JP2016078997A - 積み込みシステム、容器移送装置、積み込み方法、および容器移送方法 - Google Patents
積み込みシステム、容器移送装置、積み込み方法、および容器移送方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016078997A JP2016078997A JP2014213194A JP2014213194A JP2016078997A JP 2016078997 A JP2016078997 A JP 2016078997A JP 2014213194 A JP2014213194 A JP 2014213194A JP 2014213194 A JP2014213194 A JP 2014213194A JP 2016078997 A JP2016078997 A JP 2016078997A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transfer
- transfer unit
- container
- row
- unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Specific Conveyance Elements (AREA)
Abstract
【課題】工場内の生産ラインのレイアウト変更、又は作業段取り変更等に対応して、輸送用容器の移送ラインを柔軟に変更できるようにする。【解決手段】コンベア装置2で搬送される完成品Wを輸送用容器へ収納するための積み込み作業を積み込みロボット3で行うために、積み込みロボット3の元へ輸送用容器の供給、及び完成品Wが収納された輸送用容器の払い出しを行う容器移送装置9A−1を、複数の移送ユニット10〜60の組合せにより構成する。容器移送装置9A−1が形成する容器移送ラインLA−1を変更する必要が生じた場合は、各移送ユニット10等の組合せ方、及びコンベア装置2に対する位置を変えることで得られる様々なバリエーションの中から、適切な移送ラインに応じた仕様の容器移送装置を作り上げる。【選択図】図1
Description
本発明は、工場内等で生産された完成品が積み込まれる輸送用容器の移送ラインに関するものであり、特に、生産ライン等を変更する場合、それに合わせて、輸送用容器の移送ラインも柔軟に変更できるようにした積み込みシステム、容器移送装置、積み込み方法、および容器移送方法に関する。
従来、スーパー又はコンビニエンスストア等で販売される弁当および総菜等は、工場内における生産ラインの流れ工程を経て生産されており、盛り付けが完了し、検査を通過して包装された品は、完成品として工場から販売店等へ出荷される。出荷される完成品は、「通い箱(通函箱)」である輸送用容器(食品の通い箱は「番重(ばんじゅう)」と称されることが多い)に一定数が積み込まれた状態で販売店等へ向けて輸送されており、完成品の輸送用容器への積み込みも工場内で行われる。なお、スーパー又はコンビニエンスストア等の販売店向けの番重(輸送用容器)には、空のときと、完成品を収めたときで、平面視における向きを180度変えて積層することにより、空の積層状態の高さ寸法を抑制すると共に、完成品を収めた積層状態で完成品を押しつぶさない高さ寸法を確保できる仕様のものが一般的に使用されている。
このような完成品の輸送用容器への積み込み作業は、作業の効率化を図るため、積み込み作業を行う箇所まで完成品を搬送するための搬送ラインを構成するコンベア装置と、搬送ラインで搬送される完成品を取り上げて輸送用容器の中へ載置する積み込み装置(ピックアンドプレイス型の産業用路ロボットが使われることが多い)と、空の輸送用容器を積み込み装置の元へ供給すると共に、完成品が収められた輸送用容器の送り出し(払い出し)を行うための移送ラインを形成する容器移送装置とを用いて行うことが一般的である。
なお、下記の特許文献1では、搬送用ロボットを使用して、搬送ラインで搬送される食製品を別の搬送ラインへ移送するシステムが開示されている。また、下記の特許文献2では、包装食品を所定枚数ずつトレイ内に充填して搬送する装置が開示されている。さらに、下記の特許文献3では、食料品用の搬送プラントにおける搬送ライン同士を中間モジュールで繋いで、搬送ラインの変更等に対応するようにしたモジュラー搬送プラントが開示されている。さらにまた、下記の特許文献4は、搬送ラインで搬送を行いながら順次、加工又は組み立て等を行う生産ラインで、生産する製品に応じてモジュールの追加、削除、変更、組み替え等を行えるようにした内容が開示されている。
工場内で生産される製品は、製品の売り上げの増減等に応じて生産量を変える必要性が多々生じ、生産量の変更の程度が一定量を超える場合は、その製品の生産ラインの規模・形状等を変更して対応しなければならない。なお、生産ラインには、上述した完成品の搬送ライン及び輸送用容器の移送ライン等の各種工程のラインを含むものとする。
また、生産ラインは、工場内の一定範囲の床面積(領域)を占有するので、生産ラインの規模等が変更されると、その生産ラインの占有領域も変わる。工場内では一般に多品種の製品が、それぞれ別の生産ラインで平行的に生産されていることから、例えば、ある種類の製品の生産ラインの規模を拡大すると、その生産ラインの占有領域も増加するので、その生産ラインの周囲に存在する他の種類の生産ラインの占有領域に影響を及ぼすことになり、工場内の各生産ラインの形状、配置レイアウト等を再考し、影響を受ける周囲の生産ラインも連鎖的に変更しなければならない。
さらに状況によっては、生産ラインの占有面積は、ほぼ同等であっても、周囲の各種工程のライン変更により、ある方向の寸法がコンパクトに収まるようにライン形状を変更しなければならないこともある。
このように工場内の生産ラインは規模、形状等を状況に応じて変更することがあり、特に、生産される品が弁当、総菜等の食品(加工食品)等である場合は、季節の時期、流行等により、生産量の変化の幅が大きいことから、生産ラインの変更頻度は高くなる。
生産ラインの変更に伴って、輸送用容器の移送を行う移送ラインも変更することがあるが、輸送用容器は複数の完成品を収める関係上、完成品に比べて大きい寸法(平面視寸法)を有することから、大きな輸送用容器を対象とする移送ラインの変更は大がかりなものとなり、ライン形状の変更等に対する困難度は高いという問題がある。このような問題に対し、上述した特許文献3では、搬送ラインの変更等に対して中間モジュールを用いるようにしているが、そもそも中間モジュールを用いない仕様の輸送用容器の移送ラインには、特許文献3の内容をそのまま適用できない。また、上述した特許文献4は加工又は組み立て等を行う生産ラインを対象としたものであるから、特許文献3と同様に、輸送用容器の移送ラインへはそのまま適用できない。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、輸送用容器の移送ラインを複数の移送ユニットを組み合わせて構成することによって、フレキシブルにライン変更を行えるようにした積み込みシステム、容器移送装置、積み込み方法、および容器移送方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、生産ラインの変更にあたり移送ラインを、ある方向に対してコンパクトな寸法に収める必要が生じた場合に対応し得る移送ユニットの組合せ方を確保できるようにした積み込みシステム、容器移送装置、積み込み方法、および容器移送方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、輸送用容器の向きを変えられる移送ユニットを含ませることにより、向きによって積層高さが変わる仕様の輸送用容器を移送する場合であっても、様々な形状にライン変更を行えるようにした積み込みシステム、容器移送装置、積み込み方法、および容器移送方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、生産ラインの変更にあたり移送ラインを、ある方向に対してコンパクトな寸法に収める必要が生じた場合に対応し得る移送ユニットの組合せ方を確保できるようにした積み込みシステム、容器移送装置、積み込み方法、および容器移送方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、輸送用容器の向きを変えられる移送ユニットを含ませることにより、向きによって積層高さが変わる仕様の輸送用容器を移送する場合であっても、様々な形状にライン変更を行えるようにした積み込みシステム、容器移送装置、積み込み方法、および容器移送方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係る積み込みシステムは、直線状に延伸する搬送ラインを形成するコンベア装置と、前記コンベア装置で搬送される被搬送物を輸送用容器の中へ載置する積み込み装置と、前記積み込み装置に対する輸送用容器の供給および送出を行う容器移送装置とを備える積み込みシステムにおいて、前記容器移送装置は、順次組み合わされて輸送用容器の移送ラインを形成する複数の移送ユニットを備え、前記移送ユニットは、輸送用容器の受け入れ側となる受入部および輸送用容器の送り出し側となる送出部を有し、前記複数の移送ユニットは、一の移送ユニットの送出部を他の移送ユニットの受入部に対向して配置する組合せ方にしてあり、前記組合せ方は、異なるパターンの複数の組合せ方を含むことを特徴とする。
本発明に係る積み込みシステムは、複数の組合せ方が、一の組合せ方と、前記一の組合せ方に対して前記コンベア装置を中心に対称となる他の組合せ方とを含むことを特徴とする。
本発明に係る積み込みシステムは、複数の組合せ方が、前記コンベア装置に沿って複数の移送ユニットが並ぶ第1の列および第2の列を有する組合せ方を含み、第1の列で一方向に輸送用容器の移送を行う手段と、第2の列で前記一方向とは逆方向に輸送用容器の移送を行う手段と、第1の列で前記一方向の最下流側に位置する移送ユニットより、第2の列で前記一方向と逆方向の最上流側に位置する移送ユニットへ輸送用容器の移送を行う補助移送手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る積み込みシステムは、複数の組合せ方が、前記コンベア装置に沿って複数の移送ユニットが前記積み込み装置を介在させて一列に並ぶ組合せ方を含み、前記一列で列に沿った方向に輸送用容器の移送を行う手段と、前記積み込み装置が介在する箇所で輸送用容器の移送を行う介在移送手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る積み込みシステムは、複数の組合せ方が、前記コンベア装置の一側方で前記コンベア装置に沿って複数の移送ユニットが並ぶ第1の列と、前記コンベア装置の他側方で前記コンベア装置に沿って複数の移送ユニットが並ぶ第2の列を有する組合せ方を含み、第1の列で一方向に輸送用容器の移送を行う手段と、第2の列で前記一方向とは逆方向に輸送用容器の移送を行う手段と、第1の列で前記一方向の最下流側に位置する移送ユニットより、第2の列で前記一方向と逆方向の最上流側に位置する移送ユニットへ輸送用容器の移送を行うユニット移送手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る積み込みシステムは、複数の組合せ方が、前記コンベア装置の搬送方向と直交する方向に複数の移送ユニットが並ぶ第1の行および第2の行を有する組合せ方を含み、第1の行で一方向へ輸送用容器の移送を行う手段と、第2の行で前記一方向とは逆方向へ輸送用容器の移送を行う手段と、第1の行で前記一方向の最下流側に位置する移送ユニットより、第2の行で前記一方向と逆方向の最上流側に位置する移送ユニットへ輸送用容器の移送を行う補助移送手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る容器移送装置は、直線状に延伸する外部の搬送ラインで搬送される被搬送物が積み込まれる輸送用容器の移送を行う容器移送装置において、順次組み合わされて輸送用容器の移送ラインを形成する複数の移送ユニットを備え、前記移送ユニットは、輸送用容器の受け入れ側となる受入部および輸送用容器の送り出し側となる送出部を有し、前記複数の移送ユニットは、一の移送ユニットの送出部を他の移送ユニットの受入部に対向して配置する組合せ方にしてあり、前記組合せ方は、異なるパターンの複数の組合せ方を含むことを特徴とする。
本発明に係る容器移送装置は、複数の組合せ方が、一の組合せ方と、前記一の組合せ方の組合せ形状に対して外部の搬送ラインを中心に対称となる他の組合せ方とを含むことを特徴とする。
本発明に係る容器移送装置は、複数の組合せ方が、外部の搬送ラインに沿って複数の移送ユニットが並ぶ第1の列および第2の列を有する組合せ方を含み、第1の列で一方向に輸送用容器の移送を行う手段と、第2の列で前記一方向とは逆方向に輸送用容器の移送を行う手段と、第1の列で前記一方向の最下流側に位置する移送ユニットより、第2の列で前記一方向と逆方向の最上流側に位置する移送ユニットへ輸送用容器を移送する補助移送手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る容器移送装置は、複数の組合せ方が、外部の搬送ラインに沿って複数の移送ユニットが外部の積み込み装置を介在させて一列に並ぶ組合せ方を含み、前記一列で列に沿った方向に輸送用容器の移送を行う手段と、外部の積み込み装置が介在する箇所で輸送用容器の移送を行う介在移送手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る容器移送装置は、複数の組合せ方が、外部の搬送ラインを挟んで外部の搬送ラインに沿って複数の移送ユニットが並ぶ第1の列および第2の列を有する組合せ方を含み、第1の列で一方向に輸送用容器の移送を行う手段と、第2の列で前記一方向とは逆方向に輸送用容器の移送を行う手段と、第1の列で前記一方向の最下流側に位置する移送ユニットより、第2の列で前記一方向と逆方向の最上流側に位置する移送ユニットへ輸送用容器の移送を行うユニット移送手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る容器移送装置は、複数の組合せ方が、外部の搬送ラインの搬送方向と直交する方向に複数の移送ユニットが並ぶ第1の行および第2の行を有する組合せ方を含み、第1の行で一方向へ輸送用容器の移送を行う手段と、第2の行で前記一方向とは逆方向へ輸送用容器の移送を行う手段と、第1の行で前記一方向の最下流側に位置する移送ユニットより、第2の行で前記一方向と逆方向の最上流側に位置する移送ユニットへ輸送用容器の移送を行う補助移送手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る容器移送装置は、輸送用容器が、平面視の向きを180度相違させて積層した場合と、向きを揃えて積層した場合とでは積層高さが相違するようにしてあり、空の積層状態の輸送容器の移送を行う移送ユニットは、積層状態の輸送用容器から最下層の輸送用容器を除いた積層状態の輸送用容器を垂直方向に上昇させる上昇手段および最下層の輸送用容器を平面視で180度回転させることが可能な回転手段を有し、前記移送ユニットから送出される最下層の輸送用容器を受け入れる次の移送ユニットは、輸送用容器を垂直方向に上昇させる容器上昇手段、および上昇した状態の輸送用容器を支持して送出の案内を行う支持案内手段を有することを特徴とする。
本発明に係る積み込み方法は、前記の積み込みシステムによって被搬送物の輸送用容器への積み込みを行う積み込み方法において、前記移送ラインの上流側に応じた一の範囲に含まれる移送ユニットで、空の輸送用容器を前記積み込み装置の元へ供給するように移送するステップと、前記積み込み装置は、前記コンベア装置で搬送される被搬送物を取り上げて、移送されてくる空の輸送用容器へ載置するステップと、前記移送ラインの下流側に応じた他の範囲に含まれる移送ユニットで、被搬送物が載置された輸送用容器を前記積み込み装置の元から送り出すように移送するステップとを備えることを特徴とする。
本発明に係る容器移送方法は、前記の容器移送装置により輸送用容器の移送を行う容器移送方法において、前記移送ラインの上流側に応じた一の範囲に含まれる移送ユニットで、空の輸送用容器を、被搬送物の積み込み箇所へ供給するように移送するステップと、前記移送ラインの下流側に応じた他の範囲に含まれる移送ユニットで、被搬送物が載置された輸送用容器を積み込み箇所から送り出すように移送するステップとを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、輸送用容器の移送ラインを形成する容器移送装置が複数の移送ユニットを備え、各移送ユニットは一の移送ユニットの送出部が、他の移送ユニットの受入部に対向した状態で組合せると共に、異なる複数の組合せ方が行えるようにしたので、各移送ユニットの組合せ方を変えることで、移送ラインの変更を容易に行えるようになり、生産ラインの変更に対して柔軟に対応しやすくなる。
本発明にあっては、直線状に延伸する搬送ラインを形成するコンベア装置を中心に、一の組合せ方と、多の組合せ方とが対称となる組合せ方を含むようにしたので、コンベア装置の一方の側方側に配置していた輸送用容器の移送ラインを、隣接する他のラインの影響等により、コンベア装置の他方側に移す必要が生じた場合などに対して、スムーズに変更できるようになる。
本発明にあっては、直線状に延伸する搬送ラインを形成するコンベア装置と平行に計二列で複数の移送ユニットを組み合わせると共に、第1の列に含まれる移送ユニットは一方向に移送を行い、第2の列に含まれる移送ユニットは一方向と逆方向に移送を行い、一方向の最下流側の第1の列から第2の列へ輸送用容器を移送する補助移送手段を設けたので、コンベア装置と平行な二列で形成される移送ラインにより、輸送用容器は折り返しを含んでU字状に循環するように移送されるようになり、コンベア装置に平行な方向でコンパクトな寸法に収まる移送ラインを容易に形成できるようになる。
本発明にあっては、直線状に延伸する搬送ラインを形成するコンベア装置と平行に、複数の移送ユニットを、積み込み装置を介在させて一列で組み合わせると共に、その一列の移送ユニットは、列に沿って移送を行い、積み込み装置が介在する箇所では輸送用容器の移送を行う手段を設けたので、一列で形成される容器移送ラインにより、輸送用容器はコンベア装置の搬送方向と平行に移送されるようになり、コンベア装置の搬送方向に直交する方向でコンパクトな寸法に収まる容器移送ラインを容易に形成できるようになる。
本発明にあっては、直線状に延伸する搬送ラインを形成するコンベア装置の両側で、複数の移送ユニットをコンベア装置に平行な第1の列および第2の列で組み合わせると共に、コンベア装置の一方側の第1の列に含まれる移送ユニットは一方向に移送を行い、コンベア装置の他方側の第2の列に含まれる移送ユニットは一方向と逆方向に移送を行い、一方向における最下流側で第1の列から第2の列へ輸送用容器を移送する移送手段を設けたので、コンベア装置の両側のそれぞれにおいて一列ずつで形成される移送ラインにより、輸送用容器はU字状に折り返して移送されるようになり、コンベア装置の両側方で、コンベア装置に平行な方向でコンパクトな寸法に収まった容器移送ラインを容易に形成できるようになる。
本発明にあっては、直線状に延伸する搬送ラインを形成するコンベア装置と直交する方向に計二行で複数の移送ユニットを組み合わせると共に、第1の行に含まれる移送ユニットはコンベア装置へ近づく方向に移送を行い、第2の行に含まれる移送ユニットはコンベア装置から離れる方向に移送を行い、コンベア装置側の端で第1の行から第2の行へ輸送用容器を移送する手段を設けたので、二行で形成される容器移送ラインにより、輸送用容器はコンベア装置側で折り返すように移送されるようになり、全体的にコンパクトな寸法に収まった容器移送ラインを容易に形成できるようになる。
本発明にあっては、移送対象の輸送用容器が積層可能であり、向きを交互に相違させて積層したときと、向きを揃えて積層したときでは積層高さが相違する仕様のものであるとき、空の積層状態の移送を行う移送ユニットの中に、最下層を除いた積層状態の輸送用容器の上昇手段および最下層の輸送用容器を180度回転させる回転手段を有する移送ユニットを含ませると共に、その移送ユニットに続く移送ユニットには最下層の輸送用容器を受け入れて上昇させる容器上昇手段および上昇した輸送用容器を支持して送出の案内を行う支持案内手段を具備させたので、向きを揃えて積層した複数の移送ユニットを移送ラインへセットすれば、あとは自動で一つずつ輸送用機器を向きが交互になるように取り出して移送を行うことが可能となって、完成品が積み込まれた輸送用容器は、交互に向きが180度相違するようになり、輸送用容器として食料品の番重に適した容器移送ラインを提供できるようになる。
本発明にあっては、積み込み装置へ空の輸送用容器を一の範囲に含まれる移送ユニットで供給すると共に、完成品の積み込みが完了した輸送用容器を他の範囲に含まれる移送ユニットで積み込み装置からの払い出し(送り出し)を行うようにしたので、容器移送ラインによる輸送用容器の移送と、積み込み装置による完成品の積み込み作業がタイミング良く協同的に行われるようになり、効率的な積み込み作業を実現できるようになる。なお、一の範囲に含まれる移送ユニットと、他の範囲に含まれる移送ユニットは、積み込み装置の元で移送を行う箇所では、両方の範囲に属する移送ユニットが存在することになる。
本発明にあっては、容器移送装置が、組合せ方の変更可能な複数の移送ユニットを備えるようにしたので、容器移送装置により形成される輸送用容器の移送ラインのライン変更を、各移送ユニットの組合せ方を変えることにより容易に行える。
本発明にあっては、直線状に延伸する搬送ラインを形成するコンベア装置を中心に、一の組合せ方と、他の組合せ方とが対称となるようにしたので、コンベア装置の一方の側方側に配置していた容器移送ラインを、コンベア装置の他方側に移す必要が生じた場合などに対して、スムーズにライン変更を行える。
本発明にあっては、直線状に延伸する搬送ラインを形成するコンベア装置を中心に、一の組合せ方と、他の組合せ方とが対称となるようにしたので、コンベア装置の一方の側方側に配置していた容器移送ラインを、コンベア装置の他方側に移す必要が生じた場合などに対して、スムーズにライン変更を行える。
本発明にあっては、直線状に延伸する搬送ラインを形成するコンベア装置と平行に計二列で複数の移送ユニットを組み合わせると共に、第1の列の移送ユニットは一方向に移送を行い、第2の列の移送ユニットは一方向と逆方向に移送を行い、一方向の最下流側の第1の列から第2の列へ輸送用容器を移送する補助移送手段を設けたので、コンベア装置と平行な二列で折り返しを含んでU字状に輸送用容器の移送を行う移送ラインを形成でき、コンベア装置に平行な方向の寸法をコンパクトに収めることができる。
本発明にあっては、直線状に延伸する搬送ラインを形成するコンベア装置と平行に、複数の移送ユニットを、積み込み装置を介在させて一列で組み合わせると共に、その一列の移送ユニットは、列に沿って移送を行い、積み込み装置が介在する箇所では輸送用容器の移送を行う手段を設けたので、輸送用容器をコンベア装置と平行に移送できる一列の容器移送ラインを形成でき、コンベア装置に直交する方向の寸法をコンパクトに収めることができる。
本発明にあっては、直線状に延伸する搬送ラインを形成するコンベア装置の両側で、複数の移送ユニットをコンベア装置に平行な第1の列および第2の列で組み合わせると共に、一方側の第1の列の移送ユニットは一方向で移送を行い、第2の列の移送ユニットは一方向と逆方向で移送を行い、一方向における最下流側で第1の列から第2の列へ輸送用容器を移送する移送手段を設けたので、コンベア装置を挟んだ両側の二列で折り返しを含んでU字状に輸送用容器の移送を行う容器移送ラインを形成でき、コンベア装置に平行な方向の寸法をコンパクトに収めることができる。
本発明にあっては、直線状に延伸する搬送ラインを形成するコンベア装置と直交する方向に計二行で複数の移送ユニットを組み合わせると共に、第1の行の移送ユニットはコンベア装置へ近づく方向に移送を行い、第2の行の移送ユニットはコンベア装置から離れる方向に移送を行い、コンベア装置側の端で第1の行から第2の行へ輸送用容器を移送する手段を設けたので、コンベア装置側で折り返す二行の容器移送ラインを形成でき、全体的にコンパクトな寸法に収めた輸送用容器の移送ラインを確保できる。
本発明にあっては、最下層を除いた積層状態の輸送用容器の上昇手段および最下層の輸送用容器を180度回転させる回転手段を有する移送ユニットを設けると共に、その移送ユニットに続く移送ユニットには最下層の輸送用容器を受け入れて上昇させる容器上昇手段および上昇状態の輸送用容器を支持して送出の案内を行う支持案内手段を具備させたので、容器移送装置が、向きを交互の相違させたときと、向きを揃えたときで積層高さが相違する仕様の輸送用容器を用いる場合であっても、各輸送用容器の向きを交互に180度相違させて移送することができ、スーパー又はコンビニエンスストア等の販売店向けに多用される番重の移送を好適に行うことができる。
本発明にあっては、積み込み装置へ空の輸送用容器を一の範囲に含まれる移送ユニットで供給すると共に、完成品の積み込みが完了した輸送用容器を他の範囲に含まれる移送ユニットで積み込み装置からの払い出し(送り出し)を行うようにしたので、ライン変更にフレキシブルに対応できる移送ラインによる輸送用容器の移送と、積み込み装置による完成品の積み込み作業をタイミング良く協同的に行うことができ、容易なライン変更および効率的な積み込み作業の両立を実現できる。
図1(a)〜(d)及び図2(a)〜(d)は、本発明の実施形態に係る複数パターンの積み込みシステム1A−1〜1D−2の平面視のおける概要を示している。本実施形態の各積み込みシステム1A−1〜1D−2は、工場内で生産される弁当及び総菜等の食品の完成品を番重(輸送用容器)へ積み込むための番重の移送ラインに対応したものであり、直線状に延伸する搬送ラインDを形成して完成品W(被搬送物)を搬送するコンベア装置2、搬送される完成品を番重の中へ載置する積み込み装置に該当する積み込みロボット3、および積み込みロボット3の元へ空の番重を供給すると共に、完成品Wが積み込まれた番重を積み込みロボット3の元から送り出すように番重の移送を行う容器移送装置9A−1〜9D−2を備えた仕様になっている。
容器移送装置9A−1〜9D−2は、複数の移送ユニット10、20、30等を順次組み合わせて番重の移送ラインLA−1〜LD−2をそれぞれ形成しており、これら複数の移送ユニット10、20、30等を、複数の異なる組合せ方で形状の異なる図1(a)〜(d)等に示すパターンの移送ラインLA−1〜LD−1等を形成できるようにしたことが特徴になっている。なお、図2(a)〜(d)に示す容器移送装置9A−2〜9D−2が形成する移送ラインLA−2〜LD−2は、直線状のコンベア装置2(図中、白矢印で示す搬送ラインDを形成)を中心にして図1(a)〜(d)に示す容器移送装置9A−1〜9D−1が形成する移送ラインLA−1〜LD−1と対称(線対称)になっている。
このように本発明に係る積み込みシステム1A−1〜1D−2は、容器移送装置9A−1〜9D−2が備える複数の移送ユニット10、20、30等の組合せ方に変更することで、複数の異なる形状の様々な移送ラインLA−1等を容易に形成できることから、種々の事情により生産ラインを変更する場合、移送ユニット10、20、30等の組合せ方を変えること等により、寸法の大きい番重を移送する移送ラインをフレキシブルに変更できるようにしたことが特徴になっている。
以下では、このように各移送ユニット10等の組合せ方の異なるパターンの積み込みシステムおよび容器移送装置について、図1(a)に示すものを第1パターン、図1(b)に示すものを第2パターン、図1(c)に示すものを第3パターン、および図1(d)に示すものを第4パターンと称して説明していく。
また、概要的な図示である図1、2等の中で、(1)は第1移送ユニットを示し、(2)は第2移送ユニットを示し、(3)は第3移送ユニットを示し、(4)は第4移送ユニットを示し、(5)は第5移送ユニットを示し、(6)は第6移送ユニットを示している(図28、32、35〜46等でも同様)。各移送ユニットは、番重の受入側となる受入部および番重の送り出し側となる送出部を有し、番重の移送ラインの流れにおいて上流側に位置する一の移送ユニットの送出部が、その一の移送ユニットより下流側に位置する他の移送ユニットの受入部と対向するように組み合わされて、地面(グランドレベル)に配置され、複数の組合せ方に応じた各容器移送装置9A−1〜9D−2等を形成している。
なお、図1、2等の図中に示されるX軸方向は、直線状のコンベア装置2の搬送方向(搬送ラインDに応じた白矢印で示す方向)に沿った方向であり、Y軸方向は、水平面(地面に平行な面)においてコンベア装置2の搬送方向に直交する方向であり(Y軸はX軸に直交)、図4等に示すZ軸方向は、垂直方向に沿った方向であり(X軸、Y軸、及びZ軸はそれぞれ直交)、これらのX、Y、Z軸は他の図でも同様の方向を示す。以下、このような各パターン、および各パターンをベースにした複数のタイプについて順番に説明していく。
図3〜5は、上述した図1(a)に示す第1パターンの積み込みシステム1A−1の外観を各方向から示している。第1パターンの積み込みシステム1A−1は、図3の平面視で示すように、直線状に延伸するコンベア装置2の一側方2aに、積み込みロボット3及び第1パターンの容器移送装置9A−1を配置したことが特徴になっている。
図6は、コンベア装置2の正面図を示す。コンベア装置2は、装置配置面となるグランドレベルGLに接地して垂直方向(Z軸方向)に延出する複数の脚部2dを有すると共に、各脚部2dで支持される枠部材的な筐体2cの中にリング状のベルト2fを回転可能に収納しており、ベルト2fは、モータ等の駆動源2eにより所定の方向に回転し、ベルト2fの上面2gに載置された完成品W(被搬送物)をX軸方向(図中、白矢印で示す方向に相当するX軸の矢印方向)に沿って搬送する搬送ラインを形成する。
また、図3に示すように、コンベア装置2の筐体2cには、ベルト2fの上面2gにおいて、搬送ガイド2hと、積み込みロボット3の配置箇所に応じた付近に完成品Wの搬送ストッパ2i及び可倒式の搬送停止プレート2kが設けられている。搬送ガイド2hは、搬送される完成品Wの位置をY軸方向において、積み込みロボット3の方へ寄せるように案内を行うものであり、この搬送ガイド2hの案内により、搬送される完成品WがY軸方向の位置決めが行われ、積み込みロボット3による完成品Wの取り上げを行いやすくしている。搬送ストッパ2iは、搬送されてくる完成品Wを所定の位置で止めるバー状の部材であり、その所定の位置は、積み込みロボット3が完成品Wを把持する位置に合致し、搬送される完成品WのX軸方向における位置決めが行われる。なお、搬送ストッパ2iで完成品Wが止められたこと、及び止められた完成品Wが積み込みロボットで取り上げられたことを、それぞれ検知する完成品有無センサ(図示せず)がコンベア装置2には取り付けられている。また、搬送停止プレート2kは、搬送ストッパ2iで止められた完成品Wが積み込みロボット3で取り上げられるまで、次の完成品Wを通過させないように停止させる可倒式の部材であり、上述した完成品有無センサの検知結果が完成品アリの状態であれば、次の完成品Wを停止させる状態となり、完成品有無センサの検知結果が完成品ナシの状態になると、次の完成品Wが通過できるように倒れた状態になるように制御される。なお、完成品有無センサの完成品アリの検知結果は、積み込みロボット3の作動開始トリガーにもなっている。
図7(a)(b)は、本実施形態で用いられる積み込みロボット3を示している。積み込みロボット3は、いわゆるスコットラッセル型のものであり、支柱3aに主アーム部材3b及び副アーム部材3cを、スライダ3d、3eを介して取り付けている。スライダ3d、3eは、支柱3aの長手方向(図中のZ軸方向)に沿って、垂直方向における上下いずれの向きにも別個に移動可能になっており、支柱3aの内部に配置された各スライダ用のモータを含む直動機構(図示せす)により、それぞれのスライダ3d、3eを独立して駆動できるようになっている。なお、図7(a)(b)では主アーム部材3b等を3本示しているが、これは主アーム部材3b等の可動範囲及び可動状況等を表すためのものであり、主アーム部材3b等は一つである。
また、両アーム部材3b、3cは、スライダ3d、3eに対して、図7(a)に示す状態でY軸方向に平行な軸を中心にして回動可能に取り付けられていると共に、副アーム部材3cの先端は、図7(a)に示す状態で主アーム部材3bの中間付近で、Y軸方向に平行な軸を中心にして回動可能に連結されている。このような構成により、各スライダ3d、3eが適宜移動することで、主アーム部材3b及び副アーム部材3cの姿勢および連結角度が様々に変化し、それにより、主アーム部材3bの先端に取り付けたジョイント部3fの位置もX軸及びZ軸における各所へ適宜移動するようにしている(図7(a)(b)では、各主アーム部材3b及び副アーム部材3c等の姿勢の変化及び位置の変化等を表している)。
さらに、主アーム部材3b及び副アーム部材3cの各スライダ3d、3eへの取付方は、上述したY軸方向に平行な軸を中心とした回動可能な取付に加えて、Z軸方向に平行な軸を中心にしても回動可能になっており、図7(a)に示す下方のスライダ3eに設けられたモータ3gの駆動により、図7(b)に示すように、180度の範囲で両アーム部材3b、3cを回動できるようにしている。このような回動により、主アーム部材3bの先端に取り付けたジョイント部3fは、上述した図7(a)に示す移動に加えて、図7(b)に示すX軸及びY軸のおける各所へ適宜移動できるようにしている。なお、ジョイント部3fは、図7(a)に示す状態で、Y軸方向に平行な軸を中心にして、主アーム部材3bの先端に取り付けられており、ジョイント部3fに内蔵されたモータにより、適宜回動できるようになっている。
図8(a)、(b)、及び図9は、上述した積み込みロボット3における主アーム部材3の先端のジョイント部3fに接続される吸着ハンド4を示している。吸着ハンド4は、搬送ラインで搬送される完成品W(例えば、弁当)を、吸着により取り上げるものであり、アルファベットのH字状のベースプレート4aに計9本の吸着パッド5A〜5Iを取り付けている。具体的には、吸着パッド5A〜5D、及び吸着パッド5E〜5Hを二列に配置してベースプレート4aへ取り付けると共に、ベースプレート4aの中央部4bに、1本の吸着パッド5Iを取り付けている。なお、図8(a)は、図7(a)で示す主アーム部材3bのジョイント部3fに、吸着ハンド4が取り付けられた状態を示している。
各吸着パッド5A〜5Iは、図示しないソレノイドバルブを介して真空源と接続されている。本実施形態の吸着ハンド4では、完成品Wを吸い上げる際、常に全ての吸着パッド5A〜5Iで吸い上げを行うのではなく、吸い上げ対称となる完成品Wの寸法に応じて、吸い上げに用いる吸着パッドの切替を行っている。すなわち、搬送されてくる完成品Wは、弁当又は総菜等の種類により様々な寸法の包装容器が用いられており、このような包装容器の寸法(特に、平面視における上蓋の平面部分の寸法)に応じて、吸い上げに用いる吸着パッドの選択を設定するようにしている。
例えば、図8(a)(b)に示す寸法の完成品Wの場合であれば、中央の吸着パッド5Iと、その周囲の吸着パッド5B、5C、5F、5Gという計5本を用いて、完成品Wの上蓋の平面部分を吸着することになる。また、図8(a)(b)に示す完成品Wに比べて、例えば、X軸方向の寸法が大きい完成品を吸い上げる場合は、中央の吸着パッド5Iと、外縁側に配置した吸着パッド5A、5D、5E、5Hという計5本を用いて吸着を行うことになる。このような使用する吸着パッドの切替は、図示しない操作盤で設定できるようになっており、設定された内容が制御装置(図26に示す制御部921参照)に送られて、この制御装置がソレノイドバルブを制御することで、吸い上げに用いる真空回路を切り替えるにようにしている。
図10、11は、吸い上げられた完成品Wが収められる輸送用容器である番重Tを示している。番重Tは図10(a)に示すように、平面視で略長方形であると共に、図8(a)(b)に示す完成品Wを二段重ねで収納できる高さ寸法を確保した天面を有しない箱状の容器である。なお、図10、11の中で示すx1軸方向は、番重Tの平面視における長辺方向に平行な方向であり、y1軸方向は、番重Tの平面視における短辺方向に平行な方向であり(y1軸方向は、x1軸方向に直交)、z1軸方向は、番重Tの高さ方向に平行な方向である(z1軸方向は、x1軸方向及びy1軸方向にそれぞれ直交)。また、図10、11に示す番重Tは、完成品Wを二段重ねで計10個前後ほど収められる空間容積を有する(収納できる数は、完成品Wの寸法により前後する)。
図10(a)に示すように、番重Tは上端周囲に縁部T1を形成し、一方の短辺に応じた一端縁部T1aの内周面側に2つの第1凹部t1を形成しており、他方の短辺に応じた他端端部T1bの内周面側にも2つの第2凹部t2を形成している。各第1凹部t1は、y1軸方向に沿った巾寸法をL1にすると共に、両凹部のy1軸方向に沿った間隔寸法をL2にしている。なお、各第1凹部t1はz1軸方向に所要の深さを有している。反対側の第2凹部t2は、y1軸方向に沿った巾寸法をL3にすると共に、両凹部のy1軸方向に沿った間隔寸法をL4にしているが、各第2凹部t2の巾寸法L3は、各第1凹部t1の巾寸法L1と相違させており(L3<L1)、同様に各第2凹部t2の間隔寸法L4も、各第1凹部t1の間隔寸法L2と相違させている(L4<L2)。なお、各第2凹部t2もz1軸方向に所要の深さを有している。
図10(b)は、番重Tの一端縁部T1aに応じた一端側壁部T2aを示している。一端側壁部T2aは、その外面に2つの第1凸部t3を形成している。各第1凸部t3は、それぞれの巾寸法を上述した他端縁部T1b側の各第2凹部t2の巾寸法L3に収まる長さにしており、両者の間隔寸法を上述した各第2凹部t2の間隔寸法L4に応じた長さにしており、それぞれのz1軸方向の長さを、上述した各第2凹部t2に収まる寸法に設定している。
図10(c)は、番重Tの他端縁部T1bに応じた他端側壁部T2bを示している。他端側壁部T2bは、その外面に2つの第2凸部t4を形成している。各第2凸部t4は、それぞれの巾寸法を上述した一端縁部T1a側の各第1凹部t1の巾寸法L1に収まる長さにしており、両者の間隔寸法を上述した各第1凹部t1の間隔寸法L2に応じた長さにしており、それぞれのz1軸方向の長さを、上述した各第1凹部t1に収まる寸法に設定している。
図11(a)(b)は、二つの番重Tを垂直方向(z1方向)に積層した状態を示し、図11(a)は、上下の番重Tの他端縁部T1b同士が同じ側となるように積層した場合であり、図11(b)は上側の番重Tを、平面視(図10(a)参照)の向きが180度相違するように積層して、下側の番重Tの他端縁部T1bと、上側の一端縁部T1aが同じ側となるようにした場合である。
図11(a)では、上下の番重Tの他端縁部T1b同士が同じ側となっているので、上側の番重Tの各第2凸部t4の下端が、下側の番重Tの他端縁部T1bの上面に当接して載置する状態となる。なお、図11(a)で示す側と反対側では、上下の番重Tの一端縁部T1a同士が同じ側となり、上側の番重Tの各第1凸部t3の下端が、下側の番重Tの一端縁部T1aの上面に当接して載置する状態となる。このように図11(a)に示す状態では、上述した各凸部t3、t4の各縁部T1a、T1bへの当接により、上側の番重Tの底部(厚み寸法h)だけが、下側の番重Tの内部に収まった状態となり、それにより、上側の番重Tは、全高寸法H1のうち、底部の厚み寸法hを引いた高さ寸法H2だけが表出している(H2=H1−h)。そのため、下側の番重Tの内部高さも寸法H2が確保され、下側の番重Tに弁当等の完成品を収めた状態でも、上側の番重Tの底部により押しつぶされないようになっている。
一方、図11(b)では上下の番重Tの平面視の向きが180度相違しているので、上側の番重Tの各第1凸部t3が、下側の番重Tの各第2凹部t2に入り込んだ状態になっている。なお、図11(b)で示す側と反対側でも、上側の番重Tの各第2凸部t4が、下側の番重Tの各第1凹部t1に入り込んだ状態になっている。そのため、図11(b)に示す場合では、上側の番重Tは、図11(a)に示す場合に比べて深く下側の番重Tに入り込んで、上側の番重Tは高さ寸法H3だけが表出した状態になっており(H3<H2)、全体の積層高さ(H1+H3)も、図11(a)に示す場合の全体の積層高さ(H1+H2)よりも低くなる。よって、本実施形態の番重Tは、空の場合は図11(b)に示す状態で積層して全体高さを抑えるようにする一方、内部に完成品Wを収めている場合は図11(a)に示す状態で積層して、内部の完成品Wを保護しながら積層できるようにしている。
図4は、第1パターンの積み込みシステム1A−1が、上述した番重Tを図11(b)に示す状態で計20個積層した状態で、第1パターンの容器移送装置9A−1にセットした状態を示している。第1パターンの容器移送装置9A−1は、図11(b)に示す状態で空の20個の積層した番重Tを第1移送ユニット10で受け入れ可能になっていると共に、図11(a)に示す状態で完成品Wを収納した10個の積層した番重Tを第6移送ユニット60(図3等参照)から払い出せるようにしている。次に、本発明の主要部分となる容器移送装置について、第1パターンの容器移送装置9A−1を中心にして説明していく。
図1(a)及び図3等に示すように、第1パターンの容器移送装置9A−1は、コンベア装置2(搬送ラインD)に沿った計2列で、第1移送ユニット10〜第6移送ユニット60を配置して組み合わせたものになっており、詳しくは、コンベア装置2から離れた側の第1列901aは第1〜3移送ユニット10〜30を並べた列であり、コンベア装置2に近い側の第2列901bは第4〜6移送ユニット40〜60を並べた列である。また、第1列901aでは、搬送ラインDの搬送方向(白矢印で示す方向)とは逆方向に第1〜3移送ユニット10〜30を順次並べて組み合わせており、第2列901bでは、搬送ラインDの搬送方向(白矢印で示す方向)と同方向に第4〜6移送ユニット40〜60を順次並べて組み合わせている。
図12(a)(b)は、第1パターンの容器移送装置9A−1で用いられる第1移送ユニット10を示しており、第1移送ユニット10は上述したように、空の20個の積層状態の番重Tを受け入れて、後述する第2移送ユニット20へ移送するものである。第1移送ユニット10は、平面視で略矩形であり(図12(a)参照)、番重Tを載置できるように、番重Tの平面視寸法を上回る平面視寸法を確保すると共に、20個の番重Tの重量を受け止めて移送できる剛性を有する。なお、図12(a)で示すU軸方向は、約矩形の第1移送ユニット10の長手方向に沿った方向を示し、V軸方向は、第1移送ユニット10の短手方向を示し(V軸方向はU軸方向に直交)、図12(b)に示すW軸方向は、第1移送ユニット10の垂直高さ方向を示している(W軸方向は、U及びV軸方向に直交)。これらのU、V、W軸方向は、図13〜25等でも同様である。
第1移送ユニット10は、枠状のフレーム11を有し、フレーム11は両側に側枠部11a、11bを設けており、これら両側の側枠部11a、11bを繋ぐように、V軸方向に平行な軸を回転軸とした計5本の第1ローラ12a〜第5ローラ12eを回転可能に設けている。第1ローラ12a及び第5ローラ12e(移送を行う手段に相当)は、モータ(図示せず)を設けて回転駆動されるようにしており、第1ローラ12a側(番重Tの受け入れ側に相当)の受入部10aから、第5ローラ12e側(番重Tの送り出し側に相当)の送出部10bへ受け入れた番重Tを移送するようにしている。
また、第1移送ユニット10は、第4ローラ12dと、第5ローラ12eとの間に、垂直方向(W軸方向)に上下する第1ストッパ14(空気圧等で駆動)を設けており、この第1ストッパ14には、第1ストッパ14が突出した状態になっていること(番重Tを止める状態)と、突出していない状態(番重Tを止めない状態)とを検知する第1ストッパセンサ14aが付帯している。なお、第1移送ユニット10は、移送する積層された番重Tの姿勢を整えるためのバー状のガイド16を側枠部11a、11bに沿って取り付けていると共に、受け入れた番重Tが第1ストッパ14により止められて、番重Tを完全に受け入れたことを検知する第1受入センサ10c(図26参照。図12では図示せず)も設けている。
図13〜15は、第2移送ユニット20〜第5移送ユニット50を組み合わせた状態を示しており、各移送ユニット20〜50は平面視で略矩形であり(図13参照)、立体的な格子状の組合せフレーム911の内部に配置されている。
第2移送ユニット20は、上述した第1移送ユニット10から移送されてくる積層状態の番重T(20個の番重T)の受け入れを行うと共に、最下層の番重Tから1個ずつ、番重Tを第3移送ユニット30へ送り出すようにしており、この際、第2移送ユニット20は、番重Tの平面視の向き(図10(a)等参照)を、交互の順番で180度相違させて送り出すようにしている。このような機能を実現するために、第2移送ユニット20は、移送部21、第2ストッパ22、昇降部23、抑え部26(図17参照)、回転部27等を有している。なお、第2移送ユニット20は、上述した第1移送ユニット10から移送されてくる番重Tの受入側となる受入部20aを、第1移送ユニット10の送出部10bに対向した状態で、第1移送ユニット10と組み合わされる(図3参照)。
図16は、第2移送ユニット20の移送部21及び第2ストッパ22を抽出し、それらの概要を示したものである。移送部21は番重Tの移送を行う手段に相当し、第2移送ユニット21の番重Tの受入部20aの側に設けた第1ローラ21a及び番重Tの送出部20bの側に設けた第2ローラ21bに、リング状の移送ベルト21cを巻回している。第2ローラ21bは図示しないモータにより、図16において時計回りの方向に駆動されており、それにより、移送ベルト21cも時計回りに回動する。第2移送ユニット20は、このような移送部21をU軸方向に平行に二つ設けており(図13等参照)、二つの移送部21をV軸方向に間隔を空けて配置することで、第1移送ユニット10から移送されてきた番重Tを、二つの移送部21の移送ベルト21cで受け止めて、図16のU軸方向の矢印が指す方向とは反対側となる移送方向(図16中、白矢印で示す)へ移送するようにしている。
また、第2移送ユニット20は、第2ローラ21bの手前に、第2ストッパ22を設けている。この第2ストッパ22は、上述した第1移送ユニット10の第1ストッパ14と同様に、垂直方向に上下し(空気圧等で駆動)、上方へ突出した状態では番重Tを止めることになり、下方へ引っ込んだ状態では、番重Tの移送を止めない状態になる。また、この第2ストッパ22にも、突出状態および突出していない状態を検知する第2ストッパセンサ22aが付帯している。なお、第2移送ユニット20は、受け入れた番重Tが第2ストッパ22により止められて、番重Tを完全に受け入れたことを検知する第2受入センサ20c(図26参照)も設けている。
さらに、第2移送ユニット20は、番重Tの移送方向を中心とした両側に昇降部23(上昇手段に相当)をそれぞれ、組合せフレーム911に取り付けており(図13〜15参照)。各昇降部23は図14に示すように、W軸方向に延出する直動機構部23a、23bを、U軸方向に間隔をあけて二本有している。昇降部23の各直動機構部23a、23bは、垂直方向(W軸方向)に沿って移動する移動部24をそれぞれ設けており、この移動部24に回転爪部25を取り付けている(図17参照)。
図17(a)(b)に示すように、回転爪部25は回動可能な引っ掛け爪25a及び図示しない回動駆動源(ロータリーアクチュエータ)を具備し、移動部24に取り付けられる基部付近に設けたU軸方向に平行な方向の軸を回動軸25bにしている。回転駆動源の駆動により、回動軸25bを中心に、引っ掛け爪25aを引っ込んだ状態(図17(a)に示す状態)と、出っ張った状態(図17(b)に示す状態)に回動して、引っ掛け爪25aの姿勢を変化できるようにしている。なお、引っ込んだ状態の引っ掛け爪25aは、移送部21により移送される積層状態の番重Tと干渉しないようになっている。
各昇降部23は、移動部24が下方に位置するように直動機構部23a、23bを制御した状態で(図17(a)に示す移動部24の位置)、引っ掛け爪25aを出っ張った状態に回動すると、移送部21の移送ベルト21cの上面に位置する積載状態の番重Tにおける下から2番目の番重Tの縁部T1の下面に引っ掛け爪25aが係合するようになる。この状態で、各昇降部23が、移動部24が上昇するように直動機構部23a、23bを制御すると、最下層の番重Tを移送ベルト21cの上面に残した状態で、下から2番目より上の番重Tを積層した状態で垂直方向(W軸方向)に上昇させることになる(図17(b)に示す状態)。なお、各昇降部23は、後述するように、移送部21が最下層の番重Tを第3移送ユニット30へ送り出すと、上昇させていた移動部24を下降させて、今まで下から2番目であった番重Tを新たに最下層にした状態で移送ベルト21cの上面に載置すると共に、出っ張っていた状態の引っ掛け爪25aを引っ込めてから、再度、図17(a)に示す位置まで、移動部24を上昇させ、以降、このような動きを繰り返すことになる。
各昇降部23は、移動部24の位置を検知する第2爪上下センサ24a、引っ掛け爪25aの出っ張った状態又は引っ込んだ状態を検知する第2爪開閉センサ25cを付帯させているものとする(図26参照)。
また、第2移送ユニット20の抑え部26は、第2移送ユニット20において計4箇所設けられており、移送方向に対して両側に位置する上述した昇降部23の前後にそれぞれ設けられている。抑え部26は、最下方の番重Tの姿勢を整えるためのものであり、昇降部23が、最下方の番重Tを残して、上方の積層状態の番重Tを上昇させる場合、最下方の番重Tから抜き取るように上方の番重Tを持ち上げるので、最下方の番重Tの姿勢が乱れることがあるので、このような姿勢の乱れを整えて、番重Tの長手方向(図10(a)に示すx1軸方向)が、第2移送ユニット20に係るU軸方向(図13、14等参照)に一致させる。
各抑え部26は、図15、17に示すように、垂直方向(W軸方向)において、最下方の番重Tに対向する位置で組合せフレーム911に設けられている。図17(b)にも示すように、各抑え部26は、番重Tの側壁を抑える抑え板部26aを有すると共に、この抑え板部26aをV軸方向に沿って往復するように移動させる往復駆動部26bと、抑え板部26aを下方に沈ませる下降駆動部26cを有している。往復駆動部26bの駆動により、抑え板部26aが突出すると番重Tの側壁を抑えるようになり、計4個の抑え部26が、抑え板部26aを同時に突出させることで、番重Tの側壁は同時に4箇所で抑え付けられて姿勢が整えられる。
また、抑え板部26aは、往復駆動部26bにより引っ込められた状態になっていると、移送ベルト21cで移送されてくる番重Tと干渉は生じないが、後述する回転部27により番重Tが回転されると、干渉が生じる。そのため、このような抑え板部26の干渉を回避するため、下降駆動部26cの駆動により、抑え板部26aは垂直方向(W軸方向)で下降されるようになっている。なお、各抑え部26は、各抑え板部26aの水平方向(V軸方向)における突出状態又は引っ込んだ状態を検知する抑え部往復センサ26dと、各抑え板部26aの垂直方向(W軸方向)における下降した状態又は下降していない状態を検知する抑え部上下センサ26eをそれぞれ設けている。
さらに、第2移送ユニット20の回転部27(回転手段に相当)は、図13に示すように、第2移送ユニット20の中央に設けられており、図18(a)(b)に示すように、円板状の回転テーブル27aを有する。回転部27は、回転テーブル27aを回転する回転駆動源27bに加えて、回転テーブル27aを上昇させる上昇駆動部27cを有している。
図18(a)は、回転部27が、上昇駆動部27cを駆動させないで、回転テーブル27aを移送ベルト21cの上面より下方に引っ込めた状態を示している。この状態では、移送ベルト21cで移送される番重Tの下面と、回転テーブル27aとの上面との間には隙間があるので、番重Tは何ら回転テーブル27aの影響を受けない。
一方、図18(a)に示すように、回転部27が、上昇駆動部27cを駆動させて、回転テーブル27aを垂直方向(W軸方向)で上昇させると、回転テーブル27aは、移送メルト21cの上面より上方に位置するようになり、それに伴い、移送ベルト21cに載置されていた状態の番重Tを移送ベルト21cから押し上げる。このように番重Tを押し上げた状態で、回転部27は、回転テーブル27aをW軸方向に平行な軸を回転中心として、回転駆動源27bにより180度回転させる。180度回転させた後、回転部27は、上昇駆動部27cにより、回転テーブル27aを下降させて、番重Tを移送ベルト21cに載置する。
回転部27は、上述したような回転処理を、番重2台に1台の割合で行う。それにより、第2移送ユニット20から第3移送ユニット30へ送り出される番重Tは、平面視において向きが交互に180度相違するようになる。なお、回転部27は、回転テーブル27aの上下位置を検知する回転テーブルセンサ27dを設けている。
次に、第3移送ユニット30について説明する。第3移送ユニット30は、上述した第2移送ユニット20から移送されてくる1個の番重Tの受け入れを行うと共に、受け入れた番重Tを、上述した積み込みロボット3が完成品Wを番重Tへ積み込むことができる高さへ上昇させてから、その上昇状態を支持して第4移送ユニット40へ移送するものである。第3移送ユニット30は、番重Tの受け入れを行う受入部30aを、図13に示すように、平面視における第2移送ユニット20側の短辺側に設けて、第2移送ユニット20の送出部20bと対向するようにしているが、番重Tの移送先となる第4移送ユニット40は、第3移送ユニット30に対してV軸方向へ並ぶように組み合わされるので、番重Tの送出部30bを、平面視における第4移送ユニット40と対向する側の長辺側に設けたことが、上述した第1、2移送ユニット10、20と異なっている。
第3移送ユニット30は、上述した番重Tの移送を行うために、移送部31、第3ストッパ32、垂直移送部33(容器上昇手段に相当。図19参照)、上方支持レール部35(図20参照)等を有している。第3移送ユニット30の移送部31(移送を行う手段)及び第3ストッパ32は、図16に示す第2移送ユニット20の移送部21及び第2ストッパ22と同等のものであり、移送ベルト31cを時計回りに回動させて、U軸方向を示す矢印(図13、14等参照)とは逆方向に番重Tを移送し、移送されてくる番重Tを、第3ストッパ32を突出させることで停止させる。なお、第3移送ユニット30は、第3ストッパ32に第3ストッパセンサ32aを付帯させると共に、受け入れた番重Tが第3ストッパ32により止められて、番重Tを完全に受け入れたことを検知する第3受入センサ30c(図26参照)も設けている。
図19(a)(b)は、第3移送ユニット30の垂直移送部33(容器上昇手段)を示し、垂直移送部33は、垂直方向(W軸方向)に延出する2本の直動機構部33a、33bを、V軸方向に間隔を空けて組合せフレーム911に取り付けており、各直動機構部33a、33bは、垂直方向(W軸方向)に沿って移動する移動部33c、33dをそれぞれ設けており、これら両方の移動部33c、33dに載置テーブル34を取り付けている。なお、垂直移送部33は、図13に示す垂直駆動源33e(例えば、モータ)を設けており、この垂直駆動源33eの駆動により、移動部33c、33dを上下に移動させる。
載置テーブル34は図13に示すように、平面視では枠状に形成されており、垂直移送部33の両方の移動部33c、33dに取り付けられるバー状の支持部34a、34bを、V軸方向に延出する連結部34c、34dで連結して、枠状の載置テーブル34を形成している。なお、両側の支持部34a、34bは、図14及び図20(a)等に示すように、先端側から取付側へ向かう一定の範囲において、W軸方向の高さを大きくした嵩上げ部34e、34fを設けている。
図19(a)は、垂直移送部33が載置テーブル34を下降させている状態を示している。この状態では、載置テーブル34の嵩上げ部34e、34fの上面は、移送ベルト31cの上面より、垂直方向(W軸方向)において低く位置するため、移送ベルト31cで移送されてきた番重Tの底部に、載置テーブル34が触れることはない。
図19(b)は、垂直移送部33が載置テーブル34を、積み込みロボット3による積み込み高さにまで上昇させた状態を示している。垂直移送部33は、図19(a)に示す状態から、載置テーブル34を上昇させると、嵩上げ部34e、34fの上面が番重Tの底面に触れて、さらに上昇を続けることで、載置テーブル34が、移送ベルト31cに載っていた番重Tを持ち上げて、最終的に図19(b)に示す位置まで移動させる。なお、第3移送ユニット30cは、垂直移送部33に載置テーブル34の位置を検知する第3テーブルセンサ33fを設けると共に、載置テーブル34により積み込み高さに位置するようになった番重Tの有無を検知する第3高さ受入センサ30dも設けている。
図20(a)(b)及び図21(a)(b)は、第3移送ユニット30の上方ガイド部35(支持案内手段)を示している。上方ガイド部35は、垂直移送部33により上昇した番重Tを支持して送出の案内を行うものであり、V軸方向に沿って延伸するL型アングル状の支持レール35a、35bを、U軸方向に間隔を空けて計二本具備している。各支持レール35a、35bは、U軸方向に沿って往復移動するようにしてあり、このような各支持レール35a、35bの往復移動(突出した状態と引っ込んだ状態に往復移動)を駆動するレール駆動源36を計4箇所設けて、組合せフレーム911に取り付けている。なお、上方支持レール部35は、番重Tの送出の案内用の支持レール35a、35bが突出した状態又は引っ込んだ状態であるかを検知する第3レールセンサ35cを設けている。
図20(a)(b)は、両側の支持レール35a、35bが引っ込んだ状態を示しており、この状態であれば、垂直移送部33の載置テーブル34により持ち上げられる番重Tと干渉しない。一方、図21(a)(b)は、図20(a)(b)に示す状態の両側の支持レール35a、35bを突出させた状態を示している。支持レール35a、35bは、突出すると、L字状の水平部分が番重Tの底部を支持するようになる。このように支持レール35a、35bで支持されると、垂直移送部33が載置テーブル34を下降させても、番重Tは、積み込みロボット3による積み込み高さに位置することが維持される。
図22は、第1パターンの容器移送装置9A−1が有する補助移送装置70(補助移送手段に相当)を示し、第1列901aの移送方向における最下流側に位置する第3移送ユニット30から、第2列901bの移送方向における最上流側に位置する第4移送ユニット40へ図21(a)(b)に示す状態の番重Tを移送するためのものである。補助移送装置70は、番重Tの長辺側の側壁を押圧する大きな爪状のスライダである押圧部71と、その押圧部71を第4移送ユニット40の受入部40aまで移動させる押圧駆動部72(例えば、大きいストローク長を有するシリンダ等が相当)を設けており、この押圧駆動部72を組合せフレーム911に取り付けている。
すなわち、後述するように第4移送ユニット40も、第3移送ユニット30の上方支持レール部35と同様の上方支持レール部45を具備しており、第3移送ユニット30の支持レール35a、35bと、第4移送ユニット40の支持レール部45a、45bはV軸方向へ連続する状態にできるので、これら各支持レール35a、35b、45a、45bで、押圧部71で押圧される番重TをV軸方向に沿って案内して第3移送ユニット30から第4移送ユニット40へ番重Tを移送することになる。なお、補助移送装置70は、押圧部71が第3移送ユニット30に位置する状態(図22で実線で示す状態)と、第4移送ユニット40へ移動した状態とを検知する補助移送センサ70aを具備している。
第4移送ユニット40は、上述した第3移送ユニット30から移送されてくる1個の番重Tの受け入れを行うと共に、受け入れた番重Tに、積み込みロボット3により所定数の完成品Wの積み込みが行われると、完成品Wが積み込まれた番重Tを下降させてから、第5移送ユニット50へ向けて送り出すものである。このような第4移送ユニット40は、基本的に上述した第3移送ユニット30と同等の構造であり、移送部41、第4ストッパ42、垂直移送部43、載置テーブル44、上方支持レール部45等を有している。
第4移送ユニット40は、番重Tの受け入れを行う受入部40aを、図13、22に示すように、平面視における第3移送ユニット30の長辺側に応じた長辺箇所に設けて、第3移送ユニット30の送出部30bと対向するようにしている。また、第4移送ユニット40は、番重Tの送出部40bを、平面視における第5移送ユニット50側と対向する短辺側に設けている。なお、第4移送ユニット30は、上述した補助移送装置70により、第3移送ユニット30から番重Tを、上方支持レール部45で完全に受け入れたことを検知する第4高さ受入センサ40c(図26参照)も設けている。また、第4移送ユニット40の垂直移送部43、載置テーブル44、上方支持レール部45は(図22参照)、第3移送ユニット30の垂直移送部33、載置テーブル34、上方支持レール部35と同様の構造であるので、構造についての説明は省略する(第4移送ユニット40も、突出した状態と引っ込んだ状態に往復駆動される支持レール部45a、45bに関して第4レールセンサ45cを具備すると共に、載置テーブル44に関して第4テーブルセンサ43fを具備)。
図23は、第4移送ユニット40の移送部41(移送を行う手段に相当)及び第4ストッパ42を示しており、移送部41は、完成品Wが積み込まれた番重Tが垂直移送部43の載置テーブル44で下降されてくると、その番重Tを受け止めて、第5移送ユニット50へ向けて移送する。第4移送ユニット40の移送部41(移送を行う手段に相当)及び第4ストッパ42の基本的な構造は、第2、3移送ユニット20、30の移送部21、31及び第2、3ストッパ22、32と同等であるが(図16参照)、移送方向が逆方向になっていることが相違している(移送方向は、U軸方向を示す矢印と同方向)。
即ち、移送部41は第1ローラ41a及び第2ローラ41bを巻回する移送ベルト41cを、図23におい反時計回りの方向に回動しており、これにより、番重Tを図23中の白矢印方向に移送する。また、第4ストッパ42(第4ストッパセンサ42aが付帯)も、上方へ突出した状態では番重Tを止めることになり、下方へ引っ込んだ状態では、番重Tの移送を止めない状態になる。なお、第4移送ユニット30は、垂直移送部43により、上方支持レール部45から移送部41へ下降した番重Tが、移送部41の移送ベルト41cに番重Tを完全に載置されると共に、第4ストッパ42により止められて受け入れたことを検知する第4受入センサ40d(図26参照)も設けている。
第5移送ユニット50は、上述した第4移送ユニット40から移送されてくる1個の番重Tの受け入れを行うと共に、受け入れた番重Tを順次積層し、所定数(本実施形態では10個)を積層すると、積層した状態の番重Tを第6移送ユニット60へ移送するものである。第5移送ユニット50も、第4移送ユニット40の送出部40bと対向する短辺側を受入部50aにすると共に、その受入部50aの反対側となる第6移送ユニット60との対向箇所を送出部50bにしている(図13等参照)。
このような第5移送ユニット50は、基本的に上述した第2移送ユニット20から抑え部26及び回転部27を省略した以外は、第2移送ユニット20と基本的に同等の構造になっており、図13等に示すように、移送部51、第5ストッパ52、昇降部53を設けている。第5移送ユニットの移送部51及び第5ストッパ52(第5ストッパセンサ52aが付帯)は、図23に示す第4移送ユニットの移送部41及び第4ストッパ42と同等であり、移送方向も同じである。なお、第5移送ユニット50は、受け入れた番重Tが第5ストッパ52により止められて、番重Tを完全に受け入れたことを検知する第5受入センサ50c(図26参照)も設けている。
図24(a)(b)は、第5移送ユニット50の昇降部53を示し、図17(a)(b)に示す第2移送ユニット20の昇降部23に応じたものである。すなわち、第5移送ユニット50の昇降部53は、W軸方向に延出する直動機構部53a、53bを設け(図13参照)、各直動機構部53a、53bに移動部54をそれぞれ設け、この移動部54に回転爪部55を取り付けている(図24参照)。なお、各昇降部53は、移動部54の位置を検知する第5爪上下センサ54a、回転爪部55(引っ掛け爪55a)の出っ張った状態又は引っ込んだ状態を検知する第5爪開閉センサ55cを付帯させているものとする。
図24(a)(b)に示すように、回転爪部55は引っ掛け爪55a及び回動軸55bを有し、図示しない回転駆動源の駆動により、回動軸55bを中心に、引っ掛け爪55aを引っ込んだ状態(図24(a)に示す状態)と、出っ張った状態(図24(b)に示す状態)に回動する。第5移送ユニット50は、番重Tを受け入れるまでは、昇降部53(回転爪部55)を図24(a)の状態にしており、番重Tを受け入れると、回転爪部55を出っ張った状態にすると共に昇降部53を駆動させて回転爪部55を上昇させ、移送ベルト51cに載っていた番重Tを、番重Tの高さ寸法以上に持ち上げて、その状態を維持する。
そして、第5移送ユニット50が、次の番重Tを受け入れると、昇降部53は、持ち上げていた番重Tを下降させて、受け入れた番重Tに積層し、積層が完了すると、出っ張った状態の回転爪部55を引っ込めた状態にすると共に、最下方の番重Tに応じた位置まで下降させる。最下方の番重Tに応じた位置まで回転爪部55が下降すると、昇降部53は、再度、回転爪部55を出っ張った状態にして、番重Tの縁部T1の下面に引っ掛け爪55aが係合させ、この状態で図24(a)に示すように回転爪部55を上昇させて、二段に積層された番重Tを持ち上げる。以降、第5移送ユニット50は、このような動作を繰り返すことで、所定数まで番重を積層し、所定数まで積層すると、第5ストッパ52を引っ込めて、移送部51により第6移送ユニット60へ積層状態の番重Tを移送する。
このように第5移送ユニット50における番重Tの積層は、上述したように第2移送ユニット20が番重Tの平面視の向きを交互に180度相違させて送り出していることから、図11(a)に示す状態で積層されることになるので、番重Tに収められた完成品Wは、番重Tが積層されても押しつぶされることはない。
図25(a)(b)は、第6移送ユニット60を示す。第6移送ユニット60は、基本的な構成を図12(a)(b)に示す第1移送ユニット10と同等にしており、第5移送ユニット50から移送されてくる10個の積層状態の番重T(完成品Wが収められた番重T)の受け入れを行うものである。すなわち、第6移送ユニット60は、側枠部61a、61b等により枠状のフレーム61を形成すると共に、フレーム61の内部に計5本の第1ローラ62a〜第5ローラ62eを回転可能に設けて、第1ローラ62a及び第5ローラ62eを回転駆動する。なお、第5ローラ62e側(番重Tの受け入れ側に相当)の受入部60aから、第1ローラ62e側(番重Tの送り出し側に相当)の送出部60bへ受け入れた番重Tを移送する点は、第1移送ユニット10と逆になっている(第1移送ユニット10と移送方向は逆)。
第6移送ユニット60は、送出部60b側に上下する第6ストッパ64を設けており、この第6ストッパ64はデフォルトで突出した状態になっており、第6移送ユニット60に併設されるフットスイッチ65が操作されると、引っ込んで、積層状態の番重Tを外方へ払い出すことになる。この払い出し時には、積層状態の番重Tを受け入れる台車等を第6移送ユニット60の送出部60bに対向するように、作業員がセットしておくことになる。なお、第6移送ユニット60は、受け入れた番重Tが第6ストッパ64により止められて、番重Tを完全に受け入れたことを検知する第6受入センサ60c(図26参照)も設けている。
上述したように第1パターンの容器移送装置9A−1は、第1列901aを形成する第1移送ユニット10〜第3移送ユニット30で番重Tを搬送ラインDとは逆方向に移送し(図1(a)参照)、第1列901aの最下流側に位置する第3移送ユニット30から第2列901bの最上流側に位置する第4移送ユニット40へは、補助移送装置70により番重Tを移送し、第2列901aを形成する第4移送ユニット40〜第6移送ユニット60では番重Tを搬送ラインDとは同方向に移送するので、第1パターンの容器移送装置9A−1は、第3、4移送ユニット30、40で折り返すようなU字状の移送ラインLA−1を形成する。また、各移送ユニット10〜60は移送ラインLA−1における移送の流れで、一の移送ユニットの送出部(例えば、第1移送ユニット10の送出部10b)に、次に位置する他の移送ユニットの受入部(例えば、第2移送ユニット20の受入部20a)に対向した状態で組み合わされるので、複数の移送ユニット10〜60が連携してスムーズに番重Tの移送を行えるようにしている。
図26は、第1パターンの積み込みシステム1A−1が具備する制御装置920における電気系統の回路の概要を示している。制御装置920は、各種制御を行う制御部921、入力インタフェース部922、及び出力インタフェース部923を有している。入力インタフェース部922は、積み込みシステム1A−1の操作部930(作業者に操作されるもの)及び積み込みロボット3のロボットコントローラ3h等が接続されて、操作部930からの操作信号及びロボットコントローラ3hからの通知信号等が入力されるようになっていると共に、上述した各移送ユニット10〜60の各センサ14a等が接続されて各センサ14a等からの検知信号が入力されるようになっている。入力インタフェース部922は、接続先から検知信号、操作信号、又は通知信号等の入力を受け付けると、受け付けた各種信号を制御部921へ伝送する処理を行う。
また、出力インタフェース部923には、上述した各移送ユニット10〜60に設けられた駆動源(モータ、アクチュエータ等。例えば、第1移送ユニット10の第1ストッパ14を上下させる駆動源、第2移送ユニット20の直動機構部23aの移動部24を移動させる駆動源等)の駆動制御部と接続されており、駆動の開始又は停止等を指示する駆動制御信号の出力を、制御部921の制御に基づき行う。
制御部921は、メモリ921aを備えると共に、そのメモリ921aに、第1パターンの容器移送装置9A−1に係る移送制御に関する処理等を規定した移送プログラムP1を記憶している。この移送制御プログラムP1は、入力インタフェース部922から各種信号を制御部921が受け取ると、どのような内容の制御信号を制御部921から出力インタフェース部923を介して各種駆動源へ出力するかを規定したものになっており、この移送プログラムP1の規定に従って、制御部921が各種制御信号を出力する制御処理を行うことにより、第1パターンの容器移送装置9A−1は番重Tを移送できるようになっている。
図27は、制御部921の制御により行われる第1パターンの容器移送装置9A−1の容器移送方法の処理手順および第1パターンの積み込みシステム1A−1の積み込み方法の処理手順を示すフローチャートである。処理を開始するにあたり、第1パターンの容器移送装置9A−1は、各移送ユニット10〜60の第1ストッパ14〜第6ストッパ64を上昇させた状態にすると共に、移送する番重Tに干渉しないように各駆動部等を原点側に移動させているものとする。但し、第4移送ユニット40では、載置テーブル44を積み込みロボット3の積み込み高さに上昇させているものとする(載置テーブル44は、上昇した状態が原点側となる)。
まず、第1パターンの積み込みシステム1A−1は、作業員により、台車で運ばれてきた積層状態の空の番重T(20個の積層された番重T)を第1移送ユニット10の受入部10aから受け入れることになる(S1)。第1移送ユニット10が完全に番重Tを受け入れると、第1受入センサ10cがオンとなり、操作部930に設けたタッチパネルに表示した開始ボタン(図示せず)が選択できる状態になり、開始ボタンが選択されると、第1移送ユニット10は、第1ローラ12a及び第5ローラ12eを駆動すると共に、第1ストッパ14を下降させ、さらに、第2移送ユニット20〜第5移送ユニット50も移送部21〜51等の駆動も開始して、各移送ベルト21c〜51cを回動させる。
第1ストッパ14の下降により、積層状態の空の番重Tは、第2移送ユニット20へ移送される(S2)。第2移送ユニット20が完全に番重Tを受け入れると、第2受入センサ20cがオンとなり、図17(a)(b)に示すように、第2移送ユニット20は、昇降部23及び回転爪部25を駆動させて、最下層の番重Tを残して、残りの積層した上方の番重Tを持ち上げる(S3)。なお、第1移送ユニット10は、第2受入センサ20cのオンに伴い、第1ストッパ14を上昇させている。
第2移送ユニット20は、第2爪上下センサ24aが上位置になったことを検知したことに伴って、最下層に残った番重Tが奇数番目のときは、回転部27で特に何も行わず、また、偶数番目のときは、図18(a)(b)に示すように、回転部27が回転テーブル27aを上昇させてから180度回転させて番重Tの平面視の向きを180度回転させた後、回転テーブル27aを下降させて移送ベルト21cに載置させる(S4)。そして、第2移送ユニット20は、抑え部26で最下層の番重Tの姿勢を整えてから、第2ストッパ22を下降させて、第3移送ユニット30へ移送する(S5)。
第3移送ユニット30が完全に番重Tを受け入れると、第3受入センサ30cがオンとなり、図19(a)(b)に示すように、垂直移送部33が載置テーブル34を上昇させて、番重Tを積み込みロボット3による積み込み高さにまで上昇させると共に、図21(a)(b)に示すように、上方ガイド部35が、両方の支持レール部35a、35bを突出させた状態に移動させて、上昇させた番重Tを積み込み高さで支持する(S6)。
第3レールセンサ35cが突出した状態であることを検知すると共に、第3高さ受入センサ30dが番重Tの受入を検知すると、補助移送装置70が駆動して、番重Tを積み込み高さのレベルで、第4移送ユニット40へ移送する(S7)。なお、第3移送ユニット30は、この状況になると、垂直移送部33を駆動して、載置テーブル34を下降端まで下降させると共に、支持レール部35a、35bを引っ込んだ状態に戻している。また、上述したS1〜S7の段階が、移送ラインLA−1の番重投入側(スタート側となる上流側)に応じた一の範囲に含まれる第1〜第4移送ユニット10〜40で空の番重Tを積み込みロボット3の元へ供給するように移送を行う処理ステップに該当する。
第4移送ユニット40が完全に番重Tを受け入れると、第4高さ受入センサ40cがオンとなり、制御部921は、ロボットコントローラ3hへ、完成品Wの載置を行う番重Tの準備が整った旨を示す準備完了信号を通知し、ロボットコントローラ3hは、準備完了信号を受けると、搬送されてくる完成品Wを積み込みロボット3で取り上げて番重Tへ載置するという積み込み作業の制御を開始することになる。積み込みロボット3による積み込み作業が開始されると、第1パターンの容器移送装置9A−1(制御部921)は、積み込み作業の完了を示す作業完了信号がロボットコントローラ3hから送られるか否かを判断する段階となる(S8)。
作業完了信号が送られてこない場合(S8:NO)、第1パターンの容器移送装置9A−1(制御部921)は、積み込み作業を待つ状態となる。なお、このように積み込み作業を待っている間も、第1パターンの容器移送装置9A−1(制御部921)は、第2移送ユニット20から1個ずつ番重Tを送り出す処理を行うと共に、第3移送ユニット30では、第2移送ユニット20から送り出された番重Tを受け入れて、上方ガイド部35は、支持レール部35a、35bにより、送り出された番重Tを積み込み高さで待機させると共に、垂直移送部33でも番重Tを、載置テーブル34を支持レール部35a、35bの直前付記まで上昇させて待機させるように制御して、積み込み作業が完了すると、直ちに次の番重Tを第4移送ユニット40へ移送できる状態にしている。
作業完了信号が送られてきて、積み込み作業が完了すると(S8:YES)、第4移送ユニット40は、上方支持レール部45を駆動して、両方の支持レール部45a、45bを引っ込んだ状態にすると共に、積み込み高さで待機させていた載置テーブル44を、垂直移送部43の駆動により下降させて、番重Tを移送部41の移送ベルト41cに載置させる(S9)。番重Tの下降により、第4受入センサ40dがオンになると、第4移送ユニット40は第4ストッパ42を下降させ、番重Tを第5移送ユニット50へ移送する(S10)。
第5移送ユニット50が完全に番重Tを受け入れると、第5受入センサ50cがオンとなり、図24(a)(b)に示すように、昇降部53及び回転爪部55を制御して、番重Tを上昇させる(S11)。なお、番重Tの第5移送ユニット50への受入完了に伴い、第4移送ユニット40では第4ストッパ42を上昇させている。
第1パターンの容器移送装置9A−1(制御部921)は、所定数(本実施形態では10個)の番重Tを積層したか否かを判断する(S12)。所定数の積層に達していない場合(S12:NO)、第5移送ユニット50は、順次受け入れる番重Tに対して、図24(a)(b)に示す昇降部53及び回転爪部55の制御を行って、順次、番重Tを積層していくと共に、積層状態の番重Tを上昇させて、次に移送されてくる番重Tを待つ状態となる。
昇降部53及び回転爪部55の駆動制御により、積層数が所定数に達すると(S12:YES)、第5移送ユニット50は、第5ストッパ52を下降させて、完成品Wが収められた積層状態の番重Tを第6移送ユニット60へ移送する(S13)。なお、第1パターンの容器移送装置9A−1(制御部921)は、番重Tが所定数に積層されたか否かは、第5受入センサ50cのオンの数、第5爪上下センサ54aの上昇下降検知数、第5爪開閉センサ55cの開閉検知数等を制御部921がカウントすることで判断している。
第6移送ユニット60が完全に番重Tを受け入れると、第6受入センサ60cがオンとなり、図25(a)に示すフットスイッチ65が操作できる状態になり、フットスイッチ65が操作されたか否かを判断する状態となる(S14)。なお、作業員は、第6移送ユニット60に積層状態の番重Tが移送されてくると、台車を第6移送ユニット60の送出部60bに対向するようにセットする。フットスイッチ65が操作されていない場合(S14:NO)、操作待ちの状態となる。
一方、フットスイッチ65が操作されると(S14:YES)、第6移送ユニット60は、第6ストッパ64を下降させると共に、第1ローラ62a及び第5ローラ62eを回転駆動して積層状態の番重Tを台車へ払い出す(S15)。なお、上述したS9〜S15の段階が、移送ラインLA−1の番重送出側(ゴール側となる下流側)に応じた他の範囲に含まれる第4〜第6移送ユニット40〜60で完成品Wが載置された番重Tを積み込みロボット3の元から送り出すように移送するステップに該当している。このように第1パターンの容器移送装置9A−1は、複数の移送ユニット10〜60を組み合わせて番重Tの移送ラインLA−1を形成しても、従来のものと変わりなくスムーズな番重の移送を実現できる。
図28は、本発明の第2パターンの容器移送装置9B−1の概要を示している。第2パターンの容器移送装置9B−1は、図1(b)に示す第2パターンの積み込みシステム1B−1に用いられるものであり、第1移送ユニット10〜第6移送ユニット60を、コンベア装置2の搬送ラインDに沿って、積み込みロボット3を介在させて一列に並べて組み合わせたものであり、搬送ラインDと同方向の移送ラインLB−1を形成するように、各移送ユニット10〜60は番重Tの移送を行う手段を具備している。さらに、第2パターンの容器移送装置9B−1は、積み込みロボット3の介在する箇所となる第2移送ユニット20と第3移送ユニット130との間に、補助移送ユニット80(介在移送手段に相当)を配置すると共に、第3移送ユニット130及び第4移送ユニット140を、上述した第1パターンの容器移送装置9A−1で用いた第3移送ユニット30及び第4移送ユニット40と仕様を相違させていることが特徴になっている。
なお、図28中に示すU1軸方向及びV1軸方向は、第1移送ユニット10、第2移送ユニット20、及び第3移送ユニット130に対して用いるものであり、図13に示す第1移送ユニット10〜第3移送ユニット30に係るU軸方向及びV軸方向と一致し、図28中に示すU2軸方向及びV2軸方向は、第4移送ユニット140、第5移送ユニット50、及び第6移送ユニット60に対して用いるものであり、図13に示す第4移送ユニット40〜第6移送ユニット60に係るU軸方向及びV軸方向と一致する(垂直方向を示すW軸方向はいずれも共通であり、このW軸方向は、図4等に示すZ軸方向と平行になっている)。そして、U1軸方向及びU2軸方向は、図1(b)に示すX軸方向に平行になっており、V1軸方向及びV2軸方向は、図1(b)に示すY軸方向と平行になっている。
また、第2パターンの容器移送装置9B−1は、第2移送ユニット20〜第5移送ユニット50の配置組合せには、直線状に延出した立体的な格子状の組合せフレームを用いて、その内部に各ユニットを配置しているが、図28等では、発明のポイントを明確にするため、組合せフレームの図示を省略している(後述する他のパターンでも同様)。以下、第2パターンの容器移送装置9B−1について説明していく。
第2パターンの容器移送装置9B−1が有する第1移送ユニット10及び第2移送ユニット20は、上述した第1パターンの容器移送装置9A−1で用いていたユニットと同じものであり、組合せ方も同じにしている。すなわち、第1移送ユニット10の送出部10bに、第2移送ユニット20の受入部20aが対向するように両ユニットを組み合わせて配置している。但し、コンベア装置2との関係で第2パターンの積み込みシステム1B−1を見ると、第1、2移送ユニット10、20のコンベア装置2に対する配置が、第1パターンの積み込みシステム1A−1と異なっており、第2パターンの積み込みシステム1B−1では、コンベア装置2の直近に第1、2移送ユニット10、20を配置すると共に、第1、2移送ユニット10、20による番重Tの移送方向が、コンベア装置2の搬送方向Dと同方向になるように配置している点が第1パターンと異なっている。
図29は、容器移送装置9b−1の組合せフレームと合体される補助フレーム80cの内部に配置される補助移送ユニット80を示している。補助移送ユニット80は基本的に、図16に示す第2移送ユニット20の移送部21と同等な構成の移送部81を設けている。すなわち、補助移送ユニット80の移送部81は、番重Tの受入部80aの側に設けた第1ローラ81a及び番重Tの送出部80bの側に設けた第2ローラ81bに、リング状の移送ベルト81cを巻回している。第2ローラ81bは図示しないモータにより、図29において反時計回りの方向に駆動されており、それにより、移送ベルト81cも反時計回りに回動する。補助移送ユニット80は、このような移送部81をU軸方向と平行に、V軸方向に間隔を空けて二つ設けて、図29のU1軸方向の矢印が指す方向とは反対側となる移送方向(図29中、白矢印で示す)へ番重Tを移送する。なお、補助移送ユニット80を内部に収めた箇所の補助フレーム80cのフレーム水平枠部に、積み込みロボット3を配置している。
図30は、第3移送ユニット130及び第4移送ユニット140の平面視を示している。第2パターンの容器移送装置9B−1で用いられる第3移送ユニット130及び第4移送ユニット140は、第1パターンの容器移送装置9A−1で用いられる第3移送ユニット30及び第4移送ユニット40の仕様を改造したものになっている。すなわち、第3移送ユニット130から第4移送ユニット140への番重Tの移送方向は、各ユニットの長手方向(U1又はU2軸方向)に沿ったものになっており、第3移送ユニット130の送出部130bは、受入部130aに対向した短辺側になっており、第4移送ユニット140の受入部140aも短辺側に設けられて、第3移送ユニット130の送出部130bに、第4移送ユニット140の受入部140aが対向するように各移送ユニット130、140は組み合わされている。
また、第3移送ユニット130は、上述したU1軸方向に沿った番重Tの移送方向を確保するために、垂直移送部133の2本の直動機構部133a、133bを、送出部130b側のV1軸方向における両外側に配置して組合せフレームに取り付けている。また、載置テーブル134は、基本的な形状については第3移送ユニット30の載置テーブル34と同等にしているが、上述した位置の各直動機構部133a、133bに設けられた移動部133c、133dに連結するために、載置テーブル134の両側の支持部134a、134bの根元側を連結する根元連結部134gを設けている。
根元連結部134gは、V1軸方向に沿って延出する薄板状のバー部材であり、第3移送ユニット130に設けられる移送部131の移送ベルト131cと、上述した補助移送ユニット80の移送ベルト81cとの間に生じる隙間を抜けて、垂直移送部133の駆動により上下移動すると共に、最下端に下降した場合は、各移送ベルト131c、81cの上面より沈み込んで、移送される番重Tと干渉しないようにしている。
また、第3移送ユニット130は、垂直移送部133で上昇させた番重TのU1軸方向に沿った番重Tの移送方向を確保するために、番重Tの上方位置を支持する上方支持レール部135を、第3移送ユニット130の平面視における長手方向の両側に設けている。すなわち、上方支持レール部135は、U1軸方向に延出するL型アングル状の支持レール135a、135bを、V1軸方向に間隔を空けて計二本設けている。さらに上方支持レール部135は、これら支持レール135a、135bをV1軸方向で開閉するレール駆動源136を計4箇所設けて、組合せフレームに取り付けている。第3移送ユニット130は、上述した箇所以外は、第1パターンの第3移送ユニット30と同等の仕様になっており、例えば、移送ベルト131c等を有する移送部131は、上述した第1パターンの移送部31と同じである。
このような第3移送ユニット130に組み合わされる第4移送ユニット140は、第3移送ユニット130と基本的に同等の構造になっており、垂直移送部143、載置テーブル144、及び支持レール145a、145bを有する上方支持レール部145等を、上述した第3移送ユニット130と同等にしている。なお、第4移送ユニット140は、番重Tの送出部140b側に、垂直移送部143を設けている点は、第3移送ユニット130と相違するが、垂直移送部143の構造自体は、向きが対称となることを除いて、第3移送ユニット130の垂直移送部133と同じである。
さらに、第3移送ユニット130から第4移送ユニット140へ番重Tを積み込み高さで移送する補助移送装置75は、図22に示す第1パターンの補助移送装置70と基本的に同等の構成にしているが、押圧部76の移動ストロークを大きくするために、押圧駆動部77を、第1パターンの補助移送装置70の押圧駆動部72より長い寸法のものを用いて、各移送ユニット130、140の長手方向に沿って、番重Tを移送できるようにしている。
また、第2パターンの容器移送装置9B−1が有する第5移送ユニット50及び第6移送ユニット60は、上述した第1パターンの容器移送装置9A−1で用いていたユニット50、60と同じものであり、組合せ方も同じにしている。すなわち、第5移送ユニット50は、その受入部50aを、上述した第4移送ユニット140の送出部140bに対向するように配置すると共に、第6移送ユニット60は、その受入部60aを、第5移送ユニット50の送出部50bに対向するように配置している。
図31は、第2パターンの容器移送装置9B−1の容器移送方法の処理手順および第2パターンの積み込みシステム1B−1の積み込み方法の処理手順を示すフローチャートの要部である。第2パターンの積み込みシステム1B−1は、第3移送ユニット130に位置する番重Tに対して積み込みロボット3が完成品Wの積み込み作業を行うことが第1パターンと異なっている。そのため、第2パターンでは、図27に示すフローチャートにおいて、主にS7〜S8に示す手順が第1パターンと異なっており、その異なっている手順を図31で示している。なお、細かく見ると、第2パターンでは、第2移送ユニット20から第3移送ユニット130への番重の移送を、上述した補助移送装置70を介して行っているので、図27におけるフローチャートのS5の段階が、補助移送装置70を介して第3移送ユニット130へ番重Tを移送という内容になっている。
第2パターンでも、番重Tが第3移送ユニット130に移送されると、その番重Tが積み込み高さまで上昇されて支持されることになり(図27のフローチャートのS6)、それから、図31に示すように、第2パターンの容器移送装置9B−1(制御部921)は、積み込み作業の完了を示す作業完了信号がロボットコントローラ3から送られるか否かを判断する段階となる(S7′)。作業完了信号が送られてこない場合(S7′:NO)、第2パターンの容器移送装置9B−1(制御部921)は、積み込み作業の完了を待つ状態となる。
作業完了信号が送られてくると、積み込み作業が完了したと判断され(S7′:YES)、補助移送装置75の駆動により、完成品Wが詰め込まれた番重Tを第4移送ユニット140へ移送する(S8′)。それから第4移送ユニット140は、上方支持レール部145を駆動して、両方の支持レール部145a、145bを引っ込んだ状態にすると共に、積み込み高さで待機させていた載置テーブル144を、垂直移送部143の駆動により下降させて、番重Tを移送部141の移送ベルト141cに載置させる(図27のフローチャートのS9)。なお、このS9段階以降は、図27のフローチャートと同様である。
このように第2パターンの容器移送装置9B−1は、一列で各移送ユニット10、20、130、140、50、60を並べて組合せた場合でも、スムーズに番重Tを移送することができ、また、第2パターンの容器移送装置9B−1を用いた第2パターンの積み込みシステム1B−1は、第1パターンの積み込みシステム1A−1に比べて、Y軸方向の寸法がコンパクトに収まっているので(図1(a)(b)参照)、コンベア装置2に対して直交する方向の寸法を短くしたい場合などに好適となっている。
図32は、本発明の第3パターンの容器移送装置9C−1の概要を示している。第3パターンの容器移送装置9C−1は、図1(c)に示す第3パターンの積み込みシステム1C−1に用いられるものである。第3パターンの容器移送装置9C−1は、コンベア装置2の一側方2aに、第1移送ユニット10、第2移送ユニット20、及び追加移送ユニット100を直線状のコンベア装置2に沿って一列で並べると共に、コンベア装置2の他側方2bに、第3移送ユニット230、第4移送ユニット140、第5移送ユニット50、及び第6移送ユニット60を直線状のコンベア装置2に沿って一列で並べており、一側方2aの移送ラインの流れで最下流に位置する追加移送ユニット100より、他側方2bの移送ラインの流れで最上流に位置する第3移送ユニット230へ番重Tの移送を行う補助移送ユニット170(ユニット移送手段に相当)を設けたものになっており、この補助移送ユニット170は、垂直方向(Z軸方向、W軸方向)において、コンベア装置2の下方で番重Tの移送を行っている。なお、第3パターンの容器移送装置9C−1でも、第2パターンと同様に、第3移送ユニット230から第4移送ユニット140へ番重Tを積み込み高さで移送するための補助移送装置75を設けている。
また、第3パターンの容器移送装置9C−1でも、第2移送ユニット20〜第5移送ユニット50の配置組合せには、立体的な格子状の組合せフレームを用いて、その内部に各ユニットを配置しているが、図32等では、発明のポイントを明確にするため、組合せフレームの図示を省略している。なお、図32中に示すU軸方向は、図1(c)に示すX軸方向に平行になっており、V軸方向は、図1(c)に示すY軸方向と平行になっている。以下、第3パターンの容器移送装置9C−1について説明していく。
第3パターンの容器移送装置9C−1が有する第1移送ユニット10及び第2移送ユニット20は、上述した第1パターンの容器移送装置9A−1で用いていた各移送ユニット10、20と同じものであり、組合せ方も同じにしている。すなわち、第1移送ユニット10の送出部10bに、第2移送ユニット20の受入部20aが対向するように両ユニットを組み合わせて配置している。なお、配置の詳細において、第3パターンの積み込みシステム1C−1で、コンベア装置2の一側方2aの直近に第1、2移送ユニット10、20を配置している点は、第1パターンの積み込みシステム1A−1の場合と異なる。
図33、34は、第3パターンの容器移送装置9C−1が用いる追加移送ユニット100、補助移送ユニット170、及び第3移送ユニット230等を示している。追加移送ユニット100は、第1パターンの容器移送装置9A−1で使われる第3移送ユニット30から上方支持レール部35を省略したような構造になっており、図33に示すように平面視で矩形状であり、第2移送ユニット20と対向する短辺側を番重Tの受入部100aにすると共に、補助移送ユニット170と対向する長辺側を番重Tの送出部100bにしている。また、追加移送ユニット100は、第3移送ユニット30の移送部31と同様に、移送ベルト101cを具備する移送部101を有すると共に、第3移送ユニット30の垂直移送部33と同様に、垂直移送部103を設けて、載置テーブル104を垂直方向に上下移動できるようにしている。
ただし、追加移送ユニット100の垂直移送部103は、第1パターンの第3移送ユニット30の垂直移送部33より短い移動ストロークにしており、これは、追加移送ユニット100は上述したように、コンベア装置2の下方で補助移送ユニット170へ番重Tを移送するため、コンベア装置2の下方で番重Tを移送できる高さ(積み込みロボット3による積み込み高さより低い位置であり、後述する高さレベルh10)まで、載置テーブル104を上昇させる仕様になっている。
また、第3移送ユニット230は、第1パターンの容器移送装置9A−1で用いていた第3移送ユニット30と基本的に同等の仕様になっており、第1パターンの第3移送ユニット30と同様に、移送部231(移送ベルト231cを含む)、垂直移送部233、載置テーブル234、及び上方支持レール部等を有する(なお、図33、34では第3パターンの第3移送ユニット230における上方支持レール部の図示は省略している)。ただし、第3パターンにおける移送部231による移送方向は、第1パターンの場合と逆方向になっている。なお、第3パターンの第3移送ユニット230は、番重Tの受入部230aを、補助移送ユニット170と対向する長辺側に設けると共に、載置テーブル234を、コンベア装置2の下方で番重Tを移送する高さレベルh10でも停止できるようにしており、後述するように、補助移送ユニット170を介して番重Tが移送されてくる状態では、高さレベルh10で載置テーブル234を待機させているものとする。
上述した追加移送ユニット100と第3移送ユニット230を繋ぐ補助移送ユニット170は、コンベア装置2の下方で、追加移送ユニット100から第3移送ユニット230へ1個の番重Tを案内するものであり、移送レベル支持部171として、コンベア装置2の下方で番重Tを移送するレベル高さ(図34に示すグランドレベルGLからの高さレベルh10)でV軸方向に沿って延伸するL型アングル状の支持レール171a、171bを、U軸方向に間隔を空けて計二本具備している(図33参照)。
さらに、図34に示すように、補助移送ユニット170は、これら支持レール171a、171bの長手方向における両端に、L型アングル状の延長レール172a、172b、173a、173bをV軸方向に沿って往復移動可能に設けている。そして、補助移送ユニット170は、これら延長レール172a、172b、173a、173bの往復移動用の計4個の往復駆動源174も設けている。
補助移送ユニット170は、各延長レール172a、172b、173a、173bを引っ込めた状態にしていると、支持レール171a、171bの両端から各延長レール172a等が突出しない状態になるので、追加移送ユニット100に位置する番重T及び第3移送ユニット230に位置する番重Tとの干渉は、発生しない。
一方、コンベア装置2の一側方2aに位置する追加移送ユニット100が、載置テーブル104を上昇させて、載置テーブル104に載せていた番重Tを高さレベルh10まで持ち上げた状態で、補助移送ユニット170が、追加移送ユニット100側の延長レール172a、172bを、往復駆動源174の駆動により突出させると、各延長レール172a、172bが、載置テーブル104の長手方向の前後を挟むよう箇所に位置するようになる。そして、このように突出した各延長レール172a、172bは、載置テーブル104に載った番重Tの底部を支持でき、そのL型アングル状の断面形状により、番重TをV軸方向に沿って案内できる状態にしている。
同様に、コンベア装置2の他側方2bに位置する第3移送ユニット230が、載置テーブル234を上昇させて、載置テーブル234に載せていた番重Tを高さレベルh10まで持ち上げた状態で、補助移送ユニット170が、第3移送ユニット230側の延長レール173a、173bを、往復駆動源174の駆動により突出させると、各延長レール173a、173bが、載置テーブル234の長手方向の前後を挟むよう箇所に位置するようになる。そして、このように突出した各延長レール173a、173bは、上述した追加移送ユニット100の場合と同様に、番重Tの底部を支持できる状態になっている。
このように補助移送ユニット170が、支持レール171a、171bの両端から、延長レール172a、172b、173a、173bをそれぞれ突出させた状態にしていると、追加移送ユニット100が、高さレベルh10まで上昇させた載置テーブル104により上昇させた番重Tを、追加移送ユニット100側から補助移送ユニット170を通過して第3移送ユニット230まで、高さレベルh10で案内して移送できるようにしたガイド経路が形成されることになる。なお、このように
また、補助移送装置175は、追加移送ユニット100から、補助移送ユニット170を経由して第3移送ユニット230へ番重Tを、コンベア装置2の下方となる高さレベルh10で移送するものである。第3パターンの補助移送装置175は、図22に示す第1パターンの補助移送装置70及び図30に示す第2パターンの補助移送装置75と基本的に同等の構成にしているが、押圧部176の移動ストロークとして、コンベア装置2の一側方2aに位置する追加移送ユニット100からコンベア装置2の他側方2bに位置する第3移送ユニット230に至る距離に応じた寸法を確保したものになっており、その寸法ストロークに対応した押圧駆動部177により押圧部176を移動することにより、番重Tを押圧しながらV軸方向に沿って移送できるようにしている。
補助移送装置175の押圧部176の押圧により、番重Tが第3移送ユニット230まで移送されると、補助移送ユニット170は、往復駆動源174の駆動により、突出させていた各延長レール172a、172b、173a、173bを引っ込めた状態にする。第3移送ユニット230では、延長レール173a、173bが引っ込められると、高さレベルh10で待機していた載置テーブル234に番重Tが支持される状態になり、延長レール173a、173bが完全に引っ込んだ状態になると、第3移送ユニット230は、載置テーブル234を上昇させて番重Tを、積み込みロボット3による積み込み高さまで上昇させる。この後は、上述した第2パターンの場合と同様であり、第3移送ユニット230は、積み込み高さまで上昇させた番重Tを上方支持レール部の両側の支持レールで支持し、支持された番重Tに完成品Wが所定数、積み込まれるのを待つ状態となり、所定数の完成品Wが積み込まれると、補助移送装置75により、積み込み高さで第4移送ユニット140へ移送されることになる(第2パターンに関する図30参照)。
なお、第3パターンの容器移送装置9C−1において、第4移送ユニット140は上述した第2パターンの容器移送装置9B−1で用いる第4移送ユニット140と同等のものである。さらに、第3パターンの容器移送装置9C−1が有する第5移送ユニット50及び第6移送ユニット60は、上述した第1パターンの容器移送装置9A−1で用いていたユニットと同じものであり、組合せ方及び移送の仕方も同じにしている。すなわち、第5移送ユニット50は、その受入部50aを、上述した第4移送ユニット140の送出部140bに対向するように配置すると共に、第6移送ユニット60は、その受入部60aを、第5移送ユニット50の送出部50bに対向するように配置している。
このような仕様の第3パターンの容器移送装置9C−1を用いた第3パターンの積み込みシステム1C−1は、図1(c)に示すように、第3移送ユニット230に位置する番重Tへ積み込みロボット3が完成品Wを載置するので、基本的に第2パターンの積み込みシステム1B−1による積み込み方法と同じ処理手順を採用すると共に、第2パターンの容器移送装置9B−1による容器移送方法と同じ処理手順を採用している。そのため、第3パターンの積み込みシステム1C−1(容器移送装置9C−1)の処理手順は、図27のフローチャートをベースにして、S6〜S9の処理は図31に示す内容を適用したものになる。ただし、第3パターンの処理において第3移送ユニット230への番重Tの移送は、上述したように、第2移送ユニット20から追加移送ユニット100及び補助移送ユニット170を介して行われる。
このように第3パターンの容器移送装置9C−1は、コンベア装置2の両側のそれぞれで一列に第1移送ユニット10〜追加移送ユニット100、及び第3移送ユニット230〜第6移送ユニット60を並べて組合せるので、コンベア装置2の両側に一列ほどの移送ラインを確保できるが、コンベア装置の搬送ラインに沿った方向には、図28に示す第2パターンの容器移送装置9B−1ほどの寸法を確保できない場合に好適となる。また、第3パターンの容器移送装置9C−1は、コンベア装置2の下方を利用して略U字状に折り返す流れの移送ラインLC−1を形成するので、上述した第1パターンの容器移送装置9A−1と同等の使い勝手も確保できる。
図35は、本発明の第4パターンの容器移送装置9D−1の概要を示している。第4パターンの容器移送装置9D−1は、図1(d)に示す第4パターンの積み込みシステム1D−1に用いられるものである。第4パターンの容器移送装置9D−1は、上述した第1〜第3パターンで用いていた第1移送ユニット10及び第6移送ユニット60を省略したものになっており、コンベア装置2の一側方2aで、搬送ラインDの搬送方向と直交する向きの第1行901cを形成するように第2移送ユニット20及び第3移送ユニット30を直線状に組み合わせて並べると共に、第1行901cと平行で搬送方向Dの下流側に位置する第2行901dを形成するように第4移送ユニット40及び第5移送ユニット50を直線状に組み合わせて並べている。
このような組合せ方により、第4パターンの容器移送装置9D−1は、第2移送ユニット20から流れ始めて、第3、4移送ユニット30、40で折り返して第5移送ユニット50へ流れるようなU字状の番重Tの移送ラインLA−1を形成する。なお、図35中に示すU軸方向は、図1(d)に示すY軸方向に平行になっており、V軸方向は、図1(d)に示すX軸方向と平行になっている。
第4パターンの容器移送装置9D−1に用いる第2移送ユニット20〜第5移送ユニット50は、第1パターンの容器移送装置9A−1に用いる第2移送ユニット20〜第5移送ユニット50と同じものであり、組合せ方も同じである。そのため、第4パターンの容器移送装置9D−1は、第3移送ユニット30から第4移送ユニット40への番重Tの移送に対して、第1パターンの容器移送装置9A−1と同様に、補助移送装置70(補助移送手段)を用いている。そして、第4パターンの容器移送装置9D−1は、第1パターンの容器移送装置9A−1が用いていた第1移送ユニット10及び第6移送ユニット60を省略したことから、作業員は第2移送ユニット20へ積層状態の番重Tを投入すると共に、第5移送ユニット50から完成品Wの収められた積層状態の番重Tを払い出すようにしている。なお、このように第5移送ユニット50から払い出すために、作業者が操作する払い出し用のフットスイッチを第5移送ユニット50に設けて、第5移送ユニット50で所定数の番重Tが積層された状態で、フットスイッチが操作されると第5ストッパ52が下降して、積層された番重Tを払い出すようにしている。
このような仕様の第4パターンの容器移送装置9D−1を適用した第4パターンの積み込みシステム1D−1は、積み込みロボット3により、第3移送ユニット30に位置する番重Tへ完成品Wを載置する積み込み作業を行うようにしている。よって、第4パターンの積み込みシステム1D−1による積み込み方法の処理手順および第4パターンの容器移送装置9D−1による容器移送方法の処理手順は、図27のフローチャートをベースにして、S6〜S9の処理は図31に示す内容を適用したものを基本にして、段階S1の「第1移送ユニットで番重受入」及び段階S2の「第2移送ユニットへ番重移送」を統合して「第2移送ユニットで番重受入」という内容になると共に、段階S13の「第6移送ユニットへ番重移送」を省略して、段階S12の「所定数積層」がYESになると、段階S14の「フットスイッチあり」を判断するようにしている。
このような第4パターンの容器移送装置9D−1は、図35に示すU軸方向及びV軸方向のいずれにもコンパクトに収まっているので、番重Tの移送ラインをコンパクトに収めたい場合に好適なものとなる。
また、上述した第1〜4パターンの容器移送装置9A−1〜9D−1を有する第1〜4パターンの積み込みシステム1A−1〜1D−1については、図2(a)〜(d)に示すように、第1〜4パターンの容器移送装置9A−1〜9D−1の各移送ユニット等の組合せ方(一の組合せ方)に対し、コンベア装置2を中心に対称となるように各移送ユニットを組み合わせたコンベア反転型となる第1〜4パターンベースの容器移送装置9A−2〜9D−2を有する積み込みシステム1A−2〜1D−2へ変形することも可能である。
図2(a)に示す第1パターンベースの積み込みシステム1A−2は、図1(a)に示す元の第1パターンの積み込みシステム1A−1が具備する容器移送装置9A−1を構成する各移送ユニット10〜60の組合せ方(一の組合せ方)に対して、コンベア装置2(搬送ラインD)を中心に対称な組合せ方(他の組合せ方)としたコンベア反転型の容器移送装置9A−2を有するものになっている。なお、図2(a)に示す積み込みシステム1A−2は、図1(a)に示す場合に対して、積み込みロボット3の配置もコンベア装置2を中心に対称となるようにしている(以下、図2(b)〜(c)に示す他のパターンでも同様)。
図2(a)に示す第1パターンベースのコンベア反転型の容器移送装置9A−2は、第1移送ユニット10及び第2移送ユニット20、並びに第5移送ユニット50及び第6移送ユニット60においては、図1(a)に示すコンベア装置2の一側方2aに配置されていた場合と、同様の移送を行うので、図1(a)の第1〜4パターンの容器移送装置9A−1の第1移送ユニット10、第2移送ユニット20、第5移送ユニット50、及び第6移送ユニット60をそのまま用いている。
一方、図2(a)に示すコンベア装置2の他側方2bに配置されたコンベア反転型の容器移送装置9A−2における第3移送ユニット30Aから第4移送ユニット40Aへの移送方向は、図1(a)に示す第1パターンの容器移送装置9A−1における第3移送ユニット30から第4移送ユニット40への移送方向と比べると、Y軸方向において180度逆になっている。そのため、コンベア装置2の他側方2bに位置する第3移送ユニット30A及び第4移送ユニット40Aは、一側方2aに位置する第3移送ユニット30及び第4移送ユニット40について改造を施し、第3移送ユニット30Aについては、第3移送ユニット30の送出部30bがY軸方向において反対側になるように改造しており、第4移送ユニット40Aについては、第4移送ユニット40の受入部40aがY軸方向において反対側になるように改造している。
また、コンベア反転型の容器移送装置9A−2に用いられる補助移送装置70Aも、移送方向が、コンベア装置2の一側方2a側に配置されていた場合の補助移送装置70とY軸方向で180度逆になるので、この補助移送装置70Aも、補助移送装置70を移送方向が逆になるように改造を施したものになる。なお、上述した第3移送ユニット30Aから第4移送ユニット40Aについて、第3移送ユニット30から第4移送ユニット40のメカ的な改造量を出来るだけ抑制するときは、図2(a)の第3移送ユニット30Aには図1(a)の第4移送ユニット40を用いると共に、図2(a)の第4移送ユニット40Aには図1(a)の第3移送ユニット30を用いるようにして、第3移送ユニット30A及び第4移送ユニット40Aとして使われる場合は、移送ベルトの回動方向を、第3移送ユニット30から第4移送ユニット40として使われていた場合と反対方向に駆動させるようにしてもよい。
図2(a)に示す第1パターンベースのコンベア反転型の積み込みシステム1A−2は、コンベア装置2の一側方2aにスペースを確保できず、他側方2bであれば各移送ユニット等からなる容器移送装置9A−2の配置スペースを確保できる場合などに好適になると共に、コンベア装置2の他側方2b側で、番重Tの投入及び払い出しを行った方が、工場内での作業の効率化を図れる場合等にも好適となる。
次に、図2(b)の第2パターンベースのコンベア反転型の積み込みシステム1B−2を説明する。この積み込みシステム1B−2は、図1(b)に示す第2パターンの積み込みシステム1B−1が具備する容器移送装置9B−1を構成する各移送ユニット10、20等の組合せ方(一の組合せ方)に対し、コンベア装置2(搬送ラインD)を中心に対称な組合せ方(他の組合せ方)にした容器移送装置9B−2を有するものになっている。
この第2パターンベースのコンベア反転型の容器移送装置9B−2は、元の第2パターンの容器移送装置9B−1の各移送ユニット10、20等による番重Tの移送ラインLB−1が、コンベア装置2の搬送ラインDと平行な直線状のものであることから、コンベア反転型においても、その移送ラインLB−2は搬送ラインDと平行な直線状のものになっている。それゆえ、コンベア反転型となる第2パターンベースの容器移送装置9B−2は、図1(b)に示す各移送ユニット10、20等を、Y軸方向へ平行移動して配置したものになっており、大きな改造無しにコンベア装置2の反対側となる他側方2bで作り上げることができる。よって、第2パターンにおいては、第1パターンに比べて容易に、コンベア装置2のいずれの側(一側方2a又は他側方2b)に番重Tの移送ラインを形成できるので、様々な要因により移送ラインを移動しなければならない場合にスムーズな変更が可能となっている。
次に、図2(c)の第3パターンベースのコンベア反転型の積み込みシステム1C−2を説明する。この積み込みシステム1C−2は、図1(c)に示す第3パターンの積み込みシステム1C−1が具備する容器移送装置9C−1を構成する各移送ユニット10、20等の組合せ方(一の組合せ方)に対し、コンベア装置2(搬送ラインD)を中心に対称な組合せ方(他の組合せ方)にした容器移送装置9C−2を有するものになっている。
図2(c)に示すコンベア反転型の容器移送装置9C−2の各移送ユニット10、20等と、図1(c)に示す容器移送装置9C−1との関係は、上述した第1パターンにおける図2(a)に示す容器移送装置9A−2の各移送ユニット10、20等と、図1(a)に示す容器移送装置9A−1との関係と同等になっている。すなわち、図2(c)に示す容器移送装置9C−2の第1ユニット10、第2ユニット20、第4ユニット40〜第6移送ユニット60は、図1(c)に示す場合と、番重Tの移送方向は同じであるので、図1(c)に示す場合と位置を入れ替えるだけで済む。
一方、図2(c)に示す容器移送装置9C−2の追加移送ユニット100Aから補助移送ユニット170Aを介して第3移送ユニット230Aへ移送する方向は、図1(c)に示す追加移送ユニット100から補助移送ユニット170を介して第3移送ユニット230へ至る移送方向と、Y軸方向において180度逆になっていることから、図2(c)に示す追加移送ユニット100A、補助移送ユニット170A、及び第3移送ユニット230Aについては、図1(c)に示す追加移送ユニット100、補助移送ユニット170、及び第3移送ユニット230に対して、上述した第1パターンの第3移送ユニット30、30A等に対して説明した内容と同様の改造を行って移送方向を変更している。なお、図2(c)で用いる補助移送装置175Aも上述した第1パターンで説明した内容と同等の改造を施して移送方向の反転に対応している。
このような図2(c)に示すコンベア反転型の第3パターンベースの積み込みシステム1C−2は、図1(c)に示す場合に対して、番重Tの投入場所及び払い出し場所を、コンベア装置2を中心に反転したい場合などに好適に用いることができる。
次に、図2(d)の第4パターンベースのコンベア反転型の積み込みシステム1D−2を説明する。この積み込みシステム1D−2は、図1(d)に示す第4パターンの積み込みシステム1D−1が具備する容器移送装置9D−1を構成する各移送ユニット20等の組合せ方(一の組合せ方)に対して、コンベア装置2(搬送ラインD)を中心に対称な組合せ方(他の組合せ方)にした容器移送装置9D−2を有するものになっている。
図2(d)に示す容器移送装置9D−2において、第2移送ユニット20及び第5移送ユニットについては、図1(d)に示す第2移送ユニット20及び第5移送ユニットと配置を変えるだけで済む。一方、図2(d)に示す第3移送ユニット30A及び第4移送ユニット40Aは、図1(d)に示す第3移送ユニット30及び第4移送ユニット40に対して移送方向が180度逆になっているので、上述した第1パターンの第3移送ユニット30、30A等に対して説明した内容と同様の改造を行って移送方向を変更している。また、図2(d)で用いる補助移送装置70Aも上述した第1パターンで説明した内容と同等の改造を施して移送方向の変更に対応している。なお、第1パターンで説明した場合と同様に、図2(d)の第3移送ユニット30Aには図1(d)の第4移送ユニット40を用いると共に、図2(d)の第4移送ユニット40Aには図1(d)の第3移送ユニット30を用いるようにしてもよい。
図2(d)に示すコンベア反転型の第4パターンベースの積み込みシステム1D−2は、上述した第1パターンベースのコンベア反転型の場合と同様に、コンベア装置2の一側方2aにスペースを確保できず、他側方2bであれば各移送ユニット等からなる容器移送装置9D−2の配置スペースを確保できる場合などに好適になると共に、コンベア装置2の他側方2b側で、番重Tの投入及び払い出しを行った方が、工場内での作業の効率化を図れる場合等にも好適となる。
さらに本発明の各パターンの積み込みシステム及び容器移送装置は、図2(a)〜(d)に示すコンベア反転型の他に、各ユニットの組合せ方を様々に組み替えることが可能であり、以下、パターン別に他の組合せバリエーションを説明していく。
図36〜38は、図1(a)に示す第1パターンの積み込みシステム1A−1及び容器移送装置9A−1の様々なバリエーションを示している。図36(a)の積み込みシステム1A−3は、図1(a)の第1パターンの積み込みシステム1A−1における容器移送装置9A−1の各移送ユニット10等の組合せ方に対し、積み込みロボット3を中心に対称な組合せ方とした容器移送装置9A−3を具備するものになっている。
この図36(a)における容器移送装置9A−3は、各移送ユニット10等の組合せ方及び移送ラインLA−3の形態が、図2(a)に示すコンベア反転型の容器移送装置9A−2と同等なので、容器移送装置9A−2の構成を図36(a)に示す箇所に配置するだけで得ることができる。ただし、図36(a)の積み込みシステム1A−3では、X軸方向における積み込みロボット3の積み込み方向が、図1(a)又は図2(a)に示す場合と180度逆になっているので、積み込みロボット3の向きを図1(a)又は図2(a)に示す場合と180度逆にして配置することになる。
また、図36(b)の積み込みシステム1A−4は、上述した図36(a)の積み込みシステム1A−3における容器移送装置9A−3の各移送ユニット10等の組合せ方に対し、コンベア装置2を中心に対称な組合せ方とした容器移送装置9A−4を具備するものになっている。図36(b)の容器移送装置9A−4は、各移送ユニット10等の組合せ方及び移送ラインLA−4の形態が、図1(a)に示す容器移送装置9A−1と同等なので、容器移送装置9A−1の構成を図36(b)に示す箇所に配置するだけで得ることができる。なお、図36(b)の積み込みシステム1A−4において、積み込みロボット3の向きは、上述した図36(a)に示す場合と同様の向きにしている。
図37(a)〜(d)に示す積み込みシステム1A−5〜8は、完成品Wの積み込み箇所を第3移送ユニット30、30A等にしたことが特徴になっている。すなわち、今まで説明した各積み込みシステム1A−1〜4では、第4移送ユニット40、40A等に位置する番重Tへ積み込みロボット3により完成品Wを積み込むようにしていたが、図37(a)〜(d)に示す積み込みシステム1A−5〜8では、容器移送装置9A−5〜8の各第3移送ユニット30、30A等に位置する番重Tへ積み込みロボット3により完成品Wを積み込むようにしている。そのため図37(a)〜(d)に示す積み込みシステム1A−5〜8による積み込み方法および容器移送装置9A−5〜8による容器移送方法は、図27に示すフローチャートをベースにして、図31に示すフローチャートの一部を適用した処理内容になっている(以下、第3移送ユニットで積み込みを行うバリエーションにおいて同様)。
第3移送ユニット30、30A等で積み込みを行うために、図37(a)〜(d)に示す容器移送装置9A−5〜8では、第1〜3移送ユニット10〜30又は30Aで形成する第1列901aをコンベア装置2に近い側に配置し、第4〜6移送ユニット40又は40A〜60で形成する第2列901bをコンベア装置2から離れた側に配置している。このようにすることで、図37(a)〜(d)に示す容器移送装置9A−5〜8は、番重Tの投入をコンベア装置2に近い側で行えると共に、完成品Wの収めた番重Tの払い出しをコンベア装置2から離れた側で行えるようにしたので、工場内のレイアウト等が要因で、完成品Wの収めた番重Tの払い出しをコンベア装置2から離れて行った方が、その後のトラックへの番重Tの積み込みがスムーズに進められる場合などに、図37(a)〜(d)に示す各積み込みシステム1A−5〜8(及び各容器移送装置9A−5〜8)は好適となる。
なお、図37(a)に示す容器移送装置9A−5は、図2(a)に示す容器移送装置9A−2と同じ構成であり、コンベア装置2の一側方2aを配置箇所にしたものである。また、図37(b)に示す容器移送装置9A−6は、図1(a)に示す容器移送装置9A−1と同じ構成であり、コンベア装置2の他側方2aを配置箇所にしたものである。さらに、図37(a)に示す容器移送装置9A−5と図37(b)に示す容器移送装置9A−6は、コンベア装置2を中心に対称となっている。
また、図37(c)に示す容器移送装置9A−7は、図36(b)に示す容器移送装置9A−4と同じ構成であり、コンベア装置2の一側方2aを配置箇所にしたものである。さらに、図37(d)に示す容器移送装置9A−8は、図36(a)に示す容器移送装置9A−3と同じ構成であり、コンベア装置2の他側方2aを配置箇所にしたものである。さらにまた、図37(c)に示す容器移送装置9A−7と図37(d)に示す容器移送装置9A−8も、コンベア装置2を中心に対称となっている。
図38(a)〜(d)に示す積み込みシステム1A−9〜12は、搬送ラインDを形成するコンベア装置2の側方(一側方2a又は他側方2b)に容器移送装置を配置するのではなく、コンベア装置2の搬送方向に沿った一端側2tに配置したことが特徴になっている。図38(a)の積み込みシステム1A−9は、コンベア装置2の搬送ラインDの延長線上に、第1〜3移送ユニット10〜30Aで形成する第1列901aが位置するように容器移送装置9A−9を配置し、コンベア装置2の一側方2aに配置した積み込みロボット3で、第4移送ユニット40Aに位置する番重Tへ積み込みを行う。この図38(a)の容器移送装置9A−9は、図2(a)に示す容器移送装置9A−2と同じ構成であり、配置箇所を図38(a)に示す箇所へ移動したものである。
図38(b)の積み込みシステム1A−10は、コンベア装置2の搬送ラインDの延長線上に、第4〜6移送ユニット40〜60で形成する第2列901bが位置するように容器移送装置9A−10を配置し、コンベア装置2の一側方2aに配置した積み込みロボット3で、第3移送ユニット30に位置する番重Tへ積み込みを行うものである。この図38(b)の容器移送装置9A−10は、図1(a)に示す容器移送装置9A−1と同じ構成であり、配置箇所を図38(b)に示す箇所へ移動したものである。
図38(c)の積み込みシステム1A−11は、コンベア装置2の搬送ラインDの延長線上に、第1〜3移送ユニット10〜30で形成する第1列901aが位置するように容器移送装置9A−11を配置し、コンベア装置2の他側方2bに配置した積み込みロボット3で、第4移送ユニット40に位置する番重Tへ積み込みを行うものである。この図38(c)の容器移送装置9A−11は、図1(a)に示す容器移送装置9A−1と同じ構成であり、配置箇所を図38(c)に示す箇所へ移動したものである。
図38(d)の積み込みシステム1A−12は、コンベア装置2の搬送ラインDの延長線上に、第4〜6移送ユニット40A〜60で形成する第2列901bが位置するように容器移送装置9A−12を配置し、コンベア装置2の他側方2bに配置した積み込みロボット3で、第3移送ユニット30に位置する番重Tへ積み込みを行うものである。この図38(d)の容器移送装置9A−12は、図2(a)に示す容器移送装置9A−2と同じ構成であり、配置箇所を図38(d)に示す箇所へ移動したものである。
上述した図38(a)〜(d)に示す積み込みシステム1A−9〜12は、容器移送装置9A−9〜12の第1列901a又は901bのいずれか一方を、コンベア装置2の延長線上に配置したので、Y軸方向の寸法を図1(a)、図2(a)等に示す場合に比べてコンパクトに収めることができるようにした上で、番重Tの受入及び払い出しの箇所を、工場内での使い勝手等に合わせて、図38(a)〜(d)に示すバリエーションの中から選べるようにしている。また、図38(a)〜(d)に示す積み込みシステム1A−9〜12では、全長の短いコンベア装置2を用いる場合にも好適なものになっている。
また、図39(a)(b)は、図1(b)に示す第2パターンの積み込みシステム1B−1及び容器移送装置9B−1のバリエーションを示している。図39(a)の積み込みシステム1B−3は、図1(b)の第2パターンの積み込みシステム1B−1における容器移送装置9B−1の各移送ユニット10等の組合せ方に対し、番重Tの移送方向がX軸方向で180度逆の向きになるように各移送ユニット10等を組み合わせた容器移送装置9B−3を具備するものになっている。したがって図39(a)では、図中左から右へ第1移送ユニット10から第6移送ユニット60が一列に並んで組み合わされている。
図39(b)の積み込みシステム1B−4は、図2(b)の第2パターンベースのコンベア反転型の積み込みシステム1B−2における容器移送装置9B−2の各移送ユニット10等の組合せ方に対し、番重Tの移送方向がX軸方向で180度逆の向きになるように各移送ユニット10等を組み合わせた容器移送装置9B−4を具備するものになっている。したがって図39(b)でも、図中左から右へ第1移送ユニット10から第6移送ユニット60が一列に並んで組み合わされている。
このように図39(a)(b)の積み込みシステム1B−3、4は、図1(b)及び図2(b)に示す積み込みシステム1B−1、2に対し、番重Tの受入及び払い出しの箇所をX軸方向で180度逆の箇所にしているので、工場内での使い勝手等に合わせて、番重Tの受入及び払い出し箇所を逆にしたい場合などに好適となる。
また、図40(a)(b)は、図1(c)に示す第3パターンの積み込みシステム1C−1及び容器移送装置9C−1のバリエーションを示している。図40(a)(b)の積み込みシステム1C−3、4は、図1(c)及び図2(c)に示す積み込みシステム1C−1、2の容器移送装置9C−1、2の各移送ユニット10等を、積み込みロボット3を中心に対称となるよう組み合わせた構成の容器移送装置9C−3、4を有する。また、図40(a)(b)に示す積み込みシステム1C−3、4では、図1(c)及び図2(c)に示す場合に対して、積み込みロボット3の方向をX軸方向で180度逆向きに配置している。
なお、図40(a)に示す容器移送装置9C−3の各移送ユニット10等を組み合わせた構成自体は、図2(c)に示す容器移送装置9C−2と同じであり、図40(b)に示す容器移送装置9C−4の各移送ユニット10等を組み合わせた構成自体は、図1(c)に示す容器移送装置9C−1と同じである。このような図40(a)(b)に示す積み込みシステム1C−3、4も、図1(c)及び図2(c)に示す積み込みシステム1C−1、2に対し、番重Tの受入及び払い出しの箇所をX軸方向で180度逆の箇所にしているので、工場内での使い勝手等に合わせて、番重Tの受入及び払い出し箇所を逆にしたい場合などに好適となる。
図41〜45は、図1(a)に示す第4パターンの積み込みシステム1D−1及び容器移送装置9D−1の様々なバリエーションを示している。まず、図41(a)の積み込みシステム1D−3は、図1(a)の第4パターンの積み込みシステム1D−1における容器移送装置9D−1の各移送ユニット20等の組合せ方に対し、積み込みロボット3を中心に対称な組合せ方とした容器移送装置9D−3を具備するものになっている。
この図41(a)における容器移送装置9D−3は、各移送ユニット20等の組合せ方及び移送ラインLD−3の形態が、図2(d)に示す容器移送装置9D−2と同等なので、容器移送装置9D−2の構成を図41(a)に示す箇所に配置するだけで得ることができる。ただし、図41(a)の積み込みシステム1D−3では、積み込みロボット3のX軸方向における積み込み方向が、図1(d)又は図2(d)に示す場合と180度逆になっているので、積み込みロボット3の向きを図1(a)又は図2(a)に示す場合と180度逆に配置している。
また、図41(b)の積み込みシステム1D−4は、上述した図41(a)の積み込みシステム1D−3における容器移送装置9D−3の各移送ユニット20等の組合せ方に対し、コンベア装置2を中心に対称な組合せ方とした容器移送装置9D−4を具備するものになっている。図41(b)の容器移送装置9D−4は、各移送ユニット20等の組合せ方及び移送ラインLD−4の形態が、図1(d)に示す容器移送装置9D−1と同等なので、容器移送装置9D−1の構成を図41(b)に示す箇所に配置するだけで得ることができる。なお、図41(b)の積み込みシステム1D−4においても、積み込みロボット3の向きは、上述した図41(a)に示す場合と同様にしている。
図42(a)(b)に示す積み込みシステム1D−5、6は、完成品Wの積み込み箇所を第4移送ユニット40、40A等にしたことが特徴になっている。すなわち、今まで説明した第4パターンの各積み込みシステム1D−1〜4では、第3移送ユニット30、30A等に位置する番重Tへ積み込みロボット3により完成品Wを積み込むようにしていたが、図42(a)(b)に示す積み込みシステム1D−5、6では、容器移送装置9D−5、6の各第4移送ユニット40、40A等に位置する番重Tへ積み込みロボット3により完成品Wを積み込むようにしている。そのため、図42(a)(b)に示す積み込みシステム1D−5、6による積み込み方法及び容器移送装置9D−5、6による容器移送方法は、図31に示すフローチャートの一部の処理を用いることなく、図27に示すフローチャートの処理をベースにしたものになっている(以下、第4移送ユニットで積み込みを行うバリエーションにおいて同様)。
また、第4移送ユニット40、40A等で積み込みを行うために、図42(a)(b)に示す積み込みシステム1D−5、6は、積み込みロボット3を第4ユニット40、40Aの横方に配置すると共に、その向きを図41(a)(b)に示す場合と同方向にしている。なお、図42(a)に示す容器移送装置9D−5自体は、図1(d)の容器移送装置9D−1と同等のものであり、図42(b)に容器移送装置9D−6自体は、図2(d)の容器移送装置9D−2と同等のものである。
さらに、図43(a)(b)に示す積み込みシステム1D−7、8も、完成品Wの積み込み箇所を第4移送ユニット40、40A等にしたことが特徴になっており、積み込みロボット3を第4移送ユニット40、40A等の横方に配置している。この図43(a)(b)に示す積み込みロボット3の方向は、図1(d)及び図2(d)に示す場合と同じである。なお、図43(a)に示す容器移送装置9D−7自体は、図2(d)の容器移送装置9D−2と同等のものであり、図43(b)に容器移送装置9D−8自体は、図1(d)の容器移送装置9D−1と同等のものである。
図44、45に示す積み込みシステム1D−9〜1D−12は、上述した第1パターンのバリエーションである図38(a)〜(d)に示す積み込みシステム1A−9〜12と同様に、コンベア装置2の延長線上に容器移送装置9D−9〜12を配置したものである。すなわち、図44(a)に示す積み込みシステム1D−9は、第2移送ユニット20の横方にコンベア装置2の一端側2tが位置するように容器移送装置9D−9を配置し、第3移送ユニット30Aに位置する番重Tに対して、コンベア装置2の一側方2aに位置する積み込みロボット3で完成品Wの積み込みを行う。なお、図44(a)に示す容器移送装置9D−9自体は、図2(d)の容器移送装置9D−2と同等のものである。
また、図44(b)に示す積み込みシステム1D−10も、第2移送ユニット20の横方にコンベア装置2の一端側2tが位置するように容器移送装置9D−10を配置し、第3移送ユニット30に位置する番重Tに対して、コンベア装置2の他側方2bに位置する積み込みロボット3で完成品Wの積み込みを行うものである。この図44(b)に示す容器移送装置9D−10自体は、図1(d)の容器移送装置9D−1と同等のものである。
さらに、図45(a)に示す積み込みシステム1D−11は、第5移送ユニット50の横方にコンベア装置2の一端側2tが位置するように容器移送装置9D−11を配置し、第4移送ユニット40に位置する番重Tに対して、コンベア装置2の一側方2aに位置する積み込みロボット3で完成品Wの積み込みを行うものである。この図45(a)に示す容器移送装置9D−11自体は、図1(d)の容器移送装置9D−1と同等のものである。
さらにまた、図45(b)に示す積み込みシステム1D−12も、第5移送ユニット50の横方にコンベア装置2の一端側2tが位置するように容器移送装置9D−12を配置しており、第4移送ユニット40Aに位置する番重Tに対して、コンベア装置2の他側方2bに位置する積み込みロボット3で完成品Wの積み込みを行うものである。この図45(b)に示す容器移送装置9D−12自体は、図2(d)の容器移送装置9D−2と同等のものである。
このような図41〜45に示す積み込みシステム1D−3〜12は、コンベア装置2に対する容器移送装置9D−3〜12の位置を様々に変更できると共に、積み込みロボット3による積み込み作業を行う箇所も、コンベア装置2の一側方2a又は他側方2bのいずれにもできるので、工場内での様々な使い勝手等に応じて柔軟に対応できるメリットがある。
なお、本発明に係る積み込みシステム、その積み込みシステムを用いた積み込み方法、容器移送装置、およびその容器移送装置を用いた容器移送方法は、上述した内容に限定されるものではなく、種々の変形例が考えられる。例えば、容器移送システムを構成する各移送ユニットの数は適宜増減することが可能である。
図46は変形例の積み込みシステム1A′は、図1(a)に示す第1パターンの積み込みシステム1A−1の変形例を示す。この変形例の積み込みシステム1A−1は、中間移送ユニット500、501(図中、(10)、(11)で示すユニット)を追加した容器移送装置9A′を具備している。一方の中間移送ユニット500は図16に示す移送部21及び第2ストッパ22と同等の構成の移送部およびストッパを備えるものであり、他方の中間移送ユニット501も、図23に示す移送部41及び第4ストッパ42と同等の構成の移送部およびストッパを備えるものである。
変形例の容器移送装置9A′は、一方の中間移送ユニット500を、第1移送ユニット10および第2移送ユニット20の間に直列的に組み合わせており、他方の中間移送ユニット501を、第5移送ユニット50および第6移送ユニット60の間に直列的に組み合わせている。このように各中間移送ユニット500、501を組み合わせることで、変形例の容器移送装置9A′は、X軸方向の寸法を図1(a)に示す容器移送装置9A−1に比べて延長できる。そのため、図46に示す変形例は、何らかの理由により、積み込みロボット3による積み込み箇所から、番重Tの投入及び払い出しの箇所までの距離を伸ばしたい場合などに好適となる。また、各中間移送ユニット500、501は、ストッパを突出させれば番重Tを一時的に留めておくことができるので、番重Tのバッファ的な役割に用いることができ、作業者による番重Tの投入作業及び払い出し作業に係る負荷の緩和に役立てることができる。
なお、このような中間移送ユニット500、501は、常に2台を追加するだけでなく、いずれか1台だけを追加するような使い方も可能であると共に、用途等に応じては3台以上の中間移送ユニットを追加することも可能である。また、追加する対象は第1パターン(上述した第1パターンの各種組合せ方に対応)の容器移送装置に限定されるものではなく、第2〜4パターンの容器移送装置のいずれにも追加することが可能である(上述した第2〜4パターンの各種組合せ方に対応可能)。
一方、移送ユニットの数を減らすことについて、第1〜3パターンの積み込みシステム1A−1〜1C−1等では、第4パターンの積み込みシステム1D−1等に示すように、第1移送ユニット10及び第6移送ユニット60の両方、若しくは、いずれか一方を省略するようにしても容器移送装置9A−1〜9C−1等が具備する移送ユニット数を削減して、装置構成の簡易化を図ることも可能である。さらに、番重を積層状態で投入するのではなく、番重を1つずつ容器移送装置へ投入する仕様の場合は、より移送ユニットを減らすことが可能となる。
図47(a)〜(c)は第1パターンの積み込みシステム及び容器移送装置の変形例を示している。図47(a)は、図1(a)に示す積み込みシステム1A−1及び容器移送装置9A−1の変形例に相当し、図1(a)に示す場合において、第3移送ユニット30、第4移送ユニット40、及び第6移送ユニット60の計3台の移送ユニットのみを用いて番重の移送ライン1LA−1を形成したものであり、第4移送ユニット40の送出部40bに、第6移送ユニット60の受入部60aが直接的に対向するように配置している。
この図47(a)に示す積み込みシステム10A−1及び容器移送装置90A−1では、作業者が第3移送ユニット30へ1つの番重を投入し、その投入した番重が第4移送ユニット40へ移送されることで、載置テーブル34が図19(a)に示す位置(最下方)に戻ると、次の番重を第3移送ユニット30へ投入することになる(以降、番重の投入は、載置テーブル34の戻りに合わせて行う)。また、第4移送ユニット40へ移送されて、積み込みロボット3により完成品Wが収められた番重Tは、最終的に第6移送ユニット60へ1つずつ送り出されることになり、第6移送ユニット60に番重が届くと、その番重を作業者が台車等へ移し替える。
図47(b)は、別の変形例の積み込みシステム10A−2及び容器移送装置90A−2を示し、この変形例では、図1(a)に示す積み込みシステム1A−1及び容器移送装置9A−1において、第1移送ユニット10、第3移送ユニット30、及び第4移送ユニット40の計3台の移送ユニットのみを用いて番重の移送ライン1LA−2を形成しており、第1移送ユニット10の送出部10bに、第3移送ユニット60の受入部30aが直接的に対向するように配置している。この図47(b)に示す変形例の場合では、作業者が第1移送ユニット10へ1つの番重を投入し、その投入した番重が第3移送ユニット40へ移送されると、次の番重を第1移送ユニット10へ投入する。また、第4移送ユニット40で積み込みロボット3により完成品Wが収められた番重Tは、第4移送ユニット40から送り出されときに、作業者により台車等への移し替えが行われる。
図47(c)は、さらに別の変形例の積み込みシステム10A−3及び容器移送装置90A−3を示し、この変形例では、図1(a)に示す積み込みシステム1A−1及び容器移送装置9A−1において、第3移送ユニット30及び第4移送ユニット40の計2台の移送ユニットのみを用いて番重の移送ライン1LA−3を形成しており、本発明の最小構成になっている。この図47(c)に示す変形例の場合では、上述した図47(a)に示す場合と同様に、作業者が第3移送ユニット30へ1つの番重を投入し、また、完成品Wが収められた番重Tは、上述した図47(b)に示す場合と同様に、第4移送ユニット40から送り出されときに、作業者により台車等への移し替えが行われる。
これらの図47(a)〜(c)に示す第1パターンの各変形例は、計3台又は計2台の移送ユニットで容器移送装置が構成されるので、コンベア装置2の周囲に大きなスペースを確保しにくい場合に好適となる。なお、図47(a)〜(c)に示す第1パターンの各変形例は、上述した図1(a)に示す第1パターン以外に、図2(a)、図36〜38に示す第1パターンにおける各組合せ方にも、変形例として適用可能である。
図48(a)(b)は第2パターンの積み込みシステム及び容器移送装置の変形例を示す。図48(a)は、図1(b)に示す積み込みシステム1B−1及び容器移送装置9B−1の変形例に相当し、図1(b)に示す場合において、第1移送ユニット10、補助移送ユニット80、第3移送ユニット130、及び第4移送ユニット140の計3台の移送ユニット及び1台の補助移送ユニットを用いて番重の移送ライン1LB−1を形成している。
この図48(a)に示す積み込みシステム10B−1及び容器移送装置90B−1では、作業者が第1移送ユニット10へ1つの番重を投入し、その投入した番重が補助移送ユニット80へ移送されると、次の番重を第1移送ユニット10へ投入することになる(以降、同様)。また、第3移送ユニット130で積み込みロボット3により番重Tへ完成品Wが収められて、その番重Tは補助移送装置75により第4移送ユニット140へ移送され、第4移送ユニット140から送り出される番重を、作業者が台車等に移し替えることになる。
また、図48(b)は、別の変形例の積み込みシステム10B−2及び容器移送装置90B−2を示し、この変形例では、図1(b)に示す積み込みシステム1B−1及び容器移送装置9B−1において、補助移送装置75を省略すると共に、第1移送ユニット10、補助移送ユニット80、及び第3移送ユニット130の計2台の移送ユニット及び1台の補助移送ユニットを用いて番重の移送ライン1LB−2を形成している。この図48(b)に示す場合では、上述した図48(a)に示す場合と同様に、作業者が第1移送ユニット10へ1つの番重を投入し、また、完成品Wが収められた番重Tは、第3移送ユニット130から送り出されときに、作業者により台車等への移し替えが行われる。
このような図48(a)(b)に示す第2パターンの各変形例は、1台の補助移送ユニットに加えて、計3台又は計2台の移送ユニットで容器移送装置が構成されるので、コンベア装置2に沿った方向に大きなスペースを確保しにくい場合に好適となる。なお、図48(a)(b)に示す第2パターンの各変形例は、図1(b)に示す第2パターン以外に、図2(b)、図39に示す第2パターンにおける各組合せ方にも、変形例として適用可能である。
図49(a)(b)は第3パターンの積み込みシステム及び容器移送装置の変形例を示す。図49(a)は、図1(c)に示す積み込みシステム1C−1及び容器移送装置9C−1の変形例に相当し、図1(c)に示す場合において、追加移送ユニット100、補助移送ユニット170、第3移送ユニット230、及び第4移送ユニット140という計2台の移送ユニット、1台の追加移送ユニット、及び1台の補助移送ユニットを用いて番重の移送ライン1LC−1を形成している。
この図49(a)に示す積み込みシステム10C−1及び容器移送装置90C−1では、作業者が追加移送ユニット100へ1つの番重を投入し、その投入した番重が補助移送ユニット170へ移送されると、次の番重を追加移送ユニット100へ投入することになる(以降、同様)。また、第3移送ユニット230で積み込みロボット3により番重Tへ完成品Wが収められて、その番重Tは補助移送装置75により第4移送ユニット140へ移送され、第4移送ユニット140から送り出される番重を、作業者が台車等に移し替えることになる。
また、図49(b)は、別の変形例の積み込みシステム10C−2及び容器移送装置90C−2を示し、この変形例では、図1(c)に示す積み込みシステム1C−1及び容器移送装置9C−1において、補助移送装置75を省略すると共に、追加移送ユニット100、補助移送ユニット170、及び第3移送ユニット230というそれぞれ1台の移送ユニット、追加移送ユニット、及び補助移送ユニットを用いて番重の移送ライン1LC−2を形成している。この図49(b)に示す場合では、上述した図49(a)に示す場合と同様に、作業者が追加移送ユニット100へ1つの番重を投入する。また、完成品Wが収められた番重Tは、第3移送ユニット230から送り出されときに、作業者により台車等への移し替えが行われることになる。
このような図49(a)(b)に示す第3パターンの各変形例は、1台の追加移送ユニット及び1台の補助移送ユニットに加えて、1台又は2台の移送ユニットで容器移送装置が構成されるので、コンベア装置2の両側で、搬送ラインDに沿った方向に大きなスペースを確保しにくい場合に好適となる。なお、図49(a)(b)に示す第3パターンの各変形例は、図1(c)に示す第3パターン以外に、図2(c)、図40に示す第3パターンにおける各組合せ方にも、変形例として適用可能である。
図50(a)〜(c)は第4パターンの積み込みシステム及び容器移送装置の変形例を示す。図50(a)は、図1(d)に示す積み込みシステム1D−1及び容器移送装置9D−1の変形例に相当し、図1(d)に示す場合において、第3移送ユニット30及び第4移送ユニット40を用いると共に、第1パターン等で用いた第6移送ユニット60を用いて計3台の移送ユニットにより番重の移送ライン1LD−1を形成しており、第4移送ユニット40の送出部40bに、第6移送ユニット60の受入部60aが直接的に対向するように配置している。この図50(a)に示す変形例の場合における番重の投入および取り出しは、上述した図47(a)に示す第1パターンの変形例の場合と同様になる。
また、図50(b)は、別の変形例の積み込みシステム10D−2及び容器移送装置90D−2を示し、この変形例では、図1(d)に示す積み込みシステム1D−1及び容器移送装置9D−1において、第3移送ユニット30及び第4移送ユニット40を用いると共に、第1パターン等で用いた第1移送ユニット10を用いて計3台の移送ユニットにより番重の移送ライン1LD−2を形成しており、第1移送ユニット10の送出部10bに、第3移送ユニット30の受入部30aが直接的に対向するように配置している。この図50(b)に示す変形例の場合における番重の投入および取り出しは、上述した図47(b)に示す第1パターンの変形例の場合と同様になる。
図50(c)は、さらに別の変形例の積み込みシステム10D−3及び容器移送装置90D−3を示し、この変形例では、図1(d)に示す積み込みシステム1D−1及び容器移送装置9D−1において、第3移送ユニット30及び第4移送ユニット40の計2台の移送ユニットのみを用いて番重の移送ライン1LD−3を形成しており、本発明の最小構成になっている。この図50(c)に示す変形例の場合における番重の投入および取り出しは、上述した図47(c)に示す第1パターンの変形例の場合と同様になる。
これらの図50(a)〜(c)に示す第4パターンの各変形例は、計3台又は計2台の移送ユニット等で容器移送装置が構成されるので、コンベア装置2の周囲に大きなスペースを確保しにくい場合に好適となる。なお、図50(a)〜(c)に示す第4パターンの各変形例は、図1(d)に示す第4パターン以外に、図2(d)、図41〜45に示す第4パターンにおける各組合せ方にも、変形例として適用可能である。
また、各パターンの容器移送装置が移送する対象は、番重に限定されるものはなく、他の種類の輸送用容器も当然、扱うことができる。また、輸送用容器も必ず積層状態で容器移送装置へ投入又は払い出しを行わなければならないことはなく、積層しない一つの輸送用容器を順に移送する仕様にすることも勿論可能である。この場合は、積み込みロボット3による積み込み高さで移送を行うことになるので、上述した垂直方向の上昇手段等を設けることは省略できる(図47〜50の変形例等参照)。さらに、輸送用容器へ積み込むのは弁当、総菜等の完成品以外の他の種類を積み込むようにしてもよい。さらにまた、輸送用容器への積み込みを行う積み込み装置は、図7に示す形態の積み込みロボット3に限定されるものではなく、他の仕様の積み込み装置を適用することも勿論可能である。
本発明は、工場内での生産状況の変更等に伴う生産ラインのレイアウト変更、又は作業段取り変更等に対して、完成品(被搬送物)が積み込まれる輸送用容器の移送ラインを柔軟に変更することが要求される場合に好適に利用可能である。
1A−1〜12 第1パターンの積み込みシステム
1B−1〜4 第2パターンの積み込みシステム
1C−1〜4 第3パターンの積み込みシステム
1D−1〜12 第4パターンの積み込みシステム
2 コンベア装置
3 積み込みロボット
9A−1〜12 第1パターンの容器移送装置
9B−1〜4 第2パターンの容器移送装置
9C−1〜4 第3パターンの容器移送装置
9D−1〜12 第4パターンの容器移送装置
10 第1移送ユニット
20 第2移送ユニット
30 第3移送ユニット
40 第4移送ユニット
50 第5移送ユニット
60 第6移送ユニット
70 補助移送装置
80、170 補助移送ユニット
100 追加移送ユニット
500、501 中間移送ユニット
D 搬送ライン
LA−1、LB−1、LC−1、LD−1 移送ライン
W 完成品
1B−1〜4 第2パターンの積み込みシステム
1C−1〜4 第3パターンの積み込みシステム
1D−1〜12 第4パターンの積み込みシステム
2 コンベア装置
3 積み込みロボット
9A−1〜12 第1パターンの容器移送装置
9B−1〜4 第2パターンの容器移送装置
9C−1〜4 第3パターンの容器移送装置
9D−1〜12 第4パターンの容器移送装置
10 第1移送ユニット
20 第2移送ユニット
30 第3移送ユニット
40 第4移送ユニット
50 第5移送ユニット
60 第6移送ユニット
70 補助移送装置
80、170 補助移送ユニット
100 追加移送ユニット
500、501 中間移送ユニット
D 搬送ライン
LA−1、LB−1、LC−1、LD−1 移送ライン
W 完成品
Claims (15)
- 直線状に延伸する搬送ラインを形成するコンベア装置と、前記コンベア装置で搬送される被搬送物を輸送用容器の中へ載置する積み込み装置と、前記積み込み装置に対する輸送用容器の供給および送出を行う容器移送装置とを備える積み込みシステムにおいて、
前記容器移送装置は、順次組み合わされて輸送用容器の移送ラインを形成する複数の移送ユニットを備え、
前記移送ユニットは、輸送用容器の受け入れ側となる受入部および輸送用容器の送り出し側となる送出部を有し、
前記複数の移送ユニットは、一の移送ユニットの送出部を他の移送ユニットの受入部に対向して配置する組合せ方にしてあり、
前記組合せ方は、異なるパターンの複数の組合せ方が可能にしてあることを特徴とする積み込みシステム。 - 複数の組合せ方は、一の組合せ方と、前記一の組合せ方に対して前記コンベア装置を中心に対称となる他の組合せ方とを含む請求項1に記載の積み込みシステム。
- 複数の組合せ方は、前記コンベア装置に沿って複数の移送ユニットが並ぶ第1の列および第2の列を有する組合せ方を含み、
第1の列で一方向に輸送用容器の移送を行う手段と、
第2の列で前記一方向とは逆方向に輸送用容器の移送を行う手段と、
第1の列で前記一方向の最下流側に位置する移送ユニットより、第2の列で前記一方向と逆方向の最上流側に位置する移送ユニットへ輸送用容器の移送を行う補助移送手段と
を備える請求項1又は請求項2に記載の積み込みシステム。 - 複数の組合せ方は、前記コンベア装置に沿って複数の移送ユニットが前記積み込み装置を介在させて一列に並ぶ組合せ方を含み、
前記一列で列に沿った方向に輸送用容器の移送を行う手段と、
前記積み込み装置が介在する箇所で輸送用容器の移送を行う介在移送手段と
を備える請求項1又は請求項2に記載の積み込みシステム。 - 複数の組合せ方は、前記コンベア装置の一側方で前記コンベア装置に沿って複数の移送ユニットが並ぶ第1の列と、前記コンベア装置の他側方で前記コンベア装置に沿って複数の移送ユニットが並ぶ第2の列を有する組合せ方を含み、
第1の列で一方向に輸送用容器の移送を行う手段と、
第2の列で前記一方向とは逆方向に輸送用容器の移送を行う手段と、
第1の列で前記一方向の最下流側に位置する移送ユニットより、第2の列で前記一方向と逆方向の最上流側に位置する移送ユニットへ輸送用容器の移送を行うユニット移送手段と
を備える請求項1又は請求項2に記載の積み込みシステム。 - 複数の組合せ方は、前記コンベア装置の搬送方向と直交する方向に複数の移送ユニットが並ぶ第1の行および第2の行を有する組合せ方を含み、
第1の行で一方向へ輸送用容器の移送を行う手段と、
第2の行で前記一方向とは逆方向へ輸送用容器の移送を行う手段と、
第1の行で前記一方向の最下流側に位置する移送ユニットより、第2の行で前記一方向と逆方向の最上流側に位置する移送ユニットへ輸送用容器の移送を行う補助移送手段と
を備える請求項1又は請求項2に記載の積み込みシステム。 - 直線状に延伸する外部の搬送ラインで搬送される被搬送物が積み込まれる輸送用容器の移送を行う容器移送装置において、
順次組み合わされて輸送用容器の移送ラインを形成する複数の移送ユニットを備え、
前記移送ユニットは、輸送用容器の受け入れ側となる受入部および輸送用容器の送り出し側となる送出部を有し、
前記複数の移送ユニットは、一の移送ユニットの送出部を他の移送ユニットの受入部に対向して配置する組合せ方にしてあり、
前記組合せ方は、異なるパターンの複数の組合せ方が可能にしてあることを特徴とする容器移送装置。 - 複数の組合せ方は、一の組合せ方と、前記一の組合せ方の組合せ形状に対して外部の搬送ラインを中心に対称となる他の組合せ方とを含む請求項7に記載の容器移送装置。
- 複数の組合せ方は、外部の搬送ラインに沿って複数の移送ユニットが並ぶ第1の列および第2の列を有する組合せ方を含み、
第1の列で一方向に輸送用容器の移送を行う手段と、
第2の列で前記一方向とは逆方向に輸送用容器の移送を行う手段と、
第1の列で前記一方向の最下流側に位置する移送ユニットより、第2の列で前記一方向と逆方向の最上流側に位置する移送ユニットへ輸送用容器を移送する補助移送手段と
を備える請求項7又は請求項8に記載の容器移送装置。 - 複数の組合せ方は、外部の搬送ラインに沿って複数の移送ユニットが外部の積み込み装置を介在させて一列に並ぶ組合せ方を含み、
前記一列で列に沿った方向に輸送用容器の移送を行う手段と、
外部の積み込み装置が介在する箇所で輸送用容器の移送を行う介在移送手段と
を備える請求項7又は請求項8に記載の容器移送装置。 - 複数の組合せ方は、外部の搬送ラインを挟んで外部の搬送ラインに沿って複数の移送ユニットが並ぶ第1の列および第2の列を有する組合せ方を含み、
第1の列で一方向に輸送用容器の移送を行う手段と、
第2の列で前記一方向とは逆方向に輸送用容器の移送を行う手段と、
第1の列で前記一方向の最下流側に位置する移送ユニットより、第2の列で前記一方向と逆方向の最上流側に位置する移送ユニットへ輸送用容器の移送を行うユニット移送手段と
を備える請求項7又は請求項8に記載の容器移送装置。 - 複数の組合せ方は、外部の搬送ラインの搬送方向と直交する方向に複数の移送ユニットが並ぶ第1の行および第2の行を有する組合せ方を含み、
第1の行で一方向へ輸送用容器の移送を行う手段と、
第2の行で前記一方向とは逆方向へ輸送用容器の移送を行う手段と、
第1の行で前記一方向の最下流側に位置する移送ユニットより、第2の行で前記一方向と逆方向の最上流側に位置する移送ユニットへ輸送用容器の移送を行う補助移送手段と
を備える請求項7又は請求項8に記載の容器移送装置。 - 輸送用容器は、平面視の向きを180度相違させて積層した場合と、向きを揃えて積層した場合とでは積層高さが相違するようにしてあり、
空の積層状態の輸送容器の移送を行う移送ユニットは、積層状態の輸送用容器から最下層の輸送用容器を除いた積層状態の輸送用容器を垂直方向に上昇させる上昇手段および最下層の輸送用容器を平面視で180度回転させることが可能な回転手段を有し、
前記移送ユニットから送出される最下層の輸送用容器を受け入れる次の移送ユニットは、輸送用容器を垂直方向に上昇させる容器上昇手段、および上昇した状態の輸送用容器を支持して送出の案内を行う支持案内手段を有する請求項7乃至請求項12のいずれか1項に記載の容器移送装置。 - 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の積み込みシステムによって被搬送物の輸送用容器への積み込みを行う積み込み方法において、
前記移送ラインの上流側に応じた一の範囲に含まれる移送ユニットで、空の輸送用容器を前記積み込み装置の元へ供給するように移送するステップと、
前記積み込み装置は、前記コンベア装置で搬送される被搬送物を取り上げて、移送されてくる空の輸送用容器へ載置するステップと、
前記移送ラインの下流側に応じた他の範囲に含まれる移送ユニットで、被搬送物が載置された輸送用容器を前記積み込み装置の元から送り出すように移送するステップと
を備えることを特徴とする積み込み方法。 - 請求項7乃至請求項13のいずれか1項に記載の容器移送装置により輸送用容器の移送を行う容器移送方法において、
前記移送ラインの上流側に応じた一の範囲に含まれる移送ユニットで、空の輸送用容器を、被搬送物の積み込み箇所へ供給するように移送するステップと、
前記移送ラインの下流側に応じた他の範囲に含まれる移送ユニットで、被搬送物が載置された輸送用容器を積み込み箇所から送り出すように移送するステップと
を備えることを特徴とする容器移送方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014213194A JP2016078997A (ja) | 2014-10-17 | 2014-10-17 | 積み込みシステム、容器移送装置、積み込み方法、および容器移送方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014213194A JP2016078997A (ja) | 2014-10-17 | 2014-10-17 | 積み込みシステム、容器移送装置、積み込み方法、および容器移送方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016078997A true JP2016078997A (ja) | 2016-05-16 |
Family
ID=55955762
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014213194A Pending JP2016078997A (ja) | 2014-10-17 | 2014-10-17 | 積み込みシステム、容器移送装置、積み込み方法、および容器移送方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016078997A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114275538A (zh) * | 2020-10-01 | 2022-04-05 | 日本电产三协株式会社 | 搬运系统 |
CN115159016A (zh) * | 2022-06-29 | 2022-10-11 | 刘红 | 一种智慧供应链物流智能优化管理方法 |
-
2014
- 2014-10-17 JP JP2014213194A patent/JP2016078997A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114275538A (zh) * | 2020-10-01 | 2022-04-05 | 日本电产三协株式会社 | 搬运系统 |
CN114275538B (zh) * | 2020-10-01 | 2024-01-16 | 日本电产三协株式会社 | 搬运系统 |
CN115159016A (zh) * | 2022-06-29 | 2022-10-11 | 刘红 | 一种智慧供应链物流智能优化管理方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7284220B2 (ja) | 貯蔵システム | |
KR102512441B1 (ko) | 물품 적재 설비 | |
KR102507240B1 (ko) | 물품 적재 설비 | |
TWI568643B (zh) | 自動棧板裝載機及材料處理系統 | |
KR102660813B1 (ko) | 피킹 설비 | |
TWI738853B (zh) | 物品裝載設備 | |
JP5083382B2 (ja) | 自動倉庫 | |
TW514618B (en) | A transfer system and apparatus for workpiece containers and method of transferring the workpiece containers using the same | |
JP2018052670A (ja) | 自動倉庫 | |
JP2016078997A (ja) | 積み込みシステム、容器移送装置、積み込み方法、および容器移送方法 | |
JP2018135170A (ja) | バラ物流ピッキング補充システム | |
KR20220158633A (ko) | 물품 보관 설비 | |
JP2019104507A (ja) | 物品搬送設備 | |
JP2020075791A (ja) | 箱体積付システム | |
WO2024032602A1 (zh) | 仓储系统、仓储系统调度方法、装置和电子设备 | |
WO2020235186A1 (ja) | 自動倉庫システム | |
TW201710044A (zh) | 儲存系統 | |
JP6559746B2 (ja) | 仕分けシステム | |
JP7408892B2 (ja) | 物品出庫システム | |
JP5910321B2 (ja) | ピッキングシステム | |
JP6848676B2 (ja) | ピッキングシステム | |
JP7388225B2 (ja) | ピッキング設備 | |
JP7447867B2 (ja) | 電子部品包装体の製造システム | |
JP2021042060A (ja) | 搬送装置 | |
JP6887173B2 (ja) | 段ばらし装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20160418 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20160418 |