JP2016074934A - ひずみゲージ用合金及びひずみゲージ - Google Patents

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【課題】耐疲労性に優れたひずみゲージを形成することができるひずみゲージ用合金及びひずみゲージを提供する。【解決手段】ひずみゲージ用合金は、13質量%以下のNi、16〜19質量%のCr、2.5質量%以下のMo、0.15〜1.0質量%のSi、0.1〜2.0質量%のMn、0.02〜0.15質量%のCを含み、残部がFeと不可避的不純物とからなり、次式(1)のNi当量と次式(2)のCr当量との和であるNiCr当量が20〜60%の鉄基合金を20〜60%の圧下率で圧延してなる。Ni当量=Ni%+30×C%+0.5×Mn% ・・・(1)Cr当量=Cr%+Mo%+1.5×Si% ・・・(2)【選択図】 図1

Description

本発明は、ひずみゲージ用合金及びひずみゲージに関する。
従来、0.003〜0.006mm程度の厚さの鉄系合金の箔からなり、直線状の受感素子の端部を隣接する受感素子と互い違いに接続したグリッドと、グリッドに接続されたゲージタブとを備えるひずみゲージが知られている(例えば、特許文献1参照)。
前記ゲージタブにはゲージリードが接続され、前記ひずみゲージはゲージリードを介してブリッジ回路に接続されている。そして、前記受感素子がひずみにより伸縮して電気抵抗が変化すると、その変化をブリッジ回路により検出することができる。前記ひずみゲージは、局所に発生するひずみを精度良く検出するために、50μΩ・cm以上の比抵抗を備えていることが必要とされている。
一方、近年、地球環境の問題から省エネルギー化が進められており、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)等の新素材が各産業分野で使用されている。前記新素材は、耐疲労性の確認のためにひずみゲージを用いた疲労試験が行われるが、CFRP等の新素材よりもひずみゲージの耐疲労性の方が劣るために、疲労試験の途中でひずみゲージの方が先に破損するという問題がある。
ここで、金属の耐疲労性は、引張強度との間に比例関係があることが知られており、前記ひずみゲージの耐疲労性を向上させるために、引張強度の大きな材料を用いることが考えられる。例えば、安価で引張強度の大きな材料として、ばね鋼やばね用ステンレス鋼が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平6−248399号公報 特開2005−307295号公報
しかしながら、前記ばね鋼は、比抵抗が10〜20μΩ・cmと低く、ひずみゲージには適さないという不都合がある。
本発明は、かかる不都合を解消して、ひずみゲージに適した比抵抗と、優れた耐疲労性とを備えるひずみゲージ用合金及びそれを用いるひずみゲージを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明のひずみゲージ用合金は、全量に対し、13質量%以下のNiと、16〜19質量%のCrと、2.5質量%以下のMoと、0.15〜1.0質量%のSiと、0.1〜2.0質量%のMnと、0.02〜0.15質量%のCとを含み、残部がFeと不可避的不純物とからなり、次式(1)で表されるNi当量と次式(2)で表されるCr当量との和で表されるNiCr当量が20〜60%の範囲にある鉄基合金であって、20〜60%の範囲の圧下率で圧延してなることを特徴とする。
Ni当量(%)=Ni%+30×C%+0.5×Mn% ・・・(1)
Cr当量(%)=Cr%+Mo%+1.5×Si% ・・・(2)
(式(1)、(2)において、「M(元素)%」は、合金の全量に対するその元素の含有量(質量%)を示す)
本発明者らは、所定の組成を備える鉄基合金において、前記NiCr当量と合金の比抵抗との間に関数関係が存在し、NiCr当量を適切に設定すれば所望の比抵抗を得ることができることを知見した。
そこで、本発明のひずみゲージ用合金は、まず、全量に対し、13質量%以下のNiを含む。Niは、合金の耐食性を向上させ、引張強度と靭性とを向上させる作用を有する。Niは、全く含まれなくてもよいが、全量に対して13質量%を超えると、引張強度が低下する上、コスト増となることが避けられない。
また、本発明のひずみゲージ用合金は、全量に対し、16〜19質量%のCrを含む。Crは、合金の比抵抗を高め、耐食性と引張強度とを向上させる作用を有する。Crは、全量に対して16質量%未満では前記作用を得ることができず、19質量%を超えると延性及び靭性が低下し、耐食性が過剰となるため、ひずみゲージを形成する際にエッチングを行うことができなくなる。
また、本発明のひずみゲージ用合金は、全量に対し、2.5質量%以下のMoを含む。Moは、合金の引張強度を向上させる作用を有する。Moは、全く含まれなくてもよいが、全量に対して2.5質量%を超えると延性及び靭性が低下する上、コスト増となることが避けられない。
また、本発明のひずみゲージ用合金は、全量に対し、0.15〜1.0質量%のSiを含む。Siは、合金の比抵抗を高め、引張強度を向上させる作用を有する。Siは、全量に対して0.15質量%未満では前記作用を得ることができず、1.0質量%を超えると靭性が低下する。
また、本発明のひずみゲージ用合金は、全量に対し、0.1〜2.0質量%のMnを含む。Mnは、合金の比抵抗を高め、引張強度を向上させる作用を有する。Mnは、全量に対して0.1質量%未満では前記作用を得ることができず、2.0質量%を超えると靭性が低下する。
また、本発明のひずみゲージ用合金は、全量に対し、0.02〜0.15質量%のCを含む。Cは、合金の比抵抗を高め、引張強度を向上させる作用を有する。Cは、全量に対して0.02質量%未満では前記作用を得ることができず、0.15質量%を超えると靭性及び耐疲労性が低下する。
また、本発明のひずみゲージ用合金は、前記Ni、Cr、Mo、Si、Mn、Cと、Feとにより全量の99.9質量%以上を占め、残部が不可避的不純物であることが好ましい。
また、本発明のひずみゲージ用合金は、前記組成の鉄基合金であって、前記NiCr当量が20〜60%の範囲にある。NiCr当量は、(1)で表されるNi当量と、式(2)で表されるCr当量との和で表される。ここで、Ni当量は、シェフラー状態図においてNiと同等の効果を示すオーステナイト生成元素の指数であり、Cr当量は、シェフラー状態図においてCrと同等の効果を示すフェライト生成元素の指数である。
本発明のひずみゲージ用合金において、NiCr当量は、20%未満ではひずみゲージに必要な比抵抗を得ることができず、60%を超えてもそれ以上の効果は望めない。
また、本発明のひずみゲージ用合金は、前記組成の鉄基合金を20〜60%の範囲の圧下率で圧延してなる。本発明のひずみゲージ用合金は、前記組成の鉄基合金を前記範囲の圧下率で圧延することにより、所望の引張強度を得ることができ、これにより優れた耐疲労性を得ることができる。
圧下率が20%未満では所望の引張強度を得ることができない。また、60%を超える圧下率とすることは技術的に難しく、その結果コスト増となることが避けられない。
この結果、本発明のひずみゲージ用合金によれば、ひずみゲージに適した比抵抗と、優れた耐疲労性とを得ることができる。
また、本発明のひずみゲージ用合金は、全量に対し、13質量%以下のNiと、17〜19質量%のCrと、2.5質量%以下のMoと、0.75〜1.0質量%のSiと、1〜2質量%のMnと、0.08〜0.15質量%のCとを含み、残部がFeと不可避的不純物とからなる鉄基合金であってもよい。
また、本発明のひずみゲージ用合金は、全量に対し、13質量%以下のNiと、17〜19質量%のCrと、0.75〜1.0質量%のSiと、1〜2質量%のMnと、0.08〜0.15質量%のCとを含み、残部がFeと不可避的不純物とからなる鉄基合金であってもよい。
さらに、本発明のひずみゲージ用合金は、全量に対し、17〜19質量%のCrと、2.5質量%以下のMoと、0.75〜1.0質量%のSiと、1〜2質量%のMnと、0.08〜0.15質量%のCとを含み、残部がFeと不可避的不純物とからなる鉄基合金であってもよい。
また、本発明のひずみゲージは、前記いずれかのひずみゲージ用合金からなり、直線状の受感素子部の端部を隣接する該受感素子と互い違いに接続したグリッドと、該グリッドの両端部の該受感素子の隣接する該受感素子に接続される側と反対側の端部に設けられ、ゲージリードが接続されるゲージタブとを備えることを特徴とする。
本発明のひずみゲージによれば、前記いずれかの合金からなることにより、ひずみゲージに適した比抵抗を備え、優れた耐疲労性を得ることができる。
(a)は本発明のひずみゲージの一構成例を示す平面図、(b)は(a)のb−b線断面図。 本発明のひずみゲージ用合金におけるNiCr当量と比抵抗との関係を示すグラフ。 本発明のひずみゲージ用合金における圧下率と引張強度との関係を示すグラフ。 本発明のひずみゲージ用合金と従来の合金との耐疲労性の比較を示すグラフ。
次に、本発明の実施の形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態のひずみゲージ1は、絶縁性樹脂からなるゲージベース2上に直線状の受感素子3が平行に複数配設され、各受感素子3はその端部で隣接する受感素子3と互い違いに接続されてグリッド4を形成している。グリッド4の両端部に位置する受感素子3は、接続部5を介してゲージタブ6に接続されている。
ゲージタブ6は、ゲージリード7が接合される電極であり、ゲージリード7を介して図示しないブリッジ回路に接続されている。ゲージリード7は、半田8によりゲージタブ6に接続されている。また、ひずみゲージ1は、グリッド4、接続部5、ゲージタブ6と、ゲージタブ6に接合されている側のゲージリード7とを被覆する保護フィルム9を備えている。
ひずみゲージ1は、0.003〜0.006mm程度の厚さの鉄基合金からなる箔をフォトエッチングすることにより、図1に示す形状に加工することができる。
本実施形態のひずみゲージ1において、前記鉄基合金からなる箔は、全量に対し、13質量%以下のNiと、16〜19質量%のCrと、2.5質量%以下のMoと、0.15〜1.0質量%のSiと、0.1〜2.0質量%のMnと、0.02〜0.15質量%のCとを含み、残部がFeと不可避的不純物とからなり、次式(1)で表されるNi当量と次式(2)で表されるCr当量との和で表されるNiCr当量が20〜60%の範囲にある鉄基合金であって、20〜60%の範囲の圧下率で圧延してなるひずみゲージ用合金により形成されている。
Ni当量(%)=Ni%+30×C%+0.5×Mn% ・・・(1)
Cr当量(%)=Cr%+Mo%+1.5×Si% ・・・(2)
(式(1)、(2)において、「M(元素)%」は、合金の全量に対するその元素の含有量(質量%)を示す)
前記ひずみゲージ用合金は、全量に対し、13質量%以下のNiを含むことにより、合金の耐食性を向上させ、引張強度と靭性とを向上させることができる。尚、Niは、全く含まれなくてもよい。
また、前記ひずみゲージ用合金は、全量に対し、16〜19質量%のCrを含むことにより、合金の比抵抗を高め、耐食性と引張強度とを向上させることができる。
また、前記ひずみゲージ用合金は、全量に対し、2.5質量%以下のMoを含むことにより、合金の引張強度を向上させることができる。尚、Moは、全く含まれなくてもよい。
また、前記ひずみゲージ用合金は、全量に対し、0.15〜1.0質量%のSiを含むことにより、合金の比抵抗を高め、引張強度を向上させることができる。
また、前記ひずみゲージ用合金は、全量に対し、0.1〜2.0質量%のMnを含むことにより、合金の比抵抗を高め、引張強度を向上させることができる。
また、前記ひずみゲージ用合金は、全量に対し、0.02〜0.15質量%のCを含むことにより、合金の比抵抗を高め、引張強度を向上させることができる。
次に、前記ひずみゲージ用合金におけるNiCr当量と比抵抗との関係を図2に示す。図2から、NiCr当量をx、比抵抗をyとすると、両者間には次式(3)で示される関数関係があることがわかる。
y=0.0003x−0.0523x+3.306x+9.8548 ・・・(3)
また、図2から、前記ひずみゲージ用合金では、NiCr当量が20〜60%の範囲にあることにより、比抵抗が50〜80μΩ・cmの範囲となり、ひずみゲージに適した値となることが明らかである。
また、前記ひずみゲージ用合金は20〜60%の範囲の圧下率で圧延することにより、ひずみゲージに適した1000N/mm程度の引張強度を得ることができ、これにより優れた耐疲労性を得ることができる。
この結果、前記ひずみゲージ用合金によれば、ひずみゲージに適した比抵抗と、優れた耐疲労性とを得ることができる。
また、前記ひずみゲージ用合金は、全量に対し、13質量%以下のNiと、17〜19質量%のCrと、2.5質量%以下のMoと、0.75〜1.0質量%のSiと、1〜2質量%のMnと、0.08〜0.15質量%のCとを含み、残部がFeと不可避的不純物とからなる鉄基合金であってもよく、全量に対し、13質量%以下のNiと、17〜19質量%のCrと、0.75〜1.0質量%のSiと、1〜2質量%のMnと、0.08〜0.15質量%のCとを含み、残部がFeと不可避的不純物とからなる鉄基合金であってもよい。
さらに、前記ひずみゲージ用合金は、全量に対し、17〜19質量%のCrと、2.5質量%以下のMoと、0.75〜1.0質量%のSiと、1〜2質量%のMnと、0.08〜0.15質量%のCとを含み、残部がFeと不可避的不純物とからなる鉄基合金であってもよい。
次に、本発明の実施例を示す。
〔実施例1〕
本実施例では、純鉄に、Ni、Cr、Si、Mn、Cを添加して溶融することにより、ひずみゲージ用合金を得た。本実施例のひずみゲージ用合金は、全量に対し、Niを7質量%、Crを17質量%、Siを1質量%、Mnを2質量%、Cを0.15質量%含み、Fe、Ni、Cr、Si、Mn、Cの合計量が99.9質量%以上であって、残部が不可避的不純物からなるセミオーステナイト系合金である。
本実施例のひずみゲージ用合金は、表1に示すように、NiCr当量が31%であり、比抵抗が72μΩ・cmであった。
次に、本実施例のひずみゲージ用合金を、20〜60%の範囲の圧下率で圧延した。結果を図3に示す。
図3から、本実施例のひずみゲージ用合金によれば、圧下率が20〜60%の範囲で引張強度が1000N/mm以上となることが明らかである。
次に、本実施例のひずみゲージ用合金を60%の圧下率で圧延した厚さ0.005mmの箔を用いて図1に示すひずみゲージ1を作製し、疲労試験を行った。疲労試験は、片持ち梁にひずみゲージ1を取り付け、梁に±3000μm/mの交番ひずみを与えたときの指示ひずみ(μm/m)を測定する操作を、1000万回まで繰り返した。
次に、比較例として、全量に対し、Niを44.2質量%、Crを0.01質量%、Siを0.1質量%、Mnを1.4質量%、Cを0.03質量%、Feを0.4質量%含み、残部がCuと不可避的不純物とからなり、比抵抗が50μΩ・cmであるひずみゲージ用合金を用いた以外は、本実施例と全く同一にして疲労試験を行った。結果を図4に示す。
図4から、従来のひずみゲージ用合金を用いたひずみゲージが2万回程度で破損したのに対し、本実施例のひずみゲージ用合金を用いたひずみゲージは1000万回を超えても破損することがなく、優れた耐疲労性を備えていることが明らかである。
〔実施例2〕
本実施例では、純鉄に、Cr、Si、Mn、Cを添加して溶融することにより、ひずみゲージ用合金を得た。本実施例のひずみゲージ用合金は、全量に対し、Crを17質量%、Siを0.75質量%、Mnを1質量%、Cを0.12質量%含み、Fe、Cr、Si、Mn、Cの合計量が99.9質量%以上であって、残部が不可避的不純物からなるフェライト系合金である。
本実施例のひずみゲージ用合金は、表1に示すように、NiCr当量が22%であり、比抵抗が60μΩ・cmであった。
次に、本実施例のひずみゲージ用合金を、20〜60%の範囲の圧下率で圧延した。結果を図3に示す。
図3から、本実施例のひずみゲージ用合金によれば、圧下率が60%で引張強度が1000N/mm以上となり、実施例1のひずみゲージ用合金と同等の引張強度となっている。従って、本実施例のひずみゲージ用合金によれば、優れた耐疲労性を得ることができることが明らかである。
〔実施例3〕
本実施例では、純鉄に、Ni、Cr、Mo、Si、Mn、Cを添加して溶融することにより、ひずみゲージ用合金を得た。本実施例のひずみゲージ用合金は、全量に対し、Niを13質量%、Crを19質量%、Moを2.5質量%、Siを1質量%、Mnを2質量%、Cを0.02質量%含み、Fe、Ni、Cr、Mo、Si、Mn、Cの合計量が99.9質量%以上であって、残部が不可避的不純物からなるオーステナイト系合金である。
本実施例のひずみゲージ用合金は、表1に示すように、NiCr当量が39%であり、比抵抗が74μΩ・cmであった。
次に、本実施例のひずみゲージ用合金を、20〜60%の範囲の圧下率で圧延した。結果を図3に示す。
図3から、本実施例のひずみゲージ用合金によれば、圧下率が30〜60%の範囲で引張強度が1000N/mm以上となり、実施例1のひずみゲージ用合金と同等の引張強度となっている。従って、本実施例のひずみゲージ用合金によれば、優れた耐疲労性を得ることができることが明らかである。
1…ひずみゲージ、 3…受感素子、 4…グリッド、 6…ゲージタブ、 7…ゲージリード。

Claims (5)

  1. 全量に対し、13質量%以下のNiと、16〜19質量%のCrと、2.5質量%以下のMoと、0.15〜1.0質量%のSiと、0.1〜2.0質量%のMnと、0.02〜0.15質量%のCとを含み、残部がFeと不可避的不純物とからなり、次式(1)で表されるNi当量と次式(2)で表されるCr当量との和で表されるNiCr当量が20〜60%の範囲にある鉄基合金であって、20〜60%の範囲の圧下率で圧延してなることを特徴とするひずみゲージ用合金。
    Ni当量(%)=Ni%+30×C%+0.5×Mn% ・・・(1)
    Cr当量(%)=Cr%+Mo%+1.5×Si% ・・・(2)
    (式(1)、(2)において、「M(元素)%」は、合金の全量に対するその元素の含有量(質量%)を示す)
  2. 請求項1記載のひずみゲージ用合金であって、全量に対し、13質量%以下のNiと、17〜19質量%のCrと、2.5質量%以下のMoと、0.75〜1.0質量%のSiと、1〜2質量%のMnと、0.08〜0.15質量%のCとを含み、残部がFeと不可避的不純物とからなる鉄基合金であることを特徴とするひずみゲージ用合金。
  3. 請求項1記載のひずみゲージ用合金であって、全量に対し、13質量%以下のNiと、17〜19質量%のCrと、0.75〜1.0質量%のSiと、1〜2質量%のMnと、0.08〜0.15質量%のCとを含み、残部がFeと不可避的不純物とからなる鉄基合金であることを特徴とするひずみゲージ用合金。
  4. 請求項1記載のひずみゲージ用合金であって、全量に対し、17〜19質量%のCrと、2.5質量%以下のMoと、0.75〜1.0質量%のSiと、1〜2質量%のMnと、0.08〜0.15質量%のCとを含み、残部がFeと不可避的不純物とからなる鉄基合金であることを特徴とするひずみゲージ用合金。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のひずみゲージ用合金からなり、直線状の受感素子の端部を隣接する該受感素子と互い違いに接続したグリッドと、該グリッドの両端部の該受感素子の隣接する該受感素子に接続される側と反対側の端部に設けられ、ゲージリードが接続されるゲージタブとを備えることを特徴とするひずみゲージ。
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