JP2016075105A - スライド扉装置 - Google Patents

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大輔 長瀬
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Abstract

【課題】ガイドレールの長手方向に沿ってスライド扉を移動させるスライド扉装置において、スライド扉を閉塞位置でロックする施錠装置を効率よく配置し、閉塞位置にあるスライド扉に加わる荷重に対する強度を高める。
【解決手段】スライド扉20のガイドレール11は、吊車装置30が移動する吊車移動部を備え、施錠装置40は、吊車移動部におけるスライド扉20の閉じ側の端部の延長方向に配置されてロックピン44を作動させるロックユニット41を備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、開口部を開閉するスライド扉装置に関する。
従来、貸金庫室、トイレブース等の出入口を開閉するスライド扉装置として、例えば、下記特許文献1,2に開示されるものが公知である。
特許文献1に開示されるスライド扉装置は、平面視で円弧状に湾曲して延びるガイドレールと、ガイドレールにその長手方向で移動可能に吊り下げられるスライド扉と、を有する。スライド扉は、平面視でガイドレールと略同一の曲率で湾曲する。この湾曲に沿うスライド扉の幅に対し、ガイドレールは約2倍の長さを有する。これは、スライド扉が、出入口に位置して出入口を閉塞する閉塞位置と、出入口から退避して出入口を開放する開放位置と、の両位置に渡って、ガイドレールに吊下されていることが必要なためである。
ところで、近年においては、各種のドア装置においてもセキリュティ性の向上が求められていることから、特許文献2に開示されるような電気錠装置がしばしば採用される。特許文献2に開示される電気錠装置は、スライド扉を吊下するガイドレールの上方に電気錠ユニットが固設されるとともに、スライド扉の上端に上方へ延びるロックブラケットが固設され、電気錠装置の下面で突没動するロックピンがロックブラケットに形成された切り欠きに係合することによって、スライド扉を閉塞位置で移動不能とする(すなわち施錠する)。
特許第5536416号公報 実開平06−008665号公報
しかし、特許文献2のロックブラケットは、ガイドレール内の複数の吊車装置同士を上方から連結する連結部材のさらに上方に延設される細長い部材であるため、閉塞位置にあるスライド扉に加わる衝撃を受け止めることは難しい。すなわち、スライド扉の場合、吊車装置によってガイドレール上を滑動するという構造上、ガイドレール及びスライド扉に近接してロック機構を設けることが困難である。また、スライド扉から離間した位置まで延びる部材を介してスライド扉の移動を規制すると、スライド扉に加わる衝撃等の荷重に対する強度の確保が困難である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ガイドレールの長手方向に沿ってスライド扉を移動させるスライド扉装置において、スライド扉を閉塞位置でロックする施錠装置を効率よく配置し、閉塞位置にあるスライド扉に加わる荷重に対する強度を高めることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係るスライド扉装置は、部屋の開口部の上方を通過するガイドレールと、前記ガイドレールにレール長手方向で移動可能に支持される吊車装置と、前記吊車装置に吊り下げられて該吊車装置とともに移動し、前記ガイドレールの下方で前記開口部を開閉するスライド扉と、前記スライド扉が前記開口部を閉塞する閉塞位置にあるときに、ロック部材を作動させて前記スライド扉を移動不能とする施錠装置と、を備えるスライド扉装置において、
前記ガイドレールは、前記吊車装置が移動する吊車移動部を備え、前記施錠装置は、前記吊車移動部における前記スライド扉の閉じ側の端部の延長方向に配置されて前記ロック部材を作動させるロックユニットを備えることを特徴とする。
この構成によれば、ガイドレールの吊車移動部におけるスライド扉の閉じ方向の端部の延長方向に、施錠装置のロックユニットを配置することで、吊車装置及びスライド扉の移動を妨げることなく、ガイドレール及びスライド扉に近接して施錠装置を設けることができる。このため、スライド扉に近接した位置でスライド扉の移動を規制することが可能となり、スライド扉から離間した位置でスライド扉の移動を規制する場合と比べて、スライド扉に加わる荷重に対する強度を高めることができる。
また、上記スライド扉装置は、前記ガイドレールが、前記吊車移動部における前記スライド扉の閉じ側の端部よりも前記スライド扉の閉じ方向へ延びる閉じ側延長部を備え、前記ロックユニットは、前記閉じ側延長部内に配置される構成でもよい。
この場合、ガイドレールの閉じ側延長部を利用してロックユニットをスライド扉の閉じ方向に支持し、かつロックユニットを目立たなくすることができる。
また、上記スライド扉装置は、前記閉じ側延長部が、前記開口部を形成する壁部の室内側に配置される構成でもよい。
この場合、閉じ側延長部とともにロックユニットを壁部の室内側に配置することで、室外側から施錠位置を視認不能とし、かつ室外側から施錠位置にアクセス不能とし、セキリュティ性を向上させることができる。
また、上記スライド扉装置は、前記ガイドレールが、平面視で円弧状に湾曲するとともに、前記開口部から室外へ張り出す張り出し部を形成し、前記閉じ側延長部は、前記張り出し部における前記スライド扉の閉じ側の端部の延長方向に設けられる構成でもよい。
この場合、閉じ側延長部を壁部の室内側に容易に配置することができる。
また、上記スライド扉装置は、前記開口部を形成する壁部に、前記スライド扉を前記閉塞位置に位置決めするストッパ部材を備える構成でもよい。
この場合、スライド扉を施錠するにあたり、スライド扉を閉塞位置で正確に位置決めするとともに、スライド扉の閉方向移動の荷重をストッパ部材で受けることができる。
また、上記スライド扉装置は、前記施錠装置が、前記スライド扉の閉じ側端に支持されて前記スライド扉の閉じ方向に延びる係合部材を備え、前記係合部材は、前記ロック部材を係合させる扉側係合部を備える構成でもよい。
この場合、スライド扉の閉じ方向の所望の位置で施錠装置によるスライド扉の移動規制を行うことができる。
また、前記スライド扉装置は、前記係合部材が、前記スライド扉の閉じ側端に、該スライド扉の移動方向に沿う締結部材によって締結される構成でもよい。
この場合、スライド扉に対する面直方向(移動方向と直交する方向)の荷重に対する強度を高めることができる。
また、上記スライド扉装置は、前記開口部を形成する壁部に、前記スライド扉を前記閉塞位置に位置決めするストッパ部材を備え、前記スライド扉の閉じ側端に、前記閉塞位置において前記ストッパ部材に当接する当接部材を備え、前記当接部材に前記係合部材の締結部が隠される構成でもよい。
この場合、スライド扉の閉じ側端に取り付けられる当接部材によって、係合部材とストッパ部材とが直接当接することを回避し、かつ見栄えを向上させることができる。
また、上記スライド扉装置は、前記係合部材が、前記扉側係合部を形成する係止片を前記ガイドレール内に配置する構成でもよい。
この場合、係合部材の係止片が開口部に突出せず、かつ扉側係合部がガイドレールによって隠され、外部からの施錠位置へのアクセスをより効果的に阻止することができる。
本発明によれば、ガイドレールの長手方向に沿ってスライド扉を移動させるスライド扉装置において、スライド扉を閉塞位置でロックする施錠装置を効率よく配置し、閉塞位置にあるスライド扉に加わる荷重に対する強度を高めることができる。
本実施形態のスライド扉装置を適用する部屋の平面図である。 上記スライド扉装置の閉状態を室外側から見た斜視図である。 上記スライド扉装置の開状態を室外側から見た斜視図である。 上記スライド扉装置のスライド扉を吊り下げるガイドレールの設置状態を示す平面図である。 上記スライド扉装置のスライド扉の配置を示す平面図である。 図5のVI部拡大図である。 図6に対しスライド扉が小量開いた状態の説明図である。 上記ガイドレール及びスライド扉の平面視の湾曲を伸ばして示す展開側面図である。 図8のIX断面図である。 図8のX断面図である。 上記スライド扉の閉じ側端の上部を斜め下方から見た斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示す部屋1は、四方を壁に囲まれた直方体状の室内空間1Aを形成するとともに、図中下側の壁に出入口9を形成し、この出入口9をスライド扉装置10で開閉する。以下、部屋1の出入口9側を前側、部屋1の出入口9と反対側を後側とする。また、左右の向きは、出入口9から室内を見たときの左右とする。部屋1の前後左右の壁をそれぞれ前壁2、後壁3、左壁4及び右壁5とする。
図2、図3を併せて参照し、前壁2は、出入口9の上方及び左右を囲む門形に形成される。前壁2の左側には、スライド扉装置10を操作するためのカードリーダー6が設置される。部屋1内には、後壁3に接した状態で作業机7が設置されるとともに、例えばキャスター付きの椅子8が配置される。
スライド扉装置10は、平面視で円弧状に延びるガイドレール11と、ガイドレール11に沿って移動可能なスライド扉20と、スライド扉20を閉状態で施錠可能な施錠装置40と、を有する。
図1、図4を参照し、ガイドレール11は、右壁5の上端部と前壁2の上端部とに渡って延び、右壁5及び前壁2の各上端部に固定的に支持される。ガイドレール11は、平面視で単一半径の円弧状に延びる半円部12と、平面視で半円部12の閉じ側端12aから接線方向に延びる閉じ側延長部13と、平面視で半円部12の開き側端12bから接線方向に延びる開き側延長部14と、を一体に有する。閉じ側延長部13は開き側延長部14よりも長く延びる。図4中線T1は、平面視で半円部12の径方向に沿って半円部12の両端に渡って延びる直線を示し、点C1は、平面視での半円部12の湾曲中心点を示す。
ガイドレール11は、平面視で、半円部12の閉じ側端12aに対し、開き側端12bが部屋1の奥側に位置するように回転した状態で、部屋1における出入口9の上端高さに水平に設置される。ガイドレール11は、出入口9の左端上部に閉じ側端12a近傍が第一ブラケット15aを介して支持され、出入口9の右端上部に長手方向中間部が第二ブラケット15bを介して支持され、右壁5の上部に開き側端12b近傍及び右最外側部がそれぞれ第三ブラケット15c及び第四ブラケット15dを介して支持される。ガイドレール11は、出入口9の左右端の上端部間において、前壁2よりも前方(室外)に張り出す。ガイドレール11(半円部12)における室外に張り出す部位を張り出し部12cという。図では出入口9の左端を閉じ側端9a、右端を開き側端9bで示す。
図5を参照し、スライド扉20は、平面視でガイドレール11の半円部12と同一半径の円弧状をなし、当該円弧形状で上下に延びることで円筒状に形成される。スライド扉20は、出入口9と同等の左右幅を有し、ガイドレール11に沿って移動することで出入口9を開閉する。
図6、図7を併せて参照し、スライド扉20の閉じ側端20aには、例えばゴム製の閉じ側クッション部材21が上下幅に渡って取り付けられる。閉じ側クッション部材21は、例えば出入口9の左端の室内側に固定された平面視L字形状の閉じ側戸当たり23に当接し、スライド扉20の全閉位置を規定する。スライド扉20の開き側端20bには、閉じ側クッション部材21と同様の開き側クッション部材22が取り付けられる。開き側クッション部材22は、不図示の開き側戸当たりに当接し、スライド扉20の全開位置を規定する。
図8、図10を参照し、スライド扉20は、ガイドレール11に複数の吊車装置30を介して吊り下げられる。吊車装置30は、上下に延びる吊支軸31と、吊支軸31の上端部に回動可能に連結されて水平方向に延びる吊支部材32と、吊支部材32の吊支軸31を挟んだ両側を吊支部材32の長手方向と直交する方向で水平に貫通する一対の車軸33と、各車軸33の両端部にそれぞれ支持される計4つの吊りローラ34と、吊支軸31の上部に貫通支持されるガイドローラ35と、を有する。
吊車装置30は、スライド扉20の平面視の湾曲形状に沿う幅方向で、少なくとも閉じ側及び開き側の両端部に設けられ、ガイドレール11の半円部12を吊車移動部として半円部12の両端間に渡って移動する。スライド扉20を吊り下げ式とすることで、床Y上のガイドレールが不要となる。
なお、吊車装置30は、スライド扉20の幅方向の両端部に加えて幅方向の中間部にも設ければ、複数の吊車装置30が直線上に並ぶことなく配置され、スライド扉20の面直方向の荷重に対する揺れ等を抑える。
吊支軸31は、下半部が雄ネジ部31aとされる。吊支軸31は、雄ネジ部31aをスライド扉20の上端に設けられたネジ孔31bに螺着し、スライド扉20の吊り高さを調整した上で、雄ネジ部31aに螺着されたロックナット31cによりスライド扉20の上端に固定される。
吊支部材32は、各吊りローラ34がガイドレール11の内外水平片11d,11e上を転動することで、ガイドレール11に沿って移動可能である。
ガイドレール11は、下方に開放する門形の断面形状を有して平面視の湾曲形状に沿って延びる。ガイドレール11は、上面を形成する上壁11aと、上壁11aにおけるガイドレール11の平面視形状の内周端及び外周端から下方に延びる内縦壁11b及び外縦壁11cと、内外縦壁11b,11cの下端からそれぞれガイドレール11の内側へ水平に延びる内外水平片11d,11eと、内外水平片11d,11eの上方に離間した位置で内外縦壁11b,11cからそれぞれ突出する内外ガイド片11f,11gと、外縦壁11cの下方に連続して延びるスカート片11hと、を有する。
ガイドレール11内には、吊支部材32が長手方向をガイドレール11の平面視形状の径方向と直交させるように配置される。このとき、吊支部材32におけるガイドレール11の平面視形状の径方向の両側には、それぞれ一対の吊りローラ34が配置される。各吊りローラ34は、ガイドレール11の内外水平片11d,11e上に載置されて転動する。各吊りローラ34の内外水平片11d,11eから浮きは、各吊りローラ34の上端に近接する内外ガイド片11f,11gにより抑えられる。
内外水平片11d,11eのガイドレール11内側の内側端は互いに離間し、これらの間の隙間を通じて吊支軸31がガイドレール11の下方に突出して、スライド扉20の上端に連結される。吊支軸31が支持するガイドローラ35は、内外水平片11d,11eの内側端間に位置し、これらの何れかに接触して転動する。
この吊車装置30がガイドレール11内をガイドレール11の長手方向(レール長手方向)に沿って移動することで、スライド扉20がガイドレール11の長手方向に沿って移動可能となる。
吊車装置30には、扉駆動装置50のマグネットバー51が固定される。マグネットバー51の上方には、扉駆動装置50の励磁コイルユニット52が、ガイドレール11内で上壁11aに固定された状態で配置される。
扉駆動装置50は、励磁コイルへの通電によりマグネットを吸引反発して駆動力を得る。扉駆動装置50は、可動子を回転させる回転モータに対し、可動子を往復動させる往復リニアモータである。
マグネットバー51は、上下面を水平にした帯状をなし、スライド扉20の平面視形状の例えば全幅に渡って円弧状に延びる。マグネットバー51は、長手方向に並ぶ複数の磁極部を有する。各磁極部は、マグネットバー51の上面に、長手方向で交互に並ぶN極とS極とを形成する。
励磁コイルユニット52は、ガイドレール11の平面視形状の長手方向に沿って円弧状に延び、平面視でマグネットバー51とラップする位置に設けられる。励磁コイルユニット52は、スライド扉20が全閉位置から全開位置まで移動する間に、マグネットバー51と常に所定以上の長さでラップする。励磁コイルユニット52は、長手方向に並ぶ複数の励磁コイルを有する。各励磁コイルは、励磁コイルユニット52の下面に鉄芯の下面を露出させる。鉄芯の下面は、マグネットバー51の上面と隙間を介して対向する。
そして、励磁コイルユニット52に制御電流を供給して適宜の励磁コイルの鉄芯を励磁し、マグネットバー51の適宜の磁極を吸引反発することで、部屋1に固定されたガイドレール11に対してスライド扉20を往復動させる駆動力が発生する。スライド扉20を往復リニアモータで駆動することで、回転モータ及び動力変換機構を用いる場合と比べて、スライド扉20を静かでスムーズに開閉させる。また、スライド扉20の戻しバネ装置が不要となり、スライド扉20の開閉がより軽くかつ静かで、かつスライド扉20を開放位置に保持する手間もない。
図8、図9を参照し、ガイドレール11の閉じ側延長部13内には、スライド扉20を全閉状態で施錠するロックユニット41が設けられる。ロックユニット41は、直方体状の外観をなして上壁11aの下面に固定されるとともに駆動機構42aを収容するハウジング42と、円筒状の外観をなしてハウジング42における閉じ側延長部13の末端側に連なり駆動機構42aに駆動力を付与する電磁駆動部43と、電磁駆動部43の駆動力及び駆動機構42aの作動によりハウジング42の下面において出没動するロックピン44と、を有する。なお、ロックユニット41を配置する部位では、ガイドレール11の内外ガイド片11f,11gが除去される。
スライド扉20の閉じ側端20aの上端部には、例えば側面視L字形状の係合部材45が取り付けられる。係合部材45は、スライド扉20の閉じ側端20aの上端部に沿って上下に延びる固定片46と、固定片46の上端からスライド扉20の閉じ側に平面視形状の接線方向に沿って水平に延びる係止片47と、を有する。固定片46は、スライド扉20の閉じ側端20aに平面視形状の接線方向に沿う上下一対の固定ネジ48により締結固定される。固定片46及び固定ネジ48は、スライド扉20の閉じ側端20aに装着される閉じ側クッション部材21によって隠される(図11参照)。係止片47は、ガイドレール11の内外水平片11d,11e間の隙間からガイドレール11内に入り込み、内外水平片11d,11eの上面とロックユニット41の下面との間でスライド扉20と一体に移動する。
係止片47の先端部には、ロックユニット41のロックピン44を係脱可能な係止孔49が形成される。すなわち、スライド扉20が全閉位置にあるとき、ロックユニット41と係止片47とがレール長手方向でラップする。このとき、係止片47の係止孔49がロックユニット41のロックピン44の真下に配置され、この係止孔49にロックピン44を挿入することで、ロックユニット41がスライド扉20を全閉位置で施錠した状態となる。一方、スライド扉20の開錠操作がなされると、ロックユニット41がロックピン44を上昇させて係止孔49から離脱させ、スライド扉20を開錠状態にするとともに、扉駆動装置50が作動してスライド扉20を開作動させる。
ロックユニット41及び扉駆動装置50の作動は、例えば壁内に配置された不図示の制御装置により統括制御される。一例として、スライド扉装置10は、平常時にはスライド扉20を全閉位置とし、かつロックユニット41によりスライド扉20を施錠した状態とする。この状態でカードリーダー6にカードキーが差し込まれると、ロックユニット41がスライド扉20を開錠状態にするとともに、扉駆動装置50が作動してスライド扉20を開作動させる。その後、一定時間が経過すると、扉駆動装置50が作動してスライド扉20を全閉位置まで閉作動させるとともに、ロックユニット41によりスライド扉20を施錠した状態とする。一連の動作は前記制御装置により自動でなされる。
スライド扉20の施錠状態において、スライド扉20の閉じ側端20aは出入口9の左側で前壁2の室内側に入り込む。また、ガイドレール11のスカート片11hによりスライド扉20とガイドレール11との間の隙間が室外側から閉塞される。このため、室外からロックユニット41及び係合部材45が視認されず、防犯性に優れる。ロックユニット41及び係合部材45がガイドレール11の閉じ側延長部13内に収まるので、室内へ突出することもない。閉じ側延長部13は部屋1の中央部から離間するので、室内空間1Aへの影響も少ない。
以上説明したように、本実施形態のスライド扉装置10は、部屋1の出入口9の上方を通過するガイドレール11と、ガイドレール11にレール長手方向で移動可能に支持される吊車装置30と、吊車装置30に吊り下げられて該吊車装置30とともに移動し、ガイドレール11の下方で出入口9を開閉するスライド扉20と、スライド扉20が出入口9を閉塞する閉塞位置にあるときに、ロックピン44を作動させて前記スライド扉20を移動不能とする施錠装置40と、を備え、ガイドレール11は、吊車装置30が移動する吊車移動部(半円部12)を備え、施錠装置40は、吊車移動部におけるスライド扉20の閉じ側の端部(閉じ側端12a)の延長方向に配置されてロックピン44を作動させるロックユニット41を備える。
この構成によれば、ガイドレール11の吊車移動部におけるスライド扉20の閉じ方向の端部の延長方向に、施錠装置40のロックユニット41を配置することで、吊車装置30及びスライド扉20の移動を妨げることなく、ガイドレール11及びスライド扉20に近接して施錠装置40を設けることができる。このため、スライド扉20に近接した位置でスライド扉20の移動を規制することが可能となり、スライド扉20から離間した位置でスライド扉20の移動を規制する場合と比べて、スライド扉20に加わる荷重に対する強度を高めることができる。
また、上記スライド扉装置10は、ガイドレール11が、吊車移動部におけるスライド扉20の閉じ側の端部よりもスライド扉20の閉じ方向へ延びる閉じ側延長部13を備え、ロックユニット41は、閉じ側延長部13内に配置される。
この構成によれば、ガイドレール11の閉じ側延長部13を利用してロックユニット41をスライド扉20の閉じ方向に支持し、かつロックユニット41を目立たなくすることができる。
また、上記スライド扉装置10は、閉じ側延長部13が、出入口9を形成する前壁2の室内側に配置される。
この構成によれば、閉じ側延長部13とともにロックユニット41を前壁2の室内側に配置することで、室外側から施錠位置を視認不能とし、かつ室外側から施錠位置にアクセス不能とし、セキリュティ性を向上させることができる。
また、上記スライド扉装置10は、ガイドレール11が、平面視で円弧状に湾曲するとともに、出入口9から室外へ張り出す張り出し部12cを形成し、閉じ側延長部13は、張り出し部12cにおけるスライド扉20の閉じ側の端部の延長方向に設けられる。
この構成によれば、閉じ側延長部13を前壁2の室内側に容易に配置することができる。
また、上記スライド扉装置10は、出入口9を形成する前壁2に、スライド扉20を閉塞位置に位置決めするストッパ部材(閉じ側戸当たり23)を備える。
この構成によれば、スライド扉20を施錠するにあたり、スライド扉20を閉塞位置で正確に位置決めするとともに、スライド扉20の閉方向移動の荷重をストッパ部材で受けることができる。
また、上記スライド扉装置10は、施錠装置40が、スライド扉20の閉じ側端20aに支持されてスライド扉20の閉じ方向に延びる係合部材45を備え、係合部材45は、ロックピン44を係合させる係止孔49を備える。
この構成によれば、スライド扉20の閉じ方向の所望の位置で施錠装置40によるスライド扉20の移動規制を行うことができる。
また、前記スライド扉装置10は、係合部材45が、スライド扉20の閉じ側端20aに、該スライド扉20の移動方向に沿う固定ネジ48によって締結される。
この構成によれば、スライド扉20に対する面直方向(移動方向と直交する方向)の荷重に対する強度を高めることができる。
また、上記スライド扉装置10は、スライド扉20の閉じ側端20aに、閉塞位置において閉じ側戸当たり23に当接する閉じ側クッション部材21を備え、閉じ側クッション部材21に係合部材45の締結部(固定片46)が隠される。
この構成によれば、スライド扉20の閉じ側端20aに取り付けられる閉じ側クッション部材21によって、係合部材45と閉じ側戸当たり23とが直接当接することを回避し、かつ見栄えを向上させることができる。
また、上記スライド扉装置10は、係合部材45が、係止孔49を形成する係止片47をガイドレール11内に配置する。
この構成によれば、係合部材45の係止片47が出入口9に突出せず、かつ係止孔49がガイドレール11によって隠され、外部からの施錠位置へのアクセスをより効果的に阻止することができる。
なお、この発明は上記各実施形態に限られるものではなく、適宜な変形や改良等が可能である。例えば、部屋の出入口に限らず窓等の開口部にスライド扉装置を設置してもよい。貸金庫室に限らずトイレブース等の種々の部屋に適用してもよい。
ガイドレール及びスライド扉が平面視で円弧状をなすものに限らず、直線状のガイドレール及びこのガイドレールに吊支される平板状のスライド扉を備えるものでもよい。また、ガイドレール及びスライド扉の一方のみが平面視で直線状であってもよい。
ロックユニットは、スライド扉の閉じ方向にあれば、ガイドレールではなく部屋の壁等に支持されてもよい。また、ロックピンに代わり爪形状等のロック部材を用いてもよい。
往復リニアモータを備えるスライド扉の駆動機構を有する必要は無く、スライド扉を手動により開閉する構成でもよい。その場合、スライド扉の係合部材の位置と、施錠装置のロックピンの位置とが整合するように、施錠装置、または施錠装置が設けられたガイドレールの閉じ側延長部か部屋の壁等に、ストッパ手段を形成しておくとともに、制御装置も、ロックピンの上下動のみを制御するように設定することが望ましい。
1 部屋
2 前壁(壁部)
9 出入口(開口部)
10 スライド扉装置
11 ガイドレール
12 半円部(吊車移動部)
12a 閉じ側端(閉じ側の端部)
12c 張り出し部
13 閉じ側延長部
20 スライド扉
20a 閉じ側端
21 閉じ側クッション部材(当接部材)
23 閉じ側戸当たり(ストッパ部材)
30 吊車装置
40 施錠装置
41 ロックユニット
44 ロックピン(ロック部材)
45 係合部材
46 固定片(締結部)
47 係止片
48 固定ネジ(締結部材)
49 係止孔(扉側係合部)

Claims (9)

  1. 部屋の開口部の上方を通過するガイドレールと、前記ガイドレールにレール長手方向で移動可能に支持される吊車装置と、前記吊車装置に吊り下げられて該吊車装置とともに移動し、前記ガイドレールの下方で前記開口部を開閉するスライド扉と、前記スライド扉が前記開口部を閉塞する閉塞位置にあるときに、ロック部材を作動させて前記スライド扉を移動不能とする施錠装置と、を備えるスライド扉装置において、
    前記ガイドレールは、前記吊車装置が移動する吊車移動部を備え、
    前記施錠装置は、前記吊車移動部における前記スライド扉の閉じ側の端部の延長方向に配置されて前記ロック部材を作動させるロックユニットを備えることを特徴とするスライド扉装置。
  2. 前記ガイドレールは、前記吊車移動部における前記スライド扉の閉じ側の端部よりも前記スライド扉の閉じ方向へ延びる閉じ側延長部を備え、
    前記ロックユニットは、前記閉じ側延長部内に配置されることを特徴とする請求項1に記載のスライド扉装置。
  3. 前記閉じ側延長部は、前記開口部を形成する壁部の室内側に配置されることを特徴とする請求項2に記載のスライド扉装置。
  4. 前記ガイドレールは、平面視で円弧状に湾曲するとともに、前記開口部から室外へ張り出す張り出し部を形成し、
    前記閉じ側延長部は、前記張り出し部における前記スライド扉の閉じ側の端部の延長方向に設けられることを特徴とする請求項2又は3に記載のスライド扉装置。
  5. 前記開口部を形成する壁部に、前記スライド扉を前記閉塞位置に位置決めするストッパ部材を備えることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のスライド扉装置。
  6. 前記施錠装置は、前記スライド扉の閉じ側端に支持されて前記スライド扉の閉じ方向に延びる係合部材を備え、
    前記係合部材は、前記ロック部材を係合させる扉側係合部を備えることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載のスライド扉装置。
  7. 前記係合部材は、前記スライド扉の閉じ側端に、該スライド扉の移動方向に沿う締結部材によって締結されることを特徴とする請求項6に記載のスライド扉装置。
  8. 前記開口部を形成する壁部に、前記スライド扉を前記閉塞位置に位置決めするストッパ部材を備え、
    前記スライド扉の閉じ側端に、前記閉塞位置において前記ストッパ部材に当接する当接部材を備え、
    前記当接部材に前記係合部材の締結部が隠されることを特徴とする請求項7に記載のスライド扉装置。
  9. 前記係合部材が、前記扉側係合部を形成する係止片を前記ガイドレール内に配置することを特徴とする請求項6から8の何れか一項に記載のスライド扉装置。
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