JP2016072851A - Ponシステム、olt、onuおよび伝送方法 - Google Patents

Ponシステム、olt、onuおよび伝送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ONU側でGPS信号を受信し、周波数および時刻情報をOLTに提供し、これをOLTが各ONUに配信するというループバック方式を実現すると共に、周波数同期および時刻同期の精度の向上を図る。
【解決手段】OLT(Optical Line Terminal)はマスターONU(Optical Network Unit)との間で往復伝搬遅延時間RTTを計測する。次にOLTは、マスターONUに対してRTTを通知し、RTT受信完了メッセージを時刻t4に送信するよう指示する。マスターONUはOLTの指示値ではなく、マスターONU自身のカウンタ値(t4’)で上りフレーム送信する。OLTは、マスターONUからの上り信号を受信する予測時刻(t5)と、実際にマスターONUから上り信号を受信した時刻(t5’)との差分Δtを計測し、差分に相当する周波数差分を、OLTのローカル発振器にフィードバックして補正する。
【選択図】図5

Description

本発明は、光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システム、OLT(Optical Line Terminal)、ONU(Optical Network Unit)および伝送方法に関する。
近年、移動通信網が提供する無線アクセスネットワークの高速化に伴って、基地局装置がカバーする領域(セル)が狭くなり、その結果、移動通信網を構成するために設置すべき基地局装置数が増大している。このため、複数の基地局装置を収容するためのネットワークとして、1本の光伝送路を複数の加入者で共有する受動光網(PON:Passive Optical Network)システムが検討されている。
PONシステムでは、通信事業者の局に設置された1つの光伝送路終端装置(OLT:Optical Line Terminal)が光分岐器を介して複数の加入者側宅内端末(ONU:Optical Network Unit)と接続されている。OLTは、複数のONU、例えば、64個のONUに対して時分割多重方式により動的に上り帯域を割り当てることで、高い帯域の利用効率を実現している。
PONシステムにおいて、複数の基地局装置を収容する場合、基地局装置間の周波数および時刻同期が必須となる。従来は、基準時刻情報を受信するために各基地局装置にGPSアンテナを設置することが一般的であった。しかし、基地局装置における設置環境等の制約により、GPSアンテナが設置できない場合があった。このため、例えば、非特許文献1および2では、上位ネットワーク機器から下位ネットワーク機器へ周波数および時刻情報を配信し、ネットワーク全体の周波数および時刻を同期する技術が開示されている。また、非特許文献3および特許文献1では、OLTにGPSアンテナを設置し、当該GPSアンテナで受信した周波数および時刻情報を、光アクセス分配網を介して各ONUに配信する技術を開示している。
特開2011−040870号公報
IEEE Std 1588-2008, IEEE Standard for a Precision Clock Synchronization Protocol for Network Measurement and Control Systems, 2008. K. Hann, "Synchtonous Ethernet(登録商標) to Transport Frequency and Phase/Time," IEEE Communication Magazine, vol.50, no.8, pp.152-160, August 2012. 田代 隆義ほか,"モバイルバックホール適用に向けた周波数・時刻同期機能対応10G-EPONシステム,"信学論(B), vol.J96-B, no.3, pp.321-329, March 2013.
しかしながら、非特許文献1および2に記載されている技術では、上位および下位ネットワーク機器を、周波数および時刻同期専用の機器に全て置換しなければならない。例えば、IEEE1588により、周波数および時刻情報を、OLTからIPネットワークを経由して各ONUに提供するためには、IPネットワーク側の機器が、すべてIEEE1588に対応していなければならない。このため、IPネットワーク側に1台でもIEEE1588に対応していない機器があった場合、クロック信号を各ONUに提供することができない。
また、非特許文献3および特許文献1に記載されている技術では、図9に示すように、OLTが設置されている局舎にGPS信号を伝送するための同軸ケーブルや、GPS信号を受信するための受信装置を設置しなければならないが、局舎の機器設置スペースが制約されている場合には適用困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ONU側でGPS信号を受信し、周波数および時刻情報をOLTに提供し、これをOLTが各ONUに配信するというループバック方式を実現すると共に、周波数同期および時刻同期の精度の向上を図ることができるPONシステム、OLT、ONUおよび伝送方法を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明のPONシステムは、光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システムであって、OLT(Optical Line Terminal)と、光分岐器を介して前記OLTに接続される複数のONU(Optical Network Unit)と、いずれか一つのONUに設けられ、GPS(Global Positioning System)信号を受信するGPS信号受信装置と、を備え、前記OLTは、前記GPS信号受信装置を備えるマスターONUが受信したGPS信号に基づいて、ローカル発振器の発振周波数を補正し、補正後の発信周波数を用いて、前記マスターONU以外のONUとの論理リンクを確立することを特徴とする。
このように、GPS信号受信装置を備えるマスターONUが受信したGPS信号に基づいて、ローカル発振器の発振周波数を補正し、補正後の発信周波数を用いて、マスターONU以外のONUとの論理リンクを確立するので、OLTを介したループバック制御において、周波数同期および時刻同期の精度の向上を図ることが可能となる。
(2)また、本発明のPONシステムにおいて、前記OLTは、自装置から前記マスターONUへ送信したタイムスタンプに対応すべき応答時刻と、前記マスターONUから受信したGPS信号に基づくタイムスタンプに示された時刻との差分に基づいて、ローカル発振器の発信周波数を補正することを特徴とする。
このように、自装置から前記マスターONUへ送信したタイムスタンプに対応すべき応答時刻と、前記マスターONUから受信したGPS信号に基づくタイムスタンプに示された時刻との差分に基づいて、ローカル発振器の発信周波数を補正するので、OLT側で差分を把握して、ローカル発振器を制御することが可能となる。
(3)また、本発明のPONシステムにおいて、前記マスターONUは、前記OLTから受信したタイムスタンプに示された時刻と、GPS信号から得られた時刻との差分を示す情報を前記OLTに送信し、前記OLTは、前記マスターONUから受信した情報に示される差分に基づいて、ローカル発振器の発信周波数を補正することを特徴とする。
このように、マスターONUは、OLTから受信したタイムスタンプに示された時刻と、GPS信号から得られた時刻との差分を示す情報をOLTに送信するので、マスターONU側で差分を把握して、OLTでローカル発振器の発信周波数を補正することが可能となる。
(4)また、本発明のPONシステムにおいて、前記OLTは、前記差分が、予め定められた閾値よりも大きい場合は、補正後の発信周波数を用いて、再度前記マスターONUへタイムスタンプを送信することを特徴とする。
このように、差分が、予め定められた閾値よりも大きい場合は、補正後の発信周波数を用いて、再度マスターONUへタイムスタンプを送信するので、差分が閾値よりも小さくなるまで差分を用いたローカル発振器の制御を行なうことが可能となる。
(5)また、本発明のOLTは、光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システムに適用されるOLT(Optical Line Terminal)であって、GPS(Global Positioning System)信号を受信するGPS信号受信装置を備えるマスターONUが受信したGPS信号に基づいて、ローカル発振器の発振周波数を補正し、補正後の発信周波数を用いて、前記マスターONU以外のONUとの論理リンクを確立することを特徴とする。
このように、GPS信号受信装置を備えるマスターONUが受信したGPS信号に基づいて、ローカル発振器の発振周波数を補正し、補正後の発信周波数を用いて、マスターONU以外のONUとの論理リンクを確立するので、OLTを介したループバック制御において、周波数同期および時刻同期の精度の向上を図ることが可能となる。
(6)また、本発明のOLTは、自装置から、前記マスターONUへ送信したタイムスタンプに対応すべき応答時刻と、前記マスターONUから受信したGPS信号に基づくタイムスタンプに示された時刻との差分に基づいて、ローカル発振器の発信周波数を補正することを特徴とする。
このように、自装置から前記マスターONUへ送信したタイムスタンプに対応すべき応答時刻と、前記マスターONUから受信したGPS信号に基づくタイムスタンプに示された時刻との差分に基づいて、ローカル発振器の発信周波数を補正するので、OLT側で差分を把握して、ローカル発振器を制御することが可能となる。
(7)また、本発明のOLTは、前記マスターONUから受信した情報に示される差分に基づいて、ローカル発振器の発信周波数を補正することを特徴とする。
このように、マスターONU側で差分を把握することができるので、OLTでローカル発振器の発信周波数を補正することが可能となる。
(8)また、本発明のOLTは、前記差分が、予め定められた閾値よりも大きい場合は、補正後の発信周波数を用いて、再度前記マスターONUへタイムスタンプを送信することを特徴とする。
このように、差分が、予め定められた閾値よりも大きい場合は、補正後の発信周波数を用いて、再度マスターONUへタイムスタンプを送信するので、差分が閾値よりも小さくなるまで差分を用いたローカル発振器の制御を行なうことが可能となる。
(9)また、本発明のONUは、光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システムに適用されるONU(Optical Network Unit)であって、GPS(Global Positioning System)信号を受信するGPS信号受信装置を備え、OLT(Optical Line Terminal)に対してGPS信号に基づいたタイムスタンプを送信し、または前記OLTから受信したタイムスタンプに示される時刻とGPS信号から得られた時刻との差分を示す情報を前記OLTに送信することを特徴とする。
このように、OLTに対してGPS信号に基づいたタイムスタンプを送信し、またはOLTから受信したタイムスタンプに示される時刻とGPS信号から得られた時刻との差分を示す情報をOLTに送信するので、OLTのローカル発振器の発信周波数を補正することが可能となる。
(10)また、本発明の伝送方法は、光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システムの伝送方法であって、OLT(Optical Line Terminal)において、GPS(Global Positioning System)信号を受信するGPS信号受信装置を備えるマスターONUが受信したGPS信号に基づいて、ローカル発振器の発振周波数を補正し、補正後の発信周波数を用いて、前記マスターONU以外のONUとの論理リンクを確立することを特徴とする。
このように、GPS信号受信装置を備えるマスターONUが受信したGPS信号に基づいて、ローカル発振器の発振周波数を補正し、補正後の発信周波数を用いて、マスターONU以外のONUとの論理リンクを確立するので、OLTを介したループバック制御において、周波数同期および時刻同期の精度の向上を図ることが可能となる。
本発明によれば、OLTを介したループバック制御において、周波数同期および時刻同期の精度の向上を図ることが可能となる。
本発明の実施形態に係るPONシステムの概略構成を示す図である。 実施例1に係るマスターONUの概略構成を示すブロック図である。 OLTの概略構成を示すブロック図である。 スレイブONUの概略構成を示すブロック図である。 OLTとマスターONUとの同期シーケンス例を示す図である。 実施例2に係るマスターONUの概略構成を示すブロック図である。 実施例2におけるOLTとマスターONUとの同期シーケンス例を示す図である。 本実施形態に係るPONシステムの動作の概要を示すフローチャートである。 従来のPONシステムの概要を示す図である。
本発明者らは、複数のONUのうち、いずれか1台のONUにGPS信号受信装置を設け、GPS信号に基づく周波数情報および時刻情報を、OLTを介してループバック転送することに着目し、OLTのローカル発振器をGPS信号に基づいて補正することによって、容易に基地局装置間の周波数および時刻同期を実現できることを見出し、本発明をするに至った。
すなわち、本発明のPONシステムは、光ファイバ伝送を実現するPONシステムであって、OLTと、光分岐器を介して前記OLTに接続される複数のONUと、いずれか一つのONUに設けられ、GPS信号を受信するGPS信号受信装置と、を備え、前記OLTは、前記GPS信号受信装置を備えるマスターONUが受信したGPS信号に基づいて、ローカル発振器の発振周波数を補正し、補正後の発信周波数を用いて、前記マスターONU以外のONUとの論理リンクを確立することを特徴とする。
この構成により、本発明者らは、OLTを介したループバック制御において、周波数同期および時刻同期の精度の向上を図ることを可能とした。以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態では、最大で64台程度のONUのうちのいずれか1台にGPSアンテナを有するGPS信号受信装置を設置し、当該ONUをマスターONUとし、このマスターONUからOLTを介して他のONUおよび基地局にGPS信号をループバック配信する構成を採る。これにより、PONシステムより上位または下位のネットワーク機器の置換や、OLTが設置されている局舎へのGPS引き込みを必要とせずに、基地局間の周波数および時刻同期を実現可能となる。
ここで、PONシステムでは、通常、OLTが備えるローカル発振器の時刻を基準として動作しているため、上述のようにONUで受信したGPS信号を基準とした場合に、OLTとの間に周波数差分が発生し、周波数および時刻同期精度が劣化する可能性がある。本実施形態は、周波数および時刻同期の精度を高める構成を採っている。
図1は、本実施形態に係るPONシステムの概略構成を示す図である。このPONシステムは、1台のOLT(局側光終端装置)10にn台(nは任意の整数)のONU(加入者側光終端装置)50−1〜50−nが、光ファイバおよび光スプリッタ40を介して接続される。ONU50−1〜50−nには、基地局100−1〜100−nが接続されており、n台のONUのうちいずれか1台(図1ではONU50-1)には、GPSアンテナ51が設置されている。なお、図1では全てのONUに基地局が接続される構成を示しているが、FTTH(Fiber-to-the-Home)等の他のサービスが接続されていても良い。
ONU50−1で受信した周波数/時刻同期用のGPS信号は、OLT10を介して他のONU50−2〜50−nに対して、ループバック配信され、ONU50−2〜50−nは、ONU50−1の基準周波数/時刻で互いに同期する。本実施形態では、GPSアンテナが接続されるONUをマスターONU、他のONUをスレイブONUとして区別する。
図2は、実施例1に係るマスターONU(ONU50-1)の概略構成を示すブロック図である。ONU50−1は、基地局とのデータ送受信インタフェースであるUNI52、GPS信号を受信するGPS受信器62の2つのインタフェースを備える。このGPS受信器62とGPSアンテナ51は、GPS信号受信装置を構成する。
上りデータ信号は、CPU54で送信時刻・タイミング等を把握した上で、E/O56から送信される。下りデータ信号は、O/E58で受信後、CPU54を介してUNI52から基地局へ転送される。上下光信号はWDM光カプラ60で波長合分波する。
GPS受信器62は、受信したGPS信号から基準周波数(例えば、10MHz)、基準パルス(例えば、1秒に1パルス)および時刻情報(ToD:Time of Day)を抽出し、それぞれクロック生成部64、タイムスタンプ(TS)生成部68およびCPU54に供給する。クロック生成部64は、基準周波数をもとにクロック1(例えば、PONシステムで使われる62.5MHzなど)および2(例えば、1.25Gbit/sの伝送システムであれば1.25GHzなど)を生成し、それぞれタイマ66およびE/O56に供給する。E/O56はクロック2を基準周波数として動作する。PONの内部カウンタであるタイマ66は、クロック1を基準周波数として動作し、タイムスタンプ(TS)生成部68において、PONのフレーム内部に記述されるTSが生成され、CPU54に供給する。
メモリ70には、OLT10から通知されたOLT10とONU50−1間の伝搬遅延時間(RTTの半分の値)が記憶され、当該伝搬遅延時間をもとに、OLTにToD信号が届く時刻にToDを補正する。ToDは、例えばテキストデータ等で上り制御フレームとして、データ信号と時間多重されてOLT10へ送信される。
図3は、OLT10の概略構成を示すブロック図である。OLT10は、上位ネットワークとのデータ送受信インタフェースであるNNI20を備えている。下りデータ信号は、CPU18で送信時刻・タイミング等を把握した上で、E/O16から送信される。上りデータ信号は、O/E14で受信後、CPU18を介してNNI20から上位ネットワークへ転送される。上下光信号はWDM光カプラ12で波長合分波する。
ここで、PONでは通常、OLT10の時刻を基準として動作するため、ONU50−1で受信したGPS信号を基準とした場合に、OLTとの間に周波数差分が発生し、周波数および時刻同期精度の劣化が懸念される。これを解消するため、OLT10のCPU18には、ONUカウンタで生成されたTS値とOLTカウンタのTS値との差分を計算するためのタイムスタンプ差分計算機能22が設けられており、タイムスタンプ差分(Δt)に相当する周波数差分(Δf)をOLT10内部のローカル発振器24にフィードバックし、発振周波数を制御する。本フィードバック制御を、タイムスタンプ差分が予め設定した判定閾値を下回るまで複数回繰り返す。
本実施形態では、最初にOLT10にONU50−1のみを接続し、ONU50−1を初期登録する段階で上述のフィードバック制御を実行する。タイムスタンプ差分が解消された後、他のスレイブONUを接続し、全てのONUとのリンクを確立する。
図3において、クロック生成部26は、ローカル発振器24の発振周波数を基準として、クロック1’および2’を生成し、それぞれタイマ28およびE/O16に供給する。TS生成部30は、タイマ28のカウンタ値をもとにTSを生成し、CPU18に供給する。
図4は、スレイブONU(ONU50-2)の概略構成を示すブロック図である。ONU50−2〜50−nの構成はいずれも同じである。ONU50−2は、基地局とのデータ送受信インタフェースであるUNI80を備える。上りデータ信号は、CPU78で送信時刻・タイミング等を把握したうえでE/O74から送信される。下りデータ信号は、O/E76で受信後、CPU78を介してUNI80から基地局へ転送される。上下光信号はWDM光カプラ72で波長合分波する。
CDR82は、下りデータ信号の伝送レートからクロック再生し、クロック生成部84に供給する。クロック生成部84は、クロック1(例えば、PONシステムで使われる62.5MHzなど)および2(例えば、1.25Gbit/sの伝送システムであれば1.25GHzなど)を生成し、それぞれタイマ86およびE/O74に供給する。E/O74はクロック2を基準周波数として動作する。タイマ86は、クロック1を基準周波数として動作することで、OLT10のカウンタと同期する。
クロック生成部84から出力されるクロック1は、周波数変換部90にて元のGPS信号の基準周波数(例えば、10MHzなど)に変換され、配下の基地局へ供給される。基準パルス生成部88は、タイマ86のカウンタ値と、CPU78から供給されるタイムスタンプ値を参照して、元のGPS信号と位相同期した基準パルスを生成し、配下の基地局へ供給する。また、ONU50−2は、OLT10から受信した下り制御フレーム(テキストデータ)からToDを抽出し、OLT10から通知されたRTT(メモリ92から読み出し)の分を補正して、配下の基地局へ供給する。
図5は、OLTとマスターONUとの同期シーケンス例を示す図である。まず、OLTはマスターONUとの間で論理リンクを確立するとともに、往復伝搬遅延時間(RTT=t2−t1)を計測する。次にOLTは、マスターONUに対してRTTを通知し、マスターONUにRTT受信完了メッセージを時刻t4に送信するよう指示する。ここで、マスターONUはOLTの指示値ではなく、マスターONU自身のカウンタ値(t4’)で上りフレーム送信する。OLTは、マスターONUからの上り信号を受信する予測時刻(t5)と、実際にマスターONUから上り信号を受信した時刻(t5’)との差分Δtを計測し、当該差分に相当する周波数差分を、OLTのローカル発振器にフィードバックして補正する。これをN(Nは任意の整数)ループ繰り返し、ある差分閾値を下回った段階でOLT同期処理を終了し、その他のスレイブONUとの論理リンク確立処理へと移行する。
実施例2では、マスターONU側で差分Δtを算出する。図6は、実施例2に係るマスターONUの概略構成を示すブロック図である。図2に示した実施例1との違いは、CPU54に差分算出機能が設けられていることである。その他の構成は、実施例1と同様である。また、OLTについても、実施例1と同様の構成で良い。
図7は、実施例2におけるOLTとマスターONUとの同期シーケンス例を示す図である。マスターONUとの論理リンク確立、RTT計測、RTT通知までは実施例1と同じシーケンスである。次に、OLTは、マスターONUに対してOLTとマスターONUの時刻差分を通知するよう要求する(Δt_Request)。マスターONUは、Δt_Requestメッセージを受信した時刻t3と、ONUのカウンタ値t3’との差分を計測し、OLTが指示した時刻t4に当該差分を伝える上りフレームを送信する(Δt_Response)。OLTは、マスターONUから通知されたΔtに相当する周波数差分を、OLTのローカル発振器にフィードバックして補正する。これをN(Nは任意の整数)ループ繰り返し、ある差分閾値を下回った段階でOLT同期処理を終了し、その他のスレイブONUとの論理リンク確立処理へと移行する。
図8は、本実施形態に係るPONシステムの動作の概要を示すフローチャートである。OLTは、マスターONUと論理リンクを確立すると(ステップS1)、RTTを計測する(ステップS2)。次に、差分Δtを計算し(ステップS3)、差分が、閾値tthよりも大きいかどうかを判断する(ステップS4)。差分が、閾値tthよりも大きい場合は、ステップS3に遷移して、ステップS3を繰り返す。一方、ステップS4において、差分が、閾値tthよりも大きくない場合は、他のONU(スレイブONU)との間で論理リンクを確立し(ステップS5)、終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、OLTを介したループバック制御において、周波数同期および時刻同期の精度の向上を図ることが可能となる。
10 OLT
12 光カプラ(WDM)
14 O/E
16 E/O
18 CPU
20 NNI
22 タイムスタンプ差分計算機能(Δt計算機能)
24 ローカル発振器
26 クロック生成部(CLK生成)
28 タイマ
30 TS生成部
32 メモリ
40 光スプリッタ
50−1〜50−n ONU
51 GPSアンテナ
52 UNI
54 CPU
56 E/O
58 O/E
60 光カプラ(WDM)
62 GPS受信器
64 クロック生成部(CLK生成)
66 タイマ
68 TS生成部
70 メモリ
72 光カプラ(WDM)
74 E/O
76 O/E
78 CPU
80 UNI
82 CDR
84 クロック生成部(CLK生成)
86 タイマ
88 基準パルス生成部
90 周波数変換部
92 メモリ
100−1〜100−n 基地局

Claims (10)

  1. 光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システムであって、
    OLT(Optical Line Terminal)と、
    光分岐器を介して前記OLTに接続される複数のONU(Optical Network Unit)と、
    いずれか一つのONUに設けられ、GPS(Global Positioning System)信号を受信するGPS信号受信装置と、を備え、
    前記OLTは、前記GPS信号受信装置を備えるマスターONUが受信したGPS信号に基づいて、ローカル発振器の発振周波数を補正し、補正後の発信周波数を用いて、前記マスターONU以外のONUとの論理リンクを確立することを特徴とするPONシステム。
  2. 前記OLTは、自装置から前記マスターONUへ送信したタイムスタンプに対応すべき応答時刻と、前記マスターONUから受信したGPS信号に基づくタイムスタンプに示された時刻との差分に基づいて、ローカル発振器の発信周波数を補正することを特徴とする請求項1記載のPONシステム。
  3. 前記マスターONUは、前記OLTから受信したタイムスタンプに示された時刻と、GPS信号から得られた時刻との差分を示す情報を前記OLTに送信し、
    前記OLTは、前記マスターONUから受信した情報に示される差分に基づいて、ローカル発振器の発信周波数を補正することを特徴とする請求項1記載のPONシステム。
  4. 前記OLTは、前記差分が、予め定められた閾値よりも大きい場合は、補正後の発信周波数を用いて、再度前記マスターONUへタイムスタンプを送信することを特徴とする請求項2または請求項3記載のPONシステム。
  5. 光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システムに適用されるOLT(Optical Line Terminal)であって、
    GPS(Global Positioning System)信号を受信するGPS信号受信装置を備えるマスターONUが受信したGPS信号に基づいて、ローカル発振器の発振周波数を補正し、補正後の発信周波数を用いて、前記マスターONU以外のONUとの論理リンクを確立することを特徴とするOLT。
  6. 自装置から、前記マスターONUへ送信したタイムスタンプに対応すべき応答時刻と、前記マスターONUから受信したGPS信号に基づくタイムスタンプに示された時刻との差分に基づいて、ローカル発振器の発信周波数を補正することを特徴とする請求項5記載のOLT。
  7. 前記マスターONUから受信した情報に示される差分に基づいて、ローカル発振器の発信周波数を補正することを特徴とする請求項5記載のOLT。
  8. 前記差分が、予め定められた閾値よりも大きい場合は、補正後の発信周波数を用いて、再度前記マスターONUへタイムスタンプを送信することを特徴とする請求項6または請求項7記載のOLT。
  9. 光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システムに適用されるONU(Optical Network Unit)であって、
    GPS(Global Positioning System)信号を受信するGPS信号受信装置を備え、
    OLT(Optical Line Terminal)に対してGPS信号に基づいたタイムスタンプを送信し、または前記OLTから受信したタイムスタンプに示される時刻とGPS信号から得られた時刻との差分を示す情報を前記OLTに送信することを特徴とするONU。
  10. 光ファイバ伝送を実現するPON(Passive Optical Network)システムの伝送方法であって、
    OLT(Optical Line Terminal)において、GPS(Global Positioning System)信号を受信するGPS信号受信装置を備えるマスターONUが受信したGPS信号に基づいて、ローカル発振器の発振周波数を補正し、補正後の発信周波数を用いて、前記マスターONU以外のONUとの論理リンクを確立することを特徴とする伝送方法。
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