JP2014189972A - 地盤改良方法 - Google Patents

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Yosuke Mizutani
羊介 水谷
Hiroshi Nakamura
博 中村
Yoshihiro Yamaguchi
喜廣 山口
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ART CRANE CO Ltd
Kanematsu NNK Corp
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ART CRANE CO Ltd
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Abstract

【課題】低騒音、低振動であり、安価に施工することができる、地盤改良方法を提供する。
【解決手段】(a)中空のシリンダを地盤中に貫入する工程と、(b)前記シリンダ内に現場発生土を充填する工程と、(c)先端に加圧体を有する加圧具を前記シリンダに貫入し、充填した前記現場発生土を圧密する工程と、(d)先記加圧具を引き抜く工程と、前記(b)〜(d)を複数回繰り返すことにより、地盤中に高さ方向に圧密した改良体を構築し、前記シリンダを引き抜くことを特徴とする、地盤改良方法。
【選択図】図3

Description

本発明は、小規模住宅における地盤改良方法に関するものである。
近年、小規模住宅における地盤改良として、立地条件の不良な軟弱層に支持杭を打設することが盛んに行われている。
支持杭としては、木製杭や鋼管杭、コンクリートパイル等が用いられている。
これら従来の支持杭による地盤改良方法は、以下のような問題点がある。
(1)木製杭や鋼管杭は地表から地盤中に貫入するものであるため、貫入時の騒音、振動が問題となる。
(2)鋼管杭やコンクリートパイルは自然材ではないため、環境への負担が大きく、土地の価値がさがる。
(3)いずれの支持杭においても、材料費、部材費が発生する。
本発明は、低騒音、低振動であり、安価に施工することができる、地盤改良方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本願の第1発明は、(a)中空のシリンダを地盤中に貫入する工程と、(b)前記シリンダ内に現場発生土を充填する工程と、
(c)先端に加圧体を有する加圧具を前記シリンダに貫入し、充填した前記現場発生土を圧密する工程と、(d)先記加圧具を引き抜く工程と、(e)前記(b)〜(d)を複数回繰り返すことにより、地盤中に高さ方向に圧密した改良体を構築する工程と、(f)前記シリンダを引き抜く工程と、を有する、地盤改良方法を提供する。
本願の第2発明は、第1発明の地盤改良方法において、前記(a)工程は、(a1)中空のシリンダ内部に加圧具を配置し、前記シリンダを前記加圧具ごと地盤中に貫入する工程と、(a2)前記加圧具を引き抜く工程と、からなることを特徴とする、地盤改良方法を提供する。
本発明は、上記した課題を解決するための手段により、次のような効果の少なくとも一つを得ることができる。
(1)地盤にはシリンダを貫入するのみであるため、騒音、振動が少ない。
(2)地盤や現場発生土を圧密するのみで他の材料が残存しないため、環境への負担が小さい。
(3)他の材料が残存しないため、土地の価値が下がらない。
本発明の地盤改良方法による改良体の説明図 加圧具の説明図 地盤改良方法の説明図 その他実施例の地盤改良方法の説明図
以下、図に示す実施例に基づき、本発明を詳細に説明する。
<1>改良体
本発明の地盤改良方法は、地盤中に改良体1を構築することにより地盤改良を行うものである。(図1)
改良体1は地盤内において、所定の間隔の深さで複数回地盤土を圧密することにより構築する。
地盤はロームや粘性土からなる地盤が好適である。
<2>改良装置
改良体1は改良装置2によって構築する。
改良装置2は、地盤中に貫入するシリンダ21と、シリンダ21に内挿する加圧具22と、からなる。(図2)
シリンダ21は先端が開放された鋼管である。
加圧具22はシリンダ21内を往復動するものであり、棒体221の先端に加圧体222を設ける。
加圧体222は、シリンダ21の内径と略同径の円柱体又は円板とする。
<3>圧密による改良体の構築方法
(1)改良装置の貫入、圧密
シリンダ21を杭打機(図示しない)にとりつけて、地盤中に貫入する。(図3a)
シリンダ21の先端が所定の深度(2〜4m)になるまで貫入する。
地盤は粘性が高いため、シリンダ21貫入時に、開放されたシリンダ21の先端からシリンダ21内に入り込んだ地盤土は、シリンダ21内側面の摩擦によって、シリンダ21の先端付近に土塊11として留まった状態でシリンダ21と一緒に地盤内に貫入される。このため、シリンダ21の先端の周囲地盤土はシリンダ21と土塊11によって圧密される。(図3b)
地盤にシリンダ21を貫入して圧密するため、騒音、振動が少ない。
(2)圧密の繰り返し
上記(1)の所定の深度までシリンダ21を貫入したら、現場発生土3をシリンダ21内に充填してその上から加圧具22をシリンダ21内で押し下げる。(図3c)
そして、土塊11の上部で、充填した現場発生土3が圧密され、土塊11がシリンダ21内で形成される。(図3d)
現場発生土3の圧密が終了したら加圧具22の引き抜き、現場発生土3の充填、加圧具22による圧密を繰り返す。これにより、シリンダ21の先端および内部、すなわち地盤中に高さ方向に連続する改良体1を構築する。
最後にシリンダ21を地盤から引き抜く(図3e)。
改良体1の頭部を加圧具22により押さえながらシリンダ21を引き抜くことで、改良体1を地盤中に残したまま、シリンダ21のみを引き抜くことができる。
このように、鋼管やコンクリート等のその他の部材を使用しないため、環境への負担が小さく、土地の価値が下がることがない。また、材料費、部材費等が発生せず、安価に構築することができる。
<5>その他実施例
シリンダ21を貫入して圧密体を形成する際に、シリンダ21に加圧具22を挿入した状態で、シリンダ21と加圧具22を一緒に地盤中に貫入しても良い。(図4)
加圧具22によって地盤土を圧密するため、シリンダ21との間の摩擦の小さい土壌の地盤であっても、圧密によって土塊11を構築することができる。
1 改良体
2 加圧具
21 回転軸
22 加圧体
3 現場発生土

Claims (2)

  1. (a)中空のシリンダを地盤中に貫入する工程と、
    (b)前記シリンダ内に現場発生土を充填する工程と、
    (c)先端に加圧体を有する加圧具を前記シリンダに貫入し、充填した前記現場発生土を圧密する工程と、
    (d)先記加圧具を引き抜く工程と、
    (e)前記(b)〜(d)を複数回繰り返すことにより、地盤中に高さ方向に圧密した改良体を構築する工程と、
    (f)前記シリンダを引き抜く工程と、を有する、
    地盤改良方法。
  2. 本願の第2発明は、第1発明の地盤改良方法において、前記(a)工程は、(a1)中空のシリンダ内部に加圧具を配置し、前記シリンダを前記加圧具ごと地盤中に貫入する工程と、(a2)前記加圧具を引き抜く工程と、からなることを特徴とする、地盤改良方法
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