JP2016073239A - 異種食材を組み合わせた加工食品並びにその製造方法並びにその製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 食材の製造途中の条件設定に着目し、これらを有機的に組み合わせるようにすれば、合理的かついわゆる省エネを達成しながら、チーズとハンバーグとの組み合わせ食品が製造できるであろうとの着想に至り、この着想に基づいてその実現を図ることのできる新規な異種食材を組み合わせた加工食品並びにその製造方法及び製造装置の開発を技術課題とした。
【解決手段】 複数の異なる食材を流動可能な状態で貯留し、これら食材を成形ノズル3により押し出して合流させ、それぞれの食材を区別可能な状態で層状に組み合わせるように成形することを特徴として成り、異種の食材を組み合わせることにより、多様な味覚、食感を得ることのできる加工食品を提供することができる。
【選択図】図1
【解決手段】 複数の異なる食材を流動可能な状態で貯留し、これら食材を成形ノズル3により押し出して合流させ、それぞれの食材を区別可能な状態で層状に組み合わせるように成形することを特徴として成り、異種の食材を組み合わせることにより、多様な味覚、食感を得ることのできる加工食品を提供することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は複数の食材を組み合わせた、新規な加工食品とその製造方法並びにその製造装置に関するものである。
日常的に、食用に供される加工食品は、消費者の多様な嗜好に合わせて、種々の開発が進められている。その開発手法の一環として、異種の食材を組み合わせることにより、多様な味覚、食感を得る試みが行われている。
ところで日常的な食材として普及しているハンバーグを例に挙げると、このものの多くは、主材となる挽肉の他、みじん切りされたタマネキ等が混ぜ合わされて種が作られてはいるものの、それに留まり、いわば定番化した形態となっている。
また一方、これとは別にチーズ食品を見ると、チーズの中に細粒化されたナッツ、スパイス等を混ぜる手法の他、角煮状の魚肉素材と組み合わせたもの(例えば特許文献1、2参照)等が知られている。しかしながらチーズと魚肉素材とを組み合わせるにあたっては、あくまで別々に加工したものを、形状を合わせて組み合わせるという、一般的な手法に留まっている。
ところで日常的な食材として普及しているハンバーグを例に挙げると、このものの多くは、主材となる挽肉の他、みじん切りされたタマネキ等が混ぜ合わされて種が作られてはいるものの、それに留まり、いわば定番化した形態となっている。
また一方、これとは別にチーズ食品を見ると、チーズの中に細粒化されたナッツ、スパイス等を混ぜる手法の他、角煮状の魚肉素材と組み合わせたもの(例えば特許文献1、2参照)等が知られている。しかしながらチーズと魚肉素材とを組み合わせるにあたっては、あくまで別々に加工したものを、形状を合わせて組み合わせるという、一般的な手法に留まっている。
すなわち複数の食材を組み合わせて成る加工食品の従来手法には、それぞれの食材の中間加工工程での必須的プロセス・加工条件を融合させながら製造するという手法は無かった。
例えばチーズの場合、定形状に整形するモルダにあっては、ホッパでは加熱してチーズの流動性を高めた状態でストックし、一方、成形工程時、すなわちホッパから排出された後にはこれを冷却し、固形状を維持できる状態としている。
一方、例えばハンバーグの場合、その素材をミンチ状に練り合わせて成る種は、冷蔵状態でホッパ内にストックされ、個別の量ごとに押し出されて例えば円形、小判形などの形状に成形されている。
例えばチーズの場合、定形状に整形するモルダにあっては、ホッパでは加熱してチーズの流動性を高めた状態でストックし、一方、成形工程時、すなわちホッパから排出された後にはこれを冷却し、固形状を維持できる状態としている。
一方、例えばハンバーグの場合、その素材をミンチ状に練り合わせて成る種は、冷蔵状態でホッパ内にストックされ、個別の量ごとに押し出されて例えば円形、小判形などの形状に成形されている。
本発明は、上記例示した食材の製造途中の条件設定に着目し、これらを有機的に組み合わせるようにすれば、合理的かついわゆる省エネを達成しながら、チーズとハンバーグとの組み合わせ食品が製造できるであろうとの着想に至り、この着想に基づいてその実現を図ることのできる新規な異種食材を組み合わせた加工食品並びにその製造方法及び製造装置の開発を技術課題としたものである。
すなわち請求項1記載の異種食材を組み合わせた加工食品は、複数の異なる食材が成形ノズルから押し出されて合流し、それぞれの食材が区別可能の状態で層状に組み合わされて成形されていることを特徴として成るものである。
また請求項2記載の異種食材を組み合わせた加工食品は、前記要件に加え、前記複数の異なる食材は、一方はチーズであり、他方はハンバーグ種であり、成形された状態では中心にチーズが配置され、その周囲にハンバーグ種が設けられて層状に組み合わされているものであることを特徴として成るものである。
また請求項3記載の異種食材を組み合わせた加工食品の製造方法は、複数の異なる食材を流動可能な状態で貯留し、これら食材を成形ノズルにより押し出して合流させ、それぞれの食材を区別可能な状態で層状に組み合わせるように成形することを特徴として成るものである。
更にまた請求項4記載の異種食材を組み合わせた加工食品の製造方法は、前記請求項3記載の要件に加え、前記食材の少なくとも一つを温間状態で貯留し、少なくとも他の一つの食材を冷間状態で貯留するとともに、前記温間状態で貯留される食材を、成形ノズルに至る間に冷却を受けるようにさせることを特徴として成るものである。
更にまた請求項5記載の異種食材を組み合わせた加工食品の製造方法は、前記請求項4記載の要件に加え、前記温間状態で貯留される食材を、成形ノズルに至る間に、冷間状態で貯留される食材近くに接近して通過させ、ここで冷却を受けさせることを特徴として成るものである。
更にまた請求項6記載の異種食材を組み合わせた加工食品の製造方法は、前記請求項4または5記載の要件に加え、前記温間状態で貯留される食材はチーズであることを特徴として成るものである。
更にまた請求項7記載の異種食材を組み合わせた加工食品の製造方法は、前記請求項4、5または6記載の要件に加え、前記冷間状態で貯留される食材はハンバーグの種であることを特徴として成るものである。
また請求項8記載の異種食材を組み合わせた加工食品の製造装置は、材料ホッパと、この材料ホッパ内下方に配置されるフィードスクリューと、このフィードスクリューの送り出し側におけるホッパ端面に開口し、成形ノズルに連なる送出口とを具えてモルダユニットが構成され、このモルダユニットが複数基組み合わされ、それぞれの成形ノズルを合流させ、各材料ホッパ内に投入された、それぞれ異なる食材を、それぞれの送り出し側から、合流する成形ノズルに送り出し、成形ノズルから異種食材を区別可能の状態で層状に成型して排出することができるように構成されていることを特徴として成るものである。
更にまた請求項9記載の異種食材を組み合わせた加工食品の製造装置は、前記請求項8記載の要件に加え、前記モルダユニットが複数基組み合わされるにあたっては、それらが直列状態に組み合わされ、上流側モルダユニットの送出口から成形ノズルに至る送出管は、下流側モルダユニットのホッパ内を通過するように配置されて構成されていることを特徴として成るものである。
更にまた請求項10記載の異種食材を組み合わせた加工食品の製造装置は、前記請求項9記載の要件に加え、前記直列状に組み合わされるモルダユニットは、上流側モルダユニットが、少なくとも材料ホッパを温間状態とするように構成され、一方、下流側モルダユニットが、材料ホッパを冷間状態とするように構成され、前記上流側モルダユニットの送出管は、下流側モルダユニットのホッパ内を通過するように配置されることにより、送出管内を通過する食材を冷却することができるように構成されていることを特徴として成るものである。
更にまた請求項11記載の異種食材を組み合わせた加工食品の製造装置は、前記請求項8、9または10記載の要件に加え、前記材料ホッパはジャケット構造によって調温可能に構成されていることを特徴として成るものである。
更にまた請求項12記載の異種食材を組み合わせた加工食品の製造装置は、前記請求項8、9、10または11記載の要件に加え、前記モルダユニットのうち、最下流に位置するモルダユニットの設けられる成形ノズルの下流側には、個別切断装置が具えられていることを特徴として成るものである。
そしてこれら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
そしてこれら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
まず請求項1記載の発明によれば、異種の食材を組み合わせることにより、多様な味覚、食感を得ることのできる加工食品を提供することができる。
また請求項2記載の発明によれば、異種の食材であるチーズとハンバーグ種とを組み合わせることにより、多様な味覚、食感を得ることのできる加工食品を提供することができる。
更にまた請求項3記載の発明によれば、異種の食材を組み合わせることにより、多様な味覚、食感を得ることのできる加工食品を提供することができる。
更にまた請求項4記載の発明によれば、熱可塑性の食材を温間状態で貯留することにより流動性が高い状態としてその成型を可能とし、更に成型された形状を冷却によって維持することができる。
更にまた請求項5記載の発明によれば、格別な冷却装置を要することなく、冷間状態で貯留される食材によって、成型された食材(温間状態で貯留されていたもの)を冷却することができる。
更にまた請求項6記載の発明によれば、チーズと他の食材それそれの食材の中間加工工程での必須的プロセス・加工条件を融合させながら、加工食品を製造することができる。
更にまた請求項7記載の発明によれば、ハンバーグの種材と他の食材それそれの食材の中間加工工程での必須的プロセス・加工条件を融合させながら、加工食品を製造することができる。
更にまた請求項8記載の発明によれば、異種の食材を組み合わせることにより、多様な味覚、食感を得ることのできる加工食品を提供することができる。
更にまた請求項9記載の発明によれば、格別な冷却装置を要することなく、冷間状態で貯留される食材によって、成型された食材(温間状態で貯留されていたもの)を冷却することができる。
更にまた請求項10記載の発明によれば、熱可塑性の食材を温間状態で貯留することにより流動性が高い状態とし、その成型を可能とし、更に成型された形状を冷却によって維持することができる。
更にまた請求項11記載の発明によれば、材料ホッパ内を満遍なく且つ効率的に所望の温度とすることができる。
更にまた請求項12記載の発明によれば、成形後の食材を速やかに切断して次工程に供給することができる。
本発明の異種食材を組み合わせた加工食品並びにその製造方法並びにその製造装置の最良の形態は以下の実施例に示すとおりであるが、これらの実施例に対して本発明の技術的思想の範囲内において適宜変更を加えることも可能である。
本発明の異種食材を組み合わせた加工食品(以下、加工食品と呼ぶ。)は、複数の異なる食材が成形ノズルから押し出されて合流し、それぞれの食材が区別可能の状態で層状に組み合わされて成形されているものである。
また本発明の異種食材を組み合わせた加工食品の製造装置(以下、製造装置と呼ぶ。)は、同じく本発明の異種食材を組み合わせた加工食品の製造方法(以下、製造方法と呼ぶ。)を実施するための手段の一例であって、複数の異なる食材を流動可能な状態で貯留し、これら食材を成形ノズルにより押し出して合流させ、それぞれの食材を区別可能な状態で層状に組み合わせるように成形するといった手法を実現するための装置である。
以下、本発明の製造装置Dについて詳しく説明し、その作動態様と併せて本発明の製造方法について説明する。
また本発明の異種食材を組み合わせた加工食品の製造装置(以下、製造装置と呼ぶ。)は、同じく本発明の異種食材を組み合わせた加工食品の製造方法(以下、製造方法と呼ぶ。)を実施するための手段の一例であって、複数の異なる食材を流動可能な状態で貯留し、これら食材を成形ノズルにより押し出して合流させ、それぞれの食材を区別可能な状態で層状に組み合わせるように成形するといった手法を実現するための装置である。
以下、本発明の製造装置Dについて詳しく説明し、その作動態様と併せて本発明の製造方法について説明する。
製造装置Dは一例として図1、2に示されるように、架台F上に、材料ホッパ11と、この材料ホッパ11内下方に配置されるフィードスクリュー13と、このフィードスクリュー13の送り出し側における材料ホッパ11の端面に開口し、成形ノズル3に連なる送出口12とを具えてモルダユニット1が構成され、このモルダユニット1が複数基組み合わされて成るものである。
そして製造装置Dは、前記各材料ホッパ11内に投入されたそれぞれ異なる食材を、それぞれの送り出し側から合流する成形ノズル3に送り出し、成形ノズル3から異種食材を区別可能の状態で層状に成型して排出することができるように構成されるものである。
そして製造装置Dは、前記各材料ホッパ11内に投入されたそれぞれ異なる食材を、それぞれの送り出し側から合流する成形ノズル3に送り出し、成形ノズル3から異種食材を区別可能の状態で層状に成型して排出することができるように構成されるものである。
具体的には図2に示すように、材料ホッパ11の送り出し側における端面には送出口12が形成されており、送出口12の両側、鉛直方向に沿って、左右一対のフィードスクリュー13(送り羽根13aの巻き方向の異なる右スクリュー13R及び左スクリュー13L)が設けられる。
そして材料ホッパ11の送り元側における端面には、フィードスクリュー13の軸13bを連結するための軸14aが具えられた軸受14が設けられ、材料ホッパ11の外側において、モータ16によって二軸を同速度で逆方向に回転することができるように構成されたギヤボックス15の出力部に、前記軸14aが接続されている。
なお前記軸受14における軸14aの周辺は適宜のシールが施されている。
そして材料ホッパ11の送り元側における端面には、フィードスクリュー13の軸13bを連結するための軸14aが具えられた軸受14が設けられ、材料ホッパ11の外側において、モータ16によって二軸を同速度で逆方向に回転することができるように構成されたギヤボックス15の出力部に、前記軸14aが接続されている。
なお前記軸受14における軸14aの周辺は適宜のシールが施されている。
また前記モルダユニット1が複数基組み合わされるにあたっては、異種食材を区別可能の状態で成形ノズル3から層状に成型して排出することができるように構成される。
具体的には、複数(図1〜3に示す実施例では二基)のモルダユニット1が被処理物の流れ方向に見て直列状態に組み合わされるものであり、上流側モルダユニット1Aの送出口12に装着された送出管2が、下流側モルダユニット1Bの送出口12に装着された成形ノズル3Bに至るように構成されるものであり、送出管2が下流側モルダユニット1Bの材料ホッパ11内を通過するように配置されて構成されている。
なお送出管2の根元側、すなわち送出口12との接続部側は、先細り状の絞り2Aとして形成されている。
具体的には、複数(図1〜3に示す実施例では二基)のモルダユニット1が被処理物の流れ方向に見て直列状態に組み合わされるものであり、上流側モルダユニット1Aの送出口12に装着された送出管2が、下流側モルダユニット1Bの送出口12に装着された成形ノズル3Bに至るように構成されるものであり、送出管2が下流側モルダユニット1Bの材料ホッパ11内を通過するように配置されて構成されている。
なお送出管2の根元側、すなわち送出口12との接続部側は、先細り状の絞り2Aとして形成されている。
ここで前記「それぞれの食材を区別可能の状態で層状に成型する」とは、異種の食材が互いに混ざり合ってしまうことなく成型されることを意味するものである。
このような異種食材の成型を可能にするために、下流側モルダユニット1Bに具えられる成形ノズル3内に、送出管2が位置するように構成されている。
なお図1〜3に示す実施例では、送出管2の端部とノズル3の端部とを同一面内に配したが、送出管2の端部をノズル3内に位置させるようにしてもよい。
このような異種食材の成型を可能にするために、下流側モルダユニット1Bに具えられる成形ノズル3内に、送出管2が位置するように構成されている。
なお図1〜3に示す実施例では、送出管2の端部とノズル3の端部とを同一面内に配したが、送出管2の端部をノズル3内に位置させるようにしてもよい。
更に前記上流側モルダユニット1Aは、材料ホッパ11を温間状態とすることができるように構成され、一方、下流側モルダユニット1Bは、材料ホッパ11を冷間状態とすることができるように構成される。
このような調温を可能とするための構成として、この実施例では一例として材料ホッパ11にジャケット構造5を具えるようにした。
ジャケット構造5は図1に示すように、前記材料ホッパ11と、その外部を覆うように設けられる外筐体50との間の空間を熱媒体の循環空間とするものであり、外筐体50の適宜の個所に供給口51と排出口52とが形成され、これらとタンク54との間が循環ポンプ55を具えた管路53によって接続されることにより構成されている。なお温間状態とされるジャケット機構5におけるタンク54内にはヒータ56が具えられる。
そして前述のように、上流側モルダユニット1Aの送出管12が、下流側モルダユニット1Bのホッパ11内を通過するように配置されることにより、送出管12内を通過する食材を冷却することが可能となるものである。
なお上記調温を可能とするための構成としては、上述したジャケット構造5の他に、電熱素子やペルチェ素子を採用してもよい。
このような調温を可能とするための構成として、この実施例では一例として材料ホッパ11にジャケット構造5を具えるようにした。
ジャケット構造5は図1に示すように、前記材料ホッパ11と、その外部を覆うように設けられる外筐体50との間の空間を熱媒体の循環空間とするものであり、外筐体50の適宜の個所に供給口51と排出口52とが形成され、これらとタンク54との間が循環ポンプ55を具えた管路53によって接続されることにより構成されている。なお温間状態とされるジャケット機構5におけるタンク54内にはヒータ56が具えられる。
そして前述のように、上流側モルダユニット1Aの送出管12が、下流側モルダユニット1Bのホッパ11内を通過するように配置されることにより、送出管12内を通過する食材を冷却することが可能となるものである。
なお上記調温を可能とするための構成としては、上述したジャケット構造5の他に、電熱素子やペルチェ素子を採用してもよい。
また特にチーズ等の熱可塑性の食材が投入されて供される材料ホッパ11には、適宜の洗浄機構を設けることが好ましく、この実施例では一例として、上流側モルダユニット1Aの管路53に分岐管53aを具えるとともに、この分岐管53aに具えられた洗浄管58に、バルブ57の操作によって温水を供給できるようにすることにより、材料ホッパ11内に温水を噴射して、ここを洗浄することができるように構成されるようにした。
なお使用された洗浄水(温水)は、材料ホッパ11内部に連通した排出管59から外部に排水される。
なお使用された洗浄水(温水)は、材料ホッパ11内部に連通した排出管59から外部に排水される。
また前記モルダユニット1のうち、最下流に位置する下流側モルダユニット1Bに設けられる成形ノズル3の下流側には、ブレード61が具えられた個別切断装置6が具えられている。
本発明の製造装置Dは一例として上述したように構成されるものであり、以下この装置の稼働態様と併せて、本発明の「異種食材を組み合わせた加工食品」及び「異種食材を組み合わせた加工食品の製造方法」について説明する。
(1)調温機構の準備
まず食材の投入に先立って、調温機構としてのジャケット構造5に対して熱媒体を循環供給するものであり、まず上流側モルダユニット1Aにおける供給口51に対して、ヒータ56によって60〜85℃程度まで昇温された温水を供給するものであり、材料ホッパ11を昇温した温水は排出口52から排出された後、タンク54に至り、再び昇温されて上記経路内を循環することとなる。
一方、下流側モルダユニット1Bにおける供給口51に対しては、タンク54内に貯留された冷水(一例として水道水)が供給されるものであり、材料ホッパ11を冷却した冷水は排出口52から排出された後、タンク54に至り、再び上記経路内を循環することとなる。なお冷水の温度が上昇してきたときには、適宜タンク54内に新たな冷水を供給し、その一部が入れ替えられる。
まず食材の投入に先立って、調温機構としてのジャケット構造5に対して熱媒体を循環供給するものであり、まず上流側モルダユニット1Aにおける供給口51に対して、ヒータ56によって60〜85℃程度まで昇温された温水を供給するものであり、材料ホッパ11を昇温した温水は排出口52から排出された後、タンク54に至り、再び昇温されて上記経路内を循環することとなる。
一方、下流側モルダユニット1Bにおける供給口51に対しては、タンク54内に貯留された冷水(一例として水道水)が供給されるものであり、材料ホッパ11を冷却した冷水は排出口52から排出された後、タンク54に至り、再び上記経路内を循環することとなる。なお冷水の温度が上昇してきたときには、適宜タンク54内に新たな冷水を供給し、その一部が入れ替えられる。
(2)熱可塑性食材の投入
次いで上流側モルダユニット1Aにおける材料ホッパ11に、一例として適宜の大きさに裁断されたチーズCが投入されものであり、材料ホッパ11内のチーズCは昇温されて軟し、流動性が増すこととなる。
次いで上流側モルダユニット1Aにおける材料ホッパ11に、一例として適宜の大きさに裁断されたチーズCが投入されものであり、材料ホッパ11内のチーズCは昇温されて軟し、流動性が増すこととなる。
(3)精肉食材の投入
一方、下流側モルダユニット1Bにおける材料ホッパ11には、一例として適宜の粒度に挽かれた挽肉とスパイス等がミックスされたハンバーグ種Mが投入されるものであり、材料ホッパ11内のハンバーグ種Mは冷却されて鮮度が保持される。
一方、下流側モルダユニット1Bにおける材料ホッパ11には、一例として適宜の粒度に挽かれた挽肉とスパイス等がミックスされたハンバーグ種Mが投入されるものであり、材料ホッパ11内のハンバーグ種Mは冷却されて鮮度が保持される。
(4)異種食材の組み合わせ成型
続いて上流側モルダユニット1Aにおけるモータ16を起動してフィードスクリュー13を回転させると、材料ホッパ11内のチーズCは、送出口12から押し出されるとともに、絞り2Aによって細径に成形されて送出管2内に送り出される。
そして送出管2内を進行するチーズCが送出管2の解放部付近に至ったときに、下流側モルダユニット1Bにおけるモータ16を起動してフィードスクリュー13を回転させると、材料ホッパ11内のハンバーグ種Mは、送出口12から押し出されるとともに、成形ノズル3によって細径に成形されながら、送出管2から流出するチーズCを内包した状態で成形されることとなる。
この際、前記送出管2は下流側モルダユニット1Bの材料ホッパ11内を通過するように配置されているため、送出管2内を進行するチーズCは、送出管2の外周部に接するハンバーグ種Mによって冷却されて硬度が上昇することとなる。このためハンバーグ種Mに内包された状態で、挽肉MとチーズCとは混合してしまうことがなく、区別可能な状態で層状に組み合わされることとなる。
続いて上流側モルダユニット1Aにおけるモータ16を起動してフィードスクリュー13を回転させると、材料ホッパ11内のチーズCは、送出口12から押し出されるとともに、絞り2Aによって細径に成形されて送出管2内に送り出される。
そして送出管2内を進行するチーズCが送出管2の解放部付近に至ったときに、下流側モルダユニット1Bにおけるモータ16を起動してフィードスクリュー13を回転させると、材料ホッパ11内のハンバーグ種Mは、送出口12から押し出されるとともに、成形ノズル3によって細径に成形されながら、送出管2から流出するチーズCを内包した状態で成形されることとなる。
この際、前記送出管2は下流側モルダユニット1Bの材料ホッパ11内を通過するように配置されているため、送出管2内を進行するチーズCは、送出管2の外周部に接するハンバーグ種Mによって冷却されて硬度が上昇することとなる。このためハンバーグ種Mに内包された状態で、挽肉MとチーズCとは混合してしまうことがなく、区別可能な状態で層状に組み合わされることとなる。
(5)裁断と最終成形
次いで上述のように区別可能な状態で層状に組み合わされたチーズCと挽肉Mとが、ノズル3から所望の長さ分だけ押し出された時点で、個別切断装置6が起動され、ブレード60によってこれが切断される。
このように切断された食材は、図4(a)に示すように、その断面からも判るように、異種の食材が区別可能の状態で層状に組み合わされて成形されたものとなる。
そして図4(b)に示すように、ハンバーグ種Mの端部を押し伸ばして整形することにより、ハンバーグ種M内にチーズCが完全に埋没した状態とし、加工食品としてのチーズ入ハンバーグHが形成されることとなる。
次いで上述のように区別可能な状態で層状に組み合わされたチーズCと挽肉Mとが、ノズル3から所望の長さ分だけ押し出された時点で、個別切断装置6が起動され、ブレード60によってこれが切断される。
このように切断された食材は、図4(a)に示すように、その断面からも判るように、異種の食材が区別可能の状態で層状に組み合わされて成形されたものとなる。
そして図4(b)に示すように、ハンバーグ種Mの端部を押し伸ばして整形することにより、ハンバーグ種M内にチーズCが完全に埋没した状態とし、加工食品としてのチーズ入ハンバーグHが形成されることとなる。
なお上述した実施例では、モルダユニット1として、上流側モルダユニット1Aと下流側モルダユニット1Bとの二基が具えられるようにしたが、構造的に可能であれば三基以上のモルダユニット1を具えるようにしてもよい。
D (異種材料を組み合わせた加工食品の)製造装置
1 モルダユニット
1A 上流側モルダユニット
1B 下流側モルダユニット
11 材料ホッパ
12 送出口
13 フィードスクリュー
13R 右スクリュー
13L 左スクリュー
14 ギヤボックス
15 モータ
2 送出管
3 成形ノズル
3A 上流側ノズル
3B 下流側ノズル
5 調温機構
50 ジャケット
51 供給口
52 排出口
53 管路
53a 分岐管
54 タンク
55 循環ポンプ
56 ヒータ
57 バルブ
58 洗浄管
C チーズ
F 架台
H チーズ入ハンバーグ
M ハンバーグ種
1 モルダユニット
1A 上流側モルダユニット
1B 下流側モルダユニット
11 材料ホッパ
12 送出口
13 フィードスクリュー
13R 右スクリュー
13L 左スクリュー
14 ギヤボックス
15 モータ
2 送出管
3 成形ノズル
3A 上流側ノズル
3B 下流側ノズル
5 調温機構
50 ジャケット
51 供給口
52 排出口
53 管路
53a 分岐管
54 タンク
55 循環ポンプ
56 ヒータ
57 バルブ
58 洗浄管
C チーズ
F 架台
H チーズ入ハンバーグ
M ハンバーグ種
Claims (12)
- 複数の異なる食材が成形ノズルから押し出されて合流し、それぞれの食材が区別可能の状態で層状に組み合わされて成形されていることを特徴とする異種食材を組み合わせた加工食品。
- 前記複数の異なる食材は、一方はチーズであり、他方はハンバーグ種であり、成形された状態では中心にチーズが配置され、その周囲にハンバーグ種が設けられて層状に組み合わされているものであることを特徴とする請求項1記載の異種食材を組み合わせた加工食品。
- 複数の異なる食材を流動可能な状態で貯留し、これら食材を成形ノズルにより押し出して合流させ、それぞれの食材を区別可能な状態で層状に組み合わせるように成形することを特徴とする異種食材を組み合わせた加工食品の製造方法。
- 前記食材の少なくとも一つを温間状態で貯留し、少なくとも他の一つの食材を冷間状態で貯留するとともに、
前記温間状態で貯留される食材を、成形ノズルに至る間に冷却を受けるようにさせることを特徴とする請求項3記載の異種食材を組み合わせた加工食品の製造方法。
- 前記温間状態で貯留される食材を、成形ノズルに至る間に、冷間状態で貯留される食材近くに接近して通過させ、ここで冷却を受けさせることを特徴とする請求項4記載の異種食材を組み合わせた加工食品の製造方法。
- 前記温間状態で貯留される食材はチーズであることを特徴とする請求項4または5記載の異種食材を組み合わせた加工食品の製造方法。
- 前記冷間状態で貯留される食材はハンバーグの種であることを特徴とする請求項4、5または6記載の異種食材を組み合わせた加工食品の製造方法。
- 材料ホッパと、
この材料ホッパ内下方に配置されるフィードスクリューと、
このフィードスクリューの送り出し側における材料ホッパの端面に開口し、成形ノズルに連なる送出口とを具えてモルダユニットが構成され、
このモルダユニットが複数基組み合わされ、
各材料ホッパ内に投入されたそれぞれ異なる食材を、それぞれの送り出し側から合流する成形ノズルに送り出し、
成形ノズルから異種食材を区別可能の状態で層状に成型して排出することができるように構成されていることを特徴とする異種食材を組み合わせた加工食品の製造装置。
- 前記モルダユニットが複数基組み合わされるにあたっては、それらが直列状態に組み合わされ、
上流側モルダユニットの送出口から成形ノズルに至る送出管は、下流側モルダユニットの材料ホッパ内を通過するように配置されて構成されていることを特徴とする請求項8記載の異種食材を組み合わせた加工食品の製造装置。
- 前記直列状に組み合わされるモルダユニットは、
上流側モルダユニットが、少なくとも材料ホッパを温間状態とするように構成され、
一方、下流側モルダユニットは、材料ホッパを冷間状態とするように構成され、
前記上流側モルダユニットの送出管が、下流側モルダユニットのホッパ内を通過するように配置されることにより、送出管内を通過する食材を冷却することができるように構成されていることを特徴とする請求項9記載の異種食材を組み合わせた加工食品の製造装置。
- 前記材料ホッパはジャケット構造によって調温可能に構成されていることを特徴とする請求項8、9または10記載の異種食材を組み合わせた加工食品の製造装置。
- 前記モルダユニットのうち、最下流に位置するモルダユニットに設けられる成形ノズルの下流側には、個別切断装置が具えられていることを特徴とする請求項8、9、10または11記載の異種食材を組み合わせた加工食品の製造装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014206523A JP2016073239A (ja) | 2014-10-07 | 2014-10-07 | 異種食材を組み合わせた加工食品並びにその製造方法並びにその製造装置 |
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