JP2016077280A - 容器栽培植物の根周りの湿気保持装置 - Google Patents

Abstract

【課題】容器栽培植物の根周りの湿気をより容易に保持して水やりの手間を減らすために複数個の部材を寄せ並べて層状の隙間を形成し、湿気を層内に貯留して層内から根に空気と水分を補給できるようにし、合わせて当該部材に根の支持機能を持たせることで栽培植物の発育を促すようにした容器栽培植物の根周りの湿気保持装置を提供する。【解決手段】夫々板様に両面構造を成す複数の部材１、１・・を所要の面同士立て寄せ並べて成る集合部材２を一つ以上形成し、当該集合部材２の適当な一端を適宜な形状の台座に固定した。【選択図】図１

Description

この発明は容器栽培植物の根周りの湿気保持装置に関するものである。

従来、水耕栽培を除いて、容器栽培植物の根周りの湿気保持は自然物の土やバイオ資材の持つ保水機能に依り、その他に吸水布、セラミック等の人工物の保湿機能を利用している。

発明が解決しようとしている課題

これには次のような欠点があった。
自然物による保湿の維持は水分量のコントロールが難しく、水やりの手間も多い。人工物による保湿維持は扱いやすさ、コスト、性能で問題があり、現状は限定的に行われている。本発明は保湿維持をより簡単にし、水やりの手間を減らすために複数個の板様両面構造の部材を寄せ並べて隙間層を形成して保湿機能を持たせ、その層内から根に水分と酸素を補給する仕組みであり、合わせて、その構成部材自体に根の支持機能を持たせて植物体の伸長を促すのが目的である。

課題を解決するための手段

適宜な大きさの、夫々が板様に両面構造を成す複数個の部材（１），（１）・・を所要の面同士立て寄せ並べて成る集合部材（２）を一つ以上形成し、当該部材（２）の適当な一端を適宜な形状の台座（６）に固定する。
本発明は以上の構成である。

発明の効果

本発明は集合部材（２）によって形成される隙間層に湿気が溜まることにより根周りに保持される湿気の量が増え、穴（３）を通り抜ける根に空気と水分が同時に供給されるため、根腐れも起こりにくい。部材（１）、（１）・・に十分に吸水力のある部材を使えば隙間層内に一層湿気が増え、栽培容器（５）の底部に適当な水位で貯水すれば、部材（１）、（１）・・がその水を吸い上げてさらにより多くの湿気が隙間層内や根周りに保持される。部材（１）、（１）・・に十分な吸水性と合わせて容器機能を持たせば、当容器に溜まった水が滲み出て長期にわたって根周りに湿気を補給できる。加えて本発明は集合部材（２）自体が根周りに壁を成して根を支持するために根が安定して植物本体の成長の促進が期待できる。

以下、［図１］を参考にして本発明を実施するための最良の形態を説明する。
適宜な大きさの、夫々が板様に両面構造を成す複数の部材（１）、（１）・・を所要の面同士立て寄せて並べて当該部材同士を相互に固定して成る集合部材（２）を一つ以上形成し、当該集合部材（２）の寄せ並べた面に適宜な大きさと形状の穴（３）を設け、当該集合部材（２）の適当な一端を十分な大きさを有する適宜な形状の台座（６）に、当台座の出来るだけ中央部周辺に立てて、固定する。
本発明は以上の構造である
他の実施例として、［図２］〜［図４］に示すように、互に相似形状を成し、且つ互いに適度に大きさが異なった夫々少なくとも上端が開口した複数の中空立体の部材（１），（１）・・を同心円状に配して集合部材（２）を形成し、当該集合部材（２）の側部に適度な大きさと適宜な形状の穴（３）を一つ以上設け、当該集合部材（２）を台座（６）に適当な一端を固定する。本発明をこのような形態にしても作用、効果は先述の形態と同じである。本発明では、穴（３）の形状は切り抜き穴でも切り取り穴でもよく、部材（１）、（１）・・同士の固定は所要に応じて固定し、且つ固定の仕方も任意であり、集合部材（２）の台座（６）への固定の仕方は着脱方式を含めて任意である。本発明では栽培容器自体を台座（６）にしてもよい。本発明を使用する場合は別用意の適当な形状の栽培容器内に入れ置いたあと夫々の所要の個所に用土を満たして後に植え込む。

本発明の全体斜視図 本発明の他の実施例の全体斜視図 本発明の他の実施例の正面及び側面から観た中央部断面図 本発明の他の実施例の栽培容器への配置全体斜視図

１板様両面構造部材
２集合部材
３穴
４排水口
５栽培容器
６台座

Claims (1)

1. 適宜な大きさの、夫々が板様に両面構造を成す複数個の部材（１）、（１）・・を所要の面同士立て寄せ並べて成る集合部材（２）を一つ以上数形成し、当該集合部材（２）の適当な一端を十分な大きさの適宜な形状の台座（６）に固定して成る容器栽培植物の根周りの湿気保持装置。

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