JP2016080108A - 変速機 - Google Patents

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【課題】エンジンから入力されるトルクを変速機の許容トルク容量以下に規制しながら主変速機単体の変速レシオ幅より広いオーバーオールレシオ幅を好適に確保することが可能な軽量且つコンパクトな変速機を提供する。【解決手段】リングギヤ3、サンギヤ4及びキャリア6を第1入力軸1、第2入力軸2、第2入力軸2と同軸の副入力軸7にそれぞれ連結する。第1入力軸1は第2入力軸2と第1クラッチCL1を介して連結し、第2入力軸2は第1プーリー12に連結する。副入力軸7は、第2クラッチCL2によって副入力軸7に一体化される第1ギヤ8、第2ギヤ9、中間軸10、第3ギヤ11及び第4ギヤ15を介して第2プーリー13に連結する。なお、第2ギヤ9及び第3ギヤ11、第4ギヤは中間軸10、第2回転軸13cにそれぞれ固設すると共に、第2ギヤ9及び第3ギヤ11は第1ギヤ8、第4ギヤ15にそれぞれ係合させる。【選択図】図1

Description

本発明は変速機に関し、より詳細にはエンジンから入力されるトルクを変速機の許容トルク容量以下に規制しながら主変速機単体の変速レシオ幅より広い全変速レシオ幅(オーバーオールレシオ幅)を好適に確保することが可能な軽量且つコンパクトな変速機に関するものである。
一般に、変速機の変速レシオ幅が広い場合、エンジンの負荷を軽減しながらスムーズな発進および加速、更には低回転での高速巡行走行を可能とするため、エンジンの負荷軽減および燃料消費率向上に対し有利である。変速機がベルト式無段変速機の場合、変速レシオは駆動プーリーと従動プーリーにおけるベルト巻付き径の比によって決定される。従って、従来のベルト式無段変速機においては、より広い変速レシオ幅を確保するために、プーリーの外径を出来る限り大きくしていた。プーリーの外径が大きくなる場合、プーリーの回転軸及びカバー並びにプーリーを駆動する油圧機構等も大型化しそれにより必然的に変速機全体の重量は増加する。
ところで、ベルト式無段変速機に遊星歯車機構を併用した変速機が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。この変速機では、ベルト式無段変速機の前方に遊星歯車機構が配置され、発進用クラッチCSが締結された状態で直結クラッチCDが締結され且つ高速モード用クラッチCHが開放される場合、サンギヤとリングギヤが中間軸を介して連結され、その結果サンギヤ、ピニオンギヤ及びリングギヤが同一速度で回転する(つまり、遊星歯車機構は動力伝達に寄与しなくなる。)。従って、エンジンからの動力は全てベルト式無段変速機(駆動/従動プーリー)へ伝達され第1ギヤ及び中間軸を介して差動装置へ伝達される。他方、発進用クラッチCSが締結された状態で高速モード用クラッチCHが締結され且つ直結クラッチCDが開放される場合、エンジンからの動力は一部が駆動プーリーへ入力されその残部が遊星歯車機構へ入力される。駆動プーリーへ入力された動力は、従動プーリー、第1ギヤ、アイドルギヤ、第1ギヤ、サンギヤ軸、サンギヤ、ピニオンギヤ、ギヤ対、および中間軸を介して差動装置へ伝達される一方、遊星歯車機構へ入力された動力はリングギヤ、ピニオンギヤで上記動力流に合流しながら差動装置へ伝達される。このように、発進用クラッチCSが締結された状態で直結クラッチCDおよび高速モード用クラッチCHの締結/開放状態を切り替えることにより、ベルト式無段変速機のみの変速作用で変速比を設定するダイレクトモード(Lモード)ならびにベルト式無段変速機と遊星歯車機構の両方で変速比を設定する動力循環モード(Hモード)という2つの前進変速モードを実現している。
また、トロイダル式無段変速機に遊星歯車機構を併用した変速機も知られている(例えば、特許文献2を参照。)。この変速機では、トロイダル式無段変速機(CVT)の後方に遊星歯車機構が配置され、直結クラッチが締結され動力循環クラッチが開放される場合、サンギヤとリングギヤが直結され、その結果サンギヤ、リングギヤ及びキャリアが同一速度で回転する(つまり、遊星歯車機構は動力伝達に寄与しなくなる。)。従って、エンジンからの動力は全てCVTへ入力され、IVT出力ギヤ及び第1出力ギヤを介して第3軸へ伝達され第2出力ギヤを介して差動装置へ伝達される。他方、動力循環クラッチが締結され直結クラッチが開放される場合、キャリアが入力ギヤと連結し、その結果、エンジンからの動力はその一部が入力ギヤを介してキャリアに伝達され、その残部がCVTへ伝達される。入力ギヤからキャリアへ伝達された動力は、CVT出力ギヤ及び第2軸を経由してサンギヤに伝達される動力とキャリアにおいて合流しながらIVT出力ギヤ及び第1出力ギヤを介して第3軸へ伝達され、第2出力ギヤを介して差動装置へ伝達される。このように、上記変速機と同様に、2つのクラッチ(直結クラッチ、動力循環クラッチ)の締結/開放状態を切り替えることにより、トロイダル式無段変速機のみの変速作用で変速比を設定するCVT直結モードならびにトロイダル型無段変速機と遊星歯車機構の両方で変速比を設定する動力循環モードという2つの前進変速モードを実現している。
特開2002−122207号公報 特開2002−295630号公報
上記特許文献1に記載の変速機では、始動から低速走行時においてはベルト式無段変速機のみの変速作用で変速比を設定するダイレクトモード(Lモード)が実行される。このダイレクトモードではエンジンからのトルクは発進用クラッチCSを介して全て駆動プーリーに入力される。
しかし、エンジンからのトルクがトルクコンバータを介して変速機に入力される場合、トルクコンバータは低速領域においてトルク増幅作用があるため、駆動プーリーの許容トルク容量を超えるトルクがエンジンから入力される虞がある。また、エンジンと遊星歯車機構の間に動力を循環するギヤ列が2個並列に設けられ、更に遊星歯車機構と駆動プーリーとの間にクラッチが2個直列に設けられているため、変速機の軸方向長さが増大し、変速機のコンパクト化の観点から更なる改良の余地があるものと考えられる。また。上記2つの前進変速モードを切り替えるためには合計3つのクラッチ(発進用クラッチCS、直結クラッチCD、高速モード用クラッチCH))が必要となると共に、減速又は増速に係るギヤ対が3対必要となるため、変速機の軽量化の観点からも更なる改良の余地があるものと考えられる。
また、上記特許文献2に記載の変速機についても同様に、始動から低速走行時においてCVTのみの変速作用で変速比を設定する直結モードが実行されるため、エンジンからのトルクがトルクコンバータを介してCVTに入力される場合、CVTの許容トルク容量を超えるトルクがエンジンから入力される虞がある。
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであり、その目的は、エンジンから入力されるトルクを変速機の許容トルク容量以下に規制しながら主変速機単体の変速レシオ幅より広い全変速レシオ幅(オーバーオールレシオ幅)を好適に確保することが可能な軽量且つコンパクトな変速機を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る変速機では、一対の回転体(12、13)及び該回転体に巻き掛けられる無端伝達部材(14)から成る変速手段と、該変速手段と駆動源との間に配置される遊星歯車機構と、該遊星歯車機構のリングギヤ(3)に連結すると共に駆動源からのトルクが入力される第1駆動要素(1−3)と、該遊星歯車機構のサンギヤ(4)に連結すると共に前記変速手段を構成する第1回転体(12)に連結する第2駆動要素(4−2−12c)と、同第2回転体(13)に連結する第3駆動要素(13c−15)と、中間軸(10)を有し前記第3駆動要素(13c−15)及び差動装置(D/G)の双方に連結する第4駆動要素(8−9−10−11)と、前記遊星歯車機構のキャリア(6)に連結すると共に前記第2駆動要素(4−2−12c)に対し同軸に配置される第5駆動要素(6−7)とを備えた変速機であって、
前記第1駆動要素(1−3)は前記遊星歯車機構の後方に設けられた第1クラッチ(CL1)を介して前記第2駆動要素(4−2−12c)に連結され、前記第4駆動要素(8−9−10−11)及び前記第5駆動要素(6−7)は第2クラッチ(CL2)によって連結されると共に前記変速手段と前記遊星歯車機構との間に配置されることを特徴とする。
上記構成では、第1クラッチ(CL1)が開放され第2クラッチ(CL2)が締結される時、上記遊星歯車機構はサンギヤ(4)とキャリア(6)が動力循環経路(遊星歯車機構→第2駆動要素→変速手段→第3駆動要素→第4駆動要素→第5駆動要素→遊星歯車機構)で連結した、いわゆる閉路型遊星歯車機構を構成する。また、エンジンからの動力(トルク)は全てリングギヤ(3)に入力され、その動力はサンギヤ(4)及びキャリア(6)からそれぞれ出力され、キャリア(6)から出力される動力は第5駆動要素(6−7)及び第4駆動要素(8−9−10−11)という経路に沿って伝達され差動装置(D/G)へ出力される一方、サンギヤ(4)から出力される動力は上記動力循環経路に沿って循環する。特に、上記入出力特性を有する閉路型遊星歯車機構ではリングギヤ(3)の歯数とサンギヤ(4)の歯数との歯数比がλの場合、サンギヤ(4)から出力されるトルクはリングギヤ(3)に入力されるトルクの1/λに減少する。つまり、変速手段(プーリー)の通過トルクがエンジンから伝達されるトルクの1/λ倍に抑えられることを意味している。従って、エンジンのトルク及びトルクコンバータの増幅比を考慮して上記歯数比λを設定することにより、変速手段を通過するトルクを変速手段の許容トルク容量以下に規制することが可能となる。
他方、第1クラッチ(CL1)が締結され第2クラッチ(CL2)が開放される時、上記第1駆動要素(1−3)と上記第2駆動要素(4−2−12c)は一体化し、これにより上記遊星歯車機構はリングギヤ(3)、サンギヤ(4)及びキャリア(6)が同一速度で回転し動力伝達に寄与しなくなるため、エンジンからの動力(トルク)は第2クラッチ(CL2)を介して上記変速手段に入力され、変速手段において変速された後に差動装置(D/G)へ出力される。このように、上記構成では前進に関し2つの変速モードを有するため、変速手段単体の変速レシオ幅より広い全変速レシオ幅(オーバーオールレシオ幅)を好適に確保することが可能となる。
また、動力循環経路に係る上記第4駆動要素(8−9−10−11)及び第5駆動要素(6−7)は前記変速手段と前記遊星歯車機構との間に配置されているため、変速機全体を軸方向にコンパクトに集約することが可能となる。
また、上記2つの変速モードを実行するためには上記2つのクラッチ(CL1、CL2)で足りる。つまり、各変速モードに対し1つのクラッチを締結させれば足りるため、クラッチの個数を最小限に抑えることが可能となり、これにより変速機全体の軽量化が実現される。
本発明に係る変速機の第2の特徴は、前記第4駆動要素(8−9−10−11)が、前記第2クラッチ(CL2)を介して前記5駆動要素(6−7)に一体化される第1ギヤ(8)と、前記中間軸(10)に固定され前記第1ギヤ(8)に係合する第2ギヤ(9)並びに同じく前記中間軸(10)に固定され前記第3駆動要素(13c−15)の第4ギヤ(15)及び前記差動装置(D/G)の双方に係合する第3ギヤ(11)とから成ることである。
上記構成では、上記遊星歯車機構のキャリア(6)と変速手段(第2プーリー13)を連結する上記動力循環経路を上記変速手段(第1プーリー12)と遊星歯車機構との間に好適に設けることが可能となる。また、第1ギヤ(8)と第2ギヤ(9)のギヤ対ならびに第3ギヤ(11)と第4ギヤ(15)のギヤ対は、上記中間軸(10)を介して2段に構成されるため、その2段構成のギヤ対を遊星歯車機構と変速手段との間に配置する場合、第3ギヤ(11)の上方に空間(スペース)が生じる。そのスペースに上記第2クラッチ(CL2)を配置することにより変速機全体を軸方向にコンパクトに集約することが可能となる。
本発明に係る変速機の第3の特徴は、前記第4駆動要素は前記第2クラッチ(CL2)を介して前記5駆動要素(6−7)に一体化される第1スプロケット(16)と、前記第2回転体(13)の第2回転軸(13c)に固定された第2スプロケット(17)と、前記第1及び第2スプロケット(16、17)に巻き掛けられるチェーン(18)とから成ることである。
上記構成では、上記遊星歯車機構のキャリア(6)と変速手段(第2プーリー13)を連結する上記動力循環経路を上記変速手段(第1プーリー12)と遊星歯車機構との間に好適に設けることが可能となる。
本発明に係る変速機の第4の特徴は、前記第5駆動要素(6−7)の回転を制止するリバースブレーキ(R/B)が前記キャリア(6)の上方に設けられていることである。
上記構成では、変速機の軸方向長さを増大させずにリバースブレーキ(R/B)を配置することが可能となる。
本発明に係る変速機の第5の特徴は、前記第1クラッチ(CL1)を開放すると共に前記第2クラッチ(CL2)を締結し、前記変速手段における前記無端伝達部材(14)の巻付け半径の比を所定範囲で連続的に変化させる時、前記駆動源からの動力は前記第1駆動要素(1−3)を介してその一部が前記遊星歯車機構のキャリア(6)、前記第5駆動要素(6−7)および前記第4駆動要素(8−9−10−11)という動力伝達経路に沿って前記差動装置(D/G)へ出力されると共に、その残部が前記第2駆動要素(4−2−12c)、前記無端伝達部材(14)、前記第3駆動要素(13c−15)、前記第4駆動要素(8−9−10−11)、前記第5駆動要素(6−7)および前記キャリア(6)という動力循環経路に沿って循環される第1変速モードと、
並びに前記第1クラッチ(CL1)を締結すると共に前記第2クラッチ(CL2)を開放し、前記変速手段における前記無端伝達部材(14)の巻付け半径の比を所定範囲で連続的に変化させる時、前記駆動源からの動力は前記第1駆動要素(1−3)を介して前記第2駆動要素(4−2−12c)、前記無端伝達部材(14)、前記第3駆動要素(13c−15)および第4駆動要素(8−9−10−11)という動力伝達経路に沿って前記差動装置(D/G)へ出力される第2変速モードとを有することである。
上記構成では、第1変速モードにおいてエンジンからの動力は一部が上記第5駆動要素および第4駆動要素に沿って上記差動装置(D/G)へ出力され、その残部が上記動力循環経路に沿って循環される動力循環モードを好適に実施することが出来ると共に、第2変速モードにおいて遊星歯車機構のリングギヤ(3)、サンギヤ(4)及びキャリア(6)が全て同一速度で回転しながらエンジンからの動力が全て上記変速手段に伝達される直結モードを好適に実施することが出来る。また、第1速度モードにおいて、遊星歯車機構の速度線図はリングギヤ(3)の回転数を定点として傾斜直線から水平線に移行するため、リンングギヤ(3)、サンギヤ(4)及びキャリア(6)が同一速度になった時に、上記クラッチ(CL1、CL2)の締結/開放状態を切り替えることにより、差回転をゼロにして第1変速モードから第2変速モードへスムーズに切り替えることが可能となる。
本発明に係る変速機の第6の特徴は、前記第1クラッチ(CL1)及び前記第2クラッチ(CL2)を開放すると共に前記第リバースブレーキ(R/B)を締結し、前記変速手段における前記無端伝達部材(14)の巻付け半径の比を所定範囲で連続的に変化させる時、前記駆動源からの動力は第1駆動要素(1−3)を介して前記遊星歯車機構のプラネタリギヤ(5)、前記第2駆動要素(4−2−12c)、前記無端伝達部材(14)、前記第3駆動要素(13c−15)および第4駆動要素(8−9−10−11)という動力伝達経路に沿って前記差動装置(D/G)へ出力される第3変速モードを有することである。
上記構成では、上記リバースブレーキ(R/B)の締結のみによって後進モードを好適に実施することが出来る。
本発明の変速機によれば、前進に係る上記第1変速モードと上記第2変速モードを有するため、変速手段単体の変速レシオ幅より広い全変速レシオ幅(オーバーオールレシオ幅)を有する。特に、第1変速モードにおいて遊星歯車機構のサンギヤ(4)とキャリア(6)が上記動力循環経路で連結した閉路型遊星歯車機構を構成し、エンジンからの動力は全てリングギヤ(3)に入力され、サンギヤ(4)及びキャリア(6)からそれぞれ出力されるように構成されている。そのため、リングギヤ(3)の歯数とサンギヤ(4)の歯数との歯数比がλの場合、サンギヤ(4)から出力されるトルクがリングギヤ(3)に入力されたトルクの1/λに減少する。従って、エンジンのトルク及びトルクコンバータの増幅比を考慮して上記歯数比λを設定することにより、変速手段を通過するトルクを変速手段の許容トルク容量以下に規制することが可能となる。
また、上記動力循環経路に係る上記第4駆動要素(8−9−10−11)及び第5駆動要素(6−7)は上記変速手段と上記遊星歯車機構との間に配置されているため、変速機全体を軸方向にコンパクトに集約することが可能となる。
更に、各変速モードに対し1つのクラッチを締結させれば足りるため、クラッチの個数を最小限に抑えることが可能となり、これにより変速機全体の軽量化が実現される。
本発明の変速機を示すスケルトン説明図である。 本発明の変速機の動力循環モードにおける動力伝達経路(トルクフロー)を示す説明図である。 本発明の変速機の動力循環モードにおけるリングギヤ、サンギヤ及びキャリアに係る速度線図である。 本発明の変速機の直結モードにおける動力伝達経路(トルクフロー)を示す説明図である。 本発明の変速機の直結モードにおけるリングギヤ、サンギヤ及びキャリアに係る速度線図である。 本発明の変速機の後進モードにおける動力伝達経路(トルクフロー)を示す説明図である。 本発明の変速機の後進モードにおけるリングギヤ、サンギヤ及びキャリアに係る速度線図である。 本発明の変形例1に係る変速機を示すスケルトン説明図である。
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。
図1は、本発明の変速機100を示すスケルトン説明図である。なお、説明の都合上、トルクコンーバータT/C及び差動装置D/Gについても併せて図示されている。
この変速機100は、詳細については図2から図5を参照して後述するが、前進に関し低速での動力循環モードと通常走行での直結モードという2つの変速モードを有し、無段変速機単体(第1プーリー12、第2プーリー13及びVベルト14)の変速レシオ幅より広いオーバーオールレシオ幅を有している。特に、動力循環モードにおいて遊星歯車機構のサンギヤ4は第1プーリー12に連結される一方、キャリア6は複数のギヤ対を介して第2プーリー13に連結され、これにより遊星歯車機構はサンギヤ4とキャリア6が動力循環経路を介して連結された閉路型遊星歯車機構を構成する。従って、リングギヤ3の歯数ZRとサンギヤ4の歯数ZSとの歯数比をλ(=ZR/ZS)とする時、リングギヤ3に入力されたエンジンからのトルクは、1/λ倍に低減されてサンギヤ4に伝達される。従って、歯数比λを適宜調整することにより、第1プーリー12の通過トルクについて、トルクコンバータT/Cの増幅比を掛けた場合であっても、通常走行時(直結モード)の通過トルクを超えないようにすることが可能となる。また、上記動力循環経路に係るギヤ対およびクラッチCL2,R/Bが無段変速機と遊星歯車機構との間に配置され、変速機全体が軸方向にコンパクトに集約されている。更に、上記動力循環モードと直結モード、更には後進モードという3変速モードは対応する1つのクラッチ、即ち第2クラッチCL2、第1クラッチCL1、リバースブレーキR/Bをそれぞれ締結することにより実現することが出来るように構成されている。これにより、クラッチの個数が最小限に抑えられ、変速機全体が軽量化されている。
本変速機100の構成としては、トルクコンバータT/Cから伝達される回転動力を受ける第1入力軸1と、第1入力軸1に同芯に配置されると共に第1プーリー12の回転軸12cと連結する第2入力軸2と、第1入力軸1と第2入力軸2を連結する第1クラッチCL1と、第1入力軸1に連結・固定されたリングギヤ3と、第2入力軸2に連結・固定されたサンギヤ4と、リングギヤ3とサンギヤ4の双方に噛み合う相対回転可能なプラネタリギヤ5と、プラネタリギヤ5を相対回転可能に支持するキャリア6と、キャリア6が固定され第2入力軸2と同軸構造を成す副入力軸7と、副入力軸7上に相対回転自在に設けられた第1ギヤ8と、第1ギヤ8を副入力軸7に一体化する第2クラッチCL2と、第1ギヤ8に噛み合う第2ギヤ9と、第2ギヤ9が固設された中間軸10と、中間軸10に固設され差動装置D/Gに係合する第3ギヤ11と、ベルト式無段変速機を構成する第1プーリー12、第2プーリー13及びVベルト14と、第2プーリー13の回転軸13cに固設され第3ギヤ11に噛み合う第4ギヤ15と、キャリア6の回転を制止するリバースブレーキR/Bとを具備して構成される。以下、各構成について更に説明する。
リングギヤ3、サンギヤ4、プラネタリギヤ5及びキャリア6は遊星歯車機構を構成している。動力循環モードにおいてはトルクコンバータT/Cから伝達される動力はリングギヤ3に入力され、サンギヤ4及びキャリア6からそれぞれ出力される。他方、直結モードにおいては第1クラッチCL1によってリングギヤ3とサンギヤ4が一体化され、プラネタリギヤ5の自転は止まるため、遊星歯車機構を介して動力は伝達されなくなる。従って、直結モードにおいてはトルクコンバータT/Cから伝達される動力は第1入力軸1に入力され、第2入力軸2を介して第1プーリー12へ伝達される。また、後進モードにおいてはリバースブレーキR/Bによってキャリアの回転は止められるため、トルクコンバータT/Cから伝達される動力はリングギヤ3に入力され、プラネタリギヤ5を介して逆方向に変えられてサンギヤ4へ出力される。
第1ギヤ8と第2ギヤ9は矢印(→)の向きにギヤ比rg1を有するギヤ対であり、第4ギヤ15と第3ギヤ11は矢印(→)の向きにギヤ比rg2を有するギヤ対である。従って、動力循環モードにおいて第2クラッチCL2が締結される時、サンギヤ4とキャリア6は、第2入力軸2、上記ベルト式無段変速機(プーリーレシオrp)、ギヤ対(ギヤ比rg2)、中間軸10、ギヤ対(ギヤ比1/rg1)、副入力軸7という動力循環経路によって連結される。
また、上記2組のギヤ対(rg1、rg2)は中間軸10を共通軸として2段に構成されているため、第3ギヤ11の上方に段差によるスペースが生じる。そのスペースに上記第2クラッチCL2が配置されていると共に、キャリア6の上方のスペースに上記リバースブレーキR/Bが配置されている。このように、本変速機100では上記ギヤ対及び上記クラッチCL2,R/Bが遊星歯車機構と無段変速機との間に配置され、変速機全体が軸方向にコンパクトに構成されている。
第1プーリー12は、駆動プーリーとして機能し第1固定プーリー12aと第1可動プーリー12bとから成り、第1固定プーリー12aは第1回転軸12cに固定され第1回転軸12cに対し軸方向に摺動(相対変位)することは出来ない。それに対し、第1可動プーリー12bには第1シリンダ室(図示せず)が設けられ、そのシリンダ室に供給されるオイルの油圧(側圧)に応じて第1回転軸12cに対し軸方向に摺動することが可能である。従って、そのシリンダ室に供給されるオイルの油圧(側圧)を変えることにより、第1固定プーリー12aと第1可動プーリー12bとのプーリー幅(溝幅)を変えることが可能である。なお、第2プーリー13(従動プーリー)も第1プーリー12と同様な構成である。
また、Vベルト14は多数のエレメント(図示せず)とその両側に嵌め込まれた2本のリング(図示せず)から成り、エレメントに形成されたV字面がリングによって各プーリー面に押圧され、そのV字面とプーリー面との摩擦力によってエンジンからの回転動力を第1プーリー12から第2プーリー13へ伝達する。従って、第1プーリー12と第2プーリー13の両側圧をそれぞれ増減させることによって各プーリー幅を変化させ、Vベルト14の両プーリーに対する巻付け半径を変化させることにより、伝達されて来る駆動力を巻付け半径の比に応じた変速比で第1プーリー12から第2プーリー13へ伝達することが可能となる。
図2は、本発明の変速機100の動力循環モードにおける動力伝達経路(トルクフロー)を示す説明図である。
動力循環モードにおいては第2クラッチCL2のみが締結状態にあり、その他の第1クラッチCL1及びリバースブレーキR/Bは開放状態にある。従って、トルクコンバータT/Cから伝達される動力は、第1入力軸1→リングギヤ3→プラネタリギヤ5という伝達経路によって伝達され、プラネタリギヤ5においてキャリア6を流れる動力フローとサンギヤ4を流れる動力フローとに二分され、キャリア6を流れる動力はキャリア6→副入力軸7→第2クラッチCL2→第1ギヤ8→第2ギヤ9→中間軸10→第3ギヤ11という伝達経路に沿って差動装置D/Gへ伝達される一方、サンギヤ4を流れる動力はサンギヤ4→第2入力軸2→第1回転軸12c→第1プーリー12→Vベルト14→第2プーリー13→第2回転軸13c→第4ギヤ15→第3ギヤ11→中間軸10→第2ギヤ9→第1ギヤ8→第2クラッチCL2→副入力軸7→キャリア6→プラネタリギヤ5→サンギヤ4という動力循環経路に沿って循環する。
図3は、本発明の変速機100の動力循環モードにおけるリングギヤ3、サンギヤ4及びキャリア6に係る速度線図である。なお、縦軸の高さは各要素の回転数を、縦軸の各間隔はリングギヤ3の歯数ZRとサンギヤ4の歯数ZSとの歯数比(λ:1)をそれぞれ表している。
動力循環モードではエンジンからの動力はリングギヤ3のみに入力されるため、リングギヤ3の回転数が最も高く、以下キャリア6及びサンギヤ4の順に高くなる。従って、初期状態において速度線図は右肩上がりの傾斜直線になる。また、エンジン回転数が一定の場合、リングギヤ3の回転数NRは一定であるから、第1プーリー12と第2プーリー13におけるVベルト14の巻付け半径の比(プーリーレシオrp)を連続的に変化させると、それに応じて右肩上がりの傾斜直線はリングギヤ3の回転数NRを定点として水平に移行する。傾斜直線が完全に水平になる時、リングギヤ3、キャリア6及びサンギヤ4は回転数が等しくなる。従って、このタイミングで第2クラッチCL2を開放すると共に第1クラッチCL1を締結することにより、変速ショックなしに動力循環モードから直結モードにスムーズに移行することが可能となる。
ところで、図3に示される傾斜直線と点線とキャリア縦軸又はリングギヤ縦軸により形成される2つの三角形の相似比に注目すると、下記式1が成立する。
式1:(NC−NS)/(NR−NS)=A(A≡λ/(λ+1))
また、図1に戻り、サンギヤ4とキャリア6は、第1ギヤ8と第2ギヤ9のギヤ対(ギヤ比rg1)、第4ギヤ15と第3ギヤ11のギヤ対(ギヤ比rg2)、無段変速機(プーリーレシオrp)を介して連結しているため、下記式2が成立する。
式2:NC=NS×B(B≡1/rp×1/rg2×rg1)
また、リングギヤ3、サンギヤ4、キャリア6のトルクをそれぞれTR、TS、TCとする時、エネルギー保存則より下記式3が成立する。
式3:NRR=NSS+NCC
また、遊星歯車機構におけるトルクのつり合いより、下記式4が成立する。
式4:TR=TS+TC
また、式3−式4×NCより、下記式5が成立する。
式5:TS/TR=(NR−NC)/(NS−NC
また、式2を式1へ代入すると、下記式6が成立する。
式6:NR=(A+B−1)/A×NS
そして、式2と式6を式5に代入すると、下記式7が成立する。
式7:TS/TR=(A−1)/A=−1/λ(∵A=λ/(λ+1))
上記式7は、サンギヤ4のトルクはリングギヤ3のトルクの1/λ倍であること、すなわちトルクコンバータT/Cから入力されるトルクの1/λ倍がサンギヤ4に伝達され、リングギヤ3とサンギヤ4との間のトルク比はリングギヤ3の歯数ZRとサンギヤ4の歯数ZSとの歯数比λ(=ZR/ZS)のみに依存していることを示している。従って、歯数比λを適宜調整することにより第1プーリー12及び第2プーリー13の通過トルクについて、トルクコンバータT/Cの増幅比を掛けた場合であっても、通常走行時(直結モード)の通過トルクを超えないようにすることが可能となる。
因みに、図3よりサンギヤ4の回転数NS>0なので、式3より下記式8が成立する。
式8:NRR−NCC=NSS<0
上記式8は、キャリア6を流れる動力(図2の実線)はリングギヤ3に入力される動力(トルクコンバータT/Cから入力される動力)よりも大きいこと示している。また上記式8の右辺よりサンギヤ4を流れる動力(図2の点線)はキャリア6を流れる動力(図2の実線)とは逆方向に流れることを示している。
図4は、本発明の変速機100の直結モードにおける動力伝達経路(トルクフロー)を示す説明図である。
直結モードにおいては第1クラッチCL1のみが締結状態にあり、その他の第2クラッチCL2及びリバースブレーキR/Bは開放状態にある。第1クラッチCL1によってリングギヤ3とサンギヤ4が同期されるため、プラネタリギヤ5の自転は停止しリングギヤ3及びキャリア6に同期する。その結果、キャリア6もリングギヤ3及びキャリア6に同期する。また、リングギヤ3とサンギヤ4が同期されることにより、リングギヤ3とサンギヤ4との間で動力の伝達は行われない。従って、トルクコンバータT/Cから伝達される動力は、第1入力軸1→第1クラッチCL1→第2入力軸2→第1回転軸12c→第1プーリー12→Vベルト14→第2プーリー13→第2回転軸13c→第4ギヤ15→第3ギヤ11という伝達経路によって差動装置D/Gへ伝達される。
図5は、本発明の変速機100の直結モードにおけるリングギヤ3、サンギヤ4及びキャリア6に係る速度線図である。
直結モードにおいてはリングギヤ3、サンギヤ4及びキャリア6が同一速度で回転するため、速度線図は水平な直線になる。また、エンジンの回転数が一定の場合、第1プーリー12と第2プーリー13との間の巻き付け径の比(プーリーレシオrp)を連続的に変化させる場合でも、速度線図は一定の水平線となる。また、エンジンの回転数が増大または減少すると、それに応じて速度線図は水平状態を保ったまま上方あるいは下方へ移行する。また、直結モードでは、動力循環モードに比べギヤの噛み合いが減るため伝達効率が高くなる。
図6は、本発明の変速機100の後進モードにおける動力伝達経路(トルクフロー)を示す説明図である。
後進モードにおいてはリバースブレーキR/Bのみが締結状態にあり、その他の第1クラッチCL1及び第2クラッチCL2は開放状態にある。リバースブレーキR/Bによってキャリア6の回転は止められるため、プラネタリギヤ5が自転することにより、リングギヤ3から伝達される動力は逆方向に変えられサンギヤ4に伝達される。従って、トルクコンバータT/Cから伝達される動力は、第1入力軸1→リングギヤ3→プラネタリギヤ5→サンギヤ4→第2入力軸2→第1回転軸12c→第1プーリー12→Vベルト14→第2プーリー13→第2回転軸13c→第4ギヤ15→第3ギヤ11という伝達経路によって差動装置D/Gへ伝達される。
図7は、本発明の変速機100の後進モードにおけるリングギヤ3、サンギヤ4及びキャリア6に係る速度線図である。
後進モードにおいてはリバースブレーキR/Bによってキャリア6の回転が制止され、キャリア6の回転数NCはゼロとなる。また、プラネタリギヤ5は逆方向に動力を伝達するため、リングギヤ3の回転は逆方向にサンギヤ4に伝達される。そのため、サンギヤ4の回転数NSは負となる。
以上の通り、本発明の変速機100によれば、前進に関し低速での動力循環モードと通常走行での直結モードという2つの変速モードを有し、上記無段変速機単体(第1プーリー12、第2プーリー13及びVベルト14)の変速レシオ幅より広いオーバーオールレシオ幅を有している。特に、動力循環モードにおいて遊星歯車機構のサンギヤ4は第1プーリー12に連結される一方、キャリア6は第2プーリー13に連結され、これにより遊星歯車機構はサンギヤ4とキャリア6が上記無段変速機(プーリーレシオrp)および2組のギヤ対(ギヤ比rg1、ギヤ比rg2)から成る動力循環経路を介して連結された閉路型遊星歯車機構を構成する。従って、リングギヤ3の歯数ZRとサンギヤ4の歯数ZSとの歯数比λ(=ZR/ZS)とする時、リングギヤ3に入力されたエンジンからのトルクは、1/λ倍に低減されてサンギヤ4に伝達される。従って、歯数比λを適宜調整することにより、上記無段変速機の通過トルクについて、トルクコンバータT/Cの増幅比を掛けた場合であっても、通常走行時(直結モード)の通過トルクを超えないようにすることが可能となる。
また、上記2組のギヤ対(ギヤ比rg1、ギヤ比rg2)は中間軸10を共通軸として2段に構成されているため、段差によるスペースに上記第2クラッチCL2が配置されていると共に、キャリア6上方のスペースに上記リバースブレーキR/Bが配置されている。このように、本変速機100では上記ギヤ対及び上記クラッチが遊星歯車機構と無段変速機との間に好適に収納され、変速機全体が軸方向にコンパクトに構成されている。
また、上記動力循環モードと直結モード、更には後進モードという3変速モードに対し、対応する1つのクラッチを割り当てれば良いため、クラッチの個数を最小限に抑えることが可能となり、これにより変速機全体の軽量化が実現される。
なお、本発明の実施例は上記実施例のみに限定されず、本発明の技術的特徴の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更・改良等を加えることが可能である。例えば、サンギヤ4とキャリア6を連結する上記動力循環経路について、第1ギヤ8、第2ギヤ9、中間軸10および第3ギヤ11のギヤ対に代えて、図8に示されるように、副入力軸7上に相対回転自在に配置された第1スプロケット16と、第2回転軸13cに固定された第2スプロケット17と、チェーン18とから成るチェーン式伝達機構を設けることも可能である。なお、チェ−ン式伝達機構によって伝達される動力は、第4ギヤ15及びアイドルギヤ19を介して差動装置D/Gへ出力される。
1 第1入力軸
2 第2入力軸
3 リングギヤ
4 サンギヤ
5 プラネタリギヤ
6 キャリア
7 副入力軸
8 第1ギヤ
9 第2ギヤ
10 中間軸
11 第3ギヤ
12 第1プーリー
12a 第1固定プーリー
12b 第1可動プーリー
12c 第1回転軸
13 第2プーリー
13a 第2固定プーリー
13b 第2可動プーリー
13c 第2回転軸
14 Vベルト
15 第4ギヤ
16 第1スプロケット
17 第2スプロケット
18 チェーン
19 アイドルギヤ
CL1 第1クラッチ
CL2 第2クラッチ
R/B リバースブレーキ
100、200 変速機

Claims (6)

  1. 一対の回転体及び該回転体に巻き掛けられる無端伝達部材から成る変速手段と、該変速手段と駆動源との間に配置される遊星歯車機構と、該遊星歯車機構のリングギヤに連結すると共に駆動源からのトルクが入力される第1駆動要素と、該遊星歯車機構のサンギヤに連結すると共に前記変速手段を構成する第1回転体に連結する第2駆動要素と、同第2回転体に連結する第3駆動要素と、中間軸を有し前記第3駆動要素及び差動装置の双方に連結する第4駆動要素と、前記遊星歯車機構のキャリアに連結すると共に前記第2駆動要素に対し同軸に配置される第5駆動要素とを備えた変速機であって、
    前記第1駆動要素は前記遊星歯車機構の後方に設けられた第1クラッチを介して前記第2駆動要素に連結され、前記第4駆動要素及び前記第5駆動要素は第2クラッチによって連結されると共に前記変速手段と前記遊星歯車機構との間に配置されることを特徴とする変速機。
  2. 前記第4駆動要素は、前記第2クラッチを介して前記5駆動要素に一体化される第1ギヤと、前記中間軸に固定され前記第1ギヤに係合する第2ギヤ並びに同じく前記中間軸に固定され前記第3駆動要素の第4ギヤ及び前記差動装置の双方に係合する第3ギヤとから成ることを特徴とする請求項1に記載の変速機。
  3. 前記第4駆動要素は前記第2クラッチを介して前記5駆動要素に一体化される第1スプロケットと、前記第2回転体の第2回転軸に固定された第2スプロケットと、前記第1及び第2スプロケットに巻き掛けられるチェーンとから成ることを特徴とする請求項1に記載の変速機。
  4. 前記第5駆動要素の回転を制止するリバースブレーキが前記キャリアの上方に設けられていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の変速機。
  5. 前記第1クラッチを開放すると共に前記第2クラッチを締結し、前記変速手段における前記無端伝達部材の巻付け半径の比を所定範囲で連続的に変化させる時、前記駆動源からの動力は前記第1駆動要素を介してその一部が前記遊星歯車機構のキャリア、前記第5駆動要素および前記第4駆動要素という動力伝達経路に沿って前記差動装置へ出力されると共に、その残部が前記第2駆動要素、前記無端伝達部材、前記第3駆動要素、前記第4駆動要素、前記第5駆動要素および前記キャリアという動力循環経路に沿って循環される第1変速モードと、
    並びに前記第1クラッチを締結すると共に前記第2クラッチを開放し、前記変速手段における前記無端伝達部材の巻付け半径の比を所定範囲で連続的に変化させる時、前記駆動源からの動力は前記第1駆動要素を介して前記第2駆動要素、前記無端伝達部材、前記第3駆動要素および第4駆動要素という動力伝達経路に沿って前記差動装置へ出力される第2変速モードとを有することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の変速機。
  6. 前記第1クラッチ及び前記第2クラッチを開放すると共に前記第リバースブレーキを締結し、前記変速手段における前記無端伝達部材の巻付け半径の比を所定範囲で連続的に変化させる時、前記駆動源からの動力は第1駆動要素を介して前記遊星歯車機構のプラネタリギヤ、前記第2駆動要素、前記無端伝達部材、前記第3駆動要素および第4駆動要素という動力伝達経路に沿って前記差動装置へ出力される第3変速モードを有することを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の変速機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113653779A (zh) * 2021-07-07 2021-11-16 东风汽车集团股份有限公司 一种无级变速器及车辆
WO2023092589A1 (zh) * 2021-11-29 2023-06-01 舍弗勒技术股份两合公司 一种传动机构

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