JP2009293426A - ダイヤフラムポンプおよび血圧計 - Google Patents
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Abstract
【課題】ピストンの先端面と当該先端面に対向する面との最近接距離を小さくして、騒音や故障の発生を回避するとともにポンプ効率を高めることを可能とする、ダイヤフラムポンプを提供する。
【解決手段】ポンプ室13の容積変化により流体を輸送するダイヤフラムポンプは、往復運動してポンプ室13の容積を変化させるピストン14と、ピストン14の外周部に取り付けられておりピストン14の往復運動に伴い伸縮するダイヤフラム部15と、ピストン14の先端面14aに対向するカバー面16aを有するダイヤフラムカバー16とを備える。ポンプ室13の内面は、ピストン14の先端面14aとダイヤフラムカバー16のカバー面16aとを含む。ピストン14の先端面14aと、ダイヤフラムカバー16のカバー面16aとは、略球面状に形成されている。
【選択図】図5
【解決手段】ポンプ室13の容積変化により流体を輸送するダイヤフラムポンプは、往復運動してポンプ室13の容積を変化させるピストン14と、ピストン14の外周部に取り付けられておりピストン14の往復運動に伴い伸縮するダイヤフラム部15と、ピストン14の先端面14aに対向するカバー面16aを有するダイヤフラムカバー16とを備える。ポンプ室13の内面は、ピストン14の先端面14aとダイヤフラムカバー16のカバー面16aとを含む。ピストン14の先端面14aと、ダイヤフラムカバー16のカバー面16aとは、略球面状に形成されている。
【選択図】図5
Description
本発明は、ダイヤフラムポンプおよび血圧計に関する。
近年、血圧の自己管理がますます重要視され、家庭用血圧計が広く用いられるようになってきている。血圧計測に際しては、生体の一部に空気袋を内蔵した腕帯を巻き付け、その空気袋に空気を送って加圧する。生体を圧迫させて得られる動脈情報から、血圧測定を行なう。空気袋を加圧するためにはエアーポンプが用いられる。エアーポンプは、ケース内にポンプ室を形成するゴム状のダイヤフラム部と、ダイヤフラム部に設けられたピストンと、ピストンに取り付けられた駆動体とを備える。駆動体が揺動してピストンに往復動を行なわせることによって、ポンプ室内の容積が変化する。このポンプ室の容積変化によって、空気を移送するポンプ作用が行なわれる。
上記のような構成のポンプにおいて、ポンプの最高圧力、効率を高めるには、下死点時のポンプ室容積と上死点時のポンプ室容積との比を大きくすることが必要である。傾斜した偏心回転軸により揺動する駆動体に固定されているピストンが上死点と下死点とに移動し、ポンプ室の容積を変化させる構造においては、駆動体の傾斜方向の変化によりピストンもその傾きが変化する。特に、駆動体のピストンを取り付ける部分が平板状で、駆動体に取り付けられたピストンの上面が平面の場合、上死点位置ではピストンの上面が傾斜された位置で圧縮工程が終わる。
ダイヤフラムを蓋するカバーが平面の場合、上死点時には、ピストンの上面とポンプ室の上方の内側面を形成するカバー表面との間に、傾斜された空間部が生じる。この空間部が、下死点時のポンプ室容積と上死点時のポンプ室容積との比、すなわち圧縮比を小さくすることになる。ポンプの最高圧を高め、ポンプ効率を高めるには、このような空間部を可能な限り小さくして圧縮比を高めることが必要である。従来、ピストンと対向するポンプ室のカバー表面を傾斜面にし、上死点時にピストンが傾斜された状態でピストンの上面とカバー表面とが平行になるようにされた構造が提案されている(たとえば、特許文献1および2参照)。
特開2002−276555号公報
特開2003−314459号公報
図9は、従来のダイヤフラムポンプの構成を示す平面模式図である。図10は、図9に示すX−X線に沿うダイヤフラムポンプの断面模式図である。図11は、図9に示すXI−XI線に沿うダイヤフラムポンプの断面模式図である。図11には、下死点から上死点へのピストン114の移動を示しており、図11(a)はピストン114が下死点に位置している状態、図11(b)および図11(c)は下死点から上死点への移動過程、図11(d)はピストン114が上死点に位置している状態を示す。なお図9は、図10に示すIX−IX線に沿うダイヤフラムポンプの断面を示す。
従来のダイヤフラムポンプの構造にあっては、傾斜した偏心回転軸である駆動軸106により揺動する駆動体107に連結されたピストン114は、駆動体107の位置によってピストン114の上面の傾斜角度が、図11に示すように変化する。図11(d)に示すようにダイヤフラムカバー116のピストン114と対向する面がピストン114の上死点時にピストン114の面と平行となるように形成されていたとしても、駆動体107の位置によりピストン114に微小な角度変化が生じると、ピストン114の上面は、図11(b)および図11(c)に示すようにダイヤフラムカバー116のピストン114と対向する面と平行とならず、対向する面に対して傾斜する。
上死点の僅か手前の角度でピストン114が傾斜するために、図11(c)に示すように、ピストン114の端部がポンプ室113を蓋するダイヤフラムカバー116に接触する問題点がある。また、上死点時にピストン114の上面が水平方向になるように駆動体107が成形されて上死点時にピストン114の上面とダイヤフラムカバー116表面とが平行になるようにされている構成においても、同様に上死点の僅か手前の角度で、ピストン114の端部がポンプ室113を蓋するダイヤフラムカバー116に接触する問題がある。
ピストンの端部がカバーに接触すると、騒音の発生や、ポンプの故障の原因になる。この接触を回避するためには、ポンプ室のカバー表面とピストンとの距離にはある程度のクリアランスが必要となる。クリアランスを設けると、上死点時のポンプ室容積が相対的に大きくなる。そのため、圧縮比を大きく高めることができず、ポンプの最高圧力が低下し、ポンプ効率が低下する。また、この接触はポンプ室およびピストンの径を大きく、また駆動体を揺動させる偏心回転軸の傾斜角度を大きくすればするほど発生し易くなり、接触を回避するためにはより大きなクリアランスが必要となる。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、ピストンの先端面と当該先端面に対向する面との接触を回避して騒音や故障の発生を回避するとともに、ピストンの先端面と対向する面との最近接距離を小さくしてポンプ効率を高めることを可能とする、ダイヤフラムポンプを提供することである。また、本発明の他の目的は、上記のダイヤフラムポンプを備える血圧計を提供することである。
本発明に係るダイヤフラムポンプは、ポンプ室の容積変化により流体を輸送するポンプである。ダイヤフラムポンプは、ピストンと、ダイヤフラム部と、ダイヤフラムカバーとを備える。ピストンは、往復運動してポンプ室の容積を変化させる。ダイヤフラム部は、ピストンの外周部に取り付けられており、ピストンの往復運動に伴い伸縮する。ダイヤフラムカバーは、ピストンの先端面に対向するカバー面を有する。ポンプ室の内面は、ピストンの先端面とダイヤフラムカバーのカバー面とを含む。ピストンの先端面と、ダイヤフラムカバーのカバー面とは、略球面状に形成されている。
ここで、ピストンの先端面とダイヤフラムカバーのカバー面とは、曲率が全面に亘って均一である球面の一部形状に形成されていてもよく、製造上の誤差などを原因として厳密な球面形状から一部外れた形状であってもよい。また、先端面とカバー面とは、たとえば曲率の異なる複数の球面形状を組み合わせた形状や、放物面の一部形状などの曲面形状に形成されていてもよい。つまり、略球面状とは、先端面とカバー面とがいずれも球面状に形成されている場合を含み、また、先端面とカバー面とのいずれか一方または両方が、球面ではないが球面に近い形状に形成されている場合を含むものとする。
上記ダイヤフラムポンプにおいて、ピストンの先端面がポンプ室の内方に向かって凸形状に形成されており、ダイヤフラムポンプのカバー面がポンプ室の内方に向かって凹形状に形成されていてもよい。
上記凹形状の曲率半径は、上記凸形状の曲率半径よりも大きくてもよい。ピストンが上死点に位置しているとき、先端面とカバー面との略球面の中心が一致していてもよい。また、ピストンが上死点に位置しているとき、先端面とカバー面との略球面の中心が、ピストンの往復運動に伴って発生する傾斜運動の中心と一致していてもよい。
ピストンが上死点に位置しているとき、先端面はカバー面に非接触状態で対向してもよい。カバー面の曲率半径と先端面の曲率半径との差の絶対値は、ピストンが上死点に位置しているときの先端面とカバー面との隙間寸法と等しくてもよい。
本発明に係る血圧計は、被測定者の血圧測定部位に装着され、気体が充填される気体袋を有するカフを備える。また、気体袋に気体を移送させる、上記のダイヤフラムポンプを備える。また、カフ内の圧力を検出する圧力検出部を備える。また、圧力検出部によって検出された圧力値から被測定者の血圧を測定する測定部を備える。
このダイヤフラムポンプによると、ピストンの先端面を略球面状に形成し、それに対向するダイヤフラムカバーのカバー面を同じく略球面状に形成することによって、ピストンが往復運動時に傾いた場合にも、先端面がカバー面に接触しない構造とすることができる。そのため、騒音の発生や、ピストンの先端面のカバー面への接触を原因とするポンプの故障を回避することができる。
また、先端面とカバー面との間の隙間を、ピストンの傾きによる先端面のカバー面への接触を考慮した隙間寸法とする必要はないので、隙間寸法をより小さくすることができる。つまり、先端面がカバー面に最接近する上死点時のポンプ室の容積をより小さくすることができるので、圧縮比を向上させ、ダイヤフラムポンプの最高圧力およびポンプ効率を向上させることができる。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
なお、以下に説明する実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下の実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、上記個数などは例示であり、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1のダイヤフラムポンプの構成を示す平面模式図である。図2は、図1に示すII−II線に沿うダイヤフラムポンプの断面模式図である。図1に示すII−II線は、図1内右側に位置するポンプ室13および吐出弁30の平面形状である円の中心点と図1内左側に位置する吸気弁20の平面形状である円の中心点を通っており、かつモータ2の出力軸3の軸中心を通っている。図3は、図1に示すIII−III線に沿うダイヤフラムポンプの断面模式図である。図1に示すIII−III線は、図1内右側および左下側に位置するポンプ室13および吐出弁30の平面形状である円の中心点を通っており、かつモータ2の出力軸3の軸中心を通っている。以下の実施の形態において、上下方向とは、ダイヤフラムポンプの断面図における上下方向をいい、水平方向とはこれらの図における左右方向をいうものとする。
図1は、実施の形態1のダイヤフラムポンプの構成を示す平面模式図である。図2は、図1に示すII−II線に沿うダイヤフラムポンプの断面模式図である。図1に示すII−II線は、図1内右側に位置するポンプ室13および吐出弁30の平面形状である円の中心点と図1内左側に位置する吸気弁20の平面形状である円の中心点を通っており、かつモータ2の出力軸3の軸中心を通っている。図3は、図1に示すIII−III線に沿うダイヤフラムポンプの断面模式図である。図1に示すIII−III線は、図1内右側および左下側に位置するポンプ室13および吐出弁30の平面形状である円の中心点を通っており、かつモータ2の出力軸3の軸中心を通っている。以下の実施の形態において、上下方向とは、ダイヤフラムポンプの断面図における上下方向をいい、水平方向とはこれらの図における左右方向をいうものとする。
図1〜図3に示すように、ダイヤフラムポンプ1の下部には、小型の直流モータであるモータ2が設けられている。モータ2には、モータ2の回転運動によって回転する出力軸3が取り付けられている。出力軸3は、ダイヤフラムポンプ1の下部ケース4の内部まで延びている。出力軸3は、上下方向に延在している。
出力軸3の端部には、回転体5が固定されている。回転体5は、出力軸3と一体となって回転運動する。回転体5には、駆動軸6が固定されている。駆動軸6の回転体5に固定されている一方の端部である基端は、出力軸3の回転中心の延長線から離れて位置している。一方、駆動軸6の他方の端部側は、その中心軸の延長線が出力軸3の回転中心の延長線と交差している。そのため、駆動軸6は出力軸3に対して傾斜している。駆動軸6は、上下方向に対して傾斜する方向に延在している。
駆動軸6の先端側は、駆動体7に回転可能に挿通されている。駆動体7は、円板形状の円板部8と、円板部8の下方に設けられ駆動軸6の延びる方向に延在する筒状の支持部9と、円板部8の上方に突起した凸形状部10とを含む。駆動体7は、平面形状が円形状に形成されている。凸形状部10は、駆動体7の円板部8の上面に、互いに120°間隔に3個形成されている。駆動軸6の先端部は支持部9の中央に設けられた穴に回転可能に挿通されている。駆動体7の周囲を囲むように、上部ケース11が配置されている。上部ケース11は、その下端部において下部ケース4の上端部に、螺子作用などにより固定されている。
上部ケース11の上側には、ダイヤフラム本体12が設けられている。ダイヤフラム本体12は、柔らかく薄いゴムなどの弾性材などにより形成されており、円板状に成形されている。ダイヤフラム本体12の下方には、120°の等しい角度間隔で形成されたポンプ室13が形成されている。ポンプ室13の下方には、ピストン14が設けられている。ピストン14の外周部には、伸縮自在に設けられた薄膜状のダイヤフラム部15が取り付けられている。図1に示すように、ポンプ室13は平面形状円形に形成されている。ダイヤフラム部15は、ポンプ室13の円形の平面形状の周縁部を形成するダイヤフラム本体12と、ピストン14の外周部とを、気密状態に連結する。ピストン14の下部には、下部表面が窪んだ凹部が形成されている。ピストン14の凹部に駆動体7の凸形状部10が嵌め込まれることにより、駆動体7にピストン14が組み付けられている。
ダイヤフラム本体12の上側には、ポンプ室13を蓋するダイヤフラムカバー16が設けられている。ダイヤフラムカバー16は、ピストン14の先端面14aに対向する表面である、カバー面16aを有する。カバー面16aは、ポンプ室13を上側から覆っている。ポンプ室13は、ピストン14の先端面14aと、ダイヤフラム部15と、ダイヤフラムカバー16のカバー面16aとによって、囲まれるように形成されている。ポンプ室13の内面は、ピストン14の先端面14aと、ダイヤフラムカバー16のカバー面16aとを含んでいる。なお、ポンプ室13の内面が上部ケース11の内側面やダイヤフラム本体12の表面などを含むように、ポンプ室13を形成してもよい。
ピストン14の先端面14aと、ダイヤフラムカバー16のカバー面16aとは、球面状に形成されている。ピストン14の先端面14aは、ポンプ室13の内方に向かって凸形状に形成されている。ダイヤフラムカバー16のカバー面16aは、ポンプ室13の内方に向かって凹形状に形成されている。
ダイヤフラムカバー16のさらに上側には、集気体17が設けられている。ダイヤフラムカバー16と集気体17との間に狭持されるように、吸気弁20と吐出弁30とが配置されている。このダイヤフラムポンプ1によって輸送される気体は、集気体17の内部に形成された空気室41を経由して、排気部42から外部へと流れる。
吸気弁20は、ポンプ室13内へ気体を流入させる通気路内に設けられた逆止弁である。吸気弁20は、弾性膜体21と、弾性膜体21を取り囲むように形成されており弾性膜体21を保持する弾性部材22とを有している。吐出弁30は、ポンプ室13から気体を流出させる通気路内に設けられた逆止弁である。吐出弁30は、弾性膜体31と、弾性膜体31を取り囲むように形成されており弾性膜体31を保持する弾性部材32とを有している。なお、図1に示す平面模式図では、吸気弁20および吐出弁30が設けられている断面におけるダイヤフラムポンプ1の平面図を示している。
下部ケース4、上部ケース11およびダイヤフラム本体12によって囲まれた空間は、ダイヤフラムポンプ1の内部空間を形成する。吸気路18が下部ケース4または上部ケース11の少なくともいずれか一方の一箇所または複数箇所に形成されており、ダイヤフラムポンプ1の内部空間とダイヤフラムポンプ1の外部とを連通する。ダイヤフラムポンプ1の内部空間には、吸気路18を経由して、系外から大気が流入する。
ダイヤフラム本体12とピストン14とは、薄膜状のダイヤフラム部15によって気密状態に連結されている。そのため、ダイヤフラムポンプ1の内部空間と、ポンプ室13とは、別空間とされている。ダイヤフラムポンプ1の内部空間とポンプ室13とは、吸気弁20が開状態となるときに限り、吸気弁20を含む通気路を経由して連通される構造に形成されている。
ダイヤフラムポンプ1の動作について以下に説明する。モータ2が通電されて出力軸3が回転すると、出力軸3の回転が回転体5を介在させて駆動軸6に伝達され、傾斜軸である駆動軸6が回転する。駆動軸6は駆動体7に回転可能に組み付けられており、かつ、ピストン14は駆動体7に固定されている。そのため、駆動軸6が回転すると、駆動体7とピストン14との組み付け部が120°の位相差で上下方向に振動する。この振動により、ピストン14は上下方向に往復運動する。このピストン14の往復運動に伴いダイヤフラム部15が伸縮して、ポンプ室13の容積を周期的に変化させる。
つまり、ピストン14が下方に移動するとポンプ室13の容積が増加し、ピストン14が上方に移動するとポンプ室13の容積が減少する。ポンプ室13は、その容積が変化し得るように形成された、可変容積室である。ポンプ室13は、ダイヤフラム部15がダイヤフラム本体12とピストン14との間を気密状態に連結し、ダイヤフラムカバー16のカバー面16aにより上部が覆われて、形成されている。ダイヤフラム部15はゴムなどの薄肉の弾性材料により形成されており容易に変形可能であるために、駆動体7により往復動可能に支持されたピストン14の往復運動によってポンプ室13の容積が変化して、ポンプ作用を行なうことが可能とされている。
ピストン14が下方に移動してポンプ室13の容積が増えるときは、ポンプ室13の内部は減圧される。ポンプ室13の内部が減圧されると、吐出弁30の弁体である弾性膜体31がダイヤフラムカバー16に密着して、吐出弁30は閉じられる。一方、吸気弁20の弁体である弾性膜体21は、ポンプ室13の内部の圧力の変化で弾性変形する。これにより吸気弁20が開けられて、図2中の白抜き矢印に示すようにダイヤフラムポンプ1の内部空間から吸気弁20を経由して空気が流れ、ポンプ室13へ空気が流入する。
ピストン14が上方に移動してポンプ室13の容積が減るときは、ポンプ室13の内部は増圧される。ポンプ室13の内部が増圧されると、吸気弁20の弾性膜体21がダイヤフラムカバー16に密着して、吸気弁20は閉じられる。一方、吐出弁30の弾性膜体31は、ポンプ室13の内部の圧力の変化で弾性変形する。これにより吐出弁30は開けられて、吐出弁30を経由してポンプ室13から空気が流出する。上記のようなポンプ室13の容積変化により、ダイヤフラムポンプ1は気体を輸送する。
図4は、図3に示すダイヤフラムポンプの断面におけるポンプ室の容積変化を示す模式図である。図3および図4を比較して、図左側のピストン14は、図3では下方に移動しているために、白抜き矢印で示すようにポンプ室13へ空気が流入している。これに対し図4では図左側のピストン14は上方に移動しているために、白抜き矢印で示すようにポンプ室13から空気が流出し、空気室41を経由して排気部42から外部へと流れている。同様に、図右側のピストン14は、図4では下方に移動しているために、白抜き矢印で示すようにポンプ室13へ空気が流入している。これに対し図3では図右側のピストン14は上方に移動しているために、白抜き矢印で示すようにポンプ室13から空気が流出し、空気室41を経由して排気部42から外部へと流れている。
このように、各ポンプ室13に備えられたピストン14を往復運動させてポンプ室13の容積を変化させることにより、吸気弁20を経由して空気をポンプ室13内へ吸入し、また吐出弁30を経由して空気をポンプ室13より排出して、ダイヤフラムポンプ1が空気を輸送することが可能となっている。
次に、ピストン14の移動時の傾斜について説明する。図5は、図3および図4に示すV−V線に沿うダイヤフラムポンプの断面模式図である。図3および図4に示すV−V線は、モータ2の出力軸3の軸中心と平行であって、かつ後述する仮想面Sとピストン軸線P−Pとの交点を通っており、後述する図5内の基準線Y−Yと一致する。図5には、下死点から上死点へのピストン14の移動を示しており、図5(a)はピストン14が下死点に位置している状態、図5(b)および図5(c)は下死点から上死点への移動過程、図5(d)はピストン14が上死点に位置している状態を示す。図3に示す図右側のピストン14は上死点に位置しており、図4に示す図右側のピストン14は下死点に位置している。
上述のように、駆動軸6はモータ2の出力軸3に対して偏心かつ傾斜しており、駆動軸6と出力軸3とのそれぞれの中心軸の延長線は交差している。その交点を図3および図4では点Xとして図示している。図3および図4に示した、点Xを通りかつ駆動軸6の中心軸の延長線に垂直な仮想面Sは、モータ2を回転駆動させると、その出力軸3を中心として回転運動する。ピストン14は駆動体7に組み付けられており、駆動軸6の回転によって水平方向へ揺動しながら、上下方向に振動する。この揺動は、仮想面Sの回転運動によって生じるものであり、図5(b)および図5(c)に示すように、ピストン14が下死点から上死点へ移動する途中では、駆動体7の位置によりピストン14の傾斜角度α(すなわち、基準線Y−Yに対するピストン軸線P−Pの傾斜角度)が徐々に変化する。
図5(b)に示す状態において、ピストン14の傾斜角度αは最大となる。このときの傾斜角度αは、図4に示す図右側の片方のピストン14が下死点に位置したときの傾斜角度αと一致し、その大きさは駆動軸6がモータ2の出力軸3に対して傾斜している角度に等しい。
図1に示すようにポンプ室13は平面形状が円形に形成されている。ポンプ室13の平面形状である円の中心点を通り上下方向に延びて球面であるカバー面16aの曲率中心を通る直線を、基準線Y−Yとして図5(a)〜(d)中に一点鎖線で示す。また、ピストン14の先端面14aの平面形状の中心点(たとえば、ピストン14の先端面14aの平面形状をポンプ室13に合わせて円形に形成した場合、当該円の中心)と先端面14aの曲率中心とを結ぶ直線を、ピストン軸線P−Pとして図5(a)〜(d)中に、二点鎖線で示す。さらに、図5に示す断面と仮想面Sとの交差する直線を、揺動基準線S−Sとして図5(a)〜(d)中に破線で示す。なお、ピストン軸線P−Pと揺動基準線S−Sとは直交している。
図5(a)に示すピストン14の下死点時および図5(d)に示すピストン14の上死点時には、揺動基準線S−Sは図5(a)および図5(d)に示す断面において水平であり、ピストン軸線P−Pは基準線Y−Yと一致する。これに対し、図5(b)および図5(c)に示すピストン14が下死点から上死点へ移動する途中では、揺動基準線S−Sおよびピストン軸線P−Pは基準線Y−Yに対して傾斜しており、揺動基準線S−Sとピストン軸線P−Pとの交点Zは基準線Y−Y上にある。下死点から上死点へ移動する工程のいずれにおいても、交点Zは基準線Y−Y上に存在する。なお、図5(a)〜(d)に示す断面において、図5(b)および図5(c)のようにピストン軸線P−Pが基準線Y−Yに対して傾斜している状態を、ピストン14が傾斜している状態と称する。また、交点Zは、ピストン14の往復運動に伴って発生する傾斜運動の中心となっている。
上述の通り、本実施の形態の先端面14aおよびカバー面16aは、ともに球面状に形成されている。先端面14aの球面の中心が交点Zと一致するようにすれば、仮に図5(d)に示す上死点の位置でピストン14が揺動したとしても、先端面14aはカバー面16aに接近することはない。実際には、ピストン14が傾斜するのはたとえば、図5(c)に示すように、ピストン14が上死点よりも下方に移動した位置であり、先端面14aとカバー面16aとの間は隙間が広くなっている。
したがって、本実施の形態のように、交点Zが先端面14aの曲率中心よりも先端面14a寄りにあり、先端面14aの周縁部がカバー面16aに接近したとしても、ピストン14の先端面14aはカバー面16aに接触しておらず、先端面14aとカバー面16aとの間には隙間が確保されている。つまり、図5(a)〜図5(d)に示すピストン14が上下する過程においてピストン14が傾斜しても、先端面14aがカバー面16aに接触することがない。先端面14aとカバー面16aとの接触が回避されているために、ピストン14の往復運動時に騒音が発生することを防止することができる。また、ピストン14の先端面14aのカバー面16aへの接触を原因としてダイヤフラムポンプ1が故障することを防止することができる。
図5(d)に示すように、ピストン14が上死点に位置しているとき、先端面14aはカバー面16aに非接触状態で近接対向している。このときの先端面14aとカバー面16aとの間の隙間(クリアランス)を、ピストン14が上下する過程で傾くことによる先端面14aのカバー面16aへの接触を考慮した寸法とする必要はない。そのため、ピストン14が上死点に位置しているときのクリアランスの寸法をより小さくすることができる。つまり、先端面14aがカバー面16aに最接近する位置であるピストン14の上死点において、ポンプ室13の容積をより小さくすることができる。したがって、下死点時のポンプ室13の容積と上死点時のポンプ室13の容積との比、すなわち圧縮比を向上させることができ、ダイヤフラムポンプ1の最高圧力およびポンプ効率を向上させることができる。
ここで、先端面14aを形成する球面形状と、カバー面16aを形成する球面形状とを、ピストン14が上死点に位置しているときの球面の中心点が一致するように形成することができる。つまり、先端面14aを形成する球面とカバー面16aを形成する球面とがピストン14の上死点時に同心球となるように、先端面14aとカバー面16aとを形成することができる。この場合、先端面14aとカバー面16aとの間のクリアランスの寸法が、先端面14aの全面に亘って等しくなる。
つまり、先端面14aとカバー面16aとを形成する球面が同心球となるようにダイヤフラムポンプ1を形成する場合、カバー面16aの曲率半径は先端面14aの曲率半径よりも大きくなっている。カバー面16aの曲率半径と先端面14aの曲率半径との差は、ピストン14の上死点時のクリアランスの寸法と等しくなっている。つまり、ポンプ室13の内方に向かって凹形状に形成されたカバー面16aは、ポンプ室13の内方に向かって凸形状に形成された先端面14aの曲率半径と比較して、ピストン14の上死点時のクリアランスの寸法分だけ、大きな曲率半径を有する。
このように、先端面14aとカバー面16aとを、ピストン14の上死点時に同心球となるように形成することにより、ピストン14が上死点に位置しているときのクリアランスを一定値に保つことができる。その結果、クリアランスの寸法を一層小さくして上死点時のポンプ室13の容積を一層小さくすることができるので好ましい。
なお、上述したピストン14の傾斜は図5に示す断面内での動作であり、図3および図4に示す断面内ではピストン14は駆動体7の回転運動によって図4に示した点Xを中心とした円弧運動をするので、ピストン14の傾斜に起因する先端面14aとカバー面16aとの接触は発生しない。したがって先端面14aとカバー面16aとの接触だけを考慮するならば、先端面14aとカバー面16aとの形状は略球面状とするのではなく、図5に示す断面のみを略円弧状にすればよい。
しかし、図3および図4に示す断面など、図5以外の断面での先端面14aとカバー面16aの形状を略円弧状以外に形成した場合、ピストン14とダイヤフラム部15との境界が複雑な形状となってしまう。これは、ポンプ室13内に無駄な空間ができ、結果的にポンプとしての圧縮比を高められなくなる原因となる。また、ダイヤフラム部15における複雑な形状となった部分は、ピストン14の往復運動により亀裂などの劣化が加速されるおそれがある。
したがって、本実施例では先端面14aとカバー面16aとは図5に示す断面だけを略円弧状に形成するのではなく、球面状に形成している。これにより、ピストン14とダイヤフラム部15との境界は円形状となり、ポンプ室13内に無駄な空間ができることもなく、ダイヤフラム部15の形状もシンプルになり、耐久性も優れたものとなる。
次に、家庭用の血圧計300の概略構成について、図7および図8を参照して説明する。図7は血圧計の外観を示す全体斜視図であり、図8は血圧計の内部構成を示すブロック図である。両図を参照して、血圧計300は、血圧測定の制御装置が内蔵された本体部301と、血圧計用のカフ302と、本体部301およびカフ302を連結するエア管312とを備える。
カフ302は、エアーポンプ210から送り出される空気が充填され溜められるとともに、測定部位(上腕部)の動脈を圧迫するために用いられる、圧迫用空気袋309を有する。またカフ302は、圧迫用空気袋309をその内面側に設け、測定部位(上腕部)に装着するための帯状のバンド310、およびバンド310を上腕部に巻回して固定するための面ファスナ311を有する。
本体部301の外表面には、表示器303、および操作部304が設けられている。本体部301の内部には、カフ302内の圧力を検出する圧力検出部としての圧力センサ305、圧迫用空気袋309に気体(空気)を移送させるエアーポンプ210、エアーバルブ207が設けられている。また、圧力センサ305、エアーポンプ210、エアーバルブ207などの機器を制御するとともに、圧力センサ305によって検出された圧力値から被測定者の血圧を求めるCPU(Central Processing Unit)308が、本体部301の内部に設けられている。
上記構成からなる血圧計300において、被測定者の血圧を測定する場合には、カフ302が被測定者の血圧測定部位(上腕)に装着される。エアーバルブ207を閉状態にして、エアーポンプ210から吐出される空気がすべて圧迫用空気袋309へ流出するようにして、圧迫用空気袋309を加圧する。一方、エアーバルブ207を開状態にして、圧迫用空気袋309内の空気をエアーバルブ207を介して外部へ放出して、圧迫用空気袋309を減圧する。
血圧計用小型エアーポンプ210にはダイヤフラムポンプが多く用いられる。ダイヤフラムポンプのピストンがポンプ室を蓋するカバーに接触すると、騒音が発生し、またポンプの故障原因となる。そこで、この血圧計300は、圧迫用空気袋309に気体(エアー)を移送させるエアーポンプ210として、上述した実施の形態1のダイヤフラムポンプ1を備えることができる。ダイヤフラムポンプ1ではピストン14の先端面14aとカバー面16aとは接触せず、ポンプの圧縮比が高められてポンプ効率が高められている。したがって、ダイヤフラムポンプ1を備える血圧計300では、騒音が低減されており、また効率的に圧迫用空気袋309に空気を移送させることが可能となる。
(実施の形態2)
図6は、実施の形態2のダイヤフラムポンプの構成を示す断面模式図である。実施の形態2のダイヤフラムポンプ1は、駆動体7の円板部8が図6に示す形状となっている点で、実施の形態1と異なっている。具体的には、実施の形態2の円板部8には、上方側において円板部8の表面が傾斜した傾斜部8aが形成されている。ピストン14に嵌め込まれる凸形状部10は、傾斜部8aから突起して形成されている。
図6は、実施の形態2のダイヤフラムポンプの構成を示す断面模式図である。実施の形態2のダイヤフラムポンプ1は、駆動体7の円板部8が図6に示す形状となっている点で、実施の形態1と異なっている。具体的には、実施の形態2の円板部8には、上方側において円板部8の表面が傾斜した傾斜部8aが形成されている。ピストン14に嵌め込まれる凸形状部10は、傾斜部8aから突起して形成されている。
図3に示す実施の形態1のダイヤフラムポンプ1の断面において、上死点に位置している図右側のピストン14は傾斜している。これに対し、実施の形態2では円板部8に傾斜部8aが形成されているために、図3に対応する図6に示す断面において、図右側の傾斜部8aの上面は水平方向に延在している。その結果、上死点に位置している図右側のピストン14は傾斜していない。
このようにすれば、上死点時のピストン14の先端面14aとダイヤフラムカバー16のカバー面16aとの間のクリアランスをさらに小さくして、上死点時のポンプ室13の容積をさらに小さくすることができる。したがって、圧縮比をさらに向上させ、ポンプの最高圧力および効率をさらに向上させることができる。
実施の形態1および2の説明においては、ダイヤフラムポンプ1には3つのポンプ室13が設けられており、ポンプ室13の容積を変化させるピストン14も3個設けられている例を述べているが、ポンプ室13およびピストン14の個数はこれに限られるものではない。より多数のポンプ室13およびピストン14を設けると、ポンプのリップルを減少させることができ、ポンプが発生するノイズを低減できるので有利である。
また、実施の形態1および2の説明においては、ピストン14の先端面14aとダイヤフラムカバー16のカバー面16aとはいずれも球面状に形成されていたが、先端面14aおよびカバー面16aの形状はこれに限られない。先端面14aとカバー面16aとのうち、ポンプ室13の内方に向かって凹形状に形成されている一方の曲率半径が、ポンプ室13の内方に向かって凸形状に形成されている他方の曲率半径よりも大きくなっていれば、先端面14aとカバー面16aとは厳密に球面形状でなくても構わない。つまり、先端面14aとカバー面16aとは、ポンプ室13の内方に向かって一方が凹形状に形成され他方が凸形状に形成されており、かつ一方の曲率半径が他方の曲率半径よりも大きくなるような、略球面状に形成されていればよい。
たとえば、ポンプ室13の内方に向かって凹形状に形成された球面状のカバー面16aの曲率半径が大きく、先端面14aと対向するカバー面16aの曲率が小さくなっている場合、ピストン14の周縁部における曲率が中心部付近の曲率よりも大きくなるように先端面14aを形成してもよい。このようにすれば、端部が面取りされたような形状に先端面14aを形成することができ、ピストンの往復運動時に一層確実に先端面14aとカバー面16aとの接触を防止する効果が得られる。ただし、先端面14aとカバー面16aとをいずれも球面状とすれば、上死点時のポンプ室13の容積を減少させて圧縮比を高めポンプ効率を向上させる効果が顕著に得られるため、より有利であると考えられる。
また、実施の形態1および2の説明においては、血圧計300のエアーポンプ210として用いられる、空気を移送するダイヤフラムポンプ1について説明したが、本発明のダイヤフラムポンプは空気以外の気体を輸送するポンプであってもよい。また、本発明のダイヤフラムポンプは、気体に限らず、液体などの他の流体を輸送するポンプであっても構わない。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ダイヤフラムポンプ、2 モータ、3 出力軸、4 下部ケース、5 回転体、6 駆動軸、7 駆動体、8 円板部、8a 傾斜部、9 支持部、10 凸形状部、11 上部ケース、12 ダイヤフラム本体、13 ポンプ室、14 ピストン、14a 先端面、15 ダイヤフラム部、16 ダイヤフラムカバー、16a カバー面、17 集気体、18 吸気路、20 吸気弁、21 弾性膜体、22 弾性部材、30 吐出弁、31 弾性膜体、32 弾性部材、41 空気室、42 排気部、300 血圧計。
Claims (8)
- ポンプ室の容積変化により流体を輸送するダイヤフラムポンプであって、
往復運動して前記ポンプ室の容積を変化させるピストンと、
前記ピストンの外周部に取り付けられ、前記ピストンの往復運動に伴い伸縮するダイヤフラム部と、
前記ピストンの先端面に対向するカバー面を有する、ダイヤフラムカバーとを備え、
前記ポンプ室の内面は、前記先端面と前記カバー面とを含み、
前記先端面と前記カバー面とは、略球面状に形成されている、ダイヤフラムポンプ。 - 前記先端面は、前記ポンプ室の内方に向かって凸形状に形成されており、
前記カバー面は、前記ポンプ室の内方に向かって凹形状に形成されている、請求項1に記載のダイヤフラムポンプ。 - 前記凹形状の曲率半径は、前記凸形状の曲率半径よりも大きい、請求項2に記載のダイヤフラムポンプ。
- 前記ピストンが上死点に位置しているとき、前記先端面と前記カバー面との略球面の中心が一致している、請求項3に記載のダイヤフラムポンプ。
- 前記ピストンが上死点に位置しているとき、前記先端面と前記カバー面との略球面の中心が、前記ピストンの往復運動に伴って発生する傾斜運動の中心と一致している、請求項4に記載のダイヤフラムポンプ。
- 前記ピストンが上死点に位置しているとき、前記先端面は前記カバー面に非接触状態で対向する、請求項1から請求項5のいずれかに記載のダイヤフラムポンプ。
- 前記カバー面の曲率半径と前記先端面の曲率半径との差の絶対値は、前記ピストンが上死点に位置しているときの前記先端面とカバー面との隙間寸法と等しい、請求項6に記載のダイヤフラムポンプ。
- 被測定者の血圧測定部位に装着され、気体が充填される気体袋を有するカフと、
前記気体袋に気体を移送させる、請求項1から請求項7のいずれかに記載のダイヤフラムポンプと、
前記カフ内の圧力を検出する圧力検出部と、
前記圧力検出部によって検出された圧力値から被測定者の血圧を測定する測定部と、を備える、血圧計。
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