JP2016078404A - 液体噴射装置 - Google Patents
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このような紫外線硬化性インクは、紫外線を照射することにより硬化する性質を有する。記録ヘッドのノズル面でインクが硬化するとインクの吐出不良等を引き起こす可能性があることから、紫外線照射装置から照射された紫外線が記録ヘッドのノズル面に当たらないように対策する必要がある。
このようにすれば、液体噴射部がターゲットに対して走査する走査方式の液体噴射装置に本発明を好適に採用することができる。
この構成によれば、活性エネルギー線遮蔽部材をキャリッジの動きと独立して移動させることができる。
この構成によれば、一対の活性エネルギー線遮蔽部材を独立して移動できるので、走査方向においてターゲット側端部と対向物との間に段差がある場合でも、該段差に追従してターゲット側端部を精度良く移動させることができる。
この構成によれば、簡便且つ確実にターゲット側端部を移動することができる。
この構成によれば、メンテナンスユニットに受容部を設けることでスペース効率を高めることができる。また、液体噴射部のメンテナンス動作としてのフラッシング動作を行う際、メンテナンスユニットが噴射方向に移動してノズル面との距離を変化できるので、フラッシング時のミストの発生を低減することができる。
この構成によれば、キャリッジが、メンテナス動作を行うポジションと活性エネルギー線照射を行うポジションとの間を短時間で移動することが可能となる。よって、メンテナス動作を効率良く行うことができる。
この構成によれば、液体の噴射状態に応じてメンテナンス動作を行うことが可能となる。
この構成によれば、フラッシング動作により汚れたシート部材を移動することでノズル面に対して新しいシート部材を配置することができる。よって、汚れたシート部材によりノズル面が汚染されるといった不具合の発生を抑制することができる。
図1は、本実施形態に係るプリンター100の概略構成を示す図である。
図1に示すプリンター100は、例えば、紙、プラスチックシートなどのシート状の媒体(ターゲット)Mを搬送しつつ印刷処理を行う装置である。プリンター100は、筐体PBと、媒体Mにインクを噴射するインクジェットユニットIJと、当該インクジェットユニットIJにインクを供給するインク供給ユニットISと、媒体Mを搬送する搬送ユニットCVと、インクジェットユニットIJの保全動作を行うメンテナンスユニットMNと、これら各ユニットを制御する制御装置CONTとを備えている。
本実施形態において、ヘッドHは、光反応性を有するインク(液体)を噴射する。光反応性を有するインクとは、光に晒されると変質する特性を示すものであり、例えば、紫外線等の活性エネルギー線の照射を受けることで硬化する紫外線硬化型インクを例示できる。
ヘッド移動ユニットACは、キャリッジ4の他、例えばパルスモーター9と、当該パルスモーター9によって回転駆動される駆動プーリー10と、駆動プーリー10とは筐体PBの幅方向の反対側に設けられた遊転プーリー11と、駆動プーリー10と遊転プーリー11との間に掛け渡されてキャリッジ4に接続されたタイミングベルト12とを有している。
図2に示すように、ヘッドHは、インク1を噴射する複数のノズル開口Nzが形成された噴射面Haを有する。噴射面Haは、例えばプラテン13の媒体支持面13aに対向するように配置されている。ヘッドHは、例えばピエゾ素子や加熱素子などの内部のインクに圧力を付与する素子をノズル開口Nzごとに有し、これら素子の動作により各ノズル開口Nzから個別にインクを液滴として吐出するように構成されている。
黒色着色処理層24は、紫外線LAを反射し難い黒色着色処理を施した層であり、本実施の形態では、黒色に着色した硬質アルマイト処理液によるセラミック層で構成されている。
まず、制御装置CONTは、印字開始のジョブ指令が入力されると照射部5および搬送ユニットCVを駆動し、媒体Mを搬送しつつ、圧電振動子に電圧を印可することでヘッドHを駆動させる。
これにより、照射部5からの紫外線LAの拡散光は、遮蔽板23の表面に設けられた黒色着色処理層24に吸収される。よって、紫外線LAの拡散光はヘッドHの噴射面Haに入射することなく、効率良くカットされる。
また、本実施形態においては、延出部38の下方側(−Z側)に空間が形成されている。媒体Mの端部Maと延出部38の端部との隙間に入射した紫外線は上記空間に入り込むので、ヘッドHの噴射面Haに入射することが防止される。
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態と第1実施形態との違いは、メンテナンスユニットの構造であり、それ以外の構成は共通である。そのため、以下ではメンテナンスユニットの構造を主体に説明し、それ以外の構成については説明を省略する。また、第1実施形態と同じ構成および部材については同じ符号を付すものとする。
図6に示すように、メンテナンスユニットMN1は、キャッピング部33と、ワイピング部36と、これらキャッピング部33およびワイピング部36を保持する本体部132と、該本体部132を上下方向(Z方向)に昇降させる駆動部31と、を備える。
続いて、第2実施形態の変形例について説明する。本変形例と第2実施形態との違いは、メンテナンスユニットの構造であり、それ以外の構成は共通である。そのため、以下ではメンテナンスユニットの構造を主体に説明し、それ以外の構成については説明を省略する。また、第2実施形態と同じ構成および部材については同じ符号を付すものとする。
図7に示すように、本変形例のメンテナンスユニットMN2は、本体部132が延出部138を有していない。本変形例では、受容部139が、プラテン13に支持された媒体Mの端部Maに対し、キャリッジ4の走査方向において隣り合うように配置されている。すなわち、本変形例では、受容部139が平面部(延出部138)を兼ねた構成を採用している。本変形例では、受容部139は、上面139aが平面となっている。
続いて、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態と上記実施形態との違いは、メンテナンスユニットの構造であり、それ以外の構成は共通である。そのため、以下ではメンテナンスユニットの構造を主体に説明し、それ以外の構成については説明を省略する。また、上記実施形態と同じ構成および部材については同じ符号を付すものとする。
図8に示すように、メンテナンスユニットMN3は、キャッピング部33と、ワイピング部36と、フラッシング部239と、これらキャッピング部33、ワイピング部36およびフラッシング部239を保持する本体部232と、該本体部232を上下方向(Z方向)に昇降させる駆動部31と、を備える。
駆動ローラー202は、不図示の駆動装置により回転する。従動ローラー203は、駆動ローラー202の回転に伴って回転する。ベルト部材204は、駆動ローラー202および従動ローラー203に掛け渡され、フラッシング動作によりヘッドHから噴射されたインク1を受ける受容部として機能する。
続いて、本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態と上記実施形態との違いは、メンテナンスユニットの構造であり、それ以外の構成は共通である。そのため、以下ではメンテナンスユニットの構造を主体に説明し、それ以外の構成については説明を省略する。また、上記実施形態と同じ構成および部材については同じ符号を付すものとする。
図9に示すように、メンテナンスユニットMN4は、キャッピング部33と、クリーニング部339と、これらキャッピング部33およびクリーニング部339を保持する本体部332と、該本体部332を上下方向(Z方向)に昇降させる駆動部31と、を備える。
ロール体Rは、芯部材303に巻き掛けられた長尺状のシート状部材304から構成される。シート状部材304は、中継ローラー302、305を経由して巻取ローラー301に巻き取られることでロール体Rから順次引き出される。
このように、シート状部材304は、フラッシング動作によりヘッドHから噴射されたインク1を受ける受容部、および、ワイピング動作時のワイプ部材として機能する。
例えば、本実施形態では、インクジェットプリンターとしてシリアル方式のインクジェットプリンターを用いていたが、本発明はこれに限るものではなく、インクジェットプリンターとしてラインプリンターを用いても良い。この場合、遮光部(活性エネルギー線遮蔽部材)は、ラインヘッドの形状に合わせて、その長手方向が媒体Mの搬送方向に直交する方向となるように配置される。また、各色のラインヘッド毎に照射部5(活性エネルギー線照射装置)が設けられるような構成の場合は、各ラインヘッドに対して、それぞれ遮光部を設ければよい。
Claims (9)
- ターゲットの表面に対してノズル面に配置されたノズル開口から活性エネルギー線の照射を受けることで硬化する液体を噴射する液体噴射部と、
前記ターゲットに着弾した前記液体に前記活性エネルギー線を照射する活性エネルギー線照射部と、
前記液体噴射部と前記活性エネルギー線照射部との間に設けられ、液体の噴射方向における該液体噴射部と前記ターゲットとの距離を変化させる場合には、前記噴射方向における該ターゲットとの距離を変化可能な活性エネルギー線遮蔽部材と、
前記ターゲットの端部に隣り合うように配置される平面部を有するメンテナンスユニットであって、前記噴射方向における該平面部と前記ノズル面との距離を前記ターゲットの前記表面と該ノズル面との距離と同一となるように変更可能なメンテナンスユニットと、
を備えることを特徴とする液体噴射装置。 - 前記液体噴射部を搭載し、前記ターゲットが移動する方向と交差する方向に走査するキャリッジであって、前記走査方向における前記液体噴射部の両側に前記活性エネルギー線照射部を搭載し、前記走査方向における前記液体噴射部と前記活性エネルギー線照射部との間に前記活性エネルギー線遮蔽部材を搭載するキャリッジを備え、
前記平面部は、前記走査方向における前記ターゲットの端部と隣り合う位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。 - 前記キャリッジは、前記活性エネルギー線遮蔽部材を移動させて、前記噴射方向における該活性エネルギー線遮蔽部材のターゲット側端部と前記ノズル面との距離および該ターゲット側端部と前記活性エネルギー線照射部との距離が変化するように、前記ターゲット側端部を前記噴射方向に移動可能な遮蔽部材移動機構を有することを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
- 前記遮蔽部材移動機構は、検出された前記ターゲット側端部と対向する対向物との距離に基づいて、一対の前記活性エネルギー線遮蔽部材の該ターゲット側端部を個別に前記噴射方向に移動させることを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
- 前記活性エネルギー線遮蔽部材は、前記噴射方向に伸縮可能に固定され、
前記遮蔽部材移動機構は、該活性エネルギー線遮蔽部材を伸縮させることにより、前記ターゲット側端部を前記噴射方向に移動させることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の液体噴射装置。 - 前記メンテナンスユニットは、前記液体噴射部のメンテナンス動作として噴射された前記液体を受容する受容部を有することを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の液体噴射装置。
- 前記受容部は、前記キャリッジが走査方向に移動し、該移動方向における後方側となる前記活性エネルギー線照射部が前記ターゲット上から前記平面部上に位置した状態で、前記メンテナンス動作として噴射された前記液体を受容可能な位置に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の液体噴射装置。
- 前記ノズル面が前記受容部に対面した位置で、前記ノズルからの噴射状態を推測する噴射状態推測動作を行うことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の液体噴射装置。
- 前記受容部は、前記ノズル面に沿う方向に移動可能なシート状部材であることを特徴とする請求項6〜請求項8のうちいずれか1項に記載の液体噴射装置。
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