JP2016072430A - 熱電変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1、第2導電性ペーストが流動し難い熱電変換装置の製造方法を提供する。
【解決手段】積層体80を加圧する工程にて、まず、熱可塑性樹脂の融点より低い温度に加熱しながら加圧し、熱可塑性樹脂を弾性変形させて積層方向に垂直な方向の圧力を加えることで、第1、第2導電性ペースト41、51を表面、裏面パターン21、31に密着させる。この後、熱可塑性樹脂の融点以上の温度に加熱しながら加圧し、熱可塑性樹脂を外部に流出させつつ流動させて積層方向に垂直な方向の圧力を加えることで、第1、第2導電性ペースト41、51を固相焼結する。このように、第1、第2導電性ペースト41、51を表面、裏面パターン21、31に密着させるため、融点以上の温度で加圧したときに第1、第2導電性ペースト41、51が流動し難くなる。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数のN型熱電変換素子と複数のP型熱電変換素子とが交互に直列に接続された熱電変換装置の製造方法に関する。
従来、複数のN型熱電変換素子と複数のP型熱電変換素子とが交互に直列に接続された熱電変換装置が知られている。この種の熱電変換装置としては、特許文献1に記載のものが提案されている。
特許文献1に記載の熱電変換装置は、以下のような方法によって製造される。すなわち、まず、第1工程(用意工程)として、熱可塑性樹脂を含み、厚さ方向に貫通する複数の第1、第2ビアホールが形成され、第1ビアホールに第1導電性ペーストが充填され、第2ビアホールに第2導電性ペーストが充填された絶縁基材を用意する。
次に、第2工程(積層体を形成する工程)として、絶縁基材の表面において、対応する第1、第2導電性ペーストに接触させられる表面パターンを有する表面保護部材を配置する。また、絶縁基材の裏面において、対応する第1、第2導電性ペーストに接触させられる裏面パターンを有する裏面保護部材を配置して積層体を形成する。このとき、この第2工程において積層体の内部に所定の空隙を形成している。ここでいう所定の空隙とは、具体的には、絶縁基材を構成する熱可塑性樹脂に形成された空隙(ドリル等によって形成された貫通孔等)、表面パターンや裏面パターンに形成された空隙(溝部)等である。
次に、第3工程(一体化工程)として、加熱しながら積層体を積層方向からプレス板等を用いて加圧し、第1、第2導電性ペーストによって第1、第2層間接続部材を構成する。また、第1、第2層間接続部材と表面パターンおよび裏面パターンとを電気的に接続する。ここで、第1導電性ペーストとして、複数の金属原子が所定の結晶構造を維持している合金の粉末に有機溶剤を加えてペースト化したものを用い、第2導電性ペーストとして、合金とは異種の金属の粉末に有機溶剤を加えてペースト化したものを用いる。
具体的には、まず、有機溶剤が蒸発する温度で積層体を加熱して、有機溶剤を蒸発させる。次に、絶縁基材を構成する熱可塑性樹脂が流動する温度(熱可塑性樹脂の融点以上の温度)であって、かつ、第1、第2導電性ペーストの焼結温度より低い温度で、加熱しつつ積層体を加圧する。このように加圧することにより、熱可塑性樹脂を空隙に流動させつつ、第1導電性ペーストを固相焼結して第1層間接続部材を構成すると共に、第2導電性ペーストを固相焼結して第2層間接続部材を構成する。この製造方法では、加圧の際に、熱可塑性樹脂が空隙に流れ込む(流動する)ため、熱可塑性樹脂(熱可塑性樹脂のうち第1、第2ビアホールの周囲に位置する部分)に印加される加圧力は小さくなり、本来この熱可塑性樹脂に印加されるべき加圧力が第1、第2導電性ペーストに印加される。このため、プレス板によって第1、第2導電性ペーストに印加される加圧力は大きくなり、第1、第2導電性ペーストがより確実に固相焼結され易くなる。したがって、この方法で製造された熱電変換装置は、第1、第2導電性ペーストが確実に固相焼結されることによって、単位面積当りの熱電変換効率が高いものとなる。
このように、上記第3工程において、絶縁基材を構成する熱可塑性樹脂の流動と第1、第2導電性ペーストの焼結とを同時に行うことで、第1、第2導電性ペーストを確実に固相焼結させられるようにしている。
特開2014−7376号公報
特許文献1に記載の熱電変換装置の製造方法における上記第3工程では、通常、第1、第2導電性ペーストを絶縁基材(熱可塑性樹脂)と共に表面保護部材および裏面保護部材によって挟み込んだワーク(積層体)を加熱しながら加圧する。このとき、積層体のうち表面や裏面以外の部分、つまり外縁部分においては、絶縁基材を構成する熱可塑性樹脂が覆われておらず、上記第3工程において積層体を加圧した際には、熱可塑性樹脂が積層体の外部に流出する。そして、この製造方法では、上記したように、熱可塑性樹脂が流動する温度(熱可塑性樹脂の融点以上の温度)で加熱しつつ加圧する。すなわち、この製造方法では、上記第3工程における加圧によって、液状となった熱可塑性樹脂を流動させる。ここで、熱可塑性樹脂が流動した場合、第1、第2導電性ペーストに対して積層方向に垂直な方向の圧力が印加されることで、第1、第2導電性ペーストは、積層方向に移動(圧力印加)して、表面、裏面パターンへの接続や固定が促進される。
しかしながら、この加圧の際、第1、第2導電性ペーストと表面、裏面パターンとの間には、第1、第2導電性ペーストに形成された凹凸等を要因とする隙間が生じている場合があり、この隙間に熱可塑性樹脂が入り込むことがある。特に、液状の熱可塑性樹脂を流動させた場合、この隙間に熱可塑性樹脂が入り込み易くなる。そして、加圧によって流動する液状の熱可塑性樹脂がこの隙間に入り込んだ場合、第1、第2導電性ペーストの表面、裏面パターンへの接続や固定が阻害され、ひいては、熱可塑性樹脂と共に第1、第2導電性ペーストが流動(移動)してしまうことがある。また、第1、第2導電性ペーストがワーク(積層体)の外部に流出することもあり得る。
このため、この製造方法では、なるべく、上記第3工程において加圧した際に、熱可塑性樹脂が積層体の外部に流出しないようにする必要があった。すなわち、この製造方法では、高温で加圧して熱可塑性樹脂の流動させる際に、第1、第2導電性ペーストが流動しないように、例えば、絶縁基材を構成する熱可塑性樹脂として高い弾性率の熱可塑性樹脂を用いる等の対応を採る必要があった。
そして、この製造方法では、熱可塑性樹脂の流動を促進させて第1、第2導電ペーストへの加圧力を促進させるために、上記所定の空隙を熱可塑性樹脂、表面パターン、裏面パターン等に形成していた。言い換えると、この製造方法では、熱可塑性樹脂の流動を促進させるための手段として、熱可塑性樹脂を積層体の外部に流出させる手段を採ることができないため、上記所定の空隙を形成する手段を採っていた。こうして、この製造方法では、上記所定の空隙を形成し、積層体の外部ではなく該空隙に熱可塑性樹脂を流動させることで、第1、第2導電ペーストが流動しない程度に熱可塑性樹脂の流動を促進させて、第1、第2導電ペーストへの加圧力を促進させていた。
しかしながら、熱可塑性樹脂を積層体の外部に流出させた場合には、必ずしも上記所定の空隙を設けなくても熱可塑性樹脂の流動を促進させることができ、また上記所定の空隙を設けた場合よりもより大きく熱可塑性樹脂の流動を促進させることもでき得る。このため、第1、第2導電ペーストの移動を防ぐことさえできれば、熱可塑性樹脂を積層体の外部に流出させながら積層体を加圧することは望ましい。
本発明者は、以上のことを考慮し、上記所定の空隙の有無に関わらず熱可塑性樹脂の流動を促進して第1、第2導電ペーストへの加圧力を促進させられる方法について検討を行った。その結果、本発明者は、熱可塑性樹脂を積層体の外部に流出させて熱可塑性樹脂を流動させた場合でも第1、第2導電性ペーストが流動し難い方法を発明するに至った。
本発明は上記点に鑑みて、ワーク(積層体)を加圧した際に、絶縁基材を構成する熱可塑性樹脂を積層体の外部に流出させることで熱可塑性樹脂の流動を促進させる熱電変換装置の製造方法において、第1、第2導電性ペーストが流動し難い方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、熱電変換装置の製造方法において、加熱しながら積層体を積層体の積層方向から加圧する工程にて、以下の溶剤蒸発工程、ペースト圧縮工程、ペースト固相焼結工程を順に行うことを特徴とする。
すなわち、溶剤蒸発工程では、有機溶剤が蒸発する温度であって、熱可塑性樹脂の融点より低く、かつ、第1、第2導電性ペースト(41、51)の焼結温度より低い温度に積層体(80)を加熱し、第1、第2導電性ペーストに加えられた有機溶剤を蒸発させる。ペースト圧縮工程では、熱可塑性樹脂が弾性変形する温度であって、熱可塑性樹脂の融点より低く、かつ、第1、第2導電性ペーストの焼結温度より低い温度に積層体を加熱しながら、積層体を積層体の積層方向に加圧する。これにより、熱可塑性樹脂を弾性変形させることで第1、第2導電性ペーストに対して積層体の積層方向に垂直な方向の圧力を加える。ペースト固相焼結工程では、熱可塑性樹脂の融点以上の温度であって、第1、第2導電性ペーストの焼結温度以上の温度に積層体を加熱しながら、積層体を積層体の積層方向に加圧する。これにより、熱可塑性樹脂を積層体の外部に流出させつつ積層体の内部において熱可塑性樹脂を流動させて、第1、第2導電性ペーストに対して積層体の積層方向に垂直な方向の圧力を加える。これと共に、第1導電性ペーストを固相焼結して第1層間接続部材(40)を構成すると共に、第2導電性ペーストを固相焼結して第2層間接続部材(50)を構成する。
このため、第3工程において、上記したように熱可塑性樹脂を弾性変形させることで第1、第2導電性ペーストに対して積層体の積層方向に垂直な方向の圧力が加えられる。このとき、特許文献1に記載の製造方法のように液状の熱可塑性樹脂を流動させるのではなく、熱可塑性樹脂を弾性変形させている。このため、第1、第2導電性ペーストと表面パターンや裏面パターンとの間に隙間が生じていても、熱可塑性樹脂がこの隙間に入り込むことは生じ難い。したがって、熱可塑性樹脂がこの隙間に入り込んで第1、第2導電性ペーストの表面、裏面パターン(21、31)への接続や固定を阻害することによって第1、第2導電性ペーストが流動してしまうことが生じ難くなる。そして、熱可塑性樹脂がこの隙間に入り込むことなく、第1、第2導電性ペーストに対して積層体の積層方向に垂直な方向の圧力が加えられ易くなる。これにより、第1、第2導電性ペーストが表面、裏面パターンに密着させられ、第1、第2導電性ペーストの表面、裏面パターンへの接続や固定が促進され易くなる。
このように、熱可塑性樹脂の融点以上の温度で加圧する前に第1、第2導電性ペーストを表面、裏面パターンに密着させておくことにより、融点以上の温度で加圧したときに第1、第2導電性ペーストが流動してしまうことが生じ難くなる。また、熱可塑性樹脂を積層体の外部に流出させつつ積層体の内部において熱可塑性樹脂を流動させるため、特許文献1に記載の製造方法に比べて、積層体の内部の熱可塑性樹脂が大量に流出される。これにより、積層体のうち第1、第2導電性ペーストが位置する部分に比べて、熱可塑性樹脂が位置する部分が薄くなり、第1、第2導電性ペーストが積層体の積層方向に垂直な平面の方向に移動しようとしても、積層体の薄くなった部分によるアンカー効果により止められ易くなる。よって、これによっても、第1、第2導電性ペーストが流動してしまうことが生じ難くなる。こうして、積層体を加圧した際に、第1、第2導電性ペーストを流動し難くして、加圧前の位置に固定維持され易くしつつ、熱可塑性樹脂をワークの外部に流出させて、熱可塑性樹脂の流動を促進させることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る熱電変換装置の平面構成を示す図である。 図1に示す熱電変換装置のII−II断面を示す図である。 図1に示す熱電変換装置のIII−III断面を示す図である。 図1に示す熱電変換装置の製造工程を示す断面図である。 図4(h)に示す第3工程の際の製造条件を示す図である。 図4(h)に示す第3工程の際のワーク(積層体)の断面を示す図である。 周縁部分を備えるワーク(積層体)の平面構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る製造工程におけるワーク(積層体)およびプレス板の断面構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る製造工程におけるワーク(積層体)およびプレス板の断面構成を示す別の図である。 本発明の他の実施形態における周縁部分を備えるワーク(積層体)の平面構成を示す図である。 本発明の別の他の実施形態における周縁部分を備えるワーク(積層体)の平面構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る熱電変換装置1について図1〜図3を参照しつつ説明する。図1〜図3に示すように、熱電変換装置1は、絶縁基材10、表面保護部材20、裏面保護部材30が一体化され、この一体化されたものの内部において互いに異種の金属である第1、第2層間接続部材40、50が交互に直列に接続されて構成されている。
なお、図1では、理解をし易くするために、表面保護部材20を省略して示してある。また、図1では、断面図ではないが、第1、第2層間接続部材40、50にハッチングを施してある。
図2、図3に示すように、絶縁基材10は、表面10aおよび裏面10bを有し、熱可塑性樹脂を含み、熱可塑性樹脂を厚さ方向に貫通する第1ビアホール11および第2ビアホール12が形成された基材である。具体的には、絶縁基材10は、本実施形態では、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)やポリエーテルイミド(PEI)を含む平面矩形状の熱可塑性樹脂フィルムによって構成されている。そして、この絶縁基材10には、厚さ方向に貫通する複数の第1、第2ビアホール11、12が互い違いになるように千鳥パターンに形成されている。
なお、図2、図3に示すように、本実施形態に係る熱電変換装置1では、第1、第2ビアホール11、12が、表面10aから裏面10bに向かって径が一定とされた円筒状とされている。しかしながら、第1、第2ビアホール11、12は、例えば、表面10aから裏面10bに向かって径が小さくなる円筒状とされてもよく、表面10aから裏面10bに向かって径が小さくなるテーパ状とされていてもよく、角筒状とされていてもよい。
そして、図1〜図3に示すように、第1ビアホール11には、第1層間接続部材40が配置され、第2ビアホール12には、第1層間接続部材40とは異種の金属を主成分とする第2層間接続部材50が配置されている。つまり、絶縁基材10には、第1、第2層間接続部材40、50が互い違いになるように配置されている。
なお、特に限定されるものではないが、第1層間接続部材40は、例えば、P型を構成するBi−Sb−Te合金の粉末(金属粒子)を含む導電性ペーストで構成される。また、第2層間接続部材50は、例えば、N型を構成するBi−Te合金の粉末(金属粒子)を含む導電性ペーストで構成される。
図2、図3に示すように、絶縁基材10の表面10aには、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)やポリエーテルイミド(PEI)を含む平面矩形状の熱可塑性樹脂フィルムで構成された表面保護部材20が配置されている。この表面保護部材20は、絶縁基材10と平面形状が同じ大きさとされており、絶縁基材10と対向する一面20a側に銅箔等がパターニングされた複数の表面パターン21が互いに離間するように形成されている。そして、各表面パターン21はそれぞれ第1、第2層間接続部材40、50と適宜電気的に接続されている。
具体的には、本実施形態に係る熱電変換装置1では、隣接する1つの第1層間接続部材40と1つの第2層間接続部材50とを組60としたとき、各組60の第1、第2層間接続部材40、50は同じ表面パターン21と接続されている。つまり、各組60の第1、第2層間接続部材40、50は表面パターン21を介して電気的に接続されている。なお、本実施形態に係る熱電変換装置1では、絶縁基材10の長辺方向(図1中の紙面左右方向)に沿って隣接する1つの第1層間接続部材40と1つの第2層間接続部材50とが組60とされている。
また、図2、図3に示すように、絶縁基材10の裏面10bには、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)やポリエーテルイミド(PEI)を含む熱可塑性樹脂フィルムで構成された平面矩形状の裏面保護部材30が配置されている。この裏面保護部材30は、絶縁基材10と平面形状が同じ大きさとされており、絶縁基材10と対向する一面30a側に銅箔等がパターニングされた複数の裏面パターン31が互いに離間するように形成されている。そして、各裏面パターン31はそれぞれ第1、第2層間接続部材40、50と適宜電気的に接続されている。
具体的には、本実施形態に係る熱電変換装置1では、隣接する組60において、一方の組60の第1層間接続部材40と、他方の組60の第2層間接続部材50とが同じ裏面パターン31と接続されている。つまり、組60を跨いで第1、第2層間接続部材40、50が裏面パターン31を介して電気的に接続されている。
図2に示すように、本実施形態に係る熱電変換装置1では、基本的には、絶縁基材10の長辺方向(図1中の紙面左右方向)に沿って並んでいる2つの組60が隣接する組60とされている。また、図3に示すように、絶縁基材10の外縁では、短辺方向(図1中紙面上下方向)に沿って並んでいる2つの組60が隣接する組60とされている。したがって、第1、第2層間接続部材40、50は、絶縁基材10の長辺方向に交互に直列に接続されて折り返された後に再び長辺方向に交互に直列に接続される。つまり、第1、第2層間接続部材40、50は、折れ線状に交互に直列に接続されている。
なお、図2、図3とは別断面において、裏面保護部材30には、裏面パターン31と電気的に接続されると共に、裏面保護部材30のうち絶縁基材10側と反対側の一面から露出する層間接続部材が形成されている。そして、この層間接続部材によって外部との電気的な接続が図れるようになっている。
また、図2、図3に示すように、本実施形態では、絶縁基材10が、厚さ方向において熱可塑性樹脂で構成された層(図中の符号Aを参照)、熱硬化性樹脂で構成された層(図中の符号Bを参照)、熱可塑性樹脂で構成された層(図中の符号Cを参照)が順に配置された構成とされている。具体的には、図2、図3に示すように、本実施形態に係る熱電変換装置1では、熱硬化性樹脂で構成された層Bが、積層体80の積層方向において、絶縁機材10の中央に位置するように備えられている。そして、熱可塑性樹脂で構成された層A、熱硬化性樹脂で構成された層B、および熱可塑性樹脂で構成された層Cを厚さ方向に貫通するように第1ビアホール11および第2ビアホール12が形成されている。すなわち、本実施形態に係る熱変換装置1では、積層体80の積層方向から見て、第1、第2層間接続部材40、50のそれぞれの周囲において、熱硬化性樹脂が配置された構成とされている。この熱硬化性樹脂は、具体的には、例えば、ポリイミドなどを主成分とする熱硬化性樹脂フィルムによって構成される。
以上、本実施形態に係る熱電変換装置1の構成について説明した。このような熱電変換装置1では、例えば、第1、第2ビアホール11、12の径をφ0.7mm、絶縁基材10の厚みを1mmとし、第1、第2層間接続部材40、50を合わせて約900個配置したとき、温度差10℃で約2.5mWの電力を得ることができる。
次に、本実施形態に係る熱電変換装置1の製造方法について図4〜図7を参照しつつ説明する。なお、図4は、図1中のII−II線に沿った断面図である。
まず、図4(a)に示すように、絶縁基材10を用意し、複数の第1ビアホール11をドリル等によって形成する。
次に、図4(b)に示すように、各第1ビアホール11に第1導電性ペースト41を充填する。
なお、第1ビアホール11に第1導電性ペースト41を充填する方法(装置)としては、例えば、本出願人による特願2010−50356号に記載の方法(装置)を採用すると良い。簡単に説明すると、図4(b)に示すように、吸着紙70を介して図示しない保持台上に、裏面10bが吸着紙70と対向するように絶縁基材10を配置する。吸着紙70は、第1導電性ペースト41の有機溶剤を吸収できる材質のものであれば良く、一般的な上質紙等が用いられる。そして、第1導電性ペースト41を溶融させつつ、第1ビアホール11内に第1導電性ペースト41を充填する。これにより、第1導電性ペースト41の有機溶剤の大部分が吸着紙70に吸着され、第1ビアホール11に合金の粉末が密接して配置される。
第1導電性ペースト41としては、複数の金属原子が所定の結晶構造を維持している合金の粉末に有機溶剤が加えられてペースト化された第1導電性ペースト41を充填する。具体的には、ここでは、第1導電性ペースト41として、金属原子が所定の結晶構造を維持している合金の粉末を融点が43℃であるパラフィン等の有機溶剤を加えてペースト化したものを用いている。このため、第1導電性ペースト41を充填する際には、絶縁基材10の表面10aが約43℃に加熱された状態で行う。なお、第1導電性ペースト41を構成する合金の粉末としては、例えば、メカニカルアロイにて形成されたBi−Sb−Te等を用いることができる。
続いて、図4(c)に示すように、絶縁基材10に複数の第2ビアホール12をドリル等によって形成する。この第2ビアホール12は、上記のように、第1ビアホール11と互い違いとなり、第1ビアホール11と共に千鳥パターンを構成するように形成される。
次に、図4(d)に示すように、再び、吸着紙70を介して図示しない保持台上に、裏面10bが吸着紙70と対向するように絶縁基材10を配置する。そして、第1導電性ペースト41を充填したときと同様に、第2ビアホール12内に第2導電性ペースト51を充填する。これにより、第2導電性ペースト51の有機溶剤の大部分が吸着紙70に吸着され、第2ビアホール12に合金の粉末が密接して配置される。
第2導電性ペースト51としては、第1ビアホール11に加えられた合金とは異種の金属の粉末に有機溶剤が加えられてペースト化された第2導電性ペースト51を充填する。具体的には、ここでは、第2導電性ペースト51としては、第1導電性ペースト41を構成する金属原子と異なる金属原子が所定の結晶構造を維持している合金の粉末を融点が常温であるテレピネ等の有機溶剤を加えてペースト化したものを用いている。つまり、第2導電性ペースト51を構成する有機溶剤として、第1導電性ペースト41を構成する有機溶剤より融点が低いものを用いている。そして、第2導電性ペースト51を充填する際には、絶縁基材10の表面10aが常温に保持された状態で行う。言い換えると、第1導電性ペースト41に含まれる有機溶剤が固化された状態で、第2導電性ペースト51の充填を行う。これにより、第1ビアホール11に第2導電性ペースト51が混入することが抑制される。なお、第2導電性ペースト51を構成する合金の粉末としては、例えば、メカニカルアロイにて形成されたBi−Te等を用いることができる。
また、図4(a)〜図4(d)に示すように、本製造方法では、厚さ方向において熱可塑性樹脂で構成された層A、熱硬化性樹脂で構成された層B、熱可塑性樹脂で構成された層Cが順に配置された絶縁基材10を用意している。具体的には、本製造方法では、熱硬化性樹脂で構成された層Bが、積層体80の積層方向において、絶縁基材10の中央に位置するように備えられた絶縁基材10を用意している。すなわち、本製造方法では、熱硬化性樹脂で構成された層Bを挟んだ両側において、厚さが同等の熱可塑性樹脂層A、Cが備えられた絶縁基材10を用意している。このとき、熱可塑性樹脂で構成された層A、熱硬化性樹脂で構成された層B、および熱可塑性樹脂で構成された層Cを厚さ方向に貫通するように第1ビアホール11および第2ビアホール12を形成する。つまり、ここでは、積層体80の積層方向から見て、第1、第2層間接続部材40、50のそれぞれの周囲において、熱硬化性樹脂で構成された層Bが配置された絶縁基材10を用意している。
このような絶縁基材10を用意することで、本製造方法では、第3工程において、熱可塑性樹脂の融点以上の温度で加圧した際に第1、第2導電性ペースト41、51が流動したとしても、周囲に位置する熱硬化性樹脂に当たることにより、その流動が抑制される。よって、本製造方法では、特に、第1、第2導電性ペースト41、51が流動し難く、加圧前の位置に固定維持され易くなる。また、このとき、厚さ方向における両端において熱硬化性樹脂で構成された層Bが配置された絶縁基材10を用意する場合に比べて、絶縁基材10と、表面、裏面パターン21、31や表面、裏面保護部材20、30との密着性が良好となる。なお、このように絶縁基材10と表面、裏面保護部材20、30との密着性が良好となることで、隣接する表面、裏面パターン21、31の間に熱可塑性樹脂が確実に配置され易くなる。これにより、隣接する2つの表面パターン21間や隣接する2つの裏面パターン31間でリーク電流が流れてしまうこと等が生じ難くなる。
また、上記したように、熱硬化性樹脂で構成された層Bが、積層体80の積層方向において、絶縁基材10の中央に位置するように備えられた絶縁基材10を用意している。すなわち、熱硬化性樹脂で構成された層Bを挟んだ両側において、厚さが同等の熱可塑性樹脂層A、Cが備えられた絶縁基材10を用意している。このため、本製造方法によれば、第3工程の後などにおいて熱可塑性樹脂で構成された層A、Cが熱膨張収縮した場合における積層体80の反りが生じ難くなる。
以上のようにして、第1、第2導電性ペースト41、51が充填された絶縁基材10を用意する。このように絶縁基材10を用意する工程が、特許請求の範囲に記載の第1工程に相当する。
また、上記第1工程とは別工程において、図4(e)、図4(f)に示すように、表面保護部材20および裏面保護部材30のうち絶縁基材10と対向する一面20a、30aに銅箔等を形成する。そして、この銅箔を適宜パターニングすることにより、互いに離間している複数の表面パターン21が形成された表面保護部材20、互いに離間している複数の裏面パターン31が形成された裏面保護部材30を用意する。
その後、図4(g)に示すように、裏面保護部材30、絶縁基材10、表面保護部材20を順に積層して積層体80を構成する。
具体的には、隣接する1つの第1ビアホール11に充填された第1導電性ペースト41と1つの第2ビアホール12に充填された第2導電性ペースト51とを組60としたとき、絶縁基材10の表面10a側に、組60毎の第1、第2導電性ペースト41、51が同じ表面パターン21に接触する状態で表面保護部材20を配置する。なお、本実施形態では、上記のように、絶縁基材10の長辺方向(図1中の紙面左右方向)に沿って隣接する1つの第1ビアホール11に充填された第1導電性ペースト41と1つの第2ビアホール12に充填された第2導電性ペースト51とが組60とされている。
また、絶縁基材10の裏面10b側に、隣接する組60における一方の組60の第1導電性ペースト41および他方の組60の第2導電性ペースト51が同じ裏面パターン31に接触する状態で裏面保護部材30を配置する。なお、本実施形態では、上記のように、絶縁基材10の長辺方向(図1中の紙面左右方向)に沿って並んでいる2つの組60が隣接する組60とされている。また、絶縁基材10の外縁では、短辺方向に沿って並んでいる2つの組60が隣接する組60とされている。以上のように積層体80を形成する工程が、特許請求の範囲に記載の第2工程に相当する。
続いて、図4(h)に示すように、この積層体80を図示しない一対のプレス板の間に配置し、積層方向の上下両面から真空状態で加熱しながら加圧して積層体80を一体化する。なお、本実施形態では、凹凸の無い平板状の一対のプレス板を用いている。
以下に、本実施形態における積層体80を一体化する工程について、図5、図6を参照しつつ具体的に説明する。
まず、図5、図6(a)に示すように、時点T1まで、僅かに加圧(例えば、0.1Mpa)しながら、第1、第2導電性ペースト41、51に加えられた有機溶剤が蒸発する温度(例えば、約225℃)で、積層体80を加熱する。これにより、第1、第2導電性ペースト41、51に含まれる有機溶剤を蒸発させる。このときの加熱温度は、絶縁基材10を構成する熱可塑性樹脂の融点より低く、かつ、第1導電性ペースト41および第2導電性ペースト51の焼結温度よりも低い温度とされる。このように、加熱温度を熱可塑性樹脂の融点より低くすることで、熱可塑性樹脂が液状とならないようにし、熱可塑性樹脂の流動が抑制されるようにする。また、加熱温度を第1、第2導電性ペースト41、51の焼結温度より低い温度とすることで、この段階で第1、第2導電性ペースト41、51が焼結してしまわないようにする。このように有機溶剤を蒸発させる工程が、特許請求の範囲に記載の溶剤蒸発工程に相当する。なお、ここでは、僅かに加圧しながら積層体80を加熱しているが、必ずしも加圧する必要は無く、加熱することにより有機溶剤が蒸発すればよい。
なお、第1、第2導電性ペースト41、51に含まれる有機溶剤とは、図4(b)および図4(d)の工程において、吸着紙70に吸着されずに残存した有機溶剤のことである。
次に、図5、図6(b)に示すように、時点T2まで、絶縁基材10を構成する熱可塑性樹脂が弾性変形する温度で積層体80を加熱しながら、積層体80を積層体80の積層方向に加圧する。このときの加熱温度は、絶縁基材10を構成する熱可塑性樹脂の融点より低く、かつ、第1導電性ペースト41および第2導電性ペースト51の焼結温度より低い温度とされる。このように、加熱温度を熱可塑性樹脂の融点より低くすることで、熱可塑性樹脂が流動せず(液状とならず)に弾性変形するようにする。また、加熱温度を第1、第2導電性ペースト41、51の焼結温度より低い温度とすることで、この段階で第1、第2導電性ペースト41、51が焼結してしまわないようにする。
本製造方法では、このような温度で積層体80を加熱しながら、積層体80を積層体80の積層方向に加圧することにより、絶縁基材10を構成する熱可塑性樹脂を弾性変形させる。これにより、図6(b)に示すように、熱可塑性樹脂によって第1、第2導電性ペースト41、51に対して、積層体80の積層方向に垂直な方向の圧力を加える。このように、第1、第2導電性ペースト41、51に対して積層方向に垂直な方向の圧力が印加されることで、第1、第2導電性ペースト41、51が、積層体80の積層方向に移動する。これにより、第1、第2導電性ペースト41、51が、表面、裏面パターン21、31に密着させられ、第1、第2導電性ペースト41、51の表面、裏面パターン21、31への接続や固定が促進される。このように熱可塑性樹脂を弾性変形させて第1、第2導電性ペースト41、51に対して圧力を加える工程が、特許請求の範囲に記載のペースト圧縮工程に相当する。なお、本製造方法では、図5に示すように、時点T1〜T2では、時点T1までの温度と同等の温度に加熱しつつ、時点T1までの加圧力よりも大きい圧力で積層体80を加圧している。すなわち、絶縁基材10を構成する熱可塑性樹脂を弾性変形させて第1、第2導電性ペースト41、51に対して十分な圧力を加えるために、大きい圧力で加圧している。
次に、時点T3まで、絶縁基材10を構成する熱可塑性樹脂の融点以上の温度であって、第1、第2導電性ペースト41、51の焼結温度以上の温度に積層体80を加熱しながら、積層体80を積層体80の積層方向に加圧する。これにより、図6(c)に示すように、熱可塑性樹脂を積層体80の外部に流出させつつ、積層体80の内部において熱可塑性樹脂を流動させる。こうすることで、第1、第2導電性ペースト41、51に対し、積層方向に垂直な方向において、高い圧力が印加され、第1、第2導電性ペースト41、51の表面、裏面パターン21、31への接続や固定が促進される。このように第1、第2導電性ペースト41、51を固相焼結させる工程が、特許請求の範囲に記載のペースト固相焼結工程に相当する。なお、本製造方法では、図5に示すように、時点T2〜T3では、時点T1〜T2の温度よりも高い温度に加熱しつつ、時点T1〜T2の加圧力よりも小さい圧力で積層体80を加圧している。すなわち、第1、第2導電性ペースト41、51が移動しないようにするために、さらには、熱可塑性樹脂が必要以上に積層体80の外部に流出しないようにするために、小さい圧力で加圧している。
本製造方法では、このように積層体80を加熱しつつ加圧して、合金の粉末同士および合金の粉末と表面パターン21および裏面パターン31とが圧接されて固相焼結されることで、第1、第2層間接続部材40、50が構成される。また、第1、第2層間接続部材(40、50)と表面、裏面パターン21、31とが電気的に接続される。
なお、第1、第2ビアホール11、12には、有機溶剤を蒸発させることによって空間が形成される。しかしながら、この空間は微小であるため、当該空間によって第1、第2層間接続部材40、50を固相焼結することは阻害されない。
また、本製造方法において、溶剤蒸発工程を行う前にペースト圧縮工程を行った場合、第1、第2導電性ペースト41、51がペースト状態のままで積層体80を加圧することになるため、第1、第2導電性ペースト41、51が移動(流動)し易くなってしまう。この場合、さらには、第1、第2導電性ペースト41、51と表面、裏面パターン21、31との接続や固定も損なわれ易い。これに対して、本製造方法では、溶剤蒸発工程を行った後にペースト圧縮工程を行うため、第1、第2導電性ペースト41、51が移動(流動)し難く、第1、第2導電性ペースト41、51と表面、裏面パターン21、31との接続や固定も損なわれ難くなる。
ここで、上記したように、本製造方法では、絶縁基材10を構成する熱可塑性樹脂を積層体80の外部に流出させつつ流動させることで第1、第2導電性ペースト41、51に対して圧力印加をする。これにより、図6(b)に示すように、第1、第2導電性ペースト41、51のそれぞれのうち、熱可塑性樹脂によって圧力印加された部分周辺において、第1、第2導電性ペースト41、51と熱可塑性樹脂とで構成される凝集層Rが形成された。この凝集層Rは、熱可塑性樹脂中の低分子成分、蒸発成分などが第1、第2導電性ペースト41、51に浸入し、これによって第1、第2導電性ペースト41、51の一部が凝集することにより形成されたものである。この凝集層Rは、第1、第2導電性ペースト41、51中に熱伝導率の低い樹脂成分が分散された層である。本製造方法により製造される熱電変換装置1では、この凝集層Rが形成されることで、第1、第2層間接続部材40、50における表裏の温度差が生じ易くなり、熱電変換効率が良好となる。
この凝集層Rは、本実施形態に係る熱電変換装置1の構造および本製造方法に特有のものである。したがって、熱電変換装置について第1、第2ビアホール11、12の断面を精査することにより、本製造方法によってその熱電変換装置が製造されたか否かを容易に判別することができる。なお、仮に第1、第2導電性ペースト41、51が積層体80の外部に流出してしまった場合であっても、積層体80の内部に凝集層Rが残されることがある。
また、図6(a)に示すように、この積層体80を一体化する工程を行う前のワーク(積層体)において、第1、第2導電性ペースト41、51のうち、表面保護部材20側の端面や裏面保護部材30側の端面に凹部41a、41bが形成されていることがある。この凹部41a、41bは、例えば、以下のような場合に形成される。すなわち、例えば、上記のように吸着紙70によって有機溶剤を吸収する際に吸着紙70が吸収する有機溶剤の量が過剰に多い場合に形成され得る。また、第1、第2導電性ペースト41、51に接触させられた吸着紙70を剥がしたときに第1、第2導電性ペースト41、51が吸着紙70に付着して剥がされることでも形成され得る。また、第1、第2導電性ペースト41、51を第1、第2ビアホール11、12に充填した後に絶縁基材10の表面10aや裏面10bをスキージ(ヘラ)等によって均す場合に第1、第2導電性ペースト41、51がスキージに付着して剥がれることでも形成され得る。なお、以下において、凹部41a、41bのうち、表面保護部材20側の凹部41aを表側凹部41a、裏面保護部材30側の凹部41bを裏側凹部41bという。そして、このような凹部41a、41bが第1、第2導電性ペースト41、51に形成されている場合等には、第1、第2導電性ペースト41、51と表面パターン21や裏面パターン31との間に隙間が生じることがある。
仮に、特許文献1に記載の製造方法のように、最初の加圧時において熱可塑性樹脂が流動する温度(熱可塑性樹脂の融点以上の温度)で加熱した場合には、液状の熱可塑性樹脂が上記隙間に入り込み易くなる。よって、上記したように、特許文献1に記載の製造方法では、第1、第2導電性ペースト41、51の表面、裏面パターン21、31への接続や固定が阻害され易く、熱可塑性樹脂と共に第1、第2導電性ペースト41、51が流動してしまう事態が生じ易い。
これに対して、本製造方法では、上記したように、熱可塑性樹脂が弾性変形する温度で積層体80を加熱しながら加圧を行い、熱可塑性樹脂を液状とはせずに弾性変形させて第1、第2導電性ペースト41、51に対して圧力を印加させる。このため、本製造方法では、熱可塑性樹脂が上記隙間に入り込み難くなり、第1、第2導電性ペースト41、51の表面、裏面パターン21、31への接続や固定が阻害され難く、第1、第2導電性ペースト41、51が流動してしまう事態が生じ難くなる。そして、この熱可塑性樹脂の弾性変形によって、第1、第2導電性ペースト41、51が表面、裏面パターン21、31に密着させられ、第1、第2導電性ペースト41、51の表面、裏面パターン21、31への接続や固定が促進され易くなる。このように、本製造方法では、熱可塑性樹脂の融点以上の温度で加圧する前に第1、第2導電性ペースト41、51を表面、裏面パターン21、31に密着させておく。これにより、本製造方法では、融点以上の温度で加圧したときに第1、第2導電性ペースト41、51が流動してしまうことが生じ難くなる。
以上説明したように積層体80を一体化する工程が、特許請求の範囲に記載の第3工程に相当する。なお、特に限定されるものではないが、積層体80を一体化する際には、積層体80とプレス板との間にロックウールペーパー等の緩衝材を配置してもよい。
その後、図6に示すように、時点T4まで冷却することにより積層体80が一体化され、図1に示す熱電変換装置1が製造される。なお、図5に示すように、時点T3〜T4では、時点T2〜T3の温度よりも高い温度に加熱しつつ、時点T2〜T3の加圧力よりも大きい圧力で積層体80を加圧している。この冷却工程をなるべく早く完了させるためにこのような温度および圧力で加圧している。
なお、本実施形態の製造方法によれば、絶縁基材10の平面形状の大きさや厚み、第1、第2ビアホール11、12の数、径等を適宜変更するのみで所望の変換効率の熱電変換装置1を製造することができ、用途に応じて製造工程が特に増加したり複雑になったりすることがない。つまり、設計の自由度を向上させることができる。
さらに、本実施形態の熱電変換装置1は、第1、第2層間接続部材40、50が複数の金属原子が所定の結晶構造を維持している合金で形成されているので、大きな電力を発生させることができる。そして、第1層間接続部材40および第2層間接続部材50の周囲は、熱可塑性樹脂を含んで構成された絶縁基材10が配置されているため、第1層間接続部材40および第2層間接続部材50と、表面パターン21および裏面パターン31との密着性を向上させることができる。このため、さらに大きな電力を発生させることができる。
また、表面パターン21(表面保護部材20)と裏面パターン31(裏面保護部材30)との間に絶縁基材10が配置されており、表面パターン21(表面保護部材20)と裏面パターン31(裏面保護部材30)との間に空気流れが生じない。したがって、表面パターン21(表面保護部材20)と裏面パターン31(裏面保護部材30)との間の熱差が小さくなることを抑制することができる。
なお、本実施形態では、第1導電性ペースト41としてBi−Sb−Te合金の粉末を用い、第2導電性ペースト51としてBi−Te合金の粉末を用いる例について説明したが、合金の粉末はこれらに限定されるものではない。例えば、第1、第2導電性ペースト41、51を構成する合金の粉末として、銅、コンスタンタン、クロメル、アルメル等が鉄、ニッケル、クロム、銅、シリコン等と合金化されたものから適宜選択してもよい。また、テルル、ビスマス、アンチモン、セレンの合金や、シリコン、鉄、アルミニウムの合金等から適宜選択してもよい。
ところで、図7に示すように、本製造方法において、積層方向から見て積層体80のうち周縁部分81より内側の部分を熱電変換装置1とし、周縁部分81については熱電変換装置1としなくてもよい。このとき、例えば、図2、図3における積層体80のうち図中左右両端の部分(表面、裏面保護部材20、30と表面、裏面パターン21、31によって構成される部分)を左右方向に延長した積層体80を用意して、その延長した部分を周縁部分81とすればよい。すなわち、周縁部分81において、表面、裏面保護部材20、30と表面、裏面パターン21、31が配置された積層体80を用意すればよい。そして、例えば、この周縁部分81を、製造時にワーク(積層体)の運搬等のために人等に触れられる部分として用いることができる。このとき、第3工程の後に周縁部分81を切除し、積層体80のうち周縁部分81が切除されて残される部分を熱電変換装置1とすればよい。この場合、第1工程では、周縁部分81を構成する部分を有する絶縁基材10を用意し、第2工程では、周縁部分81においても表面保護部材20、裏面保護部材30、表面パターン21、および裏面パターン31が配置された積層体80を形成すればよい。
そして、このように周縁部分81を、熱電変換装置1とする部分以外の部分とする場合、第3工程の加圧の前に、図7に示すように、周縁部分81における表面パターン21にスリット81aを形成しておくことが好ましい。また、同様に、周縁部分81における裏面パターン31にスリット81bを形成しておくことも好ましい。
すなわち、第2工程において、周縁部分81に形成された表面パターン21に熱電変換装置1の外周から周縁部分81の外周にまで繋がったスリット81aが形成された表面保護部材20を配置することが好ましい。また、同様に、第2工程において、周縁部分81に形成された裏面パターン31に熱電変換装置1の外周から周縁部分81の外周にまで繋がったスリット81bが形成されていることが好ましい。なお、以下において、表面パターン21に形成されたスリット81aを表側スリット81aといい、裏面パターン31に形成されたスリット81bを裏側スリット81bという。
このようなスリット81a、81bを形成することにより、本製造方法では、第3工程において、絶縁基材10を構成する熱可塑性樹脂が表側スリット81aや裏側スリット81bを通って、積層体80の外部に流出され易くなる。すなわち、表側スリット81aが形成されていない場合には周縁部分81の表面パターン21によって熱可塑性樹脂の流出が阻害されるが、本製造方法のように表側スリット81aが形成された場合には、熱可塑性樹脂が積層体80の外部に流出され易くなる。同様に、裏側スリット81bが形成されていない場合には周縁部分81の裏面パターン31によって熱可塑性樹脂の流出が阻害されるが、本製造方法のように裏側スリット81bが形成された場合には、熱可塑性樹脂が積層体80の外部に流出され易くなる。
ここで、例えば、積層体80の周縁部分81における全領域において、表面パターン21もしくは裏面パターン31を除去した場合にも、当然、熱可塑性樹脂が流出され易くなる。しかしながら、この場合には、表面パターン21や裏面パターン31が除去された分だけ、周縁部分81において、柔らかい熱可塑性樹脂の比率が大きくなるため、積層体80の積層構造の安定性が悪くなる。例えば、周縁部分81を人の手などで摘んだ場合などに、積層体80の積層構造が崩れ易い。これに対して、本製造方法では、スリット81a、81bを形成して、積層体80の周縁部分81におけるスリット81a、81b以外の部分を残すことにより、積層体80の積層構造の安定性も確保できるようにしている。
なお、図7に示すように、積層体80には、積層体80を構成する各層(図6(a)のL1〜L3を参照)を積層したときに、各層L1〜L3の位置合わせをするためのピンが挿し込まれる孔として、各層L1〜L3を貫通する貫通孔H1、H2が形成されている。
上記で説明したように、本実施形態に係る熱電変換装置1の製造方法は、加熱しながら積層体を積層体の積層方向から加圧する工程において、以下の溶剤蒸発工程、ペースト圧縮工程、ペースト固相焼結工程を順に行うことを特徴とする。すなわち、溶剤蒸発工程では、有機溶剤が蒸発する温度であって、熱可塑性樹脂の融点より低く、かつ、第1、第2導電性ペースト41、51の焼結温度より低い温度に積層体80を加熱し、第1、第2導電性ペースト41、51に加えられた有機溶剤を蒸発させる。ペースト圧縮工程では、熱可塑性樹脂が弾性変形する温度であって、熱可塑性樹脂の融点より低く、かつ、第1、第2導電性ペースト41、51の焼結温度より低い温度に積層体を加熱しながら、積層体80を積層体80の積層方向に加圧する。これにより、熱可塑性樹脂を弾性変形させることで第1、第2導電性ペースト41、51に対して積層体80の積層方向に垂直な方向の圧力を加える。ペースト固相焼結工程では、熱可塑性樹脂の融点以上の温度であって、第1、第2導電性ペースト41、51の焼結温度以上の温度に積層体80を加熱しながら、積層体80を積層体80の積層方向に加圧する。これにより、熱可塑性樹脂を積層体80の外部に流出させつつ積層体80の内部において熱可塑性樹脂を流動させて、第1、第2導電性ペースト41、51に対して積層体80の積層方向に垂直な方向の圧力を加える。これと共に、第1導電性ペースト41を固相焼結して第1層間接続部材40を構成すると共に、第2導電性ペースト51を固相焼結して第2層間接続部材50を構成する。
このため、本製造方法によれば、第3工程において、上記したように熱可塑性樹脂を弾性変形させることで第1、第2導電性ペースト41、51に対して積層体80の積層方向に垂直な方向の圧力が加えられる。このとき、特許文献1に記載の製造方法のように液状の熱可塑性樹脂を流動させるのではなく、熱可塑性樹脂を弾性変形させている。このため、第1、第2導電性ペースト41、51と表面パターン21や裏面パターン31との間に隙間が生じていても、熱可塑性樹脂がこの隙間に入り込むことは生じ難い。したがって、熱可塑性樹脂がこの隙間に入り込んで第1、第2導電性ペースト41、51の表面、裏面パターン21、31への接続や固定を阻害することによって第1、第2導電性ペースト41、51が流動してしまうことが生じ難くなる。そして、熱可塑性樹脂がこの隙間に入り込むことなく、第1、第2導電性ペースト41、51に対して積層体80の積層方向に垂直な方向の圧力が加えられ易くなる。これにより、第1、第2導電性ペースト41、51が表面、裏面パターン21、31に密着させられ、第1、第2導電性ペースト41、51の表面、裏面パターン21、31への接続や固定が促進され易くなる。
このように、本製造方法では、熱可塑性樹脂の融点以上の温度で加圧する前に第1、第2導電性ペースト41、51を表面、裏面パターン21、31に密着させておく。これにより、本製造方法では、融点以上の温度で加圧したときに第1、第2導電性ペースト41、51が流動してしまうことが生じ難くなる。また、熱可塑性樹脂を積層体80の外部に流出させつつ積層体80の内部において熱可塑性樹脂を流動させるため、特許文献1に記載の製造方法に比べて、積層体80の内部の熱可塑性樹脂が大量に流出される。これにより、積層体80のうち第1、第2導電性ペースト41、51が位置する部分に比べて、熱可塑性樹脂が位置する部分が薄くなり、第1、第2導電性ペースト41、51が積層体80の積層方向に垂直な平面の方向に移動しようとしても、積層体80の薄くなった部分によるアンカー効果により止められ易くなる。よって、これによっても、第1、第2導電性ペースト41、51が流動してしまうことが生じ難くなる。こうして、積層体80を加圧した際に、第1、第2導電性ペースト41、51を流動し難くして、加圧前の位置に固定維持され易くしつつ、熱可塑性樹脂をワークの外部に流出させて、熱可塑性樹脂の流動を促進させることができる。
また、本製造方法では、第1工程において、厚さ方向において熱可塑性樹脂で構成された層A、熱硬化性樹脂で構成された層B、熱可塑性樹脂で構成された層Cが順に配置された絶縁基材10を用意する。すなわち、本製造方法では、熱可塑性樹脂で構成された層A、熱硬化性樹脂で構成された層B、および熱可塑性樹脂で構成された層Cを厚さ方向に貫通するように第1ビアホール11および第2ビアホール12が形成されている絶縁基材10を用意する。
このため、本製造方法によれば、第3工程において、熱可塑性樹脂の融点以上の温度で加圧した際に、第1、第2導電性ペースト41、51が流動したとしても、周囲に位置する熱硬化性樹脂に当たることによって、その流動が抑制される。よって、本製造方法では、特に、第1、第2導電性ペースト41、51を流動し難くして、加圧前の位置に固定維持され易くすることができる。また、このとき、厚さ方向における両端において熱硬化性樹脂で構成された層が配置された絶縁基材10を用意する場合に比べて、絶縁基材10と、表面、裏面パターン21、31や表面、裏面保護部材20、30との密着性が良好となる。また、絶縁基材10と裏面保護部材20、30との密着性が良好となることで、隣接する表面、裏面パターン21、31の間に熱可塑性樹脂が確実に配置され易くなる。これにより、隣接する2つの表面パターン21間や隣接する2つの裏面パターン31間でリーク電流が流れてしまうこと等が生じ難くなる。
また、本製造方法では、特に、第1工程において、積層体80の積層方向において絶縁機材10の中央に熱硬化性樹脂で構成された層Bが位置する絶縁基材10を用意する。すなわち、本製造方法では、熱硬化性樹脂で構成された層Bを挟んだ両側において、厚さが同等の熱可塑性樹脂で構成された層A、Cが備えられた絶縁基材10を用意する。
このため、本製造方法によれば、第3工程の後などにおいて熱可塑性樹脂で構成された層A、Cが熱膨張収縮した場合における積層体80の反りが生じ難くなる。
また、本製造方法では、積層体80の積層方向から見て積層体80のうち周縁部分81を、第3工程の後に切除し、積層体80のうち周縁部分81が切除された後に残される部分を、熱電変換装置1とする。そして、第1工程では、周縁部分81を構成する部分を有する絶縁基材10を用意する。第2工程では、表面、裏面保護部材20、30、表面、裏面パターン21、31が配置された周縁部分81が備えられた積層体80を形成する。これと共に、周縁部分81に形成された表面パターン21に熱電変換装置1の外周から周縁部分81の外周にまで繋がった表側スリット81aが形成された表面保護部材20、および、周縁部分81に形成された裏面パターン31に熱電変換装置1の外周から周縁部分81の外周にまで繋がった裏側スリット81bが形成された裏面保護部材30のうち、少なくとも一方を配置して、積層体80を形成する。第3工程では、第2工程において配置された表面保護部材20に形成された表側スリット81aおよび裏面保護部材30に形成された裏側スリット81bのうち少なくとも一方を通じて、熱可塑性樹脂を積層体80の外部に流出させる
このため、本製造方法によれば、表側スリット81aや裏側スリット81bが形成されていることにより、第3工程において、熱可塑性樹脂が表側スリット81aや裏側スリット81bを通って、積層体80の外部に流出され易くなる。すなわち、表側スリット81aが形成されていない場合には表面パターン21によって熱可塑性樹脂の流出が阻害されるが、本製造方法のように表側スリット81aが形成された場合には、熱可塑性樹脂が表側スリット81aを通って流出され易くなる。同様に、裏側スリット81bが形成されていない場合には裏面パターン31によって熱可塑性樹脂の流出が阻害されるが、本製造方法のように裏側スリット81bが形成された場合には、熱可塑性樹脂が裏側スリット81bを通って流出され易くなる。
ここで、例えば、積層体80の周縁部分81における全領域において、表面パターン21もしくは裏面パターン31を除去した場合にも、当然、熱可塑性樹脂が流出され易くなる。しかしながら、この場合には、表面パターン21や裏面パターン31が除去された分だけ、周縁部分81において、柔らかい熱可塑性樹脂の比率が大きくなるため、積層体80の積層構造の安定性が悪くなる。例えば、周縁部分81を人の手などで摘んだ場合などに、積層体80の積層構造が崩れ易い。これに対して、本製造方法では、スリット81a、81bを形成して、積層体80の周縁部分81におけるスリット81a、81b以外の部分を残すことにより、積層体80の積層構造の安定性も確保できる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について図8、図9を参照して説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して、第3工程において、プレス板の形状を変更すると共に積層体80の加圧方法を変更したものである。その他に関しては第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
第1実施形態では、第3工程において、凹凸の無い平板状の一対のプレス板を用いていた。しかしながら、図8に示すように、本実施形態に係る熱電変換装置1の製造方法では、1つまたは複数の凸部100a、101aを有する1対のプレス板100、101を用いる。なお、ここでは、複数の凸部100a、101aがそれぞれに形成された1対のプレス板100、101を用いている。
そして、本実施形態では、積層体80のうち、第1導電性ペースト41または第2導電性ペースト51と、異なる第1導電性ペースト41または第2導電性ペースト51との間に位置する部分が凸部100a、101aによって加圧されるように、積層体80を積層方向に加圧する。
このため、本実施形態では、図9に示すように、第3工程において、熱可塑性樹脂の融点以上の温度で加圧した際に、凸部100a、101aによって加圧される。これにより、本実施形態では、積層体80のうち第1、第2導電性ペースト41、51が位置する部分に比べて、熱可塑性樹脂が位置する部分が薄くなり易い。よって、第1、第2導電性ペースト41、51が流動したとしても、第1、第2導電性ペースト41、51が積層体80の積層方向に垂直な平面の方向に移動しようとしても、積層体80の薄くなった部分によるアンカー効果により止められ易くなる。これにより、本実施形態に係る製造方法では、特に、第1、第2導電性ペースト41、51が流動し難くなり、第1、第2導電性ペースト41、51が加圧前の位置に固定維持され易くなる。
本実施形態では、プレス板100、101の凸部100a、101aのアンカー効果によって第1、第2導電性ペースト41、51を流動し難くできるため、図8、図9に示すように、第1実施形態における熱硬化性樹脂(図4等の符号B)を省略している。このため、本実施形態における製造方法では、熱可塑性樹脂で構成された層A、熱硬化性樹脂で構成された層B、熱可塑性樹脂で構成された層Cが順に配置された絶縁基材10を用意する必要が無く、熱可塑性樹脂で構成された絶縁基材10を用意すれば良い。すなわち、本実施形態における製造方法では、これらの層A〜Cを一体化する工程を行う必要が無い。
なお、本実施形態において、熱硬化性樹脂Bを備える構成としても良い。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、第1実施形態では、積層体80のうち周縁部分81を、熱電変換装置1とする部分以外の部分として、周縁部分81における表面、裏面パターン21、31において、スリット81a、81bを設けていた。具体的には、周縁部分81における表面、裏面パターン21、31において、残される部分側から周縁部分81を挟んだ反対側にまで繋がったスリット81a、81bを設けていた。そして、このスリット81a、81bにより、熱可塑性樹脂が積層体80の外部に流出され易くなるようにしていた。しかしながら、積層体80のうち周縁部分81において、必ずしもスリット81a、81bを形成しなければならないわけではなく、図10に示すように、第1実施形態において、スリット81a、81bを設けないようにしてもよい。この場合においても、第1実施形態に比べて、表面、裏面パターン21、31によって熱可塑性樹脂の流動が阻害され易くなるものの、熱可塑性樹脂が積層体80の外部に流出させることはできる。また、積層体80のうち周縁部分81を熱電変換装置1とする部分以外の部分とする場合において、熱可塑性樹脂が積層体80の外部に流出され易くなる方法としては、スリット81a、81bを形成する方法に限られない。すなわち、例えば、図11に示すように、周縁部分81のすべての領域における表面、裏面パターン21、31を除去してもよい。なお、図11では、貫通孔H1、H2の内側に熱可塑性樹脂が流入しないようにするため等の理由から、貫通孔H1、H2の周囲における僅かな表面、裏面パターン21、31については、除去せずに残してある。
10 絶縁基材
20 表面保護部材
21 表面パターン
30 裏面保護部材
31 裏面パターン
40 第1層間接続部材
41 第1導電性ペースト
50 第2層間接続部材
51 第2導電性ペースト
80 積層体
100 プレス板
101 プレス板

Claims (4)

  1. 表面(10a)および裏面(10b)を有し、熱可塑性樹脂を含み、前記熱可塑性樹脂を厚さ方向に貫通する第1ビアホール(11)および第2ビアホール(12)が形成され、複数の金属原子が所定の結晶構造を維持している合金の粉末に有機溶剤が加えられてペースト化された第1導電性ペースト(41)が前記第1ビアホールに充填され、前記合金とは異種の金属の粉末に有機溶剤が加えられてペースト化された第2導電性ペースト(51)が前記第2ビアホールに充填された絶縁基材(10)を用意する第1工程と、
    前記絶縁基材の表面において、対応する前記第1導電性ペーストおよび前記第2導電性ペーストに接触させられる表面パターン(21)を有する表面保護部材(20)を配置すると共に、前記絶縁基材の裏面において、対応する前記第1導電性ペーストおよび前記第2導電性ペーストに接触させられる裏面パターン(31)を有する裏面保護部材(30)を配置して、積層体(80)を形成する第2工程と、
    加熱しながら前記積層体を前記積層体の積層方向から加圧し、前記第1導電性ペーストを固相焼結して第1層間接続部材(40)を構成すると共に、前記第2導電性ペーストを固相焼結して第2層間接続部材(50)を構成し、前記第1層間接続部材および前記第2層間接続部材と前記表面パターンおよび前記裏面パターンとを電気的に接続する第3工程と、を含み、
    前記第3工程は、前記有機溶剤が蒸発する温度であって、前記熱可塑性樹脂の融点より低く、かつ、前記第1導電性ペーストおよび前記第2導電性ペーストの焼結温度より低い温度に前記積層体を加熱することにより、前記第1導電性ペーストおよび前記第2導電性ペーストに加えられた前記有機溶剤を蒸発させる溶剤蒸発工程と、
    前記溶剤蒸発工程の後に、前記熱可塑性樹脂が弾性変形する温度であって、前記熱可塑性樹脂の融点より低く、かつ、前記第1導電性ペーストおよび前記第2導電性ペーストの焼結温度より低い温度に前記積層体を加熱しながら、前記積層体を前記積層体の積層方向に加圧することにより、前記熱可塑性樹脂を弾性変形させることで前記第1導電性ペーストおよび前記第2導電性ペーストに対して前記積層体の積層方向に垂直な方向の圧力を加えるペースト圧縮工程と、
    前記ペースト圧縮工程の後に、前記熱可塑性樹脂の融点以上の温度であって、前記第1導電性ペーストおよび前記第2導電性ペーストの焼結温度以上の温度に前記積層体を加熱しながら、前記積層体を前記積層体の積層方向に加圧することにより、前記熱可塑性樹脂を前記積層体の外部に流出させつつ前記積層体の内部において前記熱可塑性樹脂を流動させて、前記第1導電性ペーストおよび前記第2導電性ペーストに対して前記積層体の積層方向に垂直な方向の圧力を加えつつ、前記第1導電性ペーストを固相焼結して前記第1層間接続部材を構成すると共に、前記第2導電性ペーストを固相焼結して前記第2層間接続部材を構成するペースト固相焼結工程と、を含むことを特徴とする熱電変換装置の製造方法。
  2. 前記第1工程では、前記厚さ方向において前記熱可塑性樹脂で構成された層、熱硬化性樹脂で構成された層、熱可塑性樹脂で構成された層が順に配置されると共に、該熱可塑性樹脂で構成された層、前記熱硬化性樹脂で構成された層、および熱可塑性樹脂で構成された層を厚さ方向に貫通するように前記第1ビアホールおよび前記第2ビアホールが形成されている前記絶縁基材を用意することを特徴とする請求項1に記載の熱電変換装置の製造方法。
  3. 前記第1工程では、前記積層方向から見て前記積層体の周縁部分(81)を構成する部分を有する前記絶縁基材を用意し、
    前記第2工程では、前記周縁部分においても前記表面保護部材、前記裏面保護部材、前記表面パターン、および前記裏面パターンが配置された前記積層体を形成すると共に、前記周縁部分に形成された前記表面パターンに前記熱電変換装置の外周から前記周縁部分の外周にまで繋がったスリット(81a)が形成された前記表面保護部材、および、前記周縁部分に形成された前記裏面パターンに前記熱電変換装置の外周から前記周縁部分の外周にまで繋がったスリット(81b)が形成された前記裏面保護部材のうち、少なくとも一方を配置して、前記積層体を形成し、
    前記第3工程では、前記第2工程において配置された前記表面保護部材に形成された前記表側スリットおよび前記裏面保護部材に形成された前記裏側スリットのうち少なくとも一方を通じて、前記熱可塑性樹脂を前記積層体の外部に流出させ、
    前記第3工程の後に、前記積層体から前記周縁部分を切除することを特徴とする請求項1または2に記載の熱電変換装置の製造方法。
  4. 前記第3工程では、1つまたは複数の凸部(100a、101a)を有するプレス板(100、101)を用いて、前記積層体のうち、前記第1導電性ペーストまたは前記第2導電性ペーストと、異なる前記第1導電性ペーストまたは前記第2導電性ペーストと、の間に位置する部分が前記凸部によって加圧されるように、前記積層体を前記積層方向に加圧することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の熱電変換装置の製造方法。
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