JP2016069887A - 開閉式の窓 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば引き違い戸として使用した際に、窓を開けた時、すなわち第一の戸2と第二の戸3の二枚が重なった状態となっても光偏向部による採光効果が低下しない開閉式窓を提供する。
【解決手段】開閉式の窓であって、前記窓は、第一の戸2と、前記窓を開けたときに前記第一の戸2と重なって設置され、前記窓を閉じたときに前記第一の戸2に並んで設置される、第二の戸3と、を備え、前記第一の戸2および前記第二の戸3のそれぞれには、戸の一方の面から入射された光を偏向して戸の前記一方の面と対向する他方の面から出射する光制御部のパターン11が設けられており、前記第一の戸2の光制御部のパターン11および前記第二の戸3の光制御部のパターン11が、前記窓を開けたときに少なくとも一部が重ならないことを特徴とする、開閉式の窓1を用いる。
【選択図】図1

Description

本願発明は、採光に優れる窓、特に、ガラス窓やガラス扉、ショウウィンドウ、ショウケース等に用いられる開閉式の窓に関するものである。
二酸化炭素排出量の削減や消費電力の低減を図る一環として、窓に入射された外光を天井方向に偏向させることにより室内空間を明るく感じさせ、採光効率を向上させる提案がなされている。
特許文献1には、建築物の採光窓等の開口部に設けられて室内の明るさを向上させる採光面材として、屋外側に設けられる非拡散性の透光板と、屋内側に設けられ透過光を拡散させる拡散板と、これら透光板と拡散板との間に介在し入射光を屈折させて透過させる偏向素材層とを備えることを特徴とする採光面材、およびこの採光面材を用いた建物の開口部構造が記載されている。
また、特許文献2には、簡単な構成で光量の減少を極力抑えながら、太陽光を所望の方向、特に、室内の奥にまで導くと共に、外部から室内を覗かれるのを防止するようにしたプリズム面を有する窓として、表面に微小なプリズム加工を施したプリズムシートを被覆した透明な窓板と、前記窓板を支持する窓枠とを備えたことを特徴とするプリズム面を有する窓が記載されている。
また、特許文献3には、窓に入射する太陽光を、直射太陽光が入射しない天井等に導くことができる採光シートとして、窓に沿って配置される採光シートであって、透明シート材の前記窓側とは逆側の面に、一方向に延在する凹状溝が繰り返し作製され、前記凹状溝への充填材の充填により、前記透明シート材への入射光を反射する該一方向に延長した反射面が前記凹状溝の少なくとも一方の斜面に形成され、前記反射面による反射により、前記窓を透過した直射太陽光を、屋内に導入することを特徴とする採光シートが記載されている。
特開2014−44305号公報 特開平11−280350号公報 特許2012−255951号公報
このように従来の特許文献1乃至特許文献3に記載の窓では、二枚の戸が重なった状態となると、天井方向に偏向する太陽光が大幅に減少してしまうという問題があった。
すなわち、屈折や反射等を応用し、結果として、上方からの入射光を上方に偏向させて出射させる光制御部材を備える戸は、単独であれば有効に機能し、外光を天井方向に偏向させることにより室内空間を明るく感じさせ、採光効率を向上させる効果を奏する。
しかしながら、上方からの入射光を上方へ偏向させて出射させる光制御部材は、二枚重ねて使用すると、上方に偏向して出射する光量が大幅に低下し、所望の効果が得られない。
一般的な窓として、二本のレール、または溝の上で、重ね合う動きが出る二枚の戸を左右のいずれかに引いて開閉する形式窓、いわゆる引違い戸が知られている。引違い戸では、戸を開けた際に二枚の戸は重なった状態になる。従って、このような引違い戸に上方からの入射光を上方に偏向させて出射させる光制御部材を適用した場合には、窓を開けた状態(戸が重なった状態)では、天井方向に偏向する光は、大幅に減少してしまい室内空間を明るく感じさせ、採光効率を向上させる効果が大幅に減じてしまうという課題を有する。
本願発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、例えば引き違い戸として使用した際に、窓を開けた時、すなわち第一の戸と第二の戸の二枚が重なった状態となっても光制御部材による採光効果が高い開閉式窓を提供することを課題とする。
以上の状況を鑑み、鋭意研究開発を進め、本願発明の請求項1は、開閉式の窓であって、前記窓は、第一の戸と、前記窓を開けたときに前記第一の戸と重なって設置され、前記窓を閉じたときに前記第一の戸に並んで設置される、第二の戸と、を備え、前記第一の戸および前記第二の戸のそれぞれには、戸の一方の面から入射された光を偏向して戸の前記一方の面と対向する他方の面から出射する光制御部のパターンが設けられており、前記第一の戸の光制御部のパターンおよび前記第二の戸の光制御部のパターンが、前記窓を開けたときに少なくとも一部が重ならないことを特徴とする、開閉式の窓である。
本願発明に記載の発明によれば、例えば引き違い戸として使用した際に、窓を開けた時、すなわち第一の戸と第二の戸の二枚が重なった状態となっても光偏向部による採光効果が高い開閉式窓を提供する。
本願発明の一実施形態である第一の形態の開閉式窓を説明する図面であり、窓を閉じた状態での模式図である。図1の(a)は太陽光の入射側から見た正面図である。また、図1の(b)は図1の(a)のA−A線に沿う断面図である。 本願発明の一実施形態である第一の形態の開閉式窓を説明する図面であり、窓を開けた状態での模式図である。図2の(a)は太陽光の入射側から見た正面図である。また、図2の(b)は図2の(a)のA−A線に沿う断面図である。 本願発明の一実施形態である第一の形態の開閉式窓の第一の変形例を説明する図面であり、窓を閉じた状態での模式図である。図3の(a)は太陽光の入射側から見た正面図である。また、図3の(b)は図3の(a)のA−A線に沿う断面図である。 本願発明の一実施形態である第一の形態の開閉式窓の第一の変形例を説明する図面であり、窓を開けた状態での模式図である。図4の(a)は太陽光の入射側から見た正面図である。また、図4の(b)は図4の(a)のA−A線に沿う断面図である。 本願発明の一実施形態である第一の形態の開閉式窓の第二の変形例を説明する図面であり、窓を閉じた状態での模式図である。図5の(a)は太陽光の入射側から見た正面図である。また、図5の(b)は図5の(a)のA−A線に沿う断面図である。 本願発明の一実施形態である第一の形態の開閉式窓の第二の変形例を説明する図面であり、窓を開けた状態での模式図である。図6の(a)は太陽光の入射側から見た正面図である。また、図6の(b)は図6の(a)のA−A線に沿う断面図である。 本願発明の一実施形態である第二の形態の開閉式窓を説明する図面であり、窓を閉じた状態での模式図である。図7の(a)は太陽光の入射側から見た正面図である。また、図7の(b)は図7の(a)のA−A線に沿う断面図である。 本願発明の一実施形態である第二の形態の開閉式窓を説明する図面であり、窓を開けた状態での模式図である。図8の(a)は太陽光の入射側から見た正面図である。また、図8の(b)は図8の(a)のA−A線に沿う断面図である。 本願発明の一実施形態である第三の形態の開閉式窓を説明する図面であり、窓を閉じた状態での模式図である。図9の(a)は太陽光の入射側から見た正面図である。また、図9の(b)は図9の(a)のA−A線に沿う断面図である。 本願発明の一実施形態である第三の形態の開閉式窓を説明する図面であり、窓を開けた状態での模式図である。図10の(a)は太陽光の入射側から見た正面図である。また、図10の(b)は図10の(a)のA−A線に沿う断面図である。 本願発明の一実施形態である第四の形態の開閉式窓を説明する図面であり、窓を閉じた状態での模式図である。図11の(a)は太陽光の入射側から見た正面図である。また、図11の(b)は図11の(a)のA−A線に沿う断面図である。 本願発明の一実施形態である第四の形態の開閉式窓を説明する図面であり、窓を開けた状態での模式図である。図12の(a)は太陽光の入射側から見た正面図である。また、図12の(b)は図12の(a)のA−A線に沿う断面図である。 本願発明の一実施形態である第五の形態の開閉式窓を説明する図面であり、窓を閉じた状態での模式図である。図13の(a)は太陽光の入射側から見た正面図である。また、図13の(b)は図13の(a)のA−A線に沿う断面図である。 本願発明の一実施形態である第五の形態の開閉式窓を説明する図面であり、窓を開けた状態での模式図である。図14の(a)は太陽光の入射側から見た正面図である。また、図14の(b)は図14の(a)のA−A線に沿う断面図である。 本願発明の一実施形態である第六の形態の開閉式窓を説明する図面であり、窓を閉じた状態での模式図である。図15の(a)は太陽光の入射側から見た正面図である。また、図15の(b)は図15の(a)のA−A線に沿う断面図である。 本願発明の一実施形態である第六の形態の開閉式窓を説明する図面であり、窓を開けた状態での模式図である。図16の(a)は太陽光の入射側から見た正面図である。また、図16の(b)は図16の(a)のA−A線に沿う断面図である。 光制御部材の一例を説明する断面図である。
以下、本願発明の実施形態について、図面を用いて以下に詳しく説明する。なお、本願発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本願発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。なお、図面は概念図であり、説明上の都合に応じて適宜、構成要素の縮尺関係、縦横比等は誇張されていることがある。
本実施形態において、便宜的に図面に示したX軸方向を左右方向(特に矢印の方向を右)、Y軸方向を上下(特に矢印方向を上)、Z軸方向を前後(特に矢印の方向が後)と呼ぶこととする。開閉式窓1を基準として、Z軸の矢印方向を入射光側、若しくは、屋外側と称し、Z軸の矢印方向と反対方向を出射光側、若しくは、屋内側と称する。
また、正面図とは、入射光側(屋外側)から、XY平面に平行な面,若しくは、平面状の戸2、3を全体的かつ大局的に見た場合において、その平面方向と一致する面(XY平面に平行な面)を観察した際に得られる図面であり、言い換えれば、XY平面に平行な戸2、3に立てた法線方向(Z軸方向)から見た形状を示す図面である。
本実施形態において、窓とは採光を目的として設けられた壁面に設けられた開口部であり、ガラス、樹脂、障子等の透光板で外界と仕切るものを示す言葉として用いており、採光の機能を伴っていれば、人の出入り可能な通路としての開口部、いわゆる戸、扉をも含む広い概念として用いる。
本実施形態において、開閉式窓1は、第一の戸2と、開閉式窓1を開けたときに第一の戸2と重なって設置され、開閉式窓1を閉じたときに第一の戸2に並んで設置される、第二の戸3と、を備えている。代表的には、引き戸の一つで、二本のレール、または溝の上で、二枚の戸を左右のいずれかに引いて、開閉する形式の引き違い戸が例示できる。引違い窓を横に二組並べた外観を呈する引分け戸等も該当する。さらに、二本のレール、または溝の上あるいは、三本のレール、または溝の上で三枚の戸を左右のいずれかに引いて、開閉する形式の引き違い戸であってもよい。
戸2、3は、それぞれ光制御部の形成部である光制御部のパターン11を有する透光板10を有しており、必要に応じて、透光板10を保持する窓枠を有していてもよく、また取手やクレセント錠、補助錠、装飾などを備えていてもよい。
透光板10は、光を通す材質からなる。透光板10は、単一の材料より構成されていてもよいし、複数の異なる材質より構成されている複合材料であってもよい。最も典型的な例としては、戸がガラス窓である場合の窓ガラスに相当する。ガラス以外にも透明な樹脂材料等の板材であってもよいし、障子のように紙であってもよい。また、これらの複合材料からなる板材であってもよい。さらに、二重ガラス窓のように、間に空気層や真空を介した複数の板材からなっていてもよい。
光制御部は、戸2、3の一方面から入射した光を偏向して他方の面から出射する機能を有する部位である。光制御部は、戸2、3を構成する透光板10と一体に形成されており、透光板10自体に光制御部としての機能を持たせてもよいし、透光板10とは別に光制御部としての機能を持つ光制御部材を設けてもよい。
光を偏向する手段としては、反射材料の利用、連続的に、または非連続的に屈折率が異なる材料の利用、プリズム構造やレンズ構造の利用等多くの手段が知られている。
一つの例として、光制御部の形成部である光制御部のパターン11として特許文献3に記載されている採光シートを、透光板10であるガラス板に貼ることで形成した引き違い窓にて説明する。
図17は、本発明の実施形態に係る光制御部のパターン11を形成する光制御部材の一例として採光シート30の使用状態を説明する断面図である。
採光シート30は、透光板10である窓ガラス31に沿って保持して使用され窓ガラスに入射する太陽光の光路を上方向に偏向して直射太陽光が入射しない天井等に導く。より具体的に、採光シート30は、窓ガラス31の屋内側の面に粘着層32を介して貼り付けて使用される。このため採光シート30は、太陽光の光路の折り曲げに供するレンズ層34より構成され、またこのレンズ層34の屋外側に、レンズ層34を保持する基材層33が設けられ、この基材層33の屋外側に設けられた粘着層32により窓ガラス31に貼り付けて保持される。またこのレンズ層34の屋内側には、レンズ層34を保護する保護層36が設けられる。
基材層33は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂による透明シート基材が適用される。採光シート30は、この透明シート基材の表面に、凹状溝35が形成されている。ここで凹状溝35は、上側(図17及び其の他の図に於ける上側と一致)を向く面と下側(図17及び其の他の図に於ける下側と一致)を向く面とによる一対の斜面を接続して形成され、この実施形態では断面楔形形状の溝により作製される。採光シート30は、この凹状溝35が直線状に延長するように作製され、その延長方向が水平方向となるように、窓ガラス31に貼り付けられて保持される。また凹状溝35は、延長方向と直交する方向(上下方向。各図に於ける上下方向と一致)に、所定ピッチで繰り返し作製される。
凹状溝35は、基材層33の一方の面上に紫外線硬化性樹脂を塗布した後、転写用金型を押し付けて紫外線の照射により紫外線硬化性樹脂を硬化させることにより、転写用の金型に作製された凹凸形状を転写して作製される。なお凹状溝35の作製方法はこれに限らず、例えばポリ塩化ビニル等の透明シート材を加熱して軟化させた状態で、転写用金型を押し付けることにより、金型の凹凸形状を転写する場合等、種々の手法を広く適用することができる。
採光シート30は、この凹状溝35に、充填材38が充填され、これにより凹状溝35の上側及び下側の面のうち、少なくとも上側の面に反射面39が作製され、この反射面39により太陽光L1、L2を反射して太陽光L1、L2の光路を折り曲げる。具体的に、この実施形態において、充填材38は、透明樹脂材料によるバインダに、アルミ、銀等による高反射率のパウダーを分散させたいわゆるミラーインキが適用される。またこのバインダには、例えば紫外線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂等が適用される。従って採光シート30は、この充填材38が凹状溝35に充填された後、硬化されてレンズ層34が作製される。
なお凹状溝35に充填する充填材38は、白インキを適用しても良く、この場合、この採光シート30からの出射光を散乱光とすることができる。また無色透明インキを適用しても良く、この場合、凹状溝35の少なくとも上側の面に於いて全反射が生じる様に、凹状溝35を構成する透明材料の屈折率に対して、これより屈折率が小さな材料が選定される。また黒インキ、各種の着色インキを適用しても良く、この場合には、着色に係る顔料のバインダを透明樹脂材料とし、凹状溝35を構成する透明材料に対して、屈折率が小さな透明樹脂材料が選択される。このように黒インキ、着色インキを使用する場合には、採光シート30自体が所望の色彩を帯びるように設定することができ、採光シート30をデザイン的に優れたものとすることができる。
採光シート30は、続いて接着剤が塗布されて接着層(図示せず)が設けられ、この接着層により保護層36が配置されてもよい。またこの保護層36に、ハードコート膜が設けられてもよい。なお保護層36、ハードコート膜は、通常の窓ガラスに係る清掃作業等における採光シート30の傷つきを防止するために設けられる。ハードコート膜は、粗面により作製して透過光を散乱させる機能を担わせても良い。採光シート30は、裏面側に、粘着層32、セパレータが順次設けられ、セパレータを剥ぎ取って露出する粘着層32により窓ガラス31に貼り付けられる。
図1乃至図16に第一の戸2の光制御部のパターン11および第二の戸3の光制御部のパターン11が、窓を開けたときに第一の戸2の光制御部のパターンである光制御部の形成部11と第二の戸3の光制御部のパターンである光制御部の形成部11が全て重なってしまわないように、戸2、3に光制御部の非形成部12を設けた引き違い窓を例示した。
本実施形態においては、第一の戸2の光制御部のパターン11および第二の戸3の光制御部のパターン11が、窓を開けたときに少なくとも一部が重ならない状態を実現するため、窓を開けたときに第一の戸2の光制御部のパターンである光制御部の形成部11と第二の戸3の光制御部のパターンである光制御部の形成部11が全て重なってしまわないように、戸2、3に光制御部の非形成部12を設けたものである。また、窓に三枚以上の戸が存在する場合には、少なくとも任意の二枚の戸が上記関係を満たしていればよい。
光制御部の非形成部12を実現するに当たっては、本例のように、採光シート30を貼ることにより光制御部のパターン(光制御部の形成部)11を形成している際には、採光シート30を貼らない部位を設けることで容易に形成可能である。
光制御部の非形成部12と光制御部の形成部11の厚みの差、もしくは段差が気になるようであれば、採光シート30の光制御部の非形成部12に相当する部位において光制御機能を生じないようにしてもよい。たとえば、凹状溝35を形成しない部位を設けることで、光制御部の非形成部12としてもよい。または、充填材38に代わって、レンズ層を形成している樹脂とほぼ同一の屈折率を持つ透明樹脂材料を用いることで光制御部の非形成部12としてもよい。あるいは、光制御部の非形成部12に採光シートとほぼ同じ厚さの光を偏向させないシートを貼ってもよい。
このように構成することによって、図1、図3、図5、図7、図9、図11、図13、図15、に示すように、開閉式窓1が閉まっている状態、すなわち、第一の戸2と第二の戸3が並んで設置されている状態においては、屋外側から光制御部の形成部11に入射した光は、上方に偏向して出射し天井を照らすことで、屋外側から光制御部の非形成部12に入射した光は、偏向することなく略直進することで床を照らすことで室内空間を明るくすることができる。
また、図2、図4、図6、図8、図10、図12、図14、図16、に示すように、開閉式窓1が開いている状態、すなわち、第一の戸2と第二の戸3が重なって設置されている状態においては、屋外側から第一の戸2の光制御部の形成部11に入射した光は、第二の戸3の光制御部の非形成部12と重なった部分では、第二の戸3の光制御部の形成部11の影響を受けることなく上方に偏向して出射し天井を照らすことで、室内空間を明るくすることができる。また、屋外側から第一の戸2の光制御部の非形成部12に入射した光は、第二の戸3の光制御部の形成部11と重なった部分では、第一の戸2の光制御部の形成部11の影響を受けることなく上方に偏向して出射し天井を照らすことで、室内空間を明るくすることができる。
本実施形態において、第一の戸2の光制御部のパターン11および第二の戸3の光制御部のパターン11が、窓を開けたときに少なくとも一部が重ならないとは、開閉式窓1を開けた際、すなわち第一に戸2と第二の戸3が重なった際(図2、図4、図6、図8、図10、図12、図14、図16)に、第一の戸2の光制御部のパターン11と第二の戸3の光制御部のパターン11の重ならない部分が存在しているという意味である。
図1、図2は、第一の戸2の対角線の左上方、第二の戸3の対角線の右下方に、それぞれ光制御部のパターン11を形成した第一の形態の開閉式窓を説明した図面である。
図1は、窓を閉めた際、すなわち、第一の戸2と第二の戸3が並んで設置されている状態を示している。この際、戸の光制御部の形成部11に入射した光は、天井方向に偏向され出射し、戸の光制御部の非形成部12に入射した光は、偏向されることなく床方向に出射し、室内を照らす。
図2は、開閉式窓1を開けた際、すなわち第一に戸2と第二の戸3が重なった際、第一の戸2の光制御部のパターン11と第二の戸3の光制御部のパターン11の重なる部分がなく、また、第一の戸2の光制御部の非形成部12と第二の戸3の光制御部の非形成部12の重なる部分も無い様に、光制御部のパターン(光制御部の形成部)11と光制御部の非形成部12を設けている。
従って、開閉式窓1を開けた際にも第一に戸2と第二の戸3の光制御部の非形成部12が干渉して、天井方向に出射する光量を減らすことはない。また、開放されて、戸が存在しない部分では、入射光は直進して床を照らす。すなわち、窓を開けた時、第一の戸2と第二の戸3の二枚が重なった状態となっても光制御部材による採光効果が高い開閉式窓1を提供することができる。
図3、図4は、図1、図2の第一の変形例であり、第一の戸2の光制御部の形成部11は、図1、図2の形態よりやや左側に縮めており、一方、第二の戸3の光制御部の形成部11は、図1、図2の形態より右側に縮めている形態である。
図4のように、開閉式窓1を開けた際、すなわち第一に戸2と第二の戸3が重なった際、第一の戸2の光制御部のパターン11と第二の戸3の光制御部のパターン11の重なる部分がなく、第一の戸2の光制御部の非形成部12と第二の戸3の光制御部の非形成部12の重なる部分が在る様に、光制御部のパターン(光制御部の形成部)11と光制御部の非形成部12を設けている。
このように、光制御部のパターン(光制御部の形成部)11を設けても、開閉式窓1を開けた際にも第一に戸2と第二の戸3の光制御部の非形成部12が干渉して、天井方向に出射する光量を減らすことはない。また、開放されて、戸が存在しない部分、及び、第一の戸2の光制御部の非形成部12と第二の戸3の光制御部の非形成部12の重なる部分では、入射光は直進して床を照らす。すなわち、窓を開けた時、第一の戸と第二の戸の二枚が重なった状態となっても光制御部材による採光効果が高い開閉式窓1を提供することができる。
図5、図6は、図1、図2の第二の変形例であり、第一の戸2の光制御部の形成部11は、図1、図2の形態よりやや右側に広がっており、一方、第二の戸3の光制御部の形成部11は、図1、図2の形態より左側に広がっている形態である。
図6のように開閉式窓1を開けた際、すなわち第一に戸2と第二の戸3が重なった際に、第一の戸2の光制御部のパターン11と第二の戸3の光制御部のパターン11の重なる部分があったとしても、第一の戸2の光制御部のパターン11と第二の戸3の光制御部のパターン11の少なくとも一部が重ならない部分が存在している形態である。
第一の戸2の光制御部のパターン11と第二の戸3の光制御部のパターン11の重ならない部分に外側から入射した光は、お互いに光制御部のパターン11の干渉を受けることなく、高い効率で上方に偏向して出射し天井を照らすことができる。従って、従来の第一の戸2の光制御部のパターン11と第二の戸3の光制御部のパターン11が全面で重なる場合と比較すれば、十分に室内空間を明るくすることができるということができる。すなわち、窓を開けた時、第一の戸2と第二の戸3の二枚が重なった状態となっても光制御部材による採光効果の高い開閉式窓1を提供することができる。
このように、第一の戸2の光制御部のパターン11と第二の戸3の光制御部のパターン11の重なる部分の面積、第一の戸2の光制御部の非形成部12と第二の戸3の光制御部の非形成部12の重なる部分の面積、及び、第一の戸2の光制御部のパターン11と第二の戸3の光制御部のパターン11の重ならない部分の面積の割合は、開閉式窓1を閉めた際の床を照らす光量と天井を照らす光量、開閉式窓1を開けた際の床を照らす光量と天井を照らす光量、入射する光の分布、意匠性、等を考慮したうえで必要に応じて決めればよい。
上記のように構成することによって窓を開けた時、すなわち第一の戸2と第二の戸3の二枚が重なった状態となっても光偏向部による採光効果が高い開閉式窓が実現できる。
図9、図10に、第一の戸2と第二の戸3をお互いに縦横に四分割以上として、窓を開けた時、すなわち第一の戸2と第二の戸3の二枚が重なった状態となっても第一の戸2の光制御部のパターン11と第二の戸3の光制御部のパターン11の重ならない部分を有するように構成した第三の形態の開閉式窓を例示する。
また、図11、図12に、第一の戸2と第二の戸3をお互いに縦に三分割以上(図は四分割)として、窓を開けた時、すなわち第一の戸2と第二の戸3の二枚が重なった状態となっても第一の戸2の光制御部のパターン11と第二の戸3の光制御部のパターン11の重ならない部分を有するように構成した第四の形態の開閉式窓1を例示する。
このように、開閉式窓1の開閉途中において、第一の戸2の光制御部のパターン11と第二の戸3の光制御部のパターン11の重なる部分の面積が変化するようなパターンの構成とすることも可能である。
このようなパターンの構成とすることで、窓を開けきった時、すなわち第一の戸2と第二の戸3の二枚が完全に重なった状態となっても光偏向部による採光効果が高い開閉式窓が実現できるとともに、開閉式窓1の開け閉め途中、開け閉めの程度に伴い天井や床に向かって出射する光量を調整可能とできるメリット得ることができる。
図7、図8に、第一の戸2と第二の戸3をお互いに縦に二分割して、窓を開けた時、すなわち第一の戸2と第二の戸3の二枚が重なった状態となっても第一の戸2の光制御部のパターン11と第二の戸3の光制御部のパターン11の重ならない部分を有するように構成した第二の形態の開閉式窓を例示する。
また、図13、図14、第一の戸2と第二の戸3をお互いに横に二分割して、窓を開けた時、すなわち第一の戸2と第二の戸3の二枚が重なった状態となっても第一の戸2の光制御部のパターン11と第二の戸3の光制御部のパターン11の重ならない部分を有するように構成した第五の形態の開閉式窓を例示する。
さらに、図15、図16、第一の戸2と第二の戸3をお互いに横に三分割以上(図は4分割)として、窓を開けた時、すなわち第一の戸2と第二の戸3の二枚が重なった状態となっても第一の戸2の光制御部のパターン11と第二の戸3の光制御部のパターン11の重ならない部分を有するように構成した第六の形態の開閉式窓を例示する。
これらの第二の形態、第五の形態、第六の形態の開閉式窓1は、前述の図1、図2に示した第一の形態の開閉式窓、とともに、開閉式窓1の開閉途中において、第一の戸2の光制御部のパターン11と第二の戸3の光制御部のパターン11の重なる部分が存在しないか、面積が変化しないようなパターンの構成である。
このようなパターンの構成とすることで、開閉式窓1の開け閉め具合に関わらず天井や床に向かって出射する光量が開閉式窓1全体として一定となり室内空間の明るさが変化しないメリット得ることができる。
本願実施形態の開閉式窓1は、建物の外壁面に設けられる窓開口に好適に適用可能であり、開口部を設けた建物は、戸建住宅、集合住宅、事務所ビル等のいずれであっても良く、またどのような構法の建物であっても良い。さらに、本願実施形態の開閉式窓1は、採光に優れる窓であり、特に、ガラス窓やガラス扉、ショウウィンドウ、ショウケース等に用いられる開閉式の窓としても活用することができるものである。本願実施形態の開閉式窓1は、プライバシーの保護に優れ、さらに優れた意匠性を演出でき、ショウウィンドウやショウケース、建具などに効果的に用いることができるものである。その他、本願実施形態の開閉式窓1は、自動車、鉄道車輛、船舶、航空機等の乗物の窓や戸、扉等に用いることが出来る。
1 開閉式窓
2 第一の戸
3 第二の戸
10 透光板
11 光制御部の形成部(パターン)
12 光制御部の非形成部
30 光制御部(採光シート)
31 窓ガラス(透光板)
32 粘着層
33 基材層
34 レンズ層
35 凹状溝
36 保護層
38 充填材
39 反射面
40 太陽

Claims (1)

  1. 開閉式の窓であって、
    前記窓は、第一の戸と、
    前記窓を開けたときに前記第一の戸と重なって設置され、前記窓を閉じたときに前記第一の戸に並んで設置される、第二の戸と、を備え、
    前記第一の戸および前記第二の戸のそれぞれには、戸の一方の面から入射された光を偏向して戸の前記一方の面と対向する他方の面から出射する光制御部のパターンが設けられており、
    前記第一の戸の光制御部のパターンおよび前記第二の戸の光制御部のパターンが、前記窓を開けたときに少なくとも一部が重ならないことを特徴とする、開閉式の窓。
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