JP2016072423A - ノイズ吸収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】対をなす磁性体で構成されるノイズ吸収装置において、両磁性体の相対移動を防止し、ケーブルを囲む閉磁路を確保してノイズ吸収効果を高める。
【解決手段】対をなす磁性体(フェライトコア)1でケーブルFCを挟持してノイズ吸収を行うノイズ吸収装置であって、各磁性体1は、ケーブルFCを挟んで配置される主面部11と、主面部11の両端部にそれぞれケーブルFCを挟持する側に向けて突出された対をなす突壁12を有し、両磁性体1がケーブルFCを挟持した状態のときに、突壁12は少なくとも相手方磁性体1の突壁12に当接される構成である。
【選択図】 図1

Description

本発明はケーブルを伝送される信号に含まれるノイズを吸収するための装置に関し、特にフラットケーブルに適用して好適なノイズ吸収装置に関するものである。
フラットケーブルに適用するノイズ吸収装置として、一対の平板状をした磁性体(フェライトコア)でフラットケーブルを挟むように配設する構成のものがある。例えば、特許文献1には、それぞれ断面形状がL字型をした一対の磁性体(フェライトコア)をフラットケーブルを挟むように互いに対向して組み合わせることにより、フラットケーブルの周囲を磁性体で囲んで閉磁路を構成するようにした技術が提案されている。また、特許文献2は、主面部を有する第1と第2の磁性体をフラットケーブルの一方の面と他方の面にそれぞれ対面させるように組み合わせる構成であり、その一つの形態として一方の磁性体の両端部に突壁を設けてU字型にし、平板状をした他方の磁性体を対面配置させたときに主面部と突壁とでフラットケーブルの周囲を囲むように構成している。
特許文献1,2のノイズ吸収装置では、対をなす磁性体の対向間隔の寸法自由度があるため、厚み寸法が異なるフラットケーブルへの適用が可能であるという利点がある。しかし、特許文献1の技術では、組み合わせた一対の磁性体は両側の端面が互いに平面上で当接された構成であるので、当接面における滑りによって両方の磁性体が相対移動することがある。すなわち、一方の磁性体が他方の磁性に対して移動される相対移動が生じ、このような相対移動が生じると両磁性体による閉磁路が損なわれることがあり、ノイズ吸収効果が低下される。
特許文献2では一方の磁性体をU字型に形成することで、両磁性体の両側の端面が異なる面において当接され、両磁性体が平面上で回転方向の相対移動を防止することは可能である。しかしこの技術では、一方の磁性体に設けた突壁の延長方向には他方の磁性体の相対移動を防止することはできない。また、この技術では、対をなす磁性体として異なる形状の磁性体を用意する必要があり、部品品種が増大することになる。
特開2000−173828号公報 特開平5−159936号公報 特開2008−10792号公報
このような磁性体の相対移動を防止するために、特許文献1,2では両磁性体を固定して相対移動を防止するための固定部品を別途設けているが、そのために部品点数が増大し、かつ固定部品によりノイズ吸収装置の外形寸法が増大することになる。特許文献3には、両磁性体を粘着テープによって保持する構成が提案されており、ノイズ吸収装置の外形寸法の増大を最小限に抑える上では有効であるが、劣化等によって粘着テープの粘着力が低下したときには両磁性体を固定する効力が低下してしまう。
本発明の目的は、対をなす磁性体における相対移動を防止し、ケーブルを囲む閉磁路を確保してノイズ吸収効果を高めたノイズ吸収装置を提供するものである。
本発明は、対をなす磁性体でケーブルを挟持してノイズ吸収を行うノイズ吸収装置であって、各磁性体は、ケーブルを挟んで配置される主面部と、この主面部の両端部にそれぞれケーブルを挟持する側に向けて突出された対をなす突壁を有し、両磁性体がケーブルを挟持した状態のときに、突壁は少なくとも相手方磁性体の突壁に当接される構成であることを特徴とする。
好ましくは、対をなす突壁は、主面部の両端部の各端面の一部領域に形成されており、各突壁の端面は、相手方磁性体の突壁の対向する端面に当接される構成である。さらには、各突壁は、主面部の両端部の端面から突出した状態で形成され、各突壁の内面において相手方磁性体の主面部の端面に当接される構成である。
本発明によれば、対をなす磁性体にそれぞれ設けた突壁が、相手方磁性体の主面部ないしは突壁に当接することで、両磁性体で挟むケーブルの厚みが相違する場合でも両磁性体によるケーブルを囲む閉磁路を確保し、好適なノイズ吸収効果が得られる。また、磁性体に設けた突壁が相手方磁性体の突壁に当接し、さらに好ましくは相手方磁性体の主面部に当接することにより、両磁性体の相対移動を防止して両磁性体によるケーブルを囲む閉磁路を確保し、好適なノイズ吸収効果が得られる。
本発明のノイズ吸収装置のフェライトコアの外観斜視図。 フラットケーブルに装着した状態の外観斜視図。 (a)図2の状態の幅方向の断面図、(b)図3(a)のB−B線断面図。 異なる装着形態の外観斜視図。 さらに異なる装着形態の外観斜視図。 保持ケースを含むノイズ吸収装置の分解斜視図。 保持ケースにフェライトコアを内挿した状態の斜視図。 フラットケーブルに装着した状態の外観斜視図。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明のノイズ吸収装置の主体となる磁性体、すなわちフェライトコアの外観斜視図である。一対のフェライトコア1は同一形状に形成されており、後述するようにこれら一対のフェライトコア1を組み合わせることによりノイズ吸収装置が構成される。
前記フェライトコア1は、適用されるフラットケーブルFCの幅寸法よりも長い寸法の長辺と、所要の寸法の短辺を有する矩形の平板状をした主面部11を有している。ここで、以降の説明を分かり易くするために、当該主面部11の長辺方向と短辺方向のうち、フラットケーブルFCの長さ方向と同じ方向を長さ方向とし、フラットケーブルFCの幅方向と同じ方向を幅方向と称する。前記主面部11の幅方向の両端部には、それぞれ同一の板厚方向に向けて所要の高さで突出した突壁12が一体に形成されている。これにより、前記フェライトコア1は幅方向の両端部に一対の突壁12が形成されるので、一対のフェライトコア1からなるノイズ吸収装置としては二対の突壁12が設けられていることになる。
前記突壁12は主面部11の幅方向の両端部の端面11aから幅方向の外側に突出する形態で形成されている。また、前記突壁12は長さ方向の寸法が前記主面部11の長さ方向の寸法のほぼ1/2の長さに形成されており、その上で両端の各突壁12は前記主面部11を長さ方向に二分する中心線Cを挟んで互い違いとなるように、互いに長さ方向の反対側の領域に形成されている。換言すれば、両端の突壁12は主面部11の中心点に対して点対称に形成されている。
ここで、前記各フェライトコア1の前記主面部11および前記突壁12において、これらフェライトコア1を前記フラットケーブルFCに対して装着したときに、当該フラットケーブルFCに対面する側の面を内面と称し、これと反対側の面を外面と称する。
さらに、この実施形態では、前記フェライトコア1の主面部11の外面で、長さ方向の両端部には、幅方向に所要の間隔をおいた2箇所に係合凹部13が形成されている。この係合凹部13は後述する保持ケース2を適用する際に利用されるのであるので、この実施形態においては特に設けられていなくてもよい。
この一対のフェライトコアからなるノイズ吸収装置では、図2に示すように、一方のフェライトコア1の主面部11の内面を上向きにしてフラットケーブルFCの下側に配置し、他方のフェライトコア1の主面部11の内面を下向きにしてフラットケーブルFCの上側に被せ、その上で両フェライトコア1を互いに組み合わせる。この状態ではフラットケーブルFCは両フェライトコア1の主面部11により厚み方向に挟まれ、幅方向には各突壁12により挟まれた状態となる。このとき、各フェライトコア1の各突壁12はそれぞれ相手方フェライトコア1の幅方向両端部の突壁12が存在しない部分に位置される。
このように、一対のフェライトコア1を組み合わせた状態では、図3(a)に幅方向の断面図と、図3(b)にそのB−B線断面図を示すように、各突壁12の長さ方向の端面のうち、主面部11の中心線Cに沿った側の端面12aは相手方フェライトコア1の突壁12の同様な端面12aに当接される。また、これと同時に、各突壁12の内面は相手方フェライトコア1の主面部11の幅方向の端面11aに当接ないしは近接配置される。これにより、各フェライトコア1の突壁12は、少なくとも相手方フェライトコア1の突壁12に当接され、両フェライトコア1によってフラットケーブルFCの全周囲を囲む無端状に組立てられる。
これにより両フェライトコア1によりフラットケーブルFCを囲む閉磁路が形成され、フラットケーブルFCに対するノイズ吸収効果が発揮される。このとき、フラットケーブルFCの厚み寸法の違いによって両フェライトコア1の主面部11の内面の対向間隔が板厚方向に変化されるが、各突壁12は主面部11の内面に対して所要の高さで突出されているので、この突出高さの寸法の範囲内では突壁12は、相手方フェライトコア1の突壁12との当接状態、ないしは相手方フェライトコア1の主面部11の端面11aとの当接状態が確保されるので、両フェライトコア1による閉磁路も確保され、ノイズ吸収効果が低下するようなことはない。
さらに、この実施形態では、図4に示すように、前記各フェライトコア1には、前記主面部11の外面に所要形状の粘着テープTが貼り付けられている。この粘着テープTは主面部11の長さ方向の寸法とほぼ同じ幅寸法で、主面部11の幅方向の寸法よりも長い帯状の片面粘着テープで構成されている。そして、主面部11の外面の幅方向の片側領域において前記主面部11の外面に粘着され、先端側の領域は保護紙(図示せず)を残した状態で鎖線で示すように前記主面部11から幅方向に延長された余剰部分Taとして構成されている。
そして、この実施形態では、前記したように両フェライトコア1を組み合わせた上で、粘着テープTの余剰部分Taを図4の矢印のように、自身の突壁12さらに相手方のフェライトコア1の主面部11の各外面にまで回し込んだ上で、保護紙を剥がして粘着することで、両フェライトコア1を粘着テープTによって固定している。したがって、粘着テープTにより両フェライトコア1の相対移動が防止され、両フェライトコア1による閉磁路も確保される。
この実施形態では、仮に粘着テープTが破損し、あるいは経時変化による劣化等によって両フェライトコア1の固定状態が低下されるような状態になったときに、一方のフェライトコア1が相手方フェライトコア1に対して幅方向に相対移動されようとしても、一方のフェライトコア1の突壁12の内面と、他方のフェライトコア1の主面部11の端面11aとの当接によって幅方向の相対移動は防止される。また、両フェライトコア1が長さ方向に相対移動されようとしても、一方のフェライトコア1の突壁12の端面12aと、他方のフェライトコア1の突壁12の端面12aとの長さ方向の当接によって長さ方向の移動は防止される。
さらに、一方のフェライトコア1が主面部11の面方向に沿って相対回動されようとしても、図2または図4の時計方向の相対回動については、一方のフェライトコア1の突壁12と他方のフェライトコア1の主面部11の端面11aとの当接により当該回動は防止される。図2または図4の反時計方向の回動については、一方のフェライトコア1の突壁12と他方のフェライトコア1の突壁12の各端面12a同士の当接により当該相対回動は防止される。
このように、一対のフェライトコア1をフラットケーブルFCを挟持するように組み合わせたときに、各フェライトコア1の両端部に設けられた一対の突壁12、すなわちノイズ吸収装置としては二対の突壁12がそれぞれ相手方のフェライトコア1の主面部11および突壁12に当接することにより、両フェライトコア1における相対移動が防止され、これらフェライトコア11で構成される閉磁路が保持される。このことは、両フェライトコア1の間に大きな外力が加えられた場合、あるいは粘着テープTの粘着力が劣化されて粘着テープTによる両フェライトコア1の固定が十分ではない場合においても保持される。したがって、ノイズ吸収効果の高いノイズ吸収装置が得られることになる。
また、フェライトコア1を製造する際に生じる公差により、両フェライトコア1を組み立てたときに各主面部11の両端の各突壁12がそれぞれ相手方フェライトコア1の主面部11の端面11aに同時当接しない状態になることが考えられるが、このような場合でも両フェライトコア1の相対位置を適宜調整することにより、少なくとも片方の突壁12については相手方フェライトコア1の主面部11の一方の端面11aに当接させる状態を保持することができる。また、このような公差にかかわらず、両フェライトコア1の各突壁12は端面12aにおいて相手方フェライトコア1の突壁12に確実に当接されるので、閉磁路を保持することは可能である。
ここで、図5に示すように、粘着テープTの形状を変更し、特にフェライトコア1の外面に粘着した領域から長さ方向に延長される第2余剰部分Tbを形成し、この第2余剰部分TbをフラットケーブルFCの表面に粘着することで、フェライトコア1に対してフラットケーブルFCを固定することができる。これは、両フェライトコア1の各粘着テープTにおいて行なうことが可能であるので、フラットケーブルFCの両面において強固に固定することができる。なお、この例では上側のフェライトコア1に粘着した1つの粘着テープTをフラットケーブルFCの上面に粘着すると同時に余剰部分Taで下側のフェライトコア1に粘着している構成を示している。
また、図示は省略するが、図5の第2余剰部分Tbをフェライトコア1の幅寸法よりも大きな幅寸法に形成しておけば、第2余剰部分TbをフラットケーブルFCに粘着すると同時に両幅部分でノイズ吸収装置を配設する基板やシャーシ等にも粘着し、当該ノイズ吸収装置を基板やシャーシに固定することも可能である。
本発明のノイズ吸収装置は、前記実施形態で説明した粘着テープに代えて、保持ケースを用いてフラットケーブルまたは基板やシャーシ等に対するノイズ吸収装置の固定を行うようにしてもよい。図6は保持ケース2の外観図であり、樹脂成型により一体形成された一対のケース部21a,21bを備えている。各ケース部21a,21bはそれぞれ前記フェライトコア1を収納できるように一面が開口された長方形をした容器状に形成され、両ケース部21はそれぞれの幅方向の端面に設けた屈曲可能なヒンジ片22により連結されている。また、一方のケース部21aの反対側の端面には係止爪23が、他方のケース部21bの反対側の端面には係止枠片24がそれぞれ形成されている。これにより、ヒンジ片22を屈曲させて両ケース部21a,21bを対向させた上で、前記係止枠片24を前記係止爪23に係合させることにより、両ケース部21a,21bでフェライトコア1の収納室が構成されることになる。
前記各ケース部21a,21bは前記した係止爪23と係止枠片24を除いた構造はほぼ同じ構成である。以下においては、両ケース部21a,21bを符号21で総称するとともに、両ケース部21a,21bの等価な部分には同一符号を付している。ケース部21の長さ方向の両端面はケース部の幅方向の両端領域を除く領域が凹設され、この凹設された領域に前記フラットケーブルFC(図示省略)が長さ方向に挿通可能とされている。また、この凹設された領域には幅方向に所要の間隔をおいた2箇所にそれぞれ内方に向けてフック片25が形成されている。これらのフック片25は前記フェライトコア1に設けた係合凹部13に対応するものであり、各ケース部21にそれぞれ4個のフック片25が形成されている。
前記各ケース部21の底面には、幅方向に対向する2箇所にコア押圧片26が形成されている。これらのコア押圧片26はケース部21の内方に向けて傾斜した状態でコ字状に切り起こされており、それぞれはケース部21の外面方向に変形されたときに弾性力を発揮するようにされている。
さらに、前記各ケース部21の長さ方向の端面のうち、一方の端面には、前記凹設した領域にケーブル挟持片27が突出形成されている。このケーブル挟持片27は前記ケース部21の底面に近い位置から、先端がケース部21の開口された側に向けて傾斜された片持ち片として形成されている。
この保持ケースでは、図7に示すように、各ケース部21にそれぞれフェライトコア1を内装することにより、フェライトコア1の固定状態を保持し、かつ同時に外力からフェライトコア1を保護することができる。ケース部21にフェライトコア1を内装する際には、ケース部21の開口からフェライトコア1を内挿すると、フェライトコア1はフック片25を外側に押し広げながら内挿される。内挿されるとフック片25は内側に弾性復帰されてフェライトコア1の係合凹部13に係合され、フェライトコア1がケース部21から脱落することが防止される。また、この状態では、フェライトコア1の外面はコア押圧片26に当接され、当該コア押圧片26を外側に向けて弾性変形するので、このコア押圧片26の弾性復帰力によりフェライトコア1はケース部21の開口に向けて付勢される。この付勢力はフック片25と係合凹部13との係合状態を保持するのに有効である。
しかる上で、図8に示すように、両ケース部21a,21bの間にフラットケーブルFCを挟むようにしてヒンジ片22を屈曲させ、両ケース部21a,21bを対向させた上で係止枠片24を係止爪に23係合させることにより、両ケース部21a,21bを衝合させてフラットケーブルFCを挟持する。これと同時に、各ケース部21a,21bに内装されているフェライトコア1がフラットケーブルFCを挟持する状態となる。この状態は、前記したように各フェライトコア1の両端の突壁12が相手方のフェライトコア1の突壁12ないし主面部11に当接され、閉磁路を構成することになる。
さらに、この状態では、ケース部21のケーブル挟持片27がそれぞれフラットケーブルFCの両面に当接され、これらケーブル挟持片27の有する弾性力によってフラットケーブルFCを挟持する。これにより、ノイズ吸収装置をフラットケーブルFCに対して固定することができる。
保持ケース2を利用してフェライトコア1をフラットケーブルFCに装着することにより、両フェライトコア1の相対位置を安定に保持でき、両フェライトコア1により構成される閉磁路を確実に保持でき、フラットケーブルFCに対するノイズ吸収効果が確保できる。また、保持ケース2を利用することで、外力からフェライトコア1の破損を防止することができる。さらに、保持ケース2を利用することでフラットケーブルFCに対するフェライトコア1の装着位置を安定に保持することも可能である。
ここで、ケース部21に設けたフック片25の形状あるいは寸法を適宜に調整することにより、フェライトコア1をケース部21に内装支持したときに、係合凹部13とフック片25との間に偏位力を生じさせるようにしてもよい。例えば、ケース部21の一方の長さ方向の端面側の2つのフック片25を他方の端面側の2つのフック片25よりも大きく形成することで内装したフェライトコア1をケース部21内において長さ方向に付勢することができる。したがって、少なくとも一方のケース部21において、このようにしてフェライトコア1を長さ方向に付勢させることで、両ケース部21a,21bを係合させたときに当該フェライトコア1が他方のフェライトコア1に対して長さ方向に相対移動され、それぞれの突壁12の長さ方向の端面を確実に当接させることができる。これにより、フェライトコア1による閉磁路が確保される。
なお、保持ケースを基板やシャーシに固定する場合には、両面テープによる固定、あるいは図示は省略するが保持ケースを嵌合支持するアダプターを利用することで実現できる。
本発明のノイズ吸収装置は、対をなすフェライトコア1の形状、特に両フェライトコア1のそれぞれ対をなす突壁12の高さ寸法を適宜に設計することで、フェライトコア1により構成される閉磁路を確保しながら両フェライトコア1の主面部11の対向間隔寸法を調整することができる。すなわち、両フェライトコア1の主面部11の内面の間隔を0寸法から突壁12の高さ寸法のほぼ2倍の寸法の範囲に調整できる。したがって、両フェライトコア1間に挿通されるケーブルの厚み寸法が相違する場合でも、この調整可能な間隔寸法の範囲内であれば、当該ケーブルに対するノイズ吸収が有効に機能する。この場合、複数本のケーブルをフラット状に束ねた形態のケーブルに対しても有効であり、必ずしも実施形態に記載のフラットケーブルに適用することに限られるものではない。
実施形態では、1つのフェライトコアの両端部にそれぞれ1つずつの突壁を設けた例を説明したが、長さ方向の寸法が大きなフェライトコアの場合には、両端部にそれぞれ2つ以上の突壁を形成すること、すなわち三対以上の突壁を形成することも可能である。
本発明は対をなす磁性体でケーブルを挟持してノイズ吸収を行うノイズ吸収装置に適用することが可能である。
1 フェライトコア(磁性体)
2 保持ケース
11 主面部
12 突壁
13 係合凹部
21(21a,21b) ケース部
22 ヒンジ
23 係止爪
24 係止枠片
25 フック片
26 コア押圧片
27 ケーブル挟持片
FC フラットケーブル(ケーブル)


Claims (3)

  1. 対をなす磁性体でケーブルを挟持してノイズ吸収を行うノイズ吸収装置であって、前記各磁性体は、ケーブルを挟んで配置される主面部と、この主面部の両端部にそれぞれケーブルを挟持する側に向けて突出された対をなす突壁を有し、両磁性体がケーブルを挟持した状態のときに、前記突壁は少なくとも相手方磁性体の突壁に当接される構成であることを特徴とするノイズ吸収装置。
  2. 前記対をなす突壁は、前記主面部の両端部の各端面の一部領域に形成されており、各突壁の端面は、相手方磁性体の突壁の対向する端面に当接されることを特徴とする請求項1に記載のノイズ吸収装置。
  3. 前記突壁は、前記主面部の両端部の端面から突出した状態で形成され、各突壁の内面において前記相手方磁性体の主面部の端面に当接されることを特徴とする請求項2に記載のノイズ吸収装置。


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