JP2009180155A - 小型ポンプ - Google Patents

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健一 堀
Tsugunari Fukui
胤成 福井
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Abstract

【課題】揺動体の成形が簡単で、さらにポンプ室の出力、または、容量等を変更する際に、最小限の構造変更で対応ができるように形成して、コストダウンを図ることができる小型ポンプの構造を提供する。
【解決手段】ケース2内にポンプ室9を形成する複数のダイヤフラム6を備え、該ダイヤフラム6の底部に貫通孔14を設け、該貫通孔14に挿通する空気導入孔13を有する軸体15を揺動体7に突設し、該軸体15に前記ダイヤフラム6の底部裏面に突設した中空状取付体6aを嵌着して該ダイヤフラム6を該揺動体7に連結し、揺動体7の揺動によってダイヤフラム6が上下動してポンプ動作を行う小型ポンプにおいて、上記軸体15が揺動体本体部7aと別体に形成されているとともに、揺動体本体部7aにが軸体15を取り付ける取付孔25が設けられ、該取付孔25に軸体15を取り付けるように構成した。
【選択図】図3

Description

本発明は小型ポンプに関するものであり、例えば血圧計、燃料電池システム等に用いられ、かつ、ダイヤフラムを使用する小型ポンプに関するものである。
従来における此の種の小型ポンプの構造を図6に従って説明する。図6において、小型ポンプ1は、ポンプケース2としての天板を形成する上ポンプケース3と、該上ポンプケース3の周縁下面に一体に連結されている下ポンプケース4と、該下ポンプケース4の下端部に上端部が取り付けられたモータケース5とを有する。そして、該小型ポンプ1のポンプケース2にゴム製の複数のダイヤフラム6と揺動体7が収納され、モータケース5にモータ8が収納されている。
また、前記上ポンプケース3と各ダイヤフラム6との間の空間をポンプ室9として、該ポンプ室9内への空気の吸入、及び、排出を行う。さらに、ダイヤフラム6の上ポンプケース3側に排気弁体10が設けられ、かつ、該ダイヤフラム6の揺動体7側に吸気弁体11が設けられている。
そして、上記モータ8の駆動により揺動体7が上下に運動し、さらに、該揺動体7の上下運動により、前記ポンプ室9を圧縮、膨張させてポンプ出力が得られる。すなわち、揺動体7が上ポンプケース3側へ振れたとき、ポンプ室9は圧縮され、このとき排気弁体10が開放して、ポンプ室9内の圧縮された空気(流体)が排気孔12から排出する。逆に、揺動体7がモータ8側に振れたときは、ポンプ室9が膨張し、このとき吸気弁体11が開放して、該ポンプ室9内に空気導入孔13を介して空気が吸入する。かかる一連の動作が繰り返されることにより、一定のポンプ出力が得られ(特許文献1参照)、例えば血圧計(図示略)等に用いられる。
前記ダイヤフラム6の底部中心部には貫通孔14(図では閉じられている)が開穿されており、該貫通孔14を設けている部分には、該貫通孔14を開閉する吸気弁体11を設けて吸気弁V1が構成されている。該吸気弁体11は、ダイヤフラム6の一部を切開して設けられている。一方、前記揺動体7には、前記貫通孔14に連通する空気導入孔13を有する軸体15が外周辺近傍に突設されている。
他方、該ダイヤフラム6の底部裏面に円筒状の中空状取付体6aが突設され、該中空状取付体6aを前記揺動体7の軸体15外側面に密嵌して、該ダイヤフラム6を揺動体7に取り付けている。したがって、該揺動体7の揺動によりダイヤフラム6が上下動して小型ポンプ1のポンプ動作を行うように構成されている。
また、前記揺動体7の下方には、モータ8が配設されている。該モータ8は、ブラシレスモータであり、モータケース5の底面中央に固定して設けられている固定子8Aと固定子8Bとで成る。該回転子8Bは、該固定子8Aの中央に設けられている軸受部16、及び、軸受17により回転可能に保持されている回転軸18と一体に回転する回転子8Bとでなる。
さらに、前記回転子8Bは、固定子8Aの上面において、該固定子8Aの電機子28上面、及び、周面を被うようにして上記回転軸18に取り付けられている逆カップ形状の回転子ヨーク19と、該回転子ヨーク19の外周部19a内面と電機子28の外周面との間において、該回転子ヨーク19の外周部19a内周面に固定して取り付けられた円筒状の永久磁石20とを有してなる。
そして、上記回転子ヨーク19の上面部19bには、偏心回転軸21を介して上記揺動体7が連結されている。該偏心回転軸21の一端部(上端部)21a側は該揺動体4の底面中央部に設けられている環状凹部22内に、ベアリング23を介して回転可能に取り付けられ、他端部 (下端) 21b側は回転子ヨーク19の上面部19bの外周辺近傍に設けられている取付孔24に嵌合されて、該回転子ヨーク19と一体回転可能に連結されている。なお、符号30は揺動体の上側中央部に取り付けられた上側偏心回転軸で、該上側偏心回転軸30は、回転軸線O1と同心的に配置されており、また、上ポンプケース3側の軸受31により回転可能に支持されている。
また、前記偏心回転軸21における一端部21aの回転軸線O1は、回転軸18の回転軸線O2に対して角度θ分傾いた状態に設定されており、これにより揺動体7も該回転軸線O2に対して常に角度θ分傾いた状態で偏心回転軸21に保持されている。したがって、モータ8の駆動により回転子ヨーク19が回転軸18と共に一体に回転されると、偏心回転軸21も常に角度θ分傾いた状態で回転子ヨーク19と一体に回転され、該偏心回転軸21の回転により揺動体7が上下方向に揺動されてダイヤフラム6の上下動作を行うように構成されている。
なお、従来における小型ポンプ1の構造では、前記揺動体7と偏心回転軸21、及び、回転子8Bとでなる駆動部D(図6中に2点鎖線で囲む部分)の質量は約12グラムで、また、重心位置は回転軸18の回転軸線O2と約0.10ミリ程度、外側方向に離れた構造になっている。
また、ゴム製のダイヤフラム6の裏面側に設けられている中空状取付体6aが密嵌される軸体15、すなわち揺動体7のピストンの役目を成す軸体15が、該揺動体7の本体部7aと一体に形成されている。
特開2002−106471号公報
上記従来の小型ポンプの構造では、ダイヤフラム6の裏面側に設けられている中空状取付体6aが密嵌される揺動体7の軸体15が、該揺動体7の本体部7aと一体に形成されている。該揺動体7はゴム製のダイヤフラム6の裏面に設けられるので、駆動時にダイヤフラム6が損傷するのを防ぐために該揺動体7は樹脂材で作られている。また、ダイヤフラム6の中空状取付体6aを密嵌し易くするために、軸体15の中間部分にくびれ部27が形成されている。このため、揺動体7を射出成形する際、くびれ部分27も含めて成形するのは難しい。そこで、成形した後にくびれ部27を別に加工するという工程を必要とし、加工数が多く、コスト面で不利であった。
また、ポンプ室の出力、または、容量等を変更する場合には、長さ等の異なる軸体15を有した揺動体7を別に用意する必要があった。このため金型の費用が嵩み、また、管理も面倒で、コスト面で不利であった。
そこで、揺動体の成形が簡単で、さらにポンプ室の出力、または、容量等を変更する際に、最小限の構造変更で対応ができるように形成して、コントダウンを図ることができるようにするために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、ケース内にポンプ室を形成する複数のダイヤフラムを備え、該ダイヤフラムの底部に貫通孔を設け、該貫通孔に挿通する空気導入孔を有する軸体を揺動体に突設し、該軸体に前記ダイヤフラムの底部裏面に突設した中空状取付体を嵌着して該ダイヤフラムを該揺動体に連結し、さらに、前記貫通孔に吸気弁体を設けるとともに、前記ポンプ室と連通する排気孔に排気弁体を設けて、前記揺動体の揺動によって前記ダイヤフラムが上下動してポンプ動作を行う小型ポンプにおいて、前記軸体が前記揺動体本体部と別体に形成されているとともに、前記揺動体本体部に該軸体を取り付ける取付孔が設けられ、該取付孔に前記軸体を取り付けて成る小型ポンプを提供する。
この構成によれば、揺動体本体部と別に軸体を形成し、その後、揺動体本体部に軸体を取り付けて軸体付の揺動体を得ることができる。また、同じ揺動体本体部に異なる形状をした軸体を取り付けて使用することもできる。
請求項2記載の発明は、上記軸体の一端側を上記取付孔に圧入して、該取付孔に前記軸体を取り付けて成る小型ポンプを提供する。
この構成によれば、揺動体本体部と別に形成された軸体を、該軸体の一端側を該揺動体本体部の取付孔に圧入すると、該軸体が揺動体本体部に取り付けられて軸体付の揺動体を得ることができる。
請求項3記載の発明は、上記取付孔の内周面に雌ねじを設けるとともに上記軸体の一端側外周面に雄ねじを設け、該雄ねじと雌ねじを互いに螺合させて前記取付孔に前記軸体を取り付けて成る小型ポンプを提供する。
この構成によれば、揺動体本体部と別に形成された軸体を、該軸体の一端側を該揺動体本体部の取付孔にねじ込むと、該軸体が揺動体本体部に取り付けられて軸体付の揺動体を得ることができる。
請求項4記載の発明は、上記軸体と上記揺動体本体部との間を接着剤で固定して成る小型ポンプを提供する。
この構成によれば、軸体と揺動体本体部の間を接着剤で強固にした構造の軸体付の揺動体を得ることができる。
請求項5記載の発明は、上記軸体と上記揺動体本体部の間を溶着固定して成る小型ポンプを提供する。
この構成によれば、軸体と揺動体本体部との間を溶着により強固にした構造の軸体付の揺動体を得ることができる。
請求項1記載の発明は、揺動体本体部と軸体を別々に形成した後、該軸体を揺動体本体部に取り付けるようにしているので、例えばダイヤフラムの中空状取付体を密嵌させるためのくびれ部を軸体の中間部分に設けているような複雑な形状を有した軸体付の揺動体であっても、射出成形等を用いて簡単に形成することができる。これにより、製造を簡略化してコストを低減させることができる。
また、ポンプ室の出力、または、容量等を変更する場合には、揺動体本体に長さ等の異なる軸体を取り付けて簡単に対応することができ、揺動体全体の金型を変える必要等がないので、金型費用も少なくて済み、また、管理も簡単で、コスト面で有利になる。
請求項2記載の発明は、揺動体本体部と別に形成された軸体の一端側を該揺動体本体部の取付孔に圧入すると、該軸体を揺動体本体部に取り付けることができるので、請求項1記載の発明の効果に加えて、揺動体本体部に軸体を取り付ける作業が簡単で、また強固に取り付けることができる。
請求項3記載の発明は、揺動体本体部に設けられている取付孔に軸体の一端部をねじ込むと、該軸体を揺動体本体部に取り付けることができるので、請求項1記載の発明の効果に加えて、軸体を揺動体本体部に取り付ける作業が簡単で、またねじ結合によって強固に取り付けることができる。
請求項4記載の発明は、軸体と揺動体本体部との間をさらに接着するので、請求項1,2または3記載の発明の効果に加えて、軸体と揺動体本体部との間をさらに強固に固定することができる。
請求項5記載の発明は、軸体と揺動体本体部との間を溶着するので、請求項1,2または3記載の発明の効果に加えて、軸体と揺動体本体部との間をさらに強固に固定することができる。
揺動体の成形が簡単で、さらにポンプ室の出力、または、容量等を変更する際に、最小限の構造変更で対応ができるように形成して、コントダウンを図ることができるようにするという目的を達成するために、ケース内にポンプ室を形成する複数のダイヤフラムを備え、該ダイヤフラムの底部に貫通孔を設け、該貫通孔に挿通する空気導入孔を有する軸体を揺動体に突設し、該軸体に前記ダイヤフラムの底部裏面に突設した中空状取付体を嵌着して該ダイヤフラムを該揺動体に連結し、さらに、前記貫通孔に吸気弁体を設けるとともに、前記ポンプ室と連通する排気孔に排気弁体を設けて、前記揺動体の揺動によって前記ダイヤフラムが上下動してポンプ動作を行う小型ポンプにおいて、前記軸体が前記揺動体本体部と別体に形成されているとともに、前記揺動体本体部に該軸体を取り付ける取付孔が設けられ、該取付孔に前記軸体を取り付けたことにより実現した。
以下、本発明の小型ポンプについて、好適な実施例をあげて説明する。図1は本発明を適用した一実施の形態に係る小型ポンプの斜視図、図2は図1の平面図、図3は図2のA−A線断面図である。なお、説明の都合上、図6の小型ポンプと共通する部分については同一符号を付して説明するものとする。
図1〜図3において、小型ポンプ1は、ポンプケース2としての天板を形成する上ポンプケース3と、該上ポンプケース3の周縁下面に一体に連結されている下ポンプケース4と、該下ポンプケース4の下端部に上端部が取り付けられたモータケース5とを有する。そして、該小型ポンプ1のポンプケース2にゴム製の複数のダイヤフラム6と揺動体7が収納され、モータケース5にモータ8が収納されている。
また、前記上ポンプケース3と各ダイヤフラム6との間の空間をポンプ室9として、該ポンプ室9内への空気の吸入、及び、排出を行う。さらに、ダイヤフラム6の上ポンプケース3側に排気弁体10が設けられ、かつ、該ダイヤフラム6の揺動体7側に吸気弁体11が設けられている。
そして、上記モータ8の駆動により揺動体7が上下に運動し、さらに、該揺動体7の上下運動により、前記ポンプ室9を圧縮、膨張させてポンプ出力が得られる。すなわち、揺動体7が上ポンプケース3側へ振れたとき、ポンプ室9は圧縮され、このとき排気弁体10が開放して、ポンプ室9内の圧縮された空気(流体)が排気孔12から排出する。逆に、揺動体7がモータ8側に振れたときは、ポンプ室9が膨張し、このとき吸気弁体11が開放して、該ポンプ室9内に空気導入孔13を介して空気が吸入する。かかる一連の動作が繰り返されることにより、一定のポンプ出力が得られ、例えば血圧計(図示略)等に用いられる。
図3において、前記ダイヤフラム6の底部中心部には貫通孔14(図では閉じられている)が開穿されており、該貫通孔14を設けている部分には、該貫通孔14を開閉する吸気弁体11を設けて吸気弁V1が構成されている。該吸気弁体11は、ダイヤフラム6の一部を切開して設けられている。一方、前記揺動体7には、前記貫通孔14に連通する空気導入孔13を有する軸体15が外周辺近傍に突設されている。
他方、該ダイヤフラム6の底部裏面に円筒状の中空状取付体6aが突設され、該中空状取付体6aを前記揺動体7の軸体15外側面に密嵌して、該ダイヤフラム6を揺動体7に取り付けている。したがって、該揺動体7の揺動によりダイヤフラム6が上下動して小型ポンプ1のポンプ動作を行うように構成されている。
また、前記揺動体7の下方には、モータ8が配設されている。該モータ8は、ブラシレスモータであり、モータケース5の底面中央に固定して設けられている固定子8Aと回転子8Bとで成る。該回転子8Bは、固定子8Aの中央に設けている軸受部16、及び、軸受17により回転可能に保持されている回転軸18と一体に回転する。
さらに、前記回転子8Bは、固定子8Aの上面において、該固定子8Aの電機子28上面、及び、周面を被うようにして上記回転軸18に取り付けられている逆カップ形状の回転子ヨーク19と、該回転子ヨーク19の外周部19a内面と電機子28の外周面との間において、該回転子ヨーク19の外周部19a内周面に固定して取り付けられた円筒状の永久磁石20とを有してなる。
そして、上記回転子ヨーク19の上面部19bには、偏心回転軸21を介して上記揺動体7が連結されている。該偏心回転軸21の一端部(上端部)21a側は該揺動体4の底面中央部に設けられている環状凹部22内に、ベアリング23を介して回転可能に取り付けられ、他端部 (下端) 21b側は回転子ヨーク19の上面部19bの外周辺近傍に設けられている取付孔24に嵌合されて、該回転子ヨーク19と一体回転可能に連結されている。なお、符号30は揺動体の上側中央部に取り付けられた上側偏心回転軸で、該上側偏心回転軸30は、回転軸線O1と同心的に配置されており、また、上ポンプケース3側の軸受31により回転可能に支持されている。
また、図3に示すように、前記偏心回転軸21における一端部21aの回転軸線O1は、回転軸18の回転軸線O2に対して角度θ分傾いた状態に設定されており、これにより揺動体7も該回転軸線O2に対して常に角度θ分傾いた状態で偏心回転軸21に保持されている。したがって、モータ8の駆動により回転子ヨーク19が回転軸18と共に一体に回転されると、偏心回転軸21も常に角度θ分傾いた状態で回転子ヨーク19と一体に回転され、該偏心回転軸21の回転により揺動体7が上下方向に揺動されてダイヤフラム6の上下動作を行うように構成されている。
さらに、本実施例における小型ポンプ1の構造では、前記揺動体7と偏心回転軸21、及び、回転子8Bとでなる駆動部D(図3中に2点鎖線で囲む部分)の重心位置が、回転軸18の回転軸線O2上となる、すなわち回転軸線O2と重心位置との距離がほぼ0となるように調整してある。この調整は、本実施例の構造では、図4に示すようにモータ8における回転子ヨーク19の上面部19bに1つ以上、複数個のバランス調整用貫通孔29を設けて回転子ヨーク18の質量バランスを変え、該回転子ヨーク19の重量バランスを調整することより設定を行っている。しかし、このバランス調整用貫通孔29を設ける以外に、例えば、揺動体7と偏心回転軸21、あるいは、回転子8Bの一部に錘を張り付けて調整することも可能である。
したがって、駆動部Dの重心位置とモータ8の回転軸18の回転軸線O2の距離をほぼ0にした状態で駆動部Dを回転動作させると、該駆動部Dにおける振動をほぼ0に近い状態まで低減させることができる。
さらに、本実施例の小型ポンプ1の構造では、ゴム製のダイヤフラム6の裏面側に設けられている中空状取付体6aが密嵌される揺動体7のピストンの役目を成す軸体15を、該揺動体7の本体部7aと別体に形成し、該本体部7aに後から取り付けできる構造にしている。すなわち、図5に示すように、樹脂製の揺動体7には軸体15を取り付ける位置に対応して上下方向に貫通している取付孔25が設けられ、さらに該取付孔25の内面に雌ねじが設けられている。他方、樹脂製の軸体15の下端外周面には、揺動体7の取付孔25にねじ結合される雄ねじ26が設けられている。そして、該軸体15は、雄ねじ26を取付孔25にねじ込むことにより揺動体7に取り付けできるようになっている。なお、軸体15を取付孔25に嵌合させる手段としては、ねじ結合によらず、圧入等による固定であってもよい。また、取り付け後は、必要に応じて接着剤や超音波溶着等でさらに強固に固定する。
したがって、ここでの揺動体7は、ダイヤフラム6の中空状取付体6aを取り付けるくびれ部分27を有する軸体15を、該揺動体7の本体部7aと分割させて形成するので、射出成形で作ることが可能になり、生産性の向上が図れる。また、ポンプ室9の出力、または、容量等を変更したい場合には、予め長さの異なる複数種の軸体15を用意しておき、出力、または、容量等に適した軸体15を本体部7aに取り付けるようにすると、ダイヤフラム6の高さを上下方向に変化させて簡単に対応させることができる。これにより、金型の費用、及び、管理等が簡単になり、コスト低減に寄与する。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
本発明を適用した一実施の形態に係る小型ポンプの斜視図。 図1の平面図。 図2のA−A線断面図。 同上小型ポンプにおける駆動部の斜視図。 同上小型ポンプにおける移動体の分解斜視図。 従来例の小型ポンプの縦断面図。
符号の説明
1 小型ポンプ
2 ポンプケース
3 上ポンプケース
4 下ポンプケース
5 モータケース
6 ダイヤフラム
6a 中空状取付体
7 揺動体
7a 揺動体本体部
8 モータ
8A 固定子
8B 回転子
9 ポンプ室
10 排気弁体
11 吸気弁体
12 排気孔
13 空気導入孔
14 貫通孔
15 軸体
16 軸受部
17 軸受
18 回転軸
19 回転子ヨーク
19a 外周部
19b 上面部
20 永久磁石
21 偏心回転軸
21a 一端部
21b 他端部
23 ベアリング
24 貫通孔
25 取付孔
26 雄ねじ
27 くびれ部分
28 電機子
29 バランス調整用貫通孔
30 上側偏心回転軸
31 軸受
O1,O2 回転軸線
θ 傾き角
D 駆動部
V1 吸気弁

Claims (5)

  1. ケース内にポンプ室を形成する複数のダイヤフラムを備え、該ダイヤフラムの底部に貫通孔を設け、該貫通孔に挿通する空気導入孔を有する軸体を揺動体に突設し、該軸体に前記ダイヤフラムの底部裏面に突設した中空状取付体を嵌着して該ダイヤフラムを該揺動体に連結し、さらに、前記貫通孔に吸気弁体を設けるとともに、前記ポンプ室と連通する排気孔に排気弁体を設けて、前記揺動体の揺動によって前記ダイヤフラムが上下動してポンプ動作を行う小型ポンプにおいて、
    前記軸体が前記揺動体本体部と別体に形成されているとともに、前記揺動体本体部に該軸体を取り付ける取付孔が設けられ、該取付孔に前記軸体を取り付けて成ることを特徴とする小型ポンプ。
  2. 上記軸体の一端側を上記取付孔に圧入して、該取付孔に前記軸体を取り付けて成ることを特徴とする請求項1記載の小型ポンプ。
  3. 上記取付孔の内周面に雌ねじを設けるとともに上記軸体の一端側外周面に雄ねじを設け、該雄ねじと雌ねじを互いに螺合させて前記取付孔に前記軸体を取り付けて成ることを特徴とする請求項1記載の小型ポンプ。
  4. 上記軸体と上記揺動体本体部の間を接着剤で固定して成ることを特徴とする請求項1,2または3記載の小型ポンプ。
  5. 上記軸体と上記揺動体本体部の間を溶着固定して成ることを特徴とする請求項1,2または3記載の小型ポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107532585A (zh) * 2015-04-27 2018-01-02 三美电机株式会社 小型泵及其所使用的膜片组合体
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WO2018082155A1 (zh) * 2016-11-01 2018-05-11 厦门科际精密器材有限公司 用于泵浦的活塞组件及泵浦

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