JP2016070063A - ガスタービンの燃料分配制御装置、ガスタービン、及びガスタービンの燃料分配制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】燃焼器4、タービン6、複数の燃料供給装置12,14,16、及び燃料分配制御装置20を備えるガスタービン1において、燃料分配制御装置20は、タービン効率優先モードを実行するための第1燃料分配器22A、環境負荷低減モードを実行するための第2燃料分配器22B、通常運転モードを実行するための第0燃料分配器22Cを少なくとも含む複数の通常時用燃料分配器を有し、複数の通常時用燃料分配器の中から選択された一つの通常時用燃料分配器によって、燃焼器4に供給される燃料の全燃料流量を複数の燃料供給装置12,14,16の夫々に分配するように構成されている。
【選択図】 図2
Description
このため、従来のガスタービンは、発電機出力指令などに基づいて算出された全燃料流量(各燃料供給装置に供給される燃料流量の総和)をガスタービンの運転状態に応じて各燃料供給装置へ分配するための燃料分配器を備えており、これにより、ガスタービンの運転状態に応じた最適な燃焼制御が行われるように構成されている。
燃焼ガスを生成するための燃焼器と、前記燃焼器に燃料を供給するための複数の燃料供給装置と、前記燃焼器によって生成された前記燃焼ガスによって駆動されるタービンと、を含むガスタービンにおいて、前記燃焼器に供給される燃料の全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配するように構成されたガスタービンの燃料分配制御装置であって、
前記ガスタービンの燃料分配制御装置は、
前記燃料の単位量当たりにおける前記タービンの出力が大きくなるように、前記全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配するタービン効率優先モードを実行するための第1燃料分配器、
前記タービン効率優先モードと比べて、前記燃料の単位量当たりにおける前記タービンの出力は小さく、且つ、単位量の前記燃料を燃焼させる際に発生するNOx量が少なくなるように、前記全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配する環境負荷低減モードを実行するための第2燃料分配器、及び
前記燃料の単位量当たりにおける前記タービンの出力が前記タービン効率優先モードよりも小さく、且つ、前記環境負荷低減モードよりも大きくなるとともに、単位量の前記燃料を燃焼させる際に発生するNOx量が、前記タービン効率優先モードよりも少なく、且つ、前記環境負荷低減モードよりも多くなるように、前記全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配する通常運転モードを実行するための第0燃料分配器、
を少なくとも含む複数の通常時用燃料分配器を有し、
前記複数の通常時用燃料分配器の中から選択された一つの通常時用燃料分配器によって、前記燃焼器に供給される前記燃料の全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配するように構成されている。
したがって、選択された通常時用燃料分配器によって各燃料供給装置への燃料の分配比率を適切に設定することで、通常時において選択した運転モードにおける最適な燃焼制御を実行することが出来るようになっている。
したがって、選択された異常時用燃料分配器によって各燃料供給装置への燃料の分配比率を適切に設定することで、異常時において選択した最適な燃焼制御を実行することが出来るようになっている。
燃焼ガスを生成するための燃焼器と、
前記燃焼器に燃料を供給するための複数の燃料供給装置と、
前記燃焼器によって生成された前記燃焼ガスによって駆動されるタービンと、
前記燃焼器に供給される燃料の全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配するように構成された燃料分配制御装置と、を備え、
前記燃料分配制御装置は、
前記燃料の単位量当たりにおける前記タービンの出力が大きくなるように、前記全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配するタービン効率優先モードを実行するための第1燃料分配器、
前記タービン効率優先モードと比べて、前記燃料の単位量当たりにおける前記タービンの出力は小さく、且つ、単位量の前記燃料を燃焼させる際に発生するNOx量が少なくなるように、前記全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配する環境負荷低減モードを実行するための第2燃料分配器、及び
前記燃料の単位量当たりにおける前記タービンの出力が前記タービン効率優先モードよりも小さく、且つ、前記環境負荷低減モードよりも大きくなるとともに、単位量の前記燃料を燃焼させる際に発生するNOx量が、前記タービン効率優先モードよりも少なく、且つ、前記環境負荷低減モードよりも多くなるように、前記全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配する通常運転モードを実行するための第0燃料分配器、
を少なくとも含む複数の通常時用燃料分配器を有し、
前記複数の通常時用燃料分配器の中から選択された一つの通常時用燃料分配器によって、前記燃焼器に供給される前記燃料の全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配するように構成されている。
したがって、本実施形態のガスタービンによれば、選択された通常時用燃料分配器によって各燃料供給装置への燃料の分配比率を適切に設定することで、通常時において選択した運転モードにおける最適な燃焼制御を実行することが出来るようになっている。
燃焼ガスを生成するための燃焼器と、前記燃焼器に燃料を供給するための複数の燃料供給装置と、前記燃焼器によって生成された前記燃焼ガスによって駆動されるタービンと、を含むガスタービンにおいて、前記燃焼器に供給される燃料の全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配するガスタービンの燃料分配制御方法であって、
前記燃料の単位量当たりにおける前記タービンの出力が大きくなるように、前記全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配するタービン効率優先モード、
前記タービン効率優先モードと比べて、前記燃料の単位量当たりにおける前記タービンの出力は小さく、且つ、単位量の前記燃料を燃焼させる際に発生するNOx量が少なくなるように、前記全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配する環境負荷低減モード、及び
前記燃料の単位量当たりにおける前記タービンの出力が前記タービン効率優先モードよりも小さく、且つ、前記環境負荷低減モードよりも大きくなるとともに、単位量の前記燃料を燃焼させる際に発生するNOx量が、前記タービン効率優先モードよりも少なく、且つ、前記環境負荷低減モードよりも多くなるように、前記全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配する通常運転モード、
を含む複数の通常時用運転モードの中から一つの運転モードを選択するステップと、
前記選択された運転モードに対応して、前記燃焼器に供給される前記燃料の全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配するステップと、
を含む。
したがって、本実施形態のガスタービンの燃料分配制御方法によれば、選択した通常時用運転モードに応じて各燃料供給装置へ燃料を分配することで、通常時において選択された運転モードにおける最適な燃焼制御を実行することが出来るようになっている。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1に示すように、本発明の一実施形態にかかるガスタービン1は、燃料を燃焼させて燃焼ガスを生成するための燃焼器4と、この燃焼器4に燃料を供給するための複数の燃料供給装置12,14,16と、燃焼器4に燃焼用空気としての圧縮空気を供給するための圧縮機2と、この圧縮機2と共通の回転軸5を有し、燃焼器4によって生成された燃焼ガスによって駆動されるように構成されたタービン6とを備える。回転軸5には、発電機8が連結されており、タービン6の出力によって発電機8が駆動されるように構成されている。発電機8で発電された電力は、発電機8と接続されている電力系統11に供給される。圧縮機2の吸気量は、圧縮機2の入口に設けられた入口案内翼(IGV)3Aの開度をアクチュエータ3Bによって変化させることで調節可能である。
なお、電力計(MWトランスデューサー)7は、発電機8で生成された電力を計測するために用いられる。温度センサ9は、圧縮機2の入口における温度(吸気温度)を計測するために用いられる。さらに、圧縮機2に吸入される大気が流れる吸気系統には、吸気冷却装置10が設けられている。
図示した実施形態では、燃料供給装置12は、燃焼器4にメイン燃料を供給するためのメイン燃料供給装置12であり、ノズル12cは、燃焼器4の内部にメイン燃料を噴射するメインノズル12cである。また、燃料供給装置14は、燃焼器4にパイロット燃料を供給するためのパイロット燃料供給装置14であり、ノズル14cは、燃焼器4の内部にパイロット燃料を噴射するためのパイロットノズル14cである。また、燃料供給装置16は、燃焼器4にトップハット燃料を供給するためのトップハット燃料供給装置16であり、ノズル16cは、燃焼器4の内部にトップハット燃料を噴射するためのトップハットノズル16cである。
本発明の少なくとも一実施形態にかかる燃料分配制御装置20は、図2及び図3に示すように、第1燃料分配器22A、第2燃料分配器22B、第0燃料分配器22Cを少なくとも含む複数の通常時用燃料分配器、及びセレクタ24を有する。
この発電効率優先モードでは、燃焼の安定性および効率性が高くなるよう、燃焼器4の内部における燃焼形態として拡散燃焼の占める割合が高くなるような燃焼制御が行われる。すなわち、後述する環境負荷低減モード及び通常運転モードよりもパイロット燃料供給装置14から供給される燃料の比率が高くなるように、メイン燃料流量指令(Qfa)、パイロット燃料流量指令(Qfb)、トップハット燃料流量指令(Qfc)が夫々生成される。
この環境負荷低減モードでは、NOx排出量が少なくなるよう、燃焼器4の内部における燃焼形態として予混合燃焼の占める割合が高くなるような燃焼制御が行われる。すなわち、上述した発電効率優先モード及び後述する通常運転モードよりもメイン燃料供給装置12から供給される燃料の比率が高くなるように、メイン燃料流量指令(Qfa)、パイロット燃料流量指令(Qfb)、トップハット燃料流量指令(Qfc)が夫々生成される。
この通常運転モードでは、燃焼器4の内部における拡散燃焼と予混合燃焼の占める割合が、上述した発電効率優先モードと環境負荷低減モードの間になるような燃焼制御が行われるように、メイン燃料流量指令(Qfa)、パイロット燃料流量指令(Qfb)、トップハット燃料流量指令(Qfc)が夫々生成される。
そして、セレクタ24によって選択された通常時用燃料分配器において生成されたメイン燃料流量指令(Qfa)、パイロット燃料流量指令(Qfb)、トップハット燃料流量指令(Qfc)が、上述した燃料供給装置12,14,16の夫々の流量調整弁12a,14a,16aに送信される。
したがって、選択された通常時用燃料分配器によって各燃料供給装置12,14,16への燃料の分配比率を適切に設定することで、通常時において選択した運転モードにおける最適な燃焼制御を実行することが出来るようになっている。
幾つかの実施形態では、図5〜7に示すように、燃料分配制御装置20は、上述した第1燃料分配器22A,第2燃料分配器22B,第0燃料分配器22Cを少なくとも含む複数の通常時用燃料分配器と、セレクタ24に加えて、第A燃料分配器32Aおよび第B燃料分配器32Bを少なくとも含む複数の異常時用燃料分配器と、セレクタ34とを有している。なお、図5〜7では、第1燃料分配器22A,第2燃料分配器22B,第0燃料分配器22Cおよびセレクタ24の表記を省略している。
この系統異常モードでは、より燃焼安定性を高めるため、系統周波数の変動量が大きくなるにつれてパイロット燃料供給装置14から供給される燃料の比率が高くなるように、メイン燃料流量指令(Qfa)、パイロット燃料流量指令(Qfb)、トップハット燃料流量指令(Qfc)が夫々生成される。
この負荷急変モードでは、より燃焼安定性が高めるため、負荷変動量が大きくなるにつれてパイロット燃料供給装置14から供給される燃料の比率が高くなるように、メイン燃料流量指令(Qfa)、パイロット燃料流量指令(Qfb)、トップハット燃料流量指令(Qfc)が夫々生成される。
したがって、選択された異常時用燃料分配器によって各燃料供給装置12,14,16への燃料の分配比率を適切に設定することで、異常時において選択した最適な燃焼制御を実行することが出来るようになっている。
2 圧縮機
3B アクチュエータ
4 燃焼器
5 回転軸
6 タービン
8 発電機
9 温度センサ
10 吸気冷却装置
11 電力系統
12 燃料供給装置(メイン燃料供給装置)
12a 流量調整弁
12b 燃料供給管
12c ノズル(メインノズル)
14 燃料供給装置(パイロット燃料供給装置)
14a 流量調整弁
14b 燃料供給管
14c ノズル(パイロットノズル)
16 燃料供給装置(トップハット燃料供給装置)
16a 流量調整弁
16b 燃料供給管
16c ノズル(トップハットノズル)
20 燃料分配制御装置
22A 第1燃料分配器
22B 第2燃料分配器
22C 第0燃料分配器
24 セレクタ
26A リミッタ
26B リミッタ
26C リミッタ
32A 第A燃料分配器
32B 第B燃料分配器
34 セレクタ
34A レート付セレクタ
36A リミッタ
36B リミッタ
36C リミッタ
38 異常モード判定器
38a 異常検知部
Claims (8)
- 燃焼ガスを生成するための燃焼器と、前記燃焼器に燃料を供給するための複数の燃料供給装置と、前記燃焼器によって生成された前記燃焼ガスによって駆動されるタービンと、を含むガスタービンにおいて、前記燃焼器に供給される燃料の全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配するように構成されたガスタービンの燃料分配制御装置であって、
前記ガスタービンの燃料分配制御装置は、
前記燃料の単位量当たりにおける前記タービンの出力が大きくなるように、前記全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配するタービン効率優先モードを実行するための第1燃料分配器、
前記タービン効率優先モードと比べて、前記燃料の単位量当たりにおける前記タービンの出力は小さく、且つ、単位量の前記燃料を燃焼させる際に発生するNOx量が少なくなるように、前記全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配する環境負荷低減モードを実行するための第2燃料分配器、及び
前記燃料の単位量当たりにおける前記タービンの出力が前記タービン効率優先モードよりも小さく、且つ、前記環境負荷低減モードよりも大きくなるとともに、単位量の前記燃料を燃焼させる際に発生するNOx量が、前記タービン効率優先モードよりも少なく、且つ、前記環境負荷低減モードよりも多くなるように、前記全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配する通常運転モードを実行するための第0燃料分配器、
を少なくとも含む複数の通常時用燃料分配器を有し、
前記複数の通常時用燃料分配器の中から選択された一つの通常時用燃料分配器によって、前記燃焼器に供給される前記燃料の全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配するように構成されているガスタービンの燃料分配制御装置。 - オペレータが入力するモード指令信号に応じて、前記複数の通常時用燃料分配器の中から一つの通常時用燃料分配器を選択するように構成されている請求項1に記載のガスタービンの燃料分配制御装置。
- 前記選択された一つの通常時用燃料分配器から他の一つの通常時用燃料分配器に選択が切り替えられる際に、前記複数の燃料供給装置の夫々から前記燃焼器に供給される前記燃料流量の変化速度が閾値を超えないようにレートリミットをかけるように構成されている請求項1または2に記載のガスタービンの燃料分配制御装置。
- 前記ガスタービンの燃料分配制御装置は、
前記タービンによって駆動される発電機で発電された電力が供給される電力系統に異常が発生した時に、前記全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配する系統異常モードを実行するための第A燃料分配器、及び
前記タービンの負荷が急変した時に、前記全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配する負荷急変モードを実行するための第B燃料分配器、
を少なくとも含む複数の異常時用燃料分配器を有し、
前記通常時用燃料分配器に替わって、前記複数の異常時用燃料分配器の中から一つの異常時用燃料分配器が選択された時に、該選択された一つの異常時用燃料分配器によって、前記燃焼器に供給される前記燃料の全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配するように構成されている請求項1から3の何れか一項に記載のガスタービンの燃料分配制御装置。 - 前記ガスタービンの燃料分配制御装置は、
少なくとも前記電力系統の異常および前記タービンの負荷の急変を検知可能に構成された異常検知部を有するとともに、該異常検知部における検知結果に基づいて、前記系統異常モードおよび前記負荷急変モードを含む複数の異常時用運転モードの中から一つの異常時用運転モードを選択するように構成された異常モード判定器をさらに備え、
前記複数の異常時用燃料分配器の中から、前記異常モード判定器において選択された一つの異常時用運転モードに対応する一つの異常時用燃料分配器を選択するように構成されている請求項4に記載のガスタービンの燃料分配制御装置。 - 前記選択された一つの通常時用燃料分配器から前記複数の異常時用燃料分配器の中の一つに選択が切り替えられる際に、前記複数の燃料供給装置の夫々から前記燃焼器に供給される前記燃料流量の変化速度が閾値を超えないようにレートリミットをかけるように構成されている請求項4または5に記載のガスタービンの燃料分配制御装置。
- 燃焼ガスを生成するための燃焼器と、
前記燃焼器に燃料を供給するための複数の燃料供給装置と、
前記燃焼器によって生成された前記燃焼ガスによって駆動されるタービンと、
前記燃焼器に供給される燃料の全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配するように構成された燃料分配制御装置と、を備え、
前記燃料分配制御装置は、
前記燃料の単位量当たりにおける前記タービンの出力が大きくなるように、前記全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配するタービン効率優先モードを実行するための第1燃料分配器、
前記タービン効率優先モードと比べて、前記燃料の単位量当たりにおける前記タービンの出力は小さく、且つ、単位量の前記燃料を燃焼させる際に発生するNOx量が少なくなるように、前記全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配する環境負荷低減モードを実行するための第2燃料分配器、及び
前記燃料の単位量当たりにおける前記タービンの出力が前記タービン効率優先モードよりも小さく、且つ、前記環境負荷低減モードよりも大きくなるとともに、単位量の前記燃料を燃焼させる際に発生するNOx量が、前記タービン効率優先モードよりも少なく、且つ、前記環境負荷低減モードよりも多くなるように、前記全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配する通常運転モードを実行するための第0燃料分配器、
を少なくとも含む複数の通常時用燃料分配器を有し、
前記複数の通常時用燃料分配器の中から選択された一つの通常時用燃料分配器によって、前記燃焼器に供給される前記燃料の全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配するように構成されているガスタービン。 - 燃焼ガスを生成するための燃焼器と、前記燃焼器に燃料を供給するための複数の燃料供給装置と、前記燃焼器によって生成された前記燃焼ガスによって駆動されるタービンと、を含むガスタービンにおいて、前記燃焼器に供給される燃料の全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配するガスタービンの燃料分配制御方法であって、
前記燃料の単位量当たりにおける前記タービンの出力が大きくなるように、前記全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配するタービン効率優先モード、
前記タービン効率優先モードと比べて、前記燃料の単位量当たりにおける前記タービンの出力は小さく、且つ、単位量の前記燃料を燃焼させる際に発生するNOx量が少なくなるように、前記全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配する環境負荷低減モード、及び
前記燃料の単位量当たりにおける前記タービンの出力が前記タービン効率優先モードよりも小さく、且つ、前記環境負荷低減モードよりも大きくなるとともに、単位量の前記燃料を燃焼させる際に発生するNOx量が、前記タービン効率優先モードよりも少なく、且つ、前記環境負荷低減モードよりも多くなるように、前記全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配する通常運転モード、
を含む複数の通常時用運転モードの中から一つの運転モードを選択するステップと、
前記選択された運転モードに対応して、前記燃焼器に供給される前記燃料の全燃料流量を前記複数の燃料供給装置の夫々に分配するステップと、
を含むガスタービンの燃料分配制御方法。
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