JP2016072062A - 照明装置 - Google Patents

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Yoshiharu Tanaka
義治 田中
守行 橋本
Moriyuki Hashimoto
守行 橋本
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Abstract

【課題】意匠性に優れる照明装置を提供すること。
【解決手段】照明装置1の透光カバー3を、透過部31と非透過部32とからなる2色成形部39を含む基体30と、非透過部32上に設けられているめっき層35と、透過部31およびめっき層35の上に設けられている有色光透過層38と、で構成し、このうち非透過部32がめっき可能であるようにし、透過部31は透明でありかつ非透過部32に比べてめっきされ難いようにする。
【選択図】図4

Description

本発明は光源と光源を覆う透光カバーとを有する照明装置に関する。
照明装置は直射式照明装置と間接式照明装置とに大別される。このうち直射式照明装置は、光源と当該光源を覆う透光カバーとを有する。この種の照明装置において、光源が出射した光は、透光カバーを経て照明装置の外部に透過する。つまりこの種の照明装置では、透光カバーの表面がユーザーに視認される。以下、必要に応じて、光源が出射した光を出射光と呼ぶ。また、光源が光を出射している状態を、必要に応じて、光源がオン状態にあると呼ぶ。さらに、光源が光を出射していない状態を、必要に応じて、光源がオフ状態にあると呼ぶ。
直射式照明装置の透光カバーを、光が透過する部分と、光が透過しない部分と、で構成する技術が知られている。透過カバーのなかで光が透過する部分を明表示部と呼び、光が透過しない部分を暗表示部と呼ぶ。明表示部は出射光が透過するために光っているように見え、暗表示部は出射光が透過しないために暗く見える。つまり、上記の明表示部および暗表示部を持つ透光カバーにおいては、出射光が透過することによって、明表示部のみが光って見える。さらに換言すると、透過カバーを明表示部と暗表示部とで構成することで、光源が出射した光によって明表示部と暗表示部とに異なる意匠を表示できる。
明表示部と暗表示部とを持つ透光カバーを製造するためには、例えば、光の透過する材料で明表示部を構成するとともに、光の透過しない材料で暗表示部を構成すれば良いと考えられる。光の透過する材料としては透明樹脂材等を挙げることができ、光の透過しない材料としてはアルミニウム等の金属材料を挙げることができる。しかし、このような材料で透光カバーを構成する場合、光源がオン状態にあるときにもオフ状態にあるときにも、明表示部と暗表示部との境界が鮮明に認知される。つまり、このような透光カバーを採用した照明装置では、光源がオン状態にあるときには明表示部が光るため、明表示部と暗表示部とのコントラストが際立ち、美しい意匠を表示できる。しかし、光源がオフ状態にあるときには、明表示部と暗表示部との境界が目につくだけで、意匠性に優れるとは言い難い状態になる場合がある。
光源がオン状態にあるときには光源の出射光によって明表示部のみを光らせ、光源がオフ状態にあるときには明表示部および暗表示部に統一感のある意匠性を付与する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に紹介されている照明装置では、明表示部および暗表示部に光透過可能な同一のコート層を設けている。この技術によると、光源がオフ状態にあるときにはコート層によって明表示部と暗表示部とに統一感のある意匠を表示することが可能である。また、光源がオン状態にあるときには、明表示部のみを出射光が透過し、光源に由来する意匠が明表示部に表示される。したがってこの場合には、明表示部および暗表示部によってコントラストの際だった美しい意匠が表示される。
ところで、特許文献1に紹介されている照明装置の透光カバーにおいて、暗表示部には、光を遮断する層(以下、便宜的に遮光層と呼ぶ)を設けている。遮光層は、塗装等の一般的な方法で形成できると考えられる。一方、明表示部には光を透過させる必要がある。このため明表示部には遮光層は不要である。暗表示部にのみ遮光層を設け、明表示部に遮光層を設けないようにするために、例えば、明表示部および暗表示部の双方に遮光層を形成した後に、明表示部に形成された遮光層のみをエッチング等の方法で除去する方法が考えられる。或いは、明表示部を予めマスキング処理しておいて遮光層の形成を妨げたりする方法が考えられる。しかしこのような方法を用いて明表示部および暗表示部を形成するためには多くの工数を必要とし、生産性を向上させ難い問題があった。
特表2012−530935号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、意匠性に優れかつ容易に製造可能な照明装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の照明装置は、
光源と、前記光源を覆う透光カバーと、を有し、
前記透光カバーは、透過部と非透過部とからなる2色成形部を含む基体と、前記非透過部上に設けられているめっき層と、前記透過部および前記めっき層の上に延設されている有色光透過層と、を有し、
前記非透過部はめっき可能であり、前記透過部は透明でありかつ前記非透過部に比べてめっきされ難いものである。
本発明の照明装置において、光源から出射される光は透光カバーの2色成形部を経て照明装置の外部に透過する。より具体的には、2色成形部は透明な透過部と、上層にめっき層が形成されている非透過部とを有し、このうち透明である透過部が、出射光を透過する。一方、非透過部上にはめっき層が形成されているため、出射光はめっき層で遮蔽される。したがって本発明の照明装置は、光源から出射される光によって、透過部つまり明表示部の形状に応じた美しい意匠を表示し得る。
また、非透過部上のめっき層および透過部は同じ有色光透過層で覆われている。このため、光源から光が出射されていない場合には、明表示部および暗表示部は略同一の色彩であるように見える。つまり、このとき明表示部と暗表示部とは一体感を持って視認される。
このように、本発明の照明装置は、光源がオン状態にある場合とオフ状態にある場合とで全く異なる意匠を表示できるため、意匠性に優れた照明装置であるといえる。
また、透過部と非透過部とは2色成形されてなるため一体感に優れる。このため、透過部を含む明表示部と非透過部を含む暗表示部とが一体感を持って視認される。このことによっても、本発明の照明装置は意匠性に優れる。
また、本発明の照明装置において、透光カバーの非透過部がめっき可能であり、透過部がめっきされ難い。このため、透過部と非透過部との両方にめっき加工をすれば、非透過部にのみめっき層が形成される。したがって、本発明の照明装置は、上述したマスキング処理やエッチング等を必要とせず、容易に製造できる。
実施例1の照明装置を模式的に表す全体図である。 実施例1の照明装置を模式的に表す正面図である。なお、図2は図1に示す照明装置を前方から見た様子を表す。 実施例1の照明装置の一部切り欠き斜視図である。 図3の要部拡大図である。 実施例1の照明装置の一部切り欠き斜視図である。 実施例2の照明装置の一部切り欠き斜視図である。 実施例2の照明装置の一部切り欠き斜視図である。 実施例3の照明装置を模式的に表す全体図である。 実施例3の照明装置を模式的に表す全体図である。
以下、具体例を挙げて本発明の照明装置を説明する。
(実施例1)
図1は、実施例1の照明装置および当該照明装置を配設した車両を模式的に表す斜視図である。図2は、実施例1の照明装置の正面図である。図3および図5は実施例1の照明装置の切り欠き斜視図である。なお、図3〜図5の断面は、図2中A−A位置における断面である。また、図3は実施例1の照明装置において光源がオフ状態にある様子を示し、図5は光源がオン状態にある様子を示す。図4は図3の要部拡大図である。
実施例1の照明装置1は車両用フロントグリルの外枠である。図1および図2に示すように、実施例1の照明装置1は枠状をなし、多数の開口を有するフロントグリル本体部90に一体化されて、フロントグリルの一部を構成している。
図3に示すように、実施例1の照明装置1は、光源2と透光カバー3とベース5とを有する。透光カバー3およびベース5は別体であり、互いに組み付けられて中空の外枠部を構成している。ベース5および透光カバー3は樹脂製である。具体的には、ベース5はアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合合成樹脂(所謂ABS)製である。なお、ベース5は本発明の照明装置1に必須ではなく、ベース5の材料もまた特に限定されない。
光源2は、図略の電源に接続された図略の発光体と、アクリル樹脂製の導光体20とで構成されている。実施例1の照明装置1における発光体はLEDランプである。発光体の出射光は導光体20の内部を通過する。導光体20を通過した出射光の一部は、導光体20の前面を経て透光カバー3の背面側(図3における後側)に到達する。
図4に示すように、透光カバー3は、基体30、めっき層35および有色光透過層38を有する。基体30は、ポリカーボネート製の透過部31とABS製の非透過部32とからなる2色成形体である。
非透過部32の上にはめっき層35が設けられている。めっき層35は金属色であり、めっき層35の明度は0である。めっき層35の厚さは40μmである。めっき層35の厚さには特に限定はないが、後述するようにめっき層35上に有色光透過層38を形成する必要があるため、ある程度以上の厚さであるのが好ましい。つまり、めっき層35の厚さが過小であれば有色光透過層38を形成する際にめっき層35が破損する可能性があるため、めっき層35の厚さは20〜60μm程度であるのが好ましい。なお、めっき層35の色は特に限定されず、例えば黒色等であっても良い。
めっき層35上、および透過部31上には、有色光透過層38が設けられている。有色光透過層38は、後述するスモーククリア塗装により形成されている。実施例1の照明装置1における有色光透過層38は、透明樹脂と顔料とからなる。有色光透過層38は、めっき層35上および透過部31上にわたって、連続的に設けられている。したがって、透光カバー3は、透過部31および有色光透過層38の2層構造をなす明表示部33と、非透過部32、めっき層35および有色光透過層38の三層構造をなす暗表示部34と、で構成される。図3に示すように、明表示部33は透過カバーにおける前面3aを構成する平坦面であり、透光カバー3における比較的広い範囲を占めている。一方、暗表示部34は透光カバー3における前面3a以外の部分を構成している。暗表示部34は主として透光カバー3の側面3bを構成している。
本発明の照明装置1における透光カバー3は、以下のように製造できる。
先ず、基体30については、上述したように2色成形体であり、ポリカーボネートおよびABSを材料として既知の2色成形法により射出成形されてなる。透過部31と非透過部32は、2色成形されることで、見切りなくかつ連続性高く一体化される。
次いで、2色成形により得られた基体30の非透過部32上に、めっき層35を設ける。ここで、非透過部32はABS製であり、めっき可能である。一方、ポリカーボネート製である透過部31はめっきされない。このため、非透過部32にめっき層35を形成する際には、基体30全体にめっき加工を施せば良い。つまり、めっきされないか、または、めっきされ難い材料で透過部31を構成したことで、めっき層35を形成する際のマスキング工程が不要になる。このため、製造工数の大幅な低減が可能になる。めっきの方法は特に限定されず、通常の樹脂めっき法等に基づけば良い。なお、非透過部32の樹脂材料、つまり、めっき可能な樹脂材料としては、上述したABSの他に、ポリカーボネート/ABSアロイ等を例示できる。また、透過部31の樹脂材料、つまり、めっきされないか、または、めっきされ難い材料としては、上記したポリカーボネートの他に、アクリル等を例示できる。透過部31および非透過部32の材料としては、それぞれ、上記の材料の少なくとも一種を選択するのが好ましい。
次いで、めっき層35を設けた基体30上に有色光透過層38を設ける。実施例1の照明装置における有色光透過層38は、後述するスモーククリア塗料を原料とし、塗装により形成した。実施例1の照明装置1における有色光透過層38は、透明樹脂と顔料とからなる。実施例1では、透明樹脂としてはアクリル樹脂を用い、顔料としては黒色顔料を用いた。
上記のようにして実施例1の照明装置1における透光カバー3を得た。そして、この透光カバー3をベース5に組み付け、得られた中空材の内部に光源2を配設することで、実施例1の照明装置を得た。
以下、実施例1の照明装置1の動作を説明する。
図3に示すように、光源2がオフ状態にあるときには、明表示部33および暗表示部34は、有色光透過層38に由来して単一の暗色であるように視認される。つまり、このときには、明表示部33と暗表示部34に同一の意匠が表示される。図5に示すように、光源2をオン状態にすると光源2の出射光が透過部31および有色光透過層38を経て透光カバー3の前面3a側に透過する。したがって、このとき明表示部33は光って見える。
一方、非透過部32およびめっき層35は何れも光を遮断する。したがってこのとき暗表示部34は光らない。よって、このとき照明装置1は、明表示部33のみが光った意匠を表示し、暗表示部34は有色光透過層38に由来した暗色の意匠を表示するのみである。
さらにいうと、透過部31および有色光透過層38からなる明表示部33と、非透過部32とめっき層35と有色光透過層38とからなる暗表示部34と、で透光カバー3を構成することで、光源2がオン状態あるときには、明表示部33と暗表示部34との境界がくっきりと分かれているように視認される。このため、光源2をオン状態にしたときには、明表示部33と暗表示部34とによって、コントラストの強い優れた意匠を表示できる。また、上記したように、光源2をオフ状態にしたときには、明表示部33と暗表示部34とに略同一の意匠を表示できる。このように、実施例1の照明装置1では、光源2がオン状態にあるときと、オフ状態にあるときとで、全く異なる二種の意匠を表示できる。そして、上述したように、このような照明装置1の透光カバー3を製造するのには、マスキング等の煩雑な工程を要さないため、実施例1の照明装置1は容易に製造可能である。
実施例1の照明装置1における光源2は、図略の発光体と導光体20とからなる。発光体の種類は特に限定されず、例えばLEDランプに代えてハロゲンランプ等を用いても良い。また、発光体は一つに限らず、複数であっても良い。導光体20は、発光体の照射光を透光カバー3の背面側にまで導くことができれば良く、その材料や形状は特に限定されない。さらに、導光体20は本発明の照明装置1に必須ではなく、発光体の数やその配置によっては導光体20を省き得る。したがって、本発明の照明装置1においては、発光体のみで光源2を構成しても良い。
実施例1における基体30は透過部31および非透過部32のみで構成されているが、本発明の照明装置1における基体30は、透過部31および非透過部32からなり2色成形されてなる部分、つまり2色成形部39を含めば良く、その他の部分を含んでも良い。基体30における2色成形部39以外の部分は透明でも良く、不透明でも良く、材料も樹脂に限定されない。さらに、基体30における当該2色成形部39以外の部分は、2色成形部39と一体化されていても良いし、一体化されていなくても良い。例えば基体30は、2色成形部39以外にも、2色成形部39と一体化されていない透明または不透明の副部材を含んでも良い。副部材は例えば樹脂、金属、ガラス等で構成し得る。
実施例1の照明装置1のように、光源2がオン状態にあるときに明表示部33のみが光るようにし、かつ、光源2がオフ状態にあるときの明表示部33と暗表示部34とをより同一に近い見た目にするためには、有色光透過層38を暗色にするのが良い。有色光透過層38が暗色であれば、光源2がオフ状態にあるときには、ユーザーは、主として有色光透過層38の色を知覚する。このため、有色光透過層38の背面側(図3における後側)にある基体30の部分の色や透明度にかかわらず、透光カバー3には一体感のある意匠が表示される。
つまり、有色光透過層38が暗色であれば、例えば基体30の透過部31を透明樹脂で構成し、非透過部32を有色樹脂で構成するとともに、非透過部32上にのみ形成されるめっき層35を金属色や黒色にした場合にも、透光カバー3が一体感をもって視認される。さらに換言すると、有色光透過層38を暗色にすることで、光源2がオン状態あるときにはコントラストの強い意匠を表示でき、光源2がオフ状態にあるときには一体感の強い意匠を表示できる。このように、有色光透過層38を暗色にすれば、大きく異なる2種の意匠を光源2のオン/オフに応じて切り替えることができるため、照明装置1の意匠性をさらに向上させ得る。
なお、ここで言う暗色とは、マンセルカラーシステムによる明度が7以下であることを指す。マンセルカラーシステムによる明度は、白色を10としかつ黒色を0としたものであり、JIS Z 8721(三属性による色の表示方法)に基づいて測定できる。光源2がオフ状態にあるときにおける明表示部33と暗表示部34との統一感をより向上させるためには、有色光透過層38の明度が5以下であるのがより好ましく、3以下であるのがさらに好ましい。
有色光透過層38は光を透過可能でありかつ有色であるように視認されれば良く、所謂スモーククリア塗料を用いて塗装等により形成し得る。より具体的には有色光透過層38の材料としては、透明樹脂と顔料とを含む塗料を使用できる。透明樹脂としてはアクリル系樹脂等の耐光性に優れる樹脂材料が好ましいが、これに限定されない。顔料としては黒色顔料、赤色顔料、青色顔料、金属色顔料の少なくとも一種を使用可能である。光源2がオン状態にあるときに明表示部33を光らせるためには、有色光透過層38は有色でありかつ光源2の透過光を透過可能でなければならない。したがって、透明樹脂に対する顔料の割合には好ましい範囲がある。具体的には、有色光透過層38全体を100質量%としたときに、顔料は10質量%以下であるのが好ましい。顔料は7質量%以下であるのがより好ましく、4質量%以下であるのがさらに好ましく、2質量%以下であるのがなお好ましい。
例えば、透明樹脂としてアクリル系樹脂等の耐候性に優れる材料を選択する場合、実施例1の照明装置1のように、本発明の照明装置1は車両用の外装部材として好ましく使用できる。一般に、ポリカーボネート等の耐候性に劣る樹脂材料で車両用外装部材を構成する場合、当該車両用外装部材の最外層を耐候性の高いクリア塗料でコートしている。有色光透過層38の透明樹脂として耐候性に優れる材料を選択する場合には、このようなクリア塗料を必要とせず、かつ、透過部31の樹脂材料として耐候性に劣る材料を選択し得る利点がある。また、クリア塗装の工程が不要となるため、生産性を向上させ得る利点もある。車両用の外装部材としては、実施例1の照明装置1と同様のフロントグリル、ドアトリム、エンブレム、スカッフプレート等を例示できる。
求められる意匠に応じては、有色光透過層38を型成形しても良い。この場合、めっき層35が形成された基体30をインサート材として用いて、所謂インサート成形法によって有色光透過層38を成形すれば良い。この場合、比較的厚肉の有色光透過層38を得ることができる。また、有色光透過層38に凹凸形状を付与することもできる。この場合にも、成形材料としては、上記のスモーククリア塗料と同様のものを使用可能である。なお、有色光透過層38を型成形する場合には、上述したように有色光透過層38を塗装形成する場合に比べて、有色光透過層38の厚さが厚くなる。このため、光透過性を考慮して、上記の塗料における顔料の割合を少なくするのが好ましい。具体的には、有色光透過層38全体を100質量%としたときに、顔料は5質量%以下であるのが好ましく、3質量%以下であるのがさらに好ましく、1質量%以下であるのがなお好ましい。
また、本発明の照明装置1においては、めっき層35によって透過光が遮断される。このため、例えば、非透過部32を透明樹脂または半透明樹脂で構成することも可能である。そして、用途および/または表示すべき意匠によっては、めっき層35を明色にするとともに、有色光透過層38を明色にしても良い。なお、明色とは、マンセルカラーシステムによる明度が7を超え10以下であることを指す。
更には、有色光透過層38の明度や色相、光透過性等を適宜調整して、光源がオフ状態にあるときに、有色光透過層38を通じてめっき層35の色相がユーザーに視認されるようにしても良い。このようにすれば、光源がオフ状態にあるときに、明表示部33と暗表示部34とが異なった部分であると識別可能になり、明表示部33および/または暗表示部34の形状に応じた意匠を表示し得る。
何れの場合にも、本発明の照明装置1によると、光源2がオフ状態にあるときには有色光透過層38に由来して統一感のある意匠が表示される。また、少なくともめっき層35によって透過光が遮光されるために、光源2がオン状態にあるときにはコントラストのある意匠が表示される。
なお、実施例1の照明装置1において、明表示部33は単に透光カバー3の一壁面を構成するのみであったが、例えば各種の文字や図形等を明表示部33で形作っても良い。このようにすれば、明表示部33の形状に応じた文字や図形を光らせながら表示できる。
(実施例2)
実施例2の照明装置は、透光カバーにおける明表示部および暗表示部の配置以外は実施例1と同じものである。実施例2の照明装置を模式的に表す切り欠き斜視図を図6および図7に示す。
図6および図7に示すように、実施例2の照明装置1においては、透光カバー3の前面3aおよび側面3bを暗表示部34で構成し、前面3aと側面3bとの境界に位置するエッジ面3cを明表示部33で構成している。したがって、実施例2の照明装置1では、図7に示すように光源2がオン状態にあるときには、平坦な前面3aは暗色に見え、前面3aに隣接するエッジ面3cが細長く光って見える。また、実施例2の照明装置1は、図6に示すように光源2がオフ状態にあるときには、実施例1の照明装置1と同様に有色光透過層38に由来する統一感のある意匠を表示する。
(実施例3)
実施例3の照明装置は、車両用内装部材の一種であるインストルメントパネル(ダッシュボードとも呼ぶ)を照明装置の透光カバーとした例である。実施例3の照明装置は、透光カバー全体の形状および明表示部と暗表示部の配置以外は実施例1と同じものである。実施例3の照明装置を模式的に表す斜視図を図8および図9に示す。
図8および図9に示すように、実施例3の照明装置1においては、インストルメントパネルを透光カバー3で構成し、インストルメントパネルの背面側、つまり、車両進行方向の先側に図略の光源を配置したものである。なお、実施例3の照明装置1においては、光源2はインストルメントパネルにおける明表示部33の背面側にのみ配置されている。明表示部33は助手席に対面し車幅方向に沿って延びる細長い帯状をなす。明表示部33以外の部分、つまり、インストルメントパネルにおける大部分は暗表示部34である。
明表示部33は、実施例1の照明装置1および実施例2の照明装置1と同様に、図略の透過部および有色光透過層38で構成されている。有色光透過層38は車室内に露出し、透過部は有色光透過層38よりも車両進行方向の先側に位置している。
暗表示部34もまた、実施例1の照明装置1および実施例2の照明装置1と同様であり、図略の非透過部、図略のめっき層および有色光透過層38で構成されている。暗表示部34は、車両進行方向の先側から後側(つまり車室内側)に向けて、非透過部、めっき層、有色光透過層38の順に並んでいる。有色光透過層38は車室内に露出している。
図8に示すように、光源がオフ状態にあるときには、インストルメントパネルは一様な暗色であるように見える。そして、図9に示すように光源がオン状態になると、明表示部33が細い帯状に光って見えるため、光っている明表示部33と暗色が表示されている暗表示部34とが強いコントラストをもって視認される。したがって、実施例3の照明装置1もまた、実施例1および実施例2の照明装置1と同様に、意匠性に優れる。
実施例3の照明装置1は、車両用内装部材の一種であるインストルメントパネルを照明装置1の一部としたが、その他の車両用内装部材、例えば、ドリンクホルダや天井パネル等に本発明の照明装置1を適用しても良い。
(その他)
本発明は、上記し且つ図面に示した実施形態にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。また、実施形態に示した各構成要素は、それぞれ任意に抽出し組み合わせて実施できる。
本発明の照明装置の用途は特に限定されず、様々な装置や備品に配設できる。例えば、車両用の内装部材や外装部材またはその一部として好ましく具現化できる。
1:照明装置 2:光源 3:透光カバー
30:基体 31:透過部 32:非透過部
35:めっき層 38:有色光透過層

Claims (3)

  1. 光源と、前記光源を覆う透光カバーと、を有し、
    前記透光カバーは、透過部と非透過部とからなる2色成形部を含む基体と、前記非透過部上に設けられているめっき層と、前記透過部および前記めっき層の上に設けられている有色光透過層と、を有し、
    前記非透過部はめっき可能であり、前記透過部は透明でありかつ前記非透過部に比べてめっきされ難い、照明装置。
  2. 前記めっき層および前記有色光透過層は暗色である請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記透過部はポリカーボネート製であり、前記非透過部はアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合合成樹脂製である、請求項1または請求項2に記載の照明装置。
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