JP2016068575A - インホイールモータ駆動装置を搭載する車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】 インバータ装置とインホイールモータ駆動装置間インバータユニットへの誤配線を防止するとともに、インバータ装置の取り回しが容易に行えるインホイールモータ駆動装置を搭載する車両を提供することを課題とする。【解決手段】 インホイールモータ駆動装置と、車両に搭載されるバッテリの直流電力をインホイールモータ駆動回路に用いる交流電力に変換するインバータ装置とを備え、バッテリとインバータ装置が車体本体に搭載され、インホイールモータ駆動装置が懸架装置を介して車体本体に支持されたインホイールモータ駆動装置を搭載した電動車両において、インバータ装置17を収容するケース170に、インホイールモータ駆動装置に電力を供給するための動力コネクタ部172aが設けられ、車体本体12のインバータ装置の設置位置の動力コネクタ部172aと対向する位置に、動力コネクタ部172aと嵌合する車体本体コネクタ部183bが設けられている【選択図】 図11
Description
この発明は、インホイールモータ駆動装置を搭載する車両、特に、インバータ装置とインホイールモータ駆動装置との間の動力配線構造に関する。
インホイールモータ駆動装置を使用する車両では、インホイールモータ駆動装置にインバータ装置から電力を供給するために動力ケーブルを設ける必要がある。インホイールモータに使用する車両では、U相、V相、W相の動力ケーブル3本を車体と車輪を結ぶ経路に配設している。
上記した動力ケーブルはハンドルの回転に応じた駆動輪の回転、路面変化に応じた車輪の上下動への追従など耐久性が要求されている。車輪に配置したインホイールモータ駆動装置の上下振動があっても、動力ケーブルの屈曲を小さく抑えて同ケーブルの不具合を防止する方法が開示されている(特許文献1参照)。この特許文献1のものは、車体又はサスペンションに、動力ケーブルの長手方向の一部を係止する係止部材を設けることにより、車輪に配置したインホイールモータ駆動装置の上下振動があっても、動力ケーブルの屈曲が小さく抑えられ、同ケーブルの不具合を防止することができる。
ところで、インホイールモータ駆動装置に接続される動力ケーブルは大きな電流を流すために太く、屈曲性が悪い。そのため、インホイールモータ駆動装置またはインバータ装置側に、1〜2m程度の長さの短い動力ケーブルを取り付けた状態で搬送したり、又、車体へ取り付けたりすることは作業性が悪い。
インバータ装置とインホイールモータ駆動装置間の配線は、車体へ搭載後は、困難であった。特に、3相配線の場合、インホイールモータ駆動装置とインバータ装置が見える状態での配線であれば、配線の接続を間違える可能性は低いが、車体壁等で直接インホイールモータ駆動装置と繋がる配線とインバータ装置の配線が確認できない場合、誤配線を起こしやすいという問題があった。
そこで、この発明は、インバータ装置とインホイールモータ駆動装置間インバータユニットへの誤配線を防止するとともに、インバータ装置の取り回しが容易に行えるインホイールモータ駆動装置を搭載する車両を提供しようとするものである。
上記の課題を解決するため、この発明においては、インホイールモータ駆動装置と、車両に搭載されるバッテリの直流電力を前記インホイールモータ駆動回路に用いる交流電力に変換するインバータと、このインバータを制御するコントロール部とを備えるインバータ装置とを備え、前記バッテリとインバータ装置が車体本体に搭載され、前記インホイールモータ駆動装置が懸架装置を介して前記車体本体に支持されたインホイールモータ駆動装置を搭載した電動車両において、前記インバータ装置を収容するケースに、インホイールモータ駆動装置に電力を供給するための雌型又は雄型の動力コネクタ部が設けられ、車体本体の前記インバータ装置の設置位置の前記動力コネクタ部と対向する位置に、前記動力コネクタ部と嵌合する車体本体コネクタ部が設けられていることを特徴とする。
また、前記インバータ装置を収容するケースに、バッテリからの電力をインバータ装置に与えるための雌型又は雄型バッテリコネクタ部が設けられ、前記車体本体側に、前記バッテリコネクタ部と嵌合する雄型又は雌型の車体側バッテリ用コネクタ部を設ければよい。
また、前記インバータ装置を収容するケースに端子ボックスを設け、この端子ボックス内にコネクタ部のコネクタを収容すればよい。
前記各コネクタ部のコネクタに孔を設け、この孔を介して両コネクタをボルト固定するとよい。
また、前記端子ボックス内のコネクタを雄型コネクタすればよい。
また、前記車体本体と前記インバータケースそれぞれに、信号線用のコネクタ部を設け、コネクタ部を介して信号線を接続するようにしてもよい。
前記インバータケース内に冷却用の配管が配置され、前記車体本体のインバータ装置の設置位置に、ラジエターに連なる冷却用の配管を配置することができる。
この発明は、上記のように、インバータ装置を収容するケースを車体本体のインバータ装置の設置位置に合わせると、動力コネクタ部と車体本体コネクタ部が対向して位置合わせされ、ケースを車体本体の上に載せると、動力コネクタ部と車体本体コネクタ部がそれぞれ嵌合して、機械的電気的に接続される。このため、配線作業が簡略化するとともに、インバータ装置とインホイールモータ駆動装置間インバータユニットへの誤配線を防止することができる。
また、インバータ装置の修理交換時には配線を外す手間が省け、作業しやすくなる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
この発明の一実施形態に係るインホイールモータ駆動装置を搭載した電気車両11は、図1に示すように、車体本体12と、操舵輪としての前輪13と、駆動輪(後輪)14と、左右の駆動輪14それぞれに駆動力を伝達するインホイールモータ駆動装置21とを備える。駆動輪14は、図2に示すように、車体本体12のホイールハウジング12aの内部に収容され、懸架装置(サスペンション)12bを介して車体本体12の下部に固定されている。インホイールモータ駆動装置21の搭載形態としては、図1、2で示した後輪駆動方式の他に、前輪駆動方式でも四輪駆動方式のいずれでも構わない。
懸架装置12bは、左右に伸びるサスペンションアームによって駆動輪14を支持すると共に、コイルスプリングとショックアブソーバとを含むストラットによって、駆動輪14が地面から受ける振動を吸収して車体本体12の振動を抑制する。さらに、左右のサスペンションアームの連結部分には、旋回時等に車体の傾きを抑制するスタビライザが設けられる。なお、懸架装置12bは、路面の凹凸に対する追従性を向上し、駆動輪の駆動力を効率良く路面に伝達するために、左右の車輪を独立して上下させることができる独立懸架式とするのが望ましい。
車体本体12には、ラジエター15、バッテリ16、インバータ装置17が搭載されている。バッテリ16からバッテリ動力ケーブル16aによりインバータ装置17へ電力が与えられる。インバータ装置17とインホイールモータ駆動装置21とは、U相、V相、W相の3本の動力ケーブル18により接続され、インホイールモータ駆動装置21に電力が供給される。インバータ装置17には,水冷用の配管が施され、この配管に、ラジエター15に接続された冷却配管15aが接続され、インバータ装置17が冷却される。
図4に示すインホイールモータ駆動装置21のケーシング22の側面には、端子ボックス(図示しない)が設けられ、この端子ボックスには複数のコネクタが設けられている。このコネクタにインホイールモータ駆動装置21を回転駆動する電力を供給する動力ケーブルが接続されている。ケーシング22内において、モータ部A内の各相(U,V,W)の配線が、それぞれ前記端子ボックスの対応するコネクタまで延びて接続されている。これら動力ケーブルは、端子ボックスからモータ外に引き出され、図1に示すように動力ケーブル18によって前記インバータ装置17におけるインバータに接続されている。前記インバータ装置17は、車両に搭載されるバッテリ16の直流電流をモータ部Aの駆動に用いる3相の交流電力に変換するものである。
この電気車両11は、ホイールハウジング12a内部に、左右の駆動輪14をそれぞれ駆動するインホイールモータ駆動装置21を設けることによって、車体本体12上にモータ、ドライブシャフト、およびデファレンシャルギヤ機構等を設ける必要がなくなるので、客室スペースを広く確保でき、かつ、左右の駆動輪の回転をそれぞれ制御することができるという利点を備えている。
次に、この電動車両の制御につき、図3に従い説明する。図3は、この電気車両の制御系のブロック図である。図3に示すように、自動車全般の制御を行う電気制御ユニットであるECU100と、このECU100の指令に従って走行用のインホイールモータ駆動装置21の制御を行うインバータ装置17と、ブレーキコントローラ(図示しない)とが、車体本体12に搭載されている。ECU100は、コンピュータとこれに実行されるプログラム、並びに各種の電子回路等で構成される。
ECU100は、アクセル操作部(図示しない)により出力される加速指令と、ブレーキ操作部(図示しない)により出力される減速指令と、操舵角センサ(図示しない)の出力する旋回指令とから、左右輪のインホイールモータ駆動装置21、21に与える加速・減速指令を生成し、インバータ装置17へ出力する。
ECU100から出力される減速指令に従って、ブレーキコントローラ(図示しない)が各車輪13、14のブレーキに制動指令を与える。ECU100から出力される制動指令には、ブレーキ操作部の出力する減速指令によって生成される指令の他に、ECU100の持つ安全性向上のための手段によって生成される指令がある。
インバータ装置17は、各インホイールモータ駆動装置21に対して設けられたパワー回路部17bと、このパワー回路部17bを制御するモータコントール部17aとで構成される。モータコントール部17aは、各パワー回路部17bに対して共通して設けられていても、別々に設けられていても良いが、共通して設けられた場合であっても、各パワー回路部17bを、例えば互いにモータトルクが異なるように独立して制御可能なものとされる。モータコントール部17aは、このモータコントール部17aが持つインホイールモータ駆動装置21に関する各検出値や制御値等の各情報をECU100に出力する機能を有する。
パワー回路部17bは、バッテリ16の直流電力をインホイールモータ駆動装置21の駆動に用いる3相の交流電力に変換するインバータ17cと、このインバータ17cを制御するPWMドライバ17dとで構成される。インホイールモータ駆動装置21は3相の同期モータ等からなる。インバータ17cは、複数の半導体スイッチング素子(図示しない)で構成され、PWMドライバ17dは、入力された電流指令をパルス幅変調し、前記各半導体スイッチング素子にオンオフ指令を与える。
モータコントール部17aは、コンピュータとこれに実行されるプログラム、および電子回路により構成され、その基本となる制御部としてモータ駆動制御部17eを有している。モータ駆動制御部17eは、上位制御手段であるECU100から与えられるトルク指令等による加速・減速指令に従い、電流指令に変換して、パワー回路部17bのPWMドライバ17dに電流指令を与える。モータ駆動制御部17eは、インバータ17cからインホイールモータ駆動装置21に流すモータ電流値を電流センサ17gから得て、電流フィードバック制御を行う。なお、モータ印加電圧は、電流センサ17gの後段等に設けられる図示しない電圧センサにより得られ、モータ電流値は、電流センサ17gにより得られる。
アクセル操作部により出力される加速指令と、ブレーキ操作部により出力される減速指令により、ECU100が各種制御を行い、インバータ装置17からインホイールモータ駆動装置21に電流が与えられ、インホイールモータ駆動装置21のモータ部Aが駆動される。
インホイールモータ駆動装置21は、図4に示すように、駆動力を発生させるモータ部Aと、モータ部Aの回転を減速して出力する減速機Bと、減速機Bからの出力を駆動輪14(図1参照)に伝える車輪ハブCとを備え、モータ部Aと減速機Bとはケーシング22に収納されて、図1に示すように電気車両11のホイールハウジング12a内に取り付けられる。
上記モータ部Aおよび減速機Bは、ケーシング22内に収容されている。ケーシング22は、モータ部A側のケーシング22aと、減速機B側のケーシング22bとに、仕切壁22cによって仕切られ、仕切壁22cの中心にはモータ部Aのモータ軸24aを挿通する貫通部が形成されている。
モータ部Aのケーシング22aは、ケーシング本体と、このケーシング本体の後面に装着されるリアカバー22dとによって形成されている。
モータ部Aは、ケーシング22aの内周面にステータ23を設け、このステータ23の内周に間隔をおいてロータ24を設けたラジアルギャップタイプのものを使用している。
ロータ24は、モータ軸24aを中心部に有し、そのモータ軸24aは減速機Bの入力軸30と接続して減速機Bのケーシング22b内に挿入され、軸受25a、25bによってケーシング22に対して回転自在に支持されている。
ケーシング22bには、下部に潤滑油のオイルタンク41が設けられ、オイルタンク41内の潤滑油をオイルポンプ42によって吸い込み、モータ部Aと減速機Bに潤滑油を供給し、潤滑と冷却を行っている。
潤滑油をモータ部Aと減速機Bの内部に供給する給油通路43は、モータ部Aの回転を減速する減速機Bの出力回転を利用して駆動されるオイルポンプ42の吐出口からケーシング22aの内側に沿って後方へと延びる外径部流路43aと、ケーシング22aの背面のリアカバー22dに設けられたリアカバー流路43bと、モータ軸24aの内部通路44と、減速機Bの入力軸30の内部通路45を経て、減速機Bのケーシング22b内に至る通路、モータ軸24aの内部通路44に設けられた半径方向の油孔44aからモータ部Aのケーシング22a内に導かれ、下方のオイルタンク41からオイルポンプ42の吸入口に至る吸込通路46により構成される。
また、減速機Bの入力軸30の内部通路45にも半径方向に油孔45a、45bと軸端に油孔45cが設けられ、この油孔45a、45b、45cから遠心力およびオイルポンプ42の圧力によって潤滑油が飛散し、減速機B内を潤滑および冷却している。即ち、いわゆる軸心給油方式が採用されている。
潤滑油の帰還通路は、減速機Bの底部に設けられた排出口48、およびオイルタンク41により構成される。
潤滑油の帰還通路は、減速機Bの底部に設けられた排出口48、およびオイルタンク41により構成される。
オイルポンプ42は、図7に示すように、減速機Bの回転を利用して回転するインナーロータ72と、インナーロータ72の回転に伴って従動回転するアウターロータ73と、ポンプ室74と、吸込通路46に連通する吸入口75と、給油通路43に連通する吐出口76とを備えるサイクロイドポンプである。
インナーロータ72は、外径面にサイクロイド曲線で構成される歯形を有する。具体的には、歯先部分72aの形状がエピサイクロイド曲線、歯溝部分72bの形状がハイポサイクロイド曲線となっている。このインナーロータ72は、減速機Bの出力軸33と一体回転する。
アウターロータ73は、内径面にサイクロイド曲線で構成される歯形を有する。具体的には、歯先部分73aの形状がハイポサイクロイド曲線、歯溝部分73bの形状がエピサイクロイド曲線となっている。このアウターロータ73は、仕切壁22c内に収容されているポンプケース77に回転自在に支持されている。
インナーロータ72は、回転中心c1を中心として回転する。一方、アウターロータ73は、インナーロータの回転中心c1と異なる回転中心c2を中心として回転する。また、インナーロータ72の歯数をnとすると、アウターロータ73の歯数は(n+1)となる。なお、この実施形態においては、n=5としている。
インナーロータ72とアウターロータ73との間の空間には、複数のポンプ室74が設けられている。そして、インナーロータ72が減速機Bの出力軸33の回転を利用して回転すると、アウターロータ73は従動回転する。このとき、インナーロータ72およびアウターロータ73はそれぞれ異なる回転中心c1、c2を中心として回転するので、ポンプ室74の容積は連続的に変化する。これにより、吸入口75から流入した潤滑油が吐出口76から給油通路43に圧送される。
減速機Bのケーシング22bには、図4に示すように、下部に潤滑油のオイルタンク41が設けられ、オイルタンク41内の潤滑油を、吸込通路46を通じてオイルポンプ42によって吸い込み、モータ部Aと減速機Bに潤滑油を供給し、潤滑と冷却を行っている。
サイクロイド式の減速機Bは、図4〜図6に示すように、入力軸30に設けられた偏心軸部30a、30bによって2枚の曲線板31を回転自在に支持し、それらの曲線板31の外周に形成された波形歯形31aを減速機Bのケーシング22bの内側に配設された外ピン32に噛合し、上記入力軸30の回転により曲線板31を偏心揺動運動させ、その曲線板31の自転を入力軸30と同軸上に配置された出力軸33から出力し、車輪ハブCを回転させている。
減速機Bのケーシング22bの内側に配設された外ピン32の数は、曲線板31の外周の波形歯形31aより多い。
外ピン32は、図5に示すように、減速機Bのケーシング22bの内径面に隙間を介して位置する外ピンハウジング50に支持されている。外ピンハウジング50は、減速機Bのケーシング22bに対してアウター側とインナー側に、フローティングボルト(図示しない)によってフローティング支持されている。
入力軸30は、図4に示すように、その一端部がスプライン嵌合によりロータ24のモータ軸24aに接続されてモータ部Aにより回転駆動されるようになっており、その他端部に偏心軸部30a、30bが設けられている。
偏心軸部30a、30bは、図5に示すように、入力軸30の軸方向に一対設けられている。その一対の偏心軸部30a、30bは、円筒状外径面の中心が周方向に180°位相がずれるようにして設けられ、その一対の偏心軸部30a、30bのそれぞれの外径面に転がり軸受34が嵌合されている。
偏心軸部30a、30bには、油孔45a、45bが設けられ、この油孔45a、45bから入力軸30の内部通路45を通る潤滑油が飛散し、各部の転動面、摺動面を潤滑する。
一対の偏心軸部30a、30bを設けた入力軸30には、一対の偏心軸部30a、30bを挟むように一対のカウンタウェイト35を、周方向に180°位相をずらして設けている。
曲線板31は、転がり軸受34によって入力軸30に回転自在に支持され、その外周に形成された波形歯形31aはトロコイド曲線歯形とされている。図6に示すように、曲線板31には、回転軸心を中心とする一つの円上に複数のピン孔36が等間隔に形成され、軸方向に並ぶ一対のピン孔36のそれぞれに内ピン37が余裕をもって挿入され、その内ピン37に回転自在に支持された針状ころ軸受37aの外周一部がピン孔36の内周一部に接触している。
減速機Bは、図5に示すように、偏心軸部30a、30bに回転自在に保持される公転部材としての2枚の曲線板31と、曲線板31の外周部の波形歯形31aに係合する複数の外ピン32と、曲線板31の自転運動を出力する出力軸33と、2枚の曲線板31の隙間に取り付けられてこれら曲線板31の端面に当接して曲線板31の傾きを防止するセンターカラー38とを備える。
図4に示すように、出力軸33は、フランジ部33aと軸部33bとを有する。フランジ部33aには、出力軸33の回転軸線を中心とする円周上に、内ピン37が等間隔に固定されている。軸部33bの外径面には、図4に示すように、セレーション(またはスプライン)によりトルク伝達可能な状態で車輪ハブCが設けられている。図5に示すように、複数の内ピン37を介しフランジ部33aとスタビライザ33dが連結され、出力軸33とスタビライザ33dは一体に回転する。スタビライザ33dのモータ部A側の端部には、オイルポンプ42のインナーロータ72に接続するポンプ駆動軸33cが設けられている。
外ピン32は、入力軸30の回転軸線の円周軌道上に等間隔に設けられる。そして、曲線板31が公転運動すると、外周の波形歯形31aと外ピン32とが係合して、曲線板31に自転運動を生じさせる。
図5に示すように、外ピンハウジング50のフランジ部51の内周には、出力軸33およびスタビライザ33dが転がり軸受90を介してそれぞれ回転自在に支持されている。また、出力軸33のフランジ部33aおよびスタビライザ33dの内径面と入力軸30の外径面とは、転がり軸受91を介して相対的に回転可能に支持されている。
曲線板31は、出力軸33の対向するフランジ部33aおよびスタビライザ33dの間に組み込まれている。また、出力軸33の対向するフランジ部33aおよびスタビライザ33dには、組み込まれた曲線板31のピン孔36を貫通する内ピン37の両端が支持されている。
出力軸33の対向するフランジ部33aおよびスタビライザ33dに支持された複数の内ピン37は、入力軸30の回転軸線を中心とする円周軌道上に等間隔に設けられ、曲線板31との摩擦抵抗を低減するために、2枚の曲線板31の各ピン孔36の内壁面に当接する位置に針状ころ軸受37aがそれぞれ設けられている。ピン孔36の内径寸法は、内ピン37の外径寸法(「針状ころ軸受37aを含む最大外径」を指す。以下同じ。)より所定分大きく設定されている。
車輪ハブCは、図4に示すように、出力軸33の軸部33bの外径面にセレーション(またはスプライン)によりトルク伝達可能な状態で嵌合連結された内輪部材81と、内輪部材81をケーシング22bに対して回転自在に保持する外輪部材82とを備える。内輪部材81と外輪部材82とは複列アンギュラ玉軸受を構成し、内輪部材81と外輪部材82の間に複列の転動体83を設置している。内輪部材81には、車輪取付けフランジ部84が一体に設けられている。
外ピン32は、ケーシング22bに直接保持されているわけではなく、図4および図5に示すように、ケーシング22bの内径面にフローティング状態に支持された外ピンハウジング50に保持されている。
インホイールモータ駆動装置21においては、軽量化の観点からケーシング22は、アルミ合金やマグネシウム合金等の軽金属で形成し、高い強度が求められる外ピンハウジング50は、鋼で形成するのが望ましい。
また、サイクロイド式の減速機Bの潤滑は、オイルポンプ42から供給された潤滑油が、入力軸30の内部通路45を通り、偏心軸部30a、30bに設けた油孔45a、45b、および軸端に設けた油孔45cから飛散し飛沫となって、また、外ピンハウジング50の内部に溜まった潤滑油が、曲線板31の回転で掻き上げられ飛沫となって、各部の転動面、摺動面を潤滑する。潤滑油は、減速機B内の潤滑と冷却を行った後、減速機Bの底部に設けられた排出口48からオイルタンク41に排出される。
潤滑油は、給油通路43を通過する際に、ケーシング22への熱伝導によって冷却される。
潤滑油は、給油通路43を通過する際に、ケーシング22への熱伝導によって冷却される。
上記構成のインホイールモータ駆動装置21のモータ部Aは、図4に示すように、例えば、ステータ23のコイルに交流電流を供給することによって生じる電磁力を受けて、永久磁石または磁性体によって構成されるロータ24が回転する。
これにより、ロータ24に接続されたモータ軸24aが回転すると、スプライン嵌合で接続された入力軸30が回転し、曲線板31は入力軸30の回転軸線を中心として公転運動する。このとき、外ピン32が、曲線板31の曲線形状の波形歯形と転がり接触するよう係合して、曲線板31を入力軸30の回転とは逆向きに自転運動させる。
曲線板31のピン孔36に挿通する内ピン37は、ピン孔36の内径よりも十分に細く、曲線板31の自転運動に伴ってピン孔36の内壁面と当接する。これにより、曲線板31の公転運動が内ピン37に伝わらず、曲線板31の自転運動のみが出力軸33を介して車輪ハブCに伝達される。
このとき、回転軸線と同軸に配置された出力軸33は、減速機Bの出力軸として曲線板31の自転を取り出し、モータ軸24aの回転が減速機Bによって減速されて出力軸33に伝達されるので、低トルク、高回転型のモータ部Aを採用した場合でも、駆動輪に必要なトルクを伝達することが可能となる。
このように、多段構成とすることなく大きな減速比を得ることができる減速機Bを採用することにより、コンパクトで高減速比のインホイールモータ駆動装置21を得ることができる。また、外ピン32を外ピンハウジング50に対して回転自在とし、内ピン37の曲線板31に当接する位置に針状ころ軸受37aを設けたことにより、摩擦抵抗が低減されるので、減速機Bの伝達効率が向上する。
前記の実施形態においては、減速機Bの曲線板31を180°位相を変えて2枚設けたが、この曲線板の枚数は任意に設定することができ、例えば、曲線板を3枚設ける場合は、120°位相を変えて設けるとよい。
また、前記の実施形態において、曲線板31を支持する転がり軸受34として円筒ころ軸受の例を示したが、これに限ることなく、例えば、すべり軸受、深溝玉軸受、円錐ころ軸受、針状ころ軸受、自動調心ころ軸受、アンギュラ玉軸受、4点接触玉軸受等、すべり軸受であるか転がり軸受であるかを問わず、転動体がころであるか玉であるかを問わず、さらには複列か単列かを問わず、あらゆる軸受を適用することができる。また、その他の場所に配置される軸受についても、同様に任意の形態の軸受を採用することができる。
また、前記の実施形態においては、モータ部Aに、ケーシング22aに固定されるステータ23と、ステータ23の内側に径方向の隙間を空けて対面する位置に配置されるロータ24とを備えるラジアルギャップモータを採用した例を示したが、これに限ることなく、任意の構成のモータを適用可能である。例えばステータとロータとが軸方向に開いた隙間を介して対向配置されるアキシアルギャップモータであってもよい。
また、前記の実施形態においては、オイルポンプ42は、減速機Bの回転を利用してインナーロータ72が回転する例を示したが、これに限ることなく、モータ部Aのロータ24の回転を利用してインナーロータが回転するオイルポンプ、あるいは別途設けた電動モータによりインナーロータが回転するオイルポンプであってもよい。
図8に示すように、上記したインバータ装置17は、インバータケース170内に上記した各種制御回路が収められている。更に、インバータケース170内には、水冷用の配管171が配設され、配管171の接続口171aに、ラジエター15から連なる冷却配管15aが接続される(図1参照)。インバータケース170の外周面には、インホイールモータ駆動装置21の動力ケーブル18と接続するためのインホールモータ駆動装置用端子ボックス172、172と、バッテリ16からのバッテリ動力ケーブル16aが接続されるバッテリ用端子ボックス173が設けられている。
この実施形態では、図8に示すように、インバータケース170の両サイドに突出するように、インホールモータ駆動装置用端子ボックス172、172が設けられ、バッテリ側に面する側にバッテリ用端子ボックス173が突出して設けられている。インホールモータ駆動装置用端子ボックス172、172は、電気車両1の左右の駆動輪14(図1参照)に設けられたインホールモータ駆動装置21、21にできるだけ近くなるように両サイドに設けられている。
インバータケース170の両サイドには、車体本体12にインバータケース170を固定するための固定孔174aを有する突出片174が設けられている。
このインホイールモータ駆動装置用端子ボックス172内に、インホイールモータ駆動装置21に電力を供給するための動力コネクタ部172aが設けられている。この動力コネクタ部172aは、この実施形態では、3相配線用に3つの雌型コネクタ172bが設けられている。動力コネクタ部172aの雌型コネクタ172bのそれぞれに、インバータ17c(図3参照)から与えられる3相の出力が与えられる。後述するように、動力コネクタ部172aに動力ケーブル18が接続される。
バッテリ用端子ボックス173内に、バッテリ16からの電力をインバータ装置17に与えるためのバッテリコネクタ部173aが設けられている。このバッテリコネクタ部173aは、この実施形態では、2つの雌型コネクタ173bが設けられ、後述するように、このコネクタ173bにバッテリ16からのバッテリ動力ケーブル16aが接続される。バッテリコネクタ部173aの雌型コネクタ173bは、インバータ17cの入力部と接続されている。
図8に示すように、各端子ボックス172、172、173の車体本体12と対向する側には、開口部172c、172c、173cが設けられ、この開口部172c、172c、173cから各コネクタ172b、172b、173bが車体本体12に臨むように設けられている。そして、その開口部172c、172c、173cの周囲には,防水のためのOリング175が設けられ、インバータケース170を車体本体12に取り付けると開口部172c、172c、173cが閉塞され、Oリング175により防水性が確保される。
図9に示すように、車体本体12のインバータ装置の設置位置170aを基準として、インホイールモータ駆動装置用端子ボックス172内の動力コネクタ部172aと対向する位置に、動力コネクタ部172aと嵌合する車体本体コネクタ部182が設けられている。この車体本体コネクタ部182は、3相配線用に3つの雄型コネクタ182bが設けられている。雄型コネクタ182bは、インホイールモータ駆動装置21に繋がる動力ケーブル18に接続されている。動力ケーブル18は、車体本体12に押さえプレート18aをネジ18bで取り付けることにより、固定されている(図12、図13参照)。
また、バッテリ用端子ボックス173内のバッテリコネクタ部173aに対向する車体本体12の位置に、バッテリコネクタ部173aと嵌合する車体側バッテリ用コネクタ部183が設けられている。車体側バッテリ用コネクタ部183には、バッテリ16のバッテリ動力ケーブル16aが接続された雄型コネクタ183bが設けられている。
図10に示すように、車体本体12から雄型コネクタ182b、183bが立設するように設けられている。また、冷却配管15aも車体本体12から立設して、インバータケース170が車体本体12に取り付けた時に、インバータの水冷用の配管171の接続口171aに対向するように設けられている。対向する配管同士をパイプ15cで接続してインバータ装置17に冷却水が与えられる。
更に、車体本体12には、インバータケース170の固定孔174aと対向する位置にインバータ固定用ボルト孔184が設けられている。この孔184と固定孔174aにボルトを通し、ナットで締め付け、車体本体12に、インバータケース170が固定される。
次に、インバータケース170の車体本体12への取り付けにつき、図11〜図13を参照して説明する。
インバータケース170を車体本体12のインバータ設置位置170a(図9参照)に合わせると、動力コネクタ部172aと車体本体コネクタ部182、バッテリコネクタ部173aと車体側バッテリ用コネクタ部183がそれぞれ対向して位置合わせされる。そして、インバータケース170を車体本体12の上に載せると、動力コネクタ部172aと車体本体コネクタ部182、バッテリコネクタ部173aと車体側バッテリ用コネクタ部183がそれぞれ嵌合して、機械的電気的に接続される。そして、インバータケース170を車体本体12にボルトを用いて固定される。
このインバータケース170を車体本体12に取り付けることにより、動力コネクタ部172aと車体本体コネクタ部182、バッテリコネクタ部173aと車体側バッテリ用コネクタ部183が接続され、インバータ装置17からインホイールモータ駆動装置21に動力コネクタ部172aと車体本体コネクタ部182を介して動力ケーブル18が接続されて電力が供給されることになる。
また、バッテリコネクタ部173aと車体側バッテリ用コネクタ部183を介してバッテリ動力ケーブル16が接続されてバッテリ16からの電力がインバータ装置17へ与えられる。
図12に示すように、雌型コネクタ172b、雄型コネクタ182bに、それぞれネジ孔172d、182dを設け、雄型コネクタ172b、雌型コネクタ182を嵌合した時に両者のネジ孔172d、182dが一致するように構成し、両コネクタ172b、182bが嵌り合った後、連結性を確実にするために、両コネクタ172b、182をボルト185で固定し、両コネクタ172b、182bが外れることがないよう構成することで、接合の機械的強度を増すことができる(図13参照)。このとき、端子ボックス172は、ボルト185の固定が行えるように、一方の側面に開口部を設けている。そして、両コネクタ172b、182bが嵌合された後、両コネクタ172b、182bをボルト固定し、コネクタが外れることがないようにしている。そして、ボルト185固定した後、側面部の開口部に蓋をして密閉する。このように構成することで、はめあい部は、外側から確認することが出来、さらに、ボルト締結することで、十分な接合強度が得られる。
同様に、雌型コネクタ173b、雄型コネクタ183bに、それぞれネジ孔を設け、雄型コネクタ173b、雌型コネクタ183bを嵌合した時に両者のネジ孔が一致するように構成し、両コネクタ173b、183bが嵌り合った後、連結性を確実にするために、両コネクタ173b、183bをボルトで固定し、両コネクタ173b、183bが外れることがないよう構成している。
図14に示す実施形態は、端子ボックス172、172、173をインバータケース170から突出させないで、インバータケース170の中に設けている。インバータケース170内にそれぞれ端子ボックス172、172、173を設け、車体本体12には、各端子ボックス172、172、173に対応して各コネクタ部を設ければよい。
なお、上記した実施形態では、インバータケース170側のコネクタ部172a、172a、173aを雌型、車体本体側のコネクタ部182、182、183を雄型にしているが、インバータケース170側のコネクタ部172a、172a、173aを雄雌、車体本体側のコネクタ部182、182,183を雌型にしてもよい。但し、製品として、凸部である雄型コネクタ部にすると、搬送時にぶつけてコネクタ部を変形させる可能性があるため、インバータケース170側のコネクタ部172a、172a、173aを凹部である雌型コネクタ部とする方が好ましい。
更に、ロータのポジションや温度を検出するセンサなどの信号線についても、車体本体12とインバータケース170とにそれぞれコネクタ部を設け、コネクタ部を介して接続するように構成してもよい。尚、信号線は片側10本程度あるため、ピンコネクタのようなもので接続し、ソケット嵌め合いにすることで、誤配線を防ぐことが出来る。
上記のように構成することで、インバータ装置17の修理交換時には、配線を外す手間が省け、作業しやすいという効果もある。
また、インバータ装置17は、は水冷のための配管等が設けられることがあるため、これらも所定の位置に予め設置することで、インバータ装置17の搭載後の配管の煩わしさを軽減させることが出来る。
さらに、この発明に係る電気自動車用駆動装置を搭載した電気自動車は、後輪を駆動輪としてもよく、また、前輪を駆動輪としてもよく、4輪駆動車であってもよい。なお、本明細書中で「電気自動車」とは、電力から駆動力を得る全ての自動車を含む概念であり、例えば、ハイブリッドカー等をも含むものとして理解すべきである。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
11 :電気車両
12 :車体本体
12a :ホイールハウジング
12b :懸架装置
13 :前輪
14 :駆動輪
14 :車輪
15 :ラジエター
15a :冷却配管
15c :パイプ
16 :バッテリ
16a :バッテリ動力ケーブル
17 :インバータ装置
17a :モータコントール部
17b :パワー回路部
17c :インバータ
17d :PWMドライバ
17e :モータ駆動制御部
17f :モータ電流制御手段
17g :電流センサ
18 :動力ケーブル
18a :押さえプレート
18b :ネジ
21 :インホイールモータ駆動装置
22 :ケーシング
23 :ステータ
24 :ロータ
24a :モータ軸
25a :軸受
25b :軸受
30 :入力軸
49 :ポンプ押さえプレート
100 :ECU
170 :インバータケース
170a :インバータ設置位置
171 :配管
171a :接続口
172 :インホールモータ駆動装置用端子ボックス
172a :動力コネクタ部
172c :開口部
172d :ネジ孔
173 :バッテリ用端子ボックス
173a :バッテリコネクタ部
173c :開口部
174 :突出片
174a :固定孔
175 :Oリング
182 :車体本体コネクタ部
182b :雄型コネクタ
182d :ネジ孔
183 :車体側バッテリ用コネクタ部
A :モータ部
B :減速機
C :車輪ハブ
c1 :回転中心
c2 :回転中心
12 :車体本体
12a :ホイールハウジング
12b :懸架装置
13 :前輪
14 :駆動輪
14 :車輪
15 :ラジエター
15a :冷却配管
15c :パイプ
16 :バッテリ
16a :バッテリ動力ケーブル
17 :インバータ装置
17a :モータコントール部
17b :パワー回路部
17c :インバータ
17d :PWMドライバ
17e :モータ駆動制御部
17f :モータ電流制御手段
17g :電流センサ
18 :動力ケーブル
18a :押さえプレート
18b :ネジ
21 :インホイールモータ駆動装置
22 :ケーシング
23 :ステータ
24 :ロータ
24a :モータ軸
25a :軸受
25b :軸受
30 :入力軸
49 :ポンプ押さえプレート
100 :ECU
170 :インバータケース
170a :インバータ設置位置
171 :配管
171a :接続口
172 :インホールモータ駆動装置用端子ボックス
172a :動力コネクタ部
172c :開口部
172d :ネジ孔
173 :バッテリ用端子ボックス
173a :バッテリコネクタ部
173c :開口部
174 :突出片
174a :固定孔
175 :Oリング
182 :車体本体コネクタ部
182b :雄型コネクタ
182d :ネジ孔
183 :車体側バッテリ用コネクタ部
A :モータ部
B :減速機
C :車輪ハブ
c1 :回転中心
c2 :回転中心
Claims (7)
- インホイールモータ駆動装置と、車両に搭載されるバッテリの直流電力を前記インホイールモータ駆動回路に用いる交流電力に変換するインバータと、このインバータを制御するコントロール部とを備えるインバータ装置とを備え、前記バッテリとインバータ装置が車体本体に搭載され、前記インホイールモータ駆動装置が懸架装置を介して前記車体本体に支持されたインホイールモータ駆動装置を搭載した電動車両において、
前記インバータ装置を収容するケースに、インホイールモータ駆動装置に電力を供給するための雌型又は雄型の動力コネクタ部が設けられ、車体本体の前記インバータ装置の設置位置の前記動力コネクタ部と対向する位置に、前記動力コネクタ部と嵌合する車体本体コネクタ部が設けられていることを特徴とするインホイールモータ駆動装置を搭載した電動車両。 - 前記インバータ装置を収容するケースに、バッテリからの電力をインバータ装置に与えるための雌型又は雄型バッテリコネクタ部が設けられ、前記車体本体側に、前記バッテリコネクタ部と嵌合する雄型又は雌型の車体側バッテリ用コネクタ部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置を搭載した電動車両。
- 前記インバータ装置を収容するケースに端子ボックスを設け、この端子ボックス内にコネクタ部のコネクタを収容することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインホイールモータ駆動装置を搭載した電動車両。
- 前記各コネクタ部のコネクタに孔を設け、この孔を介して両コネクタをボルト固定することを特徴とする請求項3に記載のインホイールモータ駆動装置を搭載した電動車両。
- 前記端子ボックス内のコネクタを雄型コネクタとしたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のインホイールモータ駆動装置を搭載した電動車両。
- 前記車体本体と前記インバータケースそれぞれに、信号線用のコネクタ部を設け、コネクタ部を介して信号線の接続することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のインホイールモータ駆動装置を搭載した電動車両。
- 前記インバータケース内に冷却用の配管が配置され、前記車体本体のインバータ装置の設置位置に、ラジエターに連なる冷却用の配管を配置したことを特徴とする請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置を搭載した電動車両。
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