JP2016069967A - 砕石改良体構築具および砕石改良体構築方法 - Google Patents
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Abstract
Description
この砕石改良体は、地盤改良のためだけでなく、砕石間の空隙が地震時に過剰間隙水圧の発生を防止・消散するため、地盤の液状化対策にも用いられる。
この砕石改良体の構築方法は、一般的に、スクリューオーガにより地盤を掘削して穴を形成し、形成した穴に砕石を投入し、スクリューオーガの下端で投入した砕石の上面を押し下げて砕石に圧力をかけて締め固め、これを高さ方向に複数回行うことで、砕石改良体(砕石杭)を構築するものである。
この方法は、天然材料である砕石を使用することにより、土壌汚染や環境破壊が発生しない。
(1)砕石の上面にかけた圧力によって砕石が横方向に分散される。このため、粘性の高い地盤の場合には砕石が締まらないおそれがある。
(2)掘削した穴に砕石を投入する際に、穴の壁面が崩れて砕石中に土が混入し、砕石改良体とならないおそれがある。
本願の第二発明は、第一発明に記載の砕石改良体構築具を用いた、砕石改良体構築方法であって、(a)前記ケーシングに内挿した前記加圧体の前記加圧部を前記ケーシングの下端に配置した状態で、前記ケーシングおよび前記加圧体を地盤に貫入し、(b)前記ケーシングは地盤中に配置したままで前記加圧体を引き上げて、前記ケーシングのストッパーと前記加圧部の前記切り欠きを合わせて前記ケーシングに前記加圧体から引き抜き、(c)前記ケーシング内に砕石を所定の高さまで投入し、(d)再度前記ケーシングのストッパーと前記加圧部の前記切り欠きを合わせて前記ケーシングに前記加圧部を内挿し、(e)前記加圧体の軸を回転して前記加圧部を前記ケーシングの前記ストッパーと係合し、前記加圧体を所定の高さ引き上げることで前記ケーシングも同時に引き上げ、(f)前記加圧体を押し下げて前記砕石を転圧し、(g)前記(e)と前記(f)を繰り返して砕石改良体を構築することを特徴とする、砕石改良体構築方法を提供する。
(1)先端を加圧体によって封止したケーシングを地盤に貫入するため、ケーシング周囲の地盤は密になる。このため、砕石に圧力をかけても周囲の地盤中に砕石が広がることなく、確実に締め固められる。
(2)砕石はケーシング内に投入するため、砕石改良体に土が混入することがない。
(3)ケーシング内の砕石に圧力をかけるため、砕石の上面から加えた圧力は砕石全体を締め固めながら下方に伝達して露出部に作用する。
(4)ケーシング周囲の地盤が密になり、砕石改良体も締め固められるため、地盤全体が密実となり、地震時などに抵抗力が増加する。
(5)砕石間の空隙が地震時に過剰間隙水圧の発生を防止・消散する。
(6)引き上げ及び再加圧を、加圧体のみの上下動で行うことができるため、ケーシングを再度把持する等の工程が不要であり、施工時間が短くなる。
<1>全体構成。
本発明の砕石改良体構築具は、円筒状のケーシング1と、ケーシング1に内挿可能な加圧体2と、からなる(図1)。
以下に各構成部品を説明する。
ケーシング1は、内径が構築予定の砕石改良体の径と略同一の鋼管からなる。
ケーシング1の長さは、構築予定の砕石改良体よりも長尺とする。
ケーシング1の上端の内周にはストッパー11を突設する。
ストッパー11は後述する加圧体2を係合するためのものである。
ストッパー11はケーシング1の中心軸を対称に複数個設ける。
加圧体2は、ケーシング1に内挿する部材である。
加圧体2は、軸21と、軸21の下端に設ける加圧部22と、からなる。
軸21は、ケーシング1の長さよりも長い棒状の部材である。
加圧部22は、外径がケーシング1の内径よりやや小径の円板状の部材である。
加圧部22の外周には、ケーシング1のストッパー11が通過可能な切り欠き221を形成する。
切り欠き221は、ケーシング1のストッパー11と対応する位置に設ける。
加圧体2の加圧部22は、ケーシング1の内径よりもやや小径であり、また、ストッパー11に対応する切り欠き221を有する。よって、切り欠き221とストッパー11の位置を合わせる(図2a)ことで、ケーシング1の上方からケーシング1内に内挿することができる。
そして、内挿後に軸21を回動してストッパー11と切り欠き221の位置をずらすことにより、加圧部22がケーシング1から抜け出すことがない(図2b)。
<1>加圧体の挿入。
地上において、ケーシング1内に加圧体2を内挿する。
ケーシング1の下端に加圧部22を配置する(図3a)。
加圧部22はケーシング1の内径よりもやや小径であるため、ケーシング1の下端は加圧部22によりほぼ封止される。
ケーシング1の上端からは加圧体2の軸21が延出する。
次に、ケーシング1と、ケーシング1から延出する加圧体2の軸21を杭打ち機(図示しない)によって把持し、地盤A中に圧入または回転圧入により貫入する(図3b)。
ケーシング1の下端は加圧部22によって封止されているため、貫入中にケーシング1内部に地盤Aの土が入ることがない。
そして、ケーシング1と加圧部22を貫入していくことにより、ケーシング1及び加圧部22の周囲の地盤Aは密になる。
ケーシング1と加圧体2は、ケーシング1の下端及び加圧部22が、構築する砕石改良体の下端の深度に到達するまで貫入する。
ケーシング1は砕石改良体よりも長尺であるため、ケーシング1の上端は、地盤Aよりも突出している。
所定の深度までケーシング1を貫入した後、加圧体2の軸21のみを杭打ち機によって把持し、加圧体2のみを引き上げる。
そして、ケーシング1のストッパー11と加圧部22の切り欠き221の位置を合わせて、ケーシング1から加圧体2を引き抜く。
地盤A中には、中空のケーシング1のみが貫入されている。
そして、ケーシング1の上部から砕石3を投入する(図3c)。
砕石は天然砕石(4号、5号、6号)もしくは再生砕石(RC-40、RC-30及びRM-30)を用いる。
砕石3を投入する空間はケーシング1によって地盤Aから隔離されている。よって、投入する中に土が混入することがない。
砕石3の高さは、ケーシング1のストッパー11の下端より下とする。
ケーシング1のストッパー11と加圧部22の切り欠き221の位置を合わせて、ケーシング1内に加圧部22を挿入する。
加圧体2を砕石3の上端とストッパー11の下端との間に配置し、加圧体2を軸21中心に回転すると、ケーシング1のストッパー11と加圧部22の切り欠き221とが対応した位置からずれて、ストッパー11と加圧部22が係合する。
そして、加圧体2の軸21を杭打ち機によって把持し、加圧体2を引き上げる。すると、ケーシング1のストッパー11が加圧部22上面に当接し、加圧体2と同時にケーシング1も引き上げることができる。
加圧体2及びケーシング1は、1m程度引き上げる(図3d)。
ケーシング1を引き上げることにより、地盤A中に投入した砕石3のうち下から1m程度をケーシング1から地盤A中に露出する。
そして、ケーシング1を構成する鋼管の厚さ分だけ砕石3が広がり、露出部31を形成する。
加圧体2の軸21は杭打ち機によって把持した状態で、加圧体2のみを引き下げる。
そして、加圧体2の加圧部22下面で砕石3を加圧する(図3e)。
砕石3は下から1mより上はケーシング1内部に位置するため、砕石3の上面から加えた圧力は砕石3全体を締め固めながら下方に伝達して露出部31に作用する。
露出部31は、周囲の地盤がケーシング1及び加圧体2の貫入により密になっているため、露出部31は、砕石3が周囲の地盤中に広がることなく締め固められる。このため、地盤Aの粘性が高い場合であっても、砕石3を確実に締め固めることができる。
加圧して砕石3を締め固めた後、加圧体2を引き上げて、上記<4>同様にケーシング1を引き上げ、上記<5>同様に加圧を行う。
この工程を繰り返すことによって、地盤A中に砕石改良体を構築する(図3f)。
砕石改良体は砕石3を締め固めて構築するため、砕石3間に空隙を有する。この空隙により、地震時に過剰間隙水圧の発生を防止・消散する。
複数回に分けて加圧を行うことで、砕石3を下端から確実に締め固めることができる。
また、ケーシング1の周囲の地盤が密になり、砕石改良体は砕石3を締め固めて構築するものであるため、地盤全体が密実となり、地震時などに抵抗力が増加する。
引き上げ及び再加圧は、加圧体2のみの上下動で行うことができるため、ケーシング1を再度把持する等の工程が不要であり、施工時間が短くなる。
11 ストッパー
2 加圧体
21 軸
22 加圧部
221 切り欠き
3 砕石
31 露出部
Claims (2)
- 地盤中で砕石を転圧し、柱状の砕石改良体を構築するための砕石改良体構築具であって、
筒状のケーシングと、前記ケーシングに内挿可能な加圧体と、からなり、
前記加圧体は軸と、前記軸の下端に設ける円板状の加圧部と、からなり、
前記加圧体の外径と、前記ケーシングの内径は略同一であり、
前記ケーシングの上端内周から突設するストッパーを形成し、
前記加圧部の外周には、前記ストッパーを挿通可能な切り欠きを形成することを特徴とする、砕石改良体構築具。 - 請求項1に記載の砕石改良体構築具を用いた、砕石改良体構築方法であって、
(a)前記ケーシングに内挿した前記加圧体の前記加圧部を前記ケーシングの下端に配置した状態で、前記ケーシングおよび前記加圧体を地盤に貫入し、
(b)前記ケーシングは地盤中に配置したままで前記加圧体を引き上げて、前記ケーシングのストッパーと前記加圧部の前記切り欠きを合わせて前記ケーシングに前記加圧体から引き抜き、
(c)前記ケーシング内に砕石を所定の高さまで投入し、
(d)再度前記ケーシングのストッパーと前記加圧部の前記切り欠きを合わせて前記ケーシングに前記加圧部を内挿し、
(e)前記加圧体の軸を回転して前記加圧部を前記ケーシングの前記ストッパーと係合し、前記加圧体を所定の高さ引き上げることで前記ケーシングも同時に引き上げ、
(f)前記加圧体を押し下げて前記砕石を転圧し、
(g)前記(e)と前記(f)を繰り返して砕石改良体を構築することを特徴とする、砕石改良体構築方法。
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