JP2016073181A - 管路またはケーブルの止水固定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】管路又はケーブルの止水固定装置において、装着性と材料強度を改善する。
【解決手段】2枚の分割環状フランジ5で分割環状弾性体4a,4b,4cを挟持し、該分割環状フランジ間に挿通されたボルト62を、ボックスレンチ71,72を用いて締めつけることによって、該環状弾性体を圧縮変形させて、管路又はケーブル3をコンクリート壁内の鞘管2又はコンクリート壁貫通孔内面に固定し、分割環状フランジが金属または強化プラスチックで形成されており、膨出部40が鞘管内面またはコンクリート壁貫通孔内面及びケーブルに押圧され、鞘管内面又はコンクリート壁貫通孔内面とケーブルとの間隙を完全に水密状態に保持する。
【選択図】図1
【解決手段】2枚の分割環状フランジ5で分割環状弾性体4a,4b,4cを挟持し、該分割環状フランジ間に挿通されたボルト62を、ボックスレンチ71,72を用いて締めつけることによって、該環状弾性体を圧縮変形させて、管路又はケーブル3をコンクリート壁内の鞘管2又はコンクリート壁貫通孔内面に固定し、分割環状フランジが金属または強化プラスチックで形成されており、膨出部40が鞘管内面またはコンクリート壁貫通孔内面及びケーブルに押圧され、鞘管内面又はコンクリート壁貫通孔内面とケーブルとの間隙を完全に水密状態に保持する。
【選択図】図1
Description
本発明は管路またはケーブルの止水固定装置に関し、特にトンネル仕切鋼板に形成された鞘管に挿通される管路またはケーブルの止水固定装置、または、直接コンクリート壁貫通孔に挿通される管路またはケーブルの止水固定装置に関する。
従来、ガス管、上下水道管、電線管、光ケーブル、通信ケーブル等の配管がコンクリート壁等に埋め込まれる場合に管路と鞘管との止水固定装置では、管路と鞘管との間に装着される水膨張性ゴムやエラストマー材または非水膨張性ゴムやエラストマー材等よりなる環状の止水パッキン材が一体成形されているものがあった。
前記せる特開2005−282763号公報では、管路と鞘管との間に装着される水膨張性ゴムやエラストマー材または非水膨張性ゴムやエラストマー材等よりなる環状の止水パッキン材が一体成形されているものであった
そのため、装着の作業性が悪く、材料強度も弱く、水圧に負けて鞘管内に流れてしまい止水効果がなく、接着面の汚れや残骸がのこるものであった。
また、前記せる特公平7−114530号公報では、管路内に挿通する線材における管路口部分の外周面に、半加硫ゴムを巻き付けるとともに、その半加硫ゴムの両端側にそれぞれリング状のパッキンを取付けて、管路内におけるパッキン間を閉塞し、その状態で、両パッキン、半加硫ゴムおよび管路の壁面とで囲われる空間に管路取水材形成材料を充填し硬化させることにより、上記半加硫ゴムを線材に密着させ、管路の止水する構成であった。
この場合も、半加硫ゴムの巻き付けや管路取水材形成材料を充填し硬化等の作業性が悪く、材料強度も弱く、水圧に負けて鞘管内に流れてしまい、止水効果がなく、接着面の汚れや残骸がのこるものであった。
前記せる課題を解決するために、本発明は以下のように構成されている。
2枚の分割環状フランジで分割環状弾性体を挟持し、該分割環状フランジ間に挿通されたボルトをレンチを用いて締めつけることによって該分割環状弾性体を圧縮変形させて鞘管内面またはコンクリート壁貫通口内面に水密状態に固定することを特徴とし、分割環状フランジ及び分割環状弾性体の分割面をずらして既存の管路又はケーブルに装着して、鞘管又はコンクリート壁貫通口に挿通し、次いで該分割環状フランジ及び該分割環状弾性体に挿通されたボルトを締め付けて該分割環状弾性体を圧縮変形させて膨出させ、管路又はケーブルを鞘管内面またはコンクリート壁貫通口内面に水密状態に固定することを特徴とし、2枚の分割環状フランジが金属または強化プラスチックで形成されており、該分割環状フランジで挟持される分割環状弾性体が、合成ゴム、半加硫ゴム、ブチルゴム、エラストマー材又は水膨張性ゴムからなる積層体で構成されていることを特徴とし、且つ、マンホール又は縦坑コンクリート壁に形成されるコンクリート壁貫通孔に、ケーブルを保持する分割環状弾性体を挿通して押圧する際、該分割環状弾性体の周縁部がコンクリート壁貫通孔の内面に三次元状に変形されて水密状に保持されることを特徴とする管路またはケーブル止水固定装置を提供する。
2枚の分割環状フランジで分割環状弾性体を挟持し、該分割環状フランジ間に挿通されたボルトをレンチを用いて締めつけることによって該分割環状弾性体を圧縮変形させて鞘管内面またはコンクリート壁貫通口内面に水密状態に固定することを特徴とし、分割環状フランジ及び分割環状弾性体の分割面をずらして既存の管路又はケーブルに装着して、鞘管又はコンクリート壁貫通口に挿通し、次いで該分割環状フランジ及び該分割環状弾性体に挿通されたボルトを締め付けて該分割環状弾性体を圧縮変形させて膨出させ、管路又はケーブルを鞘管内面またはコンクリート壁貫通口内面に水密状態に固定することを特徴とし、2枚の分割環状フランジが金属または強化プラスチックで形成されており、該分割環状フランジで挟持される分割環状弾性体が、合成ゴム、半加硫ゴム、ブチルゴム、エラストマー材又は水膨張性ゴムからなる積層体で構成されていることを特徴とし、且つ、マンホール又は縦坑コンクリート壁に形成されるコンクリート壁貫通孔に、ケーブルを保持する分割環状弾性体を挿通して押圧する際、該分割環状弾性体の周縁部がコンクリート壁貫通孔の内面に三次元状に変形されて水密状に保持されることを特徴とする管路またはケーブル止水固定装置を提供する。
本発明の管路またはケーブルの止水固定装置に於いては、2枚の分割環状フランジで挟持された分割環状弾性体にケーブルを挿通した状態で、コンクリート壁に固定された鞘管内へ仮止めし、次いで、環状フランジ間に挿通された複数のボルトをレンチを用いて順次締めつける簡単な操作によって、分割環状弾性体を圧縮変形させて鞘管やコンクリート壁貫通孔に水密状に固定することができる。
また、分割環状弾性体は、合成ゴム、半加硫ゴム、ブチルゴム、エラストマー材又は水膨張性ゴムからなる積層体で構成されているので、分割環状フランジ間に挿通された複数のボルトを順次締めつけることにより圧縮変形される環状弾性体の合成ゴム、半加硫ゴム、ブチルゴム、エラストマー材又は水膨張性ゴムが、鞘管内面又はコンクリート壁貫通口内面に押圧され、環状弾性体の内周の環状ブチルゴムが管路またはケーブルに押圧されて固定されると共に、完全に水密状態に保持することができる。
また、マンホール又は縦坑コンクリート壁に形成されるコンクリート壁貫通孔に、ケーブルを保持する分割環状弾性体を挿通して押圧する際は、該分割環状弾性体の周縁部がコンクリート壁貫通孔の内面に三次元状に変形されて水密状に保持されるので、三次元状のシーリング材としての用途が生じている。
図1乃至図4に示すように、2枚の分割環状フランジ5,5で分割環状弾性体4a、4b、4cを挟持し、該分割環状フランジ5、5間に挿通されたボルト61,62,63,64をレンチ71,72を用いて締めつけることによって該分割環状弾性体4a、4b、4cを圧縮変形させて鞘管2の内面またはコンクリート壁貫通孔101の内面のケーブル3を水密状態に固定することができる。
図2乃至図4に示すように、分割環状フランジ5,5の分割面51及び分割環状弾性体4a、4b、4cの分割面41をずらして既存の管路又はケーブル3に装着して、鞘管2又はコンクリート壁貫通孔101に挿通し、次いで該分割環状フランジ5,5及び該分割環状弾性体4a、4b、4cに挿通されたボルト61,62,63,64を締め付けて該分割環状弾性体4a、4b、4cを圧縮変形させて分割環状弾性体4a、4b、4cの外周または内周を膨出させ、管路又はケーブル3を鞘管2の内面またはコンクリート壁貫通孔101の内面に水密状態に固定することができる。
図1乃至図2に示す2枚の分割環状フランジ5,5は金属または強化プラスチックで形成されており、該分割環状フランジ5,5で挟持される分割環状弾性体4a、4b、4cは合成ゴム、半加硫ゴム、エラストマー材又は水膨張性ゴムから選ばれた積層体で構成されている。
例えば、分割環状弾性体4aと分割環状弾性体4cとを合成ゴム又はエラストマー材で構成し、分割環状弾性体4b をブチルゴム又は水膨張性ゴムで構成することができる。
また、図6乃至図7に示されるように、コンクリート製のマンホール又は縦坑のコンクリート壁100に形成されるコンクリート壁貫通孔101に、ケーブル3を保持する分割環状弾性体4a、4b、4cを挿通して押圧する際、該分割環状弾性体4a、4b、4cの周縁部がコンクリート壁貫通孔101の内面に三次元状に変形されて水密状に保持される。
なお、図8は従来の鞘管2内の止水固定装置の長手方向縦断面図であるが、鞘管2内に弾性材91,92を収納し、更に弾性材93を突出させて鞘管に挿入して鞘管2の側面より止めネジ8、8で弾性座91,92,93を保持するものであったが、弾性材を分割して組み合わせて既設のケーブルに止水装置を取り付けることができなかった。
以上説明したような本発明の管路又はケーブル止水固定装置は、前記の従来例では不可能であった既存ケーブルへの止水固定装置の装着を可能にした発明であって、分割環状フランジ5,5及び分割環状弾性体4a、4b、4cを採用したことに新規性を有し、更に三次元のシーリング材としての用途が得られているので、産業上の利用可能性の高いものである。
1 仕切鋼板
10 止水固定装置
100 コンクリート壁
101 コンクリート壁貫通孔
2 鞘管
3 ケーブル
4a 分割環状弾性体
4b 分割環状弾性体
4c 分割環状弾性体
40 膨出部
41 分割面
42 ボルト挿通孔
5 分割環状フランジ
51 分割面
52 ボルト挿通孔
61 ボルト
62 ボルト
63 ボルト
64 ボルト
71 ボックスレンチ
72 ボックスレンチ
8 止めネジ
91 弾性体
92 弾性体
93 弾性体
10 止水固定装置
100 コンクリート壁
101 コンクリート壁貫通孔
2 鞘管
3 ケーブル
4a 分割環状弾性体
4b 分割環状弾性体
4c 分割環状弾性体
40 膨出部
41 分割面
42 ボルト挿通孔
5 分割環状フランジ
51 分割面
52 ボルト挿通孔
61 ボルト
62 ボルト
63 ボルト
64 ボルト
71 ボックスレンチ
72 ボックスレンチ
8 止めネジ
91 弾性体
92 弾性体
93 弾性体
Claims (4)
- 2枚の分割環状フランジで分割環状弾性体を挟持し、該分割環状フランジ間に挿通されたボルトをレンチを用いて締めつけることによって該分割環状弾性体を圧縮変形させ、該分割環状弾性体の外周及び内周を膨出させ、鞘管内面またはコンクリート壁貫通孔内面に水密状態に固定することを特徴とする管路またはケーブル止水固定装置。
- 分割環状フランジ及び分割環状弾性体の分割面をずらして既存の管路又はケーブルに装着して、鞘管又はコンクリート壁貫通孔に挿通し、次いで該分割環状フランジ及び該分割環状弾性体に挿通されたボルトを締め付けて該分割環状弾性体を圧縮変形させ、該分割環状弾性体の外周及び内周を膨出させ、管路又はケーブルを鞘管内面またはコンクリート壁貫通孔内面に水密状態に固定することを特徴とする請求項1記載の管路またはケーブル止水固定装置。
- 2枚の分割環状フランジが金属または強化プラスチックで形成されており、該分割環状フランジで挟持される分割環状弾性体は、合成ゴム、半加硫ゴム、エラストマー材又は水膨張性ゴムからなる積層体で構成されていることを特徴とする請求項1記載の管路またはケーブル止水固定装置。
- マンホール又は縦坑コンクリート壁に形成されるコンクリート壁貫通孔に、ケーブルを保持する分割環状弾性体を挿通して押圧する際、該分割環状弾性体の周縁部がコンクリート壁貫通孔の内面に三次元状に変形して押圧され、水密状に保持されることを特徴とする請求項1記載の管路またはケーブル止水固定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014210262A JP2016073181A (ja) | 2014-09-25 | 2014-09-25 | 管路またはケーブルの止水固定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014210262A JP2016073181A (ja) | 2014-09-25 | 2014-09-25 | 管路またはケーブルの止水固定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016073181A true JP2016073181A (ja) | 2016-05-09 |
Family
ID=55865088
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014210262A Pending JP2016073181A (ja) | 2014-09-25 | 2014-09-25 | 管路またはケーブルの止水固定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016073181A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112109043A (zh) * | 2020-09-15 | 2020-12-22 | 北京建工土木工程有限公司 | 一种三段式穿墙止水螺栓快速组装装置 |
-
2014
- 2014-09-25 JP JP2014210262A patent/JP2016073181A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112109043A (zh) * | 2020-09-15 | 2020-12-22 | 北京建工土木工程有限公司 | 一种三段式穿墙止水螺栓快速组装装置 |
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