JP2016083000A - 駆動装置、指関節駆動装置、及び、駆動方法 - Google Patents

駆動装置、指関節駆動装置、及び、駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被駆動部の位置を高精度に検出する。【解決手段】発明の駆動装置は、駆動部と、駆動部により駆動される被駆動部と、設定された原点に対する被駆動部の位置を検出する位置検出部と、を備える。原点は、被駆動部が予め定められた基準位置に到達した際に、基準位置を基準として設定される。【選択図】図2

Description

本発明は、駆動装置、指関節駆動装置、及び、駆動方法に関するものである。
特許文献1には、手に装着され、その装着状態で指の動作を補助する、すなわち、指関節を屈伸(屈曲あるいは伸展)させる駆動装置(指関節駆動装置)が開示されている。
特開2002−345861号公報
上述した従来技術の指関節駆動装置では、指の屈伸に応じて変化する指の位置がわからないため、装着者の指の動作を指の屈伸の状態に応じて適切に補助する点で不十分であった。このため、指の屈伸に応じて変化する指の位置を高精度に検出することが望まれていた。
なお、上述した課題は、人の手の指の関節の動きを補助する駆動装装置(指関節駆動装置)に限らず、被駆動部を駆動する種々の駆動装置や駆動方法に共通する課題であった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、駆動装置が提供される。この駆動装置は、駆動部と;前記駆動部により駆動される被駆動部と;設定された原点に対する前記被駆動部の位置を検出する位置検出部と;を備える。前記原点は、前記被駆動部が予め定められた基準位置に到達した際に、前記基準位置を基準として設定される。
上記形態の駆動装置では、被駆動部が予め定められた基準位置に到達した際に、基準位置を基準として原点が設定されるので、被駆動部の原点を高精度に設定することが可能である。これにより、設定された原点に対する被駆動部の位置を高精度に検出することが可能である。
(2)上記形態の駆動装置において、前記基準位置が前記原点に設定されるようにしてもよい。
この構成によれば、あらかじめ設定されている基準位置を原点としているので、被駆動部の原点をより高精度に設定することが可能である。これにより、設定された原点に対する被駆動部の位置をより高精度に検出することが可能である。
(3)上記形態の駆動装置において、前記基準位置は、前記駆動部による前記被駆動部の移動を規制するストッパーによって移動不可となった位置としてもよい。
この構成によれば、ストッパーによって移動不可となった位置を基準位置としているので、被駆動部の基準位置を高精度に設定することが可能である。これにより、設定された原点に対する被駆動部の位置を高精度に検出することが可能である。
(4)上記形態の駆動装置において、前記被駆動部が前記基準位置に到達した際に、電気的に導通または遮断を示す信号を発生するスイッチを備え、前記被駆動部の前記基準位置への到達は、前記スイッチによる前記信号の発生に従って検出されるようにしてもよい。
この構成によれば、基準位置の到達をスイッチによる信号の発生によって高精度に検出することが可能であり、被駆動部の基準位置を高精度に設定することが可能である。これにより、設定された原点に対する被駆動部の位置を高精度に検出することが可能である。
(5)上記形態の駆動装置において、前記駆動部は、前記被駆動部を駆動する駆動力を発生する圧電駆動装置を含み、前記圧電駆動装置は、第1面及び第2面を有する振動板と、前記振動板の前記第1面及び第2面のうちの少なくとも一方の面に配置された圧電振動体と、を有し、前記圧電振動体は、圧電体と、前記圧電体を挟持する第1電極及び第2電極とを有するものとしてもよい。
この構成によれば、駆動装置を簡単で小型で薄型な構造とすることができるので、駆動装置の小型化や薄型化を図ることができる。
(6)本発明の他の形態は、手に装着され、指関節を回動させる指関節駆動装置である。この指間接駆動装置は、前記手に装着される第1支持部と;前記第1支持部よりも指先側に装着される第2支持部と;前記第1支持部に対して回動可能に設けられ、前記第1支持部と前記第2支持部とを連結する第1リンク部と;前記第1リンク部または前記第2支持部を被駆動部として駆動する第1駆動部と;設定された原点に対する前記被駆動部の位置を検出する位置検出部と;を備える。前記原点は、前記被駆動部が予め定められた基準位置に到達した際に、前記基準位置を基準として設定される。
上記形態の指間接駆動装置では、被駆動部が予め定められた基準位置に到達した際に、基準位置を基準として原点が設定されるので、被駆動部の原点を高精度に設定することが可能である。これにより、設定された原点に対する被駆動部の位置を高精度に検出することが可能である。
(7)上記形態の指関節駆動装置において、前記第1支持部と前記手の指との間に力センサーを備え、前記第1駆動部によって、前記被駆動部を、前記原点を基準として設定された与圧検出位置まで移動し、前記与圧検出位置で前記力センサーによって検出される値を装着与圧として保持することが可能であるようにしてもよい。
上記形態の指関節駆動装置では、原点を基準として設定された与圧検出位置における装着与圧を検出し保持することができる。これにより、装着与圧を考慮して力センサーの検出値を利用することができる。
(8)本発明の更に他の形態は、駆動装置の駆動方法であって、前記駆動装置は、駆動部と;前記駆動部により駆動される被駆動部と;設定された原点に対する前記被駆動部の可動範囲中の位置を検出する相対位置検出型の位置検出部と;を備え、前記駆動部によって前記被駆動部を駆動し、前記被駆動部が予め定められた基準位置に到達した際に、前記基準位置を基準として前記原点を設定することを特徴とする駆動装置の駆動方法である。
本発明は、上述した形態以外の種々の形態で実現することも可能である。駆動装置、指関節駆動装置、駆動装置の駆動方法、指関節駆動装置の駆動方法、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータープログラム、そのコンピュータープログラムを記録した一時的でない記録媒体(non-transitory storage medium)等の形態で実現することができる。
第1実施形態の指関節駆動装置を手に装着された状態で示す斜視図である。 指関節駆動装置の指関節駆動部を拡大して示す斜視図である。 第1の駆動ユニットの概略構成例を示す平面図である。 圧電駆動装置の概略構成を示す平面図および断面図である。 圧電駆動装置と駆動回路の電気的接続状態を示す説明図である。 圧電駆動装置の作動の例を示す説明図である。 指関節駆動装置の使用手順の一例を示す説明図である。 指関節駆動装置の初期設定動作の手順を示す説明図である。 初期設定動作を模式的に示す説明図である。 指関節駆動装置の着脱動作の手順を示す説明図である。 指関節駆動装置を設置するクレードルの例を示す概略斜視図である。 第2実施形態の指関節駆動装置の指関節駆動部を人差し指に装着した状態で拡大して示す斜視図である。 第2実施形態の指関節駆動装置の初期設定動作の手順を示す説明図である。 初期設定動作を模式的に示す説明図である。 第2実施形態の初期設定動作の変形例の手順を示す説明図である。 変形例の初期設定動作を模式的に示す説明図である。 第3実施形態の指関節駆動装置の一部を拡大して示す説明図である。 第3実施形態の指関節駆動装置の装着動作の手順を示す説明図である。
以下、本発明の駆動装置として、指に装着されて、指が屈曲あるいは伸展する動きを補助(アシスト)する指関節駆動装置を例に説明する。
A.第1実施形態:
A1.指関節駆動装置の構成:
図1,図2は、第1実施形態の指関節駆動装置1000を手700に装着された状態で示す斜視図である。この指関節駆動装置1000は、手の甲705に装着されるベース部1100と、ベース部1100に連結され、人差し指701に装着される指関節駆動部1200とを備えている。但し、図1は人差し指701をまっすぐに伸展した状態とし、親指側から見た状態で示しているのに対して、図2は人差し指701を屈曲した状態とし、小指側から見た状態を拡大して示している。
指関節駆動装置1000は、例えば事故や病気などによって指の曲げ伸ばしに支障が生じた人や、握力が低下した人、高齢のために力が弱くなった老人等の手700に装着されることを想定している。第1実施形態の指関節駆動装置1000は、ベース部1100が手の甲705上に装着されるとともに、指関節駆動部1200が人差し指701に装着されることによって、手700に装着される。具体的には、ベース部1100に設けられた挟持部材1110が手の甲705及び手のひら706の両側から手700を挟持することによって、ベース部1100が手の甲705上に装着される。また、指関節駆動部1200に設けられた後述する装着バンド1270A,1270Bによって人差し指701に装着される。指関節駆動装置1000は、指関節駆動部1200が装着された人差し指701の指関節の屈伸(すなわち、回動)を補助するために用いられる。
ベース部1100は、後述する指関節駆動部1200の駆動ユニット1260A,1260Bを駆動する駆動回路300(不図示)、駆動回路300の動作を制御する制御回路400(不図示)、電源回路(不図示)等を備える。
指関節駆動部1200は、固定部1210と、第2リンク部1220と、第1支持部1230と、第1リンク部1240と、第2支持部1250と、を備え、これらの部材同士が指元側から指先側へ向かって順に連結されている。指関節駆動部1200は、その固定部1210がベース部1100に設けられた人差し指用の取付部1101iに取り付けられることにより、ベース部1100に連結固定される。なお、これらの5つの部材1210〜1250を、「第1部材1210」〜「第5部材1250」とも呼ぶ。また、指関節駆動部1200は、更に、図2に示すように、2つの駆動ユニット1260A,1260Bを備えている。そして、これら駆動ユニット1260A,1260Bは、ベース部1100に備えられる駆動回路300に電気的に接続されており、駆動回路300とともにベース部1100に備えられる制御回路400による駆動回路300の制御によって駆動される。
第1支持部1230は、装着状態で人差し指701の基節702の背側に配置される。第1支持部1230は、人差し指701の基節702の背側を覆うような外形形状をなす部材である。また、第1支持部1230は、第1の装着バンド1270Aを用いて人差し指701の基節702に装着される。第1の装着バンド1270Aは、その一端部は第1支持部1230の一方の側面1233に固定され、その他端部は第1支持部1230の他方の側面1232に設けられたバンド取付部1234に着脱可能に固定される。
第2支持部1250は、第1支持部1230よりも指先側、すなわち、人差し指701の中節703の背側に配置される。第2支持部1250も、第1支持部1230と同様に、中節703の背側を覆うような外形形状をなす部材である。また、第2支持部1250は、第1支持部1230と同様に、第2の装着バンド1270Bを用いて人差し指701の中節703に装着される。第2の装着バンド1270Bは、その一端部は第2支持部1250の一方の側面1253に固定され、その他端部は第2支持部1250の他方の側面1252に設けられたバンド取付部1254に着脱可能に固定される。
第1リンク部1240は、第1支持部1230側の端部が回動支持部1243を介して第1支持部1230に連結されるとともに、反対側の端部が不図示のスライド機構によって第2支持部1250の上面1251に沿ってスライド可能な状態で第2支持部1250に連結されている。第1リンク部1240のスライド機構は、第1の駆動ユニット1260Aによって駆動される。第1リンク部1240のスライドに応じて、第1リンク部1240が第1支持部1230に対して回動支持部1243を回動軸として回動させることができる。これにより、人差し指701の基節702と中節703との間の近位指節間関節707(第2関節)の屈伸に対応させて、第1支持部1230に対して第1リンク部1240を回動させ、第2支持部1250を第1支持部1230に対して相対的に接近または離間した状態とすることができる。
第2リンク部1220は、ベース部1100に取り付けられた固定部1210側の端部が回動支持部1223を介して固定部1210に連結されるとともに、反対側の端部が不図示のスライド機構によって第1支持部1230の上面1231に沿ってスライド可能な状態で第1支持部1230に連結されている。第2リンク部1220のスライド機構は、第2の駆動ユニット1260Bによって駆動される。第2リンク部1220のスライドに応じて、第2リンク部1220が固定部1210に対して回動支持部1223を回動軸として回動させることができる。これにより、人差し指701の中手指節関節(第3関節)708の屈伸に対応させて、固定部1210に対して第2リンク部1220を回動させ、第1支持部1230を固定部1210に対して相対的に接近または離間した状態とすることができる。
なお、図2のように、第1支持部1230を固定部1210に対して相対的に接近した状態、および、第2支持部1250を第1支持部1230に対して相対的に接近した状態は、人差し指701を曲げた状態(手700を握った状態)に相当する。また、図1のように、第1支持部1230を固定部1210に対して相対的に離間した状態、および、第2支持部1250を第1支持部1230に対して相対的に離間した状態は、人差し指701を伸ばした状態(手700を開いた状態)に相当する。
各部1210〜1250の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレン等のような各種樹脂材料や、アルミニウム等のような各種金属材料を用いることができる。また、装着バンド1270A、12720Bの構成材料としては、特に限定されず、例えば、シリコーンゴム等のような各種ゴム材料を用いることができる。
なお、人差し指701だけでなく、ベース部1100の中指に対応する取付部1101mに、指関節駆動部1200と同様の中指用の指関節駆動部をその固定部を介して取り付けるようにしてもよい。また、ベース部1100に薬指用や小指用、親指用の取付部を設けて、それぞれ、対応する指関節駆動部をその固定部を介して取り付けるようにしてもよい。
図3は、第1の駆動ユニット1260Aの概略構成例を示す平面図である。なお、以下では、説明の都合上、図3中の紙面手前側を「表側」、その反対側を「裏側」と言う。第1の駆動ユニット1260Aは、第1リンク部1240を第2支持部1250に対してスライドさせる力をスライド機構に付与し、これにより、第1リンク部1240を第1支持部1230に対して回動支持部1243を回動軸として回動させる駆動部である。
第1の駆動ユニット1260Aは、図3に示すように、圧電駆動装置10と、ギヤトレイン503と、エンコーダー603と、を備えている。
ギヤトレイン503は、圧電駆動装置10によって回転される第1のローター50と、第1のローター50によって回転される第2のローター52と、第2のローター52によって回転される第3のローター54と、第3のローター54によって回転される第4のローター56と、を有している。第4のローター56の回転運動は、不図示のスライド機構において直線運動に変換される。
エンコーダー603は、円板64と、2つの光学センサー66A,66Bと、不図示のギアと、を備える。円板64は、所定のピッチで形成されたスリット65を有し、不図示のギアを介して第1のローター50の回転に応じて回転する。光学センサー66A,66Bは、それぞれ、回転する円板64に光を照射し、光がスリット65を通過するか否かにより、スリット65の位置を検知するフォトインタラプターである。第1の光学センサー66Aと第2の光学センサー66Bとが生成する信号の周期は同じである。この信号の1周期を2πとしたときに、第1の光学センサー66Aの生成する信号の位相と第2の光学センサー66Bの生成する信号の位相とがπ/2だけすれるように、光学センサー66A,66Bが配置されることが好ましい。なお、本実施形態では、円板64にスリットを設けたが、スリット65の代わりに反射板を設けてもよい。この場合、光学センサー66A,66Bとしては、フォトリフレクター使用される。
エンコーダー603は、2つの光学センサー66A,66Bの生成するパルス信号の位相及び不図示のカウンターのカウント値が示すパルス信号のパルス数に基づいて、あらかじめ設定された原点位置からの相対的な変位量を検出する相対位置検出型(インクリメンタルタイプ)のエンコーダーである。エンコーダー603は、直接的には第1のローター50の回転の変位量を検出し、間接的には第1の駆動ユニット1260Aによって駆動される第1リンク部1240(「被駆動部」に相当する)の第1支持部1230に対する回動(回転)の変位量を、あらかじめ設定した原点(基準)位置(カウンターのカウント値が「0」に設定された位置)に対する相対的な変位量として検出する。なお、このエンコーダー603が本発明の「位置検出部」に相当する。
なお、図示は省略するが、第2の駆動ユニット1260Bも第1の駆動ユニット1260Aと同様の構成を有している。第2の駆動ユニット1260Bは、第2リンク部1220を第1支持部1230に対してスライドさせる力をスライド機構に付与し、これにより、第2リンク部1220を固定部1210に対して回動支持部1223を回動軸として回動させる駆動部である。第2の駆動ユニット1260Bのエンコーダー603は、直接的には第1のローター50の回転の変位量を検出し、間接的には第2の駆動ユニット1260Bによって駆動される第2リンク部1220(「被駆動部」に相当する)の固定部1210に対する回動(回転)の変位量を、あらかじめ設定した原点位置(カウンターのカウント値が「0」に設定された位置)に対する相対的な変位量として検出する。
図4(A)は、圧電駆動装置10の概略構成を示す平面図であり、図4(B)はそのB−B断面図である。圧電駆動装置10は、振動板200と、振動板200の両面(第1面211と第2面212)にそれぞれ配置された2つの圧電振動体100とを備える。圧電振動体100は、基板120と、基板120の上に形成された第1電極130と、第1電極130の上に形成された圧電体140と、圧電体140の上に形成された第2電極150と、を備えている。第1電極130と第2電極150は、圧電体140を挟持して圧電素子を構成する。2つの圧電振動体100は、振動板200を中心として対称に配置されている。また、この実施形態では、基板120と振動板200とが圧電素子(130,140,150)を挟むように、圧電振動体100が振動板200上に設置されている。2つの圧電振動体100は同じ構成を有しているので、以下では特に断らない限り、振動板200の下側にある圧電振動体100の構成を説明する。
圧電振動体100の基板120は、第1電極130と圧電体140と第2電極150を成膜プロセスで形成するための基板として使用される。また、基板120は機械的な振動を行う振動板としての機能も有する。基板120は、例えば、Si,Al,ZrOなどで形成することができる。Si製の基板120として、例えば半導体製造用のSiウェハーを利用することが可能である。この実施形態において、基板120の平面形状は長方形である。基板120の厚みは、例えば10μm以上100μm以下の範囲とすることが好ましい。基板120の厚みを10μm以上とすれば、基板120上の成膜処理の際に基板120を比較的容易に取扱うことができる。また、基板120の厚みを100μm以下とすれば、薄膜で形成された圧電体140の伸縮に応じて、基板120を容易に振動させることができる。
第1電極130は、基板120上に形成された1つの連続的な導電体層として形成されている。一方、第2電極150は、図4(A)に示すように、5つの導電体層150a〜150e(「第2電極150a〜150e」とも呼ぶ)に区分されている。中央にある第2電極150eは、基板120の幅方向の中央において、基板120の長手方向のほぼ全体に亘る長方形形状に形成されている。他の4つの第2電極150a,150b,150c,150dは、同一の平面形状を有しており、基板120の四隅の位置に形成されている。図4の例では、第1電極130と第2電極150は、いずれも長方形の平面形状を有している。第1電極130や第2電極150は、例えばスパッタリングによって形成される薄膜である。第1電極130や第2電極150の材料としては、例えばAl(アルミニウム)や、Ni(ニッケル)、Au(金)、Pt(白金)、Ir(イリジウム)などの導電性の高い任意の材料を利用可能である。なお、第1電極130を1つの連続的な導電体層とする代わりに、第2電極150a〜150eと実質的に同じ平面形状を有する5つの導電体層に区分してもよい。なお、第2電極150a〜150eの間の電気的接続のための配線(又は配線層及び絶縁層)と、第1電極130及び第2電極150a〜150eと駆動回路との間の電気的接続のための配線(又は配線層及び絶縁層)とは、図4では図示が省略されている。
圧電体140は、第2電極150a〜150eと実質的に同じ平面形状を有する5つの圧電体層として形成されている。この代わりに、圧電体140を、第1電極130と実質的に同じ平面形状を有する1つの連続的な圧電体層として形成してもよい。第1電極130と圧電体140と第2電極150a〜150eとの積層構造によって、5つの圧電素子110a〜110e(図4(A))が構成される。
圧電体140は、例えばゾル−ゲル法やスパッタリング法によって形成される薄膜である。圧電体140の材料としては、ABO型のペロブスカイト構造を採るセラミックスなど、圧電効果を示す任意の材料を利用可能である。ABO型のペロブスカイト構造を採るセラミックスとしては、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、ニオブ酸カリウム、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、タングステン酸ナトリウム、酸化亜鉛、チタン酸バリウムストロンチウム(BST)、タンタル酸ストロンチウムビスマス(SBT)、メタニオブ酸鉛、亜鉛ニオブ酸鉛、スカンジウムニオブ酸鉛等を用いることが可能である。またセラミック以外の圧電効果を示す材料、例えばポリフッ化ビニリデン、水晶等を用いることも可能である。圧電体140の厚みは、例えば50nm(0.05μm)以上20μm以下の範囲とすることが好ましい。この範囲の厚みを有する圧電体140の薄膜は、成膜プロセスを利用して容易に形成することができる。圧電体140の厚みを0.05μm以上とすれば、圧電体140の伸縮に応じて十分に大きな力を発生することができる。また、圧電体140の厚みを20μm以下とすれば、圧電駆動装置10を十分に小型化することができる。
振動板200は、長方形形状の振動体部210と、振動体部210の左右の長辺からそれぞれ3本ずつ延びる接続部220とを有しており、また、左右の3本の接続部220にそれぞれ接続された2つの取付部230を有している。取付部230は、ネジ240によって他の部材に圧電駆動装置10を取り付けるために用いられる。振動板200は、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金、銅、銅合金、鉄−ニッケル合金などの金属材料で形成することが可能である。
振動体部210の上面(第1面211)及び下面(第2面212)には、圧電振動体100(図2)がそれぞれ接着剤を用いて接着される。振動体部210の長さLと幅Wの比は、L:W=約7:2とすることが好ましい。この比は、振動体部210がその平面に沿って左右に屈曲する超音波振動(後述)を行うために好ましい値である。振動体部210の長さLは、例えば3.5mm以上30mm以下の範囲とすることができ、幅Wは、例えば1mm以上8mm以下の範囲とすることができる。なお、振動体部210が超音波振動を行うために、長さLは50mm以下とすることが好ましい。振動体部210の厚み(振動板200の厚み)は、例えば50μm以上700μm以下の範囲とすることができる。振動体部210の厚みを50μm以上とすれば、圧電振動体100を支持するために十分な剛性を有するものとなる。また、振動体部210の厚みを700μm以下とすれば、圧電振動体100の変形に応じて十分に大きな変形を発生することができる。
振動板200の一方の短辺には、突起部20(「接触部」又は「作用部」とも呼ぶ)が設けられている。突起部20は、被駆動体と接触して、被駆動体に力を与えるための部材である。突起部20は、セラミックス(例えばAl)などの耐久性がある材料で形成することが好ましい。
図5は、圧電駆動装置10と駆動回路300の電気的接続状態を示す説明図である。5つの第2電極150a〜150eのうちで、対角にある一対の第2電極150a,150dが配線151を介して互いに電気的に接続され、他の対角の一対の第2電極150b,150cも配線152を介して互いに電気的に接続されている。これらの配線151,152は成膜処理によって形成しても良く、或いは、ワイヤー状の配線によって実現してもよい。図4の3つの第2電極150b,150e,150aと、第1電極130とは、配線310,312,314,320を介して駆動回路300に電気的に接続されている。なお、図5に示した配線151,152,310,312,314,320を構成する配線(又は配線層及び絶縁層)は、図4では図示が省略されている。
駆動回路300は、一対の第2電極150a,150dと第1電極130との間に周期的に変化する交流電圧又は脈流電圧を印加することにより、圧電駆動装置10を超音波振動させて、突起部20に接触するローター(被駆動体)50を駆動する駆動力を発生し、ローター50を所定の回転方向に回転させることが可能である。ここで、「脈流電圧」とは、交流電圧にDCオフセットを付加した電圧を意味し、その電圧(電界)の向きは、一方の電極から他方の電極に向かう一方向である。また、他の一対の第2電極150b,150cと第1電極130との間に交流電圧又は脈流電圧を印加することにより、突起部20に接触するローターを逆方向に回転させることが可能である。このような電圧の印加は、振動板200の両面に設けられた2つの圧電振動体100に同時に行われる。
また、第2の電極150eと第1電極130との間に直流電圧を印加することにより、突起部20のローターへの接触力を高めて、ローターの回転を停止させることができる。なお、ローターの回転を停止させる状態を「ロックモード」とも呼ぶ)。また、第2の電極150eと第1電極130との間に交流電圧または脈流電圧を印加することにより、突起部20のローターへの接触力を周期的に変化させて、指関節駆動装置1000の状態を人力によって変化可能な状態(「フリーモード」とも呼ばれる)とすることができる。
駆動回路300による圧電駆動装置10への電圧の印加は、制御回路400からの指示によって実行される。制御回路400は、CPUやRAM、ROM等のメモリーを有するコンピューター装置であり、メモリーに記憶されている各種の制御プログラムを実行することに、駆動回路300の動作を制御して、駆動ユニット1260A,1260Bの圧電駆動装置10を駆動することにより、指関節駆動装置1000の動作を制御する。
図5に示した実施形態では、5つの圧電素子110a〜110eが以下の3組の圧電素子グループに区分されている。
(1)第1圧電素子グループPG1:圧電素子110a,110d
(2)第2圧電素子グループPG2:圧電素子110b,110c
(3)第3圧電素子グループPG3:圧電素子110e
各圧電素子グループに含まれる圧電素子110は、常に同時に駆動される。また、第1圧電素子グループPG1は、2つの圧電素子110a,110dを含むので、これらの圧電素子110a,110dの第2電極150a,150d同士が配線151を介して直接接続されている。第2圧電素子グループPG2も同様である。なお、他の実施形態として、3つ以上の圧電素子110で1組の圧電素子グループを構成することも可能であり、一般には、複数の圧電素子をN組(Nは2以上の整数)の圧電素子グループに区分することが可能である。この場合にも、同じ圧電素子グループに2つ以上の圧電素子110が含まれる場合には、それらの第2電極150同士が配線を介して直接接続される。ここで、「配線を介して直接接続される」という意味は、配線の途中に受動素子(抵抗、コイル、コンデンサなど)や能動素子を含まないことを意味する。また、本実施形態では、第1電極130として、5つの圧電素子110a〜110eに共通する1つの導電層が使用されているが、第1電極130が個々の圧電素子毎に分離されている場合には、同じ圧電素子グループに属する2つ以上の圧電素子の第1電極同士も配線を介して直接接続されることが好ましい。
図6は、圧電駆動装置10の作動の例を示す説明図である。圧電駆動装置10の突起部20は、被駆動体としてのローター50の外周に接触している。図6(A)に示すように、駆動回路300(図5)によって、一対の第2電極150a,150dと第1電極130との間に交流電圧又は脈流電圧が印加されている場合には、圧電素子110a,110dは図6(A)の矢印xの方向に伸縮する。これに応じて、圧電駆動装置10の振動体部210が振動体部210の平面内で屈曲して蛇行形状(S字形状)に変形し、突起部20の先端が矢印yの向きに往復運動するか、又は、楕円運動する。その結果、ローター50は、その回転軸O1の周りに所定の方向z(図6(A)では時計回り方向)に回転する。図4で説明した振動板200の3つの接続部220は、このような振動体部210の振動の節(ふし)の位置に設けられている。なお、駆動回路300が、他の一対の第2電極150b,150cと第1電極130との間に交流電圧又は脈流電圧を印加する場合には、ローター50は逆方向に回転する。
また、図6(B)に示すように、中央の第2電極150eと第1電極130との間に交流電圧または脈流電圧が印加されている場合には、圧電駆動装置10が長手方向(図6(B)の矢印xの方向)に伸縮する。これに応じて、圧電駆動装置10の振動体部210が長手方向に変形し、突起部20の先端が矢印xの方向に往復運動する。なお、図6(B)の破線は、圧電駆動装置10が長手方向に縮んだ状態を示し、実線は長手方向に伸びた状態を示している。その結果、ローター50の回転を制動する制動状態と制動しないフリー状態とが交互に繰り返され、指関節駆動装置1000の状態が人力によって変化可能な状態であって、指関節駆動装置1000の装着時および着脱時に指の関節を動作させることが可能な状態(「フリーモード」とも呼ばれる)が実現される。なお、中央の第2電極150eと第1電極130との間に直流電圧が印加されている場合には、圧電駆動装置10が長手方向に伸びた状態が維持され、ローター50の回転を停止させた状態(ロックモード)が実現される。
なお、ロックモード及びフリーモードは、4つの第2電極150a〜150dと第1電極130との間に、同一の電圧を印加することによって実行可能である。また、5つの第2電極150a〜150eと第1電極130との間に、同一の電圧を印加することによっても実行可能である。また、一対の第2電極150a,150d(又は他の一対の第2電極150b,150c)と同じ電圧を中央の第2電極150eに印加すれば、圧電駆動装置10が長手方向に伸縮するので、突起部20からローター50に与える力をより大きくすることが可能である。なお、圧電駆動装置10(又は圧電振動体100)の上記動作については、先行技術文献(特開2004−320979号公報、又は、対応する米国特許第7224102号)に記載されており、その開示内容は参照により組み込まれる。
第1支持部1230と第2支持部1250と第1リンク部1240と第1の駆動ユニット1260Aが本発明の「第1支持部」と「第2支持部」と「第1リンク部」と「第1駆動部」に相当する。また、固定部1210と第2支持部1250と第2リンク部1220と第2の駆動ユニット1260Bも本発明の「第1支持部」と「第2支持部」と「第1リンク部」と「第1駆動部」に相当する。
A2.指関節駆動装置の動作:
図7は、指関節駆動装置1000の使用手順の一例を示す説明図である。本例では、指関節駆動装置1000は、図7に示すように、初期設定動作(ステップS10)、装着動作(ステップS20)、アシスト動作(ステップS30)、及び、脱着動作(ステップS40)が、この順に実行されることによって使用されるものとする。以下では、各動作について順に説明する。
図8は、指関節駆動装置1000の初期設定動作の手順を示す説明図である。図9は、初期設定動作を模式的に示す説明図である。この初期設定動作は、指関節駆動装置1000のベース部1100に設けられた電源スイッチ(不図示)の投入時、あるいは、ベース部1100に設けられた初期設定スイッチ(不図示)の入力時に、各駆動ユニット1260A,1260Bについて、それぞれ、制御回路400によって実行される。従って、これら電源スイッチの投入あるいは初期設定スイッチの入力が、本発明の「原点設定指示」に相当する。なお、この際、指関節駆動装置1000は、例えば、第1リンク部1240及び第2リンク部1220側(図1)を下向きにして机等の台上に置いておけばよい。
初期設定動作が開始されると、制御回路400は、ステップS102において、指関節駆動装置1000が手を開く動作に対応する開放動作となるように第1の駆動ユニット1260Aの駆動を開始する。具体的には、第1支持部1230に対して第1リンク部1240が伸展するように回動支持部1243を回動軸として回動し、第1支持部1230に対して第2支持部1250が相対的に離間するように、第1の駆動ユニット1260Aの駆動を開始する。これにより、第1リンク部1240は、第1支持部1230に対する可動範囲(回動可能範囲)の中で、駆動を開始した位置から手を開く側(開放側)へ向かって駆動される。
そして、制御回路400は、ステップS104において、第1の駆動ユニット1260Aの駆動動作に応じて変化するエンコーダー603のカウンターの値(カウント値)を取得する。なお、このカウント値は既に設定される原点位置(カウント値が0の位置)を基準とする相対的な位置を示す値であり、第1の駆動ユニット1260Aが開放側へ駆動される場合には減少し、反対に手を握る側(把握側)へ向かって駆動される場合には増加する。そこで、ステップS106では、それぞれ、取得したカウント値が前のカウント値より減少しているか否か判断し、カウント値の減少が無くなるまでステップS104におけるカウント値の取得を繰り返す。図9に示すように、取得したカウント値の減少が停止して減少限界となった場合には、ステップS106において、制御回路400は、第1の駆動ユニット1260Aの被駆動部である第1リンク部1240が、最大開放に対応する位置であると判断する。そして、制御回路400は、ステップS108において第1の駆動ユニット1260Aの駆動を停止する。また、制御回路400は、ステップS110において、エンコーダー603のカウンターを初期化し(カウント値:0)、この位置を原点位置、すなわち、第1の駆動ユニット1260Aの被駆動部(第1リンク部1240)の動作の基準位置に設定し、初期設定動作を終了する。
第2の駆動ユニット1260Bにおいても、被駆動部である第2リンク部1220に対して同様の動作が実行される。
なお、第1の駆動ユニット1260Aの被駆動部である第1リンク部1240の最大の開放位置は、あらかじめ設けられたストッパーによって、第1リンク部1240が第1支持部1230に対してこれ以上伸展方向に回動できなくなる位置(移動が不可となる位置)に設定されている。同様に、第2の駆動ユニット1260Bの被駆動部である第2リンク部1220の最大の開放位置は、あらかじめ設けられたストッパーによって、第2リンク部1220が固定部1210に対してこれ以上伸展方向に回動できなくなる位置(移動不可となる位置)に設定されている。但し、これに限定されるものではなく、第1リンク部1240及び第2リンク部1220が部品の形状に応じて物理的にこれ以上伸展方向に回動できなくなる位置(移動が不可となる位置)としてもよい。また、移動不可となる位置からあらかじめ定めた変位量(例えば、所定数のカウント値)だけ変位させた位置を原点として設定するようにしてもよい。
図10は、指関節駆動装置1000の着脱動作の手順を示す説明図である。指関節駆動装置1000の着脱動作、すなわち、装着動作あるいは脱着動作は、指関節駆動装置1000のベース部1100に設けられた着脱スイッチ(不図示)の入力時に、制御回路400によって実行される。着脱動作が開始されると、制御回路400は、ステップS202において、駆動ユニット1260A,1260Bの圧電駆動装置10の駆動を、上述したフリーモードで開始する。これにより、指関節駆動装置1000の開放動作及び把握動作を人力で自由に動かして、手700に装着あるいは手700からの脱着を行なうことができる。そして、制御回路400は、ステップS204において、装着あるいは脱着が終了して、指関節駆動装置1000のベース部1100に設けられた着脱終了スイッチ(不図示)の入力があって、着脱動作が終了するまで待機する。そして、制御回路400は、着脱終了スイッチの入力時には、ステップS206において、駆動ユニット1260A,1260Bのフリーモードでの駆動を終了させ、着脱動作を終了する。
なお、指関節駆動装置1000の装着後のアシスト動作(図7のステップS30)の実行開始は、指関節駆動装置1000のベース部1100に設けられたアシスト動作開始スイッチの入力により、制御回路400によって実行される。そして、アシスト動作の実行終了は、ベース部1100に設けられたアシスト動作終了スイッチの入力により、制御回路400によって実行される。なお、アシスト動作としては、例えば、予め制御回路400に記憶されたリハビリ手順に従って手700の動きをアシストする動作や、装着者が自身の手700を動かす動作に応じて、その動きをアシストする動作等種々の動作が考えらえる。例えば、あらかじめ複数種類のアシスト動作が選択可能に用意されている場合には、例えば、ベース部1100に設けられた選択スイッチにより選択されたアシスト動作が、制御回路400によって実行される。
以上説明したように、第1実施形態の指関節駆動装置1000は、装着前に上述した初期設定動作(図8)を行なうことにより、駆動ユニット1260A,1260Bのエンコーダー603の原点位置をあらかじめ定めた位置に設定することが可能である。これにより、指関節駆動装置1000を原点位置に基づいて高精度に動作させることができ、高精度にアシスト動作を実行することができる。また、指関節駆動装置1000が装着される手指の不自由な装着者に対して、着脱を容易に行なうことができる。
図11は、指関節駆動装置1000を設置するクレードル1300の例を示す概略斜視図である。上記実施形態においては、任意の台上に指関節駆動装置1000を置いて初期設定し、指関節駆動装置1000の最大の開放位置を原点とする場合を例に説明した。これに対して、図11に示したクレードル1300の手形枠1310の設置位置1312に指関節駆動装置1000を設置し、手形枠1310の底面によって規定される開放限界の位置を原点位置として設定するようにしてもよい。この場合には、クレードル1300の手形枠1310の底面構造に応じて、指関節駆動装置1000の可動範囲中の任意の位置に原点位置を設定することができる。
なお、上述した初期設定動作では、指関節駆動装置1000の駆動ユニット1260A,1260Bをそれぞれ開放側に駆動し、取得したカウント値の減少が停止して減少限界となり、これ以上開放側へ駆動することが不可となった位置、例えば、最大開放位置あるいはクレードル1300で規定される開放位置に到達した場合に、その位置を原点位置として設定している。しかしながら、原点位置として設定される位置は、これに限定されるものではない。指関節駆動装置1000を把握側に駆動し、取得したカウント値の増加が停止して増加限界となり、これ以上把握側へ駆動することが不可となった位置、例えば、最大把握位置あるいはレードルで規定される把握位置に到達した場合に、その位置を原点位置として設定するようにしてもよい。
また、上述した初期設定動作では、駆動ユニット1260A,1260Bを備え、各駆動ユニット1260A,1260Bのエンコーダー603についてそれぞれ初期設定動作が実行される場合を例に説明したが、指関節駆動部が3つの駆動ユニットを備えている場合には、3つの駆動ユニットのエンコーダーについてそれぞれ初期設定動作が実行される。また、他の指にも指関節駆動部が装着される場合には、その指関節駆動に備える駆動ユニットのエンコーダーについてもそれぞれ初期設定動作が実行される。すなわち、指関節駆動装置に備える駆動ユニットのエンコーダーごとに初期設定が実行される。
B.第2実施形態:
図12は、第2実施形態の指関節駆動装置1000Bの指関節駆動部1200Bを人差し指701に装着した状態で拡大して示す斜視図である。第2実施形態の指関節駆動装置1000Bの指関節駆動部1200Bは、第1支持部1230に対する第1リンク部1240の回動の方向に沿って、第1支持部1230の外側面および第1リンク部1240の内側面に設けられた接点スイッチ1280Aを備えている点が第1実施形態の指関節駆動装置1000と異なっている。また、指関節駆動部1200Bは、固定部1210に対する第2リンク部1220の回動の方向に沿って、固定部1210の外側面および第2リンク部1220の内側面に設けられた接点スイッチ1280Bを備えている点が第1実施形態の指関節駆動装置1000と異なっている。そして、第2実施形態の指関節駆動装置1000Bは、後述するように、制御回路400において、これらの接点スイッチ1280A,1280Bによって得られる信号に基づいて初期設定動作が実行される点が第1実施形態の指関節駆動装置1000と異なっている。なお、その他の構成及び動作は、第1実施形態の指関節駆動装置1000と同じであるので説明を省略する。
これらの接点スイッチ1280A,1280Bは、第1実施形態で説明した最大の開放位置の直前のあらかじめ定めた基準位置Prでスイッチが電気的に遮断した状態(オフ)から電気的導通した状態(オン)となるように設置された基準位置検出スイッチである。以下、接点スイッチを「基準位置検出スイッチ」とも呼ぶ。
図13は、第2実施形態の指関節駆動装置1000Bの初期設定動作の手順を示す説明図である。図14は、初期設定動作を模式的に示す説明図である。この初期設定動作も、第1実施形態の場合(図8)と同様に、電源スイッチ(不図示)の投入時、あるいは、初期設定スイッチ(不図示)の入力時に、各駆動ユニット1260A,1260Bについて、それぞれ、制御回路400によって実行される。なお、この際、指関節駆動装置1000Bは、第1実施形態の場合と同様に、台上に置いておけばよい。また、クレードル1300(図11)の手形枠1310に設置されるようにしてもよい。但し、この場合のクレードル1300の手形枠1310の底面で規定される開放の位置は、基準位置検出スイッチ1280A,1280Bで規定される基準位置よりも開放側に設定される。
初期設定動作が開始されると、制御回路400は、ステップS102において、指関節駆動装置1000Bが開放動作となるように第1の駆動ユニット1260Aの駆動を開始する。これにより、第1リンク部1240は、第1支持部1230に対する可動範囲(回動可能範囲)の中で、駆動を開始した位置から手を開く側(開放側)へ向かって駆動される。
そして、制御回路400は、ステップS107において、第1の駆動ユニット1260Aによって、第1リンク部1240が基準位置Prに到達し、第1の基準位置検出スイッチ1280Aがオンとなって第1の位置検出信号がアクティブとなるまで待機する。第1の位置検出信号がアクティブとなった時には、制御回路400は、ステップS108において、第1の駆動ユニット1260Aの駆動を停止する。そして、制御回路400は、ステップS110において、第1の駆動ユニット1260Aのエンコーダー603のカウンターを初期化し(カウント値:0)、初期設定動作を終了する。これにより、この基準位置Prが、原点位置、すなわち、第1の駆動ユニット1260Aの被駆動部(第1リンク部1240)の動作の基準位置に設定される。
第2の駆動ユニット1260Bにおいても、第2の基準位置検出スイッチ1280Bによる第2の位置検出信号に基づいて、被駆動部である第2リンク部1220に対して同様の動作が実行される。
以上説明したように、第2実施形態の指関節駆動装置1000Bは、装着前に上述した初期設定動作を行なうことにより、駆動ユニット1260A,1260Bのエンコーダー603の原点位置を、それぞれ、あらかじめ設定した基準位置Prに設定することが可能である。これにより、指関節駆動装置1000を原点位置に基づいて高精度に動作させることができ、高精度にアシスト動作を実行することができる。
図15は、第2実施形態の初期設定動作の変形例の手順を示す説明図である。変形例の初期設定動作も、上記実施形態(図13)と同様に、電源スイッチ(不図示)の投入時、あるいは、初期設定スイッチ(不図示)の入力時に、各駆動ユニット1260A,1260Bについて、それぞれ、制御回路400によって実行される。なお、この際、指関節駆動装置1000Bは、上記第2実施形態の場合と同様に、台上に置いておけばよい。また、クレードル1300(図11)の手形枠1310に設置されるようにしてもよい。
初期設定動作が開始されると、制御回路400は、ステップS122において、指関節駆動装置1000Bが開放動作となるように第1の駆動ユニット1260Aの駆動を開始する。これにより、第1リンク部1240は、第1支持部1230に対する可動範囲(回動可能範囲)の中で、駆動を開始した位置から手を開く側(開放側)へ向かって駆動される。
次に、制御回路400は、ステップS124において、ステップS104(図8)と同様に、第1の駆動ユニット1260Aのエンコーダー603のカウンターの値(カウント値)を取得する。そして、制御回路400は、ステップS126において、ステップS107(図13)と同様に、第1リンク部1240が基準位置Prに到達し、第1の基準位置検出スイッチ1280Aがオンとなって第1の位置検出信号がアクティブとなるか否か判断する。第1の位置検出信号がアクティブである場合には、制御回路400は、後述するステップS138を実行する。一方、第1の位置検出信号がアクティブでない場合には、制御回路400は、ステップS128において、取得したカウント値が前のカウント値より減少しているか否か判断する。
ここで、制御回路400は、カウント値が減少している場合には、ステップS124に戻って処理を繰り返し、カウント値の減少が無くなった場合には、ステップS130において、指関節駆動装置1000Bが把握動作となるように第1の駆動ユニット1260Aの駆動を開始する。これにより、指関節駆動装置1000Bの第1リンク部1240は、第1の駆動ユニット1260Aによって最大の開放位置から把握側へ向かって駆動される。
把握側への駆動開始後、制御回路400は、ステップS132において、ステップS124と同様に、第1の駆動ユニット1260Aのエンコーダー603のカウンターの値(カウント値)を取得する。そして、制御回路400は、ステップS134において、ステップS126と同様に、第1の位置検出信号がアクティブとなるか否か判断する。第1の位置検出信号がアクティブである場合には、制御回路400は、後述するステップS138を実行する。一方、第1の位置検出信号がアクティブでない場合には、制御回路400は、ステップS136において、取得したカウント値が前のカウント値より増加しているか否か判断する。
ここで、制御回路400は、カウント値が増加している場合には、ステップS132に戻って処理を繰り返し、カウント値の増加が無くなった場合には、ステップS122に戻って、最初から処理をやり直す。
ステップS124あるいはステップS134において、第1の位置検出信号がアクティブとなった場合には、制御回路400は、ステップS138において、第1の駆動ユニット1260Aの駆動を停止する。そして、制御回路400は、ステップS140において、第1の駆動ユニット1260Aのエンコーダー603のカウンターを初期化し(カウント値:0)、初期設定動作を終了する。これにより、この基準位置Prが、原点位置、すなわち、第1の駆動ユニット1260Aの被駆動部(第1リンク部1240)の動作の基準位置に設定される。
第2の駆動ユニット1260Bにおいても、第2の基準位置検出スイッチ1280Bによる第2の位置検出信号に基づいて、被駆動部である第2リンク部1220に対して同様の動作が実行される。
図16は、変形例の初期設定動作を模式的に示す説明図である。変形例の初期設定動作では、図16に示すように、基準位置Prよりも開放側に駆動開始位置Psがあった場合に、第2実施形態の初期設定動作(図13)では、最大の開放位置(カウント値の減少限界位置)まで駆動されたとしても、位置検出信号がアクティブとならず、原点位置の設定が不可となる。これに対して変形例の初期設定動作では、最大の開放位置まで駆動されたとしても、その位置から把握側への駆動が開始され、基準位置Prに到達した時点で位置検出信号がアクティブとなるので、原点位置の設定が可能となる。
なお、第2実施形態の初期設定動作(図13)では、基準位置検出スイッチ(接点スイッチ)1280A,1280Bによって設定される基準位置は、第1実施形態で説明した最大開放の位置の直前とされているが、これに限定されるものではなく、任意の位置に設定可能である。そして、基準位置が任意の位置に設定される場合には、図16に示した状態が発生する可能性が高い。従って、基準位置が任意の位置に設定される場合には、変形例の初期設定動作は特に有効である。なお、上記した基準位置検出スイッチ(接点スイッチ)1280A,1280Bは、基準位置に到達したときに、電気的に遮断した状態(オフ)から電気的に導通した状態(オン)となって、これに応じた信号を発生するものとして説明したが、これに限定されるものではない。基準位置検出スイッチ1280A,1280Bは、基準位置に到達したときに、電気的に導通した状態(オン)から電気的に遮断した状態(オフ)となり、これに応じた信号を発生するものであってもよい。
C.第3実施形態:
図17は、第3実施形態の指関節駆動装置1000Cの一部を拡大して示す説明図である。第3実施形態の指関節駆動装置1000Cは、以下で説明する構成及び着脱動作の相違を除いて、第1実施形態の指関節駆動装置1000及び第2実施形態の指関節駆動装置1000Bと同じである。すなわち、第3実施形態の指関節駆動装置1000Cの指関節駆動部1200Cは、図17に示すように、第2支持部1250と人差し指701の中節703の背側との間に設けられた第1の力センサーS1と、第2の装着バンド1270Bと中節703の腹側との間に設けられた第2の力センサーS2と、を有している。図示は省略するが、同様に、第1支持部1230と人差し指701の基節702の背側との間にも第1の力センサーS1が設けられ、第1の装着バンド1270Aと基節702の腹側との間にも第2の力センサーS2が設けられている。第1の力センサーS1の検出値の変化に基づいて開放動作あるいは把握動作を判定することができる。例えば、第1の力センサーS1の検出値が基準値に比べて増加する場合には、開放動作と判定することができ、検出値が基準値に比べて減少する場合には、把握動作と判定することができる。また、第2の力センサーS2の検出値の変化に基づいて把持対象物の把持状態や物体への接触状態等を判定することができる。例えば、第2の力センサーS2の検出値が基準値に比べて増加する場合には、把持状態や接触状態を判定することができ、検出値が基準値に比べて減少する場合には、非把持状態や非接触状態(フリー状態)を判定することができる。
図18は、第3実施形態の指関節駆動装置1000Cの装着動作の手順を示す説明図である。指関節駆動装置1000Cの装着動作は、指関節駆動装置1000Cのベース部1100に設けられた装着スイッチ(不図示)の入力時に、制御回路400によって実行される。装着動作が開始されると、制御回路400は、ステップS212において、駆動ユニット1260A,1260Bの圧電駆動装置10の駆動を、上述したフリーモードで開始する。これにより、指関節駆動装置1000Cの開放動作及び把握動作を人力で自由に動かして、手700への指関節駆動装置1000Cの装着を行なうことができる。そして、制御回路400は、ステップS214において、装着が終了して、指関節駆動装置1000Cのベース部1100に設けられた装着終了スイッチ(不図示)の入力があって、装着動作が終了するまで待機する。そして、制御回路400は、装着終了スイッチの入力時には、ステップS216において、駆動ユニット1260A,1260Bのフリーモードでの駆動を終了させる。次に、制御回路400は、ステップS218において、指関節駆動装置1000Cが、装着によって2つの力センサーS1,S2で検出される装着与圧を測定するための与圧検出姿勢となるように、駆動ユニット1260A,1260Bを駆動する。そして、制御回路400は、ステップS220において、与圧検出姿勢における2つの力センサーS1,S2の検出値を、それぞれの装着与圧として不図示のメモリーに記憶し、装着動作を終了する。記憶された装着与圧は、上述した開放動作や把握動作の判定、把持状態や接触動作の判定のために用いられる。例えば、上述した基準値として用いられる。なお、装着スイッチの入力が、本発明の「装着用圧測定指示」に相当する。また、与圧検出姿勢に対応する被駆動部である第1リンク部1240及び第2リンク部1220の位置が、本発明の与圧検出位置に相当する。
なお、第3実施形態の指関節駆動装置1000Cの脱着動作は、第1実施形態の指関節駆動装置1000の着脱動作(図10)と同様に実行することができる。
D.変形例:
D1.変形例1:
以上、本発明の駆動装置として指関節駆動装置を例に説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、指関節駆動装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。上記実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
D2.変形例2:
上記した実施形態は人の手の指の関節の動きを補助する駆動装置(指関節駆動装置)を例に説明したが、これに限定されるものではなく、人の足の指、肘、手首、膝、首、腰、等の他の生体部位の動きを補助する駆動装置においても適用可能である。また、人のみならず動物などの生体部位や、ロボット等の生体以外のものの動きを補助する駆動装置にも適用可能である。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…圧電駆動装置
20…突起部
50,52,54,56…ローター
64…円板
65…スリット
66A,66B…光学センサー
100…圧電振動体
110…圧電素子
110a〜110e…圧電素子
120…基板
130…第1電極
140…圧電体
150…第2電極
150a〜150e…導電体層(第2電極)
151,152…配線
200…振動板
210…振動体部
211…第1面
212…第2面
220…接続部
230…取付部
240…ネジ
300…駆動回路
310…配線
400…制御回路
503…ギヤトレイン
603…エンコーダー
700…手
701…人差し指
702…基節
703…中節
705…手の甲
706…てのひら
707…近位指節間関節(第2関節)
708…中手指関節(第3関節)
709…遠位指節関節(第1関節)
1000…指関節駆動装置
1000B…指関節駆動装置
1000C…指関節駆動装置
1100…ベース部
1101i…取付部
1101m…取付部
1110…挟持部材
1200…指関節駆動部
1200B…指関節駆動部
1200C…指関節駆動部
1210…固定部
1220…第2リンク部
1223…回動支持部
1230…第1支持部
1231…上面
1232…側面
1233…側面
1234…バンド取付部
1240…第1リンク部
1243…回動支持部
1250…第2支持部
1251…上面
1252…側面
1253…側面
1254…バンド取付部
1260A,1260B…駆動ユニット
1270A,1270B…装着バンド
1280A,1280B…接点スイッチ(基準位置検出スイッチ)
1300…クレードル
1310…手形枠
1312…設置位置
S1,S2…力センサー

Claims (8)

  1. 駆動部と、
    前記駆動部により駆動される被駆動部と、
    設定された原点に対する前記被駆動部の位置を検出する位置検出部と、
    を備え、
    前記原点は、前記被駆動部が予め定められた基準位置に到達した際に、前記基準位置を基準として設定される
    ことを特徴とする駆動装置。
  2. 請求項1に記載の駆動装置であって、
    前記基準位置が前記原点に設定されることを特徴とする駆動装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の駆動装置であって、
    前記基準位置は、前記駆動部による前記被駆動部の移動を規制するストッパーによって移動不可となった位置であることを特徴とする駆動装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の駆動装置であって、
    前記被駆動部が前記基準位置に到達した際に、電気的に導通または遮断を示す信号を発生するスイッチを備え、
    前記被駆動部の前記基準位置への到達は、前記スイッチによる前記信号の発生に従って検出される
    ことを特徴とする駆動装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の駆動装置であって、
    前記駆動部は、前記被駆動部を駆動する駆動力を発生する圧電駆動装置を含み、
    前記圧電駆動装置は、
    第1面及び第2面を有する振動板と、前記振動板の前記第1面及び第2面のうちの少なくとも一方の面に配置された圧電振動体と、を有し、
    前記圧電振動体は、圧電体と、前記圧電体を挟持する第1電極及び第2電極とを有する、
    ことを特徴とする駆動装置。
  6. 手に装着され、指関節を回動させる指関節駆動装置であって、
    前記手に装着される第1支持部と、
    前記第1支持部よりも指先側に装着される第2支持部と、
    前記第1支持部に対して回動可能に設けられ、前記第1支持部と前記第2支持部とを連結する第1リンク部と、
    前記第1リンク部または前記第2支持部を被駆動部として駆動する第1駆動部と、
    設定された原点に対する前記被駆動部の位置を検出する位置検出部と、
    を備え、
    前記原点は、前記被駆動部が予め定められた基準位置に到達した際に、前記基準位置を基準として設定される
    ことを特徴とする指関節駆動装置。
  7. 請求項6に記載の指関節駆動装置であって、
    前記第1支持部と前記手の指との間に力センサーを備え、
    前記第1駆動部によって、前記被駆動部を、前記原点を基準として設定された与圧検出位置まで移動し、前記与圧検出位置で前記力センサーによって検出される値を装着与圧として保持することが可能である
    ことを特徴とする指関節駆動装置。
  8. 駆動装置の駆動方法であって、
    前記駆動装置は、
    駆動部と、
    前記駆動部により駆動される被駆動部と、
    設定された原点に対する前記被駆動部の位置を検出する位置検出部と、
    を備え、
    前記駆動部によって前記被駆動部を駆動し、前記被駆動部が予め定められた基準位置に到達した際に、前記基準位置を基準として前記原点を設定する
    ことを特徴とする駆動装置の駆動方法。
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