JP2016075187A - ダイヤフラムポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】揺動体の周方向の動きを規制し、安定したポンプ動作を得ることが可能なダイヤフラムポンプを提供する。【解決手段】ダイヤフラム20は、ポンプケース10に支持される支持部20a,20bと、ポンプ室12に対して進退移動する可動部24と、可動部24の周囲を囲むように設けられ、ポンプ室12に対する可動部24の進退移動を許容する可撓性を有する可撓部26とを備えている。可撓部26は、揺動体30の中心軸を中心とする周方向に沿って延びる部位26a,26bを少なくとも有している。揺動体30は、ダイヤフラム20の可動部24が固定される固定面33を有している。ダイヤフラム20は、可動部24のポンプ室12に対向する面と、揺動体30の固定面33との相対的な角度が変化しないように、揺動体30に固定されている。【選択図】図3

Description

本発明は、揺動体の揺動運動によってダイヤフラムを往復運動させることにより流体を流動させるダイヤフラムポンプに関するものである。
従来、ダイヤフラムを利用して流体を流動させるダイヤフラムポンプとして、例えば図8に示すように、ポンプケース102内にポンプ室104を形成する複数のダイヤフラム部106と、複数のダイヤフラム部106を支持する揺動体108と、揺動体108を揺動させる揺動体駆動機構110とを備えるものが知られている(特許文献1)。この従来のダイヤフラムポンプは、駆動モータ112の出力軸114が回転することにより、揺動体駆動機構110によって揺動体108が揺動し、この揺動体108の揺動運動によってダイヤフラム部106がポンプ室104に対して進退するよう構成されており、これにより、ポンプ室104の容積を周期的に変化させ、流体の流入及び流出を行うよう構成されている。
また近年、特許文献1に記載のダイヤフラムポンプと概ね同様の構造を備えるダイヤフラムポンプにおいて、ポンプ室の容積を大きくして排出量を増加させることを目的として、図9に示すように、ダイヤフラム部106´の外壁に近い側の可撓部106´aを外観形状に沿った形状とし、ダイヤフラム部106´の面積を大きくすることが提案されている(特許文献2)。
特開平03−253781号公報 特開2003−148354号公報
揺動体を用いてダイヤフラム部を進退させるダイヤフラムポンプにおいて、揺動体の揺動運動によってダイヤフラム部をポンプ室に対して適切に進退させるためには、揺動体の周方向(駆動モータの出力軸の回転方向)の動きを規制する必要がある。すなわち、例えば特許文献1に記載のダイヤフラムポンプの揺動体駆動機構110は、駆動モータ112の出力軸114の回転によりクランク台116が回転し、これに伴って傾斜軸118が傾斜した状態で上端部を中心に回転し、この傾斜軸118のすりこぎ運動によって、揺動体108が皿回しの原理による揺動運動を繰り返し行うよう構成されている。このため、傾斜軸118を回転させた際には、傾斜軸118は出力軸114に対して傾いていることから、揺動体108は周方向に沿った回転と、上下方向の振れ(揺動)とのいずれかの動作をすることになる。そして、ダイヤフラム部106をポンプ室104に対して適切に進退させるためには、揺動体108の周方向の動きを規制し、揺動体108が上下方向の振れ(揺動)の動作のみを行うようにする必要がある。
しかしながら、特許文献1に記載のダイヤフラムポンプは、ダイヤフラム部106の揺動体108に対する固定部106bが柔軟であり、ダイヤフラム部106が揺動体108の周方向(駆動モータ112の出力軸114の回転方向。図8中の紙面手前及び奥行き方向。)に傾くことを許容する構造であるため、揺動体108の周方向の動きを十分に規制することができないという問題がある。また、特許文献1に記載のダイヤフラムポンプは、ダイヤフラム部106の可撓部106aの剛性(偏奇に対する抑制力)が十分ではないため、ダイヤフラム部106が揺動体108の周方向に偏奇するおそれがある。このため、特許文献1に記載のダイヤフラムポンプでは、これら揺動体108に対するダイヤフラム部106の周方向の傾きやダイヤフラム部106の可撓部106aの周方向の偏奇によってダイヤフラム部106のストローク量が変動するおそれがあり、高精度の流量制御が困難であるという問題がある。また、特許文献1に記載のダイヤフラムポンプでは、ダイヤフラム部106の可撓部106aが偏奇した際にポンプケース102と接触し、破損や摩耗が生じるおそれがあるという問題がある。そして、このような問題は、高い圧力の場合や、ストローク量確保のために可撓部106aのU字形状部を深くした場合に、特に顕著である。
また、特許文献2のダイヤフラム部106´は、ダイヤフラムの面積を大きくするために、外壁に近い側の可撓部106´aを外観形状に沿った形状にしたものであって、可撓部106´aの剛性を向上させることを意図したものではないが、結果的に、特許文献1のダイヤフラム部106の可撓部106aよりも、周方向における可撓部106´aの剛性が向上している。しかしながら、特許文献2のダイヤフラム部106´においても、特許文献1に記載のダイヤフラム部106と同様に、ダイヤフラム部106´の揺動体に対する固定部が柔軟であり、ダイヤフラム部106´が揺動体の周方向に傾くことを許容する構造であるため、揺動体の周方向の動きを十分に規制することができないという問題がある。このため、特許文献2に記載のダイヤフラムポンプにおいても、特許文献1に記載のダイヤフラムポンプと同様に、揺動体の周方向の動きによってダイヤフラム部106´のストローク量が変動するおそれがあり、高精度の流量制御が困難であるという問題がある。
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、揺動体の周方向の動きを規制し、安定したポンプ動作を得ることが可能なダイヤフラムポンプを提供することにある。
本発明に係るダイヤフラムポンプは、ポンプ室の一部を構成するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムを前記ポンプ室に対して進退させる揺動体と、前記揺動体を揺動させる揺動体駆動機構とを備え、前記揺動体駆動機構によって前記揺動体を揺動させ、前記ダイヤフラムを前記ポンプ室に対して進退させることによって、前記ポンプ室の拡張及び収縮を繰り返すダイヤフラムポンプであって、前記ダイヤフラムは、前記ポンプ室に対して進退移動する可動部と、前記可動部の周囲を囲むように設けられ、前記ポンプ室に対する前記可動部の進退移動を許容する可撓性を有する可撓部とを備え、前記可撓部は、前記揺動体の中心軸を中心とする周方向に沿って延びる部位の延在方向の長さが、前記揺動体の中心軸を中心とする径方向に沿って延びる部位の延在方向の長さよりも長い形状を有し、前記揺動体は、前記ダイヤフラムの前記可動部が固定される固定面を有し、前記ダイヤフラムは、前記可動部の前記ポンプ室に対向する面と、前記揺動体の前記固定面との相対的な角度が変化しないように、前記揺動体に固定されていることを特徴とする。
本発明に係るダイヤフラムポンプにおいて、前記可動部は、前記揺動体の中心軸を中心とする周方向を長手方向とする形状を有し、前記可撓部は、前記可動部の前記揺動体の中心軸を中心とする径方向外側の縁に沿って延びる外縁部と、前記可動部の前記揺動体の中心軸を中心とする径方向内側の縁に沿って延びる内縁部と、前記外縁部及び前記内縁部の各端部をそれぞれ連結する連結部とを有し、前記外縁部及び前記内縁部は、前記連結部の延在方向の長さよりも長い延在方向の長さを有することが好ましい。
また、本発明に係るダイヤフラムポンプにおいて、前記揺動体は、前記揺動体駆動機構に取り付けられ、前記固定面を有する揺動体本体と、前記ダイヤフラムの前記可動部を前記揺動体本体の前記固定面との間で狭持する押さえ部材とを備えることが好ましい。
本発明によれば、可撓部が周方向に沿って延びる部位を有すると共に、可動部のポンプ室に対向する面と揺動体の固定面との相対的な角度が変化しないようにダイヤフラムが揺動体に固定されることにより、揺動体の周方向の動きを効果的に抑制することができるため、安定したポンプ動作を得ることが可能なダイヤフラムポンプを提供することができる。
本実施形態に係るダイヤフラムポンプの概略構成を示す断面図である。 図1に示すダイヤフラムポンプを分解した状態を示す断面図である。 図3(a)は、ダイヤフラムを平面方向(ポンプヘッド側)から見た状態を示す平面図であり、図3(b)は、図3(a)のA−A´線に沿った断面図である。 揺動体の揺動体本体を平面方向(ポンプヘッド側)から見た平面図である。 揺動体の動作を示す模式図である。 ダイヤフラムが傾いた状態を示す図である。 ダイヤフラムの性質を説明する図である。 従来のダイヤフラムポンプの概略構成を示す断面図である。 従来の他の例のダイヤフラムを平面方向から見た状態を示す平面図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1は、図1に示すように、ポンプケース10と、ポンプケース10内に形成されるポンプ室12の一部を構成するダイヤフラム20と、ダイヤフラム20をポンプ室12に対して進退させる揺動体30と、揺動体30を揺動させる揺動体駆動機構40とを備えた小型ポンプである。なお、図1及び図2に示すダイヤフラム20の断面図は、図3(a)に示すB−B´線に沿った断面図であり、図1及び図2に示す揺動体30(揺動体本体32)の断面図は、図4に示すC−C´線に沿った断面図である。
ポンプケース10は、図1及び図2に示すように、吸入口14a及び排出口14bが正面(図中の上方)に向けて平行に突設されたポンプヘッド(マニホールド)10aと、ダイヤフラム20と共にポンプ室12を形成するハウジング10bと、ハウジング10bの下端縁との間においてダイヤフラム20の外周縁部(支持部)20a及び内周縁部(支持部)20bを狭持するダイヤフラムベース10cとを備えている。ハウジング10bには、吸入口14aを介して流入した流体(液体又は気体)をポンプ室12内に流入させるための流入孔(図示せず)が形成されており、該流入孔には、吸入口14aを介して流入した流体がポンプ室12に流入することを許容し、ポンプ室12内の流体が流出することを規制する吸入側逆止弁16aが設けられている。また、ハウジング10bには、ポンプ室12内の流体を排出口14bに向けて流出させる流出孔(図示せず)が形成されており、該流出孔には、ポンプ室12内の流体が流出することを許容し、排出口14b側からポンプ室12に向けて流体が逆流することを規制する排出側逆止弁16bが設けられている。
ダイヤフラム20は、図2及び図3(a)に示すように、例えばゴム等の柔らかい素材からなる隔膜であり、円盤状の中央部に円形状の開口22が形成された形状、すなわち、環状(ドーナッツ状)に形成されている。このダイヤフラム20は、ポンプケース10に支持される外周縁部(支持部)20a及び内周縁部(支持部)20bと、ポンプ室12に対して進退する部位である可動部24と、各可動部24の周囲を囲むように設けられ、弾性変形することにより可動部24の進退移動を許容する可撓性を有する可撓部26とが、周方向に沿って複数、本実施形態では3つ設けられている。本実施形態に係るダイヤフラム20では、3つの可動部24及び可撓部26は、それぞれ同一の形状及び構造を有している。
可動部24は、平面視では、図3(a)に示すように、ダイヤフラム20の周方向(揺動体30の中心軸を中心とする周方向)に沿って延びる形状、本実施形態ではダイヤフラム20の周方向を長手方向とする略繭型の形状を有し、断面視では、図3(b)に示すように、略平坦な形状を有している。この可動部24は、図3(a)及び図3(b)に示すように、その中央部に、ビス36のねじ部を貫通させるための貫通孔25が形成されている。
可撓部26は、平面視では、図3(a)に示すように、可動部24の周囲を囲うように可動部24の外縁に沿った輪郭形状、本実施形態ではダイヤフラム20の周方向に沿って延びる略繭型の輪郭形状を有している。この可撓部26は、ダイヤフラム20の周方向に沿って延びる長辺を少なくとも有している。具体的には、可撓部26は、ダイヤフラム20の外周縁部20aに沿って延びる円弧状の外縁部26a(可動部24の揺動体30の中心軸を中心とする径方向外側の縁に沿って延びる外縁部)と、ダイヤフラム20の内周縁部20bに沿って延びる円弧状の内縁部26b(可動部24の揺動体30の中心軸を中心とする径方向内側の縁に沿って延びる内縁部)と、外縁部26a及び内縁部26bの各端部をそれぞれ連結する半円状の連結部26c,26dとからなる略繭型の輪郭形状を有している。外縁部26a及び内縁部26bは、連結部26c,26dの延在方向の長さよりも長い延在方向の長さを有し、外縁部26aは、内縁部26bの延在方向の長さよりも長い延在方向の長さを有している。また、可撓部26は、延在方向と直交する断面視では、図3(b)に示すように、ポンプ室12に臨む方向に凸となる山状(すなわち、断面逆U字状)の断面形状を有している。
揺動体30は、図2に示すように、揺動体駆動機構40に取り付けられる1つの揺動体本体32と、ダイヤフラム20の可動部24毎に設けられ、揺動体本体32との間でダイヤフラム20の各可動部24を挟み込んで支持する複数(本実施形態では3つ)の押さえ部材34とを備えている。
揺動体本体32は、図2及び図4に示すように、傾斜クランク部材42の外周面42bの周方向に対して相対的に回転可能に、かつ外周面42bの軸方向に対して相対的に移動不能となるように、傾斜クランク部材42の外周面42bの周囲に取り付けられるよう構成されている。具体的には、揺動体本体32は、径方向の中心部に形成された取付部32aと、この取付部32aから径方向外側に延設された複数(本実施形態では3つ)の支持腕部32bとを備えている。取付部32aは、揺動体駆動機構40を収容可能な内径を有する円筒状に形成されている。支持腕部32bは、図4に示すように、ダイヤフラム20の可動部24と同数設けられている。すなわち、本実施形態では、揺動体本体32は、3つの支持腕部32bが120度の位相をおいて設けられた三又形状を有している。この支持腕部32bは、図2に示すように、取付部32aからダイヤフラム20の可動部24と整合する位置に至るまでの径方向の長さを有しており、その先端部32cがダイヤフラム20の可動部24に向けて隆起した形状を有している。先端部32cは、ダイヤフラム20の可動部24のポンプ室12に対向する面と平行な上面(固定面)33を有しており、また、ビス36のねじ部を螺着させるためのねじ孔32dが形成されている。この上面33は、ダイヤフラム20の可動部24と概ね同形同大に形成されており、可動部24の下面の略全域と接するよう構成されている。
押さえ部材34は、揺動体本体32の上面33と概ね同形同大に形成されており、ダイヤフラム20の可動部24の上面の略全域と接するよう構成されている。この押さえ部材34は、図2に示すように、ダイヤフラム20の可動部24のポンプ室12に対向する面と平行な下面を有しており、揺動体本体32の支持腕部32bの先端部32cに対してビス36により取り付けられることにより、図1に示すように、この先端部32cの上面33との間においてダイヤフラム20の可動部24を密に狭持するよう構成されている。このように、本実施形態に係る揺動体30は、先端部32cの上面33と押さえ部材34の下面との間においてダイヤフラム20の可動部24を密に狭持することにより、先端部32cの上面33及び押さえ部材34の下面と、ダイヤフラム20の可動部24のポンプ室12に対向する面との相対的な角度がダイヤフラムポンプ1の駆動中においても変化しないよう、本実施形態ではこれら各面が常に平行となるよう構成されている。
揺動体駆動機構40は、図2に示すように、駆動モータ50と、駆動モータ50の出力軸52に対して傾斜した外周面42bを有し、出力軸52とともに回動するよう出力軸52の周囲に固定される円柱状の傾斜クランク部材42と、傾斜クランク部材42の外周面42bと、揺動体30の取付部32aの内面との間に介装される軸受け部材44とを備えている。
傾斜クランク部材42は、図2に示すように、その上面から下面に亘って、その中心軸と斜めに交差する方向に貫通する傾斜穴42aを有している。この傾斜穴42aは、駆動モータ50の出力軸52が挿入可能な径を有している。この傾斜クランク部材42は、傾斜穴42aに駆動モータ50の出力軸52が挿入され、図示しないビス等により出力軸52に相対的に回転不能に固着されることにより、出力軸52に対して外周面42bが傾斜した状態で出力軸52の周囲に取り付けられるよう構成されている。
軸受け部材44は、揺動体30の取付部32a内に傾斜クランク部材42を相対的に回転可能に設けるために、傾斜クランク部材42の外周面42bと、揺動体30の取付部32aの内面との間に上下一対設けられている。なお、図1及び図2では、軸受け部材44の一例としてボールベアリングを図示したが、これに限定されず、揺動体30の取付部32a内に傾斜クランク部材42を相対的に回転可能に取り付けることが可能なものであれば、種々の軸受け部材を採用することができる。
以上の構成を備える揺動体駆動機構40は、駆動モータ50の出力軸52の回転に伴って傾斜クランク部材42が出力軸52に対して傾いた状態で回転することにより、この傾斜クランク部材42のすりこぎ運動によって、軸受け部材44を介して取り付けられた揺動体30が皿回しの原理による揺動運動を繰り返し行うよう構成されている。また、本実施形態に係る揺動体30は、揺動体駆動機構40によって揺動することにより、ダイヤフラム20の可動部24をポンプ室12に対して進退させ、これにより、ポンプ室12の拡張及び収縮を繰り返すよう構成されている。すなわち、本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1は、駆動モータ50の回転力が揺動体30の揺動方向の動きに変換され、この揺動方向の動きによってダイヤフラム20の可動部24が進退方向に往復運動するよう構成されており、このダイヤフラム20の進退方向の往復運動と、ポンプケース10に設けられた吸入側逆止弁16a及び排出側逆止弁16bとが協働することにより、ポンプとして機能するよう構成されている。
また、本実施形態に係る揺動体30は、図2に示すように、取付部32a内に揺動体駆動機構40の傾斜クランク部材42及び軸受け部材44が取り付けられることにより、傾斜クランク部材42及び軸受け部材44を介して駆動モータ50の出力軸52の周囲に配設されるよう構成されている。すなわち、本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1は、駆動モータ50の出力軸52を中心として、出力軸52の周囲を囲むように傾斜クランク部材42及び軸受け部材44が設けられ、これら傾斜クランク部材42及び軸受け部材44の周囲を囲むように揺動体30が配されており、これら出力軸52、傾斜クランク部材42、軸受け部材44及び揺動体30の高さレベル(図2中の上下方向の位置)が同程度となるよう構成されている。
次に、本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1の動作について説明する。まず、駆動モータ50を駆動させ、出力軸52を回転させることにより、傾斜クランク42を回転させる。また、この回転に伴い、傾斜クランク42の周囲に配設されている揺動体30を揺動させる。なお、傾斜クランク42を回転させた際には、傾斜クランク42の外周面42bが出力軸52に対して傾いているため、揺動体30は、周方向に沿った回転と、上下方向の振れ(揺動)とのいずれかの動作をすることになる。しかしながら、揺動体30は、ダイヤフラム20の周方向の剛性により周方向に沿った回転が規制されるため、結果的に上下方向の振れの動き(揺動)のみが取り出される。また、この揺動体30の上下方向の振れ(揺動)に伴い、ダイヤフラム20の可動部24をポンプ室12に対して進退方向に往復運動させる。そして、このダイヤフラム20の可動部24の往復運動によってポンプ室12内の容積を増減させることにより、ポンプ室12内の流体(液体又は気体)を圧縮又は膨張させ、吸入側逆止弁16a及び排出側逆止弁16bの相互作用によって、流体を押し出す動作及び吸い込む動作を交互に連続して行う。
以上のように、本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1は、ポンプケース10と、ポンプケース10に支持され、ポンプ室12の一部を構成するダイヤフラム20と、ダイヤフラム20をポンプ室12に対して進退させる揺動体30と、揺動体30を揺動させる揺動体駆動機構40とを備え、揺動体駆動機構40によって揺動体30を揺動させ、ダイヤフラム20をポンプ室12に対して進退させることによって、ポンプ室12の拡張及び収縮を繰り返すダイヤフラムポンプ1であって、ダイヤフラム20は、ポンプケース10に支持される支持部20a,20bと、ポンプ室12に対して進退移動する可動部24と、可動部24の周囲を囲むように設けられ、ポンプ室12に対する可動部24の進退移動を許容する可撓性を有する可撓部26とを備え、可撓部26は、揺動体30の中心軸を中心とする周方向に沿って延びる部位26a,26bを少なくとも有し、揺動体30は、ダイヤフラム20の可動部24が固定される固定面33を有し、ダイヤフラム20は、可動部24のポンプ室12に対向する面と、揺動体30の固定面33との相対的な角度が変化しないように、揺動体30に固定されている。
このようなダイヤフラムポンプ1によれば、可撓部26が周方向に沿って延びる部位26a,26bを有すると共に、可動部24のポンプ室12に対向する面と揺動体30の固定面33との相対的な角度が変化しないようにダイヤフラム20が揺動体30に固定されることにより、揺動体30の周方向の動きを確実に規制することができ、安定したポンプ動作を得ることができるため、高精度の流量制御を実行することが可能である。特に、本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1によれば、ダイヤフラム20の周方向の動きが効果的に抑制されるため、高圧使用時もダイヤフラム20の可動部24が支持部20a、20bに対して偏奇することなく、ストロークを安定させることができる。また、本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1によれば、可撓部26のU字部を深く設けても周方向の偏奇が効果的に抑制されるため、ダイヤフラム20の損耗を防ぐことできると共に、大ストロークとすることができ、小型で大容量のポンプを実現することができる。
すなわち、ダイヤフラム20の可撓部26は、可動部24をポンプ室12に対して移動させるために撓む部位であることから、可動部24の進退方向(図5及び図7中のZ方向)に撓み易く、また、これにより、ダイヤフラム20の径方向(図7中のX方向)についても撓み易いという性質を有している。また、ダイヤフラム20の可撓部26は、その延伸する方向(せん断方向。図7中のY方向)については、X方向及びZ方向よりも撓みにくい(剛性を有する)という性質を有している。本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1は、可撓部26の曲げ剛性(X方向及びZ方向の剛性)よりもせん断剛性(Y方向の剛性)が高いという性質に着目し、可撓部26の少なくとも一部をダイヤフラム20の周方向(駆動モータ50の出力軸52の回転方向)に沿って延びる形状とするという手段を採用したものである。このような本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1によれば、可撓部26の周方向の剛性を高めることができるため、図5において仮想線で示したような、ダイヤフラム20が揺動体30の周方向(図5中の左右方向)に偏奇し、揺動体30が周方向に回転するような事態を防止することができる。
また、本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1は、可動部24のポンプ室12に対向する面と、揺動体30の固定面33との相対的な角度の変化をダイヤフラム20の可動部24のストローク変動の原因として着目し、これを解決するために、これらの面の相対的な角度が変化しないようにダイヤフラム20を揺動体30に固定させるという手段を採用したものである。このような本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1によれば、図8に示したような、ダイヤフラム20が揺動体30の周方向(駆動モータ50の出力軸52の回転方向)に傾くというような事態を防止することができるため、可撓部26の少なくとも一部をダイヤフラム20の周方向に沿って延びる形状とするという構成と相俟って、揺動体30の周方向の動きを確実に規制することができる。
本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1は、種々の製品に採用することができ、その用途が限定されるものではないが、特に、環境計測機器、血圧計及び電気ポット等の小型なダイヤフラムポンプが要求される製品に対して、好適に用いることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に記載の範囲には限定されない。上記各実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、ダイヤフラム20が環状に形成されるものとして説明したが、これに限定されず、種々の形状を採用することができる。また、上述した実施形態では、可動部24及び可撓部26が周方向に沿って3つ設けられ、それぞれ略繭型に形成されるものとして説明したが、これに限定されず、可動部24及び可撓部26の数は任意に設定することができ、また、その形状も、可撓部26の少なくとも一部が周方向に沿って延びる形状を有するものであれば、種々の形状を採用することができる。
また、上述した実施形態では、揺動体本体32と押さえ部材34とによりダイヤフラム20の各可動部24を狭持する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されず、可動部24のポンプ室12に対向する面と、揺動体30の固定面33との相対的な角度が変化しないように、ダイヤフラム20を揺動体30に固定させることができる構成であれば、種々の構成を採用することができる。
さらに、上述した実施形態では、揺動体駆動機構40が傾斜クランク部材42と軸受け部材44とを備えるものとして説明したが、これに限定されず、揺動体駆動機構40は、揺動体30を揺動させることが可能な構成であれば、いかなる構成であっても良い。
上記のような変形例が本発明の範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 ダイヤフラムポンプ、12 ポンプ室、20 ダイヤフラム、24 可動部、26 可撓部、26a 外縁部、26b 内縁部、26c,26d 連結部、30 揺動体、32 揺動体本体、33 固定面、34 押さえ部材、40 揺動体駆動機構

Claims (3)

  1. ポンプ室の一部を構成するダイヤフラムと、前記ダイヤフラムを前記ポンプ室に対して進退させる揺動体と、前記揺動体を揺動させる揺動体駆動機構とを備え、前記揺動体駆動機構によって前記揺動体を揺動させ、前記ダイヤフラムを前記ポンプ室に対して進退させることによって、前記ポンプ室の拡張及び収縮を繰り返すダイヤフラムポンプであって、
    前記ダイヤフラムは、前記ポンプ室に対して進退移動する可動部と、前記可動部の周囲を囲むように設けられ、前記ポンプ室に対する前記可動部の進退移動を許容する可撓性を有する可撓部とを備え、
    前記可撓部は、前記揺動体の中心軸を中心とする周方向に沿って延びる部位の延在方向の長さが、前記揺動体の中心軸を中心とする径方向に沿って延びる部位の延在方向の長さよりも長い形状を有し、
    前記揺動体は、前記ダイヤフラムの前記可動部が固定される固定面を有し、
    前記ダイヤフラムは、前記可動部の前記ポンプ室に対向する面と、前記揺動体の前記固定面との相対的な角度が変化しないように、前記揺動体に固定されている
    ことを特徴とするダイヤフラムポンプ。
  2. 前記可動部は、前記揺動体の中心軸を中心とする周方向を長手方向とする形状を有し、
    前記可撓部は、前記可動部の前記揺動体の中心軸を中心とする径方向外側の縁に沿って延びる外縁部と、前記可動部の前記揺動体の中心軸を中心とする径方向内側の縁に沿って延びる内縁部と、前記外縁部及び前記内縁部の各端部をそれぞれ連結する連結部とを有し、
    前記外縁部及び前記内縁部は、前記連結部の延在方向の長さよりも長い延在方向の長さを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のダイヤフラムポンプ。
  3. 前記揺動体は、前記揺動体駆動機構に取り付けられ、前記固定面を有する揺動体本体と、前記ダイヤフラムの前記可動部を前記揺動体本体の前記固定面との間で狭持する押さえ部材とを備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のダイヤフラムポンプ。
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