JP2016082022A - 回路モジュール - Google Patents

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繁生 櫻井
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洋平 市川
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哲夫 佐治
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Abstract

【課題】高密度な実装が可能であり、かつ安価で薄型化が可能な回路モジュールを提供する。【解決手段】本発明の一形態に係る回路モジュールは、第1の配線基板と、第2の配線基板とを具備する。上記第1の配線基板は、厚み方向に形成された開口部を有する。上記第2の配線基板は、キャビティが形成された金属製のコア材を有し、上記第1の配線基板に実装され、かつ上記開口部内に少なくとも一部が配置される。【選択図】図2

Description

本発明は、第1の配線基板に第2の配線基板が実装された回路モジュールに関する。
近年、電子機器の小型化に伴い、配線基板に多様な実装部品を高密度に実装できる構成が求められている。例えば、特許文献1には、多層配線基板内に金属製のコア部材が設けられた部品内蔵基板が記載されている。当該コア部材は、内蔵部品のシールドパターンとして機能することから、他の内蔵部品との間の電磁的な障害を防止することができる。このため、複数の実装部品を内蔵することが可能となる。
また一方、特許文献2には、マザー基板とモジュール基板を積層させた回路モジュールが記載されている。当該回路モジュールは、マザー基板上のみならず、当該モジュール基板にも複数のモジュール部品が搭載され得る。
特開2004−200201号公報 特開2012−151303号公報
しかしながら、特許文献1に記載の部品内蔵基板は、金属製のコア材を用いるため、一般の配線基板と比較して高価だった。このため、マザー基板のような比較的大きな基板に適用することは難しかった。
また、特許文献2に記載の回路モジュールは、全体的に厚くなり、小型化の要請に十分応えることができなかった。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、高密度な実装が可能であり、かつ安価で薄型化が可能な回路モジュールを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る回路モジュールは、第1の配線基板と、第2の配線基板とを具備する。
上記第1の配線基板は、厚み方向に形成された開口部を有する。
上記第2の配線基板は、キャビティが形成された金属製のコア材を有し、上記第1の配線基板に実装され、かつ上記開口部内に少なくとも一部が配置される。
上記構成によれば、第2の配線基板がコア材を有するため、必要に応じてキャビティ内にも電子部品を内蔵させることができ、第2の配線基板に電子部品を高密度に実装することができる。一方で、第1の配線基板全体にコア材を設ける必要がなく、回路モジュールとして安価な構成にすることができる。さらに、第1の配線基板に形成された開口部に第2の配線基板の一部が配置されることから、全体を薄く構成することができる。
上記開口部は、上記第1の配線基板を貫通して形成されてもよい。
これにより、開口部内に第2の配線基板のより多くの部分を配置することができ、全体をより薄く構成することができる。
例えば、上記第2の配線基板は、
上記開口部内に配置された絶縁層と、
上記絶縁層に隣接して形成され、上記絶縁層から上記厚み方向と直交する方向に突出する配線層と
を有し、上記配線層を介して上記第1の配線基板に実装されてもよい。
これにより、第2の配線基板の基板本体部分を開口部内に配置することができ、薄型化を容易にすることができる。
より具体的には、上記配線層は、上記第2の配線基板の表層配線層であり、
上記第2の配線基板は、上記表層配線層の上記絶縁層と隣接する面のうち、上記絶縁層から露出する領域を介して上記第1の配線基板に実装されてもよい。
これにより、第2の配線基板の上記基板本体のより多くの部分を開口部内に配置することができ、全体をより薄く構成することができる。
また例えば、上記第2の配線基板は、上記第1の配線基板の表層配線層を介して上記第1の配線基板に実装されてもよい。
これにより、第2の配線基板の第1の配線基板への実装を、表層配線層を用いて容易に行うことができる。
あるいは、上記第1の配線基板は、上記開口部の内周面から一部が露出された内部配線層をさらに有し、
上記第2の配線基板は、上記内部配線層を介して上記第1の配線基板に実装されてもよい。
内部配線層を用いて実装を行うことで、回路モジュール全体を薄くするための調整が容易になる。
より具体的には、上記内部配線層に隣接して形成された絶縁層をさらに有し、
上記内部配線層は、上記隣接する絶縁層から、上記開口部内へ上記厚み方向と直交する方向に突出してもよい。
また、上記第2の配線基板は、第1の主面と、上記第1の主面に実装された第1の実装部品とをさらに有し、
上記回路モジュールは、
上記第1の実装部品を少なくとも被覆するシールド部をさらに具備してもよい。
これにより、第1の実装部品に関する電磁波に起因する障害を防止し、より高密度に電子部品を実装させることができる。
この場合、上記第1の主面は、上記開口部の開口方向に法線方向を有し、
上記第1の配線基板は、上記開口方向に法線方向を有する第2の主面と、上記第2の主面に実装された第2の実装部品とをさらに有し、
上記シールド部は、上記第1の実装部品と上記第2の実装部品とを被覆してもよい。
これにより、第1の配線基板及び第2の配線基板で異なるシールドを設ける必要がなくなり、製造工程を簡略化することができるとともに、コストを低減することができる。
本発明の第1の実施形態に係る回路モジュールを示す概略平面図である。 図1のA−A方向(Y軸方向)から見た断面図である。 第2の配線基板を示す図2の拡大断面図である。 図2の拡大断面図であり、第1の配線基板と第2の配線基板との接続態様を示す。 本実施形態の比較例に係る回路モジュールを示すY軸方向から見た断面図である。 本実施形態の他の比較例に係る回路モジュールを示すY軸方向から見た断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る回路モジュールを示すY軸方向から見た断面図である。 図7の拡大断面図であり、第1の配線基板と第2の配線基板との接続態様を示す。 本発明の第3の実施形態に係る回路モジュールを示すY軸方向から見た断面図である。 図9の拡大断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る回路モジュールを示すY軸方向から見た断面図である。 上記第4の実施形態の変形例に係る回路モジュールを示すY軸方向から見た断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、図中のX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は、それぞれ相互に直交する3軸方向を示し、Z軸方向は回路モジュールの厚み方向(上下方向)、X軸方向及びY軸方向はいずれも回路モジュールの平面方向を示す。
<第1の実施形態>
[回路モジュールの構成]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る回路モジュールを示す概略平面図であり、図2は図1のA−A方向(Y軸方向)から見た断面図である。これらの図に示すように、回路モジュール100は、第1の配線基板10と、第2の配線基板20と、シールド部30とを備える。
図1に示すように、回路モジュール100は、複数の第2の配線基板20を有してもよく、これらの第2の配線基板20は第1の配線基板10の所定位置に実装される。図1において、シールド部30及び後述する実装部品14等は省略している。以下の説明では、複数の第2の配線基板20のうちの一つの第2の配線基板20について説明する。
(第1の配線基板)
図2に示すように、第1の配線基板10は多層配線基板であり、配線層と絶縁層とが交互に積層された積層構造を有する。すなわち第1の配線基板10は、上面(第2の主面)10aと、下面10bと、複数の配線層111,112,113,114と、複数の絶縁層121,122,123と、ソルダレジスト層124,125とを有する。なお、配線層及び絶縁層の総数は、これに限定されない。第1の配線基板10は、いわゆるマザー基板として構成され、図示しない電子機器等に搭載されることが可能に構成される。なお、図2では説明のため、図1よりも第2の配線基板20を大きく記載している。
配線層111は、表層配線層であり、ソルダレジスト層124とともに上面10aを構成する。配線層112は、絶縁層121を挟んで配線層111に対向して配設され、配線層113は、絶縁層122を挟んで配線層112に対向して配設される。配線層114は、絶縁層123を挟んで配線層113に対向して配設された表層配線層であり、ソルダレジスト層125とともに下面10bを構成する。各配線層111〜114は、それぞれ、第1の配線基板10の回路構成に基づいて所定形状にパターニングされる。例えば配線層111のうち、後述する開口部13周囲の領域は、ソルダレジスト層124から露出され、第2の配線基板20との電気的な接続が可能に構成されている。
さらに、第1の配線基板10は、開口部13を有する。開口部13は、Z軸方向に形成され、本実施形態において、第1の配線基板10を貫通して形成される。開口部13のZ軸方向から見た平面形状は、矩形状でもよいし、円形状や楕円形状であってもよい。開口部13は、例えば、機械加工等によって形成されるが、これに限定されない。開口部13の内周面13aには、例えば配線層111〜114の一部が露出され得る。開口部13には、第2の配線基板20の一部が配置される。
第1の配線基板10は、さらに、上面10a上に実装された複数の実装部品(第2の実装部品)14を有していてもよい。これらの実装部品14の種類は特に限定されないが、例えば抵抗、フィルタ等の電子部品であってもよい。
(第2の配線基板)
図3は、第2の配線基板20を示す拡大断面図である。第2の配線基板20は、第1の配線基板10と同様に多層配線基板であり、かつ後述するコア材231を有する部品内蔵基板である。すなわち第2の配線基板20は、上面(第1の主面)20aと、下面20bと、複数の配線層211,212,213,214と、複数の絶縁層221,222,223,224と、ソルダレジスト層225,226と、コア層23とを有する。
配線層211は、表層配線層であり、ソルダレジスト層225とともに上面20aを構成する。配線層212は、絶縁層221を挟んで配線層211に対向して配設される。配線層213は、絶縁層222、コア層23、及び絶縁層223を挟んで配線層212に対向して配設される。配線層214は、絶縁層224を挟んで配線層213に対向して配設された表層配線層であり、ソルダレジスト層226とともに下面20bを構成する。各配線層211,212,213,214は、それぞれ、第2の配線基板20の回路構成に基づいて所定形状にパターニングされる。また、第2の配線基板20は、後述する内蔵部品233と配線層212とを接続する層間ビア215を有していてもよい。
本実施形態において、表層配線層211は、隣接する絶縁層221からZ軸方向と直交するX軸方向に突出している。一方、配線層211に隣接して隣接する絶縁層221と、絶縁層221の下面に積層された各配線層212〜214及び絶縁層222〜224は、いずれも、開口部13内に配置されており、Z軸方向から見た断面について、開口部13の断面積よりも小さい断面積で構成される。
コア層23は、コア材231と、コア材231に形成されたキャビティ232と、内蔵部品233とを有する。コア材231は、本実施形態において例えば銅や銅合金を含む金属材料で構成され、第2の配線基板20と略同一の平面形状を有する。コア材231は、第2の配線基板20の剛性を向上させるとともに、後述する電磁障害の抑制や、放熱性の向上といった作用を有する。
2つのキャビティ232は、コア材231に形成され、内蔵部品233を収容する。キャビティ232各々には、同図に示すように1つの内蔵部品233が収容されていてもよいし、複数の内蔵部品233が収容されていてもよい。キャビティ232は、コア材231を貫通していてもよいし、貫通しなくてもよい。
各内蔵部品233は、例えばコンデンサ、インダクタ、抵抗、水晶振動子、デュプレクサ、フィルタ、パワーアンプ、集積回路(IC)等の実装部品であり、それぞれ同一種類の部品であっても、異なる種類の部品であってもよい。さらに、内蔵部品233の厚みも特に限定されず、キャビティ232の深さと同程度の厚みであってもよいし、当該深さよりも小さい厚みであってもよい。内蔵部品233がコア材231に取り囲まれて収容されることで、内蔵部品233間や内蔵部品233と実装部品24との間における電磁波に起因する障害(電磁障害)を抑制することが可能となる。また、内蔵部品233は、キャビティ232内において図示しない絶縁性樹脂に被覆されていてもよい。
第2の配線基板20は、さらに、2つの実装部品241及び実装部品242を備える。2つの実装部品241は、いずれも「第1の実装部品」として機能し、上面20aに実装される。実装部品241は、集積回路(IC)、コンデンサ、インダクタ、抵抗、水晶振動子、デュプレクサ、フィルタ、パワーアンプ等の電子部品であってもよい。一方実装部品242は、下面20bに実装され、抵抗、フィルタ等の電子部品であってもよい。実装部品241,242の実装方法は、例えばリフロー方式による半田付けを適用することができる。
図4は、図2の拡大断面図であり、第1の配線基板10と第2の配線基板20との接続態様を示す。同図に示すように、第2の配線基板20は、第1の配線基板10に実装されており、本実施形態において、表層配線層211及び第1の配線基板10の表層配線層111を介して実装される。これにより、第2の配線基板20は、開口部13内に一部が配置され得る。
図4に示すように、第2の配線基板20は、外周面に段差が形成され、配線層211の絶縁層221と隣接する面のうち、絶縁層221から露出する領域211sを介して第1の配線基板10の配線層111に実装され得る。当該段差は、例えば機械加工等によって形成される。接続方法は特に限定されないが、例えばリフロー方式による半田付けを適用することができる。図2及び図4中の符号216は、半田ボールを示す。
(シールド部)
図2及び図3を参照し、シールド部30は、実装部品241を被覆し、実装部品241に関する電磁的な障害を防止する。シールド部30は、封止体31と、シールド膜32とを有し、第2の配線基板20に接続される。
封止体31は、上面20a上に形成され、実装部品241を被覆する。封止体31は、本実施形態において、エポキシ樹脂等の絶縁性樹脂により形成され得る。当該絶縁性樹脂には、シリカやアルミナ等のフィラが添加されていてもよい。
シールド膜32は、上面20aと接続され、封止体31を被覆する。シールド膜32は、AgやCu等の導電性粒子を含有するエポキシ樹脂等の導電性樹脂で形成される。シールド膜32は、配線層211と接続され、グランド電位に維持され得る。これにより、より安定したシールド効果を得ることができる。
[回路モジュールの作用効果]
図5は、本実施形態の比較例に係る回路モジュールを示すY軸方向から見た断面図である。同図に示すように、回路モジュール500は、金属製のコア材501を有する比較的大型の多層配線基板で構成される。コア材501には、キャビティ502が形成され、キャビティ502内には、内蔵部品503が収容される。また、回路モジュール500は、上面500aに実装部品504が、下面500bに実装部品505が実装される。
回路モジュール500によれば、大きいコア材501を準備する必要があり、コストの点で大きな問題があった。すなわち、大型の配線基板の場合、回路構成が比較的簡易な領域も多く、このような領域にはコア材501のシールド機能や放熱機能といった機能が不要となるため、材料コストに対する利益が得られにくい構造となっていた。また、回路モジュール500が重くなり、取り扱いや搬送、電子機器への搭載にも問題があった。
図6は、本実施形態の他の比較例に係る回路モジュールを示すY軸方向から見た断面図である。同図に示すように、回路モジュール600は、比較的簡易な構成の第1の配線基板601上に、コア材603を有する第2の配線基板602が実装される。より具体的には、第1の配線基板601は開口部を有さず、第2の配線基板602は下面602bを介して第1の配線基板601の上面601aに実装されている。コア材603には、内蔵部品605を収容するキャビティ604が形成される。第2の配線基板602の上面602aには、実装部品607が実装されるとともに、実装部品607を被覆するシールドケース608が配設されている。第1の配線基板601の上面601aには、実装部品606が実装される。
回路モジュール600は、小型の第2の配線基板602にのみコア材603を用いているため、回路モジュール500よりも低コストで製造することができる。一方で、回路モジュール600は、第2の配線基板602が第1の配線基板601上に積層され、さらにその第2の配線基板602上に実装部品607及びシールドケース608が実装されることになるため、回路モジュール600全体が厚くならざるを得なかった。
そこで、図2に示す回路モジュール100は、比較例に係る回路モジュール500のように全体にコア材を配置しておらず、第2の配線基板200のみにコア材231(図3参照)が設けられている。これにより、回路モジュール100全体の材料コストを低減することができる。さらに、回路モジュール100は、比較例に係る回路モジュール600とは異なり、第1の配線基板10の開口部13内に第2の配線基板20の一部が配置されているため、回路モジュール100全体を薄く構成することができる。これにより、本実施形態によれば、必要に応じて高密度な実装が可能であり、かつ安価で薄型化が可能な回路モジュール100を提供することができる。
さらに回路モジュール100は、第2の配線基板20の表層配線層211の絶縁層221と隣接する面のうち、絶縁層221から露出する領域211sを介して、第2の配線基板20が第1の配線基板10に実装される(図4参照)。これにより、第2の配線基板20における絶縁層221より下部の領域の大部分を開口部13内に配置することができ、より回路モジュール100の薄型化を実現することができる。
<第2の実施形態>
[回路モジュールの構成]
図7は、本発明の第2の実施形態に係る回路モジュールを示すY軸方向から見た断面図である。回路モジュール200は、第1の配線基板40と、第2の配線基板20と、シールド部30とを備える。回路モジュール200は、第1の配線基板40の構成と、第1の配線基板40及び第2の配線基板20の接続態様が第1の実施形態と異なる。なお、以下の説明において、上述の第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第1の配線基板40は、マザー基板として構成された多層配線基板であり、配線層と絶縁層とが交互に積層された積層構造を有する。すなわち第1の配線基板40は、上面(第2の主面)40aと、下面40bと、複数の配線層411,412,413,414と、複数の絶縁層421,422,423と、ソルダレジスト層424,425とを有する。第1の配線基板40は、上面40a及び下面40b上に配設された複数の実装部品44を有していてもよい。これらの実装部品44の種類は、特に限定されない。
配線層411は、表層配線層であり、ソルダレジスト層424とともに上面40aを構成する。配線層412は、絶縁層421を挟んで配線層411に対向して配設され、配線層413は、絶縁層422を挟んで配線層412に対向して配設される。配線層414は、絶縁層423を挟んで配線層413に対向して配設された表層配線層であり、ソルダレジスト層425とともに下面40bを構成する。すなわち、配線層412,413が第1の配線基板40の内部配線層として構成される。各配線層411〜414は、それぞれ、第1の配線基板40の回路構成に基づいて所定形状にパターニングされる。
第1の配線基板40は、開口部43を有する。開口部43は、Z軸方向に形成され、本実施形態において、第1の配線基板40を貫通して形成される。開口部43の内周面43aには、例えば配線層411〜414各々の一部が露出され得る。開口部43内には、第2の配線基板20の一部が配置される。
図8は、図7の拡大断面図であり、第1の配線基板40と第2の配線基板20との接続態様を示す。同図に示すように、本実施形態において、内周面43aには段差が形成され、内部配線層413が、隣接する絶縁層422から開口部43内へZ軸方向と直交するX軸方向に突出するように構成される。上記構成の開口部43は、例えば、所定の径で開口を形成した後、当該開口の内周面に上面40aから配線層413に達する深さの段差を設けることにより、形成される。
これにより、第2の配線基板20は、表層配線層211と、露出された第1の配線基板40の配線層413とを介して、第1の配線基板40に実装され得る。実装方法は特に限定されないが、例えばリフロー方式による半田付けを適用することができる。
[回路モジュールの作用効果]
本実施形態によっても、第2の配線基板20により高密度な実装が可能となる。また、回路モジュール200全体のコストを低減することができる。さらに、第2の配線基板20が、表層配線層211及び第1の配線基板40の内部配線層413を介して実装されることから、第2の配線基板20の表層配線層211上部の構成も開口部43内に配置することができる。これにより、回路モジュール200のさらなる薄型化を実現することができる。
<第3の実施形態>
[回路モジュールの構成]
図9は、本発明の第3の実施形態に係る回路モジュールを示すY軸方向から見た断面図である。回路モジュール300は、第1の配線基板50と、第2の配線基板60と、シールド部70とを備える。回路モジュール300は、主に、第1の配線基板50及び第2の配線基板60の接続態様と、シールド部70の構成が第1の実施形態と異なる。なお、以下の説明において、上述の第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第1の配線基板50は、マザー基板として構成された多層配線基板であり、配線層と絶縁層とが交互に積層された積層構造を有する。すなわち第1の配線基板50は、上面(第2の主面)50aと、下面50bと、複数の配線層511,512,513,514と、複数の絶縁層521,522,523と、ソルダレジスト層524,525とを有する。第1の配線基板50は、上面50a及び下面50b上に配設された複数の実装部品54を有していてもよい。上面50aは、Z軸方向上方に法線方向を有する。これらの実装部品54の種類は、特に限定されない。
配線層511は、表層配線層であり、ソルダレジスト層524とともに上面50aを構成する。配線層512は、絶縁層521を挟んで配線層511に対向して配設され、配線層513は、絶縁層522を挟んで配線層512に対向して配設される。配線層514は、絶縁層523を挟んで配線層513に対向して配設された表層配線層であり、ソルダレジスト層525とともに下面50bを構成する。すなわち、配線層512,513が第1の配線基板50の内部配線層として構成される。各配線層511〜514は、それぞれ、第1の配線基板50の回路構成に基づいて所定形状にパターニングされる。
第1の配線基板50は、上面50aに実装された実装部品541,542を有していてもよい。実装部品541の種類は、特に限定されない。実装部品542は、本実施形態における「第2の実装部品」として機能し、例えば、集積回路(IC)、コンデンサ、インダクタ、抵抗、水晶振動子、デュプレクサ、フィルタ、パワーアンプ等の電子部品であってもよい。
第1の配線基板50は、開口部53を有する。開口部53は、Z軸方向に形成され、本実施形態において第1の配線基板50を貫通して形成される。開口部53の内周面53aには、例えば配線層511〜514各々の一部が露出され得る。開口部53には、第2の配線基板60の一部が配置される。
本実施形態においても第2の実施形態と同様に、内周面53aには段差が形成され、内部配線層513が、隣接する絶縁層523から開口部53内へZ軸方向と直交するX軸方向に突出するように構成される。上記構成の開口部53は、例えば、所定の径で開口を形成した後、当該開口の内周面に下面50bから配線層513に達する深さの段差を設けることにより、形成される。
図10は、図9の拡大断面図である。同図に示すように、第2の配線基板60は、第2の配線基板20と同様の概略構成を有する。すなわち第2の配線基板60は、上面(第1の主面)60aと、下面60bと、複数の配線層611,612,613,614と、複数の絶縁層621,622,623,624と、ソルダレジスト層625,626と、コア層63とを有する。上面60aは、Z軸方向上方、すなわち開口部53の開口方向に法線方向を有し、上面50aと同一の方向を向いて配置される。
配線層611は、表層配線層であり、ソルダレジスト層625とともに上面60aを構成する。配線層612は、絶縁層621を挟んで配線層611に対向して配設される。配線層613は、絶縁層622、コア層63、及び絶縁層623を挟んで配線層612に対向して配設される。また配線層614は、絶縁層624を挟んで配線層613に対向して配設された表層配線層であり、ソルダレジスト層626とともに下面60bを構成する。各配線層611,612,613,614は、それぞれ、第2の配線基板60の回路構成に基づいて所定形状にパターニングされる。また、第2の配線基板60は、後述する内蔵部品633と配線層612とを接続する層間ビア615を有していてもよい。
コア層63は、コア材631と、コア材631に形成されたキャビティ632と、内蔵部品633とを有し、コア層63と同様に構成される。
第2の配線基板60は、さらに、実装部品241と同様の実装部品641を備える。実装部品641は、「第1の実装部品」として機能し、上面60aに実装される。
ここで、絶縁層623に隣接して形成された配線層613は、絶縁層623からZ軸方向と直交するX軸方向に突出している。これにより、第2の配線基板20は、配線層613の絶縁層623と隣接する面のうち、絶縁層623から露出する領域613sを介して第1の配線基板50の配線層513に実装され得る。接続方法は特に限定されないが、例えばリフロー方式による半田付けを適用することができる。図中の符号616は、半田ボールを示す。
図9を参照し、シールド部70は、本実施形態において、シールドケース71を有し、第1の実装部品である実装部品641と、第2の実装部品である実装部品542とを被覆する。シールドケース71は、例えば第1の配線基板50の上面50a上に配設され、表層配線層511と接続される。シールドケース71は、例えば表層配線層511を介してグランド電位に維持されていてもよい。シールドケース71は、例えば金属板のプレス体等で構成され、例えば、上面50a上に導電性接着材や半田等によって接合される。
[回路モジュールの作用効果]
本実施形態によっても、第2の配線基板60によって高密度な実装が可能となる。また、回路モジュール300全体のコストを低減することができる。さらに、第1の配線基板50及び第2の配線基板60が内部配線層同士で接続されることから、回路モジュール300をより薄型に調整することができる。
さらに、シールド部70が1つのシールドケース71によって第1の実装部品641及び第2の実装部品542を被覆することができる。これにより、これらの実装部品641,542を個別に被覆するシールドを設ける手間を省き、シールド部70のコストを削減することができる。
<第4の実施形態>
図11は、本発明の第4の実施形態に係る回路モジュールを示すY軸方向から見た断面図である。回路モジュール400は、第1の配線基板10と、第2の配線基板80と、シールド部90とを備える。回路モジュール400は、主に、第1の配線基板10及び第2の配線基板80の接続態様と、シールド部90の構成が第1の実施形態と異なる。なお、以下の説明において、上述の第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第2の配線基板80は、第1の配線基板10と同様に多層配線基板であり、かつ後述するコア材831を有する部品内蔵基板である。すなわち第2の配線基板80は、下面(第1の主面)80aと、上面80bと、複数の配線層811,812と、複数の絶縁層821,822と、ソルダレジスト層823,824と、コア層83とを有する。
配線層811は、表層配線層であり、ソルダレジスト層825とともに下面80aを構成する。配線層812は、絶縁層821、コア層83、及び絶縁層822を挟んで配線層811に対向して配設される。また配線層811は表層配線層であり、ソルダレジスト層824とともに上面80bを構成する。各配線層811,812は、それぞれ、第2の配線基板80の回路構成に基づいて所定形状にパターニングされる。
コア層83は、コア材831と、コア材831に形成されたキャビティ832と、内蔵部品833とを有し、コア層23と同様に構成される。
第2の配線基板80は、さらに、実装部品241と同様の実装部品841を備える。実装部品841は「第1の電子部品」として機能し、下面80aに実装される。
第2の配線基板80は、表層配線層811と、第1の配線基板10の表層配線層111とを介して第1の配線基板10に実装される。この場合、表層配線層811の絶縁層821と隣接する面ではなく、ソルダレジスト層823に隣接する面で表層配線層711と接続される。これにより、表層配線層811を露出させるために第2の配線基板80を加工する工程を省略できるとともに、接続部分の厚い構成として強度をより高めることができる。また、第2の配線基板80の実装部品841が、開口部83内に配置される。
シールド部90は、第3の実施形態と同様に、シールドケース91を有し、第1の実装部品である実装部品841を被覆する。シールドケース91は、例えば第1の配線基板10の下面10b上に配設され、表層配線層114と接続される。シールドケース91は、例えば表層配線層111を介してグランド電位に維持されていてもよい。シールドケース91は、例えば金属板のプレス体等で構成され、例えば、下面10b上に導電性接着材や半田等によって接合される。
[回路モジュールの作用効果]
本実施形態によっても、第2の配線基板80により高密度な実装が可能となる。また、回路モジュール400全体のコストを低減することができる。
[変形例]
図12は、第4の実施形態の変形例に係る回路モジュール400を示すY軸方向から見た断面図である。シールド部90は、同図に示すように、平坦なシールド板92を有していてもよい。シールド板92は、本実施形態においてフェライト、銀、銅、金、アルミニウム、ニッケル等の材料からなる金属板で構成される。あるいは、シールド板92は、アルミテープ等のシールド効果を有するテープで構成されてもよい。上記アルミテープは、フェライト、銀、銅、金、ニッケル等を含有するテープで代替してもよい。シールド板92は、例えば、下面10b上に導電性接着材や半田等によって接合される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、以上の実施形態においては、開口部が第1の配線基板を貫通して形成されるとしたが、これに限定されず、第1の配線基板を貫通しなくてもよい。この場合、開口部内に第2の配線基板の実装部品が配置され、例えば開口部の底部と、開口部が形成されていない側の主面との間に配設された配線層が、シールド部として機能してもよい。この配線層は、開口部の底部を構成する配線層であってもよいし、当該主面を構成する配線層であってもよい。このような構成の回路モジュールにより、シールド部を設けつつも、製造工程を簡略化することができる。
また、本発明の回路モジュールは、シールド部を有さない構成であってもよい。
また、第2の配線基板と第1の配線基板の構成及び接続態様は、上述の例に限定されない。
100,200,300,400…回路モジュール
10,40,50…第1の配線基板
13,43,53…開口部
231、631,831…コア材
20,60,80…第2の配線基板
30,70,90…シールド部

Claims (9)

  1. 厚み方向に形成された開口部を有する第1の配線基板と、
    キャビティが形成された金属製のコア材を有し、前記第1の配線基板に実装され、かつ前記開口部内に少なくとも一部が配置された第2の配線基板と
    を具備する回路モジュール。
  2. 請求項1に記載の回路モジュールであって、
    前記開口部は、前記第1の配線基板を貫通して形成される
    回路モジュール。
  3. 請求項1又は2に記載の回路モジュールであって、
    前記第2の配線基板は、
    前記開口部内に配置された絶縁層と、
    前記絶縁層に隣接して形成され、前記絶縁層から前記厚み方向と直交する方向に突出する配線層と
    を有し、前記配線層を介して前記第1の配線基板に実装される
    回路モジュール。
  4. 請求項3記載の回路モジュールであって、
    前記配線層は、前記第2の配線基板の表層配線層であり、
    前記第2の配線基板は、前記表層配線層の前記絶縁層と隣接する面のうち、前記絶縁層から露出する領域を介して前記第1の配線基板に実装される
    回路モジュール。
  5. 請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の回路モジュールであって、
    前記第2の配線基板は、前記第1の配線基板の表層配線層を介して前記第1の配線基板に実装される
    回路モジュール。
  6. 請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の回路モジュールであって、
    前記第1の配線基板は、前記開口部の内周面から一部が露出された内部配線層をさらに有し、
    前記第2の配線基板は、前記内部配線層を介して前記第1の配線基板に実装される
    回路モジュール。
  7. 請求項6に記載の回路モジュールであって、
    前記内部配線層に隣接して形成された絶縁層をさらに有し、
    前記内部配線層は、前記隣接する絶縁層から、前記開口部内へ前記厚み方向と直交する方向に突出する
    回路モジュール。
  8. 請求項1から7のうちのいずれか1項に記載の回路モジュールであって、
    前記第2の配線基板は、第1の主面と、前記第1の主面に実装された第1の実装部品とをさらに有し、
    前記回路モジュールは、
    前記第1の実装部品を少なくとも被覆するシールド部をさらに具備する
    回路モジュール。
  9. 請求項8に記載の回路モジュールであって、
    前記第1の主面は、前記開口部の開口方向に法線方向を有し、
    前記第1の配線基板は、前記開口方向に法線方向を有する第2の主面と、前記第2の主面に実装された第2の実装部品とをさらに有し、
    前記シールド部は、前記第1の実装部品と前記第2の実装部品とを被覆する
    回路モジュール。
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