JP2016080510A - 円形部材の位置決め装置 - Google Patents

円形部材の位置決め装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016080510A
JP2016080510A JP2014211970A JP2014211970A JP2016080510A JP 2016080510 A JP2016080510 A JP 2016080510A JP 2014211970 A JP2014211970 A JP 2014211970A JP 2014211970 A JP2014211970 A JP 2014211970A JP 2016080510 A JP2016080510 A JP 2016080510A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circular member
main body
lid
positioning device
case main
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014211970A
Other languages
English (en)
Inventor
裕規 辻
Hironori Tsuji
裕規 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Medical Corp
Original Assignee
Kyocera Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Medical Corp filed Critical Kyocera Medical Corp
Priority to JP2014211970A priority Critical patent/JP2016080510A/ja
Publication of JP2016080510A publication Critical patent/JP2016080510A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Abstract

【課題】 高精度の位置決めを高い再現性で実現することができる円形部材の位置決め装置を提供する。
【解決手段】 基台5の開口周縁部に載置されるケース本体11内に、その軸線と平行に変位自在に蓋体12が嵌合し、ケース本体11と蓋体12との間に配設されるばね部材13によって、蓋体12は軸線方向一方C1にばね付勢される。ケース本体11内には、蓋体12の少なくとも3つの角度位置に押圧片2がそれぞれ配設され、蓋体12をばね部材13のばね力に抗して軸線方向他方C2へ移動させることによって、各押圧片2のケース本体11から軸線方向他方C2に突出部2aによって、載置面6上に載置される円形部材7を押圧する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、たとえば人工関節のセラミック骨頭の静的圧縮試験の治具において被検体としてのセラミック骨頭を載置する銅リング、また、たとえばプレス加工等によって塑性加工されるその他の機械加工部品などの外周が円形の円形部材を、逆円錐台状の載置面に高い繰り返し再現性で高精度に位置決めすることができる円形部材の位置決め装置に関する。
人工股関節に用いられるセラミック骨頭は、製品としての機械的特性および安全性を確保するため、疲労試験や摩耗試験などの多種の試験が行われ、その1つである静的圧縮試験によって破壊強度測定が実施されている。このような静的圧縮試験は、国際標準化機構 (International Organization for Standardization;略称ISO)の規格ISO7206-10:2003によって規定されており、この規定に準拠して実施される。
上記の静的圧縮試験では、略球状のセラミック骨頭の嵌合孔に、テーパコーンと呼ばれる、ステムのネック部を模擬した棒状部材のテーパ状の先端部を挿入して軽く嵌合させ、棒状部材の基端部を板状のベース部材に開けられた孔に挿入する。こうして組立てられたセラミック骨頭、棒状部材およびベース部材の組立て体を、万能試験機の荷重軸の中心に目視で配置し、セラミック骨頭上にナイロン製のシートを乗載し、セラミック骨頭の上部を前記シートの上から万能試験機のアクチュエータ部に接触させ、荷重を加えて嵌合させる。
こうしてセラミック骨頭と棒状部材とを完全に嵌合させた状態で、リングベースと呼ばれる基台の逆円錐台状の収容空間を規定する載置面に、外周が円形の円形部材である銅リングを載置し、この銅リング上に、上下を反転した上記の組立て体のセラミック骨頭を載置して、万能試験機のアクチュエータ部の荷重軸の中心軸線上に組立て体が配置させるように位置決めし、加圧荷重を加えてセラミック骨頭を破壊させ、破壊荷重を測定する。
このように従来では、セラミック骨頭の静的圧縮試験において、基台の載置面に試験者が銅リングを手作業で載置し、銅リングを前記基台の収容空間を形成する収容凹部の軸線と同軸を成すように、載置面に対して目視で位置決めしている。そのため、銅リングの載置面に対する位置決め誤差によって、破壊荷重の繰り返し試験の測定精度にばらつきが生じる恐れがあり、これが測定精度の向上に対する課題であった。そのため、従来から、銅リングなどの円形部材を基台の載置面上に高精度で位置決めすることができる円形部材の位置決め装置が求められていた。
本発明の目的は、高精度を高い再現性で実現することができる円形部材の位置決め装置を提供することである。
本発明は、開口した逆円錐台状の収容空間を有する基台の、前記収容空間に臨む内周面上に載置される、外周が円形の円形部材を、前記基台の軸線に対して垂直となるように位置決めするための円形部材の位置決め装置であって、
略円筒状の嵌合空間を有する、前記基台の開口周縁部に載置されるケース本体と、
前記ケース本体の前記嵌合空間内に、前記ケース本体に一端が支持されて設けられたばね部材と、
前記ケース本体に嵌合する蓋体であって、前記ばね部材の他端に支持され、前記ケース本体の軸線方向一方にばね付勢された状態で、前記ばね部材のばね力に抗して前記ケース本体の軸線方向他方に変位自在に嵌合する蓋体と、
前記蓋体の、該蓋体の軸線に関して少なくとも3つの異なる角度位置に、それぞれ配設される押圧片であって、
前記蓋体が前記ばね部材のばね力に抗して前記ケース本体の軸線方向他方へ変位することによって、前記ケース本体の前記軸線方向他方側の端部から突出する突出部を有し、この突出部によって、前記内周面上に載置された前記円形部材を押圧する押圧片と、を含むことを特徴とする円形部材の位置決め装置である。
また本発明は、前記ケース本体は、前記嵌合空間に臨む内周部に、前記ケース本体の軸線方向に延びる案内溝部を有し、
前記蓋体は、該蓋体の外周部から突出し、前記案内溝部に移動自在に嵌まり込む案内突部を有することを特徴とする。
また本発明は、前記ケース本体は、前記ケース本体が前記基台の開口周縁部に載置された状態で、前記基台の収容空間に嵌合して、前記内周面に接触する嵌合部を有することを特徴とする。
また本発明は、前記各押圧片の前記突出部は、前記軸線方向他方に臨み、かつ前記軸線に垂直な押圧面を有することを特徴とする。
本発明によれば、ケース本体は基台の開口周縁部に載置され、ケース本体の嵌合空間内には、その軸線と平行に変位自在に嵌合する蓋体が収容される。ケース本体と蓋体との間には、ばね部材が配設され、ばね部材によって蓋体がケース本体から軸線方向一方にばね付勢される。ケース本体の嵌合空間には、少なくとも3つの角度位置に押圧片がそれぞれ配設される。これらの押圧片は、蓋体をばね部材のばね力に抗して軸線方向他方へ移動させることによって、ケース本体の軸線方向他方に突出する突出部を有し、各押圧片の突出部によって、載置面上に載置される円形部材を押圧し、載置された円形部材を軸線に対して垂直となるように位置決めし、高精度の位置決めを高い再現性で実現できる位置決め装置を提供することができる。
また本発明によれば、ケース本体の内周部に、軸線と平行に延びる案内溝部を有し、蓋体は、その外周部から突出し、案内溝部に変位自在に嵌まり込む案内突部を有するので、蓋体をばね部材のばね力に抗して押圧したとき、およびこの押圧状態の蓋体から手を離して押圧状態が解除されたとき、案内溝部に沿って案内突部が移動し、蓋体のケース本体に対する回転が防がれ、各押圧片に突出部が円形部材に均等に接触して押圧することができる。これによって円形部材に各押圧片から作用する押圧力の大きさおよび押圧方向が変動せず、円形部材への各押圧片による押圧状態のばらつきを可及的に少なくし、高精度の位置決めに対する再現性をさらに向上することができる。
また本発明によれば、ケース本体は嵌合部を有するので、ケース本体を基台の開口周縁部に載置するだけで、ケース本体を基台に対して正確に位置決めして配置することができる。これによって、ケース本体の基台への高精度の位置決めに対する再現性を向上することができる。
また本発明によれば、各押圧片のケース本体から突出部は、軸線方向他方に臨み、ケース本体の軸線に垂直な押圧面を有するので、円形部材に押圧面を接触させて押圧することができ、これによって円形部材の傾きが大きい場合であっても、押圧面を円形部材の傾きの大きい部位から接触させて押圧を開始し、円滑に円形部材の傾きが矯正されるように押圧することができる。
本発明の一実施形態の円形部材の位置決め装置1の押圧状態を示す、図4の対称中心を通る切断面線B−Bから見た断面図である。 位置決め装置1の非押圧状態を示す、図4の対称中心を通る切断面線B−Bから見た断面図である。 本発明の一実施形態の円形部材の位置決め装置1の、図4において対称中心から半径の略4分の1離れた位置を通る切断面線B1−B1から見た断面図である。 位置決め装置1を図1の切断面線A−Aから見た断面図である。 位置決め装置1の平面図である。 位置決め装置1の外観を示す正面図である。 押圧片2の平面図である。 押圧片2の底面図である。 押圧片2を図7の右方から見た右側面図である。 押圧片2を図7の下方から見た正面図である。 蓋体12の断面図である。 蓋体12の平面図である。 蓋体12の正面図である。 蓋体12を図13の下方から見た底面図である。 ケース本体11の断面図である。 ケース本体11の平面図である。 ケース本体11の正面図である。 ケース本体11を図17の下方から見た底面図である。
図1は本発明の一実施形態の円形部材の位置決め装置1の押圧状態を示す断面図であり、図2は位置決め装置1の非押圧状態を示す断面図であり、図3は位置決め装置1の別の位置の切断面線から見た断面図である。図4は位置決め装置1を図1の切断面線A−Aから見た断面図であり、図5は位置決め装置1の平面図であり、図6は位置決め装置1の外観を示す正面図である。なお、図1および図2は、図4の切断面線B−Bから見た断面を示し、図3は、図4の切断面線B1−B1から見た断面を示すものである。
本実施形態では、人工股関節に用いられるセラミック骨頭の機械的特性および安全性を確保するため、疲労試験や摩耗試験などの多種の試験のうちの1つである静的圧縮試験によって、セラミック骨頭を検体として破壊強度を測定する場合を想定して説明する。このような静的圧縮試験は、国際標準化機構(International Organization for Standardization;略称ISO)の規格ISO7206-10:2003によって規定されており、この規定に準拠して実施される。
本実施形態の円形部材の位置決め装置(以下、単に「位置決め装置」と記す場合がある)1は、逆円錐台状の収容空間3を形成する収容凹部4を有する基台5の、収容凹部4の収容空間3に臨む内周面である載置面6上に、外周が円形でリング状の円形部材7が載置され、載置された円形部材7を、該円形部材7の外周を含む仮想平面が収容凹部4の軸線に対して垂直となるように位置決めするために用いられる。
位置決め装置1は、基台5における収容空間3の開口の周囲の開口周縁部8に載置され、略円筒状の嵌合空間9を形成する嵌合凹部11aを有するケース本体11と、ケース本体11の嵌合凹部11a内に、嵌合凹部11aの軸線と平行に変位自在に嵌合する蓋体12と、ケース本体11と蓋体12との間に配設され、蓋体12をケース本体11から軸線方向一方C1にばね付勢するばね部材13と、ケース本体11の嵌合空間9内における、蓋体12の軸線に関して軸対称となる3つの角度位置120°毎にそれぞれ配設され、蓋体12をばね部材13のばね力に抗して軸線方向他方C2へ移動させることによって、ケース本体11から軸線方向他方C2に突出する突出部2aを有する押圧片2とを含む。
ケース本体11、蓋体12および3つの押圧片2は、耐摩耗性を有する合成樹脂、たとえばアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂(ABS樹脂)、ポリ乳酸樹脂(PLA樹脂)、アクリル系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリエチレン樹脂(PE樹脂)、またはポリプロピレン樹脂(PP樹脂)から成り、たとえば3Dプリンタや切削加工等によって形成される。また、円形部材7は、銅または銅合金から成る。基台5は、円形部材7よりも機械強度の高い材料、たとえばステンレス鋼から成り、好ましくはステンレス鋼SUS630から成る。
各押圧片2のケース本体11から突出部2aは、軸線方向他方C2に臨み、ケース本体11の軸線に垂直な押圧面2bを有する。ばね部材13は、本実施形態では圧縮コイルばねによって実現されているが、ゴム部材や空気バネ、磁石による反発力の利用等であってもよい。ばね部材13は、一端部がケース本体11に支持され、他端部が蓋体12に支持される。
ケース本体11は、各押圧片2を、軸線方向他方C2に向うにつれて半径方向内方に移動するように案内する押圧片案内部14と、嵌合凹部11aの内周部に形成され、嵌合凹部11aの軸線と平行に延びる案内溝部15と、ケース本体11が基台5の開口周縁部8に載置された状態で、収容空間3内に着脱自在に嵌合して、載置面6に外周面が接触する円錐台状の嵌合部16とを有する。蓋体12は、蓋体12の外周部から突出し、案内溝部15に変位自在に嵌まり込む案内突部17を有する。
図7は押圧片2の平面図であり、図8は押圧片2の底面図であり、図9は押圧片2を図7の右方から見た右側面図であり、図10は押圧片2を図7の下方から見た正面図である。各押圧片2は、蓋体12に両端部が固定されるピン18によって、蓋体12に該蓋体12の軸線に垂直な仮想平面上において、蓋体12の軸線を中心とする仮想円を周方向に3等分する位置を通る半径線に垂直な直線、すなわち接線を軸線とし、この軸線まわりに角変位自在にそれぞれ取付けられる。
各押圧片2は、ピン18が挿通する、正面視で略V字状の案内孔2cが厚み方向に貫通してそれぞれ形成される。案内孔2cは、軸線に平行な第1案内孔部分2c1と、第1案内孔部分2c1の下端に連なり、基台5の載置面6に略垂直に延びている第2案内孔部分2c2とを有する。
蓋体12を作業者が手で軸線方向他方C2へ押下すると、第2案内孔部分2c2に挿通されるピン18が、押圧片2の該第2案内孔部分2c2に下方から臨む下面を押下し、これによって各押圧片2は下方へ押し下げられるに従って半径方向内方へ変位し、円形部材7に部分2aが当接し、円形部材7を基台5の軸線に垂直となるように位置決めすることができる。
図11は蓋体12の断面図であり、図12は蓋体12の平面図であり、図13は蓋体12を図12の下方から見た正面図であり、図14は蓋体12を図13の下方から見た底面図である。蓋体12は、その軸線を含む平面で切断した断面が大略的に逆U字状であり、ケース本体11の嵌合凹部11a内に該嵌合凹部11aの軸線方向に変位自在に嵌着される。
蓋体12には、各押圧片2が前述のようにピン18によって角変位自在にそれぞれ収容される3つの押圧片収容部19が形成される。各押圧片収容部19は、蓋体12の周壁12aに開口部から底部12bに向って切欠かれて、互いに平行に形成される。
図15はケース本体11の断面図であり、図16はケース本体11の平面図であり、図17はケース本体11を図16の下方から見た正面図であり、図18はケース本体11を図17の下方から見た底面図である。ケース本体11は、前述した蓋体12を収容可能な略円筒状の嵌合空間を形成する嵌合凹部11aと、嵌合凹部11aの底部11bに該嵌合凹部11aの軸線と同軸に立設されるスタッド11cとを有する。
底部11bには、基台5の収容空間3に着脱自在に嵌合して、載置面6に外周面が接触する嵌合部11dを有する。ばね部材13の一端は、ケース本体11の底部11bに支持され、蓋体12はばね部材13の他端によって支持され、蓋体12を作業者が軸線方向他方へ押圧することによって、蓋体12をケース本体11の嵌合空間9内で同方向へ変位させ、各押圧片2をケース本体11から突出させることができる。なお、ケース本体11の外側に設けられた凹凸部11eは、ケース本体11を手指にて保持する際の滑り止めである。
以上のように本実施形態の位置決め装置によれば、ケース本体11の嵌合空間内に蓋体12が収容され、ケース本体11と蓋体12との間にばね部材13が配設され、蓋体12をばね部材13のばね力に抗して軸線方向他方C2へ移動させることによって、ケース本体11から軸線方向他方C2に突出部2aによって、載置面6上に載置される円形部材7を押圧し、載置された円形部材7を、円形部材7の外周を含む仮想平面が収容凹部4の軸線に対して垂直となるように位置決めし、高精度の位置決めを高い再現性で実現することができる。
前記従来技術の手作業によって円形部材7を位置決めした場合に比べて、本実施形態の位置決め装置1を用いて円形部材7を位置決めした場合には、次の表1に示されるように、円形部材7の基台5への設置完了までの時間を、1つの円形部材7あたりの位置決め作業に要する時間を約10秒/個短縮することができた。また、円形部材7の設置精度を平均で約0.5度向上することができた。表1は、本件発明者によって、8個の円形部材7の設置に要する時間をストップウオッチによって測定した時間と、その際の円形部材7の設置精度を角度にて示したもの、および各々の平均値を示したものである。
Figure 2016080510
表1において、角度(degree)とは、設置後の円形部材7の表面を含む平面と、基台5の開口周縁部8の表面を含む平面との間の角度であり、両平面が平行、すなわち0度に近いほど設置精度が優れていると言える。角度の測定には、円形部材7の表面と開口周縁部8の表面をそれぞれ接触式の三次元位置測定機(たとえば株式会社ミツトヨ製CNC三次元測定機Crysta Apexシリーズ)にて計測し、各平面の間の角度を計算した。
また、ケース本体11は各押圧片2を、軸線方向他方C2に向うにつれて半径方向内方に移動するように案内する押圧片案内部14を有するので、外径が異なる円形部材7であっても、各押圧片2の突出部2dを半径方向へも移動させ、載置面6上に載置される円形部材7を押圧して、円形部材7の外周を含む仮想平面が収容凹部4の軸線に対して垂直となるように位置決めすることができる。
また、ケース本体11は、嵌合凹部11aの内周部に、嵌合凹部11aの軸線と平行に延びる案内溝部15を有し、蓋体12は、その外周部から突出し、案内溝部15に変位自在に嵌まり込む案内突部17を有するので、蓋体12をばね部材13のばね力に抗して押圧したとき、およびこの押圧状態の蓋体12から手を離して押圧状態が解除されたとき、案内溝部15に沿って案内突部17から移動し、蓋体12のケース本体11に対する回転が防がれ、各押圧片2に突出部2aが円形部材7に均等に接触して押圧することができる。これによって円形部材7に各押圧片2から作用する押圧力の大きさおよび押圧方向が変動せず、円形部材7への各押圧片2による押圧状態のばらつきを可及的に少なくし、高精度の位置決めに対する再現性をさらに向上することができる。
また、各押圧片2のケース本体11から突出部2aは、軸線方向他方C2に臨み、ケース本体11の軸線に垂直な押圧面2bを有するので、円形部材7に押圧面2bを接触させて押圧することができ、これによって円形部材の傾きが大きい場合であっても、押圧面を円形部材7の傾きの大きい部位から接触させて押圧を開始し、円滑に円形部材7の傾きが矯正されるように押圧することができる。
前述の実施形態では、各押圧片2は、ケース本体11の嵌合空間内における、蓋体12の軸線に関して少なくとも3つの角度位置にそれぞれ配設され、蓋体12をばね部材13のばね力に抗して軸線方向他方C2へ移動させることによって、ケース本体11から軸線方向他方C2に突出部2aを有するように構成されたが、本発明の他の実施形態では、4以上の押圧片2をケース本体11の軸線に関して軸対称に設けるように構成されてもよい。このような構成によっても、上記と同様な効果を達成し、高精度の位置決めを高い再現性で実現することができる。
また前述の実施形態では、円形部材7はセラミック骨頭を載置する銅リングであったが、本発明の他の実施形態では、銅リング以外の部材、たとえばプレス加工によって外周が円形に打ち抜かれた円板状の機械部材であってもよい。このような円形部材を対象とする場合であっても、上記と同様な効果を達成し、高精度の位置決めを高い再現性で実現することができる。
本発明のさらに他の実形態では、4以上の押圧片2が軸対称に配設された蓋体12を備えた位置決め装置を用いるようにしてもよい。
1 円形部材の位置決め装置
2 押圧片
2a 突出部
2b 押圧面
2c 案内孔
2d 突出部
3 収容空間
4 収容凹部
5 基台
6 載置面
7 円形部材
8 開口周縁部
9 嵌合空間
11 ケース本体
11a 嵌合凹部
11b 底部
11c スタッド
11d 嵌合部
11e 凹凸部
12 蓋体
13 ばね部材
14 押圧片案内部
15 案内溝部
16 嵌合部
17 案内突部
18 ピン
19 押圧片収容部
C1 軸線方向一方
C2 軸線方向他方

Claims (4)

  1. 開口した逆円錐台状の収容空間を有する基台の、前記収容空間に臨む内周面上に載置される、外周が円形の円形部材を、前記基台の軸線に対して垂直となるように位置決めするための円形部材の位置決め装置であって、
    略円筒状の嵌合空間を有する、前記基台の開口周縁部に載置されるケース本体と、
    前記ケース本体の前記嵌合空間内に、前記ケース本体に一端が支持されて設けられたばね部材と、
    前記ケース本体に嵌合する蓋体であって、前記ばね部材の他端に支持され、前記ケース本体の軸線方向一方にばね付勢された状態で、前記ばね部材のばね力に抗して前記ケース本体の軸線方向他方に変位自在に嵌合する蓋体と、
    前記蓋体の、該蓋体の軸線に関して少なくとも3つの異なる角度位置に、それぞれ配設される押圧片であって、
    前記蓋体が前記ばね部材のばね力に抗して前記ケース本体の軸線方向他方へ変位することによって、前記ケース本体の前記軸線方向他方側の端部から突出する突出部を有し、この突出部によって、前記内周面上に載置された前記円形部材を押圧する押圧片と、を含むことを特徴とする円形部材の位置決め装置。
  2. 前記ケース本体は、前記嵌合空間に臨む内周部に、前記ケース本体の軸線方向に延びる案内溝部を有し、
    前記蓋体は、該蓋体の外周部から突出し、前記案内溝部に移動自在に嵌まり込む案内突部を有することを特徴とする請求項1に記載の円形部材の位置決め装置。
  3. 前記ケース本体は、前記ケース本体が前記基台の開口周縁部に載置された状態で、前記基台の収容空間に嵌合して、前記内周面に接触する嵌合部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の円形部材の位置決め装置。
  4. 前記各押圧片の前記突出部は、前記軸線方向他方に臨み、かつ前記軸線に垂直な押圧面を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の円形部材の位置決め装置。
JP2014211970A 2014-10-16 2014-10-16 円形部材の位置決め装置 Pending JP2016080510A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014211970A JP2016080510A (ja) 2014-10-16 2014-10-16 円形部材の位置決め装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014211970A JP2016080510A (ja) 2014-10-16 2014-10-16 円形部材の位置決め装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016080510A true JP2016080510A (ja) 2016-05-16

Family

ID=55958390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014211970A Pending JP2016080510A (ja) 2014-10-16 2014-10-16 円形部材の位置決め装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016080510A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112985976A (zh) * 2021-02-23 2021-06-18 南通理工学院 一种可缓冲的新能源汽车生产用外壳压力检测装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112985976A (zh) * 2021-02-23 2021-06-18 南通理工学院 一种可缓冲的新能源汽车生产用外壳压力检测装置
CN112985976B (zh) * 2021-02-23 2021-11-23 南通理工学院 一种可缓冲的新能源汽车生产用外壳压力检测装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI464368B (zh) 孔位置度檢測裝置
JP5545921B2 (ja) クランプ固定装置
TWI449917B (zh) 順應型接觸總成、扁平接觸構件與容器之組合以及扁平測試探針
CN105890495B (zh) 内部测量仪器
US20190101371A1 (en) Surface measuring apparatus
JP2017015615A (ja) 位置度検査装置
SE1550042A1 (sv) Device for detachable and repeatable positioning of two objects in relation to each other
JP2014130089A (ja) 間隙測定装置及び方法
JP2016080510A (ja) 円形部材の位置決め装置
CN103245279B (zh) 一种轴类零件对称度检查仪
KR101796842B1 (ko) 구면 측정장치
CN210741344U (zh) 径向游隙测量装置
KR101772026B1 (ko) 런-아웃 시험기용 척 리테이너 및 그를 구비하는 런-아웃 시험기
JP2016215242A (ja) 金属薄板の成形限界試験方法および成形限界試験装置
CN105627889B (zh) 一种弧形槽读数检测装置
JP2014521947A (ja) 釣合い試験機用クランプ装置
CN205175272U (zh) 一种检测工件内孔半梯形环槽位置的专用检具
KR101081151B1 (ko) 링-디스크 마모시험장치
JP2015530129A (ja) 結合装置
JP2010249760A (ja) サンプルホルダー
KR20120085947A (ko) 마운팅 시험편 고정장치
JP2009210413A (ja) 硬さ試験機用アンビル
KR101713025B1 (ko) 면취 측정기
CN105300242A (zh) 端面环槽直径测量量具
CN209783448U (zh) 仿组织体模的定位装置以及测量装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170509