JP2015223418A - 駆動装置及びその駆動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動装置が装着された被装着部の動きの状態を検出し、被装着部の動作を補助する。
【解決手段】発明の駆動装置は、被装着部に装着される装着機構と、装着機構を駆動するアクチュエーターと、装着機構に設けられ、力を検出する第1力センサー及び第2力センサーと、を備える。第1力センサー及び第2力センサーは、第1力センサーから得られる第1検出値と第2力センサーから得られる第2検出値とが、被装着部の動きに応じて変化する位置に設けられている。アクチュエーターは、第1検出値と第2検出値との差が予め定めた第1の閾値よりも小さく、かつ、第1検出値または第2検出値が予め定めた第2の閾値よりも大きい場合には、第2検出値が一定状態となるように装着機構を駆動する。
【選択図】図6

Description

本発明は、駆動装置に関する。
従来から、特許文献1の指動作補助装置や特許文献2の装着型動作支援装置のように、手に装着され、その装着状態で指の動作を補助する、すなわち、指関節を屈伸(屈曲あるいは伸展)させる駆動装置が提案されている。
特開2002−345861号公報 特開2011−115248号公報
しかし、駆動装置の装着者が指を屈曲させようとしているのか、指を伸展させようとしているのか、という動作に関する装着者の意志を検出することは難しく、上記いずれの従来技術においても、指の姿勢位置を制御することは可能であるが、指の屈伸動作を適切に補助(アシスト)することは困難である、という問題があった。なお、この問題は、人の手の指の関節の動きを補助する駆動装置のみならず、足の指、肘、手首、膝、首、腰、等の各部位の動きを補助する駆動装置に共通する問題である。また、人のみならず動物などの生体の各部や、ロボット等の生体以外のものの動きを補助する駆動装置においても共通する問題である。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、駆動装置が提供される。この駆動装置は、被装着部に装着される装着機構と;前記装着機構を駆動するアクチュエーターと;前記装着機構に設けられ、力を検出する第1力センサー及び第2力センサーと;を備える。前記第1力センサー及び前記第2力センサーは、前記第1力センサーから得られる第1検出値と前記第2力センサーから得られる第2検出値とが、前記被装着部の動きに応じて変化する位置に設けられている。前記アクチュエーターは、前記第1検出値と前記第2検出値との差が予め定めた第1の閾値よりも小さく、かつ、前記第1検出値または前記第2検出値が予め定めた第2の閾値よりも大きい場合には、前記第2検出値が一定状態となるように前記装着機構を駆動する。
この形態の駆動装置では、第1力センサーによる第1検出値及び第2力センサーによる第2検出値に応じて、装着機構を駆動することができる。具体的には、第1検出値と第2検出値との差が予め定めた第1の閾値よりも小さく、かつ、第1検出値または第2検出値が予め定めた第2の閾値よりも大きい場合には、第2検出値が一定状態となるように装着機構を駆動することができる。
(2)上記形態の駆動装置において、前記アクチュエーターは、前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値以上の場合には、前記第1検出値または前記第2検出値に基づいて前記装着機構を駆動するようにしてもよい。この形態の駆動装置によれば、第1力センサーによる第1検出値及び第2力センサーによる第2検出値に応じて、装着機構が装着された被装着部の動きの状態を検出し、装着機構を駆動して被装着部の動作を補助することができる。
(3)上記形態の駆動装置において、前記被装着部は指であり、前記第1力センサーは前記指の背側に配置され、前記第2力センサーは前記指の腹側に配置されるようにしてもよい。この形態の駆動装置によれば、装着機構が装着された指の動きの状態を、第1力センサー及び第2力センサーにより検出し、第1検出値または第2検出値に基づいて装着機構を駆動することにより指の動作を補助することができる。
(4)上記形態の駆動装置において、前記第1力センサーと前記第2力センサーとは、前記指が回動する方向に沿って対向配置されているようにしてもよい。この形態の駆動装置によれば、第1力センサー及び第2力センサーの検出値から、指の屈伸動作のうちのモーメント成分を排除し、指の部分の動きの状態を高精度に検出することができる。
(5)上記形態の駆動装置において、前記装着機構は、前記指の背側に配置される補助部と、前記補助部に固定されて、前記指の腹側を覆うように挟持する挟持部と、を含む少なくとも一つの補助ユニットを有し;前記第1力センサーは前記補助部の前記指の背側の面に配置されており;前記第2力センサーは前記挟持部の前記指の腹側の面に配置されており;前記駆動装置は、さらに、前記アクチュエーターの動作を制御する制御部を備え;前記制御部は、a)前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値未満で、かつ、前記第1検出値または前記第2検出値が前記第2の閾値よりも小さい場合は、前記指を含む手が把持対象物を把持せずに静止するフリー静止状態と判定し;b)前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値未満で、かつ、前記第1検出値または前記第2検出値が前記第2の閾値以上の場合は、前記手が前記把持対象物を一定の把持力で把持する把持力維持状態と判定し;c)前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値以上で、かつ、前記第2検出値が前記第1検出値よりも大きく、かつ、前記第1検出値が前記第2の閾値未満の場合は、前記手が前記把持対象物を把持しない状態から前記手を握るフリー把握動作状態と判定し;d)前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値以上で、かつ、前記第2検出値が前記第1検出値よりも大きく、かつ、前記第1検出値が前記第2の閾値以上の場合は、前記手が前記把持対象物を把持した状態から前記手を握る把持進行状態と判定し;e)前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値以上で、かつ、前記第2検出値が前記第1検出値以下で、かつ、前記第2検出値が前記第2の閾値以上の場合は、前記手が前記把持対象物を把持した状態から前記手を開く把持解放動作状態と判定し;f)前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値以上で、かつ、前記第2検出値が前記第1検出値以下で、かつ、前記第2検出値が前記第2の閾値未満の場合は、前記手が前記把持対象物を把持しない状態から前記手を開くフリー解放動作状態と判定するようにしてもよい。
この形態の駆動装置によれば、第1力センサーによる第1検出値及び第2力センサーによる第2検出値に基づいて手の動作状態を判定することができ、これに基づいて、アクチュエーターが装着機構を駆動することにより、手の動き、具体的には駆動装置が装着された指の動きを補助することができる。
(6)上記形態の駆動装置において、前記装着機構は、前記指の背側に配置される補助部と、前記補助部に固定されて、前記指の腹側を覆うように挟持する挟持部と、を含む少なくとも一つの補助ユニットを有し;前記第1力センサーは前記補助部の前記指の背側の面に配置されており;前記第2力センサーは前記挟持部の前記指の腹側とは反対側の面に配置されており;前記第1検出値は前記装着機構を前記指に装着することにより発生する装着与圧に応じたオフセット値を差し引いた値であり;前記駆動装置は、さらに、前記アクチュエーターの動作を制御する制御部を備え;前記制御部は、a)前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値未満で、かつ、前記第2検出値が前記第2の閾値以下の場合は、前記指を含む手が把持対象物を把持せずに静止するフリー静止状態と判定し;b)前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値未満で、かつ、前記第2検出値が前記第2の閾値以上の場合は、前記手が前記把持対象物を一定の把持力で把持する把持力維持状態と判定し;c)前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値以上で、かつ、前記第2検出値が前記第2の閾値以下で、かつ、前記第1検出値が前記第2検出値未満の場合は、前記手が前記把持対象物を把持しない状態から前記手を握るフリー把握動作状態と判定し;d)前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値以上で、かつ、前記第2検出値が前記第2の閾値よりも大きく、かつ、前記第1検出値が前記第2検出値未満の場合は、前記手が前記把持対象物を把持した状態から前記手を握る把持進行状態と判定し;e)前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値以上で、かつ、前記第2検出値が前記第2の閾値よりも大きく、かつ、前記第1検出値が前記第2検出値以上の場合は、前記手が前記把持対象物を把持した状態から前記手を開く把持解放動作状態と判定し;f)前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値以上で、かつ、前記第2検出値が前記第2の閾値以下で、かつ、前記第1検出値が前記第2検出値以上の場合は、前記手が前記把持対象物を把持しない状態から前記手を開くフリー解放動作状態と判定するようにしてもよい。
この形態の駆動装置によっても、第1力センサーによる第1検出値及び第2力センサーによる第2検出値に基づいて手の動作状態を判定することができ、これに基づいて、アクチュエーターが装着機構を駆動することにより、手の動き、具体的には駆動装置が装着された指の動きを補助することができる。
(7)上記形態の駆動装置において、前記制御部は、判定した動作状態に基づいて前記アクチュエーターによる前記装着機構の駆動状態を切り替えるようにしてもよい。この形態の駆動装置によれば、判定した動作状態に応じて手の動作、具体的には駆動装置が装着された指の動きを補助することができる。例えば、フリーハンドの場合には動きを速くし、把持の場合には動きを遅くすることができる。
(8)上記形態の駆動装置において、前記アクチュエーターは、前記装着機構を駆動する駆動力を発生する圧電駆動装置を含み;前記圧電駆動装置は、第1面及び第2面を有する振動板と、前記振動板の前記第1面及び第2面のうちの少なくとも一方の面に配置された振動構造体と、を有し;前記振動構造体は、圧電体と、前記圧電体を挟持する第1電極及び第2電極とを有するようにしてもよい。この形態の駆動装置によれば、アクチュエーターを簡単で小型で薄型な構造とすることができるので、駆動装置の小型化や薄型化を図ることができる。
(9)本発明の他の形態によれば、駆動装置が提供される。この駆動装置は、被装着部に装着される装着機構と;前記装着機構を駆動するアクチュエーターと;前記装着機構に設けられ、力を検出する第1力センサー及び第2力センサーと;を備える。前記第1力センサー及び前記第2力センサーは、前記第1力センサーから得られる第1検出値と前記第2力センサーから得られる第2検出値とが、前記前記被装着部の動きに応じて変化する位置に設けられている。前記アクチュエーターは、前記第1検出値と前記第2検出値との差が予め定めた第1の閾値よりも小さく、かつ、前記第1検出値または前記第2検出値が予め定めた第2の閾値よりも大きい状態で、力を検出する第3力センサーが設けられた物体に対して前記被装着部が接触している場合には、前記第2検出値および前記第3検出値が一定状態となるように前記装着機構を駆動する。
この形態の駆動装置によれば、第2検出値が一定状態となるように装着機構が駆動されていることを、第3力センサーによる第3検出値が一定状態となっていることから確認することが可能である。
本発明は、上記駆動装置だけでなく、上記駆動装置を駆動する駆動方法等の種々の形態で実現することができる。
第1実施形態の指関節駆動装置の使用状態を示す斜視図である。 図1中のA−A線断面図である。 図2に示す状態から指を曲げた状態を示す断面図である。 図1に示したアクチュエーターの一例を示す説明図である。 圧電駆動装置の動作原理について示す説明図である。 制御部において第1力センサー及び第2力センサーの検出値に従って行われるアクチュエーターの動作の制御の例を示す説明図である。 制御部が実行する第1力センサー及び第2力センサーの出力に応じた制御処理について示すフローチャートである。 図6と同様に制御部において第1力センサー及び第2力センサーの検出値に従って行われるアクチュエーターの動作の制御の別の例を示す説明図である。 図7の制御フローの変形例を示す説明図である。 把持力維持状態を確認する手法について示す説明図である。 図6と同様に制御部において第1力センサー及び第2力センサーの検出値に従って行われるアクチュエーターの動作の制御の例を示す説明図である。 第2実施形態の指関節駆動装置の断面図である。 制御部において第1力センサー及び第2力センサーの検出値に従って行われるアクチュエーターの動作の制御の例を示す説明図である。 制御部が実行する第1力センサー及び第2力センサーの出力に応じた制御処理について示すフローチャートである。 図14の制御フローの変形例を示す説明図である。
以下、本発明の駆動装置として、被装着部である指に装着されて、指が屈曲あるいは伸展する動きを補助(アシスト)する指関節駆動装置を例に説明する。
A.第1実施形態:
図1は、第1実施形態の指関節駆動装置1の使用状態を示す斜視図である。図2は、図1中のA−A線断面図である。図3は、図2に示す状態から指を曲げた状態を示す断面図である。
指関節駆動装置1は、例えば事故や病気などによって指の曲げ伸ばしに支障が生じた人や、握力が低下した人、高齢のために力が弱くなった老人等の手100に装着されることを想定している。本実施形態では、指関節駆動装置1は人差し指101に装着されており、人差し指101の指関節の屈伸(すなわち、回動)を補助するために用いられる。この指関節駆動装置1は、第1ベース部2と、第1リンク部3と、第2リンク部4と、第2ベース部5とを備え、これらの部材同士が手首側から指先側に向かって順に連結されている。これらの4つの部材2〜5を、「第1部材2」、「第2部材3」、「第3部材4」、「第4部材5」とも呼ぶ。図1に示すように、指関節駆動装置1は、更に、アクチュエーター6Aと制御部10とを備えている。
第1ベース部2は、装着状態で人差し指101の基節102の手の甲105側に配置される。第1ベース部2は、外形形状が偏平なブロック状をなす部材である。また、第1ベース部2は、第1装着バンド20Aを用いて人差し指101の基節102に装着される。第1装着バンド20Aは、長さが調整可能な帯体で構成され、その各端部201がそれぞれ第1ベース部2の各側面22に固定されている。この第1装着バンド20Aは、人差し指101の基節102の手の平106側、すなわち、図1の紙面裏側に回り込んで、第1ベース部2を基節102に密着させることにより、第1ベース部2が基節102から離脱するのを防止する。
第2ベース部5は、第1ベース部2よりも指先側、すなわち、人差し指101の中節103の手の甲105側に配置される。第2ベース部5は、外形形状が偏平なブロック状をなす部材である。また、第2ベース部5は、第1ベース部2と同様に、第2装着バンド20Bを用いて人差し指101の中節103に装着される。
第1リンク部3は、第1ベース部2の指先側に設けられている。第1リンク部3は、その全長が第1ベース部2や第2ベース部5の全長よりも長い部材である。この第1リンク部3は、天板31と、天板31の両縁部からそれぞれ突出した側壁32とを有している。そして、2つの側壁32の間で第1ベース部2を挟み込んでいる。また、各側壁32と第1ベース部2の側面22との間は、回動支持部11を介して連結されている。回動支持部11は、側壁32及び第1ベース部2のうちの一方に設けられた軸(図示省略)と、他方に設けられ、軸が挿入された軸受け(図示省略)とで構成されている。また、人差し指101の基節102と中節103との間の近位指節間関節107が屈伸により回動するときの回動軸O107を想定したとき、回動支持部11の回動軸O11は、回動軸O107に平行となっている。このような構成の回動支持部11により、第1リンク部3は、第1ベース部2に対して回動軸O11回りに回動することができる。
第2リンク部4は、第1リンク部3の指先側に設けられている。第2リンク部4は、第2ベース部5に対して摺動する摺動部41と、摺動部41上から突出した突出部42とを有している。
図2、図3に示すように、第2リンク部4の摺動部41は、中空部411を有する筒状の部分であり、この中空部411を第2ベース部5のレール部53が挿通している。レール部53の全長は、摺動部41の全長よりも十分に長く設定されている。摺動部41がレール部53に案内されつつ摺動することにより、第2ベース部5は、第1ベース部2に対して相対的に接近及び離間することができる。なお、図2は、第2ベース部5が第1ベース部2に対して接近した状態、すなわち、近位指節間関節107が伸展して人差し指101を開いた状態を示している。図3は、第2ベース部5が第1ベース部2に対して離間した状態、すなわち、近位指節間関節107が屈曲して人差し指101を曲げた状態を示している。
第2リンク部4の突出部42は、第1リンク部3の2つの側壁32の間で挟み込まれており、突出部42と各側壁32との間は、回動支持部12を介して連結されている。回動支持部12は、突出部42及び側壁32のうちの一方に設けられた軸(図示省略)と、他方に設けられ、軸が挿入された軸受け(図示省略)とで構成されている。また、回動支持部12の回動軸O12は、回動軸O107に平行となっている。このような構成の回動支持部12により、第2リンク部4は、第1リンク部3と同様に、回動軸O107に平行な回動軸O12回りに回動することができる。回動軸O11及び回動軸O12がそれぞれ回動軸O107と平行であるとことにより、指関節駆動装置1で近位指節間関節107を容易に、すなわち、近位指節間関節107に無理な力が掛かるのを防止しつつ、屈伸させることができる。
第1ベース部2、第1リンク部3、第2リンク部4、第2ベース部5の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレン等のような各種樹脂材料や、アルミニウム等のような各種金属材料を用いることができる。また、装着バンド20A、20Bの構成材料としては、特に限定されず、例えば、シリコーンゴム等のような各種ゴム材料を用いることができる。
図2、3に示すように、第2ベース部5の中節103の背側の面51に第1力センサーS1が配設され、第2装着バンド20Bの中節103の腹側の面に第2力センサーS2が配設されている。すなわち、第1力センサーS1及び第2力センサーS2は、中節103を挟んで対向している。第1力センサーS1及び第2力センサーS2は、人差し指101が回動する方向に沿って対向配置されることが好ましい。具体的には、第1力センサーS1と第2力センサーS2の互いに向き合う面の中心同士を結ぶ直線Lpを想定したとき、この直線Lpが近位指節間関節107の回動軸O107に垂直で、近位指節間関節107の回動する面に平行となる位置に配置されることが好ましい。この配置が好ましい理由は、後述するように、人が人差し指101を屈伸しようとする際に、2つの力センサーS1,S2の検出値から指の屈伸動作のうちのモーメント成分を排除し、2つの力センサーS1,S2の検出値に基づいてその屈伸の意図を推定し易いからである。ただし、この配置に限定されるものではなく、第1力センサーS1が指の背に配置され、第2力センサーS2が指の腹側に配置されていればよい。
第1力センサーS1は、後述するアクチュエーター6Aにより近位指節間関節107の回動を補助する際に、第2ベース部5の面51から中節103の背側に加わる力、及び、中節103の背側から第2ベース部5の面51側へ加わる力を検出するための力覚センサーである。第2力センサーS2は、中節103の腹側から第2装着バンド20B側へ加わる力、及び、人差し指101が把持対象物(不図示)を把持した際に把持対象物から第2装着バンド20Bを介して中節103の腹側に加わる力を検出するための力覚センサーである。第1力センサーS1及び第2力センサーS2の検出値は、制御部10によるアクチュエーター6Aの動作の制御に用いられる。制御部10は第1力センサーS1及び第2力センサーS2の検出値に基づいてアクチュエーター6Aの動作状態、具体的には、第1リンク部3の回動状態を制御し、近位指節間関節(第2関節)107を屈伸させる。
図4は、図1に示したアクチュエーター6Aの一例を示す説明図である。なお、以下では、説明の都合上、図4中の紙面手前側を「表側」、その反対側を「裏側」と言う。アクチュエーター6Aは、第1リンク部3が第1ベース部2に対して回動する際に、回動支持部11の軸に力を付与する機構部である。アクチュエーター6Aは、回動支持部11の軸と同心で連結された第1ローター61と、第1ローター61を回転させる第2ローター62と、第2ローター62を回転させる第3ローター63と、第3ローター63を回転させる圧電駆動装置64と有している。第1ローター61と第2ローター62と第3ローター63は1組のギヤトレインを構成しており、圧電駆動装置64によって第3ローター63が回転すると、これに応じて第1ローター61が回転する。また、第1ローター61の回転に応じて回動支持部11の軸が回転し、これに応じて第1リンク部3が第1ベース部2に対して回転する。
圧電駆動装置64は、5つの圧電素子651を含む2組の振動構造体65と、これらの間に挿んで貼り合わされた振動板66とを有する積層体である。
振動構造体65の5つの圧電素子651は、それぞれ、圧電体と、圧電体を挟持する第1電極及び第2電極とを有している(図示省略)。なお、第1電極と第2電極のどちらか一方の電極は共通電極としてもよい。これらの圧電素子651は、制御部10(図1)に電気的に接続されている。なお、振動構造体65に含まれる圧電素子651は少なくとも1つあればよく、その数や配置は、これ以外の種々のものを採用可能である。また、振動構造体65は、振動板66の2つの面(第1面及び第2面)のうちの少なくとも一方に設けられていればよい。
圧電駆動装置64の端部には、突起部67が設けられている。圧電駆動装置64の両側面には、圧電駆動装置64を支持するための複数の支持部68が後述する振動の節に対応する位置に設けられている。これらの支持部68は、振動板66と一体的に形成されている。なお、振動板66の同一の側面から突出している複数の支持部68同士は、連結板69を介して連結されていることが好ましい。
図5は、圧電駆動装置64の動作原理について示す説明図である。圧電駆動装置64は、各圧電駆動装置64の圧電素子651に一定周期で電圧を印加したときに、圧電駆動装置64の突起部67が伸縮又は楕円運動することによって動作する。すなわち、図5(a)に示すように、互いに対角線の位置にある2つの圧電素子651を1組として、特定の周波数の電圧を印加すると、圧電駆動装置64は、屈曲して蛇行形状(S字形状)に変形し、突起部67の先端が特定の方向に往復運動するか、又は、楕円運動する。この結果、突起部67に接する第3ローター63(図4)が所定の方向に回転する。また、図5(b)に示すように、他の1組の圧電素子651に特定の周波数の電圧を印加すると、第3ローター63は逆方向に回転する。なお、圧電駆動装置64(又は振動構造体65)のこのような動作については、先行技術文献(特開2004−320979号公報、又は、対応する米国特許第7224102号)に記載されており、その開示内容は参照により組み込まれる。
このように指関節駆動装置1では、圧電駆動装置64を用いた第1リンク部3の回動を確実に行なうことができる。また、圧電駆動装置64は、指関節駆動装置1の小型化や薄型化を実現することができる。
制御部10(図1)は、予め記憶されているプログラムに基づいてアクチュエーター6Aの動作を制御するものであり、後述するように、上記第1力センサーS1及び第2力センサーS2の検出値に従ってアクチュエーター6Aの動作を制御する。この制御部10は、ボタン電池等のバッテリー(図示せず)とともに、例えば第2リンク部4に内蔵されている。なお、制御部10の構成としては、特に限定されず、例えば、専用回路として実現してもよく、或いはマイクロプロセッサーとメモリーとを有する回路構成を採用することができる。
以上説明した構成の指関節駆動装置1の動作を概略的に説明する。図2に示す状態では、指関節駆動装置1は、第1ベース部2が人差し指101の基節102に装着され、第2ベース部5が中節103に装着されている。そして、この状態からアクチュエーター6Aが第1ベース部2に対して第1リンク部3を回転させるように動作すると、図3に示すように、第1リンク部3と第2リンク部4を図中の反時計回りに回動させることができる。これにより、人差し指101の中節103は、第2ベース部5ごと図3中の右斜め下方に向かって押圧される。その結果、人差し指101の近位指節間関節107が屈曲し、人差し指101を握る方向に動かすことができる。また、図3に示す状態から第1リンク部3を時計回りに回動させると、図2に示すように、人差し指101の中節103は、第2ベース部5ごと図中の左斜め上方に向かって引っ張られる。その結果、人差し指101の近位指節間関節107が伸展し、人差し指101を開く方向に動かすことができる。なお、近位指節間関節107が屈曲(または伸展)すると、第2ベース部5が第1ベース部2に対して離間(または接近)することとなるが、前述したように第2リンク部4と第2ベース部5とが相対的に移動可能であるため、第2ベース部5の第1ベース部2に対する離間(または接近)が迅速かつ円滑に行なわれる。これにより、近位指節間関節107を容易に折り曲げることができ、人差し指101への負担が軽減される。
なお、指関節駆動装置1の装着者(使用者)は、当該指関節駆動装置1の補助を受けない人差し指101の遠位指節間関節109や、親指、中指、薬指、小指(図1参照)を、人差し指101の近位指節間関節107と独立して屈伸させることができる。
また、装着状態の指関節駆動装置1は、本実施形態では第1ベース部2が人差し指101の基節102に配置され、第2ベース部5が中節103に配置されているが、このような配置に限定されない。例えば、装着状態で、第1ベース部2が手の甲105に配置され、第2ベース部5が人差し指101の基節102に配置されていてもよい。この場合、指関節駆動装置1で中手指節関節(第3関節)108を屈伸させることができる。その他、装着状態で、第1ベース部2が人差し指101の中節103に配置され、第2ベース部5が末節104に配置されていてもよい。この場合、指関節駆動装置1で遠位指節間関節(第1関節)109を屈伸させることができる。また、装着状態で、第1ベース部2が人差し指101の中節103に配置され、第2ベース部5が第1ベース部2よりも指先と反対側に、すなわち、手首側の基節102に配置されていてもよい。この場合、本実施形態の装着状態と同様に、指関節駆動装置1で近位指節間関節107を屈伸させることができる。
また、指関節駆動装置1の手100に対する装着箇所(被装着部)は、本実施形態では人差し指101であるが、これに限定されず、例えば、親指、中指、薬指、小指であってもよい。
なお、アクチュエーター6Aは、本実施形態では第1リンク部3の回動を担うものであるが、これに限定されず、第2リンク部4の回動を担うものであってもよい。この場合も、同様に、第2リンク部4の回動を確実に行なうことができ、また、指関節駆動装置1の小型化や薄型化にも寄与する。
なお、第1ベース部(第1部材)2と、第1リンク部(第2部材)3と、第2リンク部(第3部材)4と、第2ベース部(第4部材)5と、第1装着バンド20Aと、第2装着バンド20Bとが、本発明の「装着機構」に相当する。また、第2ベース部5が本発明の「補助部」に相当し、第2装着バンド20Bが本発明の「狭持部」に相当し、第2ベース部5及び第2装着バンド20Bが本発明の「補助ユニット」に相当する。
図6は、制御部10において第1力センサーS1及び第2力センサーS2の検出値に従って行われるアクチュエーター6Aの動作の制御の例を示す説明図である。図6は、指関節駆動装置1の装着者(使用者)が、手100を握って把持対象物を把持した後、手100を開いて把持対象物を離す一連の動作における各種のパラメータの変化を示している。パラメータとしては、第1力センサーS1及び第2力センサーS2の出力(検出値)、その差の絶対値|S1−S2|、第1リンク部3の動作速度(回動速度)、及び、アクチュエーター6Aにより付与されるアシスト力(以下、「把持力」とも呼ぶ)を示している。なお、以下では、把持対象物を掴んでいない状態を「フリー(状態)」とも呼び、把持対象物を掴んでいる状態を「把持(状態)」とも呼ぶ。
図6の開始時点では、手100が何も把持していないフリーな静止の状態にあり、指関節駆動装置1の動作状態が「フリー静止状態U6」となっている。この場合、第1力センサーS1及び第2力センサーS2の出力はゼロである。実際には、これらの力センサーS1,S2には、装着時における装着バンドからの与圧が係っているが、ここでは、これらの与圧がキャリブレーションされて出力が「0」となっているものと仮定する。以下では、キャリブレーション時の与圧を基準として、与圧から加えられる力を「正の力」と呼び、与圧から減じられる力を「負の力」と呼ぶ。時刻t1において、装着者が人差し指101を曲げる方向にその動作を開始すると、第1力センサーS1及び第2力センサーS2の出力に変化が発生する。具体的には、第1力センサーS1の出力は一旦低下し、第2力センサーS2の出力は増大する。そして、時刻t2で出力差|S1−S2|が動作判定閾値Ta以上となった時点から、アクチュエーター6Aによる第1リンク部3のアシストを開始する。この時刻t2からの指関節駆動装置1の動作状態を、「フリー把握動作状態U2」と呼ぶ。このフリー把握動作状態U2では、第2力センサーS2には正の力が加わり、第1力センサーS1には負の力が加わっている。このとき、アクチュエーター6Aは、人差し指101が屈曲して手100の握りをアシストするように、出力差|S1−S2|に応じた動作速度で第1リンク部3を回動させる。
そして、時刻t3で人差し指101が把持対象物に接触すると、第2力センサーS2には把持対象物を握る度合いに応じた正の力が加わるとともに、第1力センサーS1にも中節103の背側から正の力が加わり、出力差|S1−S2|は減少する。このとき、第1リンク部3の回動速度は減少するが、これに伴って、アクチュエーター6Aによる第1リンク部3を駆動する力(トルク)が増加し、人差し指101の把持力を増強する。そして、時刻t4で第1力センサーS1の出力が把持判定閾値Tb以上となった時点から、指関節駆動装置1の動作状態は、把持した把持対象物をさらに握りしめる「把持進行状態U1」となる。このとき、アクチュエーター6Aによる第1リンク部3の動作速度は非常に小さな状態で「0」へ向けてさらに減少する状態となるが、アクチュエーター6Aによる第1リンク部3を駆動する力(トルク)がさらに増加する。そして、時刻t5で出力差|S1−S2|が動作判定閾値Ta未満となった時点から、指関節駆動装置1の動作状態は把持対象物の把持力を維持する状態となる。この状態を、「把持力維持状態U5」と呼ぶ。この状態では、第1力センサーS1と第2力センサーS2の出力がほぼ等しくなり、一定のアシスト力が指関節駆動装置1によって加えられて、把持対象物が手100によって一定の把持力で把持される。
把持力維持状態U5の最後に、装着者が手100を開く動作を開始すると、第2力センサーS2の出力が第1力センサーS1の出力よりも小さくなって減少し、時刻t6で出力差|S1−S2|が動作判定閾値Ta以上となる。ここからは、指関節駆動装置1の動作状態は、把持力維持状態U5から、手100を開いて把持対象物を手100から離す動作を開始した「把持解放動作状態U3」となる。この場合、アクチュエーター6Aによる第1リンク部3の動作速度は「0」から徐々に増加し、これに応じてアシスト力は減少していく。そして、手100の開きが大きくなって、第1力センサーS1及び第2力センサーS2の出力が小さくなり、時刻t7で第2力センサーS2の出力が把持判定閾値Tb未満となった時点から、指関節駆動装置1の動作状態は「フリー解放動作状態U4」となる。そして、時刻t8で第2力センサーS2の出力が「0」となった時点で把持対処物が実際に解放されて、手100は実際にフリーの状態となり、アシスト力は「0」となる。なお、フリー解放動作状態U4では、手100を開く動作に伴って第1力センサーS1には正の力が加わる。このとき、アクチュエーター6Aは、出力差|S1−S2|に応じた動作速度で第1リンク部3を回動させ、近位指節間関節107の回動がアシストされて人差し指101の伸展がアシストされ、手100の開きがアシストされる。
そして、装着者が手100を開く動作を止める直前に、第1力センサーS1の出力も小さくなって、時刻t9で出力差|S1−S2|が動作判定閾値Ta未満となる。このとき、指関節駆動装置1の動作状態は、装着者が手100を開く動作を停止した「フリー静止状態U6」に戻る。図6に示し駆動装置1の動作は、制御部10が、第1力センサーS1及び第2力センサーS2の出力に応じて、以下で説明する制御処理を行なうことにより実行される。
図7は、制御部10が実行する第1力センサーS1及び第2力センサーS2の出力に応じた制御処理について示すフローチャートである。この制御フローは、指関節駆動装置1の電源を起動した後、電源を遮断するまで繰り返し実行される。
まず、ステップS102において、第1力センサーS1及び第2力センサーS2の出力の値を取得し、ステップS104において、装着者の動作意志の有無を判定する。具体的には、第1力センサーS1及び第2力センサーS2の出力差|S1−S2|が動作判定閾値Ta以上であるか否かで装着者の動作意志の有無を判定する。例えば、図6の時刻t2及び時刻t6においては装着者の動作意志が有ると判定され、図6の時刻t5及び時刻t9においては装着者の動作意志が無いと判定される。なお、動作判定閾値Taの値は、誤動作を防止すること、及び、装着者の動作意志を判定できること等を考慮して、予め実験的に確認して設定される。そして、以下で説明するように、動作意志が有ると判定した場合にはステップS106〜ステップS124の処理を実行し、動作意志が無いと判定した場合にはステップS128〜ステップS132の処理を実行する。
ステップS104において動作意志が有ると判定した場合には、次に、ステップS106において、第1力センサーS1の出力と第2力センサーS2の出力とを比較して、装着者が意図した動作の方向を判定する。そして、以下で説明するように、第2力センサーS2の出力が第1力センサーS1の出力よりも大きい場合には、動作方向は手を握る方向(指を曲げる方向)と判定してステップS108〜ステップS114の処理を実行し、第2力センサーS2の出力が第1力センサーS1の出力以下の場合には、動作方向は手を開く方向(指を伸ばす方向)と判定してステップS118〜ステップS124の処理を実行する。
動作方向が手を握る方向と判定した場合、ステップS108において、第1力センサーS1の出力が把持判定閾値Tb以上であるか否か判定する。ここで、第1力センサーS1の出力が把持判定閾値Tb未満である場合、指関節駆動装置1の動作状態をフリー把握動作状態U2とし(図6参照)、ステップS110において出力差|S1−S2|に応じて手を握るための動作速度を決定する。これに対して、第1力センサーS1の出力が把持判定閾値Tb以上である場合、指関節駆動装置1の動作状態を把持進行状態U1とし(図6参照)、ステップS112において把持状態でさらに手を握るための動作速度を出力差|S1−S2|に応じて決定する。そして、ステップS114においてアクチュエーター6Aに対して決定した動作速度での手を握る動作を指示し、アクチュエーター6Aは指示された動作速度で第1リンク部3を回動させる。
一方、ステップS106において、動作方向が手を開く方向と判定した場合、ステップS118においてステップS108と同様に、第2力センサーS2の出力が把持判定閾値Tbであるか否か判定する。ここで、第2力センサーS2の出力が把持判定閾値Tb以上である場合、指関節駆動装置1の動作状態を把持解放動作状態U3とし(図6参照)、ステップS120において把持状態から手を開く動作速度を出力差|S1−S2|に応じて決定する。これに対して、第2力センサーS2の出力が把持判定閾値Tb未満である場合、指関節駆動装置1の動作状態をフリー解放動作状態U4とし(図6参照)、ステップS122においてフリーハンド状態でさらに手を開くための動作速度を出力差|S1−S2|に応じて決定する。そして、ステップS124においてステップS114と同様に、アクチュエーター6Aに対して決定した動作速度での手を開く動作を指示し、アクチュエーター6Aは指示された動作速度で第1リンク部3を回動させる。
また、ステップS104において動作意志が無いと判定した場合には、第1力センサーS1の出力が把持判定閾値Tbであるか否か判定する。ここで、第1センサーS1の出力が把持判定閾値Tb以上である場合、指関節駆動装置1の動作状態を把持力維持状態U5と判定し(図6参照)、アクチュエーター6Aに対してこの時点で発生させている駆動力での動作を維持するように指示し、アクチュエーター6Aは第1リンク部3の駆動の状態を維持する。これに対して、第1力センサーS1の出力が把持判定閾値Tb未満である場合、指関節駆動装置1の動作状態をフリー静止状態U6と判定し(図6参照)、アクチュエーター6Aに対してフリーでの静止状態を指示し、アクチュエーター6Aは第1リンク部3の駆動を停止する。
以上説明した制御フローでは、2つの力センサーS1,S2の出力の値を取得し、取得した出力値に基づく動作意志判定(手を動かす意志の有無)と動作方向判定(手を握る/開く)と把持判定(把持/フリー)とによって、指関節駆動装置1の動作状態を判定する。具体的には、指関節駆動装置1の動作状態を、把持進行状態U1とフリー把握動作状態U2と把持解放動作状態U3とフリー解放動作状態U4と把持力維持状態U5とフリー静止状態U6のうちのいずれの状態とするか判定し、指関節駆動装置1がその動作状態に応じた動作となるように、アクチュエーター6Aに第1リンク部3を駆動させる。これにより、2つの力センサーS1,S2の出力に基づいて、装着者の動作意志を検出し、これに応じて指関節駆動装置1を動作させることができ、指関節駆動装置1を装着した手100、より具体的には、人差し指101の動作をアシストすることができる。なお、上記説明からわかるように、動作判定閾値Taおよび把持判定閾値Tbが本発明の第1の閾値および第2の閾値に相当する。
図8は、図6と同様に、制御部10において第1力センサーS1及び第2力センサーS2の検出値に従って行われるアクチュエーター6Aの動作の制御の別の例を示す説明図である。上記したように、図6の例は、第1力センサーS1及び第2力センサーS2の出力が、装着時の与圧に応じた検出値をキャリブレーションして「0」の状態となっている場合で、フリー把握動作状態U2において第1力センサーS1に負の力が加わる場合を示している。これに対して、図8の例は、装着時の与圧が加わっていない状態、あるいは、装着時の与圧が小さいためにフリー把握動作状態U2において第1力センサーS1に加わる負の力が無視可能な程度に小さいため、フリー把握動作状態U2において第1力センサーS1の出力が「0」となっている状態を示している。その他については図6と同じである。
図9は、図7の制御フローの変形例を示す説明図である。この制御フローは、図7の制御フローのステップS110,S112,S120,S122,S130,S132では、それぞれ判定した動作状態に応じた動作速度を決定する処理を行なっていた。これに対して、図9の制御フローは、図7の制御フローのステップS110,S112,S120,S122,S120をステップS110b,S112b,S120b,S122b,S130b、S132bとし、それぞれ判定した動作状態に応じた動作距離を決定する処理としたものである。アクチュエーター6Aによる第1リンク部3の駆動量を決定するパラメータが動作速度ではなく動作距離としたものである。この場合にも、同様に、第1力センサーS1及び第2力センサーS2の2つの力センサーの出力に基づいて、装着者の動作意志を検出し、これに応じて指関節駆動装置1を動作させることにより、指関節駆動装置1を装着した手、より具体的には、人差し指101の動作を、例えば、図6に示したように、アシストすることができる。
なお、把持力維持状態U5において一定の把持力が維持される状態は、一定の把持力を維持するように一定の変動範囲内で変動する状態も含むものである。例えば、第1力センサーS1の出力と第2力センサーS2の出力が一定の把持力を得られる状態を基準として変動しつつ、全体として一定の把持力が維持される状態としてもよい。把持力維持状態U5においてアクチュエーター6Aによって与えられるアシスト力としては、例えば、以下のような種々の力を利用可能である。
(1)時間変化しない一定の力
(2)周期的に力が振動的に変化するが、把持状態を一定に維持することのできる力
(3)ランダムに力が振動的に変化するが、把持状態を一定に維持することのできる力
これらの力は、把持対象物を安定して把持させるためのアシストを行うという意味では、いずれもほぼ同様の作用を有する。このように、本明細書において「一定の力」という用語は、広義には、上記(1)〜(3)と同様の種々の力を含む広い意味を有する。一方、「時間変化しない一定の力」という語句は、上記(1)を含み上記(2),(3)を含まない狭義の意味を有する。なお、力の振動の幅は、例えば、±0.001N/mm以内とすることが好ましい。このような把持力維持状態U5は、以下で説明する方法に従って確認することができる。なお、力が振動的に変化する場合には、2つの力センサーS1,S2の検出値も、変化に応じて振動的に変化する。
図10は、把持力維持状態U5を確認する手法について示す説明図である。図10は、図2の断面図の指関節駆動装置1および把持対象物を模式的に示している。図10に示すように、第1力センサーS1及び第2力センサーS2と同じ力覚センサーを用いた第3力センサーS3を設けた把持対象物を利用する。第3力センサーS3の設置位置は、第2装着バンド20Bに設けられた第2力センサーS2に対向する把持対象物の面とする。そして、この把持対象物を把持することにより、把持力維持状態U5を確認することができる。
図11は、図6と同様に、制御部10において第1力センサーS1及び第2力センサーS2の検出値に従って行われるアクチュエーター6Aの動作の制御の例を示す説明図である。図11は、図6と同様の手順で、指関節駆動装置1の装着者が、手100を握って第3力センサーS3を有する把持対象物を把持した後、手100を開いて把持対象物を離す一連の動作における各種のパラメータの変化を示している。パラメータとしては、第1力センサーS1及び第2力センサーS2の出力、第2力センサーS2及び第3力センサーS3の出力、及び、第1リンク部3の動作速度(回動速度)を示している。
図11に示すように、時刻t2〜時刻t3の間のフリー把握動作状態U2では、把持対象物の第3力センサーS3の出力は「0」であるが、時刻t3で把持対象物に接触した後は、第3力センサーS3の出力は把持対象物が手100の平に握り込まれた状態に応じて急激に大きくなる。そして、時刻t4で第1力センサーS1の出力が把持判定閾値Tb以上となって把持進行状態U1となった後は、第3力センサーS3の出力は、第2装着バンド20Bを介して接している第2力センサーS2の出力と一致して大きくなる。そして、把持力維持状態U5となっている時刻t5〜時刻t6の間では、第3力センサーS3の出力は第2力センサーS2及び第1力センサーS1の出力と同じ一定の大きさを維持する。そして、時刻t6で把持解放動作状態U3となった後は、手100を開く度合いに応じて第3力センサーS3の出力は第2力センサーS2の出力に一致して減少していき、時刻t8で把持対象物が解放された時点で、「0」となる。
以上の説明からわかるように、第3力センサーS3の出力の値(検出値)を確認することにより、把持力維持状態U5の状態において指関節駆動装置1による把持力が一定の大きさを維持していることを確認することができる。
B.第2実施形態:
図12は、第2実施形態の指関節駆動装置1Bの断面図である。図12は、図2に示した第1実施形態の指関節駆動装置1のA−A線断面図に対応する。本実施形態の指関節駆動装置1Bは、第2力センサーS2が第2装着バンド20Bの中節103の腹側を向く面ではなく、中節103とは反対側の第2装着バンド20Bの面に設けられている点が、第1実施形態の指関節駆動装置1と異なっている。また、本実施形態の指関節駆動装置1Bは、第2力センサーS2の配置の違いに応じて、制御部10によって実行される制御動作が異なっている。なお、本実施形態の指関節駆動装置1Bは、その他の点については第1実施形態の指関節駆動装置1と同じである。そこで、以下では、制御部10によって実行される制御動作についてのみ説明を加える。
図13は、制御部10において第1力センサーS1及び第2力センサーS2の検出値に従って行われるアクチュエーター6Aの動作の制御の例を示す説明図である。図13は、図6と同様に、指関節駆動装置1Bの装着者が、手100を握って把持対象物を把持した後、手100を開いて把持対象物を離す一連の動作における各種のパラメータの変化を示している。パラメータとしては、第1力センサーS1及び第2力センサーS2の出力(検出値)、その差の絶対値|S2−((S1−BL)|、及び、第1リンク部3の動作速度(回動速度)を示している。
図13に示すように、まず、手100がフリーハンドな静止の状態にあり、指関節駆動装置1Bの動作状態がフリー静止状態U6となっている。この場合、第2力センサーS2には装着時の与圧は加わらないため「0」である。これに対して、第1力センサーS1には装着時の与圧が加わり、その出力値(検出値)としては例えばベース値BLのオフセットが発生する。従って、本実施形態の第2力センサーS2の配置構造の場合、フリーハンドな状態では、第2力センサーS2には力が加わらないので、第2力センサーS2の出力は「0」のままである。一方、フリーハンドな状態であっても、第1力センサーS1の出力は、装着者が手100を動かす動作に応じてベース値BLを基準として変化する。例えば、手100を握る動作は、第1力センサーS1に力が加わらない方向に働くので、第1力センサーS1の出力はベース値BLよりも減少する。一方、手100を開く動作は、第1力センサーS1に力が加わる方向に働くので、第1力センサーS1の出力はベース値BLよりも増大する。また、把持状態では、第2力センサーS2には把持対象物に押されることによる正の力が加わるとともに、第1力センサーS1にも中節103を介して力が加わる。従って、後述するように、第2力センサーS2の出力と、第1力センサーS1の出力からオフセットとしてのベース値BLを差し引いた後の第1力センサーS1の出力(以下、「第1力センサーS1の出力(S1−BL)」とも呼ぶ)と、これらの出力の差の絶対値(出力差|S2−(S1−BL)|)と、に基づいて、装着者が手100を動かす動作状態の判定を行なうとともに、指関節駆動装置1の動作状態を制御することができる。
時刻t1で装着者が把持対象物を把持するために人差し指101を曲げる方向にその動作を開始すると、第1力センサーS1及び第2力センサーS2の出力に変化が発生する。具体的には、第1力センサーS1の出力(S1−BL)が第2力センサーS2の出力(「0」)よりも小さくなる。そして、時刻t2で出力差|S2−(S1−BL)|が動作判定閾値Ta以上となった時点から、指関節駆動装置1Bの動作状態がフリー把握動作状態U2となる。このとき、アクチュエーター6Aは、人差し指101が屈曲して手100の握りをアシストするように、出力差|S2−(S1−BL)|に応じた動作速度で第1リンク部3を回動させる。
そして、時刻3で人差し指101が把持対象物に接触すると、第2力センサーS2には把持対象物を握る度合いに応じた正の力が加わるとともに、第1力センサーS1にも中節103の背側から正の力が加わり、指関節駆動装置1Bの動作状態は、フリー把握動作状態U2から把持進行状態U1となる。この場合、アクチュエーター6Aによる第1リンク部3の動作速度は減少し「0」へ向けて減少する状態となるが、出力差|S2−(S1−BL)|に応じた駆動力(トルク)が、把持対象物の把持を補助するためのアシスト力として、アクチュエーター6Aから第1リンク部3に加えられる。これにより、第1力センサーS1及び第2力センサーS2の出力は、第2力センサーS2の出力が第1力センサーS1の出力(S1−BL)よりも大きい状態を維持したまま上昇し、把持対象物を手100で握りしめる把持力を補助するためのアシスト力が増加する(図6参照)。
そして、時刻t5で出力差|S2−(S1−BL)|が動作判定閾値Ta未満となった時点から、指関節駆動装置1Bの動作状態は把持力維持状態U5となる。この状態では、第1力センサーS1の出力(S1−BL)と第2力センサーS2の出力がほぼ等しくなり、一定のアシスト力が指関節駆動装置1Bによって加えられて、把持対象物が手100によって一定の把持力で把持される。
把持力維持状態U5の最後に、装着者が手100を開く動作を開始すると、第1力センサーS1の出力(S1−BL)が第2力センサーS2の出力よりも小さくなって減少し、時刻t6で出力差|S2−(S1―BL)|が動作判定閾値Ta以上となると、指関節駆動装置1Bの動作状態は、把持力維持状態U5から把持解放動作状態U3となる。そして、手100の開きが大きくなるのに応じて第1力センサーS1及び第2力センサーS2の出力が小さくなり、第2力センサーS2の出力が「0」となった時点で、把持対処物が解放された状態となる。ここで、出力差|S2−(S1−BL)|が動作判定閾値Ta以上である場合には、図13に示すように、指関節駆動装置1Bの動作状態はフリー解放動作状態U4となる。フリー解放動作状態U4では、第1力センサーS1にはベース値BLよりも大きな正の力が加わり、第2力センサーS2は「0」の状態となる。このとき、アクチュエーター6Aは、出力差|S2−(S1−Bl)|に応じた動作速度で第1リンク部3を回動させ、近位指節間関節107の回動がアシストされて人差し指101の伸展がアシストされ、手100の開きがアシストされる。
そして、装着者が手100を開く動作を止める直前に、第1力センサーS1の出力も小さくなって、出力差|S2−(S1−BL)|が動作判定閾値Ta未満となる。このとき、指関節駆動装置1Bの動作状態はフリー静止状態U6に戻る。図13に示し駆動装置1Bの動作は、制御部10が、第1力センサーS1及び第2力センサーS2の出力に応じて、以下で説明する制御処理を行なうことにより実行される。
図14は、制御部10が実行する第1力センサーS1及び第2力センサーS2の出力に応じた制御処理について示すフローチャートである。この制御フローは、指関節駆動装置1Bの電源を起動した後、電源を遮断して動作を停止するまで繰り返し実行される。この制御フローは、図7に示した制御フローのステップS104〜S108,S118,S128を、ステップS204〜S212に置き換えたものであり、ステップS102,S110〜S114,S120〜S124,S130,S132の各処理は同じである。
ステップS102において第1力センサーS1及び第2力センサーS2の出力の値を取得後、ステップS204において把持状態か否かを判定する。具体的には、取得した第2力センサーS2の出力値が「0」より大きいか否かで判定する。なお、「0」が把持判定閾値Tbに相当する。例えば、図13の時刻t3以前では第2力センサーS2の出力値は「0」であるので、把持状態ではないと判定し、時刻t3から時刻t7以前では第2力センサーS2の出力は「0」より大きいので把持状態と判定する。
把持状態と判定した場合、ステップS206において、装着者の動作意志の有無を判定する。具体的には、出力差|S2−(S1−BL)|が動作判定閾値Ta以上であるか否かで判定する。例えば、図13の時刻t2〜時刻t5、及び、時刻t6〜時刻t8においては装着者の動作意志が有ると判定される。また、時刻t5〜時刻t6においては装着者の動作意志が無いと判定される。
把持状態ではない(非把持状態(フリーハンド状態))と判定した場合、ステップS206と同様にステップS210において、装着者の動作意志の有無を判定する。なお、ステップS210では、把持状態ではなく、第2力センサーS2の出力は「0」であるので、実際には、ベース値BLと第1力センサーS1の出力の出力差|S1−BL|が動作判定閾値Ta以上であるか否かで装着者の動作意志が判定される。例えば、図13の時刻t2〜t3、及び、時刻t8〜時刻t9においは装着者の動作意志が有ると判定される。また、時刻t1以前及び時刻t9以降においては装着者の動作意志が無いと判定される。
ステップS206において把持状態で動作意志有りと判定した場合、ステップS208において、第2力センサーS2の出力と第1力センサーS1の出力(S1−BL)とを比較して、装着者が意図した動作の方向を判定する。第2力センサーS2の出力が第1力センサーS1の出力(S1−BL)よりも大きい場合には、動作方向は手を握る方向(指を曲げる方向)と判定し、指関節駆動装置1Bの動作状態を把持進行状態U1として(図13参照)、ステップS112において出力差|S2−(S1−BL)|に応じて把持状態でさらに手を握るための動作速度を決定する。そして、ステップS114においてアクチュエーター6Aに対して決定した動作速度での手を握る動作を指示し、アクチュエーター6Aは指示された動作速度で第1リンク部3を回動させる。一方、第2力センサーS2の出力が第1力センサーS1の出力(S1−BL)以下の場合には、動作方向は手を開く方向(指を伸ばす方向)と判定し、指関節駆動装置1Bの動作状態を把持解放動作状態U3として(図13参照)、ステップS120において出力差|S2−(S1−BL)|に応じて把持状態から手を開く動作速度を決定する。そして、ステップS124においてステップS114と同様に、アクチュエーター6Aに対して決定した動作速度での手を開く動作を指示し、アクチュエーター6Aは指示された動作速度で第1リンク部3を回動させる。
一方、ステップS206において把持状態で動作意志無と判定した場合、指関節駆動装置1Bの動作状態を把持力維持状態U5として(図13参照)、ステップS130において、アクチュエーター6Aに対してこの時点で発生させている駆動力での動作を維持するように指示し、アクチュエーター6Aは第1リンク部3の駆動の状態を維持する。
また、ステップS210において非把持状態(フリーハンド状態)で動作意志有と判定した場合、ステップS212において、ステップS208と同様に装着者が意図した動作の方向を判定する。第2力センサーS2の出力が第1力センサーS1の出力(S1−BL)よりも大きい場合には、動作方向は手を握る方向と判定し、指関節駆動装置1Bの動作状態をフリー把握動作状態U2として(図13参照)、ステップS110において出力差|S2−(S1−BL)|に応じて手を握るための動作速度を決定する。そして、ステップS114においてアクチュエーター6Aに対して決定した動作速度での手を握る動作を指示し、アクチュエーター6Aは第1リンク部3を回動させる。一方、第2力センサーS2の出力が第1力センサーS1の出力(S1−BL)以下の場合には、動作方向は手を開く方向と判定し、指関節駆動装置1Bの動作状態をフリー解放動作状態U4として(図13参照)、ステップS122において出力差|S2−(S1−BL)|に応じてフリーハンド状態でさらに手を開く動作速度を決定する。そして、ステップS124においてステップS114と同様に、アクチュエーター6Aに対して決定した動作速度での手を開く動作を指示し、アクチュエーター6Aは第1リンク部3を回動させる。
一方、ステップS210において非把持状態(フリーハンド状態)で動作意志無と判定した場合、指関節駆動装置1Bの動作状態をフリー静止状態U6として(図13参照)、ステップS132において、アクチュエーター6Aに対してフリーでの静止状態を指示し、アクチュエーター6Aは第1リンク部3の駆動を停止する。
以上説明した本実施形態においても、第1力センサーS1及び第2力センサーS2の2つの力センサーの出力に基づいて、装着者の動作意志を検出し、これに応じて指関節駆動装置1Bを動作させることにより、指関節駆動装置1Bを装着した手100、より具体的には、人差し指101の動作を、例えば、図13に示したようにアシストすることができる。
図15は、図14の制御フローの変形例を示す説明図である。この制御フローは、図14の制御フローのステップS110,S112,S114,S120,S122,S124,S130,S132を、図9の制御フローと同様に、ステップS110b,S112b,S114b,S120b,S122b,S124b,S130b,S132bとし、それぞれ判定した動作状態に応じた動作距離を決定し、決定した動作距離に応じてアクチュエーター6Aを動作させるものである。アクチュエーター6Aによる第1リンク部3の駆動量を決定するパラメータが動作速度ではなく動作距離としただけであり、第1力センサーS1及び第2力センサーS2の2つの力センサーの出力に基づいて、装着者の動作意志を検出し、これに応じて指関節駆動装置1Bを動作させることにより、指関節駆動装置1Bを装着した手100、より具体的には、人差し指101の動作を、例えば、図13に示したようにアシストすることができる。
また、本実施形態の把持力維持状態U5においても、第1実施形態と同様に、第3力センサーS3を設けた把持対象物を利用し、第3力センサーS3の出力の値(検出値)を確認することにより、指関節駆動装置1Bによる把持力が一定の大きさを維持していることを確認することができる(図12、図13参照)。
また、第1力センサーS1の出力(S1−BL)を第1力センサーS1の出力とすれば、本実施形態において図7、9に示した制御フローを適用することができる。
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
以上、本発明の駆動装置として指関節駆動装置を例に説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、指関節駆動装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。上記実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
C2.変形例2:
アクチュエーター6Aは、上記実施形態では第1リンク部3の回動を担うことができるものであるが、第2ベース部5の第1ベース部2に対する接近及び離間駆動を担うようにしてもよい。また、アクチュエーター6Aは、アクチュエーターとして圧電駆動装置を利用した構成を例に説明したが、これ以外の任意のアクチュエーターを利用することが可能である。例えば、一般的な小型モーターや電磁アクチュエーター等を利用することも可能である。また、ワイヤーとワイヤーの張力を変化させるテンショナーとから構成されるアクチュエーターや、ホースとホース内の油圧や空気圧を変化させるポンプとから構成されるアクチュエーター等を利用することも可能である。
C3.変形例3:
上記した実施形態は人の手の指の関節の動きを補助する駆動装置(指関節駆動装置)を例に説明したが、これに限定されるものではなく、人の足の指、肘、手首、膝、首、腰、等の他の生体部位の動きを補助する駆動装置においても適用可能である。また、人のみならず動物などの生体部位や、ロボット等の生体以外のものの動きを補助する駆動装置にも適用可能である。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1、1B……指関節駆動装置 2……第1ベース部(第1部材) 21……面 22……側面 3……第1リンク部(第2部材) 31……天板 32……側壁 4……第2リンク部(第3部材) 41……摺動部 411……中空部 42……突出部 5……第2ベース部(第4部材) 51……面 52……側面 53……レール部 6A……アクチュエーター 61……第1ローター 62……第2ローター 63……第3ローター 64……圧電駆動装置 65……振動構造体 651……圧電素子 66……振動板 67……突起部 68……支持部 69……連結板 10……制御部 11、12……回動支持部 20A、20B……装着バンド 201……端部 100……手 101……人差し指 102……基節 103……中節 104……末節 105……手の甲 106……手の平 107……近位指節間関節(第2関節) 108……中手指節関節(第3関節) 109……遠位指節間関節(第1関節) O11、O12、O107……回動軸

Claims (10)

  1. 被装着部に装着される装着機構と、
    前記装着機構を駆動するアクチュエーターと、
    前記装着機構に設けられ、力を検出する第1力センサー及び第2力センサーと、
    を備え、
    前記第1力センサー及び前記第2力センサーは、前記第1力センサーから得られる第1検出値と前記第2力センサーから得られる第2検出値とが、前記被装着部の動きに応じて変化する位置に設けられており、
    前記アクチュエーターは、
    前記第1検出値と前記第2検出値との差が予め定めた第1の閾値よりも小さく、かつ、前記第1検出値または前記第2検出値が予め定めた第2の閾値よりも大きい場合には、前記第2検出値が一定状態となるように前記装着機構を駆動する
    ことを特徴とする駆動装置。
  2. 請求項1に記載の駆動装置であって、
    前記アクチュエーターは、前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値以上の場合には、前記第1検出値または前記第2検出値に基づいて前記装着機構を駆動する
    ことを特徴とする駆動装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の駆動装置であって、
    前記被装着部は指であり、
    前記第1力センサーは前記指の背側に配置され、
    前記第2力センサーは前記指の腹側に配置される
    ことを特徴とする駆動装置。
  4. 請求項3に記載の駆動装置であって、
    前記第1力センサーと前記第2力センサーとは、前記指が回動する方向に沿って対向配置されている
    ことを特徴とする駆動装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の駆動装置であって、
    前記装着機構は、前記指の背側に配置される補助部と、前記補助部に固定されて、前記指の腹側を覆うように挟持する挟持部と、を含む少なくとも一つの補助ユニットを有し、
    前記第1力センサーは前記補助部の前記指の背側の面に配置されており、
    前記第2力センサーは前記挟持部の前記指の腹側の面に配置されており、
    前記駆動装置は、さらに、前記アクチュエーターの動作を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、
    a)前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値未満で、かつ、前記第1検出値または前記第2検出値が前記第2の閾値よりも小さい場合は、前記指を含む手が把持対象物を把持せずに静止するフリー静止状態と判定し、
    b)前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値未満で、かつ、前記第1検出値または前記第2検出値が前記第2の閾値以上の場合は、前記手が前記把持対象物を一定の把持力で把持する把持力維持状態と判定し、
    c)前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値以上で、かつ、前記第2検出値が前記第1検出値よりも大きく、かつ、前記第1検出値が前記第2の閾値未満の場合は、前記手が前記把持対象物を把持しない状態から前記手を握るフリー把握動作状態と判定し、
    d)前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値以上で、かつ、前記第2検出値が前記第1検出値よりも大きく、かつ、前記第1検出値が前記第2の閾値以上の場合は、前記手が前記把持対象物を把持した状態から前記手を握る把持進行状態と判定し、
    e)前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値以上で、かつ、前記第2検出値が前記第1検出値以下で、かつ、前記第2検出値が前記第2の閾値以上の場合は、前記手が前記把持対象物を把持した状態から前記手を開く把持解放動作状態と判定し、
    f)前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値以上で、かつ、前記第2検出値が前記第1検出値以下で、かつ、前記第2検出値が前記第2の閾値未満の場合は、前記手が前記把持対象物を把持しない状態から前記手を開くフリー解放動作状態と判定する
    ことを特徴とする駆動装置。
  6. 請求項3または請求項4に記載の駆動装置であって、
    前記装着機構は、前記指の背側に配置される補助部と、前記補助部に固定されて、前記指の腹側を覆うように挟持する挟持部と、を含む少なくとも一つの補助ユニットを有し、
    前記第1力センサーは前記補助部の前記指の背側の面に配置されており、
    前記第2力センサーは前記挟持部の前記指の腹側とは反対側の面に配置されており、
    前記第1検出値は前記装着機構を前記指に装着することにより発生する装着与圧に応じたオフセット値を差し引いた値であり、
    前記駆動装置は、さらに、前記アクチュエーターの動作を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、
    a)前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値未満で、かつ、前記第2検出値が前記第2の閾値以下の場合は、前記指を含む手が把持対象物を把持せずに静止するフリー静止状態と判定し、
    b)前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値未満で、かつ、前記第2検出値が前記第2の閾値以上の場合は、前記手が前記把持対象物を一定の把持力で把持する把持力維持状態と判定し、
    c)前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値以上で、かつ、前記第2検出値が前記第2の閾値以下で、かつ、前記第1検出値が前記第2検出値未満の場合は、前記手が前記把持対象物を把持しない状態から前記手を握るフリー把握動作状態と判定し、
    d)前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値以上で、かつ、前記第2検出値が前記第2の閾値よりも大きく、かつ、前記第1検出値が前記第2検出値未満の場合は、前記手が前記把持対象物を把持した状態から前記手を握る把持進行状態と判定し、
    e)前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値以上で、かつ、前記第2検出値が前記第2の閾値よりも大きく、かつ、前記第1検出値が前記第2検出値以上の場合は、前記手が前記把持対象物を把持した状態から前記手を開く把持解放動作状態と判定し、
    f)前記第1検出値と前記第2検出値との差が前記第1の閾値以上で、かつ、前記第2検出値が前記第2の閾値以下で、かつ、前記第1検出値が前記第2検出値以上の場合は、前記手が前記把持対象物を把持しない状態から前記手を開くフリー解放動作状態と判定する
    ことを特徴とする駆動装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載の駆動装置であって、
    前記制御部は、判定した動作状態に基づいて前記アクチュエーターによる前記装着機構の駆動状態を切り替える
    ことを特徴とする駆動装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の駆動装置であって、
    前記アクチュエーターは、前記装着機構を駆動する駆動力を発生する圧電駆動装置を含み、
    前記圧電駆動装置は、
    第1面及び第2面を有する振動板と、前記振動板の前記第1面及び第2面のうちの少なくとも一方の面に配置された振動構造体と、を有し、
    前記振動構造体は、圧電体と、前記圧電体を挟持する第1電極及び第2電極とを有する、
    ことを特徴とする駆動装置。
  9. 被装着部に装着される装着機構と、
    前記装着機構を駆動するアクチュエーターと、
    前記装着機構に設けられ、力を検出する第1力センサー及び第2力センサーと、
    を備え、
    前記第1力センサー及び前記第2力センサーは、前記第1力センサーから得られる第1検出値と前記第2力センサーから得られる第2検出値とが、前記被装着部の動きに応じて変化する位置に設けられており、
    前記アクチュエーターは、
    前記第1検出値と前記第2検出値との差が予め定めた第1の閾値よりも小さく、かつ、前記第1検出値または前記第2検出値が予め定めた第2の閾値よりも大きい状態で、力を検出する第3力センサーが設けられた物体に対して前記被装着部が接触している場合には、前記第2検出値および前記第3検出値が一定状態となるように前記装着機構を駆動する
    ことを特徴とする駆動装置。
  10. 駆動装置の駆動方法であって、
    前記駆動装置は、
    被装着部に装着される装着機構と、
    前記装着機構を駆動するアクチュエーターと、
    前記装着機構に設けられ、力を検出する第1力センサー及び第2力センサーと、
    を備え、
    前記第1力センサー及び前記第2力センサーは、前記第1力センサーから得られる第1検出値と前記第2力センサーから得られる第2検出値とが、前記被装着部の動きに応じて変化する位置に設けられており、
    前記第1検出値と前記第2検出値との差が予め定めた第1の閾値よりも小さく、かつ、前記第1検出値または前記第2検出値が予め定めた第2の閾値よりも大きい場合には、前記第2検出値が一定状態となるように前記装着機構を駆動する
    ことを特徴とする駆動方法。
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