きい、身体の加重に対する反発弾性が好くない、人体の皮膚から出る汗の吸収、放湿、さわやかさ、簡単な短時間の交換着用と洗濯乾燥等の問題点を改善する必要があるとした知見に基つくことである。
図2に示しているのは凹凸の両凸部の頂点間隔が30mmあり、上部凹凸の先端から下部凹凸の凸部までの全厚は50mmとなる、荷重を10gr/平方cmかけたが全厚さは5mmのみ減少した、が3時間後は完全に復元した。この圧縮弾性回復の性能について、他の一般的の寝具と比較した試験結果を表2に示す。表2に試験した試料は1毛布、2、薄い掛け布団、3羽毛掛け布団 4座布団 5敷き布団、6ウレタン発泡フオーム、 7発泡ビーズ玉充填クッションである。
製品クッションの斜視図 発泡ビーズ玉の充填した敷き布団図 発泡ビーズ玉の軽く充填した上掛け布団図、枕の図 上掛け布団製品が折り畳める図 発泡ビーズ玉を充填した袋状の布帛の断面図 発泡ビーズ玉を充填した袋状上下布帛の製造断面図
本考案は、上記課題に鑑みなされたものであって、外装に用いる生地に通気性を良く、洗濯時の脱水を早くする目的のため極細紡績糸または極端に細い単糸デニールの長繊維を束にしてものを編織布の経て横の密度はインチ間隔(25.4mm)で64本挿入して密にする。紡績糸の場合には一本挿入する糸が2本の双糸であるから64x4=256の空間が24.5mmの中に出来る。
又は長繊維の束にして用いる場合極細の太さが1デニール以下の細いものを200本束に糸を編み地の25.4mmの間隔36挿入する、200個の穴が36x200=7200出来る。この場合の穴のサイズは紡績糸の場合には0.1mm以下になり、長背にの場合には0.01mm以下になる。この製作品は図1のようになる。概略組織構成を図5に示す。加熱収縮糸5の活用から図6に製品の袋用布帛を制作する図を示す、この図の説明は寝具として用いる時、人体から出る汗を吸収しビーズ玉の間隙を移動する空気の存在を示す。そして人体重に対する抵抗と重圧の分散性を示す。ビーズ玉の送入された状態で上部から人体圧を受けると、ビーズ玉は水平方向へ移動しようとする、この移動現象を妨げるため、上下の袋用布帛を凹凸状に上下布帛連結糸3を用いて接合制作する。この上下接合には袋用布帛を構成している繊維糸を使い図6に示すように組織の一部として構成している。
本考案の重要な課題の解決は、人体に接する目的から、凹凸の波形が保持するように、優れた外装の多重編織用糸を工程で付与する事が出来た。この多重織構造は圧縮反発性、軽量、通気性にも優れ、しかも、効率よく製造する事が出来る。凹凸の波形が人体圧で崩れる場合、寝て使う目的から人体から発散する汗状の水分は
空気中に放出されない、これは安眠寝具として最悪の結果になるので、この点を除外する目的から凹凸の波形を保持し、ビーズ玉の間を通り抜ける空気の移動によって放湿するように図6の如く製作した。
本考案は他の使用用途に利用する事も目的として多重編織物糸4と上下布帛連結糸3を用いて凹凸波形式積層布を提供する。
上記目的を達成するために本考案に係る凹凸状生地を袋状に制作しその中へビーズ玉を均一に送入することは先行技術として特許公開番号、特開2008-212406号にその投入方法を述べている。重ねて述べると、この投入方法は袋状に制作したキルト状の布袋に発泡ビーズを均一に充填できる方法で充填した製品を提供する、と述べている。其の充填口より金属製のパイプにより圧縮空気と共に発泡ビーズ玉を挿入する方法を述べている。しかしこの時充填に使われた空気の脱出方法は解決されないから、本考案で外装布帛の製造構造により解決をしている。
本考案の重要な考案技術点は寝具として活用する場合人体に対する接触の感覚を改善するため、編織状の布を構成する糸は伸縮する縮弾性糸の使用本数、挿入方法に特色があり、最新繊維のマイクロファイバー2デニールより細い繊維を混入した組織編成で構成される。この目的は体が寝る場合に使う一般的な掛け毛布のように、軽く、柔らかく、寝がえりをし易い製品として図3に示している上掛け布団になる。これは軽く、しなやかさを説明した図の表現である。
図2に示すように、この畝状の反発弾性は畝の大きさと形状によって相当な差があるから寝装用に用いる場合に人体の圧力に抵抗する凹凸波形の畝を制作する。
本考案は、繊維を絡みながら接合した状態になり、図5、に示すように表面に両面とも凹凸状の畝とするため上下布帛連結糸3で凹みを作成する。この凹凸状の大きさと数は製品の最終目的と用途によって設計をする。充填発泡ビーズ玉1を多量に入れる場合凹凸部の凸部に用いる編織布の構成の中に加熱収縮糸5と6を使い、伸縮強度を大きく設計し、外部から外圧が加わっても簡単に変形しないように素材用の糸と密度、凹凸部の間隔を設計し製作する。説明を図6に示す。
図2の示すように目的が従来の敷き布団の改良品として考案したものである。
この図は一般に使われている通常の敷き布団幅100cm長さ200cm厚さ5cmである。この重量は6kgである、これに対し本考案の物は軽量の2kgrである。これは使用した袋用布帛2の重量が1.2kgr、発泡ビーズが0.8kgである。非常に軽く取り扱う事が出来る。この製品に活用する袋用布帛2に編成する繊維を極細繊維を用いると更に軽く0.6kgに制作できる、従って製品の全重量は1.4Kgである。
図4に示すように製品の折りたたみが出来るようしなやかさを作るためには、袋用布帛2の接合する点の設計を考慮する、そして上下に用いる袋用布帛2の編込み糸は弾力性のある加熱収縮糸5と6で収縮率は200%制作する。
各種寝具の目的に従い製作した物は図3に示すように、全製品を供給できる。
中でも枕7を設計する場合には、消費者の嗜好により発泡ビーズ玉1の100%の投入ではなく、10%から50%の他素材を混入することにより消費者の寝心地要求を満たすことが出来る。その為に混入する他素材は合成繊維の極細ファイバーで吸汗性、抗菌性、消臭性の性能を有する物、炭素繊維粉体、セラミックす粉体、弾力性を増加するため極細幅のスプリットフイルムのカット長30mm以下の物、或いはダウン羽毛、絹綿、ウォーリーナイロンカット綿、その他天然繊維などを用いる。しかし充分衛生的性能は常に維持する。
表2ではクッション性性能を他製品との比較を行った。各試料1〜7(8 cm×8 cmに採取)において、圧縮前の厚さを測定した後、5 cm角の当て板を介して、500g の質量の重りを載荷し、1 時間放置する。その後、重りを取り除き、除重直後及び除重後30 分後の厚さを測定し、厚さの低下率及び復元率を求めた。
この試験による復元率は圧縮弾性試験により得た数値(厚さ低下率)を、百から差し引いた残りの数値(百分率)で得られる。その結果を表2に示す。この製品に充填する発泡ビーズ玉1は球体の0.5mm半径の物を用いた。表に示している様に試料1〜6は一般的な従来製品である。試料7は発泡ビーズ玉1を充填した本考案の製品である。復元率99.9%は完全に元の状態に戻っている図2の製品である。
本考案の製品と他の寝具とを洗濯について比較した発泡ビーズの方が他の合成樹脂の発泡製品より脱水速度が速い、自然落下脱水が3倍速い、そして乾燥斑が発生しない、洗濯に脱水機を使わなくても良い。一般的な使用の座布団は簡単に洗濯出来ないが本考案の座布団、敷き布団8は洗濯を年間繰り返し行う事が出来る。干す時間は五分の一で完全に乾くことになる。この実施例は図6に示すようにビーズ玉と玉の間を通過する水が編織地に作られた0.01mmの間隙を通り乾燥を早くする、水分湿度は0.04mm以下で有れば放湿出来る。
本考案の製品展開で製品の積層構造に保有する空気が一般的な他の寝具より多く、熱の移動を遮断する性能もある。従って冬期に用いる場合の足温器をカバーする為の熱遮断の袋用布帛2として活用をする場合と袋用布帛2に吸湿性発熱繊維を用いて厳冬期の保温用寝具製品として電気エネルギーを使わない寝具の適用も促進する。
本考案の積層品を一般的な寝装用用途に使う以外、災難救助の場合の活用を考慮してポリウレタン樹脂フイルム或るいは合成樹脂フイルムと貼り合わせることも考慮する。天災が発生し急病人用として持ち運びするし易く、簡単な水洗い洗濯が出来る避難用の寝装用軽量積層品としても活用する。
本考案の図に示す用途は主に寝室用品、寝装用上掛け布団9、敷き布団8、敷き布団カバー、病人用衣料、老人用防寒衣料、健常者常用敷き布団8等であるが、老人用膝かけ、足温器コタツ外装材、介護用尿便用ベッドカバーパット、ソファークッション材、幼児用掛布、その他使用用途は多く、洗濯水量は少なく、乾燥速度が速い事が本考案の寝装用積層品の重要な活用効果である。
1 発泡ビーズ玉
2 袋用布帛
3 上下布帛連結糸
4 多重編織物糸
5 加熱収縮糸
6 加熱収縮糸
7 枕
8 敷布団
9 上掛け布団

Claims (6)

  1. 発泡ビーズ玉を投入した寝装用品を使用する場合、発泡ビーズ玉を製品の内部に安定して移動しない様にするために袋状に構成した外装の編織布帛は上下両面の布帛を繋ぐ糸接合部分が1cm〜10cmの間隔である。そして外装布両面は凹凸波状のうねりが形成される寝装用軽量積層品。
  2. 発泡ビーズ玉を投入した外装の繊維品の上下に接合する場合、繊維布を製造する場合二重編織、三重編織の製作中に部分的に外観の模様が出るようにジャガード装置、或いはそれと同等の上下布の絡み合う模様編織方式で形成する手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の寝装用軽量積層品。
  3. 熱処理によって収縮する熱収縮弾力性合成繊維糸、或いは天然繊維糸による高密度の編織り生地を用いて内部からビーズ玉充填中か、使用中にビーズ玉が脱出しないような設計を行い、その密度は布帛中に直径0.2mmホールが100mm平方中に15625ホールから直径0.15mmホールを63400ホールを有することを特徴とする請求項2に記載の寝装用軽量積層品。
  4. 発泡ビーズ玉を投入したクッション品は使用中の人体重により、外圧のない処へ集積移動することを防止するため、外装繊維布の内部にビーズ玉と粘着する熱融着性のポリビニール系短繊維の粉末を混入し製品製作完了後、加熱処理或いは水蒸気処理を行う手段とを有することを特徴とする請求項2に記載の寝装用軽量積層品。
  5. 発泡ビーズ玉形状は心円形、或いは多角形、楕円形を単独或いは組み合わせて用いる場合とスプリット状に切断した合成樹脂薄膜フイルムの長さ3mm〜30mmの物との混合することを特徴とする請求1に記載の寝装用軽量積層品。
  6. 発泡ビーズ玉と他のクッショウン材を混合充填する場合もあり、最終製品の目的に応じて1000立方cmの立方体に対しビーズ玉重量は5グラムから100グラムであり、この発泡ビーズ玉の比重は0.2〜0.01であることを特徴とする請求4に記載の寝装用軽量積層品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011110337A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Nishikawa Sangyo Kk 速暖性掛け寝具
KR20170096146A (ko) * 2015-01-26 2017-08-23 가부시키가이샤골드윈 보온성 물품

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