JP2016076830A - 振動子、発振器、電子機器および移動体 - Google Patents

振動子、発振器、電子機器および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】挿入損失を低減することができ、効率的な駆動が可能な振動子、発振器、電子機器および移動体を提供する。【解決手段】振動子10は、基板2と、基板2上に配置され、振動可能な振動部313を有している可動電極31と、振動部313と対向して配置され、振動部313に対して基板2と反対側に位置している対向電極32と、を有している。また、振動子10は、可動電極31および対向電極32を収容する収容空間5を有し、対向電極32は、収容空間5を形成している壁部に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、振動子、発振器、電子機器および移動体に関するものである。
例えば、特許文献1に記載のMEMS振動子は、基板と、基板上に形成された可動電極および対向電極と、を有している。また、対向電極は、基板上に形成された支持部と、支持部から延在し、可動電極と対向配置された梁部と、を有している。このような構成のMEMS振動子は、可動電極と対向電極との間に電圧を印加することで、対向電極の梁部を振動させることができる。しかしながら、特許文献1のMEMS振動子では、周囲の配線等によって可動電極の面積を大きくすることができないので、挿入損失(電力損失)が大きいという問題がある。
特開2012−85085号公報
本発明の目的は、挿入損失を低減することができ、効率的な駆動が可能な振動子、発振器、電子機器および移動体を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例の振動子は、基板と、
基板上に配置され、振動可能な振動部を有している可動電極と、
前記振動部と対向して配置され、前記振動部に対して前記基板と反対側に位置している対向電極と、を有していることを特徴とする。
これにより、挿入損失を低減することができ、効率的な駆動が可能な振動子を提供することができる。
[適用例2]
本適用例の振動子では、前記可動電極および前記対向電極を収容する収容空間を有し、
前記対向電極は、前記収容空間を構成している壁部に配置されていることが好ましい。
これにより、対向電極の配置が簡単なものとなる。
[適用例3]
本適用例の振動子では、前記収容空間は、気密封止されていることが好ましい。
これにより、振動部を効率的に振動させることができる。
[適用例4]
本適用例の振動子では、前記可動電極は、前記振動部を複数有していることが好ましい。
これにより、例えば、1つの振動部を他の振動部と逆相で振動させることによって、基部の振動が抑えられ、振動漏れを低減することができる。
[適用例5]
本適用例の振動子では、前記可動電極および前記対向電極の間に電圧を印加して前記振動部を振動させることで、前記対向電極から信号が取り出されることが好ましい。
これより、例えば、この信号に基づいて所定の周波数の信号を出力することができる。
[適用例6]
本適用例の振動子では、前記基板と前記対向電極との間に配置されている基板側電極をさらに有していることが好ましい。
これにより、振動部をより効率的に振動させることができる。
[適用例7]
本適用例の振動子では、前記振動部を振動させることで前記対向電極から出力される信号と前記基板側電極から出力される信号の位相がずれていることが好ましい。
これにより、例えば、2つの信号を合成することで、より強度の高い信号を得ることができる。
[適用例8]
本適用例の発振器は、上記適用例の振動子と、
回路と、を有していることを特徴とする。
これにより、高い信頼性を有する発振器が得られる。
[適用例9]
本適用例の電子機器は、上記適用例の振動子を有していることを特徴とする。
これにより、高い信頼性を有する電子機器が得られる。
[適用例10]
本適用例の移動体は、上記適用例の振動子を有していることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い移動体が得られる。
本発明の第1実施形態にMEMS構造体を示す断面図である。 図1に示すMEMS構造体の平面図である。 図1に示すMEMS構造体が有する振動素子の断面図である。 図1に示すMEMS構造体が有する振動素子の平面図である。 従来構成の振動素子の問題点を説明する断面図である。 本発明の第2実施形態に係るMEMS構造体が有する振動素子の断面図である。 図6に示すMEMS構造体の平面図である。 図6に示す振動素子から出力される信号を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るMEMS構造体を示す平面図である。 図9中のB−B線断面図である。 本発明の第4実施形態に係るMEMS構造体を示す平面図である。 図11中のC−C線断面図である。 本発明の第5実施形態に係るMEMS構造体が有する振動素子の平面図である。 図13中のD−D線断面図およびE−E線断面図である。 本発明の第6実施形態に係るMEMS構造体が有する振動素子の平面図である。 図15中のF−F線断面図である。 本発明の第7実施形態に係るMEMS構造体が有する振動素子の平面図である。 図15中のG−G線断面図およびH−H線断面図である。 本発明の第8実施形態に係るMEMS構造体が有する振動素子の平面図である。 図19中のI−I線断面図およびJ−J線断面図である。 本発明の振動子を備えるモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明の振動子を備える携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の振動子を備えるデジタルスチールカメラの構成を示す斜視図である。 本発明の振動子を備える移動体を示す斜視図である。
以下、本発明の振動子、発振器、電子機器および移動体を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態にMEMS構造体を示す断面図である。図2は、図1に示すMEMS構造体の平面図である。図3は、図1に示すMEMS構造体が有する振動素子の断面図である。図4は、図1に示すMEMS構造体が有する振動素子の平面図である。図5は、従来構成の振動素子の問題点を説明する断面図である。なお、図1は、図2中のA−A線断面図であり、図2では、蓋部の図示を省略している。また、以下の説明では、図1中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
図1に示すMEMS構造体1は、所定周波数の信号を発振する発振器(本発明の発振器)として用いられる。このようなMEMS構造体1は、図1に示すように、基板2と、振動素子3と、蓋部4と、空洞部(収容空間)5と、半導体回路(回路)6と、を有している。このようなMEMS構造体1では、基板2、振動素子3、蓋部4および空洞部5によって振動子(本発明の振動子)10が構成されている。
基板2は、縁部を除くようにして上面に開放する凹部(トレンチ)211を有する半導体基板21と、凹部211の内面上に積層された第1絶縁膜22と、第1絶縁膜22上に積層された第2絶縁膜23と、を有している。半導体基板21は、例えば、シリコン基板で構成され、第1絶縁膜22は、例えば、シリコン酸化膜(SiO膜)で構成され、第2絶縁膜23は、例えば、シリコン窒化膜(SiN膜)で構成されている。ただし、半導体基板21としては、シリコン基板に限定されず、例えば、SOI基板を用いることができる。また、第1絶縁膜22および第2絶縁膜23としては、製造時に半導体基板21を保護し、また、各部の短絡等を防ぐことができれば特に限定されない。
また、半導体基板21の凹部211よりも外側の部分には、半導体回路6が作り込まれている。半導体回路6は、例えば、振動素子3を励振させるための発振回路を有しており、その他にも、位相同期回路(PLL回路)や、発振回路からの出力周波数を整数倍にする逓倍回路や、信号を所定の出力形式に変換して出力する出力回路、等を有していてもよい。このような半導体回路6には、必要に応じて、MOSトランジスタ、キャパシタ、インダクタ、抵抗、ダイオード、配線等の回路要素が含まれている。このように、MEMS構造体1内に、振動子10と半導体回路6とを作り込むことで、例えば、振動子10と半導体回路6とが別体である場合と比較して、MEMS構造体1の小型化を図ることができる。なお、図1では、説明の便宜上、半導体回路6としてMOSトランジスタ61のみを図示している。
また、図1および図2に示すように、凹部211内には、壁部71と、柱状をなす複数(4本)の柱部72と、が設けられている。
壁部71は、枠状をなし、平面視で振動素子3の周囲を囲むように、凹部211の底面に立設されている。そして、壁部71の内側が空洞部5となっている。このような壁部71は、例えば、ポリシリコンで構成されている。また、壁部71の外周側(すなわち壁部71と凹部211の内側面との間)には壁部71を補強する補強部73が設けられている。これにより、MEMS構造体1の機械的強度を高めることができる。このような補強部73は、例えば、二酸化ケイ素(SiO)で構成されている。
4つの柱部72は、図1および図2に示すように、壁部71の内側(すなわち空洞部5内)に設けられており、平面視で、振動素子3の周囲に沿って互いに離間して設けられている。これら4つの柱部72によって蓋部4が支えられており、蓋部4の下方(空洞部5内)への撓み変形が低減されている。そのため、例えば、蓋部4と振動素子3(可動電極31)との接触を防止することができる。また、柱部72の少なくとも1つは、振動素子3が有する可動電極31を外部へ引き出すための配線(電気経路)の一部として用いられている。このように、柱部72を配線の一部として用いることで、別途配線を引き回す必要がなく、MEMS構造体1の装置構成が簡単なものとなると共に、MEMS構造体1の小型化を図ることができる。このような柱部72は、例えば、リン、ボロン等の不純物をドープ(拡散または注入)したポリシリコンで構成されている。
蓋部4は、基板2の上面側に設けられており、凹部211の開口を塞いでいる。これにより、基板2と蓋部4の間に気密封止された空洞部5が形成される。言い換えると、蓋部4は、基板2と共に空洞部5を形成する壁部を構成している。このような蓋部4は、図1に示すように、被覆層41と、被覆層41に積層された封止層42と、封止層42に積層された構造体43と、を有している。
被覆層41は、絶縁層411と、絶縁層411上に積層された導電層412と、を有している。また、被覆層41は、空洞部5の内外を連通する複数の連通孔41aを有している。この連通孔41aは、製造時に空洞部5内の犠牲層をエッチングにより除去するためのリリースホールである。なお、連通孔41aは、基板2の平面視で、可動電極31(特に、振動部313)と重ならないように配置することが好ましい。これにより、封止層42によって連通孔41aを封止する際に、連通孔41aを通過した封止材料が振動部313に付着することを低減することができ、振動部313の駆動周波数(共振周波数)の変化を低減することができる。
また、導電層412は、絶縁層411を貫通して設けられ、柱部72と電気的に接続されているコンタクト部412aを有している。このようなコンタクト部412aは、柱部72と同様に、可動電極31を半導体回路6に接続するための配線の一部として用いられる。また、導電層412は、振動素子3が備える対向電極32を含んでいる。このように、導電層412の一部を対向電極32として用いることで、導電層412と別の層に対向電極32を配置する必要がなく、MEMS構造体1の装置構成が簡単なものとなると共に、MEMS構造体1の小型化(低背化)を図ることができる。
このような被覆層41では、絶縁層411は、例えば、窒化ケイ素(SiN)で構成されており、導電層412は、例えば、リン、ボロン等の不純物をドープ(拡散または注入)したポリシリコンで構成されている。なお、被覆層41の構成としては、上記の構成に限定されず、例えば、導電層412の表面に窒化チタン(TiN)やシリサイド(Coシリサイド)等の層がさらに設けられていてもよい。
封止層42は、被覆層41上に積層されており、連通孔41aを塞いでいる。これにより、空洞部5が気密封止される。このように、空洞部5を気密封止することで、空洞部5に収容されている振動素子3の雰囲気を安定させることができる。このようにして気密封止された空洞部5は、真空状態(減圧状態)となっている。これにより、振動素子3を駆動させたときの粘性抵抗が減り、より効率的かつ安定的に振動素子3を駆動することができる。
このような封止層42としては、絶縁性を有していることが好ましく、例えば、二酸化ケイ素(SiO)、窒化ケイ素(SiN)、非ドープシリコン、酸化アルミニウム(Al)、窒化アルミ(AlN)等を用いることができる。このように、封止層42に絶縁材料を用いることで、封止層42を介した可動電極31と対向電極32の短絡を防止することができる。なお、別の手段によって、このような短絡を防止することができれば、封止層42としては、例えば、Al、Cu、W、Ti、TiN等の導電性材料(金属材料)を用いてもよい。
構造体43は、層間絶縁膜431と、層間絶縁膜431上に形成された配線層432と、配線層432および層間絶縁膜431上に形成された層間絶縁膜433と、層間絶縁膜433上に形成された配線層434と、配線層434および層間絶縁膜433上に形成された表面保護膜435と、を有している。このうち、配線層432、434は、半導体回路6の配線として機能し、半導体回路6は、配線層432、434によってMEMS構造体1の上面に引き出され、配線層434の一部が外部接続端子434’となっている。また、表面保護膜435は、MEMS構造体1を水分、ゴミ、傷などから保護する。
このような構造体43では、層間絶縁膜431、433は、例えば、二酸化ケイ素(SiO)で構成されており、配線層432、434は、例えば、アルミニウム(Al)で構成されており、表面保護膜435は、例えば、二酸化ケイ素(SiO)、窒化ケイ素(SiN)、ポリイミド、エポキシ樹脂等で構成されている。
振動素子3は、静電容量型(静電駆動型)の振動素子であり、図3および図4に示すように、基板2上に設けられた可動電極(第1電極)31と、蓋部4(被覆層41)に設けられた対向電極(第2電極)32と、を有している。
可動電極31は、基板2上に設けられた固定部311と、基板2と空隙を隔てて対向配置された振動部313と、振動部313を片持ち支持するように、振動部313と固定部311とを連結する支持部312と、を有している。
固定部311は、図4に示すように、基板2の平面視で、振動部313の全域を含むように、振動部313よりも大きく設けられている。固定部311をこのように配置すると、半導体プロセスを用いて可動電極31を形成する場合に、振動部313を実質的にフラットに形成することができ、振動部313を理想的な振動モードで安定して振動させることができる。
具体的に説明すると、従来のように基板2上に対向電極32が配置されている場合には、図5に示すように、基板2上に固定部311および対向電極32を成膜し、この固定部311および対向電極32上に犠牲層Xを成膜し、犠牲層X上に振動部313および支持部312を成膜し、最後に、犠牲層Xを除去することで、振動素子3が得られる。この場合、固定部311と対向電極32との間の隙間に起因する凹凸形状が振動部313に転写され、振動部313(支持部312よりも先端側の部分)に凹凸が形成されてしまう。このような凹凸を有すると、振動部313に不要振動(スプリアス)が発生しやすくなる。また、凹凸の部分に応力集中(熱)が発生し、熱弾性損失が大きくなるおそれもある。これに対して、本実施形態によれば、上記のような凹凸の転写が生じず、実質的にフラットな振動部313が得られる。したがって、振動部313を理想的な振動モードで安定して振動させることができる。
一方、対向電極32は、前述したように、蓋部4が備える導電層412の一部として形成されている。なお、対向電極32は、図4に示すように、その周囲にスリット412bを形成することで、導電層412の他の部分とは物理的かつ電気的に分離して設けられている。これにより、導電層412の他の部分(例えば、コンタクト部412a)との短絡が防止されている。このような対向電極32は、振動部313と対向配置され、基板2の平面視で少なくとも一部が振動部313と重なるように位置している。対向電極32を蓋部4(空洞部5を形成する壁部)に配置することで、対向電極32をより簡単に、対向電極32を振動部313と対向させて配置することができる。なお、本実施形態では、対向電極32を導電層412の一部として形成しているが、対向電極32は、導電層412と異なる層に配置してもよい。
これら可動電極31および対向電極32は、例えば、リン、ボロン等の不純物をドープ(拡散または注入)したポリシリコンで構成されている。
また、可動電極31および対向電極32は、それぞれ、半導体回路6と電気的に接続されており、半導体回路6から可動電極31と対向電極32との間に所定周波数(可動電極31の共振周波数とほぼ等しい周波数)の交番電圧が印加されると、振動部313と対向電極32との間に発生する静電力によって、振動部313が振動する。そして、この振動に基づく信号(周波数信号)が対向電極32から出力され、出力された信号を半導体回路6で処理することで、MEMS構造体1は、所定周波数の信号を出力することができる。
このような振動素子3では、前述したように、対向電極32が蓋部4に配置されている。言い換えると、対向電極32は、振動部313に対して基板2と反対側に位置している。このように、対向電極32を蓋部4に配置することで、例えば、従来のように対向電極32を基板2上に配置した場合と比較して、対向電極32の面積を大きくすることができる。そのため、挿入損失が低減され、効率的な駆動が可能な振動素子3となる。より具体的に説明すると、基板2上には可動電極31の固定部311や固定部311から延びる配線等が配置されているため、基板2上に対向電極32を配置する場合には、これらを避けて対向電極32を配置しなければならない。そのため、対向電極32の面積を大きくすることが困難であるし、対向電極32の面積を大きくすると装置の大型化を招くおそれもある。これに対して、蓋部4には、上記のような対向電極32の配置を阻害するような要素が殆どない。したがって、蓋部4に対向電極32を設けることで、従来と比較して、対向電極32の面積を大きくすることができる。そのため、挿入損失が低減され、効率的な駆動が可能な振動素子3となる。
<第2実施形態>
図6は、本発明の第2実施形態に係るMEMS構造体が有する振動素子の断面図である。図7は、図6に示すMEMS構造体の平面図である。図8は、図6に示す振動素子から出力される信号を示す図である。
以下、本発明の第2実施形態に係るMEMS構造体について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第2実施形態のMEMS構造体は、振動素子の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図6に示すように、本実施形態の振動素子3は、可動電極31および対向電極32に加えて、さらに、基板側電極(第3電極)33を有している。基板側電極33は、基板2上に設けられ、振動部313と間隔を隔てて対向して配置されている。言い換えると、基板側電極33は、振動部313に対して対向電極32と反対側に配置されている。そのため、対向電極32と基板側電極33との間に振動部313が位置する状態となっている。また、基板側電極33は、可動電極31と同様にして、少なくとも1つの柱部72を介して半導体回路6に接続されている。具体的には、図7に示すように、可動電極31は、同図中の右側に位置する2つの柱部72(72’)を介して半導体回路6に電気的に接続されており、基板側電極33は、同図中の左側に位置する2つの柱部72(72”)を介して半導体回路に電気的に接続されている。このような基板側電極33は、例えば、リン、ボロン等の不純物をドープ(拡散または注入)したポリシリコンで構成されている。
このような構成の振動素子3では、対向電極32と基板側電極33とに位相がずれている所定周波数(可動電極31の共振周波数とほぼ等しい周波数)の交番電圧を印加することで、振動部313を振動させることができる。このような構成によれば、振動部313の電極(対向電極32および基板側電極33)との対向面積が大きくなるため、振動部313をより効果的に振動させることができる。
また、振動部313の振動によって、対向電極32と基板側電極33からは、例えば、図8に示すように、位相がほぼ180°ずれている(反転している)信号(周波数信号)SIG1、SIG2が出力される。そして、出力された信号SIG1、SIG2を半導体回路6で処理することで、MEMS構造体1は、所定周波数の信号を発振することができる。このような構成では、例えば、SIG2の位相を180°ずらしてSIG1の位相と一致させ、SIG1、SIG2を合成することで、SIG1のほぼ2倍の信号強度を有する信号を得ることができる。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
図9は、本発明の第3実施形態に係るMEMS構造体を示す平面図である。図10は、図9中のB−B線断面図である。
以下、本発明の第3実施形態に係るMEMS構造体について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第3実施形態のMEMS構造体は、振動素子の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図9および図10に示すように、振動素子3が有する可動電極31は、基板2上に設けられた固定部311と、固定部311と対向配置された基部314と、基部314を固定部311に固定し、支持する支持部312と、基部314に接続された4つの振動部313a、313b、313c、313dと、を有している。なお、振動部の数は、4つに限定されず、1〜3つであってもよいし、5つ以上であってもよい。
支持部312は、基部314と固定部311との間に設けられ、基部314を固定部311に固定すると共に、基部314を下方から支持している。基部314は、略正方形の平面視形状を有し、その外縁を形成する4つの辺314a、314b、314c、314dのうち、辺314aに振動部313aが接続され、辺314bに振動部313bが接続され、辺314cに振動部313cが接続され、辺314dに振動部313dが接続されている。言い換えると、4つの振動部313a、313b、313c、313dは、基部314から四方(十字状)に突出して設けられている。また、振動部313a、313b、313c、313dは、それぞれ、先端部が自由端となっており、上下(厚さ方向)に屈曲変形可能となっている。
一方、対向電極32は、振動部313aに対向配置されている電極部321と、振動部313cに対向配置されている電極部322と、を有し、これら電極部321、322は、図示しない配線によって1つにまとめられて半導体回路6に接続されている。すなわち、電極部321、322は、同電位となっている。
このような振動素子3では、可動電極31および対向電極32間に所定周波数の交番電圧を印加することで振動部313a〜313dが振動する。具体的には、可動電極31および対向電極32間に交番電圧を印加すると、電極部321と振動部313aの間および電極部322と振動部313cの間にそれぞれ静電力が周期的に発生し、この静電力の作用によって、振動部313a、313cが互いに同相で上下方向に振動する。一方、振動部313b、313dは、振動部313a、313cの振動の反動によって、互いに同相でかつ振動部313a、313cとは逆相で上下方向に振動する。すなわち、振動部313a、313cが上方へ撓み変形すれば、振動部313b、313dが下方へ撓み変形し、反対に、振動部313a、313cが下方へ撓み変形すれば、振動部313b、313dが上方へ撓み変形する。このように、振動部313a、313cと振動部313b、313dとを逆相で振動させることで、基部314の上下方向の変位が相殺されて振動が抑制されるため、振動素子3の振動漏れが低減される。
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
なお、本実施形態では、対向電極32が有する電極部321、322が振動部313a、313cと対向して配置されているが、電極部321、322の配置は、これに限定されず、例えば、振動部313b、313dに対向して配置されていてもよい。
<第4実施形態>
図11は、本発明の第4実施形態に係るMEMS構造体を示す平面図である。図12は、図11中のC−C線断面図である。
以下、本発明の第4実施形態に係るMEMS構造体について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第4実施形態のMEME構造体は、振動素子の構成が異なること以外は、前述した第3実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図11に示すように、本実施形態の振動素子3が有する可動電極31は、固定部311と、固定部311と対向配置された基部314と、基部314と固定部311とを接続する4本の支持部312と、基部314に接続された4つの振動部313a、313b、313c、313dと、を有している。
また、4本の支持部312は、一方の端部が振動の節となる隣り合う振動部の間(すなわち、振動部313a、313bの間、振動部313b、313cの間、振動部313c、313dの間、振動部313d、313aの間)の部分で基部314に接続されており、他方の端部が固定部311に接続されている。このような構成とすることで、図12に示すように、支持部312によって、固定部311から基部314を遊離することができる。また、振動の節となる部分に支持部312を接続することで、振動素子3の振動漏れを低減することができる。
このような第4実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第5実施形態>
図13は、本発明の第5実施形態に係るMEMS構造体が有する振動素子の平面図である。図14は、図13中のD−D線断面図およびE−E線断面図である。
以下、本発明の第5実施形態に係るMEMS構造体について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第5実施形態のMEMS構造体は、振動素子の構成が異なること以外は、前述した第3実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図13に示すように、本実施形態の振動素子3は、可動電極31および対向電極32に加えて、さらに、基板側電極33を有している。基板側電極33は、対向電極32と同じように導電層412の一部として形成されている。また、基板側電極33は、可動電極31の振動部313bと間隔を隔てて対向配置されている電極部331と、振動部313dと間隔を隔てて対向配置されている電極部332と、を有している。また、これら電極部331、332は、図示しない配線(例えば、配線層432、434)によって1つにまとめられて、半導体回路6に接続されている。
このような振動素子3では、対向電極32と基板側電極33とに位相がずれている所定周波数(可動電極31の共振周波数とほぼ等しい周波数)の交番電圧を印加することで、振動部313a〜313dを振動させることができる。具体的には、前述した第3実施形態と同様に、振動部313a、313cと振動部313b、313dとを逆相で上下方向に振動させることができる。そして、対向電極32と基板側電極33からは、例えば、前述した図8に示すように、位相がほぼ180°ずれている(反転している)信号(周波数信号)SIG1、SIG2が出力される。
このような第5実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第6実施形態>
図15は、本発明の第6実施形態に係るMEMS構造体が有する振動素子の平面図である。図16は、図15中のF−F線断面図である。
以下、本発明の第6実施形態に係るMEMS構造体について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第6実施形態のMEMS構造体は、振動素子の構成が異なること以外は、前述した第3実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図15および図16に示すように、本実施形態の振動素子3は、可動電極31および対向電極32に加えて、さらに、基板側電極33を有している。対向電極32は、導電層412の一部として形成されており、振動部313aに対向配置された電極部321と、振動部313cに対向配置された電極部322と、を有している。一方、基板側電極33は、基板2上に設けられており、振動部313aと間隔を隔てて対向配置された電極部331と、振動部313cと間隔を隔てて対向配置された電極部332と、を有している。すなわち、電極部321、331の間に振動部313aが位置し、電極部322、332の間に振動部313cが位置している。
このような振動素子3では、対向電極32と基板側電極33とに位相がずれている所定周波数(可動電極31の共振周波数とほぼ等しい周波数)の交番電圧を印加することで、振動部313a〜313dを振動させることができる。具体的には、前述した第3実施形態と同様に、振動部313a、313cと振動部313b、313dとを逆相で上下方向に振動させることができる。そして、対向電極32と基板側電極33からは、例えば、前述した図8に示すように、位相がほぼ180°ずれている(反転している)信号(周波数信号)SIG1、SIG2が出力される。
このような構成によれば、振動部313a、313cの電極(対向電極32および基板側電極33)との対向面積が大きくなるため、振動部313a〜313dをより効果的に振動させることができる。
このような第6実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第7実施形態>
図17は、本発明の第7実施形態に係るMEMS構造体が有する振動素子の平面図である。図18は、図15中のG−G線断面図およびH−H線断面図である。
以下、本発明の第7実施形態に係るMEMS構造体について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第7実施形態のMEMS構造体は、振動素子の構成が異なること以外は、前述した第6実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図17および図18に示すように、本実施形態の振動素子3では、基板側電極33は、基板2上に設けられた電極部331、332と、導電層412の一部として形成された電極部333、334と、を有している。電極部331は、振動部313aと間隔を隔てて対向配置されており、電極部332は、振動部313cと間隔を隔てて対向配置されている。すなわち、電極部321、331の間に振動部313aが位置し、電極部322、332の間に振動部313cが位置している。一方、電極部333は、振動部313bと間隔を隔てて対向配置されており、電極部334は、振動部313dと間隔を隔てて対向配置されている。
このような振動素子3では、対向電極32と基板側電極33とに位相がずれている所定周波数(可動電極31の共振周波数とほぼ等しい周波数)の交番電圧を印加することで、振動部313a〜313dを振動させることができる。具体的には、前述した第3実施形態と同様に、振動部313a、313cと振動部313b、313dとを逆相で上下方向に振動させることができる。そして、対向電極32と基板側電極33からは、例えば、前述した図8に示すように、位相がほぼ180°ずれている(反転している)信号(周波数信号)SIG1、SIG2が出力される。
このような構成によれば、静電力によって全ての振動部313a〜313dを振動させることができるので、振動素子3をより効率的に駆動することができる。
このような第7実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第8実施形態>
図19は、本発明の第8実施形態に係るMEMS構造体が有する振動素子の平面図である。図20は、図19中のI−I線断面図およびJ−J線断面図である。
以下、本発明の第8実施形態に係るMEMS構造体について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第8実施形態のMEMS構造体は、振動素子の構成が異なること以外は、前述した第7実施形態と同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図19および図20に示すように、本実施形態の振動素子3では、対向電極32は、基板2上に設けられた電極部323、324と、導電層412の一部として形成された電極部321、322と、を有している。また、電極部321は、振動部313aと間隔を隔てて対向配置されており、電極部322は、振動部313cと間隔を隔てて対向配置されており、電極部323は、振動部313bと間隔を隔てて対向配置されており、電極部324は、振動部313dと間隔を隔てて対向配置されている。一方、基板側電極33は、基板2上に設けられた電極部331、332と、導電層412の一部として形成された電極部333、334と、を有している。電極部331は、振動部313aと間隔を隔てて対向配置されており、電極部332は、振動部313cと間隔を隔てて対向配置されており、電極部333は、振動部313bと間隔を隔てて対向配置されており、電極部334は、振動部313dと間隔を隔てて対向配置されている。すなわち、電極部321、331の間に振動部313aが位置しており、電極部322、332の間に振動部313cが位置しており、電極部323、334の間に振動部313bが位置しており、電極部324、334の間に振動部313dが位置している。
このような振動素子3では、対向電極32と基板側電極33とに位相がずれている所定周波数(可動電極31の共振周波数とほぼ等しい周波数)の交番電圧を印加することで、振動部313a〜313dを振動させることができる。具体的には、前述した第3実施形態と同様に、振動部313a、313cと振動部313b、313dとを逆相で上下方向に振動させることができる。そして、対向電極32と基板側電極33からは、例えば、前述した図8に示すように、位相がほぼ180°ずれている(反転している)信号(周波数信号)SIG1、SIG2が出力される。
このような構成によれば、静電力によって全ての振動部313a〜313dを振動させることができるので、振動素子3をより効率的に駆動することができる。
このような第8実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
[電子機器]
次に、本発明の電子機器について説明する。
図21は、本発明の振動子を備えるモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。
この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1108を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、例えば、発振器として用いられる振動子10が内蔵されている。そのため、パーソナルコンピューター1100は、より高性能で、高い信頼性を発揮することができる。
図22は、本発明の振動子を備える携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。
この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204及び送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1208が配置されている。このような携帯電話機1200には、例えば、発振器として用いられる振動子10が内蔵されている。そのため、携帯電話機1200は、より高性能で、高い信頼性を発揮することができる。
図23は、本発明の振動子を備えるデジタルスチールカメラの構成を示す斜視図である。
この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。デジタルスチールカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。デジタルスチールカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部1310が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行なう構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCD等を含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部1310に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。また、このデジタルスチールカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1330が、データ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1340が、それぞれ必要に応じて接続される。更に、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1330や、パーソナルコンピューター1340に出力される構成になっている。このようなデジタルスチールカメラ1300には、例えば、発振器として用いられる振動子10が内蔵されている。そのため、デジタルスチールカメラ1300は、より高性能で、高い信頼性を発揮することができる。
なお、本発明の振動子を備える電子機器は、図21のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図22の携帯電話機、図23のデジタルスチールカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター等に適用することができる。
[移動体]
次に、本発明の振動子を適用した移動体(本発明の移動体)について説明する。
図24は、本発明の振動子を備えた移動体を示す斜視図である。
自動車(移動体)1500には、振動子10が搭載されている。振動子10は、例えば、キーレスエントリー、イモビライザー、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター、車体姿勢制御システム、等の電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)に広く適用できる。このように、自動車1500は、振動子10を有しているため、より高性能で、高い信頼性を発揮することができる。
以上、本発明の振動子、発振器、電子機器および移動体について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、前述した各実施形態では、基板に凹部を形成することで、基板と蓋部との間に空洞部を形成した構成について説明しているが、基板と蓋部の構成としては、これに限定されない。例えば、基板に凹部を設けずに、蓋部の下面(基板側の面)に凹部を形成することで、基板と蓋部との間に空洞部を形成してもよいし、基板の上面および蓋部の下面にそれぞれ凹部を形成することで、基板と蓋部との間に空洞部を形成してもよい。
1……MEMS構造体
10……振動子
2……基板
21……半導体基板
211……凹部
22……第1絶縁膜
23……第2絶縁膜
3……振動素子
31……可動電極
311……固定部
312……支持部
313、313a〜313d……振動部
314……基部
314a〜314d……辺
32……対向電極
321、322、323、324……電極部
33……基板側電極
331、332、333、334……電極部
4……蓋部
41……被覆層
41a……連通孔
411……絶縁層
412……導電層
412a……コンタクト部
412b……スリット
42……封止層
43……構造体
431……層間絶縁膜
432……配線層
433……層間絶縁膜
434……配線層
434’……外部接続端子
435……表面保護膜
5……空洞部
6……半導体回路
61……MOSトランジスタ
71……壁部
72、72’、72”……柱部
73……補強部
1100……パーソナルコンピューター
1102……キーボード
1104……本体部
1106……表示ユニット
1108……表示部
1200……携帯電話機
1202……操作ボタン
1204……受話口
1206……送話口
1208……表示部
1300……デジタルスチールカメラ
1302……ケース
1304……受光ユニット
1306……シャッターボタン
1308……メモリー
1310……表示部
1312……ビデオ信号出力端子
1314……入出力端子
1330……テレビモニター
1340……パーソナルコンピューター
1500……自動車
SIG1、SIG2……信号
X……犠牲層

Claims (10)

  1. 基板と、
    基板上に配置され、振動可能な振動部を有している可動電極と、
    前記振動部と対向して配置され、前記振動部に対して前記基板と反対側に位置している対向電極と、を有していることを特徴とする振動子。
  2. 前記可動電極および前記対向電極を収容する収容空間を有し、
    前記対向電極は、前記収容空間を構成している壁部に配置されている請求項1に記載の振動子。
  3. 前記収容空間は、気密封止されている請求項2に記載の振動子。
  4. 前記可動電極は、前記振動部を複数有している請求項1ないし3のいずれか1項に記載の振動子。
  5. 前記可動電極および前記対向電極の間に電圧を印加して前記振動部を振動させることで、前記対向電極から信号が取り出される請求項1ないし4のいずれか1項に記載の振動子。
  6. 前記基板と前記対向電極との間に配置されている基板側電極をさらに有している請求項1ないし5のいずれか1項に記載の振動子。
  7. 前記振動部を振動させることで前記対向電極から出力される信号と前記基板側電極から出力される信号の位相がずれている請求項6に記載の振動子。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の振動子と、
    回路と、を有していることを特徴とする発振器。
  9. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の振動子を有していることを特徴とする電子機器。
  10. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の振動子を有していることを特徴とする移動体。
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