JP2016072081A - 燃料電池システムの制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池の内部の水分状態を適切な状態に維持できる燃料電池システムの制御方法を提供すること。
【解決手段】スタックの発電には、基準条件の下で発電制御を行う通常発電モードと、MEAが乾燥するように定められた乾燥条件の下で発電制御を行う乾燥発電モードと、基準条件よりも滞留水が多く排出されるように定められた排水発電条件の下で発電制御を行う排水発電モードと、の3つの発電モードが定義される。燃料電池システムの制御方法は、インピーダンス抵抗値に基づいて過加湿状態であるか否かを判定する過加湿判定工程と、過加湿判定工程によって過加湿状態であると判定されてから過加湿状態でないと判定されるまで乾燥発電モードで発電を行う乾燥発電工程と、乾燥発電工程が終わってからインピーダンス抵抗値が滞留水判定閾値を超えた状態が滞留水の排出待ち時間維持されるまで排出発電モードで発電を行う滞留水排出工程と、を備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、燃料電池システムの制御方法に関する。より詳しくは、発電中の燃料電池の内部の水分の状態を適切に調整する燃料電池システムの制御方法に関する。
燃料電池スタックは、燃料電池セルを複数積層して構成される。各燃料電池セルは、膜電極構造体(MEA)を一対のセパレータで挟持したもので構成される。膜電極構造体は、アノード電極及びカソード電極の2つの電極と、これら電極に教示された固体高分子電解質膜とで構成される。この燃料電池スタックは、アノード電極側に形成されたアノード流路に水素ガスが供給され、カソード電極側に形成されたカソード流路に空気が供給されると、これらの反応によって発電するとともに水が生成される。生成された水は、電解質膜を湿潤にするとともに、上記空気や水素ガス等が流れるガス流路にも流れ出す。
特許文献1には、インピーダンス計を用いて燃料電池の内部の水分状態を適切な状態に維持する発明が記載されている。特許文献1の発明では、電解質膜を挟持する電極の濡れ状態と燃料電池のインピーダンス抵抗値との間には相関があることを利用し、インピーダンス計によって電極が濡れすぎの状態を検出した場合には、電極に供給されるガスの流量を増加する。
特開平7−235324号公報
特許文献1の発明では、上述のように電極に供給されるガスの流量を増加した後、インピーダンス計によって電極が濡れすぎの状態が解消されたことに応じて(すなわち、インピーダンス抵抗値が所定の正常範囲内に戻ったことに応じて)、ガスの流量を通常の量に復帰させている。
ところが特許文献1の発明のようなタイミングでガスの流量を通常の量に復帰させると、その後、燃料電池の内部のガスの流路内に滞留する水(以下、このような水を「滞留水」ともいう)の量が増加し、所謂フラッディングが発生する場合がある。これは、インピーダンス抵抗値を正常範囲内に維持したとしても、燃料電池の内部のうちガスの流路内の滞留水の量は必ずしも適切な範囲に維持されないことを意味する。
本発明は、燃料電池の内部の水分状態を適切な状態に維持できる燃料電池システムの制御方法を提供することを目的とする。
(1)燃料電池システム(例えば、後述の燃料電池システム1)は、酸化剤ガス及び燃料ガスが供給されると発電する燃料電池(例えば、後述のスタック2)と、前記燃料電池に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置(例えば、後述のカソード系3)と、前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置(例えば、後述のアノード系4)と、前記燃料電池のインピーダンスを検出するインピーダンス検出装置(例えば、後述のインピーダンスセンサ24)と、を備える。前記燃料電池の発電には、所定の基準発電条件の下で発電制御を行う通常発電モードと、前記基準発電条件よりも前記燃料電池の膜が乾燥するように定められた乾燥発電条件の下で発電制御を行う乾燥発電モードと、前記基準発電条件よりも前記燃料電池のガスの流路内の滞留水が多く排出されるように定められた排出発電条件の下で発電制御を行う滞留水排出発電モードと、の3つの発電モードが定義される。本発明の燃料電池システムの制御方法は、前記インピーダンス検出装置の検出値に基づいて前記燃料電池が過加湿状態であるか否かを判定する過加湿判定工程(例えば、図7のS31、図9のS53)と、前記過加湿判定工程によって過加湿状態であると判定されてから過加湿状態でないと判定されるまで前記乾燥発電モードで発電を行う乾燥発電工程(例えば、図7の34、図8のt2〜t4及びt6〜t8)と、前記乾燥発電工程が終わってから前記インピーダンス検出装置の検出値が所定の下限閾値(例えば、後述の滞留水判定閾値)を超えた状態が所定の待ち時間(例えば、図8のt8〜t9)維持されるまで前記滞留水排出モードで発電を行う滞留水排出工程(例えば、図7のS36、図8のt4〜t6及びt8〜t9)と、を備えることを特徴とする。
(2)この場合、前記制御方法は、前記燃料電池の出力に対する要求値を取得する要求取得工程(例えば、図4のS15)をさらに備え、前記滞留水排出工程では、前記取得した要求値が小さくなるほど前記待ち時間を長くすることが好ましい。
(3)この場合、前記制御方法は、前記燃料電池の出力の低下率が所定の出力低下率閾値より大きいか否かを判定する出力低下率判定工程(例えば、図6のS22)と、前記低下率が前記出力低下率閾値より大きい場合には、前記過加湿判定工程の判定結果によらず前記滞留水排出モードで発電を行う排水優先工程(例えば、図9のS52)と、をさらに備えることが好ましい。
(4)この場合、前記制御方法は、前記燃料電池の電圧が所定の電圧閾値以下であるか否かを判定する電圧低下判定工程(例えば、図6のS23)と、前記電圧が前記電圧閾値以下である場合には、前記過加湿判定工程の判定結果によらず前記滞留水排出モードで発電を行う排水優先工程(例えば、図9のS52)と、をさらに備えることが好ましい。
(5)この場合、前記制御方法は、前記燃料電池の暖機が完了しているか否かを判定する暖機判定工程(例えば、後述の図7のS33、図9のS55)をさらに備え、前記暖機が完了していない場合には、前記過加湿判定工程の判定結果によらず前記滞留水排出工程を行うことが好ましい。
(1)本発明では、インピーダンス検出装置の検出値に基づいて過加湿状態であると判定された場合には、その後過加湿状態でないと判定されるまで乾燥発電モードで発電を行う。これにより、インピーダンス検出装置の検出値と主に相関があると考えられる燃料電池の膜の含水量を適切な量に維持できる。ところで、燃料電池の内部に存在する水分を膜に含まれるもの(膜含水)とガスの流路内に含まれるもの(滞留水)とに分けた場合、滞留水は膜の保水限界を超えた膜含水が徐々に時間をかけて流路内にしみ出したもの、と考えることができる場合がある。本発明では、このような滞留水の生成モデルを考慮して、上述のように過加湿状態でないと判定された後もインピーダンス検出装置の検出値が所定の下限閾値を超えた状態が所定の待ち時間維持されるまで滞留水排出モードで発電を行う。このように待ち時間にわたって滞留水排出モードで発電を行うことにより、膜からしみ出ることによって生成された滞留水を確実に排出することができる。以上より、本発明によれば、発電中における燃料電池内部の膜含水と滞留水の量を共に適切な量に維持することができる。
(2)燃料電池の出力に対する要求値が小さくなるほど、燃料電池に供給される燃料ガスや酸化剤ガスの量は少なくなる傾向があるため、滞留水が燃料電池の内部の流路から排出されるまでにかかる時間も長くなる傾向がある。本発明では、要求値が小さくなるほど待ち時間を長くすることにより、確実に滞留水を排出することができる。
(3)上述のように本発明では、膜含水がしみ出ることによって滞留水が生成されることを前提として、基本的には、膜の乾燥に重点を置いた乾燥発電モードを行った後、滞留水の排出に重点を置いた滞留水排出発電モードを行う。一方で、燃料電池の出力が急激に低下すると、燃料電池の滞留水の量も急激に増加する場合があり、このような場合には、できるだけ速やかに滞留水を排出し、フラッディングを未然に防ぐことが好ましい。そこで本発明では、燃料電池の出力の低下率が所定の閾値よりも大きい場合には、乾燥発電モードと滞留水排出発電モードの実行優先順位を逆にすべく、過加湿判定工程の判定結果によらず滞留水排出モードで発電を行う。これにより、フラッディングを未然に防止できる。
(4)発電中の燃料電池の内部の滞留水が過剰に増加すると、電圧が大きく低下する場合がある(所謂、フラッディング)。本発明では、燃料電池の電圧が所定の閾値以下になった場合には、(3)の発明と同様に乾燥発電モードと滞留水排出発電モードの実行優先順位を逆にすべく、過加湿判定工程の判定結果によらず滞留水排出モードで発電を行う。これにより、速やかに滞留水を排出し、燃料電池の発電を安定化することができる。
(5)暖機制御を行っている間は、それまで低温環境下にあった燃料電池システムの始動を開始してからさほど時間が経っておらず、燃料電池の内部の水分の量は適切な量よりもやや多めになっているため、フラッディングが起きやすくなっている。本発明ではこの点を考慮し、暖機が完了していない場合には、過加湿判定工程の判定結果によらず滞留水排出工程を行う。これにより、速やかに滞留水を排出し、フラッディングを未然に防止し、始動時における燃料電池の発電を安定化することができる。
本発明の一実施形態に係る燃料電池システムの構成を示す図である。 燃料電池システムの始動時における暖機制御の手順を示すフローチャートである。 スタックの滞留水の生成及び排出モデルの内容を説明するための図である。 滞留水の有無を判定する処理の手順を示すフローチャートである。 4種類の発電条件を機能面から比較した表である。 発電条件選択処理の手順を示すフローチャートである。 含水量制御優先時における発電条件選択処理の手順を示すフローチャートである。 図7の処理の下で発電条件を選択した場合の一例を示すタイムチャートである。 滞留水制御優先時における発電条件選択処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る燃料電池システム1の構成を示す図である。
燃料電池システム1は、燃料電池スタック2と、燃料電池スタック2に反応ガスとしての水素を供給するアノード系3と、燃料電池スタック2に反応ガスとしての酸素を含んだ空気を供給するカソード系4と、燃料電池スタック2を冷却する冷却装置5と、燃料電池スタック2で発電した電力を蓄えるバッテリBと、燃料電池スタック2及びバッテリBからの電力の供給によってタイヤ(図示せず)を駆動する走行モータMと、これらの電子制御ユニットであるECU6と、を備える。なお、この燃料電池システム1は、上記タイヤを駆動輪とした燃料電池車両(図示せず)に搭載される。
燃料電池スタック(以下、単に「スタック」という)2は、例えば、数十個から数百個のセルが積層されたスタック構造である。各燃料電池セルは、膜電極構造体(MEA)を一対のセパレータで挟持して構成される。膜電極構造体は、アノード電極(陰極)及びカソード電極(陽極)の2つの電極と、これら電極に挟持された固体高分子電解質膜とで構成される。通常、両電極は、固体高分子電解質膜に接して酸化・還元反応を行う触媒層と、この触媒層に接するガス拡散層とから形成される。このスタック2は、アノード電極側に形成されたアノード流路21に水素が供給され、カソード電極側に形成されたカソード流路22に酸素を含んだ空気が供給されると、これらの電気化学反応により発電する。
発電中のスタック2から取り出される出力電流は、電流制御器29を介してバッテリBや負荷(走行モータM及びエアコンプレッサ41等)に入力される。ECU6は、アクセルペダルの開度を検出するアクセル開度センサからの出力信号に基づいて、スタック2の出力電流に対する要求値を算出する(図示せず)。電流制御器29は、ECU6によって算出された要求値を用いて発電中のスタック2の出力電流を制御する。
バッテリBは、スタック2で発電した電力や、走行モータMによって回生制動力として回収した電気エネルギーを蓄える。また、例えば燃料電池システム1の起動時において、スタック2の出力電流が制限されているときや車両の高負荷運転時等には、バッテリBに蓄えられた電力はスタック2の出力を補うようにして負荷に供給される。
アノード系3は、水素ガスを高圧で貯蔵する水素タンク31と、水素タンク31からスタック2のアノード流路21の導入部に至る水素供給管32と、アノード流路21の排出部からカソード系4に設けられた希釈器(図示せず)に至る水素排出管33と、水素排出管33から分岐し水素供給管32に至る水素還流管34と、を含んで構成される。水素を含んだガスの水素循環流路は、水素供給管32、アノード流路21、水素排出管33及び水素還流管34によって構成される。
水素供給管32には、水素タンク31側からスタック2側へ向かって順に、遮断弁321と、遮断弁321を介して供給された新たな水素ガスをスタック2へ向けて噴射するインジェクタ322と、水素還流管34から還流されたガスをスタック2へ循環させるイジェクタ323と、が設けられている。遮断弁321は、ECU6からの指令信号に応じて開閉する電磁弁である。インジェクタ322からの水素ガスの噴射量は、ECU6によるPWM制御によって制御される。
水素還流管34には、水素排出管33側から水素供給管32側へガスを圧送する水素ポンプ341が設けられている。水素排出管33には、スタック2側からカソード系4側へ向かって順に、アノード流路21からガスと共に排出された水を貯留するキャッチタンク331と、水素循環流路内のガスをカソード系4側へ排出するパージ弁332と、が設けられている。水素ポンプ341は、ECU6からの指令信号に応じて作動する。水素ポンプ341の回転数は、ECU6によって制御される。パージ弁332は、ECU6からの指令信号に応じて開閉する電磁弁である。
またキャッチタンク331には、溜まった水を排出するためのドレイン管35が設けられている。このドレイン管35は、キャッチタンク331から水素排出管33のうちパージ弁332の下流側に至る。ドレイン管35にはドレイン弁351が設けられている。このドレイン弁351を開くと、キャッチタンク331内に溜まった水は、水素排出管33を介してカソード系4の図示しない希釈器へ排出される。ドレイン弁351は、ECU6からの指令信号に応じて開閉する電磁弁である。
カソード系4は、エアコンプレッサ41と、エアコンプレッサ41からカソード流路22の導入部に至る空気供給管42と、カソード流路22の排出部から図示しない希釈器に至る空気排出管43と、空気排出管43から分岐し空気供給管42に至る空気還流管45と、空気排出管43と空気供給管42とを接続する加湿器46と、を含んで構成される。酸素を含んだガスの酸素循環流路は、空気供給管42、カソード流路22、空気排出管43及び空気還流管45によって構成される。
エアコンプレッサ41は、空気供給管42を介してスタック2のカソード流路22に外気を供給する。エアコンプレッサ41は、ECU6からの指令信号に応じて作動する。エアコンプレッサ41の回転数は、ECU6によって制御される。また空気排出管43には、カソード流路22内の圧力を調整するための背圧弁432が設けられている。背圧弁432は、ECU6からの指令信号に応じて開閉する電磁弁である。発電中のスタック2のカソード流路22内の圧力は、エアコンプレッサ41で空気を供給しながら背圧弁432の開度を調整することにより、スタック2の発電状態に応じた適切な大きさに制御される。
加湿器46は、カソード流路22から排出されたガスに含まれる水を回収し、回収した水を用いてエアコンプレッサ41から供給される空気を加湿する。この加湿器46の機能により、発電中のスタック2のMEAは発電に適した程度に湿潤な状態に維持される。
空気供給管42には、加湿器46をバイパスするバイパス管47が設けられている。このバイパス管47には、バイパス弁471が設けられている。バイパス弁471を開くと、エアコンプレッサ41から供給される空気の多くはバイパス管47を介して、すなわち加湿器46を迂回してスタック2に供給される。バイパス弁471は、ECU6からの指令信号に応じて開閉する電磁弁である。
また、空気供給管42及び空気排出管43には、それぞれ入口封止弁421及び出口封止弁431が設けられている。これら封止弁421,431を閉じると、スタック2のカソード流路22の内部は、外気から遮断される。これら封止弁421,431は、ECU6からの指令信号に応じて開閉する電磁弁である。
冷却装置5は、スタック2の内部を流路の一部として含む冷媒循環路51と、冷媒循環路51に設けられこの循環路51内で冷媒を循環させるウォータポンプ52と、冷媒循環路51の一部となるラジエタ53と、を備える。ウォータポンプ52は、ECU6からの指令信号に応じて作動する。ウォータポンプ52の回転数は、ECU6によって制御される。
冷却装置5は、ウォータポンプ52によって冷媒を循環しスタック2と冷媒との熱交換を促進するとともに、ラジエタ53によって冷媒を冷却することにより、スタック2を保護するために定められた上限温度を上回らないようにする。
ECU6には、インピーダンスセンサ24、カソード側温度センサ25、アノード側温度センサ26、冷媒温度センサ27、電流センサ28、及びセル電圧検出装置29等の燃料電池システム1の状態を把握するための複数のセンサが接続されている。
インピーダンスセンサ24は、スタック2のインピーダンス抵抗値を検出し、検出値に略比例した信号をECU6に送信する。スタック2のインピーダンス抵抗値は、スタック2の内部のMEAの含水状態と相関関係がある。より具体的には、MEAの含水量が減少するほどインピーダンス抵抗値は増加する傾向がある。ECU6は、インピーダンスセンサ24によって検出されたインピーダンス抵抗値を用いることによって、間接的にMEAの含水状態を取得することができる。電流センサ28は、スタック2の出力電流を検出し、検出値に略比例した信号をECU6に送信する。
カソード側温度センサ25は、カソード流路22から排出されるガスの温度を検出し、検出値に略比例した信号をECU6に送信する。アノード側温度センサ26は、アノード流路21から排出されるガスの温度を検出し、検出値に略比例した信号をECU6に送信する。ECU6は、これら温度センサ25,26の検出値を用いることによって、スタック2の内部温度を算出する。冷媒温度センサ27は、循環路51のうちスタック2から排出される冷媒の温度を検出し、検出値に略比例した信号をECU6に送信する。
セル電圧検出装置29は、スタック2を構成する燃料電池セルの電圧(セル電圧)を検出する。セル電圧検出装置29は、単セルごとに検出したセル電圧を平均したもの(平均セル電圧)や、検出したセル電圧のうち最も低いもの(最低セル電圧)をECU6に送信する。
またECU6は、上記センサ24〜29等の各種センサの出力値の時間変化、及びエアコンプレッサ41、バイパス弁471、背圧弁432、インジェクタ322、水素ポンプ341、パージ弁332、ドレイン弁351、及びウォータポンプ52等の各種装置の運転履歴を電磁的手段によって記録する履歴記録装置61を備える。
スタック2のアノード流路21内の滞留水の量や、カソード流路22内の滞留水の量は、スタック2の発電態様によって変化する。ECU6は、この履歴記録装置61に記録された各種センサの出力値の履歴や各種装置の運転履歴を参照することによって、これらアノード流路21内の滞留水の量やカソード流路22内の滞留水の量を算出する。
図示しない車両の運転席には、燃料電池システム1を起動したり停止したりするために運転者が操作可能なイグニッションスイッチIGが設けられている。イグニッションスイッチIGは、運転者によってオフからオンにされると、燃料電池システム1の起動指令信号をECU6に出力する。ECU6は、この起動指令信号を受信したことを契機として、スタックによる発電を開始させるシステム起動処理(図示せず)やスタックの暖機を促進する暖機制御(後述の図2参照)等を開始する。また、ECU6は、システム起動処理が完了し、スタックによる発電が可能となった後は、後に図6〜9を参照して説明する手順に従ってスタックの状態に適した発電条件を選択し、選択した発電条件の下で発電制御を行う。イグニッションスイッチIGは、運転者によってオンからオフにされると燃料電池システム1の停止指令信号をECU6に出力する。ECU6は、この停止指令信号を受信したことを契機として、システム停止処理(図示せず)を開始する。
図2は、燃料電池システムの始動時における暖機制御の手順を示すフローチャートである。この処理は、イグニッションスイッチからの起動指令信号を受信したことを契機として、ECUによって実行される。
S1では、ECUは、スタックの発電に伴う昇温を促進する運転を行い、S2に移る。ここで、スタックの発電に伴う昇温を促進する運転とは、例えば、ウォータポンプの回転数を低減したり、回転を停止したりすることをいう。また例えば、スタックの暖機に有利ないわゆる低IV発電(スタックへの空気の供給量を低減することによって、スタックの内部抵抗を上昇させた状態での発電)を行ってもよい。S2では、ECUは、温度センサの出力に基づいてスタックの温度を取得し、S3に移る。S3では、ECUは、取得したスタックの温度が暖気制御の終了を判定するために定められた暖気終了判定温度より高いか否かを判定する。S3の判定がNOである場合には暖気制御を継続すべくS1に戻り、S3の判定がYESである場合には、この処理を終了する。
図3は、本実施形態に係るスタックの発電制御において前提とするスタックの滞留水の生成及び排出モデルの内容を説明するための図である。図3の上段のタイムチャートは、発電中のスタックのインピーダンス抵抗値、MEAに含まれる水の量、及びスタックの負荷(出力電流)の変化を示す。図3の下段は、各時刻におけるスタック内部のガス流路(カソード流路又はアノード流路)内の水の状態を模式的に示す図である。
図3の滞留水モデルでは、スタックの内部に存在する水分をMEAに含まれるもの(膜含水)とガスの流路内に含まれるもの(滞留水)とに分けて考える。そして、膜含水は発電によって1次的に生成されるものとし、滞留水はMEAの保水限界を超えた膜含水が徐々に時間をかけて流路内にしみ出したもの、すなわち膜含水が変化することによって2次的に生成されたものと考える。また、図3の滞留水モデルでは、スタックのインピーダンス抵抗値は、膜含水の量と直接の相関があるものと考える。このようなモデルに基づけば、スタック内のガス流路(カソード流路又はアノード流路)内で滞留水が生成されてからスタックの外へ排出されるまでの滞留水の流れは、スタックの負荷(例えば、出力電流)とスタックのインピーダンス抵抗値を用いて、図3の下段のように表現することができる。
例えば、時刻t1〜t3までの間では、スタックの出力電流は増加し減少する。このようなスタックの出力電流の変化にやや遅れて、時刻t2〜t4までの間では、MEAの含水量が増加し減少する。上述のようにインピーダンス抵抗値はMEAの含水量と相関があるので、このようなMEAの含水量の変化は、インピーダンス抵抗値の増減として検出される。ここで図3の滞留水モデルでは、滞留水は保水限界を超えた膜含水がしみ出したものとしてあつかう。したがってインピーダンス抵抗値が所定値よりも小さくなった時刻t2〜t4までの間は、ガス流路内に新たに滞留水が生成される区間となる。時刻t2〜t4までの間に生成された滞留水は、時刻t4以降、流路内を流れるガスとともに外に押し出される。
その後、時刻t5〜t7までの間では、スタックの出力電流は再び増加し減少する。これによって、時刻t6〜t8までの間では、時刻t2〜t4までの間に生成された滞留水がスタックの外へ排出される前に、再び新たな滞留水が生成される。そして時刻t6〜t8までの間に生成された滞留水は、時刻t6移行、流路内を流れるガスとともに外に押し出され、時刻t9には全てスタックの外に排出される。これにより、スタック内部のガス流路には滞留水がほぼ存在しない状態となる。
以上のような滞留水モデルに基づけば、滞留水は含水量が保水限界を超えてしみ出したものととらえられることから、含水量を制御すれば滞留水の量もある程度制御することができる。
図4は、図3の滞留水モデルに基づいて、滞留水の有無を判定する処理の手順を示すフローチャートである。より具体的には、図4の処理は、上記滞留水モデルを用いてスタックの内部のガス流路(カソード流路及びアノード流路)内に滞留水が存在するか否かを判定し、判定結果に応じて滞留水の有無を示す滞留水フラグを“0”(滞留水無し)と“1”(滞留水有り)とで切り替える処理である。この処理は、イグニッションスイッチからの起動指令信号を受信したことを契機として、ECUによって所定の制御周期の下で繰り返し実行される。
S11では、ECUは、インピーダンス抵抗の検出値が所定の滞留水発生閾値より大きいか否かを判定する。インピーダンス抵抗の検出値が滞留水発生閾値より大きい場合には、滞留水は発生しないと判断でき(S12参照)、検出値が滞留水発生閾値以下である場合には、滞留水は発生したと判断できる(S13参照)。スタックのインピーダンス抵抗値は膜含水量が増えるほど小さくなり、滞留水は膜含水量が保水限界を超えると発生する。S11における滞留水発生閾値は、インピーダンス抵抗の検出値に基づいて滞留水の発生の有無を判定するために定められる閾値であり、図9を参照して説明する後述の過加湿下限値と同じか、ほぼ同じ値に設定される。またこの滞留水発生閾値は、固定値でもよいし、スタックの内部温度に応じて変化させてもよい。
S11の判定がNOである場合には、ECUは、滞留水が新たに発生したと判断し(S13参照)、排水カウンタの値を所定の最大値にリセットする(S14参照)。ここで「排水カウンタ」とは、ガス流路のうち滞留水が存在する位置からガス流路の出口位置までの距離に相当する。ガス流路内ではどこでも滞留水は発生し得る。図4の処理では、排出するまでにかかる時間が最も長くなる場合を想定し、新たな滞留水は常にガス流路の入口側で発生するものと仮定する。よって、S14における最大値は、例えばガス流路の全長に設定される。
ところで、滞留水が発生する位置や発生しない位置は、スタックの仕様や内部温度等に基づいてある程度推定できる場合がある。例えば、ガス流路の入口近傍では滞留水が生成されにくく、またこの滞留水が生成されにくい領域はスタックの内部温度が上昇するほどガス流路の内部に広がる場合がある。したがってS14の最大値は、上述のように固定値としてもよいし、その都度スタックの仕様や内部温度等に基づいて滞留水が発生する位置を推定し、これに応じて変化させてもよい。
S15では、ECUは、スタックの運転条件に基づいて排水速度を決定する。ここで「排水速度」とは、図4の制御周期の間に滞留水がガス流路に沿って流れる距離に相当する。またここで、排水速度を決定する「スタックの運転条件」とは、例えば、現在実行中の発電モードの種類(例えば、後述の図5に示すように、排水発電モード、通常発電モード、乾燥発電モード、及び湿潤発電モード等)や、スタックの出力電流に対する要求値等であるが、本発明はこれらに限らない。排水速度は、例えば図4に例示するように発電モード毎に定められたマップを用い、スタックの出力電流に対する要求値に基づいて定められる。図4に示すように、要求値が小さくなるほど排水速度は小さな値に設定される。従って、要求値が小さくなるほど、生成された滞留水がスタックの外に排出されるまでにかかる時間が長くなる。なお、等しい要求値の下でこれら4つの発電モードの間で排水速度を比較した場合、排水モードの排水速度が最も大きい。
S16では、排水カウンタの値からS15で算出した排水速度だけ減算することによって、排水カウンタの値を更新する。なお演算の便宜上、排水カウンタの最小値は0とする。S17では、排水カウンタが0以下であるか否かを判定する。排水カウンタが0以下である場合には、ガス流路内の滞留水量は0である(すなわち、ガス流路内には滞留水が存在しない)と判断し、これを明示すべく滞留水フラグを0にする(S18参照)。また排水カウンタが0より大きい場合には、ガス流路内の滞留水量は0でない(すなわち、ガス流路内に滞留水が存在する)と判断し、これを明示すべく滞留水フラグを1にする(S19参照)。なお、この図4の処理において所定の制御周期ごとに更新された滞留水フラグは、後に図7,9等を参照して説明する処理において適宜参照される。
次に、本実施形態で定義されているスタックの4つの発電モードについて説明する。ECUは、それぞれ機能の異なる4種類の発電条件の下で発電制御を行うことが可能となっている。ここで発電条件とは、スタックによる発電を行うために必要な各種装置の制御態様をいう。また、発電を行うために必要な各種装置とは、例えば、加湿器のバイパス弁471、エアコンプレッサ41、背圧弁432、及びウォータポンプ52等をいう。本実施形態では、基準条件と、湿潤条件と、乾燥条件と、排水条件と、の4種類の発電条件が定義されている。なお以下では、基準条件の下で発電制御を行うことを通常発電モードによる発電といい、湿潤条件の下で発電制御を行うことを湿潤発電モードによる発電といい、乾燥条件の下で発電制御を行うことを乾燥発電モードによる発電といい、排水条件の下で発電制御を行うことを排水発電モードによる発電ともいう。
図5は、4種類の発電条件を機能面から比較した表である。より具体的には、等しい環境条件(例えば、要求電流値や外気温度等)の下で定常的に発電を行った場合におけるMEAの含水量及び滞留水の量の単位時間当たりの変化量を、基準条件を基準として比較した図である。
ところで、図3を参照して説明した滞留水モデルが成立する条件は、スタックの含水量及び滞留水の量が共に所定の範囲内である場合に限られる。例えば、スタックの出力電流が急激に低下するとスタックの含水量及び滞留水の量は共に短時間で増加する場合があり、このような場合には上述の滞留水モデルは成立しなくなる場合がある。図5の上段及び下段には、スタックの含水量及び滞留水の量が図3の滞留水モデルが成り立つ程度に抑えられている場合と、スタックの含水量及び滞留水の量が図3の滞留水モデルが成り立たないほど多い場合とに分けて示す。
図5に示すように、湿潤条件は、基準条件、乾燥条件、及び排水条件よりも含水量が増加するように定められる。また湿潤条件は、基準条件、乾燥条件、及び排水条件よりも滞留水の量が増加するように定められる。乾燥条件は、基準条件よりも速やかに含水量が少なくなるように定められる。また乾燥条件は、基準条件よりも滞留水の量が速やかに少なくなるように定められる。
スタックの含水量及び滞留水の量が図3の滞留水モデルが成り立つ程度に抑えられている場合には、排水条件は、少なくとも基準条件よりも滞留水の量が速やかに少なくなるように定められる。また含水量の変化については、排水条件は基準条件とほぼ同等になるように定められる。
スタックの含水量及び滞留水の量が図3の滞留水モデルが成り立たないほど多い場合には、排水条件は、基準条件及び乾燥条件よりも滞留水の量が速やかに少なくなるように定められる。また排水条件は、基準条件及び乾燥条件よりも含水量が速やかに少なくなるように定められる。
次に、図5に示すような機能を実現するための各発電条件の具体的な制御態様の一例について説明する。
<加湿器のバイパス弁について>
湿潤条件は、基準条件よりも加湿器による空気の加湿量が多くなるように定められる。また乾燥条件は、基準条件よりも加湿器による空気の加湿量が少なくなるように定められる。なお、加湿器による空気の加湿量とは、具体的には加湿器によって空気に供給される水の単位時間当たりの量をいうものとする。従って加湿器のバイパス弁の開度は、湿潤条件の下で発電制御を行う場合、基準条件の下で発電制御を行う場合よりも閉弁側になるように制御され、乾燥条件の下で発電制御を行う場合、基準条件の下で発電制御を行う場合よりも開弁側になるように制御される。これにより湿潤発電モード中は通常発電モード中よりも湿った空気がスタックに供給され、乾燥発電モード中は通常発電モード中よりも乾いた空気がスタックに供給される。なお、乾燥条件の下では、加湿器のバイパス弁は全開とし、加湿器による空気の加湿量を最小にすることが好ましい。
<エアコンプレッサ及び背圧弁について>
湿潤条件は、基準条件よりもスタックのカソード流路を流れる空気の体積流量が少なくなるように定められる。一方乾燥条件は、基準条件よりも体積流量が多くなるように定められる。また排水条件は、基準条件及び乾燥条件よりも体積流量がさらに多くなるように定められる。したがって、エアコンプレッサから新たに供給される空気の供給量(すなわち、エアコンプレッサの回転数)は、湿潤条件の下では基準条件よりも小さくなるように制御され、乾燥条件の下では、基準条件よりも大きくなるように制御され、排水条件の下では、基準条件及び乾燥条件のどちらよりも大きくなるように制御される。また同時に、スタックのカソード流路内の圧力を調整する背圧弁の開度は、湿潤条件の下では、基準条件よりも閉側(増圧側)へ小さくなるように制御され、乾燥条件の下では、基準条件よりも開側(減圧側)へ大きくなるように制御され、排水条件の下では、基準条件及び乾燥条件のどちらよりも開側(減圧側)へ大きくなるように制御される。
<ウォータポンプについて>
湿潤条件は、基準条件よりも冷媒の循環量が多くなるように定められる。また乾燥条件は、基準条件よりも冷媒の循環量が少なくなるように定められる。なお、冷媒の循環量とは、具体的にはウォータポンプを駆動することによってスタックに供給される冷媒の単位時間当たりの量をいうものとする。従って湿潤条件の下で発電制御を行う場合、基準条件の下で発電制御を行う場合よりも冷媒の循環量が多くなるように、ウォータポンプの回転数を高めに設定する。また乾燥条件の下で発電制御を行う場合、基準条件の下で発電制御を行う場合よりも冷媒の循環量が少なくなるように、ウォータポンプの回転数を低めに設定する。なお、以上のようにして発電条件ごとに冷媒の循環量を変化させる場合、ウォータポンプの回転数を増減するかわりにウォータポンプの間欠運転におけるオフ時間とオン時間との比を増減させてもよい。
ところでエアコンプレッサやウォータポンプを駆動すると、僅かながら振動や騒音が発生するため、発電条件にかかわらずこれらの回転数はできるだけ低い方が好ましい。よって、加湿器による空気の加湿量を調整するのみで上述の4種類の発電条件の機能を達成できる場合は、空気の体積流量や冷媒の循環量等はこれら4種類の発電条件で積極的に差を設ける必要はない。
以上のように、湿潤条件は、MEAの含水量が少なめ(乾燥気味)である場合に、これを速やかに湿潤にする際に適した発電条件である。逆に、乾燥条件は、MEAの含水量が多め(湿潤気味)である場合に、これを速やかに乾燥させる際に適した発電条件である。従って、適切なタイミングで湿潤発電モード又は乾燥発電モードによって発電を行うことにより、スタックの含水量を発電に適した所定の範囲内で維持することができる。以下では、例えばインピーダンスセンサの検出値に基づいて定めたタイミングで湿潤発電モード又は乾燥発電モードによる発電を行うことによって含水量を制御することを含水量制御という。
排水条件は、滞留水が多めである場合に、これを速やかにスタックの外に排出する際に適した発電条件である。また図5の下段の表に示すように、スタックの含水量及び滞留水の量が図3の滞留水モデルが成り立たないほど多い場合には、排水条件の下で発電制御を行うことにより、含水量と滞留水との両方を速やかにスタックの外に排出することができる。以下では、例えば図4の処理によって算出された滞留水の量に基づいて定めたタイミングで排水発電モードによる発電を行うことによって滞留水の量を制御することを滞留水制御という。
図6は、発電条件選択処理の手順を示すフローチャートである。この発電条件選択処理とは、上述のように効果が異なる4種類の条件から最適な発電条件を選択する処理である。この処理は、イグニッションスイッチからの起動指令信号を受信した後、スタックによる発電が可能となったことに応じて、ECUによって所定の制御周期の下で繰り返し実行される。
S21では、ECUは、運転履歴記録装置のスタック電流の履歴を参照し、現在から所定時間の間におけるスタック電流の低下率(過去のスタック電流値−現在のスタック電流値/所定時間)を算出する。S22では、算出した低下率が所定の出力低下率閾値より大きいか否かを判定する。例えばスタック電流が大きくなる場合とは、例えば運転者が急加速を要求した場合に相当する。またスタック電流が小さくなる場合とは、例えば運転者が加速を要求した後、急減速を要求した場合や、加速後にクルーズ走行を要求した場合に相当する。このようにスタック電流が一旦大きくなった後、急激に低下した直後は、スタックの含水量制御や滞留水制御(後述の図7や図9等参照)によるスタック内部の水分量の適正化が追い付かず、スタックの内部はMEA及びガス流路ともに湿潤気味になっている場合が多い。S21及びS22の処理は、スタックの内部が全体的に過加湿になっていることを、スタック電流の低下率に基づいて推定する処理である。S22の出力低下率閾値の具体的な値は、このような目的の下で予め試験を行うことにより定められる。
S22の判定がNOである場合には、ECUは、スタックの最低セル電圧が所定の閾値以下であるか否かを判定する(S23参照)。何等かの理由によってスタックの含水量制御や滞留水制御(後述の図7や図9等参照)が機能しなかった結果、スタックの内部が過剰に湿潤になってしまうフラッディングが生じてしまい、スタックの最低セル電圧が大きく低下する場合がある。S23の処理は、スタックの内部が全体的に過加湿になっていることを、スタックの最低セル電圧の低下に基づいて推定する処理である。S23の最低セル電圧に対する閾値の具体的な値は、このような目的の下で予め試験を行うことにより定められる。
S22及びS23の判定が何れもNOである場合には、ECUは、滞留水制御よりも含水量制御を上位として適切な発電条件を選択する図7の処理を実行する。一方、S22及びS23の判定のうち何れかがYESである場合には、ECUは、過加湿気味となっているスタックの内部の水分を速やかに排出すべく、含水量制御よりも滞留水制御を上位として適切な発電条件を選択する図9の処理を実行する。
図7は、含水量制御優先時における発電条件選択処理の手順を示すフローチャートである。図7に示すように、含水量制御優先時には、インピーダンス抵抗の検出値を所定の適正範囲内に収めようとする含水量制御は、滞留水の量を所定値以下に制限するための滞留水制御よりも上位に設定される。
S31では、ECUは、インピーダンス抵抗値が所定の過加湿下限値と過乾燥上限値とによって特定される適正範囲内であるか、過加湿下限値以下であるか、又は過乾燥上限値より大きいかどうかを判定する。インピーダンス抵抗値が過加湿下限値以下である場合、スタックは過加湿状態であると判定される。発電中のスタックが過加湿状態になると、発電が不安定になったり、スタックが劣化したりするおそれがある。またインピーダンス抵抗値が過乾燥上限値より大きい場合、スタックは過乾燥状態であると判定される。発電中のスタックが過加湿状態になると、スタックが劣化したり、出力が低下したりするおそれがある。したがって、発電中のインピーダンス抵抗値はできるだけ上記適正範囲内であることが好ましい。なおこれら過加湿下限値及び過乾燥上限値も上述の滞留水発生閾値と同様に固定値でもよいし、スタックの内部温度に応じて変化させてもよい。
S31においてスタックは過乾燥状態であると判定された場合、ECUは、湿潤条件をスタックの発電条件として選択する(S32参照)。図5を参照して説明したように湿潤条件の下では、スタックの含水量は増加側へ変化するので、インピーダンス抵抗値は適正範囲内に向けて減少する。
S31においてスタックは過加湿状態であると判定された場合、ECUは、S33に移り、暖機制御(図2参照)が完了しているか否かを判定し、暖機制御が完了している場合には乾燥条件をスタックの発電条件として選択する(S34参照)。図5を参照して説明したように乾燥条件の下では、スタックの含水量は減少側へ変化するので、インピーダンス抵抗値は適正範囲内へ向けて増加する。なお、S34において暖機制御が完了していないと判定された場合には、ECUは、S31の判定結果によらず、後に説明するように排水条件をスタックの発電条件として選択する(S36参照)。
S31においてインピーダンス抵抗値は適正範囲内であると判定された場合、ECUは、滞留水フラグが1であるか否かを判定する(S35参照)。S35において滞留水フラグが1であると判定された場合、すなわちガス流路の中に滞留水が未排出で残っていると推定される場合には、ECUは、排水条件をスタックの発電条件として選択する(S36参照)。図5を参照して説明したように、排水条件は他の発電条件よりも排水速度が高くなるため、排水条件の下では滞留水は速やかに排出される。また、S35において滞留水フラグが0であると判定された場合には、ECUは、基準条件をスタックの発電条件として選択する(S37参照)。
図8は、図7の処理の下で発電条件を選択した場合の一例を示すタイムチャートである。図7の処理によって実現される発電モードの遷移の一例について、図8を参照しながら説明する。図8には、図3と同様に時刻t1〜t3及び時刻t5〜t7にかけてスタック電流が一時的に増減した場合を示す。
図8に示すように、時刻t1においてスタック電流が増加すると、その後やや遅れてMEAの含水量が増加するとともにインピーダンス抵抗値が減少する。時刻t2では、インピーダンス抵抗値が過加湿下限値を下回ったことに応じて過加湿状態であると判定される(図7のS31参照)。これにより、その後時刻t4においてインピーダンス抵抗値が再び過加湿下限値を上回り過加湿状態でないと判定されるまで、発電モードはMEAの乾燥を促進するように設定された乾燥発電モードとなる(乾燥発電工程)。また時刻t2では、インピーダンス抵抗値が上記過加湿下限値とほぼ同じ値に定められた滞留水判定閾値(図4のS11参照)を下回ったことに応じて、排水カウンタが最大値にリセットされる(図4のS14参照)。なお、この排水カウンタは、インピーダンス抵抗値が滞留水判定閾値を下回っている間は繰り返し最大値にリセットされる(図4のS14参照)。
その後、時刻t4ではインピーダンス抵抗値が加湿下限値及び滞留水判定閾値を上回る。すなわち、時刻t4では、含水量は発電に適した範囲内に収まるとともに新たな滞留水の生成がストップする。このため時刻t4では、MEAの乾燥を促進する乾燥発電モードは終了する(図7のS31参照)。また時刻t4では、新たな滞留水の生成がストップしたことに応じて排水カウンタの減算が開始する(図4のS16参照)。また時刻t4以降は、膜の含水量が適正範囲内に収まった代わりに、スタックのガス流路内には滞留水が残った状態となる。ガス流路内の滞留水が排出されるまで、より具体的には排水カウンタが0になるまで(図4のS17参照)、発電モードは排水発電モードとなる(図7のS36参照)。
その後、時刻t5においてスタック電流が増加したことに応じて、時刻t6では再びインピーダンス抵抗値が過加湿下限値及び滞留水判定閾値を下回る。これによって時刻t2と同様に、発電モードは排水発電モードから乾燥発電モードに移行し、排水カウンタが最大値にリセットされる。
時刻t8ではインピーダンス抵抗値が過加湿下限値及び滞留水判定閾値を上回り、これによって時刻t4と同様に、発電モードは乾燥発電モードから排水発電モードに移行し、排水カウンタの減算が開始する。時刻t8以降は、インピーダンス抵抗値が過加湿下限値及び滞留水判定閾値を超えた状態が維持され、これにより排水カウンタは徐々に減少し、時刻t9において0となる。これにより時刻t9では排水発電モードが終了し、これ以降、発電モードは通常発電モードとなる。以上のように図7の処理によれば、乾燥発電モードが終了した後は、排水カウンタが0になるまでの待ち時間が経過するまで排水発電モードで発電が行われる。
図9は、滞留水制御優先時における発電条件選択処理の手順を示すフローチャートである。図9に示すように、滞留水制御優先時は、溜まっていると推定される滞留水の積極的な排出を優先すべく、図7の処理とは逆に滞留水制御は含水量制御よりも上位に設定される。
S51では、ECUは、滞留水フラグが1であるか否かを判定する。滞留水フラグが1であると判定された場合、ECUは、インピーダンス抵抗の検出値によらず排水条件をスタックの発電条件として選択する(S52参照)。これにより、ガス流路に溜まっている滞留水の排出が促進される。また図9の処理が実行される場合には、含水量及び滞留水の量が共に過剰になっている場合が多い。このような状況の下では、図5の下段を参照して説明したように、排水条件でも乾燥条件よりも多くの量の膜含水を減らすことができる。したがって、図9の処理では含水量制御よりも滞留水制御を上位とし、発電条件として優先的に排水条件を選択することにより、滞留水を速やかに排出しつつ同時に膜含水の量も適正な量まで速やかに減らすことができる。
S53では、ECUは、インピーダンス抵抗値が適正範囲内であるか、過加湿下限値以下であるか、又は過乾燥上限値より大きいかどうかを判定する。S53においてスタックは過乾燥状態であると判定された場合(すなわち、インピーダンス抵抗値が過乾燥上限値より大きい場合)、ECUは、過乾燥状態を解消すべく湿潤条件を発電条件として選択する(S54参照)。またS53においてインピーダンス抵抗値は適正範囲内であると判定された場合には、ECUは、基準条件をスタックの発電条件として選択する(S57参照)。
S53においてスタックは過加湿状態であると判定された場合(すなわち、インピーダンス抵抗値が過加湿下限値より小さい場合)、ECUは、暖機制御が完了しているか否かを判定し(S55参照)、暖機制御が完了している場合には乾燥条件を発電条件として選択する(S56参照)。なお、S55において暖機制御が完了していないと判定された場合には、ECUは、S53の判定結果によらず、排水条件をスタックの発電条件として選択する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限るものではない。本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜変更してもよい。
1…燃料電池システム
2…スタック(燃料電池)
3…カソード系(酸化剤ガス供給装置)
4…アノード系(燃料ガス供給装置)
24…インピーダンスセンサ(インピーダンス検出装置)

Claims (5)

  1. 酸化剤ガス及び燃料ガスが供給されると発電する燃料電池と、
    前記燃料電池に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置と、
    前記燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置と、
    前記燃料電池のインピーダンスを検出するインピーダンス検出装置と、を備える燃料電池システムの制御方法であって、
    前記燃料電池の発電には、
    所定の基準発電条件の下で発電制御を行う通常発電モードと、
    前記基準発電条件よりも前記燃料電池の膜が乾燥するように定められた乾燥発電条件の下で発電制御を行う乾燥発電モードと、
    前記基準発電条件よりも前記燃料電池のガスの流路内の滞留水が多く排出されるように定められた排出発電条件の下で発電制御を行う滞留水排出発電モードと、の3つの発電モードが定義され、
    前記インピーダンス検出装置の検出値に基づいて前記燃料電池が過加湿状態であるか否かを判定する過加湿判定工程と、
    前記過加湿判定工程によって過加湿状態であると判定されてから過加湿状態でないと判定されるまで前記乾燥発電モードで発電を行う乾燥発電工程と、
    前記乾燥発電工程が終わってから前記インピーダンス検出装置の検出値が所定の下限閾値を超えた状態が所定の待ち時間維持されるまで前記滞留水排出モードで発電を行う滞留水排出工程と、を備えることを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
  2. 前記燃料電池の出力に対する要求値を取得する要求取得工程をさらに備え、
    前記滞留水排出工程では、前記取得した要求値が小さくなるほど前記待ち時間を長くすることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの制御方法。
  3. 前記燃料電池の出力の低下率が所定の出力低下率閾値より大きいか否かを判定する出力低下率判定工程と、
    前記低下率が前記出力低下率閾値より大きい場合には、前記過加湿判定工程の判定結果によらず前記滞留水排出モードで発電を行う排水優先工程と、をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池システムの制御方法。
  4. 前記燃料電池の電圧が所定の電圧閾値以下であるか否かを判定する電圧低下判定工程と、
    前記電圧が前記電圧閾値以下である場合には、前記過加湿判定工程の判定結果によらず前記滞留水排出モードで発電を行う排水優先工程と、をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池システムの制御方法。
  5. 前記燃料電池の暖機が完了しているか否かを判定する暖機判定工程をさらに備え、
    前記暖機が完了していない場合には、前記過加湿判定工程の判定結果によらず前記滞留水排出工程を行うことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の燃料電池システムの制御方法。
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