JP2016069082A - 包装容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この包装容器は、発泡樹脂層60と基材20とを備え、厚さZ方向とこれに垂直な平面XY方向とを有するシート状の発泡積層体100によって一部又は全部が構成されている。発泡樹脂層60は独立気泡61を有しており、独立気泡61の幅方向の径が大きい順に前記独立気泡を5個選択した場合に、独立気泡61の厚さ方向径に対する幅方向径の比である気泡扁平度P(P=幅方向径/厚さ方向径)の平均値Paveが、0.7≦Pave≦1.6である。
【選択図】図1
Description
前記発泡樹脂層は独立気泡を有しており、
前記発泡樹脂層の前記厚さ方向の断面視における、前記平面方向の幅5mm内の領域において、前記独立気泡の幅方向の径が大きい順に前記独立気泡を5個選択した場合に、
前記独立気泡の厚さ方向径に対する幅方向径の比である気泡扁平度P(P=幅方向径/厚さ方向径)の平均値Paveが、0.7≦Pave≦1.6である、包装容器。
図1は、本発明の一実施形態である包装容器を構成する、発泡積層体の積層構成の一例を示す概略図である。本発明の包装容器は、発泡樹脂層と基材とを備え、厚さ方向とこれに垂直な平面方向とを有するシート状の発泡積層体100によって、包装容器の一部又は全部が構成されている。
この実施形態においては、非発泡樹脂層50と発泡樹脂層60と非発泡樹脂層70とが本発明の多層フィルムの一例である多層共押出しフィルム80を構成している。ここで、発泡樹脂層60はコア層を構成し、非発泡樹脂層50と非発泡樹脂層70とがスキン層を形成する。これらは従来公知の多層インフレーション法や多層Tダイ法にて形成することができる。それぞれの樹脂層を構成する樹脂は同一であってもよく異なっていてもよく特に限定されないが、オレフィン系樹脂であることが好ましい。オレフィン系樹脂としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン(PP)などを適宜用いることができ特に限定されない。また、スキン層とコア層の厚さ比は例えば1:10から10:10の範囲などで適宜設定可能である。なお、多層共押出しフィルムは3層には限定されず、スキン層とコア層との2層でもよく、4層や5層以上の構成であってもよい。本発明においては必ずしも多層共押出しフィルムの存在は必須でなく、発泡樹脂層60単独であってもよく本発明の範囲内である。
本発明においては、図1の内面発泡構成に限らず、図2に示すような外面発泡の構成としてもよい。なお、図2において、図1と同様の構成については同じ図番を付してその説明を省略する。
次に、本発明の特徴である発泡樹脂層60について説明する。発泡樹脂層60は、上記のように、例えばLDPEなどのオレフィン系樹脂で構成されるマトリックス樹脂62中に、複数の独立気泡61が形成されている。この独立気泡61は、後述する発泡剤が加熱によって発泡して独立気泡を形成したものである。
本発明の包装容器は、例えば、以下の工程により製造できる。
(1)発泡剤含有樹脂層と基材とを備える未発泡積層体を形成する未発泡積層体形成工程。
(2)上記の未発泡積層体形成工程の前後に、少なくとも発泡剤含有樹脂層に電離放射線を照射する樹脂架橋工程。
(3)樹脂架橋工程後の未発泡積層体を用いて、発泡剤含有樹脂層が基材に対して前記包装容器の内容物面側又は外面側に配置されるように、未発泡包装容器を成形する未発泡包装容器成型工程。
(4)未発泡包装容器を加熱し、発泡剤含有樹脂層を発泡させる発泡樹脂層形成工程。
本工程では、発泡剤含有樹脂層と基材とを備える未発泡積層体を形成する。発泡剤含有樹脂層は、少なくとも樹脂成分と発泡剤とを含有する。基材としては、上記の紙基材などが適宜使用できる。
(2)工程では、(1)未発泡積層体形成工程の前後に、少なくとも発泡剤含有樹脂層に電子線などの電離放射線を照射する。電離放射線の照射は、(1)未発泡積層体形成工程前の、発泡剤含有樹脂層(又はこれを含む多層フィルム)であってもよく、(1)未発泡積層体形成工程後、未発泡積層体に対して行ってもよい。
本工程では、樹脂架橋工程後の未発泡積層体を一部又は全部に用いて、発泡剤含有樹脂層が基材に対して前記包装容器の内容物面側又は外面側に配置されるように、未発泡包装容器を成形する。包装容器は従来公知の包装容器を対象とすることができ特に限定されないが、断熱性と意匠性を重要視する、基材を紙とした紙製包装容器などに特に好ましく適用できる。紙製包装容器の具体的な用途としては、後の使用時において高温の液体が注がれる紙カップやカップ麺などの容器、あらかじめ食品などの液体が密封充填されている液体容器などが例示できる。
本工程では、発泡剤含有樹脂層を加熱することにより発泡樹脂層を形成する。なお、本発明では、加熱に先立って電子線照射により発泡剤含有樹脂層を樹脂架橋させているため、発泡剤含有樹脂層の溶融張力が調整され、所望の発泡倍率を得られ易い。また、発泡径のバラツキを抑えて、本発明の範囲の均一な独立気泡を形成することができる。
[多層フィルムの製造]
3種3層のインフレーション製膜機を用いて、非発泡樹脂層20μm/発泡剤含有樹脂層90μm/非発泡樹脂層20μmで多層フィルムを製膜した。押出し条件は、非発泡樹脂層の樹脂温度は120℃、発泡剤含有樹脂層の樹脂温度は120℃であった。各層の材料構成は以下の通りである。
発泡剤含有樹脂層:LDPE(密度0.923g/cm3、融点111℃、MFR3.7g/10分)の100質量部に対して、重曹含有発泡剤(メーカー名;永和化成工業株式会社、品名;ポリスレンEE515)を13質量部含有
坪量260g/m2の原紙からなる基材の一方の面に、カオリンクレー及び炭酸カルシウムを含有するクレー層用塗工液からなるクレー層をエアナイフコート法により形成した。クレー層は坪量20g/m2であった。
3種3層のインフレーション製膜機を用いて、非発泡樹脂層20μm/発泡剤含有樹脂層90μm/非発泡樹脂層20μmで多層フィルムを製膜した。押出し条件は、非発泡樹脂層の樹脂温度は120℃、発泡剤含有樹脂層の樹脂温度は120℃であった。各層の材料構成は以下の通りである。
発泡剤含有樹脂層:LDPE(密度0.918g/cm3、融点103℃、MFR8.0g/10分)の100質量部に対して、重曹含有発泡剤(メーカー名;永和化成工業株式会社、品名;ポリスレンEE515)を13質量部含有
坪量260g/m2の原紙からなる基材の両面に、カオリンクレー及び炭酸カルシウムを含有するクレー層用塗工液からなるクレー層をエアナイフコート法により形成した。クレー層は坪量20g/m2であった。
多層フィルムへの電子線の照射を行わなかった以外は実施例1〜6と同様にして、比較例1〜比較例6の包装容器を得た。
多層フィルムへの電子線の照射を行わなかった以外は実施例7〜10と同様にして、比較例7の包装容器を得た。
断熱性評価用の包装容器として、断熱2重紙カップ(大日本印刷株式会社製:HI−500、口径100mm、高さ109.5mm)を比較例8の包装容器とした。
[CTスキャンによる断面観察]
実施例1から4、7から10、比較例1から4及び7の包装容器について、CTスキャンを用いて(装置メーカー名;ヤマト科学、型番;TDM1000−IW、測定条件;管電圧35kV,管電流23μA,拡大軸52mm)、実施例の発泡樹脂層100及び比較例の発泡樹脂層500について、厚さZ方向の断面視を測定した。実施例1から6の断面視を図3から図8に、比較例1から6の断面視を図10から図15に示す。図3から図8の実施例において、61は独立気泡であり、62はマトリックス樹脂である。また、図10から図15の比較例において、561は独立気泡であり、562はマトリックス樹脂である。
実施例及び比較例について、包装容器の内容物面側(図1における多層フィルム面側)から目視で凹凸を観察した結果、実施例においては表面凹凸が小さく、独立気泡の破れも認められなかった。一方、比較例においては表面凹凸が大きく、一部に独立気泡の破れが認められた。
実施例7及び比較例8の包装容器について断熱性評価を行った。具体的には、包装容器に約90℃のお湯を注ぎ、外側からプッシュフルゲージにて150gf押したときの外層温度を経時で測定した。測定結果を表5に示す。
20 基材
30 クレー層
40 接着層
50 非発泡樹脂層
60 発泡樹脂層
61 独立気泡
62 マトリックス樹脂
70 非発泡樹脂層
80 多層共押出しフィルム
100 発泡積層体
Claims (10)
- 発泡樹脂層と基材とを備え、厚さ方向とこれに垂直な平面方向とを有するシート状の発泡積層体によって一部又は全部が構成されている包装容器であって、
前記発泡樹脂層は独立気泡を有しており、
前記発泡樹脂層の前記厚さ方向の断面視における、前記平面方向の幅5mm内の領域において、前記独立気泡の幅方向の径が大きい順に前記独立気泡を5個選択した場合に、
前記独立気泡の厚さ方向径に対する幅方向径の比である気泡扁平度P(P=幅方向径/厚さ方向径)の平均値Paveが、0.7≦Pave≦1.6である、包装容器。 - 前記発泡樹脂層の平均厚さが300μm以上1500μm以下である、請求項1に記載の包装容器。
- 前基材が紙である、請求項1又は2に記載の包装容器。
- 前記発泡樹脂層を構成するマトリックス樹脂がオレフィン系樹脂である、請求項1から3のいずれかに記載の包装容器。
- 前記発泡積層体は、前記発泡樹脂層とのその両外側に配置される前記非発泡樹脂層を含む多層フィルムを備える、請求項1から4のいずれかに記載の包装容器。
- 前記多層フィルムがインフレーション法によって共押出し成形されている、請求項5に記載の包装容器。
- 前記基材が紙であり、該基材と前記発泡樹脂層との間には、水蒸気移行防止層が形成されている請求項1から6のいずれかに記載の包装容器。
- 前記水蒸気移行防止層がクレー層である請求項7に記載の包装容器。
- 前記基材に対して、前記包装容器の内面側に前記発泡樹脂層が配置され、前記包装容器の外面側には表示層が配置されており、前記表示層と前記基材の間には、平滑化層が形成されている請求項1から8のいずれかに記載の包装容器。
- 前記平滑化層がクレー層である請求項9に記載の包装容器。
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